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【Shooto2023#05】7年4カ月振りの竹中大地が藤井伸樹と。安芸、CHAN-龍、里見=阿波シューター揃い踏み

【写真】大会が引き締まるカードが、ここにきて発表された!! (C)MMAPLANET

4日(火)、サステインより23日(日)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2023#05に竹中大地が出場し、藤井伸樹と対戦することが発表された。

同大会は5月大会の会場で修斗世界ストロー級選手権試合=チャンピオン新井丈✖チャレンジャー安芸柊斗、インフィニティリーグ女子ストロー級で修斗初陣となる藤野恵実✖エンゼル☆志穂──など5試合がカード第一弾として明らかとなっていた。

続いて6月23日に山内渉✖ヤックル真吾、関口祐冬✖内藤頌貴のフライ級生き残り合戦と、加藤ケンジ✖スソンのバンタム級、ライト級では格闘DREMAERS出身オーディンの修斗初陣=結城大樹戦と濃密なカード第2弾に、最終カードは元チャンプの凱旋となった。


元環太平洋バンタム級王者の竹中にとってプロ修斗出場は2016年3月以来7年4カ月ぶりとなる。また修斗系イベントでは大阪でのVTJに2017年6月以来、その後は、ONEと契約しアジアを舞台に戦ってきた。

実質1階級上のONEバンタム級ではタイトルコンテンダーのキム・デフォンとレアンドロ・イッサからフィニッシュ勝利を奪うも、マーク・アベラルド戦は優勢に試合を進めながら唇のカットによりドクターストップで敗れ、接戦のユーサップ・サーデュラエフ、フライ級に階級を落とし日本=Road to ONEで戦った和田竜光には共にスプリットで星を落としている。

結果、ONE系の大会では3勝3敗と潜在能力の高さがリザルトに反映できなかった竹中が、心機一転──古巣に戻り、どのような再スタートを切るのか。対戦相手はかつて自身が巻いていたベルトの現在の持ち主である藤井だ。

藤井は石井逸人、齋藤翼、加藤ケンジ、後藤丈治ら修斗バンタム級の現有勢力に勝利しており、この一戦は竹中にとって掴みにくい現在のポジションが明らかとなる戦いといえる。

また本日のプレスリリースではストロー級でパラエストラ千葉の高校生シューター根井博登が、里見拓磨と対戦することも発表されている。

DEEP、パンクラス、修斗と若い力を輩出し続ける鶴屋浩一門。対して里見は徳島のMMA Zジム所属だ。タイトルチャレンジャーの安芸、インフィニティリーグ2023フェザー級出場のCHAN-龍と徳島から3選手が揃い踏み──「ヤットサーヤットサー」が後楽園にこだまするか、要注目だ。

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【ONE Only the Brave】自己を貫くIQの高さ。ワン・シュオと対戦、和田竜光―01―「意識が少し変わった」

【写真】今回の試合。登場した飛行機の機長の体調不良で日本に戻り、シンガポール入りが1日遅れたそうだ (C)MMAPLANET

28日(金・現地時間)に、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Only the Braveで、和田竜光がワン・シュオと対戦する。

ONE裁定と自己の意識の隔たり。自分の戦いで勝っていると言い切れる試合で、判定を落とした経験が、誰よりも多い和田が今回の試合にはどのよう意識で挑むのか。

ONEという北米基準のMMAとは違うMMAで戦ううえで、和田の選択は――自分を貫くことと、ファイトIQ高めが比例した話が聞かれた。


――ONE本戦は1年1か月ぶり、10月のRoad to ONEでの竹中大地戦以来の試合となります。オファーはいつ頃ありましたか。

「12月の中旬ぐらいだと思います」

――勝つしかない竹中戦の勝利から、2カ月ほどで試合が決まったということですね。

「そうですね。12月に2人目が生まれまして……」

――おぉ。おめでとうございます!!

「ありがとうございます(笑)。出産があるから、その前後はドタバタしてしまうだろうし年内は試合はできないということは僕の方から伝えさせてもらっていました。僕的には2月という風に思っていたのが、少し早くなったぐらいです」

――ズバリ、ワン・シュオという対戦相手の名前を聞いてピンときましたか。

「えぇと……全然、来ませんでした(苦笑)。オファーを貰った時は、少し考えました。『嫁と相談します』と一旦伝えて。でも『この状況でオファーを貰っているし……やるかぁ』って話したぐらいで、すぐに返事しましたね。まぁ、対戦相手に関係なく誰でもやっていたはずです。

そこからONEで韓国人選手と試合をしている映像を視たのですが、ストライカーでたくさん蹴ってくるので……足とか痛そうだなって(笑)」

――荒いけど、フィジカル・モンスターですよね。

「結構強そうだと思いました。そんなに上手ではないですけど、ONEによくいるタイプの強い選手かと。中国の選手も、ああいう感じの選手が多いですよね。壁を背負ってテイクダウン・ディフェンスが出来て、ガンガン打撃をやってくる」

――そういうファイター、手数は多いという選手との対戦では和田選手は嫌な記憶があるかと思います。

「う~ん、だからといって自分のなかで何を変えるというのはないです。結論として、どんな判定だろうが、自分がやりたいMMAをやる。そこしかなくて。ジャッジのを性格を考えて、手を増やしてバタバタやろうとは思わないです。自分が持っているモノの精度を上げていき、ダメージを与えるということを考えます。と同時に判定になったときに、ポイントが取れる――そういう意識は、以前からしています。スタイルを大きく変えるのではなくて」

――例えばヨッカイカー・フェアテックスは組まれたくなくて、距離をとって手数で判定を取りにいきました。タイプは違っても、ワン・シュオも打撃系です。

「そうですね……こっちが、何か山場を創る。そういうのがONEのジャッジの人は好きですよね。もちろん一本やKOも狙っていますし、そのなかで制圧してダメージを与えることは変わらずやることです。ホント、だから相手がどういう選手だとか気にしていないんですよね。なんとなくイメージをしてはいますが、この相手だからこう戦う、判定がこうだから戦い方を大きく変える。そういうことは余りないですね」

――裁定で優位に立つために、ちょっとしたグラウンドでのパウンド数を増やすなどアジャストはされているとは思いますが、それは練習中から意識することなのでしょうか。判定を有利にするための動きという部分を、普段から取り入れているのか。

「パウンドを強く入れる練習はできないですよね。隙があれば、クリンチ際にパンチを入れたりとかっていう意識は、ここ何年かで練習のなかでも自然とやるようにはなっています。ただ、竹中選手との試合から自分がやりたいことの意識が少し変わったんです」

――おお。それはどういう部分で、ですか。

「これまでやってきたことの延長ではあるのですが、打撃で圧を掛けて反応させる。後手に回らず、ぶつかってもMMAをやる。それが面白くて、ちょっとそっちに偏向していましたけど、ぶつかるときはぶつかる。それは決して、下がらないという意味ではないです。打撃に対する意識、比重を少し高くしようと。人をぶっ飛ばしていないなって思ったので。まぁ結局、やりたいことしか、やりたくない(笑)。そこは変わっていないですね」

――なるほど(笑)。組まれたのではなくて、組ませたように見えました。

「結果、そうなかったかもしれないですね。打撃でプレッシャーをかけていったので、僕の方も自然に組みに行けた。流れのなかで、組めたというのはあります。竹中選手が組みたかったのか、組みたくなかったのかは分からないですけど、こっちの形で組めました。

あの試合に関しては判定が割れましたけど、僕の中では完封だと思っています。ONEルールだと、何もさせていない。バックを取って、振り向かれたけど――あれってマイナスになるのですかね?」

――私が思うには上からの攻撃がなければ、そこまでの流れを一掃するような逆転にはならないかと。

「上から何もさせていない。何も貰っていないので。あの試合のなかで、上を取られても何もさせなければ良いという意識で戦っていました。ONEの判定を考えて、ステイするということを選択して。で、何もされなかったので『俺、完封したで』とは思っています」

<この項、続く>

■放送予定
1月28日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ONE Only the Brave対戦カード

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)
ダビット・キリア(ジョージア)

<キック・フェザー級ワールドGP準決勝/3分3R>
ジョー・ナタウット(タイ)
チンギス・アラゾフ(アゼルバイジャン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
タン・カイ(中国)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(キルギス)
ラスラン・エミルベク(キルギス)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ラーデ・オバチッチ(セルビア)
フランシェスコ・エクシャジャ(アルバニア)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
箕輪ひろば(日本)
ジャレッド・ブルックス(米国)

<キック・フェザー級ワールドGP補欠戦/3分3R>
イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
ドビダス・リムクス(リトアニア)

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
ワン・シュオ(中国)

<ウェルター級(※77.1キロ)/5分3R>
手塚裕之(日本)
エジソン・マルケス(ブラジル)

<キック・108キロ契約/3分3R>
ポール・エリオット(英国)
アンダーソン・シウバ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
プレウ・オトゴンジャルガル(モンゴル)
ミカエル・デ・ジェズウス(ブラジル)

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【ONE Only the Brave】1月28日大会に箕輪、和田、手塚がそろい踏み。キム・ジェウン×タン・カイも!!

【写真】箕輪、和田、手塚が猛者との勝負の一戦へ(C)ONE & MMAPLANET

31日(金・現地時間)、ONE Championshipより1月28日(金・同)に開催されるONE Only the Braveの対戦カードが発表された。

メインカードはキックの暫定世界ヘビー級王座決定戦、さらにメインカードではフェザー級ワールドGP準決勝が2試合を含め立ち技が4試合、MMAは2試合となっている。

そのMMAではフェザー級でキム・ジェウン×タン・カイのフェザー級韓中対決、そしてジャン・リーポン×ルスラン・エミルベクの中国×キルギスのライト級マッチが組まれた。

さらに6試合のプレリミはMMAが4試合で、うち3試合が日本人絡みのカードとなっている。


プレリミメインではストロー級でジャレッド・ブルックスが2度目のONE参戦=箕輪ひろばと戦うという注目カードが組まれた。

当初は11月に決まっていた顔合わせだが、イベントスケジュールの変更により、10月に前倒しされることに箕輪が応じなかった。ブルックスはその10月の試合(※中継は11月)でリト・アディワンを下し、早くもストロー級で3位にランクされている。

4位の箕輪にとって、世界王者ジョシュア・パシオ以上の実力者と見なされるブルックス戦は、キャリア最強の相手とのマッチアップといえる。

またフライ級で和田竜光が、ワン・シュオと戦うことも決まった。

9月のRoad to ONEで竹中大地との国内実力者対決で、しっかりと勝ち切った和田の相手ワンは、Rebel FCバンタム級王者からONEにステップアップし、これがサークルケイジで2戦目となる。明らかにフィジカル・モンスター系のファイターで自らの名と同じ王(ワン)の頂点を目指す――決して、軽く見積もることができない相手といえる。

さらに10月(※中継は11月)のアギラン・タニ戦のTKO勝ちに勢いづく手塚裕之が、元ONEウェルター級王者ゼバスチャン・カデスタムと戦う。

カデスタムは今月3日にムラッド・ラマザノフのテイクダウン&コントロールに敗れたばかり。手塚も昨年10月(※中継は11月)にラマザノフに同じように倒され、ポジションを挽回できず悔しい負けを経験している。それだけに手塚にとって元世界王者とのストライカー対決は、総合力で差を見せることができれば、タイトル戦線に食い込めるようになる一戦――大勝負だ。

プレリミで組まれるのが勿体ない――立ち技ナイトの日本勢の揃い踏み、厳しい見方をすれば3連敗もありえる。それだけ厳しい試合になることが予想されるが、その分勝てばゲインも大きなファイトとなる。

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MMA ONE Road to ONE05 ボクシング 和田竜光 竹中大地

【Road to ONE05】「これも格闘技だから!」国内フライ級トップ対決は和田竜光が竹中との接戦を制す

【写真】勝者の和田とは対照的に、敗者の竹中は悔しそうな表情を浮かべた。それだけの接戦だった(C)MMAPLANET

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
Def.2-1
竹中大地(日本)

サウスポーの竹中に対し、プレッシャーをかける和田。竹中は和田の右側に回りながらローを放つ。和田は右のインロー。竹中も右ジャブで距離を測りつつ、左インローを当てる。プレッシャーをかけ、竹中にケージを背負わせた和田が組み付き、首相撲を狙うも竹中が押し返して和田が離れた。竹中がプレッシャーをかけ、左ミドルを狙う展開に。和田も体勢を低くして、プレッシャーをかけ返していく。竹中は左ミドルハイから左フックを狙う。

ケージを背負いながら左を繰り出す竹中は、ケージ中央まで戻すと左インロー。和田が組み付いてきても突き離し、離れ際に左ストレートを当てる。和田は組み付き、首相撲からダーティボクシングを見せる。そしてケージ中央で右ショートを当てた和田に、竹中も左ミドルを返す。和田のシングルレッグをカットした竹中だったが、和田は左手を竹中の首にかけ、右ヒジを狙う。残り20秒、和田が竹中の右足にシングルを仕掛けたが、竹中は倒れず。最後はお互いに至近距離でヒジを打ち合った。

2R開始早々、和田が距離を詰めてワンツーを当てる。竹中も左インローを返す。和田は足を使って、ジャブと左ロー。距離が詰まったところで竹中が左インローを当て、さらに左ハイから左インローに繋げる。和田は竹中の右足にシングルレッグを仕掛けるも、倒すことはできず。そのままケージに押し込み、ダーティボクシングからボディロックへ。そしてバックに回り、右足を差し入れてからバックマウントを奪う。

ケージ際でおたつロックの状態に持ち込んだ和田がコントロールするも、竹中が反転してトップへ。腰を4の字ロックで固められながら、上からプレッシャーをかけてパウンドを放っていく竹中。左のパンチを上下に打ち分け、和田は下から掌底とヒジを返していった。

最終回、和田が右のボディストレート。竹中も左の打ち下ろしを返す。和田がシングルを仕掛けたが、カットする竹中に対して左のヒザ蹴りを打ちながら、竹中をケージに押し込む。ダブルに切り替え、竹中に尻もちを着かせた和田。しかし竹中も立ち上がり、バックを狙ってくる和田に対して体勢を戻す。またもダブルを狙い、ボディロックからグラウンドに持ち込んだ和田。おたつロックの体勢になるが、竹中は切り返して上になる。

抑え込んでくる竹中の脳天に右ヒジを落とし、左右から掌底を叩きつける和田。竹中は右腕を差し上げ、左のパウンドを落とす。さらに左腕も差し上げて抑え込むなど、トップをキープする竹中。和田は下からパンチとヒジを打ち込むが、体勢を変えることはできなかった。

裁定は、スプリットで和田の勝利。敗者の竹中は結果に対して首をかしげた。
和田は試合後「今日見せた動きは全然、世界トップの動きじゃない。でもバカな格闘技ファンが『打撃やれよ』とかバカなツイートしているけど、これも格闘技だから」と笑顔で毒づいた。


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Interview J-CAGE ONE Road to ONE05 ブログ 和田竜光 竹中大地

【Road to ONE05】国内フライ級トップ対決=竹中大地戦へ、和田竜光─02─「ドロドロの試合をしたい」

【写真】都内某所、富士山の見えない富士見公園──日曜日の午後、子供たちの笑い声が方々から聞かれるなかでインタビューは行われた (C)MMAPLANET

5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE 05「Sexyama Edition」のメインで、竹中大地と対戦する和田竜光インタビュー後編。

バンタム級時代から和田は竹中のことを強い選手として見てきた。そしてフライ級転向により、対戦相手という意識を持つようになった。

間違いなく日本のフライ級のトップ対決。「戦う価値がある相手」との試合は、ドロドロの心身ともに厳しい試合になることを和田本人が覚悟している。

<和田竜光インタビューPart.01はコチラから>


──その強さを認めているということですが、改めて竹中選手はどのようなファイターだという認識でいますか。

「まず体が強いことがあって、左の蹴りと左のパンチが武器。それは誰に聞いても、そう答えると思います。MMAでアレだけ蹴って、どっちが餌かは分からないですけど左のパンチと混ぜることができるというのは珍しいです」

──竹中選手はパンチと蹴りが連動していますね。

「そこにスーパーマンパンチやヒザを織り交ぜて戦う。きっと映像で見ているよりも、実際に向き合うと見辛いんだと思います。スーパーマンパンチでレアンドロ・イッサを倒し、ユーサップ・サーデュラエフに押し込まれてからも、強かったですしね。以前は階級が違うから単純に『強いなぁ』と思って見ていたのが、前のデルフィーノからフライ級になったので、『強いな。戦うことがあるかもしれない』という意識で見るようになっていました」

──この試合に向けて、練習場所の方は?

「それはいつも通り……ということは、ちょっと違いますね。緊急事態宣言下では、東京から地方都市へ行くことはしない方が良いと判断したので、田代先生とのミット打ちは行ってこなかったです。『行きたいです』という連絡もしなかったです。

あと角海老のボクシングも最近になってからですね、また通うようになったのは。それと試合が決まる前ですけど、TRIBEで大フィーバーがあったので、あの間は全然行っていなかったです。その代わりにロータスに月・火と行かせてもらっていました。最近ではTRIBEとロータスを週替わりに行かせてもらっている形です」

──ロータスの火曜日というと午前中のグラップラーのグラップリング・スパーに参加しているのですか? それともはぐれKRAZYBEEのMMA練習なのか。

「グラップリングの方です。所さん、高橋サブミッション選手、寒河江さんに今成さん、下になる人達との練習は単純に違います。簡単に取られちゃうんですけど、刺激になっていますね。色々な足関節のエントリーがあって、そこを切ったり、持たれているところを剥がすという練習は楽しいです。

そこに上久保君、当然のように八隅さんがいて。MMA的な部分でも所さんや宇野さんと組ませてもらうことが凄く良い経験になっています。動きのある人と練習をつけてもらって、今成さんとかグラップラーの人との練習は体験するためのような感じがあります。

単純に楽しい練習になっています。やっぱり組み技は楽しいですし、分からないことを教えてもらますし。八隅さんや上久保君が先生というわけじゃないですけど、知らないことをよく教えてもらっています。Tri.Hスタジオと合わせて、上久保君とは週に4度ぐらい練習をつけてもらっています」

──強度の高いMMA練習というのは?

「それが打撃を強く当てるというのであれば、MMAの練習でMMAグローブをつけて強めのパンチを入れる練習は好きじゃないです。それならボクシングのスパーリングをしっかりとやります」

──なるほどぉ!! 今回の試合で、ファイターとしてやるべきことはありますか。

「作戦的には考えていることはあります。あんまり経験したことのない展開でドロドロの試合をしたいです」

──やはりドロドロですか(笑)。

「展開のなかでお見合いになることもあると思います。けれども、そういう流れを経て自分の試合をしたいです。理想は先手をいくことですね。でも、簡単ではないです。簡単にいかないイメージを持っています。テイクダウンを奪われたり、バックを取られることもあるだろうし。そこからからリカバリーをしっかりとする。

お互いがそうやって攻めて、攻められるような試合になるとは思っています。とにかく竹中選手のやりたいような試合にさせないことが大切です」

──ところで先週、大阪までGLADIATORで釜谷真選手の応援に駆けつけていました。

「釜谷先輩ほど、プライベートでお世話になった先輩はいないですから。負けたら最後だと思っていたし、勝てば初戴冠だから見るしかねぇと。ただ試合を控えているので、休息が必要だと感じたら東京にいるつもりでした。

精神的にフェアな状況ではなくなってしまって残念です。判定になるとほぼ勝てる選手と、行くしかない選手──終わってしまったことですけど、やはり気持ちはイーブンではないので。でも、自分の試合のことを考えても行って良かったです」

──というのは?

「釜谷先輩は『どうしよう?』、『あぁ、どうしよう』ってなっている間に展開を創られてしまっていました。判断を早くしないといけないし、ポジションを取られたら取られたで対応をもう少し早くしないといけない。

当たり前のことですけど、自分が想定しているよりもワンテンポ早く展開が来た時にはポジションを与える潔さが必要だとか、そういうことを再確認させてもらいました。試合で、僕もああいう風になる可能性もあります。そうなった時に、釜谷先輩の最後の試合を見たことで、事前に意識をそこに向けることができたか思います」

──結果的に釜谷選手が、和田選手に最後の教鞭を振るってくれたことになりますね。

「そうですね……ドロドロの展開のなかで後手に回ることがあるので、しっかりと気を付けて、割り切るところは割り切って戦います」

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル
THEONE TVでは同大会の第2試合目以降の選手控え室の舞台裏映像を生配信

■ROAD TO ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

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【Road to ONE05】須藤拓真と対戦、18歳プロシューター南風原吉良斗「打・投・極、MMAで勝ちたい」

【写真】プロ修斗では沖縄大会で2度戦い、どちらもパウンドアウトで勝利している南風原。Zoom取材でまさかの「平良」と呼び捨てにするトンパチ振りを発揮(笑)(C)MMAPLANET

明日5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE 05「Sexyama Edition」で、Theパラエストラ沖縄から南風原吉良斗が出場し、須藤拓真と対戦する。

14歳の時から松根良太の下で修斗を学ぶ、18歳の超新世代はジュニア時代から修斗で戦ってきた自負を持ってRoad to ONEのケージに足を踏み入れる。


──Road to ONE05で須藤選手と戦う、南風原選手です。キャリア3戦目で初の東京での試合になりますね。

「最初、ドッキリかと思いました。松根さんが浅倉カンナ杯からオファーだとか冗談を言っていて(笑)。そうしたらRoad to ONEだと聞いて『えっ?』となりました。で、すぐに噛ませ犬で呼ばれるのかと思ったのですが、相手の戦績を見てルーキー同士の対戦だと分かりました。

東京とか県外で戦いたい気持ちは凄くあったので、怖いというより、ワクワクする気持ちが優っています。平良が出た大阪の大会で試合がしたかったのですが叶わなかったので、これはチャンスだと思って、すぐに出場を決めました。ABEMAで中継される大会だし楽しみです」

──ONEルールで戦うことに関しては、どのように感じていますか。

「相手が寝技の選手なので、グラウンドのヒザとかはないと思っています。それより足関節に重点をおいてやってきました。試合の映像を見ても足関節が本当に好きなんだろうなって。それをさせないように上を取って殴りたいです。

ノーギの映像も見ましたけど、僕自身は足関節のエスケープには自信があります。松根さんもヒザ十字、トーホールドが得意だし、サドルとかのディフェンスも『俺は今成選手から練習でも取られない』って凄い自慢げに話していました(笑)」

──アハハハハ。

「じゃぁ、大丈夫かなぁって気持ちです(笑)。対処した上で殴ります。僕は上から殴るのが好きなので、それで行きたいです」

──いやぁ、松根さんに対して『自慢げに』とか言ってしまうところが、彼が教えてくれた「やんちゃ」な一面が見えた気がします。

「いや……松根さんには叱られてばかりで怖いです(笑)」

──その松根さんの下で南風原選手が修斗を始めたのは、いつ頃からなのでしょうか。

「14歳の時です。父親がボクサーだったのもあって、何か格闘技をやりたくて……キックをしようと思ったんです。だから本当はキックボクシング目的にジムに入ったのですが、修斗のジムだったんです。でも松根さんが『結構、楽しいからちょっとやってみな』と言ってくれて。で、ちょっとやってみたら、その魅力の虜になりました。

こんな技を覚えたいとか凄く探求心が芽生えてきて、毎日に練習するようになり、今ではそれが当たり前になっています。あと試合ですかね。始めて7カ月後ぐらいに試合で勝って、そこから本当にはまりました中3の時にジュニア修斗に出て、15歳からアマチュア修斗に出ています」

──自然とプロになることを決めていた感じですか。

「そうですね。あと仲宗根武蔵さんが試合のために追い込み練習としかしているのを見て、凄く格好良くて。僕もプロになろうと決めました」

──Theパラエストラ沖縄は、プロも増えていて盛り上がっているのではないですか。

「今、13人プロ選手がいます。僕らは松根さんが地元でプロ大会を開いてくれていて、試合ができているので本当に恵まれていると思っています」

──ジム内部にも、互いにライバル意識もあるのでは?

「そうですね。年齢は一番下ですけど、フライ級とかストロー級の選手も多いですし、年齢になくガンガンやっています」

──それこそ、松根さんが南風原選手は平良選手に食らいついて頑張っていると教えてくれました。

「あぁ、そんな風に言ってくれているんですね……。そうですね……平良は年齢も近いし、越えたいというのはありますね」

──しっかりとライバル視をしているのですね。

「まだボコボコにされてはいるんですけど、必死に食らいつくという気持ちはあります。平良はなんか……」

──あの、スミマセン。最初、電波が悪いのか、風の音で聞こえないのかと思ったのですが、先ほどから平良選手のことを平良と呼び捨てにしていませんか?!

「アハハハハ。いや、インタビューなので平良の方が良いのかと思って」

──いやいやいや。そこは普通でお願いします。

「本当は達郎先輩とか、達郎って呼んでいます」

──達郎……呼び捨てじゃないですか(苦笑)。

「アハハハハ。じゃあ達郎先輩でいきます。達郎先輩の凄いところは全部できるんですよね。僕は得意技とそうでない技の精度に差があります。でも、あの先輩は全部同じレベルでできるんです。

達郎先輩が凄いのはもちろん分かっています。置いて行かれています。だから、まずは追いつきたいです。僕はこの試合のあとに修斗の新人王トーナメントにエントリーしているのですが、Road to ONEで圧倒的に勝って他の選手とは違うというのを見せつけたいです」

──須藤選手は修斗でなくNEXUSで戦っていることは意識しますか。

「NEXUSというか、この人は寝技をMMAで試したいだけで本気でやっているとは思えないです。試合を見ていても寝技しかしていないので、打撃も寝技もあるMMAで勝ちたいです。打・投・極を見せたいと思っています。

それと僕の試合は前の方なので、KO勝ちして大会に火を点けたいです。沖縄の代表、その気落ちを込めて戦います」

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

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【Road to ONE05】南風原吉良斗と対戦、全日本ノーギ優勝の須藤琢磨─01─「対策練習は全くしない」

【写真】所属するExtreme EBINAのロゴの前で。まったくMMAの香りがしない柔術クラスのワキでインタビューした(C)MMAPLANET

5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE 05「Sexyama Edition」で、9月4日に行われたBJJF全日本ノーギのエキスパート、フェザー級で優勝したばかりの須藤拓真が南風原吉良斗と戦う。

MMAデビュー以来Nexusで3試合戦い、全てを足関節で勝っている柔術家・須藤がMMAを戦う理由。そして今回の南風原戦に向けての意気込みを尋ねると──21歳とは思えない、堂々かつ飄々とした格闘家像が浮き彫りとなった


──Road to ONE05で南風原吉良斗選手と対戦する須藤選手ですが、試合まで1週間。まだ正式発表がない状況です(※取材は9月29日に行われた)。どれぐらいの人が、須藤選手が試合をすることを知っているのでしょうか。

「ホント、公には言えない感じが続いています。身内、道場内だけですね」

──オファーがあったのはいつでしたか。

「9月の最初、全日本ノーギ柔術のあとでした。正直、えっという感じでした。柔術、グラップリングを本業でやっていてMMAの試合に出ていたので、Road to ONEから声が掛かるとは思ってもみなかったです。

あくまでも柔術、グラップリングでキャリアを積んでいくなかでMMAも戦っていかないといけないなというつもりでやってきたぐらいなので。だからRoad to ONEのような注目される大会からオファーがあったのは、正直嬉しかったです。『戦う』と即答させてもらいました」

──対戦相手の南風原選手に関しては、名前を認識していましたか。

「最初は出場できるかどうかの確認で、それからすぐに対戦相手の名前を聞かされ、調べました(笑)。相手はそれほど気にしていなかったので、ずっとキャリアのある選手と戦うことになっても『取れたら美味しいな』ぐらいの気でいました。

それに対戦相手どうこうでなく、いつも通りの練習をするだけですし。対戦相手の動画は見ますが、対策練習は全くしないので」

──とりあえず動画をチェックしての印象は?

「ザ・オールラウンダー、総合っていう感じの戦い方ですね。自分とは真逆のタイプです」

──そんな須藤選手がブラジリアン柔術を始めたのは、いつからだったのですか。

「4年前ですかね。高校の途中からですね。もともと格闘技を見るのは好きで、ずっとやっていた野球を辞めた時に何か体を動かそうとか思って、帰宅途中にあるExtreme EBINAに入会しました。

動画で格闘技を見ているなかで、今成さんの試合が得に好きで。他の選手が殴って、蹴ってとやっているなかで今成さんがクルクル回っているのを見て、『コレ、やりたい』って思ったんです。それでブラジリアン柔術をやろうと思ったのが最初のきっかけですね」

──今成選手の技は、道着を着た柔術では禁止だと知った時はどう思いましたか(笑)。

「ヒールがあると思って入会しました。そうしたら『それ、ダメだから』って(笑)。ただ入口は今成さんでしたけど、柔術の練習を始めると凄く面白かったです。もう普通に柔術で黒帯になりたいと思いました」

──2020年2月にNEXUSでMMAデビュー戦を戦っていますが、柔術家の須藤選手が打撃有りのMMAを戦おうと思った理由は?

「実は柔術を始めて半年後ぐらいから、ここの道場が開くのが午後8時からで、学校が終わってから4時感ぐらいあるので近くのキックのジムでキックボクシングも練習するようになっていて。打撃も組み技もやっているし、MMAもやってみようかなという気持ちはありました。

そうしていると、ここで指導している松本(大輔)さんがZSTで活躍していて、松本さん経由でネクサスの話を頂き、それをきっかけに始めた感じです。アマチュアを1試合して、プロルールで戦うようになりました」

──キックボクシングの試合経験もあるのですか。

「アマチュアで何試合か……10戦ちょっとして、2回ぐらい負けています。でもMMAでは打撃は全然使っていないですね(笑)。今も週に1、2度通っているので、打撃に苦手意識はないんですけど」

──柔術では何といっても先の全日本ノーギのエキスパート・フェザー級優勝で一躍注目されるようになりましたが、あれだけ足関節を駆使できたことに、本当に驚かされました。

「ここは普通の柔術道場だし、足関節をやる環境がそれほど整っているわけではないです。それでも足関節が好きで始めた柔術なので、動画とかで勉強してきた感じです」

──他の道場やジムで足関節を習うことは?

「特にないです。ここでは週に1度、グラップリングのクラスがあるので松本さんや論田(愛空隆)選手と練習させてもらっています」

──MMAの練習は、週にどれくらいしているのしょうか。

「普段の練習が終わってから、少し相手をしてもらうぐらいでほぼMMAの練習はしていないです」

<この項、続く>、

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

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【Road to ONE05】野尻定由と対戦、山本空良─02─「格闘技をやりたいと思ってもらえる試合がしたい」

【写真】しっかりと話せる。そんな印象の山本空良です (C)NOB YASUMURA

5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE「Sexyama Edition」も出場し野尻定由と対戦するする──NEXUSフェザー級チャンピオン山本空良インタビュー後編。
Text by Shojiro Kamaike

山本は幼少期から練習を共にしている西川大和と同じく、現代MMAの中で下になることも厭わないスタイルで戦ってきた。今後は世界を目指して戦っていくうえで、その戦い方に変化が見える。そんな山本がRoad to ONE参戦、野尻戦、そして今後について語った。

<山本空良インタビューPart.01はコチラから>


――子供の頃から一緒に練習している西川大和選手は、修斗の世界ライト級チャンピオンシップで、下からのパンチとヒジでダメージを与えて勝利しました。それはスクランブルの展開が多く、トップを取ることが有利となる現代MMAでは異質なスタイルです。山本選手も下になることが多いのですが、試合を見ていてどう感じていますか。

「正直言うと、そのスタイルはやめたほうが良いと思っています。いろんなファイトスタイルがあるのが、MMAじゃないですか。このスタイルで世界を獲ることができるかどうか――僕は、それは難しいと思っているので」

――ものすごく正直な意見ですね。

「先日の世界チャンピオンシップを見ていても、『もっとリーチがある相手、もっとパンチがある相手ならどうなんだろう?』と思いました。MMAでは、上に行けば行くほど、相手のパンチも強くなっていくじゃないですか。もちろん大和も、そこは考えながら戦っていると思うんですけど」

――山本選手も、以前は下になることが多かったと思います。しかし最近の試合では、上からサブミッションを狙ったり、スタンドの打撃を重視する試合になってきていますよね。

「はい。最近は、スタンドの攻防を集中的に練習しています。それは『スタンドで勝ちたい』とか『上を取ったほうが勝率が良い』ということではなく、どうすれば相手を早く倒せるかを考えているからなんです」

――それだけ自身の中でMMAファイターとしての幅が広がっているということですか。

「今まで、相手はグラップラーが多かったんです。だから打撃――パウンドが得意ではない選手が相手だから、下から極めて勝つというフィニッシュを選ぶこともありました。でも今は、僕もMMAファイターとしての幅が広がってきていると思います。自分としては寝技も打撃もできたうえで、相手の弱いところを衝く選手になりたいですね」

――プロデビュー以来、PFCとZSTを中心に戦ってきた山本選手ですが、2019年からネクサスに参戦し、今年はフェザー級のベルトを獲得しました。

「何て言うんだろうな……ネクサスのベルトを獲れたことは、すごく嬉しかったです。でも、それで調子に乗ったり、甘えが出るようなことではいけないと思うんです。ネクサスのベルトを獲って、初めてスタートラインに立てたというか」

――スタートライン、ですか。

「まだ自分は完成されていません。もっともっと強くなります。このベルトを獲って、そして防衛していくことで、自分は強いファイターなんだと胸を張って言えるんじゃないかと思います」

――強くなって目指す先はRIZINなのでしょうか。ネクサスのベルトを巻いた時に、「RIZINに出たい」という発言がありました。

「もちろんRIZINに出させていただければ嬉しいんですけど、僕はずっと海外を目指してきました。世界最強のファイターになりたいんです。男だったら、世界で一番強いと言われたい。だから今、最強の舞台がUFCであれば、そこで戦いたいです」

――今回の大会はRoad to ONE、つまりONE Championshipを目指す興行です。ONEに対しては、どのような印象を持っていますか。

「ONEはアジアで一番強い人が集まる大会だと思っています。軽量級では、UFCに負けないぐらい凄い選手が揃っています。特に立ち技が強い選手が多くて……。試合を見ていると、もうヤバいですよね(苦笑)」

――そんなONEに出ているファイターと比較して、今の自分はどのような位置にいると思いますか。

「グラップリングだけなら、通用するんじゃないかと思っています。でも強いストライカーが多いですからね。UFCと同じぐらい強いストライカーに対して、どう戦うか。昨年からコロナ禍の影響もあって、試合数も減りましたが、今はとにかく強い選手に挑戦していきたい。試合で勝つか負けるかというより、どんどん強い選手と対戦して成長していきたいです」

――なるほど。今回、Road to ONEからオファーが来た時の感想を教えてください。

「ビックリしました(笑)。まさかオファーが来るとは思わなかったので。たくさんの方が注目してくれる大会ですし、Road to ONEを通じて自分のことを知ってほしいです。初めて僕の試合を見る方にも、ネクサスのチャンピオンがどんなものなのか見せたいですね」

――対戦相手は、修斗世界バンタム級9位の野尻定由選手です。どのような印象を持っていますか。

「実は、野尻選手の試合は見ていないんです。僕は相手のことは知らずに試合をするタイプで……父からは『テイクダウンを狙ってくる選手だよ』と聞いているので、だいたいのイメージは出来ています」

――では、野尻戦でどんな試合を見せたいですか。

「試合全体を通して、自分が全部支配したいと思っています。全てコントロールして、圧倒的に勝つ。狙うのは、1Rでの勝利ですね。見ている人が『自分も格闘技をやりたい!』と思ってくれるような試合をしたいです」

――『次の試合も見たい』ではなく、『自分もやりたい』と思ってくれる試合、ですか。

「僕のなかでは、一本かKOで勝つのは当たり前で、なおかつ1Rで狙いに行きたいです。格闘技ってやっていると楽しいんですけど、見ている人にとっては、漬け込んだりする試合は面白くないじゃないですか」

――……。

「でも、そんな展開の中にも技術があるんですよね。実際に格闘技をやってみると、そういうことも分かってくると思うんです」

――確かに野球やサッカーなどは、子供の頃から遊びの中で野球や慣れ親しんでいるから、バンド攻撃やオフサイドも当然のように受け入れることができるのかと。

「そうなんですよ。たとえば、打撃が得意だった選手が、どれだけグラップリングを練習して、MMAではパウンドで勝つのか。そこには選手の技術と努力があります。選手には何かしらの上手さがあって、努力をしている。だからプロの舞台に立つことができています」

――まず格闘技への理解を深める入口づくりが重要となりますね。

「格闘技もやってみると本当に奥が深いし、それが分かると見るほうも楽しくなるはずです。だから僕はRoad to ONEを通じて、『自分も格闘技やってみたい!』と思ってくれる試合を見せたいです」

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ Road to ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

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【Road to ONE05】2度目の正直、MMA初勝利目指す河名マスト「形になりつつあります」

【写真】ゼロ距離打撃=ダーティボクシングが巧みになれば、大きな武器となるはず(C)MMAPLANET

5日(火)、東京都渋谷区のTSUTAYA O-Eastで開催されるRoad to ONE05「Sexyama Edhition」の第1試合に、河名マストが出場。新関猛起と対戦する。
Text by Shojiro Kamaike

河名はグレコローマンで全日本学生選手権、ジュニア五輪、そしてU23世界大会を制するなど、レスリングでは輝かしい実績を残してきた。今年に入り、MMAに転向したものの7月にFighting NEXUSでプロデビューするも、ジェイク・ウィルキンスにTKO負けを喫している。

そんな敗戦の中でもグレコの技術を生かしたテイクダウンやグラウンドコントロールなど、らしさは残した。あとは、その強さをMMAに生かすことができるかどうか。

そんな河名に、次戦への意気込みを訊いた。


――MMA2戦目を3日後に控えている河名マスト選手です。今はもう練習を終えたところでしょうか。

「明日も打ち込みとか、試合に向けた最終確認を行います。前回の試合が終わってから1回休んで、そこから追い込んだスパーリング、苦しいスパーリングを経験してきました。おかげで仕上がってきていると思います」

――追い込んだスパーリング、苦しいスパーリングとは?

「所属しているロータス世田谷には、いろんな選手が練習に来られています。スパーリングの時は、八隅(孝平ロータス世田谷代表)から『次はこの選手、次は……』と指定されて、誰が相手になるか想定できません。そこで、誰が相手になっても対応できるかどうか。そういったスパーリングをしてきました」

――なるほど。今回出場するRoad to ONEというイベントには、どのような印象を持っていますか。

「前回(2月22日、Road to ONE04)はヤングガンズということで、国内の若手選手が主体でしたよね。でも以前の形で開催されるのであれば、僕は海外の選手と試合をしたいので、出場できるのは嬉しいです」

――河名選手はレスリングのグレコローマンでU23世界大会を制してMMAに転向しましたが、7月25日のプロMMAデビュー戦では、ジェイク・ウィルキンス選手のハイキックで顔面をカットし、TKO負けとなりました。あの試合から得たものはありますか。

「もちろん負けたことは悔しいです。勝ちたかった、その気持ちが最初にあります。でも逆に負けたから――打撃をもらいまくって、カットして負けた。このままではいけない、ということが本当によく分かりました」

――自分自身の中で出せたこと、出せなかったものなどはありますか。

「自分の中でやりたかったことはできた、それは収穫だったと思っています。テイクダウンしてから相手を抑える、レスリング力でコントロールするという部分はクリアできました。でも反面、打撃の防御に関しては至らなさを痛感しました」

――打撃の防御で至らなかった点とは?

「どうしても正面に立ちすぎてしまったり、相手の打撃が見えないところに自分が動いてしまったり――足の使い方がよくなかったと思います」

――試合後には、MMAPLANETのインタビュー記事で、一緒に練習している青木真也選手から河名選手への叱咤激励といえる言葉がありました。

「はい、その記事は読みました。青木さんの仰るとおり、グレコしかできない状態のまま戦ったんだと思います。自分でも思っていたことを、改めて客観的な視点で青木さんから指摘されて……本当に、そのとおりなので(苦笑)。

自分は、まだまだMMAの選手になれていません。これから改善していかないといけない点は、たくさんあります」

――どのような点を改善していかなければいけないと思いますか。

「グレコのように上半身だけで組むのではなく、足にもアプローチできれば、もっと上半身で組むことも生きてくると思います。あとは打撃ですね。まずは足を止めないこと。そして打撃の踏み込みからのテイクダウンだったり、自分の得意な部分に繋げられるようにしていかないといけません」

――つまり、自分のグレコの力を生かしたMMAができるかどうか、ですね。

「そうです。僕は結局、グレコしかできていません。でも、そこが相手より勝っているところです。自分のほうが優れているところを押し出して、勝たないといけないと思います。そのためには、どうやって自分の得意なポジションに持ち込むか、その流れを整理整頓して考えています」

――次の試合に向けて、その整理はできているのでしょうか。

「形になりつつあります。次の試合では、その形を見せたいと思います。今は少しずつ、別物だったレスリングとグレコが、重なりつつあるという実感を持っています」

――たとえば、どのように重なってきているのでしょうか。

「前回の試合では、グラウンドでパウンドやヒジを当てることができました。一応当てた、という感じですけど……。次の試合はもっと手数を増やして、プレッシャーをかけていきたいと思っています。スタンドでは、グレコの技術を生かして近距離の打撃を出したりしたいです」

――いわゆるダーティーボクシングですか。

「はい。たとえばムエタイの首相撲を取り入れて、スタンドで組みながらパンチ、ヒジ、ヒザでプレッシャーをかけながら、相手がそれを嫌がったら次にどうアプローチするか……などですね」

――MMAに対して、自分の力を生かした展開が見えてきているようですね。

「次の相手、新関選手はアマチュアでMMAのキャリアを積んできた選手です。前回のジェルキンス選手もそうでしたが、試合をこなしているぶんMMAでの様々な対処は自分よりも優れていると思います。その相手に、自分がMMAでどんな試合をするのか。再スタートという気持ちで挑みます」

■視聴方法(予定)
10月5日(火)
午後5時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■ Road to ONE05対戦カード

<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
和田竜光(日本)
竹中大地(日本)

<グラップリング・ライト級(※77.1キロ)/10分1R>
青木真也(日本)
キャプテン☆アフリカ(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
小野島恒太(日本)
山本聖悟(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
山本空良(日本)
野尻定由(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
須藤拓真(日本)
南風原吉良斗(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
河名マスト(日本)
新関猛起(日本)

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【Road to ONE05】フライ級のガチの潰し合い、和田竜光✖竹中大地戦決定。青木真也は組み技戦へ

【写真】ONE本戦までの繋ぎでなく、痺れるカードがきた!! (C)MMAPLANET

22日(水)、ONE JAPANより10月5日(火)に東京都渋谷区のTSUTAYA O –Eastで開催されるRoad to ONE05「Sexyama Edition」で和田竜光✖竹中大地のフライ級戦と青木真也がグラップリングマッチに出場することが発表された。

昨年9月大会の猿田洋祐✖内藤のび太に続き、日本人選手のガチマッチが実現する。


DEEPフライ級王者から2018年7月にONEに参戦している和田はリース・マクラーレンとダニー・キンガドとの接戦を落としたものの、ユージーン・トケーロ、グスタヴォ・バラルトに勝利し、5戦目にデメトリウス・ジョンソンとフライ級ワールドGP準決勝で対戦。初回にオタツロックでバックを制する善戦ぶりで、改めて実力を知らしめている。

2020年1月には極度の腰痛のなかイヴァニウド・デルフィーノを判定で破るも、コロナ禍のONE参戦ではヨッカイカー・フェアテックスに──コンペティション・コミッティに再審査を行ってほしい──MMAとしては理解不能の判定負けを喫し、ここまで試合がなかった。

対して竹中大地は修斗環太平洋バンダム級王者から、2018年2月にミャンマー大会でキム・デフォンを相手にONE初陣を飾る(※スタンドのRNCをセットし、キムの前転で頭部を痛打し反則勝ち)。

その後は度重なる対戦相手の体調不良で試合が飛び、2019年2月にようやく2戦目に辿り着いたが、ポジションで圧倒するなかマーク・アベラルドのエルボーで唇をカットしTKO負けとなった。

ONEバンタム級トップ戦線入りへ、レアンドロ・イッサに勝利もユーサップ・サーデュラエフに判定負けを喫した竹中は、フライ級転向を決める。転向初戦は和田に敗れているデルフィーノから、しっかりとRNCを極めて一本勝ちも、シンガポールに招聘されることなく8カ月が過ぎていた。

アンラッキーで済ますことはできないかもしれないが、ONEとの水が合わないのかと思われる黒星を重ねてしまった和田だが、今も日本人フライ級のトップであることは違いない。猿田が内藤を下し、タイトル挑戦権を獲得したように、この一戦が今後の両者のONEでの立ち位置を決めることになる──非常にシビアな潰し合いだ。

また対戦相手の発表はないが、青木真也のグラップリングでの参戦も決まった。今大会は「Sexyama Edition」という副題がついており、秋山成勲がリードカード(プレリミ)の選手を対象にSexyamaボーナスとして、大会ベストバウトの勝者に賞金30万円が贈られる。果たして、秋山色のあるファイターの出場はあるのか。青木の対戦相手とともに、その他の対戦カードの正式発表が待たれる。

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