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【RIZIN45】大晦日=新居すぐる戦へ。弥益ドミネーター聡志―02―「長編の映画を見せることも必要」

【写真】昨年11月の平本蓮戦で敗北を喫した後の会見時の弥益。12月31日の弥益は、この弥益と繋がっている(C)MMAPLANET

31日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN45で、新居すぐると対戦する弥益ドミネーター聡志のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

弥益の言葉には深みが感じられる。派手に煽る時もあれば、やり取りの中で核心を突く言葉が紡がれていくこともある。そんな弥益の目に、現代ファイターたちはどのように映っているのだろうか。そして過去に接点があるという新居すぐるとの試合で、彼が見せたいモノとは。

<弥益ドミネーター聡志インタビューPart.01はコチラから>


――その言葉を聞くと、同じようにRIZINに出ているファイターであっても、弥益選手が12月11日のようなタイプの会見に出席することはないのだろうと思います。

「アハハハ。ライブで観ることはできませんでしたが、すごい世界が広がっているなぁと思いました。最近の流れについていけなくなっています(笑)。ああいうのは見出しだけの世界というか――選手が何を言っているか、たとえ動画でもあまり視られていない気はしますよね。今の時代の流れとして、視る側としてはそこまで気にしていない。それは自分が憧れていた格闘技の世界ではないとは思っています」

――弥益選手が仰っていることは、まさにショート動画の文化ですよね。

「確かにそうですね。ちょうど良いところだけを切り取って、見やすくしている。自分としては、もっと長編の映画を見せることも必要だと思うんです。目に見えるものだけではなく、たとえば役者の方が見せる無言の演技とか。そういった『行間を読む』ことが必要な長編映画も、格闘技業界のために存在しないといけない」

――格闘技が地上波で盛んに放映され始めた頃、ジムに入会しても技を極めることばかりを求めて、そのためのポジショニングを練習しないといったケースもあったそうです。

「なるほど。格闘技とは技を極めるものであって、そこに至る過程は見ない。それこそ都合の良い部分だけを切り取り、頭の中の入れるようなことを繰り返すと、そんな状況になってしまうかもしれないです。ただ重要なのは——12月11日の会見に出席した選手たちは決して、そういう人たちではない。人の目に触れないような細かいところまで頑張って練習しているからこそ、あのポジションにいるわけで。そういう姿も伝わらないと、勿体ないですよね」

――本来その姿を伝えるのが専門メディアであるはずです。つまり専門メディアが機能していない部分も考えなくてはいけません。ちなみに弥益選手は、ショート動画の世界に行ってみたいとは思わなかったのですか。

「僕は長編映画が好きですから。どれだけ行間を読んでもらえるかが勝負というファイターです。それが人として、格闘家としての幅にも繋がると思っていますし。自分は長編映画のファイターでありたいですね」

――今回の対戦相手である新居すぐる選手は、長編映画のようなキャリアの末、ショート動画向きの一発を持つタイプです。

「新居選手は同年代で、アマチュアも含めたら自分よりキャリアが長い選手です。僕は彼のことをアマチュア時代から知っていいます。紆余曲折を経て戦い続けてきた結果、今のスタイルに辿り着いた選手で。とにかく『積み重ねてきた選手』という印象を持っています。だから美味しいところだけをつまむような選手ではないと思います」

――弥益選手と新居選手は同時期に茨城で練習されていましたが、これまでに接点はありましたか。

「面識があり、茨城時代は一度練習したことがあるかもしれない――という感じです。確実に覚えているのは自分が東京に出たあと、新居選手も東京にいて、一度だけGENスポーツアカデミーで練習をしたことがあります。コロナ禍になる前でした。一度だけグラップリングの練習をして以来、接点はないですね。会場でお会いしたら挨拶させていただくぐらいで」

――当時と現在の新居選手を比べて、何がどのように変わったと思いますか。

「もともと茨城の時代から、アームロックとシザースチョークは新居選手の絶対的な武器だったんです。試合を見た時はもちろん、練習でも『これはハンパない武器だ』と認識していました。しかしそれだけ武器が分かっていると、いつか誰かにその部分を突かれてしまう。MMAで上に行くためにはある程度の連勝が必要だけれども、どこかで躓くタイプの選手だと思っていて。

当時と今を比べても、やっていることは変わっていない。でも当時より自分の武器を信じる気持ちが強くなっているように感じます。『これがあれば大丈夫。勝てる』と信じている気持ちが、より強くなっているんだろうと思います。

新居選手のインタビューを読ませていただいても、良い意味で開き直っているのだろうという印象を受けます。アームロックとシザースチョークを生かすための武器以外は捨てても構わない。捨てているからこそ、2つの技が心の支えになっている。コレさえあれば、どんな展開になっても逆転できる――と」

――はい。

「もともとは不利になったら、そのまま負けてしまうというイメージを持っていました。しかし先日のパンクラスのタイトルマッチでは、心が折れることなく自分の技を狙い続け、そして極めている。もちろん技術的な向上もあるとは思いますが、どちらかといえば精神的な面が変わったのではないでしょうか」

――では弥益選手にとって、自分が信じることができるものとは何ですか。

「おぉっ、何でしょうね……。最近ブレているんですよ(笑)」

――どういうことですか(笑)

「自分も新居選手と同じタイプで、武器は少ないけど、その武器に対しては信頼を持っている。それを心の支えにして試合で頑張っていました。でもRIZINに出場し始めてからは、何かしら極端なタイプの選手と対戦することが多くて(苦笑)」

――アハハハ。なかなか濃いタイプの相手と対戦してきていますね。

「そういった選手に対して僕の信じてきたものが通用しない時もあり、自分の気持ちが揺らいでいるところもあります。失礼になるかもしれませんが、新居選手については昔の自分を見ているようで……」

――実は弥益選手もアームロックとシザースチョークで勝利していることが多いですし。

「そうなんですよ。だから今回は、少し前の自分と戦うような気持ちです。一つだけすごく尖ったパラメータを持っていて、連勝からタイトルマッチまで行ったのも同じ。それは、怖いものを知らなかった頃の僕なんです。今回自分の目の前に立つのは、そういう相手だと思っています」

■視聴方法(予定)
12月31日(日)
午後1時00分~ABEMA
午後1時30分~U-NEXT、RIZIN100CLUB
午後2時00分~スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN45対戦カード

<RIZINフライ級王座決定戦/5分3R>
堀口恭司(日本)
神龍誠(日本)

<RIZINバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]フアン・アーチュレッタ(米国)
[挑戦者]朝倉海(日本)

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
斎藤裕(日本)

<フェザー級/5分3R>
平本蓮(日本)
YA-MAN(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花(日本)
山本美憂(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
上田幹雄(日本)

<バンタム級/5分3R>
元谷友貴(日本)
ヴィンス・モラレス(米国)

<フライ級/5分3R>
扇久保博正(日本)
ジョン・ドッドソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
太田忍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<65キロ契約/5分2R>
皇治(日本)
三浦孝太(日本)

<ウェルター級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
安西信昌(日本)

<フライ級/5分3R>
新井丈(日本)
ヒロヤ(日本)

<特別ルール・ライト級/5分2R>
安保瑠輝也(日本)
久保優太(日本)

<フェザー級/5分3R>
弥益ドミネーター聡志(日本)
新居すぐる(日本)

<キックボクシング・フライ級/3分3R>
篠塚辰樹(日本)
冨澤大智(日本)

<54キロ契約/5分3R>
那須川龍心(日本)
シン・ジョンミン(韓国)

<バンタム級/5分3R>
YUSHI(日本)
平本丈(日本)

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【RIZIN45】大晦日に約1年2カ月振りの復帰戦、弥益ドミネーター聡志―01―「日々の練習のために」

【写真】在宅勤務時間前にロングインタビューを受けてくれた (C)SHOJIRO KAMEIKE

31日(日)にさいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN45で、弥益ドミネーター聡志が新居すぐると対戦する
Text by Shojiro Kameike

弥益にとっては昨年11月6日の平本戦以来、約1年2カ月振りの試合となる。前回のインタビューで、試合で受けたダメージについて明かしてくれていた弥益。会社員としての日常と、非日常であるファイターとしての試合——その狭間で揺れながら、弥益がリングに戻ってきた理由を語る。


――現在の時間は朝8時です。もしかして出勤前ということでしょうか。

「今日は在宅勤務で、就業時間が始まる前に――とお願いさせていただきました。朝早くの時間に、すみません」

――いえいえ(笑)。コロナ禍では練習や試合を断つほど、会社員としての生活も大切にしている弥益選手です。ただ、コロナ明けであるものの、昨年11月の平本蓮戦(判定負け)から1年ものインターバルが空いた理由を教えていただけますか。

「前戦のダメージですね。平本選手との試合ではダウンした回数が多く、試合後にMRIを撮りました。その診断では『大きな異常はない』ということでしたが、頭のボヤケといいますか、頭の中にモヤがかかっている状態が長く続いていて。この状態で試合をするのは危ないだろうと判断し、試合間隔を空けることになりました」

――平本戦のダメージについては試合後のインタビューでも触れていましたが、あれから1年……ずっとダメージが残っていたのですか。

「あのインタビュー後も、しばらく頭の中に違和感がありました。そのため3カ月ほどは完全に格闘技の練習をシャットアウトし、何もしていなかったです。だんだんと練習は初めていましたが、自分の中で『また試合をするのかどうか』という気持ちが沸いてきたんですね。『そこまで無理して試合をする必要があるのかな?』と」

――……。

「1回立ち止まってしまうと、薬が抜けていくような感じです。もう麻痺している状態だったんですよね。毎日練習して、たまに試合して――それは普通の生活ではない。自分は会社員であり、もちろん家庭もありますし」

――「普通の生活」の基準が、他の選手と弥益選手の場合は異なります。MMAを戦いながら会社員としての生活を送る選手と違い、会社員として生活しながらMMAに臨んでいる弥益選手にとっては、それが「普通の生活」ではなく麻痺している状態というわけですね。

「はい。するとMMAを離れていた時期に、『もっと会社や家庭にウェイトを置かなくてはいけない』と、改めて考えるようになりました」

――それは現役引退という選択肢もあったということですか。

「う~ん……まぁ、そうですね。自分の場合は『現役引退』なんて大それたことではないのですが――」

――ここまで実績を残したファイターが戦う舞台から降りれば、それは「引退」と扱われるべきでしょう。

「アハハハ、ありがとうございます。基本的に自分から『試合に出なくなる』と宣言するつもりはありません。ただ『もしかしたら、このまま試合に出ずにキャリアを終えるのかな?』と、ボンヤリ考えてはいました」

――3カ月も練習から離れていると、すぐに試合に出たくなる選手もいます。その意志をプロモーターに伝えれば、すぐに試合が組まれる選手もいるでしょう。しかし弥益選手の場合は、そういう気持ちにならなかったと。

「僕のほうから『試合をさせてほしい』と思ったことはないんです。格闘技を始めて10年以上が経っていますけども、そこまで人前で試合をしたいという欲はなくて。どちらかといえば日々練習できていれば楽しいですし、今まで練習の中で通じなかった相手に少し良いシーンをつくることができたら、それだけで心が満たされる人間なんです。ですので『体もこういう状態で、そこまで無理して試合に出る必要があるのかな?』と思ったことは事実ですね」

――格闘技に限ったことでいえば、試合のダメージにより練習できなくなることのほうが怖いですか。

「どちらを取るかと聞かれれば、僕は絶対に練習を取ります。常に格闘技に触れていることが自分の幸せなんですね。今まで格闘技に触れていた時間のことを考えると、ここで格闘技から離れるのは不安といえば不安で。せっかく練習して積み上げてきたものがあるのに完全にリセットして、それらを無かったことにするのは――自分にとっては今までの時間を無駄にするような……。培ってきた格闘技の技能を劣化させるのは嫌です。しかし『その技能を人前で見せたい。試合で出して評価されたい』という意識は薄いです」

――では、弥益選手にとって「試合」とは何なのでしょうか。

「試合のために試合をする、という感覚はなくて。やはり練習だけしていると、どうしてもマンネリ化してしまう時があるので、練習のクオリティを上げる瞬間が必要になります。以前に北岡悟さんから『いつ試合するの?』と訊かれた時、僕は『分からないです』と答えました。『ここが劇的に伸びた、というのが見えていないので試合する気が起きないです』と。すると北岡さんは『成長って試合でするものだから』と言ってくださったんです」

――なるほど。

「自分のように、ただ練習だけしている人たちもいます。でも日々の練習の中でも成長が欲しい。試合というポイントがあると練習の山場もつくりやすし、試合の中でも何か新しいものを得ることができる可能性がある。であれば、日々の練習のために試合をするという選択肢もあるのではないかと考えに至ったんです。そのあたりから、だんだんと『試合をしても良いかな』と思い始めました」

――……弥益選手はご自身のことを、プロのファイターだと思いますか。

「それは難しいですね。まず気持ちの中では、自分はファイターや格闘家ではないです。格闘家の真似事をしているイタいファンであって(苦笑)。僕の中の格闘家像というのは、自分が始める前に見ていた方々で、自分はその方々の影を追っているだけなんですよ。『格闘家とは、こうあるべきだ』と勝手に思いながら生きていて……。だから自分のファイターとしての価値が高いとも考えていませんし、『そこまで自分の生活や健康を崩してまで試合に出るべきなのか?』とは思ってしまいます」

――勝ちたいという気持ちはもちろん、有名になりたい、大金を稼ぎたいという思いを抱えているファイターもいます。そのような意識を持っていない弥益選手が現在のポジションにいることに対して、『やっかみ』のようなものは受けませんか。

「これも難しいところですね。僕の中には二人の自分がいて――一人は『自分よりも格闘技に懸けていて、この世界で大成したい』と考えている人たちに対し、申し訳ない気持ちを持っています。しかし一方で、『こんな片手間でMMAを戦っている弥益に後れを取ってしまうような練習しかしていないのかよ』とも思う自分もいます。それは自分に何かが足りていないからだろ、って」

<この項、続く>

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【RIZIN.45】皇治、芦澤竜誠を“魚例え”で挑発!?「しっかり神経締めする」 朝倉海との幻のMMAマッチに実現意欲も 『RIZIN.45』公開練習

大みそかに行われる『RIZIN.45』(さいたまスーパーアリーナ)で、ついにMMAデビューすることが決定した“俺たちのスーパースター”こと皇治(34)。対戦相手がサッカー元日本代表の三浦知良選手の息子である三浦孝太(21)となったことで、世間的にも大きな話題となった。

●『RIZIN.45』対戦カード
・バンタム級タイトルマッチ
フアン・アーチュレッタ vs. 朝倉海
・フライ級タイトルマッチ
堀口恭司 vs. 神龍誠
・フェザー級
クレベル・コイケ vs. 斎藤裕
・フライ級
扇久保博正 vs. ジョン・ドッドソン
・バンタム級
太田忍 vs. 芦澤竜誠
・ヘビー級
スダリオ剛 vs. 上田幹雄
・スーパーアトム級
伊澤星花 vs. 山本美憂
・65キロ級(5分2ラウンド)
皇治 vs. 三浦孝太
・フェザー級
弥益ドミネーター聡志 vs. 新居すぐる
・ウェルター級
イゴール・タナベ vs. 安西信昌
・フェザー級
平本蓮 vs. YA-MAN
・70キロ級(5分2ラウンド)
安保瑠輝也 vs. 久保優太
・60キロ級キックルール(OFG)
篠塚辰樹 vs. 冨澤大智
・バンタム級
平本丈 vs. YUSHI
・フライ級
新井丈 vs. ヒロヤ
・54キロ級
那須川龍心 vs. シン・ジョンミン
・バンタム級
元谷友貴 vs. ヴィンス・モラレス

◆会場チケット発売中
PPVはABEMA、U-NEXT、RIZIN 100 CLUB、RIZIN LIVEにて

#皇治 #芦澤竜誠 #朝倉海 #RIZIN #RIZIN45

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【RIZIN】RIZIN.45追加対戦カード発表!

2023年大晦日にさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN.45木村“フィリップ”ミノルのドーピング検査の結果、再び陽性反応が出るという笑えない話題もありますが、なかなか味わい深い追加対戦カードか発表されました。

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【体重、ルール、ラウンド数調整中】
皇治(TEAM ONE)
三浦孝太(BRAVE)
MMAデビュー戦の皇治とMMA戦績2勝1敗の三浦。戦績的にも釣り合うし、知名度的にもキングカズの次男と週刊誌も賑わすお騒がせ男というマッチメイクは話題性があって絶妙の配分ではないでしょうか。でも、三浦も皇治も正念場。三浦はYA-MANに敗れて格闘家としての真価が問われるし、皇治は同じくMMAデビュー戦で三浦を圧倒したYA-MANと否応なしに比較されるはず。おまけに天敵の芦澤竜誠はMMAデビュー戦で格上の太田忍と対戦します。芦澤が勇敢なのか無謀なのかはわかりませんが、その結果いかんによってはまたディスされる可能性もあるでしょう。でも、まさかMIXルールとか皇治にとってダサい事にならない事を願っています。

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【山本美憂引退試合 RIZIN女子スーパーアトム級】
伊澤星花(Roys GYM)
山本美憂(KRAZY BEE / SPIKE22)
山本の怪我で流れて大晦日で実現する事になった一戦。山本の引退の花道を日本最強女子の伊澤が介錯するというアングルはなんとなくわかります。でも、ぶっちゃけ伊澤はもっともっと強豪と当ててどこまで強いか見てみたいというのが率直な感想。ぶっちゃけ伊澤星花のムダ使いではないかと。。。伊澤に見合う相手が見つかりにくいという状況もあるだけに致し方ないか。最後は伊澤が圧巻の強さを見て送り出してくれる事を期待します。

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【フェザー級】
弥益ドミネーター聡志(team SOS)
新居すぐる(HI ROLLERS ENTERTAINMENT)
2022年の平本蓮戦以来の復帰戦を迎える弥益。対する新居はRIZINで飯田健夫を相手に壮絶なKO勝ち。その後のパンクラスでは亀井晨佑をセンタク挟みを極めて激闘を制してフェザー級王座を戴冠。キャリアの中で最も波に乗っていると言っても過言ではないでしょう。弥益がリフレッシュして調子がどこまで戻っているか。お互い極めの強いグラウンドテクニックを持っているだけにハイレベルで拮抗した試合になると見ました。

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【ウェルター級】
イゴール・タナベ(セラヴィー)
安西信昌(TEAM CLIMB)
2023年の台風の目の一人と言えば間違いなくタナベでしょう。RIZIN参戦後は2試合連続一本勝ち。しかも危なげなくあっさり極めているから幻想は高まるばかり。今回はミドル級からウェルター級に下げた事が吉と出るか凶と出るか。まずは計量が第一関門になりそうな予感。対する安西。パンクラスで無類の強さを誇ってUFCにも参戦していたのは2011年~2018年頃の話。あれか5年が経過して直近では5月に海外で試合をして敗戦しており、どこfまで復調しているか。オールドファンとしては川村亮をKOしたパンチがまた見たかったするのです。
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【RIZIN44】牛久絢太郎戦へ、岸本泰昭と合体=萩原京平「よく今まであれで試合をやってたなと」

【写真】MMAは理解し始めた時に、自身の本質とのバランスの取り方という課題がスタートするが、萩原はいかに消化できているだろうか――楽しみだ(C)TAKUMI NAKAMURA

24日(日)さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN44にて、萩原京平が牛久絢太郎と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

昨年は弥益ドミネーター聡志、クレベル・コイケ、鈴木千裕に3連敗を喫した萩原。しかし今年4月RIZIN41のカイル・アグォン戦では見違えるようなパフォーマンスでアグォンを下して連敗脱出に成功した。そこには自分の弱さと向き合い、練習環境を見つめ直す萩原の姿があった。トレーナー&参謀役として信頼を置く存在=岸本泰昭との出会い、そして「牛久戦の後のことは考えていない」という真意を訊いた。


――24日RIZIN44で牛久絢太郎選手と対戦する萩原京平選手です。まず牛久戦のオファーを受けた時の心境から聞かせてください。

「自分にとって相性がいい相手だと思いました。4月に朝倉未来選手とやった時にも、そのうち当たるだろうなと思っていたし、元チャンピオンなんで、勝ったらオイシイ相手ですね」

――どこに相性の良さを感じたのですか。

「どちらかと言えばグラップラーだけど極めがない。そういう選手は相性がいいんですよ。あとは打撃のスタイル、身長、距離感……それも含めて戦いやすいです」

――かなり牛久選手のことを分析できているようですが、萩原選手は対戦相手の映像など細かくチェックするのですか。

「僕は軽く映像を見るくらいで、何回も見ないんですよ。細かい部分は僕以外のメンバーが見てくれています」

――では萩原選手はどういった部分を見るのですか。

「僕は最初に映像を見た時の第一印象で、自分の武器と相手の武器、自分の弱点と相手の弱点、それを照らし合わせて、自分と相性がいいかどうかを考えます。その最初の感覚は大事にしていますね。あとは試合当日に向かい合った時の感覚。どれだけ作戦や戦略を立てていても、試合で向かい合って自分が感じたことが第一優先だと思っています」

――事前に映像を見た直感、実際に向き合った時の直感、そのどちらも重要にしているんですね。

「そうですね。あんまり試合前に考えすぎてもよくないんで。試合映像といっても、過去のものだから試合当日までに技術もアップデートされていると思うんですよ。特に牛久選手は試合ごとに新しい技や引き出しが増えているから、最近の試合の印象プラス向き合った時の感覚で試合をしています」

――萩原選手自身は今回どのようなことを意識して練習しているのですか。

「まずは寝かされないこと、寝かされてからのエスケープ、寝かされても極められないことですね。僕の一番の武器は打撃で、そこを殺さずに強みとして出せる練習を意識しています。グラウンドを警戒して、自分の強みが出せなかったら勝てないし、それを出して寝かされたらしょうがないと思うんですよ。それを考えた上での練習です」

――4月RIZIN41のカイル・アグォン戦前には近畿大学のレスリング部にも出稽古に行っていました。今回も出稽古は行っているのですか。

「大阪と東京で練習していて、東京では土居(進)さんのフィジカルトレーニングと走り込み、大阪ではSMOKER GYMと岸本(泰昭)さんのジムのプロ練に参加させてもらっていて、そこで打ち込みや作戦の確認をしています。僕と岸本さんは牛久選手の組みに関する視点が変わるんですけど、そういう見方もあるんだと気づくことも多くて、お互いの意見をすり合わせながら練習しています」

――岸本選手にはどういった経緯で練習を見てもらうようになったのですか。

「もともと大阪で一緒に練習することがあって面識はあったんですよ。で、僕がカルペディエムで岩﨑(正寛)さんと練習していた時に『萩原くんにはMMAのコーチが必要。岸本選手とかいいんじゃないですか?』と言われたことがあって。ただ、正直その時は腑に落ちてなくて、岸本さんに練習を見てもらおうとは思わなかったんです。

でも鈴木千裕に負けて、練習環境や練習のやり方を見直そうと思った時に岸本さんのことを思い出して連絡させてもらいました。そしたら岸本さんは快く自分のことを受け入れてくれて、僕のために個別の練習時間を取ってくれたり、調整に付き合ってくれたり。打ち込みのパートナーとして身体を貸してくれて、今では自分にとってなくてはならない存在です」

――なるほど。実はアグォン戦を見た時に萩原選手の個々の技術がMMAとしてつながった印象があったのですが、そこは岸本選手の存在が大きかったんですね。

「今まではMMA特有の打撃からレスリング、レスリングから寝技、そのつなぎの部分を教えてくれる人がいなかったんです。だから打撃・レスリング・寝技を練習しても、うまくMMAとしてつなげることが出来なくて。でも岸本さんはそこを理論的に教えてくれるので、一気に伸びた感じがしますね。例えば東京でMMAスパーをして、全く歯が立たなかった相手を圧倒できるようになったり、自分の成長が目に見えて分かります」

――MMAの理解度が高まりましたか。

「それもあるし、よく今まであれで試合をやってたなと思います(苦笑)。逆にその分、自分のポテンシャルを感じたし、ここからの自分はもう負けないなって思います」

――今回の牛久選手も自分が勝つイメージは明確にできていますか。

「もちろんしんどい試合になる準備もしてますよ。牛久選手も強いファイターだからそう簡単にいくとは思ってないし。倒すパターンも用意しつつ、それが通用しなかったことも考えています」

――RIZNフェザー級はクレベル・コイケの王座剥奪に始まり、ヴガール・ケラモフが王座戴冠など混沌している階級です。萩原選手にも大きな期待がかかると思うのですが、牛久戦も含めたこれからの展望も聞かせてください。

「RIZINのベルトが目標ですけど、牛久戦の後のことは考えてないです。牛久戦に全集中しています。牛久選手を倒せば自然に次のことが見えてくるだろうし、今は9月24日に勝つことしか頭にないです」

――周りからは誰々とやってほしいと言われることもあると思いますが、萩原選手自身は牛久戦に集中しているようですね。

「そういう話をしてくる人は多いんですけど、周りの声に流されていい結果が出なかったことを経験しているし、それが僕が過去の失敗から学んだことです。牛久選手は先のことを考えて勝てるような相手じゃないから、目の前にいる敵を倒す。それ以外はないです」



             
■視聴方法(予定)
9月24日(日)
午後2時00分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,RIZIN LIVE,スカパー!

■ 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
クレベル・コイケ(ブラジル)
金原正徳(日本)

<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
萩原京平(日本)

<ライト級/5分3R>
スパイク・カーライル(米国)
堀江圭功(日本)

<フェザー級/5分3R>
中原由貴(日本)
白川陸斗(日本)

<フェザー級/5分3R>
摩嶋一整(日本)
横山武司(日本)

<バンタム級/5分3R>
中島太一(日本)
岡田遼(日本)

<ヘビー級/5分3R>
シビサイ頌真(日本)
ヤノス・チューカス(ハンガリー)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
トッド・ダフィー(米国)

<フライ級/5分3R>
福田龍彌(日本)
山本アーセン(日本)

<フライ級/5分3R>
征矢貴(日本)
ラマザン・テミロフ(ウズベキスタン)

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o RIZIN YouTube キック 弥益ドミネーター聡志 日沖発 朝倉未来

朝倉未来KO集左ハイキック一閃 RIZIN【切り抜き】太郎

元動画

【朝倉未来 全KO集】All Knockouts of Mikuru Asakura https://youtu.be/f_6UN2tkCMA @YouTubeより

RIZIN FIGHTING FEDERATION
https://youtube.com/@RIZIN_FF

#rizin #朝倉未来 #ショート #shorts#日沖発#リオン武#ダニエル・サラス#弥益ドミネーター聡志 #左ハイキック#炸裂#KO

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【RIZIN LANDMARK05】斎藤裕戦、1週間前の平本蓮「何を警戒すれば良いのか。そこに不安を感じる」

【写真】自信も不安もある。信じるモノ、自分への信頼の根拠を欲する。普通にMMAファイター(C)MMAPLANET

29日(土・祝)、東京都渋谷区の代々木第一体育館で開催されるRIZIN LANDMARK05。同大会のコメインで平本蓮が、斎藤裕と対戦する。                                                                                                    

MMA戦績2勝2敗、4戦目で見せた天性のストライカーが見せるMMA打撃の変化。その後も岩﨑達也に師事し、剛毅會空手=武術の叡智をMMAに生かす稽古を続けてきた。とはいえ生涯をかけて追及する武術と、期間の決まったなかで結果を残すために練習する格闘競技は別モノだ。それでも武術空手を生かした戦闘術を、MMAに落とし込む作業を斎藤裕という対戦相手のある戦いのフィールドで積み重ねてきた。

習得しなければならない技術が多いが故、効率が求められるMMAにあって平本は、試合で発揮しない方が良い局面の強化と、勝つために必要な局面の強化に努め、ケージの中での選択に自身のMMAファイターとしてのセンスが問われるという。

自信の程は口にしても、大口は叩かない──そんな平本蓮の言葉をお届けしたい。


──試合まで1週間(※取材は22日に行われた)、まず11月の弥益ドミネーター聡志戦の時と比較すると、肌の感じが良くて、空気感として自信のほどが違って見えます。

「アハハハ。前回の試合ってMMAの経験も……言うて、次で5戦目ですけど4戦目と5戦目ってまた違いますね。前の試合でドミネーターをしっかりとコントロールできたことの自信が、練習で一気に出るので。もう自分もテイクダウンされたらマズいキックボクサーではなくて、MMAファイターなんだなって。そういう意識が前の試合が終わってからできるようになりました。

そこの意識が変わったことにプラス空手も、あの時は基礎が体に沁みついていなかったですけど、今はしっかりと沁みついています。加えてやりたいこととして大塚(隆史)さんから、テイクダウンに関して本当にベーシックなことを学んでいます。

ベーシックなことだけど、それぞれの引き出しを持つ色々な相手に対処できるようになるために。ホントに基礎しかやっていないですけど、4カ月前に試合が決まって、ずっと準備できることってなかなかないので、基礎をやっているとソレが身に付いてきて。そういう意味で、もの凄く良い準備期間になりました。

まぁ、でもそれは相手もそうだし、あの時点で試合が発表された4人とも同じことなんですけどね」

──そうですね。斎藤選手にも同じだけの時間がありました。

「それでも『自分が一番伸びたでしょ?』っていうのはあります(笑)。じゃあ劣っていた技術的な部分が成長したのかといえば、そうじゃないです。グラップリングに関しては、経験値は斎藤選手の方が遥かに高い。同時にグラップリングでも、僕には勝負できるところがあるわけじゃないですか。ただ逃げるわけじゃなくて。

自分には伸びる幅が残っているので、想っている以上に身に付いていることが体感できています」

──斎藤選手の組みにも対処できると?

「斎藤選手って何かに秀でたファイターじゃないです。だからこそ、気を付けないと。想像以上に自分が苦しい想いをしながらも、その展開に持っていく。そこが怖いです。尖っている部分が何も分からない。何を警戒すべきか、全体的なことは分かるけど、突発的な部分で何を警戒すれば良いのか分からない。そこに向き合う時、不安を感じるかと思います。

だから、何がきても大丈夫なように力量を上げてきました。それでも今回の試合は過去のどの試合と比較しても、一番警戒しないといけない試合だなって。MMAファイターとして尖っているクレベル・コイケや朝倉未来とかとやるよりも、斎藤裕とやることの方が自分にとっては試練だという感じがしています」

──つまりは斎藤選手がウェルラウンディットのMMAファイターだからですか。

「ザMMA。アメリカンスタイルではないのですが、ザMMA日本のスタイルというか。でもこれまでのMMAの概念になかった日本のスタイル──これは俺だけのスタイルではあるけど、俺のスタイルを通じて剛毅會の戦い方……世界に通じる日本のストライカーのスタイルを確立できる自信があって。

岩﨑先生との稽古でボクシング、K-1でやってきたことが形になってきたんで。だから、同じ志を持つ若い選手に、希望を与えるような強さを見せたいですよね」

──形という言い方も岩﨑さんの武術用語ですよね。型は一つ、形は人それぞれという。翻って弥益選手との試合で平本選手が見せた構えや戦い方は、あの時点での平本選手の形であった。武術空手の叡智は使っていても、空手というわけではない。斎藤選手と戦う時は、また違った平本蓮の戦いの形が見られそうですか。

「その通りですね。もちろんK-1時代の経験が、そこに生きている部分もあります。だから剛毅會空手といえば腕を下げれば良いのか。自分から行かずに、とにかく来たところに当てれば良いのか。そういうことじゃなくて。それが岩﨑先生も言っている丈が陥ってしまったところですよね。

僕だってガードを上げるし。ケガをしていないと、ステップだって踏む。でも何て言うのか……やっていることはMMAっていう競技なんです。そのなかで自分のスタイルは、空手を通じてのMMAがある。空手のサンチンとか型とか、見ているだけじゃ意味は分からない。でも、構えた時もサンチンの意識があると全然違うんです。怖いと相手が感じる。別に行かなくても、回転数がある」

──回転数があると、質量が高くなる。

「それです。キックの時の映像も視てもらって、岩﨑先生が言うには調子が良い時は回転数が出ていると。それがMMAに転向して、自分のなかで少しMMAが上手くなったからこそ、その回転数が弱まるということがありました。

あと試合になると力み過ぎで、回転数が上がらない。ペース配分もできないで、やっていました。だから、その回転数を使わないと勿体ないというのが岩﨑先生の理屈で。その理屈は理解できます。ならMMAをやらなくて良いのか、空手を選択して戦うのか。それは二者択一じゃないんですよ。どっちかじゃない」

──いわばどっちもMMAであり、どっちもあるのがMMA?

「そこはもう、どうチョイスするかで。MMAで自分は、その回転数をどう生かせば良いのか。キックの時の獰猛さを出すのか。組まれて、倒されても良いからそれを出すことを覚えようと何カ月もやってきました。だから、真っ向からやってやるぞという線でやってきたので。組まれたとしても、決して逃げないです」

──組みがあるから、どうこうという考えだと居着くことになると。

「ハイ。そうです。逃げて戦うとそうなるので、組んできたモノをねじ伏せて逃がしてやるよっていう。ちょっと説明するのは難しいけど、今の俺はそれができる。それに打撃が当たるから行けるって思うと、貰ってしまう。そこがMMAの深さで。当たるから、テイクダウンに行ける。それがMMA。選択のチョイスは、練習で身に付くものではなくて。そのチョイスに生まれ持ったMMAセンスが出るのかと思います。

身体能力が凄くても、それがないとやられます。だから中村倫也選手は勝負の選択力に長けている。『レスリングは得意でも打撃は苦手』とか聞くんですけど、試合になった時の勝負の選択肢がある。それがセンスなのかなって思います。僕が斎藤選手と戦う時も、そのセンスが出る。どっちが先に逃がしてしまうのか。どっちが先にこぼしてしまうのか。どっちが先に選択ミスをしたのか。どっちが正しい方向に流れも持って行けたのか。その選択のセンスが、モロに試合に影響を与える。そのセンスを全力で発揮するために、日頃のトレーニングがあります。

だから試合が始まっても、俺は信じている自分がいるんで。その選択肢のセンスを信じています。このセンスって才能とかっていうより、直感みたいな。でも『直感でやっている』って言ったら、『ラッキーパンチですか』とか言われて(笑)。もう話にならないですよ。そういうことじゃないんだって(笑)。持ってきた武器のどれを使うのかが、その直感によるだけで。『うわぁ』って藪から棒に出すわけじゃない(笑)。

しっかり持っている武器から『今、これが使える』、『これを使うと寝かせられる』っていうチョイスであって。そういう部分のセンスをMMAにアジャストしてきた自分がいるんで、『うおぉ』って驚かせる自信はあります。それでも、今回の試合はさっきも言ったように警戒が必要で、楽な試合にはならない。苦しい展開になる。結果論として1RKOがあるかもしれないけど、それは苦しい試合を3Rやり抜こうとして起こることなので。

そういう試合になることは覚悟しているけど、判定になった時も必ず自分が勝ったという風にさせる自信はあります」

──話せる範囲で、どのようなことを心掛けて戦おうと思っていますか。

「殴られないことです。テイクダウンはされても、しょうがない。打撃のスペシャリストの僕でも、ダメージのある攻撃は受けないようにしないと。僕だけでなく、全ての人に当てはまる弱点をなくしてきたので」

──前回の試合から岩﨑さんの指導を受けることで、後ろを使うことを意識されていたと思います。今回、弥益戦よりも後ろを使えるようになっているのでしょうか。

「そこですか(笑)。それは見てのお楽しみということです。まぁ下がる&誘い込むのと、後ろを使うのは違うっていうことですが、そこは試合で見てください。先を取ります」

──ところで斎藤戦以外の部分になるのですが、単刀直入に平本蓮のなかでRIZINフェザー級戦線における最強ファイターは誰なのでしょうか。

「そりゃあ、尖った能力と圧倒的なフィニッシュ能力でクレベル。だからチャンピオンなんだし……でも、なんか勝てる気がしているんです(笑)。で、何だかんだ強いのは鈴木千裕じゃないですか。意外にも。

レスリング力はあるし、ノーモーションのMMA向きのパンチがあります。次やったら勝ちますけど、朝倉未来よりも鈴木の方が強いという感じはします」

──また、そこは何かの機会、どこかの媒体で深くメスを入れさせてください。では、最後に斎藤選手との試合では何を見せたいですか。

「強さを存分に見せたいです。強さを見せたい」

■視聴方法(予定)
4月29日(土)
午後2時30分~ABEMA, U-NEXT, RIZIN100CLUB,スカパー!

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平本vs斎藤の試合を予想する朝倉未来 【RIZIN】【切り抜き】

【元動画はこちら】

朝倉未来の勝敗予想にニヤニヤが止まらない平本蓮

試合後インタビューで朝倉未来のTwitterに反論する平本蓮

アメリカに戻りたい気持ちを語る平本蓮

アンチに対してコメントする平本蓮

CAVEに来なくなった平本蓮について語る石渡伸太郎 RIZINアンバサダーくるみ

美意識の高いRIZINガールの二の腕をガン見する弥益ドミネーター聡志 東海林里咲

伝説の公開計量フロイド・メイウェザー vs.那須川天心

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【Gladiator021】世羅智茂─02─「柔道の阿部一二三、詩。キックの那須川天心。大嶋君はそういうレベル」

【写真】あの日──。防護服のスタッフに囲まれ、青木の視線を感じながらケージの感覚を確認していた世羅。今から見ると笑っちゃうほど、世間からズレていた空間には恐怖と期待、憤怒と義侠心が入り混じっていた(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)、大阪府豊中市の176BOXで行われるGladiator021で、プログレスのフォークスタイルグラップリングで大嶋聡承と対戦する世羅智茂のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

世羅とケージグラップリングといえば、2020年春に行われた青木真也戦と岩本建汰戦が思い起こされる。新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、世羅にとっては試合以上のものを考えるキッカケになったという。そして弱冠16歳の注目グラップラー、大嶋聡承との対戦についてどのように考えているのか。格闘技を通じて考える社会、そして若き新世代との戦いとは。

<世羅智茂インタビューPart.01はコチラから>


――おぉ、ロータス世田谷ですか。かつてケージグラップリングで対戦した青木真也選手や岩本建汰選手とも練習しているのですね。

「やっぱり青木さんと岩本さんは強いです。八隅孝平さんも強いし、みんな強いですね」

――いま思えば青木選手、そして岩本選手と対戦した時はコロナ禍の初期でした。

「そうでしたね。青木さんと試合をした時は、まだ新型コロナウイルスがどういうものか分からなかったじゃないですか。罹患したら、どうなってしまうのか……嘘か本当か分からない情報も多かったですし。でも僕は、気にしていなかったです。もし罹患したら万が一のことがあるかもという恐怖心はありましたけど」

――そんななかで、試合をすることに躊躇はなかったのですか。

「スタッフの方も防護服を着て、厳戒態勢の中で大会が行われていて。普通に考えたら、あの状況では大会を開催しないと思います。ただ、僕はオファーを頂いたので受けました。それだけですね。いま考えると、自分の考えも世間の感覚とズレていたのかもしれないです。

僕は常にそう思うようにしているのですが、『格闘技業界の感覚って世間とズレているんじゃないか』と。それはコロナ禍のなかで浮き彫りになって。普通に考えたら大会は開催しない。あの大会で誰か新型コロナウイルスに感染して、クラスターが発生したら――誰かのクビが飛ぶわけじゃないですか。それでも開催されたのは主催者の方の情熱によるものだと思います。ただ、そこで出場した僕も世間からズレていたのでしょうね」

――……。

「すごく記憶に残っているのは、弥益ドミネーター聡志さんが『もしもDEEPからオファーがあっても断るつもりでした』と仰っていたんです。弥益さんは一般企業に勤めている方で、それが世間一般の感覚だろうと思いました。そう考える人もいるんだなと思ったし、それも絶対に間違いじゃないです。ただ、自分は世間一般からズレたところにいるんだと気づいて。格闘技をやる限り、世間とズレていることは認識しておかないといけないと考えています……。答えになっているかどうか分からないですけど」

――世間とのズレ……そうですね。そもそも殴る、蹴る、極めるといった行為が一般社会でからズレている行為です。そんな格闘スポーツが社会で存在するためには、他のスポーツよりも情熱や信念が持っていなければいけないと思います。

「確かに、それらは世の中に必要のない行為ですからね」

――今の言葉を聞いて思い出すのは、世羅選手が柔術全日本選手権に出るため、京都から東京までヒッチハイクで向かっていたお話が懐かしいです。

「アハハハ! ズレまくっていますね。あの時はただ『やってみたい』と思っただけで(笑)。同時にコロナ禍によって、そういうことに気づかされたとは思います。ちゃんとコロナ対策してリスクを低くしたりとか……コロナ禍に限らず、会員さんのためにやるべきことは何なのかって、以前よりも考えるようになりました」

――まさに仰るとおりだと思います。すみません、試合の話からズレてしまいました(笑)。次の対戦相手、大嶋選手とは練習したこともあるそうですね。

「実は何回か練習したことがあります。割と最近まで、大嶋君がウチに出稽古に来ていて。もちろん対戦が決まってからは来ていないですけど」

――では練習で手合わせした感想も含めて、大嶋選手の印象を教えてください。

「まだ若くて学生だからこそ、好きなことやっていますよね。シンプルに強いし、今後はこういう若い世代がどんどん出て来るんだろうなと思いました。それは良いことですよ。格闘技が広まっている証なので」

――ただ世羅選手と大嶋選手の間には、年齢もそうですし帯色や実績にも開きがあります。その相手と世羅選手が対戦することにも驚きました。

「帯色や実績とか、そういうことは考えないようにしています。大嶋君も先日はフィニッシュに出たりとか、もうプロの舞台に立っている選手でもありますし。今の時代は若くても強いヤツは強いわけで、一人の選手として見るべきだと思っています。彼が若いから自分は試合しないと考えることもなく、まぁ良いかって(笑)。

海外には10代で強い選手がたくさんいて、強い選手は放っておいても出てきますからね。柔道でも阿部一二三選手や阿部詩選手は10代の頃から大人をブン投げていて、キックボクシングでも那須川天心選手とか。大嶋君も、そういうレベルの選手の1人だと考えています」

――その大嶋選手との試合は、どうなると思いますか。

「対戦することになって、すごく僕のことを研究していると思いますよ。すごく格闘技が大好きな選手で、いろんなもの見ていて知識も豊富ですし。しかも、ちゃんと考えて練習も試合もしている印象が強いです。まだ16歳でも、芯を持って行動できる子なんだなと感じますね。だからこそ、手強い相手ですよ。もう帯色とか実績とか、関係ないです。そもそも帯色も、今の年齢で黒帯が巻けないだけだと思うので」

――大嶋選手は年齢制限がなければ(IBJJFの規定で黒帯は19歳以上)、もう黒帯を巻いていてもおかしくない選手であるということですね。

「はい。海外だとIBJJFでは黒帯を巻けない選手が、他の団体で黒帯に出て優勝したりすることも多いですからね。年齢や帯色で考えていたら、こちらが危険な時代ですよ(苦笑)。試合がどうなるか、実際に組んでから考えることになると思います。ただ極力、下にはなりたくないですね。ちゃんとテイクダウンもスイープも狙っていきます」

――では最後に、試合に向けた意気込みをお願いします。

「大嶋君は若いけど強い選手です。圧勝できるとは思っていません。決して油断することなく、泥臭い試合でも僕は勝ちに行きます。会場はもちろん、無料放送もあるようなので、ぜひ視てください!」

■視聴方法(予定)
3月26日(日)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator021対戦カード

<ストロー級/5分2R>
田中優樹(日本)
木村旬志(日本)

<バンタム/5分2R>
今村豊(日本)
谷口武(日本)

<バンタム級/5分2R>
藤原克也(日本)
秋田良隆(日本)

<Gladiatorフライ級選手権試合/5分3R>
[王者]NavE(日本)
[挑戦者]ニャムジャルガル・トゥメンデムベレル(モンゴル)

<バンタム級/5分3R>
神田T-800周一(日本)
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

<55キロ契約/5分3R>
中務修良(日本)
エイドリアン・バトト・ジェマ―(フィリピン)

<Progressフォークスタイルグラップリング78.5キロ契約/5分✖2R>
世羅智茂(日本)
大嶋聡承(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・バンタム級/5分✖2R>
前田吉朗(日本)
江木伸也(日本)

<バンタム級/5分3R>
ゆうと(日本)
キム・ウィジョン(韓国)

<フライ級/5分2R>
中西テツオ(日本)
宮川日向((日本)

<フェザー級/5分2R>
フェルナンド(ブラジル)
藤岡陸(日本)

<ウェルター級/5分2R>
橋本健吾(日本)
阿部光太(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・バンタム級/5分✖2R>
ハシャーン・フヒト(日本)
花澤大介(日本)

<アマMMAバンタム級/3分2R>
佐藤フミヤ(日本)
北原蓮(日本)

<アマMMAバンタム級/3分2R>
平本丈(日本)
飴山聖也(日本)

<バンタム級/5分1R>
藤井丈(日本)
吉田開威(日本)

<バンタム級/5分1R>
武田純忠(日本)
有田一貴(ブラジル)

<フライ級/5分1R>
古賀珠楠(日本)
那須裕次郎

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【RIZIN&DEEP】弥益ドミネーター聡志のこれから―03―「MMAが恋しくて仕方ない自分に安心」

【写真】上から目線でスミマセン。弥益聡志、イィ漢になったなぁ。梅田さんも喜んでいるに違いない(C)MMAPLANET

2023年に向けて『2022年中に話を訊いておきたい』勝者、敗者を6人リストアップしインタビュー──弥益ドミネーター聡志編Part.03。

平本蓮戦後のダメージと、多忙な日常生活を続けるなかで改めて気づいた弥益にとっての格闘技の意味合いとは。

<弥益ドミネーター聡志インタビューPart.02はコチラから>


──それこそ、弥益聡志の真実ですね。

「本当に練習後とかの集合写真がSNSであがっているのとか見ると、悔しくて悔しくて。『あそこに戻りてぇな』という感情しかなかったです。そこが一番大きいというか、正直ソレしかなかった。だからやっぱり、自分にとって試合はオマケというか過程にくっついて来ることで。結局、格闘技をしていることが楽しい。

例えば平本選手にやり返したいとか。次は別の選手と戦って、勝ってどうこうというビジョンは全く描いていないです」

──66キロで、平本選手と戦いたいという気持ちも?

「アハハハハ」

──計量の体を見ていると、弥益選手は絶対に一度は66キロにする体を創っているように見えました。対して、平本選手は別に創っていない体でした。そういうところ、しょうがないけど納得いかないんですよね。MMAは試合前の状態だけは、なるべくイコールであってほしくて。

「う~ん、どうなんですかね。体ってことをいえば有利・不利はなかったと思います。向うはケガをしていたので。そういう意味では数値化できない曖昧な感じで、お互いが納得して戦ったわけですし。これが国内メジャー格闘技に求められていること。

それこそ高島さんが試合後の記者会見での質問で、日本のメジャーイベントでメインを張ってきた方々の名前を挙げてくださって……。自分は恐れ多いことは言えないですけど、格闘家ごっこを続けている自分としては良い役目を担わせてもらったんじゃないかって思っています」

──J-MMA経験したぜって(笑)。

「アハハハ。ハイ。本当にこんな経験できたヤツ、いないだろうっていう気持ちもあります。凄くゴタゴタして大変な思いをしたうえで、あんな負け方をして大恥をかいた。でも、それも含めて今の自分だからできることだったと思っています」

──……。

「試合中に凄く覚えているのは、ダウンをした時に歓声の上がり方がちょっと面白かったなってことなんです」

──というのは?

「盛り上がり方が半端なくて。平本選手への期待の高さが、凄く感じられました。もちろん悔しいことですけど、あんな雰囲気のなかで戦えた。あの空気のなかに自分の居場所があった。厳しい試合結果ではありましたけど、そういうことも確認できたんです。

なんだかんだ試合が終わったあとで平本選手も評価されて、調子に乗って(笑)。だから自分自身は悔しいですけど、あの試合が与えた影響とか、そこでの評価も含めて自分が見えたような気がします。これまでやってきたことが形になるというのは変ですけど、輪郭が見えたかと」

──とにかく体が一番です。特に頭はしっかりと状況を把握する必要があると思います。そして、その不安がなくなると弥益聡志はリングかケージか、いずれにせよ試合に戻ってくると思っています。

「まぁ試したくはなりますよね(笑)。ピアノを習っている人も、発表会で演奏はしたいじゃないですか。試合がないと、何のためにやっているのかなって思うことも出てくるはずです」

──J-MMAの中の弥益ドミネーター聡志と、MMA道の中の弥益ドミネーター聡志が混在しているかと思います。そういう意味でも今後、RIZIN一本だけになるのかDEEPで戦うこともあるのか。

「どうなんですかねぇ……。DEEP……DEEPもRIZINも今は戦いたい選手が誰なのか、見えなくなっています。勝負論のある勝負をしたいと平本選手との試合前は思っていました。でもあの試合を経て、今の自分の立ち位置ではその時に思っていた選手との試合は組まれないと思います。

もちろん、そういう相手と戦いたいですし、良い勝負ができるという気持ちでいます。でも、今の自分がそういう試合を戦うと飛び級になってしまいます」

──そこは今も気にしてしまうのですか。

「順番を踏めていない試合に関しては、正直、自分自身が何度かそういう試合を受けたからこそ、自分にもあって良いじゃんという気持ちもあります(笑)。でも、そこに関しては今は想像がつかないです」

──予想は外れましたけど、私は平本戦後には──これはDEEPに戻って五明宏人戦とか用意されるのではないかと思っていました。

「あぁ(苦笑)。そういう役割になると。脳をすり減らしながら……(笑)。そうですね、まぁ……一応、上とやらせてもらえるなら準備はしたいと思います。でも今の自分の立ち位置に納得できていないです。やらないといけないことが多いと改めて気づかされました。足りないモノが本当に多いです。

なので、まずは自分としっかりと向き合いたいです。発揮できる場所を探すよりも、発揮できるモノをもっと創る。そのために積みたい。格闘技と向き合いたいです。正直MMAの試合はしてきたけど、MMAと向き合うことは余りできていなかった。自分のなかのMMAと向き合い、しっかりと積み上げたいという想いが今は凄くあります」

──一番楽なのはGPがあって、そのメンバーに入り決まった相手と戦うことかと思います。

「そうですね(笑)。そうなると当たっちゃったから戦う。何も考えなくて済むので有難いです。しかもワンマッチじゃないから、ただの兵隊として戦うことができます」

──ハイ。トーナメント戦は決まれば、もうプロモーターの思惑も関係なくなってきます。

「ハイ、良い意味で決まった仕事をやり切るということですし。パッケージ、フォーマットが確立していて。そうなると、やるしかないですからね」

──〇〇選手と〇〇選手、どちらと戦いますかと言われるより16人トーナメント出ますかの方が楽ですよね。

「ハイ、ノーはないですからね。誰と戦おうが、そこに文句も言われず何も考えずに戦うことができます」

──その声が、届きますように。ところでRIZINのフェザー級戦線は、大晦日のBellatorの対抗戦を経てチャンピオンがどうなるのかで、ストーリーの創り方が変わって来るかと思います。そういうなかで、弥益選手にどのような試合があてがわれるのか。

「そうですね……それと、個人的には海外で試合がしたいです。RIZINのハワイ大会があるならそこも、そうですし。RIZINやDEEPが構わないなら……引退する前に、1度は海外で試合がしてみたいですね。UFCとかそういうことをいっているのではなくて、海外での試合を経験したいです」

──MMAファイター人生をより充実させるために、ぜひ叶えてほしいです。では、最後に『弥益、大丈夫なの?』と心配してくれているファンに一言お願いします。

「なんですかね……。自分を応援してくれている人が、どういう層か分かっていないですが……」

──サラリーマン、いや日々の現実と向かいあっている人達にとって弥益選手の頑張りは活力になっているはずです。

「そう言ってもらえると、有難いです。そうですね……自分も日々、疲れながらきっつい実生活を生きています。でもMMAが恋しくてしょうがないです。逆にそういう自分がいて良かったと感じています。仕事は超絶に忙しくて、それでいて家族と過ごす時間も増えている。なんだかんだと充実している生活をさせていただいているのに、格闘技がやりたくてしょうがないです。恋しくて仕方ない自分に安心をしています。

相変わらず格闘技が好きなので、格闘技が好きな弥益を応援していただけているのであれば、その部分だけは安心してください。表に出る時は出ます。もう少しお待ちいただければと思います」

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