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AB ABEMA o SASUKE Shooto   亮我 修斗 島村裕 椿飛鳥 榎本明

【修斗】速報中!PROFESSIONAL SHOOTO 2024 Vol.8

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さて今日は修斗。後楽園ホールでプロフェッショナル修斗公式戦PROFESSIONAL SHOOTO 2024 Vol.8が開催されます。SASUKE×椿飛鳥、榎本明×中野剛貴の2試合が消滅。全6試合と小ぶりな大会になりましたが爆発に期待しつつ、ABEMAで観戦しつつ電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 フェザー級】
◯たてお(ELEVEN)
(判定3-0)
×島村裕(パラエストラ小岩)
1R、開始直後から近い距離での打撃戦。たておはジリジリとにじり寄ってパンチとローを打つ。島村も応戦して互いに良い打撃をヒットさせる。その流れからたておが組み付いてテイクダウン。しばらく上から固めて残り1分でサイドからバックに周りかけたところでラウンドを終えた。
2R、スタンドの静かなやりとりからたておが組み付いてテイクダウン。マウントに移行すると島村を抑えつけてパウンド。だが島村は下から組み付いてスタンドに脱出。ロー、フックをヒットさせて反撃開始。しかしたておはパンチに合わせて組み付くとまたしてもテイクダウン。上をキープしていたが島村は終了間際に脱出。組み付くたておをいなして上になるとパウンドを入れて攻勢。さらに横三角を狙うがタイムアップ。判定はたておに軍配。


【第2試合 インフィニティリーグ2024 フライ級】
◯須藤晃大(EXFIGHT/勝ち点9)
(判定2-0)
×亮我(ゴンズジム/勝ち点5)
1R、開始直後に亮我がタックル。須藤は切ってケージ際での差し合い。しかし動きなくブレイク。再開すると亮我のフックがヒット。嫌った須藤がタックルでテイクダウン。しかし亮我は足関節を仕掛けて脱出。スタンドになると須藤のフックがヒット。グラつく亮我。須藤は仕留めにかかるが亮我は後退してどうにか回復。最後は亮我がタックルでテイクダウンを奪ってラウンドを終えた。
2R、スタンドの攻防の末に須藤はタックルでテイクダウンに成功。亮我はどうにもこうにも動けない。須藤はパウンドで見せ場を作るが終了間際に亮我はやっと脱出。最後の最後にパンチを振るうと左右のフックがヒット。須藤が腰を落としたところで試合終了!あわやの場面。しかし判定は須藤に軍配。インフィニティリーグ優勝を決めた!
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45 Echigo Fujin Festival 13 MMA MMAPLANET o YouTube シューティングガイコツ 修斗 小川将貴 岡田達磨 島村裕 澤江優侍 青井太一 齋藤翼

【Echigo Fujin Festival 13】衝撃、再び!? 前大会で逆転KO劇の澤江優侍がメインで青井太一と対戦

【写真】澤江が前大会の大逆転劇で越後の主軸に(C)Echigo Fujin Festival

9月1日(日)、新潟市の東区プラザでプロ修斗公式戦「越後風神祭り13」が開催される。メインでは富山県在住ファイターの澤江優侍が、青井太一を迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike


今年4月、大会スタートの地である新潟ロッツで開催された越後風神祭り12のメインは、あまりに衝撃的な結末に。メインでは新潟在住ファイターである岡田達磨に澤江が挑んだ。

2022年にプロ昇格を果たした澤江は、翌2023年3月、同9月の越後風神祭りでプロ公式戦に臨むも、いずれもドローに終わっていた。しかし岡田戦の澤江は何かが違っていた。初回にテイクダウンからグラウンドのヒジを受け大流血に見舞われたが、2Rにカウンターの左フックで岡田からダウンを奪い、そのままパウンドアウトしたのだ。

この勝利により、澤江は今回で越後風神祭りに4大会連続で出場。さらに2大会連続のメインを務めることになった。グラウンドの面ではボトムから仕掛けるイメージがあった澤井だが、昨年11月のケージグラップリングSHINE02では佐藤風磨に判定で敗れるも、佐藤の足関節アタックに対してトップキープ力の強さを見せている。MMAでもこのトップキープを生かし、連勝となるか。

対する青井太一は今年3月の島村裕戦では払い腰で2度もテイクダウンを奪われるも、右スイングからパウンド連打で自身初の2連勝を収めている。続く5月の齋藤翼戦では判定負けを喫したが、アウェイのリングでの復帰戦を勝利で飾ることはできるか。

今大会も北陸ファイターに関東勢が挑むというマッチメイクに。プロ興行の前にはアマチュア大会「越後夏乃陣」も開催される。

■越後風神祭り13 視聴方法(予定)
9月1日(日)
午前11時55分~ツイキャスLIVE

■越後風神祭り13 対戦カード

<フェザー級/5分2R>
澤江優侍(フリー)
青井太一(心技舘)

<フェザー級/5分2R>
加藤裕彦(SAI-GYM)
櫻庭泰裕(ANSWER FIGHT)

<フェザー級/5分2R>
小川将貴(ピロクテテス新潟)
椿馨(Katana Gym)

<フライ級/5分2R
本多“弥彦”直樹
鈴木尊(FourRhombus)

<ストロー級/5分2R>
シューティングガイコツ
大ちゃん(SAI−GYM)

<ライト級/5分2R>
磯部雄太(駿東修闘クラブ)
クアト驎(パラエストラ小岩)

<2024年度新人王決定Tバンタム級準決勝/5分2R>
宮澤ゴリラ和郎(飛翔塾)
恵真(リバーサルジム立川ALPHA)

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45 AB ABEMA Chan龍 MMA MMAPLANET o ONE Shooto Shooto2024#05 チャンネル 上原平 中池武寛 人見礼王 修斗 児山佳宏 加藤ケンジ 大竹陽 岡田嵐 岡田達磨 岩本健汰 島村裕 斎藤 松岡拓 椿飛鳥 海外 竹原魁晟 結城大樹 藤井伸樹 飯田健夫 齋藤奨司

【Shooto2024#05】「自信と試合内容のギャップが埋まってきた」椿飛鳥、2022年以降のマインド変化

【写真】過去にリアリティショーでお世話になったプロデューサーに、チケットを購入してほしいと願い出ることがでいる強心臓の持ち主(C)SHOJIRO KAMEIKE

21日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2024#05で、椿飛鳥がたてお(※飯田健夫からリングネームを変更)と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

椿は2018年に全日本アマチュア修斗選手権で優勝した直後、ONEトライアウトに合格し、さらにはABEMA TVの格闘代理戦争にも出場する。それにより、彼にとっては苦難のMMAキャリアがスタートしたともいえる。しかし2021年までに3連敗を喫したあと、2022年は新たなキャリアを積み始めたといえば良いのか。特に今年3月の結城大樹戦は、それまでとは打って変わったファイトを見せていたようにも感じる。2022年以降の椿飛鳥に何が起こったのか。這い上がる男の浪漫——椿飛鳥がベルトに辿り着くために重要な一戦を迎える。


MMAを始めた時の理想と現実のギャップを感じました

――リモートでのインタビューとなりますが、本日は会社もお休みなのですか。

「今日はたまたま休みなんですよ。今の部署はシフト制で――平日も朝に練習して、昼から勤務とか融通を効かせてくれる職場です。代理戦争が終わった頃に新卒で就職して、今は6年目ぐらいになります」

――新卒から6年目ということは、もう昇進する頃でしょうか。

「おかげさまで一応、一つの部署のリーダーみたいな形でやらせてもらっています」

――おぉ! そこから会社でのし上がっていく、と。

「いえ、僕は独立して自分で会社やったり、格闘技のジムをやりたいとは会社にも伝えています。会社も『応援するよ』と言ってくれていますね」

――いずれジムを出す、つまり格闘技と人生を共にすることは就職した当時から考えていたことですか。

「就職するまでは将来のこととか、一切考えたことがなかったです。大学4年生の時に全日本アマ修で優勝し、直後にONEのトライアウトに受かって。さらに格闘代理戦争の話も来て――『これで格闘技だけで生きていけるわ』と思っていました(苦笑)。

でも格闘技をやっているだけでは生活費もなく、家賃すら払えないような状況に陥っていました。たまたま練習仲間のツテで、ファイターを応援してくれる会社を紹介してもらい、就職したんです。それが今の会社で」

――そこからONEウォリアーシリーズや格闘代理戦争を経て、自分が思い描いていたものとは異なる格闘技人生に直面することになるのですか。

「だいぶ違ったものになっています(笑)。ONE WSの時はONEとの契約を目指していました。だけど、ONE WSが行われなくなってからは、とにかく頂いたオファーに対して頑張る。それぐらいで、あまり深くは考えていなかったです。そこから連敗が始まり……当時は来たオファーを受けるという状態で、今思うと目標もなく過ごしていた時期でしたね」

――修斗でいえば多くは全日本アマ修斗で優勝すると、次はプロの新人王で、さらにチャンピオンシップへと繋がっていきます。

「僕もそこから海外へ、という道は思い描いていました」

――思い描いていたものとは違う道を歩むことになり、特に3連敗を喫した中で「このままで良いのか?」と考えることはありました。

「考えました。特に岩本健汰戦で負けた時は――辞めたいとまでは思わなかったけど『このままで続けたくない』という気持ちがあって。そこから新人王トーナメントに出場するのも、異例といえば異例なんですよね。本来エントリーの基準は2戦以下だけど、コロナ禍もあったので6戦以下になっていましたから。そこでウチの森修会長からも『新人王トーナメントに出てみないか』と言われたんです。

当時は急なオファーも多かったんですよ。新人王トーナメントなら1年間、定期的に試合が組まれる。そのほうが仕事しながらコンディションもつくりやすいと思って。ただ、『これで負けたら終わりだ』と思って、トーナメントに臨みました。初戦で負けたら4連敗になるし、新人王に出るキャリアの選手に負ければ、格闘技を辞めることができるかな、と」

――格闘技を辞めることができる……とは、どこかに「格闘技を続けていくのが苦しい」という気持ちがあったのでしょうか。

「ありましたよ。代理戦争のおかげで名前も知られて『あ、椿選手だ』と声をかけてもらうことも多かったです。だけど、それに見合う実績を挙げることができていないという葛藤はありました。

3連敗を喫した時も、見方によっては『相手が強豪だったから仕方ない』と言ってくれる人もいました。だけど3連敗には変わりない。それだけの選手に何もできずに負けたことで、自分がMMAを始めた時の理想と現実のギャップを感じましたね。だから『新人王の初戦で負けたら格闘技を辞められるかな?』と思ったことは事実なんです。逃げる、というのとは少し違っていて……何て言えばいいんでしょうね」

――その気持ちは分からなくもないです。今でもネットで「椿飛鳥」と検索したら、続く第2キーワードが「弱い」で。さらにSNSでは「椿飛鳥が世界1位かよ」と書かれていたり……。

「アハハハ! 今はもうSNSに書いていただくだけで嬉しいですよ。だって『見られない』『何も言われない』ことほど怖いことはないですから。だけど新人王の初戦(岡田達磨に判定勝ち)で勝った時はホッとしました。あの試合までは自分の自信と試合内容にもギャップがあったんですよ。練習ではできることが、試合では出せない。練習を通じてどれだけ自信があっても、試合でリアルな結果が付きつけられる。そんな状態が2年半ぐらい続いていました。でも岡田戦で、そのギャップが少し埋まったというか。

練習と試合って全然違うものだし、試合で出たものが実力じゃないですか。練習で強いなんて全くアテにならない。そんななかで、岡田戦では練習してきたことが出せたなとホッとして。このまま続けていけば、もっと良い動きができるんじゃないかと思いました。

トーナメント決勝ではCHAN龍選手にも負けてしまいましたけど、あの試合も大きな転機になりました。試合前からCHAN龍選手と戦うことより、『この後はタイトルまでどう進んでいくのか』という道筋を考えてしまっていて。ヒジを負傷して負けた結果について『アクシデントだった』と言ってくれる人もいます。でもあれは完全に僕の負け。精神的にも技術的にも僕の甘さが出ました」

――……。

「あの時も実は『ここで負けるなら……』と思っていました。でもまだ腕が治っていない状態でジムに行ったら、会長が『試合を見返したけど、ココをもっとこうしたら』と熱心に指導してくれたんですよ。『他の人が自分のために、ここまで熱心になってくれることってあるのかな?』と感じて、怪我が治ったら次の試合のために頑張ろうと決めました」

勝利を考えるな。その場その場で最善の動きを選択しろ

――これは話の本筋とは関係ありませんが、新人王決勝を争ったCHAN龍選手の訃報を知った時は……。

「う~ん……、……、……才能溢れるファイターが亡くなったことは、すごくショックでした。いろいろ思うところはあります。でもご遺族のことを考えたら、事情を知らない自分が何か言うべきではないと思っています。すみません」

――いえ、こちらこそ答えにくいことをお聞きしてしまいました。話を戻すと、新人王トーナメントを経てこの2試合はどう変化したのでしょうか。

「試合に臨む気持ちが変わったことは大きいです。それまでは、試合って凄く特別なものだと思っていました。自分の全てを削って勝つもの――と、自分を追い込んでいたんです。自分で自分にプレッシャーをかけ過ぎていたというか。でも斎藤戦は『よし! いっちょ試合してくるか』みたいな感じで試合に臨むことができて。結果、齋藤選手に競り勝てたことで『このマインドが自分に一番合っているんだ!』と気づけました」

――確かに前回の結城大樹戦は、凄く伸び伸びと戦っている印象を受けました。相手に取られているであろう場面でも、『これは取り返せるな』と考えることができていたのですか。

「これは会長から教わっているマインドなのですが、『勝利を考えるな。その場その場で最善の動きを選択しろ』と。『ここでこうしないとラウンドを取られる。勝てない』って思うと、良くない動きをしてしまうことが多いんですよね。それは練習でも感じます。練習で強いけど試合で勝てない選手とは、そういうことなんじゃないかと思いました。

練習は勝ち負けを考えない。でも試合だと勝ちを見越して試合をしてしまう。結城戦は、試合を通じて『ここをこうすれば勝てる』という気持ちはなかったです。分かりやすいのは――バックを取られたら『負ける!』と考えるのではなく、まずディフェンスする。その場その場で最善の動きを選択していけば、その積み重ねでラウンドも取れますよね。そういうラウンドを積み重ねていけば、フルラウンド取れる。3R制であれば最低2つ抑える……ということでもなく、フルラウンド取りに行く。そのマインドも自分に合っていると思います」

――前回は世界1位の結城選手に勝ち、次にタイトルマッチ経験者のたてお選手を下せば、遂にベルト挑戦も見えてきます。

「実は……たておさんとは仲良いんですよ。結城選手に勝ったあと、『椿さん、おめでとう! 復帰して椿さんと試合できるように頑張ります』というメッセージが来て。そこから、たておさんとやり取りしている間に試合のオファーが来ました(笑)。だからといって、やりづらさとかは無いです。コレはコレ、ソレはソレなので。

飯田選手は今ランキングに入っていないだけで、タイトルマッチ経験者だし、実力者です。この試合に勝てば、自分がベルト挑戦者として一番手じゃないですか。いろいろ経験してきましたけど、やっぱり修斗のチャンピオンになりたい。僕がチャンピオンになった先に見据えているのは『修斗を盛り上がる団体にしたい』ということで。それこそMMAを知らない人にも修斗を好きになってほしい。で、皆さん『椿飛鳥がチャンピオンかよ』って書いてください」

■視聴方法(予定)
7月21日(日)
午後6時00分~ABEMA格闘チャンネル

■Shooto2024#05 対戦カード

<修斗世界バンタム級王座決定戦/5分5R>
藤井伸樹(日本)
齋藤奨司(日本)

<フェザー級/5分3R>
椿飛鳥(日本)
たてお(日本)

<インフィニティリーグ2024フライ級/5分2R>
大竹陽(日本)
須藤晃大(日本)

<2024年度新人王フェザー級2回戦/5分2R>
中池武寛(日本)
蓮池勇太(日本)

<フェザー級/5分2R>
児山佳宏(日本)
島村裕(日本)

<バンタム級/5分2R>
加藤ケンジ(日本)
人見礼王(日本)

<フライ級/5分2R>
シモン・スズキ(日本)
岡田嵐士(日本)

<ストロー級/5分2R>
牧ヶ谷篤(日本)
友利琉偉(日本)

<2024年度新人王フェザー級2回戦/5分2R>
松岡拓(日本)
井上翔太(日本)

<バンタム級/5分2R>
中野剛貴(日本)
瀬戸口怜久(日本)

※コメインで予定されていた環太平洋フェザー級王座決定戦は、竹原魁晟が体調不良のため計量会場に来ることができず中止に。契約体重をクリアしている上原平がルールに則り、不戦勝かつ新王者に認定される。

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45 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#02 島村裕 青井太一

【Shooto2024#02】島村に二度投げられた青井が右スイングからパウンドアウト

大逆転か、あるいは青木らしさか【写真】(C)MATSUNAO KOKUBO

<フェザー級/5分1R>
青井太一(日本)
Def.1R4分21秒 by TKO
島村裕(日本)

サウスポーの島村の顔面に青井が左フックを当てる。さらに右インロー、右ハイを繰り出す青井がワンツーから組みついた。ボディロックで青井が押し込むと、島村が左腕を差し上げて投げる体勢を見せる。そして青井の足を踏みながら払い腰でテイクダウンを奪った。

トップから青井の首を抱えた島村はハーフネルソンで抑え込む。島村がマウントを奪って青井の首を折り曲げにいったが、ここは島村がリバーサルした。スクランブルから立ち上がった両者、ケージに押し込まれた島村がまたも投げ飛ばし、バックに回る。ここは島村が離れた。青井がワンツーから右ローを当てる。島村も左インローを返す。

島村の右ジャブをダッキングでかわした青井が、一度下がってから右スイングを振るうと、島村が後方にダウン。そのまま青井がパウンドアウトした。


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MMA MMAPLANET NEXUS29 o UFC キック ジェイク・ウィルキンス チョン・ダウン 寿希也 小森真誉 島村裕 栁川唯人 河名マスト 河村泰博

【NEXUS29】初の後楽園大会(02) 河名マスト、2Rドロー後に寿希也が続行不可能でTKO勝ち。栁川は金星

【写真】泣き崩れた寿希也に一言声を掛けた河名。こういう勝負を手にするのは、キャリアを構築するうえで非常に大切になってくる (C)MMAPLANET

7日(月)に東京都文京区の後楽園ホールでNEXUS29が開催された。

ネクサスにとって初の後楽園ホール大会レポート第2 弾は、中盤戦3試合の模様をお届けしたい。


<フェザー級/5分2R+ExR>
栁川唯人(日本)
Def.2R3分53秒by RNC
島村裕(日本)

10月の川越大会でプロデビュー=RNCで一本勝ちしたばかりの栁川が、キャリア27戦目の島村と対戦。ネクサスでは昨年12月に小森真誉に敗れ、Gladiatorでは1勝1敗──直近の試合で中川晧貴に判定負けを喫している島村としては、何があっても落とせないマッチアップだ。

試合は開始直後から、両者が左右のフックを交換し激しい打撃戦に。そのなかでサウスポーの島村のガードが下がり、栁川の右を被弾し下がる場面も。ここからのテイクダウン狙いも反応し上々の立ち上がりとなった栁川も、左を打つ際に防御が甘くなり右をヒットされる。

直後から島村の左インサイドカーフで前足を削られるようになった栁川が、前に出られないように。さらにローを受けるとパンチも被弾するという悪い流れに、陣営から「自分の距離から、前に出る」というアドバイスを受けた栁川が右ボディストレート、そこにテイクダウンを織り交ぜるなかで顔面へのパンチの距離感も戻って来る。

それでも左はガードが落ちる栁川だが、左を打たれた直後に右を打ち返し、足を止めての打ち合いはどちらが効かされてもおかしくない展開に。ここからケージ際のクリンチの攻防で初回が終了した。

2R、左と右の打ち合いのなかで、右を当てる栁川が攻勢のなか島村は組んでボディロックの状態に持ち込む。島村の大内を小外で切り返した栁川がトップを取り、ニーシールドにも右のパウンドを落とす。栁川が立ち上がると、島村もレッスルアップから左腕を差してスタンドへ。

離れた両者、勝ち切るための打撃戦は根性勝負となり、ついに栁川は右の際にもガードが疎かになる。ノーガードに近い打ち合いは、栁川が右ではなく左フックを島村の右に合わせてダウンを奪う。

即レッスルアップからシングルに出た島村だったが、栁川が切ってバックに回ると両足をフックして殴る。

RNC狙いを一度はリストコントロールで逃れた島村だったが、続くアゴの上からのRNCをずらそうとした際、口を開いたような形でセットアップされ──タップを強いられた。絞めでもフェイスロックでもない、いわばマウスクラッシャーのような形で栁川が金星を挙げた。

<ライト級/5分2R+ExR>
ジェイク・ウィルキンス(米国)
Def.1R1分59秒by TKO
キム・ハンオル(韓国)

UFCファイター=チョン・ダウンを帯同したキム・ハンオルに対し、ウィルキンスが右インローを蹴る。さらに右ミドルハイ、続いて左カーフと蹴りを続けるが、その蹴り終わりに右を合わされる。

振りの大きな右フックにも、左ストレートのカウンターを狙ったキムは右リードフックを振るい、蹴りの距離を潰していく。首相撲に取ったウィルキンスは首を抱えて背負い投げ一閃、背中からキムを落とすと袈裟からストレートアームロックへ。

腕への危機は解除したキムだが、右腕の自由を奪われた状態で頭を抱えられており身動きが取れない。動けないキムに対し、ジェンキンスは左のパンチを連打するとレフェリーが試合を止めた。「戦える」と抗議するキム。その気持ちも分からないでもないが、有益な防御を取ることができておらずストップは致し方ない。

<フェザー級/5分2R+ExR>
河名マスト(日本)
Def.2R5分00秒by TKO
寿希也(日本)

互いが「大勝」を口にしてのケージインとなった注目のフェザー級の一戦。タッチグローブ直後に仕掛けた河名だが、左を差しにいったところで首を巻き込まれ前方に姿勢を乱す。自らはスプロールしトップを取った寿希也は、奇襲を見事に逆手にとった形でエルボーを打ち下ろす。立ち上がり、河名のレッスルアップ時にも頭を抑えて右ヒジを入れた寿希也が、右ストレートをヒットさせる。

それでも河名は前に突進、この動きに寿希也は姿勢を乱し尻もちだけでなく背中をキャンバスにつかされた。河名は右足をホールドして殴っていくが、蹴り上げられて動き止まる。

寿希也は左右の蹴り上げを続ける。河名は足を捌いて抑えにいくも、寿希也はクローズドガードに取る。後方回転し亀になった寿希也は素早く立ち上がり、ダメージが残っているのか河名はバックを維持できない。

離れた寿希也に左を当てた河名が、組みを嫌がり離れた寿希也が姿勢を乱したところでパンチを続ける。ここで河名が組んで小手を決めて投げを打つ。左手をマットにつけた河名に対し、寿希也はその手首を取って引きつつ左腕を差し込む。両者が腹ばいで同体になり、スタンドへ。

互いに左腕を差した状態で寿希也の小内刈りが決まり、河名は下に。それでも必殺のウィザーから腰に寿希也を乗せて浮かせると、スタンドに戻り胸を合わせる。続くシングルを切って離れた寿希也が、逆に組んでいきシングルから右腕を差しつつ小外刈りへ。

腹ばいになった河名は起き上った直後に左エルボーを決めた。距離を取り直した両者、寿希也の右を受けた河名が姿勢を乱す。すかさず寿希也はダブルレッグを仕掛け、テイクダウンを奪う。

背中を預けて立ち上がった河名は、後方から左ハイキックを受けそうになり前を向き、両者が間合いを取りなおす。河名の右前蹴りをキャッチして右ストレートを打った寿希也は、前に出てきたところでスピニングバックキックを決める。

河名も怯まず左フックを振るい、寿希也の小外からシングルレッグを潰し、ヘッドコントロールへ。強引に投げを打った寿希也は下になり亀の態勢も河名を落とそうとし時間を迎えた。

2R、寿希也は手を合わすだけでなく、ハグを求めて試合再開。ボディロックに首を抱えて投げを打とうとした寿希也に対し、河名が後方への投げを豪快に決める。右手をついて危ない落ち方をした寿希也はバックコントロールに立ち上がってキムラを狙う。

河名は慌てず前方に崩すとキムラを諦めた寿希也が背中を自らつけるように引き込む。その刹那、河名が強烈な左エルボーを振り下ろす。この一発で右目尻をカットした寿希也は、蹴り上げから距離を創ろうとする度に、河名が空間を潰してガードの中で抑える。

寿希也が右足を払いあげ、スイープ狙いから立ち上がったところでドクターチェックが入った。再開後、左→右をヒットした寿希也は、それでも前に出てくる河名のボディロックに首を巻き込んで投げを決める。続くスクランブルでバックに回り、両足をフックすると腹ばいになった河名の背中が伸びる。上を向こうとした河名に対し、寿希也は絞めを狙う。

河名も譲らず、もう一度うつ伏せになって寿希也を振り下ろそうと腰を上げる。左足で太腿を蹴り、背中を伸ばそうとする寿希也──ここで激闘の10分が終わる。ジャッジの裁定は20-18、18-20、19-19でドローに。

激闘は延長戦突入と思いきや、傷口のチェックを再度受けた寿希也は、ドクターの指さす方向を追うことがデキず、ドクターストップに。2R終了時、河名のTKO勝ちという裁定が下った直後に寿希也は声を挙げて涙を流した。

ドローの裁定が下った直後、自陣で腰を下ろしてしまっていた寿希也。判定勝ちでもおかしくない戦いを繰り広げ──気持ちが途切れていてしまったかもしれない。とはいえ、この両者の対戦はタイトルマッチでも2R&延長Rのネクサスにあって、最初から3R制が見たいと見る者が思ったに違いない激闘、再戦は必至か。

続いてNEXUS バンタム級挑戦者決定戦で森永ユキトが、咲間“不良先輩”ヒロトを3-0の判定で下し、チャンピオン河村泰博へ王座挑戦が決定。解説を行っていた王者はケージに入ると「こんな試合をしているようじゃ、俺には勝てないよ」と森永を切って落とした。

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LFA LFA138 MMA MMAPLANET NEXUS29 o RIZIN Road to UFC UFC   アライジャ・ジョンズ ジェイク・ウィルキンス 中村倫也 寿希也 山本空良 島村裕 松嶋こよみ 横山武司 河名マスト

【NEXUS29】河名マスト・シーズン02開始=寿希也戦へ。「改めてNEXUSから駆け上がりたい」

【写真】組みに対する自信が、打撃への不安を大いに凌駕している河名(C)MMAPLANET

本日 7日(月)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるNEXUS29で河名マストが、寿希也と対戦する。

8月5日のLFA138でアライジャ・ジョンズに敗れた河名が、4カ月ぶりにケージインする。仕切り直しの舞台はデビュー戦を行ったNEXUS――記念すべき初の後楽園ホール大会だ。

ジョンズ戦までをフェイズ01とした河名は、プロMMAファイター人生シーズン2のスタートを迎える一戦に向け、口調こそ穏やかだが寿希也に負けないほど、自信に満ち溢れていた。


――8月のLFAにおけるアライジャ・ジョンズ戦で黒星。試合前にジョンズ戦までがフェイズ01でレスリングで勝つというMMAから、その後はフェイズ2に入るという話をされていました。その後、何か変化したところはありますか。

「大きく変わったところはないと思いますけど、これまではとにかく抑えて固めることしかできなかったので、試合でもそれを徹底してやっていました。今は抑え込みだけでなく極めに行ったり叩いたりだとか。抑え込みのなかでのバリエーションを増やすというか、ただ上に乗っているだけじゃないぞということをやってきたというのはあります。

もちろん入るところも打撃を出しながら組む、相手の打撃をかわして組むとかもやってきました。それほど攻撃手段が増えたわけではないですけど、もともとあったテイクダウンだけというのよりは増えました(笑)」

――入り方も磨いてきたと。

「そうですね。レスリングにつなげるため。当てるためでなく組むためのパンチ、組むための足の動きとか意識してやるようにしています」

――ジョンズ戦で被弾しても、凄まじい根性で打ち返した。そういう打撃ではないと?

「アレはアレで、貰っても大丈夫というのが自分にあったので。試合のなかで、気持ちを変化させることができて……『もらっても大丈夫』というとアレですけど。そういうパンチでした。今はディフェンスをしながらも組むことを主体にパンチを出す。パンチも狙っていると当たらないと思うので、組むためのパンチが当たればそれはそれで良いと考えています」

――ではLFAを経て、再びNEXUSで試合をしようと思ったのはなぜでしょうか。

「僕自身、これまでと同じで国内でどこかにこだわりがあるというわけではなく、八隅(孝平)さんに話があればトライするというのがフェイズ01でした。そしてフェイズ02のスタートも、改めてNEXUSから駆け上がりたいというのがあります」

――対戦相手の寿希也選手の印象を教えてください。

「ホントに試合を見たままで。柔道が強いけど、打撃が好きな選手です」

――怖いもの知らずにも感じます。

「ワンツーとカーフを上手く組み合わせていて。でも、グラウンドでの対処の仕方は付け入る隙があると思います。山本空良選手にもバックの四の字フックを叩きつけようとして。そこでチョークを取られた。あの経験をして、怖いもの知らずからどう変わったのか。低く見積もるつもりはないです」

――気を付けるべき攻撃は?

「やっぱり打撃じゃないでしょうか。あっちとしては打撃をやりたいと思うので。LFAの僕の試合を視ているのなら、テイクダウンを切って打撃を出していれば勝てると思っているでしょう。それを遂行しようとするはずです」

――組み技主体の選手は、その強さで試合の優劣が決まることがままあるかと思います。寿希也選手と組み技勝負になれば、純粋な組み技力が勝負になるのかと。

「アッチとすれば触られたくないかと思います。僕は触れば勝てる。彼の柔道の組み技は意識はしていないです。怖くはないので」

――ではいかに組めるのか。そこが勝負になると。

「ハイ。成長の跡を見せるためには、殴られないで組むところを見せたいですけど5分2Rですし、一発打たれても組んでドミネイトすれば……怖さはないです」

――ところで先日のRoad to UFCで盟友の中村倫也選手は勝利しましたが、松嶋こよみ選手が判定負けを喫しました。2人の試合から、何か想うところはありましたか。

「倫也に関しては能力的にも、取り組み的にもあのトーナメントは行けると思っているので、この間の試合に関しては100パーセント勝てる……安心して見ていられました。こよみさんに関しては、あれだけの取り組みをしていても、あの判定になっちゃうのかと。あの負けは悔しいですけど、あそこまでやっている人なので、これから運が味方することもあるかもしれない。そういう風に思わないと、僕としてはつらいです。そうでも思ないと、あの負けに納得できないというのはあります」

――取り組みということを口にされましたが、では河名選手の取り組み方は彼らと比較して、どのように自己評価できますか。

「それを考えると、彼ら2人が自分自身に課しているモノにはまだ追いつけていないとお思います。考え方の違いもあるかと思いますけど……キツイ時にその状態を乗り越えて練習するのか、キツイ時にはリセットして次の練習に新しい体と気持ちでリフレッシュして取り組むのか。そういう風に考えると、僕は後者です。前者のキツイ時に厳しい練習を課すという点においては、まだまだだと思います」

――仮に試合で厳しい場面になった時、その考え方の差が影響を及ぼすと思いますか。

「もちろん1回、1回の練習の一つ一つの場面が、試合でも起こると思います。でも練習の頑張りと試合中の頑張りは別物だと思っています」

――ならば中村選手や松嶋選手と比較する必要はないかと。

「そうですね。やるべきことはやっているので」

――NEXUSで戦う。2023年に向けて、キャリアップはどのように考えていますか。

「もう1回、米国にトライするためのキャリアを積みなおします」

――ではRIZINのケージ大会へのオファーがあると?

「八隅さんと話し合います(笑)。それはどこの団体からのオファーも同じです。僕が米国で戦うには、どの道が一番の近道かということを話し合いながら試合を決めて行こうと思います」

――米国への再挑戦、時期的にはいつ頃を想定していますか。

「夏ぐらいですかね。もう1回、LFAで今年と同じような時期に挑戦したいです。だからそういう風に考えていると、日本で戦うのも契約期間などを考える必要はあるかと思います」

――LFAを経験したことで、何か得るモノはありましたか。

「もちろん完敗を喫したのは事実です。圧倒的にやられました。でもLFAでタイトル挑戦経験もあり、UFCと契約できるかも知れない選手と戦って――あそこは手が届かない場所ではないと自分のなかで思えました。そう考えると、あそこをゴールにしてはいけないと思うし。乗り越えていくためにも、自分自身に期待して実現させたいです」

――そこを考えると、今回の試合はどのような戦いをしないといけないと思っていますか。

「この試合は河名マストのMMAシーズン2の始まりなので、シーズン2をより充実したモノにするために必ず圧倒し、ボコボコにしてレスリングで勝ちます。ぶっちぎって圧倒的に勝ちます」

■ NEXUS29対戦カード

<NEXUSフェザー級選手権試合/5分2R+ExR>
[王者] 山本空良(日本)
[挑戦者] 横山武司(日本)

<NEXUSフライ級王座決定戦/5分2R+ExR>
浜本”キャット”雄大(日本)
平井総一朗(日本)

<バンタム級次期挑戦者決定戦/5分2R+ExR>
咲間”不良先輩”ヒロト(日本)
森永ユキト(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
寿希也(日本)
河名マスト(日本)

<ライト級/5分2R+ExR>
ジェイク・ウィルキンス(米国)
キム・ハンオル(韓国)

<フェザー級/5分2R+ExR>
島村裕(日本)
栁川唯人(日本)

<ストロー級/5分2R+ExR>
木内“SKINNY ZOMBIE”崇雅(日本)
楠美貴嗣(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
中桐涼輔(日本)
岡元飛龍(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
堀友彦(日本)
大谷啓元(日本)

<バンタム級/5分2R+ExR>
大石真丈(日本)
小倉卓也(日本)

<フェザー級/5分2R+ExR>
岩松哲也(日本)
秋山佑史(日本)

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Gladiator019 MMA MMAPLANET o 中川皓貴 島村裕

【Gladiator019】島村裕の投げを防ぎ、2Rは組んでコントロールした中川皓貴が判定勝ちで王座挑戦アピール

【写真】中川は試合の流れを読む目、そして反応が速く相手を上回った(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴(日本)
Def.3-0
島村裕(日本)

サウスポーの島村に対し、足を使って距離を取る中川。島村は右手を伸ばして距離を詰め、右ローを見せるが、中川がポジションを入れ替えて島村にケージを背負わせる。前に出る島村、中川は距離を取ってから右ミドルを繰り出した。プレッシャーをかける島村は手数が少ない。中川が右ストレートを伸ばす。両者が見合うなか、レフェリーが割って入り注意を与えた。再開後、中川が左ローを打って離れる。島村の右ローを受けて足が流れる中川。島村が組みつき、左腕を差し上げてケージに押し込んだ。

押し込まれながらもヒザ蹴りで削っていく中川。島村も中川のボディに右ヒザを突き刺す。ここでレフェリーがブレイクをかけた。ケージ中央で試合再開、島村の左インローを受けた中川がバランスを崩す。直後、パンチで前に出る中川をかわした島村が、プレッシャーをかけ返す。スーパーマンパンチ気味に飛び込んだ中川に対し、島村は左を当てながら回る。ケージ中央で島村の左ストレートをかわした島村が、左の足払いで中川をよろめかせた。

最終回、島村が左前蹴りを突き刺してから左ロー。しかし、さらに左ローを放った時に足を滑らせ、すぐに中川がトップを奪い、サイドへ移行した。島村の顔面に右ヒジを落とす中川。島村が体を起こそうとしたところで、相手の左腕を取りに行くが、島村がスクランブルに持ち込んだ。立ち上がり、四つで中川をケージに押し込む島村。足技を狙う島村に対し、中川もコツコツとヒザを打ち込む。しかし島村のヒザが当たる回数のほうが多い。

裏投げで中川に手を着かせた島村は、相手が立ち上がってもボディロックのままケージに押し込んでいく。左腕を差し上げた島村と、中川は細かいヒザを打ち合う。一瞬、投げを見せた中川は、それを防がれると四つで組み直して島村に尻もちを着かせた。立ち上がる島村。中川はボディロックでコントロールし、小内刈りを仕掛ける。島村の投げも防いだ中川が、そのままコントロールして試合終了となった。

裁定は2Rに明確なコントロールを見せた中川の勝利となった。
勝者の中川は試合内容を反省しながらも、タイトル挑戦をアピール。櫻井代表も「(王者へ)伝えておきます」と答えた。


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【Gladiator019】ウーリッツァーとライト級挑戦者決定戦、井上啓太「しっかり勝ち切らないといけない」

【写真】淡々とやるべきことをやってきている。そんな風に感じられた井上だった (C)MMAPLANET

本日25日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator019で井上啓太が、グスタヴォ・ウーリッツァーとライト級王座決定戦を戦う。

コロナ以降グラジエイターに継続参戦中の井上は、現在3試合連続で初回フィニッシュ勝利を挙げている。八木敬志をヒールフック春川広明をヒザ蹴りからパウンドアウト、今年の5月にはレンジャーハントをヒザ十字で下し、ベルトの一歩手前までやってきた。そんな井上を計量直後にキャッチ、この試合への意気込みを尋ねた。


――計量を終えたばかりのタイミングで、インタビューを受けていただきありがとうございます。

「いえ、こちらこそありがとうございます。よろしくお願いします」

――計量を見て、体つきが変わったように感じました。

「僕ですか? そうですね、けっこう真面目にやってきました。筋トレも前の試合の時までとかよりは増やしていますし。昔はよくしていたんですけど、コロナが始まってから途絶えてしまっていたので、試合が決まる前から再開しようと考えていて。試合が決まると、減量もあるので……前の試合が終わってから、次戦に向けてということで力を入れてきました」

――筋肉量が増えて、減量に影響はなかったですか。

「もともと、それほど減量に苦労をする方ではなかったですし。今回も予定通り、体重は落ちました。スムーズにできて、体の具合は過去一番に良いと思っています」

――このところ定期的にMMAの試合をこなしていますが、柔術の試合に出場することは?

「今年は前回のMMAの前に――4月のIBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権に出ただけですね。ミディアムヘビー級に出て、3人出場だったんですけどトーマス・ミッツ選手に負けて準優勝でした。そこからは今もですけど、MMAに重点を置いて練習している感じです」

――グスタヴォ・ウーリッツァー戦、外国人ファイターとの対戦です。

「MMAでは初めてですけど、国際戦ということに関しては10代の頃から柔術では海外に行って試合をしていたので、特に気持ちのうえで変化はないです。ただ、挑戦者決定戦という形で試合をさせてもらっていることに関しては、それだけ期待してくれているんだと思いますし、しっかり勝ち切らないといけない試合です」

――勝ち星24、負けが26という凄まじいレコードの持ち主です。

「凄い戦績のベテラン選手ですね」

――試合映像の方はチェックされましたか。

「少しだけですね。基本的には対戦相手の試合はあまり見なくて、コーチと代表がしっかりとチェックして試合の組み立てを考えてくれるので。ただ凄くアグレッシブで面白い試合をする選手だと思います」

――そのウーリッツァーに対して、井上選手がすべきこととは?

「これもいつも通りですが、打倒極なんでもできるつもりでいるので全ての局面で良い動きをして、フィニッシュにつなげたいです」

――現状、正規王者のキ・ウォンビンはRoad to UFCに参戦中で、暫定王者の佐々木信治選手も今後の現役生活をどのように送るのか……という状況です。

「色々ありますけど、僕は何かを言える立場ではないので。黙って、与えられた試合で勝っていくだけです」

――挑戦者決定戦ですから、ここで勝てば挑戦か王座決定戦はあると。

「ハイ。そのつもりでいます」

――グラジの王座以降のMMAファイターとしての目標は?

「やっぱりRIZINに出たいという気持ちは僕としてもそうですし、道場としてもあるので。道場の期待も背負っていますし、RIZINを目指して頑張っていきたいです。そのためにもベルトは……今は何もないので、この試合でしっかり勝ってから発言したいと思います」


■視聴方法(予定)
9月25日(日)
午後1時~ Gladiator MMA YouTubeチャンネル

■ Gladiator019計量結果

<バンタム級/5分2R>
南出剛:60.9キロ
ライダーHIRO:60.95キロ

<フライ級/5分2R>
NavE:56.65キロ
有川直毅:56.6キロ

<ライト級次期挑戦者決定戦/5分2R>
井上啓太:70.1キロ
グスタヴォ・ウーリッツァー:69.35キロ

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴:65.75キロ
島村裕:65.45キロ

<プログレス71キロ契約/5分2R>
森戸新士:―キロ
須藤拓真:―キロ

<プログレス84キロ契約/5分2R>
カウアン・タニノ:――キロ
小谷直之:―キロ

<バンタム級/5分2R>
江木伸成:――キロ
MAGISA:―キロ

<バンタム級/5分2R>
別所竜弥:61.05キロ
MASANARI:61.05キロ

<フライ級/5分2R>
久保健太:56.4キロ
ヤックル真吾:56.7キロ

<フライ級/5分2R>
吉村友菊:56.5キロ
中西テツオ:56.45キロ

<バンタム級/5分2R>
大前健太:61.15キロ
谷口武:60.75キロ

<フライ級/5分2R>
KJ・タイラー:56.45キロ
岡本秀義:56.6キロ

<フライ級/5分2R>
川崎聖太:56.6キロ
中山陸斗:56.2キロ

<バンタム級/5分2R>
溝口司:60.95キロ
浅井亮磨:60.4キロ

<ライト級/5分2R>
中薗優太:68.55キロ
後藤丈季:70.3キロ

<フェザー級/5分2R>
伊賀GORI:65.45キロ
一輝:65.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
近藤魁星:76.95キロ
藤田大:75.25キロ

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【Gladiator019】森戸新士とプログレス組み技戦、須藤拓真「なぜ試合を受けてくれたのか不思議(笑)」

【写真】プログレスは金網から指を防御する目的でMMAグローブが使用されているので、このMMAの時とあまり外見的には変わらないかもしれない (C)MMAPLANET

明日25日(日)、大阪府豊中市の176BOXで開催されるGladiator019で、森戸新士とプログレス・フォークスタイルグラップリング戦で戦う須藤拓真。

道着、ノーギ、MMAを同時進行でキャリアップ中の須藤は、上下の入れ替わりにポイントが入るプログレスの試合で日本を代表する柔術家とどのように戦うつもりでいるのか――を尋ねた。


――グラジエイター初出場。プログレス提供グラップリングマッチで、森戸新士選手と対戦します。まず71キロという体重というのは?

「ほぼナチュラルです。減量は全くしないです。ジャンクフードを控えると、これぐらいの体重ですね」

――コンペティションで動くとすれば、この体重というのは?

「普段に近い体重で試合をしたのは、去年の11月のUnrivaledぐらいですね。正直にいうと、脂肪が乗り切らないで減量疲れもない68キロぐらいがベストです。ノーギのフェザー級だと67.5キロで、当日計量で柔術だと直前ですから。今回は当日計量でも5時間ぐらいは時間が空きそうなので、水を少し抜いたほうが動きは良かったかもしれないですね。

ただ森戸選手が68キロにするのは、難しいでしょうし。柔術でも階級が1階級違いますしね。でも森戸選手のような格上の人を食えると美味しいです」

――おお。柔術的には紫帯と黒帯の対戦となります。

「柔術の黒帯といってもピンキリがあると思っています。そのなかで、本当に森戸選手はトップで。レベルが違うんじゃいかと実は思っています。何より森戸選手からすると僕は全然格下の相手なので、なぜ試合を受けてくれたのか不思議です(笑)」

――ノーギでも、ですか。

「まぁ柔術が強い人は、ノーギをやらせても強いので。ただ道着だとほぼ100パーセントをやられるでしょうが、ノーギなら可能性は全然あるかと思っています」

――おお、スクランブルやリバーサルでポイントが挽回ができる。上下の入れ替わりは全てポイントというルールに関して、どのような印象を持っていますか。

「柔術だとマウントを返されたり、バックで落とされて下になってもポイントにならないので『そこはまぁ、良いかな』っていうぐらいで下になることもあります。でも、このルールでは気を付けないといけないですね。それに森戸選手が河名マスト選手と戦った試合を映像で見たのですが、立ちの強い相手にも意外と立ちで戦っていました。2P献上して下から攻めるのかと僕は思っていたので」

――ケージという環境も合わせて、このルールではどのようなグラップリング戦を戦いたいと思っていますか。

「やっぱり立ちが想像以上にできますし、森戸さん相手に戦うんだから引き込んでポイントを失って負けてもしょうがない。そういうつもりで戦うと思います」

――パウンド有りでも下になるので、2P献上ぐらいなら――と。

「そうですね。MMAの時と比べると、そこまできつくないんじゃないかと」

――森戸選手はMMAファイターのグラップリングにおける柔術技への防御力が、それほど高くないことを試合で立証してきました。須藤選手はMMAを戦っている柔術家として、ディフェンスという部分で、他の選手と違いを見せたいというのは?

「う~ん、そこまで深く考えていなかったです(苦笑)。でも……普段から練習でボコスカやられているので、逃げる能力はあるんじゃないかと思います」

――では、どのような試合をしたいと考えていますか。

「自分の色が出せるような。それとMMAファンが見ている試合なので、グラップリングは面白くないと思っている人も多いと思います。そんなMMAファンをグラップリングに引き込めるような試合ができたら良いな、と」

――ところで修斗の11月大会に出場が決まっていますが、グラジエイターでMMAを戦うということは考えていますか。

「いえ。グラップリングだとグラジエイターも他のグラップリングの大会も出ようと思いますが、MMAは修斗からつながるような上の団体なら出ることもありますが、当分は修斗で戦っていこうと考えています」

――師匠の柳澤哲裕エクストリーム・エビナ代表からは『たこ焼きの美味しい店を知りませんか。試合が終わって、須藤に食べさせてやりたいんです』という連絡がありました(笑)。

「アハハハハ。試合の話ではなくて(笑)。柳澤さんらしいです。そうですね、あまり関西の方では僕は知名度はないと思うのですが、自分の試合で喜んでもらえればと思います」


■視聴方法(予定)
9月25日(日)
午後1時~ Gladiator MMA YouTubeチャンネル

■ Gladiator019計量結果

<バンタム級/5分2R>
南出剛:60.9キロ
ライダーHIRO:60.95キロ

<フライ級/5分2R>
NavE:56.65キロ
有川直毅:56.6キロ

<ライト級次期挑戦者決定戦/5分2R>
井上啓太:70.1キロ
グスタヴォ・ウーリッツァー:69.35キロ

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴:65.75キロ
島村裕:65.45キロ

<プログレス71キロ契約/5分2R>
森戸新士:―キロ
須藤拓真:―キロ

<プログレス84キロ契約/5分2R>
カウアン・タニノ:――キロ
小谷直之:―キロ

<バンタム級/5分2R>
江木伸成:――キロ
MAGISA:―キロ

<バンタム級/5分2R>
別所竜弥:61.05キロ
MASANARI:61.05キロ

<フライ級/5分2R>
久保健太:56.4キロ
ヤックル真吾:56.7キロ

<フライ級/5分2R>
吉村友菊:56.5キロ
中西テツオ:56.45キロ

<バンタム級/5分2R>
大前健太:61.15キロ
谷口武:60.75キロ

<フライ級/5分2R>
KJ・タイラー:56.45キロ
岡本秀義:56.6キロ

<フライ級/5分2R>
川崎聖太:56.6キロ
中山陸斗:56.2キロ

<バンタム級/5分2R>
溝口司:60.95キロ
浅井亮磨:60.4キロ

<ライト級/5分2R>
中薗優太:68.55キロ
後藤丈季:70.3キロ

<フェザー級/5分2R>
伊賀GORI:65.45キロ
一輝:65.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
近藤魁星:76.95キロ
藤田大:75.25キロ

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【Gladiator019】計量終了 プログレス前後から中川×島村、久保×ヤックル、中西×吉村にも注目

【写真】上位2試合=ライダーHIRO×南出、有川×NavE (C)MMAPLANET

明日25日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR019の計量が、24日(土)に同市のSMOKER GYMで行われた。

2年2カ月ぶりの再起戦となる南出剛とライダーHiro、コメイでノンタイトル戦を巡り各々の意地がぶつかり合うNavEと有川直毅という上2試合に出場する4選手を筆頭に14試合のMMAマッチに出場する28選手の全員が、本計量でパスし大会当日を迎えることとなった。

なおProgress提供のフォークスタイル・グラップリングマッチ出場の6選手=森戸新士、須藤拓真、カウアン・タニノ、小谷直之、江木伸成、MAGISAは当日計量となっている。


上の2試合以外にもプログレス後のメインカードには次期ライト級挑戦者決定戦井上啓太×グスタヴォ・ウーリッツァーという国際戦や、トータルドミネイトが一発のクラッシャーか――フェザー級のサバイバルウォー=中川皓貴×島村裕のフェザー級戦の行方も気になる。

また共に元ライトフライ級王者のヤックル真吾(※初代)、吉村友菊(※第2代)が、関西以外から新天地としてグラジを主戦場としたストライカー久保健太、グラップラー中西テツオと相対するフライ級の2試合も、今後のフライ級タイトル戦線を考えると非常に興味深いマッチアップだ。


■ Gladiator019計量結果

<バンタム級/5分2R>
南出剛:60.9キロ
ライダーHIRO:60.95キロ

<フライ級/5分2R>
NavE:56.65キロ
有川直毅:56.6キロ

<ライト級次期挑戦者決定戦/5分2R>
井上啓太:70.1キロ
グスタヴォ・ウーリッツァー:69.35キロ

<フェザー級/5分2R>
中川皓貴:65.75キロ
島村裕:65.45キロ

<プログレス71キロ契約/5分2R>
森戸新士:―キロ
須藤拓真:―キロ

<プログレス84キロ契約/5分2R>
カウアン・タニノ:――キロ
小谷直之:―キロ

<バンタム級/5分2R>
江木伸成:――キロ
MAGISA:―キロ

<バンタム級/5分2R>
別所竜弥:61.05キロ
MASANARI:61.05キロ

<フライ級/5分2R>
久保健太:56.4キロ
ヤックル真吾:56.7キロ

<フライ級/5分2R>
吉村友菊:56.5キロ
中西テツオ:56.45キロ

<バンタム級/5分2R>
大前健太:61.15キロ
谷口武:60.75キロ

<フライ級/5分2R>
KJ・タイラー:56.45キロ
岡本秀義:56.6キロ

<フライ級/5分2R>
川崎聖太:56.6キロ
中山陸斗:56.2キロ

<バンタム級/5分2R>
溝口司:60.95キロ
浅井亮磨:60.4キロ

<ライト級/5分2R>
中薗優太:68.55キロ
後藤丈季:70.3キロ

<フェザー級/5分2R>
伊賀GORI:65.45キロ
一輝:65.6キロ

<ウェルター級/5分2R>
近藤魁星:76.95キロ
藤田大:75.25キロ

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