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【Gladiator018】笹晋久を迎え撃つ元バンタム級王者の竹本啓哉「ストライカーに使う道具は決めている」

【写真】計量後に並ぶ両雄。グラップラーの竹本とストライカーの笹、好対照の勝負は果たして……(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)に大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator018のセミファイナルで、元バンタム級王者の竹本啓哉が、初参戦の笹晋久を迎え撃つ。
Text by Shojiro Kameike

竹本啓哉は25日に行われた計量で、1回目は50グラムオーバー。計量失敗で王座を手放したこともあるだけに不穏な空気も漂ったが、2回目にしっかりとリミットをパスしている。ここ数年はグラジエーターを中心に戦い、一度はベルトを巻いている竹本にとって、これまで修斗やDEEPで試合を行ってきた笹はどのような存在なのだろうか。計量直後、笹戦への意気込みを訊いた。


――先ほど計量が行われ、2回目でクリアしました。今回は減量がキツかったのでしょうか。

「いえっ、そんなことはないです(汗)。体重に関しては前にやらかしてしまっていたので、ずっと気を付けています。今回はたまたま、というか……」

――試合前にお聞きすることではないかもしれませんが、コンディション面も含めてバンタム級ではなくフェザー級で戦うという選択肢はないのですか。

「はい、バンタム級でやりたい相手がいます。僕は結構、一度負けた相手に対して根に持つタイプなので(苦笑)」

――一度負けた相手というと……。

「具体的に言うと渡部修斗君や土肥“聖帝”潤選手、手塚基伸選手は機会があれば、もう一回やりたいと思っています」

――今回の減量を通じてコンディションには何か影響はありますか。

「コンディションはいつもと変わらないですね。最終的に計量をクリアできれば、それほど影響はないです」

――ここ2試合の内容については、いかがですか。

「出力しきれていなかったように思います。前回の江田戦は、想定より江田選手のグラップリング力が高くて。あとは調子に乗ったスイープを仕掛けて失敗したとか、戦略的なミスがありました。

ケージ際で潜りスイープを狙いまして、完全にいらんことしたなと思いました(苦笑)。途中までは完全に優位に進めていたのですが、潜りスイープ失敗からの江田選手のトップコントロールが巧くて。僕は二重絡みで動きを止めてしまって、そこから試合が止まってしまったのは良くなかったです」

――最近は竹本選手スタイルも研究されているのでしょうか。

「あぁ、そうかもしれないです。だからケージ際で余計なことしちゃったのかな……」

――竹本選手が目指す試合とは、どんなスタイルなのですか。

「組み勝つ試合ですね。ドミネイトしつつ。コントロールしながら最後は一本を取りたい。リスクを冒して取りにいくよりは、詰めて詰めて取りにいくという試合です」

――では今回の対戦相手、笹選手の印象を教えてください。

「力が強いですね。試合映像を見ると、だいぶ力が強い相手だと思いました。僕もあれだけ打撃でガツガツやってくる選手と試合をしたかったんです。打撃が強い相手を組み伏せる試合をやりたくて。組みが強い選手同士が戦ったら、それは組みが強いほうが勝つんですよ。組みが強い選手と打撃が強い選手でどっちが勝つのか、っていう。PRIDE世代なので(笑)」

――江田選手のようなグラップラーと、笹選手のようなストライカーとでは、試合プランも変わってきますか。

「ストライカー対策も準備してきています。もともとストライカーとは、こう戦うというプランを持っているんです。使う道具を決めているというか、その中で相手のスタイルによって使う道具を決めます」

――一方、笹選手は打撃中心のファイターではありますが、組みの強さもあります。

「組みの強さはどうなのか、それは気になっています。正直それが分からないし、楽しみですね。笹選手はこれまで、いかにもグラップラーっていう選手とは対戦していないじゃないですか。僕のように偏っているグラップラーとは試合していないので、どうなるのか僕自身も楽しみです」

――これまで竹本選手は首都圏以外、特にここ数年はグラジエーターを中心に戦い、一度はベルトも巻きました。対する笹選手は修斗とDEEPで戦ってきた選手ですが、ここで竹本選手に勝てば、いきなりベルト挑戦もありうるカードだと思います。

「そうですよね。僕もこの試合に勝ったら、次はタイトルマッチをやりたいです。もう一度ベルトを巻きたい。前回は不手際でベルトを失ってしまい、悲しい気持ちになりました。神田(T-800周一)君も、僕とまた試合がしたいと言ってくれていて……」

――MMAPLANETのインタビューでも、神田選手から竹本選手へのメッセージが続いています。

「アハハハ、本当に嬉しいです。僕も神田選手のことは戦友だと思っているので」

――では今回、どんな試合をしたいですか。

「Fist or Twist(拳か関節技か)です! よろしくお願いいたします」


■Gladiator018計量結果

<フェザー級/5分2R>
原口央(日本):65.65キロ
中川皓貴(日本):65.85キロ → 65.80キロ

<バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本):63.55キロ → 63.50キロ
笹晋久(日本):63.10キロ

<フォークスタイルグラップリング72キロ契約/5分2R>
森戸新士(日本):71.30キロ
河名マスト(日本):71.15キロ

<コンバット柔術バンタム級/10分1R>
松本一郎(日本):59.75キロ
江木伸成(日本):60.00キロ

<フェザー級/5分2R>
天草ストロンガー四郎(日本):66.60キロ → 66.05キロ(250グラムオーバー)
島村裕(日本):65.55キロ

<フェザー級/5分2R>
左海清之(日本):65.60キロ
TATUMI(日本):65.65キロ

<バンタム級/5分2R>
ゆうと(日本):59.80キロ
丸山幹太(日本):60.15キロ

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本):56.00キロ
御代川敏志(日本):56.65キロ

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本):69.50キロ
中園優太(日本):69.35キロ

<バンタム級/5分2R>
フェルナンド(ブラジル):61.15キロ
秋田良隆(日本):61.10キロ

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本):76.80キロ
成田佑希(日本):75.65キロ

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本):65.95キロ → 65.40キロ
入江一輝(日本):65.20キロ

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本):56.40キロ
秋元強真(日本):56.65キロ

<ライト級/5分2R>
後藤丈季(日本):69.85キロ
前田啓伍(日本):69.40キロ

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【Gladiator018】計量終了。コンバット柔術戦は「掌底によるKO率が高まる」(森戸)

【写真】プログレスのコンバット柔術ルール戦に出場する江木伸成。レオスでの掌底特訓の成果や、いかに(C)SHOJIRO KAMEIKE

25日(土)、翌26日に大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator018の計量が、同市内のSMOKER GYMで行われた。

Text by Shojiro Kameike

5月7日HEAT50の生田誠戦に続き、江木伸成がコンバット柔術ルールで松本一郎と対戦する。
ここでは江木のチームメイトである森戸新士がインタビュー時に触れていた、江木とのコンバット柔術対策に関するコメントを紹介したい。

「コンバット柔術の試合は今回から判定が無くなったので(時間切れドローとなる)、一本かKOによる決着のみになります。さらに自分が立っていても相手が寝ていて、レフェリーがグラウンド状態とみなせば掌底もOKになり、KO率も高まると思います。ジムではグラジエーターのミドル級王者である藤井章太選手が、グラップリングをやりながら掌底のミットを持つ形で練習しています。相手の松木選手は下からグルグル動くと思いますが、そこに掌底を入れたいですね」

この他、WARDORGウェルター級王者の格闘DREAMERSにも参加していた八木敬志が、中園 優太とライト級で戦う。計量はともに一発でクリアした。
一方、この日は一回目の計量でクリアできなかった選手が続出。そのうち中川皓貴と竹本啓哉、桑本征希は2回目で契約体重をクリアしたが、天草ストロンガー四郎は250オーバーに。
第10試合の天草ストロンガー四郎と島村裕のフェザー級戦は実施されるものの、

  • 天草にイエローカード1枚
  • 島村が勝った時のみ公式記録となり、ドローあるいは天草が勝利した場合はノーコンテスト扱い

という形式で行われることとなった。


■Gladiator018計量結果

<フェザー級/5分2R>
原口央(日本):65.65キロ
中川皓貴(日本):65.85キロ → 65.80キロ

<バンタム級/5分2R>
竹本啓哉(日本):63.55キロ → 63.50キロ
笹晋久(日本):63.10キロ

<フォークスタイルグラップリング72キロ契約/5分2R>
森戸新士(日本):71.30キロ
河名マスト(日本):71.15キロ

<コンバット柔術バンタム級/10分1R>
松本一郎(日本):59.75キロ
江木伸成(日本):60.00キロ

<フェザー級/5分2R>
天草ストロンガー四郎(日本):66.60キロ → 66.05キロ(250グラムオーバー)
島村裕(日本):65.55キロ

<フェザー級/5分2R>
左海清之(日本):65.60キロ
TATUMI(日本):65.65キロ

<バンタム級/5分2R>
ゆうと(日本):59.80キロ
丸山幹太(日本):60.15キロ

<フライ級/5分2R>
坪内一将(日本):56.00キロ
御代川敏志(日本):56.65キロ

<ライト級/5分2R>
八木敬志(日本):69.50キロ
中園優太(日本):69.35キロ

<バンタム級/5分2R>
フェルナンド(ブラジル):61.15キロ
秋田良隆(日本):61.10キロ

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本):76.80キロ
成田佑希(日本):75.65キロ

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本):65.95キロ → 65.40キロ
入江一輝(日本):65.20キロ

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本):56.40キロ
秋元強真(日本):56.65キロ

<ライト級/5分2R>
後藤丈季(日本):69.85キロ
前田啓伍(日本):69.40キロ

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【Gladiator018】ZST愛とともにグラジ初参戦、島村裕「もう一度グラジでしっかりとした形を作る」

【写真】ローリングサンダーが大阪で炸裂するか!!(C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator018で、島村裕が天草ストロンガー四郎と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

これまでZST、パンクラス、グラチャン、そしてNEXUSに出場してきた島村にとっては、今回がグラジエイター初参戦となる。特にプロデビューの舞台となったZSTへの想いは強い。インタビューでは、そんなZSTファイターとしての決意、さらにグラジエイターのベルトへの気持ちを語ってくれた。


――島村選手は2010年にZSTでプロデビューし、MMAキャリアはもう約12年となります。まずMMAを始めたキッカケから教えていただけますか。

「もともと柔道をやっていて、吉田道場で宇留野道場代表の宇留野修一さんと清水俊一さんに出会ったところからスタートしました。当時は柔道の寝技を学びに吉田道場へ通っていたんです。吉田道場の先生方はMMAをやっていて、それを見ながらカッコイイなぁと思っていました。僕もMMAをやりたいなと思いながら柔道をやっていて、大学を卒業して本格的にMMAを始めた形です」

――柔道を始めたのはいつですか。

「中学生の時です。高校はそれほど柔道が強いところじゃなくて、当時ちょうど吉田道場が始まった時だったので、そこから通わせてもらいました。特に部活や町道場では、それほど寝技をやらないんですけど吉田道場ではしっかり寝技をやるのでビックリして。そこから寝技が面白くなりました。吉田道場時代には中村和裕先生に、すごくお世話になって。そこからMMAをやりたい気持ちが強くなっていったんです。吉田道場では吉田秀彦先生、小見川道大先生、村田龍一先先生などMMAで強い方々が多かったので」

――そうだったのですね。これまで吉田道場でMMAの練習をしていた選手の取材はしてきましたが、柔道の会員さんのお話を聞くことがなかったので貴重です。

「先生方は優しいし、メチャクチャ強かったです。だから僕もメチャクチャ投げられていましたけど、怪我しないようにやってくださるので、いつも稽古は楽しかったです。ぶつかり稽古みたいな形で先生方が受けてくれますし……でも強すぎて僕は全く投げられなかったんですけど(笑)。すごく良い雰囲気で練習できて、あの頃が一番、柔道をやっていて楽しかったです」

――大学まで柔道をやっていると、そこから教員や警察への就職もあったかと思います。そこでMMAをやることに対し、周囲からの反対はなかったですか。

「親は公務員になってほしかったんだと思います。警察や消防に入って柔道を続けてほしかったのだろうなと。でも僕はMMAをやると決めていたので。安定した生活をしてほしかった親からは反対されました。今はMMAをやりながら、スポーツインストラクターの仕事をしています。

吉田道場で出会った縁から、宇留野道場所属でMMAを始めました。当時は週末に新宿スポーツセンターで練習していて、他にも柔道時代の縁でパラエストラ小岩やCAVEでもお世話になっていました」

――打撃の練習は、どこか他のジムに行っていたのでしょうか。

「打撃は小岩にあるキックボクシングのチーム、BRING IT ONというとこでお世話になっていました。今RISEに出ている田中直樹や森本狂犬がいるところです。そのBRING IT ONの大池正昭先生からキックボクシングやムエタイを教わっていました」

――そこから2010年にZSTでプロデビューに至ります。プロ2戦目にはアウトサイダーにも出場していますが、当初はZSTでの試合が中心でした。

「デビュー戦は上田厚志選手とドローで、その後にU-FILE CMAPのグラップリング団体戦でウチのチームが優勝したんです。その大会を上原代表(上原譲 元ZST代表)が見てくださっていて、アウトサイダーに出ることになりました。アウトサイダーの試合でメチャクチャ殴られて負けてしまい、そこから打撃に力を入れるようになりました」

――2013年4月までZSTで戦い、3連勝を収めたあとパンクラス、そしてグラチャンへ活動の場を移しています。

「ZSTでベルトを目指してやっていて、諸事情でパンクラスに出るようになったんですけど、正直そこでは良い動きができなかったです。ルール面では、そんなに問題はなかったんですよ。当時、ZSTではVTルール(グラウンドでの顔面打撃あり)で試合をすることが多かったので。一番は――気持ちをシフトしきれなかったんです」

――えっ、気持ちをシフトしきれなかったとは、どういうことでしょうか。

「これは試合を組んでくださったパンクラスさんには大変失礼なんですが……、なぜ自分はここで戦っているのかな、と思ったんですよ」

――それだけZSTへの気持ちが強かったということですか。

「はい。ZST5でプロデビューして、ZSTのベルトを目指して戦っていました。そのあとグランチャンでも4連勝したんですが、ベルトに絡むことができずに。それで新体制になったZSTの方とお話させていただいて、2017年9月から再びZSTで戦うことになったんです」

――そう考えると、2010年のプロデビューから約12年の間に、タイトルマッチは経験していないのですね。一方でフェザー級の強敵との対戦を重ねてきました。パンクラス参戦時は横山恭典選手と牛久絢太郎選手を相手に2連戦していたり(いずれも判定負け)、ZST復帰第1戦でも関鉄矢選手と対戦しています(KO負け)。

「アハハハ、振り返ってみると、そうですね。関君は強かったです。相手のことをナメていたわけじゃないんですけど、当時は5連勝していて、打撃も寝技も行けるだろうと思ったら……いけなかったです(苦笑)。でも新体制のZSTでも、結局タイトルマッチにたどり着くことはできなくて」

――……。

「2020年11月からフェザー級次期挑戦者決定トーナメントが始まり、1回戦は勝ったんですけど、決勝戦を行うことができないままZSTの大会が行われなくなってしまったので」

――1回戦は高須将大選手にKO勝ちし、本来は2021年4月に行われるはずだった決勝戦が、対戦相手の負傷により流れてしまいました。そのままZSTは活動休止状態となっています。

「そうなんですよね……。やっぱり一番は、ZSTのタイトルマッチをやりたかったです。割り切れ、とは言われますけど、自分の中では割り切ることができないところもあります。ただ、MMAを続けていくうえでは、代表の方に熱があるところで試合をしたいと思っていました。ビジネスという以上に、格闘技を愛していると感じられるところですね。今回のグラジは清水俊一さんが紹介してくださって、宇留野代表に交渉していただくなかでお話を聞きながら、もう一度グラジでしっかりとした形を作ることができればいいなと考えました」

<この項、続く

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【Gladiator018】来たぁ!! グラジで森戸新士×河名マストのフォースタイルグラップリング戦決定!!

【写真】一体どのような攻防が見られるのか!!(C)MMAPLANET

1日(木)、PROGRESS事務局より6月26日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGladiattor018で、フォークスタイルグラップリング72キロ契約5分2Rで、森戸新士×河名マストが組まれることを発表した。

今年の1月からグラジエイター、そしてHEATでスクランブルを考慮したポイント制のフォークスタイルグラップリング戦、掌底有りのコンバット柔術戦、サブオンリーグラップリング戦を行ってきたプログレスが、大注目の組み技戦をグラジに提供した。


昨年のIBJJF全日本黒帯ライト級優勝、自ら主宰する岩国のレオス柔術アカデミーではMMAファイターとの技術交流も盛んな森戸は、これまでフォークスタイルグラップリングマッチでは1月にグラジエイター016で組まれた濱村健戦、4月のグラジ017では長田拓也と対戦し、それぞれ三角絞めと腕十字で一本勝ちを手にしている。

下になると2Pを献上するルールのなかでも、森戸はケージ際でオーバーハンドから跳びつくという動きを見出し、柔術家らしくガードからMMAファイターをフィニッシュしてきた。

対して同ルールに初めて挑む河名はU23世界を制したグレコローマンレスラーで、昨年7月にMMA初戦を戦った。ジェイク・ウィルキンスのハイでTKO負けを喫したが、その後はハイペースで試合を続け5連勝中、2月のEX FIGHTでは狩野優、4月のPOUNDSTROMでは山本健斗デリカットとパンクラスと修斗のランカーを連破している。

とはいえ今回の森戸と河名のマッチアップでは、河名はMMAファイターというよりもグレコローマンレスラーとして注目したい。柔術後グレコ、両競技とも密着が前提で如何に自分の形で組めるかが試合の優勢を決定づける。

河名は昨年11月にこれもポイント有りのグラップリング大会=Unrivaledに出場し、最強のアマMMAファイターで柔術でも活躍してきた村山大介を相手に、強烈なオーバーフックの強さを見せている。

ワキの差し合が圧倒的に強いグレコレスラーの河名が、オーバーフックでの頑強さも見せて下になることがなかった。

が、プログレスのフォークスタイルグラップリングは、米国カレッジレスリングと同様に、グラウンド状態では腕を組んでのクラッチは絞め技を仕掛ける際は認められない。

果たして河名は胸や大腿部を駆使し、リストコントロールやアンダーフックで得意のバックコントロールができるのか。この状態になると、森戸は引き込み上等──背中を見せるのではなく、背中をつけて勝負をかけてくるに違いない。

そうなるとハーフやディープハーフから仕掛けに対し、河名にどれだけの耐久性があるのか。MMAでは見られない局面も出てきそうだ。

グレコのボディコントロールは、体の幹を支配すること。対して柔術のコントロールとは、先端を利用して相手をひっくり返す、もしくはサブミッションに入る術だ。幹と枝の制圧合戦、森戸×河名がどのようなコントロールを見せるのか。そこにケージというファクターが影響を与えることがあるのか。楽しみでならない広島✖広島の組み技マッチだ。

なお同大会では、メインでグラジエイター・フェザー級チャンピオン原口央✖中川皓貴、コメインで天草ストロンガー四郎×島村裕というパンチがあるなかで組み比重の高い、MMAマッチが組まれている。


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DEEP Gladiator018 MIKE MMA News ブログ 中川皓貴 原口央 天草ストロンガー四郎 島村裕

【Gladiator018】えっ? タイトルマッチではないの?  6月26日、グラジでフェザー級C原口央✖中川皓貴

【写真】ベルトが掛かっていないのが勿体ない顔合わせだ(C)MMAPLANET

26日(木)、GLADIATORより6月26日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催するGladiattor018のカードが発表された。

メインはグラジエイター・フェザー級チャンピオン原口央✖中川皓貴の一戦が組まれている。


原口は昨年9月にMIKEを破り同王座を奪取すると、VJT2021に宇野薫越えを果たし、今年になってからは5月のRIZIN LANDMARKで関鉄矢に判定負けを喫している。

対する挑戦者の中川は2021年6月にパンクラスで遠藤来生、今年の1月にはグラジで冨田翔市に連続で判定負けを喫したが、2月にRIZIN TRIGGERで小島勝志を下し、今回の対戦となる。

タイトル戦でも何らおかしくない今回のマッチアップ。レスリングベースで、テイクダウン&コントロールに長けた原口に対し、中川もねちっこい組み技で支配するスタイルの持ち主だ。離れた距離から足に組んで倒せる点はチャンピオンがチャレンジャーを優っているか。とはいえ、そこからのスクランブルという流れで、試合はどのように流れていくか予想は困難なタイトル戦といえる。

セミでは天草ストロンガー四郎が、島村裕と対戦する。ZSTやパンクラス、そしてGrachanからNEXUSで戦ってきた島村にとって、今回が初のグラジ参戦となる。ネクサスで小森真誉に競り負けてから半年、大阪でローリングサンダーが如何に再起を図るか。グラジ参戦6年目、6戦目で天草が意地で門張り振りを発揮できるか。今後のフェザー級戦線を占う上でも、重要な一戦となる。

またパラエストラCNWから御代川敏志と秋元強真の柏勢も参戦。それぞれフライ級で坪内一将、宮川日向と戦う。またDEEP大阪大会でインパクトを残したフェルナンドが、4月大会のプログレス=フォークスタイルグラップリングに続き、MMAマッチに出場し秋田良隆と相対する。

また元DREAMERSで現WARDOGウェルター級王者の八木敬志の出場予定で、対戦相手は後日発表される。

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MMA NEXUS25 小森真誉 島村裕

【NEXUS25】開始直後のダウンを持ちこたえ、右の蹴りから打撃で上回った小森が島村に競り勝つ

【写真】右の蹴りの距離感が良かった小森、大きな一勝を挙げた(C)MMAPLANET

19日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスでNEXUS25が開催された。

レポート第3回はパンクラスで連敗し古巣ネクサスで再起戦に挑んだ小森とZSTから2年5カ月ぶりのネクサス出場となったローリングサンダー島村の一戦の模様をお届けしたい。


<ライト級/5分2R+ExR>
小森真誉(日本)
Def.ExR3-0:30-27.29-28.29-28
島村裕(日本)

サウスポーの島村に対し、右ハイを見せた小森。その蹴り終わりにワンツーを打ち込んだ島村が早々にダウンを奪う。シングルから立ち上がった小森は、足を抜かれてクリンチでケージに島村を押し込み、いきなりのピンチを脱する。押し込み返した島村は離れて左ローを蹴り込む。小森も鋭い右ミドルを蹴り返したが、直後に左フックを被弾する。

島村は左ローを続け、小森も前に出て右ハイを良い距離感で繰り出す。ハイからパンチのコンビにサークリングの島村を追いかけた小森が右ミドルを入れる。さらにガードの上から右ハイを見せて、圧を高める小森が左フックにも組んでケージに押し込み、ヒザをボディに突き上げ試合の流れを変える。

ヒザから左エルボーを打ち込んだ小森が肩パンチを突き上げて金網に押し込んだ状態が続く。島村は最後の10秒で体を入れ替えて離れると、蹴りに軸足払いを決めて時間に。ポイント的には島村のラウンドだが、小森が盛り返した終盤となった。

2R、ハイを見せて前に出る小森に対し、島村が左に回る。蹴りをキャッチして軸端払いで倒した島村がケージに押し込むが、自ら離れる。延びる右ハイ、ミドルをキャッチされてもヒザ入れるなど小森が勢いが島村を上回って来る。

小森の蹴りのレンジで、島村はパンチの圧が落ち距離が詰まるとクリンチでヒザを被弾する。

それでも飛び込んでフックを当てた島村だが、小森は右ミドルを入れパンチの打ち合いでも下がらない。

島村はハイをガードしたタイミングで組んでテイクダウンを決めたが、すぐに小森が立ち上がる。ケージを背負った小森はボディや顔面にパンチを入れ、離れようとした島村に右を当て、右の蹴りで前に出る。

島村のパンチはテレフォン気味になっており、蹴りだけでなくパンチでも小森が優勢になり右フックをヒットさせる。尻もちをつくような姿勢からダブルレッグを決めた島村は、動きが止まり逆にパンチを打たれる。テイクダウンを潰した小森が、バックマウントに奪いかけた直後に時間に。

小森がラウンドを取り返し、1-0とリードした形で試合は延長ラウンドへ。自らのでローで足を痛めたか、動きが落ち消耗している島村にとっては厳しくなる5分だ。

逆に盛り返して勢いのついた小森は、ラウンド開始直後から圧をかける。島村も右フックを当てたが、直後の組み合いで小森がヒザをボディに2発蹴り込む。離れてからも圧を掛ける小森が右ミドル、島村は飛び込んで右フックを打ち込む。このパンチを効かされてなお、小森は引かずにパンチを打ち返し、手数が上回る。

島村も軸足払いから左を打ち込み、両者が譲らない打撃戦を繰り広げる。ここで首相撲から右腕を差した小森がバックコントロール&ワンフックの左足を差し入れて、足が開いた島村はスタンドを維持できなくなる。

半身の島村は骨盤にヒザを受けると、ついには下を向いてしまう。懸命に右腕巻き込んで耐える島村だが、背中も伸ばされそうになり両足をフックされる。

「厳しくいけ」というセコンドの声に声を挙げて反応した小森は、ようやく右腕を抜いて鉄槌を落とす。島村も最後に意地を見せて亀から横回転、上を取り返して左のパンチを落としたが、時すでに遅し。小森は3-0の判定勝ちし、タフマッチで競り勝った。

「ロータス世田谷所属になって初戦で勝てて嬉しいです。次、パンクラスでもネクサスでも頑張ってやっていきたいと思っているのでよろしくお願いします」と小森は話した。

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