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【POUNDSTORM01】山本健斗デリカット戦へ 河名マスト─02─「倫也と同じ興行に出られるチャンスが」

【写真】17日の会見で。LDH martial arts出現後、修斗ランカーはキャリアの少ないMMAルーキーにことごとく食われているが、健斗デリカットは意地を見せることができるか(C)MMAPLANET

24日(日)、東京都墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01で、山本健斗デリカットと対戦する河名マストのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

前編に続き、狩野戦を通じてバックボーンであるレスリングと現在のMMAが繋がってきた点を語ってくれた河名。その末にたどり着いたPOUNDSTORM――レスリング時代からの盟友、中村倫也と同じ舞台に立つ。その舞台でも河名が見せる試合は、ただ一つだ。

<河名マスト・インタビューPart.01はコチラから>


――狩野戦について、グラウンドでの勝負はいかがでしたか。下からサブミッションを仕掛けられていましたが……。

「怖さはありました。もともと狩野選手は極めが強いことは分かっていましたし、自分が完璧にコントロールできるポジションにはいさせてくれなかったので。おそらく皆さんが思っているよりも、僕自身は余裕がなかったです(笑)」

――そうだったのですね。グラウンドでも何かしら相手の体の一部を抑えていたので、サブミッションを仕掛けられても、安心して凌いでいたのかと思いました。

「いえ、1Rの腕十字とかは、自分の中で極められる未来が一瞬見えてしまいました(苦笑)。とにかく取られたくないなと思って、必死に守りました」

――テイクダウンして抑え込めば……というお話でしたが、そのグラウンドコントロールについても、これまでの試合と比べていかがでしたか。

「試合をこなしてきたなかで、どのポジションにいたら自分が危ないのか分かってきたんです。そのおかげで、常に自分から先に動けるようになりました。スタンドでは自分が先に動いてテイクダウンする。同じように、グラウンドでは自分がピンチにならないように先に動くことができるようになったと思います」

――狩野戦では相手が首相撲を仕掛けてきました。対して河名選手も以前、自身のバックボーンであるグレコローマン・レスリングを生かすために首相撲を取り入れたい、といったことを仰っていました。その点についてはいかがですか。

「動きでいうと、レスリングは基本的に前に出ながら腕を差したり、足を取ってテイクダウン狙います。でも首相撲をやって思うのは、レスリングとは逆で相手を引き込んで、出て来るところにヒジやヒザを合わせる動きになりますよね。首元に腕を掛けて、相手が出て来たら自分の攻撃を出す。やっていることは同じなんですけど、それを前に出ながらやるのか、後ろに下がりながらやるか、という違いがあります。ただ、壁レスになれば、そこは同じだと思うので」

――となれば、今はMMAをやるうえで、まずケージ際に持ち込みたいと。

「そうですね」

――ではケージ際に持ち込めば、誰が相手でも戦える自信がついてきたわけですね。

「同じ階級の選手であれば、ほとんどの相手と勝負できるんじゃないかと思っています」

――スタンドでは河名選手が組みのプレッシャーを強めていたためか、狩野選手も打撃戦ではなく組んでバックを狙う展開を選択していました。

「自分の中でひとつ成長を感じたのは、そのバックに回られた時の対応でした。ちゃんと落ち着いて、足を切って元の位置に戻ることができたので。これまでの試合であれば、あのまま一本を取られていたなと思いました」

――何より興味深かったのは、これまでご説明いただいた内容を5分3R、やり続けられるという……。

「そうですね。それをフルラウンドやり続ける覚悟があります。それをやるしかないので」

――一方で、3R後半にパンチで打ち合ったのは意外でした。

「もう打撃の攻防の中で、狩野選手の体力がなくなっているのは感じていました。一発もらっただけでは自分が倒れることはないな、と。1、2Rは取っていると思ったので、あそこは致命的なパンチをもらわないことだけ注意して、打撃戦のまま凌ごうと考えていました。
今は自分のやるべきことが、一つひとつ明確になってきたと思います。デビュー当初は、まず選択肢を増やさなければいけない状態でした。最近は自分の中で、吸収したことを整理して。さらに一つひとつ要素をレベルアップさせているところですね」

――狩野戦はEXFIGHTのプロマッチとして行われました。その前にPOUNDSTROMの開催が発表されていましたが、河名選手にとってEXFIGHT出場は、POUNDSTORM参戦を見据えたものだったのでしょうか。

「そういう気持ちはありました。まず勝てば次の試合のオファーが来る、そのために勝つ。その考えは変わりません。ただ、その中でこんなに早く、倫也と同じ興行に出られるチャンスが来るとは――それが叶うならPOUNDSTORMに出たいと思いました。そのために、試合に勝つことはもちろん、POUNDSTORMに出られるような試合をしないといけない。そういうプレッシャーを自分に対して掛けていました。

もともと倫也から、彼がPOUNDSTORMに出ると決まった時に、大会に関する話は聞いていました。でも自分が出るとは思っていなかったです。当時の自分では、POUNDSTORMに出るのは現実的ではなかったですよね。でも勝ってきて、EXFIGHTで勝てばPOUNDSTORMに出られるんじゃないか。そこで初めて、自分の中でも現実的なものになりました」

――そう考えると、何か運命的なものを感じますよね。対戦相手の山本健斗デリカット選手の印象を教えてください。

「狩野戦と同じ気持ちなんですけど、修斗のランキング1位の選手を相手に今の自分がどれだけできるのか、試すことができるのは嬉しいです。山本選手はストライカーですよね。打撃の距離感で来られたら自分がやられるし、近づいて組みつけば自分に勝機がある。お互いにやりやすくて、やりにくい試合だと思います。いかに自分の形にハメられるか」

――その山本選手を相手に、どのような試合をしたいですか。

「いやぁ、もう作戦はないです。自分はそんなにカードを持っていないので(笑)。カードは1枚――とにかく組んで15分間マラソンをする。勝つために」

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【POUNDSTORM01】全対戦カード決定。一触即発、狩野優×中村京一郎。中村倫也「ただ自分の試合に集中」

【写真】カエタノ以外の出場選手19名と髙谷裕之、岡見勇信が壇上に勢揃い。これから何が始まるか── (C)MMAPLANET

17日(日)、東京港区のベルサール六本木で1週間後、24日(日)、墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の記者会見が行われた。

中村倫也×アリアンドロ・カエタノ、大尊伸光選手✖宇佐美正パトリック、グンター・カルンダ×エフェヴィガ雄志、風間敏臣✖齋藤奨司、山本健斗デリカット選手✖河名マスト戦の5試合と、FIGHTER BATTLE AUDITION最終選考の外敵としてマックス・ザボディ、岩﨑大河、狩野優、スソン、海飛と出場が発表されていた今大会。

昨夜の格闘DREAMERS 2ndシーズンの放送最終回をもって、最終選考マッチ=POUNDSTORM出場選手が決まり、上記の5人の外敵と対戦するのは──上の出場選手紹介順に対戦相手を列記すると──オーディン(※高木オーディン祥多)、三上ヘンリー大智、中村京一郎、宇佐美秀メイソン、鈴木崇矢の5名に。

スポーツ、競技性を重視するLDH Martial Artsの格闘技プロジェクトだが、そこは髙谷裕之総監督のいざという時の喧嘩の強さを重視する姿勢が伝播したか、フェイスオフで一触即発の場面も見られた。

第3試合のフェザー級で対戦する狩野と中村が、頭をぶつける勢いでにらみ合い、髙谷に離されても中村がまた距離を詰めていく。

この両者、それぞれマイクで抱負を語る段階でも狩野が「イライラしていうコトないッスね。両国でできることが一つのステイタスなんで。まぁ自分の試合を視てください」と言えば、中村は「僕はプロデビュー戦なんですけど、こんな強い(パンクラス)ランカーの狩野選手と試合を組んでくれてありがとうございます。イライラして言葉ないって言っているんですけど、普通にビビっちゃって何も言うことないと思うので。そうでしょ狩野君」と挑発する。

憮然とした表情で聞き流した狩野に対し、中村は「確かに狩野君、強くて良い選手なんですけど、試合内容は全然面白くないので1試合ぐらい、僕とバチバチやりあって。狩野君の名前上げてあげようかと」とさらに言葉を重ねた。

それそれが意気込みを語った後、質疑応答へ。MMAPLANETが着眼したのは外敵側──世界を目指す同世代で、キャリアを築いてきた狩野と岩﨑だ。デビュー戦の選手を相手にリスクの高いファイトを受けた両者、負ければこれまでの積み上げてきた実績が水泡と化す。そんな2人に「勝てば、プロモーター髙谷裕之にどのような見返りを求めたいか」と問うと、以下のような返答があった。

狩野優
「POUNDSTROMが継続されるんだったら、何回も何回も呼んでもらいたいッスね」

岩﨑大河
「押忍。自分は──この階級は本当に相手がいないので、世界で戦えるように準備していただければなと思います」

この言葉を受け、司会者が髙谷総監督に一言を求めると以下のような返答が聞かれた。

髙谷裕之
「もちろん対戦を受けてくれた皆、あまりメリットのない試合かもしれないです。それを漢気で受けてくれたというのは凄く感じているので。これからもPOUNDSTROMに参戦してもらって、恩を返していきたいと思います」

またデビューから1年も経ず、メインとコ・メインを任された中村とパトリックは、「去年の自分たちと同じ立場で戦う後輩たちに対し──彼らの試合後のファイトとなるが、どのような戦いを見せたいか」という問いへの返答は以下の通りだった。

宇佐美正パトリック
「自分は見本になれるような圧倒的な試合ができたらなと思います。ハイ、以上です」

中村倫也
「特に前の5人については考えていなくて。もう自分がただ試合をすることに集中しているんで。終わった後、リラックスしながら背中を見てもらえればなと思います」

世界に向けた人材育成と世界に負けない格闘技熱の再興を目標に掲げるLDHのプロジェクト、そのなかでDREAMERSでもEXFIGHTでもない──注目株のサバイバルマッチ──という位置づけで齋藤と対戦する風間について──。

「圧倒してフィニッシュします。終わりで~す」という言葉を発した時の彼の雰囲気が、この場に染まらないという殺気に満ちていたことを最後に付け加えたい。

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ABEMA EXFIGHT04 MMA MMAPLANET o Poundstorm01 修斗 山本健斗デリカット 河名マスト 狩野優

【POUNDSTORM01】修斗1位山本健斗デリカット戦へ 河名マスト─01─「想像していたものが出せるように」

【写真】まさに組み伏せる──スタイルを確立しつつある河名マスト(C)MMAPLANET

24日(日)、東京都墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01で、河名マストが修斗世界フェザー級1位の山本健斗デリカットと対戦する。
Text by SHOJIRO KAMEIKE

レスリングではグレコローマンでU-23世界選手権を制し、MMAに転向した河名。MMA初戦こそ星を落としたものの、以降は4連勝でPOUNDSTORM出場に至った。なかでも今年2月の狩野優戦は、まさに河名が本領を発揮した試合だったといえる。5分3R、ノンストップで組みのプレッシャーをかけながら、組めばコントロールし続けた。幼少期から染みついたレスリングと、現在のMMAがいかにして結び付いたのか。山本戦を控える河名に、現在の成長を訊いた。


――EXFIGHT04の狩野優戦は、まさに河名選手の本領発揮といえる試合内容でした。

「ありがとうございます。あの試合までやってきたレスリングの強み、レスリングをぶつけること。特に国内のランカー選手を相手に、どこまでできるのかを試す試合でもありました。それをやり切ることができたというのは、一つステップを上がることができたのではないかなと認識できた試合です」

――ご自身にとって、レスリングという競技ではなくMMAにおけるレスリングの強さは、どんなところだと思っていましたか。

「やはりテイクダウンから抑え込みですね。相手を立たせない、打撃の間合いにしないことを考えて試合をしていました。

ケージに押し込んで自分が差している状態であれば、すぐ何かしないといけない。MMAを始めたばかりの頃は、そう思っていて……自分で自分を追い込んでいました。でも今は、自分がケージに押し込んでいるなら、時間を使って相手をテイクダウンする。そう考えられるようになりました」

――レスリングの基準であれば、ケージ際で動きを止めていたら反則を取られるかもしれないですね。

「そうなんです。レスリングではとにかく前に出続けないとパッシーブを取られ、寝技で相手が有利な状態(パーテールポジション)から試合を始められてしまうので。そのために組んだらすぐにポイントを取りに行く。スタンドでポイントを取っている選手が有利になるルールですから」

――その動きが染みついていると、ケージ際でクラッチしたらすぐに体が動いてしまうのでしょうか。

「いえ、体が動くというよりは……もともとレスリングというのは壁のない状態で、いかに相手の重心を崩せるかという競技なんです。前に出て相手が押し返して来たら、自分は力を抜くとか。右に体重をかけて相手が左に動いたら、自分も左に体重をかけるとか。そういう動きがケージ際でもできるようになってきたと思います」

――なるほど。

「自分が先に動いて、相手のアクションを見ながら対応する。相手がこう動いてきたら、自分はこう動くということができるようになってきたのかな、と。ずっと、そういう動きができるようになったら良いなと思っていました。でもEXFIGHTの前後から、そうやって頭の中で想像していたものが出せるようになってきています」

――自分の頭の中で考えていることと、実際の動きが合致し始めたキッカケは何かあったのでしょうか。

「いきなり合致したのではなく、本当に少しずつですね。組んでからバックに回る動きだけではなく、あえて正面で両差しを狙ったりとか。一つの動きに固執しなくなりました。こう動いてみたら相手はどう動くんだろう? そうやって試しながら試合できるようになったと思います」

――固執していた一つの動きというのは……。

「とにかくワキを差し上げて、ケージに押し込む。今もやっている形自体は変わらないんですけど(苦笑)。そこからの形が一つしかなかったんです。とにかくバックに回らなきゃ、という。でも、とにかくどんな形でも倒せればいい。グラウンドに持ち込んで、自分の形で抑え込むことができればいいという考えになりました」

――その組んでからテイクダウン、抑え込むまでの動きの中に、打撃という要素はどれくらい入っているのでしょうか。

「打撃で倒すという意識は、まだ全然ないです。でもテイクダウンだけとなると相手にとって怖い選手ではないと思うので、テイクダウンに繋がる打撃を使っていかないといけないですよね。打撃の間合いで相手の射線を切りながら動くようにはしています」

――EXFIGHTの試合では、狩野選手の打撃の間合いを組んで潰していました。

「僕は最終的に組めればいい。たとえば相手の蹴りはキャッチして、掴みさえすれば組みの展開に持っていけますよね。反対に相手が、それが嫌だろうなと考えてくれれば、僕に心理的な余裕が出て来るようになったんです。まず僕が組みのプレッシャーをかけていく形で」

――しかもそれが5分3R、ノンストップで動き続けるという。

「アハハハ、そうですね。僕にとっては、もうやることが決まっています。レスリングの時から、とにかくスタンドは動きを止めない。最後に勝てればいい、という考えでやってきているので。それが今も生きていると思います」

――レスリング時代から、全く止まらないスタイルだったのですね。

「そうですね。僕自身、すごくパワーがあるというタイプではないので。レスリングでは3分2R、マラソンを走る気持ちでした。そこで相手が隙を見せてくれたら、そこを叩く。相手が弱みを見せるところを見逃さないようにしています。そうやってレスリングでやっていたことが、ようやくMMAでも繋がってきたのかなって思いますね。やっぱり組んでいる時が、自分も一番安心できるので」

<この項、続く>

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【POUNDSTORM01】河名マスト×健斗デリカット、エフェ雄志×カルンダ。抜擢=試練のファイト決定

【写真】長所を消される可能性のあるエフェと、短所をつかれる可能性のある河名。両者の出場が決まった(C)MMAPLANET

20日(日)、4月24日(日)に東京都墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の追加カードが発表された。

第1部がFIGHTER BATTLE AUDITIONの最終選考を兼ねた5試合、第2部では格闘技界注目の若手選手が出場する3試合──そして第3部ではLDH martial arts/EXFIGHT所属の中村倫也がアレアンドロ・カエタノ、宇佐美正パトリックが大尊伸光と戦うことが発表されている同大会。

今回の追加カードは注目の若手選手が出場するという第2部に当たる──フェザー級=山本健斗デリカット×河名マスト、ウェルター級のグンター・カルンダ×エフェヴィガ雄志の2試合だ。


常々同プロジェクトの発起人であるEXILE HIRO氏と髙谷裕之総監督はLDH所属ファイター、EXFIGHT所属選手だけでなく対戦相手も世界と戦う、J-MMA界の活性化するチームという見方をしており、その言葉通り2月のEXFIGHT04でプロファイトを戦い勝利した河名とエフェの両者の試合が組まれた。

何より河名とエフェにも苦手な部分をつく相手、得なところを消す可能性のある相手が用意され、髙谷路線というべきガチなマッチアップとなっている。

河名はLDH/EXFIGHTファイターの中村倫也の大学の同級生、専修大学のレスリング部をフリーとグレコと引っ張った両輪だ。昨年7月のMMAデビュー戦では、全く打撃に対応できないなかグレコを駆使して戦うも流血TKO負けを喫した。

その後は10月、12月、1月、そして2月という地獄の連戦を4連勝しており、打撃の距離も長くなるなかで組み力=テイクダウン能力と高さとコントロールの高さを見せつけてきた。

とはいえ両国で戦う健斗デリカットはキャリア20戦目を迎えるプロシューターで河名の苦手な打撃がストロングポイントのパワーヒッターだ。既に環太平洋王座に絡んでいる健斗デリカットの左のパワーショット、そしてミドルを如何に掻い潜ってグレコに持ち込むのか。簡単にはいかない戦いが河名にまち受けている。

一方、エフェはプロ修斗昇格後もウェルター級という階級もあり対戦相手が見つからずプロデビューを果たせていない時期にEXFIGHTのアマチュア戦で注目を集め、2月のデビュー戦でキャリア30戦の岡澤弘太を70秒でKOした。

エフェの強味は何といってもトーゴの血が流れるフィジカルの強さにある。そんなエフェに対し、カルンダは柔道からMMAに転じ南アフリカのEFC~ONE Warriorsを経て、東京に辿り着いた流浪のコンゴ人ファイターだ。

つまりこの試合もフィジカルの強さで押し切ることができないカルンダをエフェに当てたPOUNDSTORMらしい、情け容赦のないカードとなっている。

この他、第1部の5試合は4月16日(土)にABEMAで放送される格闘DREAMERS最終回の選考試合で勝利し認められたファイターが出場し、LDHマーシャルアーツとの契約を賭けた外敵がぶつけられることになる。

いってみればPOUNDSTORMはLDHアーティストのサポートを受け、プロデビュー戦や活動2年目の選手が中心となる陣容で、両国国技館が舞台となる──おしゃれ感覚な空気をまとった破天荒なJ-MMA大会だ。

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Report Shooto2021#08 ブログ 山本健斗デリカット 浜松ヤマト

【Shooto2021#08】左ストレート一閃、山本健斗デリカットが浜松ヤマトをKOして世界王座挑戦アピール

<フェザー級/5分2R>
山本健斗デリカット(日本)
Def.1R1分17秒 by TKO
浜松ヤマト(日本)

浜松が前手で探る。山本は足を使いながら左ジャブを突き差した。浜松がパンチで前に出ると、山本が右フックを合わせる。バランスを崩した浜松だが、山本の蹴り終わりを狙って組み付く。しかし山本が右腕を差し上げて相手をケージに押し込む。浜松が体勢を入れ替えると、ケージから離れた山本。相手の様子をうかがいながら、山本の左ストレート一閃。このパンチが浜松の顔面を捉え、浜松はダウン。山本が追撃するとレフェリーが試合をストップした。

KO勝利を収めた山本は、世界フェザー級王座挑戦をアピールした。


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MMA Shooto Shooto2021#08   キック キャプテン☆アフリカ ボクシング マックス・ザ・ボディ マッチョ・ザ・バタフライ 修斗 山本健斗デリカット 平川智也 田上こゆる

【Shooto2021#08】キャプテン☆アフリカに挑戦、マックス・ザ・ボディ「水抜きもキャンプもしない」

【写真】禅かいは下にされポジションを失う展開から盛り返し、打撃で王者を破っているマックス・ザ・ボディ (C)MMAPLANET

19日(日)、プロ修斗2022年の締めの大会=Shooto2021#08が大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催される。

メインでは環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカに、マックス・ザ・ボディが挑戦する。マックス・ザ・ボディは7月の同所での大会で、ノンタイトル&72キロ契約ファイトで王者から判定勝ちを収めている。

その試合で得た自信は絶対、それゆえにリラックスして戦えるというマックス・ザ・ボディ。カメルーン人ファイターの彼は、思考や日本人のソレと一線を画していることがよくうかがえるインタビューの受け答えだった。この道理、きっとマックス・ザ・ボディのMMAにも通じるに違いない。何かが違うメンタル、ファイトが見られるか。要注目だ。


──3日後に修斗環太平洋王座に挑戦します。今の調子はいかがですか。

「良い感じできているよ。体重を落としているところだけど、あまり試合のことは考えないようにしている。たたベストを尽くそうと思う。前回の試合は、相手のことを大きく見過ぎていた。

でも実際に戦うと僕のような打撃もパワーもないし、ただ組んでこようとするだけで。スタミナを切らしたら、勝てるなって確信したんだ。もっと体が強いと思っていたけど、そんなことはなかった。だから、今は精神的にも凄くリラックスできている。今回はもっと打撃を使おうと思っている。彼はグラップリングが強い。僕とは比較にならないからね」

──チャンピオンは、それでも組んで倒して、一本を狙ってくるかと予想されます。

「ちゃんと距離を取って戦うよ。彼は僕をテイクダウンできない。テイクダウンしたとしても、すぐに立ち上がるよ。ずっとコントロールなんてできやしない。そうやって前と同じように戦うと、また疲れるだけだ。彼は減量のし過ぎだ。あんなに減量していたら、長い時間は戦えない」

──マックスは、マックス・ザ・ザ・ボディの名にあるようにギリギリに仕上げてくるといことはないのですか。

「僕の体重は問題ないよ。リラックスして、食事をしながら調整している。彼のような減量はしない。ライト級で戦う選手は普段から80キロオーバーとかで重すぎるんだ。僕は普段から77キロあたりをキープしている。水抜きもしないし」

──そうなのですか!!

「これまでに水抜きをしたのは1度だけ。2018年にアウトサダーで戦った時だけだよ。水抜きなんてしたら、絶対に体力が落ちる。水抜きはしない。そういう体格じゃないんだ」

──ではファイトキャンプも最後まで行えますね。

「ノー、ノー、ノー。僕はファイトキャンプなんてしないよ。1週間から2週間、食事を工夫するだけで、他もいつも通りの練習をしているだけさ。水抜きもしないし、キャンプもしない。普通に練習して、食事量を減らすだけだよ。練習は全てBRAVEジムで行っている」

──三郷ですか。

「月曜日は草加、火曜日も草加。水曜日は北千住、木曜日はムエタイのジムにいっていたけど、コロナになって他のジムにいくのは控えるようにしていて、草加でキックの練習をしている。金曜日は三郷でウェイトをやっている。ウェイトは週に1度だけで、それほどやらない。ウェイトのあとはレスリングの練習だ。土曜日はキックボクサーの友人とキックのスパーリングをして、日曜日は三郷で柔術の練習だよ」

──1週間、休みなしですか!!

「そうだね。日曜日は柔術か、フィットネスをやっている。フィットネスは友人のパトリックと越谷の小さなジムでやっているんだ。フィットネス以外にキックボクシングをすることもある。パトリックは空手をやっていたからね。そして家に戻って休むんだ。それが僕の1週間。ただ、疲れたら休むよ」

──試合に向けて対策を練ったり、作戦を講じることはないですか。

「宮田(和幸)さんと会えればね。三郷か、北千住か、どこでも宮田さんと会えば練習して話す。でも、宮田さんは忙しいから、どこにいるか分からない(笑)。彼はたくさんジムを持っているから、どこに行けば会えるか分からないんだ。でも会えば、練習する」

──アハハハハ。ただBRAVEジムはレスリングの強い選手が多いですし、キャプテン☆アフリカ選手と戦う際もテイクダウン防御には自信が持てるのではないですか。

「ノー。テイクダウン・ディフェンスに自信なんてないっ!! 自身があるのは打撃だよ。自分の体が強いことは知っている。宮田さんが授けてくれたツールで戦う。試合間隔を開けずに戦いたいから、いつもソレを宮田さんに伝えているんだ。誰とでも戦うって。半年とか、4カ月とか空けたくない。2カ月に1度戦いたい。もし自信を得ることができるとすれば、それは実戦をこなすことだよ」

──それでもBRAVEで練習していると、自然とレスリングへの対応は上達しませんか。

「上達はするよ。でも、自信なんてないっ!! レスリングに自信なんて持てないよ(笑)」

──土曜日はキャリアで一番大切な試合ですが、環太平洋王座の意味とは?

「世界タイトルに挑戦するために必要なベルトだ。そのためにベストを尽くす。ハードな練習をして来た。グラップリング、レスリング、ストライキング、感じるままに戦えるオールラウンド・ファイターになりたい。どの局面でも戦えるようにね」

──日曜日、ファンにどのような試合を見せたいですか。

「パンチだ。ただ、喋って戦うわけじゃない。拳に全てが懸かっている。僕の拳はその役割を果たしてくれるよ。ファンに見せたい試合? 勝つところだよ」

■視聴方法(予定)
12月19日(日)
第1部:午後1時30~ Twit Casting LIVE
             
■対戦カード

<修斗環太平洋ライト級選手権試合/5分3R>
[王者] キャプテン☆アフリカ(日本)
[挑戦者] マックス・ザ・ボディ(カメルーン)

<フェザー級/5分2R>
山本健斗デリカット(日本)
浜松ヤマト(日本)

<ストロー級/5分3R>
田上こゆる(日本)
マッチョ・ザ・バタフライ(日本)

<バンタム級/5分2R>
平川智也(日本)
青柳洸志(日本)

<ライト級/5分2R>
飯田健夫(日本)
後藤陽駆(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
Fukky(日本)
須恵樹季(日本)

<2022年新人王Tフェザー級1回戦/5分2R>
神武羅☆ヒカル(日本)
紀州(日本)

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【Shooto2021#08】2021年修斗最終戦のメインはキャプテン☆アフリカ✖マックス・ザ・ボディII

【写真】いかなる状況でも、アフリカは組み負けていると勝機はない (C)MMAPLANET

21日(日)、Sustainより12月19日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されるShooto2021#08の対戦カードが発表されている。

メインは修斗環太平洋ライト級選手権試合=王者キャプテン☆アフリカ✖挑戦者マックス・ザ・ボディに日本✖カメルーンのアフリカン対決だ。


修斗の2021年最終戦のメインは環太平洋ライト級タイトルマッチ、そしてチャンピオンのリベンジ戦に決まった。

7月にノンタイトル戦で顔を合わせた両者。この時は2Rにマックス・ザ・ボディが右ストレートでアフリカからダウンを奪い、ジャッジ3者が29-28をつける判定勝ちを手にしている。

王者アフリカとしてはダウンを喫したこと以上に、3Rにトップを譲りラウンドを落としたこと。そして初回に投げから腕関節という得意の流れで極め切ることができなかった点が如何に改善できているか。ここが勝負となる王座防衛戦だ。

この他、ZSTを中心に活躍してきた浜松ヤマトが、修斗公式戦初出場で山本健斗デリカットと対戦する一戦。

アフリカ同様に7月に地元・大阪大会で安芸柊斗に判定負けを喫し、プロデビュー以来の連勝が5でストップした田上こゆるが、5カ月振りの再起戦をマッチョ・ザ・バタフライと行うことも決まっている。

マッチョ・ザ・バタフライも同様に前回の大阪大会で旭那拳に敗れており、両者揃ってホームで連敗は許されないマッチアップだ。

また一時は激戦区バンタム級のトップランナーだった平川智也が、悪夢の3連敗から2年5カ月を経て復帰する。対戦相手の青柳洸志は先に挙げた──7月大会で苦杯を喫した関西シューターとは違って判定勝ち収めており、メルパルクで連勝を目指す。

また大阪では恒例となっている全日本新空手道連盟提供のキック戦2試合が女子ストロー級Fukky✖須恵樹季、フェザー級2022年新人王決定T=神武羅☆ヒカル✖紀州という滋賀✖和歌山対決とともに明らかとなっている。

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ARAMI LFA MMA PFL SARAMI SASUKE Shooto2021#05 UFC   チャンネル 中村倫也 中村未来 仲山貴志 修斗 山本健斗デリカット 工藤諒司 海外 猿飛流 結城大樹 論田愛空隆 野瀬翔平 齋藤翼

【Shooto2021#05】修斗世界フェザー級王座決定戦へ、SASUKE─02─「当たり前に勝たないと」

【写真】マイクまでが、SASUKEの試合。1月の内藤太尊戦後は3分間、マイクを握っていた(C)MMAPLANET

25日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるShooto2021#5のメインイベントで、空位の修斗世界フェザー級王座を賭けて工藤諒司と戦うSASUKEインタビュー後編。

キャリア8勝1敗1分、常に過去の対戦相手の質を問われる。それはSASUKEにとって、如何ともしがたい。彼にはどうしようもできない、できることは与えられた試合で勝つことだけだった。

だからこそ、今後を考えて──そんな疑問の声を払拭し、期待が募る存在にならなければならない。そのためにSASUKEは工藤との試合を「当たり前に勝たないといけない」と断言した。

<SASUKEインタビューPart.01はコチラから>


──セコンドに就いてもらう選手に、しっかりと練習を見てもらうと。

「そうですね。5Rのスパーリングの時は猿飛流さんに来てもらいました。セコンドワークの確認も兼ねて。九州にいる弘中(邦佳)さんも、その辺りの意志の疎通はできています」

──工藤選手はキャリア最強の相手といっても過言でないと思われます。だからこそ、躓くことは許されないかと。

「躓いていられない……そのままですね。今後のことを考えると、当たり前に勝たないといけない相手です。外国人選手と戦っていくとなると、もっと強い相手ばかりになってくると思うので。

しんどい勝負でも、勝ちを拾わないといけないです」

──これはもうSASUKE選手からすると「そんなこと言われても、しょうがない」ということになるのですが、過去の対戦相手とこれから戦っていかないといけない相手ということを考えると、あのパフォーマンスをどこまで見せ続けることができるのか。その手の疑問を払拭できるのか。

「特に業界関係者、同業者の勝敗予想なんかの話を聞くと、そういう風に見られているなと思います。知り合いから、『こんな予想が出ていたけど、ひっくり返してね』とかって連絡が来て……」

──そういう連絡ありますよね。『こんな風に記事への批判書かれていましたよ』とか送って来てくれる人がいて(苦笑)。自分は気が弱いからエゴサーチなんてしたくもないのに。

「アハハハハ。僕はあんまり気にしていないです。予想なんて覆してナンボなんで。業界関係者がそういう風にみたところで、何も気にしていない。いつも通りのメンタルでやれば、いつも通り結果がでると思っています。

正直、試合なんてどっちが勝つか分からないですから。強いヤツが、一発で負けることもある。何が起こるか分からないのが試合なんで。その人にとっての番狂わせじゃないですけど、そういうことが毎回あるようなモノだから。

過去の相手云々と言われても、勝っているのは僕だし。そういうことを言われても、僕としてはケガで長く穴を空けてきたので、とにかく勝ちを拾うことが絶対条件で戦っています」

──拾うという表現なのですね。

「やっぱり負けたら、次に繋がらない。どんな状況になっても、KO寸前とか苦しい展開になっても何とか勝ちをもぎ取る。最近の試合はそういう展開になっていないですけど、どの試合に臨む時も最悪のシチュエーション、一番起こって欲しくない状況に陥り、そこから盛り返すイメージを持ってやってきました。

拾うという言い方は正しいか分からないですけど、要は諦めないよってことです。とにかく勝たないと何も残らないですからね。これまでキャリア10戦だけですけど、勝ちたいと
思って戦ったのは1回だけなんです」

──それは……。

「2度目の山本健斗デリカット戦だけです。1度やられているから、しっかりと勝とうという気持ちでした。でも他の試合はもう勝てれば、相手が足首を捻ってドクターストップでも構わないぐらいでいます(笑)。とにかく必要なのは、勝つことなので」

──先ほども、これから外国人選手と戦うという言葉が聞かれましたが、毎回尋ねて申し訳ないですけど、修斗世界チャンピオンになってから、次の目標というのは変わりないですか。

「そうですね、やっぱり海外……北米です。僕は北米です。UFCとポンと契約できるほど簡単ではないので、それができれば一番ですけど。そうでないならUFCに繋がるところですね。PFLを経由するのか、堀内(佑馬)選手が出たLFAとか。そういう選択肢も必要かと思っています」

──では、そこを含めて試合後のマイクを思案中ということですか(笑)。

「アハハハ。ワードチョイスは色々としないといけないですからね」

──逆に余裕じゃないですか(笑)。

「いや、これも仕事の一部ですから。どういうワードを使うと、皆が感情移入してくれるのか。背中を押してくれるのかっていうのはちょっと考えていますね。マイクに関しては、岡田(遼)選手がライバルです(笑)」

■視聴方法(予定)
7月25日(日)
午後6時00分~ ABEMA格闘チャンネル

■対戦カード
             
<修斗世界フェザー級王座決定戦/5分5R>
SASUKE(日本)
工藤諒司(日本)

<修斗世界スーパーアトム級次期挑戦者決定戦/5分3R>
SARAMI(日本)
中村未来(日本)

<バンタム級/5分2R>
論田愛空隆(日本)
中村倫也(日本)

<ライト級/5分2R>
エドモンド金子(日本)
岡澤弘太(日本)

<フェザー級/5分2R>
仲山貴志(日本)
結城大樹(日本)

<バンタム級/5分2R>
齋藤翼(日本)
野瀬翔平(日本)

<フライ級/5分2R>
山内渉(日本)
植木“令和”新(日本)

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J-CAGE News Shooto2021#04 キャプテン☆アフリカ ブログ マックス・ザ・ボディ マッチョ“ザ”バタフライ 山本健斗デリカット 平良達郎 旭那拳 福田龍彌 高橋孝徳

【Shooto2021#04】キャプテン☆アフリカ出場。福田龍彌withエダ塾長&キシシ✖平良達郎with旭那拳

【写真】3大会連続のメルパルクホール大会の出場、世界戦、環太平洋戦、そしてノンタイトル戦となるキャプテン☆アフリカ(C) MMAPLANET

22 日(土)にSustainより、修斗6月の恒例となっている大阪大会の追加カードが発表されている。

6月20日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されるShooto2021#04は、既に修斗世界フライ級選手権試合=チャンピオン福田龍彌✖チャレンジャー平良達郎戦が発表されていた。

今回の追加カードは7試合でうち3試合が3回戦だ。


まず修斗環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカが、正真正銘のアフリカン=カメルーン人ファイターのマックス・ザ・ボディと対戦する。昨年12月にベルトを巻いたアフリカは、72キロ契約マッチでマックス・ザ・ボディと戦う。

この他、フェザー級では山本ケントデリカットが仕切り直しの高橋孝徳戦、さらに平良の同門・旭那拳がマッチョ・ザ・バタフライと戦うストロー級マッチが3回戦となっている。キックの8人制トーナメントも併催される今大会は、2部制に開かれ、試合の振り分けは決定次第発表されるとのことだ。

上記にあるように平良陣営から旭那の出場があるが、福田が所属するMIBUROからはエダ塾長こうすけ、キシシが参戦。それぞれ左海清之、青柳洸志という神戸勢とのマッチアップでチャンピンの露払いが果たせるか注目だ。

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J-CAGE Report TTFC09 ブログ 山本健斗デリカット 工藤諒司

【TTFC09】勝負の決めどころでの殺傷能力が倍増。工藤諒司が健斗デリカットをパンチのラッシュで仕留める

【写真】右目の上を少し腫らしていたが、完勝でリベンジを達成した (C)MMAPLANET

20日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されたTribe Tokyo Fight Challenge 09レポート最終回は、メインで組まれた修斗公式戦ライト級3回戦=工藤諒司✖山本健斗デリカットの一戦をお送りしたい。

キャリア唯一の敗北を喫した相手、健斗デリカットにリベンジを誓った工藤。現在6連勝中の相手を返り討ちし再び上昇気流乗りたい山本の再戦は──短期決着を見た。

<ライト級/5分3R>
工藤諒司(日本)
Def.1R4分28秒by TKO
山本健斗デリカット(日本)

サウスポーの健斗デリカットの右ジャブを叩く工藤が左ローを蹴る。右ローを返した健斗デリカットが右に右を合わせていく。続いて左ハイを蹴り、左フックで前に出ると、工藤も左から右を伸ばす。

大きな軌跡を描く健斗デリカットのパンチと、より直線的な工藤のパンチが交錯し、踏み込んだ健斗デリカットの左が工藤の顔面を捕える。ケージ際を回って間合を取り直した工藤は左ジャブで、波状攻撃を受けないように間を取ることに成功する。

健斗デリカットは勢いをつけ、距離を詰め工藤の右にも左&右を返し、左に回った工藤がローを蹴る。ケージ中央を取った工藤は右ストレートを入れ、後ろ回し蹴りから右ミドルと距離とタイミングを掴んできたような動きが増える。

健斗デリカットも左ミドルを返すが、蹴り終わりに右を当てた工藤は右ローを見せてダブルレッグを繰り出す。尻もちをつかされた健斗デリカットが背中を譲ってスクランブル、工藤は自らリリースして打撃の間合いへ。

流れが悪くなってきた健斗デリカットの左ミドルに右を合わせ、前進に右ミドルハイを工藤は蹴っていく。ついにはドタバタした感が出てきた健斗デリカットだが、リズムを戻すためにも手を出していく。しかし、左フックに右を合わされ、続く左で後方にダウン。

鉄槌を受けながらシングルに出た健斗デリカットをいなしてバックについた工藤は、立ち上がり際にパンチを集中させて右を打ち抜き、KO勝ちを決めた。

「山本選手、再戦を受けていただきありがとうございました。今日、大阪まで応援に来ていただいた方々、本当にありがとうございます。皆のおかげで勝つことが出来ました。僕は小さな頃から空手、レスリング、柔道とやってきたのですが、大した結果も残せず、そこそこ強いとは言われても中途半端な形で今まで終わってきて。僕には総合格闘技しか今はないし、このまま総合格闘技で大きな花を咲かせたいと思っているので、チャンスを下さい。宜しくお願いします」と勝者はマイクで話した。

明確に勝負所での破壊力が増している工藤。現状、ONE Warrior Seriesと契約をしているが、修斗環太平洋フェザー級チャンピオンSASUKEとの対戦はあるのか──。


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