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【Shooto2023#01】アマ修斗優勝から9年2カ月、山本琢也が山本健斗デリカット戦でプロ修斗デビュー

【写真】望むはより高い頻度で実戦を経験すること。そんな山本琢也が修斗初陣へ(C)MMAPLANET

20日(火)、サステインより2023年度のプロ修斗公式戦第一弾=Shooto2023#01の対戦カードが発表されている。

2022年度新人王戦決勝5試合、ブラジルからロイベ・オリベイラ・ネイトの参戦と同時に明らかとなったのが、山本琢也のプロ公式戦初出場だ。


元Grachanライト級&フェザー級王者の山本は2013年の全日本アマ修斗ウェルター級を制しており、当然のようにもプロ昇格を果たしていた。翌2014年4月に新人王Tの須藤大戦でプロデビューも決まっていたが欠場し、その後はグラチャンで戦績を年に1、2度のペースで積んできた。

格闘技よりも家庭第一の山本だが、その潜在能力の高さを誰もが認めるところだった。長岡弘樹、岸本泰昭、鍵山雄介という実力どころを下し、ようやく本腰を入れたと思われた山本は昨年10月にRIZIN参戦も、白川陸斗に敗れる。

ポテンシャルのみで戦ってきた山本がぶつかった壁。あの敗北から1年を経て修斗で仕切り直しを決めた山本の相手は、山本健斗デリカットだ。そう奇しくも山本と同様にグラチャンのライト&フェザー級王者から2019年1月に修斗に参戦した坂本洋平を迎え撃ったファイターと戦うことになる。山本とは対照的に、追い込み過ぎで試合に出る体を壊してしまうファイター=阪本は、デリカットを初回TKOで勝利いている。9年2カ月を経てプロ修斗初陣に挑む山本が、デリカットを相手にこの間の成長を如何に見せることができるか。デリカットもまた河名マスト、飯田健夫に連敗中で後がない状態で山本を迎え撃つことになる。

そして新人王T決勝Dayに、準決勝ではドローながら得票数の差でバンタム級ファイナル進出を逃した齋藤奨司が、12月の闘裸男で神田T800周一に敗れた野尻定由と戦うことも明らかとなっている。

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MMA MMAPLANET o ONE Road to UFC Shooto Shooto2022#04 UFC キシシ キャプテン☆アフリカ ダイキ・ライトイヤー 中村倫也 修斗 加藤ケンジ 和田教良 奇天烈 宝珠山桃花 山本健斗デリカット 山本空良 後藤陽駆 藤谷敦史 野尻定由 野瀬翔平 長田拓也 青柳洸志 飯田建夫

【Shooto2022#04】対照的な2試合を経て。青柳洸志戦へ、野尻定由「やはり自分の長所は思い切りの良さ」

【写真】持ち味を消すことはない。あの敗北を頭の片隅において戦うことができれば──(C)MMAPLANET

3日(日)、大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAでShooto2022#04が開催され、野尻定由が青柳洸志と対戦する。

福岡の期待の新鋭はインフィニティリーグでキャリアの優る選手たちを相手にドロー2つで得点こそ伸ばせなかったが、負け無しで乗り切った。しかし、その後は1階級上の山本空良にRoad to ONEで敗れ、修斗公式戦では中村倫也に秒殺負け、奇天烈のドローと厳しい時を経験している。

特にここ2戦は良さがマイナスになり、その良さが息をひそめた試合となり、自分探しの状況に陥っていた。結果、自分の良さを再確認できた野尻が復活を賭した一戦の前にその心境を話してくれた。


──明日が計量、日曜日に青柳洸志選手との試合が迫ってきました。今の心境は?

「調子はバッチリです」

──試合を控えている状態ですが、まず1月と5月の試合を振り返っていただけますか。1月の中村倫也戦は試合開始直後に跳びヒザを仕掛け、左のカウンターを受けてパウンドアウトとなりました。

「めちゃくちゃ調子が良くて、負ける気がしなくて。それでぶっ飛び過ぎたところがあって。自分の悪いところですね……。アレをやろうと試合当日に決めて。本当に軽率な考えだったと思います」

──あの奇襲は動き出しが撮影をしていても見えたのですが、狙いはヒザを当てること、それとも反応させて組んでいくことだったのでしょうか。

「しっかり当てようとは思っていました。ただ、当たらなくても相手が下がったところで自分のペースに持ち込もうと。本当にバカでした……」

──そこにカウンターというのは、予測することも難しいですし反応することも本当に難しいかと。

「あれは……。もう……あの瞬間がフラッシュバックして、夜も眠れなくなりました……」

──奇襲が外れましたが、成功する場合もあるわけですし。そして5月の地元福岡での闘裸男における奇天烈戦は、中村戦の敗北から立ち直るべく試合でしたが結果はドローでした。

「手痛いドローでした。焦らず戦おうと……ぶっ飛ぶことなく戦おうと思っていたら慎重になり過ぎました」

──そこも、慎重だから勝てる時もあるわけですしMMAは難しいです。この2つの試合を経験して、野尻選手の気持ちとしてはどのような試合をしようという風になりましたか。

「思い切り戦うことも大切で、慎重に戦うことも大切です。でも、自分としては思い切り戦おうと思います。やはり自分の長所は思い切りの良さなので。それが無謀な攻撃にならないように思い切りの良さ7割、考えて戦うのを3割という感じで仕上げてきました。自分は極端な性格なので、落ち着いて戦おうとすると落ち着きすぎてしまう場面があるので。なら思い切り戦いたいです。そのなかで如何に考えることができるか。その2つの感情があって、分けた練習をしてきました」

──その練習は赤崎道場で?

「ハイ。出稽古はしていないです。フィジカル・トレーニングだけ、以前にお世話になっていたところにまた通うようにしています」

──では青柳選手の印象を教えてください。

「相手に何もさせないで抑え込んでくるグラップラーです。ただパワーはアッチの方が上でも、自分の方がスタミナと回転力はあります。そこで勝負して、動き続けます。先に相手の形にはめられると厳しくなるので、相手のペースに持っていかせずに、自分のペースで試合を創ろうと思います」

──同じ福岡、同世代の野瀬翔平選手がRoad to UFCバンタム級初戦を突破しました。

「置いていかれたな……という気持ちがあって、悔しいです。だからこそ、俺もやってやるという気持ちになっています」

──キャリアの再構築、日曜日の試合に向けて改めて意気込みの方を宜しくお願いします。

「ここで負けるようだったら、大舞台への道はなくなると思っています。絶対に……死んでも勝とうと思います」

■視聴方法(予定)
7月3日(日)
第1部:午後1時~ Twit Casting LIVE

<バンタム級/5分3R>
ダイキ・ライトイヤー(日本)
加藤ケンジ(日本)

<ライト級/5分3R>
キャプテン☆アフリカ(日本)
長田拓也(日本)

<バンタム級/5分2R>
前川大輔(日本)
當房桂(日本)

<フライ級/5分2R>
井口翔太(日本)
綿谷誠(日本)

<ライト級/5分2R>
石田拓穂(日本)
後藤陽駆(日本)

<バンタム級/5分2R>
キシシ(日本)
小川隼人(日本)

<バンタム級/5分3R>
野尻定由(日本)
青柳洸志(日本)

<フェザー級/5分2R>
山本健斗デリカット(日本)
飯田建夫(日本)

<バンタム級/5分2R>
奇天烈(日本)
和田教良(日本)

<2022年度新人王決定トーナメント1回戦女子ストロー級/5分2R>
宝珠山桃花(日本)
渡邊富紀恵(日本)

<2022年度新人王決定トーナメント準決勝フェザー級/5分2R>
藤谷敦史(日本)
木村総一郎(日本)

<2022年度新人王決定トーナメント1回戦バンタム級/5分2R>
宝珠山桃花(日本)
渡邊富紀恵(日本)

<フェザー級/5分2R>
宇藤彰貴(日本)
麻植裕太(日本)

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Brave CF Gladiator018 LFA MMA MMAPLANET o Progress Road to UFC UFC UNRIVALED YouTube 中村倫也 修斗 山本健斗デリカット 森戸新士 河名マスト 海外

【Gladiator018】森戸新士とグラップリング戦、河名マスト「5分✖2R、空調の音が聞こえるような試合に」

【写真】こんな攻防も見られないかもしれない……かも (C)SHOJIRO KAMEIKE

26日(日)、大阪府豊中市の176Boxで開催されるGladiator018で、河名マストが森戸新士とPROGRESS提供フォークスタイルグラップリング戦で激突する。

グレコのU23世界王者から、MMAに転向し9カ月で5勝1敗の戦績を残し、グラップリングでも1勝を挙げている河名は、海外でのキャリアアップを模索しており、ひょっとすると国内で彼の雄姿を見る機会は今後、あまりないかもしれない。

MMAでなく、グラップリングだから受けたという森戸との一戦だが、グレコ✖柔術の手に汗握る攻防を期待しているファンは肩透かしを食らうかもしれない。だからこそ、一瞬・一瞬が見逃せない試合になる──かも。そんな森戸との試合について、河名に尋ねた。


──3日後にGladiator内Progress提供のフォークスタイルグラップリング戦で森戸新士選手と戦います(※取材は6月23日に行われた)。72キロという契約体重に関しては?

「前日計量ですけど、ほぼ通常体重で減量もなく試合に出ることができます」

──4月のPOUNDSTORMではキャリア6戦目、まだデビューから9カ月ですが、修斗のランク1位である山本健斗デリカット選手に勝利しました。その後、MMAでの照準はどこに当てていたのでしょうか。

「国内である程度の選手は倒せたので、可能であれば海外で試合をしたいという方向性でいました。いましたというか……います」

──では国内でベルトを狙うとかではなく、日本での活動は一区切りすると?

「ハイ。それぐらいの気持ちでいます。できることなら、早く海外で試合をしたいです。簡単ではないのですが、最終的にはUFCでやりたいと思っているので、LFAとかこよみさんと話してBRAVE CFなどで戦ってみたいです。先につながる場所で試合ができればと」

──となると、国内で河名選手の試合を見ることがデキたのはデビュー初年度だけだったのいかもしれないです。

「あぁ……そうかもしれないです」

──先日、Road to UFCが開催され、その松嶋選手や盟友の中村倫也選手が初戦を勝ち抜いています。倫也選手はデビューの日が同じで戦績は倍ありますが。

「さすがに、まだ僕に機会が巡っているタイミングではないと思っているので、自分ごととしては捉えていなかったです。まだ早い、やるべきことはあります」

──ではそのタイミングで組み技の試合のオファーがきて、受けたというのは?

「断る理由はなかったです。これまでハイペースで試合をしてきて、やっぱり試合がある方が練習にも身が入ります。生活も滾るので。MMAは海外で戦いたいのですが、グラップリングだったので即、受けました。試合を受けるのは当然の感覚のようになっていますし」

──ではクラップリングで森戸選手と戦うことに関して、どのように思っていますか。

「本当に戦う機会がある選手とは思っていなかったです。試合を受けてからプログレスの同じルールの試合をチェックすると……、ケージレスリングもちゃんとできて引き込むとしっかりと極める。強い……完成度の高い良い選手ですね」

──ケージで戦うポイント制のグラップリングルール。引き込みはテイクダウンと同様の2Pで、ひっくり返すと2P。立ち上がって離れると、1P挽回というルールに関してはどのように思いますか。

「ケージだと逃げ場がないですよね。危ないシーンで、注意を受けようが場外に出るという手段がとれないので、ケージの存在は僕にとってアドバンテージではないです。ポイントに関しては森戸選手もインタビューで言っていましたけど、レスリングに付き合うことはないでしょうね。付き合っても森戸選手に得はなくて、自分にとってはその方が得だけになるので。

だから引き込んでくることは間違いないでしょうね。そういうことを考えると、引き込まれた時に自分がどう捌くことができるか。言ってみると、そこだけが勝負だと思います」

──プログレスのフォークスタイルグラップリングは、MMAファイター同士だと打撃のないMMA、フォークスタイルレスリングにサブミッションが加わったモノになるかと思います。ただし、レスリング出身のMMAファイターと柔術家が戦うと、まさに接点は河名選手が言われたその一点になるかと。

「ハイ。上を取って優位になるのはMMAだからであって。グラップリングではそうではないです。森戸選手からすれば上を取られていても、関係なくて心理的な余裕があるはずです」

──では河名選手の勝ち方とは?

「僕が勝つとすると、言い方は悪いですけどつまらない試合。森戸選手に何もさせないことです。何か起こると負けだと思っています。如何に極めに入れる状況を創らせないで、捌ききってガードの中に入らない。それが僕の勝利への道です」

──河名選手、ぶっちゃけて言ってしまいます。この試合、グレコMMAファイター✖柔術家の試合として注目を集めていますが、世間一般に言われている良い試合どころか、グラップリングに理解がある人が見ても面白いモノにならない。しょうもない試合を楽しめる人しか、楽しめない。そういうしょうもない試合になると自分は思っています。

「……。そこは自分もめっちゃ思っています(苦笑)。やっぱり、Unrivaledの時もそうなのですが、寝ころがっている相手に対して何もしないでいると、何もしない方が勝ってしまう。そういうルールです。噛み合うようで、噛み合わないです」

──おっしゃる通りかと。この試合が面白くなるのは、少しでも深く森戸選手が密着できるか。付き合わない河名選手にひっつき、ポジションやサブミッションの仕掛けをセットできるのか、その一点のみかと。そうでないと2-0が続くか、森戸選手が立ち上がって2-1に挽回。それからまた、引き込んで2点献上。さらに起き上って1点挽回という悪夢のループに陥る勝負になりそうです。

「そうなんです。2-1をずっと積みかさねていく。そうでないと2-0が続く(笑)」

──やはり、めっちゃしょうもない試合になる(爆)。

「アハハハハハ。如何に仕掛けさせないか。過去2試合で森戸選手は三角絞めと腕十字を極めて勝っています。やはりMMAファイターのサブミッションの防御力って、パウンドがあることが加味されています。打撃なしで下になって押し込まれるのと、殴られる状態になるのでは心理状態が全然に違います。打撃がないから濱村(健)選手も、長田(拓也)選手も極められたと思います。だから、ガードの中に入らないように戦います」

──結果、面白くない試合になると(笑)。

「僕がすべきことはいかに跳ねない試合をするか、です」

──アハハハハ。指導者によっては「プロだから、リスクをおかしても取りに行こう。お客さんを納得させよう」という指示を出すかもしれないです。ただし、八隅さんは全くそんなことはないでしょうね。勝てば良い、と。

「そこも2人で『5分✖2R、空調の音が聞こえるような試合にしよう』と言っています(笑)」

──やはり(笑)。

「同時に僕としてはMMAだったら、森戸選手という日本最強の柔術家の技を体感できることはなかったと思っています。特に練習でなく、試合という緊張感があるなかで触れあうのは違いますし。今後あるかどうかも分からない。森戸選手と肌を合わすことができるのは凄く良い経験、貴重な経験になると思っています」

──ハイ。だからこそ、一瞬でも河名選手の頭が下がったり、おかしなところに手をつく。引き込まれた瞬間に河名選手の足がどの位置にあるのか。そういうポイントが、実はもの凄く楽しみです。

「そうなんです。さっきも言いましたが、危ない場面を創ると、そこはもう手遅れになるので。際の動きが大切で。本当にガードの中に入ると、僕はもう詰んだ状態です。だから、その状態に絶対に入られないよう気を強く持つ必要があります。ヤバくなる前に逃げる。どれだけ5分2Rの間にそうできるか。この試合に向けての練習も、練習相手のことを考えないで自分のことを考えると、近づかないという動きに終始します。練習相手の人に申し訳ないなって思いながらやっています」

──ケージで良かったです。河名選手が最初に言われたように、マットよりも逃げる場所がないので。と同時にUnrivaledの村山大介選手との試合では、強烈なウィザー……オーバーフックで動きを制していました。あそこも実は不思議で。グレコはアンダーフックを取らせない争いが続くレスリングだと思うのですが、あの試合では言うと簡単に取らせていました。

「スタンドだと差されると、互いが立っているのでマット際に押し込まれる危険性が出てきます。だから、差させないように戦います。でもグラップリングで、背中をつけた相手が差してきても自分の後ろは天井まで空間が広がっているので危なくないです。天井まで押し込まれることは絶対にないですから」

──あっ、ではケージがあるからスタンドでは差させないということですね。一つ、楽しみが増えました。そんな森戸選手との一戦、見てくれるファンにどこを楽しんで欲しいでしょうか(笑)。

「う~ん、多分レスリングの場面、寝技の場面というより際ですね。レスリングは完全に僕が有利で、寝技は完全に森戸選手が有利です。その完全に有利なゾーンに入る際──倒れ際、立ち上がり際の一瞬、一瞬を見逃さないで見て欲しいです」

──そして、この試合が終わると海外のMMAへ舵を切ると。

「ハイ。早く良い話が発表できるようになりたいです」


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DEEP MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC Shooto Shooto2022#04 Torao UFC ウリジブレン キック キャプテン☆アフリカ ダイキ・ライトイヤー パンクラス 中村倫也 修斗 加藤ケンジ 和田教良 奇天烈 小野島恒太 山本健斗デリカット 平川智也 森戸新士 石井逸人 野尻定由 野瀬翔平 長田拓也 飯田建夫

【Shooto2022#04】夏の大阪大会、追加カード。闘裸男で痛み分けの野尻と奇天烈が、青柳&和田と対戦

【写真】5月の闘裸男でドローだった野尻と奇天烈が、それぞれ青柳&和田と対戦する (C)TORAO

16日(木)、Sustainより7月3日(日)に大阪市淀川区のメルパルクホールOSAKAで開催されるShooto2022#04の追加カードが発表された。

RIZINからの帰還組対決=ダイキ・ライトイヤー✖加藤ケンジ、環太平洋ライト級王者キャプテン☆アフリカとGladiatorのプログレス提供試合で森戸新士の極めを体感した長田拓也との一戦、さらにPOUNDSTORMで河名のマストのコントロールに封じ込まれた山本健斗デリカットが、フェザー級世界1位ながら2回戦で飯田建夫と仕切り直しの戦いに挑む。

そんな上位カードと新人王トーナメント、そして夏の大阪大会恒例になりつつあるCKC2022=キックのワンデートーナメントなどが既に発表されていた大阪大会に7試合が加わった。


うち唯一の3回戦が野尻定由✖青柳洸志のバンタム級戦だ。昨年のインフィニティリーグで準優勝。リーグ戦に出場した小野島恒太と石井逸人が環太平洋に絡み、それぞれがベルトを手にしたのとは対照的に、野尻は1月にUFCに向かってまっしぐら──の中村倫也に秒殺される。

5月には地元福岡の闘裸男で再起を目指し奇天烈と対戦もドローに終わった。福岡出身で同世代として注目を集めた野瀬翔平が、Road to UFCでは元UFCファイターのウリジブレンを倒して準決勝進出を決めたのとは対照的に、野尻は足踏み状態にある。

そんな野尻と対戦する青柳は2020年の連敗から、2021年は連勝で持ち直した。通算戦績7勝4敗1分もやはり昨年12月の大阪大会で平川智也を下した白星は大きく、勢いがついているはず。野尻としても、中村倫也戦で外れたボタンを掛け直すには、持ち味の組みとコントロールに通じる総合力をフル回転させたいところだ。

また野尻と福岡でドロー、2020年1月に青柳に勝利している奇天烈はパンクラス~DEEP、GLADIATORなど経て4月の四国FORCE大会で修斗初参戦&初勝利を挙げた和田教良と戦うことも決まっている。

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Gladiator018 MMA MMAPLANET o Progress UNRIVALED   コンバット柔術 ジェイク・ウィルキンス パンクラス 中川皓貴 修斗 原口央 天草ストロンガー四郎 山本健斗デリカット 島村裕 森戸新士 河名マスト 濱村健 狩野優 長田拓也

【Gladiator018】来たぁ!! グラジで森戸新士×河名マストのフォースタイルグラップリング戦決定!!

【写真】一体どのような攻防が見られるのか!!(C)MMAPLANET

1日(木)、PROGRESS事務局より6月26日(日)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGladiattor018で、フォークスタイルグラップリング72キロ契約5分2Rで、森戸新士×河名マストが組まれることを発表した。

今年の1月からグラジエイター、そしてHEATでスクランブルを考慮したポイント制のフォークスタイルグラップリング戦、掌底有りのコンバット柔術戦、サブオンリーグラップリング戦を行ってきたプログレスが、大注目の組み技戦をグラジに提供した。


昨年のIBJJF全日本黒帯ライト級優勝、自ら主宰する岩国のレオス柔術アカデミーではMMAファイターとの技術交流も盛んな森戸は、これまでフォークスタイルグラップリングマッチでは1月にグラジエイター016で組まれた濱村健戦、4月のグラジ017では長田拓也と対戦し、それぞれ三角絞めと腕十字で一本勝ちを手にしている。

下になると2Pを献上するルールのなかでも、森戸はケージ際でオーバーハンドから跳びつくという動きを見出し、柔術家らしくガードからMMAファイターをフィニッシュしてきた。

対して同ルールに初めて挑む河名はU23世界を制したグレコローマンレスラーで、昨年7月にMMA初戦を戦った。ジェイク・ウィルキンスのハイでTKO負けを喫したが、その後はハイペースで試合を続け5連勝中、2月のEX FIGHTでは狩野優、4月のPOUNDSTROMでは山本健斗デリカットとパンクラスと修斗のランカーを連破している。

とはいえ今回の森戸と河名のマッチアップでは、河名はMMAファイターというよりもグレコローマンレスラーとして注目したい。柔術後グレコ、両競技とも密着が前提で如何に自分の形で組めるかが試合の優勢を決定づける。

河名は昨年11月にこれもポイント有りのグラップリング大会=Unrivaledに出場し、最強のアマMMAファイターで柔術でも活躍してきた村山大介を相手に、強烈なオーバーフックの強さを見せている。

ワキの差し合が圧倒的に強いグレコレスラーの河名が、オーバーフックでの頑強さも見せて下になることがなかった。

が、プログレスのフォークスタイルグラップリングは、米国カレッジレスリングと同様に、グラウンド状態では腕を組んでのクラッチは絞め技を仕掛ける際は認められない。

果たして河名は胸や大腿部を駆使し、リストコントロールやアンダーフックで得意のバックコントロールができるのか。この状態になると、森戸は引き込み上等──背中を見せるのではなく、背中をつけて勝負をかけてくるに違いない。

そうなるとハーフやディープハーフから仕掛けに対し、河名にどれだけの耐久性があるのか。MMAでは見られない局面も出てきそうだ。

グレコのボディコントロールは、体の幹を支配すること。対して柔術のコントロールとは、先端を利用して相手をひっくり返す、もしくはサブミッションに入る術だ。幹と枝の制圧合戦、森戸×河名がどのようなコントロールを見せるのか。そこにケージというファクターが影響を与えることがあるのか。楽しみでならない広島✖広島の組み技マッチだ。

なお同大会では、メインでグラジエイター・フェザー級チャンピオン原口央✖中川皓貴、コメインで天草ストロンガー四郎×島村裕というパンチがあるなかで組み比重の高い、MMAマッチが組まれている。


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MMA MMAPLANET o ONE Poundstorm01 山本健斗デリカット 河名マスト

【POUNDSTORM01】15分間のフルマラソン! 河名マストがレスリングで健斗デリカットを封じ込める

【写真】宣言どおり、切ったカードは1枚のみ!(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット(日本)
Def.3-0:30-27.29-27.29-28.
河名マスト(日本)

サウスポーの山本に対し、いきなり組んだ河名。左腕を差し入れて相手をケージに押し込み、コツコツと左ヒザを突き刺す。そして引いてからバックに回り、さらにケージ中央まで運んでリフトしてから尻もちを着かせた。トップを奪い、相手の足を捌きながら、回転した山本のバックに回る河名。バックコントロールから山本の腰にヒザを突き刺していく。山本が立ち上がっても、河名はバックを奪ったままグラウンドに戻す。サイドバックからのコントロールされる山本は、ケージ際まで移動する。

河名は引き倒してからケージ中央でグラウンドに引きずりこみ、そのままサイドを奪う。トップからパウンドを浴びせる河名、山本は潜ってオモプラッタも狙ったが、すぐに腕を抜いた河名が再びバックに戻る。しっかりとクラッチを組んだまま、太ももへのヒザで相手を削る河名が、残り10秒でバックからパンチを浴びせた。

2R開始早々、河名が組みに行く。山本は首相撲でかわそうとするが、そのまま河名が押し込み、ダブルレッグに切り替えてテイクダウンを奪った。トップからバックを奪う河名。山本がマットに背中を着けばパウンドを浴びせる。立ち上がった山本はヒザ蹴りを狙うが、河名は構わずケージに押し込み、やはりバックに回った。ケージ際では河名がヒザで削る。山本も動くが、河名は逃さない。山本もスクランブルに持ち込むも、河名がスプロールしてそのまま押し込んでいく。

山本はヒザで迎え撃つも当たらず、河名は押し込んでいく。バックに投げてから、スクランブルではガブる河名。右腕を差し上げてケージに押し込み、山本の右足を取ってリフトアップしてグラウンドへ。山本はバックに回った河名を前に振り落とすが、すかさず河名がケージに押し込んでいった。

最終回、前に出てくる河名に対し、山本は右の飛びヒザ。その山本を受け止めてテイクダウンした河名は、やはりバックコントロールへ。立ち上がった山本の左足を制してコントロールする河名。一旦離れて、正面を向いた山本をケージに押し込む。右足へのシングルレッグに切り替えた河名に対し、山本は首を取りに行くも河名が頭を下げて取らせない。

河名は両腕を差し上げながら、ダブルレッグへ。ヒジを打ち込んでくる山本のバックに回り、コントロールする。山本が左腕を差し入れようとすると、さらにケージへ押し込む河名。山本が離れても、徹底して追いかけて押し込んでいく。離れた山本は左ミドル、顔面にもらった河名は押し込んでいくも離れた。河名の右眉のあたりが大きくカットし、大量の出血が見られる。河名は残りの時間、距離を取って判定に持ち込んだ。


判定は文句なく河名、勝者は「こんな格闘技もあるということを知って帰っていただければと思います」と叫んだ。


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【POUNDSTORM01】中村倫也と戦う。アリアンドロ・カエタノ「彼のUFC行きの計画は実行できない」

【写真】渋さ100パーセント、カエタノにも夢があり日本にやってきた(C)MMAPLANET

明日24日(日)に墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01のメインで中村倫也と対戦するアリアンドロ・カエタノ。

キャリア23勝6敗1分のカエタノは、中村のステッピングボードという役割を背負って来日を果たした。そうでないと、憧れの国で試合をする機会に恵まれなかったからだ。修斗ブラジル王者になっても、北米のビッグプロモーションに進出することができなかった34歳──彼もまたUFCで戦うという夢を捨てきっていない。

夢の潰し合い、その前にカエタノの声を可視化しておきたい。


──最初にムサというニックネームには、どのような意味があるのか教えていただけますか。ブラジル人の友人に尋ねても、分からないということでした。

「ムサはニックネームじゃなくて、セカンドネームなんだ。父親の名前で、ただムサという名前がなぜ父がつけられたかは分からない。ブラジルっぽいだろう?(笑)」

──アハハハ。2週間後に日本で中村倫也選手と戦います(※取材は4月7日に行われた)。今の気持ちを教えてください。

「日本で試合をできることが、もの凄く嬉しい。海外で戦うことが僕の夢だったからね。日本で戦うことができるなんて、こんな良い機会はない。しかも、大きなイベントだって聞いているから。

ヴァンダレイ・シウバが日本で試合をするのをずっと見ていた。彼と同じような経験ができる。それが本当に嬉しいんだ」

──アリアンドロのことは日本では戦績ぐらいしか伝わっていません。最初に格闘技を始めたのはいつですか。

「何かコンバットスポーツをしたいとずっと思っていたけど、僕が生まれ育った街では柔術アカデミーやMMAジムがなかったんだ。だから2001年に空手を始め、次の年から試合に出るようになった」

──どのような流派の空手だったのですか。

「松濤館空手だよ。今も空手のトレーニングは続けているよ。ムエタイとボクシングもやっているけど、空手は距離の取り方、そのコントロールという部分で僕のMMAで役立っているからね。もちろんMMAを戦うために柔術も修得し、今は黒帯になっている。だからファイトが寝技になっても、全く問題ないよ」

──この試合のためにリオデジャネイロでトレーニングキャンプをしたということですが、普段はどこで練習をしているのでしょうか。

「普段はパラー州の自分のアカデミーで練習していて、試合が決まるとリオにやってきてパラナ・ヴァ―リトゥ―ドで準備をしているよ」

──アリアンドロは既に修斗ブラジルのベルトを持っています。対して中村倫也選手は2勝0敗、MMA経験は2試合しかありません。

「ナカムラのMMAのキャリアが少ないことは、特に何も思うことはないよ。だって東京の大きな大会のメインで戦う選手なんだろう? レスリングで実績も残しているし、良いファイターだ。寝技も強い。

確かに僕には30戦の経験がある。だからといって、何かが変わるわけじゃない。ケージの中に入れば、勝つために戦うだけだよ。そこに戦績の差は関係ないよ」

──では中村選手と戦ううえでアドバンテージはどこにあると考えていますか。

「経験の差かな」

──いや、さっきと言っていることが……(苦笑)。

「ハハハハ。僕のアドバンテージは経験が多いこと。でも、ケージに入れば勝負は50/50だよ。とにかく日本のファンが、また僕の試合を見たいと思うような良い試合がしたい。UFCで戦うことば僕の最大の夢だ。それは全ての選手が思っていることだろう。その前に日本で2、3試合に戦いたいんだ」

──中村選手もUFCで戦うことを目標にしています。アリアンドロに勝って、コンテンダーシリーズに進み──最短距離でUFCにステップアップする。それが彼の計画です。

「気の毒に。僕を対戦相手にしたことで、彼のUFC行きの計画は実行できないよ(笑)。僕はこの試合のために最高の準備をしてきた。だからナカムラにも最高のコンディションでケージに上がってきて欲しい。最高の状態の彼をKO、もしくは一本勝ちするためにも」

■視聴方法(予定)
4月24日(日)
午後2時30分~ ABEMA PPV

■Poundstorm01計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリアンドロ・カエタノ:61.5キロ
中村倫也:61.6キロ

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.7キロ
宇佐美正パトリック:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット:66.0キロ
河名マスト:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣:61.5キロ
齋藤奨司:61.4キロ

<ウェルター級/5分3R>
グンター・カルンダ:77.2キロ
エフェヴィガ雄志:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ:70.7キロ
オーディン:70.4キロ

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河:84.2キロ
三上ヘンリー大智:83.8キロ

<フェザー級/5分3R>
狩野優:65.9キロ
中村京一郎:65.9キロ

<フェザー級/5分3R>
スソン:66.2キロ
宇佐美秀メイソン:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
海飛:61.6キロ
鈴木崇矢:61.4キロ

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【POUNDSTORM01】計量終了 アドレナリンMAX? シュール過ぎた大尊✖パトリックのフェイスオフ

【写真】こんなシュールなフェイスオフはない(C)BELLATOR

23日(土)、東京都渋谷区のEXFGITHで明日24日(日)に墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の計量が行われた。

正午に本計量、午後1時からセレモニアル計量&フェイスオフが行われ、リカバリー途中のファイター達は第1関門突破のアドレナリン放出が止まることがないのか、一触即発(※特に17日に行われた記者会見で激しい言葉を交換した選手たちは)というムードが続いた。


まず無謀度☆☆の海飛✖鈴木崇矢戦。

鈴木がすぐに近づき海飛も額をぶつける。これで鈴木が両手で海飛の胸を押しのけ非常に厳しい眼つきに。髙谷裕之が苦笑いして、両者を別けて正面からの撮影に向かわせた。

続いて無謀度☆のスソン✖宇佐美秀メイソン戦。

最初から髙谷が割って入りすぐに正面を向かせたが、再び互いに視線を合わせる。と、カナダで暮らしていたメイソンはFワードとビッ〇を連呼。対してスソンも中指を突き立てるるという──気分は既に北米基準のセレモニアル・フェイスオフになった。

第3試合、記者会見の時から険悪な空気がマックスだった無謀度☆☆☆☆☆の狩野優✖中村京一郎戦。

すぐに中村が拳を伸ばして狩野のアゴに触れさせる。狩野の手の払い方に完全に力が入っており、中村が両手で胸板を押す。狩野も右手で胸を突き返し、さらに中村が押し返すという展開に。血気盛ん──かつノリ的な中村に対し、狩野は我慢ならないというマジモードの怒り心頭具合が表情から見て取れた。

第4試合──無謀度は同じく☆☆☆☆☆、男前度も☆☆☆☆☆の岩﨑大河✖三上ヘンリー大智戦。

狩野✖中村のフェイスオフを笑みをたたえて眺めていた三上、岩﨑と揃って無表情でフェイスオフ。互いに他競技で実績を残し、既に格闘技界の社会通念を肌で感じる経験を経てこの場に立っているだけあって、大人のフェイオフを見せていた。

マックス・ザ・ボディ✖オーディンの無謀度☆☆☆☆☆のFighters Battle Audition最終選考の締めの一番。

両者揃って視線をそれさずも、それ以上のアクションはなくフェイスオフから正面を向き撮影となった。

第2部はエフェヴィガ雄志、齋藤奨司、河名マストがグンター・カルンダ、風間敏臣、山本健斗デリカットというキャリアで上回る選手に対するチャレンジマッチ。

エフェとグンターというのも相当にエグいマッチアップだ。エフェはキャリア2戦目、自分のペースで戦えている時と、そうでないときの動きの差は大きい。それも当然のことだが、フィジカルで圧しきれないと予想されるだけに、厳しい戦いになることが予想される。

本来はよりキャリアのある選手との試合が臨みであっただろう風間は、この日も会見と同様に愛想がなく我が道を行く空気を身にまとっていた。

フェイスオフ後に齋藤が差し出した手を握る返さえないばかりか、その行為にすら何も注意を払っていない様子であった。

他方、河名の凄まじさはこの試合がチャレンジマッチに感じられないことだ。

健斗デリカットを相手に、打撃という部分は相当にチャレンジングな一戦ではあるが、デリカットとしても組まれて嫌な試合になる。つまりキャリアの差云々でなく、技術をベースとした勝負論がこの試合に存在している。

セレモニアル計量とフェイスオフの間にも、選手の感情や信条が伝わって来ていたが、ある意味──頭抜けていたのがコメインの大尊伸光✖宇佐美正パトリックだろう。

アキラ100%の笑いを取りいれた大尊だが、慎重にスタンバっている姿が河名✖デリカット戦から計量会場では確認されており、ウィットネスの髙谷が笑いを我慢できない状況に陥ってしまう。

フェイスオフでは蝶ネクタイと銀の皿で股間を隠した大尊に詰め寄るパトリック。何かあってはならぬと、髙谷だけでなく和田良覚レフェリーが懸命にパトリックを制する。

マイクで「俺にメンチ切っているんで、ボコボコにしてやろうと思います」と凄む大尊のシュールさにも、パトリックは「自分は仕事するだけですね。以上です」と一言。

公開計量終了後にパトリックは「マジでムカついていました。明日は絶対に倒します」と完全にスイッチが入っていた。

そして、修斗ブラジル王者アリアンドロ・カエタノを迎え撃つ中村倫也のメインイベント。この両者も含め全出場選手が本計量、1度目のチェックで体重を落としていたそうだ。

「日本にはミッションをやり切るために来た。明日、完遂する」とカエタノが話し、中村は「たくさんの支えがあってここまで来れました。世界イチ我慢強く、感謝の心を持っている民族の日本人としての誇りを持って明日は戦います」とコメントした。

その中村、セレモニアル計量時には殆どリカバリーがされていないように見えたが、既に2キロは戻っていたようで明日はどれだけ体が膨らんでいるのか。そこも世界標準に達しているかをケージの中で確認したい。

■視聴方法(予定)
4月24日(日)
午後2時30分~ ABEMA PPV

■Poundstorm01計量結果

<バンタム級/5分3R>
アリアンドロ・カエタノ:61.5キロ
中村倫也:61.6キロ

<ライト級/5分3R>
大尊伸光:70.7キロ
宇佐美正パトリック:70.8キロ

<フェザー級/5分3R>
山本健斗デリカット:66.0キロ
河名マスト:65.9キロ

<バンタム級/5分3R>
風間敏臣:61.5キロ
齋藤奨司:61.4キロ

<ウェルター級/5分3R>
グンター・カルンダ:77.2キロ
エフェヴィガ雄志:77.4キロ

<ライト級/5分3R>
マックス・ザ・ボディ:70.7キロ
オーディン:70.4キロ

<ミドル級/5分3R>
岩﨑大河:84.2キロ
三上ヘンリー大智:83.8キロ

<フェザー級/5分3R>
狩野優:65.9キロ
中村京一郎:65.9キロ

<フェザー級/5分3R>
スソン:66.2キロ
宇佐美秀メイソン:66.2キロ

<フェザー級/5分3R>
海飛:61.6キロ
鈴木崇矢:61.4キロ

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【POUNDSTORM01】山本健斗デリカット戦へ 河名マスト─02─「倫也と同じ興行に出られるチャンスが」

【写真】17日の会見で。LDH martial arts出現後、修斗ランカーはキャリアの少ないMMAルーキーにことごとく食われているが、健斗デリカットは意地を見せることができるか(C)MMAPLANET

24日(日)、東京都墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01で、山本健斗デリカットと対戦する河名マストのインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

前編に続き、狩野戦を通じてバックボーンであるレスリングと現在のMMAが繋がってきた点を語ってくれた河名。その末にたどり着いたPOUNDSTORM――レスリング時代からの盟友、中村倫也と同じ舞台に立つ。その舞台でも河名が見せる試合は、ただ一つだ。

<河名マスト・インタビューPart.01はコチラから>


――狩野戦について、グラウンドでの勝負はいかがでしたか。下からサブミッションを仕掛けられていましたが……。

「怖さはありました。もともと狩野選手は極めが強いことは分かっていましたし、自分が完璧にコントロールできるポジションにはいさせてくれなかったので。おそらく皆さんが思っているよりも、僕自身は余裕がなかったです(笑)」

――そうだったのですね。グラウンドでも何かしら相手の体の一部を抑えていたので、サブミッションを仕掛けられても、安心して凌いでいたのかと思いました。

「いえ、1Rの腕十字とかは、自分の中で極められる未来が一瞬見えてしまいました(苦笑)。とにかく取られたくないなと思って、必死に守りました」

――テイクダウンして抑え込めば……というお話でしたが、そのグラウンドコントロールについても、これまでの試合と比べていかがでしたか。

「試合をこなしてきたなかで、どのポジションにいたら自分が危ないのか分かってきたんです。そのおかげで、常に自分から先に動けるようになりました。スタンドでは自分が先に動いてテイクダウンする。同じように、グラウンドでは自分がピンチにならないように先に動くことができるようになったと思います」

――狩野戦では相手が首相撲を仕掛けてきました。対して河名選手も以前、自身のバックボーンであるグレコローマン・レスリングを生かすために首相撲を取り入れたい、といったことを仰っていました。その点についてはいかがですか。

「動きでいうと、レスリングは基本的に前に出ながら腕を差したり、足を取ってテイクダウン狙います。でも首相撲をやって思うのは、レスリングとは逆で相手を引き込んで、出て来るところにヒジやヒザを合わせる動きになりますよね。首元に腕を掛けて、相手が出て来たら自分の攻撃を出す。やっていることは同じなんですけど、それを前に出ながらやるのか、後ろに下がりながらやるか、という違いがあります。ただ、壁レスになれば、そこは同じだと思うので」

――となれば、今はMMAをやるうえで、まずケージ際に持ち込みたいと。

「そうですね」

――ではケージ際に持ち込めば、誰が相手でも戦える自信がついてきたわけですね。

「同じ階級の選手であれば、ほとんどの相手と勝負できるんじゃないかと思っています」

――スタンドでは河名選手が組みのプレッシャーを強めていたためか、狩野選手も打撃戦ではなく組んでバックを狙う展開を選択していました。

「自分の中でひとつ成長を感じたのは、そのバックに回られた時の対応でした。ちゃんと落ち着いて、足を切って元の位置に戻ることができたので。これまでの試合であれば、あのまま一本を取られていたなと思いました」

――何より興味深かったのは、これまでご説明いただいた内容を5分3R、やり続けられるという……。

「そうですね。それをフルラウンドやり続ける覚悟があります。それをやるしかないので」

――一方で、3R後半にパンチで打ち合ったのは意外でした。

「もう打撃の攻防の中で、狩野選手の体力がなくなっているのは感じていました。一発もらっただけでは自分が倒れることはないな、と。1、2Rは取っていると思ったので、あそこは致命的なパンチをもらわないことだけ注意して、打撃戦のまま凌ごうと考えていました。
今は自分のやるべきことが、一つひとつ明確になってきたと思います。デビュー当初は、まず選択肢を増やさなければいけない状態でした。最近は自分の中で、吸収したことを整理して。さらに一つひとつ要素をレベルアップさせているところですね」

――狩野戦はEXFIGHTのプロマッチとして行われました。その前にPOUNDSTROMの開催が発表されていましたが、河名選手にとってEXFIGHT出場は、POUNDSTORM参戦を見据えたものだったのでしょうか。

「そういう気持ちはありました。まず勝てば次の試合のオファーが来る、そのために勝つ。その考えは変わりません。ただ、その中でこんなに早く、倫也と同じ興行に出られるチャンスが来るとは――それが叶うならPOUNDSTORMに出たいと思いました。そのために、試合に勝つことはもちろん、POUNDSTORMに出られるような試合をしないといけない。そういうプレッシャーを自分に対して掛けていました。

もともと倫也から、彼がPOUNDSTORMに出ると決まった時に、大会に関する話は聞いていました。でも自分が出るとは思っていなかったです。当時の自分では、POUNDSTORMに出るのは現実的ではなかったですよね。でも勝ってきて、EXFIGHTで勝てばPOUNDSTORMに出られるんじゃないか。そこで初めて、自分の中でも現実的なものになりました」

――そう考えると、何か運命的なものを感じますよね。対戦相手の山本健斗デリカット選手の印象を教えてください。

「狩野戦と同じ気持ちなんですけど、修斗のランキング1位の選手を相手に今の自分がどれだけできるのか、試すことができるのは嬉しいです。山本選手はストライカーですよね。打撃の距離感で来られたら自分がやられるし、近づいて組みつけば自分に勝機がある。お互いにやりやすくて、やりにくい試合だと思います。いかに自分の形にハメられるか」

――その山本選手を相手に、どのような試合をしたいですか。

「いやぁ、もう作戦はないです。自分はそんなにカードを持っていないので(笑)。カードは1枚――とにかく組んで15分間マラソンをする。勝つために」

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【POUNDSTORM01】全対戦カード決定。一触即発、狩野優×中村京一郎。中村倫也「ただ自分の試合に集中」

【写真】カエタノ以外の出場選手19名と髙谷裕之、岡見勇信が壇上に勢揃い。これから何が始まるか── (C)MMAPLANET

17日(日)、東京港区のベルサール六本木で1週間後、24日(日)、墨田区の両国国技館で開催されるPOUNDSTORM01の記者会見が行われた。

中村倫也×アリアンドロ・カエタノ、大尊伸光選手✖宇佐美正パトリック、グンター・カルンダ×エフェヴィガ雄志、風間敏臣✖齋藤奨司、山本健斗デリカット選手✖河名マスト戦の5試合と、FIGHTER BATTLE AUDITION最終選考の外敵としてマックス・ザボディ、岩﨑大河、狩野優、スソン、海飛と出場が発表されていた今大会。

昨夜の格闘DREAMERS 2ndシーズンの放送最終回をもって、最終選考マッチ=POUNDSTORM出場選手が決まり、上記の5人の外敵と対戦するのは──上の出場選手紹介順に対戦相手を列記すると──オーディン(※高木オーディン祥多)、三上ヘンリー大智、中村京一郎、宇佐美秀メイソン、鈴木崇矢の5名に。

スポーツ、競技性を重視するLDH Martial Artsの格闘技プロジェクトだが、そこは髙谷裕之総監督のいざという時の喧嘩の強さを重視する姿勢が伝播したか、フェイスオフで一触即発の場面も見られた。

第3試合のフェザー級で対戦する狩野と中村が、頭をぶつける勢いでにらみ合い、髙谷に離されても中村がまた距離を詰めていく。

この両者、それぞれマイクで抱負を語る段階でも狩野が「イライラしていうコトないッスね。両国でできることが一つのステイタスなんで。まぁ自分の試合を視てください」と言えば、中村は「僕はプロデビュー戦なんですけど、こんな強い(パンクラス)ランカーの狩野選手と試合を組んでくれてありがとうございます。イライラして言葉ないって言っているんですけど、普通にビビっちゃって何も言うことないと思うので。そうでしょ狩野君」と挑発する。

憮然とした表情で聞き流した狩野に対し、中村は「確かに狩野君、強くて良い選手なんですけど、試合内容は全然面白くないので1試合ぐらい、僕とバチバチやりあって。狩野君の名前上げてあげようかと」とさらに言葉を重ねた。

それそれが意気込みを語った後、質疑応答へ。MMAPLANETが着眼したのは外敵側──世界を目指す同世代で、キャリアを築いてきた狩野と岩﨑だ。デビュー戦の選手を相手にリスクの高いファイトを受けた両者、負ければこれまでの積み上げてきた実績が水泡と化す。そんな2人に「勝てば、プロモーター髙谷裕之にどのような見返りを求めたいか」と問うと、以下のような返答があった。

狩野優
「POUNDSTROMが継続されるんだったら、何回も何回も呼んでもらいたいッスね」

岩﨑大河
「押忍。自分は──この階級は本当に相手がいないので、世界で戦えるように準備していただければなと思います」

この言葉を受け、司会者が髙谷総監督に一言を求めると以下のような返答が聞かれた。

髙谷裕之
「もちろん対戦を受けてくれた皆、あまりメリットのない試合かもしれないです。それを漢気で受けてくれたというのは凄く感じているので。これからもPOUNDSTROMに参戦してもらって、恩を返していきたいと思います」

またデビューから1年も経ず、メインとコ・メインを任された中村とパトリックは、「去年の自分たちと同じ立場で戦う後輩たちに対し──彼らの試合後のファイトとなるが、どのような戦いを見せたいか」という問いへの返答は以下の通りだった。

宇佐美正パトリック
「自分は見本になれるような圧倒的な試合ができたらなと思います。ハイ、以上です」

中村倫也
「特に前の5人については考えていなくて。もう自分がただ試合をすることに集中しているんで。終わった後、リラックスしながら背中を見てもらえればなと思います」

世界に向けた人材育成と世界に負けない格闘技熱の再興を目標に掲げるLDHのプロジェクト、そのなかでDREAMERSでもEXFIGHTでもない──注目株のサバイバルマッチ──という位置づけで齋藤と対戦する風間について──。

「圧倒してフィニッシュします。終わりで~す」という言葉を発した時の彼の雰囲気が、この場に染まらないという殺気に満ちていたことを最後に付け加えたい。

The post 【POUNDSTORM01】全対戦カード決定。一触即発、狩野優×中村京一郎。中村倫也「ただ自分の試合に集中」 first appeared on MMAPLANET.