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【Breakthrough Combat01】Progressでグラップリング初挑戦、中川晧貴「諦めんかったら強くなれる」

【写真】チハヤフル戦を経て、中川は何かスッキリした表情を浮かべた(C)SHOJIRO KAMEIKE

30日(水)会場非公開で開催される配信イベントBreakthrough Combat01にて、中川晧貴が中原由貴とProgressルールで対戦する。
Text by Shojiro Kameike

今年7月のGladiatorフェザー級挑戦者決定トーナメントの初戦で、チハヤフル・ズッキーニョスに判定負けを喫した中川。試合後、バックステージでの落ち込み様を見た関係者からは「このまま中川はMMAを辞めしまうのでは……」という声も聞かれた。そんな中川がプログレスのケージグラップリングから復活するまでの道のりには、所属する道場リライアブルならではの雰囲気があった。


――今回プログレス初挑戦が決まりました。中川選手としてはMMAで敗れたあとの復帰戦だけに、MMAを戦いたいという気持ちはなかったですか。

「いや、それはなかったです。『おぉグラップリングなんや』と思って。今までグラップリングの試合に出たことがなかったんですよ」

――えぇっ!? それは意外です。柔道ベースでMMAのファイトスタイルを考えても、グラップリングマッチの経験があると思っていました。

「実は初めてなんですよ(笑)。自分としては新鮮な感じです。グラップリングでどこまでやれるかな、というワクワク感があります」

――これまでグラップリングマッチに出場する機会はなかったのですか。

「柔術はやりたいとは思っていたんです。最近は同じジムの石田拓穂とかが柔術の試合に出ていて。考えていたのは、それぐらいですね」

――しかし、柔術の試合に出たことはない?

「はい、出たことはないです(苦笑)。ウチのジムでも以前、上田祐起がグラジでプログレスに出たことがあるぐらいじゃないですか」

――これまで中川選手が出場している大会でも、プログレスの試合は行われていました。中川選手としては、どのように見ていましたか。

「もちろん会場でも観てはいました。でも自分がやるとは思っていなかったので――メチャクチャ気を抜いていましたね」

――アハハハ。単に一人の観客として観ていた、と。

「はい(笑)。自分は寝技が得意というか、MMAの中でも寝技をやる選手なので、観ていて展開がある試合は面白かったです。ただ、今もまだルールがピンと来ていなくて。要はMMAとして有利なポジションを取ると、ポイントが入るということですよね」

――それが一番分かりやすい言葉です。ポイントが入るのはテイクダウン、リバーサル、バックグラブ、そしてスクランブルで立ち上がる……全てMMAのためのグラップリング、というルールになっています。対して、引き込んだら相手にポイントが与えられます。

「それでも極める自信がある選手は、引き込んで極めたりしていますよね。森戸選手とか」

――森戸選手は先にポイントでリードし、引き込んでも逆転されないほど引き離してから極めに行くパターンがありますね。

「あぁ、なるほど。そう聞いて安心しました。自分は引き込むのが好きじゃないし、テイクダウンしてバックに回るのが得意なので。そこでポイントを取っていれば――」

――個人的には中川選手の試合スタイルを考えると、得意なルールではないかと思っています。その前に前回のチハヤフル戦について、お聞きします。本人としては判定で勝っていると思っていましたか。

「……そうですね。ギリギリで勝っているとは思いました」

――実際、中川選手が勝っていたという声も聞かれます。とはいえ負けは負け。その事実をどう受け止めていたのか。

「……」

――試合後、関係者から「心配になるほど中川選手が落ち込んでいた」と聞きました。

「……、……そうですね。まずは代表(田中淳リライアブル代表)に対して、メチャクチャ申し訳ないと思って。ジムとしてチハヤフル選手に連敗中だったし、そこで自分も負けてジムの看板に泥を塗ってしまった。あとは試合でチャンスもあったのに、極めきれなかった悔しさもありました」

――「あの落ち込み具合から立ち直ることができるのか」という心配の声もありました。

「だいぶ悩みました。『ここで負けていて、俺は今後どうするんやろう?』って。やけど自分の中では負けたと思えない、というか。判定は負けやったけど、自分の中では負けていない。すごく中途半端な気持ちやったんですよ」

――試合で完膚なきまでに叩きのめされた末の判定負けであれば、その時点で諦めていたかもしれないですね。

「確かに、そんな負け方やったら自分も納得できると思うんです。でも納得できんかった。そんな頃に代表が『そろそろジムに来いよ』と連絡をくれて――代表からの連絡が嬉しかったです。やっぱり負けは負けで、みんなに顔も合わせにくかったし。代表から言われんかったら、そのままジムに戻っていなかったかもしれないです」

――田中代表も、そんな中川選手の気持ちに気づいて連絡したのでしょう。

「代表も気さくな感じで連絡をくれて、ジムに行ったら言われたんです。『お前が諦めんかったら俺たちもサポートするし、まだまだ強くなれる』って。その言葉を聞いて自分も悔し涙が出ました。すると、さらに代表が『涙が出るぐらいやから、まだまだ頑張れるぞ』と――そう聞いて、自分も諦めずに頑張ろうと思いました」

――素晴らしいですね。MMAを続けると決めて次の目標などは考えましたか。

「今の段階では、何も言えないですよね。トーナメントも初戦敗退で、そんな自分に何ができるのか。だから、組まれた試合をやっていく。何でもやってみる。そう考えました。

もうひとつ――自分のキャリアについて考えないといけない、と思うようにはなりました。今までも行き当たりばったりなことは多かったんです。試合のオファーが来たら受けて、試合をする。でもこれからは、ちゃんと先を見据えて戦っていかないといけない。どんどん自分からもチャンスを掴むようにしないとダメやな、って」

――その一環として、今回のプログレス挑戦があると。

「対戦相手は二転三転しましたけど、どれも名前のある相手でした。自分からオイシイ話です。最終的に決まったのが中原選手って――まさかのONEやRIZINで試合をしているビッグネームで。自分からすれば雲の上の選手じゃないですか。中原選手もMMAの試合しか視ていないですけど、柔道ベースでグラップリングも強いと思います」

――MMAでの組み方は、似ていますよね。スタンドの組みはボディロックで始まり……。

「はい。そこは自分の強みでもあるので、負けないです。試合は最初に相手のグラップリングを確かめたいけど、5分2Rやからそんな時間もない。早めに仕掛けていかないといけないなら、最初から自分が攻めていきますよ。初のグラップリングで、中原選手というビッグネームを乗り越える新たな中川晧貴を視てください!」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01対戦カード

<バンタム級/5分3R>
吉野光(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]泉武志(日本)

<58キロ契約/5分3R>
風我(日本)
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴(日本)
中川晧貴(日本)

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
久保健太(日本)

<Progressミドル級/5分2R>
林源平(日本)
有松息吹(日本)

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【Breakthrough Combat01】泉武志とProgress防衛戦、森戸新士「しっかり組んでくる相手は極めやすい」

【写真】戦うことで強くなる――Progress暫定ウェルター級王者、森戸新士(C)SHOJIRO KAMEIKE

30日(水)会場非公開で開催される配信イベントBreakthrough Combat01にて、Progress暫定ウェルター級王者の森戸新士が、泉武志の挑戦を受ける。
Text by Shojiro Kameike

森戸にとっては昨年9月、暫定王座決定トーナメント決勝で世羅智茂を下して以来のプログレスルールとなる。この間、森戸は2度のADCC予選とムンジアルに出場したなかで、森戸が感じていた手応えを語る。


――1年1カ月ぶりのプログレスルールで、保持する暫定王座の初防衛戦を行います。

「プログレスはオファーがあれば、いつでも出たいと思っていました。またオファーがあって嬉しいです」

――昨年の世羅戦以降、ADCC予選やムンジアルに挑戦するなかで、プログレスの試合も頭にはあったのでしょうか。

「プログレスの試合をすることで、グラップリングに関して成長できた面があります。ジョセフ・チェンのような世界的強豪とも対戦させてもらい、自分の立ち位置も確認できましたし、自分の技術研究にも役立っています。今は暫定王者として強い選手との試合が組まれれば、やり甲斐はありますね」

――ADCC予選は2度とも敗れ、世界大会は出場ならず。初挑戦のムンジアルも初戦で敗退しました。その結果については、どのように考えていますか。

「ムンジアルではダニエル・ジニスという、ブラジレイロを連覇している強豪と対戦しました。試合はアドバン1つでリードしていましたが、最後の10秒でアドバンを取り返され、レフェリー判定で負けています。

不甲斐ない結果だと思いますし、アドバン差1つでギリギリの試合をしていたので負けても仕方ないです。もっと自分に実力があればペースも握れたし、一本も取れました。ただ、やりようによっては世界で戦えるという手応えもあって。またムンジアルには挑戦したいです」

――ADCCの1次予選では豪州の強豪フィス・アレンと、0-0でレフェリー判定負け2次予選ではダニエル・エヴァンスと延長ラウンドまでもつれ込みました。その点では、せめぎ合うことができているという自信はあるのですか。

「勝ち切れていないので、まだまだ――と思います。そこで勝ち切るために、どうするべきかを考えて取り組まないといけないです」

――ではADCC予選以降、どのような取り組みがあったのですか。

「もちろん技術面で自分に足りないところを補う練習です。広島にいると、なかなか他の凄く強い選手と練習することもできないし、そこは東京と違うところで。その分、僕は試合に出ることで定期的に強い選手と当たる。そのために今年も毎月のように試合に出続けています」

――さらに広島、山口で強豪選手を招いてセミナーを行っています。森戸選手自身も韓国でセミナーを行い、現地の選手とも練習していますね。

「基本的にセミナーには本当のトップ選手しか呼ばないです。トップ選手と技術交流することによって、中国地方の技術の底上げにもつなげたい。そのためにはトップ選手の技術を見ることが一番だと、僕自身が一番分かっています。だから、トップ選手の技術を見る機会を会員さんに対して提供していきたいです」

――そんななかで昨年プログレスで敗れているジョセフ・チェンのセミナーを、今年春にレオス柔術アカデミーで開催したことには驚きました。

「アハハハ、そうですね。ジョゼフ・チェンとは試合した時から『今度ウチでセミナーやってよ』というノリで話をしていて。彼は岩本健汰選手と練習するために、よく東京には来ているじゃないですか。機会があれば広島まで足を伸ばしてセミナーを――という話はしていたんです。それで向こうからコンタクトしてきてくれて、セミナー開催が決まりました。

僕の場合はジョセフ・チェンに限らず、セミナーに呼ぶ前にその選手について研究します。実際にセミナーでも教えてくれる技を試しますし、僕がフォローに回ることもあって。そのなかで自然と、彼らの技が自分の技術体系の中に組み込まれるんです。ジョゼフ・チェンのセミナーではキャンピングパスを通じて考え方が分かり、いろんなパスガードに生かせるようになりました」

――そして10月14日はROMAN柔術で柳井夢翔選手と対戦し、ドローに終わりましたが、以前と少し試合スタイルは変わっていないですか。もちろんルールや対戦相手によって異なるとは思いますが……。

「えっ、そうですか。今回は初めてのヒール有り柔術だったので、今までよりも攻めが足関節寄りになっていたかもしれないです。ヒール無しなら、同じ相手でもまた違う展開になるでしょうね。もっとパスからバックテイクを狙いに行くとか。

ROMAN柔術の試合は、ズボンを掴むことが禁止だったんですよ。僕はよくズボンを掴んでスイープしてからスタックパスを狙うのですが、ズボンを掴めないので『スイープは難しいだろう』と思い、最後は足関節を狙いに行きました」

――ルールが変われば、それだけ戦術も変わります。毎回同じ質問になるかもしれませんが……そのROMAN柔術から2週間で、プログレスルールに切り替えることはできますか。

「基本こんな感じでやってきたので、そんなに違和感はないです(笑)。選手としてグラップリングで世界一になりたいなら、グラップリングに絞るべきかもしれません。本当にムンジアルで世界一になりたいなら、道着に絞るべきだとは思います。でも、両方やるスタイルも良いかな――と」

――ではプログレスルールで対戦する泉武志選手の印象を教えてください。

「プログレスのルールだと、やりづらいというか……一番強い選手ですよね(笑)。プログレスはレスリングベースのMMAファイターが強いルールだからこそ、柔術家よりMMAファイターと対戦できるほうが嬉しいです。その相手に一本勝ちを狙う。どんな試合も一本を狙ってナンボで、狙えるところが自分の強みだと思っています」

――柔術家とレスリング出身のMMAファイターでは、後者のほうが極めやすいですか。

「基本的にはそうだと思いますけど、河名マスト選手には負けていますからね(苦笑)。レスラーの場合、いなして組ませない強さもあります。特にMMAファイターは、そういう練習をするじゃないですか。そんなMMAファイターを極められるようにならないといけない。しっかり組んでくる相手は極めやすいです」

――対戦相手がMMAファイターになると多くの場合、対戦相手に関する判断材料はMMAの試合しかありません。それはグラップリング、あるいはプログレスルールを戦ううえで影響を及ぼしますか。

「影響はないです。僕は柔術もグラップリングも、そんなに相手のことを研究するわけでもないので。他の人のセコンドにつく時は研究しますけど――だから本当は、誰かに研究してほしいですね(笑)。

とにかく次も極める自信はあります。どう極めるかは、相手がどう組んでくるかによっても違いますけど、自分の中ではいくつも方法をイメージできています。その方法のどれかにハメてやります」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01対戦カード

<バンタム級/5分3R>
吉野光(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]泉武志(日本)

<58キロ契約/5分3R>
風我(日本)
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴(日本)
中川晧貴(日本)

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
久保健太(日本)

<Progressミドル級/5分2R>
林源平(日本)
有松息吹(日本)

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【Breakthrough Combat01】森戸新士の持つProgressウェルター級王座に挑戦、泉武志「触れれば倒せる」

【写真】森戸の下からの仕掛けに付き合わず、一本を取る──どのような組み技を披露してくれるのか非常に楽しみ (C)TAKUMI NAKAMURA

30日(水)会場非公開で開催される配信イベントBreakthrough Combat01にて、泉武志が森戸新士の保持するProgress暫定ウェルター級王座に挑戦する。
text by Takumi Nakamura

DEEPライト級のトップ戦線で活躍する泉は2016年全日本選手権グレコローマンレスリング66キロ優勝、2017年アジア選手権71キロ級優勝、同年の世界選手権出場などレスリングで輝かしい実績を残す。今回がグラップリング=Progressルールには初挑戦だが、MMA挑戦時からグラップリングへの関心が高く、グラップリングの技術を磨き続けていたという。

レスリングという競技そのものにこだわり・プライドを持つ泉は「ほとんどの人が『泉がポイントを取って、森戸に下から極められる』と予想していると思うんですけど、その予想をひっくり返してぎゃふんと言わせる」と語った。


――今回はBreakthrough Combat01でグラップリングの試合=Progress暫定ウェルター級選手権試合が決まりました。試合のオファーを受けた時はどんな心境でしたか。

「グラップリングの試合にも挑戦していきたいと思っていたので、ちょうどいいタイミングだったかなと思います。あとは、せっかくやるなら強い相手とやりたかったので、最高の相手を用意していただいた感じです」

――泉選手にとっては初めてのグラップリングマッチですが、どういった理由でグラップリングに挑戦したいと思ったのですか。

「MMAの試合ではトップコントロールして漬け切るのが得意なんですけど、まだ試合でフィニッシュするところを出せてなかったんですね。練習では極めたりはするんですけど、それを試合でも極められるようになりたいというところで、グラップリングの試合に出てみたいと思いました」

――取材前の練習はMMAのスパーリングでしたが、練習内容そのものはあまり変えていないのですか。

「あくまでも僕はMMAの選手なんで、そこは割り切って普段通りにMMAの練習もしつつ、グラップリングの練習をしています。ちょうどさっきの練習がMMAだったのですが、午前中はグラップリングの練習でしたし、割合的にグラップリングを増やしているイメージです」

――グラップリングの練習として定期的に行っているジムはあるのですか。

「MMAの試合前もそうなんですけど、カルペディエム青山の方にお世話になっていて、世羅智茂さんたちと練習しています」

――では新しいルールへのチャレンジではありますが、普段やっていることの延長としてグラップリングルールで試合をするという感覚ですか。

「そうですね。ただグラップリングでは使っていい技でも、MMAでは使えなかったり、技術体系が違うところがあるので、そこの調整はやっぱり難しいですね。グラップリングの練習をしていて『MMAだったら殴れるのにな…』と思っちゃうこともあるので。

ただ、その逆でグラップリングだから出来ることもあって、自分はMMAを始めた頃からグラップリングの勉強をしていて、練習で技術交換したり、YouTubeを見て研究したりしているので、MMAの試合では出来ない技にもトライしていこうと思います」

――例えば好きでよく見ているグラップラーはいるのですか。

「ルオトロ兄弟、クレイグ・ジョーンズ、ジョセフ・チェン、ゴードン・ライアン…色んな選手やチームの試合を見ますね。あとはADCCの試合も結構見たりします。だからMMAそのものは比較的近いところにあるかもしれないです」

――対戦相手の森戸選手にはどんな印象を持っていますか。

「昔からずっと活躍していて、色んな技もできる選手だと思います。それこそYouTubeで見ていた選手の一人です。グラップリングで森戸選手に勝ったら、めちゃくちゃオイシイですよね」

――どういった部分を警戒していますか。

「やっぱり下からの攻撃のところですよね。その展開にはなるべく付き合わずに、自分のレスリングをします。グラップリングの得意技もいくつか用意してあるので、それを仕掛けていく作戦です」

――言える範囲で構いませんが、グラップリングではどんな動きにチャレンジしたいですか。

「やっぱり自分はレスリング出身なんでテイクダウンはできると思います。なのでその後ですよね。おそらく僕が先にテイクダウンでポイントを取って、相手も焦らず下から作ってくるでしょう。それに僕が付き合ったらグラップリング歴の差でやられるのは自分でも分かっているので、相手には一切付き合わず自分のやりたいことをやる、というのは決めています」

――ProgressルールはMMAファイターもチャレンジしやすいルール&ポイント制になっていますが、そこは意識していますか。

「それはあると思いますね。でもなんて言うんだろう、MMAと同じことに徹したら ものすごくつまらない試合になると思うんで、一本を狙えるとこは狙いたいですね。勝つためにやるのは当然ですが、ポイントを取って逃げ切るんじゃなくて、一本を取りに行きたいです」

――グラップリング用の練習を続けたことで伸びている部分はありますか。

「MMAで使えるかどうかは分かりませんが、トップポジションからのパスの仕掛けの部分はかなり伸びていると思います。あとは今まで下からひっくり返されていた場面でも、そこの組み手がだんだん分かってきて。守るだけじゃなく、自分からも仕掛けられるようになってきたんで、そこは伸びている実感があります。結局MMAでもトップを取ってもバランスが悪かったらひっくり返されるし、この試合をやることはMMAをやるうえでも無駄ではないですね」

――例えば泉選手のように組み技競技で実績があるMMAファイターがグラップリングにチャレンジすることで、今ままでにはなかった化学反応が起きるのではないかと思うのですが、そういった予感はありますか。

「レスリング出身者がMMAやグラップリングに来ることは、日本の格闘技のそのものの底上げに繋がって面白いなと思います。そのなかでも僕はレスリング好きだし、それを活かしたMMAやグラップリングをやりたいです。ルールは違いますけど“組み技”という部分では共通点もあるし、自分は触れれば倒せる自信があるので、そういうところも見せたいです」

――泉選手の話を聞いていると、格闘技として色々なことにチャレンジすることがお好きなようですね。

「好きですね。いずれは柔術の試合にも出たいと思っているし。ただ僕はMMAファイターで、MMAが本業なので、そこが疎かにならないようにしたいです」

――ではその本業MMAでの目標を聞かせてもらえますか。

「今の僕はMMA戦績が5勝3敗で、少し成績が落ちたところもあると思います。ここからまた勝ちを積み上げて、レスラー最強と言われるようなファイターになりたいです。そして海外の大会にチャレンジしていきたいですね」

――泉選手はレスリングというものにも自信やプライドがあるようですね。

「そうですね。MMAファイターだけど、僕はあくまで組み技の選手だし、レスラーだと思うんですよ。そこはちゃんと活かしていきたいし、打撃が上手くなったからと言って、僕はストライカーにはならないです」

――MMAに転向するうえでバックボーンを活かすか、一度リセットするか。泉選手は間違いなく前者ですね。

「絶対にそうですね。僕がレスリングを捨てることはないです」

――ちなみにまたレスリングの試合に出たいと思うことはありますか。

「はっきり言って無理です(笑)! このあいだ久しぶりに大学でレスリングの練習をやったんですけど、アバラを痛めちゃって。それは何か危ない技をかけられたわけじゃなくて、相手にクラッチされたり、ローリングされたり…それだけで痛めたんです。

昔は全然それにも耐えられたんですけど、今はそこの耐性も弱くなっているので、レスリングをやるならもう一回体から作り直さないとダメですね。やっぱりアマチュアでトップを目指す選手の運動能力やフィジカルはすごいです」

――改めて今回の森戸戦、どのような泉武志を見せたいですか。

「今までのMMAの試合で見せられなかった動きをしっかり見せたいですし、ほとんどの人が『泉がポイントを取って、森戸に下から極められる』と予想していると思うんですけど、その予想をひっくり返してぎゃふんと言わせてやろうと思います。会場を沸かせます!」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01対戦カード

<バンタム級/5分3R>
吉野光(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]泉武志(日本)

<58キロ契約/5分3R>
風我(日本)
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴(日本)
中川晧貴(日本)

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
久保健太(日本)

<Progressミドル級/5分2R>
林源平(日本)
有松息吹(日本)

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【Breakthrough Combat01】5日間でイベント&ファイト。長谷川賢「強くなりたい選手が活躍できる場を」

【写真】会見後に練習に向かった長谷川──少し、顔のラインがスッキリしてきたか (C)MMAPLANET

昨日23日(水)に東京都港区のBarbizon10で30日(水)に会場非公開の配信大会として開催されるBreakthrough Combat 01の会見が行われた。同大会はProgress実行委員会が主催する形となり、その中心にいるのが長谷川賢だ。
text by Manabu Takashima

会見は二部形式で実施され、一部はその長谷川がイベント開催に踏み切った理由等を話し、二部では同大会に出場する吉野光、泉武志、風我が登壇し今大会出場への意気込みを語った。

ここでは長谷川の挨拶、質疑応答の中から気になった点を列記してみたい。Breakthrough Combat──現状突破という意味が込められたイベント名がつけられた真意とは。


「世界との差が埋まらないぐらいついてしまった。その現状を打破するために韓国、モンゴル、フィリピン、タイとアジアで一丸となって北米と戦っていける、倒せるというところまで向かっていけるように大会を開く」

「Progressというグラップリング・ルールを採用しているのはMMAファイターがグラップラーの交流をはかり、海外勢のような組み力をつけていってほしいから。柔術家、グラップラーの選手たちもMMAファイターと絡むことを新しい挑戦の場にしてほしい」

「DEEPの佐伯代表、修斗の坂本代表、Gladiatorの櫻井代表の協力があって、この大会を開くことができた」

「LFAからUFCに進めるルートを確立させる。それ以外にモンゴルのMGL-1FC、韓国の大会に選手を派遣する。そういう意味での交流を深めていきたい」

「現状、プロモーターとファイターの兼務になっていて本当に大変。自分の大会があって、その後に自分の戦いがある。かなり厳しいけど、やりきります。選手の気持ちが理解できるので、変なところは見せられない。

今は仮の体制でProgress実行委員会が主催し、僕が仮の代表としてBreakthrough Combatをやっているけど、米国ではモハメド・アリ法というものがあってプロモーターがマネージメントをしてはいけない。選手を縛ることになるのでやってはいけない。UFCを目指すということで、そのルールに則らないのはおかしい。選手を支配するようなことはやりたくないので、そこは区別してやっていこうと思います」

「年に4大会を目指してやっていく」

「強さが一番大切。ストーリーラインも大切ですが、強くなって上を目指すのが一番。そこ以外はない。強くなって上を目指す選手の道が開けるようにサポートしていきたい。有名になりたいとか二の次。強さを求める選手を助けて、活躍できる場にしていきたいです」

なお同会見終了後、長谷川よりMMAPLANETに仮の体制という部分で言葉が足らなかったので、記事に以下の言葉を加えて欲しいという連絡があった。

「まず会見でしっかりと話さなかったのですが、昨年からProgress実行委員会で主催をしてきたGladiator Challenger Seriesも今年と同じように来年2大会を開こうと思っています。

またBreakthrough CombatをProgress実行委員会が主催というのはあくまで仮の体制で。会見で話したように、僕は強さを追求して海外を目指す選手達……UFCでなくても、海外での試合を経験したいという選手たちをサポートすることを一番の仕事にしたいので、モハメド・アリ法を考えるとプロモーションのトップにいることは話が違ってきます。

近い将来Breakthrough Combatを独立した組織として、自分でない方に引っ張って行っていってもらいたいと考えています。

また会見で韓国との交流先について団体名を話していませんでしたが、先日視察を行いミーティングも持ったRING Championshipや過去2年の付き合いがあるKTTがTOP FCのようにイベントを再開させるなら彼らと交流していきたいと考えています。そして内定している第2回大会にはマレーシアからも選手が来日する予定ですので、ダイヤの原石がいるのではないかと期待しています。

またDEEPさん、修斗さん、GLADIATORさんの協力があってBreakthrough Combatは実現したと話しましたが、今後はDEEP、修斗、GLADIATORに続き、BLOOM FCの屋宮ハントさんやHEATの志村民雄さんという地方都市で大会を継続している方たちとも、互いに手を取り合って──強くなりたい選手が活躍できる場を創っていきたいです」

■視聴方法(予定)
10月30日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■Breakthrough Combat01対戦カード

<バンタム級/5分3R>
吉野光(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]泉武志(日本)

<58キロ契約/5分3R>
風我(日本)
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴(日本)
中川晧貴(日本)

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
久保健太(日本)

<Progressミドル級/5分2R>
林源平(日本)
有松息吹(日本)

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【Breakthrough Combat01】現状突破へ。新イベント発進。メインに吉野光。DEEPやGladiator勢も

【写真】吉野の日本での試合は2022年2月以来、2年8カ月ぶりとなる (C)MMAPLANET

23(水)、来週30日(水)にProgress実行委員会が主催する新しい格闘技イベント=Breakthrough Combatの第1回大会が会場非公開の配信型イベントとして開かれることが明らかとなり、東京都港区のBarbizon10で設立会見が開かれた。
text by Manabu Takashima

これに先立ってメディアには同大会に関するプレスリリースが配信され、同大会の旗揚げ目的が同委員会の長谷川賢の名前で以下の様に寄せられている。

長谷川賢
「UFCを頂点としたMMAワールドで、最強を目指す選手。国内ビッグショー出場を願う選手、老舗団体プロモーションでタイトルを狙う選手。新興プロモーションで練習の成果を見せて、成長を感じ取りたい選手。組み技世界一を争う異様に進歩したグラップリング最前線に挑む選手たちが、日本の格闘技界には存在しています。

同時にそんな目標はあっても、どのようにステップアップを果たすのかが分からない。行き着くまでの筋道が見えない。目の前を断崖絶壁に阻まれ、その先に進むことができない選手たちがいます。

彼らが現状を突き抜け、閉塞感を打ち破るための戦いの機会を提供したい。最強を目指すためのルートを進むのに欠かせないビーコンサインの役割を果たしたい。北米、アジアの舞台に進むために国内で下準備となる相手と戦い、強さを追求するためのステージに立つサポートをする格闘技イベントBreakthrough Combat(ブレイクスルー・コンバットは、10月30日に活動を開始します。

<中略>

Breakthrough Combat旗揚げに則しましてDEEP佐伯繁代表、Sustain坂本一弘代表、Gladiator櫻井雄一郎代表を始めてとする方々から多大なご協力がありましたこと、深謝の意を表します」


Progress実行委員会は2年前にProgressルールというポイント制及びスクランブルを評価した──まるで打撃のないMMAルールセットを用いて、MMAファイターの技術力強化とグラップリング界との交流を目的に設立された。そして2022年よりGladiatorやHEAT、NEXUSで試合が実施されてきた(現在はGladiatorのみ)。

その後、長谷川はGladiatorのタレントリレーションの職に就き、アジアのフィーダーショーを目指す同大会にフィリピン、モンゴル、韓国勢らを招聘。さらにBloom FCにもそれらの国の選手達の来日を実現させてきた。

また自主興行としては今年の2月と8月にGladiator Challenger Seriesを開き、海外ではLFAと協力関係を築き上久保周哉&松嶋こよみの契約が実現。Breakthrough CombatはGCSと違い、Gladiatorを筆頭にDEEPや修斗(Sustain)からの協力を得ている点が特徴だ。

下記の対戦カードにあるようにDEEPを主戦場とする風我、泉武志が出場。前者はモンゴルMMA界の未来=オトゴンバートル・ボルドバートルと相対し、後者は森戸新士の持つProgress暫定ウェルター級王座に挑戦する。

同様にGladiatorから久保健太、中川晧貴の両選手がラインナップに名を連ねている。久保はK-MMA界ティーンファイターでONE FF出場経験のあるチョ・ジュンゴンとのマッチアップ
決まっている。

中川とProgressルールで戦う相手は当初、椿飛鳥が予定されていた。しかし、修斗11月大会でSASUKEの持つ修斗世界フェザー級王座挑戦することが決まり、椿はケガのリスクを避けるという当然の選択をし、彼の代役として試合勘を失いたくないとPROGRESSルール出場の意向を以前から伝えていた──格上いっても過言ない──中原由貴の参戦が実現した。

また世界を目指す道筋を創るという大会開催主旨に則して、メインイベントは日本での試合から遠ざかりUAEWで戦ってきた吉野光が抜擢された。

モンゴルのシンバートル・バットエルデネとの対戦が決まった吉野のBreakthrough Combat出場に関しては河名マスト、上久保、松嶋がグラジに参戦してきた経緯と共にゴールを持つということが非常に似通っていると捉えて何ら問題ないだろう。

なおBreakthrough Combat設立記者会見の詳細は後ほど──お伝えします。

■Breakthrough Combat01対戦カード

<バンタム級/5分3R>
吉野光(日本)
シンバートル・バットエルデネ(モンゴル)

<Progress暫定ウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]森戸新士(日本)
[挑戦者]泉武志(日本)

<58キロ契約/5分3R>
風我(日本)
オトゴンバートル・ボルドバートル(モンゴル)

<Progress72キロ契約/5分2R>
中原由貴(日本)
中川晧貴(日本)

<フライ級/5分3R>
チョ・ジュンゴン(韓国)
久保健太(日本)

<Progressミドル級/5分2R>
林源平(日本)
有松息吹(日本)

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【RIZIN47】石の左拳=ダウトベックと対戦、関鉄矢「スクランブルも強いほうがスイングして面白い」

【写真】リモート画面の背景が――(C)SHOJIRO KAMEIKE

9日(日)に国立代々木競技場第一体育館で開催されるRIZIN47で、関鉄矢がカルシャガ・ダウトベックと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

打撃を主体として戦ってきた関の目に、脅威の左ストレートを持つダウトベックはどのような相手として映っているのか。関はダウトベック対策の行う一方で、また新たな自分のストロングポイントも見つかってきたという。ダウトベックも今年1月の松嶋こよみ戦で見せた姿は、2018年の初来日時(朝倉未来に判定負け)とも違っていた。成長過程にあるストライカー同士の一戦について関が語ってくれた。


――本日は宜しくお願いいたします。リモート画面の背景がキャンプ場なのですか。試合前にファイトキャンプではなく本物のキャンプに行っているのかと思いました。

「アハハハ。これは自分の趣味で……」

――お子さんも4人いらっしゃるそうですが、一緒に行くと楽しそうですね。

「そうですね。でもまだ4歳と2歳の子がいるので、目が離せないです。でも一番上の娘が小学5年生で、面倒を見てくれるので助かっています」

――なるほど。関選手に前回インタビューさせていただいたのは、2021年9月のDJ.taiki戦の前でした。DJ戦はDEEPで行われましたが、その前後からRIZINのレギュラー選手になっている感もあります。

「どうなんでしょうね? 自分自身としては戦う場所にこだわっていなくて。たまたまRIZINのオファーが、タイミングが合っていて」

――ただ、その中で以前よりも打撃戦は激しくなっているようにも思います。特に2022年7月、中原由貴戦のあとには「打ち合いに寄りすぎた」という発言もありました。

「あの時は、もっと組みの展開をつくればよかったと思いました。緊急オファーだったこともあって、打撃以外の要素をつくり上げることができなかったというか。その状況で自分ができることといえば殴り合いなのかな、と。

原口央戦(同年5月に判定勝ち)と遠藤来生戦(2023年6月、判定勝ち)は戦っている最中に、打撃のほうが分はあると感じたんですよね。だから試合中にシフトチェンジしました」

――試合ごとに打撃の精度が高まっているようにも感じます。

「以前より距離をつくることができるようになったと思いますね。特に最近はサウスポーの選手と対戦することが多くて、サウスポー対策を通じて距離のつくり方が重要なんだなって勉強できました。その勉強したことを体に叩き込んでいます」

――打撃に関しては所属ジムであるSONIC SQUADのみで練習しているのか、あるいは出稽古で他のジムに行ったりしているのでしょうか。

「練習はSONIC SQUADだけですね。ウチのジムは出稽古に来てくださる方が多いんですよ。だから新鮮な感覚でスパーもさせてもらっています」

――どのような選手が出稽古に来ているのですか。

「ヤン坊(雑賀ヤン坊達也)とか、たまに佐々木憂流迦さんもいらっしゃいますね。あとは今グラチャンに出ている山田哲也選手も来られています」

――皆さん長身でリーチも長く、パンチが伸びる選手ばかりですね。

「スパーさせてもらっていて、おかげで毎回ヘトヘトになっています(苦笑)。でもそのなかで手応えは感じていますね。自分のストロングポイントというものが、だんだん分かってきました。『ここは負けないな』と自信がついてきたことも多くて」

――ご自身の中で最近分かったストロングポイントには、どんなものがありますか。

「自分はスクランブルの展開が強いと思いました。こちらから打撃で攻めた結果、組まれたとしてもスクランブルから、自分の展開にできると感じています」

――なるほど。スクランブルが強くなるからこそ、打撃の精度も高まっていくと。

「そうなんですよ。組まれることが怖くてパンチを打てない、ということもなくなりました。スクランブルに持ち込まれても立つことができるし、自分からポジションを取りに行くこともできます。打ち合うだけじゃなくスクランブルも強いほうが、試合もスイングして面白いんじゃないかと思っています」

――ヤン坊選手や山田選手のようにパンチだけでなく組みも強い選手を相手にしても、スクランブルから勝負できるようになっているのですね。

「どちらに動いていいのか分からない状態でも、とにかく暴れる。そう言われて実践していたら、気づけば漬けるのが巧い選手との練習でも立ち上がることができるようになっていました(笑)。もう抑え込まれて、固められるようなことはないです」

――次に対戦するカルシャガ・ダウトベックはサウスポーで、特に左ストレートが強いパンチャーです。かつテイクダウンを混ぜてくることもあります。

「打つ時は懐に入ってきて至近距離で強いパンチを出してくる選手ですよね。松嶋こよみ選手との試合を視ると、ガードを固めて入ってくる。ただの打ち合いよりも、ガードを固めて懐に入ってくる――朝倉未来選手と対戦したときよりも、より確実にパンチを当てるスタイルになっていると思います。自分の左ストレートに完全な自信を持っていて」

――加えて、前に出るだけでなく細かいカウンターも取れるようになっていませんか。

「あれは立ち位置を間違えていると、蹴りに対してカウンターの左ストレートが飛んできますよね」

――パンチを得意とする両者だけに、距離と立ち位置を一つ間違えるだけで危険な状態になりかけない。それだけスリルがある試合になります。

「自分もその距離と立ち位置を、練習で叩き込んできました。あとは試合で、練習でやってきたことを実践できるかどうか。ワンミスが命取りになる状況では、『こう来たら、こう……』と頭で考えていたら反応が間に合いませんからね。もう相手の動きに対して反射的に動くまで、体に染み込ませています。もうダウトベック選手だけのための対策ですよ」

――同じことをやると、その次の試合では勝てないぐらい……。

「そうなりますね。とにかく今回の試合で勝つためだけの作戦です。井上直樹君と作戦を考えていて、直樹君は器用だから何でもできるんですよ。でも僕がやってみると、『これは自分に合わないな』と感じるものがあって。数が多くても自分の頭が回らなくなりますしね。だから僕に合ったものを絞り込んで、自分にできる動きの中で作戦を立ててきました。おかげで自分が勝つための道筋は、ハッキリ見えています」

――それは試合が楽しみです。このダウトベック戦はご自身のキャリアの中で、どのような位置づけの試合になると思いますか。

「ダウトベック選手が松嶋選手に勝っているというのは、すごく大きいことだと思います。そのダウトベック選手に良い勝ち方をしたら、RIZINフェザー級のトップ選手に大きなプレッシャーをかけられますよね。そのためにも次は、しっかり良い試合をして勝ちます!」

■視聴方法(予定)
6月9日(土)
午後12時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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【RIZIN.46】篠塚辰樹、初ベアナックル戦で衝撃KO勝利 試合中に感じた“ボクシングとの違い”を明かす 『Yogibo presents RIZIN.46』試合後インタビュー

29日に開催された格闘技『Yogibo presents RIZIN.46』(有明アリーナ)の試合後インタビューに選手たちが応じた。

●『Yogibo presents RIZIN.46』(有明アリーナ)
・第10試合 フェザー級タイトルマッチ
【王者】鈴木千裕 vs. 【挑戦者】金原正徳
・第9試合 バンタム級
牛久絢太郎 vs. 太田忍
・第8試合 日韓対抗戦3番勝負 バンタム級
中島太一 vs. キム・スーチョル
・第7試合 日韓対抗戦3番勝負 フライ級
神龍誠 vs. イ・ジョンヒョン
・第6試合 日韓対抗戦3番勝負 バンタム級
倉本一真 vs. ヤン・ジヨン
・第5試合 ライト級
“ブラックパンサー”ベイノア vs. 井上雄策
・第4試合 フェザー級
中原由貴 vs. ビクター・コレスニック
・第3試合ベアナックルルール(2分5ラウンド)60キロ
篠塚辰樹 vs. ジャスティン・マルティネス
・第2試合 フェザー級
山本空良 vs. イルホム・ノジモフ
・第1試合 フェザー級
高木凌 vs. 西谷大成

#篠塚辰樹 #RIZIN #RIZIN46

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【RIZIN46】スリリングな打撃戦、そして組みの攻防。コレスニックが中原から判定勝利をもぎとる

<フェザー級/5分3R>
ビクター・コレスニック(ロシア)
Def.3-0
中原由貴(日本)

サウスポーの中原が左ストレートから右フック、コレスニックは右の前蹴りを突き刺す。中原はジャブと顔とボディに打ち分けて左ストレート、ワンツーと手数を増やす。コレスニックも右ハイキックと右ストレート、中原は右フックとインローを蹴る。

コレスニックはワンツーと前蹴りで前進。中原も左ストレートで詰めて右フックまで返す。コレスニックも上体を左右に振って右ストレート、そこから返しの左、右の前蹴り。中原はジャブと左ストレートで前に出る。コレスニックは右前蹴りと右ミドル、中原も右フックを返す。

コレスニックはスピニングバックキック、中原のワンツーをかわして左フックを狙う。中原も左の前蹴りとワンツー、コレスニックが右アッパー、飛び込むような右ストレートを突き刺す。中原も左ストレートから右フックを当てるが、コレスニックが右フックと右ハイキックとスピニングバックキック。中原がワンツーから右フックを返す。

2R、コレスニックは中原の前足にローを集める。中原は左ストレートを狙い、そこから右フックを返す。じりじりと前に出る中原が左ストレートから入って右につなげる。コレスニックは右ミドル、中原は左ストレートとインロー、ワンツー、左ストレートから右フックを当てる。コレスニックも右ハイ→右ストレート、そのまま組みついて中原をコーナーに押し込む。

離れた中原。コレスニックは右の前蹴りを突き刺す。中原がワンツーを当てると、コレスニックも右フックを返す。コレスニックは右前蹴り・ミドルから右ストレート。中原もコレスニックの蹴りに右フックを狙う。中原は下がりながら左ミドルを蹴るが、コレスニックが変わらず前進。コレスニックが右ストレートから左フック、さらに右ストレートと右の前蹴り、右ハイ、右の二段蹴りと手数を増やす。

3R、前に出る中原に対し、コレスニックが右ハイキック。中原も左を返してジャブとワンツーで前に出る。コレスニックは右フック、中原はインロー。コレスニックはステップしてジャブ、中原はジャブ・左ストレートで前に出る。コレスニックは右ストレートと右前蹴りと右ミドル。中原もワンツー、左ストレートから右フック、右アッパーで譲らない。

コレスニックも右ストレートを返して首相撲からヒザ蹴り。中原がワンツーを見せると、コレスニックも右フックをかぶせて右の前蹴り。ここで中原がコレスニックの右の蹴りにダブルレッグを合わせてロープに押し込む。コレスニックはコーナーに体を預けて立ち上がる。

中原はボディロックで押し込み、コレスニックが態勢を入れ替えると、中原はバックを狙う。コレスニックが中原をダブルレッグで押し込んで、持ち上げるようにテイクダウンすると中原はギロチンへ。コレスニックは決まってないよとアピールし、頭を抜いたところで試合終了。コレスニックが中原から勝利をもぎ取った。

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【RIZIN.46】鈴木千裕 vs 金原正徳のフェザー級タイトルマッチ!注目の牛久絢太郎 vs 太田忍!日韓対抗戦3試合の合計5試合を白川陸斗/ヒロヤ/伊澤星花が実戦を交えて勝敗予想SP

◆Yogibo presents RIZIN.46◆

U-NEXTで全試合完全生配信!
ご視聴はこちら↓↓↓
https://video.unext.jp/livedetail/LIV0000004949

▷公式SNSでも見どころ配信中!
公式Twitter: https://twitter.com/UNEXT_fight

開催日時
2024年4月29日(月)15:30開演

対戦カード
第10試合/フェザー級タイトルマッチ 鈴木千裕 vs. 金原正徳
第9試合/牛久絢太郎 vs. 太田忍
第8試合/⽇韓対抗戦 中島太一 vs. キム・スーチョル
第7試合/⽇韓対抗戦 神龍誠 vs. イ・ジョンヒョン
第6試合/⽇韓対抗戦 倉本一真 vs. ヤン・ジヨン
第5試合/“ブラックパンサー”ベイノア vs. 井上雄策
第4試合/中原由貴 vs. ビクター・コレスニック
第3試合/篠塚辰樹 vs. X
第2試合/山本空良 vs. イルホム・ノジモフ
第1試合/高木凌 vs. 西谷大成

大会概要はこちらから
https://jp.rizinff.com/_ct/17676774

#RIZIN46 #UNEXT格闘技 #格闘技観るならUNEXT #白川陸斗 #ヒロヤ #伊澤星花 #鈴木千裕 #金原正徳 #牛久絢太郎 #太田忍 #神龍誠 #中島太一 #倉本一真 #キムスーチョル #イジョンヒョン #ヤンジヨン

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【RIZIN46】コレスニック戦へ、7カ月振りの実戦=中原由貴「空手とボクシングの両方の教えを実践できる」

【写真】8月末に移転することが決まっているマッハ道場巣鴨の前で (C)TAKUMI NAKAMURA

29日(月・祝)、東京都江東区の有明アリーナで開催されるRIZIN46で、中原由貴がビクター・コレスニックと対戦する。
Text by Takmumi Nakamura

中原は昨年9月のRIZIN44で白川陸斗に判定勝利。約7カ間ぶりの試合となったが、試合間隔が空いたことで剛毅會空手とボクシングの融合をはじめ、自身のMMAにさらなる磨きをかけてきた。RIZINで2戦2勝の本格派コレスニックとの対戦を前に「キャラが立っている選手同士の試合じゃないけど、こういう試合を楽しみにしているという声もあるんで、それに恥じないように自分をしっかり出したい」と語る。


──昨年9月の白川陸斗戦以来、約7カ月ぶりの試合が決まりました。

「前回の試合が終わって大晦日に試合をしたかったので、そういうリクエストもしていたのですが(試合が)決まらなくて。それで最終的に4月の有明アリーナでコレスニック戦のオファーがあって、そこで話がまとまった感じですね」

──白川戦で勝利したこともあり、できるだけ早く試合はやりたかったですか。

「そうですね。でも結果論ですけど、今のパフォーマンスを考えるとしっかり期間が空いたことで組みの反省もできたし、打撃もいい感じになってきているんですよ。逆にもっと早く試合が決まっていたら、仕上がりが中途半端になっていたのかなと思います」

──試合が空いたことがプラスになっている、と。

「はい。むしろこのくらいの試合間隔の方がよかったかもしれないです。前回の試合も当初希望していた6月から9月に後ろ倒しになって、ちょうど剛毅會で空手を狙い始めた時期だったんですけど、6月だったら中途半端なパフォーマンスになっていたと思うんです。それが9月にずれたことで、ちゃんと練習の成果が出せました」

──試合間隔が3カ月となると、技術を伸ばすための練習に割く時間が短くなってしまいますよね。

「そうですね。新しい技術を覚える前に対策練習をして、減量して…となるので」

──そういった意味では前回の試合以降は、MMAの中でもどんなことを意識して練習されてきました?

「まず白川戦を振り返ると、あのシチュエーション(コーナーに押し込んで寝かせようとする)でもブレイクかかるんだなってことですね。ルールミーティングで事前に聞いていたので、ブレイクのタイミングには納得しているんですけど、じゃあレフェリーにブレイクさせないためにはどう動くべきだったか。そこは意識して練習しています」

──前回の試合は組みを主体にして、相手をテイクダウンもしくはコントロールするプランだったのですか。

「あの試合は打撃で勝負するつもりは全くなかったです。組みのトライが増えて、相手の打撃を被弾した部分もありましたが、組んで勝つことを決めて臨んだ試合だったんです」

──なるほど。

「それがKO負けした鈴木千裕戦の反省でもあるし、大塚(隆史)さんの所でずっと取り組んでいた”組み”をどれだけ磨くことができたかを答え合わせする試合にしたかったからです。こう言うと語弊を生むかもしれないですが、フィニッシュするとしたらスタンドのKOではなくて、削りきってパウンドアウトだったり、一本勝ちだと思って戦いました」

――しっかり自分のなかでテーマを持って臨んだ試合だったんですね。

「3Rに僕のパンチが当たり始めても、自分から組みに行ったのはそういうことです。もしあそこで打撃でいっていたら鈴木戦の二の舞いになったかもしれないし、組み勝つという課題を持って臨んだ試合だったからこそ、ああいう戦い方を選択しました。ただし今回はそういう試合にはならないと思うので、必然的にリスクを冒してトライする試合になると思います。打撃に関してはずっと岩﨑(達也)先生から指導してもらいつつ、コレスニックと試合が決まった段階で、ボクシングを見てもらっているトレーナーに連絡して、いつもより早めにボクシングを教えてもらっています」

──ボクシングの練習を早めに導入したのはビクター・コレスニック対策なのですか。

「空手の練習をやっていて、どうしても空手の攻撃では距離感にしても、僕の中で攻撃が出づらい部分があったんです。もともと僕はボクシングをずっと教えてもらっていて、前回の反省として、それ(ボクシング)も使うべきだと思いました。空手の教えが進んでいく中で、今この段階だったらいい具合に空手とボクシングが混ざるだろうと思い、ボクシングコーチに早めにスケジュールを決めてもらい、毎週ボクシングも練習しています。なので空手の教えがありつつ、そこにもともとやっていたボクシングをさらに強化みたいな感じです」

──一度空手をやると決めて、やり込んだからこそ、ボクシングの必要性が分かったということですか。

「それもあると思います。例えば新しいことに触るだけ触って自分に合わないなと感じることもあると思いますが、僕は岩﨑先生の武術的な考え方もめちゃくちゃ面白くて刺さったし、なんとか空手を自分のものにしたかったんです。ただどうしてもいざMMAで、しかも試合で使うとなると、そこまで行ききれない難しさもあって。大塚さんも『そこはしょうがないよ』と言ってくれるのですが、どうしても僕自身が納得がいかなくて。

そういう中で岩﨑先生から『これができたから、次はここまで行こう』って言ってもらって、そこまで来たら(ボクシングが)使えるじゃんと。ちょうど今がその時期だったんです」

──このタイミングでボクシングをやったことで、空手とボクシングがどう融合されていますか。

「パンチが入りやすくなったし、ボクシングコーチからも大塚さんからも『パンチが見えづらくなった』と言われます。MMAのスパーリングをやらせてもらっている選手たちからも動きが良くなっていると言ってもらえて、やっと空手とボクシングの両方の教えを実践できるようになって、上手く混ざってきましたね」

──改めて対戦相手のコレスニックには、どんな印象を持っていますか。

「体が強そうですし、全部できますよね。本当に上手な選手だと思います。ただ僕はRIZINに来た2試合しか見ないようにしていて、古い映像やKO集みたいな動画を見て、変な印象を付けるのも良くないじゃないですか。結局直近の動きが一番参考になるので。で、運がいいことにRIZINの2試合でオーソドックもサウスポーも両方やっていたので、そこも頭に入れています」

──判定決着にはなりましたが、高木凌選手と対戦した試合の方がコレスニックの引き出しが見えた気がしました。

「コレスニックが岸本篤史選手とやった時も、彼のほうから組んでいたんですけど、あれは岸本選手のパンチが当たって、ちょっと効いたと思うんですよ。そこでコレスニックがガッと組みに行って、勢いでガチャガチャと上を取ったように見えました。でも高木戦を見ると、コレスニックはバックを取られた時にちゃんと高木選手の片手をツーオンワンにとって立ち上がったり、バックコントロールで片手を外してフロントチョークに入ったり……細かいところもちゃんとやっていたんですよね。あのレベルの選手なので当たり前と言えば当たり前ですが」

──今の中原選手の言葉にもあるように全局面で勝負して、そのどこで山を作るかがポイントの試合になると思います。

「僕もそういう試合になると思うし、向こうも打撃も組みも両方やって来ると思います。でもそうやってお互いが全部を警戒しているときこそ、予想外の一撃で早期決着で終わることもあるじゃないですか。そういう可能性も頭に入れています」

──想定外のことが起こることも想定している。色んなパターンをシミュレーションしているようですね。

「だいぶ(シミュレーションを)やっていますね。あとは試合当日、自分が万全かも分からないし、体調も含めて、ですよね。でもそのくらい考えさせられる相手ですよ、コレスニックは」

──厳しい相手だと思いますが、時期的にはそういう相手と戦いたいという気持ちもありましたか。

「そうですね。パンクラス時代に当時の日本人選手とはあらかたやって、それからONEでは色んな外国人選手と戦ってきて。ONEでやっていたような未知強とばっかりやるのは微妙ですけど(笑)、強い外国人選手と戦うことは楽しみですね。今までも海外を選んで試合をしている人もいるじゃないですか。そういうタイプだと思うんで、自分は」

──僕はこの試合は実力者同士のランキング戦のようなイメージを持っています。

「派手な試合というかキャラが立っている選手同士の試合じゃないけど、こういう試合を楽しみにしているという声もあるんで、それに恥じないように自分をしっかり出したいです」

──コレスニックに勝てば連勝にもなりますし、中原選手の評価も上がると思います。今年はどんなことを目標に戦っていきたいですか。

「コレスニックに勝って、どれだけ評価が上がるかは分かりませんが、間違いなく上に行く確実なステップにはなると思います。だからコレスニックに勝って、次はRIZINのフェザー級で名前のある選手とやって、そこからタイトルマッチにつなげたいですね。同じ日のタイトルマッチ(鈴木千裕×金原正徳)でどちらが勝つか分かりませんが、フェザー級の列に並んでいる選手たちを引きずりおろしたいです」

──そういう相手に勝っていけば発言権も得られますし、中原選手が希望する相手との試合も組まれると思います。最初の話に戻ってしまいますが、だからこそ試合数が減ったものの、この1年で中原選手のMMAが熟成されて、今年はそれで勝負する1年になると思います。

「3年ぐらい前の自分だったら、MMAファイターとしてここまで来られていなかったと思います。そのくらい今は色んなことが繋がり始めて、空いていた隙間がきれいに埋まってきています。それは競技に集中できる環境を整えてくれた周りのおかげでもあるんですけど、今は格闘技をやっていて楽しくてしょうがないですね。一つ技を覚えると色んなことがどんどんつながっていくんで」

──今まで使っていなかった技術が急に使えるようにもなるでしょうし。

「そうなんです。『ああここで使えたんだ!』みたいな。それが本当に楽しくてしょうがなくて、このまま時間が止まってほしいとさえ思っています。自分が思っていた以上に強くなれるじゃん、俺って。30歳を超えたらパフォーマンスが落ちると思っていたんですけど、いい具合にトレーニングの数値もまだ良くなっているし、まだまだやれそうだなって手応えはありますね」

──この中原選手の話を聞いて試合が楽しみになったファンの人も多いと思います。最後にファンの皆さんに一言お願いします。

「下馬評や予想で色々言っている人もいますけど、それを超えるために頑張っているし、頑張ってきたことが無意味じゃないぞってことをきっちり見せて、面白い試合をやって勝ちたいと思います。僕自身もこの試合が楽しみなので、みなさんも楽しみにして見てもらって構わないです」

■視聴方法(予定)
4月29日(月・祝)
午後4時30分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

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