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【Bellator274】試合結果 メインでストーリーがネイマンを下すも、何でも有りが故の何にも無しファイトに

【写真】判定では勝てない状況でも、ネイマンはスタンドで戦っていた(C)BELLATOR

19日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナでBellator274「Gracie vs Storley」が開催された。

世界戦でなくてもメインは5回戦となったベラトール。今大会ローガン・ストーリーが、ネイマン・グレイシーから判定勝ちと収めている。寝技に持ち込む機会がほぼなかったネイマンは、引き込みもほぼ見せることなく、打撃でストーリーに敗れた。

寝技は付き合わず、エスケープしてスタンドに戻れば良い。テイクダウンは下になっても、すぐに立ち上がれば良い。結果、寝技で攻める意志がなく、テイクダウンも本気で倒しに行かない──そして、打撃を当てていれば判定勝ちという何でもありのはずのMMAが、何もしないMMAになる試合となった。

寝技を避けても、レスリングを避けても構わない。しかし、打撃戦を避けると、敗北に近づく。寝技の展開はあっても、寝技の凌ぎ合いはない。クリンチで押し込む展開は増えても、テイクダウンの攻防はない。打撃の交換はあっても、倒し合いはない。5Rあることで、とにかくスタミナのロスに通じる──やりとりのないMMAだった。

Bellator274「Gracie vs Storley」
<ウェルター級/5分5R>
○ローガン・ストーリー(米国)5R
判定
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×ネイマン・グレイシー(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
○アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)1R0分39秒
TKO
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×チャンス・レンカウンタ(米国)
<ライト級/5分3R>
○アダム・ピコロッティ(米国)3R
判定
×ジョージ・カラキャニャン(米国)
<175ポンド契約/5分3R>
○ブレナン・ワード(米国)2R0分32秒
TKO
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×ブランドン・ベル(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○デヴィオン・フランクリン(米国)3R
判定
×サッド・ソウマ(米国)
<ライト級/5分3R>
○ニック・ブラウン(米国)2R2分20秒
TKO
×マンデル・ネーロ(カナダ)
<バンタム級/5分3R>
○ジェイロン・ベイツ(米国)3R3分39秒
RNC
×クリス・ディソネル(米国)
<ライト級/5分3R>
○ボビー・キング(米国)1R5分00秒
TKO
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×アビブ・ゴザリ(イスラエル)
<女子フライ級/5分3R>
○ディアナ・ベネット(米国)3R
判定
×ジャスティン・キッシュ(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ジョーダン・ニューマン(米国)3R
判定
×コディ・ハーバート(米国)
<ライト級/5分3R■>
○ジャスティン・モンタルヴォ(米国)1R2分43秒
TKO
×コーリー・サミュエルズ(米国)
<フェザー級/5分3R>
○アイザイア・ホキット(米国)1R3分59秒
RNC
×セオドア・マキュカ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○ジョナサン・ディロレンゾ(米国)1R1分07秒
アナコンダチョーク
×オーランド・メンドーサ(米国)
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【Bellator274】レスリングと柔術は、ほぼゼロ。ストーリーがネイマンにキックボクシングで判定勝ち

<ウェルター級/5分5R>
ローガン・ストーリー(米国)
Def.3-0:50-45.49-46.48-47
ネイマン・グレイシー(ブラジル)

小刻みなステップを踏み、左ジャブを伸ばしたネイマンがアッパー、ヒザを繰り出す。ストーリーは右を当てる。ステップインから左を当てたストーリーは鋭い右ローを蹴る。ストーリーがワンツー、続いて右をボディに打ち込む。さらに左ボディフック、さらに左フックを顔面に届かせるストーリーが、もう1度左を当てるとケージに押し込んで右を連打する。

組みを見せないネイマンは、クリンチの展開で跳びヒザを受けそうになる。直後にダブルレッグでテイクダウン狙いったネイマンだが、ストーリーが被ってヒザを肩口やワキ腹に入れる。ネイマンが引き込むと、その刹那ストーリーは立ち上がる。この展開があるため、KINGS MMAで打撃を学ぶようになったネイマンだが、打と組みが分かれ過ぎている。柔術の圧力がないネイマンの打撃では、ストーリーの戦いやすいか。

2R、左ジャブを放つネイマンが右ロー、ストーリーが左リードフックに続きボディを狙う。ローをキャッチして倒してストーリーだが、寝技に移行はしない。すぐに立ち上がったネイマンは飛びヒザにフックを合わされる。ネイマンが左ジャブを2発当てる。ストーリーは前に出て左フック、そして右アッパーをヒットさえる。ネイマンはローにワンツーを合わせるが、打撃だけの展開では劣勢が続く。スッと左に頭を動かし、ネイマンのパンチを受けないストーリーはのワンツーを左→右、右→左と打ち分け優勢を維持する。

右オーバーハンドにヒザを合わせた場面もあったネイマンだが、打撃では分の悪い戦況が続いた。

3R、力まないで当てるパンチのストーリーに対し、ネイマンがショートのワンツーを決める。すぐに打ち返したストーリーは、鋭くなるネイマンにジャブにも前に出ていく。ウェービングでネイマンのパンチを掻い潜って殴るストーリーに対し、ネイマンが首相撲も有効な攻めはない。ネイマンは右ハイ、右アッパーと動きが落ち始めたストーリーに対し、空気感として盛り返しているようにも見える。

とはいえ、ジャッジは手数を取るであろうから、ストーリーの圧力が落ちたところで組みを融合させて、組み技での支配が必要だ。しかし、ネイマン打撃戦を続け、大きく局面を変えることはできない。テイクダウンにいかないレスラーと、組まない柔術家のタッチキックボクシングが続きラウンド終了、ブーイングが起こった。

4R、打撃の展開が1分以上続き、ウェービングからストーリーがパンチを当て、ネイマンにパンチをブロックする。それでも打撃戦を続けたネイマンの右が当たり、ストーリーは下がってパンチを纏められる。テイクダウンを狙うが、切られたストーリーがエルボーやパンチの追い打ちを受ける。と、持ち直したストーリーの左を受けてネイマンがダウンする。パウンドを続けたストーリーは、攻撃をまとめると寝技御免とばかりにスタンドに戻る。レフェリーがネイマンを立たせ、ストーリーはラッシュを掛けるが残り40秒でガス欠、動きを止める。ネイマンはここでダブルレッグを繰り出したが、ストーリーはスプロールからがぶって時間を迎えた。

最終回、ペースをあげたネイマンがジャブを伸ばし、ヒザを狙う。そのジャブをヘッドスリップでかわすストーリーが前に出てパンチを纏める。ダメージはなく、ネイマンは体を寄せてヒジ打ち、前進にも首に手を回してヒジを狙う。ネイマンの細かいコンビに対し、ストーリーが左オーバーハンドを入れる。そのままキックボクシグが続き、ネイマンがスウェイを使ってパンチをかわす。上体が伸び、頭が後方にあったもテイクダウンを狙わないストーリーが、ワンツーのリズムで前に出る。ケージを背負ったネイマンが左右のフックを振るうが、右を受けて一瞬動きが止まる。大きく離れて距離を取ったネイマンは、最後に両手を挙げケージ前を回った。

そのまま時間となり、試合はほぼ打撃のみの展開に。困った時の組み技、打と組みの融合が見られなかった打撃戦は、ストーリーが3-0の判定勝ちを収めた。


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