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【Bellator281】計量終了 MVP、いよいよベルトに手を掛ける。渡辺華奈のキルホルツ越えはMMA化がカギ

【写真】視線を外さない両者をインスペクターが別けた(C)LUCAS NOOAN/BELLATOR

13日(金・現地時間)、英国はロンドンのSSEアリーナで開催されるBellator281「MVP vs Storley」の計量が12日(木・同)に行われた。

メインはサークルケージ在籍8年2カ月、18戦目で遂にMVPがベルトに挑むBellator暫定世界ウェルター級王座決定戦=ローガン・ストーリー戦だ。MVPは当初の予定ではヤーソラフ・アモソフに挑戦予定だったが、ウクライナ人世界王者はロシアの同国侵攻により欠場となった。


本計量を終え、モック計量後のフェイスオフでいつものポーズを取ったMVPは余裕の笑顔を浮かべていた。

メインカードでデニス・キルホルツと対戦する渡辺華奈は真っ赤に染めた長髪と赤いファイティングショーツでセレモニアル計量で登壇し、大胸筋クッキリのミス・ダイナマイトとフェイスオフでは視線を外さす、握手をすることなく左右に分かれた。

昨年6月にクリス・カモーシェを相手に35秒TKO負けで初黒星を喫した渡辺が、再起戦でタイトルコンテンダーに挑む。その渡辺が柔道ベースなら、キルホルツもユース時代にオランダを代表する柔道家だった。その後キルホルツは、キックに転向しWMTA世界スーバーバンタム級王者とBellatorキックボクシング世界女子フライ級王座を獲得している。

渡辺は強靭なフィジカルを武器に、打撃と柔道を組み合わせた立ち技で勝利してきたが──カモーシェには打撃の防御力の低さをつかれ敗れた。

打撃単体ではキルホルツのそれはカモーシェを上回る。よって渡辺が如何に課題を克服し、得意の組みの展開に持ち込むことができるか。とはいえキルホルツもMMAファイターとして打撃の落とし込みが上手く進んでいるわけではなく、まだ打撃と組みがバラバラという見方がデキるファイターだ。

それは柔道から寝技のトランジッションにも当てはまり、その寝技でリードする渡辺がダメージを最小限に抑えて、組んでテイクダウンという流れに持ち込めば十分に勝機はある。加えて寝技に持ち込めなくても、クリンチ&打撃という融合を渡辺が見せることがあれば、それもMMAファイターとして大きな進歩であり、この試合で勝利する鍵にすらなるテクニックといえるだろう。

ウェルラウンダーが当然、そのなかで局面、局面でさらに上を行く技術力が求められる男子MMAと違って、女子はよりベースとなる技術とMMAを戦うために手にした技術を融合させ、そのベースである格闘技の強さを利した戦いこそがアドバンテージとなる。

渡辺がカモーシェ政権となったBellator女子フライ級戦線で再浮上できるか、攻守ともに柔道+打撃=MMA化がキーワードとなる一戦だ。

メインカードではリョート・マチダ、ポール・デイリーという古豪が戦う今大会。

プレリミではライト級の英国ドメスティック最強決定戦といえるキャリア14勝4敗同士のアルフィ・デイヴィスとティム・ワイルドのマッチアップが注目される。

■視聴方法(予定)
5月14日(土)
午前1時30分~ U-NEXT

■BELLATOR281計量結果

<Bellaotr暫定世界ウェルター級王座決定戦/5分5R>
マイケル・ペイジ: 168.6ポンド(76.47キロ)
ローガン・ストーリー: 169.4ポンド(76.83キロ)

<ミドル級/5分3R>
リョート・マチダ: 185ポンド(83.91キロ)
ファビアン・エドワーズ: 185ポンド(83.91キロ)

<女子フライ級/5分3R>
デニス・キルホルツ: 124.2ポンド(56.33キロ)
渡辺華奈: 125.2 ポンド(56.78キロ)

<175ポンド契約/5分3R>
ポール・デイリー: 174.4ポンド(79.1キロ)
ヴェンデル・ジアコモ: 174.2ポンド(79.01キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ルーク・トレイナー: 205ポンド(92.99キロ)
シモン・ビヨン: 205.2ポンド(93.07キロ)

<フェザー級/5分3R>
ダニエル・ヴェイケル: 145.2ポンド(65.86キロ)
ロバート・ホワイトフォード: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ウェルター級/5分3R>
オリバー・エンカンプ: 168.8ポンド(76.5キロ)
マーク・レミンガー: 170.2ポンド(77.2キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ケイト・ジャクソン: 125.6ポンド(56.97キロ)
エリーナ・カリオニドウ: 125.8ポンド(57.06キロ)

<ライト級/5分3R>
アルフィ・デイヴィス: 155.8ポンド(70.66キロ)
ティム・ワイルド: 155.8ポンド(70.66キロ)

<フェザー級/5分3R>
アンドリュー・フィッシャー: 145.4ポンド(65.95キロ)
アッティラ・コクマス: 145.8ポンド(66.13キロ)

<ミドル級/5分3R>
チャーリー・ワード: 184.8ポンド(83.82キロ)
アラン・カルロス: 189.2ポンド(85.81キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
リー・チャドウィック: 205.4ポンド(93.16キロ)
マチェウ・ルザインスキ: 204.8ポンド(92.89キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
キアラ・ペンコ: 115.2ポンド(52.25キロ)
ランチャナ・グリーン: 115ポンド(52.16キロ)

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『Bellator 281: MVP vs. Storley』オッズ/視聴方法/見どころ

 5Dimesの『Bellator 281: MVP vs. Storley』のメインカードのオッズを紹介。

▼Bellatorウェルター級暫定王座決定戦/5分5R
ローガン・ストーリー-275(1.36倍)
マイケル・ペイジ+235(3.35倍)


▼ミドル級/5分3R
リョート・マチダ+145(2.45倍)
ファビアン・エドワーズ-165(1.61倍)


▼女子フライ級/5分3R
デニス・キーホルツ-280(1.36倍)
渡辺華奈+240(3.40倍)


▼ウェルター級/5分3R
ポール・デイリー-320(1.31倍)
ヴェンデル・ジャコモ+260(3.60倍)


▼ライトヘビー級/5分3R
ルーク・トレイナー-300(1.33倍)
シモン・ビヨン+250(3.50倍)



 なお、日本ではU-NEXT独占配信でプレリミナリーカードは日本時間5月14日午前1時30分開始、メインカードは午前5時開始です。


 見どころ紹介。続きを読む・・・
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BELLATOR MMA o ローガン・ストーリー

Bellator281:ウェルター級王者ヤロスラフ・アモソフが母国ウクライナに残るためタイトルマッチを欠場。MVPはローガン・ストーリーと暫定王座決定戦で対戦。

www.bellator.com

5月のBellator281でMVPことマイケル・ヴェノム・ペイジ相手に防衛戦を行う予定だったウェルター級王者ヤロスラフ・アモソフは、ロシアに侵攻されている母国ウクライナに残ることを選択し、防衛戦を辞退することにしたとのこと。

タイトルマッチはMVPと先日ネイマン・グレイシーを破った無敗のレスリングエリート・ローガン・ストーリーとの暫定王座決定戦に変更になることが発表されている。

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BELLATOR Bellator274 Column MMA MMAPLANET o   アビブ・ゴザリ アンドレイ・コレシュコフ ジョージ・カラキャニャン チャンス・レンカウンタ ネイマン・グレイシー ブレナン・ワード ベラトール ボビー・キング ローガン・ストーリー

【Bellator274】試合結果 メインでストーリーがネイマンを下すも、何でも有りが故の何にも無しファイトに

【写真】判定では勝てない状況でも、ネイマンはスタンドで戦っていた(C)BELLATOR

19日(金・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナでBellator274「Gracie vs Storley」が開催された。

世界戦でなくてもメインは5回戦となったベラトール。今大会ローガン・ストーリーが、ネイマン・グレイシーから判定勝ちと収めている。寝技に持ち込む機会がほぼなかったネイマンは、引き込みもほぼ見せることなく、打撃でストーリーに敗れた。

寝技は付き合わず、エスケープしてスタンドに戻れば良い。テイクダウンは下になっても、すぐに立ち上がれば良い。結果、寝技で攻める意志がなく、テイクダウンも本気で倒しに行かない──そして、打撃を当てていれば判定勝ちという何でもありのはずのMMAが、何もしないMMAになる試合となった。

寝技を避けても、レスリングを避けても構わない。しかし、打撃戦を避けると、敗北に近づく。寝技の展開はあっても、寝技の凌ぎ合いはない。クリンチで押し込む展開は増えても、テイクダウンの攻防はない。打撃の交換はあっても、倒し合いはない。5Rあることで、とにかくスタミナのロスに通じる──やりとりのないMMAだった。

Bellator274「Gracie vs Storley」
<ウェルター級/5分5R>
○ローガン・ストーリー(米国)5R
判定
詳細はコチラ
×ネイマン・グレイシー(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
○アンドレイ・コレシュコフ(ロシア)1R0分39秒
TKO
詳細はコチラ
×チャンス・レンカウンタ(米国)
<ライト級/5分3R>
○アダム・ピコロッティ(米国)3R
判定
×ジョージ・カラキャニャン(米国)
<175ポンド契約/5分3R>
○ブレナン・ワード(米国)2R0分32秒
TKO
詳細はコチラ
×ブランドン・ベル(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○デヴィオン・フランクリン(米国)3R
判定
×サッド・ソウマ(米国)
<ライト級/5分3R>
○ニック・ブラウン(米国)2R2分20秒
TKO
×マンデル・ネーロ(カナダ)
<バンタム級/5分3R>
○ジェイロン・ベイツ(米国)3R3分39秒
RNC
×クリス・ディソネル(米国)
<ライト級/5分3R>
○ボビー・キング(米国)1R5分00秒
TKO
詳細はコチラ
×アビブ・ゴザリ(イスラエル)
<女子フライ級/5分3R>
○ディアナ・ベネット(米国)3R
判定
×ジャスティン・キッシュ(米国)
<ミドル級/5分3R>
○ジョーダン・ニューマン(米国)3R
判定
×コディ・ハーバート(米国)
<ライト級/5分3R■>
○ジャスティン・モンタルヴォ(米国)1R2分43秒
TKO
×コーリー・サミュエルズ(米国)
<フェザー級/5分3R>
○アイザイア・ホキット(米国)1R3分59秒
RNC
×セオドア・マキュカ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
○ジョナサン・ディロレンゾ(米国)1R1分07秒
アナコンダチョーク
×オーランド・メンドーサ(米国)
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BELLATOR Bellator274 MMA MMAPLANET o キック ネイマン・グレイシー ボクシング ローガン・ストーリー

【Bellator274】レスリングと柔術は、ほぼゼロ。ストーリーがネイマンにキックボクシングで判定勝ち

<ウェルター級/5分5R>
ローガン・ストーリー(米国)
Def.3-0:50-45.49-46.48-47
ネイマン・グレイシー(ブラジル)

小刻みなステップを踏み、左ジャブを伸ばしたネイマンがアッパー、ヒザを繰り出す。ストーリーは右を当てる。ステップインから左を当てたストーリーは鋭い右ローを蹴る。ストーリーがワンツー、続いて右をボディに打ち込む。さらに左ボディフック、さらに左フックを顔面に届かせるストーリーが、もう1度左を当てるとケージに押し込んで右を連打する。

組みを見せないネイマンは、クリンチの展開で跳びヒザを受けそうになる。直後にダブルレッグでテイクダウン狙いったネイマンだが、ストーリーが被ってヒザを肩口やワキ腹に入れる。ネイマンが引き込むと、その刹那ストーリーは立ち上がる。この展開があるため、KINGS MMAで打撃を学ぶようになったネイマンだが、打と組みが分かれ過ぎている。柔術の圧力がないネイマンの打撃では、ストーリーの戦いやすいか。

2R、左ジャブを放つネイマンが右ロー、ストーリーが左リードフックに続きボディを狙う。ローをキャッチして倒してストーリーだが、寝技に移行はしない。すぐに立ち上がったネイマンは飛びヒザにフックを合わされる。ネイマンが左ジャブを2発当てる。ストーリーは前に出て左フック、そして右アッパーをヒットさえる。ネイマンはローにワンツーを合わせるが、打撃だけの展開では劣勢が続く。スッと左に頭を動かし、ネイマンのパンチを受けないストーリーはのワンツーを左→右、右→左と打ち分け優勢を維持する。

右オーバーハンドにヒザを合わせた場面もあったネイマンだが、打撃では分の悪い戦況が続いた。

3R、力まないで当てるパンチのストーリーに対し、ネイマンがショートのワンツーを決める。すぐに打ち返したストーリーは、鋭くなるネイマンにジャブにも前に出ていく。ウェービングでネイマンのパンチを掻い潜って殴るストーリーに対し、ネイマンが首相撲も有効な攻めはない。ネイマンは右ハイ、右アッパーと動きが落ち始めたストーリーに対し、空気感として盛り返しているようにも見える。

とはいえ、ジャッジは手数を取るであろうから、ストーリーの圧力が落ちたところで組みを融合させて、組み技での支配が必要だ。しかし、ネイマン打撃戦を続け、大きく局面を変えることはできない。テイクダウンにいかないレスラーと、組まない柔術家のタッチキックボクシングが続きラウンド終了、ブーイングが起こった。

4R、打撃の展開が1分以上続き、ウェービングからストーリーがパンチを当て、ネイマンにパンチをブロックする。それでも打撃戦を続けたネイマンの右が当たり、ストーリーは下がってパンチを纏められる。テイクダウンを狙うが、切られたストーリーがエルボーやパンチの追い打ちを受ける。と、持ち直したストーリーの左を受けてネイマンがダウンする。パウンドを続けたストーリーは、攻撃をまとめると寝技御免とばかりにスタンドに戻る。レフェリーがネイマンを立たせ、ストーリーはラッシュを掛けるが残り40秒でガス欠、動きを止める。ネイマンはここでダブルレッグを繰り出したが、ストーリーはスプロールからがぶって時間を迎えた。

最終回、ペースをあげたネイマンがジャブを伸ばし、ヒザを狙う。そのジャブをヘッドスリップでかわすストーリーが前に出てパンチを纏める。ダメージはなく、ネイマンは体を寄せてヒジ打ち、前進にも首に手を回してヒジを狙う。ネイマンの細かいコンビに対し、ストーリーが左オーバーハンドを入れる。そのままキックボクシグが続き、ネイマンがスウェイを使ってパンチをかわす。上体が伸び、頭が後方にあったもテイクダウンを狙わないストーリーが、ワンツーのリズムで前に出る。ケージを背負ったネイマンが左右のフックを振るうが、右を受けて一瞬動きが止まる。大きく離れて距離を取ったネイマンは、最後に両手を挙げケージ前を回った。

そのまま時間となり、試合はほぼ打撃のみの展開に。困った時の組み技、打と組みの融合が見られなかった打撃戦は、ストーリーが3-0の判定勝ちを収めた。


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