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【ONE Empower】初回にアッパーでダウン奪われたリトゥ、魂のクシュティ&パウンドで逆転勝ち

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
Def.3-0
モン・ボー(中国)

ジャブを伸ばす両者。モン・ボーが左ローを蹴り、リトゥの左ジャブに左ローを続ける。リトゥのシングルレッグは遠く、モン・ボーが切ってパンチを落としながら足を抜く。続くリトゥの踏み込みに、モン・ボーは頭が当たったとアピールして試合が中断する。再開後、また頭から入っていったリトゥは、シングルからバックに回る。モン・ボーが胸を合わせると、いなしたリトゥはヒザを入れ自ら離れる。

モン・ボーは右ストレートを当て、リトゥは続く右にダブルレッグもアンダーフック&スプロールで倒せない。スタンドに戻り、荒い右フックで前に出るリトゥだが、直後にモン・ボーの右を受け、動きが止まるとアッパーからパンチを纏められダウンする。シングルを切り、ヒザを入れ、立ち上がってもエルボーを入れたモン・ボーは、倒れたリトゥからマウント奪い腕十字へ。

腹ばいのまま腕を伸ばされたリトゥだが、腕を抜いてバックに回るとテイクダウンを決めパウンドを落としたところで時間となった。

2R、テイクダウン狙いを切ったモン・ボーが右を当てる。続いてアンクルピックからファイヤーマンキャリーの連係でテイクダウンに成功したリトゥは、腕十字を防いでパスを決める。サイドで抑え、エルボーを連打するリトゥ。モン・ボーがシンブルも、リトゥは譲らずサイドバックからヒザで顔面を狙う。ついに嫌がったモン・ボーが引き込むとボディからパンチをリトゥは連打する。

ハーフに戻されてもエルボー、パンチを続けるリトゥは足を抜いて顔面にヒザを連続で入れ、クルスフィックからパンチを連打する。モン・ボーも腕を抜いて立ち上がり、時間は残り90秒に。距離を取るリトゥは、息を整えているか。モン・ボーもダメージの回復に努める。距離が近づくと、リトゥは右オーバーハンドを入れて、イーブンに持ち直した。

最終回、リトゥのテイクダウン狙いに、モン・ボーの前蹴りが顔面に当たる。後方に倒れたリトゥだが、ガードを取手から立ち上がりシングル、ハイクロッチでテイクダウンを奪う。サイドを取ったリトゥはパンチ、ヒザをワキ腹に蹴り込む。さらにエルボーをワキ腹に連打するリトゥは、ブリッジを潰しヒジを続ける。続いて顔面にヒジ、そしてヒザを入れたリトゥは足を戻させず、ブリッジも許さない。

残り2分、ケージ際に移動したモン・ボーだがスクランブルに持ち込めず、サイドで抑えられた時間を続く。エルボーをワキ腹に落とし続けるリトゥは、ハーフに戻されてからはパンチを顔面に纏め時間を迎えた。

初回にアッパーでダウン奪われたリトゥだが、魂のレスリング=コシュティ&パウンドで反撃──結果、ジャッジは3者ともリトゥを支持。モン・ボーも笑顔を浮かべて、リトゥと抱き合った。


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【ONE Empower】ヂィンナンに挑戦、ミシェウ・ニコリニ「柔術で勝つとかは、関係ない」

【写真】挑戦者、でも女王の風格(C)MMAPLANET

本日3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Empower」のメインで、ムンジアル黒帯8冠&DACC優勝のミシェウ・ニコリニが、ONE世界ストロー級王者シィオン・ヂィンナンに挑戦する。

組み技で彼女に比肩する選手はONEには存在しない。それでもMMAを戦う彼女にとって柔術は、勝つための一つの要素であることを明言した。

鍵は打撃。そんな世界挑戦を前にニコリニに話を訊いた。


──シンガポール入りして、今の調子はいかがですか(※試合は8月27日に行われた)。

「全てにおいて良い感じね。2日前にシンガポールに着いて快適に過ごしているわ。ホテルのバブルにいて、外出はできないけど問題ない。トレーニングもできているし、今もプールで泳いできたばかりなの。ファイトウィークだし、これで十分よ」

──フラストレーションはなさそうですね。

「この状況だしね。外をで出歩くことがショーを開くことに対して、どれだけ危険かは分かっているから。私はブラジルに住んでいるし、COVID19と向き合うには本当に色々な制約があることを経験してきたわ。シンガポールで試合をする。そのために必要な感染予防対策に従うのは当然の話よ」

──さすが大人ですね。ブラジルでは、大変なことを乗り越えてきたかと思います。

「そうね。今は練習も自由になったわ……でも、ようやくね。ブラジルでは国民の大体50パーセント以上がワクチン接種を済ませたから、よりオープンになってきていて。人々も以前のような生活を求めてワクチン接種を受けているわ」

──つまり、ワクチン接種が進むまで多くの制限があったということですね。

「今でも自主的に信頼のおける少人数のグループで練習をしているけど、街中はよりオープンになっているわ。1年半前、ブラジルでコロナ感染が爆発的に広まる前に、私はタイトル挑戦が決まっていて。パンデミックが始まった時も、懸命に練習だけは続けていたの。ずっとトレーニングパートナーと2人っきりで。来る日も、来る日も何カ月間と、彼女と2人で練習を続けたわ。8カ月前に練習場所が開放されるまで」

──パンデミック後、ブラジル国内でグラップリングの試合に出るようなこともなかったのでしょうか。

「ブラジルでは今年になるまで、ほとんどコンペティションが行われていなかった。私にとって、今回のタイトル戦はCOVID19が広まってからは初めての試合よ」

──今大会はONEで初めての女子だけのイベントになります。

「アメージングね。このショーのヘッドライナーになれて、凄く嬉しいわ。何より、本当に素晴らしい選手が揃っていることが最高ね。アトム級GPがあって、私はストロー級。アトム級のように層が厚いということはないけど、シィオン・ヂィンナンがいて、アンジェラ・リーもチャレンジした。これからストロー級にも強い選手が集まってくると思うわ。そうそう、名前は忘れたけど良い日本人選手(※三浦彩佳)もいるし。あの子も凄く良い選手だし、これからはストロー級の戦いも面白くなってくるはず。私自身、楽しみでしょうがない気持ちね」

──ではその頂点にあるチャンピオン、シィオン・ヂィンナン選手の印象を教えてください。

「個人的には知り合いじゃないんだけど、皆からとても良い人だと聞いているわ。打撃はもちろん、グラウンドゲームもできるし、上手く試合をまとめることができる選手ね。動きも速い。とても尊敬しているけど、ケージのドアが閉められたら倒すべき相手。どうなるのか、楽しみにしてほしいと思っている」

──いくら彼女が寝技ができても、ミシェルの寝技と比肩できる選手はONEにはいません。とはいえ、あのストライカーを相手にどれだけに寝技に持ち込むことができるのか。テイクダウンが鍵を握ってくると思いますし、そのためには打撃も必要です。

「ブラジルでずっと打撃の練習をしてきたわ。去年、シィオン・ヂィンナンと戦うことが決まってから。私のスタンドゲームは成長した。でもパンチを打たなくて、柔術に持ち込めるならそうするわ(笑)。彼女と私の距離が近づいた時、何かが起こるから。そこは期待してほしいわ」

──グラップラーが序盤からテイクダウン&コントロールしても、フィニッシュできないと疲れてガスアウト状態に陥るという試合は幾千と行われてきました。

「大丈夫よ。5Rのスパーリングを2度、3度と1日に行ってきたから、スタミナには問題はない。全てで、上手く仕上げることができてから。スタミナがどれだけもつか。多くの人はスタミナをつけるために走れというわ。でもファイターのスタミナはランニングではなくて、スパーリングで養われるもの。リアルなシチュエーションでのスパーリング、ケージのなかで起こる全てのことを予想し、全ての動きを使ったスパーリングでしかMMAファイターのスタミナは創れないと私は思っているの。

なにより、今回の試合にむけてデミアン・マイアとずっと練習してきて、ずっとアドバイスを受けてきたの。動き、技、思考とあらゆる面でデミアンはリードしてくれて。ずっとストライカーやレスラーと戦ってきたから、私にとってデミアン以上に参考になる選手はいないわ。彼は私のアイドルよ」

──デミアン・マイアは今も、そしてこれからもケージのなかで最高の柔術家です。ただし、彼はUFCで戦ってきました。ONEではグラウンドのヒザがあります。ここはどのように捉えていますか。

「グラウンドでのヒザは、私にとって追い風よ。寝技でのオプションが増えるし。使われることより、使う機会が断然多いはずだしね」

──ではデミアンのように引き込むことも考えていますか。

「デミアンのように引き込むのではなくて、私の戦い方として引き込むことはあるでしょうね。とにかくタイトに戦って、アタックすることが私を勝利に導いてくれることは確かよ」

──ところでミシェウは柔術の優秀性を示すためにMMAで戦う……という気持ちを持っていますか。

「ノー。そんなことは考えていないわ。私にとって本当に柔術は大切なものよ。簡単に身につくものじゃない。だからといってMMAを戦う上で、柔術は全てじゃない。私自身MMAを戦う時は、他のスタイルのトレーニングにより時間を割いているし。ボクシング、ムエタイ、レスリング、テコンドー、それらを混ぜた練習を、ね。

もちろん私は柔術のトレーニングをストップすることはないし、試合前以外は道着を着た練習も週に2、3度続けている。道着を着ることで、細かなディティールを知ることができるし、絶対に欠かせないわ。繰り返すけど、私にとって柔術はとても大切なもの。私は生涯、柔術家よ。

それは変わることはない。でも、打撃で勝つのか、柔術で勝つのか──とか、そういうのは関係ないの。勝つことが最大の目標だから、勝ち方にはこだわらない。ボクシングが成長しているから、そこを見せて勝ちたいとも決して思わない。私がウェルラウンダーだと試合で証明したいなんて考えていないし。チャンスがあれば柔術に持ち込んで、柔術で倒す。それで勝てるから。試合は勝つために戦うのよ。」

──ミシェル。色々と興味深い話、ありがとうございました。

「アリガト。日本の皆が私の試合を楽しんでくれることを願っているわ」

■視聴方法(予定)
9月3日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Super App

■ONE Empower 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者] ミシェル・ニコリニ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
リトゥ・フォーガット(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
平田樹(日本)
アリス・アンダーソン(米国)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP補欠戦/5分3R>
VV.Mei(日本)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

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【ONE Empower】落選からの復活、モン・ボーと対戦、リトゥ・フォーガット「どの試合も一番大切」

【写真】インドで知らぬ者がいない、姉を持つリトゥ。インド女子MMAのパイオニアだ(C)MMAPLANET

本日3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Empower」。同大会で開幕する女子アトム級ワールドGP1回戦でリトゥ・フォーガットがモン・ボーと対戦する。

4月29日に収録され5月15日に中継されたONE DangalでGP出場を1カ月後に控えながら、インド一有名なレスリング一家で育ったレスラーのリトゥは、打撃のスキルを確かめるために出場しビー・ニューイェンにキャリア初黒星を喫した。結果、GP出場権を失ったものの、大会の延期を経てで再び出場権を得ることとなった。

の延期期間、リトゥは今大会の1カ月強前──7月30日に開催されたONE Battle Groundにまたも強行出場するとリン・ホーチンを破り、GP出場を再び手繰り寄せた。この仕切り直しの一戦を経て、彼女が何となく掴んでいた自信は確信に変わったという。


──前回、インタビューをさせていただいた時はダンガル大会の直前でした。そしてビー・ニューイェンに敗れ、一度はGPメンバーから外れましたが、7月のBattle Ground大会でリン・ホーチンを下しGPメンバー返り咲きました。今の心境を教えてください。

「今は凄くワクワクしているわ。いよいよGPが始まるわけだし。ニューイェン戦の敗北……あの裁定には、ビックリして。信じられなかったし、残念というよりショックという表現の方が的を射ていたわね」

──打撃を効かされ、テイクダウンで疲れたリトゥでしたが、最後まで勝負を諦めていなかったです。特に最終回の魂のテイクダウンは素晴らしかったです。

「ありがとう。勝ち負けはどのスポーツでもつきもので、勝利から学べることよりも、敗北が学べることの方が大きいわ。そういう意味でも凄く勉強になった試合だった。戦いは少しでも早く、フィニッシュしなくちゃいけない。そういう気持ちで戦うことが必要だと、あの試合で学んだの。

それでも私は負けていなかったと思っているけど。できればスコアは皆が一目瞭然で分かるオープンスコアにしてほしいわ。確かに……試合中に少しミスもしたわ。GPのメンバーから外されたから、とんでもないぐらい動揺しちゃって。でも、私がONE女子アトム級で最強の1人だということを証明して、GPに戻るんだっていう気持ちでリン・ホーチン戦に臨んだの。あの試合ではGPで戦える力を証明できたと思っている」

──積極的に打撃を使っていましたね。

「毎試合、打撃は良くなっている。それでも自信をもって使うまでには至っていなかった。でも、この前の試合で確信をもって打撃を使えたわ。結果的にGPで戦うことができたので、この自信が上手く作用するはずよ。これから一つ一つ勝っていって、必ずタイトルを手にするわ」

──リン・ホーチン戦の前から、あの試合で勝てばGPに戻れるという確約があったのですか。

「皆、私がビー・ニューイェンに負けていなかったことは分かっていたはず。ジャッジがあんな風に裁定しただけで。だから私は自分の力を示そうと思って戦ったの。もう1度、自分の価値を上げないといけないから。ただ試合前に、勝てばGPに戻れるということは聞かされていなかった。でも私はその気でいたの」

──ではGP初戦の相手であるモン・ボーの印象を教えてください。

「タフな競技者で、私より経験が豊富ね。でも経験が全てじゃない。次の試合でファンはこれまでの私とは違う一面を見ることになるでしょうね。モン・ボーのようなタフな相手だからこそ、インドの虎はこのチャレンジに燃えているのよ」

──モン・ボーはGP参加者でも、特に体格に恵まれた選手だと思います。彼女のフィジカルをどのように感じていますか。

「このGPに出場する選手は、皆が揃って高い能力を誇っている。ただ、彼女がベストかどうかは戦ってみたら分かることよ」

──シンガポールは5月以降ロックダウンもあり、7月には再びジムがクローズされた期間もあったかと思います。

「練習に関しては少し難しい面もあったから、神経質になっていた時期もあったわ。でも、試合前だけ練習をしてきたわけじゃないし。ずっと練習してきたことが、この試合に生きることになると信じているわ」

──キャリアで最重要な試合になるかと思います。

「確かに、とても大切な試合ね。でも、それはこの試合がということではなくて、どの試合もとても大切な試合という意味で。この試合が重要で、他の試合がそうじゃないなんてことはないし。どの試合も一番大切な試合で、全力でチャレンジするモノよ。

何より私は、ONEにとって初めてのオール女子大会のGPで戦えることを誇りに思っているの。この大会がONEの未来に強い影響を与えることは間違いないでしょうね」

──リトゥのお父さん、お姉さんが題材になった映画「ダンガル きっと、つよくなる」では、ある女性が『インドの娘はただ子供を生むだけの道具。でも、あなたたちは違う。愛されている証拠』と話すシーンがありました。現状のインドがどうなのか、私は分かっていませんが、仮にそのような境遇にある女性たちに、今回の大会を通して伝えたいことはありますか。

「インドもあの映画の上映後、随分と変わったわ。それでも全てのインドの女性……インドの自身のことを顧みることができない女の子に対して、『揺ぎ無いに信念があれば、どんな逆境だって打開できないことは決してない』って伝えたいの。これ以上、言葉にすることは難しいけど、それは私の姉がやってのけたことだから」

■視聴方法(予定)
9月3日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Super App

■ONE Empower 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者] ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
リトゥ・フォーガット(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
平田樹(日本)
アリス・アンダーソン(米国)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP補欠戦/5分3R>
VV.Mei(日本)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

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【ONE Empower】シンガポールのロックダウンにより、女子アトム級ワールドGP開幕が延期に……

【写真】延期を知らせるオフィシャルのCGにリトゥ・フォーガットでなく、ブラジルのジュリー・メサバルバがモン・ボーの横に確認できる (C)ONE

21日(金・現地時間)、ONE Championshipが5月28日(金・同)にシンガポール開催予定だったONE120「EMPOWER」を延期することをオフィシャルSNSを通して発表した。

ONE世界女子ストロー級選手権試合=王者シィォン・ヂィンナン✖ミッシェル・ニコリニで、日本から平田樹が出場するアトム級女子ワールドGPの開幕戦が準々決勝が予定されていたが、シンガポールのロックダウンにより延期が決まった。

シンガポール政府では14日(金・同)に16日(日・同)から6月13日(火・同)まで4週間のロックダウン措置を取ることを発表しており、既にレストランでの外食は禁止、家庭外での人と人が対面することは2人までに制限されている。

近々の7日間での1日の新規感染者が平均32人、それでも増加傾向にあるということでこのような厳格な措置が取れるということは、いかにシンガポールではコロナを制御してきたのか。そのなかで国際大会を完全バブルを創った上でONEが開いてきたのかということに驚かされる。

とはいえロックダウンの発動宣言から、今大会の開催が危ぶまれていたことは明らかで本来では同大会に出場する日本勢は19日(水)に離日予定だったが、日曜日に21日(金)に変更されることが伝えられていた。

またPCR検査も事前でなく空港で受けるよう指示があったことで、大会が行えないことは選手も薄々感じ取っていたに違いない。それでもONE首脳はシンガポール以外で急遽イベント開催できないか協議に入っていたという情報も聞き伝わってきたが、もちろん時間も渡航条件も厳し過ぎることは明白だった。

ONEから今後については言及されていないが、来月16日にロックダウンが解けたとしても隔離措置などを考えると、18日は難しいことが予想され、早くとも仕切り直しは25日を睨むことになるか。

また今回の延期発表でONEが用いたグラフィックでは、モン・ボーの相手が先日のONE Dangalでビー・ニューイェンに敗れたリトゥ・フォーガットでなく、ジュリー・メサバルバが写っていることが確認できる。


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【ONE120】5月28日のシンガポール大会は初のオール女子イベントに。GP初戦で平田はアンダーソンと対戦

【写真】トーナメント出場選手のなかでいえば、アンダーソンは怖くはないが不気味な相手だ (C)INVICTA FC & MMAPLANET

12日(金・現地時間)、ONE Championshipが公式SNS上で5月28日(金・同)にシンガポールでONEにとって初の女子だけのイベントONE120「EMPOWER」を開催することを発表した。

メインはONE世界女子ストロー級選手権試合=王者シィォン・ヂィンナン✖ミッシェル・ニコリニで、またこの日から開幕するアトム級女子GPの準々決勝とトーナメント枠も明らかとなっている。


日本から出場の平田樹の相手は、米国のアリス・アンダーソンに決まった。アンダーソンはキャリア5勝1敗、Invicta FCで2勝1敗と勝ち越している。エクストリーム・クートゥアー所属のアンダーソン──シンガポールから米国に戻ったミーシャ・テイトが同所で練習をしており、みっちりと平田対策をこうじてきそうだ。

なお平田と同じ山でモン・ボー✖リトゥ・フォーガットが組まれ、インドMMA界の勝利のエースにキャリア5戦目の試練が与えられた。

(C)ONE

注目のONEデビューを迎えるハム・ソヒは、一度はアンジェラ・リーへの挑戦権を獲得していたデニス・ザンボアンガに。残る1試合はアリョーナ・ラソヒーナとスタンプ・フェアテックスで1月22日大会からのダイレクトリマッチとなる。

当日は女子のみの出場ということで、メインカード扱いであろう上記の試合以外のリードカード等も男子の出場はないのか、気になるところだ。

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Interview J-CAGE ONE Road to ONE04 アリス・アンダーソン スタンプ ハム・ソヒ ブログ モン・ボー 平田樹

【ONE】After 2/22平田樹─03─「GPの相手だったら、コレで勝てるなら絶対に仕掛けます」&「楽しみ」

【写真】もう2月22日は吹っ切れた、平田樹 (C)MMAPLANET

2月22日(月)、東京都渋谷区TSUTAYA O-EASTで開催されたRoad to ONE04「Young Guns」のメインで、中村未来にTKO勝ちした平田樹インタビューPart.03。

試合のデキ、アトム級GP出場発表の際の周囲のざわめき──を経て、5月28日に開幕するGP出場に向け、平田樹は2月22日をどのように消化、糧としているのか。

インタビュー最終回、平田はあっけらかんとしているぐらい、これからを見ていた。2月22日が終わっても、ガキには未来しかないようだ。

<平田樹インタビューPart.02はコチラから>


──自分でやりたいことをする。内山高志さんとのボクシング練習もそこがスタートだったのですか。

「内山さんのところは大沢さんから『1回行ってみたら』と言ってもらって。その1回でパンチの打ち方が悪いから肩が痛くなるとか、修正してもらえたんです。その時に凄いって思って練習させてもらうようになりました。

それは、やっぱり自分が求めているものだから通っているわけで。そう思うと、やっぱり自分のやりたいことにトライできるのは今の自分の強味だと思います」

──自信のやりたいことというのは、やる気に通じると思いますが、中村戦を踏まえて何をしていかなければいけないと感じましたか。

「自分的にはレスリングを強化したいです。前回の試合では少しはできていたんですけど、もっとできるはずだし。技ももっと覚えないといけないです。GPを勝ち上がっていくにつれ、どんどん強くなれると思います」

──レスリングで修得したいのはテイクダウンですか、それともコントロール?

「テイクダウンとコントロール、両方やりたいです。あとは柔術、寝技だけもやりたいです。MMAをやることが多いのですが、寝技はやっぱり練習していて楽しいです」

──ところで柔術はどこで練習しているのですか。

「トミー・ヤノさんって柔術の子がいて。イグルー所属らしくてクレイジービーにも来ているので、その子に寝技を教えてもらっています。お兄ちゃんも寝技が好きだし、寝技って次から次とつながるのが面白いですね。極まった時はメチャクチャ嬉しいですし(笑)」

──そこをまたMMAに融合させていたかないといけないということですね。抑える寝技と、殴る寝技はルームが変わってきますしね。

「そうなんですよね。めちゃくちゃ難しいです」

──そんななかGPですが、気になる選手はいますか。

「一番はモン・ボー選手です。右ストレートが男子並みの威力なんじゃないかと思って。ただワンツー、ワンツーでそこだけで。変な投げもしていたけど、グラウンドではパウンドの方が好きなんだなって」

──ONEのアトム級ではずば抜けて大きいような気がします。

「デカかったですね。55キロですもんね、前の試合も。でもあれだけ大きいですし、上がって来るんじゃないかと思います」

──不気味なのがアリス・アンダーソンです。

「映像を見たんですけど、下ばかりやっていないですか?」

──はい。ただし、最後の試合が1年半前です。米国、エクストリーム・クートゥアーの所属で……なんというのか、ONEで戦う女子選手は得意と不得手な部分がハッキリしているケースが多いですが、北米の選手は90点と30点とかでなく、60点で揃えることができる。そういう選手に成長していれば、平田選手にとっては未知の相手ではないかと。

「ONEの人は彼女の今を知っていると思うので、相当なレベルにあるとは思っています。バランスも良いし、気持ちも強い。そういう部分で考えると、中村選手とは骨格も体の強さも違うはずです。クローリン選手も打撃も体も本当に強かったです。小さいのにこんなに強いんだって思いました。

だからアンダーソン選手は身長も高くて、リーチも長いから、どれだけ強いんだろうなって」

──そういう選手を腰に乗せて投げると、どうなるのか。

「背中に乗せても足がマットに着いていて、バックを取られてしまうと思います。今まで自分より小さい選手としか戦ってこなかったので、ああいう背の高い選手が組んでくると、そのまま押し込まれるかなとか考えますね」

──もし、戦うなら……ですね。

「ハイ。アンダーソン選手ともしやるなら」

──正月にハム・ソヒ選手と、将来でなく今戦いたいと言っていたではないですか?

「ハイ」

──そこでハム・ソヒ選手の妹分で、平田選手とも練習しているパク・シウ選手に今の両者の実力を比較してもらいました。そうしたら『問題になりません』と。

「どういうことですか?」

──相手にならないということかと。

「アハハハハハ。私もパクさんに、ハムちゃんってどれぐらい強いのですかって聞いたんです。そうしたら気持ちがメチャクチャ強いって。やっぱりそうなんですよね。技術云々じゃなくて、気持ちが強いから何でも返せるって」

──技術もあって、気持ちも強いのだと思います……。

「浜崎さんとの試合を見ていても、最後までやり切っているし。その部分は自分と違いがあるなって思います」

──今、名前が挙がった3選手も含め、トーナメントの間に戦ってみたい選手は誰になりますか。

「えぇ……モン・ボーさん、ハムさん、スタンプ……皆になってしまいますね。皆、強い。結構、ヤバいメンバーだと思います。ONEに出ている選手しか、彼女達と戦えないわけだし」

──ヤバいと思っている時の方が、欲をかくことなく勝利に邁進できるかもしれないですね。正直、先日の中村選手との試合では平田選手の表情が弱気に見えたことがありました。あれは戸惑いだったのか、それとも怖いと感じたのでしょうか。

「怖いというか、打撃をしたいけど上手くできるか分からないという迷い。でも、組んで投げると絶対的にいけるけど、それをやっちゃいけないだろうっていう迷い……ですかね」

──いける自信があるのに、やってはいけない……。それ、今も思っていますか。

「そうなんですよね……。GPの相手だったら、コレで勝てるなら絶対に仕掛けます。やっちゃいけないなんて思わないですよね。そこが相手を見て、そういう風になってしまった自分のダメなところが出たと思います」

──もう2月22日を良い方向に活かせそうですね。無理はしていないですよね?

「ハイ、次の日は落ち込んでいましたけど」

──結局、試合後に行きたいと言っていたマクドナルドには?

「次の日に行ったんですけど、そんな気持ちだし……あまり美味しくなかったです。でも今はシンガポールで戦えることが凄く楽しみです。あのデカい会場で戦うの、初めてなんです」

──意外と、そうなのですね。

「大会を見に行ったことはあるんですけど……。それに去年の2月には無観客になって、シンガポールにいるのにまさかのホテルでTV観戦になってしまったんですけど」

──アハハハハ。今回も恐らくは上限のある、キャパに対して本当に少ないお客さんの前で戦うことになるかと。

「お客がたくさんいる方が良いけど、そこは期待しないようにします。でもONEの本拠地ですし、シンガポールで戦えることが楽しみです。それと早く対戦相手を発表してほしいです」

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【ONE】女子アトム級GPが5月28日に開幕。ハム・ソヒ、スタンプ、サンボアンガ、平田樹ら8名が出場決定

【写真】JEWELS、ROAD FC、RIZINと頂点に立ったハム・ソヒのGP出場がついにチャトリCEOが認めた(C)ROAD FC

24日(水・現地時間)、ONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO&会長がSNSで女子アトム級GPに関して5月28日(金・同)にスタートすることを発表した。

出場選手はアリス・アンダーソン、平田樹、デニス・ザンボアンガ、アリョーナ・ラソヒーナ、リトゥ・フォーガット、ハム・ソヒ、スタンプ・フェアテックス、モン・ボーの8選手だ。


月曜日に中村未来を2Rでパウンドアウトしながら、自信のパフォーマンスが許せないで涙した平田が日本人唯一の出場となり、8名の出場選手は米国、日本、中国、韓国、タイ、フィリピン、インド、ウクライナと全て国籍が違うこともあり、山口VV芽生、アトム級転向を視野に入れている三浦彩佳は選外となり、また噂に上がっていたストロー級王者シィォン・ヂィンナンの出場もなかった。

スタンプは直近の試合でラソヒーナに敗れながら、共に当確となり、ONEが力を入れて市場を開拓しているインドからは、平田と並びプロキャリア4勝0敗と最も少ないフォーガットの参戦が決まっている。

そして公然の秘密とされていた、ハム・ソヒのエントリーがようやくオフィシャルでリリースされたことになる。

意外な人選は米国のアンダーソンだ。キャリア5勝1敗のアンダーソンはInvicta FCで2勝1敗と勝ち越しているもののパラエストラ八王子に在籍していた紫乃バンフーズにスプリット判定負けを喫している。

優勝者は11月に現アトム級王者アンジェラ・リーに挑戦することも明らかとされており、トーナメントを制するには5カ月強で3試合、タイトル戦を含めると半年で4試合を戦うハードスケジュールとなりそうだ。

ズバリ本命はハム・ソヒ、対抗はモン・ボー、穴はスタンプ・フェアテックス、大穴がデニス・サンボアンガといったところか。また負傷者が出ることも考慮するのであれば補欠戦も行われることも考えられる。仮に補欠戦が組まれるのであれば少ないとも1人は日本選手にチャンスを与えてほしいものだ。

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【ONE116】試合結果 青木真也がナカシマに一本勝ち、川原波輝はアディワンにKO負け

【写真】コロナ時代のMMAファイターを地で行った川原波輝。敗れはしたが、目標を目指せる位置に立てることになったのは絶対だ(C)ONE

22日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されたONE116「Unbreakable」。

セミで青木真也がジェイムス・ナカシマに激勝、9日のオファーを受けた川原波輝はリト・アディワンにKO負け、ザキムラッド・アブデュラエフというダゲスタンの恐怖が初陣を飾った同大会の試合結果は以下の通りだ。

ONE116「Unbreakable」
<キックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
○カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)2R1分56秒
KO
×アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
○青木真也(日本)1R2分42秒
フェイスロック
詳細はコチラ
×ジェイムス・ナカシマ(米国)
<キック・ヘビー級/3分3R>
○ラーデ・オバチチッチ(セルビア)2R1分11秒
判定
×ブルーノ・スサノ(ポルトガル)
<<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>>
○ザキムラッド・アブデュラエフ (ロシア)1R2分08秒
ネッククランク
詳細はコチラ
×ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
<54.8キロ契約/5分3R>
○モン・ボー(中国)3R
判定
詳細はコチラ
×サマラ・サントス(ブラジル)
<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
○リト・アディワン(フィリピン)2R2分02秒
KO
詳細はコチラ
×川原波輝(日本)

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ONE ONE Unbreakable ONE116 Report サマラ・サントス ブログ モン・ボー

【ONE116】右ストレート、攻め時になると手数を増やすモン・ボーがサマラ・サントスに3-0の判定勝ち

<54.8キロ契約/5分3R>
モン・ボー(中国)
Def.3-0
サマラ・サントス(ブラジル)

ゆっくりとした移動から左ジャブを素早く見せ、右ローを蹴ったモン・ボー。待ちの姿勢のサントスに左右のローを続ける。さらに右オーバーハンドを見せたモン・ボーは、サントスの右オーバーハンドにも左フックを入れる。残り2分、両者に攻めるようレフェリーが注意する。直後に右を伸ばしたサントス、モン・ボーは構わず間合を図り右に回りながらロー。サントスはローからハイ、ロングフックを当てる。そこにカウンターを合わせようとしていたモン・ボーは、踏み込んだ際にバランスを乱す。

上を取ったサントスは、落とされる三角を狙う。防がると、腰を切って腕十字を仕掛けたサントスだが、モン・ボーがラウンド終了まで耐えきった。

2R、モン・ボーは後ろ回し蹴りを見せる。初回と同じように左右のローを蹴るモン・ボーが、右を伸ばすも届かない。サントスはローを返し、左ジャブ。距離を取ったモン・ボーはワンツーを放つ。前に出てきたサントスの頭を抱えてパンチを連打したモン・ボーは、右を差して投げるようにテイクダウンを奪う。

足を一本越えたモン・ボー、サントスがすぐにフルガードに戻る。ハイガードに移行したサントスはガードを開け、ラバーガードを狙うもすぐにクローズドに戻す。ガードの中で動きが少ないモン・ボーは起き上ってスタンドへ戻る。右を被弾してサントスが下がったところでラウンド終了となった。

最終回、鋭い右ローを蹴ったモン・ボー。距離が近づき組んできたサントスを突き放す。モン・ボーは左リードフックも、狙いはワンツーの右だ。サントスはこの右に踏み込みを封じ込まれる。必死に組んだサントスだが、エルボーを被弾する。それでもフックを打っていったサントスに、モン・ボーはケージに押し込みボディロックからテイクダウンを狙う。

ヒザをつき、すぐに立ち上がったサントスは離れて前に出るが、右が待っている。モン・ボーは攻めが右ストレートに絞っているが、決定打はない。残り25秒、左右のフックを入れ姿勢を乱したサントスからマウントを取ったモン・ボーがエルボー、パンチを落としタイムアップに。

攻め時が来ると、一気に攻撃をまとめたモン・ボーが3-0で判定勝ちを手にし「減量が大変だった」と話した。


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【ONE116】1月22日、青木真也✖──組み負ける可能性もある?!──ジェイムス・ナカシマ戦、正式発表

【写真】ようやく正式発表となった青木とナカシマの一戦(C)KEISUKE TAKAZAWA & MMAPLANET

7日(木・現地時間)、ONE Championshipより22日(金・同)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE116「Unbreakable」のカードが発表された。

そして昨年のクリスマス前に海外メディア発信から国内でも情報が出回っていた青木真也✖ジェイムス・ナカシマ戦が正式にアナウンスされた。青木にとってONE本戦出場は一昨年10月の日本大会以来、実戦は昨年9月のRoad to ONE03の江藤公洋戦から4カ月ぶりとなる。

一方のナカシマは10月30日に収録されたONE世界ウェルター級選手権試合で、キャムラン・アバソフに敗れキャリア初黒星を喫している。デビューから13試合、ユニファイド及びONEと全てウェルター級で戦ってきたナカシマにとって、水抜き減量禁止の77.2キロ=ONEライト級での試合は初めてとなる。


(C)LFA

上記にあるようにアバソフに敗れたナカシマだが、それまではデビューから12連勝してきた。ONEではルイス・サッポ、そして岡見勇信に勝利している。

そのナカシマ、米国時代には後のUFCファイターであるデリック・クランツを破りLFAウェルター級王座に就くと、UFCにステップアップを果たす前のカイル・スチュアートを相手に防衛に成功し、ONEと契約した。

ナカシマという姓を持つが、日本人の血は流れておらず──父親が日本人ファミリーの養子だった。祖父は日本人、祖母がLA生まれの日系米国人という環境だったが、その祖母の影響を幼少期に受けたというナカシマは、非常に寡黙な人物でケージの中でも黙々とレスリング&柔術を融合させたスタイルで戦う。

テイクダウン、コントロール、スクランブルでの仕掛けが軸のナカシマ、青木にとっても北米スタイルのファイターとの対戦は、極端な体格差はあったベン・アスクレン戦以来となる。いずれにしても組みが強く、体格で上回るナカシマは青木にとって非常に危険な相手であることは間違いない。

そんなONE116の上位2試合は共にSuper Seriesのキックボクシング世界戦で、メインは世界バンタム級王者アラヴェル・ラマザノフがカピタン・ペッティンディーアカデミーの挑戦を受け、コ・メインも同じキックの世界戦でライト級王者レギン・アーセルが、ムスタファ・ハイダを相手に防衛戦を行う。

この他、ライブ枠MMAマッチは青木✖ナカシマ以外に3試合、女子アトム級戦でモン・ボーとサマラ・サントスとマッチアップされている。この試合は今年開催が決まっている女子アトム級GPへの出場査定試合となることは間違いないだろう。

■視聴方法(予定)
1月22日(金・日本時間)
午後9時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後9時30分~ONE Super App

■ONE116対戦カード

<キックボクシング世界バンタム級選手権試合/3分5R>
[王者] アラヴェル・ラマザノフ(ロシア)
[挑戦者] カピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)

<キックボクシング世界ライト級選手権試合/3分5R>
[王者]レギン・アーセル(オランダ)
[挑戦者] ムスタファ・ハイダ(イタリア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
青木真也(日本)
ジェイムス・ナカシマ(米国)

<ウェルター級(※83.9キロ)/5分3R>
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)
ザキムラッド・アブデュラエフ (ロシア)

<女子アトム級(※52.2キロ)/5分3R>
モン・ボー(中国)
サマラ・サントス(ブラジル)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
リト・アディワン(フィリピン)
ハシガトゥ(中国)

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