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【ONE Heavy Hitters】世界女子ストロー級王者ヂィンナンに挑戦、三浦彩佳「ドロドロの試合を」

【写真】両者の表情が、まるで違うリモート・インタビュー (C)ONE

14日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hittersで、三浦彩佳がシィオン・ヂィンナンの持つONE世界女子ストロー級王座に挑戦する。

メインイベンターの責務か、ファイトウィークに入ってもハードなプロモーションが続く三浦は、メディアデーの思わぬトラッシュトーク対談を乗り切り、忙しくイベントデーを迎えようとしている。

絶対不利の予想のなかで、三浦は自身を──そして仲間の教えを信じ、ヂィンナンに挑む。


──ファイトウィークにインタビュー、申し訳ありません。長南さんに伺うとメディアデーが終わっても、まだ忙しいそうですね(取材は1月12日の朝に行われた)。

「メインだからなのか分からないのですが、撮影がずっと入っています。今日も午後はホテルの外に出て撮影があるみたいで」

──試合以外でバブルから出られるのですね。

「それは撮影だからで。それでもアプリのバーコードを読み込んで許可を取る形のようです。その撮影が予定では午後全部だったんですけど、長南さんが交渉してくれて……それでも4時間ぐらい掛かります。今回は日本にいるときも、ずっと撮影がありました」

──三浦選手はカメラが回ると、しっかりとやってしまうだろうし。それは大変です。

「こっちにきてからも、『こうしてほしい』とか『ああしてください』っていうのは続いています。それと昨日もヂィンナンが隣の部屋にいて、ZOOMで司会の人と同時にインタビューを受けたのですが、なんか煽り合いというか……煽られっぱなしでした」

──メディアに動画が配られるヤツですね。なんかONEがトラッシュトークに目覚めたような変わりようですよね。司会者も完全にそっちモードですし。

「ですよねぇ(笑)。日本にいる時からトラッシュトークを求められている感じでした。なんかいきなり煽られても、ビックリするだけだし。私はやったことがないから、素のままでやりました。パンダはオラオラしていて、なんか『KILL YOU』とか言ってましたけど……」

──演じていますよね。普段のインタビューでは言いそうにない。

「煽られっぱなしでしたけど……『あなたが強いのは知ってますよ』って(笑)」

──しまいには三浦選手は『トラッシュトークは苦手です』と言ってしまっていたじゃないですか(笑)。まぁ、やるのが好きな選手がやっておけば良いと思います。

「でも、終ってからたまたまヂィンナンと鉢合わせしてしまって。しかも澤田(龍人)君が一緒で。私がティファニー・テオと試合をした時、澤田君がサポートをしてくれていたので気まずくなりたくなくて、あえて『うわぁ、日本語が分かるセコンドがいるわ』って話しかけたんです。そうしたら澤田君がニヤニヤしながら『押忍、スイマセン』とかって応えてくれて。ヂィンナンも一緒だったけど、雰囲気が会見の時と違って悪くなくて。『テメェ、殺しやる』って風ではなかったです」

──それは良かったです。それでも、ハードですね。

「減量もないので練習時間だけは確保してくれればプロモーションはもちろんしますけど、もう少し休みたいというのはあります」

──そうでなくても隔離措置下で制約だらけですが、それでも11カ月振りの試合です。

「ハイ。2月に試合をして……」

──放送は5月で(苦笑)。

「でしたね。で、その5月の大会でのオファーは来ていたんです。ジェリー・オルシムからウォリアーに出ていた韓国の選手とか3度ぐらい相手が代わり、結果的に大会が流れました。9月には10月にヂィンナンとの試合のオファーがあり、それが12月になり……そこもなくなって3月に、と。そうしたら1月末になり、そのつもりで準備していたら最後に2週間、早くなりました(笑)。

こんな大変な状況でイベントを開いてくれるし、選手もコロナにいくらでもなる状況とはいえ、気持ちをずっと創るのは大変でした。でも受け入れるしかないですし、いつでも行ける態勢を創り、試合モードで常に体が仕上がっていました。最初は試合が流れると、気持ちも沈みましたけど、もう笑って済ませることができるようになりました。とにかく今の時代は、ファイターは常にコンディションを創っておくものなんだと思います」

──改めてヂィンナンですが、先ほども『強いことは知っている』という発言がありました。

「半年間あったので、ヂィンナンの動きをずっと見てきました。寝技に持ち込めるチャンスがどこにあるのか、タイミングとか繰り返し練習してきました。首投げで勝ってきたのを、違うパターンも増やしました。TRIBEの(後藤)丈治君とか(若松)佑弥君、小川(徹)さんから色々なアドバイスをしてもらって。

皆が青木さんに習ったことをかみ砕いて指導してくれました。本当に色々とプラスになることが多かったので、そこを試合に出したいです」

──ヂィンナンも組み技、寝技を強化してきたようです。

「他の記者さんにヂィンナンの寝技は10段階でどれぐらいの評価ですか?って尋ねられたことが3回ぐらいあって……」

──下らねぇ(笑)。

「それで7点ぐらいって、答えました。ニコリニ対策が凄くしっかりしていて、ディフェンスがデキるということは基礎ができている。だから、試合に出していなくても寝技はできると思っています」

──ではヂィンナンに対し、三浦彩佳の打撃は10段階で何点ですか(笑)。

「アハハハハ。私は2とか3じゃないかと……。昨日の煽り合いのなかでも『ヂィンナンの打撃に対抗できますか』って尋ねられて、長南さんが笑いながら『できないだろう』って言って。私もつられて笑うと注意されちゃいました(笑)」

──アハハハハ。もちろん打撃で勝つ必要はないですが、打撃を避けても勝てません。

「そのために対応ではなくて、ボコボコにされない練習をしてきました。ちゃんと見て、行き過ぎない。アヤカ・ロックにいけなくても削って戦う。自分のデキることをペース配分して出していきたいです。

それしかできないのかって言われても、やはり首投げとアヤカ・ロックがあって今の私があります。その強味を持ったまま、他の手段で削って意識を逸らせればと思います。そこが今回の鍵になると思うので、頑張って削りたいです」

──首投げで投げられる選手が悪くて、投げる方は勝つために使い続ければ良いと思います。それだけでは勝てないから、色々と備えてきたのでしょうし。では最後にタイトル奪取へ向け、意気込みのほどをお願いします。

「ヂィンナンは間違いなく強いです。色々な人から無理なんじゃないかとか、コイツで良いのかって煽られることも多々あります。そう言われることは私自身、凄く分かっています。でもこの試合に向けて凄く真剣に取り組んできたし、自分を信じてねちっこく戦います。面白い試合にならないかもしれないですけど、勝ちにこだわってドロドロの試合をしたいです」

■視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

<ONE世界女子ストロー級(※キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※キロ)/5分3R>
仙三(日本)
エリープトゥア・シレガール(インドネシア)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

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【ONE X】仕切り直しのONE X=3月26日、ついに若松佑弥がONE世界フライ級王者モライシュに挑戦!!

【写真】カイラット・アクメトフに挑戦権を奪われることなく、いよいよその時を迎えることとなった若松 (C)MMAPLANET

13日(木・現地時間)、ONE Championshipが公式Twitterで3月26日(土・同)にONE Xの開催、そして3つの対戦カードのグラフィックをアップしている。

ONE Xは元々、昨年12月5日に予定されていた10周年記念のPPV大会だったが、シンガポールの新型コロナ感染の状況悪化により、2022年に延期が決定されていた。


オリジナル日程のONE XではONE世界バンタム級選手権試合=ビビアーノ・フェルナンデス×ジョン・リネケル、ONE世界フェザー級選手権試合=タン・リー×ゲイリー・トノン、デメトリウス・ジョンソン×ロッタン・ジットムアンノンのミックスルールファイト、女子アトム級ワールドGP決勝に加えて2階級の世界戦が組まれる予定だった。

今回発表されたグラフィックには、DJ×ロッタンのミックスルールファイトは残っているが、ビビアーノ×リネケル、タン・リー×トノンは見当たらない。

そして新たに加わった2つのカードはONE世界女子アトム級王者アンジェラ・リーが、同ワールドGP優勝のスタンプ・フェアテックスの挑戦を受ける一戦と、ONE世界フライ級選手権試合=アドリアーノ・モライシュ×若松佑弥の2試合だ。

もともと若松は12月5日のONE Xで挑戦も予定されていたが、イベントが流れる以外にもモライシュ陣営の了承を待っている状態だったという話も伝わってくる。その若松は12月3日のONE Winter Warriorsで中国のフー・ヨンをTD&コントロールで下し、新しい一面を見せていた。

ついに世界挑戦が決まった若松、そしてアンジェラとスタンプの女王争いと、DJ×ロッタンのお祭りファイト──PPVという文字が見当たらない今回の発表だが、他の対戦カードの発表が待たれるONE Xだ。

■ ONE Heavy Hitters 視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

■ ONE Heavy Hitters 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)
<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※56.7キロ)/5分3R>
仙三(日本)
エリピツア・シレガー(インドネシア)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

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【ONE Heavy Hitters】大会2日前、岡見勇信×アタイジ消滅……仙三の対戦相手は変更と$5万ボーナス開始

【写真】仙三の対戦相手はシレガーに変わった。キャリア4勝1敗、しっかりと勝ちたい (C)MMAPLANET

12日(水・現地時間)、ONE Championshipより14日(金・同)にシンガポールのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hittersのカードが改めてホームページやオフィシャルSNSで発表され、岡見勇信×レアンドロ・アタイジが消滅、仙三の相手がジェレミー・ミアドからエリピツア・シレガーに変更されることが明らかとなった。

試合数は12試合から8試合に減少、そのなかに岡見の試合が含まれるというショッキングなアナウンスがイベント2日前になされたが、現時点でプレスリリースやオフィシャルの公式見解はなされていない。


MMAPLANETでは先週末からアタイジに取材を申し込んでいたが、一度は決まった時間がキャンセルになり、そのまま確定しないという状況にあった。取材キャンセルの理由はアタイジの欠場により、理由が理解できた次第だ。

加えて仙三の対戦相手であったミアドは、タイを離れる前夜に取材を終えていたが、シンガポールに入ってから事態が急変した模様だ。結果、第1試合でロビン・カタランと対戦予定だったシレガーと仙三は拳を交えることになる。

現状、出国の48時間以内、空港、現地入りが日曜日でその日と、月曜日にもPCR検査が行われており、機内で濃厚接触者になるケースも存在することを考えると、ファイトウィークに入ってもこのような事態に陥ることは十分にあり得るという見方ができる。

この他、ONEキックボクシング世界ヘビー級選手権試合=ロマン・クリキア×ムラット・アイグン、ムエタイ・フライ級のエリアス・マムーディ×ヴァウテウ・ゴンカウベスもキャンセルされている。ブラジル勢が揃って欠場となったのは、コロナかビザの問題か……オフィシャルの発表がないため不明だ。

いずれによせ、岡見の2年3カ月振りのファイトがなくなったのは残念というしかない。

その一方でONEは昨年12月のWinter Warriors大会から5万ドルのパフォーマンス・ボーナス制を開始しており、同大会ではダギ・アサラナリエフとティモフィー・ナシューヒンの両者がボーナスを獲得した。

今大会から全イベントで最低1名、最大5人までボーナスが支払われることをチャトリ・シットヨートンが明言しており、そういう意味では12試合=24名から、8試合=16名となった今週の大会では日本人選手にも、ボーナス獲得のチャンスは広まったといえる。

■視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時30分~ONE Super App

<ONE世界女子ストロー級(※キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※キロ)/5分3R>
仙三(日本)
エリピツア・シレガー(インドネシア)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

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【ONE Heavy Hitters】三浦彩佳の挑戦を受けるパンダ=シィオン・ヂィンナン「何よりも自分を信じている」

【写真】アトム級の時と比べると、絶対的にコンディションが良さそうな女子ストロー級王者だ (C)MMAPLANET

14日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hittersで三浦彩佳の挑戦を受けるONE世界女子ストロー級チャンピオンのシィオン・ヂィンナン。

ヂィンナンはパンデミック後、母国に戻るもなくシンガポールで自身の強化に取り組んできた。立ち技も含め、5度防衛成功はONEの最長記録。そして6度目の防衛を目指すヂィンナンの話を訊いた。


──ファイトウィークのメディアデーに個別インタビューの機会を与えてくれてありがとうございます。なかなかハードなスケジュールのようですね。

「そうなの今日は試合前で一番忙しい日で(笑)。でもアヤカ・ミウラとの試合に向けて、精神的にも肉体的にも最高に仕上げてきたわ。私はこれまでに十分な試合経験があり、たくさんのイベントに参加してきたから、どのようにファイトウィークを過ごせば良いのか──如何に自分をコントロールできるかは分かっている。凄く自信もあるし、試合ができることを幸せに思っているわ」

──最後にヂィンナン選手にインタビューをしたのは2019年10月の日本大会後でした。その後、世界は変わりました……。

「本当に久しぶりね。パンデミックで世界は変わったけど、私の生活は極めて簡潔で家とジムを行き来する……それだけだったわ。この間に新しい技術を学び、新しい戦い方を新しいコーチと構築してきたわ」

──中国に帰国することなく、ずっとシンガポールにいたのですか。

「そうね。もう2年以上、中国に戻ったことはないわ」

──一昨年はともかく2021年になると中国の感染状況は良くなり、MMA選手は以前と変わりなく練習できると言っていました。対してシンガポールはかなりの制限があったかと。それでもシンガポールに滞在し続けたのですね。

「私のチームはシンガポールにあるから。リュート(澤田龍人)もリトゥ(フォーガット)もコーチのシアー(バハドゥルサダ)も、誰も国に戻っていないわ。世界中から世界チャンピオンがEVOLVE MMAに集まっている。私が優先すべきは自分を成長させることだから、チームと一緒にいることを選択したの。シンガポールを離れるなんて考えなかったわ。

確かにトレーニングに制限が加わる時間、家から出られない時間が多かった。でも今はずっと状況は良くなっている。以前はパートナーは1人、小さな空間でしか練習できない時期もあったけど、もうジムにはたくさんの人が来ることが出来ようになったわ。シンガポールの状況は、全てにおいて好転しているから」

──ところでONE女子MMA戦線を考えると、アトム級はGPがあるなど盛り上がりを見せ、ストロー級はヂィンナン選手が淡々と挑戦者を倒している印象があります。今後、ストロー級をアトム級のように盛り上げるのか、再びアトム級に挑戦することを視野に入れているのか、どちらでしょうか。

「以前からアトム級に再度挑むことは頭にあった。と同時にストロー級を支配し続けたい。そして同じことをアトム級でも、やり遂げたい……と思っている」

──了解しました。ではチャレンジャー三浦選手の印象を教えてください。

「なんといっても、素晴らしい柔道家ね。名前は忘れてしまって申し訳ないけど、首と肩を固めるテクニックは素晴らしいわ。そして常に対戦相手の腕を極めてきた。そこが一番印象深いわ」

──三浦選手はヂィンナン選手が完封したティファニー・テオに敗れています。それから1勝をしたのみですが、チャレンジャーに相応しいと考えていますか。

「対戦相手がチャレンジャーとして相応しいかどうかなんて考えたこともない。ONEはハードにトレーニングを積んでいる選手たち対して、フェアにタイトルを掛けて戦う機会を与えているわ。Aという選手がBという選手に負けて。Bという選手がCという選手に負けたからといって、CがAに勝てるとは限らない。勝負に三段論法は通じないから」

──その通りですね。では三浦選手の首投げからの袈裟、そしてキーロックに対して。組み技や寝技での防御にはどれほど自信を持っていますか。

「試合がグラップリングやレスリングの展開になっても、何も問題ない。打撃、グラップリング、レスリングの全てにおいて、トレーニングキャンプで新しい技術を摂り入れてきた。何よりも自分を信じている。そこが一番大切で、自分が勝つことを一切疑っていないわ。

シィオン・ヂィンナンがネクストレベルに進んだことを世界に証明したい。キャリアの序盤から変わらず、多くの人が私をストライカー、ボクサーとして認識しているようだけど、これまでにどれだけ強いグラップラーと戦ってきたか。前回の防衛戦ではミッシェル・ニコリニの柔術に屈しなかった。寝技も対応できたわ。全てのおいて新しくなっているところをアヤカ・ミウラとの試合で見せたいと思っている」

──ヂィンナン選手のハートの強さを十分に知っている日本のファンに一言お願いします。

「日本のファンにはいつも感謝しているわ。2年前に日本で戦った時に接してくれた日本のファンほど、私のキャリアで真摯に応援してくれる人達はいなかったわ。何人ものファンが私に迷惑を掛けないように、凄く長い間ジッとホテルで待ってくれてから、サインや写真撮影をお願いしてきてくれたの。そんなファンの人達に、変わらず良い試合を見てもらいたい。ベストを尽くすわ」

■視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

<ONE世界女子ストロー級(※キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※キロ)/5分3R>
仙三(日本)
エリープトゥア・シレガール(インドネシア)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

The post 【ONE Heavy Hitters】三浦彩佳の挑戦を受けるパンダ=シィオン・ヂィンナン「何よりも自分を信じている」 first appeared on MMAPLANET.
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ABEMA MMA MMAPLANET ONE ONE Heavy Hitter ONE Heavy Hitters キック ジェイムス・ナカシマ ジェレミー・ミアド チャンネル トロイ・ウォーセン ホイ・リアン ボクシング モン・ボー レアンドロ・アタイジ 三浦彩佳 上久保周哉 仙三 岡見勇信 神田コウヤ

【ONE Heavy Hitters】ミアド戦へ、満身創痍=仙三─01─「明日でも、今日でも。やる覚悟はできている」

【写真】13カ月前、ホイ・リアン戦では仙三は拳を負傷しても、守りに入ることなく勝利を手にしていた (C)ONE

14日(金・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE Heavy Hitterで仙三が、ジェレミー・ミアドと対戦する。

ONEで戦うようになって3年、大きなケガが続いた仙三にとって、1年1カ月振りの試合。決して体調的には万全でないことが、言葉からも伝わってきたが──その分、覚悟ができている。前回、拳が折れても前に出てジャブ、ヒザを続けたように仙三はミアド戦に、いやMMAファイター人生に向き合っていた。


――年が明けて14日にジャレミー・ミアドと戦う仙三選手です(※取材は昨年12月25日に行われた)。調子の方は如何ですか。

「今、試合に向けて追い込み練習と体重を落とすというところで一番キツイ時期ですね」

──2020年12月以来、1年1カ月振りの試合になります。前回のホイ・リアン戦は思わぬ苦戦といいますか、仙三選手の調子が悪かったように見えました。

「あの試合は正直、めちゃくちゃきつかったです。全くプランとは違う試合になってしまって。思った通りの動きが全くできず、終わった後も負けたような気持ちでいて……凄く反省していました。回りからは『勝ったんだから、良かったじゃん』とは言われたのですが、最悪の試合をしてしまいました」

──体調が悪かったのかと思ったような動きでした。

「実は試合が始まって30秒ぐらいで、最初のパンチで拳が折れてしまって……」

──あぁ……、そういうことが起こってしまっていたのですね。

「めちゃくちゃ痛くて、気がつけば初回は攻め込まれていました。2Rも作戦とか全て飛んでしまって」

──作戦通り戦えないのは、その状況では致し方ないかと……。

「とにかく、前に出続けようと思って戦っていました」

──試合前、試合中と仙三選手が万全の体調で戦うことができたのは、いつが最後だろうと思ってしまいます。

「本当に……ONEの3試合、ここ3、4年はケガが多くて……」

──しかも小さなケガでなく、骨折など大きなケガが多いです。

「そうですね……パンクラスで(若松)佑弥君と試合をしてから(※2018年2月)ずっとですね。肩が折れて、足が折れて、拳が折れました。そういうのが立て続けで……。完治せずに試合をして……やっぱりファイターなんで。戦わないとファイターじゃないんで」

──それだけケガ続きだと、調整にも問題が生じていたかと。

「練習はできていなかったです……。前の試合も全くスパーリングができていなくて。アディワンとの試合でヒジが折れて、スパーリングができなかったことと初回に拳が折れたことが影響したと自分では思っています。

今回の試合は実戦的なスパーリングの数を増やして、その練習に絞って調整してきて数週間やってきました」

──ここで1年空いたことで体調的な部分でも持ち直せたと願っています。

「そうですね……。やれることはやってきたという感じです。自分も年齢も年齢なので、試合はしっかりとやっていきたいのですが、これだけ空いたことは今となってはポジティブに捉えています。日々、こうやって格闘技が出来ていること、あの舞台で試合ができることが最高で有難いです。

メンタルの部分ではこの1年、自分のなかで成長したというのは感じています。反面、格闘技の技術であったり、何か上積みされたかといえば、その時間はなかったです。ケガを治す時間が長く、練習する時間が十分だったとは言えないので。その分、考える時間がもの凄く長かったので…格闘技に対する考え方、試合に対する考え方、自分に対して向き合ってきたことが試合に生きるかと思っています」

──そういうなかでONEも大会開催を取りやめたり、カードの調整がたびたび見られましたが、今回のミアド戦のオファーはいつ頃だったのでしょうか。

「決まったのは12月になったばかりか、その直前でしたね。正直、体調的にどうだろうが、試合のオファーがあれば戦うつもりでいつもいます。練習が十分にできているかといえば、決してそうではなくても」

──その分、覚悟はできているという風に感じられます。

「覚悟は常にできています。明日だろうが、今日だろうが、いつでもやれるという気持ちでいます」

──神田コウヤ選手に話を伺った時、プロになりたいという選手はそこそこ集まってきても、気が付けばいなくなっている、と。それだけの練習が松戸や柏では行われているということですよね。

「そうですね、自分はデキる人間としかやっていないので。若い、分からない子とはあまり肌を合わせないようにしていて。でも新しいデキる選手もいますし、今日も杉山(廣平)君にマンツーマンで練習してもらっていました。強くて、若い選手がいっぱい入ってきているので練習相手には困らないです。誰かしら、そういう強い選手がいるのでスパーリング相手という部分では全く問題ないです」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
1月14日(金・日本時間)
午後7時00分~ ABEMA格闘チャンネル
午後7時00分~ONE Super App

<ONE世界女子ストロー級(※キロ) 選手権試合/5分5R>
[王者] シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者]三浦彩佳(日本)

<ONEキックボクシング世界ヘビー級選手権試合/3分5R>
[王者] ロマン・クリキア(ウクライナ)
[挑戦者] ムラット・アイグン(トルコ)

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
セーマーペッチ・フェアテックス(タイ)
タワンチャイ・PKセンチャイムエタイジム(タイ)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
ジェイムス・ナカシマ(米国)
ザイード・イサガクマエフ(ロシア)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
スーパーガール・ジャルーンサックムエタイ(タイ)
エカテリーナ・ヴァンダリエヴァ(ベラルーシ)

<ストロー級 (※キロ)/5分3R>
仙三(日本)
ジャレミー・ミアド(フィリピン)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
エリアス・マムーディ(アルジェリア)
ヴァウテウ・ゴンカウベス(ブラジル)

<キック・ヘビー級/3分3R>
ベイブラット・イサエフ(ロシア)
ヤンニス・ストフォリディス(ギリシャ)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
岡見勇信(日本)
レアンドロ・アタイジ(ブラジル)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
トロイ・ウォーセン(米国)
上久保周哉(日本)

<女子ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>
ティファニー・テオ(シンガポール)
モン・ボー(中国)

<ストロー級(※56.7キロ)/5分3R>※
ロビン・カタラン(フィリピン)
エリープトゥア・シレガール(インドネシア)

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【Fight&Life】平田樹と対戦。リトゥ・フォーガット──ダンガルと父と、クシュティ、そしてMMA

【写真】このロングヘアーにも彼女のファミリーの秘話が背景にある(C)MMAPLANET

本日22日(金)発売のFight&Life#87には10月29日にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE NEXTGENで、平田樹と対戦するリトゥ・フォーガットのレポートが掲載されている。

インド映画史上最大級のヒットとなった「ダンガル きっと、つよくなる」で自身の父と姉が題材となり、インドで最も有名なレスラーとなったリトゥだが、彼女の姿をスクリーンで追うことできない。

映画では描かれなかった3女とクシュティの時代、そしてMMA転向時の父の言葉、さらには平田樹の印象など同レポート用の取材で話したリトゥの言葉をここで紹介したい。


(C)ONE

──リトゥ、9月3日のモン・ボー戦でもレスリングと並ぶ最大の武器、ハートの強さを見せてアッパーカットでダウンを喫した展開から逆転勝ちを収めました。

「前回の試合はかなり難しい展開になり、まっすぐ勝つことはできかったわ。アッパーカットを受けてノックアウト寸前だったけど、私は子供の頃から絶対に諦めないことの大切さを学んできたから、レスリングを使って2Rからテイクダウンを決めて、パウンドで攻めることができたの」

──MMAデビュー当初よりも、今の方がテイクダウンも思い切りが良くなり、シングルレッグやダブルレッグ以外にも多岐にわたるテイクダウンを仕掛けるようになりました。

「確かに最初のころは普通のコンビネーションしか見せることはできなかったけど、過去数戦ではもっと色々と使うことができて……私自身MMAを始めてからもレスリングは日に日に上達しているわ。次の試合ではどれだけ私のレスリングと打撃が進化したのかを見てもらうわ」

──リトゥはインド一有名なレスリング一家で育ち、姉妹もレスリングで活躍しています。そして「ダンガル きっと、つよくなる」がヒットしたことにより、世界中に存在が知られるようになりました。映画が大ヒットしたことで、リトゥと家族はどのような影響を受けましたか。

「映画の公開後、私と家族の生活は大きく変わったわ。インドだけでなく、世界中の人が私の家族のことを知るようになったから。それまでは近所の人しか私たちのことを知らなかったのに、国民的な英雄みたいになって、それ自体はとても嬉しいことだけど、それまで以上に責任を感じるようになったわ」

──映画では2人の姉ギータとバビータだけを追っていましたが、リアルな人生ではリトゥとギータはわずか5歳違い。映画では映されていない、リトゥと他の姉妹のレスリング人生も存在しています。映画のようにリトゥもクシュティからレスリングを始めたのですか。

「全てはインドの伝統的なレスリング、クシュティから始まり、そこからフリースタイルレスリングに進んだの。クシュティを始めたのは8歳だったわ」

──映画ではインドでは普通の女の子はレスリングをしないように描かれていましたが、本当にそのような状況だったのでしょうか。

「私がクシュティを始めたころは、確かにレスリングは男のスポーツだったわ。でも父が現状を打破しようとしたから私たちはクシュティを始めたの。確かに簡単ではなかったけど、努力を続けていれば難しくなかったわ。男性社会が、女性を認めることで女子もレスリングができるわけだから」

──今、リトゥは長髪ですが、クシュティを始めた時は映画のようにお父さんから髪の毛を切られてしまったのでしょうか。

「父は男の子のようになれということではなくて、レスリングをするのに長髪は邪魔だと考えていたの。それにショートだと手入れが簡単だから(笑)」

──コーンロウという判断はなかった?

「あぁ、コーンロウ自体をインドではほとんど見ることがなかったの。クシュティは土に水をまいたり、油を落として戦うから練習中でも髪の毛が泥だらけになるの。だからショートの方が適していたのは間違いないわ」

──なるほどぉ!! そのクシュティの経験はMMAを戦ううえで生きていますか。

「クシュティはグラウンドの展開が多くて、一度寝技になるとフォールを狙ってずっとグラウンドの攻防になるから、コントロールという点では役立っていると思う。

その一方でフリースタイルレスリングはクシュティよりもテクニック、スピード、敏捷性が求められるからMMAを戦う場合はフリースタイルレスリングの方がアドバンテージになっているという面は否定できないかな。

たださっきも言ったようにMMAではコントロールも重視されるのでクシュティの経験が、私の武器になっていることは間違いないと思う。と同時にMMAはパウンドがあるなかでコントロールをするので、スペースが必要でよりコントロールする力が必要になるから、そこを練習しているの」

──リトゥは有名なファミリーの一員で、U23世界大会では銀メダルを獲得。インドのプロ・レスリング・リーグ(フリースタイルレスリングのチーム対抗戦リーグ)でももっとも契約金の高いレスラーでした。なぜMMAへの転向を考えたのでしょうか。

「確かにMMAに転向したとき、私はインドのレスリング界のスター選手の1人だった。でもMMAにはずっと興味があって、注目していたの。子供の頃から人とは違う挑戦をすることが好きだったから、インド人初のMMAチャンピオンになりたいと思ったの」

──お父さんの反応はいかがでしたか。

「MMAに転向することを伝えた時、父はまず『オリンピックが近づいているのにか?』とは言っていたわ。でも私がMMAを戦いたい気持ちを無碍に否定することはなかった。そうね父は全く反対せず、『どんな競技だろうが、インドの誇りになってくれ』と言って、私の考えを尊重してくれたわ」

──素晴らしいですね。インド人初のMMA世界チャンピオンはアルジャン・ブラーが4月のONE ダンガル大会でONE世界ヘビー級チャンピオンとなりましたが、女子アトム級GPは世界挑戦権が賭けられたトーナメントで2週間後に準決勝で平田樹選手と戦います。その一方で、シンガポールはコロナ陽性者が爆発的に増えました。ただし、政府は重症化率が非常に低いことでロックダウンはせずに、コロナと共生すると宣言しています。このような状況でイヴォルブMMAの練習は制限を受けていないですか。

「一度ジムが3日連続で閉鎖となったほか、スパーリング相手は1人限定で、交代が認められていない状態ね。私はサイズも同じで、レスリングができるリュート(澤田龍人)がいつもパートナーよ」

──澤田選手は以前からリトゥは本当にレスリングが強いと言っていました。

「(笑)。リュートは私にとって最高のスパーリング・パートナーよ」

──では平田選手の印象を教えてください。

「打撃では彼女の方が上ね。経験も私よりあるし。ただし、私のレスリングの方が彼女の柔道より強力よ。私のパワーこそ最強で、誰も対抗することはできない。ファンにとっても面白い試合になると思うけど、私が最強だと証明する試合にしたい……そうなるわ」

──ところで今回のGPではハム・ソヒとデニス・ザンボアンガの判定が問題となり、結局ハム・ソムは負傷で準決勝を欠場しました。

「あの試合が論争になったことは私には関係ないわ。私は私の試合に集中するだけだから。最強の選手がチャンピオンになるべきで、私はGPで優勝する準備はできているから」

※リトゥ・フォーガットのファミリー構成などが記されたレポート掲載のFight&Life#87は22日(金)より発売されています。

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MMA ONE ONE Empower モン・ボー リトゥ・フォーガット

【ONE Empower】初回にアッパーでダウン奪われたリトゥ、魂のクシュティ&パウンドで逆転勝ち

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
リトゥ・フォーガット(インド)
Def.3-0
モン・ボー(中国)

ジャブを伸ばす両者。モン・ボーが左ローを蹴り、リトゥの左ジャブに左ローを続ける。リトゥのシングルレッグは遠く、モン・ボーが切ってパンチを落としながら足を抜く。続くリトゥの踏み込みに、モン・ボーは頭が当たったとアピールして試合が中断する。再開後、また頭から入っていったリトゥは、シングルからバックに回る。モン・ボーが胸を合わせると、いなしたリトゥはヒザを入れ自ら離れる。

モン・ボーは右ストレートを当て、リトゥは続く右にダブルレッグもアンダーフック&スプロールで倒せない。スタンドに戻り、荒い右フックで前に出るリトゥだが、直後にモン・ボーの右を受け、動きが止まるとアッパーからパンチを纏められダウンする。シングルを切り、ヒザを入れ、立ち上がってもエルボーを入れたモン・ボーは、倒れたリトゥからマウント奪い腕十字へ。

腹ばいのまま腕を伸ばされたリトゥだが、腕を抜いてバックに回るとテイクダウンを決めパウンドを落としたところで時間となった。

2R、テイクダウン狙いを切ったモン・ボーが右を当てる。続いてアンクルピックからファイヤーマンキャリーの連係でテイクダウンに成功したリトゥは、腕十字を防いでパスを決める。サイドで抑え、エルボーを連打するリトゥ。モン・ボーがシンブルも、リトゥは譲らずサイドバックからヒザで顔面を狙う。ついに嫌がったモン・ボーが引き込むとボディからパンチをリトゥは連打する。

ハーフに戻されてもエルボー、パンチを続けるリトゥは足を抜いて顔面にヒザを連続で入れ、クルスフィックからパンチを連打する。モン・ボーも腕を抜いて立ち上がり、時間は残り90秒に。距離を取るリトゥは、息を整えているか。モン・ボーもダメージの回復に努める。距離が近づくと、リトゥは右オーバーハンドを入れて、イーブンに持ち直した。

最終回、リトゥのテイクダウン狙いに、モン・ボーの前蹴りが顔面に当たる。後方に倒れたリトゥだが、ガードを取手から立ち上がりシングル、ハイクロッチでテイクダウンを奪う。サイドを取ったリトゥはパンチ、ヒザをワキ腹に蹴り込む。さらにエルボーをワキ腹に連打するリトゥは、ブリッジを潰しヒジを続ける。続いて顔面にヒジ、そしてヒザを入れたリトゥは足を戻させず、ブリッジも許さない。

残り2分、ケージ際に移動したモン・ボーだがスクランブルに持ち込めず、サイドで抑えられた時間を続く。エルボーをワキ腹に落とし続けるリトゥは、ハーフに戻されてからはパンチを顔面に纏め時間を迎えた。

初回にアッパーでダウン奪われたリトゥだが、魂のレスリング=コシュティ&パウンドで反撃──結果、ジャッジは3者ともリトゥを支持。モン・ボーも笑顔を浮かべて、リトゥと抱き合った。


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【ONE Empower】ヂィンナンに挑戦、ミシェウ・ニコリニ「柔術で勝つとかは、関係ない」

【写真】挑戦者、でも女王の風格(C)MMAPLANET

本日3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Empower」のメインで、ムンジアル黒帯8冠&DACC優勝のミシェウ・ニコリニが、ONE世界ストロー級王者シィオン・ヂィンナンに挑戦する。

組み技で彼女に比肩する選手はONEには存在しない。それでもMMAを戦う彼女にとって柔術は、勝つための一つの要素であることを明言した。

鍵は打撃。そんな世界挑戦を前にニコリニに話を訊いた。


──シンガポール入りして、今の調子はいかがですか(※試合は8月27日に行われた)。

「全てにおいて良い感じね。2日前にシンガポールに着いて快適に過ごしているわ。ホテルのバブルにいて、外出はできないけど問題ない。トレーニングもできているし、今もプールで泳いできたばかりなの。ファイトウィークだし、これで十分よ」

──フラストレーションはなさそうですね。

「この状況だしね。外をで出歩くことがショーを開くことに対して、どれだけ危険かは分かっているから。私はブラジルに住んでいるし、COVID19と向き合うには本当に色々な制約があることを経験してきたわ。シンガポールで試合をする。そのために必要な感染予防対策に従うのは当然の話よ」

──さすが大人ですね。ブラジルでは、大変なことを乗り越えてきたかと思います。

「そうね。今は練習も自由になったわ……でも、ようやくね。ブラジルでは国民の大体50パーセント以上がワクチン接種を済ませたから、よりオープンになってきていて。人々も以前のような生活を求めてワクチン接種を受けているわ」

──つまり、ワクチン接種が進むまで多くの制限があったということですね。

「今でも自主的に信頼のおける少人数のグループで練習をしているけど、街中はよりオープンになっているわ。1年半前、ブラジルでコロナ感染が爆発的に広まる前に、私はタイトル挑戦が決まっていて。パンデミックが始まった時も、懸命に練習だけは続けていたの。ずっとトレーニングパートナーと2人っきりで。来る日も、来る日も何カ月間と、彼女と2人で練習を続けたわ。8カ月前に練習場所が開放されるまで」

──パンデミック後、ブラジル国内でグラップリングの試合に出るようなこともなかったのでしょうか。

「ブラジルでは今年になるまで、ほとんどコンペティションが行われていなかった。私にとって、今回のタイトル戦はCOVID19が広まってからは初めての試合よ」

──今大会はONEで初めての女子だけのイベントになります。

「アメージングね。このショーのヘッドライナーになれて、凄く嬉しいわ。何より、本当に素晴らしい選手が揃っていることが最高ね。アトム級GPがあって、私はストロー級。アトム級のように層が厚いということはないけど、シィオン・ヂィンナンがいて、アンジェラ・リーもチャレンジした。これからストロー級にも強い選手が集まってくると思うわ。そうそう、名前は忘れたけど良い日本人選手(※三浦彩佳)もいるし。あの子も凄く良い選手だし、これからはストロー級の戦いも面白くなってくるはず。私自身、楽しみでしょうがない気持ちね」

──ではその頂点にあるチャンピオン、シィオン・ヂィンナン選手の印象を教えてください。

「個人的には知り合いじゃないんだけど、皆からとても良い人だと聞いているわ。打撃はもちろん、グラウンドゲームもできるし、上手く試合をまとめることができる選手ね。動きも速い。とても尊敬しているけど、ケージのドアが閉められたら倒すべき相手。どうなるのか、楽しみにしてほしいと思っている」

──いくら彼女が寝技ができても、ミシェルの寝技と比肩できる選手はONEにはいません。とはいえ、あのストライカーを相手にどれだけに寝技に持ち込むことができるのか。テイクダウンが鍵を握ってくると思いますし、そのためには打撃も必要です。

「ブラジルでずっと打撃の練習をしてきたわ。去年、シィオン・ヂィンナンと戦うことが決まってから。私のスタンドゲームは成長した。でもパンチを打たなくて、柔術に持ち込めるならそうするわ(笑)。彼女と私の距離が近づいた時、何かが起こるから。そこは期待してほしいわ」

──グラップラーが序盤からテイクダウン&コントロールしても、フィニッシュできないと疲れてガスアウト状態に陥るという試合は幾千と行われてきました。

「大丈夫よ。5Rのスパーリングを2度、3度と1日に行ってきたから、スタミナには問題はない。全てで、上手く仕上げることができてから。スタミナがどれだけもつか。多くの人はスタミナをつけるために走れというわ。でもファイターのスタミナはランニングではなくて、スパーリングで養われるもの。リアルなシチュエーションでのスパーリング、ケージのなかで起こる全てのことを予想し、全ての動きを使ったスパーリングでしかMMAファイターのスタミナは創れないと私は思っているの。

なにより、今回の試合にむけてデミアン・マイアとずっと練習してきて、ずっとアドバイスを受けてきたの。動き、技、思考とあらゆる面でデミアンはリードしてくれて。ずっとストライカーやレスラーと戦ってきたから、私にとってデミアン以上に参考になる選手はいないわ。彼は私のアイドルよ」

──デミアン・マイアは今も、そしてこれからもケージのなかで最高の柔術家です。ただし、彼はUFCで戦ってきました。ONEではグラウンドのヒザがあります。ここはどのように捉えていますか。

「グラウンドでのヒザは、私にとって追い風よ。寝技でのオプションが増えるし。使われることより、使う機会が断然多いはずだしね」

──ではデミアンのように引き込むことも考えていますか。

「デミアンのように引き込むのではなくて、私の戦い方として引き込むことはあるでしょうね。とにかくタイトに戦って、アタックすることが私を勝利に導いてくれることは確かよ」

──ところでミシェウは柔術の優秀性を示すためにMMAで戦う……という気持ちを持っていますか。

「ノー。そんなことは考えていないわ。私にとって本当に柔術は大切なものよ。簡単に身につくものじゃない。だからといってMMAを戦う上で、柔術は全てじゃない。私自身MMAを戦う時は、他のスタイルのトレーニングにより時間を割いているし。ボクシング、ムエタイ、レスリング、テコンドー、それらを混ぜた練習を、ね。

もちろん私は柔術のトレーニングをストップすることはないし、試合前以外は道着を着た練習も週に2、3度続けている。道着を着ることで、細かなディティールを知ることができるし、絶対に欠かせないわ。繰り返すけど、私にとって柔術はとても大切なもの。私は生涯、柔術家よ。

それは変わることはない。でも、打撃で勝つのか、柔術で勝つのか──とか、そういうのは関係ないの。勝つことが最大の目標だから、勝ち方にはこだわらない。ボクシングが成長しているから、そこを見せて勝ちたいとも決して思わない。私がウェルラウンダーだと試合で証明したいなんて考えていないし。チャンスがあれば柔術に持ち込んで、柔術で倒す。それで勝てるから。試合は勝つために戦うのよ。」

──ミシェル。色々と興味深い話、ありがとうございました。

「アリガト。日本の皆が私の試合を楽しんでくれることを願っているわ」

■視聴方法(予定)
9月3日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Super App

■ONE Empower 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者] ミシェル・ニコリニ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
リトゥ・フォーガット(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
平田樹(日本)
アリス・アンダーソン(米国)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP補欠戦/5分3R>
VV.Mei(日本)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

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【ONE Empower】落選からの復活、モン・ボーと対戦、リトゥ・フォーガット「どの試合も一番大切」

【写真】インドで知らぬ者がいない、姉を持つリトゥ。インド女子MMAのパイオニアだ(C)MMAPLANET

本日3日(金・現地時間)、シンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるONE「Empower」。同大会で開幕する女子アトム級ワールドGP1回戦でリトゥ・フォーガットがモン・ボーと対戦する。

4月29日に収録され5月15日に中継されたONE DangalでGP出場を1カ月後に控えながら、インド一有名なレスリング一家で育ったレスラーのリトゥは、打撃のスキルを確かめるために出場しビー・ニューイェンにキャリア初黒星を喫した。結果、GP出場権を失ったものの、大会の延期を経てで再び出場権を得ることとなった。

の延期期間、リトゥは今大会の1カ月強前──7月30日に開催されたONE Battle Groundにまたも強行出場するとリン・ホーチンを破り、GP出場を再び手繰り寄せた。この仕切り直しの一戦を経て、彼女が何となく掴んでいた自信は確信に変わったという。


──前回、インタビューをさせていただいた時はダンガル大会の直前でした。そしてビー・ニューイェンに敗れ、一度はGPメンバーから外れましたが、7月のBattle Ground大会でリン・ホーチンを下しGPメンバー返り咲きました。今の心境を教えてください。

「今は凄くワクワクしているわ。いよいよGPが始まるわけだし。ニューイェン戦の敗北……あの裁定には、ビックリして。信じられなかったし、残念というよりショックという表現の方が的を射ていたわね」

──打撃を効かされ、テイクダウンで疲れたリトゥでしたが、最後まで勝負を諦めていなかったです。特に最終回の魂のテイクダウンは素晴らしかったです。

「ありがとう。勝ち負けはどのスポーツでもつきもので、勝利から学べることよりも、敗北が学べることの方が大きいわ。そういう意味でも凄く勉強になった試合だった。戦いは少しでも早く、フィニッシュしなくちゃいけない。そういう気持ちで戦うことが必要だと、あの試合で学んだの。

それでも私は負けていなかったと思っているけど。できればスコアは皆が一目瞭然で分かるオープンスコアにしてほしいわ。確かに……試合中に少しミスもしたわ。GPのメンバーから外されたから、とんでもないぐらい動揺しちゃって。でも、私がONE女子アトム級で最強の1人だということを証明して、GPに戻るんだっていう気持ちでリン・ホーチン戦に臨んだの。あの試合ではGPで戦える力を証明できたと思っている」

──積極的に打撃を使っていましたね。

「毎試合、打撃は良くなっている。それでも自信をもって使うまでには至っていなかった。でも、この前の試合で確信をもって打撃を使えたわ。結果的にGPで戦うことができたので、この自信が上手く作用するはずよ。これから一つ一つ勝っていって、必ずタイトルを手にするわ」

──リン・ホーチン戦の前から、あの試合で勝てばGPに戻れるという確約があったのですか。

「皆、私がビー・ニューイェンに負けていなかったことは分かっていたはず。ジャッジがあんな風に裁定しただけで。だから私は自分の力を示そうと思って戦ったの。もう1度、自分の価値を上げないといけないから。ただ試合前に、勝てばGPに戻れるということは聞かされていなかった。でも私はその気でいたの」

──ではGP初戦の相手であるモン・ボーの印象を教えてください。

「タフな競技者で、私より経験が豊富ね。でも経験が全てじゃない。次の試合でファンはこれまでの私とは違う一面を見ることになるでしょうね。モン・ボーのようなタフな相手だからこそ、インドの虎はこのチャレンジに燃えているのよ」

──モン・ボーはGP参加者でも、特に体格に恵まれた選手だと思います。彼女のフィジカルをどのように感じていますか。

「このGPに出場する選手は、皆が揃って高い能力を誇っている。ただ、彼女がベストかどうかは戦ってみたら分かることよ」

──シンガポールは5月以降ロックダウンもあり、7月には再びジムがクローズされた期間もあったかと思います。

「練習に関しては少し難しい面もあったから、神経質になっていた時期もあったわ。でも、試合前だけ練習をしてきたわけじゃないし。ずっと練習してきたことが、この試合に生きることになると信じているわ」

──キャリアで最重要な試合になるかと思います。

「確かに、とても大切な試合ね。でも、それはこの試合がということではなくて、どの試合もとても大切な試合という意味で。この試合が重要で、他の試合がそうじゃないなんてことはないし。どの試合も一番大切な試合で、全力でチャレンジするモノよ。

何より私は、ONEにとって初めてのオール女子大会のGPで戦えることを誇りに思っているの。この大会がONEの未来に強い影響を与えることは間違いないでしょうね」

──リトゥのお父さん、お姉さんが題材になった映画「ダンガル きっと、つよくなる」では、ある女性が『インドの娘はただ子供を生むだけの道具。でも、あなたたちは違う。愛されている証拠』と話すシーンがありました。現状のインドがどうなのか、私は分かっていませんが、仮にそのような境遇にある女性たちに、今回の大会を通して伝えたいことはありますか。

「インドもあの映画の上映後、随分と変わったわ。それでも全てのインドの女性……インドの自身のことを顧みることができない女の子に対して、『揺ぎ無いに信念があれば、どんな逆境だって打開できないことは決してない』って伝えたいの。これ以上、言葉にすることは難しいけど、それは私の姉がやってのけたことだから」

■視聴方法(予定)
9月3日(金・日本時間)
午後8時30分~ ABEMA格闘チャンネル
午後8時30分~ONE Super App

■ONE Empower 対戦カード

<ONE世界女子ストロー級(※56.7キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]シィオン・ヂィンナン(中国)
[挑戦者] ミッシェル・ニコリニ(ブラジル)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
ハム・ソヒ(韓国)
デニス・ザンボアンガ(フィリピン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
アリョーナ・ラソヒーナ(ウクライナ)
スタンプ・フェアテックス(タイ)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
モン・ボー(中国)
リトゥ・フォーガット(インド)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP準々決勝/5分3R>
平田樹(日本)
アリス・アンダーソン(米国)

<キックボクシング女子アトム級/3分3R>
アニッサ・メクセン(フランス)
クリスティーナ・モラレス(スペイン)

<ムエタイ女子ストロー級/3分3R>
ジャッキー・ブンタン(米国)
ダニエラ・ロペス(アルゼンチン)

<女子アトム級(※52.2キロ) ワールドGP補欠戦/5分3R>
VV.Mei(日本)
ジュリー・メザバルバ(ブラジル)

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【ONE Empower】シンガポールのロックダウンにより、女子アトム級ワールドGP開幕が延期に……

【写真】延期を知らせるオフィシャルのCGにリトゥ・フォーガットでなく、ブラジルのジュリー・メサバルバがモン・ボーの横に確認できる (C)ONE

21日(金・現地時間)、ONE Championshipが5月28日(金・同)にシンガポール開催予定だったONE120「EMPOWER」を延期することをオフィシャルSNSを通して発表した。

ONE世界女子ストロー級選手権試合=王者シィォン・ヂィンナン✖ミッシェル・ニコリニで、日本から平田樹が出場するアトム級女子ワールドGPの開幕戦が準々決勝が予定されていたが、シンガポールのロックダウンにより延期が決まった。

シンガポール政府では14日(金・同)に16日(日・同)から6月13日(火・同)まで4週間のロックダウン措置を取ることを発表しており、既にレストランでの外食は禁止、家庭外での人と人が対面することは2人までに制限されている。

近々の7日間での1日の新規感染者が平均32人、それでも増加傾向にあるということでこのような厳格な措置が取れるということは、いかにシンガポールではコロナを制御してきたのか。そのなかで国際大会を完全バブルを創った上でONEが開いてきたのかということに驚かされる。

とはいえロックダウンの発動宣言から、今大会の開催が危ぶまれていたことは明らかで本来では同大会に出場する日本勢は19日(水)に離日予定だったが、日曜日に21日(金)に変更されることが伝えられていた。

またPCR検査も事前でなく空港で受けるよう指示があったことで、大会が行えないことは選手も薄々感じ取っていたに違いない。それでもONE首脳はシンガポール以外で急遽イベント開催できないか協議に入っていたという情報も聞き伝わってきたが、もちろん時間も渡航条件も厳し過ぎることは明白だった。

ONEから今後については言及されていないが、来月16日にロックダウンが解けたとしても隔離措置などを考えると、18日は難しいことが予想され、早くとも仕切り直しは25日を睨むことになるか。

また今回の延期発表でONEが用いたグラフィックでは、モン・ボーの相手が先日のONE Dangalでビー・ニューイェンに敗れたリトゥ・フォーガットでなく、ジュリー・メサバルバが写っていることが確認できる。


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