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【UFC258】カマル・ウスマンがドゥリーニョをパウンドアウト。ホルヘ・マスヴィダルに怒り爆発

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
カマル・ウスマン(米国)
Def.3R0分34秒by TKO
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)

開始直後に右を伸ばし、右ミドルとローを蹴るドゥリーニョ。構えを変えるウスマンの左に対し、ドゥリーニョがテンプルに右を入れ動きを止める。攻め急がず、間合を図って右、そして右ハイを蹴ったドゥリーニョだったが、ここでバランスを崩す。ウスマンは寝技にいかず、ローを蹴り隙を伺う。ドゥリーニョはマットに手をついて蹴りを狙い、爪先を掴んだウスマンが太腿を蹴っていく。

ドゥリーニョは足回しを続け、ウスマンは大きなパウンドでなく蹴りを入れる。立ち上がったドゥリーニョは左ヒザをボディに入れ、組まれても離れウスマンのジャブを見る。そのジャブを届かせたウスマンは、右ローを蹴る。スイッチしたウスマンは左ミドル、ドゥリーニョの右ヒザをキャッチしてもテイクダウンにはいかない。

ドゥリーニョは左を当て、ヒザを狙うがジャブを受ける数が増える。ハイから組みに行ったドゥリーニョが直後に右を伸ばす。さらに右から左、アッパーを入れたドゥリーニョが初回を取った。

2R、右を伸ばした前に出るドゥリーニョに対し、ウスマンは左ジャブを連続で当てる。その左ジャブに右ローをドゥリーニョが合わせると、スイッチしたウスマンが右ジャブを伸ばす。オーソで左ジャブ、スイッチで左ストレートを伸ばしたウスマンだが、ここにドゥリーニョが右オーバーハンドを合わせる。直後にウスマンが左ジャブから、右を当てるとドゥリーニョがマットに手をつく。

ダメージの残るドゥリーニョにジャブを続けるウスマンが、左から右を入れ、サウスポーへ。オーソに戻して左ジャブを当てたウスマンは、スイッチして左ハイ。左ストレートを当てる。戻してジャブのウスマンに、ようやく右を当ててドゥリーニョだったが、続く右ローにジャブを合わされ尻もちをつかされる。

残り1分、じっくりと見てジャブを伸ばすウスマンに対し、ドゥリーニョも右を返し左ジャブを届かせる。最後の10秒でダブルを切られたドゥリーニョ。この受けの強さ、ウスマンの強さを改めて挑戦者は感じる瞬間となったのではないだろうか。

3R開始から間もなくして、ウスマンがドゥリーニョのローに右を合わせる。後方に倒れ、必死に足をきかせようとするドゥリーニョに思い切り右のパウンドを落とし、それでシングルを取りに来たところでウスマンがパンチを纏めると、レフェリーが試合をストップ。

涙にくれる敗者を眺め、ウスマンも目に手をやる。ウィナーコールのあと、ハグをして言葉を交わした両者。さらにサンフォードMMA陣営とハグをかわしたチャンピオンは、バックステージ・インタビューに向かった。

そして──「タフな……とてもタフな試合だった。ジムの状況と言い、ギルバートがライト級で敗れウェルター級に階級を上げた時、彼に協力して一緒にやってきたんだ。一緒に練習してきて、彼のカウンターの強さは皆を眠らせてきた。アレをもらって、『よし、やろう』ってなったよ。前のジムはダッチキックボクシングをやってきた。僕はサウスポーの練習をして、スイッチが大好きなんだ。トラビスはキャンプで常にジャブ中心に組み立てて来た。タフだったよ。僕はギルバートのことが大好きなんだ。でも、僕がチャンピオン。ここは僕のケージだ。ここに入って来るなら、友人でもなんでもない。始まったら終わるまで友達じゃない。自分のすべきことをしないといけないんだ。

僕のことをバカにするヤツもいる。でも僕はウェルター級王者でい続けるんだ。あの6日間しかキャンプができないと言い訳ができる状態でしか、試合を受けなかった野郎がいる。そして僕の鼻を折ったとか、そんなことばかり言っている。お前にフルでトレーニングキャンプできる時間をやるよ。誰とでも戦うけど、下らないことを言い続けるならケージで俺の前に姿を見せろ」とホルヘ・マスヴィダルに怒りを爆発させた。


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News Preview UFC UFC258 アンソニー・ヘルナンデス カマル・ウスマン クリス・グティエレス ジルベウト・ドゥリーニョ ディエゴ・リマ. アンドレ・イーウェル ブライアン・ケレハー ブログ ベラル・モハメッド ホドウフォ・ヴィエイラ リッキー・シモン

【UFC258】計量終了 アーリープレリミ、プレリミにマーヴェリック、シモン、ホドウフォら注目選手

【写真】いよいよ待ったなし、UFC世界ウェルター級選手権試合 (C)Zuffa/UFC

13日(土・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC258「Usman vs Burns」の計量が12日(金・同)に行われた。

メインでチャンピオン=カマル・ウスマンにチャレンジャー=ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズが挑戦するUFC世界ウェルター級選手権試合を筆頭に、全12試合に出場する24人の選手は誰1人計量失敗がなかった。


PPVラインナップが世界戦に断トツの注目度の高さがあるからか、メインカード5試合、プレリミ4試合、アーリープレリミ3試合のなかにバランスよく気にあるファイトが散りばめらた感のがある。

アーリープレリムではオープニングに昨年末30日で2度目のSUG出場を果たし、Invicta FC世界フライ級タイトルコンテンダーのパール・ゴンザレスを圧倒。

5分という短い本戦試合タイムながら4分11秒にRNCを極めたジリアン・ロバートソンが、そのInvicta FC時代にそのゴンザレスに勝利しているミランダ・マーヴェリックと対戦する。

フェニックスシリーズ優勝、力強いレスリングがベースのメーヴェリックはこの試合を皮切りに順調にステップアップを果たせば今大会のセミで戦うメイシー・バーバーやアレクサ・グロッソのポジションを得られる期待の素材だ。

同じくアーリープレリミからはフェザー級のリッキー・シモン✖ブライアン・ケレハーの一戦も見逃せないマッチアップだ。

コロナから活動を再開した直後のオクタゴンで5月、6月、9月と戦い2勝1敗だったケレハーが、2021年第一弾のUFC ABCでシモンと戦う予定だったが、コロナウィルスに感染し今大会に両者の対戦は延期されていた。

シモンの特徴は打撃とテイクダウンが一体化し、スクランブル上等の動きを止めないスタイルにある。ワイドスタントで前進運動と上半身の捩じり効果を同時に発揮できる強靭な肉体から腹、顔にパンチを振り分け、終着点となるダブルレッグに持ち込む。倒した後は、抑えないでリリースするとこにエネルギーを使い過ぎないアタッキング&省エネという彼の秘密が隠されている。

とはいえケレハーもこの動きに遅れを取らず、また接近戦が続くようであれば圧力でう回ることも十分に考えられる。PPVカードでおかしくない、フェザー級戦は動きを止めた方が敗れる──回遊魚MMAとなろう。

蹴りのレベルチェンジというべき左右の両方向から、上下を散らして下で仕留めるクリス・グティエレスと、UFCで挙げた4勝のうち3試合がスプリット判定勝利という粘り強さが信条のアンドレ・イーウェル。

加点方のグティエレスと、減点しないイーウェルの我慢比べの一戦だ。

ベラル・モハメッドとディエゴ・リマのウェルター級戦も前者が陽性となり、12月に実現しなかったカードの仕切り直しだ。

テイクダウンに帰結する打撃ながら、KOパワーを持つモハメッド、仕切り直しのUFC再契約シリーズ=TUF25から3勝2敗としぶとく粘り、イーウェルにも似て直近の2試合がスプリットを制いているリマ──しんどい削り合いが展開されそうだ。

プレリミメインはミドル級でホドウフォ・ヴィエイラがアンソニー・ヘルナンデスと相対する。黒帯で階級と無差別でムンジアルを制すること5度、2015年のADCCも99キロ級を制したグラップリング無双のホドウフォはMMAでも無敗の7連勝中と怪物ぶりをいかんなく発揮している。

オクタゴンでも2連続で肩固めで一本勝ちというホドウフォが、LFAミドル級王者からUFCにステップアップを果たし、1勝2敗のヘルナンデスを相手にさらなるステップアップを賭けた試合に臨む。

メインカードではライト級のボビー・グリーン✖ジム・ミラーがそれぞれ 156ポンド(70.76キロ)と155.5ポンド(70.53キロ)で計量をパスしていたが、直後にバックステージにグリーンが倒れ試合出場が不可能となった。

■視聴方法(予定)
2月14日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■UFC258「Usman vs Burns」計量結果

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]カマル・ウスマン: 170ポンド(77.11キロ)
[挑戦者]ジルベウト・バーンズ: 170ポンド(77.11キロ)

<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー: 126ポンド(57.15キロ)
アレクサ・グラッソ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ミドル級/5分3R>
ケルヴィン・ガステラム: 186ポンド(84.37キロ)
イアン・ハイニッチ: 185.5ポンド(84.14キロ)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス: 185ポンド(83.91キロ)
マキ・ピトロ: 185ポンド(83.91キロ)

<ミドル級/5分3R>
ホドウフォ・ヴィエイラ: 186ポンド(84.37キロ)
アンソニー・ヘルナンデス: 186ポンド(84.37キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ディエゴ・リマ: 171ポンド(77.56キロ)
ベラル・モハメッド: 169.5ポンド(76.88キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
ポリアナ・ヴィアナ: 116ポンド(52.62キロ)
マロリー・マーチン: 115.5ポンド(52.38キロ)

<140ポンド契約/5分3R>
アンドレ・イーウェル: 138.5ポンド(62.82キロ)
クリス・グティエレス: 140ポンド(63.5キロ)

<フェザー級/5分3R>
リッキー・シモン: 145.5ポンド(66.0キロ)
ブライアン・ケレハー: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゲイブ・グリーン: 169.5ポンド(76.88キロ)
フィリップ・ロウ: 171ポンド(77.56キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジリアン・ロバートソン: 125.5ポンド(56.92キロ)
ミランダ・マーヴェリック: 125.5ポンド(56.92キロ)

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Interview UFC UFC258 カマル・ウスマン ジルベウト・ドゥリーニョ ブログ

【UFC258】旧友カマル・ウスマンに挑戦、ジルベウト・ドゥリーニョ「テイクダウンだってできる」

【写真】いつも通り終始笑顔だったドゥリーニョ (C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC258「Usman vs Burns」。

同大会のメインでジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズが、UFC世界ウェルター級王者カマル・ウスマンに挑戦する。

ブラックジリアンズ~サンフォードMMAで長きに渡って時間を共にしてきた旧友への挑戦は昨年7月に予定されていたが、ドゥリーニョが新型コロナウィルスに感染し直前に流れた。

同じく12月の対戦はウスマンが負傷し、今週末いよいよ両者の対戦が実現する。MMAPLANETではZoomでドゥリーニョをインタビュー──自信にあふれる言葉の数々が訊かれた。


──土曜日の夜、いよいよカマル・ウスマン戦が実現します。

「素晴らしいトレーニング・キャンプを行い、絶好調だよ。今回の試合はこれまでの試合とは違いコーチ全員、チームメイト全員が対戦相手のことを良く知っている。だからこそ、しっかりと準備ができて完璧な作戦を立てることもできた。今回の試合はこれまで以上に自信を持って戦えるよ」

──7月にウィルスに感染し挑戦できなくなった時は。どのような気持ちになりましたか。

「最初は状況を飲み込むことに苦労した。夢が実現するまであと僅かという所まで来ていたのに、どうなってしまったんだって。チャンピオンになれる立場から、遠ざかってしまうことは悲しかったし、辛かったよ。

でも気持ちを切り替えて、練習に取り組んだ。結果、精神的にも肉体的にもテクニック的にも去年の7月よりずっと成長して強くなっている。あのことを受け入れ、より成長できた。それに去年の7月は4週間しか調整期間がなかったけど、今回はフルトレーニングキャンプを実施できたからね」

──ところで7月から7カ月間、ドゥリーニョは柔術やグラップリングの試合に出てこなかったです。これまではMMAで試合間隔が空くと組み技の試合に出場していたのですが、やはりタイトル挑戦を前にして控えたということでしょうか。

「UFCが許してくれないんだ。前回の挑戦が流れ、僕の次の試合はタイトル戦だと決まっていた。だから他の試合に出てケガをされたら……ということだよね」

──UFCがそうすることも理解できます。ただ、ドゥリーニョの組み技も見続けたい気持ちもあります。

「僕も柔術やグラップリングのスーパーファイトには出続けたいと思っている。コンペティションに出ることで、柔術の強化につながるのは絶対だから。実戦トレーニングの意味でも組み技で戦いたい。だから、チャンピオンになったらグラップリングの試合で出られるようUFCとは話すつもりなんだ」

──なるほど、いかにもドゥリーニョらしいです。キャンプはサンフォードMMAでやってきたと思いますが、グラップリングに関してはホベウト・アブレウのファイトスポーツ・マイアミで行うこともあったのですか。

「サイボーグとはドリルを多くこなしてきた。それにファイトスポーツ所属のヴァグネウ・ホシャとのトレーニングもずっと続けてきた。ヴァグネウは今回の試合のコーナーマンだ。ファイトスポーツではしっかりと組みの練習をしてきたよ」

──ところで先ほどもドゥリーニョが今大会の対戦相手はコーチも練習仲間も良く知っていると言っていました。チームメイトとの対戦はやり辛さもありますか。

「う~ん、カマルはもうサンフォードMMAの所属ではない。コロラドでトレバー・ウィットマンと練習しているしね」

──ただヘンリー・フーフトはこの試合でコーナーに就かないと聞いています。

「なぜカマルがUFC世界チャンピオンになれたのか。ブラックジリアンズでヘンリーの指導を受け、サンフォードMMAで練習してきたからだよ。

チームメイトでなくなっても、ヘンリーにとっては僕と同様に教え子なんだ。だからヘンリーの判断を僕は尊重するよ。それにコーナーにはいなくても、ヘンリーは僕を勝たせるためにしっかりと指導をしてくれたしね。

さっきも言ったようにヘンリーだけでなく、全てのコーチ、チームメイトがカマルのことを知っている。そんな環境で準備してきたんだ。あとはケージのなかで勝つだけさ」

──カマルが彼のレスリング技術をディフェンス面で主に使い、打撃でもジャブを中心にタッチキックボクシングをして、その隙に一気にテイクダウンを狙う。そのうえで寝技には付き合わない。このような戦いをしてくると、相当にハードな戦いになるかと思うのですが。

(C)Zuffa/UFC

「そうやってくるだろう(笑)。ケージに近い位置で戦い、押し込んでくる。そこを想定して準備してきた。

問題ないよ。僕は自分の打撃を信じているし、ケージでの攻防でも負けない。それにテイクダウンだってできると思っているから、試合を楽しみにしてほしい。

パンチは僕の方が強いし、柔術も僕の方が上だ。気持ち、スタミナ、パワー、全てを一つに掛け合わすとカマルより優っている。

とにかく僕の方がハングリーだ。カマルがどんな気持ちで戦うのか、僕には分からない。でも、この試合に賭ける気持ちは僕の方が強い。チャンピオンになるために一番ハードな練習をしてきた。キャリア最高にハングリーな状態だよ。

土曜日にはフィニッシュして、世界チャンピオンになる。カマル・ウスマンをフィニッシュする、世界チャンピオンに相応しい力を見せるよ」

──日本の柔術家たちもドゥリーニョを応援していると思います。

「2010年に日本に行き、今もマルキーニョス、サトシのソウザ兄弟とは良い友達なんだ。今度、日本へ行くことができるのはいつになるか分からない。でも、絶対的にまた日本へ行く。少しでも早く皆に会いたいと思っている」

■視聴方法(予定)
2月14日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
正午~PPV
正午~WOWOWプライム

■UFC258対戦カード

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]カマル・ウスマン(米国)
[挑戦者]ジルベウト・バーンズ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー(米国)
アレクサ・グラッソ(メキシコ)

<ミドル級/5分3R>
ケルヴィン・ガステラム(米国)
イアン・ハイニッチ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジュリアン・マルケス(米国)
マキ・ピトロ(米国)

<ライト級/5分3R>
ボビー・グリーン(米国)
ジム・ミラー(米国)

<ミドル級/5分3R>
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)
アンソニー・ヘルナンデス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ディエゴ・リマ(ブラジル)
ベラル・モハメッド(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
ポリアナ・ヴィアナ(ブラジル)
マロリー・マーチン(米国)

<140ポンド契約/5分3R>
アンドレ・イーウェル(米国)
クリス・グティエレス(米国)

<フェザー級/5分3R>
リッキー・シモン(米国)
ブライアン・ケレハー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ゲイブ・グリーン(米国)
フィリップ・ロウ(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジリアン・ロバートソン(カナダ)
ミランダ・マーヴェリック(米国)

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News UFC UFC251 カマル・ウスマン ジルベウト・ドゥリーニョ ブログ ホルヘ・マスヴィダル

【UFC251】ドゥリーニョに代わり、UFCウェルター級王者ウスマンにBM王者ホルヘ・マスヴィダルが挑戦?!

【写真】現状としてウスマン✖マスヴィダル、もしくはウェルター級タイトル戦はなし──ということになる (C)Zuffa/UFC

5日(日・現地時間)、米国のESPNが11日(土・同)にUAEはアブダビのヤス島=ファイトアイランドで開催されるUFC251でUFC世界ウェルター級選手権試合=王者カマル・ウスマン✖挑戦者ホルヘ・マスヴィダルが行われると伝えている。

UFCの公式発表ではないとしながらも、UFCの情報発信源としてはオフィシャルと変わりない立場のESPNが報じているだけに、この試合が決定されたことはデフォルトに違いない。

挑戦者ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズがCOVID19の検査で陽性になったというショッキングなニュースから2日で、BMF(Baddest Mother Fucker)チャンピオンの挑戦が決まった。昨年7月にベン・アスクレンを5秒でKOし、一気に存在感を増したマスヴィダルはその4カ月後にネイト・ディアスを破りBMFのベルトを巻いていた。以来、8カ月振りの試合が6日前に了承した世界戦となる。

ちなみにマスヴィダルは現在ウェルター級ランキングでは3位、欠場となったドゥリーニョが1位で、2位にはコルビー・コビントンがランクされている。コビントンも話題に事欠かないファイターであるがウスマンには昨年12月に敗れたばかり、現状として話題的にはワールドベストの新挑戦者が出現したといえる。

とはいえマスヴィダルもドゥリーニョと同様に、1日に1万人以上の感染者を出しているフロリダ(※検査を受けた人数は8万人以上とされる)から出場となるだけに、不安はぬぐえない。現状UFCでは米国在住の選手は一旦はラスベガスを訪れ検査を受けてから現地に向かうことになっており、現地入り当日から試合前日まで、複数回の検査が控えている。

これは何もマスヴィダルだけでなく、王者ウスマンや他のファイターにもいえることだ。しかも、セコンドが感染している場合も試合に出ることができない──それがニューノーマルのMMA、大会当日までUFC世界ウェルター級選手権試合だけでなく、全試合が実現するかは確定しない時代となっている。


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News UFC UFC251 カマル・ウスマン ジルベウト・ドゥリーニョ ブログ

【UFC251】ウスマンに挑戦予定のドゥリーニョがCOVID19で陽性に!「僕はこのバトルに勝つ」と綴る

【写真】なんとも残念だが、ツイートできる状況ということなので、重症ではないはず。回復後の挑戦を待ちたい(C)MMAPLANET

3日(金・現地時間)、“devastating news, not feeling well but I’m going to win this battle! Stay safe out there! Much love”──「酷い知らせだ。たまらないけど、でも僕はこのバトルに勝つ。安全に脱して見せる。たくさんの愛を」とジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズが、謝罪のハートブレイクのスタンプをつけてツイッターで呟いた。

米国の複数のメディアが報じているのを受けて、本人がCOVID19のテストで陽性だったことを明かした形だ。このツイートで7月11日(土・同)にUAE・アブダビのヤス島に建設されたファイトアイランドで開催されるUFC251のメインで、サンフォードMMAの同門UFC世界ウェルター級王者カマル・ウスマンとドゥリーニョの世界戦は行われていないことが確定したといって良いだろう。

サンフォードMMA所属の選手では、ONE 世界ミドル級&ライトヘビー級王者オンラ・ンサンがSNS上でCOVID19のテストを受け陽性だったことを発表したばかりだった。上記にあるようにUFCのオフィシャルアナウンスはまだなく、ダナ・ホワイトも言及していないが、歴史に残るファイトアイランド大会の第一弾は、UFC世界フェザー級選手権試合=王者アレックス・ヴォルカノフスキー✖挑戦者マックス・ホロウェイ戦がメイン昇格の公算が高い。


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Interview Special UFC ESPN09 ジルベウト・ドゥリーニョ タイロン・ウッドリー ブログ 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:5月─その弐─ドゥリーニョ✖タイロン・ウッドリー

【写真】ウッドリーの消耗とドゥリーニョは覇気、対照的な精神状態だったか (C) Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年5月の一番、第2 弾は29日に開催されたUFC ESPN09からジルベウト・ドリーニョ・バーンズ✖タイロン・ウッドリーの一戦を語らおう。


──5月の青木真也が選ぶ、この一番。2試合目は?

「ドリーニョ✖ウッドリーです。タイロン・ウッドリーも年齢なんだなって。38歳で、ちゃんと年を食っている。それと優しいというか、弱いというか。ローリー・マクドナルドに完封された試合を思い出しましたね。

手詰まりになると、ずっとそのままなんですよね。絶対的なテイクダウンの強さを持っているのに、逆にテイクダウンまで取られてしまって」

──初回のダーティボクシングでダウンし、萎んでしまったのでしょうか。

「クリンチアッパーで」

──セコンドのディーン・トーマスが、4R前のインターバルで『全部取られているから、行くしかない』という指示をしていたのに、まるで出なかったです。

「行かなかったですねぇ。最後のラウンドでも、あそこで組みに行くって謎ですし。もう、この試合に関してだけでなく色々と疲れているのかなって感じました」

──30代後半で世界王座から転落し、ダイレクト・リマッチでなくトップ5に勝ってチャンスを掴めよ──という状況になると、もうしんどいのかなと。

「ドゥリーニョを当てられているということが、どういう意味が分かるわけですしね。『お前、もうイイよ』って言われているようなもので」

──青木選手はプロモーターと協力しあって、イベントを創る選手ですが、その役割を求められなくなると気持ちが落ちるということはあるのでしょうか。

「それは落ちますよ。『あぁ、そういう気なのね』みたいになって」

──では日本大会でホノリオ・バナリオと戦えとなると、張りはなくなったのですか。

「そこは、何て言うのか……仕事になりますよね。『じゃ、やりますか』って。そこで僕はウッドリーの今回の試合のように一発を貰っていないので分からないのですが、頑張れなくなる人もいるでしょうね。ただ、ウッドリーはそれよりも性格のような気がしました」

──ウッドリーの立場だと、自分を育ててくれたスコット・コーカーのBellatorでたくさんお金が欲しいとなるのではないかと。

「あぁ、もうUFCはイイやってことですね。そうだ、StrikeforceのChallengerとかでキャリアを積んできたんだから。まぁウッドリーにそう思わせるかもしれないぐらいの試合をドリーニョがやったということです。ショートノーティスでウェルター級に階級をあげてから、岡見選手に勝ったアレクセイ・クンチェンコをブッ飛ばした。どれだけウェルター級の方が体調が良いのかって。

ライト級ではトップどころと絡まなかったわけですからね。今回の試合でも体がムチムチしていたし、ウェルター級が合っているのでしょうね」

──道着を着たムンジアルの世界王者が、打撃でウットリーに勝つ。考えてみるととんでもないことですね。

「ドゥリーニョは今もグラップリングだけでなく、道着を着て試合に出ていますしね。競技柔術出身で、UFCでも最初は大切にされていなかった。でもウェルター級転向後はデミアン・マイア戦でもジャブにフックを合わせていましたし、アレはサンフォードMMA(ハードノックス)が使うパンチですよね。それとオーソドックスで右手、奥の手のアッパーが使えるのが大きいです。

右手のアッパーって、一番距離が遠くなるパンチじゃないですか? 自信がないと、怖くて打てないですよ。遠いところからアッパーって、キックボクシングでいえば大月晴明さんみたいな攻撃です。そこからダブルレッグを狙うという見方もできますが、それ以上の強振です。あの勢いはテイクダウンにいくパンチではない。なんか昇龍拳みたいに打っています」

──昇竜拳のごとく、戦力で殴ってダメージを奪うという。

「ドンドンって追撃して。あれも謎です。打撃で打ち勝って、柔術を使う。UFCで1年に4試合もしていて、その合間にグラップリングや柔術の試合に出ている。それがドリーニョの凄さです」

──試合後、サンフォードMMAの同門カマル・ウスマンに挑戦することをアピールしました。

「あれはぁ、チームといってもドゥリーニョはブラジル人のコミュニティがあるのかなって思います。それぞれの人種にティがあって、ノヴァウニオンのドゥドゥ・ダンタス✖マルコ・ロウロの初戦のような……勝った方が泣いて、勝利を喜べないという悲壮感はもうないんじゃないかと。

ファイトキャンプが同じということで、皆はUFCでトップになることを考えているので。でも、ウスマンは強い時のウッドリーですからね。ドゥリーニョは組んでも切られるし、打撃でもウスマンが上でしょう。

面白い顔合わせだけど、面白くない試合になる。ウスマン✖デミアン・マイアGSP✖ジェイク・シールズみたいな。面白くない試合のままならウスマンで、面白くなればドゥリーニョにチャンスもあるかなって思います。ドゥリーニョは打撃を振るようになっているので、チャンスは十分にあります。人生をひっくり返すかもしれないです」

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UFC ESPN09 UFC Result ケイシー・ケニー ジルベウト・ドゥリーニョ ブランドン・ロイヴァル ブログ マッケンジー・ダーン

【UFC ESPN09】試合結果 ウッドリーに圧勝、ドゥリーニョが世界獲りへ。ロイヴァルはベストファイト賞

【写真】初回のダウンダッシュからウッドリーを圧倒したドゥリーニョ(C)Zuffa/UFC

5月30日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFC ESPN09が開催された。

聖地ベガスに戻ったUFC。メインのウェルター級戦は前世界王者タイロン・ウッドリーとの打撃戦を制し、テイクダウンまで決めたジルベウト・ドリーニョ・バーンズが一方的な判定勝ちでウェルター級転向後4連勝を達成。同門の世界王者カマル・ウスマンへの挑戦をアピールした。

マッケンジー・ダーンはハナ・サイファースのダーティボクシングに苦しむシーンもあったがヒザ十字を極め、UFC女子戦史上初の足関節での一本勝ちを記録した。

LFA時代にフライ級王座を賭けて戦ったブランドン・ロイヴァルとケイシー・ケニーは、そろってティム・エリオット、ルイス・スモルカに一本勝ちしフライ級とバンタム級で確実に注目される存在となった。

ファイト・オブ・ザ・ナイトブランドン・ロイヴァル✖ティム・エリオット
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト=ジルベウト・ドリーニョ、マッケンジー・ダーン

UFC ESPN09
<ウェルター級/5分5R>
○ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)5R
判定
詳細はコチラ
×タイロン・ウッドリー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
○アウグスト・サカイ(ブラジル)3R
判定
×ブラコイ・イワノフ(ブルガリア)
<150ポンド契約/5分3R>
○ビリー・クゥアンティロ(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×スパイク・カーライル(米国)
<157.5ポンド契約/5分3R>
○ルーズベルト・ロバーツ(米国)2R3分26秒
RNC
×ブロック・ウィーバー(米国)
<女子ストロー級/5分3R>
○マッケンジー・ダーン(米国)1R2分36秒
ヒザ十字
詳細はコチラ
×ハナ・サイファース(米国)
<女子フライ級/5分3R>
○ケイトリン・チューケイギアン(米国)3R
判定
詳細はコチラ
×アントニーナ・シェフチェンコ(キルギス)
<ウェルター級/5分>
○ダニエル・ゴンザレス(米国)3R
判定
×ゲイブリエル・グリーン(米国)
<ライトヘビー級/5分3R>
○ジャマハル・ヒル(米国)1R1分51秒
TKO
詳細はコチラ
×クリジソン・アブレウ(ブラジル)
<フライ級/5分3R>
○ブランドン・ロイヴァル(米国)2R3分18秒
肩固め
詳細はコチラ
×ティム・エリオット(米国)
<バンタム級/5分3R>
○ケイシー・ケニー(米国)1R3分03秒
ギロチンチョーク
詳細はコチラ
×ルイス・スモルカ(米国)
<バンタム級/5分3R>
○クリス・グティエレス(米国)2R4分27秒
TKO
詳細はコチラ
×ヴィンス・モラレス(米国)


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Report UFC ESPN09 ジルベウト・ドゥリーニョ タイロン・ウッドリー ブログ

【UFC ESPN09】ドゥリーニョ、打撃で前世界王者ウッドリーを完封。同門ウスマンとの世界戦をアピール

<ウェルター級/5分5R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
Def.3-0:50-45.50-44.50-44
タイロン・ウッドリー(米国)

右フックを当てたドゥリーニョ、足にきたウッドリーにヒザ蹴り、ダーティボクシングでパンチを連打してダウンを奪う。そのままマウントを取ったドゥリーニョが、エルボーを打ちつける。しっかりと抑え、エビにも対応するドゥリーニョ。ウッドリーは左目の上を大きくカットし、ドリーニョにしがみつく。スペースを作り、エルボーを入れるドゥリーニョは足を絡んだマウントを続け、ハイマウントに。腰に手を回し、立ち上がることに成功したウッドリーに対し、ドゥリーニョが左ミドルを蹴る。

ハッと声を発して右ローを蹴ったドゥリーニョ。ウッドリーは右ボディを返す。ドゥリーニョが右ロー、ケージに詰まって瞬きをするウッドリーに左ミドルを蹴り、左フックにつなげる。そのままタイムアップを迎え、初回はドゥリーニョのモノとなった。

2R、ワンツーでウッドリーが前へ。さらに左ボディを入れ、右ロングフックを届かせる。ドゥリーニョは右前蹴りも、左フックを被弾して頭が下がる。勢いが落ちたように見えたドゥリーニョが左ミドルハイ、ウッドリーは間合いを図って左ジャブを伸ばす。ドゥリーニョが右ロング、さらにウッドリーの右にテイクダウンを合わせる。

見事にトップを取ったドゥリーニョは、ウッドリーの左足を右腿の上に置いて立たせない。ウッドリーは足を下ろし、ケージを背にしてウィザーでバックを許さないようにスタンドへ。その際にパンチをまとめたドゥリーニョが、ウッドリーをケージに押し込む。残り30秒で体を入れ替えたウッドリー、壁際にポジションを入れ替えつつラウンド終了に。

3R、まずドゥリーニョが左をヒット。さらに左ジャブを伸ばすが、ウッドリーが右ジャブを当て返す。飛び込んでワンツーを放ったウッドリー、ドゥリーニョが右を返す。ガードの上から殴るウッドリーに対し、ドゥリーニョが右ストレートを打ち込む。さらにウッドリーのローに左フックを合わせたドゥリーニョは、ローからワンツーを繰り出す。自らのヒザ蹴りで後方に尻もちをついたドゥリーニョが、苦笑して立ち上がる。

右カーフが効いた感のあるウッドリーは、左ハイをブロックしケージの前にステイする。さらに蹴りの後で左フックを当てたドゥリーニョが、微差ながらこの回を取ったか。

4R、ここも左フックを当てたドゥリーニョは、続くダブルレッグ狙いを受け止められる。エルボーを入れたが、ケージに押し込まれたドゥリーニョは相四つでヒザを突き上げる。ウッドリーは体を入れ替えられ、ケージを背にする。再びポジションを変えた両者だが、残り3分を切りレフェリーがブレイクを命じる。

ドゥリーニョは左ジャブを連続で伸ばし、テンカオを決める。ウッドリーはケージを背にしたままでいると、ドゥリーニョが右ストレートから左フック2発、さらに右フックを連打で決める。たまらず組みついたウッドリーだが、すぐにドゥリーニョが押し返し大内刈りでテイクダウンを決める。動きが落ちたウッドリーは、そのまま背中をつかされ、ハーフからダースを仕掛けられ状態でラウンド終了を迎えた。

最終回、逆転にはフィニッシュしかなくなったウッドリーが、右をヒット。ドゥリーニョは下がらず、真っすぐダブルレッグをケージを背負っているウッドリーに仕掛ける。このままケージに押し込んだドゥリーニョは残り3分で体を入れ替えられたが、しっかりと時間を使うことに成功する。

ケージに押し込まれた状態で掌底を入れるドゥリーニョは、動かないとフェリーにアピール。ブレイク後、左から右ローを蹴ったドゥリーニョだが、ウッドリーが右フックを打ち込む。追撃がなく、待ちの状態が続くウッドリーは左ミドルを蹴られる。残り70秒、ドゥリーニョは組みつき、クリンチ戦へ。このままでは勝てないウッドリーが離れる。ウッドリーが右に続き、左を伸ばすがクリーンヒットとはいかない。

最後の10秒も捨て身のファイトに出ることがなかったウッドリーに対し、ドゥリーニョがタイムアップと同時に勝利を確信して雄叫びを挙げた。結果、前世界王者でランク1位のウッドリーに完勝したドゥリーニョは、「言った通りになっただろう(笑)。柔術家が柔術を使わず戦う。ヘンリー・ホーフトの指示通りだ。ランキング云々でなく、僕がナンバーワン・コンテンダーだ。カマル・ウスマンはチームメイトだけど、僕はチャンピオンを目指している。タイトルショットを与えて欲しい。タイトルが欲しいんだ」と話した。


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【UFN ESPN09】計量終了 全選手がマスク着用で計量。ブラジル国旗マスクのドリーニョが、力強いポーズ

29日(金・現地時間)、30日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC ESPN09「Woodley vs Burns」の計量が行われた。

真っ先に計量を済ませたのがメインに登場するタイロン・ウッドリー、そのウッドリーから最後にスケールに乗ったケイシー・ケニーまで、22人の選手の全員がマスクを着用していた。


折り返しの12人目に体重を計ったジルベウト・ドリーニョ・バーンズは、ブラジル国旗模様のマスクをつけ、パスするとガッツポーズ。現状、もっとも厳しい状況下にある母国への想いが伝わってくるようなポージングだった。

ラスト2で登場したマッケンジー・ダーンもしっかりと体重を落としており、ハナ・サイファース戦に臨む。なおライト級でルーズベルト・ロバーツと対戦するブロック・ウィーバーが、2.5ポンドオーバーで唯一の計量失敗となっている。

出場全選手の計量結果は以下の通りだ。

■UFC ESPN09計量結果

<ウェルター級/5分5R>
タイロン・ウッドリー: 170.5ポンド(77.34キロ)
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ: 170.5ポンド(77.34キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ブラコイ・イワノフ: 255.5ポンド(115.89キロ)
アウグスト・サカイ: 259.5ポンド(117.7キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ゲイブリル・グリーン: 170.5ポンド(77.34キロ)
ダニエル・ロドリゲス: 170ポンド(77.11キロ)

<ライト級/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ: 156ポンド(70.76キロ)
ブロック・ウィーバー: 157.5ポンド(71.44キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン: 115.5ポンド(52.38キロ)
ハナ・サイファース: 115.5ポンド(52.38キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン: 126ポンド(57.15キロ)
アントニーナ・シェフチェンコ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<150ポンド契約/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ: 149.5ポンド( 67.81キロ)
スパイク・カーライル: 150ポンド(68.03 キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジャマハル・ヒル: 205.5ポンド(93.21キロ)
クリジソン・アブレウ: 206ポンド(93.44キロ)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット: 126ポンド(57.15キロ)
ブランドン・ロイヴァル: 125.5ポンド(56.92キロ)

<バンタム級/5分3R>
ケイシー・ケニー: 136ポンド(61.69キロ)
ルイス・スモルカ: 136ポンド(61.69キロ)

<バンタム級/5分3R>
クリス・グティエレス: 145.5ポンド(66.0キロ)
ヴィンス・モラレス: 145.5ポンド(66.0キロ)

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【UFN172】ラスベガスでドゥリーニョ✖ウッドリー&ロイヴァル初陣。ママケンジーはサイファースと

【写真】再起戦で絶好調ドゥリーニョと対するウッドリー(C)Zuffa/UFC

22日(金・現地時間)にUFCが30日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでUFN172:UFN on ESPN+30の対戦カードを公式発表した。

同大会はダナ・ホワイトがUFC APEXで開く意向を明言していたが、ネヴァダ州から認められない場合は、今月15日から無観客でのプロスポーツの開催を認めたアリゾナ州で行うという二の矢も用意されていた。

そして20日(水・同)にダナは同所での開催を公言し、今回の対戦カードの発表となっている。とにかく試合日時や開催場所が流動的な現状だが、同大会のメインは前UFC世界ウェルター級王者タイロン・ウッドリーがウェルター級に転向後、絶好調を究めるジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズとの対戦となった。


ウッドリーは去年の3月にウェルター級王座をカマル・ウスマンに譲って以来、ほぼ1年3カ月振りのファイト。対するドゥリーニョは昨年8月と9月のショートノーティス出場でアレクセイ・クンチェンコとグンナー・ネルソンに勝利し、3月には左フックでデミアン・マイアをKOするなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いにある。ウッドリーとすれば、王者ウスマンの同門との復帰戦となる。

11試合がラインナップされた今大会、マッケンジー・ダーンがハナ・サイファースと対戦するストロー級、フライ級ではケイトリン・チューケイギアン✖アントニーナ・シェフチェンコと2つの女子マッチが組まれた。

マッケンジーは昨年10月に出産から4カ月でMMAを戦い、アマンダ・ヒバスに初黒星を喫しており、母親=ママケンジーとして初勝利を狙う。チューケイギアンは4カ月前にアントニーナの実妹ヴァレンチーナの持つ女子フライ級王座に挑戦して敗れたばかり、ここでオクタゴン2勝1敗のアントニーナには負けると完全にタイトルから遠ざかることになる。

またLFAフライ級王者ブランドン・ロイヴァルのUFCデビューも決まった。スクランブル時代の下になってからの即・極めコンビネーションが世界最高峰で、TUFを制し王座挑戦経験もあるティム・エリオットに通用するか要・注目だ。またロイヴァルの前の(暫定)LFAフライ級王者でバンタム級との暫定二冠からオクタゴン進出を果たしたケイシー・ケニーは、ルイス・スモルカとスクランブル✖制圧レスリング対決に臨む一戦も見逃せない。

■ UFN172対戦カード

<ウェルター級/5分5R>
タイロン・ウッドリー(米国)
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ブラコイ・イワノフ(ブルガリア)
アウグスト・サカイ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
ダニエル・ロドリゲス(米国)

<ライト級/5分3R>
ルーズベルト・ロバーツ(米国)
ブロック・ウィーバー(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
マッケンジー・ダーン(米国)
ハナ・サイファース(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・チューケイギアン(米国)
アントニーナ・シェフチェンコ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ(米国)
スパイク・カーライル(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ジャマハル・ヒル(米国)
クリジソン・アブレウ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(米国)
ブランドン・ロイヴァル(米国)

<バンタム級/5分3R>
ケイシー・ケニー(米国)
ルイス・スモルカ(米国)

<バンタム級/5分3R>
クリス・グティエレス(米国)
ヴィンス・モラレス(米国)