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【Bellator265】ジェイジェイ・ウィルソン─02─「ピッチブルとライト級戦なら、AJはベルトを返上すべき」

【写真】絶対の自信をもって、アダム・ボリッチとの戦い臨むジェイジェイ(C)BELLATOR

20日(金・現地時間)にサウスダコタ州スーフォールズのサンフォード・ペンタゴンで開催されるBellator265「Kongo vs Kharitonov 」。同大会のコメインでアダム・ボリッチと対戦するジェイジェイ・ウィルソン・インタビュー後編。

波乱万丈の10代を母国ニュージーランドで過ごし、柔術世界王者になるためにカリフォルニアに移り住んだ無敗の新鋭はMMAを戦うことでファンダメンタル柔術を身につけた。

そしてレスリングコーチからノーギ柔道を習い、絶対の自信をもってボリッチ戦に挑む。

<ジェイジェイ・ウィルソン・インタビューPart.01はコチラから>

──米国のMMAファイターはレスリングは熟知していますが、柔道はそれほどでもないのが実情です。フローレス・コーチの存在はアドバンテージになるのではないですか。

「フリースタイル・レスリング、フォークスタイル・レスリングとともに、ノーギ柔道の練習を続けてきた。もちろん、僕のノーギ柔道を使ってレスラーとレスリングをしても勝てない。でも、MMAマッチだと柔道テクニックは凄く効果的だ」

──ケージ際で胸を合わせて組むことが多く、そこで柔道の足技を使う機会は多そうです。

「コーチは柔道スローの名前を教えてくれるけど、あんまり覚えられなくて(笑)。ケージを背負った相手には、小内刈りや大内刈りを多用している。アンダーフック、ダブルアンダーフックからとても有効だからね。足が外に出せる時は大外刈りも使う。

特に僕がケージを背にした時は大外刈り、エルボーが自由な時は内股だ。内股が好きなんだよね……でも大外刈りかな、MMAでクールなのは(笑)。実際に去年の1月にマリオ・ナヴァーロ戦で大内刈りを決めているからね」

──柔道スローのアドバンテージを持つジェイジェイですが、柔術、打撃、レスリングをミックスしてMMAファイターとスパーリングすることは?

「MMAのスパーリングはLAのブラックハウスに行ったり、サンディエゴでもスパーリング・パートナーを見つけることは難しくないよ。そしてアダム・ボリッチはレスリングを知っていても、柔道は知らないだろう。フットスイープの防ぎ方を知らないはずだ。彼にとって厳しい時間になるはずだ」

──そのボリッチは既にワールドGPで戦い、ランク的にも上にいます。

「素晴らしいキックボクサーだよ。そして僕もさっきも言ったように16歳の時からキックボクシングを戦ってきた。20戦以上戦い、15試合はプロファイトだった。

今もジェレミー・スティーブンスのコーチなんかとキックの練習を続けているし、過去2試合でのノックダウンを奪っている。とはいってもこの試合はMMAだ。ボリッチはレスリングや柔術は、そこまでの選手じゃない。だから、レスリングや柔術を避けてキックボクシング・マッチを戦いたがる。彼に試合の主導権を握らすことなく、グラップリングマッチに持ち込むよ。アダム・ボリッチの嫌がる試合展開に持ち込み、フィニッシュする」

──ジェイジェイがGP出場者に勝てる力があることは、ペドロ・カルバーリョをフィニッシュしたことで明らかとなっています。

「ペドロ・カルバーリョは僕の力を試す、最高のテストだった。そして最高のパフォーマンスを見せて、パウンドアウトできた。あの試合で前に進む自信をつけることができた。特にアダム・ボリッチと戦うことに対して、ね」

──ところでパトリシオ・フレイレ政権が終わり、AJ・マッキーがBellatorフェザー級戦線を統べる存在になっています。

「ピッチブルが今度、どうするのか分からない。ライト級に専念するのか、あるいは引退するのか。僕とアダム・ボリッチの試合は、ナンバーワン・コンテンダーを決める試合だ。僕は待たされるのが嫌いだから、この試合で勝ってAJに挑戦したい。

AJはまたピッチブルとライト級王座を賭けて戦うというのであれば、フェザー級のベルトは返上すべきだ」

──ではタイトル挑戦権を手にするために、どのような試合を金曜日の夜はしたいと思っていますか。

「僕がタイトルに挑戦するに値するファイターだと、皆に理解してもらえるようなデモンストレーションファイトをして、必ずボリッチを仕留める。

この試合は接戦にすらならない。ジェイジェイ・ウィルソンが、アダム・ボリッチより優れたファイターだと証明するための試合なんだ。そして、僕は世界一に値するファイターだと、見せつける。

ジェイジェイ・ウィリスが何者か、日本のMMAファンもそうだし、世界のMMAファンが知る試合になるから楽しみにしてほしい」

■視聴方法(予定)
8月14日(土・日本時間)
午前7時00分~Prelim :Bellator MMA YouTube Channel
午前10時~Main Card: Bellator MMA YouTube Channel

■ Bellator265対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
チーク・カンゴ(フランス)
セルゲイ・ハリトーノフ(ロシア)

<フェザー級/5分3R>
ジェイジェイ・ウィルソン(ニュージーランド)
アダム・ボリッチ(ハンガリー)

<ウェルター級/5分3R>
ローガン・ストーリー(米国)
ダンテ・シーロ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ケルヴィン・ティラー(米国)
モルセーロ・ゴルム(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ファビオ・アギラー(ブラジル)
テイラー・ジョンソン(米国)

<ライト級/5分3R>
マイク・ハメル(米国)
ブライス・ローガン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アーチー・コルガン(米国)
ベン・シモンズ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ドーン・ジョンソン(米国)
ディヴェン・フィッシャー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ベイリー・ショーンフェルダー(米国)
ケヴィン・チルズ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ジェフ・ニールセン(米国)
コーリー・モーゲンバーグ(米国)

2019年ノーギワールズ茶色ライト級3位

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MMA UFC UFC ESPN26   ジェレミー・スティーブンス マテウス・ガムロ

【UFC ESPN26】マテウス・ガムロ、ジェレミー・スティーブンスを65秒キムラ斬り!!

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ(ポーランド)
Def.1R1分05秒by キムラアームロック
ジェレミー・スティーブンス(米国)

サウスポーに構えたガムロが左を見せてセングルレッグへ。足を振り上げてテイクダウンを決める。スティーブンスはキムラでパスを防御するが、ガムロはそのグリップを利してステップオーバー。しっかりとスティーブンスの頭を制したガムロは、一気にキムラを極めてタップを奪った。

勝者は「大成功だ。2年後かいつになるか分からないけど、UFCチャンピオンになる。トップ15と戦う準備はできている。レッツゴー!! 僕のベースはレスリングで、柔術をずっと練習してきた。あのポジションは得意な形なんだ」と興奮しきりで、まくし立てた。


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【UFC ESPN26】喧嘩組技師マテウス・ガムロ、ジェレミー・スティーブンス戦へ「3R、ドミネイトしたい」

【写真】KSW時代にクレベル・コイケ、マンソール・ベルナウイ、ノーマン・パークらと国際戦で勝利してからのUFC入りだったマテウス・ガムロ(C)Zuffa/UFC

17日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN26でマテウス・ガムロが、ジャレミースティーブンスと戦う。

KSWフェザー級&ライト級王者として、ADCCに出場経験もあるグラップラーながら、近年は打撃中心の非常に荒々しい試合をしてきたガムロ。トラッシュトークを仕掛けた対戦相手に、ケージの中で謝罪を求めるなど、ちょっと面倒くさい性格の持ち主かと想像していたが、全くケージの中とは雰囲気が違っていた。

ポーランド国内で確固たる地位を築いたガムロが、UFCで戦う意義とは──。


──2016年10月、ヘナト・ゴミス戦でクロスヒールからサドル&内ヒールを極めて以来、インタビューをしたいと思っていたマテウスの話をついに聞くことができて非常に嬉しいです。

「おお、ありがとう。そんな頃から僕の試合を視てくれていたなんて、逆に僕の方こそ嬉しいよ」

──UFCで3試合目になり、ようやく実現しました。今の状態は?

「絶好調だよ。これから減量があるけどね(笑)(※取材は現地14日に行われた)。ジェレミー・スティーブンスのようなビッグネームと戦えることにエキサイトしているよ。この素晴らしい機会を得て、ハードトレーニングをしてきた。

ジェレミーは本当に経験豊かなファイターだ。凄くパンチ力がある。でも、穴もあるからストライカー✖レスラーのタフな戦いになるだろう。オクタゴンで彼と向き合うことが楽しみでならないよ」

──マテウスの最近の試合を見ているとレスラーというか、もうグラップラーではなくてストライカーのように感じます。

「サンキュー。僕らはコンプリートファイターにならないといけない。そのために毎日ハードな練習をしてきた。勿論、最高の試合結果はKOしたり、一本勝ちすることだけど、ジェレミーのような相手と戦うのだから、どんな局面になっても大丈夫なように準備してきたよ。

3R、15分間ドミネイトしたいと思う、ベスト・バージョンのマテウス・ガムロを見てほしい。ジェレミーのようなタフな相手と戦うために、僕はUFCにやってきたんだ」

──ポーランド国内では最高の知名度を誇るKSWでトップ中のトップとして戦ってきたマテウスですが、今言われたように強い相手を求めてUFCと契約したということでしょうか。

「KSWはポーランドだけでなく、ヨーロッパ最大の団体だよ。素晴らしい大会を続けてきたし、2階級のベルトを巻いてKSWの歴史を創ったことは誇りに思う。でもファイターにとっては、UFCが最大・最強のプロモーションなんだ。UFCのチャンピオンが、本当の意味で世界チャンピオンだ。僕はその座を狙うために、UFCと契約したんだよ。

国内で人気者になるのも良いだろう。でも世界的に見えてみると、結局のところUFCファイターが一番知名度が高いんだ」

──そのUFCデビュー戦ではまさかの判定負け、2戦目で初勝利を手にしました。初戦は戸惑うことなどあったのでしょうか。

「ファイターとしては、やることは変わらない。ケージのなかで戦うだけだよ。ただUFCで初めて戦った時は3カ月で3試合目だったから、ちょっと体がくたびれていたね。それにあの試合はグラム(クタテラデス)に負けたわけじゃない。ジャッジに負けたと思っている」

──裁定に納得がいっていないということですね。

「もう終わったことだけど、そういうことだよ」

──そのあたりは、ケージの中で見せる勝利へ拘りとちょっとした荒々しさを思い起こさせますが、普段は全く違う雰囲気なのですね。

「アハハハハ。そりゃそうだろう」

ZOOMインタビューでは、かなり厚めのレンズを眼鏡をかけていたガムロ

──正直ノーマン・パーク戦の時のような感じだと、インタビューしづらいなと思っていました(笑)。

「僕はごくごく普通の人間だよ(笑)。ノーマン・パークはトラッシュトークが過ぎた。それに対して、こっちも応えただけだから。ノーマン・パークはああやって試合を盛り上げようとしていることも分かっているけど、やり過ぎた。僕には家族がいて、子供が2人いる。だから、普通の父親でいたいんだ。口撃するなら、戦う相手だけを標的にすれば良い。

でもアイツは僕の家族にまで、色々と言った。あれは許される行為じゃないよ。ノーマン・パークにとっては、それもゲームの一環なんだろうけど、許されることと許されないことがあるからね」

──だから決着戦を終えて、マイクで謝罪を求めたのですか。

「僕と彼は友達でもなんでもない。でも、一言謝ってくれれば、それで終わりにデキる。握手して、ありがとうって言えるようになるんだ。僕は自分の道を進み、ノーマン・パークにはノーマン・パークの人生を進んで欲しい。でも、そう思えるようになるためにも謝罪は必要だったんだ」

──なるほど、ケジメだったのですね。なんとなくマテウス・ガムロという人が分かったような気がします。ところで、UFCにはドゥリーニョのようにMMAとグラップリングを並行して戦う選手もいますが、マテウスは以前のように組技マッチを戦うことはないのでしょうか。

「もちろん組技は今でも大好きだし、MMAのなかでまたレッグロックを極められるように練習も続けている。僕は過去にADCC欧州予選で2度勝って、ムンジアルにも2度出ている。柔術のことは今でも愛しているし、全てのサブミッションが大好きだ。

KSW時代は大会のなかでグラップリングマッチも戦っている。でも、今はMMAにフォーカスしたい。MMAとグラップリング、2つのゴールを持つと、練習スケジュールもMMA用とグラップリング用に分けないといけなくなるし。やることが増えて混乱してしまう。そんな風にならないためにもゴールはを1つしか持たない。UFC世界ライト級のベルトというね」

──そのためにも、スティーブンス戦に勝利してステップアップしたいです。土曜日はどのような試合をファンに見せたいですか。

「皆にはファッ〇ン・ウォーを見せたい(笑)」

──マテウス、今日はありがとうございました。激しい試合と足関節、期待しています。

「僕の方こそインタビューをしてくれて、ありがとう。キョージ・ホリグチ、そしてクレベル・コイケという友人がいる日本のことが僕は大好きなんだ。日本のファンにも僕の試合を見て応援してほしいね」

■視聴方法(予定)
7月18日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS


■UFC ESPN26計量結果

<ライト級/5分5R>
イスラム・マカチェフ: 155.5ポンド(70.53キロ)
チアゴ・モイゼス: 156ポンド(70.76キロ)

<女子バンタム級/5分3R>
マリオン・ルノー: 136ポンド(61.69キロ)
ミーシャ・テイト: 135ポンド(61.24キロ)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ: 155.5ポンド(70.53キロ)
ジェレミー・スティーブンス: 156ポンド(70.76キロ)

<ミドル級/5分3R>
ホドウフォ・ヴィエイラ: 186ポンド(84.37キロ)
ダスティン・ストーツフス: 185.5ポンド(84.14キロ)

<フェザー級/5分3R>
ビリー・クゥアンティロ: 146ポンド(66.22キロ)
ガブリエル・ベニテス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ダニエル・ロドリゲス: 171ポンド(77.56キロ)
プレストン・パーソンズ: 169.5ポンド(76.88キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
アマンダ・レモス: 115.5ポンド(52.38キロ)
モンステラ・ルイス: 113.5ポンド(51.48キロ)

<バンタム級/5分3R>
カリド・タハ: 135.5ポンド(61.46キロ)
セルゲイ・モロゾフ: 135ポンド(61.24キロ)

<バンタム級/5分3R>
アンデウソン・ドスサントス: 135.5ポンド(61.46キロ)
マイルズ・ジョンズ: 135.5ポンド(61.46キロ)

<フライ級/5分3R>
フランシスコ・フィゲイレド: 125.5ポンド(56.92キロ)
マルコム・ゴードン: 125.5ポンド(56.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ホドリゴ・ナシメント: 259ポンド(117.48キロ)
アラン・ボドウ: 246ポンド(111.58キロ)

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Report UFC UFC249 カルヴィン・ケイター ジェレミー・スティーブンス ブログ

【UFC249】劣性のケイターが、右エルボー一閃。追撃もヒジ打ちでスティーブンスに逆転勝ち

<150.5ポンド契約/5分3R>
カルヴィン・ケイター(米国)
Def.2R2分42秒by KO
ジャレミー・スティーブンス(米国)

スイッチを交え、前に出る体重オーバーのスティーブンスが右を振るい、左ローを蹴る。さらにフックで圧力をかけるスティーブンスは、ケージを背負ったケイターに連打、右ハイを蹴っていく。ローを多用するスティーブンスに対し、ケイターもワンツー。しかし、ローで攻撃を遮断される。空振りでも圧のあるスティーブンスが、右を当てる。さらにワンツーにも、ワンツーを返しスイッチして左の蹴り、オーソに戻して右ローを続ける。

ローと右フックに、踏み込むことができないケイターもスイッチし、すぐにオーソに戻る。右を当てたスティーブンスは、一瞬の組みから離れてローを蹴り合う。スティーブンスがスイッチするとケイターが左フックをヒット。さらに顔面からボディへのコンビを決める。スティーブンスは左フック、さらに右フックで前に出ると、右ロー、左前蹴りと攻撃を散らして、ジャブもケイターが右を打ち抜き、ここから前に出る。スティーブンスがパンチを返したが、この試合で初めて下がる。それでも最後に蹴り足を掴み、リリースしてボディを打ち込んだスティーブンスが初回を取った。

2R、すぐにワンツーを放ったスティーブンスが強烈な右ローを蹴り込む。サウスポーに構えるようになったケイターは、足が効かされているか。スティーブンスは回るケイターに右ストレートをヒットさせ、ローにつなげる。小さくジャンプするようになったケイターだが、ロングでアッパー、ボディフック、ストレートと引き下がらない。

組み合いでエルボーを当てたスティーブンスが離れると、スイッチし左ハイを蹴る。直後にオーソに戻したスティーブンスが前に出て右を放つ。このタイミングでケイターの右エルボーを打ち込み、ダウンを奪うと追撃のヒジでカットさせ試合を決めた。