カテゴリー
45 AB Cage Warriors JJ・オルドリッチ LFA MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN56 アラン・ナシメント アレックス・カサレス アロンゾ・メニフィールド エステバン・リビヴィクス カーロス・アルバーグ カーロス・キャンデラリオ コディ・ダーデン ザルガス・ズマグロフ ジェイク・ハードリー ジミー・フリック ジョアキン・バックリー スラヴァ・ボルシェフ タバタ・ヒッチ チェイス・フーパー チャールズ・ジョンソン テレンス・マッキニー デリック・ルイス ヌルスルタン・ルジボエフ ビリー・ゴフ ホドリゴ・ナシメント

【UFC ESPN56】果てなく続く生き残り合戦。ハードリー×ジョンソン、サバイブするのはどっちだ?!

【写真】平良達郎と鶴屋怜がいる階級は、どの試合も興味深いが――この試合は世界フィーダーショーの比較という点でも興味深い(C)Zuffa/UFC

11日(土・現地時間)、ミズーリ州セントルイスのエンタープライズ・センターでUFC on ESPN56「Lewis vs Nascimento」が開催される。2018年1月以来のセントルイスでのUFC、メインはイベントタイトルにあるようにヘビー級のデリック・ルイス×ホドリゴ・ナシメントが組まれている。
Text by Manabu Takashima

メインカードが7試合、プレリミが6試合と試合数が逆転した感もある大会で、注目なのはプレリミのジェイク・ハードリー×チャールズ・ジョンソンの一戦だ。


南アフリカのEFC、英国のCage Warriorsのフライ級王者からコンテンダーシリーズに挑んだハードリーは、まさかの計量失敗。それでもミッチ・ラポーソをRNCで一蹴し、UFCは契約という判断をした。体重オーバー勝利での契約は論議を呼んだが、ハードリーは「ダナの目が間違っていないことを証明する」と世界最高峰への戦いに臨んだ。

しかし、デビュー戦でアラン・ナシメントの組みに圧倒され判定負け。その後はカーロス・キャンデラリオ、マルコム・ゴードンをフィニッシュし調子に乗るかと思われたが、前戦ではコディ・ダーデンにフルマークの判定負けと波の乗り切れていない。

対してLFAフライ級王者からUFCにステップアップしたチャールズ・ジョンソンも――ハードリーが、異様にライバル視する――ムハマド・モカエフに完敗という形でオクタゴンでのキャリアを踏み始めた。

2戦目をザルガス・ズマグロフにスプリット勝利と競り勝ち、3戦目のジミー・フリックとのLFAフライ級王者対決を制したジョンソンだったが、ここから悪夢の3連敗を喫してしまう。

今年の2月に組まれた相手はデビュー以来17勝0敗のアマット・マクスンと、完全に土俵際にあったジョンソンは初回のダウンを跳ね返し、ショートのコンビとヒザ蹴りの連係で大逆転。生き残りに成功した。

とはいってもUFCの戦いは毎試合がトーナメント枠のないトーナメント戦が続く。未だ黒星先行のジョンソンと、ポテンシャルを発揮できない……あるいは、それが実力だったのかと判断を下されかねないハードリー。そんな両者の戦いは打撃と組み、両局面で削り合いが続くことが予想される。

フィニッシュ能力ではハードリーが上回るという見方もできるが、ジョンソンがマクスンに粘り勝ちした勢いを持続していれば、それこそハードリーは気持ちの勝負に持ち込まれるだろう。

また去年の8月に木下憂朔を下したビリー・ゴフ、再起を図るタバタ・ヒッチなど日本所縁のファイターも出場している。さらには勝っても負けてもフィニッシュ決着=テレンス・マッキニー、UFC在籍が13年となったアレックス・カサレス等々、中堅どころの豊富さが実感されるUFCセントルイス大会、だ。

■視聴方法(予定)
5月12日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

■UFC ESPN56対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
デリック・ルイス(米国)
ホドリゴ・ナシメント(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ジョアキン・バックリー(米国)
ヌルスルタン・ルジボエフ(ウズベキスタン)

<ライトヘビー級/5分3R>
アロンゾ・メニフィールド(米国)
カーロス・アルバーグ(ニュージーランド)

<ライト級/5分3R>
ディエゴ・フェレイラ(ブラジル)
マテウス・レンベツキ(ポーランド)

<フェザー級/5分3R>
アレックス・カサレス(米国)
ショーン・ウッドソン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)
ロベリス・デスパイネ(キューバ)

<ライト級/5分3R>
チェイス・フーパー(米国)
スラヴァ・ボルシェフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
テレンス・マッキニー(米国)
エステバン・リビヴィクス(アルゼンチン)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッチ(ブラジル)
テシア・トーレス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
トレイ・ウォータース(米国)
ビリー・ゴフ(米国)

<フライ級/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
JJ・オルドリッチ(米国)
ベロニカ・ハルディ(ベネズエラ)

The post 【UFC ESPN56】果てなく続く生き残り合戦。ハードリー×ジョンソン、サバイブするのはどっちだ?! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 AB MMA MMAPLANET NAIZA FC55 o ONE UAEW UAEW50 イアゴ・ヒベイロ グスタボ・バラルト サンスハル・アディロフ ザルガス・ズマグロフ フアン・プエルタ マサト・ナカムラ 藤田大 藤田大和

【UAEW50】藤田大和が50回記念大会で、イアゴ・ヒベイロとUAE Warriorsフライ級王座決定戦

【写真】ついに藤田が砂漠のフライ級王座に挑む(C)UAEW

5日(日・現地時間)、UAEWより17日(金・同)にUAEはアブダビのADNECマリーナ・ホールで開催されるUAE Warriors50で藤田大和がイアゴ・ヒベイロとUAEWフライ級王座決定戦で戦うことが発表されている。
Text by Manabu Takashima

前日の16日(木・同)にUAE Warriors49「Arabia vs Africa」が同地に開かれ、恒例となった連日イベントで遂に藤田が砂漠のMMAワールドで頂点に挑む。


去年の8月にフィルカデベク・ヤクボフ、そして10月にサンスハル・アディロフを相手にギロチンで連続一本勝ちを飾った藤田は、今や日本勢の天敵といっても過言でない中央アジア勢=ウズベキスタン&カザフスタン人ファイターを、中東での茨の道で破るという圧倒的な存在感を示している。

そして、UAEWはついにフライ級王座を新設し今度はブラジル人ファイターと相対する。いってみればUAEと中央アジア勢はムスリム連合、またADCCが活動を始めた四半世紀前以上から柔術を熱心に取り入れたアブダビという街は、ブラジル人にとってもホームという感覚がある。

つまり藤田はアウェイの地でベルトに挑むわけだが、ここ2試合での勝利でUAEW首脳の彼の評価は相当に高い。ヒベイロはキャリア12勝3敗ながらUAEWでは戦績1勝0敗&判定勝ちで、藤田の方が上位にあるといっても過言でない。

なお、ヒベイロは昨年12月のNAIZA FC55でザルガス・ズマグロフと対戦予定だったが、欠場しマサト・ナカムラが代替出場を果たしている。

閑話休題。そのヒベイロ、12勝のうち5試合がKO勝ちで2つの一本勝ちをしているが、UAEWでは元Titan FCフライ級王者──ONEで活躍中のグスタボ・バラルトをヒザ蹴りでKOしている──フアン・プエルタ戦は、その多くの時間をケージに押し込むことに費やしていた。

リーチで優るプエルタをして、しっかりとワキを差してケージに押し込み続け、自らも削られながらプエルタを削り、結果的にテイクダウンに結びつけて29-28を3票集めた。他の試合では対戦相手の実力が掴みづらいが、プエルタよりもリーチの短い相手にはもっと簡単にテイクダウンを奪い、トップコントロールできている。

加えてスクランブルでバック、抑えて肩固めという動きも見せているヒベイロだけに、藤田としては一旦ケージまでドライブしてからのテイクダウンは最も警戒が必要になってくる。

ヒベイロの動きは決してスピードがあるようではなく、打撃戦もテクニカルではない。スピードでは絶対的に藤田が上だろう。とはいえ、その圧力は実際に対峙してみないと分からないのがMMAだ。何より、UAEWからスカウティングされたブラジル人ファイターがやわなわけがない。

それでも今の藤田なら、テイクダウンを恐れずに前足を削り、近い距離でパンチの応酬に持ち込める可能性が十分にある。ヒベイロのタイミングでなく、打撃の圧に嫌がって組みつかせることになれば、カウンターでのギロチン&王座奪回、そんなシーンが多いに期待される藤田大和のUAEWフライ級タイトルマッチだ。

The post 【UAEW50】藤田大和が50回記念大会で、イアゴ・ヒベイロとUAE Warriorsフライ級王座決定戦 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
MMA MMAPLANET o Road to UFC Special UFC UFC295 UFN UFN231 ケヴィン・ボルハス ザルガス・ズマグロフ ジャイルトン・アルメイダ ジョシュア・ヴァン デリック・ルイス ボクシング ムハマド・モカエフ ライカ 大沢ケンジ 平良達郎 柏木信吾 水垣偉弥

【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:11月 ヴァン×ボルハス「MMA歴3年のミャンマー人選手が……」

【写真】ジョシュア・ヴァン、2024年の要注目のフライ級ファイターだ(C)Zuffa/UFC

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客3名が気になった試合をピックアップして語る当企画。背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。
Text by Takumi Nakamura

大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は水垣偉弥氏が選んだ2023年11月の一番──11月11日に行われたUFC295のジョシュア・ヴァン×ケヴィン・ボルハス戦について語らおう。


――11月の一番として、水垣さんにはUFC295でのジョシュア・ヴァン×ケヴィン・ボルハスを選んでいただきました。

「僕はこのジョシュア・ヴァンという選手にすごく注目していて、ヴァンは22歳と若い選手なのですが、本格的にトレーニングを始めたのが19歳らしいんですね。しかも彼はミャンマー人で、どのタイミングでアメリカに来て練習しているかは定かではないのですが、MMA歴3年のミャンマー人選手がこのレベルのMMAを出来てしまうのかと驚きました。そういう部分でとても気になっている選手です」

――ヴァンはFury FCでフライ級王者となり、今年6月からUFCに参戦して、ボルハス戦がUFC2戦目でした。

「UFCデビュー戦でザルガス・ズマグロフと対戦して、ズマグロフが負けが続いている状態ではあったんですけど、その相手にも勝っていますし、とにかく彼にはセンスを感じますね。世代・キャリア的には平良達郎選手と同じだと思うので、これからのフライ級を面白くしてくれる新しい選手としても期待しています」

――僕も改めて試合映像を見直して、格闘技を始めて数年の選手なのかと思いました。特にセンスを感じたのは打撃の部分です。構え方、ステップ、動きのキレ、力の抜け具合など。

「ボルハス戦はほぼ打撃の展開でしたが、僕も打撃には非凡なものを感じました。ボディブローを交えたパンチのコンビネーションや余裕を持った試合運びなど、格闘技歴数年のレベルじゃないです」

――所属ジムの4oz. Fight Clubもトップ選手が多数存在するジムではないんですよね。

「そうなんですよ。もちろん誰と練習しているかが強さにつながるわけではないですが、名門ジムの所属ではないからこそ、どんな練習をしているんだろうという興味もあります。僕はどうしても打撃と比べると組み技・寝技の習得には時間がかかると思っていて、この試合でも打撃とテイクダウンのタイミングの良さは見てとれたのですが、打撃からの流れでテイクダウンを取っている=打撃のスキルを活かしてテイクダウンしている印象だったんですね。改めて打撃はセンスがあると一気に伸びるもので、それに比べると組み技・寝技は時間がかかるんだなと思いました」

――もちろん組み技・寝技にもセンスはあると思いますが、練習を始めて数年で飛躍的に伸びることはないような感覚はあります。

「例えば打撃を何年もやっている選手と格闘技歴は浅いけど打撃のセンスがある選手がスパーリングしたら、後者が有利になることもあるのが打撃じゃないですか。寝技でそれと同じことはなかなかないと思うんですよね」

――統計的をとっていないので一概には言えませんが、そういうイメージはありますね。

「もちろんボクシングで世界チャンピオンを目指すとなれば、子供の頃からボクシングをやるに越したことはないと思いますが、MMAという意味では組み技・寝技を先に始めておく方がいいのかなと思いますね」

――あとはMMAのセンスという部分では3Rにパンチからテイクダウンをとった場面など「ここでテイクダウンにいけるのか!」と思いました。

「タイミングが抜群でしたし、あの流れでテイクダウンにいけるのは試合の組み立てに余裕を持っていますよね。1Rにダウンを奪われて、2Rに打撃で盛り返して、3Rの序盤にテイクダウンにいくのはMMA的な頭の良さを感じました」

――逆に3Rにトップキープできるタイミングで足関節を狙って失敗するなど、まだ寝技にそのものには慣れていないのかなと。

「僕もそう思います。ああいう純粋な寝技の攻防になると、まだ格闘技を始めて3年の選手だなと思いますよね。だからMMAをやるにあたって、早い時期に組み技・寝技をやることは大事だと思うし、相手をコントロールするバランス感覚や重心の移動などは、早い時期に時間をかけて覚えておくことがいいのかなと思いましたね。ヴァンのように打撃はセンスがあれば2~3年でここまでのことが出来るようになるわけで、なおさら組み技・寝技は早くやっておくべきだと思います」

――これもお伺いしたかったのですが、ヴァン選手はスタンドでの立ち位置とプレッシャーのかけ方が絶妙だと思いました。常にボルハスに対して何かアクションをかけられる位置で戦っていたと思います。

「僕もそうだったんですけど、プレッシャーをかけていくと、どうしても(距離を)詰めすぎちゃうんですよね。だから自分が一番得意なオイシイ距離をキープするというのは実は難しくて、距離をキープすることに集中すると自分のプレッシャーが弱まってしまう。僕の場合は自分の得意な距離になったらそこで打撃をまとめて、そのままプレッシャーをかけてクリンチになっても構わないと思ってやっていました。でもヴァンは相手のレベルがあったにせよ、自分のオイシイ距離に長くいることが出来ていて、距離感のセンスも感じましたね」

――またこういったポテンシャルを持った選手がミャンマー人であるということも驚きです。

「Road to UFCでもインドネシアやインドなど、今まであまり見ることがなかったら国から選手が出てきて、まだまだ粗削りではあるんですけど、みんな試合をする度にどんどん強くなっているじゃないですか。一つきっかけがあればその国のMMA人口は増えると思うし、ヴァンのようにUFCで活躍する若いニューヒーローが出てくると、彼に憧れてMMAを始めるミャンマーの選手も増えるでしょうね」

――しかも一攫千金を目指して早くから米国に住んで練習する選手も出てくることもありそうです。UFCのフライ級はトップグループのメンバーがある程度固まっているので、ヴァン選手のような新しい世代の選手たちが出てくることで階級が活性化しそうです。

「ムハマド・モカエフも愚痴っていましたよね、『ランキングの上のヤツらが試合をやってくれない』って。まだヴァンはモカエフや平良選手に比べると荒さはありますが、その分、化ける可能性があると思うので、数年後どう成長しているかが楽しみですね。本当に僕はこの選手はセンスに溢れていると思うので、インタビューして細かいことをたくさん聞いてみたいです。

もしかしたらMMAの練習は3年だけど、ミャンマー時代に親戚のおじさんがボクシングをやっていて、子供の頃から教わっていた…とか、そういうエピソードがありそうな気もするんですよね(笑)」

――そうじゃないと辻褄が合わないんじゃないか、と(笑)。

「はい(笑)。でもそう勘ぐってしまうぐらい、打撃のセンスや技術はピカイチだと思います。もうちょっと強い相手とやれば穴も見つかると思うのですが、彼のセンスやポテンシャルの高さには注目したいです」

――そして番外編としてUFN231でのジャイルトン・アルメイダ×デリック・ルイス戦についても聞かせてください。この試合は5分5Rのうち、アルメイダが合計13回マウントポジションをとっていたにも関わらず、フィニッシュまで至らず判定決着になるという不思議な試合でした。

「UFNとはいえ、UFCという名がつく大会のメインイベントで、こんな試合があるのか、と。試合前からルイスがテイクダウンされたらキツイとは思っていて、アルメイダが1Rにテイクダウンしてマウントまでいったんで、このまま早いタイミングでフィニッシュするだろうなと思って見ていたんです。そうしたらルイスが粘るというか、アルメイダが攻めあぐねるというか。何とも言えない展開が続きましたよね。3Rまではアルメイダがフィニッシュするかも?と思っていましたが、4・5Rはアルメイダがマウントをとってもフィニッシュできなそうだな…と思うようになっていました」

――グラップリングでマウントやバックをとられて一本取られたくないからディフェンスに徹して、そのまま終わるという試合もありますが、MMAの試合であれだけ簡単にマウントをとらせる選手もいないですし、あれだけマウントをとっても攻めきれない選手も珍しいですよね。

「ストライカーに一切ポジショニングの概念がない。グレイシー一族だけがポジショニングを知っている。初期UFCを見ているような錯覚に陥りました。色んな選手や試合を見ることができるUFCですが、2023年にこういう試合を見たのは逆に新鮮でした」

――今回もありがとうございました。2024年もよろしくお願いします!

The post 【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:11月 ヴァン×ボルハス「MMA歴3年のミャンマー人選手が……」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
AB DEEP o ONE UFC YouTube   ザルガス・ズマグロフ マサト・ナカムラ 修斗 福田龍彌

『Naiza FC 55: Erengaipov vs. Fukuda』試合結果/ディアス・エレンガイポフ vs. 福田龍彌 他フルファイト動画

カザフスタンを知るための60章


メインイベント Naiza FCフライ級チャンピオンシップ 5分5R
○ディアス・エレンガイポフ[Dias Erengaipov](カザフスタン/王者)
×福田龍彌[りゅうや](MIBURO/挑戦者、DEEPフライ級暫定王者、元修斗世界同級王者)
判定3-0 (50-45/50-45/50-45)
※エレンガイポフが初防衛

コーメインイベント フライ級 5分3R
○ジャルガス・ジュマグロフ[Zhalgas Zhumagulovv](カザフスタン)
×マサト・ナカムラ(レンジャージム)
1R 1’43” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

 12月6日にカザフスタン・アスタナのバリスアリーナで開催された『Naiza FC 55: Erengaipov vs. Fukuda』の試合結果。メインイベントのフライ級チャンピオンシップは福田龍彌がディアス・エレンガイポフに判定負け。コーメインイベントはマサト・ナカムラが元UFCファイターのザルガス・ズマグロフに1R TKO負けしています。



 大会フルファイト動画。続きを読む・・・
カテゴリー
AB MMA MMAPLANET NAIZA FC55 o UFC カイラット・アクメトフ キック ザルガス・ズマグロフ ジアス・エレンガイポス 中村真人 山本アーセン 福田龍彌

【NAIZA FC55】いよいよ明日、福田龍彌がTD&フロント系チョークの完成形=エレンガイポスに挑戦

【写真】カザフと日本の交流が始まるのか──パンドラの箱を福田が開けに掛かる(C) NAIZA FC

明日6日(水・現地時間)、カザフスタンのアスタナにあるバリス・アリーナでNAIZA FC55が開催され福田龍彌が同プロモーションのフライ級王者ジアス・エレンガイポスに挑戦する。
Text by Manabu Takashima

北米のNHLに次ぎ、世界第2のアイスホッケーリーグとされているKHL(コンチネンタル・ホッケーリーグ=カザフスタン、ロシア、ベラルーシ、ラトビア、フィンランド、スロバキア、中国のチームが所属。※ウクライナ紛争によりラトビアとフィンランドのチームは撤退)に参加中のアスタナ・バリスの本拠地で、1万2000人に及ぶキャパを誇る大会場の舞台に福田がいよいよ立つ。


王者エレンガイポスはキャリア14勝3敗、今年の3月にウズベキスタン人前王者のラジスコン・ウズベコフを4 Rに入エルボー・ギロチンで仕留めベルトを巻いている。

日本では無名のエレンガイポスだが、相当に強い。スイッチヒッター、パンチは粗めだが鋭いミドルキックを持ち、何といってもそのテイクダウン能力の高さは脅威となるだろう。シングル、ダブル、リフトしてスラム系のテイクダウンをケージに有無に限らず決める。

テイクダウンの強さはMMAでなく、グラップリングでカイラット・アクメトフと五分にやり合っており、その強さの度合が伺えるというもの。シングルを切られてバックを許し、スナップバックで背中をつかされ0-2で敗れてはいるが、スタンドではより積極的に動いていたのはエレンガイポスだった。

加えてエレンガイポスの代名詞はハイエルボー、マルセロチン、アナコンダらのフロント系のチョークで、スクランブル、テイクダウン狙いのズバッと合わせてくる。

福田は組みを切って打撃戦、打撃戦の空気を創りながら組み技に移行できるウェルラウンダーだが、過去の対戦相手でエレンガイポスほどのテイクダウン力を持つ相手はいなかっただろう。

いや、山本アーセンであればエレンガイポスに匹敵するレスリング力を誇っているかもしれないが、9月の試合でアーセンは拳の届く距離での打撃戦に拘り続けていた。何よりエレンガイポスは、あの拳が互いに当たる距離で打撃戦を続けることはない。

その一方で組みを狙い過ぎて、頭が動かない場面も見られるので、福田は効かすパンチを入れるチャンスがエレンガイポスの組み狙いのなかで訪れるに違いない。

いずれにしてもレスリングとフロント系チョークが見事に調和され、エレンガイポスMMAというべき完成されたスタイルを切り崩すのは簡単ではない。それでもパンチを散らし、エレンガイポスの踏み出しにコンマ数秒でもラグを生じさせることから、福田の勝機は広がってくるだろう。

逆にテイクダウンを奪われた時は、無暗にスクランブルに持ち込まないこと。特に序盤は一旦、背中をキャンバスにつけて落ち着かせた方が良いぐらいの割り切りが欲しい。がぶりからでも取り切るエレンガイポスのフロント系のチョークはそれだけ危険だ。

なお、両者は既に計量を終えており──セレモニアル計量ではなぜか体重が読み上げられることなく、フェイスオフ。そして、これも我々からすると不思議なことだが王者エレンガイポスだけにインタビューが行われていた。

同大会のコメインではNAIZA FCフェザー級選手権試合=王者ヌルベク・カブドラフマノフ✖挑戦者ムハメド・エミノフを差し置いて、中村真人がUFCを1勝6敗でリリースされたザルガス・ズマグロフと対戦する。

ズマグロフはUFC時代とヘアースタイルが変わっており、ベニー・ユキーデ──あるいは李玉秀(リー・ガクスー)のような風貌になっている。そのマズグロフ、UFCではコレといった印象を残すことができなかったように、中村も組みを切って打撃を入れるスタイルで勝利があるはずだ。ただしズマグロフのフィジカルがUFCの時と違いカザフバージョンとなっているのかどうかは、気がかりだ。

■視聴方法(予定)
11月6日(水・日本時間)、
午後7時00分~ NAIZA TV

The post 【NAIZA FC55】いよいよ明日、福田龍彌がTD&フロント系チョークの完成形=エレンガイポスに挑戦 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
F1 MMA News o ONE UFC   ザルガス・ズマグロフ ジャック・ジェンキンス ニール・マグニー フィリップ・ロウ

『UFC on ABC 5: Emmett vs. Topuria』スプリットデシジョンだった試合のジャッジの採点/主要サイトの採点

スプリット (4K ULTRA HD + Blu-rayセット) [4K ULTRA HD + Blu-ray]


Neil Magny defeats Philip Rowe(MMA Decisions)

 ニール・マグニー vs. フィリップ・ロウのジャッジの採点。Chris Leeが1,2Rロウ、3Rマグニーで28-29ロウ勝利。Barry Luxenbergが1,2Rマグニー、3Rロウで29-28マグニー勝利。Sal D'Amatoが1Rロウ、2,3Rマグニーで29-28マグニー勝利でした。

 主要サイトの採点は30-27マグニー勝利3人、29-28マグニー勝利7人、28-29ロウ支持3人でした。


Josh Van defeats Zhalgas Zhumagulov(MMA Decisions)

 ジョシュア・ヴァン vs. ザルガス・ズマグロフのジャッジの採点。Eric ColonとSal D'Amatoが1Rズマグロフ、2,3Rヴァンで29-28ヴァン勝利。Barry Luxenbergが1,3Rズマグロフ、2Rヴァンで28-29ズマグロフ勝利でした。

 主要サイトの採点は11人全員29-28ヴァン支持でした。


Jack Jenkins defeats Jamall Emmers(MMA Decisions)

 ジャック・ジェンキンス vs. ジャマール・エマースのジャッジの採点。Chris LeeとSal D'Amatoが1,2Rジェンキンス、3Rエマースで29-28ジェンキンス勝利。Troy Wincapawがフルマークでエマースで27-30エマース勝利でした。

 主要サイトの採点は28-29エマース支持5人、27-30エマース支持5人。ジェンキンス支持はいませんでした。続きを読む・・・
カテゴリー
F1 MMA o ONE UFC UFC288 YouTube   クロン・グレイシー ザルガス・ズマグロフ ジョセフ・ホームズ ブラック ヘンリー・セフード モフサル・エフロエフ

『UFC 288: Sterling vs. Cejudo』前日計量動画/ザルガス・ズマグロフ vs. ハファエル・エステヴァムが中止に

AI× 体重計 【プロスポーツチームにも導入】 INFIELD 体組成計 体脂肪計 スマホ連動 ボディスケール ブラック


MAIN CARD (Pay-per-view, 10 p.m. ET)

・Champ Aljamain Sterling (134) vs. Henry Cejudo (135) – for bantamweight title
・Gilbert Burns (171) vs. Belal Muhammad (170)
・Jessica Andrade (115) vs. Yan Xiaonan (115)
・Movsar Evloev (145) vs. Diego Lopes (146)
・Kron Gracie (145) vs. Charles Jourdain (145)

PRELIMINARY CARD (ESPN/ESPN+, 8 p.m. ET)

・Drew Dober (155.5) vs. Matt Frevola (155)
・Devin Clark (205) vs. Kennedy Nzechukwu (205)
・Rolando Bedoya (170) vs. Khaos Williams (169)
・Virna Jandiroba (115) vs. Marina Rodriguez (115)

PRELIMINARY CARD (ESPN/ESPN+, 6 p.m. ET)

・Parker Porter (249) vs. Braxton Smith (262)
・Ikram Aliskerov (186) vs. Phil Hawes (185)
・Rafael Estevam ()* vs. Zhalgas Zhumagulov (125)
・Joseph Holmes (189)** vs. Claudio Ribeiro (185)

 『UFC 288: Sterling vs. Cejudo』前日計量結果。メインカードは全員パス。アーリープレリミナリーカードでザルガス・ズマグロフと対戦予定だったハファエル・エステヴァムが体重計に乗ることすらできず、UFCは体重管理のミスで試合中止と発表。クラウディオ・ヒベイロと対戦するジョセフ・ホームズが189ポンドと3ポンドオーバー。出場給の20%を譲渡し試合は行われます。

 1試合減ったことにより開始時刻は日本時間午前7時30分に変更されます。




 前日計量動画。


 MMAJunkieスタッフによるメインカード勝敗予想。

・アルジャメイン・スターリング vs. ヘンリー・セフードはスターリング支持3人、セフード支持8人。

・ベラル・ムハマド vs. ギルバート・バーンズはムハマド支持5人、バーンズ支持6人。

・ジェシカ・アンドラジ vs. ヤン・シャオナンはアンドラジ支持10人、ヤン支持1人。

・モフサル・エフロエフ vs. ディエゴ・ロペスは11人全員エフロエフ支持。

・クロン・グレイシー vs. チャールズ・ジョーデインはクロン支持4人、ジョーデイン支持7人。続きを読む・・・
カテゴリー
F1 MIKE MMA o UFC   コディ・ダーデン ザルガス・ズマグロフ チャールズ・ジョンソン

1.14『UFC Fight Night 217』でチャールズ・ジョンソンとジミー・フリックが対戦


 UFCが1月14日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 217: Gastelum vs. Imavov』でチャールズ・ジョンソン vs. ジミー・フリックのフライ級マッチが行われることをMMAFightingが確認したとのこと。元々ジェフ・モリーナがフリックと対戦予定でしたが欠場したことで代わりにジョンソンが出場します。モリーナの欠場理由は不明。

 ジョンソンは11月の『UFC Fight Night 215: Nzechukwu vs. Cutelaba』でザルガス・ズマグロフに判定勝ちして以来の試合。

 フリックは2020年12月の『UFC Fight Night 183: Thompson vs. Neal』で行われたUFCデビュー戦でコディ・ダーデンに1R跳びつき三角絞めで勝利して以来実に2年1ヶ月ぶりの試合。続きを読む・・・
カテゴリー
F1 MMA o UFC   ザルガス・ズマグロフ ダヴィッド・ドヴォルザーク ホジェリオ・ボントリン マテウス・ニコラウ マネル・ケイプ

12.17『UFC Fight Night 216』でダヴィッド・ドヴォルザークとマネル・ケイプが対戦


 UFCが12月17日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催する『UFC Fight Night 216: Cannonier vs. Strickland』でダヴィッド・ドヴォルザーク vs. マネル・ケイプのフライ級マッチが行われることをMMAmaniaのアレックス・ベフニン記者が確認したとのこと。

 ドヴォルザークは3月の『UFC on ESPN 33: Blaydes vs. Daukaus』でマテウス・ニコラウに判定負けして以来の試合。この試合の前までは16連勝していました(UFC戦績3勝1敗)。現在UFCフライ級ランキング9位。

 ケイプは昨年12月の『UFC on ESPN 31: Font vs. Aldo』でザルガス・ズマグロフに1R TKO勝ちして以来1年ぶりの試合で2連勝中。現在UFCフライ級ランキング12位。4月の『UFC Fight Night 205: Lemos vs. Andrade』でス・ムダウジと対戦予定でしたが禁止薬物の陽性反応が出たために直前に中止。故意ではないことが証明されたことからお咎めなしとなり、6月の『UFC 275: Teixeira vs. Prochazka』でホジェリオ・ボントリン戦が組まれましたがボントリンの計量中の体調不良により中止と2連続で試合が中止されています。続きを読む・・・
カテゴリー
MMA MMAPLANET o UFN215 ザルガス・ズマグロフ チャールズ・ジョンソン ボクシング

【UFN215】インローで右足を殺したズマグロフだが、スプリットでジョンソンに下り目を向く

<フライ級/5分3R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ザルガス・ズマグロフ(カザフスタン)

左ローを蹴ったズマグロフ、ジョンソンは右ジャブを伸ばすが左インローを続けられる。左ミドルに右を合わせていったズマグロフが、再び右を放つ。ここで掌を出したジョンソンの指が目に入ったと試合が中断する。再開後、スイッチして左リードフックを繰り出す。右オーバーハンドから左ボディを決めたズマグロフが、序盤をリードした。左の蹴りにも腹を殴られ、右オーバハンドを被弾したジョンソンは離れたズマグロフにジャブを当てるが、ローに右を受けて姿勢を乱す。そのジョンソン構えを変えるが、真っすぐ下がるところでボディや顔面を殴られる。

右を当て、もう1度右をヒットさせたジョンソンの左ローが急所に入り、ズマグロフは目を向いてブレイクを要求する。1分40秒のインターバル後に試合はリスタートされ、ズマグロフが右オーバーハンドを決める。さらに左ボディから右を入れ、続いて右オーバーハンドを当ててダブルレッグでテイクダウンを奪う。すぐに立ち上がったジョンソンがボディロックに払い腰を仕掛ける。倒れずに離れた両者、直後にジョンソンが腹への蹴りを連続で決める。と左フックを空振りしたジョンソンが一瞬動きを止めたが、後ろ回し蹴りから圧を掛け、右ハイを入れて時間となった。

2R、ジャブにローを合わせるズマグロフの左に、ジョンソンが左フックを合わせる。ズマグロフが左インロー、ボディから左オーバーハンドを振るう。ダブル、トリプルの左ジャブ、左ミドルをさらに左ボディストレートを決めたジョンソンは、オーソに構えると右前蹴りを入れる。直後の攻防でアイポークだと非難するズマグロフだが、レフェリーが流す。即座に左右のパンチで前に出て、ダブルレッグを仕掛けたズマグロフのヒザ蹴りがジョンソンの急所にモロに当たる。

うめき声を挙げて崩れたジョンソンだが、50秒で試合に戻った。ズマグロフはボディから顔面というコンビを多用しする。そのズマグロフの前手を叩くジョンソンが、左ミドルを連続で蹴るがボディから顔面へのコンビを受ける。ジョンソンはローを多用するも、キャッチされテイクダウンを奪われ──背中を見せて立ち上がると、胸を合わせてヒザを腹に突きさす。太腿、ワキ腹にヒザを入れたジョンソンはズマグロフの払い腰を耐えて、ボディにヒザ蹴り、ダーティボクシングで腹から顔面を殴り、ラウンド終了間際に右ボディフックを決めた。

最終回、リードフックの打ち合いから、ジョンソンの右ローが急所に入ったとズマグロフがアピール。計4度目のインターバルに。触れた感があるだけだが、当たっていることは当たっているのでズマグロフのアピールは正当だ。ここも1分40秒以上のインターバルとなり、合計で1R分のインジュアリータイムが与えられたことになる。

再開後、右足を蹴られたジョンソンが右ヒザを確認するように触れ、構えを変える。痛めた合図をズマグロフに送ったようなものだが、ジョンソンは右足で足踏みを続け、気合を入れてパンチを伸ばす。オーソだけでなく、サウスポーでも構えるジョンソン──、ズマグロフは足に神経をやり過ぎたか左フックを打たれて下がる。左右に回り、動きが落ちたズマグロフはジョンソンの右を被弾し、さらにジャブを受けて距離を取る。それでもワンツーで前に出て、左ローを蹴ったズマグロフが左を伸ばす。

ジョンソンは右足で地面を踏みつける仕草を続け、ズマグロフの右に左を被せていく。残り90秒を過ぎ、動きが完全に落ちたズマグロフに対して手数が増えたジョンソンが、ダブルレッグを仕掛けて離れ際にパンチを打ち込む。続いて右前蹴りで突き放し、ダブルレッグを切るとジョンソンはシングルからバックを回りつつ、ボディへのヒザ、右フックを打ち込む。最後までラッシュを掛けようとしたジョンソンだが、残り数秒を残したところで殴るのを止めズマグロフとハグをした。

ボディ、ローを効かせたズマグロフが連敗を2でストップした──と思いきや、ジャッジはスプリットでジョンソンを支持した。この裁定にも目を向いて驚いたズマグロフ、コーナーのパウンピーニャも苦笑いを浮かべるしかなかった。


The post 【UFN215】インローで右足を殺したズマグロフだが、スプリットでジョンソンに下り目を向く first appeared on MMAPLANET.