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【DWCS S08 Ep09】コンバット柔術王者&Polarisベテラン=スティールが、ボディでブレアからKO勝ち

【写真】9月20日に英国CAGE WARRIORSで試合をしたばかりだったブレアとの激闘を制したスティール(C)Zuffa/UFC

<ライト級/5分3R>
コディ・スティール(米国)
Def.2R4分07秒by KO
チェイスン・ブレア(米国)

左リードジャブで前に出るブレア。スティールは続く左ハイをバックステップでかわし、ワンツーで前に出る。直後のダブルレッグを切り、立ち際に右ハイを狙ったブレアが右ローを蹴る。ブレアは右前蹴り、スティールのステップインに右をヒットさせる。ブレアの左をガードしたスティールだが、右ハイに左を合わされる。スティールが右ミドルを決め、右を当てる。こうなるとしっかりと組みつけたが、シングルレッグも倒せずリリース。直後のスティールの右に、カウンターの右を入れたブレアは踏込み際のパンチはかわすが、近い距離のパンチを被弾する数が多い。

残り1分、互いに殴って殴られるという展開のなかでブレアが当ててから間合いを外す。それでも左右のフックで前に出るスティールが組んでもテイクダウンは奪えない。スイッチをし、頭を下げてパンチを見せるブレアに対し、スティールは右ハイを繰り出した。

2R、右ジャブから左ハイのブレア。距離を詰めようとするスティールを蹴りで突き放すブレアはワンツーの左をヒットさせ、前に出るシーが増える。スティールは右ボディを決める。ブレアは左ハイを繰り出すが、スティールが右ミドルを決める。ブレアはスタミナが切れてきたか、初回ほどの動きは見られず右を被弾。直後にカウンターで右を入れたブレアは右を打たれ間合いを取り直す。

カウンターで殴られても前に出たスティールが、ボディを殴る。勢いで完全に上回るようになったスティールがパンチを纏める。

ボディから顔面を決めたスティールは、右フックを打たれても前に出て左ボディショットを決める。悶絶したブレアは、ヒザから背中をつくように倒れ──スティールがパウンド連打でKO勝ちを決めた。


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45 AB DEEP DEEP JEWELS DEEP JEWELS46 DEEP Tokyo Impact DEEP Tokyo Impact2024#04 HIME MMA MMAPLANET o Te-a YouTube アシルベック キック コンバット柔術 フェルナンド マサト・ナカムラ 万智 加藤瑠偉 原虎徹 安永吏成 山口コウタ 山崎桃子 彩綺 斎藤 月井隼南 村上彩 松岡疾人 桐生祐子 梅野源治 梶本保希 渋谷カズキ 湯浅帝蓮 滝田J太郎 濱口奏琉 魚井フルスイング

【DEEP Tokyo Impact2024#04& DEEP JEWELS46】計量よもやま話。女子は計量後の握手の習慣なし???

【写真】J太郎、滑り系から空気のようにあった当然のように。達人の域に達しつつある (C)MMAPLANET

明日8日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP Tokyo Impact2024#04及びDEEP JEWELS46の計量が新宿区のホテルローズガーデン新宿で行われた。
Text by Manabu Takashima

梅野源治とのヒジ有り立ち技マッチで注目を集めた魚井フルスイング✖梶本保希、果たしなく続くフライ級サバイバルマッチ=渋谷カズキ✖原虎徹などが組まれたDEEP Tokyo Impact2024#04。そして万智×スーリ・マンフレディの国際戦がメインのDEEP JEWELS46。

アマチュアマッチを含めTokyo Impact大会は全14試合、JEWELSは12試合──計26試合中、MMAPLANETではツーショット撮影の前後に、どれだけの選手が握手を交わすのかを注目してみた。

魚井と梶山は両者、頭を下げて一礼はしたもの握手はせず。またマサト・ナカムラと濱口奏琉は後者が本計量で体重を落とせなかったこともあり、健闘を誓いあうことはなかった。同様に松岡疾人✖安永吏成は、コメントを終えると安永はすぐに背を向けてステージを下りる。岩見凌も即踵を返し、対戦相手の湯浅帝蓮はその背中で手を差し出して笑みを浮かべていた。2試合組まれたアマ戦では、竹見浩史郎と松井優磨は手を合わせなかった。


結果コメインの渋谷✖原、加藤瑠偉の肩を抱いてシェイクハンドの渡邉龍太郎、握手も暑苦しいほどガッチリの滝田J太郎と宮本誠一、グータッチの武利侑都×濱口麗地、握手ばかりか敬礼をしあった宇良拳と渡部智偉ら──8試合、16人の選手が握手を交わしていた。

対してJEWELSでは、マイク前に万智とスーリがどちらからとなく手を差し伸ばしあったが、この両者以外は遅れて計量をパスした桐生祐子と村上彩が握手したのみ。互いに視線を合わせて、一礼しあった斎藤百湖とMANAを含め10試合に出場する20人のファイターに握手は見られなかった。結果、女子選手は男子選手より健闘を誓うことがない──ということに。

またTOKYO IMPACT大会では湯浅帝蓮(たいらん)とアシルベック、アマ出場のマイケル北見の3選手が英語を交えて抱負を語っていた。

今大会が4年11カ月ぶりのMMA出場となる湯浅は米国生まれの日本人で、日本でのMMAは初めてとなる。柔道でUSナショナル3度の優勝を誇るという湯浅、コンバット柔術の出場経験のあり現在は日本在住で、「まだ明確にいつに米国に戻るというのは決まっていないのですが、帰国した時には柔道道場を創りたい」と話している。

マイケル北見も日本在住だが、グアム生まれのグアム育ち。アシルベックは2年前に日本にやってきてからMMAを始めた選手で、もともと母国では松濤館空手で活躍してきた。ウスベキスタン、中央アジア、そしてアジア王者に輝いていたアシルベックは、現在はワールドカラテアカデミー(月井隼南も在籍)で剛柔流の指導を行っており、「突きをコントロールすること。当たった時には終わっている」空手を目指す。

マイケル北見とアマ試合を戦うフェリペ・ハセヤマはフェルナンドと共にブラジリアン。マサト・ナカムラはフィリピンとのハイブリッドで、来日外国人選手はいないもののTokyo Impactは実のところ国際色豊かな大会となっている。なかでも加藤瑠偉は宮城県出身の生粋の日本人だが、エキゾチックな顔立ちをしており、本人は「修羅場がこの顔を創ったんです」と明日の試合に自信を見せていた。

Tokyo Impact 大会、JEWELESもいつも通り計量終了後に審判団からルールの確認があったが、そこで女子選手(男子にも一応はあった)にジェルネイルの使用禁止、過去に見つかったケースではやすりで削って出血、爪が剥がれたこともあるという恐ろしいエスピソードが説明されていた。

万智は先ごろ、ドラゴンボールの七星球的金髪美女ジェルネイルを施していたが、練習中に自然と剥がれ最終的には試合前に自分の爪で「ゴシゴシやって落としました」とのこと。

すっかりと星は確認できなくなっていたが、先週の歌合戦に続き、明日はスーリ相手に白星を手中に収めるべき好調ぶりをアピールしていた。

■DEEP JEWELS46視聴方法(予定)
9月8日(日)
午後5時10分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、サムライTV

■DEEP JEWELS46計量結果

<ストロー級/5分3R>
万智:52.45キロ
スーリ・マンフレディ:52.65キロ

<49キロ契約/5分3R>
HIME:48.95キロ
彩綺:48.8キロ

<アトム級/5分3R>
村上彩:47.8キロ
桐生祐子:48.1キロ

<ミクロ級/5分2R>
山崎桃子:44.0キロ
知名眞陽菜:44.05キロ

<60キロ契約/5分2R>
斎藤百湖:59.95キロ
MANA:59.7キロ

<アトム級/3分2R>
LIBBY:47.8キロ
須田美咲:48.0キロ

<バンタム級/5分2R>
Te-a:60.4キロ
鈴木”BOSS”遥:61.0キロ

<アトム級/5分2R>
上瀬あかり:47.9キロ
サラ:47.8キロ

<フェザー級/5分2R>
超弁慶:63.85キロ
近藤セリナ:65.9キロ

<アマ・フライ級/3分2R>
あすか:57.1キロ
一色栄里:56.75キロ

<アマ・キック・ストロー級/1分30秒2R>
横江明日香:51.25キロ
須山はな:51.3キロ

<アマ・キック・ストロー級/1分30秒2R>
横瀬美久:48.95キロ
須山ゆな:48.2キロ

■DEEP Tokyo Impact2024#04視聴方法(予定)
9月8日(日)
午後12時35分~U-NEXT、YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ

■DEEP Tokyo Impact2024#04計量結果

<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング:61.4キロ
梶本保希:61.5キロ

<フライ級/5分3R>
渋谷カズキ:56.7キロ
原虎徹:57.0キロ

<フライ級/5分2R>
マサト・ナカムラ:57.15キロ
濱口奏琉:57.2キロ

<フライ級/5分2R>
松岡疾人:57.0キロ
安永吏成:57.1キロ

<フライ級/5分2R>
加藤瑠偉:56.95キロ
渡邉龍太郎:56.65キロ

<バンタム級/5分2R>
岩見凌:66.15キロ
湯浅帝蓮:65.85キロ

<68キロ契約/5分2R>
滝田J太郎:67.6キロ
宮本誠一:67.8キロ

<バンタム級/5分2R>
山口コウタ:61.5キロ
フェルナンド:61.05キロ

<フェザー級/5分2R>
アシルベック:65.95キロ
雄大:66.0キロ

<フライ級/5分2R>
武利侑都:56.9キロ
濱口麗地:57.15キロ

<ライト級/5分2R>
宇良拳:70.4キロ
渡部智偉:70.35キロ

<アマ・フライ級/3分2R>
竹見浩史郎:57.1キロ
松井優磨:56.75キロ

<アマ・ストロー級/3分2R>
マイケル北見:52.05キロ
フェリペ・ハセヤマ:51.1キロ

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45 AB Brave CF MMA MMAPLANET o ONE RIZIN RIZIN47 ROAD FC Special UFC   アブディサラム・クバチニエフ コンバット柔術 ヤン・ジヨン ラジャブアリ・シェイドゥラエフ 柏木信吾 武田光司

【Special】アジアの猛者たち─03─ラジャブアリ・シェイドゥラエフ「基本的にバンタム級のファイターだ」

【写真】シェイドゥラエフと同様に、いや彼以上のノリノリだったマネージャー氏もスクショでしっかりと写り込んでくれました(笑)。そして――シェイドゥラエフ、まるまるしているぞ (C)MMAPLANET

UFC、RIZIN、北米フィーダーショー、日本のプロモーションと世界中のMMAを見渡してみると、明らかにアジア勢が台頭しつつある。もちろん、アジアといっても広い。その勢いの中心は東アジアではなく、中央アジアだということも百も承知だ。MMAPLANETでは6月から日本人ファイターと肌を合わせた経験がある──あるいは今後その可能性が高いアジアのファイター達にインタビューを続けてきた。

題して「アジアの猛者たち」──第3弾はキルギスからラジャブアリ・シェイドゥラエフのインタビューをお届けしたい。
Text by Manabu Takashima

6月9日のRIZIN47で武田光司をテイクダウンからバック奪取、ほぼワンアームでRNCを極め一本勝ち――初来日で、大きなインパクトを残した。日本のフェザー級トップファイターを圧倒したシェイドゥラエフに格闘家人生を振り返ってもらい、今後について尋ねた。

求められた階級で戦うが、武田に圧勝したフェザー級は本来の階級ではない――とシェイドゥラエフは断言した。


日本人と戦う僕に声援を送ってくれて、本当にビックリした

――RIZIN47での武田光司戦、大きなインパクトを残しました。改めてRIZINデビューを振り返ってもらえますか。

「日本で初めて試合をしたけど、大会自体を振り返ってもレベルの高い試合が多くて素晴らしかった。自分自身、凄く良い勝ち方ができたのでチャンピオンシップで日本に戻ることを期待している。

(C)ROAD FC

去年は韓国で1試合を戦って(6月にヤン・ジヨンにRNCで一本勝ち)、韓国も凄く発展した素晴らしい国だった。

日本は、とにかく人々が優しい。それが日本の印象だよ。そして街が凄く綺麗だ。日本のことが大好きになったよ」

――私は1度ビシュケクを訪れたことがあるですが、羊肉の美味しさと3泊の滞在で交通事故を3度目撃し、一度は自分が乗ったタクシーだったので、車の運転が危ないという印象が残っています(笑)。

「日本では皆がルールを守っていることも驚いた(笑)。そして、物凄く大人しい。赤信号を無視している人もいない。東京はあんなに大都市なのに、大して交通渋滞もなかった。皆がルールを守っているからだよね。歩いている人も、信号が変わるのをジッと待っていて本当に驚かされたよ(笑)」

――そこまで交通ルールを守っているとは思わないですが、多くのドライバーが譲り合いの精神を持って車を運転しているのは確かですね(笑)。

「凄く我慢強くて、ビックリしたよ。それとRIZINで戦って人生で2つの初体験ができた。1つはあんなに大きなイベントで戦ったこと。過去最大のショーに参加することができた。少しナーバスになったけど、本当にエキサイティングだった。2つ目はファンの皆が歓迎をしてくれたことだ。日本人と戦う僕に声援を送ってくれて、本当にビックリしたし嬉しかったよ」

(C)RIZIN FF

――シェイドゥラエフ選手のファイトは、それ以上に日本のファンを驚かせたと思います。

あの武田選手にレスリングで勝ち、一本勝ちをしたのですから。ライト級から階級を下げた武田選手に対し、シェイドゥラエフ選手はバンタム級から上げてきたわけですし。

「タケダが70キロで戦っていて、優れたレスラーだとは聞いていた。もともと僕のベースはグラップリングと柔術で記者会見の時からRNCか何かで一本を狙うと宣言していた。特にRNCにこだわったわけではないけど、とにかくグラウンド戦に持ち込むつもりだった。その試合で一本勝ちができて、自分でも自信になったよ」

(C)RIZIN FF

――最後はRNグリップで終わらせましたが、ワンアームでほぼ極めていました。

「僕はワンアームでチョークを完成させることができる。

あの時はコーチからラウンド終了まで時間がないという指示があったから、RNグリップに切り替えたんだよ」

高校の頃までは自分でトレーニングをして、それをストリートで試すことしかできなかった

――あのフィニッシュで大きなインパクトを残したラジャブアリ・シェイドゥラエフ選手ですが、我々はまだまだ知らないことだらけです。最初の格闘技経験は何だったのでしょうか。

「柔術やグラップリングを始める前は、レスリングをやっていた。高校を卒業してからレスリングを始めたんだけど、それ以前は自分の家で自己流のトレーニングをしていた。腕立て伏せ、そして石を持ち上げていたんだ(笑)」

――石を!! それはファイターを目指すためのトレーニングだったのですか。

「そう、ファイターになるためだよ。実際にレスリングを始めたのは高校卒業後で、高校時代はサッカーと柔道をやっていた」

――柔道の経験もあったのですね。とはいえ高校を卒業するまでレスリングの経験がなかったのは意外です。

「実は僕の育った環境は少し変わっていて、タジキスタンとキルギスの国境付近の小さなジェルゲタウ村で生まれて、高校まではタジキスタンで生活をしていたんだ。そして高校を卒業して、国境を越えキルギスでプロフェッショナルを目指すためのトレーニングを積むようになった」

――国境の小さな村……シェイドゥラエフ選手は子供の頃から乗馬の経験は?

「もちろん、あるよ。僕らは皆、馬に乗って成長しているようなもので。いうと、もうプロ級だと思ってもらっても構わない(笑)」

――RIZINの柏木信吾さんの言う「羊肉を食べて、乗馬をしていたファイターは強い」説そのものです。ところでタジキスタンとキルギスの境にある村から、どのようにプロのMMAファイターになる過程が必要だったのでしょうか。

「ずっとMMAに興味はあった。でも高校の頃までは自分でトレーニングをして、それをストリートで試すことしかできなかったんだ。卒業後、ビシュケクに移りプロになるためにレスリングのトレーニングを本格的に始めた。イェラムというジムで、エラリアス・アカルベコフにレスリングを習った。3年後MMAに転じて、イーラスMMAに移って今も所属している」

――イーラスMMAはBRAVE CFライト級王者アブディサラム・クバチニエフ、ONE FFからBRAVEに転じたアジエット・ヌルマトフ、オクタゴン戦うルスラン・カシマリ・ウルルというキルギスのトップファイターが所属するジムですね。ところで、あれだけの組み力と極め力を持っているシェイドゥラエフ選手ですが、柔術では何帯を巻いているのですか。

「帯は持っていない。でもグラップリングも柔術もトーナメントは把握できないほど出ている。両方のスタイルで何度も優勝しているよ。それとは別に打撃も許されたコンバット柔術(Combat Jiu Jitsuではなく、Combat Ju Jutsu。コンバットサンボのようにスタンドで打撃、投げ、寝技で打撃も認められた道着有りの柔術)でも戦いアジア王者になっている」

――今もビシュケクで練習を続けているのですか。

「普段はビシュケクで練習をすることが多いけど、キャンプではタイ、ダゲスタンに行くこともある。タイやダゲスタンでスパーリングをすることで、成長の助けになる。経験値を高めることができるからね」

――ところで前回の日本での試合ではフェザー級で戦っていましたが、以前はバンタム級でも試合をしています。今後はどちらの階級で試合をしようと考えていますか。

「キャリアの序盤はバンタム級で戦っていた。でも、前回の日本での試合は体重を61キロまで落とすには十分な時間がなかった。だから66キロで戦ったんだ。体重を落とす時間があればバンタム級、なければフェザー級。どちらの階級でも構わない。オファーがあった階級で戦うよ。どちらの階級でも、誰とだろうが戦う準備はできている。チャンスが巡ってきた階級でチャンピオンを目指すよ。

だたし基本的に僕はバンタム級のファイターだ。フェザー級で戦うと、体格的に厳しい相手が時折り出てくる。だからRIZINでもバンタム級で戦っていきたいというのが本音だよ。前回の試合は66キロまでしか落とせないと思ったからフェザー級で戦った。継続参戦できるなら、バンタム級でやっていきたい」

――今の言葉を聞いたRIZINフェザー級とバンタム級のファイターの反応が知りたいです(笑)。

「アハハハハ。子供の頃から地元のローカルファイターやカビブ・ヌルマゴメドフの映像を視ていて、大きな会場で試合をすることを夢見るようになった。今、RIZINという世界で最大のプロモーションの一つで戦えるようになった。夢が実現して、神に感謝している。

日本のファンにも同様に感謝の言葉しかない。大会中の彼らの声援は本当に最高だった。少しでも早く日本に戻りたい。ファンの皆をガッカリさせない、最高の試合をしたいと思っている」

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45 AB BELLATOR Bellator CS2024#04 Bellator300 MMA MMAPLANET o PFL strikeforce UFC アレクセイ・シュルケヴィッチ ウスマン・ヌルマゴメドフ コンバット柔術 スミコ・イナバ ドゥグラス・リマ ハーマン・テラド バレット・ヨシダ ブラジリアン柔術 ムハメド・ベルハモフ 菊入正行

【Bellator CS2024#04】菊入正行。9月7日にサンディエゴで忍耐と我慢のハーマン・テラド戦、決定!!

【写真】我慢には慣れている菊入、たまったものを爆発させるときがやったきた(C)PFL

16(火・現地時間)、9月7日(土・同)にカリフォルニア州サンディエゴのペチャンガ・アリーナで開催されるBellator Champions Series 「San Diego」= Bellator CS2024#04に菊入正行が出場し、ハーマン・テラドと対戦することが明らかとなった。
Text by Manabu Takashima

PFL傘下となったBellatorバナーのイベントとしては、初の米国大会。既にメインではBellator世界ライト級選手権試合、王者ウスマン・ヌルマゴメドフにアレクサンデル・シャブリが挑戦する一戦や、女子フライ級のスミコ・イナバ×ケリー・テイラーメレンデス、ドゥグラス・リマの出場など北米仕様のBellatorらしさが伺える大会への菊入の参戦が決まった。


菊入にとっては昨年4月のアレクセイ・シュルケヴィッチ戦以来となる実戦で、ようやくBellatorで2度目のファイトとなる。

対するテラドはご当地ファイターで、StrikeforceやBellatorで戦いPFLでは2018年シーズンのウェルター級に参戦。その後、去年の10月にBellator300で9年振りにサークルージに復帰を果たした。この時はムハメド・ベルハモフの猛攻にさらされ、なんとかフィニッシュされることを逃れたという完敗だった。

とはいえテラドはバレット・ヨシダにも師事していたブラジリアン柔術黒帯で、4月にはアナハイムのシティ・ナショナル・グローブで開催されたグラップリングイベント=Suversiv10で元UFCファイターのクリスチャン・アギレラを破り、同大会が認定するコンバット柔術ミドル級王座を獲得している。

コイントスで得たトップポジションから掌底を落とし続け、10分間戦い抜くと、EBIオーバータイムでRNCを極めての王座戴冠はいかにもテラドらしい我慢の勝利といえる。そうテラドの特徴は我慢と忍耐、それは攻められた局面だけでなく自らの勝機を伺う場面も同様だ。

それでいて荒いパンチは一発があり、EBIオーバータイムで極め切るように形に入った時の瞬発力を持っている。菊入としては慎重を要するファイトとなるが、テラドのペースで戦うと精神の耐久戦に持ち込まれるので、ここは自分から攻める姿勢は欠かせない。

勝機を伺うのはご法度。菊入の間断ない攻撃で、テラドを辛抱させる展開に持ち込みたい。攻め続けて完封、もしくは攻め続けるなかでフィニッシュという勝利こそが、菊入に必要な──Bellatorでの戦いだ。

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45 AB Brave CF CJ・ヴェルガラ MMA MMAPLANET o UFC UFC299 YouTube   アザット・マクスン アス・アルマバエフ イオン・クテレバ エディ・ブラボー カーティス・ブレイズ ケヴィン・ホランド コンバット柔術 ショーン・オマリー ジャイルトン・アルメイダ ジャック・デラ・マダレナ ジョアン・ウッド ジルベウト・ドゥリーニョ ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ ソン・ヤードン ダスティン・ポイエー ハファエル・ドスアンジョス ピョートル・ヤン ペドロ・ムニョス マイケル・ペイジ マテウス・ガムロ マルロン・ヴェラ メイシー・バーバー 平良達郎

【UFC299】カザフ・フライ級ツートップの1人=アス・アルマバエフ「ゴールはチャンピオンになること」

【写真】フライ級は要注目ファイターが揃っている(C)Zuffa/UFC

9日(土・現地時間)、フロリダ州マイアミはケイシーウア・センターで開催されるUFC 299「O’Malley vs Vera 2」。同大会でアス・アルマバエフがCJ・ヴェルガラと戦う。
Text by Manabu Takashima

中央アジアのパワーハウス=カザフスタンから世界最高峰のフライ級に挑むアルマバエフ。同朋のアザット・マクスンはオクタゴン2戦目でキャリア初黒星を喫した。アルマバエフは今回が、2戦目となる。対戦相手のヴェルガラは一昨年の10月に平良達郎に腕十字で一本負けを喫したあとは、2連勝と波に乗っている。

そんなヴェルガラがリトマス試験紙となって、平良の実力対比もできる一戦を前にアルマバエフに初インタビューを試みた。


──今週末、CJ・ヴェルガラとオクタゴン2戦目を戦います。今の心境は?

「全て上手くいっている。パーフェクトだよ。グレートシェイプで、試合でそれを立証してみせる」

──カザフスタン人選手が米国で練習するケースが増えていますが、アスは今回の試合に向けてどこで練習をしてきたのでしょうか。

「練習の多くはカザフスタンのアルマトゥイでやっている。その後、ロシアのオセチアで高所トレーニングをして、キャンプの仕上げは40日間ほどキルクリフFCでやってきた」

──キルクリフFCにフライ級のトレーニングパートナーは、それほどいないかと思うのですが、なぜキルクリフFCで仕上げを?

「キルクリフFCは素晴らしいチームで、ファミリーのような人間関係がある。ファイターもそうだし、最高のコーチが揃っているからだよ。確かにフライ級のファイターは少ないから、僕は主にバンタム級の選手と練習をしてきた」

──そのキルクリフFCでは日本人選手も練習していますが、交流はありましたか。

「タカヤ・スズキ、若くて元気な日本人選手と仲が良くなったよ」

──鈴木選手が初日にKOされたという話が伝わってきたのですが、ひょっとしてアスが張本人とか?

「ノー、ノー。そんなことないよ(笑)。彼は若くて、良いヤツだ。練習を手伝ってもくれたけど、実際はそれほど一緒にトレーニングはしていないんだ。今回の対戦相手と彼はスタイルが違うからね」

──了解しました。ところでアスは、いつMMAを始めたのでしょうか。

「子供の頃から、多くのスポーツを経験してきたなかで2013年にMMAの練習を始めた。MMA以外の格闘技だとコンバット柔術をやっていたよ」

──コンバット柔術!! エディ・ブラボーが考案した掌底有りの柔術というわけではないですよね?

「違うよ。コンバット柔術は、とてもコンバットサンボに似ているスポーツだ。道着を着て、打撃も投げもある」

──実は2年前にBRAVE CFでアスの試合を見たことがあります。UFCへの道は色々と存在していますが、アスが中東のプロモーションで戦った意味は?

「凄く良い経験ができた。しっかりと、自分の戦いができたことも良かったと思っている」

──同じカザフスタンのフライ級ファイターであるアザット・マクスンが、UFC2戦目でキャリア初黒星を喫しました。彼の敗北をどのように考えていますか。

「アザットとは凄く仲が良いけど、所属ジムは違うんだ。もちろんカザフスタンのファイターだから応援しているし、前回の敗北は相手が強かった。何よりアザットは高いポテンシャルの持ち主で、これからもっと成功を収めていくと思っている」

──では対戦相手のCJ・ヴェルガラの印象を教えてください。

「良いファイターだ。ただ僕は経験値も高いし、勝負の鍵はもう把握している。レスリングが僕の長所だからね。これまで人生を賭けて練習を続け、UFCと契約した。この次の試合は、過去のファイトと同じように一つの試合でしかない。僕のゴールはチャンピオンになることだ」

■視聴方法(予定)
3月10日(日・日本時間)
午前8時分~UFC FIGHT PASS
午後12時~PPV
午前7時30分~U-NEXT

■UFC299対戦カード

<UFC世界バンタム級選手権試合/5分5R>
[王者]ショーン・オマリー(米国)
[挑戦者] マルロン・ヴェラ(エクアドル)

<ライト級/5分5R>
ダスティン・ポイエー(米国)
ベノワ・サンドニ(フランス)

<ウェルター級/5分3R>
ケヴィン・ホランド(米国)
マイケル・ペイジ(英国)

<ウェルター級/5分3R>
ジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズ(ブラジル)
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)

<バンタム級/5分3R>
ピョートル・ヤン(ロシア)
ソン・ヤードン(中国)

<ヘビー級/5分3R>
カーティス・ブレイズ(米国)
ジャイルトン・アルメイダ(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
ケイトリン・セーミナラ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<ライト級/5分3R>
マテウス・ガムロ(ポーランド)
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ケイラ―・フィリップス(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
フィリッピ・リンス(ブラジル)
イオン・クテレバ(モルドバ)

<ミドル級/5分3R>
ミチェウ・ペレイラ(ブラジル)
ミハウ・オレキシェイジュク(ポーランド)

<ヘビー級/5分3R>
ロベルス・デスパイネ(キューバ)
ジョシュ・パリジアン(米国)

<フライ級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ(米国)
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

<女子フライ級/5分3R>
ジョアン・ウッド(キューバ)
マリナ7・モロズ(ウクライナ)

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45 Gladiator Gladiator Challenger Series01 MMA MMAPLANET o Progress YouTube アン・ジェヨン グラント・ボクダノフ コンバット柔術 チェ・ドンフン チャンネル パン・ジェヒョク 三上ヘンリー大智 上久保周哉 和田教良 大嶋聡承 江木伸成 河名マスト 白木アマゾン大輔 竹中大地 竹内稔 竹本啓哉 竹浦正起

【Gladiator CS01】竹内稔戦で二冠を目指す竹本啓哉─02─「プログレスに強い選手が出て来るキッカケに」

>【写真】グラジのベルトを奪還して以降、竹本の意識は確実に変化している(C)SHOJIRO KAMEIKE

16日(金)、配信に特化して開催されるGLADIATOR CHALLENGER SERIES01「Bang vs Kawana Ⅱ」で、竹内稔とPROGRESSフェザー級王座を賭けて戦う竹本啓哉のインタビュー後編。
Text by Shojiro Kameike

紆余曲折を経て、当初の発表どおり「ミスター・アナコンダ」竹内稔とのフォークスタイルグラップリング戦に臨むこととなった竹本。グラジエイター王座との二冠を賭けた一戦への意気込みを語る。

<竹本啓哉インタビューPart.01はコチラから>


――GLADIATOR CSは配信に特化したイベントで、無観客で行われます。その点についてはいかがですか。

「嬉しいです。僕も今まで経験がないことに挑戦したくて。無観客の中で試合をすると、どうなるのか――これって選手の性格も出ると思うんですよね。僕自身はどうなるか分かりませんが、最初に竹内戦が決まってから、すごく楽しみにしています。自分でチケットを売ることがないのも楽ですし。もちろん配信を視てほしいので、その案内はしますけど」

――では竹内戦に関するお話の前に、改めて2023年は竹本選手にとってどのような1年でしたか。

「自分にとっては『立て直すことができた1年』だったと思います。初めて1年に2試合も国際戦をやりましたし、初めてのコンバット柔術も楽しかったです。新しい刺激が多くて、かつベルトを巻きなおしたことで、自分を立て直すことができた1年だったと思います」

――ベルトがあると無いとでは、新年を迎えた時の気持ちも違うかと思います。

「もちろん気持ち良く新年を迎えられた部分もありますが、せっかくベルトを獲得したのに――12月の大会で勝った竹中大地選手と上久保周哉選手には見向きもされていませんでした。『眼中にないじゃん……』って、ちょっと心に引っかかっています。だから今年は、竹中選手と上久保選手だけじゃなく、多くの人たちに『グラジのベルトは、これだけの価値があるんだよ』と知らしめていきたいです」

――竹中選手と上久保選手がグラジのケージで、グラジ王者との対戦を希望しなかった点については気になりますか。

「少し傷つきましたね(笑)。僕は強さには興味があるけど、それほど有名になりたいという気持ちはなくて。でもあんなに見向きもされないと、『そうじゃない。このベルトはもっと価値があるんだ』と言いたくなります。僕のことよりも、もっとグラジという大会とベルトに対する認識を高めるために、僕自身も実績を上げる必要があるなって思いました。

さっきも言ったとおり、現役の間にもっともっと強い相手と試合がしたいです。次の相手、竹内選手もグラップリング界では本当に強い相手で。それにしても、最近は竹が絡む選手が多いですね」

――竹中選手、竹内選手と同じカルペディエム三田の竹浦正起選手、そして竹本選手と。

「ここまで竹が多いと、もう竹林ですね(笑)」

――……。

「すみません、余計なことを言いました(苦笑)」

――アハハハ。話を戻すと、これまで竹内選手との絡みはないですよね。

「ないです。自分の周りでいえば去年、アマゾン先生(白木アマゾン大輔)にアナコンダを極めていましたよね。今までの試合について調べたら、本当にギロチンやアナコンダで勝っている試合が多いじゃないですか。ADCC予選も6試合中4回アナコンダを極めていて――とんでもない選手ですよ。その竹内選手とグラップリングで試合をするのは、MMAとは違う緊張感があります」

――MMA以外の試合としては、昨年1月にプログレスのコンバット柔術ルールで江木伸成選手を下しています。打撃のないグラップリングルールの試合は、いつ以来でしょうか。

「一昨年の11月、TOKKUMI(3対3のグラップリング団体戦)ですね。チームカルペディエム名古屋で出場して、2試合がドローで1試合はヒザ十字で勝ちました。グラップリングマッチは自分にとって里帰りみたいな気持ちもあって。何より竹内選手との試合って、異次元対決のような感じなんですよ」

――異次元、ですか。

「自分でも、どんな試合になるか分からないです。えぇ、どうなるんだろう? 自分が普通に勝っちゃう気もしますし、反対にあっさりとアナコンダを極められてしまうかもしれないし……展開が予想しにくい試合ですね。

だって、ADCC予選で準優勝ですから。今のADCCはスタンドレスリングが強い選手が勝つと聞いていたのに、そんななかでアナコンダをバンバン極めていて。完全に我が道を往く『アナコンダ・モンスター』じゃないですか」

――テムーレン戦はシングルレッグで組むことができました。しかし、それは竹本選手がジャブで崩してから入るというMMAならではのお話で。ではフォークスタイルグラップリングだと、どう崩していくのか。

「インサイドで組むシングルレッグだと、相手もアナコンダは極めにくいと思いますけど……、どうなるんでしょうね。安易に組むとアナコンダが待っているので怖いです(苦笑)」

――どうなるのか、それはご自身で試してみるのが一番です。

「自分から極められに行きませんよ! あのアナコンダがあるので、否が応でも慎重になりますよね。きっと形に入られたら一発で極まっちゃいますから。かといって失点もしたくないので、自分から下になるのも嫌ですし。

いずれにしても、どちらが早く自分の得意な形に持ち込むかっていう勝負になりますよね。僕が竹内選手のアナコンダを警戒しすぎて、ただ時間が過ぎていく展開も嫌じゃないですか。アナコンダを食らわないためには、まず自分がテイクダウンに行かなければ良いわけですけど、今までテイクダウンを狙わなかったことがなくて(笑)。

せっかく竹内選手とグラップリングで戦う良い機会だから――という気持ちは、なくはないです。竹内選手のアナコンダって、どれくらい凄いんだろうって楽しみでもありますし。自分も一本を狙いたい。でも試合だから、勝ちに徹したい気持ちもあって。とにかく対策だけはしっかりして、あとは試合展開次第というところですね」

――この試合に勝てば、グラジとプログレスの二冠王者となります。

「二冠王者になったら、防衛戦が大変そうですよね(笑)。でも竹内選手と対戦できるのも、グラジのベルトを巻いたおかげです。今回は自分がチャンピオンになることで、プログレスにも強い選手がどんどん出て来るキッカケになるよう、必ず勝ちます!」

■視聴方法(予定)
2月16日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS01対戦カード

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]パン・ジェヒョク(韓国)
[挑戦者]河名マスト(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
竹内稔(日本)

<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智(日本)
アン・ジェヨン(韓国)

<Progressフォークスタイルグラップリング88キロ契約/5分2R>
グラント・ボクダノフ(日本)
大嶋聡承(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定T準々決勝/5分3R>
和田教良(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

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45 AB ABEMA Gladiator Gladiator Challenger Series01 MMA MMAPLANET o ONE Progress YouTube アン・ジェヨン グラント・ボクダノフ コンバット柔術 タイ・ルオトロ チェ・ドンフン チャンネル パンクラス パン・ジェヒョク ブラジリアン柔術 三上ヘンリー大智 世羅智茂 今成正和 和田教良 大嶋聡承 寒河江寿泰 岩本健汰 河名マスト 竹内稔 竹本啓哉 青木真也

【Gladiator CS01】ボグダノフ✖オーシマキーのフォークスタイルグラップリング戦で、全5試合決定!!

【写真】中量級特有のテクニカル&ちょっとした重厚感が感じられる一戦になるか(C)MMAPLANET

5日(月)、GLADIATORより16日(金)に会場非公開で開催されるGLADIATOR CHALLENGER SERIES01「Bang vs Kawana II」でPROGRESSフォークスタイルグラップリング88キロ契約戦=グラント・ボクダノフ✖大嶋聡承が組まれることが発表された。
Text by Manabu Takashima

配信に特化した新機軸大会は、このグラップリングマッチで全5試合が出そろったこととなる。


先のONE日本大会の通訳の印象が強いボクダノフは、昨年のJBJJF全日本ブラジリアン柔術選手権アダルト黒帯ミドル級で優勝し、無差別でも準優勝している。ノーギでも2019年に全日本ノーギ選手権でアダルト・エキスパート・ミドル級優勝、2021年&2022年全日本ノーギ柔術選手権のアダルト黒帯ミドル級を連覇、MMAでもその組み技の強さを如何なく発揮している。

対してオーシマキーこと大嶋は、この試合の5日後に17歳を迎える紫帯の柔術家──いや、グラップラーだ。小学1年生で空手を始め、3年生になるとパンクラス大阪稲垣組でレスリングを学ぶようになり、中学1年で東京に引っ越してくると近所のフィジカルスペースで柔術を始める。

しかし直後にコロナ禍を迎え、大嶋はABEMAで青木真也✖世羅智茂、さらに岩本健汰✖世羅を視聴して足関競に興味を持つようになる。分散登校だったこともあり朝の7時からトイカツグラップリング東中野に通い、ノーギ柔術の先駆者といえる寒河江寿泰から、しっかりとその技術を学ぶと、師の師匠といえる今成正和の下でも練習を始めた。

グラップリングを究めるために通信制の高校に進学し、グラップリング三昧の生活を過ごしている。中学生──緑帯の時にコンバット柔術や、ヒール有りを既に経験し、大人顔負けの活躍をするようになった。

昨年11月のADCCアジア&オセニア予選88キロ級では2試合で勝利を収めるも、アイザック・ミッチェルにRNCで敗れ上位進出はならなかった。とはいえミッチェルは同級を制しており、大嶋がボグダノフと戦う翌朝にタイでタイ・ルオトロの持つONE世界サブミッショングラップリング・ウェルター級王座に挑戦する強豪だ。いってみればトーナメント枠、大嶋は2番目に力があった可能性もあるわけだ。

当然、5月にタイで開催される第二次アジア&オセアニア予選をターゲットとしている大嶋は、聞くところによると今回の試合もウェルター級(※77キロ)でのオファーを88キロに拘り、ボクダノフも了承して実現したという。

以下、リリースに寄せられていた両者のコメントだ。

グラント・ボグダノフ
「以前から興味深々でしたが、今回はついにGLADIATOR初参戦が決まりました。とてもわくわくしています。あまり他にない特別なグラップリングルールなので、面白い攻防、予想できない展開が生まれそうで、試合を見てくれる皆さんも楽しみにしていて欲しいです。

対戦を受けてくださった大嶋選手は私が好きな選手ですが、試合している最中だけは相手としてみます」

大嶋聡承
「今回Gladiator Challenger Seriesで試合をする場を作って頂きありがとうございます。国内トップ選手のグラント選手と試合できることをとても光栄に思います。

グラント選手とケージの攻防できるのがとても楽しみです。
覚悟と感謝を持って一本を取りに行きます。是非期待して下さい」

■視聴方法(予定)
2月16日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS01対戦カード

<Gladiatorフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]パン・ジェヒョク(韓国)
[挑戦者]河名マスト(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング・フェザー級王座決定戦/5分3R>
竹本啓哉(日本)
竹内稔(日本)

<ミドル級/5分3R>
三上ヘンリー大智(日本)
アン・ジェヨン(韓国)

<Progressフォークスタイルグラップリング88キロ契約/5分2R>
グラント・ボクダノフ(日本)
大嶋聡承(日本)

<Gladiatorフライ級王座決定T準々決勝/5分3R>
和田教良(日本)
チェ・ドンフン(韓国)

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Finishers Kombat04 Finishers Open14 Kombat04 Level-G MMA MMAPLANET o YouTube エディ・ブラボー コンバット柔術 ブログ レイ・デ・レオン 高橋SUBMISSION雄己

【FINISHERS OPEN14】高橋Subの冒険。FINISHERSバンタム級王座を賭けエディ・ブラボーの黒帯と対戦

【写真】今年3度目の海外での試合は、ワンマッチのタイトル戦だ (C)EBI

11月12日(日・現地時間)、ペンシルバニア州ベツレヘムにあるFinishers HQで開催されるFinishers Open14に高橋Submissionが出場し、レイ・デ・レオンとバンタム級王座を賭けて対戦することが決まった。
Text by Manabu Takashima

今年の2月に同じFinishers系の大会、Finishers Kombat04でラミロ・ヒメネスをヒールで一蹴した高橋が、同イベントのベルトを賭けて戦う。


ヒメネス戦後、4月のエメラルドシティ招待こそ飛行機のメカニカルプロブレムで出場がならなかった高橋だが、自らのプロデューサーを務めるLEVEL-Gでライト級トーナメントを開き、7月にはメキシコで開かれたコンバット柔術ワールドに挑戦するなど、唯一無二のグラップラー道を歩んでいる。

そんな高橋とベルトを賭けて戦うデ・レオンは10th Planet NYを率いるエディ・ブラボーの黒帯だ。過去にCombat JJでジェフ・リアルにOTで勝利し、リチャード・アラルコンにはRNCで敗れているが、KSAI PROやFURY PRO Grapplingなど主要なプログラップライング大会で戦っており、日本では無名といっても相当にデキることは間違いない。

過去の試合映像をチェックしても下になれば当然のようにラバーから三角絞めや腕十字、そしてハニーホールからの足関節の連係と10thePlanetのベースを完全に使いこなしている。加えて上攻めをトレンドなのか、ベースとして当たり前のように習得しているのか──IBJJF競技柔術の道着なしという動きもデ・レオンは見せている。

テイクダウンに関しては分からない部分があるが、スイープからのスクランブルやテイクダウンを仕掛けられた後の動きからも質の高いウェルラウンディッド・グラップラーといえる。高橋Subの冒険2023年下半期編、この11月にはADCCオセアニア予選も開かれるなど再び、世界で戦うJ-Grapplerが注目される1カ月となりそうだ。

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Bloom FC01 DEEP Gladiator MMA MMAPLANET o Progress   イゴール・タナベ オトゴンスレン・スフバット コンバット柔術 ジャダンバ・ナラントンガラグ ツェルマー・オトゴンバヤル テムーレン・アルギルマー パンクラス 上田将年 上田祐起 修斗 原田惟紘 岩﨑大河 深見弦汰 清水洸志 藤田大

【Bloom FC01】九州から世界へ。独立イベント旗揚げ。メインは上田将年がモンゴル人選手を迎え撃つ

【写真】グラジでモンゴル勢の実力は証明されている。パンクラスで2連敗の上田が、地元でどのような戦いを見せるか(C) MMAPLANET

26日(火)、BLOOM FC実行委員会より11月19日(日)に福岡市中央区の西鉄ホールにいてBloom Fighting Championshipの旗揚げと対戦カード第1弾の発表があった。
Text by Manabu Takashima

博多で第1回大会を迎えるBloom FC──Bloomとは開花という意味を持ち、「九州から世界へ」というモットーを掲げ、活動の根幹は首都圏や他の大都市圏と比べて試合機会の少ない九州勢の地元での試合経験を増やし、実力アップを図るというもの。

Bloom FC実行委員会の中心となるのは博多でアマMMAの大会会場にジムを貸し出すなど、選手育成の後押しをしてきたRanger Gymの奥宮ハント代表と地元が福岡の元MMAファイターで現在は東京在住でレフェリー等でも活動をしている鬼木貴典氏の両者だ。

そして記念すべき旗揚げイベントは2部制で、夜の部で上田将年✖ツェルマー・オトゴンバヤルのフライ級3回戦、同じく3回戦でバンタム級の原田惟紘×上田祐起の一戦。第1部でバンタム級3回戦=持田哲平×オトゴンスレン・スフバット、ライト級2回戦で清水洸志✖深見弦汰という4試合が明らかとなっている。


上田は福岡県筑豊地域在住で、かつて彼の地に存在した緒方ジム所属を名乗り続け、現在は北九州志のG-Freeとダブル所属として活動。パンクラスではフライ級戦線の中心的な存在だった。

これまで将竜のリングネームを使用していたが、36歳となった上田は今年の5月に誕生した長男・竜輝君に竜の字を譲り、これからの現役生活は本名に戦うことを決めた。

今大会では上田の所属するG-Freeを主宰する原田が、実に5年振りに実戦復帰を果たす。自らのジムオープンのために試合から離れていた原田は、コロナ禍により試合の機会が逸し続けてきた。

上田、原田は直近の試合はパンクラス、対してRanger Gym所属の持田はパンクラスを経て地元の修斗公式戦=闘裸男で5月に戦っている。同じくRanger Gymの清水はコロナ禍のアマ修斗EX覇者からEX Fightで藤田大、HEATでイゴール・タナベ、修斗では岩﨑大河と対戦経験がある。アマの藤田戦はともかく、彼がイゴールや岩﨑と試合をしていることが九州在住選手の現状を表している。

チャンスが少ないが故、実力差があろうとも得た試合機会を逃せない。負ければチャンスが遠のく。そんな状況を改善するために中国・四国及び九州でMMAイベント=修斗公式戦を行ってきたのが闘裸男だ。今回、清水は5月の闘裸男で彼を破った深見弦汰とのダイレクトリマッチが組まれているが、深見は赤崎道場所属のシューターだ。ここにもBloomの特色がみられる。つまりは闘裸男系──修斗、パンクラス、DEEPと首都圏での活躍の舞台に関係なく、九州在住の選手の強化を目的としている。

また鬼木氏によると「Bloomで力をつけた選手が、将来的にどこの大会で戦うかは個人の自由。とにかく地元で経験を詰むという首都圏や大阪の選手たちが持っている環境を九州にも整えたい」とのこと。いわばBloomはJ-MMA界の独立国家──首都圏陥落を目指さないキングダムを築くことが目標とされている。

そしてゆくゆくは首都圏から九州に選手を招聘し、ホームとして実績を得るファイトを組んでいく、そのために継続活動を掲げ闘裸男と大会開催時期をずらし、年に2回のイベント開催を目指すという。

また同大会の組み技戦に関してはProgress実行委員会が協力し、旗揚げ大会からグラップリング戦も組んでいく意向だ。現状Progressではフォークスタイルグラップリング、コンバット柔術、サブオンリーの3つのルールで実施しているが、九州という土地柄を考慮し道着マッチの導入も検討されている。

さらに今大会で、上田と持田に国際戦が組まれたように福岡という立地──南日本の玄関口としてハブになる土壌──を生かし、戦績のあるファイターが一段階上の経験を積むうえでの国際戦を毎大会組むというプランも進められている。なお旗揚げ戦で上田と対戦するオトゴンバヤルは現Gladiatorバンタム級王者テムーレン・アルギルマーの練習仲間で戦績は7勝4敗のファイターだ。

一方、持田と戦うスブバットはジャダンバ・ナラントンガラグ率いるシャンダスMMA所属の新鋭で戦績は3勝1敗、リリースよると元MGL-1FCフライ級王者の肩書を持っている。

1281年の弘安の役以来、実に750年振りのモンゴル勢の博多襲来──。今も完全に首都圏中心のヒエラルキーが存在するMMA界において、地元で老舗3プロモーションに関係なく経験を積み、それぞれの目標に進んでいく体制創りと、国際戦を戦う環境を整えるという試みは画期的だ。

思えば米国や英国などNYやロンドン在住でなくても、世界を舞台に戦う選手はいくらでも存在している。逆にいえば福岡と北九州、2つの都市の人口を合わせると250万人──プロ野球球団、Jリーグ・チームは複数存在し、大相撲の本場所がある大都市在住で、世界を舞台に戦える選手が存在していないことが、J-MMAの弱点だ。

旗揚げ前でもあり、海の物とも山の物ともつかぬBloom FC。これから生みの苦しみ、継続開催への障壁などいくらでも立ち塞がってくるだろう。ただし、この試みが生まれたこと自体が画期的であり、旗揚げ大会のみならず今後の動向を注視したい。

なおMMAPLANETでは第1回大会に来日するモンゴル勢からコメントを得たのでここで紹介しておきたい。

ツェルマー・オトゴンバヤル
「試合のオファー、本当にありがとうございます。BLOOM関係者の皆様にとても感謝しています。今回の試合、もちろん自分が100パーセント勝つと信じています。対戦相手のことはリスペクトしていますが、当日は火の出るような試合になるので覚悟してきて下さい」

オトゴンスレン・スフバット
「日本の皆さん、こんにちは。今回、BLOOMに参戦することになり、非常に嬉しく思っています。このチャンスは絶対にものにします! 対戦する持 田哲平選手、激しく熱い試合をしましょう。 しっかり練習してきて下さい。11月19日に会いましょう!」

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LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFC ESPN52 UFN エディ・ブラボー ギャレット・アームフィールド コンバット柔術 シュウ・ヒラタ ハナ・ゴールディ ヴィルナ・ジャンジローバ 中村倫也 木下憂朔 村田夏南子 風間敏臣 魅津希

【UFC ESPN52】8/27は風間敏臣、中村倫也&木下憂朔揃い踏み。この秋、魅津希、村田も待望の復帰へ

【写真】RTU決勝でKO負けからの契約。ここが力の魅せどこだ(C)Zuffa/UFC

26日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC on ESPN52「Holloway vs Tha Korean Zombie」で風間敏臣のUFCデビューの確認が、マネージメントするシュウ・ヒラタ氏より確認が取れた。

同大会でギャレット・アームフィールドと風間の対戦が決まったのに前後して、魅津希、村田夏南子の両女子ファイターのオクタゴン復帰も決まっている。


2020年8月以来、実に3年1カ月振りの実戦復帰となる魅津希は、9月23日のラスベガスのファイトナイトでハナ・ゴールディと対戦。一方の村田も同じくベガスで開催される10月7日のUFNでヴァネッサ・デモポウロスと戦うことが決まっている。

魅津希はヒザの負傷、村田は2021年6月のヴィルナ・ジャンジローバ戦で喫した腕のケガの影響で長期離脱を強いられたが、いよいよオクタゴンで戦う姿が見られることになる。

魅津希と戦うゴールディは、ザッツ・フィジカルファイター。巨大な肩回り、豪腕を振るうが上半身と下半身の連動は良くない。ただし、コンバット柔術で見せた掌底のラッシュは圧巻。魅津希としては、パワーはあってもアゴが空き気味の相手にしっかりと打撃を入れていきたい。

一方、村田の相手のデモポウロスは元LFA女子フライ級王者で、コンテンダーシリーズ敗北&王座陥落を経験した後にUFCに辿り着いた苦労人だ。UFCでは3勝2敗、この間もエディ・ブラボー率いる女子グラップリング大会=MedusaでEBIルールやコンバット柔術ルールのトーナメントに出場している柔術家だ。

下からの攻めを得意とするデモポウロスを相手に、村田も悪夢の腕十字の再現とならない準備は、この間積んできたはず。

打撃と柔術に秀でた魅津希は、どの局面でも戦える素養がMMAという戦いでありながらゲームでもある競技にマッチしない部分があった。対して、村田はテイクダウン&グラップリングの完成度の高さに、打撃を落としこむこととでさらに完成度が高くなることが期待されていた。

そんな両者が合体してから1年半、最高峰の頂点を目指す戦いに再び乗り出した。互いの短所を補い、長所を伸ばすことができるベストパートナー。UFCで戦い続ける日本のツートップが、リボーンとなる9月と10月の2試合──見逃すわけにはいかない。

Road to UFCと連日開催、木下憂朔&中村倫也と日本勢が集結する8月最終週のシンガポール、風間の対戦相手はアームフィールドはUFC戦績は0勝1敗で、通算戦績は8勝3敗だ。

蹴りを交えたストライキング、テイクダウンにも対応した接近戦で殴り合えるアームフィールドに、柔術で勝負してきた風間がラスベガスでのトレーニングで開眼したMMAを如何にぶつけるのか。その良さを持ち続けたうえで、新しい一面で力を発揮することが欠かせない試合となる。

The post 【UFC ESPN52】8/27は風間敏臣、中村倫也&木下憂朔揃い踏み。この秋、魅津希、村田も待望の復帰へ first appeared on MMAPLANET.