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【UFC ESPN50】中村倫也 に1カ月間のATT滞在を訊く─01─「アドリアーノ・モライシュ。リズムが……」

【写真】牛久絢太郎、元谷友貴、堀口恭司ら日本勢、アモソフ、ペドロ・ムニョス、モライシュらとラストトレーニングセッション後に (C)RINYA NAKAMURA

8月26日(土・現地時間)にシンガポールはカランのシンガポール・インドアスタジアムで開催されるUFC on ESPN50「Holloway vs The Korean Zombie」で、ファーニー・ガルシアとUFC初陣を戦う中村倫也。

まさに今、帰国の途に途中である中村は1カ月間、フロリダのATTで出稽古を行った。米国の最先端メガジムを経験して、中村は何を想ったのか。帰国直前に話を訊いた。


――6月5日から7月5日まで1カ月間、ATTでの出稽古もほぼ終わり、明明後日に帰国する中村選手です(※取材は2日に行われた)。

「ハイ。4日まで練習をして、5日に出国して帰国は6日です」

──つまり、練習としては残すところは2日間だけですね。練習の話を聞かせてもらう前ですが、今いる場所はファイターズハウスですか。

「ハイ」

──ベッドが2つということはルームメイトも一緒で?

「いえ、1人で使っています。Airbnbやホテルに泊まる選手もいますし。今いるのはBellator世界ウェルター級王者のヤーソラフ・アモソフ、PFLのマゴメド・ウマラトフ、それとUFCのクリス・ダンカンの4人っていう感じですね」

──とんでもないメンバーですね。Fight&Lifeの「韓国&モンゴル格闘紀行」のレポートなかで、今はATTにいるという紹介で使わせてもらったツーショットの写真を送ってもらいましたが、彼女がファイターズハウスの清掃などをしてくれるのですね。

「あの写真、鬼木(貴典マネージャー)さんから『選手でなく、何か米国にいるっていう感じの写真をリクエストされたから、掃除をしてくれるおばちゃんの写真はどうですかって伝えると、ぜひそれでって言われたよ』って言われて。写真をクリス・ダンカンに撮ってもらったスけど、実はそんなにおばちゃんでなくて……」

──ハイ、確かに。想像していたラテン系の丸いお母さんという感じではなかったです。

「だからクリスが『お前、狙っているのか』という感じになって……(苦笑)」

──あれを機に、何か進展はありましたか。

「ないッスよ、ない(笑)。それよりもクリスがそういうことをすぐに言うから、アレから話もできなくなってしまって」

──アハハハハ。今回はATTの練習を通して、倫也選手が何を感じたのか。そこを話してもらいたいのですが、まずはヒアリ事件からお願いできますか。

「アハハハハ。そこからっスか」

──アハハハ。体調ですね。せっかくフロリダまできたけど、体調を崩して練習できないと勿体ないですから。そんな日々があったのかどうか、まず教えてください。

「そうですね、時差がようやくなくなったぐらいの時に……ガッと体調を崩しました。部屋の空調から埃っぽい空気が出ているなっていうのは、最初から気になっていたんです。朝起きると喉がカラカラで、痰が絡んでいるような感じで。喉がイガイガして血が出るようになると、一気に体調が悪くなりました。でも空気が汚いというよりも、乾燥が一番原因だと思います。

熱も結構出ましたけど、ちょうど週末だったので金曜日の練習を休んで土日と3日寝ていると、全く大丈夫になりました。それから夜は空調を止めるようにして。でも、今はエアコンをつけていても平気です。体がフロリダに適応しましたね」

──最初は張り切って、飛ばし過ぎたということはないですか。

「多分、あります(笑)。時差があって。疲労が溜まっているのに、思い切り練習したことも体調を悪くした原因になっていると思います。練習量も増えていましたし。鬼木さんからも『慎重に』とは言われていたのですが、最初の頃は嬉しくてしょうがなくて(笑)」

──ケガのないようにと申し合わせていた韓国とモンゴルでも、あれだけ一生懸命になっていたのでそりゃあATTだと止まらないというのは、ある意味想定内ですね(笑)。

「ただ韓国とモンゴルで練習できたことで、海外での練習というものに慣れることができて本当に良かったと思っています。ATTにきても積極的にお願いして、良い練習ができました」

──そんななかヒアリ事件が勃発したわけですね。

「体調が戻って1週間しっかりと練習して、次の週の火曜日ですかね。ATTの裏にはちょっとした自然が残っていて大きめのリザード……トカゲとかいるんですよ。そういうなかで1日の初めに瞑想をしていたんです。その時に〇〇玉の毛をむしり取られるような痛みが走って……」

──〇〇玉に毛は生えていないから、それは分からないですね(笑)。

「アハハハ。それでどれだけ痛いのか分かってくれると思ったのに……(笑)」

──アハハハ。しかし、ヒアリは日本でも要緊急対処特定外来生物に指定されていますし、アナフィラキシーショックを引き起こすこともあり本当に危険です。

「神経に来るようなピリピリした強烈な痛みを感じました。僕自身、噛まれたらもうそれで終わりかと思っていて。でも『ちゃんと薬を塗らないと2、3日後にリンパが腫れてガッツリと熱が出ますよ』と恭司さんが、すぐに薬局に連れて行ってくれました。そこでヒアリの薬を買って塗ることができて、ただUFCの検査でひっかかる成分がないか、それだけはチェックしてから塗りました」

──薬を塗ると問題なかったですか。

「ハイ、その日の夕方はちょっとだるいなぁとは思ったのですが、患部にも塗りたくっていたので大丈夫でした」

──おばちゃんが塗ってくれましたか(笑)。

「下品(笑)。それは頼めなかったです(笑)。大体、おばちゃんの名前も知らないままですから。でも、あの教わったスペイン語で日本に来てねっていう言葉は伝わって、『Thank you』って言ってもらえましたけど」

──Espero que vengas a Japonですね(笑)。いずれにせよ、ヒアリに刺された影響が最低限で良かったです。

「ハイ、練習も休まなかったです。ただアレ以来、瞑想も室内でするようになりました(笑)」

──ではATTの練習についてですが、想像以上、想像通り、色々と感じたか思います。

「ハイ。想像と違っていたのは、打撃において外国人選手特有のリズムの違いですね。実際は想像をしていたのですが、想っていた以上に違いました。テンポの取り方がグニャァとしている人や、正確なリズムでなく気持ち悪くされてしまう。そういう打ち方の選手が、いますね。日本では一緒に練習をしているということもありますが、リズムを創るとやりやすいです。

それがこっちに来てからは、崩しにいってもまるで動じない。凄く我を押し付けてくる。主張の強さを感じました。性格的なモノだと思います。絶対に譲らないです」

──特にそういうリズムだった選手というのは?

「アドリアーノ・モライシュですね。リズムが気持ち悪かったです。ヌルッと来たり、それすら来たり、来なかったり。そうしていたら、来る。途中から掴めるようにはなったのですが、体が先に入ってきて手が後から遅れて出てくる。あれは日本ではあまり経験してこなかったです。キレーに来ないので、そのモーションを見てしまうと、そこから速くて貰ってしまう。良い経験ができました。

それと外国人選手は歩きながら打つ技術が、平均して高いです。ステップオーバーして打つ。追い足がありますね。最初は真っ直ぐ下がる癖があったので、そこで被弾して練習後は頭が痛かったです。下がりながら、左右に外していく。その位置も安全圏と危ないところがあるのも、掴めるようになりました」

<この項、続く>

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MMA MMAPLANET o UFC UFC286 オマル・モラレス クリス・ダンカン

【UFC286】初回優勢のモラレス、ケージに押し込まれ続けスプリットでダンカンに下る

<ライト級/5分3R>
クリス・ダンカン(英国)
Def.2-1:29-28.29-28.27-30
オマル・モラレス(ベネズエラ)

間合いを測る両者、ダンカンの右カーフをモラレスがチェックする。続いてカーフをかわしたモラレスは左インローもしっかりカットし、右カーフを蹴る。ダンカンの右に左の蹴りを合わせて行ったモラレスが右カーフを入れ、ダンカンのステップインにショートのコンビを打っていく。ローをキャッチされ、殴られそうになったダンカンが足を抜いて向き合う。

蹴り中心のファイトで、ダンカンが右をヒット。その右を回ってかわすモラレスは、左ミドルを蹴られたタイミングでスピニングバックフィストを放とうとする。互いになかなか手が出ないなかでダンカンは遠い距離から、まっすぐのダブルレッグを切られる。続く接近戦はクリンチになるが、頭が当たっており両者が離れる。ワンツーで右を当てたモラレスが右フックも当て、ダンカンの動きが止まる。それでも追撃にパンチを合わせようとし、姿勢を乱したモラレスが組みついたダンカンが右エルボーを決めて時間となった。

2R、ダブルレッグでモラレスをケージに押し込んだダンカンが、前方に崩してバックに回る。太腿にヒザを入れるダンカンのサイドバックが続く。モラレスはスイッチから上を取り直し、寝技は続けずスタンドに戻る。ダンカンはボディを狙い、右ローを蹴る。チェックして右を入れたモラレスは、逆に右ローを決める。それでもダンカンは右ミドルを決め、ダブルレッグへ。ケージを背負ったモラレスは、シングルレッグに切り替えられても足を抜いて向き合った。ダンカンはすかさずダブルレッグで、ケージへ。ここもテイクダウンを許さなかったモラレスが右を当て、時間に。

最終回、右を放つダンカンだが、これは完全にモラエスには見えている。モラレスはカーフをほぼチェックし、ジャブを伸ばして逆にカーフでバランスを崩させる。ダンカンはここもダブルレッグからシングルへ、頭を押したモラレスはレッグリフトでついにバランスを崩す。起き上り際にがぶりつつバックを伺ったダンカンは、股をすくってバックへ。

左足で、モラレスの左足を刈ったダンカン。亀になったモラレスが胸を合わせてスイッチを仕掛ける。ダンカンはボディロックで譲らず、そのままモラレスをケージに押し込む。モラレスは平気だとばかりにサムアップも、ならば動いてエスケープをしなければならない。ダンカンは正面に回ってアンクルピック、モラレスの尻もち状態が続く。モラレスは残り30秒で立って離れると、右ボディアッパーを決める。ダンカンは最後もダブルレッグ狙いで、尻もちをつかせてタイムアップに。

結果、押し込み続けたダンカンがスプリットをモノにした。


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BELLATOR Brave CF Cage Warriors IMMAF MMA MMAPLANET o UFC UFC286   オマル・モラレス カマル・ウスマン クリス・ダンカン グンナー・ネルソン ケイシー・オニール サム・パターソン ジェイク・ハードリー ジェイ・ハーバート ジェニファー・マイア ジャスティン・ゲイジー ジャック・ショア ジュリアナ・ミラー ジョアン・ウッド ドゥスコ・トドロビッチ ブライアン・バルベレナ マクワン・アミルカーニ マルコム・ゴードン マーヴィン・ヴェットーリ ムハマド・モカエフ ヤナル・エシュモズ ラファエル・フィジエフ ルドヴィット・クライン レオン・エドワーズ レローン・マーフィー ロイベルテ・エチェベリア

【UFC286】計量終了 エドワーズがファンと共に「HSD」チャント。モカエフ&ハードリーも見逃せない

【写真】セレモニアル計量時にモカエフはフィリョよりもしっかりとリカバリーできているようだった(C)Zuffa/UFC

18日(土・現地時間)に英国ロンドンのO2アリーナで開催されるUFC 286「Edwards vs Usman」の計量が17日(金・同)に行われている。

メインは昨年8月と立場を変えたUFC世界ウェルター級選手権試合=王者レオン・エドワーズ✖カマル・ウスマン戦、コメインでライト級のジャスティン・ゲイジー✖ラファエル・フィジエフが組まれている。

全15試合のPPV大会で米国勢の出場は僅かに4選手、コメインとオープニングマッチのヴェロニカ・マセド✖ジュリアナ・ミラー以外は全て英国もしくは欧州勢が出場している。


フィニッシュしかないという状況で右を見せて反応させ、左ハイでKOというアップセットを起こしたエドワーズとの再戦に向け、ステージに登壇したウスマンは地鳴りのようなブーイングを受ける。

反対にこの日、一番のサポートを受けたエドワーズは、フェイスオフで興奮気味に言葉をウスマンとぶつけ合う。「今も話してきたけど、明日の夜オクタゴンで話そう」とウスマン。エドワーズは「ヘッドショット・デッド」と観客を煽り、「明日の夜には、またヘッドショットを決めて王座防衛できることにワクワクしている」とコメントした。

上記にあるように欧州勢が目立つイベントのなかで、11人に及ぶジョンブル魂(?)の持ち主たち。ここではフライ級の2選手に注目したい。オクタゴン3連勝、プロMMA戦績は8勝0敗──アマからの通算戦績は30連勝というモカエフは、IMMAFからBRAVE CFでプロデビューし、6戦目にUFCデビューを果たしたダゲスタンから移住ファイターだ。

対戦相手のジェフェフ・フィリョは昨年のコンテンダーシリーズでロイベルテ・エチェベリアと対戦し、左フックでダウンを奪いパウンドアウトしている。レスリング的というよりもMMAとしてテイクダウン&スクランブルを身につけ、KOパンチもあるフィリョを相手に、英国レスリング界で活躍しバーレーンのKHK MMAのエルダル・エルダノフにケージレスリングを学んだモカエフが、組み勝てるのか。

順調すぎるキャリアアップで、ピンチや土壇場での粘りに課題があるとモカエフは見られていたが、前回のマルコム・ゴードン戦で腕十字による逆転勝ちをし、勝負強さも見せている。とはいっても、このままトップ10&トップ5と進むには経験値を挙げる必要があると思われるモカエフだが、果たして──。

もう1人のフライ級英国ファイター=ジェイク・ハードリーは、モカエフに逆転負けを喫したゴードンとの対戦だ。EFC WorldwideとCage Warriorsでフライ級のベルトを巻いたハードリー、話題性ではモカエフに遅れをとるが、経験値の高さと実力的には上と見られていた。

ハードリー自身がモカエフと比較してくれるなという空気を醸し出していたが、UFCでは2戦目で敗北を喫し立場は逆転した。それでも──計算できる部分でモカエフより安定した力があるという見方は成り立つハードリーだけに、母国でのゴードン戦は逆転ではないフィニッシュ勝利が求められる。

またライト級ではクリス・ダンカンとサム・パターソンはという2人のコンテンダーシリーズ出身英国人選手がオクタゴン・デビューを飾る試合も注目したい。

ダンカンはBellator欧州大会で3連勝しながらオクタゴンを目指し、コンテンダーシリーズへ。2021年には敗北を喫したが、諦めずに昨年も参戦し契約を勝ち取っている。

一方のパターソンはBRAVE CFで6勝1敗のレコードを残し、タイトル戦線で浮上しながら、砂漠からコンテンダーシリーズというオアシスも求めた。

ダンカンは9勝1敗、パターソンは10勝1敗1分。それぞれがオマル・モラレス、そしてヤナル・エシュモズを相手に10勝目と11勝目を狙う試合は──英国の今&これからを知るうえで、フライ級の2試合とともに見逃せない。

■視聴方法(予定)
3月19日(日・日本時間)
午前2時~UFC FIGHT PASS
午前6時~PPV
午前6時~WOWOWライブ

■UFC286 計量結果

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者]レオン・エドワーズ: 170ポンド(77.11キロ)
[挑戦者]カマル・ウスマン: 170ポンド(77.11キロ)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・ゲイジー: 156ポンド(70.76キロ)
ラファエル・フィジエフ: 156ポンド(70.76キロ)

<ウェルター級/5分3R>
グンナー・ネルソン: 170ポンド(77.11キロ)
ブライアン・バルベレナ: 171ポンド(77.56キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジェニファー・マイア(ブラジル)
ケイシー・オニール(英国)

<ミドル級/5分3R>
マーヴィン・ヴェットーリ: 185.5ポンド(84.14キロ)
ロマン・デリツ: 186ポンド(84.37キロ)

<フェザー級/5分3R>
ジャック・ショアー: 146ポンド(66.22キロ)
マクワン・アミルカーニ: 146ポンド(66.22キロ)

<ライト級/5分3R>
クリス・ダンカン: 156ポンド(70.76キロ)
オマル・モラレス: 156ポンド(70.76キロ)

<ライト級/5分3R>
サム・パターソン: 155.5ポンド(70.53キロ)
ヤナル・エシュモズ: 155.5ポンド(70.53キロ)

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ: 126ポンド(57.15キロ)
ジェフェウ・フィリョ: 125.5ポンド(56.92キロ)

<フェザー級/5分3R>
レローン・マーフィー: 145.5ポンド(66.0キロ)
ガブリエル・サントス: 145.5ポンド(66.0キロ)

<ミドル級/5分3R>
クリスチャン・リロイ・ダンカン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ドゥスコ・トドロビッチ: 186ポンド(84.37キロ)

<フライ級/5分3R>
ジェイク・ハードリー: 126ポンド(57.15キロ)
マルコム・ゴードン: 129.5ポンド(58.74キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ジョアン・ウッド: 126ポンド(57.15キロ)
ルアナ・カロリーナ: 126ポンド(57.15キロ)

<ライト級/5分3R>
ジェイ・ハーバート: 156ポンド(70.76キロ)
ルドヴィット・クライン: 156ポンド(70.76キロ)

<女子フライ級/5分3R>
ヴェロニカ・マセド: 125.5ポンド(56.92キロ)
ジュリアナ・ミラー: 125.5ポンド(56.92キロ)

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o UAEW UFC カマル・ウスマン キック クリス・ダンカン グンナー・ネルソン ケイシー・オニール サム・パターソン ジェニファー・マイア ジャック・ショア ジュリアナ・ミラー ドゥスコ・トドロビッチ マクワン・アミルカーニ マルコム・ゴードン ラファエル・フィジエフ 修斗 吉野光

UFC286:オッズ/予想と展望

レオン・エドワーズ 3.05
カマル・ウスマン 1.41
ジャスティン・ゲイジー 2.95
ラファエル・フィジエフ 1.43
グンナー・ネルソン 1.29
ブライアン・バーバリー3.90
ジェニファー・マイア 2.45
ケイシー・オニール 1.59
マービン・ヴェットーリ 1.38
ロマン・ドリーゼ 3.25
ジャック・ショア 1.20
マクワン・アミルカーニ 5.00
クリス・ダンカン 1.87
オマール・モラレス 1.95
サム・パターソン 1.36
ヤナル・アシュモズ 3.30
ムハンマドモカエフ 1.13
ジャフェル・フィーリョ 6.75
リローン・マーフィー 1.56
ガブリエル・サント2.55
クリスチャン・リロイ・ダンカン 1.48
ドゥスコ・トドロビッチ 2.80
ジェイク・ハドリー 1.26
マルコム・ゴードン 4.10
ジョアン・ウッド 1.57
ルアナ・カロリーナ 2.50
ジャイ・ハーバート 2.65
ルドビト・クライン 1.51
ジュリアナ・ミラー 1.23
ヴェロニカ・マセド 4.50

メインはウェルター級タイトル戦。昨年8月に対戦した際には、1R終盤にウスマンがUFCで初めてテイクダウンを奪われ、そのままバックマウントを取られてラウンドを落としたものの、2R以降は打撃でプレスし、ケージを背負わせた所にタックルに入り、テイクダウンまたは押し込む展開となり、そのまま49-46でウスマンが王座防衛するかと思われた最終盤にエドワーズのハイキックがヒットして王座奪取。今度はエドワーズの地元イギリスでのダイレクトリマッチとなる。

わずか5ヶ月ぶりなら技術的に大きく変わることはない。両者の対戦はすでに3度目、8R戦ってきているので、お互いの手の内も十分にわかっているはず。心理的な面での影響について言えば、ホーム・アウェイや王者・挑戦者が入れ替わっての対戦であることについては両者ともにそこまで意識はしていないかもしれない。それより、前回KO負けしたウスマンが、その一発を警戒することによってスタンドの圧が弱まることがあれば、形勢は大きく変わってくる。

オッズは前回ウスマン1.26倍・エドワーズ4.10の大差があったが、今回は差が縮まったとは言え、未だにウスマンがフェイバリット。

ウスマン判定勝ちと予想。

プレリムにはプロ・アマ通算38連勝の22歳・モカエフがUFC4戦目を行う。平良と同じ2000年生まれで無敗ということで比較されることも多いモカエフだが、今回の相手はコンテンダーシリーズ上がりでUFCデビュー戦のフィーリョ。UFCフライ級は3連勝でもうランカーに届いてもおかしくないが、平良の前戦もコンテンダーシリーズ上がりでUFCデビュー戦だったように、UFCは慎重に育てていくつもりなのかもしれない。なお、フィーリョは修斗ブラジルのフライ級王者だったこともある。

第1試合開始は19日朝2時(18日深夜26時)。前日には21時から吉野光が出場するUAEWもファイトパスで中継される。速報します。

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DWCS2022#02 MMA MMAPLANET o UFC クリス・ダンカン ダナ・ホワイト チャーリー・キャンベル ヴィニシウス・サルヴァドール

【DWCS2022#02】巨大逆転勝ち、クリス・ダンカンを始め5人の勝者が全員UFCへ。ダナ・ホワイト、ご満悦

<ライト級/5分3R>
クリス・ダンカン(英国)
Def.1R1分43秒by KO
チャーリー・キャンベル(米国)

右ローを2発蹴ったダンカンの前進に、キャンベルが右を入れてダウンを奪う。一旦離れ、左フック→右スピニングバックフィスト→左ハイを蹴ったキャンベルは右カーフを入れる。ジャブで態勢を整えようとするダンカンは、右ミドルを2つ見せる。続く右カーフで姿勢を乱したキャンベルが、左アッパーを決める。さらに右ローの蹴り足を前に着地させ、スイッチしたキャンベルの右でダンカンが再び崩れる。

すぐに立ち上がったダンカンに対し、右の追撃をキャンベルが決める。ダンカンはテイクダウン狙いに切り替えるが、キャンベルが離れて打撃の展開が続く。と、思い切り踏み込んで右アッパーを決めたキャンベルは、ここも組んできたダンカンのシングルに足を抜く。と、続く右アッパーが空振りに。

すると右を打とうとして、がら空きになったキャンベルのアゴをダンカンの右が打ち抜き、ダウンを奪う。キャンベルは続く右のパウンドで失神。大逆転勝ちという言葉の範疇には収まらない――巨大逆転勝ち――僅か103秒の試合時間で、信じられないほどのドラマが生まれたメインを終え、ダナ・ホワイトは満面の笑みを浮かべた。

「コンテンダーシリーズが帰ってきた」と開口一番に話したダナはビリー・ゴフ、ワルド・コルテスアコスタ、フランシス・マーシャル、ヴィニシウス・サルヴァドール、ダンカンという5人の勝者とサイン。全員を絶賛し、コンテンダーシリーズ史上最高のイベントと評した。


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MMA o UFC   クリス・ダンカン ヴィニシウス・サルヴァドール

『Dana White’s Contender Series 48』試合結果/ハイライト動画



・Chris Duncan def. Charlie Campbell via knockout (punch) – Round 1, 1:43
・Vinicius Salvador def. Shannon Ross via TKO (punches) – Round 2, 4:22
・Francis Marshall def. Connor Matthews via unanimous decision (30-27, 30-27, 30-26)
・Waldo Cortes-Acosta def. Danilo Suzart via TKO (punches) – Round 1, 3:40
・Billy Goff def. Shimon Smotritsky via TKO (punches) – Round 1, 3:37


 8月2日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催された『Dana White's Contender Series 48』の試合結果。先週はジョー・パイファーのみがUFCとの契約を勝ち取りましたが、今大会は勝利した5人(クリス・ダンカン、ヴィニシウス・サルヴァドール、フランシス・マーシャル、ワルド・コルテス・アコスタ、ビリー・ゴフ)全員がUFCとの契約を勝ち取っています。続きを読む・・・
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BELLATOR DEEP DWCS2022#02 MMA MMAPLANET o UFC キック クリス・ダンカン シャノン・ロス ダナ・ホワイト チャーリー・キャンベル ビチェスラブ・ボルシェフ ベラトール ヴィニシウス・サルヴァドール 仙三 山本聖悟 獅庵 金原正徳

【DWCS2022#02】UFCへ!! メインはBellator3勝のダンカン×Bellatorで2KO勝ちのキャンベル!!!

【写真】目指すは世界最高峰、ダンカン×キャンベル (C)Zuffa/UFC & BELLATOR

2日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ2022年の第2週が開催される。

フィニッシュを狙う姿勢が見えない試合が続き、シメコメでダナ・ホワイトが激怒するという波乱の幕開けとなった今年のコンテンダーシリーズ。今大会の出場選手は、オクタゴンのなかで何をすべきか身に染みているはずだ。


そんな今大会の注目はずばりメインのチャーリー・キャンベル×クリス・ダンカン=ライト級の一戦だ。

ダンカンは昨年もコンテンダーシリーズに挑み、ビチェスラブ・ボルシェフの左フックでKOされており、捲土重来のファイトとなる。アイルランドとイタリア、Bellatorの欧州サーキットで3勝を挙げながらUFCを目標に掲げるダンカンに対して、キャンベルもコロナ禍のベラトール・モヒガンサン大会で2KO勝ちを収めている。

ダンカンは組んで倒して――削ってから極めを狙うスタイルで、いわゆる働きアリ系の気持ちが入ったファイターだ。テイクダウンもレスリングだけでなく柔道系の投げも持ち、寝技は果敢にポジションを奪取して殴る。前向きになりすぎリバーサルを許すことも少なくないが、アグレッシブなMMA&柔術のグラウンドワークこそ彼の真骨頂といえるだろう。

対してキャンベルは右オーバーハンド、ヒザ蹴りが光るウェルラウンダー型のストライカーだ。ベラトールの2試合は強烈なローキックが勝因となっている。組みたいダンカンの前足を潰し、上下に散らした打撃でKO狙いのファイトを展開するか。とはいっても、そこはセラ・ロンゴMMA期待の新鋭は組み技の耐久力と攻撃力も兼ね備えている。

アグレッシブな両者がフィニッシュを狙う――コンテンダーシリーズに欠かせないファイトがもともと期待できる両者だが、ダナの発破が悪い方向に影響すれば、ドタバタで不確定要素が増えるファイトになるかもしれない。

またコメインのフライ級でヴィニシウス・サルヴァドールと対戦するシャノン・ロスも気になる選手だ。注目すべきはACBの豪州大会に出場して、しっかりと2勝を挙げている点だ。世界の最高峰を目指すために、母国大会とはいえAACBで戦う選択をするには気持ちの強さは欠かせない。そのACB豪州大会でロスは、TUF27ファイターで――HEXで仙三や獅庵、PXCで山本聖悟に勝利し、DEEPで金原正徳に敗れたチャーリー・アラニツを破っている。

アジアの人種のるつぼ=豪州は最軽量級からヘビー級まで国際的な舞台で結果を残す選手を輩出している。そういう面でもフライ級のロスのパフォーマンスは気になるところだ。

■視聴方法(予定)
8月3日(水・日本時間)
午前9時~UFC FIGHT PASS

■DWCS2022#02対戦カード
<ライト級/5分3R>
チャーリー・キャンベル(米国)
クリス・ダンカン(英国)

<フライ級/5分3R>
シャノン・ロス(豪州)
ヴィニシウス・サルヴァドール(ブラジル)

<ヘビー級/5分3R>
ワルド・コルテスアコスタ(ドミニカ)
ダニーロ・スザーチ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ビリー・ゴフ(米国)
シモン・サムトリツキー(イスラエル)

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DWCS S05 EP07 Report UFC クリス・ダンカン ビチェスラブ・ボルシェフ ブログ

【DWCS S05 EP07】見事な左フックでダンカンをKO。ボルシェフは「ビチェスラブ is coming to town♬」

<ライト級/5分3R>
ビチェスラブ・ボルシェフ(ロシア)
Def.2R0分28秒by KO
クリス・ダンカン(英国)

まずボルシェフが左ハイを蹴る。距離を詰めたダンカンは後ろ回し蹴りを空振り。右ローを蹴ったダンカンは前に出ながら蹴りを見せる。ボルシェフは素早い左ジャブも、後ろ足を蹴られる。カーフに切り替えたダンカンは、ここでもスピニングバックキックへ。続いて右ミドルを入れたダンカンは、左ジャブの相打ちから右を当てる。ジャブを打ち返したボルシェフは右カーフ、ダンカンの前進にアッパーから右フックを打ちこむ。腰が落ちたダンカンは、顔面から腹を殴られ──動きが止まりながらダブルレッグへ。

ボルシェフは切れずにテイクダウンを許してしまう。ここでダンカンは、上体を起こしてパンチを落とす。さらにボルシェフが立ち上がったところで、顔面にヒザ蹴りを突き上げて形勢逆転。ボルシェフはまるで斧鉞のようにジャンプして前転しながら、カカト落としを狙う。当然のようにこの攻撃は空を切り、立ち上がった斧鉞に対しダンカンがローから左ジャブをヒットさせる。

ダンカンはここでもダブルレッグに出てリフトアップ&スラム。即立ち上がったボルシェフが左ボディアッパーを打ち込む。さらにボディと思わせて、顔面にアッパーを入れたボルシェフだが、右カーフでバランスを崩す。それでもアッパーをヒットさせたボルシェフ、判断の難しいラウンドとなった。

2R、左フックで前に出るダンカン、互いにミドルを蹴り合うと右クロスをカウンターで被弾する。ダンカンはまたも後ろ回し蹴りを空振りし、続くワンツーでの前進にボルシェフがステップバックしながら左フックを合わせる。この一発でダンカンが大の字になり、ボルシェフはセコンドのユライア・フェイバーと抱き合って勝利を喜んだ。

ご機嫌のボルシェフは、勝利者インタビューでサンタが街にやってくるのサンタクロースをビチェスラブと言い換えて、ライト級にやってきたと歌い──インタビュアーのローラ・サンコの笑いを誘っていた。


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【Bellator247】背中に「剣で生きる者は剣で死ぬ」という刺青を入れたダンカンがパンチを纏め7連勝達成

<160ポンド契約/5分3R>
クリス・ダンカン(英国)
Def.2R3分58秒by TKO
イアニキ・フォルタード(ギニアビサウ)

ダンカンが右ミドルを蹴ると、フォルタードが左ミドル。ダンカンはさらに右ミドルを続け、フォルタードがそこに右フックを当てていく。ローを入れ、組んでいったダンカンがケージに詰めていく。フォルタードが押し返しヒザ蹴り、ダンカンが再びケージに押し込むが離れる。ダンカンの右ハイ後に、左ストレートを入れたフォルタードだがパンチに真っすぐ下がってしまう。

ダンカンはそこに後ろ回し蹴りをボディに当てる。フォルタードの左フックを遠い位置から打っていく。左は当たるが、右がないフォルタードはローで姿勢を崩し、そこに右フックを被弾する。ダンカンは右カーフを続け、ワンツーで圧力をかける。フォルタードもローに左を合わせ、左から右のワンツーを決める。ガード上から右ハイを蹴ったダンカンだがペースを握るというところまでもっていくことはできなかった。

2R、右ミドルからパンチをまとめたダンカン。距離を取り直したフォルタードに左を入れる。フォルタードは前足を蹴られ、ケージ前に追い込まれる。ここでダンカンが右ハイ、フォルタードも右に回って間合を取り直すが、左足にローを受け姿勢が乱れる。コンパクトな右フックを見せるダンカンに対し、フォルタードのフックを大きい。それでもフォルタードが左ストレートを当てるが、ケージの前に詰まった状態が続く。

組みに行ったフォルタードだが、逆にエルボーを受けてケージに追い込まれヒジ、右を被弾。かなり消耗してきたフォルタードはケージから離れてボディ打ちも、ローで体が一直線に。そこに右ストレートを被弾し、アッパー、左右のフックとパンチを纏められたフォルタードはダウンしダンカンが鉄槌の追撃でTKO勝ちを決めた。

背中に「剣で生きる者は剣で死ぬ」というタトゥーを入れるダンカンはキャリア7連勝とし、マーロス・クーネンのインタビューで母の形見であるクロスのネックレスを披露した。


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