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【Gladiator023】グラジ初出場、八木敬志と対戦──エフェヴィガ雄志「肌を合わせて違いが分かった」

【写真】キルクリフFCとCombate Globalの経験が如何にエフェを進化させたか(C)TAKUMI NAKAMURA

30日(土)に大阪府豊中市の176boxで開催されるGLADIATOR023にエフェヴィガ雄志が出場し、八木敬志と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

アジアのフィーダーショーを目指し、韓国、モンゴル、フィリピン人ファイターの招聘を続けることで、Gladiatorのケージの中が変わりつつある。顕著なのはプレリミ出場選手の顔触れ、そして実力のアップだ。そのなかで米国でCombate Globalで勝利したエフェの出場はトピックス。対戦相手の八木は格闘DREAMERS出身。マッチョファイターを相手に海外武者修行の成果を見せることはできるのか。キルクリフFCとCombate Globalの経験をエフェに尋ねた。


──Gladiator023で八木敬志選手と対戦するエフェヴィガ雄志選手です。まずキルクリフFCでのトレーニング、5月Combate Globalでのジェラルベルト・カスティーリョ戦も含めた米国での日々を振り返っていただきたいと思います。

「米国に行ったのが2月の終わり頃で、それから約3カ月練習させていただいたんですけど、最初の1カ月は初めて米国で生活することもあって、色々と苦しい時間でしたね。ジムは外国人選手ばかりだし、自分が全くジムに慣れていない中で、強度が高い練習やスパーリングもガチガチにやっていたんで、その圧力に押されてしまいました」

──単身一人で米国に渡ったのですか。

「行くのは一人だったんですけど、ジムの先輩だった佐藤天さんがあっちのファイターズハウスにいて。天さんは3年ぐらい米国に住んでいて、米国の生活にも慣れているんですよ。その天さんがいてくれたっていうのは大きかったですね。勝手知ったる人がいてくれて、日本語でも色々と説明してくれました。僕も英語は一応分かりますけど、ペラペラっていうことはないんで。あともう一人、木下憂朔がいて、途中から井上直樹君も来て、最初は天さんと僕の2人だったんですけど、最大では4人いました」

──練習面で最初に驚いたことは練習強度やスパーリングの激しさですか。

「キルクリフは練習が激しいというのは聞いていたんですけど、思っていた以上に激しかったです。あとは技術で言うとテイクダウンですね。米国はレスラー上がりの選手が凄く多くて、壁レスの技術は日本でもかなりやりこんでいたので、そこまですごいとは思わなかったですけど、平場で壁がないところでのテイクダウン技術にはかなり差を感じました」

──最初の1カ月で練習や生活に慣れ、そのあとはどのようなことを練習で学んだり、意識できるようになったのですか。

「コーチのヘンリー(・フースト)たちにもミットを持ってもらうようになり、打撃ではステップを使うようにと指導されました。キルクリフに来た当初は動きが固くて『もっとステップを使ってもっと自由に動け』と言われて。そこからステップワークはかなり良くなりました」

──ABEMA格闘チャンネルの公式YouTubeチャンネル「Fighter’s Diary」でもヘンリーコーチから「足を使え」と指導されている場面がありましたが、そこは口酸っぱく言われていたことなのですか。

「『足を動かせ』と『ガードを上げろ』はずっと言われていました。MMAはグローブが小さいので、僕はキックボクシングほどガードは意識してなかったんですよ。でもキルクリフでは、それがジムのスタイルでもあるんですけど、ちゃんとハイガードにしてステップを多く使うように指導されました」

──打撃における基本的なことですが、それをやることで変化はありましたか。

「はい。ガードとステップを見直して、打撃の被弾がだいぶ減りましたね」

――打撃以外の部分ではいかがでしょうか。

「レスリングコーチのグレッグ(・ジョーンズ)にいつも言われていたのが『テイクダウンは爆発力だ。爆発力がないと話にならないから、テイクダウンに入るときは爆発力と瞬発力を意識しろ』なんです。テイクダウンに入ってからの技術もいいけど、まずは『思い切り行け!』と言われていました」

──テイクダウンは爆発力、は面白い考えですね。

「もし口で言われただけだったら、僕も漠然としたまま終わったと思うんですけど、実際にそう指示されてテイクダウンを決める選手がたくさんいるんで、そういう選手の動きを見て、自分なりに練習しました。この角度で入ればいいんだとか、この状況になったら力を使って強くいけばいいとか。ただ指導されるだけじゃなく、肌でその教えを実感できたことは大きいです」

──練習そのものは実戦的なものが多かったのですか。

「基本的に午前中は強度高めの練習で、月水金はレスリングベースのドリル。金曜日は柔術の日もあるんですけど、レスリングをやることも多かったです。最初はドリルなんだけど、だんだんスパーに近くなっていってみたいな練習で、ハードなスパー系の練習は火・木の2日でした」

──1週間をトータルで見てスケジュールが組んであるのですね。

「そうですね。午前中に激しい練習をするので、午後は打ち込み中心で技術的&テクニカルな部分を磨くほうが多かったです」

──それだけ日々練習が充実していると、1日1日気づきも多かったのではないですか。

「気づきは本当に多かったですね。これまで知らなかったこと、テクニックもたくさんありましたし、それこそカマル・ウスマンやジルベウト・バーンズなど凄い選手がたくさんいる中で、見て学べたことも大きかったです」

──これも「Fighter’s Diary」を見させてもらった感想ですが、エフェヴィガ選手がキルクリフのトレーナーから信用や信頼を得ていて、指導にもすごく熱がこもっていると思いました。エフェヴィガ選手自身がキルクリフの練習に溶け込んでいる感触はありましたか。

「結構感じましたね。木下君は英語は喋れないですけど、自分から他の選手やコーチともコミュニケーションを取りに行くし、自分は英語がそこそこ喋れるんで、スパーやドリルが終わった後『あれはどうやってた?』など、ドンドン質問してコミュニケーションを取るようにしていました。その繰り返しで、選手やトレーナーと関係を築くことができました。来た当初はグレッグから『なんでお前は自分から行かないんだ!』と怒られましたし、天さんにも『あいつ、もっと行かないと日本に帰すぞ』と言っていたそうなんです(苦笑)」

──人づてに聞くと余計にダメージが大きいですね(苦笑)。

「でもそれを乗り越えると、グレッグから『今のは良かったぞ!』と言ってもらえるようになりました(笑)」

──そう考えると3カ月という長期滞在がよかったようですね。

「はい。締めが試合だったので、実際の練習期間は2カ月半くらいだったんですけど、1カ月だったら練習に慣れたところで終わっちゃっていたと思います」

──そのCombate Globalでのカスティーリョ戦ですが、1Rにパンチを効かされて、徐々にテイクダウンも織り交ぜて盛り返すという、キルクリフでの練習が試されるような試合展開でした。

「開始直後に右フックをもらった時は本当に焦りました。ダメージも多少ありましたし、精神的な動揺も大きかった。これはヤバい、と」

──しかもパンチのもらい方もよくなかったですよね。足を使ってガードを上げろと指示されていたにも関わらず、それを実践する前にもらったような形で。

「試合前に天さんと一緒に相手の映像を見ていて『これを気をつければ大丈夫』って話した“これ”を一番最初にもらいました(苦笑)」

──言い方を変えれば、警戒している技をもらってしまうのも試合だから起こりうることです。そこからの立て直し方というのは?

「あそこで1回やられて、相手をケージに押しこんだところで冷静になって、あとはもう行くしかないと思いました。セコンドの長南さんと木下君にも発破かけてもらって。ちょっと距離は詰まりすぎでしたけど、とにかく前に出るしかないと思って、それでキルクリフでやってきたレスリングのテイクダウンが役立ったんで、そこは本当に良かったですね」

──長期合宿を経て、最後に試合で締めるというのは、本当に内容の濃い時間になったようですね。

「練習するだけじゃない学びもあったし、試合中に自分にフィードバックがあったので、めちゃくちゃ充実していました」

──今、日本ではどのようなことを意識して練習されているのですか。

「キルクリフで学んだことはたくさんあるんですけど、若干激しいスパーに慣れていたからか、ちょっと雑なところが増えてたりしたんで、そこを長南さんに調整・指摘してもらっています。あと自分はまだテイクダウンのレベルが低いので、中村倫也さんに専修大学のレスリング部を紹介してもらって、そこに行かせてもらったり、純粋なレスリングの練習を始めました」

──そして今回、GLADIATORで試合が決まりました。日本に戻ってきて、このぐらいの時期に試合をしたいという希望があったのですか。

「帰国してすぐ試合を探してもらっていたんですけど、なかなか相手が見つからなくて、ようやくここで決まったという感じです」

──対戦相手の八木選手の印象は?

「パワーがある選手なんで、そこに気をつけながら戦いたいと思います。特徴がハッキリしている選手ですね」

──対策や攻略法はイメージできていますか。

「自分の基本的な強みはリーチとパンチ、蹴りを活かした戦いなんで、そこをしっかり意識して戦おうと思います」

──この試合を含めて、これからどう自分のキャリアを作っていきたいと思っていますか。

「GLADIATORのあと、どこで試合するかはまだ分からないですけど、どこで戦うにしろ、一つ一つ自分が確実に勝ち星を積み上げて、いずれは北米のプロモーションでやりたいと思っています。キルクリフには世界のトップ選手たちがいて、まだ自分がそのレベルに達していないことも分かったし、そこに追いつけるようにしっかりレベルアップをしていきたいです」

──肌でその差を感じることができたのも大きかったですか。

「そうですね。実際にUFCとかBellatorなどトップぷろもーしょんで戦っている選手と肌を合わせて、そのレベルが分かったことは大きかったです。彼らとの差を身近に感じて、自分と彼らの差にリアリティが出たところは大きいです」

──では最後に次戦に向けてファンのみなさんにメッセージをいただけますか。

「米国武者修行では試合までさせてもらって、その練習と試合で学んだこと、日本に帰ってきて新たに学んだことを含めて、さらにレベルアップした、強くなった姿を見せられると思うので、楽しみにしていてください」

■視聴方法(予定)
9月30日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator022対戦カード

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
坪内一将(日本)

<フライ級/5分2R>
陸虎(日本)
古賀珠楠(日本)

<ストロー級/5分2R>
澤田政輝(日本)
三輪勇気(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
野口蒼太(日本)

<ライト級/5分2R>
秋岡翔(日本)
磯嶋祥蔵(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
[挑戦者]竹本啓哉(日本)

<Gladiatorフェザー級王座決定T決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T決勝/5分3R>
森戸新士(日本)
世羅智茂(日本)

<フェザー級/5分3R>
河名マスト(日本)
ユン・ダウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
ハンセン玲雄(日本)

<ミドル級/5分3R>
藤井章太(日本)
イ・イサク(韓国)

<ライト級/5分3R>
八木敬志(日本)
エフェヴィガ雄志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
前田吉朗(日本)

<バンタム級/5分3R>
藤原克也(日本)
川北晏生(日本)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
梅川毒一郎(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
高木亮(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
阿部光太(日本)

<バンタム級/5分2R>
エダ塾長こうすけ(日本)
宮口龍鳳(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
空(日本)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
小松祐貴(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
向井琉綺弥(日本)
伊藤琥大郎(日本)

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【Gladiator023】藤井章太が2年振りの試合でKTTの新鋭と。吉田開威と南友之輔、注目─空手からの挑戦

【写真】韓国の4勝0敗が、弱いわけがない(C)MMAPLANET&KTT

5日(火)、GLADIATORより30日(土)に豊中市176BOXで開催されるGLADIATOR023 の追加カード&全大会対戦カードが発表されている。
Text by Manabu Takashima

MMAのタイトル戦が2試合、フォークスタイルグラップリングのタイトル戦が1試合、さらに河名マスト&チハヤフル・ズッキーニョスの再起戦、エフェヴィガ雄志の初参戦や前田吉朗✖NavEの組み技マッチと上位カードが固まっていた同大会。今回の発表で全21試合が組まれることが明らかとされ、そのなかにミドル級チャンピオン藤井章太がKTTの新鋭イ・イサクと対戦するカードが含まれている。


2年振りの参戦となる藤井の相手を務めるイ・イサクのMMA戦績は4勝0敗で、柔道で韓国全国大会3位に2度輝く実績を残しているという触れ込みの新鋭だ。

藤井は過去7年間で2試合、2018年7月にTORAOで1分12秒、2年前の9月にグラジで一慶と戦い2R0分29秒でKOするなど、ケージで戦った時間は2021年7月デビューのイ・イサクよりも短い。そのイ・イサクもデビューから3試合は全て1Rフィニッシュを収めており、23歳という年齢もあって一気呵成に試合開始直後から攻めてくることが予想される。

その初手の対応が藤井には非常に大切になる一戦だ。この他、上記にあるようにTRIBE TOKYO MMAからエフェヴィガ雄志の出場が決まっていたが、さらに川北晏生、阿部光太とTTM勢が参戦する。川北は3回戦で藤原克也と。2度目のグラジ出場となる阿部は、前大会で実現しなかったスティーブ・ギレスピではなく森井翼と戦うこととなった。

プレリミ~メイン~ポスリミという流れを今年から導入しているグラジは、アジアのフィーダーショー化を目指すことを宣言──韓国、モンゴル、フィリピンから選手を招聘し国際戦を強化してきた。そんな国際戦目指してからメインカード以外の出場選手のレベルが顕著に上がっている。

これはJ-MMA全般に当てはまることだが、他競技で結果を残した選手の転向の波はグラジにも訪れつつある。それが今大会でいえば吉田開威と南友之輔の出場といえよう。

ともに剛柔流を学びながら、吉田は硬式空手やフルコン、南のポイント制のKTFルールで目覚ましい活躍をしてきた。いや、してきたという書き方は語弊がある。なぜなら吉田は今も空手で活躍し続けているからだ。

2019年にカザフスタンで開催されたIKKFアジア硬式空手で優勝経験がある吉田は、今年も第15回全日本総合武道選手権大会で2冠獲得。

さらに総合武道杯無差別級で優勝&ハードコンタクト空手部門軽中量級の部も頂点に立ち、さらには第37回全日本硬式空手道選手権大会の中量級で2連覇を達成している。

今回がプロ2戦目となる吉田に対し、デビュー戦を迎える南はカデットで世界王者となり、ドバイで行われたプレミアリーグで2位入賞とジュニア時代に活躍し。

名門・近畿大学進学後はスネの負傷で個人戦では結果を残せなかったが、大学選手権団体戦で2位を獲得している。空手家としてMMAを戦うのか。MMAファイターとして空手を駆使するのか。吉田✖空、南✖小松祐貴戦で確認したい。

以下、プレスリリースに寄せられた藤井とイ・イサクの今回の試合に向けての意気込みだ。

藤井章太
「GLADIATOR023大会で国際戦を組んで頂きありがとうございます! GLADIATORは旧体制の時より出場させて頂いてチャンピオンになり、強い思い入れのある団体です。対戦相手のイ・イサク選手は連勝中で無敗、若くて勢いのある選手だと思います。そしてKorean Top Teamという事で厳しい練習にも耐えてきているはずです。GLADIATORの王者としてベストな戦いが出来るように頑張ります」

イ・イサク
「チャンスを下さったGladiatorの皆さん、誠にありがとうございます。世界一の強者になるために、MMAファイターになりました。対戦相手の藤井選手は、チャンピオンで実績があるベテランの選手です。なので厳しい試合になるかもしれないですが、出来る限りの努力し、試合当日は金網で最高の試合を見せる覚悟です。よろしくお願いいたします」

バンタム級選手権試合=王者テムーレン・アルギルマー×チャレンジャー竹本啓哉。フェザー級王座決定T決勝=パン・ジェヒョク×ダギースレン・チャグナードルジ。PROGERSSフォークスタイルグラップリング暫定ウェルター級王座決定T決勝=森戸新士×世羅智茂戦。

そしてフェザー級の2河名マスト×ユン・ダウォン&チハヤフル・ズッキーニヨス×ハンセン玲雄。エフェフィガ雄志×八木敬志、NavE×前田吉朗のグラップリング戦に加え、ミドル級王者の国際戦と空手からのチャレンジャー──大阪発、9月のMMA月間の締めは見所の多いイベントとなりそうだ。

■視聴方法(予定)
9月30日(土)
午後12時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator022対戦カード

<フライ級/5分2R>
宮川日向(日本)
坪内一将(日本)

<フライ級/5分2R>
陸虎(日本)
古賀珠楠(日本)

<ストロー級/5分2R>
澤田政輝(日本)
三輪勇気(日本)

<ライト級/5分2R>
秋岡翔(日本)
磯嶋祥蔵(日本)

<フェザー級/5分2R>
水野翔(日本)
野口蒼太(日本)

<Gladiatorバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者]テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
[挑戦者]竹本啓哉

<Gladiatorフェザー級王座決定T決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
ダギースレン・チャグナードルジ(モンゴル)

<Progressフォークスタイルグラップリング・ウェルター級暫定王座決定T決勝/5分3R>
森戸新士(日本)
世羅智茂(日本)

<フェザー級/5分3R>
河名マスト(日本)
ユン・ダウォン(韓国)

<フェザー級/5分3R>
チハヤフル・ズッキーニョス(日本)
ハンセン玲雄(日本)

<ミドル級/5分3R>
藤井章太(日本)
イ・イサク(韓国)

<ライト級/5分3R>
八木敬志(日本)
エフェヴィガ雄志(日本)

<Progressフォークスタイルグラップリング60キロ契約/5分2R>
NavE(日本)
前田吉朗(日本)

<バンタム級/5分3R>
藤原克也(日本)
川北晏生(日本)

<フライ級/5分2R>
和田教良(日本)
梅川毒一郎(日本)

<フェザー級/5分2R>
桑本征希(日本)
高木亮(日本)

<ウェルター級/5分2R>
森井翼(日本)
阿部光太(日本)

<バンタム級/5分2R>
エダ塾長こうすけ(日本)
宮口龍鳳(日本)

<バンタム級/5分2R>
南友之輔(日本)
小松祐貴(日本)

<バンタム級/5分2R>
吉田開威(日本)
空(日本)

<アマ・フライ級/3分2R>
向井琉綺弥(日本)
伊藤琥大郎(日本)

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【Gladiator023】エフェヴィガ雄志が初出場、DREAMER八木と対戦。組み技戦でNavE×前田吉朗も!!!

【写真】肉弾戦か、現代MMAか。両者にとって自分を試すテストマッチ(C)MMAPLANET

25日(水)、GLADIATORより9月30日(土)に豊中市176BOXで開催されるGLADIATOR023 の追加カードの発表があった。
Text by Manabu Takashima

バンタム級選手権試合=王者テムーレン・アルギルマー×チャレンジャー竹本啓哉。フェザー級王座決定T決勝=パン・ジェヒョク×ダギースレン・チャグナードルジ。PROGERSSフォークスタイルグラップリング暫定ウェルター級王座決定T決勝=森戸新士×世羅智茂戦。

そしてフェザー級の2河名マスト×ユン・ダウォン&チハヤフル・ズッキーニヨス×ハンセン玲雄という5試合が既に決定している同大会のラインナップに加わったのはライト級3回戦のエフェフィガ雄志×八木敬志とNavE×前田吉朗の60キロ契約フォークスタイルグラップリングの2試合だ。


EXFIGHT、POWNDSTORM、修斗、Combate Globalと試合の度に舞台を変えるエフェの凱旋マッチは、大阪初進出となるグラジエイターとなった。対する八木は元DREAMERSで、WARDOGと雄志がグラジでその後のキャリアを積み、7月にはフィリピンで海外マットを踏んでいる。

現在、佐々木信治がベルトを巻くが無風状態のライト級にどのような影響を与えることになるのか――楽しみなマッチアップだ。

そして60キロ契約のPROGRESS提供フォークスタイルグラップリングを戦うことが決まったNavEと前田吉朗。NavEは3月にフライ級王座をショッキングな7秒KO負けで失って以来の実戦復帰となる。

1年8カ月ぶりの同ルール出場のNavEに対し、昨年4月にMMAから引退した前田は3月大会でフォークスタイルグラップリング戦に臨み、江木伸成を下している。レジェンドとの組み技戦とはいえ、基本は組み系MMAファイターのNavEは再浮上を目指す上でも落とせない一戦となる。

なお、この4選手の意気込みに加え、TRIBE TOKYO MMA長南亮代表の3選手を送り出す身の気合のコメントは以下の通りだ。

八木敬志
「試合を組んで頂き本当にありがとうございます。GLADIATORという大きな団体でたくさん目立てるように試合を盛り上げていきたいです。試合にむけて減量はプラン通りに落としていき、最高の状態を仕上げて相手を倒していきたい。
対戦相手のエフィヴィガ雄志さんの印象は前にABEMAで試合をみていて、今とても勢いのある若手の選手だなと思いました。自分も挑戦者の気持ちを忘れずに当日は精一杯暴れて倒したいと思います」

エフェヴィガ雄志
「GLADIATORに参戦出来る事を嬉しく思います。自分自身、大阪での初試合になりますし、今勢いのある団体で試合出来る事に興奮しております。

八木選手の印象は上背はないですがその分力があるという印象です。なかなか試合相手が見つからなかったので試合を受けて頂きありがたく思います。前回の米国での試合からさらに成長した姿をお見せ出来ると思うのでぜひ期待して下さい」

前田吉朗
「GLADIATORならではのルールで戦わせて頂ける事に感謝致します。総合格闘家として引退した身ですか、やはり毎日格闘技に触れていますと、戦いたいとウズウズしておる毎日でした。対戦相手もNavE選手ということで、しっかりと準備させて頂いております。
大会当日、自分が誰よりもどの試合よりも素晴らしいものを魅せれる様に精一杯いかせて頂きます。NavE選手しっかり準備しておいて下さい。引退したおっさんを秒殺くらい出来なきゃグラジエイターの顔としてのメンツに関わりますよ(笑)」

NavE
「GLADIATOR、PROGRESSを通じてPANCRASEとDEEP王者の前田吉朗さんとやらせてもらえるという事で心が踊りました。
自分はPRIDEではなくDREAMを視て格闘技を始めました。10年以上前にTVやDVDで視ていた、あの〝前田吉朗〟と時を経て交わらせてもらえて光栄です。リスペクトを込めて極めます! 漢と漢の本気の取っ組み合いをご堪能あれ!」

長南亮
「TRIBE TOKYO MMAは海外で試合をする事を目標にして日々鍛錬している選手が多いチームです。
エフェヴィガはEXFIGHTでデビューしPOWNDSTROM、プロ修斗、マイアミで開催されたグCOBATE GLOBALで勝利し、異色のキャリアを積んでいます。今回はGLADIATORさんとタイミングが合い大阪までチームで遠征する運びになりました。
私もゲスト解説で観戦した事がありますが、大阪の選手達が海外勢に苦戦を重ねている印象があります。今回試合をする八木選手はDREAMERS出身の選手なので少し縁があるのかと感じました。
ここで道草しているわけにはいかないので。はっきりと試合をフィニッシュして次に進ませます。その後はGLADIATORさんが継続参戦を希望してくれるか?再び海外へ挑戦になるかは未定ですが、全力で今回を勝利しなければ何も進めないという事は理解しています。
同日一緒に乗り込む川北、阿部も同様です。TRIBE TOKYO MMAの強さをお見せしましょう」

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【UFN223】連敗脱出&再浮上へ、デンバ・ゴリンボ戦前の佐藤天「上になったら思い切り殴るスパーを」

【写真】正解はなく、正解を求める選択肢が広がることの大切さを佐藤は常に説いてくれる (C)TAKASHI SATO

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN223:UFN0nESPN+81「Dern vs Hill」に佐藤天が出場し、デンバ・ゴリンボと対戦する。

現在3連敗中、崖っぷちの佐藤は今回、試合前に所属するキルクリフFCで日本人選手が4名揃った時間を経験した。佐藤が口を酸っぱくして発言してきた「海外を知らないといけない」という現実が、日本のMMA界にようやく浸透してきた。

加えてキルクリフCFでは、勝率が下がったことで過去の成功例にこだわらず、また最新鋭という部分にもとらわれることな――ガチスパーを採り入れたという。


――今週末デンバ・ゴリンボ戦を控えた佐藤選手です(※取材は18日に行われた)。今回の試合前にエフェヴィガ雄志選手と井上直樹選手が出稽古でフロリダにやってきて、チームメイトの木下憂朔選手も加え日本人選手が4名もキルクリフFCに集まっていました。このようなことは過去の試合でなかったと思いますが、何か心境的に変わるものはありましたか。

「そうですね。やることは変わらないのですが、自分より若い選手と一緒に練習をすることで刺激を貰うことは多かったです。身が引き締まる思いもしましたし、凄く良い影響を受けました。

若い世代の選手が日本から同じタイミングでやってきた。ぼんやりとしてではなくて、上を目指す若い選手が海外で練習することが現実的になってきたかと思います。それは素直に良いことだと思っています。外に出ることが普通……どこにいても良い点、悪い点はあります。日本でもできることがある。そのなかで選手の選択肢が増えることは良いことだと思います。そして海外を選択する選手が増えるのは、自然の流れだと捉えています」

――今回はエフェヴィガ選手に限っては、ABEMAの海外武者修行プロジェクトの一環でCombate Globalで試合もしました。

「コンバテはラテンアメリカでは凄く認知された大会ですし、そこで戦えるのは大きいです。そのようなコネクションが日本にはなかったのが、この企画で実現したことは本当に良いことです。コンバテに限らず、他のプロモーションでも試合ができるようになるんじゃないかという話も聞きましたし。こういうことが増えて、日本と北米の差が縮まってほしいですね。

選手も国内にこだわらず、外に視野を広げることができる。そういう世代が増えてくるかと思います。ABEMAさんのサポートは選手にとってプラスでしかなくて。選手はこのサポートを当たり前と思わずに、やることが大事になってきます」

――本当にその通りですね。ABEMAがTVのドキュメンタリーを制作し、試合もして露出もできる。

「ハイ。ABEMAの海外武者修行プロジェクトから試合ということ自体、普通ではサポートしてもらえないものです。だからこそ、1度で終わらせないこと。継続することが大切なので。今後ABEMAがどのようにビジョンを持っているのかは分からないのですが、連続参戦できる選手が出てくるのかどうか。単発では、厳しい言い方をすると意味がない。だからこそ、もっと広がりを見せ、継続的に続いていってほしいです。選手も、本当にそうでないと強くなれないですから」

――ABEMAのサポートがあって皆が世界を知るきっかけになった。海外での練習が現実的になる。その一歩となるプロジェクトではないのかと。

「選手も自分からアクションを起こさないといけないです。選手に限らず、日本人全般が苦手なんだと思います。言われたことはできるけど……。今後はもっと自主性を持たないといけない時代が来ると思います。本当は以前からそうだったはずけど、自分で考えて行く道を決めていく。格闘技に限らず、そこが大切になってくると思います」

――日本には出る杭は打たれるという言葉があるように、目立たないで全体のなかの1人でいるという国民性がありますし、そのままでは全体で衰弱死をするのを待っているかのような状態です。

「出る杭は打たれる――アハハハハ。ほとんどの人がそこから出ない。でもMMAでは外に出られるように動いて下さっている ABEMAは本当にありがたいです。だからこそ、選手もやってもらうだけでなくて、自分でやってみないと。そこが大切になるはずです」

――今後は日本のMMAジムや産業の発展という部分で、ジムや選手のスポンサーフィーにより海外で練習できるようになっていかなければ。そして、自分に投資できる額によって、何も米国でなくても良い。韓国のKTTなど平日の2時半から5時までが選手練習でプロ選手やプロ志望の選手が20人以上も集まっています。

「ハイ、本当に韓国でも良いと思います。日本にはその環境がないので。なければ、外に求めないと。ただし、本来は日本もその環境を創らないといけない。自分のチームも毎日2部練習をやっています。その環境を今すぐ日本で創れと言われると、本当に難しい。それでも僕のルームメイトでもアルバイトをしていて、その2部練には必ず出て、UFCと契約した選手もいます。

KTTに本気で選手としてやっていこうという人が集まるのだから、日本もそれが当たり前になっていかないといけない。キルクリフFCもヘンリー(フーフト)はトレイナーですけど、オーナーとしてはそういうスポンサー獲得のために動いて、ジムを大きくしてきました。その辺りもプロのチームとしてやっていくなら、ジムとしてやっていくことも必要かと思います。日本は事情が違うので一概にはいえない難しさもあるのでしょうが。

これもいつも通りですけど、だからこそ僕自身が結果を残さないといけないと思っています」

――ちょっといつもより表情が硬い、厳しいようにも感じられるのですか。

「アハハハ。そんなことないです。いつも通りなので、それは勘違いです(笑)」

――良かったです(笑)。では対戦相手のゴリンボですが、全てにおいて粗い。ただし、その粗さが武器になっている部分もあるかと。

「極めとかも、全部粗いですよね。極めて勝っているけど、技術があるわけじゃない。全ての技術が粗くて、ミスも多い。そういう相手だし……そうですね、やるだけです。やれることは全部やってきたので。結果がついてくると信じて、やっています。全ての敗北に意味があったはず。ここを勝ち、再浮上すると思っているので。やることも変わらないし、リラックスもできています」

――キルクリフから今回は4選手が出場します。一時期、連敗を喫したこともありましたが、チーム内では危機感とかなかったですか。

「そこに限らず3年前、一昨年、去年と勝率が下がってきており、そこはコーチもシビアに捉えています。勝っても負けても、理由がある。結果に対してシビアだからこそ、練習中も厳しく選手に接しています。所属選手が増えたから、勝率が落ちたこともあると思います。だからこそ、結果を残している選手には結果を残す理由があるので、そこも力説されています。

それと今年になって連敗を喫した時から、グラウンドから始まるガチ・スパーが練習メニューに加わりました。シチュエーションも増えましたね。大きなグローブですが、上になったら思い切り殴る。そういうスパーをやるようになりました」

――パウンドを思い切り打つのですか!!

「ハイ。1日、一人は倒れているぐらいの。そういう練習を6週間ほどやっていました」

――それはなかなか……全面的に賛成はできない。でも、それだけの起爆剤をコーチ陣も必要と判断したのでしょうね。

「スパイスを投入したのだと思います。理由も説明してくれましたし。『格闘技だから。普通のスポーツの範疇に収まらない』と。結果、皆の意識は変わりました。オールドスクール的ですが、火・水で体がボロボロになる。あのスパーを経験してから、他のスパーリングでも緊張感を皆が持つようになて――選手達の意識が変わりましたね。

ケガをさせない遠慮がちのスパーから、正しい技術を思い切り使って倒すスパーに変わったことで、もちろんコーチもしっかりと目を光らせています。めちゃをやるのではなくて、正しい技術を使う。倒された選手は1、2週間休ませる。チームとして負けた理由を分析して、そのまま放置していない。だから、ガチスパーも一時取り入れて。

あと、最後の調整スパーでもグレッグ(ジョンソン)は『やって良い』って耳打ちしてきました(笑)。『試合と同じ、疲れるような感覚で行け』って。試合と同じ感覚を練習で養うスパーを3分5Rほどやりました。相手は試合前の自分を相手に強く打てないから、『ゴメン』って思いながら打っていました(笑)。

ケガのリスクもあり、絶対的に必要かといえば違うかもしれない。でも今の僕らにはそういう練習を入れる必要があった。結果、盛り返している。振るから、貰っちゃいけない。ディフェンスへの意識も、以前より高まっています。もらっても良いパンチで練習をしていると、やっぱり防御も甘くなる。だからガチスパーはディフェンス面でも、良い効果があります」

――その練習の成果を見せないといけないですね。では最後にファンに一言お願いします。

「頑張ります」

――それだけですか。

「もう、言うことはないです。勝つだけなので」

■視聴方法(予定)
5月21日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

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ABEMA Combate Global INVICTA MMA o ONE Shooto UFC アナ・パラシオス エフェヴィガ雄志 チャンネル 修斗 安西信昌 海外 澤田千優

【海外MMA】Combate Global 日本人選手試合結果

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5月13日にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオでCombate Global「Mexico vs. Japan」が開催されました。日本からは安西信昌(TEAM CLIMB)、エフェヴィガ雄志(TRIBE TOKYO MMA)、澤田千優(AACC)が参戦。安西は2Rに打撃で崩されてパウンドアウトで敗戦。エフェヴィガは開始直後にダウンを喫するも、3Rにバックマウントを奪ってパウンドでTKO勝ち。そんな中、注目したのは中堅で登場した澤田の一戦。

ABEMA格闘チャンネル 海外武者修行プロジェクトの第7期生の澤田。チーム・オーヤマでトレーニングを行って迎えた相手はアナ・パラシオス。1Rにはローにパンチを被弾する苦しい立ち上がり。そんな中、得意のタックルでテイクダウンに成功するも、下から腕十字、三角絞めを仕掛けられる大ピンチを迎えます。

それでもことごとく回避して上をキープして乗り切ると、圧巻だったのは3Rのグラウンドコントトール。テイクダウンするとスイープを狙ってくるパラシオスの動きを常に先回りしてマウント、バックマウントをキープ。小刻みにパウンドを入れて判定で勝利を飾りました。

レスリングで輝かしい実績を持ち、修斗女子アトム級王者を戴冠した実力を考えたら当然の結果なのかもしれませんが、それでもアウェイの海外で勝ち切るのは偉業と言っていいでしょう。行く末はONEに継続参戦か、INVICTAやUFCか。この後の進路に注目が集まります。
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Combate Global MMA MMAPLANET o エフェヴィガ雄志 ジェラルベルト・カスティーリョ

【Combate Global】エフェヴィガ雄志、カスティーリョをパウドアウト。日本人初勝利@コンバテ

<160ポンド契約/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
Def.3R2分44秒by TKO
ジェラルベルト・カスティーリョ(キューバ)

サウスポーのカスティーリョが左カーフを蹴る。右2発をカスティーリョが放ち、2発目を受けたエフェがダウンする。直ぐに立ったエフェが組むと、カスティーリョが払い腰一閃。見事に投げられたエフェだが、スタンドに戻ってケージにカスティーリョを押し込む。先制を許したエフェは、しっかりとボディロックからテイクダウンを奪いハーフで抑える。

足を抜いて直接マウント、殴ると背中を向けたカスティーリョをエフェはバックグラブを取りRNCを狙う。エフェは両足フックを続け、後方から殴る。残り90秒、圧倒的に有利がポジションのエフェは襷、カスティーリョが手首を掴んで防御する。ラウンド終了まで、バックを制し殴っていったエフェがダウンを払拭し、初回をリードしたか。

2R、左ミドルを蹴ったエフェだが、右フックを被弾する。カスティーリョはインローから右ストレート、エフェは左ヒザを見せる。圧に負けないエフェが左ショート、カスティーリョも左を振るう。エフェは左ハイを空振りし、間合いを取り直すとインローから左を入れる。カスティーリョはクリンチアッパー、離れてテンカオから左ストレートをエフェが決める。カスティーリョはスピニングバックエルボーを繰り出し、エフェのダブルレッグに頭を抱えてテイクダウンを許す。

サイドで抑えてギロチンを無効化したエフェは、自らハーフに戻りヴァンフルーへ。カスティーリョはクローズドに戻し、ギロチンに力を入れる。親指を立てて大丈夫だと意思表示したエフェは、頭を抜いてエルボーを落とす。エフェはケージに押し込み、腰をあげて左エルボーを連続で打っていく。腰を切ったカスティーリョの腕十字狙いを防いだエフェが、この回も取った。

最終回、右目の下をカットしたカスティーリョに左を伸ばすエフェは、ヒザを入れてパンチのラッシュをかける。カスティーリョは右を見せて、右ミドルもエフェはインローから左を伸ばす。左に左を打ち返したカスティーリョは、ケージを背負ってヒザをボディに受ける。クリンチから右腕を差してテイクダウンを奪ったエフェが、そのままマウント&バックグラブへ。エフェは殴ってチョークを伺い、背中を伸ばしに掛かる。半身で足を挟んだ状態から、亀になったカスティーリョを殴り続けたエフェがTKO勝ちを手にした。

「キルクリフで世界レベルの選手達と3カ月練習してきて、レスリングが成長した。ヒザは凄く大切だった。米国での初めての試合で、僕と練習してくれた皆に感謝しています」とエフェは話した。


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【Combate Global】エフェヴィガ雄志戦へ、カスティーリョ「マイク・タイソンの言葉を知っているかな」

【写真】 「いつみても波瀾万丈」と「 世界・ふしぎ発見!」が合作したようなMMAファイター人生(C)COMBATE GLOBAL

90分後、13日(土・現地時間)にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオで開催されるCombate Global「Mexico vs Japan」でエフェヴィガ雄志がジェラルベルト・カスティーリョと対戦する。

キルクリフFCでの武者修行の成果をエフェが見せるファイト。その相手は33歳でキャリア5勝3敗のカスティーリョだ。いってみれば中堅ファイター、エフェとしては負けられない相手ということになる──が、そのカスティーリョに話を聞くと、日本人にはない人生を歩んできたことが明らかとなった。

MMA、勝負事は夢の潰し合い。そんな場所に上がる──あるキューバ移民ファイターの話を試合前に知って欲しい。


──ジェラルベルト、最初に確認させてください。米国の戦績サイトをみると米国生まれとなっているのですが、今回トーレスさんの通訳が必要というのは……。

「あれは間違いだ。僕はキューバ生まれで、2016年2月にキューバからマイアミにやってきたんだ」

──ではキューバで格闘技の経験はあったのですか。

「ボクシングと散打、特に散打には力を入れていた」

──キューバに散打があるのですね!!

「協会があるからね。散打の大会はキューバの各都市で行われているんだ。僕はナショナル王者にもなっている。ただ知っているかもしれないけど、キューバのスポーツっていうのは凄く複雑で……。国際大会で戦うことはできなかった」

──それもあって、キューバを離れたということはありますか。

「キューバで生きていくことは、政治的な問題があって本当に厳しい。そこに経済事情が加わって……夢を実現するには、自由の国を目指すしかなかった。キューバに住むということは、牢獄に入れられているようなモノだからね」

──……。スミマセン、気楽に尋ねてしまって。夢というのは?

「今の僕の夢は米国の市民権を得て、家族をフロリダに呼び寄せることだよ」

──……。そのフロリダでMMAに出会った?

「そう。ただ、実際はMMAじゃない。実はキューバにはJKBというフェデレーションがあって、いわばキューバ版MMAというべき試合が行われているんだ」

──JKB、Judokickboxですね!! ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズの初年度第2週でダン・イゲと戦ったルイス・ゴメスが属していた。

ジュードーキックボックスは2002年よりキューバで行われている競技で、ヘッドギア&MMAグローブ、シンガード着用。パウンド有りで実施されている。試合は柔道場で行われ、競技人口は300名、コーチは10人でファイターは柔道、空手、テコンドーの国家代表クラス──という話が伝わっている。

「よく知っているね! JKBはMMAに非常に似ているファイトで、指導者の1人のエリック・エル・チグレ(ザ・タイガー)・カスタニョスがマイアミでJKBのスクールを持っていて、僕はマイアミに来てから彼の下でJKBを始めたんだ」

──いやぁ、非常に興味深い話です。ところでMMAに関してはこのところ1年に1度のペースでしか試合をしていないですね。

(通訳の)アルファシ・トーレス氏 それはプロモーターの責任だよ(笑)。っていうのは冗談で、ちゃんとジェラルベルトに尋ねるから。アハハハ。

左が今回のCombateファイターの取材でサポートしてくれたトーレス氏。非常に明るいラティーノ

「プロモーターのせいだよ。アハハハハ」

──勘弁してください(笑)。

「申し訳ない(笑)。特に理由はないんだ。試合が終われば、次の試合の機会を待っていた。そして実現するのが、こういうペースだったんだよ。でも、今回コンバテ・グローバルとエクスクルーシブ契約を結ぶことができたから、これから試合数は増えるだろう。多くのファイターがUFCを目指している。でも、僕はコンバテで戦うことに集中しているんだ。コンバテは優秀なラテン系ファイターが揃っているからね。そのコンバテと契約を結ぶことができて、僕は満足している」

──コンバテと専属契約になり、今後のキャリアアップを考えると今回のエフェ選手との試合は非常に大切になりますね。

「日本✖コンバテ・グローバルのメンバーに選んでもらって、凄く嬉しいよ。このショーはコンバテにとっても大切な大会だからね」

──エフェ選手は「年に一度しか戦わないパートタイムのような選手が相手だから、圧倒しないといけない」とインタビューで言っていました。

「彼はマイク・タイソンの言葉を知っているかな? 『誰もが作戦を持っている。パンチを食らうまでの話だけど。その後はネズミのように恐怖で凍りつくんだ』という。この言葉の意味を教えてやるよ。

しっかりと準備してきた。この試合は3R終了までいくことはない。日本のファンにベストを尽くすと約束するよ」

■視聴方法(予定)
5月14日(日・日本時間)、
午後1時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ Combate Global対戦カード

<女子アトム級/5分3R>
アナ・パラシコス(メキシコ)
澤田千優(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトル・ヴァレンズエラ(チリ)
安西信昌(日本)

<女子アトム級/5分3R>
ケイティ・ペレス(米国)
エステファニー・イロルソ(メキシコ)

<160ポンド契約/5分3R>
ジェラルベルト・カスティーリョ(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<フェザー級/5分3R>
ラミロ・ヒメネス(メキシコ)
ニコラス・バルナ(ウルグアイ)

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【Combate Global】キルクリフFC2カ月半の総決算。エフェヴィガ雄志「距離の取り方、攻撃のタイミング」

【写真】ガッと前に出れば圧で優っていた国内での試合から、米国でどのようなファイトを見せるか (C)TSP

13日(土・現地時間)にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオで開催されるCombate Global「Mexico vs Japan」にエフェヴィガ雄志がジェラルベルト・カスティーリョと対戦する。

ABEMA海外武者修行プロジェクトでキルクリフFCで2カ月半に渡りトレーニングをしてきたエフェ。今後も継続的に同ジムでの練習していきたいというエフェに、今回の試合についてだけでなく、海外での練習について尋ねた。


──今が現地では木曜日の昼、そして土曜日の夜にジェラルベルト・カスティーリョと対戦するエフェヴィガ雄志選手です。今回の試合前にABEMA海外武者修行としてキルクリフFCで練習をしてきました。

「ハイ、2月の21日からフロリダで練習してきたので、かなりの長く練習してきたことになります。ルームメイトがONEで戦っているミャンマー人のティオル・タンで、彼が凄く良くしてくれて。(佐藤)天さんもいてくれるし、生活面で困ったことはなかったです」

──エフェ選手は英語のほうは?

「ペラペラってほどではないですけど、コミュニケーションは普通に取れます」

──なるほど、では困ることはないですね。では肝心の練習の方は? 想像通りだったのか、想像以上だったのか。

「想像していた以上ですね。メンタル的なモノもあると思いますが、最初の頃は激しさが違っていました。スパーリングでも相当に振って来るので、激しくて圧を感じました。それとテイクダウンの面では、レスリング大国でもあってレベルが高いです。寝技になってからは、そこまで差はないと思ったのですが、倒すところは凄くレベルが高いです」

──キルクリフFCで練習している面々は、世界のトップやそこを目指す選手が多いかと思います。キャリア3戦というエフェ選手とは経験値が違うということはなかったですか。

「あまりいないのですが、プロを目指しているという段階の選手もちょこちょこいます。ウェルター級以上はいないですけど。重い選手は年を重ねた選手が多く、軽い階級の方が若い選手が多いです」

──そのなかで、エフェ選手はどのようなファイターたちと練習をしてきたのでしょうか。

「MMAスパーリングはウェルター級以上、ライト級以下に分かれてやっているのですが、ほぼレスリングのような柔術、そしてレスリングは2人1組で階級に関係なく参加して練習してきました」

──誰か練習したいと思っていた選手はいましたか。

「(若松)祐弥さんが前に練習にきたときに、ニック・レンツが凄く強いと言っていたのですが、今はコーチになっていて。最初のスパーで彼とできて、嬉しかったです。自分はライト級なのでライト級の選手と練習することが多くて、ジャレッド・ゴードンやマイケル・ジョンソン、クリストフ・ギアゴスというUFCファイターの3人からは凄く刺激をもらいました」

──圧力という話が先ほどありましたが、これまでの試合ではエフェ選手が圧を掛ける立場だったかと思います。

「ここ3戦は基本的に自分がプレッシャーを掛けてきました。ただ、これだけ圧力を受けると……ヘンリー(フーフト)にも言われたことですが、もっと足を使わないといけないと思うようになりました。広いというのもありますが、そこで足を止めていると皆がプレッシャーが強いので、どんどん攻撃を当てられます。

そのなかでしっかりと足を使って、距離を使いながらガードも上げて。フットワークはここに来て一番成長したところだと思います」

──ところで木下憂朔選手とも一緒だったのでしょうか。

「木下君はルームメイトで、僕が来てから1カ月後ぐらいに木下君が戻ってきたので、1カ月半ぐらい一緒にいました」

──佐藤選手、木下選手という2人のUFCファイターに囲まれていて得られるモノはありましたか。

「天さんは自分がTRIBEに入った時から指導をしてもらってきた人なので。こっちでも色々と教えてもらって、刺激を受けています。木下君はスパーを見ていて、勉強になります」

──では今回キルクリフFCで練習し、今後の練習環境に関してはどのように考えていますか。

「キルクリフFCで継続して練習したいです。日本では同じ階級の練習相手が少ないので、ここでの練習は凄く経験値になります」

──同時に日本で出来ることもあるという風に思うこともありますか。

「ハイ。それはそう思います。米国と日本の違いではなくて、キルクリフとTRIBEの違いになるのですが、柔術とかでは細かいところを突き詰めて打ち込みをするとかはなくて。そういうことは日本の方ができます。だから試合前に、強度の高い相手と実戦に近い練習をこっちに来てできればなと考えています。

そこで気付いた課題を日本に持ち帰り、TRIBEのチームメイトと練習して克服する。そうやって基礎を創っていく。そんなサイクルでできれば良いですね」

──その第一次キルクリフFCの練習の総決算の試合ですが、対戦相手のカスティーリョの印象を教えてください。

「そうっスね。戦績を見ると32歳で1年に1試合するみたいで。専門のファイターというより、たまに試合をしている人。それで勝ったり負けたり。結構、隙のある選手だと思います。圧倒したいです。距離の取り方、攻撃のタイミング。こっちでプレッシャーをたくさん掛けられて、僕も掛け方を学ばせてもたったので。組みの攻防のなかで、自分からもテイクダウンにいけるようになりました。そういうところを見せたいです」

──では最後に日曜日の午後、日本で試合を視聴してくれるファンに一言お願いします。

「ABEMAのプロジェクトのなかで、こうやって米国で初めて試合をさせてもらえます。自分も興奮しているなかで戦うことができるので、面白い試合をお見せすることができると思います」

■視聴方法(予定)
5月14日(日・日本時間)、
午後1時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ Combate Global対戦カード

<女子アトム級/5分3R>
アナ・パラシコス(メキシコ)
澤田千優(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトル・ヴァレンズエラ(チリ)
安西信昌(日本)

<女子アトム級/5分3R>
ケイティ・ペレス(米国)
エステファニー・イロルソ(メキシコ)

<160ポンド契約/5分3R>
ジェラルベルト・カスティーリョ(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<フェザー級/5分3R>
ラミロ・ヒメネス(メキシコ)
ニコラス・バルナ(ウルグアイ)

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【Combate Global】澤田千優と対戦、メキシコ代表アナ・パラシオス「私には柔術がある」

【写真】男子日本人選手の対戦相手はインタビュー中もザッツ・ラティーノ、非常に明るかったが――パラシオスはクールの一言だった (C)COMBATE

13日(土・現地時間)にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオでCombate Global「Mexico vs Japan」が開催される。同大会のメインで澤田千優と対戦するのが、メキシコ代表のアナ・パラシオスだ。

既にアジアからの刺客=韓国Double GFC女子アトム級王者パク・ホビョンを腕十字で下しているパナシオスが、日本から修斗女子アトム級チャンピオン澤田と戦う。そのパラシオスはビザ発給が遅れ、計量前夜にマイアミ入りを果たした。そんな事態に陥っても全く動揺が見られなかったパラシオスをインタビューした。


──2時間前ほどに計量を終えましたが、今の気持ちを教えてください。

「凄く試合が楽しみで。明日が来るのが待ちきれないわ」

――ビザ取得に時間がかかり、マイアミ入りが計量前夜の遅くという状況でした。減量に問題はなかったですか。

「何も問題はなかったわ。メキシコで減量をしてきたし、頭は戦う状態になっていたから」

――ファイトウィークはフィジカルだけでなくメンタルも創る必要がありますが、ビザの問題があって影響は?

「ビザ申請は通っていたし、ただ問題は日程だけだった。この日になることを承知で準備してきたので、精神面も完全にファイト仕様に仕上がっているわ。どんな状況になっても、最後はケージに上がる。ビザの発給が遅れることだって多々あるから、想定内。とにかくファイトに向けて、心身ともに創ってきたから」

――パク・ホビョン戦の映像を見て驚かされました。あの左右どちらに仕掛けるのか分からない腕十字は本当に見事でした。アナのベースは柔術なのですか。

「柔術は15歳になってから始めて、今は茶帯。メキシカン・オープンで優勝経験があるわ。ただ最初の格闘技経験は5歳の時で、アメリカン・フットボールと松濤館空手を習うようになったの」

――アメリカン・フットボールですか……。

「そう。空手は黒帯で、WAKOのナショナル王者になったけど新しいことにチャレンジしたくて、柔術を習うようになった。通っていた柔術道場が、ボーンブレイカーズMMAに合流し、私もMMAを戦うようになったの。さっきは腕十字を褒めてくれたけど、特に腕十字が得意はわけではなくて、私自身はRNCが得意だと思っているわ」

――では明日戦う、澤田選手の印象を教えてください。

「タフな相手になることは間違いない。だから、最高の準備をしてきた。きっと良い動きを見せることができるはず。チヒロがテイクダウンを狙ってくることは分かっている。でも、しっかりとそこからの戦いを磨いてきた。全く恐れることはないわ。私には柔術があるから」

――アナは今後、どのようなキャリアアップを狙っているのでしょうか。北米のビックプロモーションは女子アトム級王座を認定していませんが。

「今はアトム級でベストになりたい。そこが目標で。それを成し遂げることができれば、ストロー級に階級を上げることになると思う。でも今はアトム級で戦うことに集中しているわ」

――誘導尋問に失敗しました(苦笑)。日本のRIZINには49キロ級というカテゴリーがあります。そのRIZINではキャッチウェイトですが、先月の大会にコンバテからクレア・ロペスが出場しRENA選手を破りました。RIZINで戦うことは視野に入っていますか。

「まずクレア・ロペスはコンバテを代表して戦い、コンバテのファイターの強さを示した。彼女の勝利によって、コンバテの女子選手は世界中のどこでも戦える。その扉を開けてくれたわ。もちろん、私も日本で戦いたい。その前にチヒロ・サワダに勝って、日本のファンにアナ・パラシオスの名前を憶えてほしいと思っている。私はメキシコを代表して、日本でも他の国でも戦っていくつもりだから」

■視聴方法(予定)
5月14日(日・日本時間)、
午後1時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ Combate Global対戦カード

<女子アトム級/5分3R>
アナ・パラシコス(メキシコ)
澤田千優(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトル・ヴァレンズエラ(チリ)
安西信昌(日本)

<女子アトム級/5分3R>
ケイティ・ペレス(米国)
エステファニー・イロルソ(メキシコ)

<160ポンド契約/5分3R>
ジェラルベルト・カスティーリョ(キューバ)
エフェヴィガ雄志(日本)

<フェザー級/5分3R>
ラミロ・ヒメネス(メキシコ)
ニコラス・バルナ(ウルグアイ)

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【Combate Global】海外武者修行の総括、アナ・パラシコス戦へ。澤田千優「勝つこと以外にないです」

【写真】自撮りでゴメンナサイというメッセージと共に送られてきた写真 (C)CHIHIRO SAWADA

13日(土・現地時間)にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオで開催されるCombate Global「Mexico vs Japan」のメインでは澤田千優が、アナ・パラシオスと戦う。

2月のONE FFに続き、2試合連続での海外でのファイトは──初の北米での戦い。対戦相手は下からの十字の切れ味が抜群だ。澤田の弱点とパラシオスのストロングポイントが合致するという試合が決まってから、チーム・オーヤマでのABEMA海外修行を敢行した澤田に出稽古を振り返ってもらい、今回の試合への自信のほどを語ってもらった。


──2度目の海外、北米では初めての試合に向け、今どのような心境でしょうか。

「いつも通り、リラックスしつつ良い意味での緊張感もある。そんな感じです。リラックスし過ぎないように気を付けています」

──3月20日から行ってきたチーム・オーヤマでの武者修行プロジェクトを終えてのフロリダ入りでした。ズバリ、良い練習ができましたか。

「ハイ。最初から最後までフィジカルトレーニング、柔術の細かいテクニックだったり、レスリングはベーシックなところから男子も含めてスパーリングもしました。打撃もこれまでしたことがないミット打ちなんかも、やってきました」

──日本との違いや、これを続けたいという練習もあったかと思います。

「ここが違うというのは、全てのクラスのスタート時間が気持ち早目で。ちゃんとドリル練習をしてスパーリングをします。スパーが終ってからも時間があるので、練習を振り返って質問し、また反復できたところですね。後ろのクラスが詰まっていなければ、そういうことができていました」

──オーヤマに行くなら元UFC世界女子ストロー級王者カーラ・エスパルザとの手合わせを期待していたのですが、妊娠されたそうで。練習する機会はなかったのかと。

コリン・オーヤマ、カーラ・エスパルザらと(C)TSP

「でも序盤に2度ほどセッションしました。

私と女子選手のスパーリングを見て、そこで気付いたことを指導してくれて、その時に少し触れることができました。スパーでなく技術の練習でも、凄い圧が感じられるんです。触っただけで、怖いなっていう圧を感じました。

その時に『私は暫らく来られないけど、やることは同じだから』と言ってくれて。コリンだったり、カーラと一緒にやってきた柔術の先生と反復していました。そして、また来てくれた時に細かい点など私ができていないところを詰めて、技術練習と嫌なところを狙うという精神的にくる部分……戦術まではいかないですが、押さえないといけないポイントを動きながら教えてくれました。その時にさっきも言った怖いなっていう圧をちゃんと味わうことできました」

──いうとカーラもベースはレスリングではないですか。そして日本の女子レスリングは決して米国に遅れをとっていない。それでもMMAレスリングになると違いはあるのですか。

「レスリングではなく、MMAで勝たないといけない。そのなかでレスリングを勝つために使う。そこを常々考えているから嫌な圧だとか、良いタイミングでレスリングを使える。レスリングだけに縛られずに、レスリングを効果的に使うことができている。そこが米国の選手は強いと思いました。それとクラッチをしないカレッジレスリングがあって、引っ掛けてコントロールする上手さとかもあるし。そういうことが頭のなかにある部分で、違いがあるのかと思います」

──澤田選手はまだMMA歴も長くないし、レスリングというベースがあっても色々な色に染まることができる。よって2カ月弱の出稽古でもガラリと変わることがあるかもしれないと思ったりするのですが……。

「この経験で今すぐ強くなることはないと思います。でもこの間に得たMMAにおける考え方を生かし、自分の武器であるレスリング力を落とさずに如何に柔軟にレスリングを使うのか。そこに関して体感できたので、もっと突き詰めて考えないと。今のままでは負けると感じました」

──レスリングと柔術の融合に関しては、どのように学ぶことができました。

「柔術は必ず毎日1コマはやってきました。MMAに使える柔術だけでなく、ピュア柔術の練習もトライしました。あと阿部(裕幸AACC代表)さんがサンディエゴにバレット・ヨシダを訪ねた時に一緒させてもらって。バレットの教え子のマリリン・クルーズという紫帯の時にノーギワールドで優勝している選手とスパーもできました。彼女は同じ体格なのに、テイクダウンはとれてもキープできずに、すぐに足をきかされてスイープを何度もされました。

一応、柔術でも青帯を巻かせてもらっているのですが、まだまだ青帯にもなれない程度だなって感じたので、そこの強化はまだまだできると思います」

──今回の対戦相手アナ・パラシオスは、下からの攻めが上手いです。

「そうですね、際も強くて。3月の最初に試合が決まって、映像もチェックしました。自分のスタイルだと、彼女の得意なシチュエーションになるのはヤバいなって思いました。下からの十字に気を付けろというのは、ずっと言われてきたことなので。そこが上手い人とやるのは怖い。今のままでは負けてしまうと、最初は思いました」

──試合が決まって海外へ。対戦相手のパラシオス対策が澤田選手の底上げに必要な部分と重なっているというのは幸運でした。

「ホントにその通りだと思います。それに目的を持っていくのは当然なんですけど、出稽古の総括として試合があってモチベーションになったし、そこが今言われてように自分に必要なところだったので本当に良いタイミングでした。やらないといけない環境に必然的に追い込まれて練習できたことは本当に良かったですし、これからも続けないといけないです」

──「負けてしまう」から、どのように盛り返してきましたか。

「私の気持ちでいうと、ここは勝つこと以外ないです。向うの動きに合わせたリアクション、自分が取ってはいけないポジション、与えてはいけない位置に関してはいっぱい練習してきました。そこを信じる気持ちだったり、勝つイメージを持つことはできています」

──コンバテは女子アトム級がありますが、ここからのキャリアの積み方をどのように考えていますか。

「まずはここでしっかりと勝って、帰国すると修斗の防衛戦。そこから目標であるONEの本戦で戦っていきたいです」

──やはりONEが目標というのは変わらないですか。

「そこは変わらないです。貫いています(笑)」

──ところで、この海外修行のタイミングで剛毅會空手の稽古から離れたという話も伝わってきます。

(C)TSP

「いえ、それは違います。

内弟子制度が撤廃された形で、辞めたとかはないです。岩﨑先生は見守ってくれている。そういうスタンスです。突き放されたわけじゃないし、私も距離を置いているわけじゃない。そのタイミングで海外修行が始まった形で。私はそれまで岩﨑先生の空手しかやってきていないし、そのなかで内弟子制度がなくなる際に『他のことも経験しなさい』と言われて、ホントにその通りのことをチーム・オーヤマでやってきました。それに『違う』と思ったら、先生は連絡をくれるだろうし」

──では武術空手の叡智を使うという打撃を、澤田選手は継続していくのですか。

「私はボクシングやキックボクシングをやってきたわけでなく、そういうベースはないです。だからこそ、この間にミット打ちでも色々と指導をしてもらいました。それは私にとってレスリングと同じでムエタイ、ボクシング、空手というジャンルをやっているわけではない。MMAで勝つために打撃を使うだけなんです。

チーム・オーヤマでは、レスリングを生かすという部分での打撃を習いました。でも、それは岩﨑先生に習ってきたことがあったから凄くフィットしたと思っています。私には先生に習った突きがあって。その形は変われど、出す感覚は突きと同じです。それならできるなって」

──なるほど。型は一つでも、形はそれぞれが持つ。そこに通じる──非常に腑に落ちる言葉です。では最後にパラシオス戦への意気込みをお願いします。

「いつも通り何が何でも勝つ。それは勿論なんですけど、これまでやってきたこと……自分の弱みを強化してきた練習期間ではあるので、しっかり勝って日本に帰りたいと思います」

■視聴方法(予定)
5月14日(日・日本時間)、
午後1時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ Combate Global対戦カード

<女子アトム級/5分3R>
アナ・パラシコス(メキシコ)
澤田千優(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトル・ヴァレンズエラ(チリ)
安西信昌(日本)

<女子アトム級/5分3R>
ケイティ・ペレス(米国)
エステファニー・イロルソ(メキシコ)

<160ポンド契約/5分3R>
ジェラルベルト・カスティーリョ(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<フェザー級/5分3R>
ラミロ・ヒメネス(メキシコ)
ニコラス・バルナ(ウルグアイ)

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