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【UFN223】連敗脱出&再浮上へ、デンバ・ゴリンボ戦前の佐藤天「上になったら思い切り殴るスパーを」

【写真】正解はなく、正解を求める選択肢が広がることの大切さを佐藤は常に説いてくれる (C)TAKASHI SATO

20日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN223:UFN0nESPN+81「Dern vs Hill」に佐藤天が出場し、デンバ・ゴリンボと対戦する。

現在3連敗中、崖っぷちの佐藤は今回、試合前に所属するキルクリフFCで日本人選手が4名揃った時間を経験した。佐藤が口を酸っぱくして発言してきた「海外を知らないといけない」という現実が、日本のMMA界にようやく浸透してきた。

加えてキルクリフCFでは、勝率が下がったことで過去の成功例にこだわらず、また最新鋭という部分にもとらわれることな――ガチスパーを採り入れたという。


――今週末デンバ・ゴリンボ戦を控えた佐藤選手です(※取材は18日に行われた)。今回の試合前にエフェヴィガ雄志選手と井上直樹選手が出稽古でフロリダにやってきて、チームメイトの木下憂朔選手も加え日本人選手が4名もキルクリフFCに集まっていました。このようなことは過去の試合でなかったと思いますが、何か心境的に変わるものはありましたか。

「そうですね。やることは変わらないのですが、自分より若い選手と一緒に練習をすることで刺激を貰うことは多かったです。身が引き締まる思いもしましたし、凄く良い影響を受けました。

若い世代の選手が日本から同じタイミングでやってきた。ぼんやりとしてではなくて、上を目指す若い選手が海外で練習することが現実的になってきたかと思います。それは素直に良いことだと思っています。外に出ることが普通……どこにいても良い点、悪い点はあります。日本でもできることがある。そのなかで選手の選択肢が増えることは良いことだと思います。そして海外を選択する選手が増えるのは、自然の流れだと捉えています」

――今回はエフェヴィガ選手に限っては、ABEMAの海外武者修行プロジェクトの一環でCombate Globalで試合もしました。

「コンバテはラテンアメリカでは凄く認知された大会ですし、そこで戦えるのは大きいです。そのようなコネクションが日本にはなかったのが、この企画で実現したことは本当に良いことです。コンバテに限らず、他のプロモーションでも試合ができるようになるんじゃないかという話も聞きましたし。こういうことが増えて、日本と北米の差が縮まってほしいですね。

選手も国内にこだわらず、外に視野を広げることができる。そういう世代が増えてくるかと思います。ABEMAさんのサポートは選手にとってプラスでしかなくて。選手はこのサポートを当たり前と思わずに、やることが大事になってきます」

――本当にその通りですね。ABEMAがTVのドキュメンタリーを制作し、試合もして露出もできる。

「ハイ。ABEMAの海外武者修行プロジェクトから試合ということ自体、普通ではサポートしてもらえないものです。だからこそ、1度で終わらせないこと。継続することが大切なので。今後ABEMAがどのようにビジョンを持っているのかは分からないのですが、連続参戦できる選手が出てくるのかどうか。単発では、厳しい言い方をすると意味がない。だからこそ、もっと広がりを見せ、継続的に続いていってほしいです。選手も、本当にそうでないと強くなれないですから」

――ABEMAのサポートがあって皆が世界を知るきっかけになった。海外での練習が現実的になる。その一歩となるプロジェクトではないのかと。

「選手も自分からアクションを起こさないといけないです。選手に限らず、日本人全般が苦手なんだと思います。言われたことはできるけど……。今後はもっと自主性を持たないといけない時代が来ると思います。本当は以前からそうだったはずけど、自分で考えて行く道を決めていく。格闘技に限らず、そこが大切になってくると思います」

――日本には出る杭は打たれるという言葉があるように、目立たないで全体のなかの1人でいるという国民性がありますし、そのままでは全体で衰弱死をするのを待っているかのような状態です。

「出る杭は打たれる――アハハハハ。ほとんどの人がそこから出ない。でもMMAでは外に出られるように動いて下さっている ABEMAは本当にありがたいです。だからこそ、選手もやってもらうだけでなくて、自分でやってみないと。そこが大切になるはずです」

――今後は日本のMMAジムや産業の発展という部分で、ジムや選手のスポンサーフィーにより海外で練習できるようになっていかなければ。そして、自分に投資できる額によって、何も米国でなくても良い。韓国のKTTなど平日の2時半から5時までが選手練習でプロ選手やプロ志望の選手が20人以上も集まっています。

「ハイ、本当に韓国でも良いと思います。日本にはその環境がないので。なければ、外に求めないと。ただし、本来は日本もその環境を創らないといけない。自分のチームも毎日2部練習をやっています。その環境を今すぐ日本で創れと言われると、本当に難しい。それでも僕のルームメイトでもアルバイトをしていて、その2部練には必ず出て、UFCと契約した選手もいます。

KTTに本気で選手としてやっていこうという人が集まるのだから、日本もそれが当たり前になっていかないといけない。キルクリフFCもヘンリー(フーフト)はトレイナーですけど、オーナーとしてはそういうスポンサー獲得のために動いて、ジムを大きくしてきました。その辺りもプロのチームとしてやっていくなら、ジムとしてやっていくことも必要かと思います。日本は事情が違うので一概にはいえない難しさもあるのでしょうが。

これもいつも通りですけど、だからこそ僕自身が結果を残さないといけないと思っています」

――ちょっといつもより表情が硬い、厳しいようにも感じられるのですか。

「アハハハ。そんなことないです。いつも通りなので、それは勘違いです(笑)」

――良かったです(笑)。では対戦相手のゴリンボですが、全てにおいて粗い。ただし、その粗さが武器になっている部分もあるかと。

「極めとかも、全部粗いですよね。極めて勝っているけど、技術があるわけじゃない。全ての技術が粗くて、ミスも多い。そういう相手だし……そうですね、やるだけです。やれることは全部やってきたので。結果がついてくると信じて、やっています。全ての敗北に意味があったはず。ここを勝ち、再浮上すると思っているので。やることも変わらないし、リラックスもできています」

――キルクリフから今回は4選手が出場します。一時期、連敗を喫したこともありましたが、チーム内では危機感とかなかったですか。

「そこに限らず3年前、一昨年、去年と勝率が下がってきており、そこはコーチもシビアに捉えています。勝っても負けても、理由がある。結果に対してシビアだからこそ、練習中も厳しく選手に接しています。所属選手が増えたから、勝率が落ちたこともあると思います。だからこそ、結果を残している選手には結果を残す理由があるので、そこも力説されています。

それと今年になって連敗を喫した時から、グラウンドから始まるガチ・スパーが練習メニューに加わりました。シチュエーションも増えましたね。大きなグローブですが、上になったら思い切り殴る。そういうスパーをやるようになりました」

――パウンドを思い切り打つのですか!!

「ハイ。1日、一人は倒れているぐらいの。そういう練習を6週間ほどやっていました」

――それはなかなか……全面的に賛成はできない。でも、それだけの起爆剤をコーチ陣も必要と判断したのでしょうね。

「スパイスを投入したのだと思います。理由も説明してくれましたし。『格闘技だから。普通のスポーツの範疇に収まらない』と。結果、皆の意識は変わりました。オールドスクール的ですが、火・水で体がボロボロになる。あのスパーを経験してから、他のスパーリングでも緊張感を皆が持つようになて――選手達の意識が変わりましたね。

ケガをさせない遠慮がちのスパーから、正しい技術を思い切り使って倒すスパーに変わったことで、もちろんコーチもしっかりと目を光らせています。めちゃをやるのではなくて、正しい技術を使う。倒された選手は1、2週間休ませる。チームとして負けた理由を分析して、そのまま放置していない。だから、ガチスパーも一時取り入れて。

あと、最後の調整スパーでもグレッグ(ジョンソン)は『やって良い』って耳打ちしてきました(笑)。『試合と同じ、疲れるような感覚で行け』って。試合と同じ感覚を練習で養うスパーを3分5Rほどやりました。相手は試合前の自分を相手に強く打てないから、『ゴメン』って思いながら打っていました(笑)。

ケガのリスクもあり、絶対的に必要かといえば違うかもしれない。でも今の僕らにはそういう練習を入れる必要があった。結果、盛り返している。振るから、貰っちゃいけない。ディフェンスへの意識も、以前より高まっています。もらっても良いパンチで練習をしていると、やっぱり防御も甘くなる。だからガチスパーはディフェンス面でも、良い効果があります」

――その練習の成果を見せないといけないですね。では最後にファンに一言お願いします。

「頑張ります」

――それだけですか。

「もう、言うことはないです。勝つだけなので」

■視聴方法(予定)
5月21日(日・日本時間)
午前5時~UFC FIGHT PASS
午前4時30分~U-NEXT

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ABEMA Combate Global INVICTA MMA o ONE Shooto UFC アナ・パラシオス エフェヴィガ雄志 チャンネル 修斗 安西信昌 海外 澤田千優

【海外MMA】Combate Global 日本人選手試合結果

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5月13日にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオでCombate Global「Mexico vs. Japan」が開催されました。日本からは安西信昌(TEAM CLIMB)、エフェヴィガ雄志(TRIBE TOKYO MMA)、澤田千優(AACC)が参戦。安西は2Rに打撃で崩されてパウンドアウトで敗戦。エフェヴィガは開始直後にダウンを喫するも、3Rにバックマウントを奪ってパウンドでTKO勝ち。そんな中、注目したのは中堅で登場した澤田の一戦。

ABEMA格闘チャンネル 海外武者修行プロジェクトの第7期生の澤田。チーム・オーヤマでトレーニングを行って迎えた相手はアナ・パラシオス。1Rにはローにパンチを被弾する苦しい立ち上がり。そんな中、得意のタックルでテイクダウンに成功するも、下から腕十字、三角絞めを仕掛けられる大ピンチを迎えます。

それでもことごとく回避して上をキープして乗り切ると、圧巻だったのは3Rのグラウンドコントトール。テイクダウンするとスイープを狙ってくるパラシオスの動きを常に先回りしてマウント、バックマウントをキープ。小刻みにパウンドを入れて判定で勝利を飾りました。

レスリングで輝かしい実績を持ち、修斗女子アトム級王者を戴冠した実力を考えたら当然の結果なのかもしれませんが、それでもアウェイの海外で勝ち切るのは偉業と言っていいでしょう。行く末はONEに継続参戦か、INVICTAやUFCか。この後の進路に注目が集まります。
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Combate Global MMA MMAPLANET o エフェヴィガ雄志 ジェラルベルト・カスティーリョ

【Combate Global】エフェヴィガ雄志、カスティーリョをパウドアウト。日本人初勝利@コンバテ

<160ポンド契約/5分3R>
エフェヴィガ雄志(日本)
Def.3R2分44秒by TKO
ジェラルベルト・カスティーリョ(キューバ)

サウスポーのカスティーリョが左カーフを蹴る。右2発をカスティーリョが放ち、2発目を受けたエフェがダウンする。直ぐに立ったエフェが組むと、カスティーリョが払い腰一閃。見事に投げられたエフェだが、スタンドに戻ってケージにカスティーリョを押し込む。先制を許したエフェは、しっかりとボディロックからテイクダウンを奪いハーフで抑える。

足を抜いて直接マウント、殴ると背中を向けたカスティーリョをエフェはバックグラブを取りRNCを狙う。エフェは両足フックを続け、後方から殴る。残り90秒、圧倒的に有利がポジションのエフェは襷、カスティーリョが手首を掴んで防御する。ラウンド終了まで、バックを制し殴っていったエフェがダウンを払拭し、初回をリードしたか。

2R、左ミドルを蹴ったエフェだが、右フックを被弾する。カスティーリョはインローから右ストレート、エフェは左ヒザを見せる。圧に負けないエフェが左ショート、カスティーリョも左を振るう。エフェは左ハイを空振りし、間合いを取り直すとインローから左を入れる。カスティーリョはクリンチアッパー、離れてテンカオから左ストレートをエフェが決める。カスティーリョはスピニングバックエルボーを繰り出し、エフェのダブルレッグに頭を抱えてテイクダウンを許す。

サイドで抑えてギロチンを無効化したエフェは、自らハーフに戻りヴァンフルーへ。カスティーリョはクローズドに戻し、ギロチンに力を入れる。親指を立てて大丈夫だと意思表示したエフェは、頭を抜いてエルボーを落とす。エフェはケージに押し込み、腰をあげて左エルボーを連続で打っていく。腰を切ったカスティーリョの腕十字狙いを防いだエフェが、この回も取った。

最終回、右目の下をカットしたカスティーリョに左を伸ばすエフェは、ヒザを入れてパンチのラッシュをかける。カスティーリョは右を見せて、右ミドルもエフェはインローから左を伸ばす。左に左を打ち返したカスティーリョは、ケージを背負ってヒザをボディに受ける。クリンチから右腕を差してテイクダウンを奪ったエフェが、そのままマウント&バックグラブへ。エフェは殴ってチョークを伺い、背中を伸ばしに掛かる。半身で足を挟んだ状態から、亀になったカスティーリョを殴り続けたエフェがTKO勝ちを手にした。

「キルクリフで世界レベルの選手達と3カ月練習してきて、レスリングが成長した。ヒザは凄く大切だった。米国での初めての試合で、僕と練習してくれた皆に感謝しています」とエフェは話した。


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【Combate Global】エフェヴィガ雄志戦へ、カスティーリョ「マイク・タイソンの言葉を知っているかな」

【写真】 「いつみても波瀾万丈」と「 世界・ふしぎ発見!」が合作したようなMMAファイター人生(C)COMBATE GLOBAL

90分後、13日(土・現地時間)にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオで開催されるCombate Global「Mexico vs Japan」でエフェヴィガ雄志がジェラルベルト・カスティーリョと対戦する。

キルクリフFCでの武者修行の成果をエフェが見せるファイト。その相手は33歳でキャリア5勝3敗のカスティーリョだ。いってみれば中堅ファイター、エフェとしては負けられない相手ということになる──が、そのカスティーリョに話を聞くと、日本人にはない人生を歩んできたことが明らかとなった。

MMA、勝負事は夢の潰し合い。そんな場所に上がる──あるキューバ移民ファイターの話を試合前に知って欲しい。


──ジェラルベルト、最初に確認させてください。米国の戦績サイトをみると米国生まれとなっているのですが、今回トーレスさんの通訳が必要というのは……。

「あれは間違いだ。僕はキューバ生まれで、2016年2月にキューバからマイアミにやってきたんだ」

──ではキューバで格闘技の経験はあったのですか。

「ボクシングと散打、特に散打には力を入れていた」

──キューバに散打があるのですね!!

「協会があるからね。散打の大会はキューバの各都市で行われているんだ。僕はナショナル王者にもなっている。ただ知っているかもしれないけど、キューバのスポーツっていうのは凄く複雑で……。国際大会で戦うことはできなかった」

──それもあって、キューバを離れたということはありますか。

「キューバで生きていくことは、政治的な問題があって本当に厳しい。そこに経済事情が加わって……夢を実現するには、自由の国を目指すしかなかった。キューバに住むということは、牢獄に入れられているようなモノだからね」

──……。スミマセン、気楽に尋ねてしまって。夢というのは?

「今の僕の夢は米国の市民権を得て、家族をフロリダに呼び寄せることだよ」

──……。そのフロリダでMMAに出会った?

「そう。ただ、実際はMMAじゃない。実はキューバにはJKBというフェデレーションがあって、いわばキューバ版MMAというべき試合が行われているんだ」

──JKB、Judokickboxですね!! ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズの初年度第2週でダン・イゲと戦ったルイス・ゴメスが属していた。

ジュードーキックボックスは2002年よりキューバで行われている競技で、ヘッドギア&MMAグローブ、シンガード着用。パウンド有りで実施されている。試合は柔道場で行われ、競技人口は300名、コーチは10人でファイターは柔道、空手、テコンドーの国家代表クラス──という話が伝わっている。

「よく知っているね! JKBはMMAに非常に似ているファイトで、指導者の1人のエリック・エル・チグレ(ザ・タイガー)・カスタニョスがマイアミでJKBのスクールを持っていて、僕はマイアミに来てから彼の下でJKBを始めたんだ」

──いやぁ、非常に興味深い話です。ところでMMAに関してはこのところ1年に1度のペースでしか試合をしていないですね。

(通訳の)アルファシ・トーレス氏 それはプロモーターの責任だよ(笑)。っていうのは冗談で、ちゃんとジェラルベルトに尋ねるから。アハハハ。

左が今回のCombateファイターの取材でサポートしてくれたトーレス氏。非常に明るいラティーノ

「プロモーターのせいだよ。アハハハハ」

──勘弁してください(笑)。

「申し訳ない(笑)。特に理由はないんだ。試合が終われば、次の試合の機会を待っていた。そして実現するのが、こういうペースだったんだよ。でも、今回コンバテ・グローバルとエクスクルーシブ契約を結ぶことができたから、これから試合数は増えるだろう。多くのファイターがUFCを目指している。でも、僕はコンバテで戦うことに集中しているんだ。コンバテは優秀なラテン系ファイターが揃っているからね。そのコンバテと契約を結ぶことができて、僕は満足している」

──コンバテと専属契約になり、今後のキャリアアップを考えると今回のエフェ選手との試合は非常に大切になりますね。

「日本✖コンバテ・グローバルのメンバーに選んでもらって、凄く嬉しいよ。このショーはコンバテにとっても大切な大会だからね」

──エフェ選手は「年に一度しか戦わないパートタイムのような選手が相手だから、圧倒しないといけない」とインタビューで言っていました。

「彼はマイク・タイソンの言葉を知っているかな? 『誰もが作戦を持っている。パンチを食らうまでの話だけど。その後はネズミのように恐怖で凍りつくんだ』という。この言葉の意味を教えてやるよ。

しっかりと準備してきた。この試合は3R終了までいくことはない。日本のファンにベストを尽くすと約束するよ」

■視聴方法(予定)
5月14日(日・日本時間)、
午後1時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ Combate Global対戦カード

<女子アトム級/5分3R>
アナ・パラシコス(メキシコ)
澤田千優(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトル・ヴァレンズエラ(チリ)
安西信昌(日本)

<女子アトム級/5分3R>
ケイティ・ペレス(米国)
エステファニー・イロルソ(メキシコ)

<160ポンド契約/5分3R>
ジェラルベルト・カスティーリョ(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<フェザー級/5分3R>
ラミロ・ヒメネス(メキシコ)
ニコラス・バルナ(ウルグアイ)

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【Combate Global】キルクリフFC2カ月半の総決算。エフェヴィガ雄志「距離の取り方、攻撃のタイミング」

【写真】ガッと前に出れば圧で優っていた国内での試合から、米国でどのようなファイトを見せるか (C)TSP

13日(土・現地時間)にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオで開催されるCombate Global「Mexico vs Japan」にエフェヴィガ雄志がジェラルベルト・カスティーリョと対戦する。

ABEMA海外武者修行プロジェクトでキルクリフFCで2カ月半に渡りトレーニングをしてきたエフェ。今後も継続的に同ジムでの練習していきたいというエフェに、今回の試合についてだけでなく、海外での練習について尋ねた。


──今が現地では木曜日の昼、そして土曜日の夜にジェラルベルト・カスティーリョと対戦するエフェヴィガ雄志選手です。今回の試合前にABEMA海外武者修行としてキルクリフFCで練習をしてきました。

「ハイ、2月の21日からフロリダで練習してきたので、かなりの長く練習してきたことになります。ルームメイトがONEで戦っているミャンマー人のティオル・タンで、彼が凄く良くしてくれて。(佐藤)天さんもいてくれるし、生活面で困ったことはなかったです」

──エフェ選手は英語のほうは?

「ペラペラってほどではないですけど、コミュニケーションは普通に取れます」

──なるほど、では困ることはないですね。では肝心の練習の方は? 想像通りだったのか、想像以上だったのか。

「想像していた以上ですね。メンタル的なモノもあると思いますが、最初の頃は激しさが違っていました。スパーリングでも相当に振って来るので、激しくて圧を感じました。それとテイクダウンの面では、レスリング大国でもあってレベルが高いです。寝技になってからは、そこまで差はないと思ったのですが、倒すところは凄くレベルが高いです」

──キルクリフFCで練習している面々は、世界のトップやそこを目指す選手が多いかと思います。キャリア3戦というエフェ選手とは経験値が違うということはなかったですか。

「あまりいないのですが、プロを目指しているという段階の選手もちょこちょこいます。ウェルター級以上はいないですけど。重い選手は年を重ねた選手が多く、軽い階級の方が若い選手が多いです」

──そのなかで、エフェ選手はどのようなファイターたちと練習をしてきたのでしょうか。

「MMAスパーリングはウェルター級以上、ライト級以下に分かれてやっているのですが、ほぼレスリングのような柔術、そしてレスリングは2人1組で階級に関係なく参加して練習してきました」

──誰か練習したいと思っていた選手はいましたか。

「(若松)祐弥さんが前に練習にきたときに、ニック・レンツが凄く強いと言っていたのですが、今はコーチになっていて。最初のスパーで彼とできて、嬉しかったです。自分はライト級なのでライト級の選手と練習することが多くて、ジャレッド・ゴードンやマイケル・ジョンソン、クリストフ・ギアゴスというUFCファイターの3人からは凄く刺激をもらいました」

──圧力という話が先ほどありましたが、これまでの試合ではエフェ選手が圧を掛ける立場だったかと思います。

「ここ3戦は基本的に自分がプレッシャーを掛けてきました。ただ、これだけ圧力を受けると……ヘンリー(フーフト)にも言われたことですが、もっと足を使わないといけないと思うようになりました。広いというのもありますが、そこで足を止めていると皆がプレッシャーが強いので、どんどん攻撃を当てられます。

そのなかでしっかりと足を使って、距離を使いながらガードも上げて。フットワークはここに来て一番成長したところだと思います」

──ところで木下憂朔選手とも一緒だったのでしょうか。

「木下君はルームメイトで、僕が来てから1カ月後ぐらいに木下君が戻ってきたので、1カ月半ぐらい一緒にいました」

──佐藤選手、木下選手という2人のUFCファイターに囲まれていて得られるモノはありましたか。

「天さんは自分がTRIBEに入った時から指導をしてもらってきた人なので。こっちでも色々と教えてもらって、刺激を受けています。木下君はスパーを見ていて、勉強になります」

──では今回キルクリフFCで練習し、今後の練習環境に関してはどのように考えていますか。

「キルクリフFCで継続して練習したいです。日本では同じ階級の練習相手が少ないので、ここでの練習は凄く経験値になります」

──同時に日本で出来ることもあるという風に思うこともありますか。

「ハイ。それはそう思います。米国と日本の違いではなくて、キルクリフとTRIBEの違いになるのですが、柔術とかでは細かいところを突き詰めて打ち込みをするとかはなくて。そういうことは日本の方ができます。だから試合前に、強度の高い相手と実戦に近い練習をこっちに来てできればなと考えています。

そこで気付いた課題を日本に持ち帰り、TRIBEのチームメイトと練習して克服する。そうやって基礎を創っていく。そんなサイクルでできれば良いですね」

──その第一次キルクリフFCの練習の総決算の試合ですが、対戦相手のカスティーリョの印象を教えてください。

「そうっスね。戦績を見ると32歳で1年に1試合するみたいで。専門のファイターというより、たまに試合をしている人。それで勝ったり負けたり。結構、隙のある選手だと思います。圧倒したいです。距離の取り方、攻撃のタイミング。こっちでプレッシャーをたくさん掛けられて、僕も掛け方を学ばせてもたったので。組みの攻防のなかで、自分からもテイクダウンにいけるようになりました。そういうところを見せたいです」

──では最後に日曜日の午後、日本で試合を視聴してくれるファンに一言お願いします。

「ABEMAのプロジェクトのなかで、こうやって米国で初めて試合をさせてもらえます。自分も興奮しているなかで戦うことができるので、面白い試合をお見せすることができると思います」

■視聴方法(予定)
5月14日(日・日本時間)、
午後1時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ Combate Global対戦カード

<女子アトム級/5分3R>
アナ・パラシコス(メキシコ)
澤田千優(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトル・ヴァレンズエラ(チリ)
安西信昌(日本)

<女子アトム級/5分3R>
ケイティ・ペレス(米国)
エステファニー・イロルソ(メキシコ)

<160ポンド契約/5分3R>
ジェラルベルト・カスティーリョ(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<フェザー級/5分3R>
ラミロ・ヒメネス(メキシコ)
ニコラス・バルナ(ウルグアイ)

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【Combate Global】澤田千優と対戦、メキシコ代表アナ・パラシオス「私には柔術がある」

【写真】男子日本人選手の対戦相手はインタビュー中もザッツ・ラティーノ、非常に明るかったが――パラシオスはクールの一言だった (C)COMBATE

13日(土・現地時間)にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオでCombate Global「Mexico vs Japan」が開催される。同大会のメインで澤田千優と対戦するのが、メキシコ代表のアナ・パラシオスだ。

既にアジアからの刺客=韓国Double GFC女子アトム級王者パク・ホビョンを腕十字で下しているパナシオスが、日本から修斗女子アトム級チャンピオン澤田と戦う。そのパラシオスはビザ発給が遅れ、計量前夜にマイアミ入りを果たした。そんな事態に陥っても全く動揺が見られなかったパラシオスをインタビューした。


──2時間前ほどに計量を終えましたが、今の気持ちを教えてください。

「凄く試合が楽しみで。明日が来るのが待ちきれないわ」

――ビザ取得に時間がかかり、マイアミ入りが計量前夜の遅くという状況でした。減量に問題はなかったですか。

「何も問題はなかったわ。メキシコで減量をしてきたし、頭は戦う状態になっていたから」

――ファイトウィークはフィジカルだけでなくメンタルも創る必要がありますが、ビザの問題があって影響は?

「ビザ申請は通っていたし、ただ問題は日程だけだった。この日になることを承知で準備してきたので、精神面も完全にファイト仕様に仕上がっているわ。どんな状況になっても、最後はケージに上がる。ビザの発給が遅れることだって多々あるから、想定内。とにかくファイトに向けて、心身ともに創ってきたから」

――パク・ホビョン戦の映像を見て驚かされました。あの左右どちらに仕掛けるのか分からない腕十字は本当に見事でした。アナのベースは柔術なのですか。

「柔術は15歳になってから始めて、今は茶帯。メキシカン・オープンで優勝経験があるわ。ただ最初の格闘技経験は5歳の時で、アメリカン・フットボールと松濤館空手を習うようになったの」

――アメリカン・フットボールですか……。

「そう。空手は黒帯で、WAKOのナショナル王者になったけど新しいことにチャレンジしたくて、柔術を習うようになった。通っていた柔術道場が、ボーンブレイカーズMMAに合流し、私もMMAを戦うようになったの。さっきは腕十字を褒めてくれたけど、特に腕十字が得意はわけではなくて、私自身はRNCが得意だと思っているわ」

――では明日戦う、澤田選手の印象を教えてください。

「タフな相手になることは間違いない。だから、最高の準備をしてきた。きっと良い動きを見せることができるはず。チヒロがテイクダウンを狙ってくることは分かっている。でも、しっかりとそこからの戦いを磨いてきた。全く恐れることはないわ。私には柔術があるから」

――アナは今後、どのようなキャリアアップを狙っているのでしょうか。北米のビックプロモーションは女子アトム級王座を認定していませんが。

「今はアトム級でベストになりたい。そこが目標で。それを成し遂げることができれば、ストロー級に階級を上げることになると思う。でも今はアトム級で戦うことに集中しているわ」

――誘導尋問に失敗しました(苦笑)。日本のRIZINには49キロ級というカテゴリーがあります。そのRIZINではキャッチウェイトですが、先月の大会にコンバテからクレア・ロペスが出場しRENA選手を破りました。RIZINで戦うことは視野に入っていますか。

「まずクレア・ロペスはコンバテを代表して戦い、コンバテのファイターの強さを示した。彼女の勝利によって、コンバテの女子選手は世界中のどこでも戦える。その扉を開けてくれたわ。もちろん、私も日本で戦いたい。その前にチヒロ・サワダに勝って、日本のファンにアナ・パラシオスの名前を憶えてほしいと思っている。私はメキシコを代表して、日本でも他の国でも戦っていくつもりだから」

■視聴方法(予定)
5月14日(日・日本時間)、
午後1時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ Combate Global対戦カード

<女子アトム級/5分3R>
アナ・パラシコス(メキシコ)
澤田千優(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトル・ヴァレンズエラ(チリ)
安西信昌(日本)

<女子アトム級/5分3R>
ケイティ・ペレス(米国)
エステファニー・イロルソ(メキシコ)

<160ポンド契約/5分3R>
ジェラルベルト・カスティーリョ(キューバ)
エフェヴィガ雄志(日本)

<フェザー級/5分3R>
ラミロ・ヒメネス(メキシコ)
ニコラス・バルナ(ウルグアイ)

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【Combate Global】海外武者修行の総括、アナ・パラシコス戦へ。澤田千優「勝つこと以外にないです」

【写真】自撮りでゴメンナサイというメッセージと共に送られてきた写真 (C)CHIHIRO SAWADA

13日(土・現地時間)にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオで開催されるCombate Global「Mexico vs Japan」のメインでは澤田千優が、アナ・パラシオスと戦う。

2月のONE FFに続き、2試合連続での海外でのファイトは──初の北米での戦い。対戦相手は下からの十字の切れ味が抜群だ。澤田の弱点とパラシオスのストロングポイントが合致するという試合が決まってから、チーム・オーヤマでのABEMA海外修行を敢行した澤田に出稽古を振り返ってもらい、今回の試合への自信のほどを語ってもらった。


──2度目の海外、北米では初めての試合に向け、今どのような心境でしょうか。

「いつも通り、リラックスしつつ良い意味での緊張感もある。そんな感じです。リラックスし過ぎないように気を付けています」

──3月20日から行ってきたチーム・オーヤマでの武者修行プロジェクトを終えてのフロリダ入りでした。ズバリ、良い練習ができましたか。

「ハイ。最初から最後までフィジカルトレーニング、柔術の細かいテクニックだったり、レスリングはベーシックなところから男子も含めてスパーリングもしました。打撃もこれまでしたことがないミット打ちなんかも、やってきました」

──日本との違いや、これを続けたいという練習もあったかと思います。

「ここが違うというのは、全てのクラスのスタート時間が気持ち早目で。ちゃんとドリル練習をしてスパーリングをします。スパーが終ってからも時間があるので、練習を振り返って質問し、また反復できたところですね。後ろのクラスが詰まっていなければ、そういうことができていました」

──オーヤマに行くなら元UFC世界女子ストロー級王者カーラ・エスパルザとの手合わせを期待していたのですが、妊娠されたそうで。練習する機会はなかったのかと。

コリン・オーヤマ、カーラ・エスパルザらと(C)TSP

「でも序盤に2度ほどセッションしました。

私と女子選手のスパーリングを見て、そこで気付いたことを指導してくれて、その時に少し触れることができました。スパーでなく技術の練習でも、凄い圧が感じられるんです。触っただけで、怖いなっていう圧を感じました。

その時に『私は暫らく来られないけど、やることは同じだから』と言ってくれて。コリンだったり、カーラと一緒にやってきた柔術の先生と反復していました。そして、また来てくれた時に細かい点など私ができていないところを詰めて、技術練習と嫌なところを狙うという精神的にくる部分……戦術まではいかないですが、押さえないといけないポイントを動きながら教えてくれました。その時にさっきも言った怖いなっていう圧をちゃんと味わうことできました」

──いうとカーラもベースはレスリングではないですか。そして日本の女子レスリングは決して米国に遅れをとっていない。それでもMMAレスリングになると違いはあるのですか。

「レスリングではなく、MMAで勝たないといけない。そのなかでレスリングを勝つために使う。そこを常々考えているから嫌な圧だとか、良いタイミングでレスリングを使える。レスリングだけに縛られずに、レスリングを効果的に使うことができている。そこが米国の選手は強いと思いました。それとクラッチをしないカレッジレスリングがあって、引っ掛けてコントロールする上手さとかもあるし。そういうことが頭のなかにある部分で、違いがあるのかと思います」

──澤田選手はまだMMA歴も長くないし、レスリングというベースがあっても色々な色に染まることができる。よって2カ月弱の出稽古でもガラリと変わることがあるかもしれないと思ったりするのですが……。

「この経験で今すぐ強くなることはないと思います。でもこの間に得たMMAにおける考え方を生かし、自分の武器であるレスリング力を落とさずに如何に柔軟にレスリングを使うのか。そこに関して体感できたので、もっと突き詰めて考えないと。今のままでは負けると感じました」

──レスリングと柔術の融合に関しては、どのように学ぶことができました。

「柔術は必ず毎日1コマはやってきました。MMAに使える柔術だけでなく、ピュア柔術の練習もトライしました。あと阿部(裕幸AACC代表)さんがサンディエゴにバレット・ヨシダを訪ねた時に一緒させてもらって。バレットの教え子のマリリン・クルーズという紫帯の時にノーギワールドで優勝している選手とスパーもできました。彼女は同じ体格なのに、テイクダウンはとれてもキープできずに、すぐに足をきかされてスイープを何度もされました。

一応、柔術でも青帯を巻かせてもらっているのですが、まだまだ青帯にもなれない程度だなって感じたので、そこの強化はまだまだできると思います」

──今回の対戦相手アナ・パラシオスは、下からの攻めが上手いです。

「そうですね、際も強くて。3月の最初に試合が決まって、映像もチェックしました。自分のスタイルだと、彼女の得意なシチュエーションになるのはヤバいなって思いました。下からの十字に気を付けろというのは、ずっと言われてきたことなので。そこが上手い人とやるのは怖い。今のままでは負けてしまうと、最初は思いました」

──試合が決まって海外へ。対戦相手のパラシオス対策が澤田選手の底上げに必要な部分と重なっているというのは幸運でした。

「ホントにその通りだと思います。それに目的を持っていくのは当然なんですけど、出稽古の総括として試合があってモチベーションになったし、そこが今言われてように自分に必要なところだったので本当に良いタイミングでした。やらないといけない環境に必然的に追い込まれて練習できたことは本当に良かったですし、これからも続けないといけないです」

──「負けてしまう」から、どのように盛り返してきましたか。

「私の気持ちでいうと、ここは勝つこと以外ないです。向うの動きに合わせたリアクション、自分が取ってはいけないポジション、与えてはいけない位置に関してはいっぱい練習してきました。そこを信じる気持ちだったり、勝つイメージを持つことはできています」

──コンバテは女子アトム級がありますが、ここからのキャリアの積み方をどのように考えていますか。

「まずはここでしっかりと勝って、帰国すると修斗の防衛戦。そこから目標であるONEの本戦で戦っていきたいです」

──やはりONEが目標というのは変わらないですか。

「そこは変わらないです。貫いています(笑)」

──ところで、この海外修行のタイミングで剛毅會空手の稽古から離れたという話も伝わってきます。

(C)TSP

「いえ、それは違います。

内弟子制度が撤廃された形で、辞めたとかはないです。岩﨑先生は見守ってくれている。そういうスタンスです。突き放されたわけじゃないし、私も距離を置いているわけじゃない。そのタイミングで海外修行が始まった形で。私はそれまで岩﨑先生の空手しかやってきていないし、そのなかで内弟子制度がなくなる際に『他のことも経験しなさい』と言われて、ホントにその通りのことをチーム・オーヤマでやってきました。それに『違う』と思ったら、先生は連絡をくれるだろうし」

──では武術空手の叡智を使うという打撃を、澤田選手は継続していくのですか。

「私はボクシングやキックボクシングをやってきたわけでなく、そういうベースはないです。だからこそ、この間にミット打ちでも色々と指導をしてもらいました。それは私にとってレスリングと同じでムエタイ、ボクシング、空手というジャンルをやっているわけではない。MMAで勝つために打撃を使うだけなんです。

チーム・オーヤマでは、レスリングを生かすという部分での打撃を習いました。でも、それは岩﨑先生に習ってきたことがあったから凄くフィットしたと思っています。私には先生に習った突きがあって。その形は変われど、出す感覚は突きと同じです。それならできるなって」

──なるほど。型は一つでも、形はそれぞれが持つ。そこに通じる──非常に腑に落ちる言葉です。では最後にパラシオス戦への意気込みをお願いします。

「いつも通り何が何でも勝つ。それは勿論なんですけど、これまでやってきたこと……自分の弱みを強化してきた練習期間ではあるので、しっかり勝って日本に帰りたいと思います」

■視聴方法(予定)
5月14日(日・日本時間)、
午後1時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ Combate Global対戦カード

<女子アトム級/5分3R>
アナ・パラシコス(メキシコ)
澤田千優(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトル・ヴァレンズエラ(チリ)
安西信昌(日本)

<女子アトム級/5分3R>
ケイティ・ペレス(米国)
エステファニー・イロルソ(メキシコ)

<160ポンド契約/5分3R>
ジェラルベルト・カスティーリョ(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<フェザー級/5分3R>
ラミロ・ヒメネス(メキシコ)
ニコラス・バルナ(ウルグアイ)

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【Combate Global】安西信昌戦へ、K-1を夢見たチリ人ヴァレンズエラ「見たことのないKOシーンを」

【写真】 ザッツ・ラティーノ!!! (C)COMBATE GLOBAL

13日(土・現地時間)にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオで開催されるCombate Global「Mexico vs Japan」で安西信昌と対戦するヴィクトル・ヴァレンズエラ。

9勝3敗のチリ人ファイターは、プロMMAデビューは10年前ながら試合数は決して多くない。その理由はキックで世界最高峰を目指した時期があったから。未知のチリ人ファイターが垣間見せてくれる未知のチリ格闘技界とは。


──ヴィクトル、インタビューの機会を設けてくれてありがとうございます。

「ムーチョス・グラシアス。僕の方こそ、日本のメディアからインタビューをしてもらうことに感謝しているよ」

──今週末、日本人の安西選手と戦いますが今の心境を教えてもらえますか。

「凄く良い相手と戦えて、とても嬉しい。しっかりと準備をしてきたから、その成果を週末にしっかり出すつもりでいるよ」

──そんなヴィクトルのことを我々、日本人は全く分かっていません。どのような格闘技歴があるのでしょうか。

「僕は子供の頃からマーシャルアーツを続けてきた。最初は空手をやり、18歳になってキックボクシングに移り、それからMMAに転向した。MMAでは良い感じでキャリアを積んできたんだけど、一度キックボクシングに戻り、3年前にまたMMAを究めようと決心してトレーニングを必死にするようになったんだ」

──空手はどのようなスタイルだったのですか。

「アメリカ流のケンポーカラテだよ。チリは世界の果てだから、きっと本来のカラテとは違った形のカラテが広まったと思う。ルールやスタイル的には極真空手に似ているものだけど……いろいろとコンタクトするカラテだった」

上段内回し蹴り!!

──空手からキック、そしてMMAに移った。そこからMMAでのキャリアアップを一旦打ち切り、キックに戻ったのはなぜですか。

「僕はずっとコンバットスポーツが好きだった。そして、最高の舞台で戦いたいと思って来た。だからMMAを戦いだしても、K-1で戦いたいと思ってキックに戻ったんだ。ただ、その後、キックよりもMMAの方がずっとチリでは人気が高まり、ならキックでなくMMAの頂点に立ちたいと思うようになり、MMAキャリアをリスタートさせた。

チリは競技というか、汗を流すためにキックにこうじる人は多い。MMAの練習をする人より、キック人口の方がずっと多いんだ。ただ試合を見る人の数はMMAの方が圧倒的に多い。プロスポーツとして、MMA社会の方がキックより大きくビジネスの規模も違う。プロファイターとして、僕はキックでなくMMAのトップに立ちたいと思っている」

──そのチリでの試合から、ラテンアメリカ社会にあって最大のプロモーションといっても過言でないコンバテで戦うことをどのように思っていますか。

「コンバテで戦うことは、とても重要だ。僕の夢は最高のステージで戦うこと。チリでは国内最高の大会で試合をして、さらなるステップとなるコンバテでファイトする機会を得られた。最終目標に到達するための過程において、コンバテでの試合は本当に大切になる」

──では安西選手の印象を教えてください。

「凄くアグレッシブだね。常に前に出て戦う。強い、それが僕の印象だよ。でも僕には神がついている。そして僕の方が彼よりも動けて、色々な角度から攻撃できる。アンザイは限定的な動きしかできない。このファイトは僕のモノだよ」

──このショーは日本のABEMAでライブ中継されます。日本のファンにどのような試合を見せたいですか。

「日本のファンに見たこともないKOシーンをプレゼントするよ」

■視聴方法(予定)
5月14日(日・日本時間)、
午後1時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ Combate Global対戦カード

<女子アトム級/5分3R>
アナ・パラシコス(メキシコ)
澤田千優(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトル・ヴァレンズエラ(チリ)
安西信昌(日本)

<女子アトム級/5分3R>
ケイティ・ペレス(米国)
エステファニー・イロルソ(メキシコ)

<160ポンド契約/5分3R>
ジェラルベルト・カスティーリョ(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<フェザー級/5分3R>
ラミロ・ヒメネス(メキシコ)
ニコラス・バルナ(ウルグアイ)

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【Combate Global】ずんぐりマッチョ=ラテン体形のヴェレンズエラ戦へ、安西信昌「生命力で勝負する」

【写真】絵面が、MMA版弥次喜多道中&黒ひげ危機一髪(笑)(C)MMAPLANET

13日(土・現地時間)にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオで開催されるCombate Global「Mexico vs Japan」に2019年末のBellator JapanにおけるMVP戦以来の実戦復帰となる安西信昌が、澤田千優&エフェヴィガ雄志ら師匠と揃ってABEMA海外修行プロジェクト出場組と出場し、ヴィクトル・ヴァレンズエラと対戦する。

9勝3敗のチリ人ファイター=ヴァレンズエラは、肩幅が広く胸板が厚く背が決して高くない。それでいてストライカーという日本で余り見られない体躯を誇るMMAファイターだ。3名出場とはいえ日本人初参戦、他の両者と違いファイトウィークに米国&現地入りした安西にMVP戦以降と、今回の試合に対してインタビューを行った。


──安西選手、本当にお久しぶりです。

「もう初めましてっていうレベルですね(笑)」

──2019年の年末にベラトール日本大会でマイケル・ペイジと戦い、敗北。あの時、複数契約ですから──あの試合の結果はさておき、次戦からが本当の勝負だと勝手ながら思っていました。

「自分は勿論、どの試合も勝つつもりでいます。最初から負けるつもりで戦うファイターはいません。ただ、大方の人がそういう風に見ていたと思います。あの後、ベラトールで戦うつもりでしたが、コロナになって機会を失う状況になりました。同時に僕のコンディションがすこぶる悪くて。ヘルニアになり、良くなって練習するとまた悪くなる。この繰り返しで、試合ができるような状況にならなかったです。これを本当に長い間繰り返してきて、僕の方から『試合がしたい』と言える状況ではなかったです。

スパーリング以外でもやれることはあり、ドリルやフィジカルはできていました。自分の練習できなくても、スパーリングを見ることもできますし。ただ試合に向けての練習は、約3年間できなかったといっても良いぐらいです。ようやく、こういう感じで練習できるようになったのは昨年の後半からですね。少し長く練習できる状態に続くようになったのは」

──どこか爆弾を抱えている感覚なのですか。

「そうですね。その爆弾というのは、今も変わらない状態です」

──……。そして試合ができるようになった時、ベラトールではなくコンバテになったというのは?

「試合ができる状態になったので、そのことを伝えてもベラトールでの試合が決まらなかったです。そうなると、自分がいつまで良い状態でいられるのか分からないので、ベラトールに拘るよりも、まずケージに入って戦うことを優先しました。それがファイターの務めですし、今年になって契約を解除してもらって」

──国内での試合というのは頭になかったですか。

「それはなかったです。やっぱり元々、海外でやりたいっていう気持ちを持って始めたので。まだ海外でできるチャンスがあるのであれば、海外で戦いたいというのは変わらなかったです。今回はコンバテでの試合ですけど、北米に拘ったわけではなかったですし。アジアでもヨーロッパでも。ロシアでも南米でも、どこでも良いです。僕はどっちかというと何も知らないところに飛び込んでいくのが好きなんで」

──素敵ですね。キルギスに取材に行った時、選手は自分たちでバンテージを巻いてチェックもない。だからテーピングでガチガチに拳を固くして、持参のグローブで試合をしていました。これならコインを握ったり、何でもできるじゃないかと驚きました(笑)。

「それが良いんですよ(笑)。何が出てくるのか、分からない。世界にはそういうところがある。日本にいると文化の違いを感じることもできないです。練習でやってきたことを、いかにケージの中で出すのか。そこをしっかりやれるのかということになります。そういうのは自分でも、全てが想像の範囲内です。でも、『なんだこれは?』っていうなかでやっていきたい。だから楽しい。そういうものじゃないですか!!」

──コンバテも十分に日本人選手にとっては未知ですね。

「分からないからこそ、自分の持っているモノを試せる試合になります。自分が持っている対応力、生命力で勝負する。そこをフルに使って立ち向かっていくという……良い場だと思います。

もう今回もちゃんとモントリオール経由で来たのですが……」

──モントリオール経由!! フロリダに入るのにカナダ経由だったのですか!! それがなぜ、ちゃんとなのかは分かりませんが(笑)。

「あっ、『ちゃんと』をつける場所を間違っていました(笑)。モントリオール経由だったのですが、ちゃんとトラブルがありました──でした。飛行機が遅延して、乗り換えに間に合わなくて、草MAXさんとモントリオールで一泊したんです」

──カナダの空気も吸えたわけですね。それにしても安西選手と草MAX選手の2人だと、それだけで珍道中っぽいです。

「だからモントリオールで1泊しないといけなかったのかもしれないです。まぁ、泊っただけで何も見てないですし、何もしていないですけどね(笑)。あと試合前日には濱村(健)さんも来てくれます」

──そうなると珍道中どころか、珍々道中ですね(笑)。

「ホント、試合の前の日に眠ることができるか。『スミマセン、寝かしてください』って言わないと話し続けているかもしれないです(笑)」

──アハハハハ。そんな長旅を経てフロリダにきて、睡眠不足で戦うかもしれない相手は未知のチリ人。ヴァレンズエラも情報がほとんどない選手です。映像をチェックしようにも、髭の有無もあって彼なのか、違うのかも分からないという状態でした。

「同じ名前の人がゴロゴロいましたね(笑)。南米ではメジャーな名前なんでしょうね」

──MMAでなく、キックボクシングの試合もあって。

「恐らく、その選手だと思います。自分もキックの試合も視ました。これまでやってきた相手と比較すると背が低いです。戦ったことがないほどで。だから、普段からやっていることと手順が変わるかと思います。それにタフでパワフルですよね。ただ、全てに対応できているようでもない。そこを見極めて、戦っていければと思います」

──粗くてパワーがある感じがしました。

「そうですね、思い切りが良いです。そういう相手を思い切りぶん殴ります。マイケル・ペイジとの試合もそうでしたが、どんな相手でも一発ぶん殴ってやろうと思っていますからね。格闘技はダメージだと思うので、ぶん殴ってダメージを与えないといけないです」

──ようやく戻ってきた戦いのフィールド。最後に意気込みをお願いします。

「本当にお久しぶり過ぎて、『初めまして』という格闘技ファンの人もいると思います。僕も大分ベテランになってしまいましたけど、こういう場でインパクトを残してしっかりと勝てる選手がいる──殴り合って、いや殴って勝てる選手がいる。MMAで勝てる選手が、日本にいるということを見せつけたいです!!」

■視聴方法(予定)
5月14日(日・日本時間)、
午後1時00分~ABEMA格闘チャンネル

■ Combate Global対戦カード

<女子アトム級/5分3R>
アナ・パラシコス(メキシコ)
澤田千優(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ヴィクトル・ヴァレンズエラ(チリ)
安西信昌(日本)

<女子アトム級/5分3R>
ケイティ・ペレス(米国)
エステファニー・イロルソ(メキシコ)

<160ポンド契約/5分3R>
ジェラルベルト・カスティーリョ(米国)
エフェヴィガ雄志(日本)

<フェザー級/5分3R>
ラミロ・ヒメネス(メキシコ)
ニコラス・バルナ(ウルグアイ)

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【Combate Global】澤田千優はメインでキャリア最強パラシコス戦。エフェヴィガに加え安西信昌も出場!!

【写真】今年はONEに続き、Combate出場の澤田。Colorsの出場もあるのか(C)ONE & COMBATE GLOBAL

3日(水・現地時間)、13日(土・現地時間)にフロリダ州マイアミのユニビジョン・スタジオで開催されるCombate Globalの大会に澤田千優、安西信昌、エフェヴィガ雄志が出場し、同プロモーション発の日本✖メキシコというパッケージでイベントを行うことを発表している。

当初は6日(土・同)に開かれる予定だったが、1週間スライドされ、さらに安西が日本チームに加わりチームJapanとしてのコンバテに日本勢が初出場し、澤田はメインで戦うことも決まった。


とはいえ、澤田の相手アナ・パラシコスが非常に危ない。ほぼレスリング&パウンドで勝ってきた澤田にとって、このスタイルマッチアップは怖い。

とはいってパラシコスは、ストライカーというわけではない。キャリア7勝1敗1分。女戦士ことゲレーラの異名を持つパラシコス、唯一の敗北は従来の階級より上のクラスで戦い判定負けを喫したもので、勝利の内訳は4試合が一本勝ちで、TKO勝ちが1つ、判定勝ちが2試合というものだ。

レスリングベースの澤田は、一見(するまでもなく)打撃には課題が残っている。ただし、まだ打撃でピンチというピンチに追い込まれたことはない。

なぜか。日本やRoad to ONEで澤田が戦ってきた相手には。テイクダウン防御力という点で彼女のレスリングで対抗できるストライカーは存在していなかったからだ。

パラシコスの打撃は澤田より上だが、澤田のテイクダウンの圧力を制するには粗い。澤田が渾身のテイクダウンを仕掛けると、上を取ることは難しくはないだろう。ただし、ここからだ。パラシコスは殴られることが頭に入った柔術をケージの中で使いこなす。

特に極めにキレがあり、まだまだポスチャー&手の位置など細かい修正が必要な澤田は、自身が勝利を掴む行程にパラシコスにとっても最大の勝機が生まれるフィールドに足を踏み入れるしかない戦いとなる。

特に昨年7月にMMAファイターとしての総合力では澤田を上回るといっても過言でないDouble GFCアトム級王者パク・ホビョンを極めた腕十字は見事の一言。左右両腕を抱えて、一瞬のうちにケージを蹴って左腕に十字を完成させてしまった。

また腕十字、アームロック系の切り返しも上手く、ここからバックを奪取する動きが、またもや澤田の勝利の方程式を上塗りする技術になっている。もちろん、澤田のコントロール力で足をきかせないで抑え込むことも可能である。

可能だろうが、とにかく勝利へのアクションに反応でき、そこが得意な局面となるパラシコスとの対戦は、澤田にとって過去に経験した試合とは比較にならないタフな戦いになることは間違いない。

また安西の対戦相手ヴィクトル・ヴァレンズエラは9勝3敗のチリ人ファイターだが、マイアミ在住でMMAマスターズ所属。同ジム所属選手は得意な部分を生かしたウェルラウダ―が揃っており、現在3連勝中と右肩上がりの状態にある。2年5カ月の実戦が、コンバテという未知の戦場となる安西にとって、ここもタフなファイトが待ち受けていると考えるべきだろう。

プレリミ出場とアナウンスされているエフェヴィガは、マイアミ生まれのキューバンファイター=ジェラルベルト・カスティーリョとの対戦が決まっている。戦績5勝3位のカスティーリョは、キャリア3連勝で初の国際戦に挑むエフェヴィガにとって、キルクリフFCでの練習の成果を見せつける格好の相手といえる。

フィジカルで優位に立ち、圧で制してきたエフェヴィガにとって、本来はライト級のカスティーリョと160ポンド契約で戦うことで──日本で積み上げてきたファイトスタイルが如何に正常進化していることが確認できる。

新鋭とベテランが挑むCombate Global。実際にメキシコ人選手はパラシコスだけだが、ある意味日本とラテンMMAの発遭遇、その水が決して甘くないことだけは確かだろう。

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