カテゴリー
JP・ベイス K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE Championship UFC UFC276   アレックス・ポアタン・ペレイラ アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレ・ムニス イアン・ギャリー イスラエル・アデサニャ キック クリス・カーティス ケルヴィン・ガステラム ショーン・オマリー ジェイリン・ターナー ジム・ミラー ジャック・デラ・マダレナ ジャレッド・キャノニア ドナルド・セラーニ ドリキュス・デュプレシー ブライアン・バルベレナ ブラッド・タヴァレス ブラッド・リデル ペドロ・ムニョス ボクシング マックス・ホロウェイ メイシー・バーバー ロビー・ローラー 海外

【UFC276】南ア発KSW経由、UFCの頂点へ。ドリキュス・デュプレシー「3試合以内に王座に挑戦する力が」

【写真】非常にソフトかつ、丁寧にインタビューの受け答えをしてくれたデュプレシー(C)MMAPLANET

2日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 276「Adesanya vs Cannonier」が開催され、南アフリカ人ファイターのドリキュス・デュプレシーがブラッド・タヴァレスとプレリミで対戦する。

UFCに在籍する南アフリカ人ファイターは2人、そのうちの1人のデュプレシーは母国EFC Worldwideでウェルター級&ミドル級、ポーランドのKSWでウェルター級王座を獲得してきた。UFCでは2勝0敗、今回の試合をプレリミ卒業戦と宣言するデュプレシーに話を訊いた。


──土曜日にブラッド・タヴァレスと戦います。今の調子を教えてください。

「凄く良い感じだよ。UFCで戦うようになって、毎試合良くなっている。UFCデビュー戦では凄く緊張してしまって、2試合目はポイエー✖マクレガーなんていうビッグショーだったから、またナーバスになっていた。今回はUFCにも慣れてきたなかで、ランク12位の相手と戦えるのは絶好の機会だよ。

精神的には4月の試合がキャンセルになって、ファイトに飢えている。肉体的には凄くシェイプされていて、僕がこれから頂点に昇りつめる力を持っていることを証明したい」

──今回はPPVイベントといっても、UFCインターナショナル・ファイトウィーク中に開催され特別な感じもします。

「僕に選択権はないけど、Fight Nightのメインカードだったら、PPVのプレリミで戦いたい。ポイエー✖マクレガーというビッグショーでTKO勝ちできたから、このチャンスが巡ってきたと思っている。だから、今回もしっかりとフィニッシュしたい。そしてプレリミで戦う最後の試合にしたいね」

──私はドリキュスの試合はKSW時代に初めてチェックするようになったのですが、それが2018年だったのに対し、MMAデビューは2013年ともうキャリアは9年になるのですね。そもそもドリキュスがMMAを始めるようになったきっかけは何だったのでしょうか。

「TVでMMAを視て、やってみたいと思った。15歳の時だった。それ以来、MMAしか見えない生活を送ってきたよ。プロとしてMMAで生きていくために懸命に努力を続けたんだ」

──MMAを始める以前に格闘技の経験は?

「5歳で柔道を始めた。5年間やって、一緒に練習していた兄弟と揃って南アフリカのチャンピオンになっているよ。それから2年ほどレスリングの練習をして、14歳の時かK-1キックボクシングに転じたんだ。18歳の時にWAKO K-1ルールのジュニア世界チャンピオンになり、そこからMMAを始めた」

──ではMMAを始める前に、必要となる組みも打撃も経験していたのですね。

「そうだね。グラップリングも16歳か17歳でやり始めていたし、レスリングも含めてトライしたいことにトライし、MMAに行き着いたんだ」

──当時、南アフリカでのMMAの認知度はどのようなモノだったのですか。

「僕が始めた頃は、まだまだ歴史も浅くて本当に新しいスポーツだったよ。きっと僕は南アフリカで初めてフルタイムでMMAファイターになった1人のはずだ。それからの南アフリカにおけるMMAの普及は凄く速かった。今やUFCはアフリカ中、どこにいてもケーブルTVで視ることができる。4、5年後は南アフリカから国際的な舞台で戦う選手はもっと増えるだろう」

──南アフリカのUFCファイターではJP・ベイスのように米国を拠点に置くようになった選手もいます。

「僕も可能な限りサンフォードMMAでトレーニングをしているよ。ただし、試合が決まると調整は南アフリカのチームで行うようにしている。6週間ほどのキャンプを1人のコーチの下、一つのチームで調整する。皆、しっかりと経験を積んできているし南アフリカでも十分な練習環境が整っているよ」

──KSWではロベルト・ソルディッチを初戦で破り、ウェルター級王者に。しかし、ダイレクトリマッチで敗れ陥落。そこから1度、ミドル級で戦った後にKSWを離れました。

「19歳の時にEFC Worldwideでプロデビューし、ウェルター級のチャンピオンになった。そしてKSWからオファーをあり、ポーランドと英国で戦った。海外で新たな挑戦がしたかったからだよ。ただしウェルター級は減量が厳しくて、もうやるべきことは全てやったと感じたから、KSWの最後の1試合はミドル級で戦ったんだ。

MMAを始めて以来、最高の決断だったと思っている。全く体の動きや調子がウェルター級の時とは違っていたからね。そしてEFCでミドル級のベルトを手にした時、UFCから声が懸かった。確かにソルディッチにKOで敗れたけど、ウェルター級はもう僕の階級ではなかった。と同時にソルディッチはウェルター級で世界のベストの1人だと今も思っている」

──UFCでの動きは、確かにKSW時代より良くなっていると感じました。

「そうだろう? 100パーセント、その通りだよ。動きもフィーリングも変った。何よりUFCと契約し、世界のトップと戦っていくことなるという気持ちが、凄く良い方向に動いたと思う。普段の生活から練習と、よりモチベーションが高くなったんだ。世界のベスト、UFCの世界チャンピオンを目指すことで、トレーニングの質も良い意味で変わったよ」

──4月はタイトルコンテンダーのケルヴィン・ガステラム戦が流れました。キャリア最大の試合がなくなり、今回の試合を迎えたことに関してどのように感じていますか。

「あの時は3人も対戦相手が代わり、最終的に試合自体が流れた。ガステラム以前にアンソニー・ヘルナンデス、クリス・カーティス戦がなくなった。僕は誰とでも戦うけど、あの時はUFCにトップ10と戦いたいと伝えた。誰も恐れることはない。だからガステラムとの対戦が決まった時は嬉しかったけど、結局試合はなくなり世界の誰とでも戦えることを証明する機会を失ってしまったんだ。

ブラッド・タヴァレスは僕のデビュー前からUFCで戦っている素晴らしいファイターだ。打撃ができ、テイクダウンを防げ、テイクダウンをしてパウンドや極めもある。UFCで21試合も戦っているのだから、強くて当たり前だよ。ただし、今はそれほどでもない。彼の武器である打撃にしても、MMAの進化に以前のような威力はなくなった。僕の方が今のMMAで戦う術を持っている。その違いを試合で見せようと思う。

この試合に勝って、3試合以内に王座に挑戦する力があることを見せつけるつもりだよ」

──ドリキュス、今日はインタビューを受けていただきありがとうございました。最後に日本のファンにメッセージをお願いします。

「日本のMMAは凄いよ。僕はONE Championshipの大ファンだから、ほとんどの大会をチェックしている。それにK-1ではヤン・ノルキヤが南アフリカを代表して戦っていた。ミルコ・クロコップのK-1 GPでの活躍を見て、キックを始めたんだ。僕のことをアジアのファンがサポートをしてくれたら、本当に素晴らしいことだよ。いつの日か、日本で戦いたいと思っているので、応援してほしい」

■視聴方法(予定)
7月3日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC276対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ジャレッド・キャノニア―(米国)

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者]マックス・ホロウェイ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・スティックランド(米国)
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
ラマザン・エミエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ショーン・オマリー(米国)

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル(ニュージーランド)
ジェイリン・ターナー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ジム・ミラー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
ゲイブ・グリーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス(米国)
ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス(米国)
ユライア・ホール(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アイ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク(豪州)
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)

The post 【UFC276】南ア発KSW経由、UFCの頂点へ。ドリキュス・デュプレシー「3試合以内に王座に挑戦する力が」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
GLORY MMA MMAPLANET o UFC UFC276   アレックス・ポアタン・ペレイラ アレックス・ヴォルカノフスキー アンドレ・ムニス イアン・ギャリー イスラエル・アデサニャ キック グローバー・テイシェイラ ショーン・オマリー ショーン・ストリックランド ジェイリン・ターナー ジム・ミラー ジャック・デラ・マダレナ ジャレッド・キャノニア ドナルド・セラーニ ドリキュス・デュプレシー ブライアン・バルベレナ ブラッド・リデル ブルーノ・シウバ ペドロ・ムニョス ボクシング マックス・ホロウェイ メイシー・バーバー ロビー・ローラー

【UFC276】コメイン前のミドル級戦。ストリックランド✖ペレイラは派手さの伴った高MMA IQの打撃戦に?!

【写真】ポアタンの一撃、ストリックランドのTD→パウンドアウトorRNCも十分にあり得るなかで、最後は戦術をかなぐり捨てた魂の殴り合いに発展する可能性もあるか(C)Zuffa/UFC

2日(土・現地時間)、ネバダ州ラスベガスのTモバイル・アリーナでUFC 276「Adesanya vs Cannonier」が開催される。

UFCインターナショナル・ファイトウィークのメインといえる夏のPPVビッグショーのヘッドラインはUFC世界ミドル級選手権試合=王者イスラエル・アデサニャ✖挑戦者ジャレッド・キャノニア―、そしてコメインでUFC世界フェザー級選手権試合=王者アレックス・ヴォルカノフスキー✖マックス・ホロウェイがマッチアップされている。

そんなPPV大会のコメイン前で組まれたのが、ショーン・ストリックランド✖アレックス・ポアタン・ペレイラのミドル級戦だ。

ドナルド・セラーニ✖ジム・ミラーのUFC勤続12年(WEC時代を含めると15年)のセラーニ、そして13年9カ月オクタゴンで戦ってきたミラーの対戦をプレリミに追いやり、この位置で戦うペレイラはUFC在籍8カ月、3戦目のファイターだ。


キックで33勝7敗(21 KO)の記録を持ち、格闘家としてのキャリアは12年になるペレイラだが、MMAはまだ5勝1敗でしかない。ただし、以前の本職ではGLORYで世界ミドル級とライトヘビー級を制し、ミドル級王座は5度の防衛に成功している。

ピュア・キックボクシングでいえばオクタゴン随一の能力の持ち主は、そのキック時代にはイスラエル・アデサニャから2勝を挙げている。

UFCでは初戦のアンドレア・メケイリディスを二段ヒザでKO、2戦目のブルーノ・シウバ戦はフルマークの判定勝ちをペレイラは収めている。

左ミドル、左フック、右ストレートに左右のアッパー、そしてヒザ蹴りと痛みが見る者に伝わってくる打撃、その速さと切れは抜群のモノがある。とはいえ、ペレイラが見せてきた打撃は、拳が届く距離での拳と足の交換だ。この距離で打撃だけで戦えば、ペレイラは今すぐにでもベルトを巻く力があるだろう。

当然、MMAではそういうわけにはいかない。テイクダウンもあり、打撃の距離も違う。当然返しのようにペレイラも、倒されてスクランブル、それ以前のスプロールを見せてきた。倒されずに殴り勝つ戦いを今回も見せることができれば、ペレイラはすぐにでもタイトル戦線に絡んでもおかしくない。が、果たして16歳の時からMMAを戦い、積み重ねてきたキャリアは25勝3敗というストリックランドがそれを許すか。

上に書いたように中間距離の打撃単体では絶対にペレイラだが、スティックランドの打撃は前蹴りで突き放し、ジャブで進行を阻むというモノ。彼自身が「打撃での武器?  パンチを顔面に打たれない動き」と言い切っている。

MMAの距離での打撃が抜群に上手く、倒さないで疲弊させる術にもストリックランドは長じている。またテイクダウンは頭の位置を低くするモノでなく、胸を合わせたクリンチからボディロック&小外という柔術的な倒し方が多い。

寝技の印象はそれほどないが、グラウンドに持ち込めばしっかりと拳やエルボーで削りながら、相手をコントロールできる。何より仕留めに掛かった時のダーティボクシングの威力は、顔面を殴られない動き以上に彼のストロングポイントともいえる。

そんなペレイラとストリックランドの一戦、鍵はペレイラに追い足とMMAの距離から中に入る踏み込みと外に出る前後の動きがあるのか。またテイクダウンをされた時の耐久力が、盟友グローバー・テイシェイラとの練習でどれだけついているのか。

同時に殴らせないことが信条のストリックランドが、殴らせないで戦うことをどこまで徹底し、さらに殴られた時の次のリアクションはどうなるのか。一瞬の決着、同時に序盤は様子が多いこともあり得るが、派手さを伴ったMMA IQの高いスタンドの攻防が見れれるであろうストリックランド✖ペレイラの一戦、要・注目だ。

■視聴方法(予定)
7月3日(日・日本時間)
午前7時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時00分~PPV
午前11時00分~WOWOWライブ

■UFC276対戦カード

<UFC世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラエル・アデサニャ(ニュージーランド)
[挑戦者]ジャレッド・キャノニア―(米国)

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
[王者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
[挑戦者]マックス・ホロウェイ(米国)

<ミドル級/5分3R>
ショーン・スティックランド(米国)
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ロビー・ローラー(米国)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジャック・デラ・マダレナ(豪州)
ラマザン・エミエフ(ロシア)

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
ショーン・オマリー(米国)

<ライト級/5分3R>
ブラッド・リデル(ニュージーランド)
ジェイリン・ターナー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
ジム・ミラー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
ゲイブ・グリーン(米国)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス(米国)
ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス(米国)
ユライア・ホール(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェシカ・アイ(米国)
メイシー・バーバー(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
ジェシカローズ・クラーク(豪州)
ユリア・ストレアレンコ(リトアニア)

The post 【UFC276】コメイン前のミドル級戦。ストリックランド✖ペレイラは派手さの伴った高MMA IQの打撃戦に?! first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
GLORY MMA MMAPLANET o UFC UFN203 アレックス・ポアタン・ペレイラ ブルーノ・シウバ

【UFN203】元GLORY2階級王者ペレイラがTDディフェンス&スクランブルからシウバに打ち勝つ

<ミドル級/5分3R>
ブルーノ・シウバ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)

シウバが軽い左ミドルから強い右ミドルハイ。サウスポーのシウバが距離を詰めるが、ペレイラが右ストレートからケージ際を脱する。シウバの左右ストレートをかわし、前に出るペレイラ。右ストレート、右の前蹴りを繰り出すが、シウバもディフェンスして距離を詰めていく。ペレイラが首相撲からヒザを狙うと、シウバは左右のフックで引きはがした。距離を取ってコントロールするペレイラだが、シウバがインサイドから右フックをクリーンヒットした。

組み合いになり、ペレイラのボディにヒザを突き刺すシウバ。ペレイラは離れて右の三日月蹴りを当てる。しかしシウバは顔面へパンチを集めてローまでつなげる。オーソドックスにスイッチしたシウバに左ジャブを突くペレイラだが、パンチをかいくぐってシウバがダブルレッグでテイクダウンを奪った。ケージ際で起き上がるペレイラを、シウバはボディロックで抑え込みにかかる。相手の立ち上がり際にパンチとヒザを叩き込むシウバ。しかしペレイラが離れる。シウバは左右フック、ペレイラが右ストレートを当てるとシウバの動きが止まった。シウバは連打をもらいながらケージ際から脱して初回を終えた。

2R、サウスポーのシウバがペレイラの右ストレートをかわしてパンチで攻める。ペレイラは左ボディストレート、シウバが前に出て来ると下がってからパンチを上下に打ち分ける。しかしシウバも距離が近くなれば首相撲からヒザ蹴り。ペレイラが前に出て来る相手に右クロスを当て、さらにボディへ左アッパーを突き上げる。ペレイラの左フックから右クロス、そして左ボディ。ややシウバの動きが落ちたか。と思われた瞬間にシウバがパンチで距離を詰めて、ダブルレッグでペレイラに背中を着かせた。

起き上がるシウバのバックに回るペレイラ。さらに右腕を差し入れてシウバをケージに押し込む。ペレイラは右スピニングエルボーを見せるも、シウバにケージ際から逃げられてしまう。長いリーチからシウバのパンチがクリーンヒット、左アッパーを上下に打ち分ける。パンチをもらいながらも距離を詰めていくペレイラ。シウバは右の打ち下ろしがヒット、ペレイラが前に出て来ると下がり、体勢を戻してパンチを当てていく。足を滑らせたペレイラ、シウバはガードインしたところでラウンド終了のホーンが鳴った。

最終回、ペレイラが右ストレートを伸ばす。シウバはパンチの連打、左ローからシングルレッグにつなげたが、ペレイラがスプロールした。スタンドに戻り、打撃で押していくシウバ。さらにケージへ押しこんでいく。ペレイラもヒザ蹴りを打ち返し、体勢を入れ替えた。左腕を差し上げてボディにヒザ蹴りを突き刺すペレイラ。しかしシウバも返してペレイラをケージに押し込みながら、テイクダウンを狙う。ペレイラは左のオーバーフック、離れて右ストレートを上下に打ち分ける。

ケージを背負いながらもパンチを効かせるペレイラ、グラついたシウバにパンチの連打を浴びせていく。シウバは組み付いたが、ペレイラがケージに押し込んでアッパーとヒジを打ち込む。左ボディからヒザ、さらにパンチの連打で追い込むペレイラに、ダブルレッグを狙ったシウバ。これをスプロールしたペレイラが、スタンドに戻ると左右フックを叩き込む。残り1分で相手をケージに押し込んだペレイラ、体勢を入れ替えたシウバは両腕を差し上げてバックを狙う。テイクダウンこそを奪えなかったが、最後の力を振り絞ってパンチで攻め立てるシウバだが、ペレイラのアッパーが当たると再びグラついた。しかしダウンを拒否、試合終了までシウバが耐え抜いた。

判定はジャッジ3者ともペレイラにフルマークでつけ、元GLORY2階級王者がMMA5連勝、UFCでは2勝目を得た。


The post 【UFN203】元GLORY2階級王者ペレイラがTDディフェンス&スクランブルからシウバに打ち勝つ first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
Bu et Sports de combat GLORY K-1 LFA MMA UFC アレックス・ポアタン・ペレイラ アンドレアス・メケイリディス イスラエル・アデサニャ キック ギガ・チカゼ ジョゼ・アルド ボクシング 剛毅會 岩﨑達也 武術空手

【Bu et Sports de combat】武術的観点で見るMMA。ポアタン✖メケイリディス「二段跳びヒザは当たる」

【写真】右から左の跳び二段ヒザ蹴り、見事なKO勝ちを収めたペレイラ (C)Zuffa/UFC

MMAと武術は同列ではない。ただし、武術の4大要素である『観えている』状態、『先を取れている』状態、『間を制している』状態、『入れた状態』はMMAで往々にして見られる。

武術の原理原則、再現性がそれを可能にするが、武術の修練を積む選手が試合に出て武術を意識して勝てるものではないというのが、武術空手・剛毅會の岩﨑達也宗師の考えだ。距離とタイミングを一対とする武術。対してMMAは距離とタイミングを別モノとして捉えるスポーツだ。ここでは質量といった武術の観点でMMAマッチを岩﨑師範とともに見てみたい。

武術的観点に立って見たアレックス・ポアタン・ペレイラ✖アンドレアス・メケイリディスとは?!


──アレックス・ポアタン・ペレイラ✖アンドレアス・メケイリディス。ペレイラはGLORYで世界ライトヘビー級とミドル級の2階級を制した正真正銘、世界の頂点に立ったキックボクサーからMMAへ転向を果たした選手です。キックの道を究めた人にとって、MMAはなかなか難しいと思うのですが、この試合を見てその辺りを武術的に探っていただきたいと思います。

「GLORYの重量級で世界チャンピオンということは、本当に世界のトップですね。MMAはいつからやっていますか?」

──もともとは2015年や2016年に3試合戦い、2勝1敗でした。その後はキックに専念して、イスラエル・アデサニャにも勝っています。GLORYの了解を得て、世界王者でありながら昨年11月にLFAでMMAを戦い、今年の3月にライトヘビー級王座を失いました。そしてUFCにデビューしています。

「ペレイラのキック時代の映像を見たことがないので、なんとも言えないのですが、立ち技格闘家は倒す……効かすタイプとマネージメントするタイプに分かれます。魔裟斗選手とか、RENA選手はマネージメントタイプです。ムエタイも5Rを通して戦うマネージャーで、古くはK-1だとピーター・アーツがマネージャーでした。アーネスト・ホースとはどっちでも戦えます」

──さすがミスター・パーフェクトです。

「ハイ。そしてミルコ・クロコップはマネージメントが下手でした。だからMMAにミルコを送り込んだ石井館長は素晴らしいです。当時、MMAの打撃系の選手のなかで、立ち技競技で成功していたのは……モーリス・スミスを例外にいなかったです。

まぁ15年や20年も前の話ですし、今ではMMAの情報が氾濫していて、技術体系も整っているので無防備にMMAを戦うことはないですから、ギガ・チカゼのような選手もいますよね。しかし、ペレイラに関してはブラジルですし、ブラジルのキックがテクニカルだとか、強いというイメージはなかったですね。

いずれにせよ、ペレイラは試合開始早々から先を取っていました。メケイリディスは物凄くペレイラの蹴りをビビっていたからです。重心も後ろに下がってしまって。もうMMAというより、異種格闘技戦になっていました」

──メケイリディスは組んで倒して勝つ、それしかなかったと思います。

「ところがメケイリディスは、1Rはテイクダウンからバックコントロールして終えたのに、2Rになるとキックボクシングを始めてしまうんです。なぜ、1Rと同じようにしないのか。初回に組んでコントロールして、疲れてしまったんでしょうね。それでガムシャラにテイクダウンに行けなくなり、タイミングを見てなんて思い……キックをした。

しかし……なぜ、相手の嫌なことをしないのか。MMAだからって、キックの世界王者に対して打撃をする必要はないです。MMAの前に、まずは闘争であれ。つまり、相手の嫌がることをするわけですよ。そこをちょっと見落としているんじゃないかなって感じます。メケイリディスは打撃が苦手だから論外ですけど、自分の得意技で勝負するといっても相手が平気だったら、そこで勝負して勝つ確率は上がるのかということです。

ペレイラからすると、メケイリディスが組んでも背中をつけずにバックを譲る形で凌いだ。そして、2Rにチャンスが到来して倒しきった。大したものです。フィニッシュは二段跳びヒザ蹴りでしたが、普通のヒザ蹴りと違い時間差攻撃になるので、とても受けづらいです」

──WEC時代のジョゼ・アルドのカブ・スワンソン戦が思い出されます。あの時、ジョゼ・アルドは左から右と両方を当ててKOしました。

「二段蹴りは本当にMMA向きのヒザ蹴りです。でも、それは決して最初の足がフェイントになって、後ろが当たるということではないんです」

──そうなのですかっ!!

「ハイ。左で誘って右で蹴るということではなくて、両足で蹴ることができる。まさにジョゼ・アルドが決めたモノですね。左足で蹴るとなると、右足を軸にして左で蹴ります。ということは、右足は居着いてしまっているんです」

──なるほどぉ!!

「それが左、右と蹴ると両足で蹴ることになるので、居着いていない。つまり体の連動が止まらないんです。空手には夫婦手という原理原則がありますが、そこと同じです。特にMMAにおいては、遠間から蹴るイメージがありますが、短い距離でも十分に使えます。左足で蹴っても、右足が居着いていたら──そこに残っていて、キャッチされ倒されやすいです」

──一見、両足だと空中で姿勢を変えることができず危なそうなのですが、違うのですね。

「二段のヒザ蹴りをしている選手のことは、実はキャッチできないです。そして、不思議なことに二段蹴りは距離が合いやすい。軸足を作って片足で蹴る場合は距離が合わないと、パンチを合わされたり、組み倒されたりします。絶対とは言えないですが、ほぼほぼ二段蹴りは相手が反応します。つまり受けに回っているので、距離が合うんです。

なぜか……それは明確には分からないです。ただし、二段蹴りの先を取ることが大変なんだとは思います。二段蹴りが始まった時点で、先を取られています。1本目を抑えていないと、先は取れない。これが左ミドルであれば初動、起こりが分かりますよね。

ただし二段蹴りの1本目は、なかなか先が取れない。そういう意味では時間差攻撃としても二段蹴りは有効で、跳ばなくてもレパートリーにしておきたい技です。当たらなくても、反撃を食らう可能性は一つのヒザ蹴りよりも少ないですから」

──いやぁ、興味深いです。

「攻撃には内面の攻撃と外面の攻撃があります。例えばこの試合でも、ペレイラは蹴りを出していないけど、蹴りを出している。メケイリディスは出ていない蹴りに反応していまいた。それは無防備と同じことなんです。もう受けに回っているので、ペレイラからすれば何でもできます。

だからペレイラがUFCという途轍もない世界で今後も活躍できるのかといえば、今回はあまり見せなかったパンチがどうなのか……ですね。キックボクサーがボクシンググローブで培ってきたパンチを、MMAグローブの攻防にアジャストするのは時間が掛かる場合があります。MMAグローブは既に近いので。それをペレイラが、いかに埋めてくるのか。

加えてペレイラが組みに対応しても、それは対応した時点で相手が先をとっていることになるので、自分の戦いをするには組ませないことです。MMAの選手は、現時点では蹴りにまだハマりやすいですし、これからペレイラがどうなるのか。打撃でなく、組みに対するストライカーの戦い方をどうモノにするのか。そこは見ものです」

The post 【Bu et Sports de combat】武術的観点で見るMMA。ポアタン✖メケイリディス「二段跳びヒザは当たる」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
GLORY MMA UFC UFC268 アレックス・ポアタン・ペレイラ キック

【UFC268】元GLORY冠、正真正銘のトップキックボクサー=ペレイラが跳びヒザで衝撃オクタゴン初勝利

<ミドル級/5分3R>
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)
Def.2R0分18秒by TKO
アンドレアス・メケイリディス(ギリシャ)

入場時から弓矢を射るパフォーマンスを見せたペレイラ。正真正銘のワールドトップ・キックボクサーがUFC初陣を戦う。Glory世界ミドル級とライトヘビー級を制したMMA4戦目のペレイラに対し、メケイリディスが右ローを蹴る。かわしたペレイラが右ローを返す。メケイリディスはシングルから組みついてケージへ、テイクダウンを決めスクランブルでバックを伺う。

キムラのペレイラは片ヒザをつき、ワンフックを許す。ほぼパンチを出さず固めるメケイリディス。ペレイラは立ち上がった胸を合わせる。こうなるとブレイクもある展開で、メケイリディスは右腕を差し、ペレイラは小外掛けをケージを利して耐える。残り70秒、レフェリーがブレイクを命じ、ペレイラが右ストレートを伸ばす。そこに組みついてケージに押し込むメケイリディスにMSGのファンがブーイングを送る。残り30秒、ヒザをボディに入れたペレイラは初回を失った。

2R、ペレイラが右ハイ。ローを空振りしたメケイリディスに、ペレイラが跳びヒザを放つ。左ヒザがモロにアゴを打ち抜き、メケイリディスが腰から崩れ落ち大の字に。2つパウンドを入れたペレイラが、衝撃的なUFC初勝利を挙げた。

組みがあるなかで、テイクダウンが強いファイターを相手に打撃で勝利──「凄く嬉しい。皆が応援してくれて、対戦相手が受けてくれて試合ができた。感謝している。彼は力が入り過ぎている。僕は力を使わなかった。2Rになると勝機が増えると思っていたから。彼がカムバックしても、終らせるだけだった」とクールにペレイラは話した。


The post 【UFC268】元GLORY冠、正真正銘のトップキックボクサー=ペレイラが跳びヒザで衝撃オクタゴン初勝利 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
BELLATOR Cage Warriors CJ・ヴェルガラ GLORY LFA MMA UFC UFC268 アレックス・ポアタン・ペレイラ イアン・ギャリー カマル・ウスマン コルビー・コビントン ジャスティン・ゲイジー ジャン・ウェイリ フランキー・エドガー ブルーノ・ソウザ ブログ マイケル・チャンドラー マルロン・ヴェラ ローズ・ナマジュナス

【UFC268】計量終了 2つの世界戦にゲイジー✖チャンドラーのメガショー。敢えて注目はペレイラ&ギャリー

【写真】公開計量でも色々と口やかましかったコビントンと王者ウスマン(C)Zuffa/UFC

6日(土・現地時間)、ニューヨーク州ニューヨークのマジソン・クスエア・ガーデンで開催されるUFC268「Usman vs Covington2」の計量が5日(金・同)に行われた。

最高のカードが並んだMSG大会のメインはUFC世界ウェルター級選手権試合。カマル・ウスマンにコルビー・コビントンが挑む一戦だ。両者は1年11カ月前に戦っており、その時は最終回にウスマンがコビントンをKOしている。


コメインはUFC世界女子ストロー級選手権試合=王者ローズ・ナマジュナス✖ 挑戦者ジャン・ウェイリ戦。ウェイリが笑顔で右手を差し出すと、王者はその手を握り返したものの表情に感情は見られなかった。

「MSGが私の力を見せる機会を与えられて、とても嬉しい」と元王者は話し、ナマジュナスは「天の父にただ感謝している。父無くして、何もできていなかった。ウェイリ、UFC、NYCの人々に感謝している。皆はもっともタフで私をインうパイアしてくれた。私がベストと尽くした時、神は私がベストなのは神の意志だから」と話した。

フランキー・エドガーと対戦するマルロン・ヴェラにNYのファンはブーイングを送り、エドガーにはこの日一番といっても過言でない大きな声援が送られた。

激闘必至のライト級マッチ=ジャスティン・ゲイジー✖マイケル・チャンドラー、WSOFとBellatorの世界ライト級王者対決は、両者揃ってタイトル戦で敗れてからの再起戦となる。大一番を前にして、フェイスオフでは両者揃って余裕の笑みを浮かべ大物ぶりを見せつけていた。

Fight Night大会なら全てがメインといえるタイトルマッチ以外のワンマッチが並んだメインカード。対してプレリミにも注目のニューカマーが出場する。

プレリミメインでアンドレアス・メケイリディスと対戦するのはアレックス・ポアタン・ペレイラは、元GLORY世界二冠王で、キック時代にイスラエル・アデサニャから2勝を挙げている。Gloryと契約中にLFAでも戦っていたペレイラは、9月に世界ライトヘビー級王座を失ったことで、UFCとサインし今大会でのデビューが決まった。

MMAでは3勝1敗だが、MSGという大舞台が似合った大物ルーキーは非常に落ち着いた表情で、メケイリディスの目から視線を外すことはなかった。

もう1人の注目選手はジョーダン・ウィリアムスと戦うイアン・ギャリーだ。ギャリーはCage Warriorsウェルター級王者からUFCにステップアップを果たした。

ボクシング歴10年のギャリーはワンツーの右、左リードフックに絶対的な破壊力を持ち、左ハイキックでKOもできる。組みでもスクランブルでフロント系チョークを得意としており、柔道流の投げや抑えも強い。その一方で、技を散らしすぎて器用貧乏的な状態に陥ることもあるが、それも有り余る才能を持っている証といえる。

そのギャリー、フェイスオフではしっかりとウィリアムスと握手を交わし、何か目立ったアクション=スタンドプレーに走ることなくステージを下りた。

またマルシック・バクダサリアンと戦う、LFAフェザー級王者でシンゾー・マチダの愛弟子ブルーノ・ソウザも今回がオクタゴン初陣となる。そのソウザ、計量では148.4ポンドと1ポンド・オーバー規定よりもさらに2.4ポンド重く、キャッチウェイト戦を戦うことになっている。

■視聴方法(予定)
11月7日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC FIGHT PASS
午前11時~PPV
午前11時~WOWOWライブ

■UFC268計量結果

<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
[王者] カマル・ウスマン: 169ポンド(76.66キロ)
[挑戦者]コルビー・コビントン: 169.4ポンド(76.83キロ)

<UFC世界女子ストロー級選手権試合/5分5R>
[王者] ローズ・ナマジュナス: 115ポンド(52.16キロ)
[挑戦者]ジャン・ウェイリ: 115ポンド(52.16キロ)

<バンタム級/5分3R>
フランキー・エドガー: 135.6ポンド(61.5キロ)
マルロン・ヴェラ: 135ポンド(61.24キロ)

<フェザー級/5分3R>
シェーン・バーゴス: 145.6ポンド(66.04キロ)
ビリー・クゥアンティロ: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ライト級/5分3R>
ジャスティン・ゲイジー: 155.6ポンド(70.57キロ)
マイケル・チャンドラー: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ミドル級/5分3R>
アンドレアス・メケイリディス: 185ポンド(83.91キロ)
アレックス・ペレイラ: 185.8ポンド(84.27キロ)

<ライト級/5分3R>
アル・イアキンタ: 155.8ポンド(70.66キロ)
ボビー・グリーン: 155.2ポンド(70.39キロ)

<ミドル級/5分3R>
フィル・ホーズ: 185.4ポンド(84.09キロ)
クリス・カーティス: 186ポンド(84.37キロ)

<ミドル級/5分3R>
エドマン・シャバジアン: 185.5ポンド(84.14キロ)
ナソーディン・イマボフ: 184.6ポンド(83.73キロ)

<ウェルター級/5分3R>
ジョーダン・ウィリアムス: 170.6ポンド(77.38キロ)
イアン・ギャリー: 169.6ポンド(76.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジャン・ヴィランテ: 260.6ポンド(118.2キロ)
クリス・バーネット: 263.8ポンド(119.65キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
ダスティン・ジャコビー: 203.6ポンド(92.35キロ)
ジョン・アラン: 205ポンド(92.99キロ)

<フェザー級/5分3R>
マルシック・バクダサリアン: 145.4ポンド(65.95キロ)
ブルーノ・ソウザ: 148.4ポンド(67.31キロ)

<ヘビー級/5分3R>
CJ・ヴェルガラ: 127.4ポンド(57.78キロ)
オード・オズボーン: 125.2 ポンド(56.78キロ)

The post 【UFC268】計量終了 2つの世界戦にゲイジー✖チャンドラーのメガショー。敢えて注目はペレイラ&ギャリー first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
LFA95 other MMA Report アレックス・ポアタン・ペレイラ ブログ

【LFA95】GLORY2冠、アデサニャに勝ったキックボクサー、ペレイラが完全無欠の左フックで満点KO勝ち

<ミドル級/5分3R>
アレックス・ペレイラ(ブラジル)
Def.1R4分04秒by KO
トーマス・パウエル(米国)

まず右ハイを蹴ったポアタン・ペレイラ、サウスポーのパウエルが右ローを返す。パウエルはケージの前を移動し、ペレイラが再び右ハイ、続いて右ミドルを効かせるとクリンチからヒザ蹴りを2発決めてダウンを奪う。立ちあがったパウウェルは踏み込むことができないが、後ろ回し蹴りをキャッチしてケージにペレイラを押し込んでいく。

ウィザーでテイクダウンを許さないペレイラは、ダブルにはエルボーを頭部に落としていく。離れたパウウェルの続く組みにヒザを入れたペレイラは、左ミドルを受け流して右ハイ。ガードの上から効かされたパウウェルが引き込む。スタンドで待ったペレイラが右ハイ、これはあたりが浅くパウウェルが左ストレートをヒットさせる。

顔色の変わったペレイラは、右ハイを見せた直後に左フックを完璧に打ち抜く。真っすぐ、顔からキャンバスにパウウェルが崩れ落ち──衝撃的なKOフィニッシュとなった。

「グローバー・テイシェイラのジムで3、4カ月練習してきて、結果を残せて良かった。マネージャーのジョインア(ジョルジ・ギマリャエス)が、Gloryに話を通してくれてMMAを戦えることができて嬉しい」とクールに話した。


The post 【LFA95】GLORY2冠、アデサニャに勝ったキックボクサー、ペレイラが完全無欠の左フックで満点KO勝ち first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
LFA95 News other MMA アレックス・ポアタン・ペレイラ ブルーノ・ソウザ ブログ

【LFA95】計量終了 陽性&体重オーバーで▽4試合。GLORY2冠王ペレイラ、マチダ空手のソウザに注目

【写真】どのようなMMAを見せることができるか、ポアタン・ペレイラ (C)LFA

20日(金・現地時間)にカンザス州パークシティのハートマン・アリーナで開催されるLFA95「Pereira vs Powell」の計量が同州ウィチタのホリデーイン・ウィチタ・イーストで行われた。

LFAライト級王座決定戦=ニック・ブラウン✖アルトゥル・エストラスラスがメインに組まれていた今大会は、ケージイン前から大荒れとなっている。まず、メインの王座決定戦、トレバー・ウェルズ✖カーロス・ヘルナンデス、マイケル・スタック✖ジョーダン・マパが新型コロナウィルス検査の結果、中止となった。

どちらの選手、あるいはセコンドに陽性者が出たのか詳細は発表されていないが、試合数の1/3がなくなった。

さらに女子ストロー級でタバタ・ヒッシと対戦予定だったInvicta FCベテランでLFA初陣となるフランス領ポリネシア人ファイターのフオーレ・アニが5ポンドオーバーでヒッシ陣営が対戦を拒否し、5試合というコンパクトなイベントとなる。


残り5試合もライトヘビー級でマイロン・デニスと戦うディラン・ポッターは7.2 ポンド、フェザー級でブルーノ・ソウザと対するギルヘルミ・コスタが3.4ポンドのーバーでキャッチウェイト戦となる。

代替メインとなったのはアレックス・ポアタン・ペレイラ✖トーマス・パウエルのミドル級戦だ。Glory世界ミドル級&暫定世界ライトヘビー級と現役の2階級王者で、キックでイスラエル・アデサニャに2度土をつけているポアタン・ペレイラのプロモーションデビューとなる。

同じブラジルからは、体重オーバーのコスタと戦うソウザの試合も注目したい。カラテという直球のニックネームを持つソウザは、その名が示すようにマチダ空手所属の空手家だ。

今大会はナタン・レヴィと極真✖マチダ空手の空手家対決が決まっていたが、知っての通りレヴィはコンテンダーシリーズの階級を越えたオファーを受け、UFCと契約を決めている。

ブルーノ・カラテはMMA7勝1敗でLFAでは2連勝中、10月にはカラテ・コンバットに参戦しハンガリー人空手家ゲルグ・ホルバースをパウンドアウトしている。カラテ・コンバットとは6.5メートル✖6.5メートル四方、周囲は45度の壁に囲まれた試合場で、グローブ着用&ヒジとヒザは禁止、顔面直接殴打が認められたルールで競われている大会だ。特筆すべきはグラウンドでの打撃が5秒認められており、ブルーノ・カラテもフックでダウンを奪い追撃のパウンドでKO勝ちしている。

組んで倒すことも許されたカラテ・コンバットはモディファイドMMAとして、ブルーノ・カラテの打撃の感覚を養うのにもってこいのルールだったか──ギルヘルミ戦で明らかとなる。

■視聴方法(予定)
11月21 日(土・日本時間)、
午前11時~UFC Fight Pass

■ LFA95計量結果

<ミドル級/5分3R>
アレックス・ペレイラ: 185.8ポンド(84.27キロ)
トーマス・パウエル: 182ポンド(82.55キロ)

<ライトヘビー級/5分3R>
マイロン・デニス: 205.2ポンド(93.07キロ)
ディラン・ポッター: 212.2ポンド(96.25キロ)

<フライ級/5分3R>
ヴィクター・アルタミラノ: 124.8ポンド(56.6キロ)
ロイド・マッキニー: 125.4ポンド(56.88キロ)

<フェザー級/5分3R>
ブルーノ・ソウザ: 146ポンド(66.22キロ)
ギルヘルミ・コスタ: 148.4ポンド(67.31キロ)

<女子ストロー級/5分3R>
タバタ・ヒッシ: 115.4ポンド(52.34キロ)
フオーレ・アニ: 120ポンド(54.43キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ジョーダン・ヘイダーマン: 239.8ポンド(108.77キロ)
マウリシオ・ブランコ: 263.6ポンド(119.56キロ)

The post 【LFA95】計量終了 陽性&体重オーバーで▽4試合。GLORY2冠王ペレイラ、マチダ空手のソウザに注目 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
LFA News other MMA アレックス・ポアタン・ペレイラ ブログ

【LFA】アデサーニャに土をつけた最後の男=ミドル級キック最強アレックス・ポアタン・ペレイラと契約

【写真】キックとMMAは別モノ──だからこそ、楽しみ (C) LFA

22日(木・現地時間)、LFAがアレックス・ポアタン・ペレイラと契約したことを発表した。ポアタンは現Glory世界ミドル級、そして暫定世界ライトヘビー級王者で、現UFC世界ミドル級王者イスラエル・アデサニャとキックボクシングで2度対戦し、2勝0敗──アデサニャが最後に黒星を喫した相手だ。

2015年から16年にかけてジャングルファイトでMMAを戦っていたポアタンは、キックでは46戦40勝6敗、ケージでは2勝1敗というレコードを持つ。


キック最大手といえるGloryの現役世界王者、昨年12月にはミドル級王座5度目の防衛に成功しているポアタンが本格的にMMAに転向か。UFCを目指しナンバーワン・フィーダーショーとサインした。

上に書いたようにGloryの2冠王はKunlun Fight、Super Kombat、It’s Showtimeとうメジャープロモーションで活躍してきたが、何よりも彼のキック人生で勲章となっているのはアデサニャに2連勝している点であろう。

2016年4月に中国のGlory of Heroesでアデサニャと対戦したポアタン。スイッチを駆使してジャブ、ボディ、顔面とパンチを打ち分け、蹴りを駆使するアデサニャに劣性であったが判定勝ちを収めるも、納得がいかない後のUFC世界王者との再戦を11月後の2017年3月にGlory of Heroesサンパウロ大会で戦っている。

前回の判定負けもあり、かなり粗いファイトを展開したアデサニャの前にダウンを喫したポアタンは、その後も劣性のなか左フックに左フックを合わせたKO勝ちを手にしている。

当時はほとんど知られていないKO劇だったが、アデサニャがMMAの頂点に上り詰めたことで、ポアタンのバリューが上がった。そのポアタン、実はアデサニャとの最初の試合の1カ月後に現時点で最後のMMAを戦いTKO勝ちを収めている。その後は、Gloryと契約し世界各地で試合を重ね9勝1敗、8連勝中でLFAで戦うこととなる。

実はこの間の2018年にGloryとの契約期間が満了となった際にMMA転向も噂されたポアタンだったが、Gloryとのコントクラストを更新。その際にMMAで戦う事項が契約書に盛り込まれていた。

とはいえ打撃は完全にキックの間合いのポアタンは、MMAで戦うには相当なアジャストが必要になることが予想される。それでもポアタン(=石の拳)がどれほど威力があるのか。初代エリク・アンダースからマルクス・ペレス、アンソニー・ヘルナンデス、イアン・ハイニッシュ、ブレンダン・アレンと歴代チャンピオンの全員がUFCにステップアップしているLFAミドル級戦線で、ポアタンがまずどのようなMMAを魅せることができるのか──デビュー戦のアナウンスを待ちたい。

The post 【LFA】アデサーニャに土をつけた最後の男=ミドル級キック最強アレックス・ポアタン・ペレイラと契約 first appeared on MMAPLANET.