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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN245 アンソニー・ヘルナンデス キック ミシェウ・ペレイラ

【UFN245】初回に前蹴りを効かされたヘルナンデス。持ちなすと17分間の一方的な猛攻で、ペレイラをTKO

<ミドル級/5分5R>
アンソニー・ヘルナンデス(米国)
Def.5R2分22秒by TKO
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)

ジャブからワンツー、左ボディを繰りだすペレイラ。続いて左前蹴りを腹に入れると、効かされたヘルナンデスが動きを止める。ペレイラはボディ、顔面と追撃を入れると間合いを取り直して、もう一度前蹴りを見せる。組んだヘルナンデスがケージに押し込むも、ペレイラが離れる。再度組んだヘルナンデスだが、両者5Rを考えてか組みを続けない。低い位置のスピニングヒールキックを2度見せたヘルナンデスが、3度目のクリンチへ。体を入れ替えた離れたペレイラが、右目を気にする。

ヘルナンデスは右を見せてシングルレッグも、ケージを利したペレイラが逆に上を取る。すぐに立ち上がったヘルナンデスのダブルレッグを切ったペレイラが、首相撲からヒザを突き上げる。離れてジャブ、ワンツーでペレイラをケージに詰めたヘルナンデスがスピニングバックエルボー。直後にダブルレッグを決めると、ペレイラは背中をマットにつける。起き上がってパンチを落としたヘルナンデスは、すっかり流れを変えた。

2R、すぐにシングルからドライブしたヘルナンデス。ここでヘルナンデスにアイポークがあり、試合が中断する。2度目ということで厳しく注意を受けたヘルナンデスは、再開後にまたもロー・スピニングヒールキックを繰り出す。徹底してクリンチに出るヘルナンデスに対し、回って離れたペレイラがテイクダウン狙いにギロチンを合わせる。ヘルナンデスは頭を抜いてトップを取ると、エルボー。マウントに移行されたペレイラは、背中を見せて上を向くが肩固めをセットさせる。ロールしてスクランブルに持ち込むだものの、ペレイラは相当に疲弊しており簡単にダブルレッグでテイクダウンを奪われた。

スクランブルにもエルボーを入れ、直後にテイクダウンを取り返したヘルナンデスが、逆にギロチンを見せる。下になることなく、リリースしたヘルナンデスがパンチを纏め、追い込まれたぺらイラが亀から前転。上を向いたペレイラにパンチを連打したヘルナンデスが完全に試合を支配した。

3R開始直後に組んだヘルナンデスがバックに回りテイクダウン。立ち上がったペレイラは左ボディを打つが、軸が乱れれている。ヘルナンデスはボディを入れ、首相撲狙いもケージに押し込んでダブルレッグでテイクダウンを決める。ハーフからディープハーフ狙いのペレイラを潰したヘルナンデスがエルボーを入れる。上体を起こしてパンチを纏めたヘルナンデスは、ボディにエルボーを落としてパス。マウントに移行も、ここはペレイラはエビから足を戻す。

ヘルナンデスは立ち上がってパンチを振り下ろすと、背中を見せたペレイラに肩固め気味のチョークを仕掛ける。リリースしてパンチ、肩口にエルボーを入れるヘルナンデス。ワキ腹にエルボーを受け、前転したところで思い切りパンチを顔面に落とされたペレイラは何とかサバイブした。

4R、すぐにダブルレッグからケージにペレイラを詰めたヘルナンデス。ペレイラも腰を落として回りつつ離れる。しかし、直後にテイクダウンを許すとパスの圧を掛けたヘルナンデスがパンチを落とす。ペレイラは背中を譲って立ち上がるが、ハイクロッチから前方に崩され引き込むように下になる。

バタフライガードも畳まれて、エルボーを落とされるペレイラ。もう反撃することはなく、防御一辺倒のなかで生き残りを狙う。亀で殴られ、立ち上がるとエルボーを打たれたペレイラは、ダブルレッグで倒されハーフガードも鉄槌を連打される。タートルガードで足のフックを許さず、立ち上がるペレイラがシングルレッグからヒザをつき、ここも5分を画面し抜いた。

最終回も変わらず、すぐに組んだヘルナンデスがバックに回る。前方に崩されてペレイラは、立ち上がって正対。ヘルナンデスは離れてパンチを見せ、ダブルレッグを簡単に決める。サイドで抑えたヘルナンデスのエルボーで、ペレイラがカットし動きが一段と落ちる。ハーフでエルボーを連打するヘルナンデスを見て、ついにレフェリーが試合を止めた。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN245 カイラー・フィリップス ロブ・フォント

【UFN245】ロブ・フォント。初回にTDを許し圧倒されるも、パンチの圧で逆転勝利

<バンタム級/5分3R>
ロブ・フォント(米国)
Def.3-0 :29-28.29-28.29-28
カイラー・フィリップス(米国)

フィリップスのカーフをカットしたフォントが、ワンツーで前に出る。ジャブを伸ばすフィリップスが、シングルレッグでテイクダウン。ギロチンで抱えたフォントだが、パスをされておりすぐに頭を抜かれる。足を戻したフォントに対し、パスを決めたフィリップスが枕で圧を掛ける。ニーインは許さないフォントだが、レッグドラッグ気味に自由を奪われ腰を切ることができない。やがてニーインからマウント狙いのフィリップスが、足を戻されてもエルボー&パンチを落としパスガード。

勢いのあるヒジを打ち、ダメージを与えるトップコントロールを続けるフィリップスはクォーターマウントに。足を戻して、スクランブルに持ち込んだフォントが右アッパーを決める。フォントはヒザを受けながら組みつくとが、フィリップスがキムラクラッチに。間合いを取ったフォントがパンチで前に出るが、初回はフィリップスが取った。

2R、左右に回るフィリップスに対し、フォントが右を当てる。フィリップスはシングルレッグでテイクダウンを決める。フォントが立ち上がり、ワンツーを放つ。やや疲れた感のあるフィリップスは懸命に足を使うが、フォントがワンツーから組みつく。離れて圧を高めるフォントが、右ストレートをヒット。続いて左ボディを入れたフォントが、ワンツーから組んでバックにまわる。

フィリップスのキムラを逃れたフォントは、ヒザ蹴りに右をヒットさせる。フォントは連打でフィリップスを追いかけ、パンチをまとめる。さらに右オーバーハンドを決めたフォントが、スピニングバックフィストを狙う。ワンツーを被弾したフィリップスは。左に回るが詰められる。右腕を差して、左で殴るフォントにフィリップスが足払いを決めたことろで時間に。

最終回、すぐにシングルレッグを決めたフィリップスが、ニーシールドから立ったフォントのバックに。正対したフォントは離れてパンチで圧を掛ける。ジャブからコンビネーションで距離を詰めたフォントは、ここで組んでリリースするという選択を続ける。両者揃って手数が減ってきたなかフィリップスが右カーフを蹴る。さらにシングルに出たフィリップは、自ら離れて打撃の間合いに。

右ジャブのダブルから左を決めたフォントが、組んでバックへ。フィリップスも正対して離れる。両者揃って疲れ、パンチを打つと軸が乱れる死闘に。それでも右を放ったシングルに出たフォント。切ったフィリップスも歳まで前に出続け時間に。結果、フォントが逆転判定勝ちを決めた。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN245 キック スムダーチー チャールズ・ジョンソン

【UFN245】成長著しいスムダーチーに競り勝ったチャールズ・ジョンソン。2024年、4勝目を挙げる

<フライ級/5分3R>
チャールズ・ジョンソン(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
スムダーチー(中国)

試合開始直後に距離を詰めてテイクダウンを狙ったジョンソン。ケージを背負ったスムダーチーは回って離れ、小手投げを狙う。離れた両者、スムダーチーが左ジャブからカーフをける。ジョンソンはワンツーを振るいながら前に。カーフから左を当てたスムダーチーが、サウスポー同士の対戦でインローを蹴っていく。さらに左オーバーハンドを放ったスムダーチーが、序盤は手数で上回る。

長いリーチを生かして左ストレートを入れたスムダーチーは、ジョンソンの前進にまっすぐ下がりボディにアッパーを打たれる。組みの中でヒザを入れるジョンソンに対し、スムダーチーが右エルボーを打って離れる。再びワンツーで前に出て、組んだジョンソン。テイクダウンは奪えないが、組みの圧を見せたことでパンチも入るようになったか。最後はケージにつまったスムダーチーにパンチをまとめた。

2R、すぐにワンツーで前に出たジョンソン。右に回るスムダーチーは左ストレートをヒットさせる。さらに右カーフを続け、ジョンソンも距離をなかなか詰めることができない。ジョンソンは距離を詰めて右フック。回って離れたスムダーチーも右フックを入れる。さらに左オーバーハンドをヒットさせたスムダーチーだが、右に回るなかで振り返った刹那――ジョンソンに詰められ右ストレートを被弾する。それでもパンチを打ち返すが、右を打たれたスムダーチーがしゃがみこむ。パンチを連打されながら、シングルに出るスムダーチーは殴られ続けてガードを取る。

蹴り上げにも担ぎパスを狙ったジョンソンは、三角絞めをセットされ腕を伸ばさそうになる。腕を抜き、スクランブルでシングルに出たジョンソンのバックに回ったスムダーチーが、大ピンチを脱してスタンドへ。ここでボディロックテイクダウンを決めたジョンソンだが、スムダーチーは躊躇することなくスクランブルのなかで引き込んで三角絞めを狙う。ジョンソンがこれを察知して前転するようにエスケープし、ラウンドが終わった。

最終回、ダメージはないのか果敢にスムダーチーはスピニングバックキックを繰り出し、カーフからジャブを伸ばし、遠い位置から奥手の左を届かせる。ジョンソンは左オーバーハンドをヒット。スイッチをしつつ、飛び込むように再び左フックを決めたジョンソンはインローにも前に出て、左を当てる。距離が近づき、構えを変えるジョンソンに対し、スムダーチーは奥足にインローを蹴りこむ。

残り2分を切りジョンソンが組みに行くが、切って離れたスムダーチーがダブルレッグへ。ボディロックを小手投げで切ったジョンソンが、トップを奪う。動きが落ちたように見えたスムダーチーは、ここでスクランブルに持ち込む。と、ジョンソンのテイクダウン狙いに強引な態勢からダースを仕掛ける。長いリーチを生かして、ダースをセットしつつ頭部にヒザを突き上げたスムダーチーは、頭を抜いたジョンソンと最後まで打撃戦を繰り広げ――時間とともに勝利をアピールした。

最終回&終盤の追い込みに成長の跡を見せたスムダーチーだったが、ジャッジは揃って29-28でジョンソンを支持。今年4勝目を挙げたジョンソンは「MMA界で最もアクティブなファイターは、5R戦う用意ができている」と話した。


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45 MMA MMAPLANET o UFN UFN245 キャメロン・スマーザーマン ジェイク・ハードリー

【UFN245】スクランブル出場のスマーザーマンが、BOXでハードリーに圧勝――「泣きそうだ」と笑顔

<バンタム級/5分3R>
キャメロン・スマーザーマン(米国)
Def.3-0:30-26.29-27.29-27
ジェイク・ハードリー(英国)

サウスポーのハードリー、オーソのスマーザーマンが互いにジャブを伸ばす。ハードリーは左インロー、スマーザーマンがワンツーの右を当てる。同時のワンツーからハードリーがインローを蹴り、スマーザーマンもチェックする。序盤からワンツーを打ち込むタイミングが重なるなか、その打ち終わりにスマーザーマンがパンチを続ける。ハードリーは左の蹴りも、間合いはスマーザーマンか。スマーザーマンはワンツーで腹を抉ると、さらに右ボディフックから左フックを顔面に入れる。

続いて左ボディから右フックと、スマーザーマンが腹と顔へのコンビを続けて攻勢に。スマーザーマンは右ヒザをボディに突き上げワンツー、そして右ボディフックを打ち込む。ハードリーの左の蹴りの直後に、ボディと見せてショートのコンビで顔面を襲ったスマーザーマンが初回をリードした。

2R、ハードリーの左ローがスマーザーマンの急所に入り、試合が中断される。再開後、左ジャブを当てたスマーザーマンがワンツー、ハードリーが左インローを蹴る。拳の攻撃では圧されていたハードリーが左ショートをヒット。スマーザーマンはひるまず圧を掛けて右ストレート、カウンターの左ショートを入れる。さらにボディを交えつつ、初回より顔への攻撃を増やしたスマーザーマンがワンツーから右ボディを決める。

スマーザーマンはジャブを当て、左ミドルを蹴られても空間をコントロールし着実にパンチを重ねる。と、今度はハードリーにアイポークがあり、またも試合が止まる。指を前にむけないよう既に注意を受けていたハードリー――スマーザーマンはしっかりと時間を置く。ハードリーは1P減点となり、4分半の中断後にリスタート。すぐに打撃の交換が見られ、ハードリーがシングルレッグでケージに押し込みダブルへ。スマーザーマンが切って、ケージを背に耐える時間が続く。殴って離れたハードリーだが、すぐにラウンド終了を迎えた。

最終回、スマーザーマンのワンツーに、ハードリーも左を返す。圧を掛けるのはスマーザーマンで、ハードリーはダブルレッグへ。ケージを背負ったスマーザーマンに対し、ハードリーは自ら距離を取り直す。スマーザーマンがワンツー、そして右ボディストレートを決める。蹴りも散らすスマーザーマンが左ボディフック。ハードリーはスマーザーマンのパンチを圧を受け止めることも、すかすこともできない。ケージを背負ったハードリーにボディ、顔面にパンチを入れるスマーザーマンが、左ヒザを繰り出す。ハードリーも左を打ち返すが、今度は急所に右の蹴りをモロに受けてまたも試合が止まる。

ここはすぐに再開され、試合は残り1分に。変わらずスマーザーマンが圧を掛け、右フックから左フックををヒットさせる。最後までボックスで試合を支配したスマーザーマンが3-0で判定勝ちを手にした。

去年のコンテンダーシリーズで敗れ、その後にFury FC系の大会で3連勝を果たしショートノーティスでオクタゴン初陣での勝利。「本当にここに来るまでハードだった。皆が支えてくれたからだ。僕は人間として、ファイターとして成長してきた。泣きそうだ」とこみあげる感情を抑えるように、スマーザーマンが笑顔を見せた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN245 アス・アルマバエフ キック マテウス・ニコラウ

【UFN245】慎重すぎるマテウス・ニコラウを攻略したアズ・アルマバエフがオクタゴン4連勝

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
マテウス・ニコラウ(ブラジル)

相手を動きを見る、静かな立ち上がりとなった一戦。1分が過ぎようかというところで、ニコラウが右カーフを蹴る。慎重な間合いの取り合いのなかでアルマバエフが右カーフ、続いて左ミドルを蹴る。やや遠めのレンジからアルマバエフが踏み込むが、ニコラウはバックステップ。前に出たアルマバエフ、ニコラフが右に回ると右スピニングヒールキックを狙う。

間合いが近づかないなから、アルマバエフが再びスピニングヒールキックを狙う。ニコラウは左オーバーハンドから右を伸ばすが、届かない。ニコラウの右カーフに、アルマバエフは右オーバーハンドを狙う。続いて左ミドルを入れたアルマバエフが慎重すぎるニコラウから初回をリードした。

2R、右カーフを入れたニコラウが、アルマバエフの左ミドルをキャッチする。足を抜いて間合いを取ったアルマバエフが、スピニングバックキック。アルマバエフは右オーバーハンドを空振り、ニコラウは攻撃をよく見ている反面、自らの手数が圧倒的に足らない。アルマバエフはスピニングバックフィストを空振りし、右カーフを効かされる。足を使うニコラウに対し、アルマバエフは詰めることができない。

それでもパンチを見せてシングルレッグに出たアルマバエフが、一度は倒しきったように見えたがニコラウは腰を落としきらず耐える。さらに足を持ち上げながら耐えるニコラウ。アルマバエフも諦めずにシングルからテイクダウンへ。ニコラウはギロチンで待ち受け、倒れ込むようにマルセロチンへ。タイトに入ったように見えたが、極めきれず試合はスタンドに戻る。右アッパーで前に出て、足払いを狙ったニコラウが明白にラウンドを取った。

最終回、やや距離が詰まったように見えるなかアルマバエフが、左インローを蹴る。しっかりとアルマバエフの動きを見て、カウンター狙いニコラウが右オーバーハンド。右アッパーから左フックを合わせたアルマバエフが、ダウンを奪う。すかさずマウントを取って殴るアルマバエフに対し、ニコラウはケージを蹴って足を入れるとヒールへ。

アルマバエフはロールして足を抜くと、ハーフで抑えたエルボーを落とす。潜ったニコラウは、ワキを潜って立ち上がろうとするが、バックを取れず背中をつけ直す。ハーフガードからフルガードに戻したニコラウに、アルマバエフが右のパンチを落とす。盤石のボディロックコントロールに、懸命に足を振り子のように振るうニコラウ。ここで隙が出て、パンチを落とされる。ニコラウが最後の5秒で足を抜いたが、スタンドで攻める時間は残されていなかった。

3-0で勝利したアルバマエフは戦線を21勝2敗、UFCでも無傷の4連勝とし「ダナ。一度、チャンスが欲しい。タイトルに挑戦したい」と話し――この勝利でタイトル戦が近づいた思う?という問いには、カザフスタンの人々に感謝の言葉を述べた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFN UFN245 ジアン・マツモト ブラッド・カトーナ

【UFN245】接近戦&ケージ際のクリンチ。消耗戦でカトーナを下したジアン・マツモトが16連勝達成

<バンタム級/5分3R>
ジアン・マツモト(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ブラッド・カトーナ(カナダ)

左に回るマツモトに対し、左インロー&左ミドルを蹴るカトーナ。マツモトはステップインして右を当てると、ワンツーで再び右をヒットさせる。スイッチするマツモトは左を受けるが、ローに右を合わせる。カトーナはクリンチ、ダブルアンダーフックでケージにマツモトを押し込む。右を見せた離れたカトーナに、右カーフを入れたマツモトだがエルボーを打たれて下がる。前に出たカトーナに応戦するマツモトが左フックから右カーフ。

カトーナも左を返すが、ここでマツモトがボディロックかシングルで、さらにダブルに移行してテイクダウンを狙う。ケージに押し込まれたカトーナはエルボーを落として、体を入れ替える。マツモトは左エルボーを入れて離れ、右ハイを狙う。さらにカーフからワンツーのマツモトは、組んでカトーナをケージに押し込む。カトーナは体を入れ替えるも、マツモトが無双で中を取り返した。

2R、構えを変えるマツモトがワンツー、さらに左リードフックを当てる。続いてワンツーと攻勢のマツモトは、ステップバックからカウンターを狙うと、カトーナのステップインにワンツーを打ち込む。ワンツーからスリーで前に出たマツモトが、ヒザ蹴りを受けながら組む。体を入れ替えたカトーナは、カットしているマツモトの右目じりに左エルボーを入れて離れる。

近い間合いの打撃戦で、右をヒットさせたマツモトがカーフを効かせる。カトーナもワンツーの右をヒットさせるが、左に右を合わされる。激しい打撃戦のなかでテイクダウンを狙ったカトーナ。切ったマツノトがケージに押し込み、離れるとジャブから試合を組み立て直す。カトーナが左フック、右からインロー、左ハイ、さらにワンツー見せたマツモト。前足を削られながら、エルボーで前に出るカトーナにカウンターを入れたマツモトはアッパーからダブルレッグでドライブする。倒されないカトーナがヒザを腹に突き上げ、テイクダウンを狙う。マツモトは得意のギロチンも、頭も抜かれ時間となった。

最終回、動きが落ちないカトーナに対し、マツモトは右、そして左を当てる。手数、精度で上回るマツモトはダブルレッグでケージに押し込まれる。このねちっこさが持ち味のカトーナだが、マツモトもケージを利して防御しシングルを耐える。その重心を利用してダブルに出たカトーナは、すぐにダブルレッグに移行。それでもマツモトが耐えると、頭を上げたカトーナはついに自ら離れた。

マツモトはここでカーフを入れ、ワンツー。カトーナも左リードフックからワンツーと手数を増していく。そこにカウンターからカーフのマツモトは、カトーナの絶妙のテイクダウン狙いも切ってスタンド戦を続ける。組みの圧で、パンチを入れるカトーナがシングルへ。スクリーンを見て、ギロチンを仕掛けたマツモトは、体を入れ替えてケージに押し込むとダブルレッグからアンクルピック。尻餅をついたカトーナが立ちがって、逆にテイクダウンを決める。一瞬背中をつけたマツモトだが、カトーナのパウンドに立ち上がると、タイムアップに。

最後まで激しく動き続けた両者、結果はジャッジ3者が29-28をつけマツモトがデビュー以来の連勝を16に伸ばした。「タフファイトをしたくて、ここに来たんだ。UFCは世界のベスト。ベスト中のベストが揃っている。用意された相手、誰とでも戦う」と勝者は話した。


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【UFN245】日系3世15勝0敗のジアン・マツモト「TDを仕掛けてくるなら、ギロチンが最大の威力を発揮する」

【写真】KO勝ちが3試合、一本勝ちが6試合。判定勝ちも6試合。その成績からもバランスの良さが伺える(C)Zuffa/UFC

19日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFN245:UFN on ESPN+103「Hernandez vs Pereira」にジアン・マツモトが出場し、ブラット・カトーナと対戦する。
text by Takumi Nakamura

マツモトの名が示すように日系ブラジリアン・ファイターは、これまで15勝0敗と負け知らずのレコードの持ち主。パワフルな打撃と極めを持つマツモトは、TUF31ウィナーのカトーナ戦に向け静かな口調ながら、絶対の自信をうかがわせていた。


――マツモトは日本姓ですね。日系何世にあたるのでしょうか。

「僕は3世だよ。父方の祖父がブラジルにやってきて、ブラジル人の祖母と結婚して父が生まれた。祖父が亡くなってから日本の習慣は随分と家族からもなくなったけど、ブラジル人の祖母は味噌スープと白米だとか、日本的な食事を摂り続けていたよ。

それに僕のDNAには大きく日本人的な部分が残っていると思う。人々を敬い、常に落ち着いているのは日本人の血が流れているからだと思うよ」

――それはお爺様が、古き良き日本の方だったのですね。

「それと父は18歳から25歳まで日本に住んでいて。3年後に一度帰国をし母と出会った。結婚して2人で日本に住んでいたけど、妊娠したのを契機にブラジルに戻ってきた。父が僕にムエタイを習うように導いてくれたのは、武道を重んじる日本の文化を父が尊んでいたからだと思う」

――ムエタイをしていたということですが、もともとは打撃系の格闘家だったのですね。あの強烈なギロチンチョークを見て、ベースは柔術だと思っていました。

「7歳の時にムエタイを始めて、10歳の時に父から他の格闘技もトライしてみないかと言われた。その時に柔術を始めたんだ。たしかにベースはムエタイかもしれない。でも、すぐに柔術の練習をするようになったことで、MMAの道を進むことになった」

――今回が2度目のUFCですが、今の気持ちを教えてください。

「準備は万全だよ。3カ月のキャンプを終え、今回こそは自分の力を皆に披露したい。前回の試合では自分を出すことができなかった。今回は僕のスタイル、ゲームをしっかりと貫いてUFCバンタム級戦線に存在感を示したいと思っている」

――ではブラット・カトーナの印象を教えてください。

「経験豊かなファイターだ。UFCでも多くの試合を戦ってきた。僕とは手の合う相手だと思う。僕の戦いをさせないように動いてくるだろうけど、それこそが僕の戦いに彼が付き合っている証だ」

――つまり立ち技の圧力に飲み込まれないように、手を打ってくることがジアンのフィールドで戦うことになると?

「そうだね、基本的にはプレッシャーを与えて自分の動きがしやすいように戦いたい。そこで彼がテイクダウンを仕掛けてくるなら、僕のギロチンが最大の威力を発揮するだろう。もちろん、ギロチンに限らず彼の仕掛けを止めることはできる。それだけの武器を僕は持っているからね。

打撃、打撃のコンビネーション、打撃とグラップリングの連係……前回の試合で、見せることができなかった自分らしい攻撃を見せたい。UFCバンタム級戦線で、誰と戦ってもエキサイティングな戦いをファンの皆に見てもらえると思っている。これから、ずっとね」

――ジアン、今日はありがとうございました。最後にルーツともいえる日本のファンに一言お願いします。

「日本の血が、この体の中を駆け巡っているから僕は強い気持ちを持って戦うことができている。激しい試合を期待してほしい」

■視聴方法(予定)
10月20日(日・日本時間)
午前5 時00分~UFC FIGHT PASS
午前4時45分~U-NEXT

■UFN245対戦カード

<ミドル級/5分5R>
ミシェウ・ペレイラ(ブラジル)
アンソニー・ヘルナンデス(米国)

<バンタム級/5分3R>
ロブ・フォント(米国)
カイラー・フィリップス(米国)

<フライ級/5分3R>
スムダーチー(中国)
チャールズ・ジョンソン(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジェイク・ハードリー(英国)
キャメロン・スマーザーマン(米国)

<フェザー級/5分3R>
ダレン・エルキンス(米国)
ダニエル・ピネダ(米国)

<フライ級/5分3R>
マテウス・ニコラウ(ブラジル)
アス・アルマバエフ(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
ブラッド・カトーナ(カナダ)
ジアン・マツモト(ブラジル)

<女子バンタム級/5分3R>
ホセリン・エドワルツ(パナマ)
ホセリン・エドワルツ(パナマ)

<女子ストロー級/5分3R>
ジェシカ・ペネ(米国)
エリス・リード(米国)

<女子ストロー級/5分3R>
アリチェ・アルデラン(ルーマニア)
メリッサ・マルチネス(メキシコ)

<ヘビー級/5分3R>
ロベリス・デスパイネ(キューバ)
オースティン・レーン(米国)

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