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【UFC310】朝倉海、世界王座挑戦について語る&UFCアジア代表は10年振りの日本大会開催を示唆

【写真】10年振りのUFC日本大会は、朝倉の世界王座奪取によって実現するのか(C)MMAPLANET

17日(日)東京都内で、朝倉海のUFC参戦に関する記者会見が行われた。朝倉は12月8日(土・現地時間)に米国ネヴァダ州ラスベガスのT-モバイル・アリーナで開催されるUFC310で、アレッシャンドリ・パントージャの持つUFC世界フライ級王座に挑むことが発表されている。
Text by Shojiro Kameike


会見は朝倉の挨拶からスタート。まず次のように語った。
「ようやくUFCのデビュー戦が決定しました。やっと発表されて嬉しいですし、改めて気合いが入っています。SNSでも『本当にUFCと契約したのか』『大丈夫か』という声が挙がっていました(笑)。この発表でようやく信じてもらえたんじゃないかと思います」

続いてUFCアジア責任者のケビン・チャンス氏の映像コメントが流された。
「アサクラサン、UFCにようこそ! 私自身、UFCとともに過ごして長く経ちますが、初戦でタイトルに挑む新人ファイターというのは、今まで見たことがありません。それは朝倉選手がMMAというスポーツにもたらすものの大きさ、そして与えた影響の大きさを物語っています。これから素晴らしい冒険へと漕ぎ出す朝倉選手は、必ずや日本最大のスターとして新たな高みに到達し、世界に認められるに違いありません。朝倉選手のUFC参戦に、これ以上ないほどワクワクしています。ガンバッテネ。

今年、UFCはアジアに戻ってきます。11月23日(土)に開催するUFC Fight Nightマカオはもちろん、引き続き2025年以降についてもアジア圏でイベント開催の機会を模索していきます。もちろん、そこには日本も含まれています。朝倉選手のような地元のスーパースターがいることで、どの国であっても究極的にその国のスポーツ人気を押し上げるのは言うまでもありません。

そうした選手たちの登竜門として、私たちはRoad to UFCトーナメントを設立しました。来年には4回目のシーズンを迎えます。そこからすでに中村倫也選手、鶴屋怜選手、そして風間敏臣選手といった有望株が誕生し、デビューして本物の可能性を見せています。先週末には惜しくも敗れてしまったものの、平良達郎選手が記憶に残る激闘を披露し、ファイト・オブ・ザ・イヤー候補との声が挙がるほど、フライ級1位のコンテンダーを相手に、本当に素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。

10年以上の時を経て、日本は再びこのスポーツの世界的リーダーとして、その地位を確立しようとしています。日本に2度目のMMA黄金期が到来しようとしています。それを率いるのは世界クラスの次世代日本人ファイターたちです」

ここで2015年9月以来となるUFC日本大会の開催を示唆したチャンス氏のコメントに対し、朝倉は「すごく期待してもらっていて、僕がチャンピオンになることでUFCを日本に持ってきたいと思います」と語った。また、フライ級転向については「フライ級でやると決めてから何カ月も経っているので、調整できています。フライ級とバンタム級、どちらの階級でもトップを獲るつもりです」としている。また、ロイバル×平良達郎の一戦については「凄い戦いでした。ロイバルは素晴らしいですし、達郎君も若いのにメチャクチャ強いと思いました」。自身のオクタゴン初戦についても「KO勝ちしか考えていない。どれだけインパクトを残すか」と意気込む。

MMAPLANETからは「試合に向けて、どこでどのような調整をする予定か」という質問に対しては「11月末に日本を出発し、ラスベガスのUFC PIで調整する予定です」と答えた。また、世界王者パントージャのチームメイトには堀口恭司がいる。過去に朝倉と対戦している堀口から朝倉の情報はパントージャに伝わるはずだが、「変わりすぎて当時とは比べられない。打撃にしてもレスリングにしても、別人なぐらい強くなっています。海外からコーチが来てくれたことが大きいです。僕は怪我をして1年半、離脱して元谷選手と試合をした時から全然違うと思います。以前とは違うので、その分析は意味がないですね」と自信を除かれる。

さらに、平良達郎より先に――初参戦で王座挑戦に対する批判めいた声についても「そういう声はあるだろうと想像していました。けど結局はUFCが判断することです。僕がRIZINで今までやってきたことや、YouTubeで活動してきたことが全て届いたと思います。僕がやってきたことは間違っていなかったんだな、と思っています」と述べた。様々な形で注目を集める朝倉のUFC参戦、そしてベルト挑戦だが、朝倉からはしっかりとした自信が感じられた。

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【UFC310】朝倉海のUFC初戦=パントージャ戦=世界フライ級王座挑戦が、正式発表。破格のデビュー戦

【写真】朝倉海のUFCデビューが決定。大手・電気通信会社が後押しするという話もある2025年のUFC日本大会、ついに実現に向かうのか(C)Zuffa/UFC

12日(土・現地時間)に12月7日(土・同)にネヴァダ州ラスベガスのTモバイルアリーナで開催されるUFC310で朝倉海が、UFCデビュー戦でアレッシャンドリ・パントージャの持つUFC世界フライ級王座に挑戦することが発表されている。
text by Manabu Takashima

6月のUFC挑戦宣言以来、ついに朝倉のオクタゴンデビューが世界王座挑戦という形で実現することが正式発表された。RIZINのリングでUFC挑戦を宣言した直後に朝倉は当時のバンタム級王者ショーン・オマリーへの挑戦を匂わせる発言をしていたが、Fight&Life誌の表紙を飾ったポートレイト撮影時に、「バンタム級としては、小さいです」という言葉が聞かれていた。

撮影後のインタビューでは「アッと驚くデビュー戦になる」とも話していた朝倉だが、恐らくはこの時点からパントージャへの挑戦という話が存在していたか、方向性を持っていたに違いない。

奇しくも一戦、一戦と実績を積んできた平良達郎がUFC世界フライ級1位のブランドン・ロイヴァル戦を戦う日に朝倉の王座挑戦が明らかとなったわけだが、THE BLACKBELT JAPAN陣営では日本時間の9月11日には「恐らくは」という状況で、朝倉の挑戦の話が届いており、平良はそこを受け止めてのロイヴァル戦で精神的な動揺はないと想像される。


ともあれ日本人ファイターのUFC初戦でタイトルショットは2001年2月の宇野薫(バンタム級王座決定戦=ジェンス・パルバー戦)、翌2002年3月の桜井マッハ速人(UFC世界ウェルター級王者マット・ヒューズに挑戦)以来、22年9カ月振り。日本人ファイターのUFC世界タイトル挑戦は2015年4月に堀口恭司がデメトリウス・ジョンソンにチャレンジして以来、9年8カ月振りとなる。

Zuffa体制序盤は2001年2月にジル・カスティーリョが、UFC世界ミドル級王者デイブ・メネーに挑戦した一戦や2003年11月にWFAウェルター級王者だったフランク・トリッグが、マット・ヒューズの持つウェルター級のベルトに挑むなど、初オクタゴンが世界戦という例は見られた。

さらに女子では2013年2月にStrikeforce世界バンタム級王者ロンダ・ロウジーがUFC女子世界バンタム級王者に認定され、初防衛戦の相手リズ・カモーシェが挑戦者という立場で初めてオクタゴンに足を踏み入れている。

2017年12月にTUF26決勝が初代UFC世界女子フライ級と女子ストロー級王座決定戦だったためニコ・モンターニョとロクサン・モダフェリ、カーラ・エルパルザとローズ・ナマジュナスも初戦でタイトル戦を経験している。とはいえ、近年は朝倉のようなデビューは異例中の異例だろう。

UFCアジアをリードするケビン・チャンは、今回の朝倉の挑戦に対し「我々のマッチメイカーがカイ・アサクラを即タイトル戦に起用したのは過去3年、日本から質の高いトップレベルファイターたちが生まれていたからだ。タツロウ・タイラ、リンヤ・ナカムラ、レイ・ツルヤらは、日本のMMAに再び黄金期が訪れることを示唆している」とプレスリリースにコメントを寄せている。

UFC310のメインはUFC世界ウェルター級王者ベラル・モハメッドにカザフスタン人ファイターのシャクハト・ラクモノフが挑戦する。東と中央の違いはあれど、アジア人ファイターが同日に頂点に挑む。そんなUFCにとっても歴史的なイベントでデビュー、そしてタイトル挑戦を迎える朝倉海のコメントは以下の通りだ。

朝倉海
「UFCフライ級を盛り上げるためにやってきました。12月7日、日本時間では8日(日)にラスベガスのT-Mobileアリーナで開催されるUFC 310でフライ級王者のアレシャンドレ・パントージャ選手と戦うことが決まりました。デビュー戦がタイトルマッチということで、不利だという声も多いかとは思いますが、必ず勝って、UFC初の日本人チャンピオンになりたいと思います。そして、UFCファンの皆さんに今まで見たことのないエキサイティングな試合をお見せすることを約束します。楽しみにしてください!」

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