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MMA MMAPLANET o UFC UFC294 カマル・ウスマン カムザット・チマエフ

【UFC294】初回をビッグラウンドとしたチマエフが、底力を見せたウスマンをTD&コントロールで下す

<ミドル級/5分3R>
カムザット・チマエフ(UAE)
Def.2-0:29-27.29-27.28-28
カマル・ウスマン(米国)

試合前も言葉をぶつけ合う両者。笑顔を見せるチマエフのグローブタッチを、ウスマンが拒否する。開始直後にシングルレッグからバックに回ったチマエフが左右の足を交互に払い、ウスマンの姿勢を乱すと一気に両足をフックする。一度は伸びた背中をヒザ立ちの状態まで戻したウスマンだが、チマエフはパンチを続ける。ケージを掴んで落ちないようにしたチマエフに、レフェリーが注意を与える。

もう一度、背中を伸ばしに掛かるチマエフは右腕を取ってバランスをキープする。体をさらに起こそうとするウスマンにエルボーを入れたチマエフは、立ち上がったところでRNCをセットする。自ら頭をキャンバスに打ち付けるように、前方に倒れ込んで絞めを防いだウスマンだが、ボディトライアングルに捕えられた状態が続く。残り30秒、ついにフックを解いたチマエフが後方からパンチを打ちつけ、もう一度両足をフックしてラウンドが終わった。

2R、両者が手を出さない状態が30秒以上に続き、ウスマンが右カーフを蹴る。チマエフはジャブを伸ばし、スイッチ、テイクダウンのフェイクを見せる。チマエフは左ミドルを入れ、再び見る展開に。お見合いが続き、ついに館内からブーイングが起こる。ウスマンもダブルのフェイクを見せ、右を伸ばす。残り90秒、極端に手数の少ない展開の中でチマエフが右ハイを狙う。直後にワンツーで右を当ててウスマンが、カーフを蹴る。さらに左を届かせたウスマンだが、ダブルレッグで倒される。ウスマンはダブルオーバーフックのような形で固めるも、チマエフは頭を抜いてトップを奪取した直後に時間となった。

最終回、最初のダブルを切ったウスマンが左ジャブを伸ばす。ステップイン&ジャブを当てたウスマンが、シングルのフェイク。チマエフは右を伸ばしたところで右を被弾し、続くダブルレッグを切られる。自らハイで姿勢を乱したウスマンは、直ぐに立ちあがってジャブ、そして右を伸ばす。チマエフも打ち返すが、当たらない。パンチでリードしたウスマンはダブルレッグを切られると、ペースが落ちる。チマエフはシングルレッグから、ダブルに移行してテイクダウンを極め切るとハーフでトップに。

煽るウスマンだが、スクランブルに持ち込めない。左のパンチを落とすチマエフは肩パンチ。潜って反転したウスマンがスタンドに戻ることに成功する。最後の10秒、ジャブから右を伸ばすウスマンが頭を下げて拳を振るうチマエフにパンチを放ち続け、2週間のスクランブル発進で最後に底力を見せた。

初回は10-8でチマエフでもおかしくなく、2Rはウスマン。最終回はテイクダウンとコントロールはチマエフ、序盤のウスマンのパンチをジャッジがどのように判断するか。結果は29-27、29-27、28-28でチマエフがマジョリティ判定勝ちを収めた。

チマエフは「僕らがケージで戦っている間も子供達が死んでいる。僕には息子がいて、僕の返りを待っている。子供が死ぬなんて、なんていえば良いのか。ムスリムもクリスチャンも関係ない。一緒に平和な人生を築いて幸せになろう」とメッセージを送った。


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LFA MMA MMAPLANET o ONE UFC UFC294 サイド・ヌルマゴメドフ ムイン・ガフロフ

【UFC294】サイド・ヌルマゴドフが、ムイン・ガフロフをギロチンで一蹴

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)
Def.1R1分13秒by ギロチンチョーク
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)

ONE~コンテンダーシリーズ~LFAからUFC2戦目、初勝利を目指すガフロフ。左ハイを見せたサイド。ガフロフは右ローを蹴るが、直後に蹴り返される。両が構えを変え、ガフロフは右を振るって前に出ると、左フックを当てて組みつく。頭を抱えたサイドは、倒されないでしゃがみこむようにRNグリップのギロチンを極め切った。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC294 アミール・アルバジ ティム・エリオット マネル・ケイプ ムハマド・モカエフ

【UFC294】エリオットのガードに攻めあぐねたモカエフだが、一気に肩固めを極めUFC5連勝!!

<フライ級/5分3R>
ムハマド・モカエフ(英国)
Def.3R3分03秒by 肩固め
ティム・エリオット(米国)

左足を上げて前に出てきたエリオットの軸足を蹴ったモカエフだが、左ミドルを掴まれテイクダウンを許す。モカエフはハーフガード、左足を抜いて抑えるエリオットがエルボーを落とす。左を差して立ち上がったモカエフが、ワンツー、左ハイを蹴る。さらにテイクダウン狙いを切られたモカエフはヒザを受ける。エリオットはダブルレッグをまたも切り、しっかりとがぶるとヒザを頭部へ。2発目はモカエフが両手をマットにつけているタイミングで放たれたためレフェリーがブレイクを命じた。

再開後、ハイからスピニングバックフィストも決まらないモカエフは、ダブルレッグへ。ギロチンのエリオット、モカエフはバタフライガードを越えることができない。それでもモカエフはボディロックで頭を押し込み、エリオットがギロチンを解く。ガードのなかでそれほど攻撃はなかったモカエフ、時間となって小競り合いが見られた。

2R、すぐにダブルレッグに出たモカエフに対し、エリオットはここもギロチンへ。上体を起こして頭を抜いたモカエフは下からエルボーを打たれる。腕を抱えられて思うようにモカエフはパンチを落とすことができない。さらに足を抜かせないエリオットの巧さが目立つ。それでも下にいる状況は変わらないエリオットはスイープを防がれる。エリオットのバタフライが続き、立ち上がったモカエフはパウンドへ。その腕を取って流したエリオットは、三角絞めをセットする。腕も伸ばされそうなモカエフは、起き上ってスラムで逃れる。エリオットはハーフバタフライ、モカエフはケージに押し込んで細かいパンチも──トップからダメージを与える攻撃はなかった。

最終回、モカエフが右ハイを狙う。前に出るエリオットは前蹴りで顔面を蹴られ、しゃがみこむようなモカエフのダブルレッグを切ると、がぶって2発は有効なヒザ蹴りを入れ、3発目はモカエフの手がマットについており、ブレイクが入る。同じ態勢で再開されると、モカエフは一気に体を沈め、股間を潜るようにリバーサルを決める。

ケージを背負い、足を束ねられたエリオットが右腕をオーバーフックに取り、ハーフバタフライへ。腰を上げて足を抜きに掛かるモカエフだが、どうにもガードを越すことができない。それでも枕から、跨ぐように足を抜いたモカエフは一気に肩固めをセットすると、体をスライドさせ──左足で巧みにエリオットを制してタップを奪った。

「フィニッシュが必要だった。彼は元タイトルコンテンダーだ。これで僕はUFCで5勝0敗でフィニッシュだ。ダナ、カイカラフランスと挑戦権を賭けて戦わせてくれ。アミール・アルバジ、マネル・ケイプ、誰でも構わない。どこでも戦う。世界中に平和を送りたい。皆を愛している」とモカエフは話した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC294 トレヴァー・ピーク モハメド・ヤヒア

【UFC294】UAE人ファイター初勝利もならず。ピークの荒い打撃と組みに圧されたヤヒアは0-3の完敗

<ライト級/5分3R>
トレヴァー・ピーク(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
モハメド・ヤヒア(UAE)

まず右ローを蹴ったピーク。長身のヤヒアがスイッチをしながら前に出る。組みのフェイクを見せたピークが、飛び込んで放った右でヤヒアがダウン。すぐに立ち上がったヤヒアだが、ピークが組みつきボディロックテイクダウンを決める。ウィザーで起き上ったヤヒアのワキを潜ってバックに回ったピークは、胸を合わされても執拗にテイクダウンを狙う。

がぶりからギロチンを試みるヤヒアだが、セットしきれないままケージに押し込まれた状態が続く。残り2分10秒で離れた両者、ヤヒアがミドルを蹴り、左ストレートを当てる。ピークのローで姿勢を乱したヤヒアは、左フックを被弾して飛びヒザを狙う。ピークがこのタイミングで組みつき、ヤヒアはケージに押し込まれながらダースチョークをセットしてグラウンドへ。自らリリースして殴りに転じたところで、ピークがレッスルアップから上を取り──時間に。

2R、ピークの前蹴りに対し、ミドルを返すヤヒア。自ら右ロングフックでバランスを崩したピークもスイッチをして前に出る。フックの連打に下がるヤヒアは左ミドルへ。ピークは構わず、左ローからロングフックで前に出る。受け方が危なっかしいヤヒアだが、ピークも明確な一発がない、逆に圧を掛けるようになったヤヒアが、左右のハイを繰り出す。ローを蹴られたヤヒアは、ダブルレッグからの離れ際にヒザやパンチのもらいそうになる。ピークも攻撃の精度が低く、パンチを纏めようとして右を打たれる。左ボディショット、左インローを蹴られたヤヒアはラウンドを失った。

最終回、ヒザ蹴りも左フックを打たれたヤヒアが、ピークの荒いパンチから組まれて背中を譲る。強引なピークのRNC狙いに自ら下になったヤヒアは、それでもスクランブルからバックへ。逆にバックに回りなおしたピークは、後方から足を張ってテイクダウンを決める。そのピークは背中に乗り切れず、前方に落下。試合はスタンド戦に戻り、ピークはロングフック、鉄槌を繰り出す。荒いピークの打撃に下がるヤヒアは、ケージに押し込まれ時間が過ぎる。残り2分でスタンドの間合いに戻るや、ヤヒアが左ジャブを当てる。さらにヒザも決めたヤヒアに対し、組んだピークがケージに押し込む。

残り1分を切り、打撃戦のなかでピークがエルボを入れ、ボディロックテイクダウンを決める。ハーフからマウントを取ったピークは、足を戻されて立ち上がったところで時間に。ピークが3-0の判定勝ちを決めたが、前年ながらUFCとしては極めて質の低い試合であった。


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MMA News o ONE UFC UFC294 カイ・カラフランス

UFC294:第8試合・ティム・エリオット vs. ムハンマド・モカエフ

フライ級。エリオット10位、モカエフ11位。

7年前のTUF決勝で扇久保を破り、王者DJに挑戦したエリオット。その後はランキング下位か、ランク外の挑戦を受ける試合ばかりだったが、6勝5敗で勝ったり負けたりと、じわじわ下降しながらもランキングを維持している。ギロチン・アナコンダ・ダースなどが得意。フライ級最年長の36歳。

マチュア24連勝、プロでも9連勝中・UFC4連勝中のモカエフだが、前戦はUFCデビューのジャフェル・フィーリョに苦戦し、3Rに膝十字を完全に極められたものの、意地で耐えきった。ニアフィニッシュだっただけに、そのままフルタイムになれば判定は分からなかったが、残り1分を切ってからチョークで逆転勝利。無敗記録を伸ばした。圧倒的なレスリング力を武器に、打撃で攻め込まれるとタックルで凌ぐスタイルだが、それが通用しない相手だとどうなるかはまだ未知数。2000年生まれの23歳。

体を振りながら出るエリオット。モカエフ飛び込んでパンチを入れたがエリオットがテイクダウン。ハーフに。腕を掴むモカエフに肘を入れる。立ったモカエフ。詰めて左を入れた。飛び込んでワンツーからタックル。エリオット切った。パンチで出たエリオットにタックル。しかしがぶって切ったエリオット。がぶりから膝。手のひらをついているかどうか微妙な体勢だったが、レフェリー反則として止めた。注意のみで再開。モカエフパンチからタックル。今度はドライブしてテイクダウン。エリオット得意のギロチンに抱えている。が、放した。残り40秒。細かいパウンドを入れるモカエフ。大きいパンチを入れられないままホーン。終了後にエリオットがモカエフを押す。何か挑発されたか?

1Rややエリオット。

2R。モカエフいきなりタックル。エリオットギロチン!かなり絞めたが抜けた。エリオット下から肘。モカエフも上からパウンド。両者上下でコツコツ打ち合う。互角なら上のモカエフが優勢になる体勢だが。一度離れたモカエフがガードに飛び込んだが、そこにカウンターの三角!がっちり入っている!モカエフリフトすると頭から落とした。三角が外れたが、またガードに戻すエリオット。上から細かいパウンドを入れるモカエフ。下からホールドするエリオット。ホーン。

2Rはギロチン・三角が惜しかったエリオットだが、終始上でコントロールし続けたモカエフとどちらに入るかは微妙。

3R。エリオットが詰めてきた。モカエフタックル。がぶったエリオット。頭部に膝。が、モカエフが床に手を着いておりグラウンドとみなされ反則に。しかしそもそも反則ではないとみなされたのか、減点なしで同じ体勢からの再開。がぶるエリオットを投げて上を取ったモカエフ。残り3分。下で攻めさせないエリオットだが、モカエフハーフから枕を取ってマウント。肩固め。タップアウト!

モカエフUFC5連勝で初のランカー撃破。しかしガードのエリオットに攻めあぐねて、最後フィニッシュしなければ判定ではわからなかった。

勝ったモカエフはカイ・カラフランスとの対戦をアピール。

1R三者エリオット、2Rは一者モカエフ、二者エリオットで、3Rをモカエフが取っても判定負けだった。フィニッシュが必要なところで取っていくのは勝負強い。

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MMA MMAPLANET o UFC UFC294 ジャビッド・バシャラット ビクター・ヘンリー

【UFC294】注目のバンタム級マッチは、バシャラットのローがヘンリーの急所に入りノーコンテストに

<バンタム級/5分3R>
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)
NC 2R0分15秒
ビクター・ヘンリー(米国)

中央にバシャラット、左に回るヘンリーが右ローで姿勢を乱させる。すぐに右ローを返したバシャラットは、カーフを続けてジャブを当てる。ヘンリーの右ローにワンツーを合わせにいったバシャラットは、スイッチを織り交ぜて左前蹴りを繰り出す。ヘンリーも蹴り足を残して構えを変える場面も。バシャラットはアブを当て、ヘンリーの拳はなかなかバシャラットを捕えることができない。とジャブ、ニータップから左ハイを蹴ったバシャラットは左の蹴りを掴まれても足を抜き、逆に蹴り足をキャッチしてテイクダウンを奪う。

スクランブルでバックに回ったバシャラットは、正対してボディロックテイクダウン狙いもヘンリーが耐える。バシャラットはヒザを入れて離れ、後ろ回し蹴りへ。かわしたヘンリーだがカーフを蹴られる。右カーフを2発入れたヘンリーが右前蹴り、さらに左インローを決める。バシャラットは前蹴りヲキャッチしてボディロックへ。ヘンリーがケージに押し込み、バシャラットが押し込み返したところで時間となった。

2R、バシャラットの左ローを急所に受けたヘンリーが、うめき声をあげて悶絶する。一度は上体を起こしたが、再びマットに倒れ込んだヘンリーはようやくケージにもたれ込んで座るも再開は難しいか。またも倒れ込んだヘンリーに対し、観客は無情のブーイングを送る。ドクターが無理矢理立たせたが、ヘンリーは再度座り込む。この時点でインジュアリータイムも残り1分に。そして、5分を経過した時点でフェリーが試合の終了を告げた。

バシャラットは詫びを入れて、ヘンリーとハグ。ヘンリーはジョシュ・バーネットに抱えられてケージを下りた後に、ノーコンテスト裁定がアナウンスされた。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC294 アンシュル・ジュビリ キック マイク・ブリーデン

【UFC294】初回攻勢のジュビリが、ブリーデンの負けん気に圧されて逆転KO負け。インド人初勝利ならず

<159.5ポンド契約/5分3R>
マイク・ブリーデン(米国)
Def.3R3分00秒by TKO
アンシュル・ジュビリ(インド)

ブリーデンが3.5 ポンド・オーバーでキャッチ戦となった一戦。ジャブを伸ばすジュビリが、右ローを蹴る。ブリーデンも右カーフを蹴り返し、ワンツーへ。組みつながら右を伸ばしたジュビリは、ブリーデンの踏み込みに下がって右に回る。ジュビリは前蹴りから右ボディを入れ、ワンツー。このフックをかわしたブリーデンが前へ。ワンツーから振り下ろすような右を繰り出した近い距離でのパンチに、ジュビリはヒザを突き刺してワンツー、右ハイを見せる。ハイは空振りに終わり、右フックも空を切るもヒザ蹴りにつなげる。

ジャブ、右ストレートのジュビリはテイクダウン狙いを切って、右ボディを打ちこむ。続いて左にカウンターの右を入れたジュビリは、ローにワンツーをヒットさせる。腹を気にするブリーデンのステップインにヒザを決めたジュビリは、スイッチして左ヒザ、オーソに戻しジャブ、ブリーデンを前に出させてヒザ蹴りからワンツーのコンビを放つ。ブリーデンはそれでも果敢に前に出るが、ボディとヒザに至近距離も支配されていた。

2R、シングルレッグに出たジュビリ。足を抜いたブリーデンだが、右を被弾して下がるとパンチを纏められ、ヒザを受ける。懸命に拳を伸ばすブリーデンはパンチからテイクダウン狙いを切る。ここで体を入れ替えたブリーデンだが、離れたジュブリが右をヒットさせる。ジュビリはカウンターで右を打ちこむと、スイッチして右ジャブ。すぐにオーソに戻して右ストレートをクリーンヒットする。ブリーデンは右を打たれた直後にフックのコンビを返し、ミドルを決める。ジュビリは右を返し、ジャブを差す。ブリーデンは前に出てハイキック、右カウンターを受けても前進を止めない。右回りのジュビリが左フック、右オーバーハンドを繰り出す。さらに前蹴り、カーフを蹴ったジュビリはブリーデンの挑発に乗らず、跳びヒザにもボディを打っていく。左右の蹴りからワンツーのジュビリに対し、ブリーデンもパンチを纏めようとした。

目尻を右でカットされたブリーデンは最終回が始まると、右ハイをかわして前へ。首相撲からヒザを受けても前進を止めないブリーデンが右をヒットさせる。さらにジャブを当てパンチを纏め始めたブリーデンは、声を出して自らを鼓舞しジュビリのシングルを切る。気持ちで圧され始めたジュビリはローに右を合わされると、パンチのラッシュにさらされテイクダウン狙いをかわされる。

勢いでジュビリは圧倒するようになったブリーデンは右で殴られても、右を返して叫ぶ。挑発を続け、手数で上回るブリーデンに対し、ジャブリも右ストレートを打ち込む。ここで下がらないブリーデンはついにショートのコンビから、右を打ち抜くとジュビリが腰から崩れる。レフェリーが即座に割って入り、インド人初のUFCウィナーは誕生しなかった。


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IMMAF MMA MMAPLANET o UAEW UFC UFC294 アレックス・ヴォルカノフスキー アンシュル・ジュビリ イクラム・アリスケロフ イスラム・マカチェフ カマル・ウスマン カムザット・チマエフ キック サイド・ヌルマゴメドフ ジャビッド・バシャラット ジョニー・ウォーカー ティム・エリオット トレヴァー・ピーク ナサニエル・ウッド ビクター・ヘンリー ブラジリアン柔術 ブルーノ・シウバ ボクシング マイク・ブリーデン マゴメド・アンカラエフ ムイン・ガフロフ ムハマド・モカエフ モハメド・ヤヒア ヴィクトリア・ダダコワ

【UFC294】初のUAE人UFCファイター誕生=モハメド・ヤヒア「アブダビは世界のファイト・キャピタル」

【写真】天窓から灼熱の後光がヤヒアを照らす(C)MMAPLANET

21日(土・現地時間)、UAEはアブダビのエティハド・アリーナで開催されるUFC 294「Makchachev vs Volkanovski 2」では、史上初のUAE生まれでUAE育ちのMMAファイターが誕生する。
Text by Manabu Takashima

メイン登場の世界ライト級王者イスラム・マカチェフ、コメンで戦うカムザト・チマエフ、ビクター・ヘンリーと注目のバンタム級マッチが控えるジャビッド・バシャラットなど、中東のみならず欧州、ロシアからもムスリム・ファイターが集まる同大会。チマエフが近頃スウェーデンからUAEの国旗の下で戦うことを決めたが、ドバイで生まれ&在住のモハメド・ヤヒアこそが、正真正銘のアラブ首長国連邦産のUFCファイターだ。

ライト級でトレヴァー・ピークと戦うヤヒアは、UFCファイターを目指しカンフージムでキックを始めると、プロMMA初陣から9年目で世界最高峰に辿り着き、母国で初陣を迎えることとなった。そんなヤヒアに初インタビューを試みた。


──モハメド、最初にY A H Y Aという綴りですが、発音はどのようになるのか教えていただけないでしょうか。

「ヤヒアだよ。ヤ・ヒ・ア」

──モハメド・ヤヒアですね。ありがとうございます。アラビア語の発音方法がまるで理解できおらず。そのモハメドですが、UAE初のUFCファイターとして母国大会でトレヴァー・ピークと対戦します。今の気持ちを教えてください。

「とても良い感じだ。国を代表して戦うことを誇りに思う。この国を代表してUFCで戦うことが、ずっと夢だったからね。繰り返すけど、誇りだし幸せなことだ」

──モハメドのプロMMAデビューは、2014年の3月。もう8年半も前になりますが、なぜMMAファイターになろうと思ったのでしょうか。

「14歳の時にTVでUFCを視た。どこか、MMAのトレーニングができる場所はないか探し始めたんだ。最終的に何か格闘技ができる場所として、カンフーのジムを見つけることができた」

──カンフーですかっ!!

「そうだよ(笑)。当時のドバイには、MMAの練習ができる場所はなかった。ブラジリアン柔術のアカデミーは少しあったけど、ほとんどが打撃のジムだったんだ。グラップリングができるところは、本当に少なかった。でも、そのジムではキックボクシングもならうことができて、アマチュアでキックの試合に出るようになった。アマ・キックの戦績は22勝0敗だよ。18 歳……19歳の時かな、MMAの練習に参加するようになった。TK MMAで」

──TK MMAということは、タム・カンの?

「そうだよ。UAEで一番大きなMMAジムだ。今やカムザット・チマエフを世界中からファイターが集まっている」

──打撃出身なので、モハメドのストロングポイントはストライキングと日本のファンに紹介して問題ないですか。

「僕としては、自分はオールラウンド・ファイターだと思っている。ただ、やっぱり立って打撃で戦うことが好きだね。でも、どの局面でも戦うことができるよ。だからこそ、打撃がより生きてくる。結果、UAEWでUAEWアラビア・ライト級チャンピオンになり、UFCと契約できた。そして、週末には国を代表して、世界最大のステージで戦う。凄くハッピーだよ。」

──初のUAEからのUFCファイターになりましたが、今後はこの国のMMAを引っ張る立場にありますね。

「初めてUAEからUFCファイターになったことも、非常に誇りに思っている。UAEでMMAは急激に発展しているんだ。アブダビは世界のファイト・キャピタルになろうかという勢いだ。柔術、キックボクシング、ボクシングで世界最大のイベントが開かれ、UFCでもとても重要な大会開催地になっている。

UAEの子供達が、UFCファイターを目指そうと思った時、自分の国の選手がそこにいるかどうかはとても大切になってくるはずだ。僕はUAE初のUFCファイターになったけど、絶対に最後にはならない。この国では時間を掛けて、MMAへの投資が続いている。IMMAFの世界大会を開くように、アマチュアMMAの発展にもしっかりと力を注いでいる。UAEのMMAには、素晴しい未来が待っている。そんな母国で最初のUFCファイターになれたことは、とても嬉しい」

──では対戦相手のトレヴァー・ピークの印象を教えてください。

「タフな相手だけど、なんら特別なところはない。打撃にしてもそこまで秀でているモノでなく、レスリングもそうだ。どこの局面でも僕が上回っているだろう。自分の力を披露するのに、完璧な相手といえる。全力で殴って、蹴って──UFCにあっても、自分がハイエストレベルのファイターだということを証明したい。何かがオクタゴンのなかで、起こる。そんなファイトを皆に見て欲しい」

■視聴方法(予定)
10月21日(土・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS
午後10時30分~U-NEXT
10月22日午前3時~PPV

■UFC294対戦カード

<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラム・マカチェフ(ロシア)
[挑戦者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)

<ミドル級/5分3R>
カマル・ウスマン(米国)
カムザット・チマエフ(UAE)

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・アンカラエフ(ロシア)
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
イクラム・アリスケロフ(ロシア)
ヴァレリー・アウベス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(ロシア)
ムハマド・モカエフ(英国)

<ライト級/5分3R>
モハメド・ヤヒア(UAE)
トレヴァー・ピーク(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)
ビクター・ヘンリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
セドリクス・デュマ(米国)
アブ・アザイター(ドイツ)

<ライト級/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
マイク・ブリーデン米国)

<フェザー級/5分3R>
ナサニエル・ウッド(英国)
ムハンマジョン・ナミモフ(タジキスタン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジン・ユフレイ(米国)
ヴィクトリア・ダダコワ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ブルーノ・シウバ(ブラジル)
シャラブジン・マゴメドフ(ロシア)

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MMA MMAPLANET o RIZIN Road to UFC UFC UFC294 アレックス・ヴォルカノフスキー アンシュル・ジュビリ イクラム・アリスケロフ イスラム・マカチェフ カマル・ウスマン カムザット・チマエフ キック キム・ギョンピョ サイド・ヌルマゴメドフ ジェカ・サラギ ジャビッド・バシャラット ジョニー・ウォーカー ティム・エリオット トレヴァー・ピーク ナサニエル・ウッド ビクター・ヘンリー ブルーノ・シウバ ボクシング マイク・ブリーデン マゴメド・アンカラエフ ムイン・ガフロフ ムハマド・モカエフ ヴィクトリア・ダダコワ

【UFC294】初インド人UFC勝者へ──。アンシュル・ジュビリ「人々の代表として責任感を持って戦わないと」

【写真】受け答えが、表情に比例してソフトなジュビリ(C)MMAPLANET

21日(土・現地時間)、UAEはアブダビのエティハド・アリーナでUFC 294「Makchachev vs Volkanovski 2」が開催される。実は同国の労働力は外国からの出稼ぎの人々によって支えられており、彼の地に住む人々の人口比ではインド人は35パーセントを数えるといわれている(※UAE政府は数値を公開していない)。
Text by Manabu Takashima

そんなアブダビ大会で、2人目のインド人UFCファイター=アンシュル・ジュビリが、同国のMMAファイターとして初めての勝利を目指し、マイク・ブリーデンと対戦する。Road to UFC2021ライト級優勝ジュビリは、準決勝でHEATやAngel’s FCでライト級王者となり、今ではRIZINと主戦場とするキム・ギョンピョを破り、一躍注目されるようになったファイターだ。

テイクダウンにも対応した確かなボクシング技術の持ち主に、Road to UFC優勝からの人生の変化について尋ねた。


──アンシュル、今日はインタビューを受けていただきありがとうございます。

「UFCファイトウィーク、初のインタビューをRoad to UFC前にインタビューをしてもらった日本の記者の人とできて凄く嬉しいよ」(※同インタビューのあと、ジュビリは1時間以上のインド・メディアとの取材スケジュールが入っていた)

──ただ、あの時の自分はインド人選手が珍しくてインタビューをさせていただいた次第で。まさかRoad to UFCで優勝するとは思っていなかったです。特にキム・ギョンピョというアジア最強クラスのファイターが出場していたので。

「準決勝のキム・ギョンピョ戦はとにかく、彼の前に立って思い切り戦う。それだけを考えていたんだ。知っての通り、彼の評価の方が高かった。彼は僕より才能もあっただろう。でも、とにかく勝って決勝にいきたいと思っていた」

──結果、番狂わせのスプリット判定勝ちを収め。決勝のジェカ・サラギ戦は予想通りのフィニッシュ勝利でした。Road to UFCで優勝した時の達成感はいかほどのものだったでしょうか。

「Road to UFCの決勝で優勝した時は、自分のなかで『やるべきことをやった』というぐらいの嬉しさだったんだ。どの試合でも感じていたのと同じで、『勝てて良かった』と。でもインドに帰国すると、自分の世界が確実に変わっていた。大騒ぎになっている周囲を見て、『あぁ、何かを僕はやり遂げたんだな』という気持ちが初めてわいてきた。

と同時に、インドの人々の代表として責任感を持って戦わないといけないと思うようになったよ。彼らの夢を、僕が実現するんだって」

──その変化に戸惑うことはなかったですか。

「UFCファイターになって、メディアからの注目という点では全く変わったよ。そして、賞賛されることが増えた。本当にそこは変化したけど、僕はRoad to UFCに出場した際に『優勝する』とただ口にしていたわけじゃない。本当にそのつもりだったから、UFCと契約したら、自分の生活が変化する準備もしていた。だから、戸惑うことはなかったよ」

──なるほど、勝てたら……というような想いではなく、そこまで強い意志を持っていたのですね。アンシュルが契約したことで、インドにおけるUFC人気が高まっていると感じることは?

「そうかもしない……僕がRoad to UFCと契約し、そしてUFCと契約を結べたことでUFCを知った人も確かにいる。同時に僕のことを応援してくれても、あまりUFCのことを知らない人達も結構いるんだ。ただ単に僕がインドを代表して、国際的な舞台で戦うということで応援をしてくれて」

──では、変化という部分ですが練習環境など。UFCとサインしてから変わったことはないですか。

「今回のUFCデビュー戦に向けて、バリのSOMA FIGHT CLUBで練習してきた。ロシアからボクシング・コーチ、キックのコーチはニュージーランドから来ていて、凄くレベルの高いトレーニングができたよ。グラップリングもそうだし、いつか米国に行って練習をするようになりたいと考えているけど、今はその必要がない。現状ではSOMA FIGHT CLUBとインドのニューデリーにあるクロストレイン・ファイトクラブを行き来していて、十分なトレーニングを積むことができている」

──ところで今回はアブダビでUFCデビュー戦を戦いますが、UAEには300万人以上のインド人労働者の人が住んでいて、UAEで一番多い人口らしいですね。

「まず、この素晴らしいカードが並んだイベントでUFCデビューできることを本当に感謝している。そして、アブダビにやってきてインドの人々からも熱烈な歓迎を受けているよ」

──では対戦相手のブリーデンについて、どのような印象を持っていますか。現状、UFCでは3連敗の選手です。

「UFCに弱い相手はいないよ。でないと、UFCで戦うことはできない。Road to UFCで僕が戦ったキム・ギョンピョのことをアジア最強クラスと言っていたけど、つまりそういうことだよ。僕は彼に準決勝で勝って、UFCファイターになった。UFCとは、そういうレベルにある舞台だ。対戦相手が3敗だからといって絶対的に軽視することはないし、勝利を手にするために本当に厳しい練習をしてきた。UFCデビュー戦は、僕にとっては世界戦に等しく重要な試合で、ここで勝ってさらに前進するために負けられない。ブリーデンは打撃もグラップリングも強い。ただし、僕はどの局面でも彼より優れている。初回で倒すつもりでいるよ。

見ている人々が退屈な想いをするような試合だけはしたくない。ケージのなかで、皆に喜んでもらえる試合をする。もちろん、日本のUFCファンの皆のためにも、ね」

──ありがとうございます。

「バリで日本の人達と触れ合うこともあった。凄く良い感じの人たちばかりで。なんといっても僕は日本食が大好きだから、いつか日本で戦いたいと思っている。日曜日の試合はアーリープレリミだけど、アーリープレリムのメインだ(笑)。日本の皆にもチェックして、応援してほしい」

■視聴方法(予定)
10月21日(土・日本時間)
午後11時00分~UFC FIGHT PASS
午後10時30分~U-NEXT
10月22日午前3時~PPV

■UFC294対戦カード

<UFC世界ライト級選手権試合/5分5R>
[王者]イスラム・マカチェフ(ロシア)
[挑戦者]アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)

<ミドル級/5分3R>
カマル・ウスマン(米国)
カムザット・チマエフ(UAE)

<ライトヘビー級/5分3R>
マゴメド・アンカラエフ(ロシア)
ジョニー・ウォーカー(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
イクラム・アリスケロフ(ロシア)
ヴァレリー・アウベス(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
サイド・ヌルマゴメドフ(ロシア)
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)

<フライ級/5分3R>
ティム・エリオット(ロシア)
ムハマド・モカエフ(英国)

<ライト級/5分3R>
モハメド・ヤヒア(UAE)
トレヴァー・ピーク(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジャビッド・バシャラット(アフガニスタン)
ビクター・ヘンリー(米国)

<ミドル級/5分3R>
セドリクス・デュマ(米国)
アブ・アザイター(ドイツ)

<ライト級/5分3R>
アンシュル・ジュビリ(インド)
マイク・ブリーデン米国)

<フェザー級/5分3R>
ナサニエル・ウッド(英国)
ムハンマジョン・ナミモフ(タジキスタン)

<女子ストロー級/5分3R>
ジン・ユフレイ(米国)
ヴィクトリア・ダダコワ(ロシア)

<ミドル級/5分3R>
ブルーノ・シウバ(ブラジル)
シャラブジン・マゴメドフ(ロシア)

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【UFC294】ウスマンと対戦するチマエフ「おじさんから教わることなんて無いよ。ジムでコーチでもしていたほうがいい」

488: 実況厳禁@名無しの格闘家 2023/10/20(金) 14:17:45.46 ID:l5Vhec6qd
ウスマンミドルでも全然身体ゆるくないじゃん
と思ってチマエフの計量見たらちょっとシェイプ凄すぎるなこれ…


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