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MMA MMAPLANET o UFC UFC276 アレックス・ヴォルカノフスキー キック マックス・ホロウェイ

【UFC276】ヴォルカノフスキーが、ホロウェイを完封。ライト級でチャンプチャンプ対決をアピール

<UFC世界フェザー級選手権試合/5分5R>
アレックス・ヴォルカノフスキー(豪州)
Def.3-0:50-45.50-45.50-45
マックス・ホロウェイ(米国)

まず距離を詰めていくホロウェイが、大きく踏み込んでローや前蹴りを見せる。ステップイン&蹴りというリズムで距離を詰めるホロウェイの左ボディストレートに、ヴォルカノフスキーが左フックで迎え撃つ。ミドルを蹴り合った両者、ヴォルカノフスキーが右ストレートを伸ばす。左から右のチャンピオン、ガードを上げて防いだホロウェイだが右を当てられる。蹴りのステップインに右を合わせ、右ローを入れたヴォルカノフスキーがワンツーも空振りに。ヴォルカノフスキーの右に、ホロウェイは右ヒザを狙う。

右ストレートが速い王者、ホロウェイは左ハイを蹴っていくが、直後に左ジャブを被弾し、前に出てきたヴォルカノフスキーの右で殴られる。その右から左を当てたヴォルカノフスキー、ホロウェイは一瞬動きが止まる。クリンチの攻防から離れると、ホロウェイが打ち下ろすように右を決め、さらに右をややショート気味に打ち込む。挑戦者がスピニングバックフィストを放ったところで初回が終了──チャンピオンのラウンドとなった。

2R、ホロウェイの前進を左で止めるヴォルカノフスキーは、ワンツーから左ジャブ、そして右フックを入れる。圧を掛けるホロウェイだが、ジャブを当てたヴォルカノフスキーが組んでボディロック、エルボーを打ちつける。そのままケージに押し込み、ワキを潜ってバックに回ったチャンピオンは、胸を合わされると同時にエルボーを当てて離れる。

ホロウェイは既に目の上を大きくカットしており、かなりの流血が確認できる。ジャブを有効に使い、右を打ち込むチャンピオンの攻勢が続く。ホロウェイは左右のハイを見せ、ヴォルカノフスキーは右ボディを決める。残り1分を切り、ホロウェイが右をヒットさせたが、右インローで姿勢を乱してしまう。ジャブにも右フックを入れワンツーにつなげたヴォルカノフスキー、がスピニングバックフィストをかわして2Rも終わった。

3R、左ジャブから右ストレートをヒットさせたヴォルカノフスキー。その右にホロウェイも右を合わせようとする。ジャブから鋭い踏み込みで右を振るったホロウェイだが、ヴォルカノフスキーがしっかりと見てかわす。左ハイはブロックしたヴォルカノフスキーが、ワンツーを3度連続で打ち、後ろの4発はホロウェイに届く。挑戦者も左をヒットしたが、ヴォルカノフスキーがワンツーからスリーを当て、ヒザ蹴りには組みつきボディロックへ。

ホロウェイは距離を潰され、ヴォルカノフスキーがスピニングバックエルボーを放って離れる。左をかわして右をヒットしたヴォルカノフスキーが、ワンツーからジャブを続ける。ホロウェイの左ミドルに、右を合わせたヴォルカノフスキーは、クリンチもワンツーを打って離れる。そのヴォルカノフスキーも額をカットしており、試合は4Rへ。

4R、縦に眉の辺りが割れ、流血が多いホロウェイとチャンピオンが健闘を誓ってタッチグローブ。組んでケージに押し込みつつ、パンチを連打したヴォルカノフスキーがすぐに組みつきなおす。フック、アッパーを打って離れるとホロウェイもヒザを入れる。それでも打撃の防御、攻撃の精度でホロウェイを上回るヴォルカノフスキーが、試合の流れを譲らない。

さすがに両者揃って手数が減ってきたが、より疲弊しているのは明らかにホロウェイだ。ジャブ、右ストレートでリードする王者に対し、ホロウェイが右に組んでいくが、すぐに離れる。ここからホロウェイは手数を増やし、スピニングバックキック、左ハイを繰り出す。それでもジャブ、右をしっかりと当てるヴォルカノフスキーに、ホロウェイは回転系の技が増えてきたか。

最終回、激しい流血に見舞われた挑戦者がジャブで前に出ると、王者ヴォルカノフスキーがローやワンツーで対応する。ここでホロウェイが組みを選択したが、逆にケージを押し込む。回って離れたホロウェイ、ローからハイと攻撃を見せるが、ヴォルカノフスキーが攻撃も良く見えている。反撃の糸口が見つからず、組みいったホロウェイだがヴォルカノフスキーが逆に押し込みエルボー打って離れる。

過去2度の試合とは違い、熱戦ではあるが完全にヴォルカノフスキーの流れのままで、ホロウェイに有効がないまま試合は残り1分を切る。ここからもクリーンヒットを許さなかったヴォルカノフスキーは、試合が終わると笑みを浮かべて拳を見せてケージの中を一回りした。

ホロウェイのパンチがここまで当たらない試合というのは、記憶にない。結果はジャッジ3者とも50-45でヴォルカノフスキーを支持、ここまで強さを見せつけるとフェザー級に敵なし状態だが──ライト級転向を尋ねられ、2階級で戦っていきたいとチャンプチャンプを目指すことを明言した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC276 アレックス・ポアタン・ペレイラ イスラエル・アデサニャ ショーン・ストリックランド

【UFC276】精度&威力、タイミング。MMAを越えたパンチ。ペレイラがストリックランドを完全KO

<ミドル級/5分3R>
アレックス・ポアタン・ペレイラ(ブラジル)
Def.1R2分36秒by KO
ショーン・ストリックランド(米国)

ペレイラがローからジャブを伸ばす。前に出るストリックランドにローを蹴り、引き続きジャブを放つペレイラは左ミドルを蹴って右ストレートを伸ばす。ストリックランドもジャブ、前蹴りで前に出る。顔面、腹、足へとペレイラが攻撃を散らす。さらに右ストレートを当て、ボディを伸ばす。ストリックランドは、そのまま圧を掛けるかのように前進を続けたが、ペレイラは左フック一発でダウンを奪い、起き上ってきたところに右ストレートを続ける。2発とも、完璧にアゴを打ち抜いた正確無比なパンチでペレイラが、秒でストリックランドを倒した。

「彼が試合前に何を言おうが、僕と戦ってくれたことに敬意を持っている。僕らには完璧な作戦があった。カーフからボディと狙っていくね。多くの人が僕がイスラエル・アデサニャに勝ったのはMMAじゃないというけど、今日ランク4位を倒したからね。皆、今夜はアデサニャを応援してくれ」とペレイラは勝利者インタビューで話した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC276 ブライアン・バルベレナ ボクシング ロビー・ローラー

【UFC276】接近戦のみ。序盤攻勢のローラーが、勢いを増したバルベレナのヒジからのラッシュでKO負け

<ウェルター級/5分3R>
ブライアン・バルベレナ(米国)
Def.2R4分47秒by TKO
ロビー・ローラー(米国)

右ローをまず蹴ったバルベレナに対し、ローラーは左ストレートを打つぞと──見せる。バルベレナはカーフを続け、ローラーは右フックから左ボディ、そして左ストレートを決める。再度ボディを左で殴ったローラーの右フックに、バルベレナが左フックを合わせ右を入れる。ケージを背負ったところからステップインし左を当てたバルベレナだが、ローラーも右を返す。接近戦で頭を振って殴り合い上等のローラーが左アッパーをヒットさせる。さらに左フック、右と続けたローラーは、バルベレナの左右のボディにも右を返す。打って打たれてという展開のなかで、相打ちも見られる。

ボディ、顔面と互いに打ち合うと、バルベレナがカーフを蹴ってパンチの回転数がローラーを上回って来る。さらにエルボーを決めたバルベレナだが、ローラーがアッパーを決めると間合いを外す。ボディ、右フックを決めたローラー、バルベレナがエルボーからボディもワンツーを被弾する。手数はバルベレナ、インパクトはローラーというなかでバルベレナがハイでバランスを崩した直後に時間となった。

2R、MMAグローブでのボクシング&カーフ(バルベレナのみ)という試合展開から、どのような流れとなるか。まず圧を掛けたのはバルベレナで、オクタゴン中央を取る。それでもパンチを交換すると、ケージを背負ったバルベレナが右ジャブを被弾する。さらにステップジャブで姿勢を乱したバルベレナに、ローラーが左ミドルから右ジャブを続ける。バルベレナのワンツーも、ローラーは中を取ってワンツーを逆に決める。バルベレナは左ストレートで前に出る。そのステップインに左を当てていったローラーは、右ジャブにつなげる。

バルベレナが打って来るところでパンチを入れるローラーが優勢も、数が増えると押される場面も。と左を被弾したローラーが、パンチを受けながら下がるように。バルベレナはここで右縦ヒジを決め、連打につなげる。ローラーも前に出てパンチを打ち合うが、右ルボーを連打されたローラーは下がって、動きが落ちる。バルベレナはボディにもパンチを散らし、右フックを決めるとローラーの動きが止まる。逆に勢いをつけて連打したバルベレナを見て、レフェリーが試合を止めた。

「夢が実現した。良いパンチ、良いプレッシャー、良いタイミング、彼は絶対的なレジェンドだ。彼とここで戦えて本当に光栄だった」と勝者は話した。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC276 キック ショーン・オマリー ペドロ・ムニョス

【UFC276】期待の一戦は盛り上がる前にオマリーの指が、ムニョスの右目に入りノーコンテストに

<バンタム級/5分3R>
ペドロ・ムニョス(ブラジル)
NC. 2R3分08秒
ショーン・オマリー(米国)

構えをスイッチするオマリー、ムニョスも前手を変えながらカーフを蹴っていく。前蹴りを捌いてカーフを蹴ったムニョスは、オマリーのカーフはチェックする。慎重に間合いを測る展開が続き、オマリーが後ろ回し蹴りを見せる。オマリーも左カーフをカットし、右ストレートを届かせる。と、前蹴りが急所に入ったとムニョスがアピールし試合が中断される。再開後、オマリーが右を見せてから左を打っていく。下への蹴りを多用するムニョスに対し、オマリーはノーガードで左右にステップを踏んで誘う。

このまま神経戦が続き、残り30秒を切る。オマリーはここでもスピニングバックキック、ムニョスも同じ技を見せる。と、最後の5秒で横に一回転して手を広げたオマリーが、その刹那3度目の後ろ回し蹴りを見せて時間となった。

2R、まずはオーソで対峙した両者。蹴り終わりにもムニョスはオーソを続ける。と1分を前にしてスイッチしたムニョスの顔面をオマリーの後ろ回し蹴りがかすめる。飛び込んで右や左を単発で伸ばすオマリーに対し、ムニョスもカーフからの攻撃がほぼない。半分が過ぎてオマリーがジャブを届かせ、ステップインしたムニョスはアイポークがあったとブレイクを要求した。

右目が開けられないムニョスを見て、レフェリーがドクターを要請する。「見えない」と告げるムニョス──試合続行不能でNCとなった。期待の一戦は、両者がほぼ交わることなく突然の幕切れを迎えてしまった。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC276 ジェイリン・ターナー ブラッド・リデル

【UFC276】MMAが詰まった45秒。ターナーがカウンターを右を入れ、ギロチンでリデルを秒殺

<ライト級/5分3R>
ジェイリン・ターナー(米国)
Def.1R0分45秒by ギロチン
ブラッド・リデル(ニュージーランド)

長身、細身のターナーがリデルのローに右ストレートを合わせる。続く左ハイは空振りなったが、左アッパーを放つ。たまらず組みついたリデルに対し、ターナーはギロチンに捕えて潰すと、そのまま背中をつかせる。ターナーはヒザを越えてマウントを奪うと、直後にリデルが力なくタップした。

テイクダウンディフェンスとポジショニング、そしてサブミッションという流れを見せた勝者は「ここにはフィニッシュしにきた。皆に楽しんでもらうことが俺の仕事なんだ」とクールに語った。


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MMA MMAPLANET Report UFC UFC276 ジム・ミラー ドナルド・セラーニ ブログ

【UFC276】ジム・ミラーがUFC最多勝利。ギロチンに下ったセラーニはグローブを置き「完璧な」引退へ

<ウェルター級/5分3R>
ジム・ミラー(米国)
Def.2R1分32秒by ギロチンチョーク
ドナルド・セラーニ(米国)

右から左を振るって前に出たセラーニ。バックステップでかわしたミラーは、左カーフを蹴る。慎重な立ち上がりのなかでセラーニが左ロー、右前蹴りを見せる。左を入れて前に出たミラーは、左ミドルを蹴る。右の蹴りを返したセラーニは、ミラーの前進にワンツーを放つ。ミラーは左を打ちながら距離を詰めようとしたが、セラーニがヒザで迎え撃ちパンチを纏める。しかし、セラーニは続く左の蹴りをキャッチされテイクダウンを奪われる。

セラーニの腕十字に即反応したミラーは、手首を掴ませずに殴っていく。ミラーはシングルを受け止め、三角を狙いながら引き込む。しっかりと肩を入れ、ヒジを張って防いだセラーニに対し、ミラーはハイガードから腕十字へ。立ち上がって振り落としたセラーニが、足関節を狙ったところで初回が終わった。

2R、セラーニは初回と同様に前蹴りを突き離そうとする。そうはさせるかとステップインしつつ左で殴ったミラーは左ミドルを蹴る。同じタイミングで左ハイを放ったセラーニがスリップして起き上り際に、ミラーはギロチンで捕らえて引き込む。クローズドで絞めあげるとセラーニがタップした。

と、勝利者インタビューの前にセラーニはカウボーイハットとMMAグローブをキャンバスに置く。そしてマイクを向けられると、満面の笑みを浮かべ「ありがとう。ベガス。長い間叩き続けてきて、もう起き上ることが困難になってしまった。もう誰とも戦えない。ムービースターでも目指そうかな(笑)。ベガスで、満員のファンの前で、君(※ジョー・ローガン)と話し、息子の前で最後を迎えるのは完璧だよ。いつか殿堂入りしたいね。サンキュー・ソーマッチ、UFC」と話したセラーニはカウボーイハットを被った2人の息子を両手で抱き上げた。

セラーニの引退に感極まった表情のミラーは、UFC再勝利を挙げたことを告げられ「最高だよ。でも、今はチョット……カウボーイは伝説だ。彼を見て、やってきた。本当に寂しい。この試合は特別だった。ここまで試合を重ねてきた人間同士の試合は、もうないだろう。キックは首に当たって、意識が飛びそうになったけどギロチンにとることができた」と語った。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC276 イアン・ギャリー ゲイブ・グリーン ヘンリー・フーフト

【UFC276】仕留めきれず、圧倒できなくとも致命的な打撃は食らわずギャリーがグリーンを下しUFC3連勝

<ウェルター級/5分3R>
イアン・ギャリー(アイルランド)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ゲイブ・グリーン(米国)

サウスポーのグリーンが右ジャブを伸ばし、右ローを蹴っていく。右ヒザから右を見せたギャリーが右ハイを蹴っていく。左右に動き、右インサイドローを蹴ったギャリーはグリーンの左→右のコンビをかわし、左ローを蹴る。左を入れたグリーン、ギャリーもすぐに左を返すが、近い距離でガードが低いのは危ない。

飛び込んで右を打ったグリーンだが、すぐさまギャリーがワンツーを打ち返す。グリーンが予想以上に落ち着いた試合の組み立てをしボディを殴る。ケージ際、その左ボディを被弾したギャリーがワンツー、右を入れてパンチを纏める。右の相打ち後に右前蹴りから間合いを取り直したギャリーは、オーソで構えたグリーンにジャブを当てる。残り30秒、ギャリーは組んできたグリーンにヒザを入れ、ワンツーからスリー、そして右ハイと攻撃を纏めて時間を迎えた。

2R、「急ぐな」というヘンリー・フーフトの指示を受けたギャリーは、右ローでグリーンの姿勢を乱す。さらにローには右を当て、ジャブから左ハイを繰り出す。右ハイに続き、ワンツー&スリー・フォーと攻撃をまとめたギャリーに対し、グリーンはアイポークがあったとアピールし試合が中断する。再開後、左ハイを蹴られたグリーンが左を振るって前に出る。ギャリーはここで組んでクリンチゲームへ。グリーンも譲らず、ケージにギャリーを押し込む。ギャリーはボディロックから大内刈りでテイクダウンを奪い、そのままマウントを奪取する。背中を譲って前方にギャリーを落としたグリーンがバックを取る。向き合ったギャリーはヒザ蹴りがパンチを纏め、間合を取り直したグリーンに左ジャブを打っていく。左右の粗いが、鋭いフックで前に出たグリーンが、得意のパターンに持ち込むが。乱打戦になりそうな展開でギャリーはミドルからワンツー、左は空振りする。グリーンは右ローを3発入れて、左を顔面に打ち込んだところでラウンド終了となった。

最終回、今度は「そんなに待つな」というアドバイスを受けたギャリーはローから前に出てくるグリーンにカウンターの右を当ててダウンを奪う。左腕を差して立ち上がったグリーンがテイクダウン狙いからバックに回る。ギャリーは胸を合わせてヒザ蹴り、グリーンの大振りのパンチをかわして右から左のワンツーをヒットさせる。

スピングバックフィストにも右を当てたギャリーは、ワンツーで右をヒット。さらにジャブを当てるが、グリーンも前進を続ける。ギャリーは左オーバーハンドをかわして右を伸ばすが、グリーンも跳びヒザの着地に左を打っていく。足を使いつつ、着実にパンチを当てるギャリーは、右ヒザからジャブを連続で見せて右ストレートに繋げた。グリーンも最後まで前進をやめなかったが、判定では勝ち目はなかった。フルマークの判定勝ちでギャリーはUFC3連勝とした。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC276 ケルヴィン・ガステラム ドリキュス・デュプレシー ブラッド・タヴァレス

【UFC276】TDに失敗しパンチを被弾しても、とにかく前進、前進、また前進。デュプレシーがタヴァレス下す

<ミドル級/5分3R>
ドリキュス・デュプレシー(南アフリカ)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ブラッド・タヴァレス(米国)

まず左ハイを狙ったデュプレシーが、右ローを蹴る。さらにワンツーで前に出たデュプレシーだが、続くステップインに右を合わされる。ここでシングルに出たデュプレシーは、ボディロックでタヴァレスを押し込むも、逆にテイクダウンを許して下にされる。ハーフのデュプレシーにエルボーをうちつけたタヴァレスは、ケージに際に移動されても手首をコントロールして立たせない。

デュプレシーはシングルレッグから、ダブルレッグでケージにタヴァレスを押し込む。ボディロックから大内のような動きをすかされ、腹ばいにされたデュプレシーがすぐに立ち上がってクリンチへ。自ら離れたデュプレシーはテイクダウン、打撃ともに前のめりで姿勢が悪い。その体が流れ気味のパンチにカウンターを入れたタヴァレス。動きが止まったデュプレシーが組んでクリンチへ。体を入れ替えられてから離れたデュプレシーは、スピニングバックフィストも前蹴りを入れられ初回を落とした。

2R、蹴り合いからパンチの交換、ヒザを入れたデュプレシーが荒いままだが右がタヴァレスを捕らえる。左目の周囲をカットしたタヴァレスに、サウスポーから左ハイを蹴っていく。タヴァレスは右ミドルを返し、ステップインにアイポークがあったとアピールしたデュプレシーはスピニングバックエルボー、前に出て左を打ち込む。

タヴァレスはこの勢いに押されるように真っ直ぐ下がりつつ、右フックを返す。右からテイクダウン狙いもしっかりと組めなかったデュプレシーは、ワンツーで飛び込む。肩で息をするデュプレシーに対し、流血が見られるもののデュプレシーが効果的な動きをし、前進を左ジャブで止める。前蹴りも有効に使うタヴァレスは、ローの蹴り合いから右を被弾、さらに左を受けてバランスを崩すと、デュプレシーがラッシュを掛け時間に。

最終回、「基本的な反応で良いんだ。前に出てきたところで右を中心に当てろ」という指示を受けたタヴァレスだが、右からワンツーとデュプレシーの勢いに押され気味になる。蹴りを出し、ジャブや右を振るってもデュプレシーが前に出てくる。そこにハイからミドルを決めたタヴァレスだが、ワンツーの右を被弾する。左を見せてからの右が遠い距離からでも当たるようになったデュプレシーは、肩で息をしながらワンツー&左ミドルというコンビネーションを見せる。

思い切り力の入った攻撃を続けながら、なんとかスタミナを持たせているデュプレシーが右を振るって前に出る。タヴァレスも前蹴り、左ジャブを繰り出すが、右を2発連続で受ける。キレーな打撃のタヴァレスが、デュプレシーの勢いに右を打たれる。右ストレートから後ろ回し蹴りと、疲れているようで動き続けるデュプレシーが右をヒットさせ、ヒザ蹴りに続きまたも右を打ち込む。どれだけ疲れ、攻撃を当てられようとも前に出続けて右を当て、ヒザに続けたデュプレシー。タイムアップまで動き続けた結果、ジャッジ3者から29-28の支持を得てオクタゴン3連勝を決めた。

「体が滑って、組みから打撃戦に切り替えた」というデュプレシーは4月に対戦が流れたケルヴィン・ガステラム戦をアピールした。


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MMA Report UFC UFC276 アンドレ・ムニス ブログ ユライア・ホール

【UFC276】腕十字は極まらずとも、アンドレ・ムニスが危なげなくユライア・ホールから判定勝ち

<ミドル級/5分3R>
アンドレ・ムニス(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ユライア・ホール(米国)

サウスポーのムニスが左ハイを見せる。さらに左ミドルを入れたムニスは、待ちの姿勢のホールに対し、左オーバーハンドを狙う。左ハイを当てたムニスは、左ローに右を合わさせそうになる。ホールも右ハイを放つが、右を被弾した直後にシングルレッグでテイクダウンを許す。

ムニスはハーフで殴り、肩固め狙いからパスを決める。ホールは足を戻すとクローズドガードへ。ムニスは右のパンチを連打していく。パス狙いからクルスフィックス、ダースと次々と仕掛けるがムニスがマウントを取る。三角マウント狙いにスクランブルに持ち込んだホールだが、ムニスは慌てずバックに回りグラウンドに持ち込むや両足をフックさせる。絞めよりも腕十字狙いだったムニスだが、残り10秒になるとパンチに転じてこの回を取った。

2R、ハイを蹴り合った両者。ホールが左の打ち終わりに右を当てる。ムニスは下がらずパジャブを伸ばし、テイクダウンの機会を伺う。2度、テイクダウンを切ったホール。笑みを浮かべたムニスは後ろ回し蹴りから右を入れ、シングルレッグへ。ボディロックに切り替え、ケージに押し込んでからテイクダウンを決めたムニスが、ガードの中からパンチを振るう。

ガードが開くと、ハーフ→マウントとポジションを進めたムニスがパンチ、エルボー、鉄槌を落とす。ブリッジを防がれたパンチを続けられたホールは背中を見せる。ムニスはケージを背負った窮屈な状態から、背中をつけて右のパンチを後方から入れる。ここも腕狙いが明確なムニスは最後の10秒で右腕を取るが、ホールは腕を抜いてトップからパンチを連打した。

最終回、ムニスはここも左ハイを繰り出し、ホールが右前蹴りを返す。左をヒットさせたムニスが距離を詰めてダブルレッグへ。シングルに切り替え、足を払ってテイクダウンを決める。ハーフで殴るムニスがパス、ボディを殴ってスクランブル狙いのホールのバックに回る。両足をフックし背中を伸ばすと、仰向けとなったムニスは細かいパンチを打っていく。

腕への仕掛けを警戒しているホールは、仕掛けがあるまで胸を合わせにいかずに立ち上がる。耐えられず、自らスラム狙いのような形でグラウンドに戻ったホールは最後の10秒で胸を合わせることに成功したが、反撃の時間は残っていなかった。最終回のフィニッシュでなく、ポジション維持でムニスがフルマークの判定勝ちを手にした。


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MMA MMAPLANET o UFC UFC276 ジェシカ・アイ メイシー・バーバー

【UFC276】バーバーがクリンチでヒジ、離れては蹴りを交え快勝。敗れたジェシカ・アイは引退へ

<女子フライ級/5分3R>
メイシー・バーバー(米国)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ジェシカ・アイ(米国)

オーソからすぐにスイッチしたバーバーが、ワンツーで近づくと首相撲&ヒザを放つ。ケージにバーバーを押し込んだアイは、頭をアゴの下に押し付け右腕を差しあげていく。ウィザーで譲らず、ヒザを見せるバーバーがヒジを打っていく。スペースを創ったバーバーはヒザ蹴り、左エルボーを打ちつけて体を入れ替える。

ヒジを被弾したアイは、離れたバーバーとのパンチの打ち合いは優勢で再び組んでケージへ。バーバーは体を入れ替えてエルボーから左右のフックを打っていく。アイは必死に組み直してクリンチの攻防も、ケージに押し込まれる状態が増える。アイが押し返そうとするとヒジを入れるバーバーは、終盤はケージを背負わされてもヒザとヒジを繰り返しラウンドを取った。

2R、初回同様ワンツーで前に出るバーバーが、右オーバーハンドをヒットさせる。アイはここも組んでケージにバーバーを押し込む。左を差すが十分の形に持ち込めないアイに対し、バーバーは体を入れ替えて左のパンチを打っていく。エルボーとヒザを見せて離れたバーバーだが、アイは徹底して組んでクリンチに持ち込む。残り2分40秒で自ら間合いをアイが取り直す。

バーバーの左ハイの直後に組みついたアイが、この試合初めてのテイクダウンを決める。ケージにもたれることができず、背中をつかされたバーバーはハーフで抑えられた時間が続く。しかし、アイは有効なパウンドを落とすことはできず抑えに徹する。ワキ腹にエルボーを打ちつけたアイが、ラウンドを取り返したか。

最終回、バーバーが右前蹴りを顔面に届かせ、左ミドルを決める。さらに左ハイを続けるバーバーが右ジャブを当て、左ハイから右の突きをヒットさせる。そのバーバーの右ストレートに組みついたアイは、ケージに押し込むことができず右を振るう。直後右ハイを蹴ったバーバーが、クリンチ狙いにヒジを入れて離れる。

アイもワンツーからステップインも、バーバーは右を当てハイを放つ。さらに左の前蹴りを決めたバーバーが、アイの踏み込みにしっかり反応し組ませない。残り80秒、組まれ際にヒザを入れ、左ハイを当てたバーバーは、ここでケージに押し込まれるもアイが自ら離れる。バーバーは右を入れ、アイのシングルを切って鉄槌を打っていく。

アイはボディロックに切り替えるも、バーバーは立ち上がってケージを背にしつつヒザやエルボーを繰り出し、タイムアップを迎えた。3-0 の判定勝ちを収めたバーバーは「これが契約最後の試合。契約更新がなるのが待ち切れない、チャンピオンになるために」と笑顔を浮かべた。一方、アイはグローブを外し、「時間が来たわ。2009年UFCを見て、それから戦ってきた。メイシーにコンテンダーシリーズで会って、一人で戦っていた彼女を誘って話をしたの。何かこのスポーツに返せるとしたら、引退してファイターを色々な角度からサポートしたい」と引退を宣言してケージを下りた。


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