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【Special】月刊、水垣偉弥のこの一番:11月 JJ×ミオシッチ「いよいよJJが負ける姿が想像つかない」

過去1カ月に行われたMMAの試合からJ-MMA界の論客が気になった試合をピックアップして語る当企画。背景、技術、格闘技観を通して、MMAを愉しみたい。
Text by Takumi Nakamura

大沢ケンジ、水垣偉弥、柏木信吾、良太郎というJ-MMA界の論客をMMAPLANET執筆陣がインタビュー。今回は水垣偉弥氏が選んだ2024年11月の一番──11月16日に行われたUFC309のジョン・ジョーンズ×スタイプ・ミオシッチ、改めてUFCヘビー級王者としての強さを見せつけたジョーンズについて語らおう。


――今月の一番ではジョン・ジョーンズ×スタイプ・ミオシッチの一戦を選んでいただきました。この試合をセレクトした理由を訊かせてもらえますか。

「これはもうジョン・ジョーンズという選手だからですよね。ジョーンズは僕がUFCに行く前からUFCで戦っている大ベテランで、今でもUFCチャンピオンでい続けているという。何で言うんですかね、『誰もジョーンズには勝てないのか?』という、ちょっとした虚しさを感じた試合でした」

――ジョーンズは今回がヘビー級転向2戦目で体もシェイプされていなかったですし、今回は厳しい試合位になると思っていました。

「ヘビー級になって体も大分デカくなって、あの体を見た時に『今まで通り動けるの?』と思ったんです。そうしたらヘビー級転向初戦のシリル・ガンヌ戦はギロチンで一本勝ちして。でもあの試合は2分くらいで終わった試合だったので、判断できないところがあったんです。試合が長引いたらすぐに失速するんじゃないかなと。それで今回のミオシッチ戦はもっとジョーンズが距離を取って戦うと予想していたのですが、序盤から腹を効かせて自分から攻めたんですよね。しかも1Rにいきなり打撃からの大外刈りでテイクダウンして。あれがあったので2R以降のミオシッチはなかなかパンチの距離に持ち込めなかったですよね。逆にジョーンズは1Rで距離感が分かったので、すぐにダメージを与える打撃を切り替えましたよね」

――水垣さんの分析ではあの大外刈りが試合の流れを決めた、と。ただあの技を武器として持っていたとしても、復帰戦の1Rのあの時間帯で決めるのは普通ではないですよね。

「はい。相手のパンチが見えている状況だったら、ああいう技(大外刈り)でテイクダウンできると思うんですよ。でもミオシッチはハードパンチャーで、ジョーンズ自身も1年8カ月ぶりの試合だった。そういう状況で打撃の距離感を合わせるのは難しいし、序盤からああいう技にトライするのはリスクがあると思うんですよ。でもそういう技をパッとやって決めってしまうという」

――あの動きはジョーンズにしかできないですか。

「動きそのものは特別な技ではないと思いますが、あの状況で決めるのは……やっぱりジョーンズは特別ですね。体格的に恵まれている上に技の引き出しも多くて、もちろんジョーンズも色んな努力をして強くなったと思うのですが、あれはずるいです(苦笑)」

――もはやずるいレベルの強さだ、と。

「はい。しかも普通はあれだけ偉大な選手だったらもっとリスペクトされるじゃないですか。でもジョーンズは色んな問題を起こして、スーパーヒールのポジションを確立している。見ていて面白いというのは違うのかもしれないけど、自分のキャラクターを確立していますよね」

――憎まれ役なのにファイターとしては抜群に強い。ジョーンズにしかできないポジションですね。

「僕もジョーンズと話したことがあるのですが、普段は本当に物静かでオラオラするようなタイプでもないんですよ。以前、DJ.taikiさんがジャクソンズMMAに練習に行った時、空港までの移動手段がなくて困っていたら、ジョーンズが『俺が車で空港まで乗せていってあげるよ』と言って送ってくれたことがあったそうなんです。だから本来はそういう一面も持っている人なんですよね。それなのになんであんなに問題を起こしてしまうんだ?という(苦笑)。僕はジョーンズのことが嫌いとかは一切ないんですけど、あれだけ強すぎるとジョーンズが試合で辛くなった姿・苦しむ姿を見たくなっちゃうんですよね」

――確かに……あまりにも強すぎるので苦戦するジョーンズを見たい気持ちは理解できます。

「そうなんです。今までUFCでも特別なものを感じる選手はいたと思うんですけど、どこかで底が見えてくるというか、そういう試合や負けがあるじゃないですか。でもジョーンズはそれがないんですよね。このまま苦戦することなく引退するとなったら、それはそれで悲しい。僕はミオシッチはジョーンズの相手としてはベストチョイスだと思っていて、ファイターとして試合をしながら消防士という一面もあって、そういう人柄も見えてくるじゃないですか。逆にジョーンズは格闘技は強いんだけど問題を起こしまくる問題児で、ミオシッチにジョーンズを苦しめて欲しかったんですよね。そう思っていたら逆にジョーンズが圧勝してしまうという(苦笑)」

――極端かもしれませんが、ジョーンズがこのまま勝ち続けていくと、恵まれた体格と持って生まれた格闘センスを持った人間には誰も勝てないということになっちゃいますよね。

「そうなんです。僕はダニエル・コーミエーがジョーンズが対戦した時、完全にコーミエー派だったんです。コーミエーはジョーンズと違って技術と技のタイミングを精度を研ぎ澄ましてUFCチャンピオンになった選手で、コーミエーもジョーンズとは真逆のタイプだと思うんですよね。でもいざ蓋を開けてみたらジョーンズがコーミエーに2戦2勝して(※2戦目は試合後にジョーンズがドーピング検査で陽性反応が出たためノーコンテストに変更)。もしかしたらミオシッチだったらコーミエー戦の続きを見せてくれるんじゃないかと思って期待したんですけどね……。ライトヘビー級時代にマウリシオ・ショーグンに勝った頃のジョーンズは怖いくらい強くて、ショーグン戦以降は5Rフルに使って勝つみたいな試合も増えていたと思うんですよ。実際にドミニク・レイエスとやった試合は以前のような強さ・魅力がなくなっていて。それでいよいよジョーンズ政権が崩れる時代が来ると思っていたら、ガンヌとミオシッチにああいう勝ち方をしてしまうわけだから。いよいよジョーンズが負ける姿が想像つかないし、どうしたんもんですかね………と思う以外の感想がないです(苦笑)」

――ジョーンズのスペシャルな部分は一旦抜きにすると、レスリングの強さ+ロングリーチから繰り出す多彩な打撃という意味では、自分の強みや特徴を理解して試合を組み立てていますよね。

「そうですね。レスリングが強くて、あの長いリーチで色んな打撃が出来る。対戦相手からすると中に入り込んで打撃を打ち込たいところですが、いざ中に入ってもレスリングや首相撲でコントロールされてしまう。じゃあ離れたところで戦おうとすると、今度は長いリーチから打撃がバンバン飛んでくる。僕もリーチが長い相手の中に入って殴るのが得意だったのですが、ジョーンズみたいな戦い方をされると、どうしようもないです(苦笑)」

――そういった戦い方の上手さもあるということで。

「技の引き出しそのものが多くて、どの局面でどの引き出しを開ければいいか。そこのチョイスには抜群のセンスがあるし、しっかり戦略を立てるコーチやブレーンがいるんだと思います」

――2025年はトム・アスピナルとの対戦が期待されていますが実現するかどうか…ですよね。

「フランシス・ガヌーとやったらどうなるんだろうと思いますが、ガヌーがPFLと契約しているので現実的ではないじゃないですか。だったらアスピナルだとは思うんですけど、どうなるのかなと」

――もしかしたらこのままジョーンズが引退して、ジョーンズは特別だったと割り切った方がいいのかなとも思ってしまいました。

「どうだろう…僕はジョーンズが負けるまで現役は続けてほしいと思いますね。ジョーンズには恨みもなにもないのですが(笑)、あれだけ強すぎるとどうしても負ける姿が見たくなります」

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00:38 – Daniel Cormier praises Jon Jones
02:18 – Covington says he would “steamroll” Buckley in rematch
02:49 – Deiveson Figueiredo believes Merab will beat Umar Nurmagomedov
03:24 – McGregor posts new training footage, fans NOT IMPRESSED
04:48 – Eric Nicksick and Dewey Cooper discuss worries prior to Francis Ngannou’s last fight
06:41 – Tatiana Suarez is very confident ahead of her fight against Zhang Weili
07:44 – Jiri Prochazka wants TRILOGY with Alex Pereira
09:34 – Conor McGregor vs Logan Paul CONFIRMED?
10:29 – Top Comments

#UFC #MMA #UFC311

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45 KNOCK OUT LFA MMA MMAPLANET o UFC カルロス・モタ キック 栗秋祥梧

【KNOCK OUT】倒す・投げる・押さえる・殴る。モタが無制限キック全開の試合運びで栗秋祥梧に判定勝利

<58キロ契約/3分3R>
カルロス・モタ(ブラジル)
Def.3-0:30-28.30-28.30-28.
栗秋祥梧(日本)

モタが上下のフェイントから右カーフ。栗秋は左フックを狙う。モタがダブルレッグに入ると、すぐにテイクダウンしてハーフガードでトップキープする。栗秋が背中を見せて立ち上がろうとするとモタがバックへ。ここは栗秋の体がロープの外に出てブレイクとなる。再開後、栗秋が左ハイと右カーフを蹴る。モタが右ストレートと左フック、シングルレッグでテイクダウンすると栗秋はクローズドガードを取る。

モタが持ち上げて前に叩き落としてパンチを落とす。パスガードしたモタはニーオンからマウントへ。ここで栗秋はブリッジで上を取り返してパンチ落とす。モタも立ち上がってマットに手をついてカポエイラキック。栗秋がそのまま上になって、立ち上がった状態でブレイクとなる。再開後、栗秋が左の蹴り。モタはパンチで詰めてヒザ蹴り、シングルレッグでテイクダウンする。栗秋はクローズドガードを取ると、パンチを落とす。ブレイク後、モタの右ローに栗秋が右ストレートを狙う。

2R、栗秋が右カーフ、モタがスピニングバックキックを見せる。モタがジャブからダブルレッグに入ると、栗秋の体がロープの外に出てブレイクとなる。再開後、栗秋が右カーフ、モタが前蹴りとジャブ。栗秋はジャブと右ミドルを返す。モタが栗秋の蹴り足を取ってテイクダウンすると、ハーフガードでトップキープして鉄槌と顔面にヒザ蹴り。顔とボディにパンチを打ち続ける。ブレイク後、モタがシングルレッグに入ると、栗秋がロープを掴んでしまう。

モタは再び組みなおしてテイクダウンすると一度立ち上がる。ブレイクになると栗秋が左フックと右ストレート、モタの左フックに左フックを合わせる。モタがダブルレッグで寝かせると、立ち上がってパンチを落とし、前転してのカカト落としも見せる。ブレイク後、栗秋が右カーフと右肘、モタは栗秋の右にダブルレッグを合わせてテイクダウンしてサイドポジションを取る。

3R、モタがワンツー。ここで栗秋が意表をつくダブルレッグでテイクダウンすると、一気にパンチを落としてサッカーボールキックを連打する。これでロープに詰まるモタだったが、体を起こしてダブルレッグでテイクダウンすると、すぐにマウントを取る。栗秋がブリッジで脱出しようとすると、モタがダブルレッグでテイクダウンしてバックへ。亀になる栗秋にパンチを入れる。

何とか動く栗秋だったが、モタがバックキープして殴り続け、両足フックしてバックマウントから殴る。残り30秒になるとモタがマウントからヒジを連打。栗秋も必死にブリッジして立ち上がるが、バックについたモタが後方に投げてテイクダウン。モタがマウントを取ったところでラウンド終了となった。元UFCファイターかつ元LFAフライ級チャンピオンのモタがテイクダウンを織り交ぜた試合運びで栗秋から勝利を収めた。


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AB F1 MMA o UFC  

『UFC on ESPN 63: Covington vs. Buckley』の結果を受けて公式サイトがランキングを更新

2300万人がネットで選んだみんなのきょうの料理ランキングベスト100レシピ


Colby Covington tumbles another three spots in UFC Tampa rankings update, rising Manel Kape climbs to No. 6(MMAmania)

 『UFC on ESPN 63: Covington vs. Buckley』の結果を受けてUFC公式サイトがメディア投票ランキングを更新。以下、ランキングです。続きを読む・・・
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MMA o UFC   コルビー・コヴィントン ホアキン・バックリー

『UFC on ESPN 63: Covington vs. Buckley』ホアキン・バックリー vs. コルビー・コヴィントンを見たファイター・関係者の反応



 『UFC on ESPN 63: Covington vs. Buckley』ホアキン・バックリー vs. コルビー・コヴィントンを見たファイター・関係者のSNSでの反応。続きを読む・・・
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AB F1 MMA News o UFC   エイドリアン・ヤネス ダニエル・マルコス

『UFC on ESPN 63: Covington vs. Buckley』スプリットデシジョンだった試合のジャッジの採点/主要サイトの採点

UFC帝国戦記 1993-2023 [ マイケル・トムセン ]


Daniel Marcos defeats Adrian Yanez(MMA Decisions)

 ダニエル・マルコス vs. エイドリアン・ヤネスのジャッジの採点。Chris Leeが1Rマルコス、2,3Rヤネスで28-29ヤネス勝利。Derek Clearyがフルマークでマルコスで30-27マルコス勝利。Eric Colonが1,3Rマルコス、2Rヤネスで29-28マルコス勝利でした。

 主要サイトの採点は29-28マルコス支持10人、28-29ヤネス支持2人でした。続きを読む・・・
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우마르가 모든 면에서 메랍보다 앞선다 주장하는 전 UFC챔피언, 일리아 토푸리아의 라이트급 경쟁력에 대해 평가하는 모이카노, 우마르의 무패를 깨주고 싶은 메랍 등등

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【RIZIN DECADE】神龍誠と対戦。小さな巨人ホセ・トーレス「ショーティー航空だ。僕が宙を舞わすから」

【写真】待望というか、来日を期待することができなかったフライ級の実力者がRIZINフライ級戦線へ(C)BRAVE CF

31日(火)、さいたま市中央区のさいたまスーパーアリーナで開催されるRIZIN DECADE。その第2部=RIZIN49にホセ・トーレスが初来日を果たし、59キロ契約マッチで神龍誠と対戦する。
Text Manabu Takashima

IMMAF二連覇、プロ転向後は3戦目でTitan FCフライ級王座を獲得すると5戦目でバンタム級を制し2連覇を達成。合計4度の王座防衛の末に契約を果たしたUFCだったが、フライ級冬の時代と重なり1勝1敗で階級閉鎖の流れのなか、バンタム級転向&契約続行でなくリリースを選択した。

トーレスが選んだ再就職先は、バーレーン王国が所有するBRAVE CFだった。結果的に未完に終わったフライ級王座決定トーナメントに出場後に、階級を上げてバンタム級でBRAVE CFの頂点に立った。

厚待遇、レスト・オブ・ザ・レスト級の未知強と戦える砂漠のMMA独立王国で、トーレスはファイター人生のピークを過ごすものかと思われた。そんな身長163センチ、ショーティーと呼ばれる小さな巨人が思いもしないRIZIN参戦へ。しかも今後はフライ級に戻すことも明言した。

ボクシングの距離で戦い続けることができるトーレスは、レスリングでなく柔道、キックでなくムエタイと散打を重視する。そんな北米MMAの枠を飛び越えた――北米MMAの実力者が心躍る日本初戦への想いを語った。


BRAVE CFを日本の人達に知ってもらうためのファイト

──まさかショーティーの試合が、大晦日に日本で見られる日が来るとは思ってもいなかったです。

「ようやくこの日を迎えることができたよ。僕が最初にMMAに夢中になったのはPRIDEを視たからだった。ストリートでPRIDEのDVDを打っている人間がいて(笑)。それを買ってランペイジのスープレックス、皇帝ヒョードルや多くのファイターの試合を夢中になって視ていた。そして今回、PRIDEが行われていて会場で、PRIDEのようにリングで戦うことができる。こんな環境で戦えるなんて、めちゃくちゃエキサイトしているよ。楽しみでしょうがない」

――BRAVE CFに属してギャリアを全うするように感じていたので、この日が来ることが本当に嬉しいです。

「僕は今もBRAVE CFのファイターだ。彼らが僕にこのDECADEイベントで戦う機会を与えてくれた。そしてポケモン、デジモン、ドラゴンボールZと僕が夢中になった夢のような国で戦うことができる。BRAVE CFの元チャンピオンとして、BRAVEのショーツ、BRAVEのTシャツを着て、BRAVEとは違うマーケットで、BRAVEのブランドを知らしめるために戦う。32歳になった僕には、そういう役割もある。BRAVE CFを日本の人達に知ってもらうためのファイト。その機会をマッチメイカーが僕に設けてくれた。

ただ、それとは別に本当に訪れたかった場所に行けるという喜びがあるんだ。最高にファイターを尊敬してくれるところで戦うことができる。今回の試合だけでなく、観光客として日本に行く日が来ることを願っているよ(笑)」

――ではこの話が決定した時、ショーティーは本当に嬉しかったのでしょうね。

「もう言葉に言い表すことはできないよ。かつての練習仲間だったキョージ・ホリグチがチャンピオンのフライ級まで、すぐに体重を落とすことはできなかった。でもキャッチウェイトでマコト・シンリュウと戦うという話に、即イエスと答えたよ。ホントはキャッチウェイトでない正規の階級で戦いたいけど、今は自分のオリジナルウェイトに落とす過程にあるから、今回は59キロで戦うことにしたんだ。

怖いモノ知らずの若くて、強いファイターと戦う。彼はフライングニーやフライングハイキックをリングで使っているよね。最高にエキサイティングなファイターだ。ただ、僕の武器はシンリュウにとって最悪だ。この試合で、僕の名前を日本のファンの心にしっかりと刻むことできるに違いない。心の底からワクワクしている」

――ショーティーは自分にとって、MMAの打撃戦がボクシングの距離で続くことを初めて見せてくれたファイターです。ただ、それゆえにダメージの蓄積もあったかと思います。そして、最近ではバンタム級でレスリング重視の試合をしてきました。日本のファンはグラップリングを熟知していますが、どのような試合をしたいと考えていますか。

(C)BRAVE CF

「まず、RIZINでは僕にとって未体験の技が許されている。

グラウンドでヒザやキックを使うことができる。それに日本のファンが柔道やレスリングが分かっているといっても、RIZINという場所で見たいのはファイトだ。それに現実的なことをいえばレスリングは嫌いだ。ボクシングが好きなんだ」

レスリングで勝負してくるなら、柔道で迎え撃つ

――アハハハハ。言い切りましたね。

「前に出て殴る。若い頃のマニー・パッキャオのように、スピードに乗って飛び込むようにパンチを繰り出したい。戦いたいんだ。ただ、ここ2年間で3度戦ったンコシ・ンデベレは、背の高いパワーあふれるファイターだった。あの相手に勝つには、テイクダウンを選択するしかない。

ンコシと僕の試合はイスラエル・アデサニャとケルヴィン・ガステラムのマッチアップと同じだよ。ボクシング、テイクダウンと必死に懐に入っていった。ジョン・ジョーンズと戦った時のダニエル・コーミエーのようにね。五輪レスラーのDCが、テイクダウンを狙って苦労し続けた。もう、これはサイズとレンジの問題なんだ。

でも、ついに自分のサイズの相手と戦うことができる。懐に跳びこんで、顔面を殴ることができるんだ。もちろん彼だって僕を殴ることができる。そういう戦いのなかで、スタンドでもグラウンドでも僕には仕留める力があることを見せたい。

シンリュウがテイクダウンを仕掛け、レッスルしたいことは分かっている。試合がグラウンドになっても、構わない。立ちレスになっても、内股や払い腰で投げることが可能だ。ただ日本のファンに最高にエキサイティングな試合を見せたいから、僕のゴールはKOすることになる」

――神龍選手は拳の届く距離に立ち続けることはないかと予想されます。

「僕のボクシングは徹底的にプレッシャーを与えるなかで、カウンターを決めること。マコトの打撃は、カラテやテコンドーのように遠い距離から出入りを多用する。その先にあるのはテイクダウンをすること。でも、僕はカウンターファイターだ。掴んできても、さっきも言ったように投げることができる。それがショーティー・エアラインだ。無料でマイル・ポイントを獲得できるんだ。僕が宙を舞わすから」

――ショーティー航空で、投げを食らうといことですね(笑)。

「そう。でも、決して自分が思うような飛行はできないからね。マコトがレスリングで勝負してくるなら、柔道で迎え撃つ。打撃の間合いなら、殴って来ればよい。その時点でカウンターを打ち込む。彼はまだ若い。そういう経験をしたことがない。それでもマコトのように前に出てくる相手と戦うことは、楽しみでならないよ。それにレスリングと柔術にしても、僕は彼より優れている。テイクダウンをしたいなら、してくれば良い。

僕の爆発力を試合開始直後から、ぶつけるよ。その仕掛けに5分間耐えることができれば、彼は徹底して2Rと3Rを組み続けてくるようになるだろう。でも僕は皆に楽しんでもらいたい。例え、そういう風に攻めてきても僕のペースにマコトはついてくることができるかな?

特にラウンド毎の裁定でなく、試合を通じてダメージを与えた方が勝てる判定基準は、絶対的に僕に有利に働く。本当にシンリュウにとって、しんどい試合になるはずだよ。初回を戦い切ることができたとしても、ね」

――リングで戦うことに対して、免疫はありますか。

「リング、90度のコーナーがあることは僕のようなプレッシャーファイターにとってアドバンテージでしかない。オクタゴンやサークルは、足を使われると先回りすることが難しい。でもコーナーがあれば、サイドステップで先回りして簡単に追い込むことができる。

それに散打の経験が絶対的に生きてくる。散打はリングが舞台だった。ボクシングとレスリングをミックスして、リングで戦っている。リングで戦うことで、何かマイナスがあるとすればケージを背負って仕掛けるサブミッション、ギロチンが極めづらくなることだろう」

――柔道に散打ですか……ショーティーのことを単なる北米スタイルのMMAファイターとは思わない方が良いですね。

「これは僕も分かっていなかったんだけど、ダゲスタンで練習したときに僕のレスリングや柔術は凄くサンボ的だったことを知った。トップから攻めるのが好きで、柔術プレーはしたくない。リバーサルは立ち技に戻るための手段で。それに散打の投げも大好きだけど、僕が本当に得意にしていて皆に見て欲しい攻撃はボクシング。そして組まれたときの柔道とムエタイ・クリンチだ。

首相撲からヒザやヒジを叩きこむこと。ボクシング、柔道、ムエタイを見て欲しい。それを同じサイズのファイターにぶつけることができる。いやぁ、本当に楽しみで仕方ないよ(笑)。上のクラスから、フライ級に戻ることもね」

フライ級で再び戦う。この階級でトップになるために

――さきほどのフライ級でという言葉が聞かれ、実は鳥肌が立っていました。

「アハハハハ。僕はフライ級で戦う。UFCフライ級トップファイターのアミール・アルバジに僕は勝っている。UFCで戦っていた頃、いやそれ以前もだ。僕は世界で有数のファイターたちとトレーニングをしていた。ブランドン・モレノ、アレッシャンドリ・パントージャ、キョージ、多くのフライ級トップファイターとね。もちろん練習は練習だ。

でも、本当に良い日々だった。そしてフライ級で彼らとやり合える自信がある。君がさっき言ったように、僕はダメージが蓄積していた。だから少し体を休めためにクリスマスを楽しんだり、サンクスギビングデーに好きなだけ食べるという生活を数年してきた。そしてフライ級で再び戦う。この階級でトップになるために」

――いやぁ、本当にRIZINフライ級が楽しみになってきます。ショーティーがロースターに加わればRIZINフライ級は、UFCフライ級に続き世界から選手があつまるタフな階級になりますね。

「日本という北米マーケットとは異質のグループが、力をつけることは本当に楽しみだ。カイ・アサクラはUFCで、他のプロモーションからやってきいきなり世界戦を戦えることを証明した。キョージ・ホリグチはRIZINとBellatorの二冠王、カイ・アサクラはRIZINで2度ベルトを巻いた男。マネル・ケイプ、イリー・プロハースカというRIZIN出身のファイター達はUFCファイター達を相手に、その強さを見せてきた。

今回の試合に勝って、フライ級GPのメンバーに入りたい。素晴らしい経験になるだろうから。そしてキョージに挑戦したいんだ。それは彼がチャンピオンというだけでなく、如何に強い人間か知っているからで。大晦日、キョージは問題なくズールーに勝つ。間違いないよ」

――フライ級GPの正式発表の日を指折り数えて待ちたいと思います。ところでショーティーは今、メキシコシティにいるそうですね(※取材は22日に行われた)。どのジムで試合の準備をしてきたのでしょうか。

「それがクレイジーなことに、ここにジムはないんだ。僕がコーナーに就く一人ロナルド・ロドリゲス(17勝2敗、UFCフライ級ファイター)がメキシコシティに住んでいて、マイク・ミゲール・ゴンザレスの指導を受けている。彼が『ジムはないけど、色々なところを回ってファイトキャンプをしないか』って誘ってきたんだ。今回は5、6人のチームで色々なジムを回って練習してきた。なかでもUFC PIメキシコシティは数多く使ってきた。

いずれこのメンバーで、ジムを持ちたいと思っている。それだけ最高のメンバーが揃っているんだ。でも日本とメキシコは凄く似ていると思うよ。日本人、ハワイアン、メキシカンは共通点がある」

――えぇ? ハワイの人は日本の血が流れていることも多いのですが、メキシコ人と日本人が似ている?

「自分より強い相手にも、一歩も引かない。スピードがあってパワフルだ。ハワイアンは、めちゃくちゃテクニカルでタフ。メキシカン・ファイターとの戦いでは、こっちが倒さない限り倒される。とにかく彼らは前に出てファイトを続けるから。最高のテクニシャンじゃない。でも諦めることなく戦い続ける。日本とメキシコは、ボクシングも優秀だし。メキシコではボクサーからMMAに転じるファイターが多くなっている。もちろん柔術やレスリングというように身に着けないといけないことは残っている。でも最高のボクサーが投げを習い、レスリングの指導を受けている。

僕自身、ここではレスリングの指導を徹底してやっている。それぞれ別の特色があるファイターだけど、揃ってずば抜けてタフで才能にあふれている」

――メキシコで準備をしてきた神龍誠戦、日本でどのような試合を見せたいと思っていますか。

「小さな紫色のヘアーカラーをした男が、デッカイことをやってのけるところを見て欲しい。フライ級に戻れば、僕がどれだけのファイターなのか。そう期待してもらえるよう戦う。長い間、1人で戦ってきたけど、今は最高のチームに支えてもらっている。日本で絶対に勝ちたい、メキシコ代表としてね。そしてBRAVE CFの了解を得て、フライ級GPで戦いたい」

■RIZIN DECADE 視聴方法(予定)
12月31日(火)
午後1時00分~ ABEMA、U-NEXT、RIZIN LIVE、RIZIN100CLUB、スカパー!

■RIZIN DECADE / RIZIN49 対戦カード

<RIZINフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者] 鈴木千裕(日本)
[挑戦者] クレベル・コイケ(ブラジル)

<RIZINフライ級選手権試合/5分3R>
[王者] 堀口恭司(日本)
[挑戦者] エンカジムーロ・ズールー(南アフリカ)

<RIZINライト級選手権試合/5分3R>
[王者] ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
[挑戦者] ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
伊澤星花(日本)
ルシア・アプデリガルリム(アルゼンチン)

<バンタム級次期挑戦者決定戦/5分3R>
元谷友貴(日本)
秋元強真(日本)

<フェザー級/5分3R>
久保優太(日本)
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(キルギス)

<フェザー級/5分3R>
YA-MAN(日本)
カルシャガ・ダウトベック(カザフスタン)

<バンタム級/5分3R>
福田龍彌(日本)
芦澤竜誠(日本)

<ヘビー級/5分3R>
上田幹雄(日本)
キム・テイン(韓国)

<59キロ契約/5分3R>
神龍誠(日本)
ホセ・トーレス(米国)

<ライト級/5分3R>
矢地祐介(日本)
桜庭大世(日本)

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
新居すぐる(日本)

<ヘビー級/5分3R>
貴賢神(日本)
エドポロキング(日本)

<バンタム級/5分3R>
大雅(日本)
梅野源治(日本)

<RIZIN甲子園決勝戦/5分2R>
横内三旺(日本)
斉藤健心(日本)

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【KNOCK OUT】カルロス・モタと無制限キック戦で対戦。栗秋祥梧「MMAグローブはコツコツ効かせる」

【写真】MMAグローブで練習することで打撃の世界が広がる。栗秋がキックボクサーならではの視点でUNLIMITEDルールを語ってくれた(C)NAKAMURA TAKUMI

30日(月)、KNOCK OUTが横浜市中区の横浜武道館で開催するK.O CLIMAX 2024で、栗秋祥梧が2度目のUNLIMITEDルールに挑戦。元UFCファイターかつ元LFAフライ級チャンピオンのカルロス・モタを迎え撃つ。
Text Takumi Nakamura

立ち格闘技イベント=KNOCK OUTが導入したUNLIMITEDルールはMMAグローブ着用&3分3R、サッカーボールキック、踏みつけ、テイクダウン&パウンドが認められたキックボクシング無制限ルール。6月のKNOCK OUT代々木大会でこのルールに抜擢されたのが栗秋だった。

以前から身体能力の高さには定評があり、UNLIMITEDルールに向いているのではないかと言われていた栗秋。中村優作との一戦では中村のテイクダウンを切り、カウンターの左フック一発で中村をマットに沈め、UNLIMITEDルールでのポテンシャルの高さを見せつけた。そして今大会ではMMAファイターとしての実績も十分なモタと対戦。今後のMMA挑戦も見据える栗秋はこの一戦でどんなパフォーマンスを見せるか。


――今回が2度目のUNLIMITEDルールとなる栗秋選手です。公開練習時のインタビューで「MMA自体は結構好きで見ていた」と言っていましたね。

「MMAは好きですよ。選手のことは細かく分からないですけど、MMA自体には興味があってめっちゃ見てました。練習仲間でMMAをやってる選手もいるし、その選手の応援だったりでDEEPとかも何回か見に行ったりしています。MMAは面白いですよね」

――今年6月にUNLIMITEDルールに初挑戦しましたが、MMAをやってみたいという気持ちは昔からあったのですか。

「立ち技でちゃんと結果を残すまではそんなことなかったんですけど、KNOCK OUTのベルトを取って、一瞬でMMAもやってみたいと思いました」

――それは制限の少ないルールで戦ってみたかったからですか。

「そうですね。そうしたらUNLIMITEDルールが始まって、UNLIMITEDルールいいじゃん!と思いました。もしMMAにチャレンジするにしても自分は寝技が全然なんで、UNLIMITEDルールをやりつつ、寝技の練習も続けて徐々に徐々に(MMAに向けて)準備しようと思っています」

――MMAの練習を始めたのはUNLIMITEDルールの試合が決まってからですか。

「はい。組み技に関しては一般会員さんもいるクラスにも参加して…って感じで」

――6月の試合では中村選手のテイクダウンを切って、組みにも対応できるところを見せましたが、組みにも向いていると感じることはありますか。

「最初は『組みでもいけんじゃね?』と思っていたんですけど、本格的にMMAの練習を始めてからは、立ちからスタートしてるのに気づいたら寝かされて極められて……の繰り返しで、1回自信をなくしたんです。『俺(MMAには)向いてない』みたいな。でも自分のキャリアを振り返ると立ち技でも納得いかないことも多かったし、いろいろと失敗を重ねてきたんで、人に見られてないうちに、いっぱい失敗しておこうという考えに変わりました」

――もちろん一番はスタンドの打撃でフィニッシュすることが理想だと思うのですが、チャンスがあったらテイクダウンしてグラウンドの打撃で勝つこともイメージしていますか。

「そうですね。逆に最近はそういう練習をメインにやっていて。自分もある程度は立ちの打撃は出来るんで、そこから自分がタックルに入ったり、相手のタックルを切ったり、そういう練習を主にやっています」

――栗秋選手の話を聞いていても、MMAへの挑戦を考えているキックボクサーにとってUNLIMITEDルールはベストなルールですね。寝技を習得する前段階のMMAの動きを覚えられるというか。

「本当そうです。立ちに関しても距離感が全然違うから、そこもすごく勉強になるんですよね。特に中村選手は日本拳法出身で距離が独特じゃないですか。他のMMAファイターよりも、さらに遠く感じるというか」

――UNLIMITEDルールでいきなり中村選手が相手となると、それまで戦ってきたキックルールとは距離感が全く違うでしょうね。

「逆に言うと他の選手たちはまだまだ近い距離でやっているのかなと思いますよね。(MMAやUNLIMITEDルールだったら)そういう遠い距離でやるのもありなんじゃないかなって思うし、そこは色んなパターンを想定しながら練習しています」

――UNLIMITEDルールをやったことで、打撃でも見える世界が広がったんじゃないですか。

「そうですね。結構打撃がすごく見えやすくなって。逆に10月にKNOCK OUT-BLACK(キックルール)でチュームーシーフーと戦ったときは最初困ったんですよ。チュームーがガンガン距離を詰めてくるから、見えづらいと思っちゃって」

――UNLIMITEDルールで中村選手と戦ったあと、組みやヒジがないKNOCK OUT-BLACKルールで距離を詰めるタイプのチュームーシーフーというのは、距離感を合わせる作業に時間がかかったと思います。

「あとMMAは距離を変えるのもそうですし、正直思い切り(パンチを)振らなくても倒せると思うんですよ。最近で言うと平本(蓮)選手とか篠塚(辰樹)選手とか芦澤(竜誠)選手とか。思いっきり体を振って振りに行かずに、コツコツ細かい打撃を当てて効かせて最後は倒す。そういうMMAグローブで当てる距離を分かってると思うんですよ」

――MMAグローブは一発じゃなくて正確性と数で効かせることができる。と。

「そこを知ってっていうか、そこを分かってやりやすくなりましたよね。あの距離はタックルも切りやすいし。逆にMMAでもフルスイングでパンチを当てる(鈴木)千裕はすごいですよ」

――なるほど。

「みんな千裕はストライカーのイメージが強いと思いますが組みも強いですからね。触れられたら終わりくらいの感じでやられます(苦笑)。だから千裕とやるとMMAで何が大事か分かりますね。特に距離感の部分で」

――キックルールで首相撲があっても基本的に組んだら攻防が終わりますが、MMAやUNLIMITEDルールではそこから組みの攻防がありますからね。

「でもMNAの距離感が分かり始めると、すごく楽しいですよ。練習を始めた頃は一般会員さんのタックルも切れなかったけど、今はタックルも切れるし、自分からタックルも取れるんで。そのなかで打撃も活かせるようになってきたから、最近の成長ぶりがやばいですよ。そのくらい(MMAは)距離感が大事なんだなと思います」

――今回対戦するカルロス・モタはMMAファイターでもなかなか戦うチャンスが巡ってこないような実績を持つ選手です。対戦相手としてどんな印象がありますか。

「身体能力が高くてバネがあってポテンシャルが高い選手だと思います。ただ気持ちが弱そうなので、自分がしっかりKOしますよ」

――この試合の結果によっては色んなチャンスにつながると思います。栗秋選手は鈴木選手のようにキックとMMAの二刀流でいくことが理想ですか。

「そうですね。実は中村選手とやる前に組みや寝技の展開が分からなくて怖いから、会長(山口元気)に『アマチュアのMMAの試合に出させてください』ってお願いしたんですよ。そしたら会長から『さすがに駄目でしょ』と止められて。それで『だったら僕は一発も打撃を出しません。打撃の間合いと組まれる感覚と寝技の展開を知りたいだけなんで』と粘ったんです。それから会長も色々と考えてくれたみたいなんですけど、やっぱりアマチュアの試合に出るのは難しかったみたいで」

――そんなことがあったんですね。

「中村戦が終わってUNLIMITEDルールのアマチュアも始まったんで、一応会長に『そっちはどうですかね?』と相談してみたんですよ。速攻で『プロでやったんだからダメだ!』と言われましたけど(笑)」

――それは…そうだと思います(笑)。

「だから今の自分はUNLIMITEDルールやるにしてプロの実戦の場しかないので、そういう不安はすごくあります。プロレベルのMMA選手たちと戦えばタックルのスピードや入り方も違うだろうし、そもそもあんな薄いグローブで殴り合うのも最初は怖かったんですし。ただそこを知らない強みもあると思うので、自分は思い切り戦いたいです」

――UNLIMITEDルールに挑戦したことで格闘家としての幅が広がったようですね。

「そうですね。そこが自分の強みにもなってるし、自信になってるんですよね。僕は格闘家は自信がなくなったら勝とうが負けようが終わりだと思っているんで、僕はこれからも自分を信じて戦おうと思っています」

――今大会ではRIZINから倉本一真選手が参戦したり、重森陽太選手などキックボクサーのUNLIMITEDルールへのチャレンジもあったり、これから色んな競技の選手たちがUNLIMITEDルールに集まってくることになりそうですね。

「それが楽しいですよね。これは僕のイメージですけど、UNLIMITEDルールやMMAをやりながら、KNOCK OUT-BLACKの防衛戦をやっていくという感じでいきたいですね」

――逆にUNLIMITEDルールやMMAの試合をやることで、打撃だけの試合をやりたくなるかもしれないですよね。これまでの逆で。

「そうそう。色んなことができるから楽しみですね。それが一通り終わったら次は柔術かなって」

――柔術にも興味があるんですか。

「格闘技人生の最後は打撃がない・危なくない柔術をやるのもいいじゃないですか(笑)。そんな感じでこれからもたくさん挑戦していきます!」

■視聴方法(予定)
12月30日(月)
午後1時30分~U-NEXT

■ UNLIMITEDルール対戦カード

<58キロ契約/3分3R>
栗秋祥梧(日本)
カルロス・モタ(ブラジル)

<61.5キロ契約/3分3R>
重森陽太(日本)
倉本一真(日本)

<63キロ契約/3分3R>
バズーカ巧樹(日本)
大沢文也(日本)

<65キロ契約/3分2R>
木村亮彦(日本)
平石公介(日本

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