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45 AB Brave CF K-1 LFA MMA MMAPLANET o Road to UFC UFC UFC ESPN57 UFC ESPN58   アス・アルマバエフ アダム・ヒューギット アレクサンダー・グスタフソン アレックス・ペレス イリル・ラティフィ ウェスティン・ウィルソン カムザット・チマエフ カーリー・ジュディシー ガブリエラ・フェルナンジス キック ギャレット・アームフィールド シャイラン・ヌルダンベク ジェカ・サラギ ジミー・フリック ジュリア・ポラストリ ジョシュア・ヴァン ジョシュ・クィンラン ソ・イェダム タジル・ウランベコフ ネイサン・メネス ブレディ・ヒースタンド ボクシング ヨセフィン・ヌットソン ライカ ルーカス・アルメイダ 平良達郎

【UFC ESPN58】日本のK-1からオクタゴンへ、ヨセフィン・ヌットソン「K-1を生かしたMMA」

【写真】日本格闘技LOVEのヌットソン(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN58「Perez vs Taira」でヨセフィン・ヌットソンが、ジュリア・ポラストリとオクタゴン2戦目を戦う。
Text by Manabu Takashima

K-1、Krushと4度に渡って日本で試合経験があるヌットソンは、所属ジムで練習するMMAファイターを見て「いつの日かMMAを戦ってみたい」という想いを抱いていた。そしてコロナ・パンデミックが起こり、ファイトがなくなった日常にあった彼女はアマチュアMMAを戦う機会に跳びついた。

その2年後、コンテンダーシリーズで勝利も契約を逃した彼女だったが1カ月に世界の最高峰に辿り着いた。打撃に関しては既にトップレベル──そんなヌットソンはMMAにフィットしたファイトIQの持ち主だった。


――UFCでの2試合目を今週末に控えています。今の気持ちを教えていただけますか。

「土曜日のUFC第2戦目に向けて、凄くワクワクしているわ。長い期間、今回の戦いの準備をしてきたので。もう、ずっとジムに缶詰め状態で、ようやく外に出ることができたから(笑)。やっと、自分のやりたいことができる。そんな気分ね」

──押忍。ヨセフィンは日本で4度キックの試合をしています。K-1で3試合、Krushで1試合を戦っています。日本にはどのような印象を持っていますか。

「いつも言っているけど、本当に日本のことが大好きで。K-1のような大きな舞台で戦ってきて、日本に行くのはいつも試合の時だったけど、いつもファンが温かく接してくれたことが忘れようはない思い出ね。どこにでもあることでなく──本当にファンがファイターに優しくて、日本のファンの前で試合をすることが大好きだった。日本では人生で最高の日々を送ることができたわ。

今の私の夢はUFC日本大会が開かれ、今度はUFCファイターとして日本のファンに再会することなの」

──この言葉が嬉しい限りです。ところで2019年12月にK-1でKANA選手と対戦したのを最後にキックボクシングの試合を戦っていません。いつ頃からMMAに転向しようと考えていたのですか。

「K-1で戦っている頃から、所属するジムに練習に行くと横でMMAのトレーニングが行われていて。アレクサンダー・グスタフソン、カムザット・チマエフ、イリル・ラティフィ達がMMAの打撃練習をしていたの。彼らのトレーニングする姿を見ていて、いつかMMAに挑戦したいなって思うようになって。

そんな時にコロナ・パンデミックが始まり、試合機会が全くのゼロになったでしょ? そうしたらBRAVE CFからMMAファイト、アマチュアマッチのオファーがあって。もう何も考えることなく、そのチャンスに跳びついたわ。MMAとかキックとかでなく、ファイトの機会を逃したくなかったから」

2020年にBrave CFでアマチュアMMAを経験し、翌年プロデビュー (C)BRAVE CF

──BRAVE CFはUFC、Titan FC、KSW、LFAや日本のプロモーションと並び、いち早く活動を再開。2020年の8月にはストックホルムで4週連続のイベントを開催しました。ロックダウンが世界中であったなか、MMAを戦う準備はできていたのですか。

「あの時は大変だったわ。ただ、ファイティングチームで屋外に出て。1日に3時間、もしくはそれ以上のトレーニングをしていたの。1度の練習にテクニックからコンディショニングまで詰め込むから、その練習時間が長くて。

でも、それが許されたのもスウェーデン政府が緩和策をしていたからだと思う。それでも全てのジムは閉鎖されていたし、ジムで練習しようものならポリスに止められていたはず。ただ、外で練習することはそれほど問題視はされていなかったわ。正直、K-1でまた戦いたいと思っていたけど、パンデミックはアジアを直撃していたし、その機会が訪れることはなかったの」

──2022年6月にはRoad to UFCのワンマッチに出場しました。あの時はもうMMAを戦おうと決めていたのですか。

「そうね、シンガポールで試合をした時はもうMMAで戦っていくことを決めていた。UFCファイターになるって。だからRoad to UFCでの試合は、その一歩だしチャンスを掴むために全てを出し尽くそうと思って戦ったわ」

RTUのワンマッチでは、韓国のソ・イェダムを判定で下した(C)MMAPLANET

──実はBRAVE CFのアマチュア戦は配信で、Road to UFCシンガポール大会は現場で取材もしていました。ただ私はMMAの記者でキックボクシングのことを全然知らなくて、ヨセフィンが日本のK-1で戦っていることも実は知らなかったです。

「アハハハハ、全然大丈夫よ」

──ただ昨年8月のコンテンダーシリーズの時にK-1プロデューサーから、メディアの仕事に戻ってきた中村拓己氏からヨセフィンに注目してほしいと教えてもらったのです。

「なんて素敵な話なの。その話を今回の試合前に聞けて、本当に嬉しい。ハッピーな気持ちになったわ」

──コンテンダーシリーズから約1カ月後にUFCデビュー。当然のように立ち技では既にアドバンテージを持っていますが、グラウンドでも見事にBJJの技術を駆使していました。

「ありがとう!! グラップリングの練習には相当に時間を使ってきたわ。未知の領域だったから。レスリングもそうね。壁レスも。MMAでやって行こうと決めた時、特に怖いとは思わなかった。でも覚悟は必要だったわ。本当に多くの知らない技術を吸収する必要があるし、練習時間はいくらあっても足らないって感じていたから。

何より、再び自分がビギナーになることを受け入れないといけなかった。それってちょっと、気持ちが落ちるんだけど。キックの実績でMMAを戦っていくことはできない。だから懸命にレスリングとグラップリングに取り組んだの。もちろん、MMAの打撃もね」

──そこです。打撃もK-1とMMAでは距離もリズムも違います

「その通りね。別モノだった。K-1ファイターは前へのプレッシャーの強さが必要で、テクニックにも厚みを持たせないといけない。私は可能な限り、その技の厚みをMMAでも生かしたいと考えていて。MMAでもK-1ほどじゃないけど、近い距離でパンチ、キック、ヒザ、そしてエルボーを使う局面がある。あの小さなMMAグローブで、そこを戦うわけで。でも近い距離は絶対に私の世界だから。

MMAにはいくらでも戦いのバリエーションがある。なら、私だから可能になるK-1を生かしたMMAも存在しているはずで。同時にもっと距離を取った戦い方があって、その位置取りは限りなく存在しているわ」

──それでもヨセフィンの立ち技でのアドバンテージは絶対かと。レスリングにはまだ課題があっても、首相撲をよく使っていますね。

「逆にコーチから首相撲を使い過ぎるなって怒られるの。私自身がクリンチが好きだから、すぐに組んでしまう……それも必要のないところで。打撃をもっと使えるのにとか、色々と考えるわ。それにレスリングが強い相手に、首相撲を使う時間は最小限にしないといけないし。やっぱり、近づきたい相手を自分から迎え入れるのは良くない。打撃で突き放さないと。

結局のところ、どういう選手と向き合っているのか。それでやることが大きく違ってくる。それがMMAだと思う。それでも、ムエタイから使っている首相撲は私の武器になるのは絶対ね」

──ヨセフィンのファイトIQの高さは、絶対的にMMAにフィットしていますね。最高のキックボクサーでも、その考えがないと打撃は無力化してしまいます。

「ありがとう(笑)。凄く嬉しいわ。私はいつだってK-1とムエタイ、私のルーツをオクタゴンで見せたいと思っているから。それは、誰と戦った時も変わらないわ」

──つまりは次戦、ジュリア・ポラストリの戦いでも?

「彼女はグラップリングもデキる、ストライカー。でも打撃を使いたがる傾向にある。ブラジルの選手は本当に寝技が強いけど、彼女はストライカーだわ。打撃戦を好んでいる。その立ち技もあまりフットワークを使わないで、上半身は動いているけど、下半身はフラット。ボクシングね。それは良い面もあるし、悪い面もあるわ」

──前足が目の前にありますね。

「そこが狙いだから、これ以上は聞かないで(笑)」

──ハハハハ。では、どのようなファイトをしたいと考えていますか。

「ファンの皆が喜んでくれるK-1スタイルを見せるには、最適の相手。結果、彼女はテイクダウンを仕掛けてくる。その瞬間、きっと驚くことになるわ。グラウンドだって十分に対応できるけど、できるだけ立って戦う。皆に喜んでもらうファイトを見せたいから」

──では最後に日本のMMAファン、そしてキックボクシングファンに一言お願いします。

「今の私の戦いをフォローしてくれている全てのK-1ファンの皆、心から感謝している。日本でUFCが開催された際には、皆に会場で応援してほしい。また、皆に日本で会いたい。その日が来ることを願っているわ」

■放送予定
6月16日(日・日本時間)
午前8時00分~UFC Fight Pass
午前7時45分~U-NEXT

■UFC ESPN57対戦カード

<フライ級/5分5R>
アレックス・ペレス(米国)
平良達郎(日本)

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・アルメイダ(ブラジル)
ティモシー・クアンバ(米国)

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ(米国)
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
ホゼ・ジョンソン(米国)

<ウェルター級/5分3R>
アダム・ヒューギット(米国)
ジョシュ・クィンラン(米国)

<フライ級/5分3R>
タジル・ウランベコフ(ロシア)
ジョシュア・ヴァン(ミャンマー)

<フライ級/5分3R>
ネイサン・メネス(米国)
ジミー・フリック(米国)

<バンタム級/5分3R>
ギャレット・アームフィールド(米国)
ブレディ・ヒースタンド(米国)

<女子フライ級/5分3R>
カーリー・ジュディシー(米国)
ガブリエラ・フェルナンジス(ブラジル)

<フェザー級/5分3R>
ジェカ・サラギ(インドネシア)
ウェスティン・ウィルソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
シャイラン・ヌルダンベク(中国)
メルキザエル・コスタ(ブラジル)

<女子ストロー級/5分3R>
ジュリア・ポラストリ(ブラジル)
ヨセフィン・ヌットソン(スウェーデン)

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【UFC ESPN57】メインでアレックス・ペレスと対戦、平良達郎「本当にどう転んでも気持ちで勝てると思う」

【写真】取材を助けてくれてなお、スクショでは主人公は平良達郎とばかりにコントラストをつけて自身は目立たない。岡田さん、神です (C)TAKUMI NAKAMURA

15日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるUFC on ESPN58「Perez vs Taira」のメインイベントで平良達郎がアレックス・ペレスと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

当初、平良は5月18日のUFN241でティム・エリオットと対戦を予定していたが、1日のUFC302でのジョシュア・ヴァン戦に変更&スライド。さらにそれが変更となり、今週末のイベントでフライ級ランキング5位のペレスと対戦することになった。

MMAPLANETではジョシュア戦が決まったあとの5月5日、そしてペレス戦に向けて米国入りした今月5日にインタンビューを実施。対戦相手変更を受けて平良が何を思っていたのか。そして久々に日本人がタイトル戦に絡んでいくかもしれない――そんな期待と注目を集めるペレス戦に向けた想いを訊いた。

対戦相手がエリオットからジョシュアに変更になったあとのインタビューに続いて、今回はペレス戦に向けたインタビューを公開。UFCキャリア最大のチャレンジを控える平良は「今回は試合に対してワクワクしている」と笑顔も見せ、その上で「どう転んでも勝つ」と力強く言い切った。


攻略するイメージは割とすぐ作れました

――5月上旬にジョシュア・ヴァン戦に向けたインタビューを収録したあと、2度目のカード変更でアレックス・ペレスと対戦することになりました。話を聞いたときの率直な心境を聞かせてください。

「(相手変更の)連絡が来たのが沖縄を出発する日だったんですよ。最初はみんな『またかよ!』って感じで慌ただしかったんですけど、相手がペレスになったと聞いて、それはオイシイなと。僕はチャンスが来たと思いました」

――これまでのカード変更と違い、ランキング5位の選手に変更ということで、ポジティブに捉えることもできましたか。

「そうですね。ランキングが上の選手を喰ってやろうという気持ちでポジティブになりました」

――とはいえ準備・対策を変える必要もあったと思うのですが、そこはどう対応しましたか。

「ペレスはジョシュア・ヴァンと全然違いますが、試合まで1カ月あったので、それも含めて松根(良太)さんと話し合ったり、岡田(遼)さんにも相談したり、しっかりと良いイメージを持って集中して準備できている感じはあります」

――ギリギリ1カ月前だったので、まだ軌道修正できた、と。ペレスにはどのような印象を持っていますか。

「一言で言うとウェルラウンダー、ガードを固めてパンチの選手かなというイメージです」

――僕はボクシング&レスリングで前に出てプレッシャーをかけるアメリカ人らしいスタイルという印象です。そこはいかがでしょうか。

「今まで僕が戦ってきた選手と比べると、レスリング力やテイクダウンディフェンス力は高いと思うので、そういう意味では打撃とレスリングの北米スタイルかなと思います」

――ここまで典型的な北米スタイルの選手と戦うのは初めてだと思いますが、勝つイメージは作りやすかったですか。

「攻略するイメージは割とすぐ作れましたね。ただ向こうの得意な攻撃、気持ちよく前に出させると3つくらい攻撃が飛んでくるので、相手のリズムに乗らせないリズムというか。

カーフキックも強いのでカーフを蹴られっぱなしにしないいとか、そういう意識も持っています。北米スタイル、打撃・レスリングにプラス、警戒するポイントも抑えてっていう感じですね」

――個々のテクニックを警戒するのもそうですが、ペレスを前に出させてしまい、後手に回るのが最も危ないパターンだと思います。平良選手もそこは警戒していますか。

「警戒はしていますね。最近あんまりペレスの試合を見ていなかったので、どんな選手だろう?という感じだったんですけど、今年すでに2試合やっていて、そこを見ても(調子が)上がってきているイメージがありますし、今までの相手よりはちょっと気が引き締まっている感じがあります」

――5分5R制という部分はいかがでしょうか。

「修斗で5R制のタイトルマッチをやったことがあって、5Rの作り方をしていたつもりなんですけど、本番では5Rまでいかなかったです。こればっかりは試合をやってみないと分からないし、僕自身は5Rに関しては楽しみです」

――今回の試合は今後のキャリアにおいて重要な一戦だと思います。平良選手にもそういった意識はありますか。

「ここで勝ってタイトルマッチをリクエストするのは難しいと思いますが、一気にベルトも見えてくると思うし、それぐらい重要な一戦だということは理解していますし、どう転んでも当日は僕が勝つだろうなと思っていますね」

――どう転んでも自分が勝つ。それだけ自信を持てている、と。

「本当にいろいろと(勝ちパターンは)想像できています。普通に考えたら僕の寝技を警戒して打撃で来るのかなと思いますけど、そこで組んでドミネイトするイメージ、ペレスはヒットアンドアウェイするスタイルでもないので総力戦になるイメージ、一瞬でチャンスを作って、そのまま流れで決めるイメージ……どれもありますね。本当にどう転んでも気持ちで勝てると思うので、最終的には強い気持ちで勝つだけです」

――試合まで10日ということもあって非常にリラックスしているというか、試合を楽しそうにしているのが印象的です。ペレスと戦うことにワクワクしていますか。

「そうですね。今回は試合に対してすごくワクワクしていまして(笑)。今は練習がすごく楽しくて、もっと練習したいって感じなんです。試合の日は決まっているので、そうもいかないんですけど、練習をやればやるほど自分が上がっているのが分かります。

いつも試合の1週間~2週間前は、なんか『しんどいな…』と感じて、いい動きが出来ないことが多いんですけど、今は対戦相手のイメージもしつつ、そこと自分の動きのピントが合ってきてるというか。そういった意味で試合が楽しみです」

手塚選手からは似たような田舎感を感じました(笑)

――例えば米国で調整していることも影響していますか。

「今までは試合の1週間前に米国入りしてたんですけど、今回は3週間前に入って調整していて、それもすごく新鮮なんですよ。そうやって楽しいなって思うことがいっぱいありますね」

岡田さんのフェザー級での再起戦の報、お待ちしています(C)RYO OKADA

――米国では岡田選手、手塚裕之選手と3人で行動しているのですか。

「はい。手塚さんとは初めて会ったんですけど、めっちゃ優しいですし、一緒にいると不安が解消されるし、なんか………心強いんですよ(笑)」

――今回が初めてだったのですね。そうは思えないほど3人の仲の良さがSNSからも伝わってきます。

「僕も沖縄出身じゃないですか。なんか似たような田舎感を感じましたね(笑)」

――おおらかな平良選手と豪快な手塚選手の間に岡田選手がいるのはすごくバランスがいいなと思いました。

「ハハハハ、そんな感じですね」

――UFCで日本人選手がランキング上位と対戦する、勝てばタイトル挑戦も見えてくる試合は本当に久々だと思います。日本の格闘技ファンはこの試合をすごく楽しみにしています。そういったファンの皆さんにどんな試合を見せたいですか。

「僕がタイトルマッチをやって、UFCのベルトを巻く姿を見せたいというのが一番です。そのために、常にではあるんですけど、毎試合毎試合が落とせない一戦だと思っています。そのなかで一番感じているのは、試合でオールアウトして、スプリット判定になった時、全力を出し切っても勝利が叶わなかったか…という気持ちになりたくないんですよ。仮にそうなっても、しっかり勝ちは取れるように。今回の試合は勝ち以外はありえない、そう思っています」

――平良選手の強い意思を感じる言葉でした。平良選手がどう転んでも勝つ姿を楽しみにしています。

■放送予定
6月16日(日・日本時間)
午前5時00分~UFC Fight Pass
午前4 時45分~U-NEXT

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 キック ジャレッド・キャノニア ジャレッド・キャノニアー ナソーディン・イマボフ

【UFC ESPN57】キャノニアーにケージへ押し込まれるも、右でグラつかせたイマボフが追撃で逆転TKO勝利

<ミドル級/5分5R>
ナソーディン・イマボフ(フランス)
Def.4R1分34秒 by TKO
ジャレッド・キャノニアー(米国)

ガードを下げて距離を詰めるイマボフに対し、キャノニアーがプレスをかけて右を振るう。右カーフを当てたイマボフ、キャノニアーもケージ中央で右カーフを当てる。イマボフが左ジャブを突くとキャノニアーが下がった。距離を詰めて組んだキャノニアーがケージに押し込み、足払いでイマボフを倒す。グラウンドでバックに回るキャノニアー。イマボフが立ち上がるとキャノニアーが離れた。スタンドに戻ると打撃の交錯でイマボフにアイポークの注意が入る。その後もキャノニアーが右目を気にして、イマボフにアイポークをアピールする。

キャノニアーの右カーフでバランスを崩すイマボフ。しかしショートの左ヒジを叩き込む。キャノニアーはワンツーを放つ。キャノニアーの右カーフをキャッチしたイマボフが、足を払って背中を着かせた。立ち上がるキャノニアーが組みつき、ドライブする。四つから足払いで崩していくキャノニアー。左腕を差し上げてからニータップへ。これもイマボフは凌ぎ首相撲の体勢へ。キャノニアーは頭を抜いて右腕を差し上げ、四つで組んでいった。

2R、キャノニアーはスイッチしながら左右に動く。イマボフの右ストレートが伸びる。サウスポーから左ストレートを繰り出すキャノニアーに、イマボフも右を合わせた。オーソドックスに戻したキャノニアーが足払いで倒すと、イマボフは後転して立ち上がる。すぐに組んだキャノニアーがハイクロッチでケージに押し込み、倒せないと左腕を差し上げた。離れたキャノニアーにイマボフが右ストレートを浴びせる。ケージ中央ではキャノニアーが左ジャブでイマボフの顔を跳ね上げる。

受けると下がるイマボフをケージに押し込んでいくキャノニアー。左腕を差し上げ、頭をおっつけていく。イマボフは首相撲でキャノニアーの頭を下げ、横から右ヒジを突き刺す。頭を起こしたキャノニアーは右腕を差し上げ、イマボフが頭を押さえてくるとダブルレッグに切り替える。切り返したイマボフが離れてパンチを振るう。一度下がったキャノニアーは右カーフ、右前蹴りを見せるがイマボフの右ストレートを食らった。しかし下がりながらもキャノニアーが右を打ち返し、ケージに押し込んだ。体勢を入れ替えたイマボフが、アッパーを織り交ぜるコンビネーションで攻め立てラウンドを終えた。

3R、キャノニアーが右に回りながらワンツーを繰り出す。右を受けたイマボフに、キャノニアーが右ボディストレートを突き刺す。イマボフは右ストレートを打ち下ろし、頭を上げたキャノニアーの左ワキをくぐってバックへ。ケージ際でバックコントロールするイマボフに対し、キャノニアーが体勢を入れ替えた。ケージ際の差し合いから離れた両者。イマボフがキャノニアーの右カーフに合わせて右を打ち込んでいく。

右カーフのタイミングを掴まれたキャノニアーは、またも組んでケージに押し込む。イマボフが離れると、ケージ中央でキャノニアーが右フックを打ち込んだ。今度はイマボフの右ストレートに、キャノニアーが右ミドルを合わせる。さらに組んでドライブしたキャノニアーに対し、イマボフは離れ際にヒジ、離れてハイキックを繰り出した。

4R、イマボフが距離を詰めていく。キャノニアーもパンチを振るうが、イマボフの右がキャノニアーを襲う。キャノニアーは離れて右カーフ、さらに右スピニングバックエルボーを繰り出すが、イマボフに組みつかれた。バックを奪われるもケージ際で凌いだイマボフ。ケージ中央に戻ると、イマボフの右を受けて大きくグラついた。

背中を見せて距離を取るキャノニアーに襲い掛かるイマボフ。打ち返すことができず、イマボフの右をアゴに食らい下がり続けるキャノニアー。イマボフの追撃に対し、頭を下げて真っ直ぐ下がったキャノニアーの見て、レフェリーが割って入りストップを宣告した。キャノニアーはストップに不服な表情を浮かべ、観客も大ブーイングを浴びせる。しかし何度もグラつき、背中を見せて下がる&真っ直ぐ後ろにフラフラ下がる状態ではストップも致し方ないだろう。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 ダスティン・ジャコビー ドミニク・レイエス

【UFC ESPN57】レイエスが下がりながらの左を効かせ、ヒザ蹴り→パンチの連打でジャコビーにKO勝利

<ライトヘビー級/5分3R>
ドミニク・レイエス(米国)
Def.1R2分00秒 by KO
ダスティン・ジャコビー(米国)

サウスポーのレイエスが右手で距離を測って左ミドル。ジャコビーがスイッチしながら左ローを蹴ると、レイエスは左ストレートを伸ばす。ジャコビーはサウスポーから左ローを蹴り、オーソドックスに戻すとインローを蹴る。レイエスはジャブと右フック、ジャコビーは前に出て右ストレートを当てる。

下がるレイエスだったが左ストレートを当てると、今度は前に出ながら左ストレート、首相撲からヒザ蹴り。これでジャコビーがバランスを崩す。何とか立ち上がるジャコビーだったがレイエスがパンチを連打。ジャコビーの動きが止まったところでレフェリーが試合を止めた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 ラウル・ロサスJr リッキー・トゥルシオス

【UFC ESPN57】19歳ラウル・ロサスJrがトゥルシオスとのバック奪取合戦を制し、RNCで仕留める

<バンタム級/5分3R>
ラウル・ロサスJr(米国)
Def.2R2分22秒 by RNC
リッキー・トゥルシオス(米国)

トゥルシオスが開始早々、左前蹴り、右ハイから蹴りを散らしていく。ロサスJrは右フックを当てたあと、トゥルシオスの右ストレートをかわしてダブルレッグで入る。ケージ際で尻もちを着かせたトゥルシオスがパスしてサイドへ。右腕を差し上げると、トゥルシオスはニーシールドからガードに戻して、ロサスJrの鼠径部を足で抑えてパスを防いでいる。

トゥルシオスが立ち上がると、ロサスJrはケージに押し込みながらダブルレッグですくい上げてグラウンドに持ち込む。トゥルシオスのスイッチは通じず、ケージに押し込まれる。頭部にヒジを打ち込み、立ち上がるトゥルシオスに対してバックコントロールを続けるロサスJr。グラウンドになるとバックマウントを狙うが、トゥルシオスがトップに回った。パウンドを落としながらバックへ。さらに四の字フックから右腕を首に回し、RNCで絞め上げる。これを凌いだロサスJrが反転し、バックマウントを奪い返した。

2R、パンチを伸ばすトゥルシオスに対し、ロサスJrが跳びヒザを見せる。トゥルシオスを下がらせ、右テンカオを打ち込み、ダブルレッグで飛び込んで尻もちを着かせた。トゥルシオスが右ヒジを突き刺すも、垂直ヒジであるためレフェリーから注意が入る。起き上がるトゥルシオスからバックマウントを奪取したロサスJrは、四の字フックからRNCを狙う。凌ぐトゥルシオスの首に右腕を回したロサスJrが、絞め上げてタップを奪った。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 キック ダスティン・ストーツフス ブルーノ・フェレイラ

【UFC ESPN57】鮮やかな一撃で逆転!フェレイラがスピニングバックエルボーでストーツフスにTKO勝利

<ミドル級/5分3R>
ブルーノ・フェレイラ(ブラジル)
Def.1R4分51秒 by TKO
ダスティン・ストーツフス(米国)

フェレイラが構えをスイッチしながら大きくサークリングする。ストーツフスはじりじりと前に出て、左のサイドキックから右ストレート、右ローを蹴る。フェレイラも右のサイドキック・右カーフを蹴ると、ストーツフスは左フックを狙う。フェレイラが右フックで飛び込むが、ストーツフスも右フックを返して、そこから組みの攻防へ。ストーツフスがバックを狙いつつトップキープし、強烈なパンチを落とす。フェレイラが体を起こそうとするとギロチンを狙い、フェレイラがストーツフスの左腕を持って巻き込もうとするとストーツフスはバックへ。

フェレイラの前方に落とす動きに合わせて右腕を狙いながら、左足にヒザ十字へ。フェレイラが立ち上がると、ストーツフスは追いかけるようにパンチを振るう。距離が離れるとストーツフスが左右のハイ、下がるフェレイラに右フックを当てる。さらにストーツフスは距離が詰まると組みヒザと右ハイ、スピニングバックキックをボディに突き刺す。このまま攻め続けるストーツフスだったが、フェレイラが右ストレートとスピニングバックエルボーを当てる。

ここからフェレイラが流れを引き戻して飛びヒザ蹴りと右フック。ストーツフスがシングルレッグで組もうとするが、フェレイラは突き放して右ストレートと右の飛びヒザ蹴り。パンチをボディに散らすと右のスピニングバックエルボーを叩き込み、これでストーツフスがダウン。何とか立ち上がったストーツフスだったがダメージが大きく、レフェリーが試合をストップした。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 チアゴ・モイゼス ルドヴィット・クライン

【UFC ESPN57】チアゴ・モイゼス、TDできず。ダウン2度、テイクダウンも許しクラインに完敗

<ライト級/5分3R>
ルドヴィット・クライン(スロバキア)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
チアゴ・モイゼス(ブラジル)

サウスポーのクラインに対し、モイゼスが右ローを狙う。続いて前蹴りを蹴ったモイゼスが右ハイを繰り出す。かわしたクラインは左前蹴り。続いてモイゼスのハイ&ローからクラインが左ハイと序盤は蹴りで様子見のファイトが続く。2分が過ぎ、ジャブやボディをクラインが見せ、モイゼスのダブルレッグを切る。ヒザ蹴り&エルボーで離れたクラインは左前蹴り、左ストレート。モイゼスはまたも右ハイを狙い、クラインも左ハイを空振りしインローを入れた。ワンツーのクラインは、左ストレートを当てると、この一発でモイゼスの足が泳いで倒れる。クラインは追いかけてパウンドの追い打ち、殴られながら立ち上がったモイゼスがクリンチに出て時間に。

2R、互いに様子見の時間が続き、クラインが右ジャブを当てる。続いて左インローのクラインに対し、モイゼスは手数がさらに減っている。と、クラインのローが急所に入り、試合が中断。再開後、インローを蹴り合い、クラインはモイゼスのシングルレッグをかわす。左オーバーハンドを当てたクラインに対し、モイゼスは右ハイ。続いてインローを蹴る。クラインは左で前に出て、ケージを背負ったモイゼスに左ハイ、そしてインローを蹴る。モイゼスもハイでケージ前を離れるが、ジャブを打たれる。モイゼスの組み狙いを完全に遮断するクラインがジャブやワンツー。インローで試合をリードする流れに。

残り90秒、ジリジリと前に出たモイゼスがクラインの左ハイ後にダブルレッグへ。これも切ったクラインはワンツー、左ミドルハイを見せ、逆にモイゼスの左フックにダブルレッグを合わせてテイクダウンを決める。背中を見せたモイゼスは前転からヒザ十字へ。足を抜いたクラインがパウンドを落とした。

最終回、右ジャブのクライン。モイゼスが右ハイを繰り出す。と、クラインの左前蹴りが急所付近に当たりブレイクが入る。時間を置く、モイゼス。リスタート後、モイゼスはニータップもテイクダウンを奪えず、逆にケージに押し込まれる。離れて、インローを蹴ったクラインがモイゼスのテイクダウン狙いをスプロールし、打撃の展開に戻す。真っ直ぐ突っ込むようになったモイゼスは、着られたところで投げを打ちテイクダウン──も、その勢いでクラインは立ち上がって、モイゼスはケージに押し込まれる。

離れたクラインはヒザをボディに入れると、崩れ落ちたモイゼスに鉄槌を連打する。ニーシールドのモイゼスに対し、トップキープのクラインは最後は左右の振りかぶったパンチを見せ、モイゼスがシングルから立ち上がったところでタイムアップに。

モイゼスにテイクダウンを許さなかったクラインが、完勝といって良いフルマークの判定勝ちを挙げた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 ジェシー・バトラー ブラッド・カトーナ

【UFC ESPN57】カトーナがTD、パウンド&エルボーで流血に追い込みバトラーをユナニマスで下す

<バンタム級/5分3R>
ブラッド・カトーナ(カナダ)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27.
ジェシー・バトラー(米国)

バトラーが左右のローで先制する。プレスをかけてくるカトーナに蹴りを散らすバトラーの右カーフがヒット。しかしカトーナがバトラーの右カーフをキャッチしてグラウンドに持ち込む。背中を着かされたバトラーはZハーフからフルガードに。さらに足を上げていくが、ここはカトーナがバトラーのセットアップを潰した。トップから削っていくカトーナに対し、バトラーは足を利かせながらヒジを叩き込む。

バトラーのスイープを防いだカトーナがひとつ足を越えた。そしてバトラーがガードに戻す――という展開に会場からはブーイングが飛ぶ。バトラーが徐々に足を上げていくが、カトーナも体重をかけてボトムからのセットアップを許さない。首を抱えられたカトーナは、左右のヒジを振り落とす。ボディにもパンチを落とし、嫌がって亀になったバトラーのバックに回ったカトーナは、立ち上がる相手をケージに押し込んだ。

2R、開始早々飛び込むカトーナの顔面に、バトラーが右を叩き込む。バトラーはカトーナのヒザ蹴りをキャッチして背中を着かせた。初回よりもパスのアタックを増やしたカトーナ。バトラーも足を利かせるが、カトーナのヒジ連打で右目上がカットされる。大流血のバトラーのスイープを潰してトップコントロール&ヒジを浴びせるカトーナが、ひとつ足を越えてパウンドを連打する。

バトラーはガードに戻して三角を狙うも潰されてしまう。バトラーのスイープ×カトーナのヒジ&パウンドという展開の中、初回と同様バトラーが反転した。カトーナはバックコントロールへ。立ち上がったバトラーが正対してカトーナの左腕をキムラで抱えるも、腕を抜かれてしまった。

最終回、カトーナが距離を詰める。バトラーは右ヒジ、右ストレートで迎え撃つ。左ハイも散らしてカトーナを懐に入れない。打っては離れるバトラーだが、顔面から出血が止まらない。跳びヒザからパンチに繋げ、距離を保つバトラーは左ジャブを突いてサークリングする。カトーナの右ストレートもヒット。しかし1Rと2Rを取られているであろうバトラーにとっても、逆転に繋がる攻撃を繰り出すこともできないか。

バトラーの右を食らいながらも前に出るカトーナの右ストレートが顔面を捉える。残り1分30秒で、バトラーが右ハイを繰り出すと足を滑らせてしまった。すぐにカトーナがトップを奪い、やはりヒジを落としていく。カトーナはハーフガードのバトラーの顔面にヒジ&パウンドを連打するが、バトラーも耐えきった。

裁定は、1人のジャッジがビッグラウンドと採点するフルマークでカトーナが勝利した。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 ジョン・カスタネダ ダニエル・マルコス ライカ

【UFC ESPN57】完全組み技対抗型ストライカー=ダニエル・マルコスが、ガス欠もカスタネダに快勝

<バンタム級/5分3R>
ダニエル・マルコス(ペルー)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジョン・カスタネダ(米国)

ケージ中央のマルコスに対し、サウスポーのカスタネダが左右に動いて蹴りを繰り出す。マルコスはワンツーで前に出て、圧をかけて右ハイを蹴る。カスタネダはサークリングを続けるも、マルコスが右をヒット。さらにヒザ蹴りから、ショートのコンビへ。間合いを取り直したマルコスが右ミドルを入れ、前蹴りからワンツーへ。さらに右をヒットさせると、ケージに詰まったカスタネダに飛びヒザを狙う。

カスタネダはケージの前を離れてハイを放つが、オクタゴン中央で右を被弾する。マルコスは右前蹴りを顔面に伸ばし、右ハイからワンツーと優勢のままラウンド終盤に。右三角蹴りのマルコスが、カスタネダのヒザ蹴りに右を合わせる。さらに右ストレートからアッパー、カスタネダが姿勢を乱してマルコスが初回を完全に制した。

2R、カスタネダの蹴りにもヒザ蹴りから前に出たマルコス。パンチをかわして、中を取ったカスタネダが組んでケージに押し込む。ウィザーで耐え、頭を押し上げたマルコスがシングルも切って、ヒザからパンチで前に。右をヒットさせ、ヒザ蹴り。組んだカスタネダがダブルレッグでケージにマルコスを押し込む。組みにも的確に反応して間合いを取り直したマルコスが、逆に組んでカスタネダをケージに押し込むと、バックに回ってヒザを後方から突き上げる。

正対して離れたカスタネダのダブルレッグも、腰を引いて切ったマルコスがヒザを突き上げる。首相撲からヒザ蹴り、アッパー、右ハイ、そしてワンツーのマルコスだが──やや疲れたか。カスタネダが左を当て、細かいパンチからダブルレッグで担ぎ上げてスラム気味にテイクダウンを決める。残り50秒、立ち上がったマルコスがワンツー、右フックを決めて首相撲へ。カスタネダはダブルレッグからクリンチ、離れたマルコスにスピニングバックエルボーを狙う。マルコスは大きく息をしてから、ワンツーで前に。カスタネダも左を返して、ラウンドが終わった。

最終回、直ぐに右を当てたマルコス。カスタネダも左を当てる。マルコスは三日月、インロー、そして前蹴り。カスタネダも左ハイを狙う。続くマルコスの右三日月はベルトラインへ。急所だとカスタネダがアピールして試合が中断する。再開後、右三日月にまたも急所だと間合いを外したカスタネダだが、レフェリーは試合続行を指示する。直後の組みから打撃の間合いになると、前に出るようになったカスタネダにマルコスのアッパーが決まれる。マルコスは右ストレートで、前に出てくるカスタネダにペースを譲らない。

残り2分、左ミドルを捌かれたカスタネダが右を被弾。マルコスは右ミドルを効かせたが、カスタネダは前に出てくる。ジャブから回るマルコスは、右を当てる。直後に右を打ち返したカスタネダだが、逆に右を被弾してダウンを喫する。シングルを切られ、アッパーを受けながら立ち上がったカスタネダだが、左フックの追撃を受ける。ここでマルコスは組んでアッパー、ボディを抉る。

最後の15秒、カスタネダの左ハイを頭を下げてかわそうとしたマルコスは、前頭部を蹴られて動きが止まる。それでも、カスタネダに反撃を許さずタイムアップに持ち込んだマルコスがフルマークの判定勝ちを収めた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 エドゥアルダ・モウラ

【UFC ESPN57】計量失敗のモウラが組み勝つも、スプリットでゴミスに下り11戦目の初黒星

<116.5 ポンド契約/5分3R>
デニージ・ゴミス(ブラジル)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
エドゥアルダ・モウラ(ブラジル)

キャリア10連勝中のモウラが体重オーバーで、キャッチ戦に。上背で上回るモウラが圧を掛ける。打撃でなくシングルに入ったモウラは、ギロチンにスタンドで捉えられる。タイトに入ったように見えたギロチンにも、ボディロックから頭を抜いたモウラがバックへ。そのままテイクダウンも、ゴミスがスイッチからすクランブルに持ち込みケージにモウラを押し込む。

内股から体を入れ替えたモウラ、ボディロックで逆に押し込んだゴミスのテイクダウン狙いを切り返しトップを取る。すぐに立ち上がったゴミスにヒザを突き上げて、ケージに押し込んだモウラがバックを伺う。半身で耐えるゴミスに対し、シングルからダブルで尻もちをつかせる。寝技に拘らず、スタンドに戻ったモウラはアッパーを被弾。直後にダブルレッグでテイクダウンを取ったモウラだが、足を抜くことはできない。右腕を差して立ち上がったゴミスがリバーサルに成功するが、すぐに立ち上がったモウラがケージに押し込み時間となった。

2R、モウラが右ローを蹴り、ゴミスがスイッチして左を振るう。右を合わせたモウラはワンツーにシングルレッグを合わせてバックへ。前方に崩して左足をフックしてRNC狙いのモウラは、前方に落とされそうになると、腕十字へ。腕を抜いたゴミスに対し、モウラは一瞬デラヒーバガードを取る。足を引き抜いたゴミスに続き、立ち上がったモウラがすぐに組んでボディロック。シングルレッグに移行してバックに回ると、頭を抱えられた状態で足をフックに掛かる。許さず、ヘッドロックのゴミスに腹ばいになったモウラがスタンドを選択する。

ここからダブルを2度切られたモウラは、ケージに押し込まれてヒザを受ける。モウラは口を空けて疲れが見える。ケージ際から離れた両者、ゴミスはヒザをボディに入れるがケージに押し込まれる。耳の辺りにパンチを打ち続けたゴミス。モウラは倒せず、インターバルを迎えた。

最終回、モウラは右を振り下ろし、左フックを当てる。さらに右をヒットしたモウラが右ミドル、キャッチされそうになり右を打っていく。リーチ差に苦しみながら前に出るゴミスが右ローを蹴る。モウラもスイッチを見せて、後ろ回し蹴りへ。直後にシングルレッグでケージに押し込み、ダブル。ゴミスのパワーギロチンにもシングルレッグでテイクダウンに成功したモウラは、スクランブルでバックへ。正対してシングル、ゴミスのスイッチ狙いにダブルに戻したモウラは執拗に組みつくが、ゴミスが離れる。モウラはここもシングルレッグでケージにゴミスを押し込む。頭を押して足を抜いたモウラだが、打撃を攻勢に出ることができずダブルレッグでテイクダウンを取られる。

ゴミスはバックを許さずスクランブルに持ち込んで、試合はスタンドへ。残り30秒、右アッパーにシングルに出たモウラがバックを伺う中でヒザを突き上げてタイムアップに。計量失敗でスタミナに難があったように見えたモウラは、組み勝つも判定は手に出来ずスプリットで敗れた。


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