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【ONE FN23】シェ・ウェイ戦前の和田竜光を岡田遼が訪ねた─01─オタツで勝利の平良達郎、その原風景とは

【写真】岡田が鶴屋怜のセコンドでベガスに向かう前夜、和田を訪ねて都内某所で取材。ココカ〇ファインの明かりを借りてオタツロックを実演 (C)MMAPLANET

6日(土・現地時間)、タイはバンコクのルンピニー・スタジアムで開催されるONE FN23「Ok vs Rasulov」に和田竜光が出場し、シェ・ウェイと対戦する。
Text by Manabu Takashima

1年4カ月振りの実戦復帰となる和田だが、今、その存在過去最高に注目されている。6月15日のUFC ESPN57のメインで平良達郎がアレックス・ペレスを負傷TKOに追い込んだのが、和田の十八番=オタツロックから、煽って後方に倒れたことでヒザの負傷をペレスが負った。

日本ではお馴染みのオタツロックだが、まだ世界のMMA界に使い手という使い手は見当たらず、衝撃な結末とともに和田オリジナルというべきオタツロックが世に拡散されている。

そんななか、平良のセコンドを務める岡田遼が和田を訪問、かつてTRIBE TOKYO MMAで練習をしていた両者。世の中はもちろん、和田本人がオタツロックの本当の怖さに気付いていない時の光景が、平良のUFC6連勝に繋がっていた。

ただし、オタツロックだけが和田ではない。岡田が認めるように、練習仲間やコアファン層は承知のウェルラウンダー=和田と、岡田のオタツロック論と和田竜光のこれからについて対談を行ってもらった。


「ONEがなかったら、MMAを辞めているかもしれない」(和田)

――和田選手、1年4カ月振りの試合が近づいてきました(※取材は6月25日に行われた)。

和田 去年の3月のFriday Fights以来ですね。

岡田 ずっと日本大会に出場するものだと思っていました。こないだ久しぶりに電話をくれても、試合のこととか教えてくれなかったですもん(笑)。

和田 契約問題は言っちゃいけないことが多いから(笑)。

──守秘義務というやつですね。ただ自分が知っている限りは、実は日本大会の時に契約は切れていたと。

岡田 えっ、そんなことがあるんですか。

和田 あるんだよ。Friday Fightsは単発だったみたいで(笑)。

岡田 まぁ、それだと日本大会の出場もないですよね。

和田 皆が気付いていなかったようで。そりゃぁリストに名前がないんだから、日本大会に出場も何もないよね(笑)。

──ある意味、奇跡ですよ。マネージメント、マッチメイカーが気付いていないなんて……。

和田 去年の12月に気付いたけど、そこからクリスマス休暇とか新年とかでなかなか時間が掛ってしまって。

──そのタイミングになると和田選手は試合に出られても、ビザが取れないから外国人選手を招聘できないですよね。それにしても、そこからまた7カ月が掛ったわけですし。

和田 長かったですね。でも、組まれないものはしょうがない。ようやく決まりましたね。

岡田 なんで、再契約したんですか。

和田 そもそも俺はONEに感謝しているから。ONEがなかったら、MMAを辞めているかもしれない。DEEPでチャンピオンになって、RIZINの出場も1回きりで。UFCも行けないし、『もうやれることはない。このままダラダラやってもしょうがない』って思っている時にONEが契約してくれて。

──「なぜなら、僕は修斗を愛してるから」と叫んで、全然でない人もいますが。

岡田 アッハハハハハハ。それ、僕じゃないですか。でも和田さん、義理堅いッスね。

和田 俺も悩んだよ。色々な人と話もしたし。RIZINも頭にあったけど、俺の試合が組まれるなんて保障もないし交渉もしていない。だからファイトマネーがいくらになるのかも分からない。けど、そういう状況でいえばONEの方が確実に稼げるので。

──う~ん、勝手ながら和田選手とブラジル人や欧州系の選手との試合、例えUFCでなくても見たいです。

和田 UFCには一応、この契約が空いている期間に交渉をしてもらいましたが、全然だめでした(笑)。

──それでも交渉を試みたんですよね。いやぁ、良い話です。

和田 まぁ年齢もあって、成績も抜群に悪いんで。DJとやって良いところがあった。それと大昔ですけど、カイ・カラフランスに勝っている。そこを材料にダメもとで、契約が切れている間に一丁聞いてもらいました。

ただ変な話、僕はONEと契約した時からDJ以外に試合がしたいという相手がいなかったんです。で、DJと試合ができてから僕のなかでは、ある意味もう上がっていて。もう一番戦いたい人と試合はした。だから明日、ケガをしてMMAができなくなっても、僕のなかでは悔いはないです。もうやりたいことはやったというベースがあります。そこと海外で試合をすること、それと稼ぎも天秤に掛かっていて。

岡田 で、再契約をしたのですね。

──6日に戦う相手は、シェ・ウェイです。かつて若松選手と戦った中国人選手ですね。

和田 佑弥がハイドレーションで引っ掛かった時に戦って、やっつけたヤツで。

岡田 あぁ、あの時の。

和田 今はランカーじゃないけど、トップ5だった時もある。現状はその下の選手です。

岡田 いや、もうフィニッシュしてください。やっぱり、ここはオタツロックから。本家ですから。

「あの形といえばあの形なんです。達郎が勝った理屈も、もう7、8年前のあの練習の時も」(岡田)

和田 オタツロックねぇ。ホント、平良君。ありがとうって。まぁ、得意だから出せる可能性は高いけど、一本を取るならそこからの形ですね。でも、狙って出すようなモノではないので。あれって、オタツロックだよねぇ?

岡田 ハイ、勿論オタツロックです。TRIBE TOKYO MMAのプロ練習に参加させてもらっていた時に、僕と同門の佐久間健太も一緒で。その時に和田さんが練習で仕掛けて、あの形といえばあの形なんです。達郎が勝った理屈も、もう7、8年前のあの練習の時も。

和田 あの時は僕も未熟で。あれでケガをして以来、佐久間選手をTRIBE TOKYO MMAで見かけなくなってしまって……。

岡田 でも、僕もあの時は何が起こったか、分からなかったです。

和田 本当にこの間の平良君とアレックス・ペレスの試合のような形でした。立った状態でオタツロックに入って、組んでいる方でない足に全体重が掛かってしまって。それで倒れた時にはACLがいくような……。ただおんぶされていただけなら煽っても踏ん張られてしまいます。

オタツロックは組んでいる足が入っていくことで、相手の足が持ち上がるような形になります。するともう一方の足にオタツロックを仕掛けた方の人間と、仕掛けられた相手の2人分の体重が全て掛かるんです。

岡田 踏ん張ると、ケガしちゃいます。グラウンドに自分からいくぐらいでないと。

──ペレスは一度目の煽りで倒れず、平良選手が後ろ手に取ってから煽って倒れました。

岡田 体が強い。だから、耐えてケガをした形ですね。

和田 DJは体重を逃がして、転がっていました。初見だったはずなのにさすがです。ただ佐久間選手にケガをさせてしまった時は、オタツロックのメカニズムがまだ分かっていなかったです。もちろん、平良選手のように煽ることもなかったし、足を上げて崩そうとしていたぐらいで。

今だとあんな風にはやらないです。でも、当時は危なさにも気付いていなかった。それで練習相手に仕掛けて、相手がバランスを崩して倒れることがほとんどで。その時、踏ん張り過ぎたり、マットに引っ掛かったりして佐久間選手にケガをさせてしまいました。

岡田 あれはインシデントでなく、アクシデントでした。ああいう風になることを狙うわけがなく。狙っても、そんな風になるものでもないですし。

「達郎って和田さんに憧れていたんです」(岡田)

和田 偶然でも起こり得る動きなので、練習では本当にそうならないようにしています。だから、オタツロック単体で勝とうとかはなく、そこから展開のために使っています。平良選手もあの結末を狙ったわけじゃなかったよね?

岡田 起こり得ると想定した中での仕掛けです。達郎のアクションで事故が起こることもある。その意識でしたね。

和田 試合だとケガをするとか躊躇すると、隙を与えて逃げられてしまいます。同時にケガをさせようなんて思わない。ただし、ケガをするかもしれないとは頭にあって仕掛けています。

──ケガは付き物ですし。殴って、蹴ってという競技ですからMMAは。ところで岡田選手が佐久間選手のケガを見ていたことが、平良×ペレス戦に繋がっているのでしょうか。

岡田 それをいうなら、僕もナンボでもオタツロックの餌食になっています。被害者の会の一員ですから。ケガはしていなくても。何より、これはこの間の勝利があるから話すのではなくて、達郎って和田さんに憧れていたんです。

僕が和田さんと毎週のように練習をさせてもらっていた時期に沖縄に行って、まだ修斗のチャンピオンになる前の達郎から「オタツロックってどうすれば、掛けることができるのですか」って質問されたことがあったんです。達郎は当時から和田さんの試合映像を見て、ずっと研究していましたね。

和田 へぇ、嬉しいなぁ。

──世界的にもヘンゾ・ロックはあっても、日本人選手以外でオタツロックは見た記憶がありません。

岡田 ヘンゾ・ロックは対角に足を入れる。アルジャメイン・ステーリングが使っているやつですね。

和田 僕もこないだの平良君の試合後に、ヘンゾ・ロックなのっていうリプを見てチェックしたのですが、アレは斜めにいれているだけで、足一本に2人分の体重が掛かるということはないです。

──となると、オタツロックは日本のMMAを代表する技ですね。上久保選手、後藤選手、鶴屋怜選手らがオタツ・ツイスターを使っています。

和田 鶴屋君、使っているよね?

岡田 使っています。ハイ、使っています。

和田 俺や上久保が掛けたことがあって。で、極め方は違うのですが、そこにオタツロックの原型は残っているんです。俺もあの極め方のアレンジを使っているから。で、怜君に「良いでしょ。あの仕掛け」って話しかけたら、「あれは違います』って(笑)。それを聞いていた上久保も「いやアレは自分たちが掛けたやつです」と言っていて(笑)。

岡田 アハハハハハは。そこが怜っぽくて良いです。それが達郎だったら「ハイィ。そうなんですぅ」って言いますよ(笑)。

和田 あの若さが良いですよね。買いです。あの雰囲気ね。良いです。イケイケで。絶対に、そこが怜君の強味です。実際にUFCに行っているし。火曜日にロータスまで来て、一緒に練習していますけど本当に強いです。

岡田 怜の目標は日本人初のUFCチャンピオンだから、達郎に先を越されたくなくて。そこがアイツの良さなんです。でも「そうなんですぅ」って言っておけば、先輩に可愛がってもらえるのに。

──その気持ちが透けて見えるのが、岡田選手ですよね(笑)。

<この項、続く>

■ ONE FN23放送予定
7月6日(土・日本時間)
午前8時45分~U-NEXT

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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 アレックス・ペレス キック ボクシング 平良達郎

【UFC ESPN57】「対レスラー用の必殺技」でペレスが右ヒザを負傷。平良がランク5位を下し、UFC6連勝!

<フライ級/5分5R>
平良達郎(日本)
Def.2R2分59秒 by TKO
アレックス・ペレス(米国)

平良が左手を伸ばす。ペレスの右ローをかわした平良が右カーフを返した。平良が左ジャブを突いて距離を取る。ガードを固めたペレスが右カーフを放つと、平良が組みに行った。首相撲を狙うもペレスがドライブする。四つで組んだ平良が左ヒザを突き上げるとペレスは離れる。距離が詰まると平良が四つで組み、ケージに押し込んでダーティボクシングへ。ここもペレスが離れた。

ペレスは頭を下げて左右フックを振るう。右ストレートから左ミドルハイ。ペレスの右はバックステップでかわした。ペレスの連打を下がってかわした平が左ジャブを突く。ペレスが組んでくると、首相撲からヒザを連打する平良。ペレスが頭を下げて中に入ろうとしたところに右アッパーを合わせた。ペレスも飛び込んで右カーフを狙う。

距離が近くなると首相撲を徹底する平良は、さらに右ストレートをカウンターで合わせる。さらに左手を伸ばしたところで、ペレスがアイポークをアピールして試合が中断された。再開されると、平良が左を突いて距離を保つ。ケージ中央で右跳びヒザを見せたが、これはキャッチされてグラウンドに持ち込まれてしまった。背中を着かされた平良はスイープから立ち上がる。スタンドに戻るとプレスをかけ、ペレスにケージを背負わせて右ハイを見せた。

2R、ペレスがサウスポーにスイッチしてローを繰り出す。オーソドックスに戻したペレスは、左右を振りながら距離を詰めるが、平良は首相撲で迎え撃つ。打撃の交錯から、またも平良のアイポークが発生。再開後、左拳を握り突き出す平良は、右アッパーを突き上げた。ペレスの右カーフには左ジャブを合わせる。ワンツーで下がらせてから右アッパーを突き上げる平良は、足を使って距離を保つ。ロー、カーフキックを連打するペレスに、平良が右カーフを当てた。ペレスも距離を詰めて細かいパンチを当てる。

平良がケージ中央から飛び込み、シングルレッグでテイクダウンする。ケージ際でバックに回った平良が、右腕を首に回しながら背中に飛び乗った。振り落とそうとするペレスに対し、左手でペレスの右手を掴んでキープする平良。その状態から体を話して引き倒した平良が、おたつロックからバックマウントへ。パウンドを落とそうしたところで、ペレスがうめき声を上げたためレフェリーが両者を分けた。どうやらグラウンドに移行した瞬間、ペレスが右ヒザを捻ってしまったようだ。結果は平良のTKO勝ち——ランク5位のペレスを下し、UFC6連勝を飾った。

試合後「I’m Happy!」と叫んだ平良は世界フライ級王者パントージャとのタイトルマッチをアピール。最後のシーンについては「対レスラー用の必殺技です」と語った。さらに「フライ級ファイター、俺の前に1列に並べ!」とご機嫌だった。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 キック

【UFC ESPN57】パンチを当てて着実にスコアしたマイルス・ジョンズが、3-0でアンドレージ下す

<バンタム級/5分3R>
マイルス・ジョンズ(米国)
Def.30-27.30-27.29-28
ドゥグラス・アンドレージ(ブラジル)

様子見のなかでアンドレージが左インローを蹴る。ジョンズも右ローを返し、右オーバーハンドを振るう。重心を落とすフェイクのジョンズにが、左リードフック。上体を振って前に出るようになったアンドレージの左に、ジョンズが右を被せていく。ジョンズは左ジャブを届かせるなど、手数が少ない試合のなか精度で上回る。

アンドレージは右アッパーで飛び込み、左を入れる。右を返したジョンズが右カーフ、姿勢を乱したアンドレージの右オーバーハンドは届かない。アンドレージの左にジョンズが左を合わせる。アンドレージは飛びあがってスピニングバックキックも、ジョンズがブロックする。ワンツーから左ハイ、関節蹴りを見せたアンドレージは最後に組みつくが、すぐにジョンズが離れ時間となった。

2R、ジャブを当てたジョンズが、右ボディを入れる。さらに右カーフを蹴ったジョンズが左リードフックで前に出る。アンドレージは右フックを空振りし、そこに右を被弾。ジョンズは右アッパー、左フックと攻勢に。続いてジャブ、右オーバーハンドのコンビを決めたジョンズが試合をリードする。ケージに詰まったアンドレージは右に回りながら、左を当てる。と、跳びヒザを当てたアンドレージはジョンズのシングルを切る。ジョンズは腹に前蹴りを入れ、右カーフへ。そして踏込みに右を打ち込むと、ダルブジャブから右をヒットさせた。残り1分、アンドレージは空振り後に、ジョンズのパンチを受けることが多く劣勢のなかで、スピニングヒールキックや跳びヒザと大きな動きを見せた。

最終回、ペースを変えたいアンドレージだが、やや遠めの距離で頭を動かして飛び込むという動きに変化はない。サイドステップにジョンズがかわし、ケージまで突っ込んだアンドレージは右オーバーハンドを受けて、姿勢を乱す。ジョンズはここでシングルレッグを選択するが、アンドレージが切る。ジョンズは左ジャブを決め、逆転に繋がるような攻撃は一切受けないままで、残り2分半に。左から右で前に出るアンドレージに対し、ガードしたジョンズが右に回り、続くステップインでアッパーを決める。

この回も着実にポイントを重ねていくジョンズは、アンドレージに打たせてカウンターを狙う。と、アンドレージは飛びヒザ、ここで流れが変えたい。続いてスピニングヒールキックから左で飛び込むと、ジョンズはシングルでペースを譲らない。互いに「来い」と声を挙げてからの最後の打ち合いは、力任せでクリーンヒットはなくタイムアップに。

結果、ジョンズが3-0で判定勝ちを手にした。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 キック ティモシー・クアンバ ルーカス・アルメイダ

【UFC ESPN57】1Rと2Rにダウンを奪ったアルメイダが、クアンバの猛攻を振り切りユナニマス判定勝ち

<フェザー級/5分3R>
ルーカス・アルメイダ(ブラジル)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
ティモシー・クアンバ(米国)

アルメイダが右ローで先制する。さらに左ジャブをボディに伸ばしたアルメイダに対し、クアンバはサークリングしながらワンツーを返す。左ロー、左ジャブを突くが、アルメイダのプレスは止まらない。ワンツーからケージ中央に戻ったクアンバが、アルメイダの左ジャブに右カーフを合わせた。しかし再び距離を詰めたアルメイダの右ストレートがクアンバの顔面を直撃する。腰を落としたクアンバがスクランブルに持ち込むと、アルメイダが離れた。

再びプレスをかけるアルメイダの右がクアンバの顔面を襲う。クアンバはダブルレッグからドライブするも、アルメイダが離れた。アルメイダは左フック、右カーフキックから、クアンバが左を打ち終わったところに右ストレートを打ち込んでダウンを奪った。クアンバはすぐに組んでケージに押し込むも、離れてサークリングへ。

アルメイダがワンツーから左ジャブをボディに伸ばし、右前蹴りでケージを背負わせる。クアンバも打ち合いで凌ぐが、アルメイダがガードを固め、頭を振りながら攻め立てる。クアンバは左目下が腫れている。右ストレートから左ボディに繋げたアルメイダは、右ハイからプレスをかけてクアンバの手を封じた。

2R、距離を詰めるアルメイダに対し、クアンバが右ローを打ち込む。ケージを背負わされるも、右に回ったクアンバは、ケージ中央で左ボディを突き刺す。アルメイダのパンチにカウンターを合わせるようになったクアンバ。アルメイダはジワリジワリと詰めていく。クアンバの右の打ち終わりに、アルメイダの左フックがクリーンヒットした。

腰を落としたクアンバがケージに押し込んでいくも、アルメイダが離れる。アルメイダは左フックから右ストレートを浴びせる。左ジャブの差し合いから、アルメイダの左ボディがヒットするとクアンバが下がるように。アルメイダはボディに攻撃を集め、さらにワンツーを伸ばす。アルメイダが左ボディで下がらせ、ラウンド終了間際に右ハイを見せた。

最終回、アルメイダが左ジャブから右ローへ。クアンバも左を伸ばすが届かず。アルメイダの右カーフを受けたクアンバは、シングルレッグでヒザを着かせた。しかしアルメイダが潰して足を抜いた。スタンドに戻り、クアンバがワンツーを繰り出すと、アルメイダも左フックを返す。

打ち終わりを狙うアルメイダに対し、クアンバは左右のミドルを放っていくもブロックされる。クアンバもアルメイダの打ち終わりに組みつき、ボディロックからグラウンドに持ち込んだ。足を利かせるアルメイダに対し、左右のパウンドを振り落として試合を終えた。

1Rと2Rは完全にアルメイダで、最終回はクアンバが取ったか。裁定はユナニマス判定でアルメイダが勝利した。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 キック ギャレット・アームフィールド ブレディ・ヒースタンド マイケル・キエーサ

【UFC ESPN57】攻めて凌がれ攻め返す。アームフィールドとタフマッチでヒースタンドが3RにRNC一本勝ち

<バンタム級/5分3R>
ブレディ・ヒースタンド(米国)
Def.3R1分52秒by RNC
ギャレット・アームフィールド(米国)

すぐに距離を詰めた両者、揃って重心が低めの構えでパンチを見せヒースタンドが組んでいく。テイクダウン狙いを2度に渡り切ったアームフィールドは、3度目のダブルレッグで尻もちをつかせるも、頭をステップオーバーして腕十字へ。アームフィールドの体を越えて腕を抜いたヒースタンドがシングルにきたところでアームインギロチンをセットする。やや半身だったことで、ネックロック気味に入った絞めは極め切れず、胸を合わせたヒースタンドがトップを取る。

アームフィールドはもう一度腕十字を狙い、防がれるとスクランブルへ。ヒースタンドがバックを取り前方にスラム。すぐに立ち上がったアームフィールドが離れるが、ヒースタンドは左にダブルレッグを合わせてクリーンテイクダウンを奪うと、バックに回ってスタンド状態で両足をフックする。自ら後方に倒れ込んだヒースタンドはRNCこそ完成させることはできなかったが、初回をリードした。

2R、アームフィールドは初回と同じように低い重心から組みへ。切ったヒースタンドは首相撲からヒザを狙い、さらに右を入れる。先手を取ったように見えたヒースタンドだが、直後に右でダウンを奪われる。アームフィールドはパウンドでラッシュを掛け、三角絞めを防ぐと立ち上がってパンチから左足を抜いて、そのままマウントを狙う。頭を抱え、ニーシールドで許さないヒースタンドだが、頭を抜いたアームフィールドがマウントを奪取る。パンチを落とされながらも、ケージキックデスクランブルに持ち込んだヒースタンドがすぐに組んでバックへ。

前方に崩し、ボディトライアングルに捕えたヒースタンドは、アゴの上から左右の上腕を滑り込ませRNCの機会を伺う。胸を合わせにいくアームフィールドに対し、背中に乗り続けられないと判断したヒースタンドが着地して、試合はスタンドへ。すぐにニータップを狙ったヒースタンド。切ったアームフィールドがクリンチでアッパーを突き上げる。離れてワンツーのヒースタンド、打撃戦を受けたアームフィールドもパンチを振るうが両者揃って疲れが見え、体の軸が乱れるようになっていた。

最終回、頭を下げてパンチ&蹴りのヒースタンド。かわしたアームフィールドが右アッパーを当てる。アームフィールドの蹴りの後に組んだヒースタンドがケージ押し込み、ダブルレッグへ。尻もちをつかさせ、背中を譲ったアームフィールドは立ち上がるが、正対できない。このままスラムし、ここも両足をヒースタンドがフックする。スタンドのバッククラブから、後方に倒れ込んだヒースタンドがRNCを極め、アームフィールドからタップを奪った。

ノンストップファイトのタフファイトを制したヒースタンドは「ドミネイトしたいんだけど、また3Rのフィニッシュになった。皆、僕のスタミナのことは知っているよね。8月3日、コーチのマイケル・キエーサと同じ日にアブダビで戦わせて欲しい」と話した。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 アス・アルマバエフ カイ・カラフランス キック ホゼ・ジョンソン

【UFC ESPN57】「レスリング、レスリング、レスリング」バックを制したアルマバエフがジョンソンを下す

<フライ級/5分3R>
アス・アルマバエフ(カザフスタン)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
ホゼ・ジョンソン(米国)

身長で下回るアルマバエフがガードを固めて右ローを打つ。ジョンソンはプレスをかけ、アルマバエフにケージを背負わせて左ジャブを突く。サークリングするアルマバエフに対し、ジョンソンが右を振るった。ジョンソンの右カーフキックを受けて、アルマバエフがバランスを崩す。ジョンソンの右前蹴りをキャッチしたアルマバエフは、ボディロックからグラウンドに持ち込んだ。背中を着かされたジョンソンは、スイープを狙うも失敗。下からパンチを打ち込み、再びアルマバエフを足で浮かせる。

耐えたアルマバエフがパスを狙うと、アルマバエフは三角をセットアップする。これを振りほどいたアルマバエフが、パウンドの上下に散らして削る。しかし手数が少ないアルマバエフに対し、ジョンソンがスイープを仕掛けた。アルマバエフは立ち上がってバックに回る。一度倒したあと、立ち上がったジョンソンの背中に乗っかり、スタンドのまま右腕を首に回した。RNCは極められなかったが、バックコントロールからジョンソンにヒザを着かせる。ラウンド終了までアルマバエフが組みでコントロールした。

2Rもジョンソンが前に出る。アルマバエフは右スピニングバックキックから距離を取り、シングルレッグで組みついた。これをカットしたジョンソンがトップを奪い、マウントから三角をセットアップする。足を組んでから背中を着け、ケージ際で絞め上げるジョンソン。頭を引きつけるも、アルマバエフが耐える。頭を抜いたアルマバエフがバックに回った。

バックマウントから右腕を首に回すもRNCは極められず。しかしトップを奪い、三角対策か足をケージに向けてパウンドを落としていく。ジョンソンもアルマバエフの体を浮かせるも、スイープには至らない。アルマバエフがパスを狙い、亀になったジョンソンからバックを奪う。アルマバエフがRNCを狙いながらパンチを打ち込んでラウンドを終えた。

最終回、ジョンソンが左ジャブを突くも、1R~2Rほどの勢いはない。アルマバエフが右スピニングバックキックから組みつき、バックに回る。しかし切り返したジョンソンがマウントを奪い、暴れるアルマバエフに対してバックマウントに移行した。四の字フックで組んだジョンソンを振り落とせずも、反転したアルマバエフがトップへ。右オーバーフックでディフェンスするジョンソンに、アルマバエフがパウンドを落としながら足を一つ越えた。

さらにバックに回ったアルマバエフが四の字フックからパンチで削り、右腕を首にねじ込む。アルマバエフがRNCで絞め上げると、アゴの上だがジョンソンの目に力がなくなる。アルマバエフは左腕を回してパームトゥパームに切り替えた。凌ぐジョンソン。アルマバエフが再び右腕に戻して絞め上げたところでタイムアップに。

フルマークの判定で勝利したアルマバエフは、試合後に「レスリング、レスリング、レスリング」とゲームプランを語り、次の対戦相手としてカイ・カラフランスの名前を挙げた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 アダム・ヒューギット ジョシュ・クィンラン

【UFC ESPN57】ほぼ蹴りのヒューギットが、初回の劣勢から盛り返しスプリット判定でクィンラン下す

<ウェルター級/5分3R>
アダム・ヒューギット(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ジョシュ・クィンラン(米国)

サウスポーのヒューギットとオーソのクィンラン、序盤は様子のなかで互いに蹴りを見せる。クィンランがスーパーマンパンチを繰り出す。ヒューギットはジャブを繰り出すが、基本はクィンランが能動的な動きを続ける。左ローから左リードフックを当てたクィンランは、左ミドルを受けても左回りを続ける。右オーバーハンドからボディフックを決めるなど、蹴り&パンチとも精度でもクィンランがヒューギットを上回る。ヒューギットは左の蹴りを続け、スピードでクィンランにパワーで対抗している形か。終盤にヒューギットが力強い前蹴りからフックを振るったが、初回はクィンランが取った。

2R、初回終盤の動きが早めに欲しいヒューギットが、左ミドルハイを2発蹴る。やや距離が近づいており、クィンランがワンツー。ヒューギットは左ミドルハイから右ハイを狙い、最終的には右ミドルを決めた。初めての組み狙いを切ったクィンランはここもスーパーマンパンチを繰り出す。すでに見切った感のあるヒューギットだが、その多用する蹴りにクィンランがカウンターを合わせる。

そのカウンターの左で目尻をカットしたヒューギットは、2度目のダブルレッグを切られ左ジャブを被弾する。時折りスイッチを使うようになったクィンランが、互いにもう一歩詰めたい戦いは最終回へ。

3R、ヒューギットの左ミドルハイに、左フックをカウンターで決めたクィンラン。スイッチして左オーバーハンドを狙う。さらにオーソに戻し右ミドル、右エルボーを放ったクィンランがヒューギットの蹴りの後に右ストレートをヒットさせる。リズムを変えたいヒューギットは、とにかく拳の攻撃が少ない。それでも二段蹴りから左ストレートを見せたヒューギット、やはりもう一歩届かない。とはいえ圧、手数ともに上回るようになってきたのはヒューギットで、クィンランは見る場面が多い。左ミドルを連続で蹴り、右ハイのヒューギットはクィンランの右にカウンターの右を当てる。さらに左ミドルを入れたヒューギットの攻勢が続く。

残り1分、ヒューギットのスピニングバックエルボーに、右ボディフックをクィンランが当てる。それでも見る場面が多いクィンランは、2Rも取ったという判断で戦っているようだ。最後の5秒で拳の交換を見せた両者──クィンランが左を当てて試合が終わった。

もう一歩、もう一つ──というままで終幕を迎えた一戦はスプリットに割れ、ヒューギットの右手が挙げられた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 ジミー・フリック ネイサン・メネス

【UFC ESPN57】ジャブを起点に多彩な打撃を披露。メネスが試合を支配してフリックに判定勝利

<フライ級/5分3R>
ネイサン・メネス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
ジミー・フリック(米国)

ジャブを突くメネスに対し、フリックが右ローを蹴る。メネスもジャブと右ロー、フリックは右ストレートと左ミドルを見せる。メネすはジャブからパンチをまとめ、フリックは右ロー。メネスがサウスポーにスイッチすると、フリックは右ミドルを蹴る。メネスがオーソドックスに戻したところでフリックがシングルレッグでテイクダウンを仕掛けると、メネスはギロチンを狙いながら離れる。

試合がスタンドに戻ると、メネスが打撃のプレッシャーをかけて、ジャブと右ストレート、左アッパー。さらに右フックを当てると、ジャブも混ぜて右ストレートと手数を増やす。フリックは右ローからシングルレッグで組みつき、テイクダウンを奪う。フリックがヴァンフルーチョークを狙うが極まらない。

2R、メネスが右ストレートから前に出て、ジャブをコツコツと当てる。フリックも前蹴りで距離を取ろうとするが、メネスは下がらない。飛び込むような右ストレートを見せるメネス。フリックもそこに左アッパーを返す。ジャブの差し合いから、メネスがスイッチしての左ミドル、ジャブからパンチをまとめ、左ボディで飛び込む。

メネスがオーソドックスに戻してジャブと右カーフ、フリックも左ミドルを蹴ってダブルレッグへ。これを切ったメネスがギロチンを狙うが、フリックがケージまで押し込む。メネスはケージに背中を預けてヒジとヒザ蹴り、態勢を入れ替えてボディにパンチを打ち込み、ダブルレッグへ。今度はフリックがギロチンを狙うが、頭を抜いたメネすがパンチと鉄槌を落とす。

3R、メネスがサウスポーから左ミドル、オーソに戻してジャブと右カーフ、左ミドルを蹴る。フリックが右で前に出ていくと、メネスが組みつく。ここはメネスが離れ、打撃になるとフリックが右ミドルを当てる。メネスは右ストレートと左アッパー、フリックは右を振って組みつくが、ここもメネスがケージに押し込まれる。

距離が離れると、フリックは再び右を振ってシングルレッグへ。これを切ったメネスがフリックをケージに押し込んでパンチ、首相撲からヒザ蹴り。フリックは動きが止まり、メネスがバックを狙うと、フリックはメネスを前方に戻す。しかしメネスもすぐに立って、ボディロックでフリックを押し込む。フリックがギロチンを狙うが極まらず。終始試合をコントロールしたメネスが判定勝利を収めた。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 ウェスティン・ウィルソン ジェカ・サラギ

【UFC ESPN57】インドネシアのナショナルヒーロー、サラギ。三角をスラムし、ウィルソンに腕を極められる

<フェザー級/5分3R>
ウェスティン・ウィルソン(米国)
Def.1R1分49秒by 腕ひしぎ腕固め
ジェカ・サラギ(インドネシア)

インドネシアのTV局がサンディエゴにジムを創り、地方行政のバックアップを受けるサラギ。まさにインドネシアのMMAをリードする存在となったファイターが、まずワンツーで前に出る。組んだウィルソンだが、サラギは逆に投げを打って距離を取り直す。右ストレートで飛び込んでサラギに再び組みついたウィルソンはシングルレッグからリフトしてテイクダウン。スクランブルでギロチンをかけるが、サラギが頭を抜く。ボトムのウィルソンのトライアングル狙いをスラムしたサラギだが、これで逆に三角のクラッチが完成してしまう。タイトにセットされ、腕を極められたサラギはタップを強いられた。

これがサラギの現実といえるが、インドネシアのMMAの発展を考えると、今後はどのようなマッチメイクされるか。UFCのかじ取りも気になる。


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45 MMA MMAPLANET o UFC UFC ESPN57 ジュリア・ポラストリ ヨセフィン・ヌットソン

【UFC ESPN57】ジャッジはヌットソンの打撃を支持、ヌットソンがポラストリに判定勝利

<女子ストロー級/5分3R>
ヨセフィン・ヌットソン(スウェーデン)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
ジュリア・ポラストリ(ブラジル)

ポラストリが前蹴り、ヌットソンが右ローを蹴り返す。ポラストリがジャブを突くと、ヌットソンは前蹴りと右ロー、ポラストリの蹴りをすくってパンチからヒザ蹴りにつなげる。首相撲になるとポラストリがヒジ、離れるとヌットソンが右ロー、ポラストリの蹴りに右ストレートを狙う。

さらにヌットソンはジャブから右ヒジ、右ストレート、首相撲からヒザ蹴り。ポラストリは左フックから右ミドルを蹴る。ヌットソンはポラストリの蹴りにパンチを合わせる。ポラストリはロー、ヌットソンは前蹴りとパンチから左ハイ・右ロー、ポラストリのジャブに対してパンチをまとめて縦ヒジで飛び込む。

距離が開くとヌットソンは左ハイ、蹴りのフェイントからパンチと飛びヒザ蹴り、左ミドル、パンチとヒジで前に出る。ポラストリが首相撲に持ち込もうとヌットソンはパンチを返して、前蹴りで前進。ヌットソンがワンツーから左フックを打つと、ポラストリもガードをげて前に出て首相撲。ヌットソンはそこにヒジを返すが、ポラストリがテイクダウしてマウントを取るとヒジとパンチの連打する。

2R、ヌットソンは左ミドルと前蹴り、足を上げるフェイントから前に出て、右ストレートから左フックにつなげる。ポラストリも蹴りを返して前に出ていこうとするが、ヌットソンはタイミングのいい前蹴りで距離を詰めさせない。ヌットソンはヌットソンの蹴り終わりにダブルレッグを合わせ、テイクダウンを奪う。

ポラストリはインサイドガードからパンチとヒジを入れ、これでヌットソンは右目尻をカットする。ヌットソンはポラストリを蹴り離して立とうとするが、ヒザをついているポラストリの顔面を蹴ってしまい、レフェリーに注意を与えられる。

再開後、ヌットソンはすぐにポラストリの身体を蹴り離そうとするが、ポラストリは足を捌いてパスガードする。ヌットソンは両足でポラストリの首を挟んで、ポラストリの右腕にアームロックを狙う。極まる形ではないが、この態勢でポラストリの動きを固めて、ラウンド終了を迎えた。

3R、ヌットソンは左ミドルと前蹴り。ポラストリもガードを上げて前に出ていくが、ヌットソンはワンツーから左フック、ポラストリも細かくパンチを返してヒザ蹴りを入れる。ヌットソンはパンチと縦ヒジ、ポラストリも左フックからパンチをまとめて左の縦ヒジ。お互いにパンチとミドルで打ち合う。

ヌットソンが右から左フック。ポラストリはパンチで前に出て首相撲からヒザ蹴り、ヌットソンのパンチにダブルレッグを合わせると、ヌットソンは小手を巻いて上を取り、バックを狙うが、ポラストリはヌットソンの身体を前に落としてトップを奪い、ハーフガードから肩固めを狙う。

ポラストリがマウントに移行すると、ヌットソンがブリッジでポジションを返す。ポラストリはヌットソンの両腕を抱えて動きを固めるが、ヌットソンは立ち上がってパンチを落とす。ポラストリも立ち上がったところで試合終了となった。

判定はジャッジ3名とも29-28でヌットソンを支持。ヌットソンのスタンドの打撃がポラストリのテイクダウン&グラウンドの攻めより評価される形で、ヌットソンが判定勝利した。


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