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45 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN DECADE ROAD FC キム・テイン 上田幹雄

【RIZIN DECADE】上田幹雄がヒザ蹴りを一閃。ROAD FC王者キム・テインに豪快KO勝利

<ヘビー級/5分3R>
上田幹雄(日本)
Def.2R by KO
キム・テイン(韓国)

サウスポーの上田が左ミドルを蹴ると、テインがパンチで突っ込む。上田は前蹴りで距離を取って、構えをスイッチする。テインは右ストレートや右の前蹴りからパンチをまとめる。上田は前蹴りで距離を取る。テインは右から連打をまとめ、組みになると両差しで上田を押し込んでパンチを打ちながらテイクダウンを狙う。上田もロープとコーナーに体に預けてヒザ蹴り。態勢を入れ替えてヒザを入れると、テインが上田の体を左右に振ってテイクダウンしてバックへ。上田が立ち上がり、テインはスタンドバックでコーナーに押し込む。ここで上田が正対して、試合がスタンドに戻る。

テインが右ストレートから左フック、今度は上田が組んでテインをロープに押し込んでヒザ蹴り。ブレイク後、上田はサウスポーに構えて左ミドル。テインも左フックを打つが、上田も構えをスイッチしてプレッシャーをかける。テインが左フックからパンチをまとめて組みつく。ここも動きが止まってブレイクとなる。再開後、上田はスイッチしながら左ミドル・左ストレートを効かせるが、テインが組んでテイクダウンしてバックについた。

2R、上田が構えをスイッチしながら前に出て左ミドルから右フック。打ち合いになるといテインが左フックを当てるが、組みの攻防になると両者の動きが止まってブレイクとなる。再開後、パンチを振って前に出るテイン。上田が右ストレートを当ててヒザ蹴り。テインが必死に組んでテイクダウンすると、テインが立ち上がったところで上田も立ち上がる。

試合がスタンドに戻ると上田が右ストレート、左のヒザ蹴り。上田がテインをロープに押し込むがブレイクとなる。再開後、上田が左ミドル。テインのテイクダウンを切って、テインをコーナーに押し込む。ここで上田がボディ→顔面にヒザ蹴り。これでテインが崩れ落ち、上田が豪快なKO勝利を収めた。試合後、上田はヘビー級王座の新設&トーナメント開催をアピールした。


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45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC71 キム・スーチョル ヤン・ジヨン

【ROAD FC71】バンタム級T決勝の裁定変更。バッティング発生によるノーコンテスト、2025年に再戦を予定

【写真】両者の再戦は2025年に行うと発表された(C)MMAPLANET

29日(日・現地時間)に韓国はウォンジュのチアック体育館でRoad FC71開催された。メインのGlobalバンタム級=63キロ級トーナメント決勝でヤン・ジヨンがキム・スーチョルに1R KOで勝利しているが、31日(木)にROAD FCが試合結果をノーコンテストにすると発表している。
Text by Shojiro Kameike


試合はヤン・ジヨンが左ストレートでキム・スーチョルからダウンを奪い、追撃のパウンド連打でレフェリーストップを呼び込んでいる。しかし試合レポートにもあるとおり、ヤン・ジヨンが左を伸ばす前に両者の頭が当たり、キム・スーチョルがダウンしたようにも見えた。

ROAD FCからの発表によれば、試合後キム・スーチョル陣営は規定に基づき、裁定に関する異議申し立てを行ったという。ROAD FCの審判委員会はビデオ判定の結果、異議を認め試合結果をノーコンテストに変更している。

現在、キム・スーチョルには脳震盪の症状があり、治療中かつ検査中であるとのこと。ROAD FCは2025年に再戦=改めてトーナメント決勝を行うとしており、キム・スーチョルの回復具合をみながら再戦の日時を決めると発表した。

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45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC71 キム・スーチョル ブログ ヤン・ジヨン

【Road FC71】62秒の衝撃! ヤン・ジヨンがキム・スーチョルをパウンドアウトしてバンタム級T優勝

【写真】トーナメントを制し、挨拶するヤン・ジヨン。キム・スーチョルはジョン・ムンホン代表に肩を抱かれながら、その言葉を聞いていた。(C)MMAPLANET

<Globalバンタム級T決勝/5分3R>
ヤン・ジヨン(韓国)
Def.1R1分02秒 by KO
キム・スーチョル(韓国)

サウスポーのヤンが距離を詰めると、キム・スーチョルは右ハイで足を滑らせる。立ち上がったキム・スーチョルにダブルレッグで組んだヤン・ジヨン。しかしテイクダウンできず、ブレイクが掛かる。再開後、ヤン・ジヨンの左スーパーマンパンチがヒットした。

さらにキム・スーチョルがシングルレッグで飛び込もうとしたところに、キム・スーチョルの左がヒットした。ダウンしたキム・スーチョルにヤン・ジヨンが左パウンドを連打する。キム・スーチョルが仰向けの状態で連打を受け、レフェリーが両者の間に割って入った。

昨年の優勝者キム・スーチョルをKOしてトーナメントを制したヤン・ジヨンは、優勝賞金100万ドルをゲットし「まずはスーチョルさんに感謝します。スーチョルさんを倒すことが礼儀だと思っていました。プロ10年目、ベルトを差し上げると約束した監督に対して、約束を守ることができて嬉しいです。愛する彼女、いつもありがとう。今夜は一緒にすごそう。親やジェジュからの応援に来てくれた人たち、皆ありがとうございます」と挨拶した。

敗れたキム・スーチョルは「今年、4試合をしたが、来年からは試合の数ではなく質を重視していきたいです。ありがとうございました」と語っている。


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45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC71 アルトゥル・ソロヴィエフ カミル・マゴメドフ ヨ・ジェウ

【Road FC71】ライト級T決勝は消滅。マゴメドフがバックマウントからパンチ連打でヨ・ジェウをストップ

【写真】マゴメドフが完勝。当然といえば当然の内容と結果だがーー(C)MMAPLANET

<72キロ契約/5分3R>
カミル・マゴメドフ(バーレーン)
Def.1R3分19秒 by TKO
ヨ・ジェウ(韓国)

当初はアルトゥル・ソロヴィエフとのライト級T決勝に臨むはずだったマゴメドフだが、ソロヴィエフとROAD FC側の交渉が不発に。そのため急きょヨ・ジェウとのノンタイトル戦に臨んだ。互いにスイッチしながら向かい合う。ヨ・ジェウの右にマゴメドフが左ミドルを合わせた。さらに左ミドルを打ち込んだマゴメドフはサウスポーに。

シングルレッグからバックを奪ったマゴメドフがグラウンドに引きずりこみ、バックマウントを狙う。腰を起こしたヨ・ジェウに対し、右足を差し入れるマドメドフ。立ち上がるヨ・ジェウをバックコントロールで制したマドメドフが、引き倒してバックマウントに。ヨ・ジェウの体を伸ばしてパウンドを連打すると、ヨ・ジェウが防戦一方となりレフェリーが試合を止めた。


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45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC71 イ・ジョンヒョン ピョン・イェジュン

【Road FC71】RNCを狙ったイ・ジョンヒョンがピョン・イェジュンに判定勝ち。来年3月フライ級王座戦へ

【写真】勝利したイ・ジョンヒョンと、3月にタイトルマッチで戦うコ・ドンヒョク(C)MMAPLANET

<フライ級/5分3R>
イ・ジョンヒョン(韓国)
Def.3-0
ピョン・イェジュン(韓国)

イ・ジョンヒョンが高くガードを構えて距離を詰める。ピョン・イェジュンはワンツーから左ミドルへ。さらにパンチから右ハイに繋げる。サウスポーにスイッチしたピョン・イェジュンの左ミドルをキャッチするイ・ジョンヒョン。ここはテイクダウンできずも、1分過ぎにピョン・イェジュンの左ミドルを受けながら組みつき、ケージ際までドライブした。ボディロックで倒すイ・ジョンヒョン。ピョン・イェジュンは立ち上がり、ダブルオーバーフックでイの投げを潰した。

立ち上がる両者、オーソドックスに戻したピョン・イェジュンが右ハイからワンツーを伸ばす。さらにピョン・イェジュンの右がイ・ジョンヒョンの顔面をかすめる。打ち合いからイ・ジョンヒョンが首相撲へ。ケージに押し込み、ボディロックからの足技で崩す、一度離れて、再びボディロックで組んだイ・ジョンヒョンが倒されるも、スクランブルで上を取る。起き上がるピョン・イェジュンのバックマウントを狙ったが、スタンドに戻された。打ち合いから離れた両者は、ケージ際の差し合いで初回を終えた。

2R、ピョン・イェジュンがワンツーを打ち込む。イ・ジョンヒョンはピョン・イェジュンの右ハイをキャッチしてテイクダウンするも、スクランブルからバックを奪われる。立ち上がったイはピョン・イェジュンをケージに押し込んだ。左オーバーフックでピョン・イェジュンが体勢を入れ替えると、レフェリーがブレイクをかけた。ブレイクが速い。ケージ中央で打撃を出し合うなか、イ・ジョンヒョンの顔面をピョン・イェジュンのパンチが捉えた。

イ・ジョンヒョンはピョン・イェジュンの右ミドルをキャッチしきれない。細かいパンチの交錯から、イがプレスをかけるとピョン・イェジュンが左右に回る。イは組みつくもコントロールまでには至らない。確実なクリーンヒットがない両者—-イ・ジョンヒョンのパンチもヒットするが、ピョン・イェジュンがスリッピングアウェーで威力を殺している。残り30秒でイ・ジョンヒョンがピョン・イェジュンをケージに押し込むも、ブレイクが掛かった。

最終回、両者の手数が増えたものの、ともに致命的な攻撃を与えることはできていない。イ・ジョンヒョンの右ジャブに、サウスポーにスイッチしたピョン・イェジュンが左を被せた。ピョン・イェジュンの右ヒジは届かず。組んだイが首相撲からヒザを突き上げる。体勢を入れ替えたピョン・イェジュンがシングルレッグへ。イ・ジョンヒョンはスプロールしてピョン・イェジュンの首を抱えながらマウント→バックマウントを奪取する。

ピョン・イェジュンの体を伸ばしたイだが、なかなかRNCを極め切ることができず。マウントに移行し、右パウンドを連打する。ピョン・イェジュンも下から左の鉄槌を打ち返す。イ・ジョンヒョンがバックをキープするも、ピョン・イェジュンがスクランブルから立ち上がった。イ・ジョンヒョンをケージに押し込みテイクダウンを狙うも、差し合いで動きが止まると、レフェリーがブレイクをかける。最後はケージ中央で打ち合い、イ・ジョンヒョンがダブルレッグで尻もちを着かせる。ピョン・イェジュンはすぐに立ち上がり、試合終了のゴングを聞いた。

ユナニマス判定勝ちを収めたイ・ジョンヒョンは、3月16日にコ・ドンヒョクとフライ級王座決定戦を行うことに。試合後のケージでコ・ドンヒョクとフェイスオフとなった。


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45 MMA MMAPLANET o ROAD FC Road FC71 キック シン・ユジン パク・ソヨン

【Road FC71】計量オーバーのシン・ユジンがパク・ソヨンをRNCで下したため、NC&新王者誕生ならず

【写真】試合は行われたものの、ただただ残念な結果に(C)MMAPLANET

<ROAD FC女子アトム級暫定王座決定戦/5分3R/5分3R>
シン・ユジン(韓国)
NC 2R4分45秒
パク・ソヨン(韓国)

シン・ユジンは前日の計量で5キロオーバーのため、パク・ソヨンが勝利した場合のみ新王者が誕生する変則暫定王者決定戦に。クラウチングで構えるパク・ソヨンがプレスをかける。シン・ユジンはケージ中央を取るも、なかなか手が出ない。パク・ソヨンがサウスポーにスイッチした。シン・ユジンの右ストレートがパク・ソヨンの顔面を捉える。回るシン・ユジンは手を出せないのか。

シン・ユジンは右スピニングバックキックを見せた。両者の応援団による応援合戦も行われる。互いに手を出さないため、レフェリーが注意を与えた。再開後、シン・ユジンが左インローを打ち込む。新王者が誕生するというが左ジャブを伸ばすも距離を詰めない。シン・ユジンの左フックがヒットする。さらに左ミドルを当てたシンがプレスをかけ、パク・ソヨンは下がる展開が増えた。シン・ユジンがパク・ソヨンをケージに押し込み、右腕を差し上げた。手数は互いに少ない。

2R、シン・ユジンのパンチにパク・ソヨンが右ローを合わせる。パク・ソヨンは左を突きながらプレスをかける。サウスポーにスイッチして、シングルレッグで飛び込むも切られた。反対に右ストレートを当ててから距離を詰めたシン・ユジンが、組みつき小外刈りでグラウンドに持ち込んだ。パウンドからパク・ソヨンの左腕を取り、キムラを狙う。

さらにサイドに移行してアメリカーナに切り替えるも極めきることはできず。そのままマウント→バックマウントを奪取。仰向けになったパク・ソヨンから再びマウントを奪うと、パウンド&ヒジを落とす。パク・ソヨンの体を伸ばしてバックマウントに移ったシン・ユジンが左腕をパク・ソヨンの首に回す。切り替えて右腕で、パームトゥパームでパク・ソヨンのアゴを絞め上げてタップを奪った。

結果、パク・ソヨンが敗れたため試合はノーコンテストに。新暫定王者の誕生は先送りとなった。


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45 MMA MMAPLANET o RIZIN ROAD FC Road FC71 キム・テイン 大成 関野大成

【Road FC71】アッパーを織り交ぜる関野、左ストレートからのコンビネーションでシム・ゴンオを沈める

【写真】試合後にはRIZINに出場するキム・テインにも触れ、自身のリベンジもアピールした関野(C)MMAPLANET

<ヘビー級/5分3R>
関野大成(日本)
Def.2R0分24秒 by KO
シム・ゴンオ(韓国)

サウスポーの関野が右に回って、左前蹴りをシム・ゴンオのボディに突き刺す。半身に構える関野の左、返しの右フックがシム・ゴンオの顔面を捉えた。シム・ゴンオもサウスポーにスイッチ。関野が左テンカオ、右ジャブを当てる。左ストレートから右アッパーに繋げる関野。シム・ゴンオにケージを背負わせ、左ストレート、前蹴り、左ボディストレートへ。シム・ゴンオもワンツーを伸ばすが、すぐさま関野がパンチの上下に散らしながら回る。

シム・ゴンオのパンチは届かず、関野が右ジャブを上下に打ち込む。ケージ中央で関野が左ストレートでグラつかせた。シム・ゴンオも右を返すが、関野のパンチを食らうたびにフラついている。残りK1分で関野が左右のパンチからローに繋げた。シム・ゴンオは完全にスタミナ切れか。関野の右アッパーをもらい続けた。

2R、関野がフェイントから左ハイへ。続いて左ストレートを連続で当てる。グラついたシム・ゴンオに左アッパー、右フック、左ストレートを浴びせてダウンを奪うと、追撃のパウンドでレフェリーストップを呼び込んだ。

KO勝利を収めた関野は日韓のファンへ感謝を述べ、「キム・テインに地獄を味合わされて、もう一回這い上がろうと思いました。キム・テインは絶対にRIZINで勝ってくれると思います。すぐにでも再戦したいです。今度は尊敬し合って、最高の試合をしたいです」とアピールした。


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【Road FC71】T決勝でキム・スーチョルと対戦、ヤン・ジヨン「早い時間でKOできると思います」

【写真】プロモーションとしては、とんでもない状況になっているが……その分、メインが締まりそうだ(C)ROAD FC

本日29日(日・現地時間)に韓国はウォンジュのチアック体育館でRoad FC71が開催され、メインのGlobalバンタム級=63キロ級トーナメント決勝でヤン・ジヨンがキム・スーチョルと対戦する。
Text Manabu Takashima

8月に開幕し、10月に準決勝。今大会で決勝という短期決戦8人トーナメントのファイナルは韓国人対決となった。初戦をシードされ、9月にRIZINバンタム級王座決定戦に出場し井上直樹にKO負けを喫したスーチョルは、準決勝でキム・ヒョンウを判定で下し、2年連続の決勝進出を決めた。

一方、ヤン・ジヨンは初戦でアレクセイ・インデンコを左ハイキックで35秒殺KOするも、準決勝は当初対戦予定だったエルデュカルディ・ドゥイシェフの代役コシェン・アカノフが減量中に急性心不全で倒れ(※後に回復)、不戦勝となっていた。

昨日行われた計量でスーチョルは62.9キロ、ヤン・ジヨンはジャスト63キロでパスしている。

なおバンタム級と並行して実施されていたライト級トーナメントは、カミル・マゴメドフと対戦予定だったディフェンディング・チャンピオンのアルトゥル・ソロヴィエフとの交渉が不発に。Road FC側はソロヴィエフがファイマネーの大幅な増額を要求したと説明し、選手サイドは「来年の契約をしないと決勝は戦わせないと言われた」とSNSで反論している。

ともあれライト級決勝はなくなり、プレリミ出場予定だったヨ・ジェウが、キャッチウェイト72キロでマゴメドフと戦うこととなった。

さらにパク・ジョンウンの負傷欠場を受け、修斗インフィニティ・リーグ女子アトム級で優勝したばかりのパク・ソヨンが代役出場することとなったRoad FC暫定女子アトム級王座決定戦は――タイトルマッチながら51キロの契約体重制が敷かれていた。それにも拘わらず、もともとタイトル戦が決まっていたシン・ユジンが56.9キロと5キロもオーバーしてしまう。

両者は今日、拳を交えることになるがパク・ソヨンが勝った時のみ新王者が誕生するという超変則女子アトム級暫定王座決定戦となる――など、主催者の胃がキリキリとなる音が聞こえてきそうな今大会。そのトリを務め、世代交代を狙うヤン・ジヨンの声をここでお届けしておきたい。


――ヤン・ジヨン選手、ファイトウィークに入ってから取材を受けていただき、ありがとうございます。

「いえ、こちらこそインタビューをしていただきありがとうございます」

――ところでヤン・ジヨン選手はチェジュ島出身ということですが、今もチェジュ在住なのですか。

「ハイ。そうです」

――アジアのハワイ、さぞクリスマスで賑やかだと思われます(※取材は24日に行われた)。

「やはりチェジュは暖かいので、皆が外に出て楽しんでいる様子は伝わってきます」

――そんななか、ヤン・ジヨン選手は減量中なわけですね。

「通常の試合なら、外の様子を見て羨ましいと思っていたかもしれないですが、今回はタイトルがかかった大切な試合なのでクリスマスを楽しんでいる人達以上に自分の方が盛り上がっています」

――おお、力強い言葉です。ところでトーナメント初戦を終えた時にキム・スーチョル選手のRIZINタイトル戦について話を伺った時、韓国勢のほぼ全員がスーチョル勝利を高らかに宣言していたのに対し、ヤン・ジヨン選手だけが井上選手は簡単でないという風に話していました。

「井上選手が強いことは絶対です。加えてスーチョル選手にとって井上選手の打撃とグラップリングは相性的に良くないと思っていました」

――そのスーチョル選手と決勝を戦うことになりましたが、RIZINのチャンピオンになったキム・スーチョルと試合がしたかったという気持ちはありますか。

「ハイ。RIZINのベルトを持つスーチョル選手と戦いたかったです。RIZINは韓国での知名度も高いですし、RIZIN王者と戦えるのは絶好の機会だと捉えていました。RIZIN王者に勝つと次にRIZINで戦う時は、トップ選手と戦えると期待していたのは事実です。

ただスーチョル選手のように実績のある選手に勝つことで、自分の評価も上がる。それは確かなので、またRIZINで戦う機会を得た時にはスーチョル選手に勝った者同士、井上選手と戦いたいです。なによりスーチョル選手はずっと憧れていた選手で、彼を追いかけてやってきました。スーチョル選手に勝って、アジア最強という称号を手に入れます」

――すでにそこまで青写真を描いているわけですね。ところで今回のトーナメントは、準決勝が不戦勝でした。結果、このトーナメントでは35秒しか戦っていないです。

「相手の健康状態なので、致し方ないです。ただし計量とはどの選手もクリアしないといけない、スタート時点です。その計量を終えることができない選手は、自分に負けていると思います。本当に戦いたかったので、残念でした。トーナメント戦であっても、相手が体重オーバーしようが試合がしたかったです。試合のために練習をしていたわけですし、やはり応援してくれる人たちに、勝利を届けるのが一番の恩返しなので」

――スーチョル選手はスタミナ、圧力が最大の武器かと思いますが、フィジカル的にヤン・ジヨン選手も凄く充実していますね。

「こういうことを口にするのは気が早いと思われるかもしれませんが、早い時間でKOできると思います。本当に体調が良くて、それだけでなく精神的にも緊張することなく、とてもリラックスできていて。過去最高の状態なんです。

過去の試合を見ると分かってもらえると思いますが、自分はストライカーです。打撃ではスーチョル選手より上だという自負があります。自分の拳に自信を持っていますし、ファイターならそれぐらいのプライドを持つべきです」

――では逆に気をつけないといけない点は、どういうところでしょうか。

「グラップリングではスーチョル選手にアドバンテージがあるかと思います。だからこそ、グラップリングに重点を置いてきました。それでも警戒しないといけないです」

――チェジュという土地柄、ソウルやプサンと比較して自身の練習環境をどのように捉えていますか。

「確かに練習相手が豊富だとは言えないです。プロファイターも少ない。でも、それを言い訳にはしたくないです。強くなれるかどうかは、環境でなく自分次第です。と同時に次の試合でチャンピオンになって、チェジュ島で大会を開いてほしいとジョン・ムンホン代表に直訴します。

チェジュ島にMMAブームを起こせるよう頑張ります。そして、自分より強い選手を育てたいと思っています」

――そのために日曜日の決勝戦、どのような試合をして勝利を手にしたいと考えていますか。

「もう、ここで言葉にすることはそれほどないですが、見てくれる人たちに楽しんでもらえるよう激しい試合をします」

――では最後に2025年を見据えて、日本のファンにメッセージをお願いします。

「必ずRoad FCのタイトルを取り、そしてRIZINに戻ってもタイトルに挑戦できるように頑張りますので応援よろしくお願いします。アリガトウゴザイマス」

■視聴方法(予定)
12月29日(日・日本時間)
午後2時00分~KAKAO TV、AFREECA TV


■ メイン対戦カード

<Globalバンタム級T決勝/5分3R>
キム・スーチョル(韓国)
ヤン・ジヨン(韓国)

<72キロ契約/5分3R>
カミル・マゴメドフ(バーレーン)
ヨ・ジェウ(韓国)

<ROAD FC暫定ミドル級選手権試合級/5分3R>
イム・ドンフアン(韓国)
ラ・インジェ(韓国)

<フライ級/5分3R>
イ・ジョンヒョン(韓国)
ピョン・イェジュン(韓国)

<ROAD FC女子アトム級暫定王座決定戦/5分3R>
パク・ソヨン(韓国)
シン・ユジン(韓国)

<ヘビー級/5分3R>
シム・ゴンオ(韓国)
関野大成(日本)

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【Black Combat13】駒杵嵩大とフライ級王座決定戦、消防士戦士ユン・ホヨン「毎日練習よりメリハリ」

【写真】MMAファイター、Black Combatファイター・バージョンのユン・ホヨン。下のリモート取材時とは、相当に感じが違う(C)MMAPLANET

28日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催されるBlack Combat13で、駒杵嵩大とフライ級王座決定戦を戦うユン・ホヨン。
Text by Manabu Takashima

かつてZSTに来日経験のあるユン・ホユンは「日本のMMAを尊敬している」と言いつつ、駒杵はその日本のトップ中のトップではないと言い切った。普段は消防士として生きるファイアーファイターMMAファイターに話を訊いた。


――5日後に駒杵選手とフライ級王座決定戦で戦うユン・ホヨン選手です(※インタビューは23日に行われた)。日本人選手とは他の韓国人選手との対戦のようにBlack Combat特有のYouTube等でのストーリー創りは難しい面があるかと思いますが、どのような背景があって駒杵選手とのタイトル戦が決まったのでしょうか。

「自分がランク1位なのですが、ランキング2位は以前に勝っている選手で、3位はチームメイト。なので4位の駒杵選手と戦うことになりました。やはり日本人選手なので言葉の壁はあります。それでもBlack Combatは映像などで盛り上げることに長けているので、それほど難しくなく盛り上げることはできていると思います。

日本でも撮影をしたのですが、駒杵選手は仕事があると撮影に来ませんでした。その時に『Black Combatに愛がないのか』と挑発しました」

――ハハハ。ところでユン・ホヨン選手は7,8年前にZSTで試合をしていますね。

「日本のMMAのことは、すっと尊敬しています。特にフライ級はワールドクラスの選手が多いですし。ZSTでは伊藤盛一郎選手に負けました。伊藤選手と比べると、駒杵選手はそこまで強くはないと思っています。今は駒杵選手に勝ってBlack Combatのチャンピオンになることに集中していますが、その先には強い日本人選手と戦ってみたいという気持ちもあります」

――そのような中で駒杵選手の実力をどのように考えていますか。

「テイクダウンが特に強くて、寝技も巧いです。日本の頂点ではないですけど、経験値の高い選手だと思います。ただ組み技のディフェンス面には自信があるので、しっかりとテイクダウンを防いで打撃で勝負したいと思っています」

――入場の際、消防士の恰好をしていますが、本職が消防士ということですか。K-MMA界の消防士ファイターといえば。Road FCのシン・ドングク選手の印象が強いです。

「MMAのプロデビューが2015年で、4年後に消防士の試験に受かりました。そしてRoad FCの最後の試合の時は消防士になっていたので、シン・ドングク選手とプロモーション活動をしたこともあります」

――日本では消防士は交代制勤務で24時働いて、48時間非番という形態らしいですが、韓国も同じように交代制なのでしょうか。

「日本と同じですね。24時間働いて、非番は48時間です。その48時間を使って練習をしています。勤務の日も現場への出動がない日は、体を鍛えることができています」

――試合前でもまる1日練習ができない時もあるということですか。

「ハイ。でも今の自分は、この生活サイクルが馴染んでいます。毎日練習できるよりも、この方がメリハリがあり集中して練習できるんです」

――消防の仕事は、それこそ命がけで身の危険に直面することもあるかと思いますが、そういう部分でMMAに役立つことはありますか。

「現場ではケージに入っている時と同じように緊張します。そういう部分ではどちらの経験も、互いに生きる。マインドコントロールができるようになったように感じます。ただ、命を落とすかもしれないという現場は何年も消防士をやっていて、滅多にあるものではないです」

――その時のための日頃の訓練が必要という部分では、MMAも良く似たモノかもしれないですね。そんな日々を送るユン・ホヨン選手ですが、土曜日のタイトル戦ではどのような試合をしたいと思っていますか。

「駒杵選手はアグレッシブな選手だと思います。打撃なら打撃、グラップリングならグラップリング。駒杵選手の出方に合わせて、積極的に対応して動きのある試合にしたいと思います」

■視聴方法(予定)
12月28日(土・日本時間)
午後6時30分~メインカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ
午後2時00分~アンダーカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ

■Black Combat13対戦カード

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
木下カラテ(日本)

<Black Combatミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]チェン・ウォンジュン(韓国)
[挑戦者] オ・イルハク(韓国)

<Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
[王者]大原樹理(日本)
[挑戦者] ムン・ギボム(韓国)

<Black Combatバンタム級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
山本聖悟(日本)

<Black Combatフライ級王座決定戦/5分3R>
ユン・ホヨン(韓国)
駒杵嵩大(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジン・テホ(韓国)
チェ・ジュンソ(韓国)

<ライト級/5分3R>
パク・オジン(韓国)
ジョン・ハングク(韓国)

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【Black Combat13】ダウトベックの次は、キム・ミンウ。木下カラテ「流れを掴むためにガンガン攻める」

【写真】常にだが、覚悟が決まっていて──どこか温和なカラテ(C)TAKUMI NAKAMURA

28日(土・現地時間)に韓国はソウルのソンブク区にある高麗大学校(コリョ・テハッキョ)ファジョン体育館(チェユックァン)で開催されるBlack Combat13で木下カラテがキム・ミンウと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

9月のRIZIN48でカルシャガ・ダウトベックに挑むも、その強打に沈んだ木下。あの敗戦を機に己の打撃を一から見直す中、韓国のBlack Combatからミンウ戦のオファーが届いた。木下にとってはダウトベック戦に続く試練の2連戦となったが「ダウトベック選手やミンウ選手レベルの相手とやれる選手は少ない。そういう相手と試合を組んでもらえて本当にありがたい」と語っている。大沢ケンジの和術慧舟會HEARTSでの教えに加え、五味隆典から気合い・レスリング・戦いの思考を注入された木下がミンウとの大一番に臨む。


――2024年最後の試合でBlack Combat参戦が決まりました。オファーを受けた時は率直にどんな心境でしたか。

「自分がBlack Combatに出ることは想像していなかったですが、キム・ミンウという強い選手とやれるのでチャンスだなと思いました」

――9月のRIZIN48ではカルシャガ・ダウトベックに左ストレートでKO負けしていますが、あの試合を振り返ってもらえますか。

「ダウトベックが強いことは分かっていたし、勝つつもりでやったのですが、それでも勝てませんでした。そこに悔しさも感じると同時に、ここが自分の壁だなということも感じた試合でした」

――実際にダウトベックと肌を合わせて、どこに強さを感じましたか。

「スピードやパワーが想像以上だったというのは特にないんですけど、一瞬の、本当に一瞬の許しちゃいけない隙みたいなところを一発で持っていかれたなと思います。そういうところを突いてくる厳しさが自分の想像以上で、ダウトベックレベルの相手にはそういう厳しさがあるんだなと感じました」

――空手時代から色んなタイプの選手と戦ってきたと思いますが、そのなかでも特別でしたか。

「空手とMMAは顔面パンチの有無が大きいし、そこでの集中力という部分で勝手が違うので、単純な比較はできないですが、一瞬の隙を突く強さだったり、その隙をダウトベックに作られてしまったなと思います」

――木下選手がミスしたわけではなく、そうなるようにダウトベックに試合を組み立てられていたのですか。

「そうですね。上手く(試合を)作られたなと思います」

――そこを踏まえてどんなことを意識して練習をしてきましたか。

「1カ月間はダメージを抜くために休んで、基本的なところのスピードやパワー、顔面の技術も見直してきました。改めてですが空手とMMAでは勝手が違うところがあって、僕はボクシングもMMAもすべて空手だと言っているんですけど、僕の空手の中のボクシングという部分、顔面の攻防の技術が足りていなかったんだと思います。だからそこを一から見直してきましたね」

――例えば木下選手はボクシングジムに行ったり、打撃の専門家に教わることもあるのですか。

「そういう発想はなかったですね。ある程度の上達の仕方というか、気をつけなきゃいけないところは自分の中にあるし、HEARTSは優れた打撃の知識を持っている選手たちがいるので、HEARTSで練習していて自分が出来ていないと思うものがある以上、そこ(ボクシングジム)に行く必要はないのかなと思います。

自分の何がダメで何が悪いのか分からなくなったり、そこを修正できなくなったらボクシングジムに行く必要もあるんでしょうけど、今の段階では直さなきゃいけないところが幾つもあるので、HEARTSで自分の必要なことを学んでいます」

――今回対戦するキム・ミンウは元Road FCバンタム級王者で、2022年にはRoad to UFCにエントリー(初戦はシャオ・ロンがシンガポールに入国できず、不戦勝。準決勝は計量失敗で失格)。フェザー級に階級を上げて、今年1月のBlack Comabt10ではユ・スヨンとも対戦している韓国トップ選手です。対戦相手としてミンウの名前を聞いた時はどう思いましたか。

「おお、来たなと。楽じゃない相手というのはもちろんですし、言っちゃえばダウトベック選手もUFCには行っていないけど世界と戦える選手じゃないですか。キム・ミンウ選手もそのくらいの選手だと思いますし、対戦相手として名前を聞いた時は嬉しかったです」

――試合展開としてはどのような試合をイメージしていますか。

「技術的なもので言ったらミンウ選手はすごい上手なんですけど、自分の手が届く範囲というか。ダウトベック戦と比べると、より手が届きやすいところにいるのかなと思います。ただフィジカルがすごく強いですし、技術もある。あとは結構組んでくるんじゃないかなと思っていて、すごくキツイ試合をしにいく覚悟です。アウェーどうこうを気にしていられるような相手じゃないと思っています」

――前回のダウトベック戦に続いて試練の2連戦ですね。

「そうですね。でもそれが巡ってくる自分はすごくツキがあるなとい思います。ダウトベック選手やミンウ選手レベルの相手とやれる選手は少ないと思いますし、そういう相手と試合を組んでもらえて本当にありがたいです」

――またダウトベックに負けて反省点を修正している今だからこそ、チャレンジする相手として相応しいという考えもありますか。

「それもありますね。ばっちりいい相手が来たと思っています」

――日本からも木下選手が勝つ姿を楽しみにしているファンがたくさんいると思います。日本のファンに対してどんな試合を見せたいですか。

「最近のHEARTSの信条でもある仕掛けること。みんな仕掛けてキツイことをやっているので、僕もそれに負けずにやってやるぞと思っています。あとは前回の試合で自分の周りの人たちをがっかりさせちゃったので、みんなが期待できる自分を見せたいですし、何よりも自分自身に対して期待できる試合の内容を残したいです」

――先日大沢ケンジさんと一緒に仕事させてもらったのですが、現代MMAでは仕掛け・リズムの速さが必要だと話していました。木下選手もそこを感じていますか。

「めちゃくちゃ感じますね。楽なことをしていたら絶対に勝てない。流れを掴むためにも自分からガンガン攻めることが重要だし、それは自分のなかで覚悟が決まっていないと出来ないことなんです。で、そういう試合をすると見ている人たちも楽しい気持ちになると思います。

1~2カ月前から五味(隆典)さんのところで練習させてもらっているのですが、五味さんと大沢さんのおっしゃることが全く一緒なんですよ。MMAはしんどいものだから、とにかく攻めろ。そうすればそれが防御にもなると。五味さんのように強い人がそう言っているんだから、本当にそうなんだろうなと思います」

――勝負事における先手必勝の大切さというか、いい意味で相手へのリアクションを考えない=相手ではなくて自分に軸を置いて戦うことは必要だと思います。

「本当におっしゃる通りです。自分がやることを先に出して出して出して…相手も出して出して。そのなかで何かが起こる試合が一番お客さんも『うわー!』ってなりますからね」

――そういった戦いにおける思考や考え方を五味選手から学んでいるのですね。

「そうですね。五味さんと大沢さんはおっしゃっていることが一緒なんですけど、五味さんはより細かいところというか、そういう仕掛けや勝負どころの感性がものすごく鋭敏な方なので、HEARTSの教えを通して五味さんの話を聞くと、余計に納得できる部分がありますね」

――もともと五味選手のところに行くきっかけは何だったのですか。

「気合いを入れたいな、と。あとは立ちレスと組みを強化したくて(練習を)お願いしています」

――木下選手と五味選手では細かい打撃のスタイルは違うと思いますが、 打撃で圧倒的な圧力があってレスリングで負けないと意味では、五味選手はMMAのストライキングにおける重要なものを昔から持っていた選手ですよね。

「そうだとい思います。実は最先端のことをやってらっしゃいましたよね。きっと五味さんと大沢さんが交わることない人間同士なんだろうなと思いますが(笑)、僕はお2人の考えはすごく近いところがあると思いますし、お2人とも真剣に格闘技をやってきたすごい人たちじゃないですか。その2人のエキスをいい具合に僕のところで混ぜることが出来たらなと思っています」

――それでは最後に日本のファンに向けてメッセージをいただけますか。

「今、日本のMMAが海外に少し遅れを取ることが多いので、見ている人たちや応援してくえる人たちがスカっとするような空手を見せて頑張ってきます」

■視聴方法(予定)
12月28日(土・日本時間)
午後6時30分~メインカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ
午後2時00分~アンダーカードBlack Combat YouTubeメンバーシップ

■ 対戦カード

<フェザー級/5分3R>
キム・ミンウ(韓国)
木下カラテ(日本)

<Black Combatミドル級選手権試合/5分3R>
[王者]チェン・ウォンジュン(韓国)
[挑戦者] オ・イルハク(韓国)

<Black Combatライト級選手権試合/5分3R>
[王者]大原樹理(日本)
[挑戦者] ムン・ギボム(韓国)

<Black Combatバンタム級王座決定戦/5分3R>
キム・ジェウン(韓国)
山本聖悟(日本)

<Black Combatフライ級王座決定戦/5分3R>
ユン・ホヨン(韓国)
駒杵崇大(日本)

<ウェルター級/5分3R>
ジン・テホ(韓国)
チェ・ジュンソ(韓国)

<ライト級/5分3R>
パク・オジン(韓国)
ジョン・ハングク(韓国)

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