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【RIZIN47】強化されるシルクロード路線=茨の道へ。武田光司がキルギスのシェイドゥラエフと対戦

【写真】キルギスの民族帽子=カルパックを被るシェイドゥラエフ(C)ROAD FC

13日(月)、RIZINより6月9日(日)に東京都渋谷区の国立代々木競技場第一体育館で開催されるRIZIN47の追加カード、フェザー級=武田光司×ラジャブアリ・シェイドゥラエフと対戦することが発表されている。
Text by Manabu Takashima

3月のRIZIN LANDMARK09でフェザー級に転向し萩原京平に勝利した武田が、所属するBRAVEジムと因縁浅からぬキルギス人ファイターと戦うことが決まった。


シェイドゥラエフは昨年、韓国のRoad FCが行った63キロ・グローバルトーナメントに出場し、初戦はヤン・ジヨンを相手にボディロックテイクダウンからマウント奪取、背中をみせたところでRNCを極め圧勝した。

8月の準決勝では武田の同門、原口央と対戦予定も計量時間内に会場に姿を見せず、終了12分後に体重を測り200グラムのオーバーに。同トーナメントの契約には規約違反2つが重なると(この場合は遅刻と体重オーバー)失格になる条項があり、キャッチ戦やペナルティを受けて戦うことなく、トーナメントから脱落した。

その後、10月の決勝大会の出場リストに名前が見られたシェイドゥラエフだが、10日前にUAE Warriors45に139ポンド契約で出場し、マゴメド・アルアブドゥラを相手にここでもRNCで一本勝ちしている。そのまま韓国に戻ることはなく、日本にやってくることになったシェイドゥラエフ。そのキャリアを振り返ると9戦9勝、2つのTKO勝ちとサブミッション勝利が7試合──それもRNC、三角絞め、アナコンダチョーク、ヒールフックと多彩な極めを持つことが分かる。

ライト級から転向した武田とバンタム級から上げてきたシェイドゥラエフだけに、フィジカルで武田が有利という見方もしたくなるが、楽観的に捉えるのは良くないだろう。シェイドゥラエフは2021年10月の4戦目までフェザー級で戦っており、5戦目からバンタム級に落としていた。計量失敗は63キロ契約で、直近の試合は139ポンド=63.04キロと、武田がフィジカルで劣ることはないという見方は成り立つ。

とはいえ幻に終わったONE参戦はONE階級のフェザー級、つまり北米MMAではライト級と同じ体重で試合を行う予定だった。つまりシェイドゥラエフは水抜き減量無しルールを踏まえて、65.8キロのバンタム級を選ばなかったということ。武田としてはフィジカル差よりも、局面、局面での瞬発力に対して、リアクションで後れを取らないファイトが重要になってくるだろう。

このところのRIZIの招聘外国人ファイターで存在感があるのは、北米メジャー経験者よりもロシア、そしてアゼルバイジャン~ウズベキスタン~カザフスタン、そしてシェイドゥラエフの母国キルギスというシルクロード路線のファイターであることは間違いない。武田のような勝負論で生き抜くファイターには茨の道が待ち受けている。だからこそ、結果を残すことが絶対のシェイドゥラエフ戦といえる。

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お蔵入り厳禁【RIZIN LANDMARK09】井上直樹自身が振り返る、佐藤将光戦「3Rは視界がおかしくて…」

【写真】勝負を決めた3Rの井上のダブルレッグ、視界にトラブルを抱えた中で決めたものだった(C)RIZIN FF

3月23日(土)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されたRIZIN LANDMARK09。井上直樹が佐藤将光に判定勝利を収めた。
Text by Takumi Nakamura

高度なスキル・戦術が交錯し、MMAならではの技術戦が繰り広げられた一戦。佐藤の振り返りインタビューに続き、今回は井上の振り返りインタビューを公開しよう。同じ攻防でもそれぞれの目線からどう見えていたのか。両者のインタビューをぜひ読み比べていただきたい。


──試合が終わって、ご自身でも映像を見たと思うのですが、試合自体を振り返っていかがですか。

「ラウンドごとで見たら思った以上にいい展開、あとで見返したら意外といい展開を作っていたのかなと思います」

──試合中の感覚とは違う感想でしたか。

「そうですね。試合中は焦っていた感があったんですけど、試合を見ると意外と練習していたこともできていたのかなと思います」

──対戦相手の佐藤選手は試合巧者でここが強いというタイプではなく、掴みどころのないタイプだったと思います。相手のペースに乗らないことは意識していましたか。

「そうですね。正直1Rはあまりアクションは起こさずにいこうと思っていて、そこは予定通りでしたね」

──井上選手は1Rから速いテンポ・リズムで攻めていましたが、あれも戦略のうちだったのですか。

「その方が感覚を掴みやすいかなとは思っていました。だから1Rは動きは少なかったですが、自分的には感覚を掴めたラウンドでしたね」

──そこから2Rに入って色々と動きが出てきますが、2Rはどんな展開を作っていこうと考えていたのですか。

「あんまりコンビネーションを繋げすぎず、ジャブで誘って誘って、カウンターを狙っていました。でもそこも佐藤選手が攻めてきすぎないというか。そういうのも上手さを感じましたね」

──ちなみに佐藤選手も1Rはそこまで手を出さず、自分が崩れない・相手を見るという考えだったそうです。

「そうなんですね。僕はもっと2Rは出て来るのかなと予想していたんですよ。僕も攻撃を出すには出しているけど、パンチを当てる・蹴る感覚を探っていて、相手もなかなか出てこなかったので、その感覚が掴めないまま試合が終わってしまった感じはありますね」

──これも佐藤選手が言ってたんですけど、井上選手が何かやって、自分が行ったらそれを狙われているって気がしていたらしいんですよ。だから出すには出すけど、ちょっと行けなかった、と。コンタクトする攻防はなくても、お互いに狙い合っている感じですか。

「やっぱりそうだったんですね。佐藤選手がおっしゃる通り、そこがあったからお互い明確な1発がなかったっていう感じでした」

──そういう展開が多少長く続いて、試合中に焦りはなかったですか。

「焦りはなかったですね。スタンドでそういう探り合いや駆け引きがずっと続いた場合の展開として、組みやテイクダウンを考えていたので」

──事前に打撃で展開が少ない場合はテイクダウンにいくことを想定していたんですね。

「はい。1Rは(テイクダウンに)行かず、2Rか3Rのどちらかで展開がなければ行こうと思っていました」

──2Rは先に組まれて、スタンドでバックを取られる攻防でしたが、あの時は佐藤選手を前方に落として脱出しました。バックを取られても逃げるのは得意なのですか。

「あれは得意ですね。佐藤選手がバックを取りに来るのは分かっていたんで、そこはしっかりケージも使いながら対処するというのは、いつもやってる通りです」

──佐藤選手はもっと自分がバックキープできて、殴ったりできると思っていたらしいんですよ。井上選手としてはバックを取られたこと自体はよくなかったと思うのですが、あそこはすぐに動けばいいという考えだったのですか。

「佐藤選手はトップキープが得意だと思うので、すぐ対処しようというのが頭にあって、そこは意識して動きましたね。佐藤選手の得意なキープの展開にさせないように、バックキープさせないようにどうするか。先に動いた感じです」

──あれはケージに自分の背中をつけておけば、足はフックされない・バックキープされないという形だったのですか。

「はい。金網に背中をつける、足をフックさせない、そのための体の位置…そこも含めて佐藤選手がバックキープするなら、ここを取りに来るだろうなというところを先に押さえて動きました」

──なるほど。佐藤選手は形的にたすきがけではなく、シングルバックで肩を持つ形でした。

「僕的にはどちらでも逃げられたかなという感じです。もっと佐藤選手に力を使わせても良かったのかなと思ったんですけど、残り時間もあったし、ここから展開を作り上げていこうと思って。(バックキープから脱出して)そこまで押さえ込みに行かず、ちょっとダメージを取ろうと思った感じですね」

──結果的に佐藤選手に立たれてスタンドに戻りましたが、それもOKという判断だったんですね。

「はい。ただスタンドに戻ったあと、佐藤選手が打撃を出して来て、カウンターを取りたかったんですけど、逆に佐藤選手に打撃を当てられちゃって、若干佐藤選手有利でラウンドが終わったのかなっていうのがありました」

──ビッグヒットや大きなダメージがある攻撃はなかったですが、佐藤選手は独特のリズムやテンポで打撃を出してきて、やりづらさはなかったですか。

「やりづらいというか、ちょっと見切られているかなというのがありました。それで3R前にはセコンドとローを蹴って足を止めたり、テイクダウンも狙っていこうと話していました」

──3R序盤も佐藤選手の打撃をもらってしまう場面がありました。

「実は3Rに目に攻撃をもらっちゃって、視界がおかしくなったんですよ。自分で後から映像を見返しても、どの攻撃でそうなったのか分からないんですけど……。相手が二重に見えるとかいうレベルじゃないくらい佐藤選手が完全に2人いて、どっちの佐藤選手を攻撃すればいいんだろう?みたいな(苦笑)。3Rにそれだったので、ちょっとやばいなと思いました」

──それであまり自分から行けなかったのですか。

「そうですね。右目を閉じると異変がバレるから、しっかり目を開けておいて、構えたまま右手で目を隠して焦点を合わせれば大丈夫かなと思ったんですけど、あまりにもグローブが小さくて視界を遮れなかったです(苦笑)」

──そこからどう立て直すことができたのですか。

「セコンドから残り3分だという声が聞こえて、ここからはもうテイクダウンに行こうと思いました」

──視界のトラブルがありながら、ベストタイミングのダブルレッグだったと思います。あのタイミングは狙っていたのですか。

「狙ってはいましたね。1Rからなかなか展開がない中で、そのまま打撃で行っても同じようになると思ったんで、テイクダウンで差をつけようと思っていて。相手は2人に見えていたんですけど、上手く来た時に合わせることが出来ました」

──テイクダウンをとったあと、佐藤選手がアームロックを狙ってきましたが、しっかり対処できていましたか。

「あれは大丈夫でしたね。むしろ思ったよりちゃんと仕掛けてなかったのかなと思います。ポジションを返すための餌じゃないですけど、そんな感覚に見えたんで、だったら返されないように意識しようと。あそこで返されていたら、向こうのペースになっちゃうんで」

――ではあの場面はトップキープをメインで、持たれている手を自分の股に入れて(アームロックを)極められないようにしていましたよね。あそこからは一旦しっかりトップキープして、時間を使いながら攻めていこうという考えでしたか。

「はい。しっかりキープして狙えるところで狙いに行くみたいな。ダメージを与えるにしても明らかに勝っているところを見せないといけないので、しっかりパウンドを打ちたかったんですけど、まあなかなかそうさせなかったところもあったんで、いいのが2~3発が入ったかなっていう感じです」

──これも佐藤選手が言っていたんですけど、井上選手のトップキープが強くて、スペースを潰されてしまった、と。あの場面は佐藤選手を動かさないことを意識していましたか。

「やっぱり上になっている方が有利に見えるし、肩固めだったりを狙って、ニアフィニッシュみたいな感じで印象つけたくて。トップキープしている時にレフェリーが近くに来たら、ブレイクがかからないように動いて。残り時間も考えながら戦っていました」

──肩固めの形にもなっていましたが、極まり具合はいかがでしたか。

「あっちは呼吸が荒れていて、すごく呼吸を意識していた感じがあったので、苦しそうにしている感はありましたね。ただ極まりそうな感じはなかったので、しっかりトップキープしようと思いました」

──結果的に3Rにテイクダウンを取る・トップキープしたことが勝負を決めましたね。

「そうですね。あのトップキープで明確なポイントを作ることができて、勝負を決められたかなと思います」

──試合前のインタビューでもお互いに色んなことを考えて戦う展開になると言われていましたが、実際に佐藤選手と戦って技術や技の攻防はできましたか。

「もちろん圧倒はしたかったですけど、そうさせない佐藤選手の上手さだったり戦術だったり攻めだったり、全てが上手かったですね。そのうえで海外でも活躍している佐藤選手に勝てたことは凄く大きかったと思いますし、あそこで負けていたらドンドン落ちていくというか。また自分のポジションを作り上げていかないといけないので、ここで勝てたことは本当に大きいです」

──試合後には控え目ですが、タイトル挑戦もアピールしていました。改めてベルトへの想いを聞かせてもらえますか。

「ベルトは目に見えて分かるもので、ベルトを獲ることで色んなチャンスにつながるじゃないですか。朝倉海選手の動向がどうなるか分からないですが、海選手がベルトを持っていればそこに挑戦するし、もし海選手が返上するなら他の選手とやってベルトを巻きたいと思います。UFCに行く前にずっとDEEPで試合をしていたのですが、DEEPでもベルトを獲ってないんですよ」

──そうだったんですね。てっきりDEEPではベルトを巻いているイメージでした。

「実はそうなんです。ベルトそのものを一度も巻いたことがないんです。ベルトを巻く・チャンピオンにならないと、自分が格闘技をやってきたことを形に残せないので、RIZINでチャンピオンになって格闘技の歴史に自分の名前を残したいです」

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45 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09 武田光司 萩原京平

お蔵入り厳禁【RIZIN LANDMARK09】武田光司、萩原戦を振り返る「打撃をもらわない位置からのドライブ」

【写真】階級変更により、戦い方がより繊細に、そして幅が広がった武田(C)RIZIN FF

3月23日(土)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されたRIZIN LANDMARK09。武田光司は萩原京平から判定勝利を収めた。
Text by Takumi Nakamura

武田にとってはライト級からフェザー級に階級を下げての初陣。1Rに強烈なローブローで試合続行も危ぶまれるアクシデントに見舞われたが、再開後はその影響を感じさせない戦いぶりで萩原から勝利を収めた。

万全ではない状態ではあったものの、新たに習得したステップ&ムーブメント、そして本来持っているレスリング&コントロール力など、武田がこの試合で何を見せたのか。武田本人がそれを語ってくれた。


――フェザー級に階級に落として最初の試合、ローブローによるアクシデントもありましたが、萩原選手から判定勝利を収めました。

「ローブローをもらっちゃったので何とも言えないところもありますが、反省点も多い試合でしたね。ただ今回の試合からタケダイグウジさんにムーブメントや足のステップの指導を受けていて、これまでは打撃の距離で直線的に正面にいることが多かったのですが、そうならないように練習していたんです。そこは試合で出せたかなと思いますね」

――試合展開を順に振り返ると、1Rは非常に武田選手の足が動く=ステップできているように思いました。あれは練習していたことだったのですか。

「はい。MMAにはレスリングの要素もあるけど、レスリングとは別競技なので(MMAでは)どうしても打撃を被弾することがある。じゃあ被弾しないためにどうしたらいいかと言うと、ステップや距離感を磨かないといけない。だから今回はステップして、ステップして…相手の打撃を被弾しないようにして、自分の体系も活かしてタックルにいく練習をしていました」

――レスリングベースの選手が階級を落とすという部分で、もっとプレッシャーをかけてガツガツ組んでいく試合もイメージしていました。

「もちろんそういう練習もやっていたのですが、ただ突っ込むだけじゃダメだなと。BRAVEの練習に加えて、ステップの練習をしたり、BRAVE以外で色んな選手と練習させてもらって、勝つために必要なことを教わっているので、ファイトスタイルも変えているんですよ。もちろん試合になったら突っ込む部分もありますけど、これから試合を続けていくうちに、どんどん変わっていくと思います」

――そして1R中盤にケージ際でローブローを受けてしまいました。かなり深くヒザ蹴りが入って、試合続行は難しいと思って見ていました。あの時はどんな状況だったのですか。

「僕もヒザ蹴りをもらった瞬間は『無理だな…』と思いました。あの場面を見て『ローブローをもらったら四つん這いになってうずくまる』とか言ってるヤツもいましたけど、僕が左ヒザを上げたタイミングで下から左ヒザを突き上げられて、あの瞬間は目の前が真っ暗になってドロップアウトしちゃったんです。あれで完全に集中力が切れて、吐き気も凄くて。とりあえず審判団に『1回椅子に座ってください。そうじゃないと試合が止まってしまいます』と言われて、なんとか椅子に座ったら歓声が起きちゃって。そんな状況になったらやらないといけないじゃないですか(苦笑)。それでなんとか続行しました」

――ちなみに試合後はどういう状態だったのですか。

「試合が終わってすぐゲロ吐いたし、病院に直行しました。エコーで検査して異常はなかったんですけど、数日間、血尿が続いてやばかったです」

――再開後は武田選手がレスリング力を発揮して萩原選手をコントロールし続ける展開でしたが、一度組めば相手をコントロールする自信はあったのですか。

「まだまだ発展途上ですけど、あの試合で言ったら正直(コントロールは)余裕だったと思います。本当はバックコントロールから後ろに投げて踏みつけたり、一本取ることが目標だったんですけど……いかんせんチ●コが痛すぎて(苦笑)。それでコントロールするしかなくなって、ああいう展開になっちゃいました」

――コントロールすることでいっぱいいっぱいだったのですね。

「そうですね。あの状況で自分にできることの限界があれで、あれしか選択肢がなかったので、相手をコントロールして制圧して終わりにするしようと思いました」

――タイトなコントロールが出来ない状況だったとはいえ、脱力してコントロールし続けるのはすごいなと思いました。

「あのコントロールは一切力は使ってないんですよ。バックコントロールは相手にハグして抱きしめている状態なので、見ている側からするとずっと力を入れているように見えると思うんです。でも僕の場合はあえて空間を作っておいて、相手が動いたところで(空間を)締める。相手の動きによってはタイトに締めておくこともありますが、萩原君に関してはそれがなかったので力を使わなくてもコントロールできました」

――あえて空間を作って、コントロールしている感じですか。

「そうですね。相手を動かしながらコントロールするので、力は使わないです」

――その技術はレスリングから来たものなのですか。それともMMAをやっていく中で身に付けたものなのですか。

「レスリングではないですね。MMAをやりながら身に付けたスキルです」

――また試合中は柔術的な両足フックではない、レスリング的なバックコントロールでしたが、あれも意図してそうしていたのですか。

「いや、本当はバックを取ったら四の字クラッチしようと思いましたが………やっぱりチ●コが痛すぎました(苦笑)。だから今回に関して一番の課題はスタンド=打撃の対処で、自分は3連敗中なんですけど(ガジ)ラバダノフ、(ルイス)グスタボ、(トフィック)ムサエフ、全部ストライキングで負けているんです。相手に距離を制されて打撃をもらっている。今回も踏み込むまでの怖さはありましたけど、相手の打撃が当たるところには居なくて、パンチをもらったのも1発だけ。それ以外は全部見えていたので問題なかったです」

――まさにムーブメントやステップの練習がハマったようですね。

「はい。萩原君はリーチが長くて、サウスポーの僕とはケンカ四つになる。セオリーでいったら僕は外側に回ると思うのですが、僕はあえて自分の内側に回ったんです。見ている人たちからすると『武田、そっちに回ると萩原の右をもらうよ』と思ったかもしれませんが、あそこにいても打撃をもらわない距離があって、そこからドライブする練習をしていました。しかもそれが理にかなっていて、ちゃんと自分でも噛み砕いて理解していたので『これなら大丈夫だ』という確信もありましたね」

――では萩原選手の打撃のプレッシャーで下がらされていたわけではなく、武田選手自身があの距離感をとってテイクダウンに入るという作戦だったのですね。そう言われると試合の見方も変わります。

「実はそうなんです。相手の打撃を貰わない位置にいることを意識して練習していて、それをBRAVEジムの練習だけでなく、新しい拠点で新しいことをやり続けて、それが試合で出ましたね」

――対戦相手からすると打撃はステップでかわされて、一度組まれるとコントロールされる。フェザー級の武田選手はかなりの難敵ですね。

「今回は打撃は出さずに、相手の打撃を貰わないで組み付くことがテーマだったので、コーチたちと取り組んできたことが勝ちにつながったと思います」

――次の試合に向けては、どんなことを意識して練習していますか。

「それこそこの取材前もKRAZY BEEでムーブメントの練習をやっていました。今は対戦相手どうこう関係なく、オフェンスにおける足の使い方や骨盤の使い方を習っています」

――そこも踏まえて、次の試合ではさらにパワーアップした武田選手が見られそうですね。

「今回は打撃をもらわないことがテーマでしたけど、やっぱりインファイトもやりたくなるんですよ。実は萩原君のストレートを貰った時、一瞬このままインファイトしようかなと思って。でも今回はコーチたちとやったことをしっかりやろうと思って我慢したので、いつかは暴れるスタイルも出ちゃうと思います。やっぱり僕は久米(鷹介)選手とやった時の距離感がすごく好きなんで」

――ステップを使う戦い方を覚えたことで戦いの幅も広がりましたか。

「はい。伸びしろもまだまだあると思うし、フェザー級に落として減量も上手くいったので『武田はバテる』とか色んな声もありましたけど、バテることもなかったです」

――フェザー級はRIZINでも激戦区の階級ですし、その戦いに武田選手が入ってくるということで、楽しみにしているファンの人も多いと思います。その人たちにメッセージをいただけますか。

「今回の試合で次どうすればいいのかもよく分かりましたし、他のフェザー級の選手たちからすると、僕は間違いなく嫌なファイターになると思うので、これからフェザー級を面白くします」

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お蔵入り厳禁【RIZIN LANDMARK09】佐藤将光自身が振り返る、井上直樹戦「“殺し”があるところを」

【写真】試合後の会見でも、時に笑顔を見せながら井上直樹との充実した15分間を振り返っていた佐藤(C)MMAPLANET

3月23日(土)に神戸市中央区の神戸ワールド記念ホールで開催されたRIZIN LANDMARK09。RIZIN2戦目となった佐藤将光は井上直樹に判定負けを喫した。
Text by Takumi Nakamura

戦前に両者が語っていたように、お互いの技術と戦略が複雑に絡み合った一戦。3Rのテイクダウンが勝敗を決定づける形となったが、そこに至るまでに様々な駆け引きや目に見えない攻防があった。

決して派手なフィニッシュや攻防こそなかったが、MMAならではの高度な技術戦の裏側になにがあったのか。井上・佐藤の両者のインタビューから振り返りたい。お蔵入り厳禁、まずは佐藤のインタビューをお届けしたい。


──前回の井上直樹戦は戦前の予想通り、高度な技術戦になったと思います。少し時間は経っていますが、あの試合にはどのような感想を持っていますか。

「もちろん悔しい気持ちはありますけど、試合までに作ってきたものや用意してきたものを試せたところは良かったなという。自分の力を全く出せずに終わる試合ではなかったし、自分が用意してきたものが結構ハマって、試合にそれを持ってこられた喜びなのか達成感なのか。そういう感情もあるので……どういう気持ちなんだろう」

──何とも言えない感情なのですね。試合結果に対する残念な気持ちがありつつ、動きの面では試せた部分もあるという。

「要所要所でバックテイクを逃げられちゃったなとか、もうちょっと詰めたときにこういう攻撃を出せたなとか、最後だったらテイクダウンをとられたあと、二重絡みにこだわらないで、もうちょい立つ動きを入れても良かったなとか。いろいろ思うところはありますけど、結構自分の中でいろいろ試せてスッキリしている部分ではあります」

──試合前にインタビューした時「井上選手は穴がないから、攻略すできるところを探している」と話していました。実際に立てた戦略とは?

「基本的にストライキングで行くつもりで、そこまでテイクダウンは狙わないプランでした。相手の動きが落ちてきてフィーリングで(テイクダウンを)取れるなら取る感じはありましたけど、基本的に最初は我慢する。井上君はジャブがすごく速くて、どの試合を見ても最初はジャブをついてローキック・ミドル・ハイも出して、そういう組み立てをやってくるので、それに自分が崩されないことを大事にしていました。

過去の試合を見ていると、井上君のジャブに崩されて雑にテイクダウンや打ち合いに行ってカウンターを食らったり、やられるパターンが多かったので、そうならないようにジャブは多少被弾する覚悟で、被弾しても慌てない・崩れないことを意識していました。

もちろん相手がステップインしてきたら、それを外しながら蹴る。ミドル系や左フックを使って、相手が左=自分にとって右に回るような展開を作りたかったんです。それで相手がスウェイ系の動きで崩れたところを追いかけて、空いているところを殴る。それを考えていました」

──では1Rはそこまで手を出さず、自分が崩れない・相手を見ようという考えだったのですか。

「見ようとは思っていないですけど、自分が崩れないように。もちろん攻めたかったのは攻めたかったですが、井上君はステップが速かったので、僕の攻撃を避ける、次に僕が行った時にはその場にいない、そんな感じだったんです。だから僕が井上君を追いかけて攻撃を出していたら、自分に隙ができて(距離を)外して戻ってくる井上君の攻撃をもらう予感があったので、井上君の攻撃を避けたら攻めに行かず、すこし距離を詰める。間合いをリセットするだけなんですけど、それで相手は動きが落ちてくると思っていました。

実際に1Rの最初のスピードがトップギアだとしたら、試合が進むと少しずつスピードも落ちて打撃の起動も見えてきて、これだったら後半は詰めていけるなと思いましたね」

──コンタクトが少ない展開でしたが、そういった布石を打つラウンドだったのですね。

「はい。ただし1Rが終わった時点で、このラウンドは取られた、このまま行ったら井上君のペースになっちゃうから、もう少し詰めていこうと思いましたね」

――2R以降は詰めていけるだろうという手応えもありましたか。

「思いっきり(打撃を)被弾したらもちろん効きますけど、ああやってちょっとズラしながらプレッシャーをかけていけば、行ける感覚がありました」

──実際に2Rからは佐藤選手が手数を増やして、前に出る場面も増えました。

「そうですね。手数を増やした…というか、距離を詰めた、ですね。距離が詰まって自分の射程距離に入ったら自然と手が出るようになるというか。遠いところで手を出すのはリスクがあるので」

──「攻撃して詰める」ではなく「詰めて攻撃する」ですね。そして2Rにはスタンドでバックを取る場面があったものの、井上選手にエスケープされてしまいました。あそこでバックキープできなかったところは悔やまれた場面だと思います。

「そうなんですよ。あそこはめっちゃ自分が得意な展開なんです。相手の左足にシングルフックして、対角の肩=右肩を掴む。そこでコントロールしようと思ったのですが、井上君の逃げ方が上手かった。ケージを使って背中に回られないようにしながら、落とされてしまいました」

──佐藤選手は襷掛けではない形で井上選手の右肩をクラッチしていましたが、あえてあのコントロールを狙っていたのですか。

「基本的に対角の肩と足をコントロールできていたら、バックコントロールできるんですよ。逆にシートベルト式の腕のクラッチ(襷掛け)はバックから落ちやすいんです」

──それはスタンドバックだからですか。

「いや、スタンドのバックでも寝技のバックでも同じですね。両足フックだったらシートベルトでもいいんですけど、片足フック・ツイスターフック系のシングルバックだったら肩をコントロールした方が安定しますね」

──なるほど。

「あそこからシートベルトにもいけるし、おんぶ系のバックキープにもいける。あとは足のフックをツイスターフックにして、股裂きやバックテイクにもいけるんです。最近練習でそれがハマっていたんですよね」

──色々な攻撃のパターンを用意していたわけですね。しかし井上選手もすぐに佐藤選手の腕を一本持ってディフェンスしていました。

「振り落とすのも速くて上手かったですね。腕を一本持たれて、そのままキープされるだけだったら、空いた方の手で殴ったりできるんですけど、その隙を与えてくれなかったです」

──そこから試合はスタンドに戻りますが、佐藤選手がジャブをかわして打撃で出ていきます。

「1Rでパンチのステップ、タイミング、軌道…がある程度分かったので、それでちょっと掴めた感はあります。完全に流れが来ている感じはありましたね」

──そして3R、ここも序盤から佐藤選手の攻撃が当たっていました。佐藤選手は細かくジャブを突いて次のパンチを当てるというよりも、単発ながら強いパンチを当てることが多いですよね。ここも右ストレートや右アッパーが当たっていましたが、自分の中で当てるタイミングやコツがあるのですか。

「当たる距離に入っているからじゃないですかね。相手の横をとれていたらアッパーが入るし、僕のストレートはモーションがなくて単純に見にくいと言われるんですよ。相手との距離・立ち位置で自然にパンチが出ていました」

――3Rはより自分がペースを掴めている感覚はありましたか。

「3Rはすごくいい感じで入れたのですが、井上君は絶対にどこかで(戦い方を)変えてくると思ったんです。実は1Rが終わった段階で、セコンドとは『どこかでテイクダウンに来るだろうな』と話していました。だから2Rと3Rにどこかでテイクダウンには来ると思っていて。そこは絶対に取られないようにしたかったのですが、取られちゃいましたね(苦笑)。あのダブルレッグは全く見えてなくて、入られてから気づきました」

──結果的にこのテイクダウンが勝敗を決定づける形になりました。あのダブルレッグは完全にタイミングを合わされましたか。

「そうですね。試合前は相手がテイクダウンに来てくれたら、それはそれでいい展開だと思っていたんです。最近は寝技にも自信がついてきていて、寝技の展開でも勝負できると思っていたので。井上選手はグラウンドで上を取るとパンチやヒジを狙ってくるので、むしろそうしてくれたらスペースができて、いろいろ狙えるなと。でも実際の井上選手はコントロール重視の寝技をやってきて、そこで僕が動けなくなってしまいました」

――あのグラウンドの攻防を振り返ると、下になった佐藤選手がアームロックを狙ったものの極まらず、トップキープを許す形でした。

「あのアームロックはもうちょっと落ち着いてセットアップすればよかったです。なんか凄く慌ててしまって、一度バタフライフックまでは作れたのですが、もっと体を丸めて相手の腕を手繰って、自分の体に寄せていたら、一緒にボールが転がるように丸まることができたんですけど、慌てて腕を伸ばすような形になって、それを潰されてしまいました。

あそこまでいったら、アームロックじゃなくて立つ方に切り替えても良かったなとか、あとからいろいろ出てきちゃいますね(苦笑)」

──井上選手もアームロックにとられた左手を股の下に入れたり、対処も早かったですね。

「あそこから井上選手は上にのぼって、僕の背中をマットにつけるようにコントロールしてきていた気がします。僕も井上選手の右足に二重絡みして、井上選手の左足を引っ張りたかったんですけど……最初にギロチンを狙って、そのままネルソン系に行ったのが失敗だったかな。

そのまま上体をロックされてヴァンフルーチョークみたいな形になったので。あれで密着されてしまって、自分と相手の間にスペースを作りたいけど腕が引っかかって出来ない。まいったな……と」

──動きたくても動きようがなかったのですね。

「あのまま動けなくなってブレイク待ちみたいになってしまい、自分からアクションを作れなくなったのが、敗因のような気がしますね」

──井上選手も上手かったですよね。ブレイクがかかりそうなタイミングになったら少し動いて。

「そうそう。上手くしてやられた感がありますね」

――最後も佐藤選手が潜りスイープを狙ったところで、右腕を足に挟まれてパンチとヒジを落とされる、そして肩固めで時間を使われる形でした。

「もっと右腕で股を担いで上げられればよかったんですけどね。あれが出来なかった時に、自分の足を立てて違う動きに切り替えれば良かったのかなと思いますし、そういう部分が足りなかったです」

──あの肩固めもそこまでタイトに極まっていなかったと思いますし、気持ち的にはもっと動いてほしかったという部分もありますか。

「でも僕が井上選手の立場でも、ポイントメイクする時間帯でしたし、あそこでリスクをとって攻めてくることはないのかなと思います」

――こうしてお話を聞いていても、佐藤選手にとって出来たこと・出来なかったことがどちらもあった試合だったということが分かります。

「自分のダメだったところを修正して、次こうやればいいんだというマインドになれていますね。僕は試合で何も試せないことが一番怖いというか、試合のために用意してきたものを出すことに意味があると思うし、今回はそれが上手く出来た部分もあります。最近ジムのアマチュアの子たちにも伝えるのですが、練習試合でもアマチュアの試合でも、何かを試すことが大事だと。

例えば格闘技経験のない子が柔道経験者と試合をしたら負けちゃうかもしれない。でも試合に向けてどうやって勝つか、どういう勝負を仕掛けるかを考えて練習して実戦で試す。そうやって試すことの方がよっぽど大事だなということに気づけて、それを自分の試合にも求めて、凄く良かったと思います」

──ただがむしゃらに頑張る、負けて悔しいだけじゃなく、もう一歩先の試合で感じること・分かることを、持ち帰ってくることが大事ですよね。

「(格闘技を)やっている以上は学びというか何かを得るためにやってほしいし、ただ試合に出るだけじゃなくて、何かを得て欲しい。試合に出て何かを持って帰ることを大切にしてほしいですね」

──では佐藤選手も井上戦で持って帰ってきたものがあり、それを日々の練習でも活かしているところでしょうか。

「そうですね。僕が負ける時はテイクダウンコントロールで負けることがほとんどなんで、そこの展開でもっと武器を増やさないといけないし、もちろん打撃ももっと伸ばさなきゃいけないし」

──単純にもっともっと強くならないといけない、と。

「そうなんですよ。全部やらなきゃいけないんで、MMAは。あとはやっぱり自分の形で、もっと決定的な場面を作らないと。試合と言っても結局はファイトなので、フィニッシュを狙わないといけない。お客さん相手の仕事でもあるから、フィニッシュを見せる試合ができるようになりたいと思っているので、自分の強い形を作る。

相手のレベルが上がってきても、それができる形を作ってフィニッシュできる選手になりたいなと。今はそこを考えてやっています。なんかRIZINでは上手い系の選手になっちゃっているので、そうじゃなくてしっかり“殺し”があるところを見せたいですね」

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45 AB ABEMA FAW2024#02 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09 イゴール・タナベ ギレルメ・ナカガワ クレベル・コイケ チャンネル トミー矢野 ホベルト・サトシ・ソウザ 中村京一郎 中村倫也 中谷優我 岡見勇信 斎藤 皇治 芦澤竜誠 青木真也

【FAW2024#02】格闘代理戦争準決勝大会、計量終了。ホラーマンとカビルンルンが、アンパンマンを食う

【写真】明日は一転、実力勝負の無慈悲な世界が待っている(C)MMAPLANET

明日、会場非公開で実施される格闘代理戦争-THE MAX-準決勝大会に先立ち、都内某所で出場4選手とワンマッチで戦う皇治と芦澤竜誠に率いられた4選手の計量が行われた。
Text by Manabu Takashima

まずは準決勝を戦う中谷優我、トミー矢野、ギレルメ・ナカガワ、中村京一郎の4選手が体重計に乗り全選手がクリアした。直後にチーム監督を交え、明日の試合に向けての共同取材に。

同番組のマッコイ斎藤ディレクターの仕切りで会見が始まると、青木真也が案の定というべきイゴール・タナベのRIZIN LANDMARK09での計量失敗を弄る。

「どうなの? 恥ずかしくないの? ここに出てきて」という言葉に、イゴールは「恥ずかしいです」と言葉少なげに対応。このやりとりは「俺だったら出てこれない。大したもんだ。明日ガンバロー、皆で」という青木のセリフで幕引きとなった。

監督→選手という順で意気込みを話すなか、中村京一郎が帯同した中村倫也監督は会見を待たずして、練習に向かってしまうというアクシデントが勃発。

質疑応答も終わろうかと言う時間になり岡見勇信監督が「会場入りの時間が間違っていましたよ」と到着して事なきをえた。

気になったのはギレルメ・ナカガワには、クレベル・コイケ監督に代わりホベルト・サトシ・ソウザが付き添っていたこと。

そのサトシは「試合が決まって旅行に行った」とクレベル不在を説明していた。


準決勝進出選手&監督の共同会見後はワンマッチ2試合=皇治推薦選手と芦澤竜星推薦選手がぶつかるという対立構造のなか4選手揃って計量をクリアした。

ここから皇治と芦澤も加わって会見となったが、その両者が揃ってマッコイ斎藤Dを口撃する。「これマッコイの嘘やん。ホラーマン×カビルンルン対決。代理戦争というよりも、この子たちが俺たちの名前を使ってチョットでも有名になって自分たちの夢を叶えてくれればそれでエェかな──と思いますけど。俺が言いたいのは、マッコイと準決勝の監督たち。お前らは誰や、と。お前らは監督か選手か。2人並んだら分からんから、俺らが呼ばれる。だからアンパンマンを気取っている実力主義のヤツは、ホラーマンとカビルンルンに感謝しろ」と皇治が口火を切る。

すると対立軸にある芦澤も「監督たちが知名度無さすぎるし、盛り上がっていないでしょ。だから普通に出ようかなって感じ。でも、NARIAGRIの選手、どこ行った。1人でしょ。だいたい(マッコイ氏に向かって)お前、焚きつけてこんなのやりやがって。嘘ばっかついてんじゃねぇか、この野郎。やんねぇぞ」と続き、選手たちが抱負を話した。

この後、質疑応答の時間となりMMAPLANETからはガブリエル・クサノに「他のプロモーションでもプロでビューという話で動いていたようですが、ここに出ることを決めたのは?」と質問し、以下のような返答があった。

ガブリエル・クサノ
「やっぱり大舞台であるし、色んな選手のアドバイスとかもらっていて。まだ18歳で若いので、これからも将来があるし、アマチュアで積んで行っている戦績もあるし。で勝てばRIZINに行けるチャンスがあるので、ここで戦うことにしました」

この後、芦澤はクサノが皇治と何も関係がないと指摘し、「なら辞めよう」と皇治が言いだすなど、ワヤクチャな共同取材が続いた。また代理戦争が盛り上がっていないという指摘にマッコイ氏は「全然、一生懸命やっていますし。実力も全然凄い選手達だし、僕はそういう風には思っていません。あとは楽屋でこの2人とは言いあいしたいと思います」と反論している。

■視聴方法(予定)
4月19日(金)
午後7時~ABEMA格闘チャンネル

■FAW2024#02 対戦カード

<フェザー級/3分3R>
ギレルメ・ナカガワ:65.6キロ
中村京一郎:65.65キロ

<フェザー級/3分3R>
中谷優我:65.75キロ
トミー矢野:65.6キロ

<63キロ契約/3分3R>
田畑魂:60.7キロ
ガブリエル・クサノ:62.4キロ

<66キロ契約/3分3R>
脇田仁:63.80キロ
袖裂雄貴:65.75キロ

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45 AB ABEMA FAW2024#02 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09   イゴール・タナベ トミー矢野 ブログ

【FAW2024#02】格闘代理戦争準決。トミー矢野「柔術を魅せて一本」&イゴール・タナベ「穴がいっぱい」

【写真】イゴールの方がリアリティTVショーにハマっている感もある感じでした(C)MMAPLANET

4年振りに再開したABEMAの格闘家発掘リアリティTVショー=格闘代理戦争-THE MAX-。3月15日に都内某所で実施された一回戦で、トミー矢野は平本蓮に率いられた向坂準之助をマウントパンチで下し、19日(金)に予定されている準決勝で中谷優我と戦うことが決まっている。
Text by Manabu Takashima

イゴール・タナベと監督&選手というよりも、友人タッグを組んだようなトミー。ムンジアル茶帯3位の柔術力は絶対で、もともとパンクラスでプロデビューが決まった状態から代理戦争に参戦した。この実力者にMMAPLANETはイゴールと共に初インタビュー。初戦突破の翌週、イゴールの計量失敗劇の影響”も”尋ねた。


──トミー選手、初めて話を伺わせていただきます。日系ブラジリアンのトミー選手ですが、監督のイゴールと同様に日本語でのコミュニケーションは全く問題ないですね。

トミー 僕は横須賀で生まれ育って小学3年生の時に、ブラジルに行きました。

──柔術を始めたのは?

トミー 4歳の時に日本で始めてブラジルでも続けていましたが、中学2年の時に日本に戻って来てからですね。本格的に練習をするようになったのは。

イゴール 僕はブラジルで生まれて3歳の時に日本にやってきたので、ブラジルの記憶がないんですよ。でもトミーは9歳から5年ぐらいいたから感じることがたくさんあったと思います。

トミー 日本とは文化もだいぶ違いますしね。親の仕事で行き来したことになるのですが、学校も変わって、生活基盤が変わるので戻ってくるのは嫌でした(笑)。

──本格的に練習を始めたのは?

トミー 愛知県のクサノ道場です。

──レアンドロ・クサノさんの?

トミー ハイ。

イゴール ジムは違うのですが、大会で良く会うようになりました。SJJIFの世界大会に出るのに、米国に一緒に行ったりもしていました。2015年、16年ぐらいからよく一緒になっています。

──格闘代理戦争に出る前にアマ・パンクラスにも出ていたように、もともとMMA思考だったのですか。

トミー そうですね。柔術を始める前にMMAを見ていて、MMAがやりたかったです。でも当時はキッズのMMAは余りなくて。柔術ですら少なかったのですが、父が柔術の練習をしていたので僕もやりだした形です。

──アマ・パンで優勝から、格闘代理戦争がなければどのようにキャリアを積もうと考えていましたか。

トミー パンクラスで4月か5月にプロデビューをするつもりでした。

──一般公募から昇格したと伺っています。

イゴール トミーから『一緒にやりたい』って連絡があって(笑)。

トミー 僕自身は、すぐにプロデビューするつもりでいたので。ただプロ5戦以内ということだったので、自分にはまだ早いかなという気持ちもありました。それでも、挑戦すること……自分を試したかったという気持ちが強かったです。

──撮影があって、カメラが回っている中で格闘技の練習をして、試合をするのはどのような感覚でいましたか。

トミー 今まで無かった経験です。でも、ずっと前からファイターになりたいと思っていたので、そういうことが早いタイミングに実現したぐらいだと考えています。

──1回戦当日は4試合目でしたが、待ち時間が長かったことはどのように感じられましたか。

トミー 早く試合がしたくてしょうがなかったです。休憩が長くて……。

イゴール 僕は減量が辛かったです(苦)。ただ撮影開始が試合の2、3週間前だったので……自分の試合が終わってから、まぁ試合をしていないのですが、さまざまなことが起き……。開き直りではないですが、格闘代理戦争があって、逆に良かったかと思いました。やらないといけないことが、目の前にあったので。

──RIZIN LANDMARK09の計量失敗&欠場で、精神的にも厳しかったところ格闘代理戦争があって助かったということですね。

イゴール そうです。本当に……。代理戦争があって良かったです。

──イゴールが精神的に揺れているのを見て、トミー自身はどのような気持ちでしたか。

トミー イゴールのことは知っているので、そこまで心配はしていなかったです。

イゴール 揺れてはいないです。ドスンと奈落の底に落ちて、そこから持ち直して上向きなので。何回も落ち込んで、持ち直してとかっていうのはなかったです。ただ、自分の計量失敗で撮影とかが無くなると、トミーに申し訳ないというのは考えていました。

──それはないかと。逆にネタに出来る人がいるわけですし。ところで初戦が終わって準決勝の抽選があった時、誰と戦いたいと思っていましたか。

トミー 特に……いなかったです。

イゴール 残った人のなかでは、中谷さんが一番相性が良いかとは思っていました。

──そして中谷選手に決まった時は?

トミー まぁ、安心しました(笑)。

──相手側の監督は青木選手ですが、その辺りは?

イゴール 嫌でした(笑)。中谷選手は良かったけど、青木さんは嫌でした。

──絡まれたくないですよね。

イゴール 絡まれるだけでも嫌なのに、あの後に見事な失態があるので……。計量の時に顔を合わすのが、嫌でしょうがないです。

──監督が、このような気持ちになっていますが。

トミー 僕は大丈夫です(笑)。

──さきほど、「安心した」と言われていましたが、そこはどういう部分から。

トミー 他の選手の方が、リスキーです。中谷選手はお互いにグラップラーなので、どちらが自分の得意なパターンに持ち込めるのかだと思います。

──中村選手だと、打撃が嫌でしたか。

トミー 一発のあるストライカーですし。それと体格的にも、僕は本来バンタム級なので。

──対してギレルメ・ナカガワ選手が相手だと、MMA云々よりもグラップリング能力のぶつかり合いになるのかと。

イゴール MMAでやる必要はないです。グラップリングで戦えば良くて。

──対して中谷選手はテイクダウン&トップ狙いという攻撃が予想されますが、トミーからするとガードを取ってもグラウンドは庭ではないですか。

トミーその通りです。打撃がなくて、組んでくると嬉しいです。ただ時間が短いので、なるべく上を取りたいですけどね。テイクダウンを狙ってきても、切ってバックに回る。もしくは、自分が逆に倒す。下には余りなりたくないです。

イゴール 中谷選手はグラップラーですけど、柔道ベースで極めがない。あのスタイルを究めていくと、後々やり辛い相手にはなると思います。まだ彼は、そこまで完成していない。あのスタイルが出来上がっていないから、穴がいっぱいあります。やってくることは決まっています。

あの戦い方が凄くレベルアップすると、青木さんのようになれると思います。でも現時点は穴があるし、トミーが言ったように上から攻めたいです。下からでも極めることはできますが、試合タイムが短いので。上から攻めて極めたいです。

──では気の早い話になりますが、決勝の相手はどちらに勝ち上がってきて欲しいですか。

イゴール どっちも嫌ですけど京一郎君の方が、穴がハッキリしています。ギレルメは面倒くさい。僕のなかではトミーの方が強いのですが、ギレルメは柔術の選手です。差があっても、極めを防ぐことはできます。対して京一郎君は打撃の恐怖はあるけど、トミーが勝てるところもハッキリしています。

トミー 僕はギレルメに勝ち上がってきて欲しいです。

──おおッ! 監督と意見が違いますね。

トミー 2人とも柔術家なので、2人で決勝を戦えば柔術も盛り上がります。ただ、京一郎選手が勝ち上がってくると思っています。

──では監督、先日の計量失敗と今後に関してですが。これからもウェルター級で戦っていく予定なのでしょうか。

イゴール ウェルター級が適正階級だと思っています。

──計量失敗は良くないですが、誰にでも起こり得る交通事故だと思っています。

イゴール 交通事故……。今回は僕の自爆です。自分がミスをしたから、落とせなかった。なので交通事故に遭ったとは思っていないです。自分のミスで交通事故を起こしたので。偶然起こったわけでなく、ミスがあった。何をミスしたのかも、自分で分かっています。今後、同じミスを犯さないことが大切です。

──トラウマにならないことを願っています。心無い批判もあったでしょうし。

イゴール そこは平気です。家族も、友達もいます。ずっと落ち込んでいられないし、そこはもう開き直っています。

──あとストラッサー選手のマイク。あれだけ怒って、最後に「でも許す」。吉本新喜劇かと思ってずっこけそうになりました(笑)。

トミー アハハハハハ。

イゴール 心が救われました。ストラッサー選手が本当にああいう風に思ってくれていると信じています。僕のことを「叩くな」ともいってくれましたし。とにかく計量を失敗したのは、僕なので。他の人が計量をミスした時は、自分もSNSで触れることなくても「ヤバいだろう、それは」とか思っていましたし。だから言われて当然で。それでも「許す」と言ってもらえたことは、ホッとしました。

──ストラッサー選手は「超RIZINで」と榊原CEOに呼びかける図々しさも持っています(笑)。

イゴール それは……僕は言われたところで戦うだけで。自分から何か発言する権利は今の僕にはないです。

──押忍。では最後にトミー、準決勝に向けて意気込みの方を宜しくお願いします。

トミー 今回も必ず勝ちます。柔術を魅せて、一本を取りたいです。その勢いで格闘代理戦争で優勝してRIZINに出たいと思います。

■視聴方法(予定)
2024年4月19日(金)
午後7時00分~ABEMA格闘チャンネル

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45 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09 キック ホベルト・サトシ・ソウザ 中村K太郎

【RIZIN LANDMARK09】まさかの打撃オンリー。右ハイ→サッカーボール→連打でサトシがK太郎をKO

【写真】K太郎が打撃戦を挑む可能性は十分に考えられた。しかしサトシが打撃オンリーで戦うとは想定しづらかった(C)RIZIN FF

<ライト級/5分3R>
ホベルト・サトシ・ソウザ(ブラジル)
Def.1R1分43秒 by TKO
中村K太郎(日本)

サウスポーのK太郎がジワリジワリと距離を詰める。右ハイを見せたサトシもプレスをかけ直すが、やはりK太郎が前に出てサトシにケージを背負わせる。しかしサトシのワンツーがK太郎のアゴを捉えた。K太郎が距離を詰めると右を浴びせるサトシ。さらに右ハイを決めるとK太郎がダウン。すかさずサトシが連打を浴びせ、サッカーボールキックも当てた。立ち上がったK太郎にサトシがパンチを連打すると、K太郎サイドがストップを要求した。


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45 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09 キック 武田光司 萩原京平

【RIZIN LANDMARK09】武田がバックコントロールで萩原に判定勝利。フェザー級初戦を飾る

<フェザー級/5分3R>
武田光司(日本)
Def.3-0
萩原京平(日本)

サウスポーの武田がケージ内をサークリングする。萩原はジャブを見せつつ右ミドル、武田も左ストレートで飛び込む。萩原は右の前蹴りを見せながら前に出て、右ストレートと左フック。距離が離れると再び前蹴りを飛ばし、スピニングバックキックも見せる。武田が左ストレートから組み付いて、武田をケージに押し込む。

ここで四つの攻防になると、萩原のヒザ蹴りがローブローとなり、試合が中断。武田はローブローのダメージで立ち上がることができない。なんとか武田も立ち上がり、用意された椅子に座って回復を待つと、萩原にイエローカートが提示され、四つの攻防から試合再開となった。武田は萩原の体を前に振ってバックにつくとヒザ蹴り。萩原が正対するも、武田が再びバックについてラウンド終了となった。

2R、武田が前後左右にステップし、左ストレート、ニータップを狙う。萩原はそこに右のテンカオを合わせる。一瞬動きが止まった武田だが、すぐに前に出て萩原をケージに押し込む。左腕を差した武田がテイクダウンを狙うが、ここでブレイクとなる。再開後、武田が左ストレート、萩原も右ストレート。武田がシングルレッグで組み付くが、萩原が離れる。萩原が右の前蹴り、武田の左ストレートに右アッパー、右ストレートを当てる。

武田はダブルレッグに入り、萩原が右手を入れてスイッチを狙うが、武田もそれをさせずにケージに押し込んでバックへ。萩原は腰を上げてスタンドをキープし、武田が持ち上げてテイクダウンするが、萩原もグラウンドに持ち込ませずに立ち上がる。武田はスタンドでバックコントロールしてボディと顔面にヒザ蹴り。萩原の立ち際に右ハイを蹴ると、萩原も左フックを連打する。

3R、武田がパンチのプレッシャーをかけて、萩原のヒジをもらってもケージに押し込む。ボディロックとダブルレッグを混ぜつつ、両差しでテイクダウンしてバックにつく。スタンドをキープする萩原だが、武田は細かく崩して足・腹・顔面にヒザ蹴りを入れる。リフトしてのテイクダウンも狙いつつ、萩原が正対するとダブルレッグ、バックコントロールを繰り返す。

武田がバックコントロールしている状態でレフェリーがブレイク。武田はすぐにダブルレッグで組みつき、萩原が投げを決めるが、武田もすぐに体を起こしてバックへ。RNCを狙いつつ、バックコントロールして試合を終えた。1Rに強烈なローブローを受けた武田だったが、その後はケージレスリング&バックコントロールで萩原に判定勝利。試合後、武田は「くそみたいな試合して申し訳ない。チ●コが痛いわ。ありがとうございました」と語った。


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45 MMA MMAPLANET o PRIDE RIZIN RIZIN LANDMARK09 山本アーセン

【RIZIN LANDMARK09】柴田がRIZIN初陣でアーセンにヒザ十字で一本勝ち「諦めずにやってきてよかった」

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
Def.1R1分45秒by ヒザ十字
山本アーセン(日本)

サウスポーの山本がインロー、左ストレートを伸ばす。柴田も右フック・右ミドルを返すが、山本は左ストレートで飛び込む。さらに柴田が右フックで組みつこうとしたタイミングで、山本が左のヒザ蹴りをボディに突き刺す。そのまま山本が柴田をケージに押し込むと、柴田が自ら前転してアンクル、ヒザ十字へ。これで山本からギブアップを奪った。

試合後、柴田は「僕、もともとPRIDEを目指していて。連敗したときに道路に飛び込もうとしてことがありました。でも諦めずにやってきてよかったです。みなさん、こういう勝ち方をしたのは僕が生きている理由、価値なんで、また僕をRIZINに連れてきてください」と語った。


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45 MMA MMAPLANET o RIZIN RIZIN LANDMARK09 ダイキ・ライトイヤー 金太郎

【RIZIN LANDMARK09】左で3度ダウンを奪った金太郎が、ダイキ・ライトイヤーに3-0の快勝

<バンタム級/5分3R>
金太郎(日本)
Def.3-0
ダイキ・ライトイヤー(日本)

サウスポーの金太郎に対し、ライトイヤーが右ストレートを伸ばす。左を返した金太郎が左ローを走らせる。ライトイヤーが右インローを蹴り、左オーバーハンドをかわす。ハイに左ローを返したライトイヤーが左ミドルを蹴られる。金太郎は左ハイを続けたが、クリーンヒットはせず。と左でダウンを奪った金太郎が、パウンドへ。蹴り上げから立ち上がったライトイヤーが間合いを取る。もう一度左でダウンを奪った金太郎が、今度は寝技へ。

ハーフのライトイヤーが手首を掴んでの三角を防がれ、下からエルボーを打つ。金太郎はパウンドからパスを決めるなど、スタンド&寝技ともに優勢で初回を完全にリードした。

2R、間合いの測り合いのなかでダブルレッグを狙ったライトイヤー。金太郎が防いで、スタンドの間合いが続く。金太郎が左ハイ、ライトイヤーが右ミドルを蹴る。ライトイヤーのジャブにも左から右、そして左をもう一発見せてから組む。ケージに押し込んだ金太郎は、体を入れ替えられそうになると離れて左ハイ、続いて左フックを放つ。ライトイヤーはジャブを伸ばし、シングルも切られる。パンチの圧に組みの距離も遠くなる。金太郎は左インローを蹴り、右ハイをかわす。足を使った金太郎をこの回も取った。

最終回、左を当てた金太郎が右から左フックを放つ。ライトイヤーの右オーバーハンドを見切った金太郎は左ヒザもかわす。身を沈めてのボディストレートの際に、アイポークがあった金太郎に注意が入る。再開後、圧を強めた金太郎はライトイヤーのロングをかわし、左ボディを決める。左&右、そして左をステップインしてのパンチで、金太郎が3度目のダウンを奪う。ニーシールドからフルガードに戻しつつ、三角を狙ったライトイヤーだが、これは金太郎が察知し、クローズドガードへ。

金太郎の頭を抱え必死に三角を仕掛けたライトイヤーだが、金太郎はセットさせずにパンチを落とし時間となった。3結果、3-0で金太郎が快勝した。


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