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【PFL&ONE】三浦彩佳 meets 渡辺華奈─01─渡辺✖カモーシェ戦から、女子J-MMAファイターが学ぶこと

【写真】シリアスな対談になることを予想していたが、試合前のインタビューや会見時とはまるで違う──渡辺の空気感により、バッカ明るい対談となった (C)MMAPLANET

6月13日のPFL2024#04でリズ・カモーシェとシーズン2戦目、そして3年前のリベンジ戦を戦った渡辺華奈。激闘と呼ぶにふさわしい勝負は、残り8秒で腕十字に切って落とされ返り討ちにあってしまった。
Text by Manabu Takashima

(C)PFL

この敗北で渡辺のPFL2024年シーズンは終幕となった。

しかし打撃を被弾しながら組んで上を取り続けた渡辺はこの間に如何にMMAファイターとして成長したのかを見せつけた。

BellatorからPFLと、フライ級という階級で世界と戦う渡辺の姿から、日本の女子MMAファイターはそれぞれが自分自身と照らし合わせて何かを感じ取ったはずだ。

MMAPLANETでは渡辺と4年に渡り練習を続けている三浦彩佳との対談を行った。1月のONE日本大会で平田樹を破りながら、次戦は澤田千優に敗れたジヒン・ラズワン戦が組まれるなど(※ラズワンの負傷で流れた)など、厳しい状態が続いている。そんな三浦が、渡辺✖カモーシェの激闘から何を感じたのか。また渡辺のカモーシェとの再戦に賭けていた想いと、下った試合結果をどのように受け止めているのか──を訊いた。


――BellatorからPFLで戦う渡辺選手と、ONEで戦う三浦選手。柔道出身、海外で戦う二人が一緒に練習をしているということですが、どれぐらいのペースで手を合わせているのですか。

渡辺 週に1度は必ず、多い時は2回ですかね。Fighter’s Flowのプロ練習に三浦さんが来てくれる感じです。

──一緒に練習するようになって、どれぐらいになりますか。

渡辺 2年ぐらい前ですかね。

三浦 そんなことないですよ。もう4年やっています(笑)。

渡辺 そんな前? そうか、まだパーソナルトレーニングのジムの方でマットを敷いて、壁レスもできないような小さなスペースでやっていたね。

三浦 初めて会ったのが、YouTubeの企画だったんです。華奈さんのところにお邪魔をして、柔道対決をして。その時に長南さんから「渡辺さん、どうだった?」って聞かれて、「メチャクチャ投げられました」と。そうしたら長南さんに「お前、そんなんで良いのか?」、「女に投げられて、悔しいだろ」、「勝つまで出稽古してこいッ!!」って言われたんです。

──そのようなスタートで4年も続いているのですね。

三浦 実は私は学生の時に、柔道が凄く好きで……。

渡辺 柔キチだよね(笑)。

三浦 ハイ、近代柔道も毎月買っていて。近柔に全日本強化選手の名簿とか載っているので、好きな選手や憧れの選手に〇印をいれて毎月チェックしていたんですよ(笑)。

渡辺 ヤバ……(笑)。

──……、……。

三浦 で、華奈さんのことがめっちゃ好きで。いっつも全日本強化選手にその名前があって。可愛い人なのに。

渡辺 嬉しいぃ。ファンだったんですとは言われたけど、そこまで詳しくは言ってくれたことじゃなかったし。

──憧れの存在とMMAの練習をするようになったと。

三浦 いざ練習を始めると、同じ柔道ベースでもレベルが違っていて。それにMMAになっても、華奈さんは頭抜けて強いんで。練習量の多さだとか、練習に対するストイックさが凄いからで。見習うところも多かったです。一緒に練習をさせてもらうことで、華奈さんの姿勢を見て、自分のモチベーションになりました。

──三浦選手から凄く良い練習ができていると早い段階で聞いていたのですが、色々と事情があって2人が一緒に練習をしていることをインタビューでも公にすることができなかったですよね。

三浦 そうでした。そうでした(笑)。色々とあって(笑)。

──ただ、当時はそういう風には思っていなかったのですが、改めて並んでいるところを見ると、階級差は明白に感じられますね。

渡辺 いや、着ぶくれですよ。これ。オーバーサイズのTシャツを着ちゃって(笑)。

三浦 アハハハハ。

──いえ、明らかに骨格です。

三浦 でも以前は同じぐらいの体重だったんですよ。

──これだけ骨格に違いがあって体重が同じなら、三浦選手がデブだっただけじゃないですか(笑)。

三浦 ハハハハ。でも、本当にブーちゃんだったんですよ。

渡辺 それがいつの間にか、どんどん小さくなってしまって。ズルい(笑)。挙句にアトム級だとか、言いだすし。

──三浦選手の話を聞く限り、渡辺選手はアスリートとして完成形にあったかと。ただし、国内で試合をしている時は、その柔道の強さと柔道で鍛えたフィジカル、そして生来の運動神経で勝っていて、MMAができている風には正直思えなかったです。

三浦 本当に一生懸命にやっていましたよ。でも今から振り返ると練習の効果は鈴木隼人さんが指導をしてくれるようになってから、より出てくるようになったかと思います。

渡辺 上田(貴生)さんは基本に則した防御と、極めるまでのパターン創りを細かく組み立てたりする感じで。

──上田さんは戦略家というイメージがあります。

渡辺 そうなんです。そこに隼人さんが加わって、レスリングが強化されました。上を目指せば目指すほど、MMAにはレスリングが必要になってきますし。

三浦 隼人さんが来てすぐの頃、お互いにテイクダウンを狙って、頭もぶつけたことがありましたよね(笑)。

──実は中学の時の女子の部活を傍から見ていて、先輩のイジメとか怖いイメージがトラウマになっていて。女子同士って、色々あるのではないかと勘繰ってしまうことも多々あったんです。

渡辺 三浦さんとはそういうのはないですよ。階級も違うし(笑)。

──そこ強調しますね(笑)。

三浦 そもそも戦っている団体が違いますからね。

渡辺 一緒に練習をし始めた頃には、三浦さんはもうONEで戦っていたしね。でも私は格闘技のことは知らないので、ONEがどういう団体なのかも一緒に練習をするようになって知ったんです。でも彼女こそ、一生懸命でしたよ。

──一生懸命の褒め合いになっているので、何か違う三浦選手の特徴はなかったですか(笑)。

渡辺 体が柔らかい。そして、ドンくさい。アハハハハハ。マット運動とかヤバいですよ(笑)。ジャンプもなんかタイミングが変だし、跳べていない。それなのに縄跳びは上手いから、意味が分かんなくて(笑)。

──そこは一緒に練習して解消されたのでしょうか。

渡辺 いえ、ドンくさいままなんです。でも、だから良いところがある。器用にできるわけではないので、一つのことを修得するまでずっと時間が掛っても続けています。そんなことを言っても、自分もBellatorに出始めたころとか技術的には本当にヤバかったですけど……。装備なしで、戦地に出向いているようなモノで。

──正直に申し上げて、自分は渡辺選手を過小評価していました。柔道流のテイクダウンはできても、その形に入るまでの打撃の距離をどう戦うのか。また組まれても、「切れますよ」という選手が米国やブラジルにはいる。Bellator Japanのイララ・ジョアニはともかく、Bellatorデビューとなったアレハンドラ・ララ戦などは、フィジカル&柔道では勝てないと思っていました。

渡辺 たくさんの人がそう思っていたと思いますよ(笑)。

──でも、自分の目は節穴でしたね。

(C)BELLATOR

渡辺 いえ最初のリズ・カモーシェ戦の結果こそ、その予想通りになっていますから。

三浦 あの試合の後から、華奈さんはサウスポーに変えて凄く変わったと思います。しっくり来ている感じで。

渡辺 柔道では右手前だったので、そのまま組めるような感じになって。

三浦 打って入って、差しが反対だとワンテンポ遅れるというか。だから両方できれば良いんですよね。

──以前、米国では組みのオーソも、打撃では一旦は打撃のオーソに前手を変えて指導をすると聞いたことがあります。ストロングハンドを後ろにすることで、打撃の理解が進み。そこからサウスポーが良いか、スイッチヒッターになるのも可能だからと。

三浦 そうなんですね。

────柔道とレスリングは姿勢がまた違うのですが、「レスラーに体を起こさせ打撃が使える構えになっても、前足と同じサイドの左ジャブを打ち込む際に、体重が足に掛かり過ぎる。そうなると相手のテイクダウン狙いに対応できない。なので、まず遠い距離からでも優れた身体能力を生かして打ち込める右クロスを指導する。右のクロスだと、重心を後ろ足に掛けやすく、テイクダウン狙いをスプロールするのも容易くなる。そうやって打撃とは何かを、利き手が後ろの構えで一旦は教えるんだ。そこからサウスポーでもスイッチでも、採り入れれば良い」と今は亡き名コーチ、ショーン・トンプキンスが話していました。

渡辺 なら、オーソを経験していて良かったということになるんですね。

三浦 そういえば浜崎(朱加)さんも、そうだったと聞いたことがあります。最初はオーソで、サウスポーにしたと。でも、本当に華奈さんはサウスポーがハマって結果にも表れるようになったと思います。

──カモーシェ戦後のMMAファイターとしての成長振りは、目を見張るものがあるかと思うのですが、間近で見てきた三浦選手はその辺りはそのように見ていましたか。

三浦 だって日本を代表して戦うなんて、華奈さん以外にいないですよ。その通りになったというか、エリート街道をいっているなと。顔、顔、顔(と渡辺に)、なんて顔をしているんですか(笑)。

渡辺 褒められることはなれていないので、もっとけなして(笑)。

三浦 そんなことできないですよ。Bellatorのファイトウィークって、華奈さんの話を聞くとONEとは違って、本当に大変だったみたいで。リズ・カモーシェ戦の時とか凄かったんですよね?

渡辺 試合直前になってコンタクトは禁止だって、外されました(苦笑)。ウォーミングアップ場も寒くて。全然汗をかけなくて、コロナ禍だったので外も出られない。バスタブもなかったです。米国でも州によって違うし、もちろん国が違うと全然違っていました。

三浦 その点、ONEのファイトウィークは凄く過ごしやすいです。ホスピタリティとか、凄くよくて。

渡辺 だって通訳さんとかいるんでしょ?

三浦 通訳というか、日本人のスタッフもいますし、直接テキストを送ったりとかしてコミュニケーションも取れます。逆に通訳もいない、そんなファイトウィークで戦えるだけ、華奈さんは精神的に強いと思います。

渡辺 まぁ、ぶっちゃけ大丈夫よ。どんな状況でも(笑)。

──三浦選手からサウスポーに構えが変わって、スムーズになったという話がありましたが、ご自身では何が変わったと思っていますか。

渡辺 それまでやってきたことが、出るようになったことはあるかと思います。それ以上に練習環境を変えたことですね。カモーシェに負けて打撃をやらないといけない。そしてテイクダウンの種類を増やさないといけないと凄く感じたので。まだ打撃なんて全然出せていないですけど、あれから週に3、4度ずっとやっているし、隼人さんが来てくれてから試合前はマンツーマンぐらいの勢いでずっと見てもらっていて。

そうやってここ3年を過ごしてきたので、試合前のインタビューで「強化してきたところは?」という質問があると、ずっと打撃とレスリングと言い続けてきたと思います(笑)。自分は色々なことはできないので、そこだけを突き詰めてきました。それが試合でちょっとずつ出てくるようになってきた感じです。

三浦 ちょっとじゃないです。こんなに出るんだっていうぐらい試合毎に変わっています。打撃に関しても、出ないこともあるかもしれないけど、持っているというのがあれば気持ち的に全然違うと思います。

──いわば三浦選手も同じようなことを追求してきたと思います。客観的に渡辺選手の成長を観察することができていますが、自身に照らせ合わせて思うところはありますか。

三浦 いやぁ、もう……。だからこそ、華奈さんのコレを見て出したいなって思うんです。私も首投げ一辺倒でないように。そこはまだ色々な意見を言ってもらうこともありますが、1月の(平田)樹ちゃんとの試合は自分のなかでちょっとずつ出せてきているのかと思いました。試合を決めきることはできなかったことは悔しかったのですが、差してヒジを出すとか、少しは出せたかなと。華奈さんのようにドーンと出せていないですけど(苦笑)。

渡辺 もっとデキるんだよ。私はあんなもんじゃない。

──凄いどや顔ですね。「もっとできる」ということは出せていないのに(笑)。

渡辺 アハハハハハ。

三浦 でも、ホントにもっとデキますよ。華奈さんは。

渡辺 もっとデキるんですけどねぇ……。あんなもん、まだ30パーセントですからね(笑)。

──渡辺選手と三浦選手の違いは、特に直近の試合では首に手を巻いて投げることを相手が怖がるのか、それはもう通じないよという風に戦ってくるのか。その違いもあったかと思います。ONEでもティファニー・テオやシィォン・ヂィンナン戦を想定すると、そこまでセットできないことを考えて首投げ以外のテイクダウンが必要になってくる。ただし、平田選手は組めるし、首投げを嫌がって腰を落とすのだから、すかしてコントロールという流れは何も悪くないです。

三浦 つまり首投げの形に入れない相手と、華奈さんは戦っているということですよね。カモーシェは投げの反応とか、本当に対策練習もしていたと思います。

(C)PFL

渡辺 マジで強かった。

──開始早々のテイクダウン狙いを苦も無く反応してがぶった。奇襲にも反応できるのかと驚きました。

渡辺 実は自分も思い切り入ったので、その当たりで効いちゃったぐらいなんです。

三浦 えぇ!!

渡辺 だから、セコンドには「自分、あの時に何か貰いました?  ヒザですかね?」とかって聞いているんですよ。でも「普通に入っただけだよ」と言われて(苦笑)。

──凄まじい話です。

渡辺 ぶっちゃけていうと、男子選手とやっているような気分になりましたね。あんな風に対応されると。

<この項、続く>

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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#04 オレッグ・ポポフ ティム・ジョンソン ボクシング リントン・ヴァッセル ヴァレンティン・モルドフスキー

【PFL2024#04】モルドフスキーがプレーオフ進出も、試合はヒザを効かせたヴァッセルがスプリットで制す

<ヘビー級/5分3R>
リントン・ヴァッセル(英国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)

モルドフスキーが左インローで攻める。距離を詰めていたヴァッセルが下がる。サウスポーにスイッチしたヴァッセルが右ジャブから詰めていくも、モルドフスキーの右ストレートが当たる。左ハイからオーソドックスに戻したヴァッセルに対し、モルドフスキーが左ジャブを上下に散らす。またもサウスポーにスイッチしたヴァッセル。モルドフスキーはサークリングしながら一気に距離を詰めてケージ中央に戻る。ヴァッセルがニータップで入るも、これをカットしたモルドフスキーが逆にダブルレッグでケージに押し込み、グラウンドに持ち込んだ。

尻もちを着いたヴァッセルが立ち上がり、ウィザーで耐える。なおもダブルレッグで倒したモルドフスキーが、アンクルピックでヒザを着かせた。立ち上がったヴァッセルも自分から組みに行ったが、モルドフスキーにケージへ押し込まれてしまう。右腕を差し上げたモルドフスキーの右ヒザがヴァッセルの下腹部を捉える。倒れこむヴァッセル、モルドフスキーは「入っていない」とアピールするが、完全に下腹部を捉えている……。休憩が与えられているヴァッセルに、モルドフスキーが近づいて謝罪する。

再開されると、ヴァッセルが一気に距離を詰める。モルドフスキーは足を使って左フックを当てるが、ヴァッセルがダブルレッグで飛び込む。スプロールしたモルドフスキーがローを放つと、ヴァッセルは蹴り足をキャッチした。テイクダウンされないモルドフスキーは、反対にボディロックからグラウンドに持ち込んで初回を終えた。

2R、モルドフスキーの右ローにヴァッセルが右ストレートを合わせる。さらにモルドフスキーの右ローをキャッチしようと試みるヴァッセルだが、逆にダブルレッグで組まれて倒されてしまう。立ち上がるヴァッセルをダブルレッグから押し込むモルドフスキーが、そのままリフトアップして尻もちを着かせた。ヴァッセルはケージに背中を着いて左オーバーフックで耐える。立ち上がったヴァッセルに対し、ダブルレッグとダーティボクシングで押し込み続けるモルドフスキー。しかしモルドフスキーが離れた瞬間、ヴァッセルの右ヒザが顔面に直撃した。背中から倒れたモルドフスキーに、ヴァッセルがトップからパンチで削っていく。モルドフスキーはハーフガードでラウンド終了まで凌いだ。

最終回、サウスポーに構えたヴァッセルが、モルドフスキーのローをキャッチして左ストレートを当てる。モルドフスキーはダブルレッグでドライブしたが、左腕を差し上げたヴァッセルに切り返されてしまう。グラウンドに持ち込んだヴァッセルは、バックマウントを狙う。しかしモルドフスキーが前に振り落としてトップへ。ヴァッセルは下からブリッジでスイープする。バックを狙うヴァッセル、ガードに戻すモルドフスキー。うつ伏せになるモルドフスキーに対し、ヴァッセルはバックコントロールから殴る。

モルドフスキーはケージ際まで下がり、ケージを使って立ち上がりダブルレッグで押し込んだ。ヴァッセルはモルドフスキーの左腕を取ってキムラを狙うも、そのまま引き込んで下になってしまう。スタンドに戻った両者は首相撲の展開になるも、やはりモルドフスキーがダブルレッグで押し込む。残り15秒で尻もちを着かせたモルドフスキーが、左右のパンチを打ち込んで試合を終えた。

判定はスプリットでヴァッセルの勝利に。ヴァッセルはプレーオフ進出ならずも一矢報いた形に。これでモルドフスキーは3位でプレーオフに進むことととなり、トーナメントでは2位のオレッグ・ポポフとのロシア対決に。もう一つのヤマはデニス・ゴルゾフとティム・ジョンソンが対戦することとなった。


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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#04 ジェナ・ビショップ タイラ・サントス ダコタ・ディチェバ チェルシー・ハケット ボクシング リズ・カモーシェ

【PFL2024#04】ディチェバが初回TKOで第一シード。準決はビショップと。そしてカモーシェ×サントス!!

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
Def.1R3分23秒by TKO
チェルシー・ハケット(豪州)

オッズは₋2800と天文学的規模で優位のディチェバ。サウスポーの構えから左右のローを蹴るディチェバが、右フック一発でダウンを奪う。立ち上がったハケットにヒザ蹴りを入れ、組みに行く。両ワキを差したハケットが逆にケージに押し込み、バックを伺う。半身で耐えるディチェバは、胸を合わせてヒザを狙う。肩を押し付けるハケットだが、前腕でスペースで創られるとヒザからパンチを被弾する。

距離を取り直したディチェバが右前蹴りを顔面に。続いてヒザをボディ、間合いを取り直してサウスポーに戻すと左ストレートへ。これは空振りとなったが、組んでダーティボクシングからヒザ蹴り、パンチのラッシュを掛けて左ボディショットを決める。崩れたハケットを見て、レフェリーが試合をストップ、2試合連続のクイックシックスを達成したディチェバは合計12Pとして、プレーオフ第一シードを座を獲得。準決の相手は4位のジェナ・ビショップに。もう一つの準決勝は2位のタイラ・サントス×3位のリズ・カモーシェに。もう、見事過ぎるとしか言えないPFLの手腕だ。


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PFL PFL2024#04 Report チアゴ・マヘタ・サントス デニス・ゴルソフ ブログ

【PFL2024#04】ゴルソフが衰え目立つサントスに1RでTKO勝利、クイック6で10Pまで得点を伸ばす

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
Def.1R2分22秒 by TKO
チアゴ・マヘタ・サントス(ブラジル)

ジャブを伸ばすゴルソフ。サントスは左の前蹴りと右カーフ、左ミドルを連発する。ゴルソフはジャブを返し、サントスが前に出てくるところに左フックを合わせると、サントスが後方に倒れる。インサイドガードでトップキープしたゴルソフはパンチを落としつつ、立ち上がってパウンド。

サントスの足を超えてサイドポジションに出ると肩固めを狙いつつマウントに移行する。サントスは背中を見せて立ち上がろうとするが、ゴルソフがテイクダウンしてバックマウントへ。サントスの身体を伸ばしてパンチを落としたところでレフェリーが試合をストップした。これでゴルソフは勝利+1R決着=クイック6で6Pを獲得。通算10Pとなった。


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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#04 リズ・カモーシェ 渡辺華奈

【PFL2024#04】まさに死闘!! 渡辺がTDから攻勢も、残り8秒でカモーシェが十字を極めてプレーオフへ

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
Def.3R4分52秒 by 腕十字
渡辺華奈(日本)

ゴングが鳴るやいなや、渡辺がダブルレッグで飛び込んだ。カモーシェがスプロールするも、ガブった相手を渡辺が押していく。カモーシェはケージに足の裏を当てて渡辺の勢いを止めた。ガブりつつ右側に回ったカモーシェは、渡辺をケージに追い込みつつヒザを突き刺す。さらに腰を上げて渡辺の首にテンションを掛ける。ワタナベはケージに背中を着けられたが、カモーシェの手首を取り、頭を下げて立ち上がる。首相撲からカモーシェが左フックを振ると、かわした渡辺が組み、小外刈りでカモーシェをこかして渡辺がトップを奪う。

カモーシェはボトムからキムラ、腕十字を仕掛ける。左腕を取られた渡辺は、腕十字を凌ぎ、腕を潰して完全にトップを奪う。カモーシェはパウンドを受けながらも足を上げていく。ニースライドで右足を滑り込ませた渡辺が、さらに左オーバーフックでカモーシェの動きを封じてパウンドと鉄槌で削り続けた。

2Rもいきなり渡辺がシングルレッグで飛び込んだ。カモーシェはスプロールから離れる。カモーシェの右インローを受けながらも飛び込んだ渡辺は、スタンドで投げの体勢に入るもバックを奪われてしまう。左足を差し込んだカモーシェは、渡辺の頭を前腕で抑えながらパンチで削る。さらにリストコントロールからバックマウントを整えていく。渡辺も体を起こして完全にはバックマウントを許さない。

前に振り落とされるとカモーシェは、渡辺の左腕に対して十字にも入れる体勢に。さらに三角を狙うも、渡辺が足を振りほどきパスを仕掛ける。ハーフガードのカモーシェをパウンドで削る渡辺。左腕を枕にして、肩固めを狙う。ハーフで挟まれた右足を抜き、肩固めで絞め上げる。カモーシェが反転して逃れると、渡辺はバックに回って右腕を首に回してRNCと攻め立てるがラウンド終了のゴングが鳴った。

最終回も開始早々に組んだ渡辺が大外刈りを狙う。カモーシェの右ローを受けてバランスを崩すも、ダブルレッグからドライブした。カモーシェが左腕を差し上げるも、差し返した渡辺がシングルレッグへ。カモーシェは渡辺の頭を押さえて立ち上がる。カモーシェのパンチを受けて動きが止まる渡辺。しかしカモーシェの足に食らいつく。立ち上がった渡辺の顔面をカモーシェの左が捕らえた。ダウンしながらも渡辺はシングルレッグで組みつく。

クルスフィックスからカモーシェが立ち上がると、渡辺はダメージがあるのか立ち上がれない。しかしカモーシェが突進すると渡辺はスタンドへ。パンチを受けながらもグラウンドに持ち込む。カモーシェのギロチンを外した渡辺は、ハーフガードを取る相手をパンチで削ってパスを狙う。カモーシェの潜りを潰したが、フルガードに戻された。カモーシェがボトムから右ストレートを当てる。渡辺も左右パウンドを振るう。カモーシェはケージ際まで下がり、左腕を取って腕十字へ。渡辺は立ち上がるも腕を抜けず、タップした。試合時間残り時間8秒のフィニッシュとなった。

倒れ込む渡辺を抱えたカモーシェがキスを贈る。まさにリーグ戦を超えた二人の大激闘——渡辺にとってはリベンジならず。カモーシェは4Pを獲得して合計7Pとし、プレーオフ進出を決めた。


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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#04 UFC ジェナ・ビショップ タイラ・サントス リズ・カモーシェ 渡辺華奈

【PFL2024#04】PFLの匙加減、ズバリ!! 2位と3位の対戦は、サントスがビショップ下すも9点止まり

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ジェナ・ビショップ(米国)

距離をすぐに詰めて右ミドルハイを見せたサントスが、左右のフックで前に出る。組んだビショップだが、逆にケージに押し込まれる。小外をかわし、体を入れ替えたビショップ。ケージ際で、ポジションの入れかわりが続く。サントスの首相撲に、ビショップはレベルチェンジでダブルレッグからバックに回る。サントスは即、正対してついに小外刈りでテイクダウンに成功。クローズドガードからハイガードを狙ったビショップに対し、サントスは胸を張って勢いのあるパンチを落とす。

頭を下げて鉄槌に切り返したサントスをビショップが下から殴る。サントスは振りかぶって右パウンド。ここからボディを連打されも、クローズドを開かないビショップはラウンド終了までボトムに居続けた。

2R、左を伸ばすビショップに対し、右インローを蹴るサントス。両者、荒い打撃戦のなかでサントスがヒザをボディに入れる。腹を蹴られた状態でクリンチに持ち込んだビショップが両ワキを差して、ケージにサントスを押し込む。ダブルレッグに切り替えたビショップ、サントスは尻もちをつかされて即スクランブル。レッスルアップからボディロックも、ビショップは腰の乗せて投げを狙う。ビショップは左腕を差して、ケージに押し込んでいたが、体を入れ替えられる。

ランク2位と3位の力のこもった攻防、元UFCタイトルコンテンダーは結果的にボディロック&小外で倒し、サイドで抑える。足を戻し、ラバー狙いのビショップは疲れがうかがえる。サントスもガードの中で息を整え、一旦はボーナスPは除外し勝利を目指すという心境か。サントスは初回と同様にトップで、ラウンドを戦い終えた。

最終回、左カーフのサントスが右ミドルを蹴る。ビショップが左に回りつつワンツー。ローから右を狙うサントスに、果敢にワンツーを振るい組もうとする。サントスも左に回りながら、ジャブを伸ばし右前蹴りへ。ビショップも左で打っていくが、サントスがカウンターを合わせる。さらに三日月を入れたサントスが、右インロー。ビショップのワンツーフックに組みつくと、ケージ押し込む。とビショップは逆に大内刈りでテイクダウンを決めると、マウントを奪う。鉄槌に背中を見せたサントスは、ボディトライアングルに捕えれるもアゴの上からRNCは防御する。

やや背中がずれており、絞めをセットしきれないビショップは残り30秒で胸を合わされる。ハイガードも防がれたビショップは、逆転一本勝ちの機会を失いタイムアップに。6P獲得同士の潰し合いは、意外にもスプリットに割れたがサントスに凱歌が挙がった。

結果、サントスが9Pで暫定首位、ビショップは6Pのまま──渡辺華奈とリズ・カモーシェは3Rフィニッシュ勝利でプレーオフ進出が確定する。PFLのスクリプト、いやマッチメイクの秀逸さが分かる流れとなった。


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MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#04 イララ・ジョアニ シェナ・ヤング

【PFL2024#04】ジョアニがヤングに判定勝利も、トータル3Pでプレーオフ進出ならず

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28.
シェナ・ヤング(米国)

ヤングのインローとミドルに対し、ジョアニがパンチで前に出ていく。ヤングは前後にステップしてジャブを突き、ジョアニはそこに右をかぶせて前に出る。ヤングは前蹴り、ジョアニは左を伸ばして、右から返しの左フック、サウスポーにスイッチして左ミドルを蹴る。オーソドックスに戻したジョアニが左ミドルとワンツー、右ローから右フック、右ローと手数を増やす。完全にペースを握ったジョアニは右ミドル、右ストレート、右フックと右の攻撃を続け、ヤングが前に出ようとするところにジャブと左フックを狙う。ヤングもジャブから前に出て組み付くが、ジョアニが右腕を深く差して、ヤングをケージに押し込む。足をかけてテイクダウンを奪うとパンチを落とし、立ち上がるヤングのバックを狙いつつ、ラウンド終了となった。

2R、ヤングがジャブから距離を詰めて左ハイ。ジョアニもジャブ・右ストレートから右ロー、右フックを打ち込む。両者の右と右が交錯、ジョアニが右を当てると、左フックからボディにつなげる。ヤングも前後のステップを使いながら、ジャブ、ワンツーを細かく当てて前に出る。ジョアニも右フックを当てるが、ヤングの前進は止まらない。ジョアニが左ミドルを蹴ると、ヤングは左フックを合わせる。細かくジャブを当てるヤング。ジョアニが右フックからパンチをまとめる。ヤングはジョアニの左ミドルにダブルレッグを合わせてテイクダウンしてバックへ。ジョアニは右腕を小手に巻いて立ち上がり、ヤングはスタンドのまま足をフックして殴る。

3R、ジョアニがジャブで飛び込み、ワンツーから左ミドル。ヤングもジャブを返すが、ジョアニが右をかぶせてパンチをつなげる。ここでジョアニがヤングの前蹴りでバランスを崩すが、すぐに態勢を立て直す。距離が離れるとヤングがジャブを細かくつき、ジョアニは距離を取りながらジャブと右ストレート、右のパンチから左ミドルにつなげる。コンタクトが少ない展開に場内からはブーイングが起こる。ここでヤングが2Rと同じく左ミドルに合わせて組み付いてテイクダウンすると一気にバックへ。両足をフックしてポジションをキープするが、ジョアニは後方のヤングの顔面にパンチを入れる。ジョアニが判定勝利で3点を得たものの、プレーオフ進出には手が届かなかった。

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MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#04 ジュリアナ・ヴェラスケス リサ・マールディン

【PFL2024#04】ワンサイドの展開でマールディンをパウンドアウトも、ヴェラスケスは5Pに終わる

<女子フライ級/5分3R>
ジュリアナ・ヴェラスケス(ブラジル)
Def.2R1分30秒 by TKO
リサ・マールディン(米国)

サウスポーのヴェラスケスがガードを固めて、ジワリジワリと距離を詰める。マールディンは左に回り、左ジャブを突く。右を振って前に出たマールディンだが、すぐに距離を戻して左を突く。ヴェラスケスが距離を詰めると、マールディンは右ミドルを打ち込んだ。ヴェラスケスがワンツーを伸ばす。さらに左ローを放ったが、マールディンが蹴り足をキャッチしてドライブした。しかしヴェラスケスが体勢を入れ替える。マールディンが差し返すと、ヴェラスケスが離れて左を伸ばす。顔面に受けたマールディンはダウン。すかさずトップを奪ったヴェラスケスに対し、マールディンは下から腕十字を狙うも潰されてしまう。

ヴェラスケスが立ち上がり、背中を着けたままのマールディンの足にローを浴びせる。マールディンは立ち上がったが、ヴェラスケスが上下にパンチを打ち分ける。離れたマールディンは右ミドルを打ち込む。シングルレッグは潰された。マールディンの右ストレートをかわしたヴェラスケスが、ケージまで追い詰めて左ボディを打ち込む。ダウンしたマールディンにヴェラスケスが連打を浴びせるも、ここはラウンド終了でクイックシックスは成らなかった。

2R、ヴェラスケスがワンツーを伸ばす。マールディンの右ハイをかわし、プレスをかけ続けるヴェラスケス。マールディンのシングルレッグを潰したヴェラスケスは、立ち上がりマールディンにパンチを浴びせる。なおも食らいついてくるモールディンからトップを奪ったヴェラスケスがパウンドを連打する。ハーフガードのモールディンは防戦一方に。レフェリーがストップしてヴェラスケスがファブファイブ=5Pを獲得した。

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45 MMA MMAPLANET o PFL PFL2024#04 サライ・オロスコ スミコ・イナバ ボクシング

【PFL2024#04】左ジャブ&首相撲のイナバ、逆転狙うオロスコを振り切りスプリット判定勝ち

<女子フライ級リザーブ戦/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29.
サライ・オロスコ(メキシコ)

ガードを固めてイナバが前に出る。右カーフをクリーンヒットさせると、ワンツーからパンチで攻め立てる。右カーフを食らってバランスを崩したオロスコに対し、真っ直ぐのパンチを連打するイナバが組んだ。オロスコはダーティボクシングで対抗するも、イナバが右腕を差し上げてケージに押し込む。差し返すオロスコだが、イナバの首相撲に阻まれてしまう。

離れてワンツーを当てるイナバ。右腕を差し上げてケージに押し込み、左の拳をボディに突き刺す。オロスコが押し返すと、一度離れたイナバがヒザを突き上げた。離れてからシングルレッグで組んだイナバは、ダブルレッグに切り替えるも倒せず。右オーバーフックから左ボディを打ち込むと、ややオロスコの動きが落ちる。イナバはケージに押し込みながら、右ローと左ボディで削っていった。

2R、イナバはプレスをかけてワンツーを繰り出す。オロスコも左ミドルを返して、距離を詰めていく。しかしイナバが左ジャブからワンツーでオロスコを下がらせる。オロスコもパンチを受けながら前に出て、イナバにケージを背負わせる。しかしイナバが首相撲で位置を入れ替えた。左ジャブから右ショートへ。

右ストレートから左を突き刺すイナバ。オロスコも左ジャブに右を合わせようとしたが、イナバのパンチスピードが速いため、そのまま右を受けてしまう。イナバは右アッパー、左フックも織り交ぜていく。左ミドル、左ローと蹴りに切り替えたオロスコは、首相撲の攻防から距離を取り、さらにボディロックで組みついた。すぐにバックに回るも、イナバがケージ際まで下がって正対した。

最終回、イナバも蹴りに切り替えた。左ロー、左ミドル、右の前蹴りを連続で繰り出していく。オロスコもクラウチングから距離を詰めて、細かいパンチを当てていく。イナバは左ジャブ主体に戻す。オロスコもインサイドから左ジャブを当てる。グイグイと前に出て右ミドルハイを見せるオロスコが、イナバをケージに押し込む。ケージ中央へ動いて左ジャブから右アッパー、左フックへと繋げるイナバだが、オロスコの前進を止めることができない。イナバがサークリングから右手を前に出すと、アイポークが発生する。

再開後、イナバがサークリングからパンチをまとめる。オロスコが組んで来ると首相撲からダーティボクシングへ、オロスコは右ハイから組みつき、イナバを押し込んでいく。離れるイナバ、追うオロスコ。オロスコが左ミドルを当てると、イナバもボディを打ち返す。ケージ際の攻防はダーティボクシングの打ち合いから、離れてパンチを振り合って試合を終えた。

裁定は割れたが、イナバが判定勝ちで3Pをゲットした。リザーブファイトから本戦へ繰り上がりがあるかどうか――


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【PFL2024#04】プレーオフ進出へ、カモーシェと再戦。渡辺華奈「リーグ戦を超えた大きな意味を持つ」

【写真】ポジティブな空気と日差しの恩恵を受けているような渡辺。良い空気感です (C)TAKAO UEDA

13日(木・現地時間)、コネチカット州アンカスビルのモヒガンサン・アリーナでPFL2024#04が開催される。今大会ではヘビー級と女子フライ級でシーズン2戦目が実施され、渡辺華奈とリズ・カモーシェが対戦する。
Text by Shojiro Kameike

PFL2024年シーズンの初戦となった今年4月のシェナ・ヤング戦では、計量オーバーの相手に判定勝ちを収めて3Pをゲットした。プレーオフ進出を賭けた2戦目で、3年前に敗れているリズ・カモーシェと対戦することに。ここでまさかの再戦が実現するとは――改めて渡辺にPFL初戦の感想と、念願ともいえるカモーシェ戦への想いを訊いた。


『まさかココで当たるのか』と(苦笑)

――今回がPFL2戦目となります。4月の初戦では、まず対戦相手であるシェナ・ヤングに計量オーバーがありました。ペナルティとしてヤングはリーグ戦のポイントがマイナス1、そしてファイトマネーの一部が渡辺選手に与えられる……そこはリーグ戦のポイントが与えられないのかと思いました。

「そうなんですよ。相手がマイナス1ポイントなら、そのポイントを私に欲しかったです(笑)。相手がマイナス1ポイントだと、私以外のファイターも得するわけじゃないですか。私は体重オーバーの相手と戦うことで損をするのに」

――ファイトマネーの一部を貰えても、その金額が何百万円になることは稀でしょう。一方、優勝賞金100万ドルが賭かっているわけで。

「アハハハ、ファイトマネーの額なんて選手によって違いますしね。でも、そういうルールなので仕方ないと思うことにはしましたけど。柔道だとトーナメントで計量オーバーだと、その時点で終了ですよ。でもこの試合だけキャッチウェイトで、リーグは引き続き出場できるんだなって(苦笑)」

――試合で相手の計量オーバーの影響、たとえば「重いなぁ」と感じましたか。

「若干ですけど『重いな』って感じました。でも思っていたほどは重くなかったです。ヤングが上になった時、いつもの試合よりも相手が重いなと感じたぐらいですね」

――相手がギリギリまで体重を落としているか、それとも途中で諦めているかによっても、試合当日に何キロ戻っているかも変わってくるように思います。

「計量前日、ヤングのSNSを見たら『63キロあり、今から地獄の減量が始まる』みたいなことを書いていたんですよ。その投稿からSNSが更新されずに……だから計量当日は『やりやがったな』と思いました(苦笑)」

――それでも試合は出場できますし、海外の場合は『試合が成立したのだから何なの?』という割り切り方も凄いです。良くも悪くも、それが海外で戦うということなのだなと。

「凄いですよね。最近はビックリするぐらい、MMAでも計量オーバーが多いじゃないですか。選手も『お金を払えば良いんでしょ』みたいな感じで」

――柔道というオリンピック競技をやってきた渡辺選手からすると信じられませんか。

渡辺が125.75ポンド、カモーシェが126ポンドで計量クリア。左が本計量、右がセレモニアル。渡部はメイクが変わったぐらいしか変化がない? 対してカモーシェの腰回りにリカバリー感を感じるのは考え過ぎか(C)PFL

「信じられないです。

私たちの時代は、計量オーバーだと試合に出場できないのはもちろん、日本では一発で全日本強化選手から外されていました。柔道も今は大会前日の夜に計量が行われていて。でも大会当日にランダム計量があるんですよ」

――ランダム計量とは、大会中に抜き打ちで計量が行われるのですか。

「試合直前に各階級で何人かランダムに選ばれて計量するんです。『自分の階級の5パーセントまでしか増やしてはいけない』というルールがあって。だから体重を戻そうとリカバリーもできないし、過度の水抜きもできないです。水抜きをすると、どうしても大幅に体重が戻ってしまうことがありますからね」

――MMAと柔道、プロとアマを単純に比較することはできませんが、それがオリンピック競技に臨む選手たちの考え方なのですね。

「柔道では水抜きをしている選手はいないと思います。最後の1キロとかはあるかもしれないけど、MMAファイターのように3~5キロを水抜きで落とすことはないですね。自分も今でも、それほどの水抜きはやっていないです。試合が決まった時から減量を開始して、2カ月ぐらい掛けて落としていきますから。

私もMMAを始めて一度、体重調整では大変だった時があったんですよ。ホテルにバスタブがなかったり、アップ会場もメチャクチャ冷房が効いていて。その時は試合間隔が短くて減量も大変でした。それ以降は結構、余裕を持って体重を落とすようにしています」

――いつ試合があるか分からないのも大変ですが、PFLのように短いスパンで定期的に試合があるのも難しいのですね。どちらが適しているのかも人によって違うようですし。

「自分の場合は、試合間隔が空いていたほうが良いんです。今回は4月の次に6月なので、減量という減量はせずに体重を維持していました。前回の試合が終わって、帰国後からすぐに練習を開始して。しかも追い込み練習をしていたので体重も増えなかったです」

――なるほど。PFLの話に戻すと、3Pスタートという点については…。

「やはり6Pを取っておきたかったです。1Rから狙いに行って、まず1Rで極めることができなかった。2R、3Rも取り切れず、消耗してどんどん極めづらくなっていきました。相手のディフェンスも巧かったですね。細かいポイント――たとえばバックコントロールの時の位置などをズラされていました。

ただ、ぶっちゃけポイントについては、そこまで深くは考えていなかったです。PFLのフォーマットとしてリーグ戦であり、プレーオフはトーナメントですけど、自分にとってはあくまで一つの試合であって。あまり周りのことは考えず、自分のベストを尽くすことを考えていました。だから一つの試合として考えて、一本を取れなかったことが悔しいです」

――続く2戦目の相手が、リズ・カモーシェになると思っていましたか。

「できればプレーオフ決勝で当たりたかった――とは思います。プレーオフまではリーグ戦だけど総当たりではない、という時点でどうなるかは分かりませんでした。それにしても『まさかココで当たるのか』と(苦笑)」

――初戦で渡辺選手もカモーシェも3Pを獲得しています。対して上位3人はいずれも6Pという状況のなか、3P同士を当てるとは……。

「もう主催者のさじ加減ですよね(苦笑)。潰し合いさせられているのかな、とは思います。あわよくば二人とも消えてほしいのかな――って。完全に推されている選手が一人いるじゃないですか。みんな『今回のマッチメイク、どうなの?』と言われることも多くて。

私とカモーシェが試合をして、どちらが勝つにせよ判定決着なら3P……合計6Pでプレーオフに進めない可能性が高いです。ここで負けても6P、という選手もいますからね。0P同士の試合もあるし、なかなか面白いですよ(笑)」

――渡辺選手とすれば、次は6Pの選手と対戦すると思いますよね。

「はい、6Pの選手と試合したかったです。それがまさかのカモーシェが相手で」

ジムの仲間たちに『このジムで頑張っていたら世界でも通用するんだ』と思ってもらえるよう

――次の試合はクイックシックスでないと、プレーオフ出場は厳しくなります。もちろん上位3選手の試合内容次第ではありますが。

「私もカモーシェも、フィニッシュしないといけない。当然クイックシックスのことも頭にはあります。でもそれ以上に、私の中ではリーグ戦を超えた大きな意味を持つ試合なので。この試合に全てを賭けるつもりでやってきました。フィニッシュを狙うことはもちろんですけど、何が何でもカモーシェに勝つという気持ちのほうが強いです」

――Bellator時代とPFL時代で、カモーシェのファイトに変化はありましたか。

「ヴェラスケス戦ではクイックシックスを狙っていたことも大きいのでしょうけど、雑なところが多いと思いました。あとは今までの試合を視ていると、下になると苦手ですよね。上になると強いけど、テイクされて下になると巻き返せなかったりすることもある。そこがウィークポイントかなと思っています。あとはカモーシェ自身が前に出て来るので、逆に前に出て来る相手も嫌なのかもしれません」

――対して、渡辺選手は初戦から何が変わりましたか。

「全部ですね。変わっていないところがない、というぐらいですよ。打撃もまず構えから変わっていて、レスリングのテイクダウンも向上してきたので。

3年前、カモーシェに負けて『もっと打撃をしっかりやらないといけない。テイクダウンもバリエーションを増やさないといけない』と思って、ここまでやってきました。……とにかく組みたいです。前回は組めなかったので。組んでカモーシェの強さを感じたいです」

――3年前は1ラウンド35秒TKO負けで、渡辺選手としては『出し切れなかった』という想いが強いですか。

「それは強いです。内容は何も言えないぐらいの完敗でした。同時に自分がやってきたことを出し切れなかった悔しくて、そこからマインドを変えたんです。勝つことはもちろん、出しきる。出しきったうえで負けたら、それは仕方ないから。とにかく自分がやってきたことを出し切る、ベストを尽くすというマインドに変えてきました。

この試合に関しては、いろんな想いがあります。日本で練習していては海外で勝てない、という人もいるじゃないですか。海外では練習していない自分が勝つことで、日本で格闘技をやっている人たちが『日本で練習していても勝てるんだ』と思ってもらいたい。特にジムの仲間たちに『このジムで頑張っていたら世界でも通用するんだ』と思ってもらえるような、道になりたいです。日本のMMAを明るくできるように、全力を出し切って勝ちます」

■視聴方法(予定)
6月14日(金)
午前6時15分~U-NEXT

■ PFL2024#01対戦カード

<ヘビー級/5分3R>
ヴァレンティン・モルドフスキー(ロシア)
リントン・ヴァッセル(英国)

<女子フライ級/5分3R>
ダコタ・ディチェバ(英国)
チェルシー・ハケット(豪州)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
チアゴ・マヘタ・サントス(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
渡辺華奈(日本)

<女子フライ級/5分3R>
タイラ・サントス(ブラジル)
ジェナ・ビショップ(米国)

<ヘビー級/5分3R>
オレッグ・ポポフ(ロシア)
デヴィオン・フランクリン(米国)

<ヘビー級/5分3R>
マルセロ・ゴルム(ブラジル)
タイレル・フォーチュン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
イララ・ジョアニ(ブラジル)
シェナ・ヤング(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ダニーロ・マルケス(ブラジル)
ティム・ジョンソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
リズ・カモーシェ(米国)
リサ・マールディン(米国)

<女子フライ級リザーブ戦/5分3R>
スミコ・イナバ(米国)
サライ・オロスコ(メキシコ)

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