カテゴリー
MMA PFL Special UFC アルマン・オスパノフ クリス・ウェード グレイゾン・チバウ ニコライ・アレクサヒン バッバ・ジェンキンス ブレンダン・ラウネーン マゴメド・マゴメドカリモフ ランス・パーマー レイ・クーパーIII ローリー・マクドナルド 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:6月─その壱─PFL後編=ロリマク✖チバウ「史上、例のない試合」

【写真】このチバウの無邪気が喜び方。そして後方でパフンピーニャが手を広げている姿も確認できる (C)PFL

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年6月の一番、第一弾は6月10日に行われたPFL2021#04 からクリス・ウェード✖アルマン・オスパノフ戦だった。この両者の試合から、シーズン制フォーマットを敷くPFLの“おかしさ”に話題が発展。後編では、消化試合、減量失敗という2つのポイントを軸に、さらにPFLについて言及してもらった。

<青木真也が選ぶ6月の一番─その壱─前編はコチラから>


──8月開催のプレーオフ、クリス・ウェード、ブレンダン・ラウネーン、モヴィッドハイブラエフ、バッバ・ジェンキンスの4名、この行方はどのようになると予測しますか。

「なんだかんだとウェードだと思います。完成度が高いし、オスパノフを相手にしっかりと勝てたのは大きいと思います」

──ジェンキンスのテイクダウン一点突破を阻止できますか。

「あぁ、ジェンキンスの評価が高い人っていますよね。ランス・パーマーにレスリングで勝つのだから、もう力はある。“ど”レスラーに、レスリングに勝つ。でも、ジェンキンスと比べると……ウェードかなぁと思います」

──なるほどぉ。では焙れた人材も優秀というなかで、PFL2021年シーズンで他に気になるファイターはいますか。

「それはローリー・マクドナルドです。しかもグレイゾン・チバウに負けちゃうんだから(笑)。あの試合はMMAにおいて例のない試合です。結果的にハッピーエンドで、勝った方も負けた方も損をしない」

──確かに、チバウは2Rまでにフィニッシュしないと、5Pを獲得できずプレーオフ進出はなかった。そしてロリマクは6P獲得していて試合前から決勝進出が決まっていました。つまりあの3Rは、MMAにおいて存在しなかった消化ラウンド。勝っても負けても何も状況が変わらないという5分間でした。

「MMAにはまずないですよね。負けても良い試合なんて。試合数が違うけど、野球とか敗戦処理ピッチャーがいるわけで、敗北こみのシーズンの戦い方をするけど。それと個人戦のMMAでは試合数も違うし、1敗の重みも違ってくるものだし。でも、それが今回のロリマクにはあった」

──感情は抜きにして、負けても損失はないというのは──それこそIFLのチーム戦で、勝利が確定しているあとに出てくる選手ぐらいだったかと。と同時に面白いなと思ったのが、勝ってもプレーオフ進出はないチバウがあれだけ喜んでいることなんですよね。

「面白いですよねぇ(笑)。ロリマクは流してフィニッシュにいかないし。チバウはセコンドのパフンピーニャと一緒に大喜びして(笑)」

──あの状況はサッカーの入れ替え戦で勝っても、他の試合の結果で昇格できない状況と同じで。普通は勝っても、お通夜です。

「1億円獲得が無くなった試合ですからね(笑)。ロリマクの足を引っ張ったわけでもない。PFLの価値観では敗退、優勝賞金もなし、終了です。でも、これまでのMMAの価値観が残っていて喜んでいる。ロリマクに勝って、その勲章で次の話があるかもしれないですしね。無邪気で良い感じでした(笑)」

──またPFLのフォーマットでは減量失敗はマイナス1Pで、勝ってもポイントにもならない。相手は自動的に3P獲得でボーナスを取らせないために戦う。勝ってもゲインはない。それがブラダボーイとニコライ・アレクサヒンの試合でした。そういう点において、PFLはここでもMMAで初めての状況を生み出しているかと。

ブラダボーイはボーナス点を与えないために3Rを戦い抜いた(C)PFL

「体重オーバーの試合は、やったもの勝ちがいくらでもありましたからね。

これも点数制で、新しい価値観が生まれました。ただし、リーグ戦を他でやっても二番煎じだし、じゃぁUFCのような選手層の厚さで。これができるかといえば絶対に無理です。どれだけの数のリーグを創らないといけないんだって(笑)。

PFLの規模というか、PFLはコレを狙っているから、こういう規模でやっている。それでも減量失敗は、やったもん勝ちではないという状況は何かしらの抑止力にはなるかもしれないですね」

──そのウェルター級はロリマク、ブラダボーイ、ジョアォ・セフェリーノ、そしてマゴメド・マゴメドカリモフの4人がプレーオフ進出です。

「ロリマクは、クーパー3世のような力で押し切っているタイプは苦手だとは思いますけど……でも、ロリマクのほうが強いと思います」

The post 【Special】月刊、青木真也のこの一番:6月─その壱─PFL後編=ロリマク✖チバウ「史上、例のない試合」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
BELLATOR Brave CF K-1 MMA ONE PFL Special UFC アルマン・オスパノフ アンソニー・ペティス クリス・ウェード バッバ・ジェンキンス ファブリシオ・ヴェウドゥム ブレンダン・ラウネーン ランス・パーマー 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:6月─その壱─ウェード✖オスパノフ「PFLの息吹き」

【写真】プレーオフが4人となり、PFLのシーズンフォーマットの面白さが世に浸透し始めた?! (C)PFL

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。

青木が選んだ2021年6月の一番、第一弾は6月10日に行われたPFL2021#04 からクリス・ウェード✖アルマン・オスパノフ戦、そしてPFLについて語らおう。


──青木真也が選ぶ2021年6月の一番、最初の試合をお願いします。

「クリス・ウェード✖アルマン・オスパノフです」

──おおPFLのフェザー級の一戦ですね。

「PFL自体がすごく良い大会になっていますね、今。フェザー級に落としたウェードが勝ちましたけど、スイングした良い試合でしたね。まぁウェードが良かったという話になるのですが」

──UFC時代のフォークスタイルと柔術を融合したグラップリングで興味深い試合をしていた選手ですが、突き抜けることはできなかったです。

「はい。ただ、ああいうスタイルの選手はなかなかいなかったですし、打撃もできないわけではなかった。今回の試合では蹴ることもできていました。フィニッシュはパンチになっているのですが、その前のハイで決まっていました」

──はい、あの一撃でオスパノフが背中を見せてから殴られてKO負けです。

「ミドルが顔に入った形でしたよね」

──私はウェードはオスパノフの打撃に圧されると予想していたので、意外な試合展開と結末でした。

「ですよね。僕もオスパノフは強いと思っていました。ACAでも期待の選手で。だいたい、ブラックタイガーに勝っていますからね」

──ブラックタイガー? ローローボール・マーク・ロコ……ではないですよね。

「……ラスル・ミルザエフです……ACAの」

──あぁ、ディエゴ・ヌネスやトニーニョ・フリアに勝っている選手ですね。

「はい。でもシャミル・シャフブラトフには負けていて。そのミルザエフに勝って……。カザフスタン大会、ホームタウンで勝ったからどうなんだというのもあったけど、期待値の高い選手でした。

結果、ACAでも良い試合はするけど勝ち切れてはいなかったですけどね。スタートダッシュ系で、攻撃は良いけど、攻撃儲けるからそういう風になる選手だと思います」

──それでもウェードに勝つと思っていたのですが、結果としてTKO負け。やはりUFCのレベルは……とオウム返しになってしまいます。ただ環境としてUFCをリリースされても100万ドルが目指せるプロモーションがある素晴らしさを感じます。

「1億円が懸かっているから、凌ぎ合いがあります。リーグ戦ではないけど2試合のレギュラーマッチから、4人トーナメントのプレーオフというフォーマットがはまってきて競技的に一番面白いと思って見ています」

──プレーオフが8人より、4人になりサバイバル感が相当に増して試合単位でなく、階級として興味が惹かれます。

「そうですね、落ちる選手が増えるから。しかもプロモーターが誰を落としたいのか、相当に透けてきて。でも、その通りにならない」

──ライト級でアンソニー・ペティス、ヘビー級でファブリシオ・ヴェウドゥムを押していたのにどちらも消えた。1993年、伝説のK-1第1回GPでピーター・アーツとモーリス・スミスに如何に佐竹雅昭が絡むのかと思われたら……。

「ブランコ・シカティックとアーネスト・ホーストが残って、ホーストが優勝(笑)。そういう面白さがありますね。ペティスだけなくて、マーチン・ヘルドもそうだし。それにライト級では2連覇中のナタン・シュルチ、フェザー級でもランス・パーマーも消えている」

──3連覇を目指したパーマーのレギュラーシーズン敗退はセンセーショナルでした。パーマーが消え、ウェードが残ったフェザー級はブレンダン・ラウネーンと共にパーマーを破ったモヴィッドハイブラエフとバッバ・ジェンキンスが残ることになりました。

「メインストリームから外れた第3世界のMMAっぽさが最高に面白くて」

──ラウネーンはBAMMAからACB、コンテンダーシリーズでも勝利している英国人で。ハイブラエフはONEで大きく注目された時期がありました。そしてジェンキンスは前BRAVE CFフェザー級チャンピオンです。

「そういう世界観に元UFCファイターが絡むことで、そっち側の選手たちの力がどれほどなのか。答え合わせができる。そこがPFLを最高に面白いモノにしています」

──まさにオスパノフがウェードに敗れたように。

「PFLは、これから伸びていく息吹きのようなモノを感じますね。ACBからACAとロシアが面白かったのが、トップどころがUFCやBellatorに流れ一段落ついた。そういうなかで、中央アジアやダゲスタンなんかのロシアも絡んでACA的なところも包括していて、PFLをより面白くしています」

──凄く気に入っている感が伝わってきます。

「まぁウェルター級までなんですけどね。ライトヘビー級とヘビー級は世界的に見ても絶対数に違いがあって。もう限られているから、UFCから零れるとこうなっちゃうのかなっていうのはありますよね。

やっぱり世界的な規模でいえばバンタム級からウェルター級までですよね。だからUFCの仕事からあぶれたなかからでも、これだけ良い選手が集まる」

──逆にライトヘビー級とかでなくバンタム級が見てみたいですね。

「でも、そこが米国のビジネスなんでしょうね」

<この項、続く>

The post 【Special】月刊、青木真也のこの一番:6月─その壱─ウェード✖オスパノフ「PFLの息吹き」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
PFL UFC YouTube

LEWIS X GANE VALENDO CINTURÃO INTERINO NO UFC; PLAYOFFS DA PFL; E DESTAQUES DO BJJ STARS

O anúncio da luta entre Derrick Lewis e Cyril Gane valendo o cinturão interino dos pesos pesados do UFC, marcada para 7 de agosto, foi o tema principal da nona edição do PAPO DE LUTA, que foi ao ar ao vivo nesta segunda-feira, dia 28. Carlão Barreto e Marcelo Alonso ainda avaliaram o que pode ter levado a organização a tomar tal decisão, já que o atual campeão é Francis Ngannou. Ainda para Carlão, Gane é o favorito para o confronto.

O UFC realizado no último sábado em Las Vegas também foi assunto. Além de destacarem a grande vitória de Renato Moicano, a única do Brasil naquela noite, os comentaristas também exaltaram as atuações de Timur Valiev, que venceu Raoni Barcelos com uma discutível decisão dividida; e Shavkat Rakhmonov, que finalizou Michel Trator com um mata-leão no segundo round, ampliando seu cartel para 14 vitórias e nenhuma derrota.

O programa também falou sobre as vitórias brasileiras na edição da semana passada do PFL e avaliou os confrontos casados para as semifinais do evento, que acontecem a partir de agosto. Do Bare Knuckles, evento de Boxe sem luvas, realizado no último final de semana, saíram o casca-grossa e o poderoso da semana, que foram, respectivamente, o campeão Thiago Pitbull, e o polêmico Hector Lombard, que agrediu o desafiante no ringue.

カテゴリー
BELLATOR MMA PFL SUG24 UFC カイル・ベーム タナー・ワイスグラム

【SUG24】カイル・ベーム、準決はワイスグラムを外ヒールで43秒殺

<SUGアブソリュート級T準決勝/5分1R>
カイル・ベーム(米国)
Def.0分43秒by ヒールフック
タナー・ワイスグラム(米国)

初戦でUFC、PFL、Bellatorベテランのホニー・マルクスの代役ニック・マクシモフをOTで破ったワイスグラムに対し、ベースはすぐに座る。足をかけることなく、アキレス腱を搾ったワイスグラムがリリースする。ワイスグラムも左足を両手でつかんだベーム。立ち上がろうとするワイスグラムを腕ごと外掛けで絡んで倒す。

すぐ外ヒールを極めたベーム、初戦より1分短い43秒という試合タイムで決勝進出を決めた。


The post 【SUG24】カイル・ベーム、準決はワイスグラムを外ヒールで43秒殺 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
BELLATOR PFL UFC キック

UFC on ESPN+48:第10試合・アンドレ・フィリ vs. ダニエル・ピネダ

フェザー級

アルファメール所属のストライカー・フィリはここまで勝ったり負けたり勝ったりでUFC9勝7敗。ランキングにも入ったことがあったが、安定せず現在はノーランカー。前回はUFC4連勝中だったブライス・ミッチェルとの対戦で、打撃で優勢な場面は作ったものの、テイクダウンされると一方的で判定負け。

35歳のピネダは43戦27勝14敗2NCで、27勝は9KO・18一本勝ちとすべてフィニッシュしての勝利。2014年にUFCからリリースされた後、BellatorやPFLに参戦。PFLでは100万ドルがかかった決勝戦まで進出したが、試合後に禁止薬物が検出され決勝に進出できず。UFC復帰初戦はハーバート・バーンズにKO勝ちしたが、前戦は元ランカーのカブ・スワンソンにカーフキックを効かせたものの、2Rにパンチを貰ってKO負け。

カテゴリー
MMA PFL キック ケイラ・ハリソン シンディ・ダンドワ

【PFL2021#06】ケイラ・ハリソン、盤石の強さでダンドワを腕十字葬。プレーオフ決定

<女子ライト級/5分3R>
ケイラ・ハリソン(米国)
Def.1R4分44秒by 腕十字
シンディ・ダンドワ(ベルギー)

サウスポーのケイラ、ケージの前を左右に回るダンドワに左を伸ばす。左ミドルを入れ、左ストレートを狙ったケイラが距離を取り直すと、ダンドワが遠い距離から組みつつ引き込む。ダンドワはクローズドガードを取るが、立ち上がってガードを開けたケイラはパンチから一気にパスをしてクルスフィックスに。懸命に腕を戻すダンドワの頭を跨いたケイラがパンチを続ける。

逆側に回りニーインベリーのケイラに対し、ダンドワがケージキックからリバーサルへ。ケイラは一瞬の亀から起き上ってトップを取り返す。頭抜けたフィジカルの強さを見せたケイラはトップから圧をかけ、一旦離れて立ち上がる。飛び込んで左を当てたケイラがパス&マウントへ。残り50秒、左のパンチを纏めて上体を起こしたケイラが腕十字へ。パンチを入れながら左腕を伸ばし圧巻の一本勝ちを決めた。

クイック6、6P獲得のケイラは12P獲得──それでもラリッサ・パシェコに続き2位通過となったケイラは「1R、サブミッション。少しづつでも成長したい。8歳から人を投げて、柔道界を制した。米国人でもできることを見せた。今、MMAを征服している。私が女王になる」と言い、マイアミのビル崩壊への寄付を呼び掛けた。

女子ライト級プレーオフはジャナ・ファビアン、テイラー・ゴールダード、パチェコ、ケイラの4人──プレーオフは8月13日からスタートを切る。


The post 【PFL2021#06】ケイラ・ハリソン、盤石の強さでダンドワを腕十字葬。プレーオフ決定 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA PFL アンソニー・ペティス キック クレイ・コラード ハウシュ・マンフィオ

【PFL2021#06】何と、アンソニー・ペティスも消えた。ハウシュ・マンフィオにスプリット判定負け

<ライト級/5分3R>
ハウシュ・マンフィオ(ブラジル)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
アンソニー・ペティス(米国)

オーソから左ローを蹴るペティスに対し、マンフィオが右を合わせようとする。ペティスは前蹴りから左ジャブ、マンフィオの左ミドルに右を当てる。マンフィオも左ジャブを入れると、ペティスは回転系の蹴りとパンチのコンビを繰り出す。ワンツーをヒットさせたペティスが、後ろ回し蹴り。マンフィオもワンツーフック、右ローを蹴る。ならばとペティスがワンツーを返すが、マンフィオは気圧されることはない。

左の蹴りをキャッチしてリリースしたマンフィオの左フックは空振りに、それでも左ミドル、右ローを当てていく。ペティスは左ローに右オーバーハンドを合わせる。主導権争いのなかでマンフィオが右ミドル、ペティスはそこにもパンチを打っていく。残り10秒、ペティスが右ローを決め、ほぼ互角のラウンドが終わった。

2R、まずペティスが右ストレート、マンフィオもカウンター狙いから右ミドルを入れる。ペティスが右ストレートをヒットさせると、マンフィオの前蹴りが急所に当たり試合が中断する。再開後、ペティスが右ローカーフを入れる。カーフを続けるペティスに対し、マンフィオが右を伸ばして距離を詰める。対してペティスは距離を取って、カーフ中心に。下を意識させパンチを伸ばすペティスだが、マンフィオもその手を喰わない。

ペティスはリード左フックを繰り出し、右の相打ちのタイミングから左ボディショットを決める。マンフィオが右を打ち返し、右カーフへ。ペティスはワンツーの右をヒットさせ、印象点で上回っているか。スイッチを繰り返し、蹴りからワンツー、右ストレートを打ち込んだペティスは、再び急所蹴りがあったとアピール。マンフィオは腹だと不満げな表情を浮かべる。リスタート後、右オーバーハンドをブロックしたマンフィオだが、大きく動いて距離を取ったペティスを攻めることはできなかった。

最終回開始直後に、マンフィオの後頭部にワセリンの塊が見つかり、試合が止められる。再開後、左ジャブでマンフィオの前進を止めるペティスだが、右オーバーハンドから左、さらに左を被弾して引き込む。スタンドで待ち受けたマンフィオが起き上ってきたペティスに対し、ボディへのコンビから左ハイを蹴っていく。ケージに詰まったペティスは、首相撲からヒザを顔面に受け、ついにダウン。

すぐに立ち上がったペティスは、バックを取られも打撃の間合いになると左ハイを狙う。左目の周囲を大きく腫らしたペティスは、動きが当然のように落ちているが止まることはない。序盤の2つをとっても、8-10となる可能性もあるラウンドでペティスは右ストレートを打たれる。鋭いカーフを蹴られたペティスは、カーフを蹴り返す。残り30秒、距離を積めず遠い距離から後ろ回し蹴りを見せたペティスは、スイッチキック。マンフィオが距離を詰めてパンチを繰り出し、タイムアップに。

シーズンの行方を決める3Rが終了し、ジャッジの裁定は割れハウシュ・マンフィオが勝利。初回もマンフィオが取っていたことなり、超目玉だったペティスは2連敗で脱落が決定──プレーオフはロイック・ラジャポフ、クレイ・コラード、ハウシュ・マンフィオ、 アレックス・マルチネスとフレッシュが顔が残った。


The post 【PFL2021#06】何と、アンソニー・ペティスも消えた。ハウシュ・マンフィオにスプリット判定負け first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA PFL キック クリス・ウェード バッバ・ジェンキンス ブレンダン・ラウネーン ランス・パーマー

【PFL2021#06】ランス・パーマー、レスリングで後れを取り──ハイブラエフに敗れシーズン終幕

<フェザー級/5分3R>
モヴィッド・ハイブラエフ(ロシア)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
ランス・パーマー(米国)

得点0のツータイム・ワールドチャンピオン=パーマーに対し、まずハイブラエフが右後ろ回し蹴りを繰り出す。静かな立ち上がりの中で右ローを入れたハイブラエフが、右前蹴りを突き刺す。パーマーは左ハイから右ロー、右を伸ばし組んでいったハイブラエフだが、バランスくを崩すとすぐに離れる。直後に右ハイを見せるなど、パーマーに入らせないハイブラエフが再び右前蹴りを入れる。

続くステップインに左を合わせたパーマーは、姿勢を乱して立ち上がったハイブラエフをケージに押し込む。自ら離れたパーマーが左フック、右で迎え撃つハイブラエフとスリリングがやり取りが繰り広げられる。跳び右ハイを放ったハイブラエフ、続いて左フックを当てる。ローから後ろ回し蹴りをハイブラエフが見せたところで初回が終わった。

2R、この回で勝利しないとプレーオフ進出がなくなるパーマーだが、右ローから組まれてテイクダウンを許してしまう。足を束ねて左フックを打つハイブラエフはスクランブルでバックに回る。スイッチを潰し、バックを維持するハイブラエフがリフトアップからスラム。さらに足を払ってレスリングでパーマーを削っていく。再度、スイッチを潰されたパーマーは、一旦背中をマットにつけると即スクランブルへ。

ハイブラエフのバックコントロールが続き、いよいよ追い込まれたパーマー──プレーオフ進出へ残された時間は2分を切る。キムラを狙うパーマーをハイブラエフがリリースする。パーマーは左ストレートを当て、左ミドルへ。ハイブラエフは距離をコントロールしつつ、右ロー、右フックを打っていく。さらにパーマーの左ストレートにヒザを合わせていったハイブラエフは、左フックにも後ろ回し蹴りを見せ時間に。パーマーの3連覇は潰えた。

最終回、従来のMMAにはない消化ラウンド=5分間をパーマーはどのような気持ちで戦い切ることができるのか。ハイブラエフはステップインに左を合わせ、パーマーも目の前の勝利を取りにジャブから左を見せる。さらに左リードフックからジャブもハイブラエフのカウンターの右、続く左を被弾する。勢いのある右ミドルを蹴ったハイブラエフがワンツーからスリーとフックを連打。カウンターの左、ステップジャブと攻勢のハイブラエフが、続いてワンツーを当てる。

ガードの上からのハイキック、続くシングルとディフェンスしたパーマーだが、自ら攻めるには至らない。ハイブラエフはスピニングバックキックを腹に決め、スピニングバックフィストも繰り出す。残り20秒で意地の左ストレートを打ち込んだパーマーだが、ハイブラエフが飛び込んで左を当て──最後は足を使いタイムアップに。パーマーはハイブラエフの肩を抱き、敗北を受け入れているような表情を浮かべた。

判定勝ちのハイブラエフはブレンダン・ラウネーン、クリス・ウェード、バッバ・ジェンキンスともにプレイオフ進出を決めた。


The post 【PFL2021#06】ランス・パーマー、レスリングで後れを取り──ハイブラエフに敗れシーズン終幕 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA PFL デニス・ゴルソフ ブランドン・セイルズ

【PFL2021#06】ゴルソフのTKO勝ちにジャマル・ジョーンズが大喜び。カッペローザ、デリアと四強決定

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ(ロシア)
Def.3R1分24秒by TKO
ブランドン・セイルズ(米国)

ブルーノ・カッペローザ、アンテ・デリアとともに既にプレーオフ進出を決めているゴルソフだが、セイルズもこの試合で勝利を手にすれば、暫定4位のジャマル・ジョーンズをバンプアウトできる。

左ローを蹴ったセイルズに対し、ゴルソフが左ジャブから右ローを蹴り下ろす。鋭い右ローを続けるゴルソフが静かな展開のなかで左ジャブの伸ばす。ヒザの横を蹴られるセイルズが左リードフックも、ジャブを被弾する数が多い。明らかに左足を効かされた感のあるセイルズは、左インサイドローを逆に蹴っていく。左フックの踏み込みに連打をセイルズを返し、試合の流れが変わったか。鼻血を流しながら前に出るセイルズのパンチが、ゴルソフを捕えるシーンが増える。

ゴルソフの踏み込みに左フックを合わせたセイルズは、ローにもフックを合わせていく。ゴルソフから組み、セイルズがケージに押し込み残り30秒に。ゴルソフが逆に小外掛けでテイクダウンを奪い、エゼキエルチョークを狙う。足をきかせたセイルズが防いだが、最後のテイクダウンでラウンドを落としたか。

2R、スイッチするセイルズが左右のロー、ゴルソフが左ジャブから左ハイを狙う。さらにローを蹴って、左ハイを狙ったゴルソフの攻撃にセイルズの体が伸びる。ゴルソフは右ローに続き、右ストレートをヒットさせる。クリンチの展開から小外掛けを再び決めたゴルソフがサイドで抑え、マウントへ。エゼキエルチョークで絞めたゴルソフは、ローマウントで固め、2度目のエゼキエルへ。

ワキを押して防いだセイルズだが、マウントを取られた状態が続く。3度目のエゼキエルも極め切れなかったゴルソフはサイドに移行し、上四方。ここで上を向いたセイルズがダースから頭を抜いてリバーサル。セイルズがサイドで抑え、枕でプレッシャーをかけたところでラウンド終了となった。

最終回、ゴルソフが右ストレートをヒット。セイルズは相当に疲弊しており、ジャブから左ハイを蹴られ動きが止まる。バックに回ったゴルソフが足払いでテイクダウンを奪うと、ハーフでパンチ、鉄槌を連打する。顔を覆うだけになったセイルズを見て、レフェリーが試合を止めた。ゴルソフのTKO勝ちで、プレーオフ進出が決まったジャマル・ジョーンズが大喜びした。


The post 【PFL2021#06】ゴルソフのTKO勝ちにジャマル・ジョーンズが大喜び。カッペローザ、デリアと四強決定 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
MMA PFL PFL2021#06 アンソニー・ペティス ケイラ・ハリソン シンディ・ダンドワ ハウシュ・マンフィオ ヒーナン・フェレイラ ファブリシオ・ヴェウドゥム モヴリッド・ハイブラエフ ランス・パーマー

【PFL2021#06】計量終了 アンソニー・ペティスの表情は硬く、ケイラ・ハリソンは余裕綽々

【写真】アンソニー・ペティスは本来の動きを取り戻すことができるのか。それとも、現状が前回のような動きなのだろうか (C)PFL

24日(木・現地時間)、25日(金・同)にニュージャージー州アトランティックシティはオーシャン・カジノリゾートで開催されるPFL2021#06の計量が行われた。

今大会は女子ライト級とヘビー級のレギュラーシーズン最終戦に加え、ライト級のアンソニー・ペティス✖ハウシュ・マンフィオ、フェザー級のランス・パーマー✖モヴィッド・ハイブラエフという最終決戦も組まれている。


そんななかファブリシオ・ヴェウドゥムがメディカルに引っ掛かり、モハメド・ウスマンが負傷欠場となっていたヘビー級では、さらにジャスティン・ウィリス、アリ・イサエフ、ヘイタム・モイルが玉突き衝突のように出場不可能となり、僅か2戦のレギュラーシーズンながら、半数が入れ替わるという異常事態に。

新メンバーはチャンドラー・コール、ジャマル・ジョーンズ、クリジソン・アブレウ、スチュアート・オースチンの4人──だったか、EMCで微妙な判定勝ちながら石井慧を破りヘビー級王者となったオースチンの欠場が計量前に明らかとなりカール・シウマヌタファがロースターに加わった。

結果、プレーオフ出場を目指し、ヴェウドゥム戦の勝利が一転、NCになったヒーナン・フェレイラ、初戦で敗れているモー・デリース&アンテ・デリアも含め、新顔勢4人、計7人の一発勝負となる。

女子ライト級では試合タイムでケイラ・ハリソンを上回り6Pで首位のラリッサ・パシェコが、対戦相手エレナ・コレスニクの体重オーバーで9Pは確定。

5位のテイラー・ゴールダードまでプレーオフ進出の可能性があるものに、パチェコはトップ4入りをほぼ手中に収めている。

プレーオフ進出には、ケイラフィニッシュする必要があるシンディ・ダンドワは「私の方が軽いけど、お腹の脂肪を家に置いてきちゃったみたいね(笑)。気持ちと魂をケイラにぶつけるわ。全力で戦う」とフェイスオフ後にコメント。

ケイラといえば「みな、ファイヤーワークスを期待しているけど、私は自分のやるべきことをやってドミネイトするだけ。1Rでも、1分でも一瞬でも。それがケイラ・ハリソンの見せることだから」と揺ぎ無い自信を見せていた。

またライト級最終決戦で戦う2人は、まずマンフィオが「コンディションは最高だ。相手はビッグネームだけど、勝負の行方をジャッジの判断に委ねる前にフィニッシュする準備はできている。それが可能だと明日、証明する」と語ると、「ショータイムであることは、全く変わりない。前回の試合はそうじゃなかったけど、今回は挽回のチャンスを得た。ポイントを取る」とペティスはかなり硬い表情で話した。

■視聴方法(予定)
6月26日(土・日本時間)
午前7時00分~Official Facebook

【ヘビー級ランキング】
1位 6P ブルーノ・カッペローザ
2位 6P デニス・ゴルソフ 
3位 5P ブランドン・セイルズ
4位 1P ヒーナン・フェレイラ
5位 0P モー・デリース
6位 0P アンテ・デリア
7位 0P チャンドラー・コール
8位 0P ジャマル・ジョーンズ
9位 0P クリジソン・アブレウ
10位 0P カール・シウマヌタファ

【女子ライト級ランキング】
1位 6P ラリッサ・パシェコ
2位 6P ケイラ・ハリソン
3位 3P ジャナ・ファビアン
4位 3P ケイトリン・ヤング
5位 3P テイラー・ゴールダード
6位 0P シンディ・ダンドワ
7位 0P ローラ・サンチェス
8位 0P マリアナ・モライス
9位 0P ユリア・パジッチ
10位 -1P エレナ・コレスニク

■ PFL2021#06計量結果

<女子ライト級/5分3R>
ケイラ・ハリソン: 156ポンド(70.76キロ)
シンディ・ダンドワ: 152.2ポンド(69.03キロ)

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ペティス: 156ポンド(70.76キロ)
ハウシュ・マンフィオ: 156ポンド(70.76キロ)

<フェザー級/5分3R>
ランス・パーマー: 146ポンド(66.22キロ)
モヴィッド・ハイブラエフ: 145.4ポンド(65.95キロ)

<ヘビー級/5分3R>
デニス・ゴルソフ: 246.4ポンド(111.76キロ)
ブランドン・セイルズ: 264.4ポンド(1119.92キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ブルーノ・カッペローザ: 233.4ポンド(105.86キロ)
モー・デリース: 254.2ポンド(115.3キロ)

<女子ライト級/5分3R>
ラリッサ・パシェコ: 156ポンド(70.76キロ)
エレナ・コレスニク: 157.6ポンド(71.48キロ)

<ヘビー級/5分3R>
アンテ・デリア: 239.2ポンド(108.49キロ)
チャンドラー・コール: 262ポンド(118.84キロ)

<女子ライト級/5分3R>
ジャナ・ファビアン: 155.6ポンド(70.57キロ)
ユリア・パジッチ: 156ポンド(70.76キロ)

<ヘビー級/5分3R>
ヒーナン・フェレイラ: 251ポンド(113.85キロ)
カール・シウマヌタファ: 260ポンド(117.93キロ)

<女子ライト級/5分3R>
テイラー・ゴールダード: 155ポンド(70.31キロ)
ローラ・サンチェス: 155.2ポンド(70.39キロ)

<女子ライト級/5分3R>
マリアナ・モライス: 154.2ポンド(69.94キロ)
ケイトリン・ヤング: 155.6ポンド(70.57キロ)

<ヘビー級/5分3R>
クリジソン・アブレウ: 258ポンド(117.02キロ)
ジャマル・ジョーンズ: 245ポンド(111.13キロ)

The post 【PFL2021#06】計量終了 アンソニー・ペティスの表情は硬く、ケイラ・ハリソンは余裕綽々 first appeared on MMAPLANET.