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【DWCS S08 Ep06】満を持してコンテンダーシリーズ参戦、内藤由良「日本人は日本人としての強さもある」

【写真】 (C)TAKUMI NAKAMURA

17日(火・現地時間)米国ネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXで開催されるDWCS S08 Ep06で、内藤由良がアテバ・グーティエと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

6月30日のPancrase345で、ディラン・オサリバンの代役アリ・カラダギィにマウントからのエルボーでTKO勝ちを収め、Dana White’s Contender Series=DWCS出場のチャンスを掴んだ内藤。カラダギィ戦が約2年3カ月振りの実戦だったが、この試合に勝ったことで一気にUFCへのチャレンジが動き出した形だ。

日本人にとって重量級=ミドル級という階級でUFCを目指す内藤は、DWCS参戦が自身のキャリアをかけた挑戦であるとともに、自分が結果を出すことで日本の重量級そのものを盛り上げたいと語った。


改めて格闘家は試合しないと先に進まねえなって

――6月のアリ・カラダギィ戦後にDWCS出場が決まりましたが、どういった経緯で参戦が決まったのかを教えていただけますか。

「もともと自分はアメリカのマネジメント会社のアーセナル(スポーツマネジメント)と契約していて、ブライアン・オルテガやダスティン・ポイエーと同じマネージャーさんにお願いしているんですけど、去年からDWCSに入れてもらえるかもしれないという話はあったんです。それ以外にもLFAで数試合してから直接(UFCと)契約(を目指す)とか、色々と話はあったんですけど、上手く決まらないままズルズルと来ちゃっていて。それでDWCSに出るんだったら6戦やるのが基準という話があると聞いて、もう1戦やってくれということになって、今年6月にパンクラスで試合をすることになったんです。試合間隔も空いていたので、一度パンクラスで試合をやることにして、そうしたら試合後にDWCSから正式にオファーが来た、という感じですね」

――今UFCにチャレンジする日本人も増えていますが、軽量級だったらRord to UFC(RTU)という道がありますが、内藤選手の階級=ミドル級では明確な道がない状況でしたよね。

「そうなんですよ。RTUでもライトヘビー級のワンマッチが組まれたこともあったので、ミドル級でもそういうチャンスが巡ってこないかを待ってみたり、UFC FIGHT PASSで試合を配信している大会、UAE Warriorsみたいなフィーダーショーに出ることも考えたり……どうやったらUFCに出られるんだろうというのを色々と考えていました。そういうなかでマネージャーがUFCに精通してる方だったので、今回スムーズに話が決まってくれて良かったです」

――試合間隔が空いたのは、どの路線でUFCを目指すかを悩んでいたことも理由だったのですか。

「特に明確な理由があったわけじゃなくて、結果的にそうなったって感じですね。実際に何度かLFAからもオファーをもらっていて、いつでも行ける準備をしていて、内々で相手も決まっていたけど流れて…みたいなことが何度かあって。それで2年空いちゃったって感じです」

──ステップアップするための場が、海外。日本国内にミドル級の需要はほとんどないということは、関係していますか。

「分母が少ないですからね。ただ、そこが関係しているとすれば、それはこれからのためです。自分がUFCで活躍して、ミドル級でも日本人はやれるということを見せる。そしてパンクラスからUFCに行けるルートがあるということを示す。パンクラスのミドル級で実績を創れば、UFCへの道が開けるという道を創りたいと思っています」

――6月の試合は当初ディラン・オサリバンとの対戦を予定していて、直前でカラダギィに変更になるという形でしたが、あの試合に勝ったことで道が拓けたようですね。

「はい。改めて格闘家は試合しないと先に進まねえなってことを感じました」

――カラダギィ戦が終わってから、すぐに練習を再開したのですか。

「試合が終わった週の金曜日には練習に出て、スパーリングにも参加していたので、あまり休んでる感じはなかったですね。ダメージもなかったですし、減量終わりで身体の調子も良かったです。6月に試合をした流れのままいこうと思って練習はすぐに再開しました」

──アリ・カラダギィはMMA初戦のキックボクサーでした。王座を獲得したロッキー川村2選手を含め、これまで戦ってきた相手だと、内藤選手の実力が北米で通用するのか測ることが困難だというのは正直あります。そこも踏まえて、ご自身のパフォーマンスにどれだけの自信を持てていますか。

「良い意味で、怖いモノなしという気持ちでいます。接戦の経験がないし、自分がどれだけやれる分からないことが不安じゃなくて。行けるんじゃないかと思っています。GENもそうですし、ずっと高いレベルで練習をさせてもらってきて。それにハンディントンビーチで、マネージャーがミドル級の選手を集めてくれて、今はUFCファイターになったアントニオ・トロコリとかとも練習もしてきましたし。ロッキー川村戦より、強くなっていることは実感できていたので。日本で強い選手と戦っていないとかは気にしていないです」

――SNSにもアップされていたように、GENスポーツパレスで練習を始めて4年になるそうですね。

「はい、今はGENをメインで練習しています」

――GENには日本の重量級のトップ選手たちが集まっていますが、GENで練習することは自信につながる・不安はなくなりますか。

「重量級の選手が集まる場所がGENしかないという現状もあると思うのですが、三上ヘンリー(大智)君、ちょっと階級は下ですけどDEEPに出ている岩倉優輝君、上田幹雄選手も20代ですし、最近は若い選手も少しずつ増えています。あとは年齢が上の選手たちも、あの人たちが海外で経験してきたことは本当に本物だと思うので、そういう経験を教えてもらったり、海外での過ごし方や外国人選手や特徴を教えてもらったり、そういうことを知ることができる場になっているので、自分としてはすごくいい環境ですね」

――去年12月に岡見選手が復帰戦をやる前にインタビューさせてもらったんですけど、そのときに内藤選手の名前を挙げていて「若い選手たちと練習して、彼らからも刺激や力をもらう」と言っていました。内藤選手は岡見選手からどんなものを得ていますか。

「岡見さんは世界のトップで戦ってきた人なんで、一番知識も持っていますし、UFCがどんなところかというのはあの人が誰よりも分かっていると思います。技術的な面でもMMAが上手くて、特に壁レスとか、そういう面ではこの4年間であの人からたくさん学んできましたね」

──重箱の隅を突くようで申し訳ないのですが、そのGENの先輩方と内藤選手や新世代フィターが描く成長の放物線は違っている部分があるかと感じます。

「そこで感覚的なズレが出てくるということですね。それは過去よりも、これからですね。海外での練習を増やすだとか、若い選手は一同に会して練習をするとか。それで海外で戦っていくようになれば。世界を目指しているなら、岡見さんが創ってきたGENを新しくしていくのも若い選手の役割だと思います」

──そういうなかで対戦相手のアテバ・グーティエにはどんな印象を持っていますか。

「とにかく“フィジカル!”という感じですよね。そのなかでもストライキングのフィジカルという感じで、典型的なアフリカ系の選手だなという印象があります。ただ戦績が少ない分、雑なところや打撃に偏っているところがあるので、穴は結構ありますよね」

――試合映像を見る限り、それらの穴を勢いとフィジカルでごまかしている印象もあります。

「そうですね。自分は毎週DWCSは見ているんですけど、ミドル級くらいの試合になると、打撃と寝技どちらかに偏っていることもある。フィーダーショーのチャンピオンやトップクラスでもそうなんですよ。前回のパンクラスで対戦予定だったオサリバンの過去の試合でも、対戦相手があまり参考にならないレベルの試合もあったので、ミドル級ってそういう階級なのかなと思いました。自分も含めてそう思われているとは思うんですけど」

──コンテンダーシリーズに出ている選手は、ほぼほぼそういう選手ですよね。対戦相手の力量など測れないです。

「そうなんです。どういう選手が相手だったのか分からないけど、圧倒して勝っている。でも蓋を開けてみるまで分からないですよね」

――今の話を聞いていても冷静に対戦相手や周りのことも分析されているなと思うのですが、グーティエ対策はできていますか。

「そうですね。グーティエの試合映像もしっかり見て、立てた作戦を遂行するための練習をずっとキャンプで続けてきました」

UFCで活躍できる重量級の日本人がここにいるっていうことを証明していきます

――これからはそういった経験やキャリアのすべてをぶつけるチャレンジが始まると思いますが、ワクワクしていますか。

「いやあ、ホントに楽しみですね。自分がどこまで通用するのか。もちろん上に行く自信しかないし、いつかは壁に当たることもあるとは思うんですけど、世界一の団体にチャレンジして、自分がどの位置にいるのかも確認したいです」

――内藤選手には重量級の日本人として期待される部分も大きいですが、重量級でも日本人は通用するところを見せたいですか。

「そうですね、僕は重量級でもやれると思います。結局戦うのは同じ人間ですし。もちろんフィジカル差とか遺伝的な違いはあると思うんですけど、日本人は日本人としての強さもあると思うので。体の柔らかさとか忍耐力とか。

外国人はすぐに心が折れちゃったりする選手もいると思うんですけど、そういうところは日本人の方が優れていると思っていますし、フィジカルじゃないところでしっかり制していくのがMMAの面白いところだと思うので、自分がやってきたこと、どれが正解っていうものはないと思うんですけど、色々と試したいですね」

――ちなみに内藤選手はレスリング出身ですが、オリンピックは見ていましたか。

「めちゃめちゃ見ていて、すごく刺激になりましたね。あれだけメダルを取っていたのは日本人の強さというか、コツコツやることの強さというか。自分と同世代や少し下の世代で、自分の目で見てきた選手たちも多かったので、その選手たちの活躍をオリンピックで見られたことはすごく嬉しかったです」

――競技は違えど自分でもやれるんだという気持ちになりましたか。

「なりましたね。特に重い階級、74キロ級で高谷大地くんが銀メダルを取ったんですけど、あの階級でメダルを取れるんだというのもありましたし、86キロの石黒隼人も準々決勝で負けはしちゃいましたけど、世界で通用するレスリングを持っているので、不可能はないんだなと思いました」

――日本のファンに対して、どんな試合を見せたいですか。

「やっぱり重量級でもやれるよってところを見せたいですし、今後もっと日本の重量級が盛んになって欲しいので、そのきっかけになれればいいなと思います。自分が小さい頃は岡見さんがそういう姿を見せてくれていたし、僕が結果を出すことで今後MMAをやりたいと思う重量級の選手が増えると思うんですよ。それこそレスリングや柔道の重量級の選手たちが引退して終わりじゃなくて、MMAという道もあるよということを示したいなと思います」

――なるほど。他競技からMMAに転向する選手が増えれば練習仲間も増えるし、日本の重量級全体のレベルも上がりますよね。

「はい、そうやって日本の重量級がもっと盛り上がるんじゃないかなって思います」

――それでは最後にファンの皆さんにもメッセージをいただけますか。

「しっかりDWCSでフィニッシュして勝って、UFC契約を勝ち取って、そこからUFCで活躍できる重量級の日本人がここにいるっていうことを証明していきます。皆さん応援よろしくお願いします!」

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ミドル級キング・オブ・パンクラシスト内藤由良が『Dana White’s Contender Series』シーズン8に出場

マーシャルワールド パンクラスオフィシャルグローブ PGPA3




パンクラスが公式YouTubeチャンネルで「内藤由良選手がUFCに挑戦! 内藤選手は、ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ2024に出場することが決まりました。詳細は追って発表されますが、一足先にパンクラスでの軌跡をご覧ください!」と公表した。

6月30日(日)のPancrase345のメインで、2年3カ月振りの実戦を戦ったミドル級KOP内藤。キルクリフFC所属のディラン・オサリバンの代役アリ・カラダギィを相手に、1R1分52秒でマウントからのエルボーでTKO勝ちを収め、改めてUFCを目指すことを宣言していた。

 今年の『Dana White’s Contender Series』は8月13日~10月15日の10週に渡って実施。内藤の試合がどこで組まれるのか、対戦相手が誰になるのかは未定ですが、前半はかなりカードが埋まっていることから後半になる可能性が高そうです。

Yura Naito(Sherdog)

 内藤由良は神奈川県出身。1996年4月26日生まれで現在28歳。MMA戦績6勝0敗。第15代ミドル級キング・オブ・パンクラシスト。続きを読む・・・
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【DWCS S08】Must Watch!! パンクラスがミドル級KOP内藤由良のコンテンダーシリーズ出場を公表

【写真】人生を賭けた一発勝負、痺れる展開になってきた(C)MMAPLANET

18日(水)、パンクラスが公式YouTubeチャンネルで「内藤由良選手がUFCに挑戦! 内藤選手は、ダナ・ホワイト・コンテンダーシリーズ2024に出場することが決まりました。詳細は追って発表されますが、一足先にパンクラスでの軌跡をご覧ください!」と公表した。
Text by Manabu Takashima

6月30日(日)のPancrase345のメインで、2年3カ月振りの実戦を戦ったミドル級KOP内藤。キルクリフFC所属のディラン・オサリバンの代役アリ・カラダギィを相手に、1R1分52秒でマウントからのエルボーでTKO勝ちを収め、改めてUFCを目指すことを宣言していた。


LFA、UAEW、TUF出演など実現しそうで流れたUFCへの道が、結果的に内藤にとって最上の形で歩を進めることになった。Dana White’s Contender Series=DWCSは、その名の通りダナ・ホワイト、ショーン・シェルビー、ミック・メイナードというUFC首脳の前の行われる御前試合で、1年に10大会が火曜日の夜にUFC APEXで実施される。

1大会=5試合というフォーマットで、UFCとの契約が審査される真剣勝負の場だ。2017年からスタートしたコンテンダーシリーズからは既にショーン・オマリーとジャマール・ヒルがUFCの頂点に立っている。そんなUFCに直結する今年の登竜門は8月13日にスタートし、10月15日まで10週に渡って鎬が削られる。

既にEp01とEp02&Ep04は5試合が決定しており、第3週と第5週は3試合が埋まっている状況だ。あとは第9週と第6週で1試合が決まっているがEp07 、08&10は5試合全て10人のスポットが空いたままなので、これらの週に内藤の雄姿が見られることになるだろう。

アジア勢にとってUFCとの契約を賭けた戦いはRoad to UFCが並行して開催しされているが、従来はフライ級からライト級、今年はフェザー級までの3階級しか実施されず、事実上ミドル級の内藤には、アジア勢で競い合ってUFCへ進むというルートは存在していなかった。

事実今年のシーズン8では既にEp01のウェルター級戦で中国のJCKウェルター級王者ティン・ワン、Ep4では韓国Angel’s FCウェルター級王者のコ・ソクヒョンと、中量級のアジアン・ファイターの出場が決まっている。

(C)LFA

広義でアジア系でいえばLFAで戦うベトナム人ファイター(アリゾナ州在住)のアン・トゥアン・ホーが第1週のフライ級に、同じくLFAからチャンスを掴んだクァン・リーも米国に住むベトナム人選手だ。

また、ここでこのカードを組むのか──と豪州のMMAファンが歯ぎしりをしつつ、注目せざるを得ないのがEp09で決まったショーン・ガウシーとアンソニー・ドリリッチのダウンアンダー対決だ。

ガウシーはHEX FSフライ級王者で、今年の5月に中務修良を右クロスで一蹴している。対してEternal MMAフライ級王者ドリリッチは3月に猿飛流を2Rに、6月には1Rでマックス・リアリをKOしている。しかも今、豪州MMA界ではHEX FSとEternal MMAがドメスティック大会#01の称号を得るために、チャンピオンの引き抜き合戦を繰り広げるなど、骨肉の争いを展開している。

とはいえ破壊力十分の右を持つガウシー、必ず当たる左の持ち主ドリリッチが、わざわざコンテンダーシリーズで戦う必要があるのか。なんせガウシーは戦績9勝1敗で5KO勝ち、ドリリッチは8勝1敗で4つのKOと2つの一本勝ちを誇っており、揃ってUFCが求めるフィニッシャーだ。

恐らく両者は8月18日にパースで行われるUFC305出場に標準を合わせていたはず。加えていえば、2人ともカイ・カラフランスとスティーブ・アーセグの両者のうち、どちらかが欠場となればショートノーティスで母国でオクタゴンに足を踏み入れる気持ちでいることも間違いない。

UFC側として、両者ともその力があるからこそ、8月でなく10月にガウシー×ドリリッチの試合を組んだとしか考えられない。

日本からは2年前の木下憂朔に続き、内藤が挑戦することで注目度も上がるに違いないDWCS S08だが、内藤以外の出場ファイターも状況としては、ガウシー×ドリリッチ戦ほどお膳立て揃っていなくても、世界中から人生を賭けて集まって来る。それらの戦いが熱い激闘にならないはずがない。

それらの戦いから明日のショーン・オマリー、ペイトン・タルボット、モンテル・ジャクソンが生まれる可能性が高い。日本のMMAファンにとって、2時間のコンパクトな大会ということも含めて、DWCSはマストウォッチと断言できる。

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45 MMA Pancrase345 Report アリ・カラダギィ ブログ 内藤由良

【Pancrase345】スクランブル出場のカラダギィにTKO勝ち。ミドル級KOP内藤がUFC出場をアピール

【写真】内藤はマウントからのヒジでカラダギィの顔面を切り裂いた(C)MMAPLANET

<ミドル級/5分3R>
内藤由良(日本)
Def.1R1分52秒 by TKO
アリ・カラダギィ(UAE)

カラダギィが左ジャブから右ハイを繰り出す。内藤はニータップで背中を着かせた。ハーフガードのカラダギィは下から右ヒジを打ち込む。抱え込まれた内藤は鉄槌で削り、マウントを奪取した。パンチを連打するとカラダギィは下から抱えるなど防戦一方に。内藤がヒジを打ちおろすと、レフェリーが試合をストップした。

TKO勝利を収めた内藤にはブレイブボーナスが与えられたが、急きょオファーに応じたカラダギィにもブレイブボーナスを!! 内藤も試合後、カラダギィへの感謝を示した。さらに内藤はUFC出場を希望した。


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45 MMA MMAPLANET o PANCRASE Pancrase345 RYO 平田直樹 新居すぐる

【Pancrase345】平田がバックコントロール&ボディを効かせてRyoに判定勝ち。フェザー級KOP挑戦権を獲得

【写真】平田がRyoに得意の逆転を許さず。組みかった(C)MMAPLANET

<フェザー級次期挑戦者決定戦/5分3R>
平田直樹(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
Ryo(日本)

フェザー級KOP新居すぐるが観戦するなか、サウスポーのRyoに対して平田がプレスをかける。Ryoは下がりながらロー、さらにワンツーで前に出る。平田はRyoにケージを背負わせて、右ミドルを突き刺した。Ryoのワンツーを防いだ平田は右ハイから、シングルレッグで組んだ。ケージ際でボディロックに組み替えたが、ここはRyoが離れた。平田は離れ際に右ヒザを突き上げる。ケージ中央で平田の右ストレートがRyoの顔面をかすめる。

Ryoを下がらせて右インローを繰り出す平田だが、左目下が腫れている。平田が右ストレートからケージに詰めていく。サークリングするRyoはフェイントというよりもジェスチャーを混ぜてワンツーを繰り出す。Ryoの左ハイをブロックした平田は、右フックを当てる。さらに右ローから左を当てた平田は、ニータップからドライブする。ケージ際でバックに回り、マットに手を着かせて初回を終えた。ジャッジは3名とも平田に10-9をつけている。

2R、Ryoがシングルレッグからレベルチェンジで右スピニングバックエルボーを見せる。平田は右ストレートからシングルレッグへ。Ryoがヒザをカウンターで当てるも、そのままケージに押し込まれる。ボディロックから背中を着かせた平田は、そのままサイドへに回る。立ち上がろうとしたRyoのバックを奪った平田は、マウント奪取も狙う。

立ち上がるRyoをバックコントロールで崩し、シングルバックで固める。Ryoのリストを抑え、バックコントロールを続ける平田。立ち上がったRyoはスイッチを狙うも、平田がバックコントロールを崩さず。再度Ryoのスイッチを防いだ平田は、右腕をキムラで抱えられるもケージに押し込み続けた。このラウンドもジャッジ3名が平田の10-9とした。

最終回は、平田の左目が大きく腫れているがドクターチェックなし。Ryoがパンチを繰り出しながら前に出ると、平田がカウンターでダブルレッグを合わせた。バックコントロールから崩していく平田は、スイッチを狙わせないポジション取りだ。正対するRyoを崩していくが、Ryoも離れた。前に出て平田にケージを背負わせたRyoは、右アッパーを見せる。同時に平田はニータップで組むが、ここはRyoが離れた。なおも平田がニータップからドライブし、Ryoがまたも離れる。

Ryoがワンツー、ヒザ蹴りで攻めたてるも、平田が右ボディストレートと右ミドル、右の三日月蹴りを効かせた。完全に動きが落ちたRyoのボディを攻め立てる平田は距離を取り、ボディロックで組みつこうとしたがRyoが右スピニングバックエルボーを合わせた。残り1分で組んだ平田はバックコントロールへ。正対したRyoをグラウンドに持ち込むが、Ryoも立ち上がってテイクダウンを狙っていった。

裁定は平田がフルマークの判定勝ち。新居すぐるへの挑戦権を獲得した平田は「内容はまだまだですが、しっかり勝てたので、次はタイトルマッチお願いします」と挨拶した。


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J-CAGE Pancrase345 Report ブログ 神谷大智 西尾真輔

【Pancrase345】神谷の左目に西尾の頭部が直撃。偶然のバッティングによりノーコンテストに

【写真】バッティング後、神谷の目は開かなかったようだ(C)MMAPLANET

<ライト級/5分3R>
西尾真輔(日本)
1R NC
神谷大智(日本)

サウスポーの神谷が距離を詰めると、西尾が右ミドルで迎え撃つ。神谷がシングルレッグで飛び込んだ。西尾がギロチンで抱えるも、そのまま神谷が押し込んで背中を着かせた。ケージに背中を着けた西尾、神谷は両足を畳んでパスする。サイドからマウントを狙った神谷に対し、西尾はハーフガードに。左腕で神谷の首を抱えたままの西尾が立ち上がる。下がる西尾に食らいついていく神谷。反転して立ち上がろうとした際に、西尾の頭が左目に当たった。バッティングでドクターチェックが入り、「眼窩底骨折の疑いがある」との判断で試合はストップ。裁定はノーコンテストとなった。


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45 o PANCRASE Pancrase344 Pancrase345 UFC   アリ・カラダギィ パンクラス 内藤由良 大塚智貴 山崎聖哉 神谷大智 西尾真輔

【パンクラス】速報中!PANCRASE 345

IMG_9976
さてさて、朝からひとしきりUFCで盛り上がりましたが日本はパンクラスの日。浜松町のニューピアホールではPANCRASE344、PANCRASE345が開催されます。既に昼の部は終了しているため、夜の部PANCRASE 345を速報します。メインに出場予定だったディラン・オサリバン(米国/キルクリフFC)は入国問題で試合出来ず、代わりにアリ・カラダギィ(クルディスタン/パラエストラ東京)がミドル級チャンピオン内藤由良(リバーサルジム横浜グランドスラム)と対戦するメインイベント。電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご勝者くださいませ。

プレリミナリーファイトは友寄龍太(パラエストラ西東京)、武者孝大郎(マスタージャパン東京)がそれぞれ判定勝ちしました。こちらの詳細は追って。


【第3試合 フライ級】
○大塚智貴(CAVE)
(2R KO)
×山崎聖哉(BRAVE)
1R、距離を置いたスタンドの立ち上がり。大塚はインローを多用してリズムを作る。さらに左フックで一瞬グラつかせて攻勢。さらに打撃の交差からタックルで組みつく大塚。リフトしてテイクダウンに成功。上を固めてラウンドを終えた。
2R、前に出て打撃を出す山崎に対して大塚は胴タックルでテイクダウンに成功。しかし山崎はすぐに立ち上がってスタンドに戻る。すると至近距離でのパンチの打ち合い。ヒヤッとする場面が続くが大塚が組み付くとテイクダウン。山崎が立ち上がると大塚はスタンドでバックに周る。しかし山崎は正対して脱出。距離が出来ると打ち合い。大塚の右ストレートがクリーンヒット。山崎は大の字!レフェリーが試合を止めた!衝撃的なKO勝ち!


【第4試合 ライト級】
西尾真輔(宇留野道場)
(ノーコンテスト) 
神谷大智(BRAVE)
1R、開始直後に神谷は片足タックル。西尾は首を掴んでギロチン。しかし神谷はお構いなしにテイクダウンに成功。さらに強引にサイドに移行する。首を抱えて離さない西尾に対して、そのままパスガードを狙う。しかし西尾は立ち上がって脱出。立ち上がると攻防の流れの中でバッティングがあって試合は中断。ドクターチェックの末に神谷は眼下底骨折の可能性があるとして続行不能と判断。試合はノーコンテスト。
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45 F1 Pancrase345 Report キム・サンウォン ブログ 中田大貴

【Pancrase345】1Rは組み技・3Rは打撃でポイントを取ったサンウォンが中田から判定勝利を収める

【写真】3Rの打撃戦ではサンウォンがジャブ・右ストレートを的確に当てた(C)MMAPLANET

<フェザー級/5分3R>
キム・サンウォン(韓国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28.
中田大貴(日本)

サンウォンが右カーフを蹴る。中田はガードを上げてサンウォンのカーフをカットしながら前進し、ジャブからパンチを顔とボディに打ち分ける。

サンウォンは中田の左フックにダブルレッグを合わせてテイクダウンし、中田はサンウォンの首を抱えてケージに体を預ける。

サンウォンは自分の両足で中田の足を束ねて寝かせながらバックにつく。中田は両足をフックさせずに脱出しようとするが、サンウォンはすぐに組んでスタンドバックへ。

中田の身体を持ち上げてテイクダウンして寝かせると、サイドからバック、マウント、そしてバックとポジションを変える。1Rはジャッジ3名とも10-9でサンウォンにポイントをつける。

2R、サンウォンが右の前蹴り、中田も右カーフを蹴り返す。サンウォンがジャブを突き、中田は左フックを当てる。組みついたサンウォンがダブルレッグの形でテイクダウンし、立ち上がる中田のバックにつく。

一旦離れたサンウォンが左のパンチを打って、再びダブルレッグへ。中田はギロチンを狙いつつ、サンウォンのテイクダウンをディフェンスする。サンウォンは中田のヒザ裏で両手をクラッチして尻餅をつかせるが、中田も腕を差し入れて離れる。

試合がスタンドに戻ると中田が右ストレート、左ボディと左フック、左ミドル。さらに左フックを当てて突進。首相撲からヒザ蹴りを突き上げ、組もうとするサンウォンの顔面にヒジを入れる。

サンウォンも必死にダブルレッグに入ってテイクダウンを狙い、スタンドで中田のバックにつく。終了間際、両者の距離が離れると中田が右ストレートを打つ。このラウンドはジャッジ3名とも10-9で中田を支持した。

3R、中田がジャブと左ミドル、右カーフを蹴る。サンウォンもジャブを突いてサークリングする。

中田はそこに右アッパーを突き上げるが、サンウォンも右ストレートを当てる。距離を取ってジャブと右カーフを蹴るサンウォン。中田もジャブを返してワンツーで前進するが、サンウォンの右ストレートが当たる。中田は右カーフを蹴って左ボディを当てる。

サンウォンはジャブを当てて組みつき、距離が離れるとワンツーを当てる。サンウォンが右ストレート、中田が右カーフ。両者の左フックが交錯する。

サンウォンが右ストレートを打つと、中田も右アッパーを変えす。ワンツーと右カーフのサンウォン。中田は右アッパーと左ボディを当てて前進。終了間際、サンウォンがワンツーから左フック。中田も左フックを打ち返して前に出る。

判定はジャッジ3名とも29-28でサンウォンとし、サンウォンが中田との一戦を制した。

試合後、サンウォンは「パンクラスにこのようなメインカードを組んでもらって感謝しています。メインということでプレッシャーもありましたが乗り越えることが出来ました。感謝している人は本当に多くて、あとでみなさんにそれを伝えたいと思います」とマイク。最後はアイ・ラブ・ジャパン!で締めた。


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45 J-CAGE Pancrase345 Report ブログ 小森真誉 糸川義人

【Pancrase345】1R=小森、2R=糸川、勝負の3RにTDも仕掛けた糸川がスプリット判定で勝利

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
Def.2-1:29-28.28-28.29-28.
小森真誉(日本)

小森が左ミドルとインロー、ダブルレッグでテイクダウンを奪う。小森の右足を自分の足でフックし、背中越しに小森の左手を取って寝かせる。糸川がケージに背中を預けようとすると、マットに背中をつけさせてトップキープを続ける。糸川は小森の身体を蹴って離れようとするが、小森はしっかり糸川を寝かせる。

残り2分を切ったタイミングで糸川が小森を蹴り離して立ち上がる。小森がケージに糸川を押し込むと、糸川がヒザを蹴って離れる。試合がスタンドになると小森が左ミドル、糸川が右ストレートを当てる。小森がジャブから組みついてケージに押し込む。離れた糸川がスピニングバックフィストと飛びヒザ蹴りを放つ。1Rはジャッジ3名とも10-9で小森を支持した。

2R、小森が左ミドルと右ストレート、糸川はジャブを突いて左ハイキック。これで小森の動きが止まる。糸川は右ストレートを当て、右フックを強振する。立て直した小森は左ミドルを蹴って、ダブルレッグから小森をケージに押し込む。

左腕を差した小森は細かくパンチとヒザ蹴り。四つの攻防になると、糸川はボディにヒザを突き刺す。糸川は小森の太ももにヒジを落とし、小森は糸川の足にカカト落としを入れる。両者が離れて試合がスタンドに戻ると小森がジャブを突く。糸川は左ハイを蹴って、パンチで前に出ていく。2Rはジャッジ3名とも10-9で糸川にポイントをつける。

3R、小森がジャブを見せつつテイクダウンを狙う。糸川はそれを切ってパンチを入れるが、小森が組みついてケージまで押し込む。糸川はテイクダウンを許さずに距離を取る。小森はジャブからダブルレッグへ。一度は切られた小森だが、再びダブルレッグに入ってケージまで押し込む。糸川は膝立ちになってテイクダウンをディフェンスし、立ち上がると四つの攻防になる。

糸川が先に足をかけてテイクダウンを仕掛けるが、耐えた小森が糸川をケージに押し込む。糸川は態勢を入れ替えると左腕を差して、右手で小森の左足をとってテイクダウンを仕掛けてパンチを入れる。さらに糸川は離れ際に右ストレート、スピニングバックフィスト、左ミドル。小森が組みついてテイクダウンを狙うが、逆に糸川が小森をケージに押し込んでテイクダウンへ。小森がスイッチでポジションを返そうとしたところで試合終了となった。判定は2-1と割れて、糸川が勝利を収めた。

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【Pancrase345】メンタル乱降下のファイトウィーク、内藤由良「勝たないと何も始まらない」

【写真】スーツを脱げばカルバンクラインのカラダギィに対し、内藤はまさかのミーアキャット。実家でミーアキャットを飼っているそうだ (C)MMAPLANET

本日30日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるダルヘッダー夜の部= Pancrase345のメインで、内藤由良がアリ・カラダギィと対戦する。
Text by Manabu Takashima

2年3カ月振りの実戦となる内藤は、キルクリフFC所属のディラン・オサリバンと対戦予定だったが、水曜日の夜にオサリバンが入国できなかったことが発覚──急遽、カラダギィと戦うことが決まった。

J-MMA重量級期待の新鋭はUFCを目指し、海外でのステップアップを図るも決まりかけた試合がことごとく流れた。この間も練習仲間の間で語られる内藤の強さは伝わってきたが、やはりファイターは公衆の面前で強さを見せつける必要がある。紆余曲折がありながらも、その場に戻って来る内藤の話を計量直後に訊いた。


――オサリバン戦が無くなったと聞いたのは、いつ頃だったのでしょうか。

「水曜日の夜でした(苦笑)。ちょうど、パンクラスのオフィスに用事があって。『ロッキーが迎えに行っているから』という話も聞いていたんです。で、チケットを配って家でゴロゴロとしていたら、彼が入国できなかったという連絡がありました。

最悪、体重オーバーはあり得るとは思っていました。でも、ここまできて試合がなくなるとは……。もう99.99パーセント、試合はないと思っていました。国内で階級下の選手がやってくれるわけがないし。外国人が3日で来れるものでもない。もう水曜日の夜から木曜日の夜まで、死んでいました(苦笑)。何もやる気がおきなくて……計量の前日なら、心が折れて食べていたかもしれないですね(笑)。

だから、良く対戦相手を見つけてもらえて……凄く人に恵まれ、パンクラスに愛されていると思います。木曜日の夜に『見つかるかもしれない』、『やってくれると言っている選手がいる』という話があって、そこで気持ちを戻しました。

これから海外で戦っていくと、対戦相手が直前で代わるなんて普通にあると思うんです。そういう場合も気持ちを切らさない必要がある。その予行演習になるんだと言い聞かせていました。で、正式に金曜日の朝にアリ選手が試合に応じたという連絡がありました」

──2年3カ月振りの試合、チャンピオンといえどもキャリアは5試合。オサリバンは北米MMA育ちで、そのポテンシャルを見せつける試合になるという期待がありました。

「ハイ、絶対に噛ませ犬じゃないし。5勝1敗で全て1Rフィニッシュ、UFCを目指している30歳。年齢も近かったですし、自分も目指す道があるので必ず倒さないといけない。そういう相手だったので、めちゃくちゃやりたかったです」

──試合が決まってからの日々は、試合が確定しない時期と比べるといかがでしたか。

「やっぱり気持ちの入り方が違いました。相手が決まってから、あっと言う間にファイトウィークになるぐらい充実していましたね。生きているというか、『これだよ、これ』みたいな。何か、体の中から出てくるモノがありました」

──その成果をアリ・カラダギィ選手にぶつけるのみ……なのですが、キックやラウェイを戦っているUAEがベースのファイターだと聞きました。

「ハイ。中井(裕樹)先生と親交が深くて、柔術をやっていると。あとは合気道とか日本の武術にも傾倒していると聞いています。MMAはやったことがないみたいですけど」

──MMAファイターとしては全く分からないです。ただ、この期間で内藤選手との試合を受けて、計量にあの表情と装いで現れる。人として、相当な強さではないかと。

「確かにそうですね(笑)。ドバイに住んでいるって、バシッとしたスーツ姿でやってきて。格闘技をやる必要なんてない人なんじゃないですか。アハハハハ。これで俺に勝てば、パンクラスのチャンピオンに勝ったという泊がつきますし、腕試しをやってやろうという気持ちなのかもしれないです」

──対して、内藤選手は……。

「もうリスクしかないですよね(苦笑)。負けるわけにいかないです。気を抜かないように、自分の得意なところで仕留めに行きます」

──そこですね。オサリバンが相手だとMMAファイターとしての成長や可能性を見せる試合になるはずでした。ただし、相手が代わってキックボクサーなら、もうベースとなる強い部分で勝つのみという試合が必要です。

「そうッスよね。いくら仲間内で評価されても、それが試合で発揮されるのか。本当に言われているような強さがあるのかっていう見方をされていると思います。そこを見せる試合が、ディラン選手とできると期待していました」

──この間、上を目指してなかなか上手くことは運ばなかったです。この試合後、その状況が劇的に変わることはないはず。そのなかで、今後のキャリアアップをどのように考えていますか。

「UFCを目指す中でUAEWなのか、LFAなのか。海外の目根―ジメントと契約していて、ここで勝てば6勝無敗になるのでゴリゴリに押してもらうしかないです。当然、コンテンダーシリーズに出るつもりでいます。その気は満々です。ミドル級だとRoad to UFCもないし、そこで引っ掛かるしかないと思っています。正規ルートなんてないし、何が正解とかもない。僕の階級だと、この島国からUFCに行くというのはそういうことで。日々、模索し続けないといけない。

とにかく明日の試合で勝つ。フィニッシュして勝つ。2年も試合をしていないので、勝たないと何も始まらない。ここで試合をするというのは、そういうことですし。これからのことは、また周囲と協力しあって……今年こそ、UFCに行かないといけないので──明日はしっかり勝ちますっ!!」

■Pancrase344&345視聴方法(予定)
6月30日(日)
午後12時00分~U-NEXT

■Pancrase345

<ミドル級/5分3R>
内藤由良(日本)
アリ・カラダギィ(UAE)

<フェザー級次期挑戦者決定戦/5分3R>
平田直樹(日本)
Ryo(日本)

<ライト級/5分3R>
西尾真輔(日本)
神谷大智(日本)

<フライ級/5分3R>
大塚智貴(日本)
山崎聖哉(日本)

<ウェルター級/5分3R>
渡邉ショーン(日本)
武者孝大郎(日本)

<バンタム級/5分3R>
友寄龍太(日本)
さぶろう(日本)

■Pancrase344

<フェザー級/5分3R>
キム・サンウォン(韓国)
中田大貴(日本)

<フライ級/5分3R>
上田将年(日本)
眞藤源太(UAE)

<フェザー級/5分3R>
糸川義人(日本)
小森真誉(日本)

<フライ級/5分3R>
大野友哉(日本)
小林了平(日本)

<ネオブラットTフライ級準決勝/5分3R>
饒平名知靖(日本)
山崎蒼空(日本)

<バンタム級/5分3R>
渡邉泰斗(日本)
佐藤ゆうじ(日本)

<ストロー級/5分3R>
渋井宏行(日本)
日向優希(日本)

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