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UFC on ESPN15:ボーナス発表/総評

  • ファイト・オブ・ザ・ナイト:ペドロ・ムニョス vs. フランク・エドガー
  • パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:シャナ・ドブソン、トレヴィン・ジョーンズ

メインはエドガーが接戦の末勝利。際どい内容とは言え、負けていたと意見も多く、エドガーが今後バンタム級で戦っていくのは楽ではないと思えた。動きは悪くなかったが、一発の重さはムニョスが上で、持ち味のスピードがこの階級だとそこまで突出していないのが厳しい。打撃の被弾もいつになく多かった。

魅津希は初めてダウンも喫しての完敗。一発の強さに差がありすぎた。ダウンを喫した1R以外は接戦だったが、スタンドで押し込んでも特にダメージを与えていないので、時間がすぎるほどに不利になっていった。テイクダウンもむしろ相手に奪われていたので厳しい。単にUFCで戦うというだけではなく、ベルトを狙うならこのレベルで躓いてはいけなかった。

直前のカード変更により、ランカーはメインに出た2人のみに。フィニッシュ決着も多かったが、その分大味だった。最近は毎回思うが、レフェリーのストップが遅くなる傾向がある。それでKO負け寸前だった選手の逆転勝ちが2試合もあったのでモヤモヤしてしまう。

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PANCRASE317:予想と展望

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今回はプレリム4試合+メインカード7試合のミニ興行。しかしながら、メイン終了後に、8月10日に中止になったFighting NEXUS主催「八王子超人祭り」で予定されていた試合がNEXUS提供試合として行われ、さらにその後にアマチュアパンクラスの試合が10試合行われる。

メインはフェザー級次期挑戦者決定戦。ともにパンクラスでネオブラ王者となりながら、パンクラスではタイトル挑戦する前に海外に挑戦し、跳ね返されて出戻ってきた者同士。

中島はロシアのACBに日本人として初めてレギュラー参戦。修羅の国で2勝3敗の戦績を残して帰還。元UFCファイターの田村一聖にスプリット判定勝ちし、次戦でカイル・アグオンとの挑戦者決定戦が組まれたがスプリット判定負け。その後、ユータ&ロックに判定負け、ボリス・フェドロフに判定勝ち。このところは勝っても負けてもグラップリングゲームで僅差の試合になることが多い。

堀江は目標としていたUFC参戦を昨年果たしたものの、スタンドで距離を取り続ける展開から打撃をもらいKO負け。消極的なファイトスタイルに映ったからか、異例の1試合でのリリースとなったが、明らかに力が足りていなかったし、UFCでは育てるマッチメイクも期待できなかったので、かえって本人にとっては良かったかもしれない。ストライカーだが、2月のパンクラス復帰戦では同じストライカーの内村洋次郎相手にタックルからテイクダウンを奪うなど、新たな武器を身に着けたことを見せた一方、倒す打撃が見せられなかったという反省点もあった。

前回は組みも見せた堀江だが、今回は純粋な打撃 vs. 組みの対戦になりそう。

セミでは修斗ライト級王座を返上した松本光史パンクラス初参戦。昨年のONE日本大会で、修斗 vs. パンクラスの4 vs. 4王者対抗戦ではパンクラス王者久米の久米地獄に判定負け。リベンジをするためにパンクラスに乗り込んできた。相手は前回GLADIATORでDEEPタイトルに挑戦経験もある岸本泰昭に判定勝ちした松岡嵩志。

NEXUS提供試合にはUインターでデビューしUFCジャパン王者にもなった山本喧一の次男・山本空良が出場。父の経営する札幌のPODでトレーニングを積んでいて、事務主催のイベント・PFCでは初代フェザー級王者に。NEXUSでは初代フェザー級王座決定トーナメントで勝ち上がっている(トーナメントは現在休止中)。

第1試合開始は23日14時45分から。速報します。

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PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第6試合・鹿志村仁之介 vs. 狩野優

ライト級1回戦。

鹿志村はこの春に高校を卒業したばかりの18歳で、パンクラス初の21世紀生まれ。小4から柔道を始め、息子をプロ格闘家にしようと目論む父のバックアップで柔術も並行して行い、柔道では県大会優勝、柔術では紫帯で全日本選手権優勝などの実績がある。昨年10月のアマチュアパンクラスで初MMAを行い優勝すると、今年2月にプロデビュー。タックルからテイクダウンしチョークで完勝した。また、今月行われたZSTグラップリングトーナメント予選に出場し、リーグ戦2勝1敗で本戦出場を決めている(本戦が行われるのは明後日)。

狩野は昨年のアマチュアパンクラスで優勝し、先月のTTF CHALLENGEでプロデビューした21歳。デビュー戦はギロチンチョークで一本勝ちで。TRIBE所属で現役大学生。

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PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第5試合・井上雄斗 vs. DARANI DATE

フェザー級2回戦。

21歳の井上だが、ここまでプロ4戦全勝。父はプロシューターの井上正也で、まだ日本では数少ない、パウンドありのMMAをアマチュアから始めてプロになった親子。2月の1回戦はパウンドで1RKO勝ち。

23歳のDARANIは一昨年ネオブラ準優勝、昨年は1回戦負け。今年の1回戦はテイクダウンして上から攻める展開でフルマーク判定勝ち。成長しているところを見せた。

距離を取りサイドキックを入れるDARANI。距離を詰める井上だが組んでボディロックしたDARANI。テイクダウン。立とうとする井上にパンチを入れる。井上入れ替えて上に。ハーフから足を抜いてサイド。パウンド・肘を入れる。残り1分。井上ノースサイスチョーク。外してサイドに移行。ホーン。

1R三者井上。

2R。組んで首投げを狙ったDARANIだが、井上こらえると逆に投げて上に。またサイド。抑え込みながら殴る井上。DARANI亀になってバックを取らせて立つ。スタンドでバックから殴る井上。バックからの膝が顔面に入りDARANIダウン!パウンドを入れるとレフェリー止めた。

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PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第4試合・宮島夢都希 vs. 大谷啓元

バンタム級1回戦。

KRAZY BEE所属宮島は1回戦がプロデビュー戦で、ノーガードでステップしパンチを入れる堀口スタイルで相手の目を腫らしてのドクターストップ勝ち。23歳。

パンクラスイズム横浜所属大谷は27歳。一昨年にプロデビューしてから5連敗していたが、2月に1回戦でテイクダウンから固める展開でついにプロ初勝利。必死にしがみついていくグラップラーだが、まだ頑張りに結果がついてきていない。

ローをキャッチして倒された大谷。下から草刈りで倒そうとしたが宮島が上キープ。bヒープハーフからスイープを狙う大谷だが宮島が上をキープ。肘を落とす宮島。大田にしつこくスイープを仕掛けてバックに回った。宮島立ってスタンドバックの状態に。後方に倒れた。ハーフバックからフルバックに。反転しようとした宮島だが大谷四の字バックへ。バックから殴っていく大谷。宮島反転して上を取る。パウンド。強いパウンドを入れていく。ヒットしている。ホーン。

ジャッジ三者パウンドを入れた宮島を支持。

2R。大谷パンチをかいくぐりタックル。ボディロック。テイクダウンを狙う。しかし若干雑に倒れて宮島が袈裟固めに。首を抜いてバックを取った大谷。亀になった宮島。また仰向けに。キープしている大谷だが今のところ押さえているだけでダメージを与えていない。宮島も脱出できないまま時間が過ぎる。ホーン。

2Rは三者大谷。

3R。大谷すぐタックル。切られると引き込み。スクートになるが足を蹴る宮島。ブレイク。大谷タックル。膝を合わせた宮島。引き込む大谷。パウンドを入れる宮島だが離れて立つ。またタックル。膝を合わせた宮島。大谷下に。パウンドがバシバシ入る。タオル投入。

宮島KO勝ち。

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PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第3試合・山中憲次 vs. 井上暉也

フライ級2回戦。

24歳の山中はパンクラスデビューは昨年12月だが、NEXUS等でキャリアがあり、これが18戦目(8勝8敗1分け)。2月の1回戦はプロデビュー戦の川北相手にテイクダウンで攻め判定勝ち。

関西在住のペンキ屋ファイター井上は2月の1回戦が東京デビュー戦。KRAZY BEE所属の竜己から、2Rに右オーバーハンドをヒットさせ失神KO勝ち。

蹴りを入れていく山中。両者間合いが遠い。井上タックルで飛び込んだ。倒したがすぐ立つ山中。なおもケージに押し込みテイクダウン狙い。膝を入れながらテイクダウンを狙うがまずクラッチが取れない。離れた。また遠い間合いで見合い。牽制の蹴りのみ。右オーバーハンドを出す井上。ホーン。

1R二者山中、一者井上。

2R。井上タックルで飛び込む。倒せないが押し込んだ。テイクダウンを狙うが倒せず離れる。また両者遠い間合い。山中のローにパンチを合わせた井上。アッパー。井上タックルまたタックル。倒せず押し込み。離れた。またローにパンチを合わせた井上。山中は間合いが遠くパンチが届かない。山中逆にタックル。ボディロック。が、入れ替えて押し込んだ井上。ボディに膝を入れて離れる。ホーン。

2R三者山中。

3R。倒すしか無い井上だが出ていかない。間合いが遠くパンチをかわされる。逆に山中のパンチを貰った。山中タックル尻クラッチからテイクダウン成功。密着したまま細かいパンチを入れる山中。井上スイープを狙うが返せず。密着されているため仕掛けもできないまま時間が過ぎる。残り30秒で亀になり立った井上だが疲れている。ふらつきながらパンチで出たがクリンチされタイムアップ。

判定3-0で山中勝利。

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PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第2試合・田代悠生 vs. 坪内一将

フライ級1回戦。この試合も3月に予定されていて延期となったもの。

パンクラス2勝3敗の田代。ネオブラは2018年に出場したが、優勝した大橋と1回戦で当たり敗退。前戦は力也のプロデビュー戦で、ジャーマンで投げられスタンディングギロチンに捕まり一本負け。

大阪・コブラ会所属坪内。これがプロデビュー戦。

1R。坪内の左が入り田代ダウン!ヘッドロックに抱えてしのごうとする田代。立って坪内がケージに押し込むとテイクダウン。ハーフからパウンド。亀になった田代からバックマウント。殴る坪内。チョーク。タップアウト。

坪内、打撃でダウンを奪い最後はチョークでフィニッシュ。試合もアグレッシブ。

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PANCRASE316:ネオブラッドトーナメント第1試合・西村大輝 vs. 梅川毒一郎

フライ級1回戦。本来3月に予定されていたが、イベント中止により順延となっていた。そのため、別ブロックではすでに2回戦まで進んでいる組み合わせもある。

西村は昨年のネオブラでプロデビューしたが1回戦負け。しかしその後は判定で2連勝中。

コブラ会梅川は昨年プロデビューしたが、ここまで0勝2敗と勝ち星なし。昨年の大阪大会では同じネオブラに出場している井上暉也に判定負け。

西村が蹴りをキャッチしシングルレッグ。ケージを背に片足でこらえる梅川。こらえながらパンチ連打。膝。西村また押し込んだ。西村がパンチのラッシュを打ち込むと顔面に膝。さらにノンストップでパンチ連打を打ち込む。打たれるままになる西村。レフェリーストップ。

膝を着いた状態で顔面への膝蹴りがあったように見えたがレフェリーノーチェック。顔面じゃなかったのか?

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PANCRASE316:メインイベント・ISAO vs. アキラ

フェザー級ノンタイトル戦。王者ISAOとライト級5位のアキラ。

王者ISAOは昨年はナザレノ・マレガリエとの王座統一戦で接戦を制し判定勝ち。防衛戦ではかつて敗れたカイル・アグオン相手にやはり接戦となりスプリット判定勝ち。

ライト級トップランカーのアキラはこの試合からフェザー級に転向。ライト級では現在3連敗中。もともと身長167cmとフェザー級でも小さいくらいで、ライト級ではあまり減量もしていなかったとのこと。

上半身の厚みはフェザー級でも変わりなく見えるアキラ。両者前手で距離を測りながら間合いに入らない。タックルに入ったアキラだが切られた。左で飛び込むISAO。アキラタックル。シングルレッグ。頭を潰して耐えたISAO。アキラケージに押し込むが引き剥がされた。パンチを入れるISAO。アキラアンクルピックに。がぶって鉄槌を入れるISAO。肘。バックに回りチョーク。腕を掴んで耐えるアキラ。外れた。しかしまだハーフバック。キープするISAO。ホーン。

1R三者ISAO

2R。首相撲に捕らえたアキラだが、ISAOは足払いで崩すとケージに押し込む。離れ際に肘。ISAOパンチからタックル。受け止めたアキラだがケージに押し込まれる。離れた。パンチで出るアキラ。右を振り回したがかいくぐってタックルに入るISAO。アキラ切った。逆にタックルに入るアキラ。ISAOがぶる。ギロチンで一度引き込んだが戻した。シングルレッグに入るアキラだがガブッてパウンドを打ち込むISAO。押し込むアキラだが離れた。ホーン。

2R三者ISAO

3R。アキラが出るタイミングでISAOタックル。テイクダウン。すぐにチョークをセット。防がれたがバックマウントに。反転しシングルレッグに入ったアキラだが、ISAOこらえると四つから投げてテイクダウン。ハーフから残り10秒でマウントを取ったがタイムアップ。

判定三者フルマークでISAO勝利。

横綱相撲。しかしメインを張る王者としてはきっちりフィニッシュ取って欲しかったところ。

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PANCRASE316:予想と展望

3月に政府からのイベント自粛要請を受け、MMAイベントとしてはいち早く中止を発表したパンクラスがようやく始動。3・4・5月の3大会が中止となり、7月大会も日程をスライドしての実施となる。

メインはフェザー級キング・オブ・パンクラシストISAOノンタイトル戦。ライト級ランカーのアキラが階級を落として登場する。フィジカルが武器のアキラだが、ライト級ではあまり減量していなかったといい、フェザー級が適正か。計量は問題なくクリアしたが、ライト級時代のフィジカルがそのまま発揮できるかどうか。

3月以降中断されていたネオブラッドトーナメントも再開し、決勝は9月~12月に分けて行われる。ライト級の鹿志村は2月にプロデビューしてチョークで一本勝ち。まだ高校を卒業したばかりの18歳だが、ZSTグラップリングマッチにも出場しており、予選を突破して2日後の26日に行われる決勝にも出場予定となっている。相手の狩野も21歳の現役大学生で、先月のTTF CHALLENGEでプロデビュー戦を行い勝利している。本戦並みに注目の一戦。

本戦前のプレリムにも、ネオブラには出場しないが期待の新鋭の試合が組まれている。KRAZY BEEの力也はもともとレスリングエリートで、ABEMAの格闘代理戦争にも出場していた。KIDの推薦選手候補としてトライアルに参加したが選ばれなかったものの、その後も練習を継続し昨年プロデビュー。1Rギロチンチョークで勝利している。しかし2月の2戦目は後藤丈治にカーフキックを効かされたところにパンチを貰ってダウンし、パウンドでKO負け。身体能力が高いだけでなく、華がある選手。

また、プレリム第2試合では昨年のIBJJFアジア選手権アダルト紫帯で優勝している風間敏臣がMMAプロデビュー。もともと鹿志村と同じストライプル茨城で柔術をしていたが、「柔術の選手」から「格闘家」になりたいという思いが強くなりMMA転向を決意。MMAはアマチュアでも2月のアマチュアパンクラスでの1戦しかないが、すでにプロ3勝1敗のキャリアがある櫻井相手にどこまでできるか。

第1試合は14時45分開始。速報します。