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Interview ONE ビビアーノ・フェルナンデス ブログ

【ONE】活動再開、ONEアスリートの今─02─ビビアーノ・フェルナンデス「40歳は40歳!!」

【写真】人生は限りがあるというのは、外から自分を見た場合。自分自身が生きている間を全てと捉えると、ビビアーノのように人生は無限と考えることができるのだろうか(C)MMAPLANET

31日(金・現地時間)にタイのバンコクで活動を再開するONEチャンピオンシップ。5カ月振りのイベント再開を前に、世界各地で非常事態を経験してきたONEアスリートたちは何を想い、どう過ごしてきたのかを尋ねるシリーズ。ONEアスリートの今、今回はビビアーノ・フェルナンデス・インタビュー後編をお届けしたい。

2度のONE世界バンタム級王座獲得で、通算8度の防衛を果たしたビビアーノは、そのONEの再開にあたりモチベーションが左右することはないと断言した。達観した感させあるビビアーノは今、どのように考えて生きているのか。

<ビビアーノ・フェルナンデス インタビューPart.01はコチラから>


──ところでONEチャンピオンシップも7月31日のバンコクから活動を再開させます。この知らせを聞いて、新たなモチベーションを得ることができたのではないでしょうか。

「僕は常にモチベーションを持って生きてきた。大会が再開されることは良いニュースだけど、それによってモチベーションを左右されるほど、モチベーションを持たない人生は送って来なかったよ。

自分の試合が決まれば、その日に戦う。そのことに対してモチベーションは必要ない。その時が来れば戦うだけで、それが幸せなことなんだ」

──キャリアの終盤にきて、自ら王者に君臨するプロモーションの活動がストップなどビビアーノにも予想もできなかったと思いますが、再開のニュースを聞いても特に勢いづくことはないのですね。

「僕はONEチャンピオンシップのチャンピオンだ。MMAの世界王者なんだ。どれだけの間、チャンピオンだったと思う? ずっとベルトを守る立場にいる。9度もタイトルを防衛した。今もチャレンジャーが出てくるのを待つだけだ。イベントが開かれ、防衛戦が決まるのを待つ身なんだよ。大会がないことで焦りなんてないし、再開されるからといって勢いづくこともない。

キャリアの終盤……そう40歳だ。だからって、何もできない。年齢は重ねるだけで、減らすことはできないからね。ファイトはファイト、そして40歳は40歳。人生は長い、ファイトも人生のなかででは一時のモノ。試合を軸に2、3カ月後を考えても、どうなるってモノじゃないんだ。試合だけじゃない、人間は何があっても生き続けるのだから。僕が生きている期間、それは僕にとって永遠なんだ。

ビビアーノという人間が存在する時間は、本人にとって無限だ。ライフはインフィニティなんだよ。来月、試合があるなら戦う。来週でも、戦う。でも、そんな状況じゃないから、機会が巡ってくるのを待つだけだよ。バンクーバーから飛行機に乗って、海外へ行くことができない。だから待たないといけない。誰もCOVID19の行方は分からないんだから」

──確かにその通りですね。

「今、確実に分かっていることは……誰もこの先のことは分からないということだけなんだ。この先、UFCで誰も命を落とす人が出なくて、死者の数が減っていくことを望む。それが、人類の前進を意味することになる。

ONEがイベントを開くことも前進だ。ただし、タイで大会が開かれるならタイ人、タイに住んでいる選手だけの大会になる。仮に日本で大会が開かれるのなら、日本人だけのイベントになる。フィリピンなら、フィリピン人だけ。カナダなら、カナダに住んでいるファイターだけが戦うイベントになる。それが現状に則した、ベストな大会運営だと僕は思っている」

──ところでカナダ在住のブラジル人として、母国の状況をどのように感じていますか。

「ブラジルは色々なことが起こっている。生きていくということは学びの連続で、その姿勢を持たなければならない。ブラジルは大変な状況だけど、そのなかで手洗い、うがいをして、やたらとスキンシップをしない──その現状を皆が学ぶ必要がある。

ブラジルの皆は気持ちの良い人間ばかりだけど、現状においても無頓着がところがあるからね。もっとね、秩序を持たないといけないんだ、今は。皆が謙虚に、これからの世代のことを考えなければならないと思う。それには今、自分自身、ストトリートをもっとクリーンにするという意識は欠かせない。

僕はずっと良い人間になり続けたいと思っている。ここで終わりというのはないんだ。人としてずっと、成長し続けたい」

──ビビアーノ、今日はありがとうございました。再会できる日が訪れるまで、ビビアーノが言ってくれたことを胸に刻むようにします。

「ホント、日本の皆も気を付けて生きてほしい。いつも言っているけど、日本の皆を知ることで、僕は精神的に成長できた。ONEが掲げている謙虚さ、尊敬心、思いやり、自分を律することというのを僕は日本で学ぶことができた。また日本で皆に会いたいと思っている。ありがとう」

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Interview ONE ビビアーノ・フェルナンデス ブログ

【ONE】活動再開、ONEアスリートの今─02─ビビアーノ・フェルナンデス「僕はルールに従う」

【写真】信仰深いことで有名なビビアーノ、想像も絶する厳しい幼少期を経て、柔術とMMAで成功を収めた彼は誰よりも家族を愛する (C)MMAPLANET

31日(金・現地時間)にタイのバンコクで活動を再開するONEチャンピオンシップ。5カ月振りのイベント再開を前に、世界各地で非常事態を経験してきたONEアスリートたちは何を想い、どう過ごしてきたのかを尋ねるシリーズ。ONEアスリートの今、第2回は日本での成功から、ONEバンタム級で長期政権を築いたビビアーノ・フェルナンデスの登場だ。

カナダ、ブリティッシュコロンビア州に生活拠点を置くブラジリアン。米国との国境を封鎖するなど、断固たる感染拡大対策を取り、事態の沈静化に向かっている一方で、経済活動のストップで──あのシルクドソレイユが倒産するという事態を生んだカナダにおけるファイターとして営みを尋ねた。


──ビビアーノ、大変な状況だと思いますが変わりなくやっていますか。

「もちろんだよ。ところで日本の様子はどうなんだい?」

──これまで日本ではPCR検査の数がごくごく限られていたのですが、ようやく少しずつ増えてきて。経済活動の復活と そのタイミングが重なったことで、感染者の数も増えています。特に東京では。個々でしっかりと予防し、経済を回すような感じですね。

「日本の人達は、その辺りは僕の母国であるブラジルとは違っているんだろうね」

──でも終息が見えたなんてことは全くないですよ。

「それは世界中でいえることだよ」

──ブリティッシュコロンビアの方が東京より、沈静化していると思います。

「確かにここは良くなっているね。先月からレストランもオープンし、映画館も開いている。今は学校も再開したけど、小学校は閉鎖されたままで、ホームスクールが続いているよ。今年中にどうにかなるのか、僕には分からない。

僕の子供たちも月曜日から金曜日は朝の9時から午後1時までコンピューターの前に座っている。リモートクラスだね。子供たちは全く問題ないよ」

──それにしても、半年前に世界がこのようなことになるなど誰も想っていなかったはずです。

「いいかい、マナブ。僕は神を信じている。カミサマ(※日本語)をね。それが一番だよ。2番目はルールを守ること。社会のルールに対し、謙虚な姿勢で従わなければならない。3番目に大切なことは、ビビアーノ・フェルナンデスであること。ビビアーノとして、僕は生きなければならない。

生を受けて、今、ここにいるなかでCOVID19のパンデミックが起こった。でも、パニックになることはない。今言った3つのことを肝に銘じ、ずっと生きてきたからね」

──ビビアーノがビビアーノたる……父であり、夫であり、指導者でもある。と同時に、ビビアーノは柔術家でありファイターです。そのためのトレーニングは?

「練習はしているよ。極々少数の知り合いとだけで。ボクシング、ムエタイ、柔術をしてきた。ただし、社会情勢に対してやり過ぎということはないようにしてきたよ。今はカナダ政府の決めた取り決めに従っている。つまり、ジムで3人から5人のトレーニングを行うことは問題ないということだよ。

5月にロックダウンが緩和されるまでは、家で練習を続けていた。ロックダウン中はジムも何もかも閉められていたからね。それでも時々、コーチに家にきてもらって指導も受けていた。まぁ、通常のトレーニングを続けることは無理だったよ。ジムで練習しようものなら、ポリスがやって来るからね。

それに柔術クラスや柔術ジムは、まだ活動再開はできていないんだ。僕もムエタイのジムでトレーニングをしている状態だよ。ジム内も動線が引かれて、練習している人間の距離を取ることが決められている。もちろん、スパーリングは許されていないよ。とにかく慎重にトレーニングすることが必要なんだ。

100パーセントの練習ができないのは、今も変わりない。でも僕はルールに従う。そして、感染予防に気を使って、人々に迷惑をかけないように練習しなければならない。そうやって毎日を過ごしている。社会の一員として、多くの人達が嫌がるようなことはしたくない。だから……練習はしている。でも、ファイトのためじゃない。ボディメンテ、フィジカルのメンテナンスのためだね」

──日本では法的行使力はなく、自粛要請という形で4月から5月にかけて多くの道場やジムは閉められていました。と同時にプロフェッショナル・ファイターは練習を続けて批判されたこともありました。

「法に触れていないのだから、練習をすれば良い。ただし、法に触れようが、触れまいが、しっかりと用心して練習すること。トレーニングする人間は、そこを忘れてはいけないというのがビビアーノの考えだよ。

トレーニングが問題じゃない。コロナ禍のもと、トレーニングに向き合う姿勢が大切になってくる。僕には幼い子供たちが家で待っている。無茶をして、感染するわけには絶対にいかない。でもトレーニングはしていた。現状に則して、コンディションをキープするためにね」

──経済が止まると、その子供たちの生活も危ういものとなってしまいます。そのなかでMMAワールドでは、UFCがどのスポーツよりも早くメジャーイベントを再開させました。

「ちょうど、今日も他の人とそういう話になったんだけど……僕の望みはただ一つ、UFCの大会に関わったファイター、コーチ、運営、放送スタッフからただ1人の死者がでないこと。誰もコロナウィルスが原因で死んで欲しくない。それだけだよ。

UFCが大会を行うことは構わない。でも、死者がでないこと。誰も失いたくない。このままそういう事態に陥らないように大会が続いて欲しいと思っている」

<この項、続く>

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News ONE オンラ・ンサン ブログ

【ONE】オンラ・ンサンがSNSで新型コロナウィルス検査で陽性だったことを明かす──「今日は大丈夫」

2日(木・現地時間)にONE 世界ミドル級&ライトヘビー級王者オンラ・ンサンが、SNS上でCOVID19のテストを受け陽性だったことを明かにしている。

ンサンは佐藤天と同じサンフォードMMA所属で、彼自身がどれだけチーム練習に参加していたのかは明らかになっていないが、MMAPLANETの佐藤のインタビューにもあったようにサンフォードMMAではサンフォード・ヘルスのサポートで所属選手にPCR検査がなされていた。

ンサンによると29日(土・同)に検査を受け、2日後の1日に陽性という結果が届いたという。家族とともに2週間の自宅隔離に入ったンサンは微熱、充血、体の痛み、倦怠感があったとSNSで書いてあったが、コメント欄ではマット・ヒュームに対し、「2日間ほどベッドに横になっていたが、今日は大丈夫。準備が整い次第、ジムに戻る」というやり取りをしている。

米国の感染者数の増加は、それだけ検査を行っているという見方もなりたつ。無症状の感染者が確認できるのは、数字から感じられるネガティブな要素だけではない。と同時にサンフォードMMAで練習している他の選手、特にUFC世界戦を控えたジルベウト・ドゥリーニョに代表されるチームメイトへの影響が最小限であることを願うばかりだ。


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Interview ONE エドゥアルド・フォラヤン ブログ

【ONE】活動再開、ONEアスリートの今─01─エドゥアルド・フォラヤン「僕らはトレーニングし続ける」

【写真】心の強さでいえば、この人の右に出る者はいないといっても過言でない静かなる戦士エドゥアルド・フォラヤン(C)Zuffa/UFC

31日(金・現地時間)にタイのバンコクで活動を再開するONEチャンピオンシップ。5カ月振りのイベント再開を前に、世界各地で非常事態を経験してきたONEアスリートたちは何を想い、どう過ごしてきたのかを尋ねるシリーズ。ONEアスリートの今、第1回はONEの歴史とともに、アジア最強のチームに君臨してきたのがフィリピンのチーム・ラカイからエドゥアルド・フォラヤンの登場だ。

マニラやセブ島では、今も感染者が増え続けているという情報が入ってくるなか、天空の街バギオやベンゲット州はどのような状況なのか。そしてチームの活動を元ONE世界ライト級王者でラカイの精神的支柱でもあるフォラヤンに尋ねた。


──エドゥアルド、お久しぶりです。あまりルソン島北部の山岳地域の様子は日本には伝わってこないのですが、ご家族は変わりないですか。

「ファミリーは大丈夫だよ。本当に限られた移動範囲で生活をしているけどね。まだ子供も小さいし、外に出すことは控えているよ。とにかく我慢の時だね」

──今年の1月にはフィリピンでONEが開催され、あの時点でもCOVID19の問題は存在しました。

「確かに。ONEのホテルや会場でもマスク姿の人が多くなってきていたよね。消毒液がレセプションにも置かれるようになっていて。そうだね、それが一気に世界に広まってしまったね。フィリピンでも3月になり感染が拡大したんだ」

──フィリピンはアジアでも感染者はインドネシアに次ぎ、アジアで2番目です。マニラやセブはコミュニティ隔離が行われているままです。ルソン島では都市間の移動が禁止され、夜間は外出禁止、買い出しは1人でという政策もありました。バギオやベンゲット州はどのような状態でしょうか。

「コルディリェラの行政の働きは良かったよ。しっかりとしたガイドラインを作り、警察も協力していた。だから感染者の数を抑えることができた。僕らのバランガイ(市と町で構成されるフィリピンで最小の地方自治単位)ではロックダウンは7日間ほどだけだった。この間に感染者との濃厚接触があった人々のテストが行われ、結果的に僕らのバランガイでは感染者数は40人程度だったんだ」

──素晴らしいですね。

「6月になってからはMGCQ(Modified General Community Quarantine=修正を加えた一般的なコミュニティ隔離処置※政府が定めた4段階の警戒レベルで最も下位のモノ。マニラ首都圏やセブ島は一番上のECQ=Enhanced Community Quarantine=強化されたコミュニティ隔離処理)に指定され、一部の宿泊施設以外の経済活動はガイドラインに沿って再開されたよ。でも今回のパンデミックは世界的に多くのビジネスに影響を与えている。フィリピンでも多くの企業が倒産に追い込まれているよ」

──そんななかチーム・ラカイでのトレーニング状況はどうなっていますか。

「MGCQでもスポーツに関しては、接触の限られたモノという規定になっているんだ。でも、ラカイではプロフェッショナル・アスリートは練習しているよ。一般のジム生の来館は許されていない状態だけどね。

いずれにしても、COVID19に関してはワクチンや薬が開発されてないと、ずっとこういう状態が続くことになるだろうね。エコノミーだけでなく、人々の健康をずっと蝕むことになる。本当に怖いウィルスだね」

──そのなかでMMAの練習はソーシャルディスタンスを取るというわけにはいかないです。

「ソーシャルディスタンスを保っていたら、MMAの練習はできないよね。これはコンタクト・スポーツ、トレーニング・パートナーとはコンタクトが必要になる。そして、既にウィルスはジムにあるかもしれないという現実を受け入れて、練習する必要があるんだ。

もちろん、だから練習前には検温して、手洗い・うがいなど自分たちでできる予防策はこうじているけど……だからこそ、プロだけで練習をしているということだね」

──この機会に少し体を休めようという気持ちになったことはなかったですか。エドゥアルドも相当に体を酷使してきているはずですし。

「アハハハ。僕からトレーニングを奪い取ることは難しいよ。これまで通りとはいかないけど、家にいても走ったり、軽くボクシングをしたり、体を動かすことはできる。でもジムで練習することだって必要だ。僕らはプロフェッショナル・アスリートで休むことも必要だけど、それ以上にこの間に練習をしていないと、多くのモノを失ってしまう。

ラカイのプロ選手は懸命にフィジカル・コンディションのキープに務めてきたから、パンデミック前と変わらない体調を保てているよ」

──その姿勢に対しても、賛同できない人がいるかと思います。

「今、皆が家にいてソーシャル・メディアで意見を発することに夢中になっている。そして、人の間違いを指摘することに集中しているようなケースもあるよね(笑)。僕らアスリートにはトレーニングが必要だということは理解されないこともある。

結果SNSでバッシングされることもあるよ。理解されないこともあるけど、チーム・ラカイの面々は状況が許せばいつでも戦える状態を保ってきた。

7月31日にONEチャンピオンシップがバンコクで活動を再開するのは、明らかに良い兆候だしね。暫らく時間が掛かるかもしれないけど、またONEが以前のようにイベントを開くようになり、フィリピンで大会が行われるときのために、僕らはトレーニングを続ける。

でも、今はまだ我慢は必要だ。ホント、我慢の時なんだよ。それでもチームの士気は高い。そして、戦えない状況がメンタルを強くしている。このコロナ問題で僕らは色々なことを知り、学ぶことができたと思うんだ。この期間のことをレッスンにできるかどうかは、とても大切なことだよ。命の大切さ、そして自由であること。そのことを感謝しないといけない」

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News ONE ONE Championship シャノン・ウィラチャイ スタンプ・フェアテックス ブログ リカ・イシゲ 山田哲也 藤沢彰博

【ONE】7月31日= No surrenderはロッタン✖ペッダムから。どうなるMMA? あるか、藤沢の出場?!

【写真】7月31日、藤沢が復活ONEのリングで戦うことはあるのか…… (C)MMAPLANET

26 日(金・現地時間)にONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長が、SNSで7月31日(金・同)にタイでONE「No surrender」(諦めない、降参しないという意)の開催を発表したのに続き、28日(日・同)にはSNSでカードを明言し、29日(月・同)になりONE PRからイベント開催と対戦カードのプレスリリースがメディアに配布されている。

今回、発表されたのはスーパーシリーズ=ムエタイ&キックボクシングから──ONEムエタイ世界フライ級王者ロッタン・ジットムアンノン✖挑戦者ペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)、ONEムエタイ世界フェザー級王者ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー✖挑戦者ヨーセングライ・フェアテックスという2つのムエタイ世界選手権試合、加えてキックボクシング・フェザー級でスーパーボン・バンチャメーク✖シッティチャイ・シッソンピーノンの3試合だ。


立ち技、そしてタイ人だけというカードがまず決まったことは、タイの現状とバンコク大会だけに頷ける。その一方で、リリースにあるMMAのカードも早急にアナウンスするという下りに注目したい。

タイ=ムエタイという印象が強く、活動再開の一歩はムエタイのメガファイトになることは明らかだが、シャノン・ウィラチャイ、リカ・イシゲの両選手、そしてマルチファイターのスタンプ・フェアテックスがMMAを戦うことがあるのか。

また忘れてならないのは、バンコク在住の日本人ファイター藤沢彰博だ。2018年4月のONEデビューから2勝3敗──現状は3連敗中だが、昨年11月以来のファイトの機会を今大会で得ることができるのか注目したい。

さらに現状、プーケットに滞在しているままなのか確認できていないが、山田哲也も普段はタイガームエタイで生活をしている。そのタイガームエタイに、祖国に戻っていない欧米のMMAファイターが残っていれば、7月31日のリングに上がるMMAファイターも現れるだろう。

とにかく立ち技だけでなく、MMAのラインナップの発表を待ちたい──7月31日= No surrenderだ。


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ONE ブログ

ONE110:再開するタイ・バンコク大会でロッタン vs. ペッダム、ペットモラコット vs. ヨードセングライ等、タイ人同士の3試合が発表

フライ級(-61.2kg)ムエタイ世界タイトルマッチ
王者:ロッタン・ジットムアンノン(タイ)
挑戦者:ペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)

フェザー級(-70.3kg)ムエタイ世界タイトルマッチ
王者:ペットモラコット・ペッティンディーアカデミー(タイ)
挑戦者:ヨードセングライ・フェアテックス(タイ)

フェザー級(-70.3kg)キックボクシングスーパーファイト
スーパーボン・バンチャメーク(タイ)
シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)

すべてタイ人。タイトル戦に相応しい実力者同士のカードではあるが、海外の選手の参戦は現状難しいか。

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Interview ONE ONE Championship ブログ 上久保周哉 中原由貴 徳留一樹

【ONE】リスタート、ONEチャンピオンシップ。上久保周哉、中原由貴、徳留一樹、再開に向けての声

【写真】上久保、中原、徳留、それぞれの想いがある (C)ONE & MMAPLANET

26 日(金・現地時間)にONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長が、7月31日にタイのバンコクでONE「No surrender」を開催することを発表した。

元々ONEでは7月中にタイでのイベント再開を視野に入れており、その状況は関係各所には伝わって来ていた。当然、ONEとパートナーシップを結ぶABEMAにもその報を届いており、ABEMAではあらかじめONE出場日本人選手から活動再開に関してのコメントを集めていた。ONEチャンピオンシップ、リスタートが正式発表のタイミングで、それら日本人MMA選手の声をお届けしたい。最終回は上久保周哉、中原由貴、徳留一樹の気持ちをお伝えしよう。


上久保周哉
「ONEの再開を聞いて心が微かに奮い立つ感覚があります。以前から試合への関心や情熱はほとんどありませんが、コロナ禍で日々ベストを尽くそうとする毎日に1つのアクセントが加わったと思っています。 人生は一度きりで、その中でもよりベストで最高にクレイジーな人生を生きて、人間として成長していきたいと思っています。残された時間を大切に生きていたいのです。 だからこそ私は地獄のようなトレーニングの時間を過ごす為に、これからも生きていきます。 親愛なる格闘技ファンの皆様に会える日を楽しみにしています」

中原由貴
「今回、コロナの影響で大会が無期限の延期と発表され、仕方ない事ではありますが、次の試合はいつなんだ?と不安でした。自分自身の試合間隔が1年も空いてしまっているというのもあると思います。今回思ったよりも早く再開を発表するという連絡が入ってきたので、先の見えないトンネルはようやく終わったかという気持ちです。しばらく間が空きましたが、また数々の熱い試合が繰り広げられると思いますので、ファンの皆さまにも、熱いご声援を送っていただけたらと思います」

徳留一樹
「大会再開はものすごく難しい決定だろうなと思っていただけに、『再開』の一報を聞き決断に感謝しています。無観客でもあって、カメラの向こうの視聴者の皆さんと一緒に、いつものように盛り上がる大会にしていけると思うんです。自分自身もONEが活動停止したことで今年に入ってまだ試合ができていない状況ですが、準備は常にしていたので、次はいつ呼ばれてもいいパフォーマンスが出せるように仕上げて行きたいと思っています」

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Interview ONE ONE Championship ブログ 三浦彩佳 内藤のび太 和田竜光

【ONE】リスタート、ONEチャンピオンシップ。和田竜光、内藤のび太、三浦彩佳、再開に向けての声

【写真】社会性として対極にある和田とのび太、三浦はONE時代を思わせるコメントだ (C)MMAPLANET

26 日(金・現地時間)にONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長が、7月31日にタイのバンコクでONE「No surrender」を開催することを発表した。

元々ONEでは7月中にタイでのイベント再開を視野に入れており、その状況は関係各所には伝わって来ていた。当然、ONEとパートナーシップを結ぶABEMAにもその報を届いており、ABEMAではあらかじめONE出場日本人選手から活動再開に関してのコメントを集めていた。ONEチャンピオンシップ、リスタートが正式発表のタイミングで、それら日本人MMA選手の声をお届けしたい。まずは第四弾として和田竜光、内藤のび太、三浦彩佳の今の想いとは。


和田竜光
「自粛している間は練習会には参加せずに、のんびりしながら出来る運動をしていました。しばらく格闘技をしてない間になんだかリフレッシュされた気がするし、早く練習したいなぁとも思えたのでこれはこれで良いかな──とも思っています。ONEが再開されるかも……と連絡が来たのと丁度同じぐらいの時期に自分も練習を再開しました。練習再開初日にはビックリするぐらいのゲキ弱で笑っちゃいました(笑)。怪我と体調に気をつけて少しずつコンディションを上げて行きたいと思います。今はとりあえず全開で練習出来る所を目指します。一人ひとりやっつけて行ける様に修行、修行!」

内藤のび太
「ONE Championship が再開されると聞いて率直に嬉しいです。自分はもともとあまり外に出る方ではなく、家の中で自分の世界を広げられるTVが好きで、TVからたくさん力をもらいましたし、格闘技を習うきっかけもTVからでした。それは今でも変わらないです、今回も自分が変わる切っ掛けに出来ればと思っています。自分も含め沢山の関係者にとって厳しい時期となったことと思いますが、その期間を経て再開されるというのは、これまでも進化を続けてきたOne Champion shipですが、更にパワーアップし大会になっていくと思っています。自分もその進化にこれまで以上についていけるように努力していきたいと思います」

三浦彩佳
「ONE Championshipが再開する事を大変嬉しく思っています。不要不急の外出が出来ない中、TRIBE TOKYOではプロ練は継続して行われてきました。私自身も前回の試合で負った怪我が回復してからはプロ練に参加して、練習のみの日々……以前よりより厳しい環境に身を置く事が出来ました。 この自粛期間でより集中した練習が行えたし、師匠の長南さんが格闘技の熱を絶やさずに指導し続けてきてくれました。自粛期間の中でもトレーナーの堀江さんもより格闘技に生かせるトレーニングを指導していただけました。 先日の無観客試合で行われたRoad to ONEや修斗の試合をABEMAで観戦していて、元気をもらえました。来月から再開するONEでも、アスリート全員の力で格闘技界を盛り上げて、観ている方にも元気を与えていけたらと思います。是非みなさん、アベマでONE Championshipを観てください!」

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Interview ONE ONE Championship ブログ 佐藤将光 松嶋こよみ 猿田洋祐

【ONE】リスタート、ONEチャンピオンシップ。松嶋こよみ、佐藤将光、猿田洋祐、再開に向けての声

【写真】松嶋、佐藤、猿田、世界王座が視界にある3者だ (C)ONE

26 日(金・現地時間)にONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長が、7月31日にタイのバンコクでONE「No surrender」を開催することを発表した。

元々ONEでは7月中にタイでのイベント再開を視野に入れており、その状況は関係各所には伝わって来ていた。当然、ONEとパートナーシップを結ぶABEMAにもその報を届いており、ABEMAではあらかじめONE出場日本人選手から活動再開に関してのコメントを集めていた。ONEチャンピオンシップ、リスタートが正式発表のタイミングで、それら日本人MMA選手の声をお届けしたい。まずは第三弾として松嶋こよみ、佐藤将光、猿田洋祐の今の気持ちとは。


松嶋こよみ
「ONE Championship再開が決まりとても嬉しく思っています。まだ世界的にも新型コロナウイルスの影響はあり油断できない状況ですが、早く戦いたい気持ちでいっぱいです。当面は無観客大会などになると思いますが、画面越しで応援していただける格闘技ファンの皆さんに気迫の伝わるような試合をしたいと思います。応援よろしくお願いします」

佐藤将光
「率直に嬉しいです。それと共にどういう形態であれ、選手に場を与えてくださりありがとうございます。コロナ禍で改めて生きることについて考え、試合することで表現する事が私は大好きなんだと感じました。この先何年も試合できないかと考え絶望さえ感じました。またお客さんと一緒に盛り上がれる日が来るかと思うと今は楽しみで仕方ないです!
格闘技は最高です」

猿田洋祐
「 ONE Championship 再開を待ち望んでいましたので嬉しく思います。 自分の中で今年はベルトを奪還すると決めているので、コロナによって色んな変化があっても気持ちが切れる事はなかったです。会社員として普段と変わらない仕事をしながら、いつ試合が来ても飛びつけるように自分で出来るトレーニングを続けて毎日生きてきました。またこの期間にSNSを通じて自分の事を知って貰い応援してくれる人も増えました。 自分の好きな格闘技を通じて世界中の皆さんに元気を与えて行きます!

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Interview ONE ONE Championship ブログ 山口VV芽生 岡見勇信 若松佑弥

【ONE】ONEチャンピオンシップ、活動再開に際し──岡見勇信、若松佑弥、山口芽生の声

【写真】ONE活動再開へ向けて、岡見、若松、山口芽生は何を話したか (C)ONE

26 日(金・現地時間)にONE Championshipのチャトリ・シットヨートンCEO兼会長が、7月31日にタイのバンコクでONE「No surrender」を開催することを発表した。

元々ONEでは7月中にタイでのイベント再開を視野に入れており、その状況は関係各所には伝わって来ていた。当然、ONEとパートナーシップを結ぶABEMAにもその報を届いており、ABEMAではあらかじめONE出場日本人選手から活動再開に関してのコメントを集めていた。ONEチャンピオンシップ、リスタートが正式発表のタイミングで、それら日本人MMA選手の声をお届けしたい。第二弾として岡見勇信、若松佑弥、山口芽生の想いとは。


岡見勇信
「ONE Championshipが動き出す。止まっていた針がついに。とうとうきた! 総合格闘技。人間と人間が一対一で、持てる全ての力をぶつけて競う究極のスポーツ。金網の中、逃げ出せない。誤魔化せない。恐怖心、闘争心、怒り、喜び、驚き、焦り…選手たちのリアルな感情は観ている方々に入り込む。これほどまでに感情が全て伝わるスポーツはあるだろうか。究極の戦いを、やっと届けられる。 叫んでください。 感動してください。日常では味わえない、格闘技でしか味わうことの出来ない興奮を再び! 全てを賭けて戦うかっこいい男達をみてほしい。共に戦う想いで、デビュー戦から18年の月日が流れ、もはや敗北を経験の1つとして補う身分でもなくなった。敗北を成長の糧にしている暇はない。 総合格闘技の未来に、日本人の強さを証明するべく戦う。自分に打ち勝つ為、ONEに戦いの狼煙を上げる。 ONE再開と共に、見届けてほしい」

若松佑弥
「コロナ禍が騒動になり約2カ月。世間が大騒ぎになる中で、自分は何も変わらずにひたすら鍛錬していました。4月に試合が決まってからも、延期が3回ほどありました。このまま試合がないんじゃないかと少し考えていたけど、チャトリさんに言われた『チャンスが来るよ』と言う言葉を信じて鍛えていたら、全てにおいてレベルアップしました。もう、試合がしたくて爆発しそうです!自分の理想像『宮本武蔵』になりつつある姿を早く見せたいなー!」

山口芽生
「ONEの大会が再開されるということで、応援して下さる皆さんも、選手も、皆がワクワクしていると思います。当たり前のことがそうでなくなった時に、自分の生き方を見直したり、新しい価値観が生まれるのだと思いますが、私は改めて『格闘技が好き』なんだなと確信しました。そういう選手は他にもいると思います。久々の大会では、皆が今まで以上に戦えることの有り難さを爆発させて最高のパフォーマンスを魅せてくれると思います! 期待して見て下さい! 私もいつでも試合に出られるよう準備しています!」