カテゴリー
ONE ONE110 No Surrender III Report シャノン・ウィラチャイ ファビオ・ピンカ ブログ

【ONE110 No Surrender III】That’s MMA!!! ピンカがバック拳でダウンし、ウィラチャイに判定負け

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
Def. judgment
ファビオ・ピンカ(フランス)

注目のピンカのMMA初陣。距離を取って回るピンカが、まず右のミドルを蹴る。関節蹴りを見せたウィラチャイが圧力を受けてコーナーに追い込まれる。ウィラチャイが蹴り足をキャッチしてクリンチへ。ロープを背負って耐えていたピンカは小外掛けをで倒されそうになるが、ロープにワキをかけて耐える。

レフェリーは見過ごし、ブレイクに。打撃の間合いでローを入れるピンカ、間合を外したウィラチャイの右フックに左を被せていく。右から左のローを蹴ったピンカがプレッシャーを掛け、ローに右を合わせる。ピンカは左アウトサイド、ローに再び右を繰り出す。残り50秒、ウィラチャイが右ジャブを当てるが構わずローを続ける。前足のアウトサイド―でウィラチャイの体が流れるようになる。左ハイでバランスを崩したピンカに対し、左を入れたウィラチャイがパウンドを連打。ピンカは時間に救われた。

2R、初回終盤の攻防がどのように影響を与えるか。右ロー、左ローを3発入れたピンカに対し、ウィラチャイはカットせず組みにも行かない。コーナーに詰まったウィラチャイに右を当て、自ら組んだピンカは体を入れ替えられるとエルボーを2発入れて離れる。スイッチから前に出たウィラチャイに右を当て、右ミドルを入れたピンカはハイをかわした直後に左を放つも──直後にバックブローを被弾してダウンを喫する。

パウンドを受けながら立ち上がったピンカはヒザを顔面に受け、距離を取り直す。フックの打ち合いでも、ヒザを貰ったウィラチャイがフックを返す。一旦距離を取り直したウィラチャイはローを受けて下がる。ピンカはワンツーを入れ、下がるウィラチャイにローを蹴り込む。左ミドルハイ、前蹴りからハイ、ラウンド終了となりウィラチャイが試合をリードした。

最終回、ローの蹴り合いからピンカが左フックを振るう。距離を取るウィラチャイはローをキャッチできず、ローが急所に入ったとアピールする。インターバル後、強烈なインローを入れたピンカは前に出てきたウィラチャイだが、すぐに間合いを取り直す。左ミドルに右フックを合わせていったウィラチャイは、ローを蹴られて回るのみの状態に。

組まれてもパンチで離れ、ローを蹴るピンカは前に出てくるところで左を当て、ローからハイを蹴り込む。ピンカはダブルレッグを切り、距離を詰めると左を当てる。スピニングバックフィストを空振りとなったピンカは、残り10秒でスピニングバックキック。さらにローを入れてタイムアップに。

攻めている時間は圧倒的に多かったピンカだが、初回のパウンド、2Rのバックブローでのダウンを喫しているのは大きい。結果、ウィラチャイが判定勝ちとなった。


カテゴリー
ONE ONE110 No Surrender III Report クインティン・トーマス ブログ ベン・ロイル

【ONE110 No Surrender III】完全キックボクシングマッチでローを効かせたロイルがトーマスをKO

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ベン・ロイル(英国)
Def.3R by KO
クインティン・トーマス(米国)

サウスポー同士、まずトーマスが右ローを蹴る。ロイルが右ローから左ストレートを伸ばす。トーマスも右ジャブを返し、ローを蹴り合うと右ハイからジャブを打っていく。ボディに右を入れたトーマスに対し、ロイルが左に合わせる。トーマスは右ミドルを入れ、オーソから右ハイを蹴る。サウスポーに戻してボディへのサイドキックを繰り出すなど、手数はトーマスの方が多い。素早いワンツー、左を当てて回るトーマスがサイドキックを再び見せる。

残り1分、ロイルが左ストレートを見せるが、基本はカウンター狙いで待ちの姿勢のファイトだ。そのロイルの前進にローを合わせたトーマスが手数でリードした。

2R、トーマスが右ロー、ロイルが右フックを振るう。ジャブを入れたトーマスは、ロイルのワンツーにガードを固めた直後に右フックを打っていく。トーマスは左ローを続けたが、逆に左ローでヒザ裏を蹴られて姿勢を乱す。2度、3度とローを蹴られたトーマスが構えを変える。ロイルはトーマスがオーソに構えても奥足を蹴っていく。

オーソでも右を当て、スイッチして左を伸ばしたトーマスはすぐにオーソに戻す。効かされた右でローを蹴るトーマス、ロイルは攻めを纏めることはない。左で右を足を狙ったロイルが、確実にダメージを与えたラウンドとなった。

最終回、オーソから時折りサウスポーにスイッチするトーマスが左ジャブ、右ローを蹴る。全く組み合わない両者、完全なキックボクシングマッチとなりトーマスが右フック、ロイルが左ロー、左ストレートを伸ばす。奥足にしても右足を蹴られて姿勢を乱したトーマスは遠い位置で足を使う。

中盤、勝負を掛けたかサウスポーで構えたシーンもあったトーマスは、オーソに戻すと右アッパーを被弾しダウンを喫する。立ち上がったトーマスに左ローを蹴り、最後は左フックから右フックを決めたロイルがKO勝ちを決めた。


カテゴリー
News ONE ONE110 No Surrender III シャノン・ウィラチャイ ファビオ・ピンカ ブログ

【ONE110 No Surrender III】最終計量結果 ファビオ・ピンカ、ウィラチャイ共に問題なくパス

【写真】ムエタイ界のビッグネームのデビュー戦の相手となる、現在4連敗中のウィラチャイ。ここで遅れを取るようなことがあれば、中途半端は笑いを取るパフォーマーで終わってしまう。どちらかといえば、正念場は彼の方だ(C)MMAPLANET

21日(金・現地時間)に中継される無観客大会=ONE110「No Surrender III」の計量及びハイドレーション結果が発表された。

ONEでは水抜き禁止、北米MMAより実質1階級の体重が上限となり、ハイドレーション・テストが試合の2日前と前日に行われている。体重はリミット+500グラム、ハイドレーションは1.0250以下という規定が設けられており、1日でもパスできないと試合当日の朝に再計量が必要になっている。


MMAデビュー戦でシャノン・ウィラチャイと対戦する──今大会再注目といっても過言でないファビオ・ピンカは体重は規定通り、ハイドレーションの数値もかなり低めでパス。No Surrender大会で2人目の日本人選手となるLittle Tigerはアトム級でもリミットから2.85キロも軽く、体格面のハンデを技術で切り崩せるか注目したい。

■ONE No Surrender III計量結果

※赤字の選手の名前をクリックすると、インタビューページに移動します。

<ムエタイ・バンタム級T準決勝/3分3R>
センマニー・クロンスアンプルリゾート:65.3キロ/1.0247
クラップタム・ソーチョーピャッウータイ:64.8キロ/1.0031

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー:60.85キロ/1.0148
ソク・ティー:60.7キロ/1.0018

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ:69.55キロ/1.0233
ファビオ・ピンカ:70.3キロ/1.0074

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
ワンダーガール・フェアテックス:56.5キロ/1.0237
ブルック・ファレル:56.7キロ/1.0156

<ムエタイ・女子アトム級/3分3R>
マリー・ルーメット:51.6キロ/1.0023
Little Tiger:49.35キロ/1. 0112

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ベン・ロイル:69.9キロ/1.0027
クインティン・トーマス:69.75キロ/1.0070

カテゴリー
Interview J-CAGE ONE Road to ONE03 ブログ 内藤のび太 猿田洋祐

【Road to ONE03】猿田洋祐と対戦決定、内藤のび太─01─「やられるのが嬉しいわけじゃないですけど…」

【写真】後ろで猿田も撮影中で、なぜか満面の笑みを浮かべる。対戦相手が2メートルぐらい横で取材を受けているのは、それは選手は気を使ってしまうだろう──が、のび太の受け答えはそことは別レベル(笑) (C)MMAPLANET

9月10日(木)、東京都渋谷区のO-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT。同大会で猿田洋祐との対戦が決まった内藤のび太。

17日に行われた会見後の個別取材で、猿田に続きのび太の話を訊いた。理路整然かつ、熱量をもってのび太との試合を語った猿田に対し、のび太は横で別媒体の取材を受けている猿田を気にしつつ、自らのワールドをフル回転させた。


──会見が終わり、ベシャリが上手くなったという評判です(笑)。

「上手くなっていないです……(苦笑)。よほど下手だと思われているだけで……」

──アハハハハ。TVカメラの取材でないと、試合や対戦相手のことは話せていましたよね(笑)。

「全く話せないイメージがあるんですかね……分からないです。でも、TVになると難しいです(苦笑)」

──ずっとラブコールをしてきた猿田選手との試合が決まりました。オファーがあった時は、どう思いましたか。

「あぁ~って思いました」

──あぁ~って……と(爆)。

「思っていたタイミングではなかったので。このタイミングで日本人対決になるんだなって」

──Road to ONE、国内対決ですし──コロナ禍にあることを考えると国際戦のほうがあり得なくないですか。

「Road to ONEがまたあることも噂ぐらいでしか知らなかったので。何とも分からないですけど……オファーの前に大会があることは誰かから聞いて、自分のことはオファーが来てから考えようと思っていました。正直、このタイミングではないと思っていたので……そうしたら自分より上の相手だったので光栄です」

──試合は去年の11月以来ですね。

「気持ち的には4月ぐらいに試合ができればと思っていましたが、それどころではなくなってしまったので……。それはもうしょうがないというか、そういう感じで。ちょこちょこ格闘技の大会が開かれるようになったので、自分もいつか来るかなとは考えることもあったのですが、まさかこのタイミングとは考えていなかったです。ちょっとビックリしましたけど……ちょっと嬉しかったです」

──嬉しかったというのは?

「まぁ嬉しいと言うか……やられるのが嬉しいわけじゃないですけど……」

──やられることスタートですか(爆)。

「例えば……です。そういうわけじゃないですけど、自分にオファーが来たのが嬉しかったです」

──このオファーがのび太選手の耳に届いていたであろう頃、パラエストラ柏で鶴屋代表の取材がありました。この猿田選手との試合のオファーがあるという話題になり、鶴屋さんは『受けるしかない。そうじゃないと道は開けない』というようなことを言われていました。鶴屋さんはのび太選手にもそういう風な話をされたのでしょうか。

「……。あのう僕がLINEのプロフィールに名前を入れていなくて……。下の名前だけで、苗字を外しているんです」

──NOBUTAKAとしているわけですね。

「ハイ、そうしたら鶴屋さんが、誰が内藤のび太が分からなくなってしまって……」

──ダハハハハ。また強烈な裏話ですね。アジア中、一緒に回っている弟子を(笑)。

「で、とりあえず弟にLINEがいって。こういうオファーが来ているよって弟から僕に連絡があったんです。僕から鶴屋さんに返したんですけど、また鶴屋さんからは弟経由で返事がきて。なんか三角系で……弟を通して、やり取りをしていました」

──やりとりの経由は分かりました(笑)。お尋ねしたかったのは、その時にどう思ったかです(苦笑)。

「悩みました。できればもうちょい時間が欲しいなと思いました」

──あぁ、のび太選手は2カ月あればというスタンスですよね。

「ハイ、2カ月欲しいです。今回は1カ月だったので、でも練習はしているので大丈夫という感じです。案外、その方が良いのかもしれないですし。逆に2カ月あるとプレッシャーが掛かり続けて、疲弊してくことも考えられます。

この気持ちで一気に試合を迎えることができるパターンもあるかもしれないですし。それは終わってみないと分からないですけど……試合までの時間のこともあって悩みました。でも、受けたのでやるだけです」

──2人でやられたインスタライブで猿田選手が本当にのび太選手のことを的確に理解していて。それをのび太選手は「有難いです」と呑気に語っていましたが、それだけ研究されているということで。この試合が決まった瞬間に、あのインスタライブの件を思い出しました。

「凄かったですよね。猿田選手は1人で全部やってくれて。僕は途中でいなくなったりしたのに、1人でやってくれるので。『あぁ、ちゃんとした人なんだなぁ』って(笑)」

──それは猿田選手が普通にちゃんとしている人であって、逆にのび太選手がヤバいということでは……。それにしても、もうほとんど丸裸にされている感じではないでしょうか。

「まぁ……そうですね。そこまで僕を知ってくれている人と戦うのは初めてですね。そういうなかで対策を立てていると思いますし、その通りに崩されないことですね。だから猿田選手の想定よりも、ちょっと上の動きをしたいです。そうですね、ちょっと上回れたら良いと思います」

<この項、続く>

■ ONE110 No Surrender III対戦カード

<ムエタイ・バンタム級T準決勝/3分3R>
センマニー・クロンスアンプルリゾート(タイ)
クラップタム・ソーチョーピャッウータイ(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)
ソク・ティー(カンボジア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
ファビオ・ピンカ(フランス)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
ワンダーガール・フェアテックス(タイ)
ブルック・ファレル(豪州)

<ムエタイ・女子アトム級/3分3R>
マリー・ルーメット(エストニア)
Little Tiger(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ベン・ロイル(英国)
クインティン・トーマス(米国)

カテゴリー
Interview ONE ONE110 No Surrender III シャノン・ウィラチャイ ファビオ・ピンカ ブログ

【ONE110 No Surrender III】非タイ人ラジャ王者、ファビオ・ピンカがMMAデビュー「MMAに集中」

【写真】ついにファビオ・ピンカの雄姿をMMAで視ることができる (C)Zuffa/UFC

21日(金・現地時間)に中継されるONE110「No Surrender III」。先週に続きタイはバンコクのインパクトアリーナで収録された6試合中2試合がMMAで、ついにファビオ・ピンカがMMAデビューを迎える。

タイ人以外で7人目のラジャダムナンの頂点に立ち、WBCムエタイでウェルター級とスーパーライト級で世界王座獲得、ISKAでは世界ウェルター級王座、米国のLion Fight、ユーラシアのKombat Leagueと世界中で結果を残してきた最強・仏製ナックモエに、MMA初戦=シャノン・ウィチャイ戦に向けての心境を語ってもらった。


──MMA初戦でウィラチャイと戦います。今の気持ちを教えてください。

「良い感じだよ。この試合のためにハードなトレーニングをしてきたし、MMAデビューを彼と戦えて嬉しい」

──この試合に向けて、どこでMMAの練習をしてきたのでしょうか。

「半年間、タイガームエタイでトレーニングをしてきた。2月にタイにやってきて、COVID19のパンデミックが起きてからもずっとプーケットに留まっていた。だから、このタイミングで試合をすることができたんだ」

──母国フランスは一時期大変な状況でした。

「僕の家族は大丈夫だけど、ロックダウンにより経済的な影響は皆が受けている。まぁ、僕は大丈夫だけど」

──ところで欧州で最高のムエタイファイターのファビオが、なぜMMA転向を決めたのでしょうか。

「もうムエタイは20年もやってきた。ファイトを続けるモチベーションを保つためには、新しいチャレンジをする時がきたんだ。知らない技術を習得したかったし、MMAのトレーニングは本当に楽しいよ」

──いつ頃、MMAの転向を本格的に決意したのですか。

「もう3、4年ぐらい前だよ。スネーク・ジムでMMAの練習を開始し、2年前からはMMAに専念してきた」

──寝技があるのは当然ですが、間合いなどスタンドでもムエタイとMMAは別物だと思います。

「そうだね、打撃をキックボクシングに近づける必要があった。ムエタイは相手の正面に立って、足を使って動くということはそれほどないからね。キックボクシング的な動きを採り入れることは難しいことではなかったよ。頭を切り替えれば、動きもアジャストできる」

──ムエタイのトップファイターがMMAに挑戦するときには、常に首相撲がどれだけMMAで使えるのかが興味深いです。

「MMAファイターは首相撲を使いこなせていないから、そこは僕の武器になるね。まだMMA選手のヒジやヒザはムエタイほど完成されていない。タイ・クリンチは僕にとっても大きな武器になる」

──去年の12月にユン・チャンミンと戦う予定でしたが、負傷して戦えなかったです。

「凄く残念だった。でもケガはこの仕事の一部だ。ケガをしてしまったら家に戻って少しでも早く治すこと、より強くなるためにね」

──ところでONE Super Seriesは世界トップクラスのムエタイ選手と契約しています。ファビオ自身もSuper Seriesの立ち上げとなった1昨年4月のマニラ大会でノンオー・ガイヤーンハーダオと戦っています。今後、ムエタイとMMAを並行して戦っていくことは?

「今は本当にMMAに集中している。そうだね……世界タイトルに挑戦できるなら、ムエタイも戦うよ。それは確かだ。でも今は一歩ずつMMAで強くなりたいと思っている。そしてONEでフェザー級王者になりたいんだ」

──アンディ・サワーやサゲッダーオらがMMAにトライし、キックやムエタイ時代のような華々しい成果を挙げることはできていません。その理由はどこにあると考えていますか。

「他の選手のことは分からないよ。ただし、100パーセント集中していればMMAでもやっていけるはずだ。そうだね……この件に関しては、まず僕の試合を見てもらいたい。口で話してもしょうがない。僕の戦いを見てもらってから、話そう(笑)」

──了解しました。寝技で戦う準備はできていますか。

「100パーセントできているよ。立ち技も寝技も自信があると断言する」

──対戦相手のウィラチャイは既にMMAで15戦しており、青木真也選手などトップファイターとも戦っています。

「彼のMMAの経験値は、僕よりも上だよ。でもファイトゲーム全体で見ると、僕は120戦以上戦ってきた。MMAデビュー戦といえども、これまでの戦いが僕を助けてくれることは間違いない」

──この試合はリングで行われます。打撃とグラップリングのミックス度合いを考えると、ケージとは違ってくることが予想できます。

「僕はケージで戦ったことがないからね(笑)。MMAだからケージで戦いたかったよ」

──では小さなMMAグローブで戦うことで、何か注意すべき点はありますか。

「MMAグローブはワンショットでKOできる。ムエタイだとワンパンチでダウンを奪っても、相手は立ち上がってくる。MMAでは、それで終わりだ」

──ファビオ、今日はありがとうございました。日本のMMAファン、そしてムエタイファンもファビオのMMA初戦を視ることを楽しみにしていると思います。彼らへメッセージをお願いできますか。

「皆に僕の技術を見て欲しい。最高の試合になるよう全力を尽くすよ。MMAでムエタイの強さを証明するためにね」

■ONE110「No Surrender III」対戦カード

<ムエタイ・バンタム級T準決勝/3分3R>
センマニー・クロンスアンプルリゾート(タイ)
クラップタム・ソーチョーピャッウータイ(タイ)

<ムエタイ・フライ級/3分3R>
モンコルペット・ペッティンディーアカデミー(タイ)
ソク・ティー(カンボジア)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
ファビオ・ピンカ(フランス)

<ムエタイ・女子ストロー級/3分3R>
ワンダーガール・フェアテックス(タイ)
ブルック・ファレル(豪州)

<ムエタイ・女子アトム級/3分3R>
マリー・ルーメット(エストニア)
Little Tiger(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ベン・ロイル(英国)
クインティン・トーマス(米国)

カテゴリー
ONE ブログ

ROAD to ONE 3rd:青木真也 vs. 江藤公洋、猿田洋祐 vs. 内藤のび太決定

gonkaku.jp

ONEのナンバーシリーズではなく、あくまで日本独自の大会としてROAD to ONEが3回目の開催。青木は昨年のONE日本大会以来のMMAはマッチ出陣となる。

相手の江藤はONE Warrior Seriesを勝ち上がり本戦デビューしたが、Warrior Seriesでも敗れているパク・デソンとの再戦で返り討ちにされている。前戦はアミール・カーンにチョークで一本勝ちし、ONE本戦初勝利。

5位まで発表されているランキングでは、青木は5位で江藤はランク外。こういう機会でなければありえない対戦という意味では、RIZINでの浜崎 vs. 前澤以上に差がある組み合わせ。青木にとっては得は一切なく、苦戦でもしたら評価を下げるだけの試合。そういう試合であってもMMAの試合をしたいという覚悟での試合か。

セミで組まれている猿田 vs. 内藤は元ONE&修斗の王者同士の対戦。猿田が修斗王者時代、ONEデビュー戦で勝利した後、修斗のリングで内藤戦をアピールしたことがある。結局、その後代役でONEタイトルに挑戦することになった猿田がそのまま王者となり、内藤戦は実現しないままだった。ONE公式ランキングでは猿田1位・内藤2位で、この試合はONE本戦でも組まれていてもおかしくないカード。

 

カテゴリー
Interview J-CAGE ONE Road to ONE03 ブログ 江藤公洋 青木真也

【Road to ONE03】青木真也「基本に改めて立ち返って」✖江藤公洋「伝えられるモノがあれば良い」

【写真】色々な想いが交錯しているであろう両者 (C)MMAPLANET

17日(月)に東京都渋谷区のシャトー。アメーバで行われたROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT の記者会見。

9月10日(木)に渋谷のO-Eastで開催される同大会で青木真也が11カ月振りのファイトで江藤公洋と戦うことが発表された。ここでは江藤と青木の抱負、司会者からの質問、そして記者との質疑応答という流れで紹介したい(※要約)。


江藤公洋
「青木選手という格上の選手とやらせていただくことになったのですが、これに対して不安や恐怖心があります。これを乗り越えて、当日には全力でぶつかることができればと思っています」

青木真也
「試合をすることも正解でしょうし、試合をしないことも正解だと思います。ここに正解があるからこそ、戦争なんだろうし。今、非常に荒れた状態なんじゃないかと思います。そのなかでこの大会をやってもらえる。ABEMA、北野雄司に感謝したい。そういう気持ちはあります。まぁ、言いたいことはいっぱいあるんだけどね、ヨカタばかりのこの世の中で自分が納得するモノを創りたい、自分が信じたモノを創りたいっていう強い気持ちでやっているから、感情を揺さぶるモノができたらなぁと思います」

この後、司会者から『このチャンス、どう受け止めていますか』と尋ねられた江藤は「こういうコロナ禍という状況だから組まれたカードだと思いますので、そのなかで自分がどれだけできるのか。どれだけ力を出せるのか。しっかりと準備をして戦えたらと思います」と返答。続けて『ビッグネームとの対戦にどのようなプレッシャーを感じていますか』という問いには「一緒に練習させてもらって、その強さも体で感じています。そこは自分がどうやって準備して対抗できるのか。試合までしっかりと準備したいです」と答えた。

一方、青木は『江藤の評価は?』という質問に対して、「なんで俺がプロモーションしてやらないといけないの? なんで俺がソレを喋らないといけないの?」と一刀両断。詫びを入れた司会から、『ABEMAあるいはONEにプッシュしてきたということですか』と話を振られると、「まぁ試合が組まれない状況ですから、試合のない状態で10カ月、11カ月と何とかしてくれないか──みたいな話をしていて。4月のROAD TO ONEで組み技をやらせてもらって。ラッキーですよね、この形で国内で試合をさせてもらって。そこは有難いなと単純に思っています」と答え、記者との質疑応答に移った。

──青木選手に質問です。試合に出ることを決め、対戦相手が決まっていない状況では『誰が来ようが役不足』、『タナぼたで試合すんじゃねぇよ』と言われていましたが、対戦する江藤選手を横にしてどのような気持ちですか。

青木 その気持ちは強いです。僕自身が今一番盛り上がる、一番欲している場所というのは……どこで試合をすれば一番良いのかは僕自身が一番見えていますから。それが状況的にできないなかで今あるベストではあると思いますけど。もうちょっと話題になった時とか、日本の格闘技界みたいな話になった時に、話題になる場所というのは他にもあったことだと思います。

──皆が奇をてらうなかで、奇策ではなくで自分が続けてきたことを見せたいとも言っていました。

青木 結局、皆元気がなくなった時は奇策というか奇をてらったことをやりますが、2人で試合をして良いモノを創って、良い表現をして、人を集めて、銭を貰うっていう一番基本的なコトですから。その基本に改めて立ち返って、やることが大切なんじゃないかと僕は思っています。

──今の青木選手の言葉を受けて、どのような心境ですか。

江藤 僕自身、全然知名度だったり足らなくて、普通ならありえないカードだと思います。でも今回の試合に向けて色々な人に、何か感じるモノ、伝えられるモノがあれば良いなと自分も想っています」

カテゴリー
Interview J-CAGE ONE Road to ONE03 ブログ 内藤のび太 猿田洋祐

【Road to ONE03】猿田洋祐「我がままを通したい」✖内藤のび太「僕にできる試合しかできない」

【写真】会見ではのび太の話が上手くなっているという空気があったが、文字起こしすると決してそんなことはないことが判明した (C)MMAPLANET

17日(月)に東京都渋谷区のシャトー・アメーバで行われたROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHT の記者会見。

9月10日(木)に渋谷のO-Eastで開催される同大会で戦うことが決まった猿田洋祐と内藤のび太──修斗とONEストロー級を制した者同士のガチンコマッチについて、両者の抱負、司会者からの質問、そして記者との質疑応答という流れで紹介したい(※要約)。


猿田洋祐
「この試合はONEの一つの試合ではなくて、自分が修斗の時代から……4年前にストロー級に落としたのは、のび太選手に挑戦したかったからです。このカードが決まって、凄く嬉しいと思っています。ONEで日本人対決はなかなか難しいのですが、コロナ禍の影響で海外では試合ができなくなったからこそ実現したカードです。のび太選手に勝つことで、パシオ選手に挑戦できると思うので、しっかりと壁を越えて日本のストロー級ナンバーワンとしてパシオ選手に挑戦したいと思います」

内藤のび太
「こんな状況のなか、自分にオファーをして頂きありがとうございます。自分よりランキングで上の選手と戦えるということを光栄に思います。その期待に応える試合ができると思います。そんな感じです」

続いて司会者から、のび太の印象を聞かれた猿田は「自分が勝ち負けを繰り返していた選手で、のび太選手は修斗でもONEでも勝ち続けてきた。この選手に勝つことで、これまでやってきたことが証明できる──自分が救われるという気持ちがあります。のび太選手は毎回、苦しい試合……自分から苦しい展開に持っていって相手を削り、最後は勝利につなげる気持ちが強い選手です」と返答した。

対してのび太は「僕が修斗で戦う前から試合に出ていた選手で、先輩です。階級も上で、ずっと見てきた選手なので戦えることが光栄です。日本人対決があまりできないと思ってきたので、こういう機会でこれ以上ないタイミングだと思いました」と猿田の印象を話し、質疑応答が始まった。

──猿田選手への質問です。削り合いのなかで、どこで上回りたいですか。

猿田 戦略的なことは言えないですが、上手く戦おうとは思っていないです。のび太選手と同じようなキツイ試合をして、のび太選手を疲弊させてパウンドアウトしたいです。

──日本での試合に関しては、どのように思っていますか。

のび太 久々なんですけど、日本で試合ができることは嬉しいです。

猿田 自分はあまり日本でも海外でも場所は関係なく気持ちが創れるタイプなので、それほど関係ないですが、良いところは調整が楽なことです。あとはお客さんが多少入るってことで、生でファンの人に見てもらえることは嬉しいです。

──コロナ禍で戦う、どのような試合をしたいですか。また、どのような調整をしてきましたか。

のび太 どういう試合というか、僕にできる試合しかできないので。それで何か響けば良いかなって感じです。練習は集団で集まってという機会は多少減りましたが、会う人を減らして何とかやっていく感じでやっているので、その方が良いかもしれないです。分からないですけど。

猿田 5月ぐらいまでは1人で練習したり、奥さんが元格闘家なので手伝ってもらって打ち込みとかしていました。6月からはチームのなかだけの練習にしぼって、チームがどうのように強くなるかを考えながらやってきました。この試合に関しては、自分のやりたい試合、我がままを通したいと思います。のび太選手が相手だから。

カテゴリー
ONE ブログ

【Road to ONE】青木真也vs江藤公洋 猿田洋祐vs内藤のび太が決定

スクリーンショット (1516)

867: 実況厳禁@名無しの格闘家 2020/08/17(月) 12:27:40.21 ID:JOeCVuzE0
13時から青木さん会見
RIZINやろ


続きを読む
カテゴリー
J-CAGE ONE Road to ONE03 ブログ 内藤のび太 江藤公洋 猿田洋祐 青木真也

【Road to ONE03】9月10日、TOKYO FIGHT NIGHT──青木✖江藤、猿田✖のび太、全世界同時中継

【写真】覚悟は決まっているのか?!(C)MMAPLANET

17日(月)に東京都渋谷区のシャトー。アメーバで9月10日(木)に渋谷のO-Eastで開催されるROAD TO ONE:3rd TOKYO FIGHT NIGHTの開催と2試合の発表会見が行われた。

SNSで青木真也が発言していた試合は、9月10日のRoad to ONE 03「Tokyo Fight Night」だった。会見の冒頭で秦英之ONE JAPAN社長は「大きな会場でも多くのお客さんに来ていただけない現状を鑑みて、逆にタイトな会場で最新の演出でお送りするテレビマッチをONEを盛り上げてくれるABEMAのおひざ元・渋谷からお送りすることにしました」と挨拶した。


大会キャッチフレーズは「覚悟を決めろよ」

上記の発言から思い浮かぶのは、7月12日に那須川天心がメインを務めたRISE on ABEMAだ。巨大スクリーンでファンと現場を繋ぎ、凝った舞台演出も見られた。今回のRoad to ONEは──その天心大会のテイストと、ONE本体の特色であるLED舞台照明の合体した視聴者が楽しめる舞台になることが予想される。

気になる青木の相手は江藤公洋、今回発表ももう1試合はストロー級の猿田洋祐✖内藤のび太の一戦だ。これはもうONE本戦のメインカードといえるマッチアップ、猿田にとっては4年前の修斗で活動していた時期から熱望していた試合が現実となる。

これまで開催されてきたRoad to ONEでは立ち技の試合やグラップリングマッチも組まれてきたが、TOKYO FIGHT NIGHTでもグラップリングはともかくSuper Series出場を目指す日本人キックボクサーや和製ナックモエの登場も十分に考えられる。

また秦社長の口から「数百人規模でお客さんにお越しいただくことになると思います」という話があったように、今回はライブ観戦可能な有観客大会だ。200人から300人の集客を行うという話もあるが、この辺りは他のカードとともに正式発表を待ちたい。

なお「覚悟を決めろよ」というキャッチフレーズの今大会は、世界同時中継が行われるということも会見で明らかとなっている。

※出場選手の質疑応答等での発言等は後程、掲載します。