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MMA MMAPLANET o ONE ONE FF81 アクラム・ハミディ キック サムエー・ガイヤーンハーダオ

【ONE FF81】40歳・サムエーがハミディを左ストレートで粉砕。プラジャンチャイへのリベンジを宣言

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)
Def.1R1分22秒by KO
アクラム・ハミディ(アルジェリア)

サウスポーのサムエーに対し、ハミディが右ミドルと左のアウトローを蹴る。サムエーのインローを返すが、これがローブローになってしまう。再開後、サムエーが左ミドルを蹴ると、ハミディがインローとワンツーを返す。続いてハミディは左ボディからパンチをまとめて左右のロー、前蹴り、ワンツーと手数を増やす。

サムエーはそれをガードして左ストレートを顔とボディに打ち分け、左ミドルを蹴る。ハミディがヒザ蹴りを出そうとすると左の縦ヒジを合わせる。サムエーはハミディのパンチをバックステップでかわして左ボディストレート、左ミドル、左ストレート。ハミディの右をかわし、左ストレートのカウンターでダウンを奪う。何とか立ち上がったハミディだが、サムエーが追撃の左ストレートを突き刺してハミディをマットに沈めた。

40歳にして、見事なKO勝利を収めたサムエー。試合後に勝利ボーナスを獲得すると、過去にONEで2度敗れているムエタイ&キック王者プラジャンチャイへのリベンジを宣言した。

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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF81 キック タン・ジン 武尊

【ONE FF81】まさかのダウンから逆転KO勝ちの武尊に、ロッタンが「俺と向き合うとこうはいかないぞ」

<キック・フライ級/3分3R>
武尊(日本)
Def.2R2分47秒by KO
タン・ジン(ミャンマー)

まず右ローを蹴ったタン・ジン。武尊も右ローを返す。タン・ジンは左インロー、左を伸ばして右ローを蹴る。左フックで前に出たタン・ジンが、続いて右を当てる。さらに左をヒットさせるなど、序盤で精度の高いパンチを繰り出すタン・ジは低いガードから、素早いパンチを伸ばす。その動きに慣れたか、武尊もローから右を効かせ、ワンツーをかわす。しかし、ワンツーから左を被弾した武尊がダウン。立ち上がった武尊は反撃といえる反撃は見せられず、初回を落とした。

2R、初回と同様に低いガードからパンチを繰り出すタン・ジン。ローの直後に左ジャブを当てる。武尊は右ローから組み立てるが、舌を出して挑発したタン・ジンのワンツーに、真っ向から打ち合い右、左を入れてヒザを効かせる。コーナーに詰まったタン・ジンもパンチを振るうが、武尊はローから右を打ち込み、右フックをクリーンヒットさせる。動きが落ちたタン・ジンは、前蹴りでダウン。立ち上がったが腹をかばう構えのタン・ジンの顔面にヒザを突き上げた武尊は、左フックを被弾した直後に左右のフックを纏め逆転KO勝ちを決めた。

「応援ありがとうございました。 1R、フラッシュ気味でそれほどダメージはなかったです。負傷あとで、足を少し気にし過ぎました。これから修正していきます。思ったよりパンチがあったので、2Rより作戦を変えました」と武尊は勝利者インタビューでは話すと、ガッツポーズから拳を突き上げた。

と、ここでロッタンがリング上へ。「ロッタン、アイム・レディ。レッツファイト」と額を突きあせた武尊。「今日は簡単だったけど、俺と向き合うとこうはいかないぞ」と話したロッタンとハグをして別れた。


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF81 イリアス・エナッシ キック 秋元皓貴

【ONE FF81】初回エナッシにダウンを奪われた秋元、2R以降盛り返すも届かず判定負け

【写真】逆転を狙った秋元だが、エナッシのパンチに阻まれた(C)ONE

<キック・バンタム級/3分3R>
イリアス・エナッシ(オランダ)
Def.3-0
秋元皓貴(日本)

エナッシに対しプレスをかけた秋元が右ハイを見せた。前に出るエナッシに左ミドルを当てる秋元。エナッシが右から左ボディに繋げる。さらにエナッシの左ボディが突き刺さる。右ミドルのフェイントから左ハイに繋げたエナッシに、秋元が右ローを当てる。秋元の右フックと左ミドルがヒット。しかしエナッシも左右フックで攻め立てる。右ストレートから左フックでエナッシを下がらせた秋元は、さらにロープに詰めて左跳び蹴りも見せた。エナッシはリング中央で左ボディを当て、右から返しの左フックへ。この一撃が秋元のテンプルを捉えてダウンを奪う。秋元が立ち上がり、初回が終了した。

2R、秋元が左ローから左フックへ。エナッシも左ハイを見せた。エナッシのワンツーをかわした秋元が距離を詰めるも、エナッシが捌いた。左ボディから左ハイが秋元の顔面をかすめた。秋元の左ミドルに右ストレートを合わせるエナッシ。距離を取ってショートレンジになると左ボディを決める。さらに左ヒザを当ててから下がるエナッシは、秋元の左ミドルをキャッチした。秋元はプッシュから右ストレートへ。これをかわしたエナッシが足を滑らせて尻もちを着く。再開後、ダメージが回復したか秋元が連打でプレスをかけていく。ラウンド終了間際には秋元が速く鋭い右ハイを見せた。

最終回、いきなり秋元が組むような距離へ。プッシュからパンチ→ローへと繋げる。エナッシも左ボディを当てていく。秋元にロープに押し込まれたエナッシは左ヒザを突き上げた。秋元の前進に対して距離を取り続けるエナッシ。左ボディ、左ヒザを繰り出すが、秋元のローを受けて動きが止まる場面も、秋元は右ストレートからエナッシをロープに詰めていく。秋元の左ハイをかわし、左ボディを繰り出すエナッシ。秋元が左フックからエナッシにロープを背負わせた。

裁定は初回にダウンを奪ったエナッシが判定勝ち。秋元も2R以降は追い立てたが逆転は成らなかった。


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF81 Report World kicks ブログ リッティデット・ソー・ソンマイ 小笠原瑛作

【ONE FF81】右ミドルにも前に出た小笠原は、ハイをスウェイしきれずダウン。0-3でリティデットに敗れる

【写真】ダウンを挽回しようとした小笠原だが、最終回はリティデットがしっかりと守り切った(C)ONE

<ムエタイ・132ポンド契約/3分3R>
リッティデット・ソー・ソンマイ(タイ)
Def.3-0
小笠原瑛作(日本)

オーソドックスながら左が強いという評判のリッティデットに対し、サウスポーの小笠原は左ローを蹴る。前蹴りを見せたリッティデットが距離を詰めて腹を攻める。ハイをかわした小笠原はローをチェックして、左ローを蹴る。詰めてハイを狙い、右エルボーを放ったリッティデットは右目尻をカットした小笠原の前蹴りで尻もちをつく。右ミドルを入れたリッティデットにワンツーの小笠原、リッティデットが右ハイからミドルを返す。残り20秒で鋭い右ミドルを入れたリッティデットが初回をリードした。

2R、小笠原が左ミドル、リッティデットが右ミドル。小笠原は左インローを入れる。ハイをガードした小笠原は、近い距離で右を受けて姿勢を乱すリッティデットの右ミドルにもワンツーからパンチを纏める。さらに左ローを決めた小笠原は前に出ると蹴りからパンチに繋げ、ローを蹴る。左ミドルをキャッチしたリッティデットのハイをかわした小笠原。続いてミドルを受けるがパンチで前に出る。ハイをかわして右フックを入れた小笠原だったが、リッティデットが右ハイをスウェイしきれず顔面を蹴られる。そのまま顔を払うような動きで崩れた小笠原はダウンを宣言せれた。立ち上がった小笠原が左エルボーからワンツーも、この回も明白に落とした。

最終回、後の無い小笠原がコンビで前に出て、スピニングバックエルボーを繰り出す。ミドルを蹴ったリッティデットが首相撲でエルボー、左エルボーから足払いで倒す。小笠原も右を受けても、右を返すが中盤に前蹴りで突き放される。さらに腹を蹴ら汰小笠原は、跳ねるようなリッティデットの蹴りにスピニングバックフィストと、詰められないところで回転系の攻撃を繰り出す。リッティデットはロープを背負って回り、クリンチと時間を使う。スピニングバックフィストを空振りした小笠原は、姿勢を乱しレフェリーに立たされるも、すぐに時間となった。

結果、小笠原は0-3で敗れた


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF81 キック ユセフ・サード 陽勇

【ONE FF81】陽勇がユセフ・サードを左ミドルで攻め立て、ONE初戦をユナニマス判定勝ちで飾る

<キック・フライ級/3分3R>
陽勇(日本)
Def.3-0
ユセフ・サード(アルジェリア)

サウスポーの陽勇に対し、サードが左ローを打ちながら左に回る。陽勇はローから左ストレートを突き刺す。サードの右インローがローブローとなり、陽勇に休憩が与えられた。再開後、陽勇が左ミドルを放つ。サードのローに左ストレートを合わせる陽勇が、ロープに詰めて連打を見せる。回って下がるサードに、一気に連打を浴びせる陽勇。サードも右ストレート、右ミドルを繰り出すも陽勇の前進を止められず。

陽勇の左ストレートがボディに伸びる。サードの右ミドルをもらいながらも距離を詰める陽勇は、左前蹴りから左ストレートへ。サードの右ハイをかわした陽勇が左ミドルを見せるも、これはサードにキャッチされた。陽勇の左ミドルにサードが右ストレートを合わせる。カウンターが当たると見たか、サードがクラウンチングに構えるも、陽勇の左ローを受けたサードが後退を強いられた。

2R、陽勇が距離を詰める。サードの右ハイをかわした陽勇が左右の蹴りを散らす。左ローで下がらせ、さらに右跳びヒザを見せた陽勇がプレッシャーをかけ続ける。サードの右ミドルに右フックを合わせた陽勇が攻め立てるも、左ミドルに対してサードがローブローを主張して試合が中断される。再開後、今度はサードの右ローが明確なローブローとなってしまう。

試合が再開されると、互いに蹴りを上下に散らすが、陽勇がサードをコーナーに詰めていく。サードの右ミドルを捌き、左ストレートで下がらせた陽勇がパンチの連打を浴びせる。左ミドルから左ストレートで攻める陽勇は、サードをロープに詰めてパンチの連打から左ミドルを突き刺す。しかし右スピニングバックキックがローブローに。再開後、やはり陽勇が距離を詰めてワンツーで攻めた。

最終回、サードが右ストレートを伸ばす。陽勇は右ハイをブロックして前に出て左インロー、左ボディストレートを突き刺していく。頭を振ってパンチを上下に散らす陽勇が、サードをコーナーに詰めて胴回し回転蹴りを見せた。左ミドルでサードを追い詰める陽勇は、左ストレートから右フックを返す。サードの右ハイをブロックする陽勇は、詰めてパンチから距離を取る。

陽勇の右ミドルがまたもローブローに。再開後、左ストレートでサードの顔面を跳ね上げた陽勇が、左ボディストレート、左ミドルを効かせる。さらに左前蹴りを顔面に当ててサードを吹っ飛ばした陽勇が、そのままコーナーに追い詰めて試合を終えた。

裁定は陽勇がユナニマスの判定勝ち。ONE初戦を勝利で飾った陽勇は英語で「英語で挑戦しますけど難しい。相手は強かったです」と語ったあと、日本語で「自分が力み過ぎたこともあるけど、相手の反撃があった。腹が効いていたけど、相手がアクションを起こし続けていたので焦ってしまった」と感想を述べた。


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45 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF81 イリアス・エナッシ キック ブログ 小笠原瑛作 武尊 秋元皓貴 陽勇

【ONE FF81】全選手が計量&ハイドレーションをクリア。日本人4選手は前半戦=第1~第4試合に登場

【写真】武尊と対戦するタン・ジンが顔に塗っているのは“タナカ”と呼ばれるミャンマーの伝統的な化粧だ(C)ONE

明日27日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムにて開催されるONE Friday Fights 81の公式計量が行われた。
Text by Takumi Nakamura

通常よりも豪華なマッチメイクが並ぶ、通称テントポール大会となる今大会。日本からはONE2戦目となる武尊を筆頭に、元ONEキックボクシング世界バンタム級王者の秋元皓貴、ONEムエタイのベルトを目指す小笠原瑛作、ONE初参戦となる陽勇の日本人4選手が登場する。


4選手は無事に計量とハイドレーションテストをクリアし、対戦相手とのフェイスオフに参加。対戦相手がブランク・パンサーからミャンマーラウェイ出身のタン・ジンに変更となった武尊はタン・ジンと互いの前腕をかけ、睨み合った。ONEの公式リリースを通して、日本人4選手は以下の意気込みコメントを発表している。

武尊
「(対戦相手のタン・ジンは)すごく良い雰囲気を持っている選手だなと思ったし、強い男のオーラを感じたので明日は最高の試合になると思います。必ずKOで倒して勝つので応援よろしくお願いします」

秋元皓貴
「フェイスオフも終わって、相手のエナッシもすごく気合いが入っていた顔をしていたので、明日がすごい楽しみです」

小笠原瑛作
「相手も気持ちが入っていると思うので、良い試合になると思います。しっかりと来年までにONEのベルトにつなげるところ、その試合を明日見て欲しいなと思います」

陽勇
「(フェイスオフで)結構上から睨みつけられて、闘争心が湧きました。自分の攻撃をしっかり出して、相手を出させない、自分の攻撃だけ、やりたい試合をやります。明日、ONE1試合目、しっかり勝ってきます」

なお明日の大会では日本・タイでの中継スケジュールに合わせ、前半戦=第1試合~第4試合で日本人選手が戦い、後半戦=第5試合~第12試合にはタイ人選手の試合が並んでいる。

この後半戦もジャオスアヤイ・モー・クルンテープトンブリー×スリヤンレック・ポー・イェンインのONE FF激闘派対決に始まり、第6試合には元ルンピニー3階級王者のスアキム・ソー・ジョー・トンプラジンが登場。元ONEキックボクシング&ムエタイ世界ストロー級王者サムエー・ガイヤーンハーダオと欧州軽量級トップのアクラム・ハミディの第8試合に続き、第11試合には元ONEムエタイ世界バンタム級王者ノンオー・ハマがリングに立ち、大トリにはONEキックボクシング暫定世界フェザー級王者スーパーボン・シンハ・マウインとジョー・ナタウットの意外にも初対決、ムエタイルールの一戦が組まれた。日本人の試合でONE FFに興味を持ったファンの方には、是非継続して後半戦を見てもらい、ONEムエタイの現在を知っていただきたいラインナップだ。

■放送予定
9月27日(金・日本時間)
午後9時30分~U-NEXT

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
スーパーボン・シンハ・マウイン:69.67キロ
ジョー・ナタウット:69.49キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ノンオー・ハマ:65.59キロ
カムラン・ナバティ:65.77キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
ナビル・アナン:65.68キロ
ソー・リン・ウー:65.22キロ

<ムエタイ・バンタム級/3分3R>
スーブラック・トー・プラン49:65.68キロ
クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ:65.59キロ

<ムエタイ・ストロー級/3分3R>
サムエー・ガイヤーンハーダオ:56.25キロ
アクラム・ハミディ:56.06キロ

<ムエタイ・フェザー級/3分3R>
シャドウ・シンハ・マウイン:70.13キロ
モハメド・シアサラニ:69.49キロ

<ムエタイ・140ポンド契約/3分3R>
スアキム・ソー・ジョー・トンプラジン:63.41キロ
オーティス・ワグホーン:63.50キロ

<ムエタイ・133ポンド契約/3分3R>
ジャオスアヤイ・モー・クルンテープトンブリー:60.24キロ
スリヤンレック・ポー・イェンイン:60.15キロ

<キック・フライ級/3分3R>
武尊:60.96キロ
タン・ジン:61.05キロ

<キック・バンタム級/3分3R>
秋元皓貴:65.14キロ
イリアス・エナッシ:65.32キロ

<ムエタイ・132ポンド契約/3分3R>
小笠原瑛作:59.24キロ
リッティデット・ソー・ソンマイ:59.60キロ

<キック・フライ級/3分3R>
陽勇:60.69キロ
ユセフ・サード:60.87キロ

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45 K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF46 ONE FF60 ONE FF81 キック ソーンスックノーイ・FAグループ ボクシング リッティデット・ソー・ソンマイ ルンピニー 小笠原瑛作 武尊 秋元皓貴

【ONE FF81】ムエタイルール4戦目へ、小笠原瑛作「ベルトを目指せる選手だというところを見せたい」

27日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催される「ONE Friday Fights 81」にて小笠原瑛作がリッティデット・ソー・ソンマイと対戦する。
text by Takumi Nakamura

昨年8月のONE初参戦から約1年、小笠原はONE Friday Fights(ONE FF)で3試合を戦い、2勝(1KO)1敗と勝ち越している。また日本で主戦場になっているKNOCKOUTでもMMAグローブでのムエタイルールで2戦1勝1敗の成績を残しており、MMAグローブで戦うムエタイルール=ONEムエタイの先駆者と言ってもいいキャリアを積んでいる。

今回は武尊、秋元皓貴、陽勇の日本人3選手がキックルールで参戦する中、小笠原はムエタイルールで結果を残し、ONE王座への道を切り拓こうとしている。


――試合まで6日となりましたが、タイに入るのはいつですか。(取材日は9月22日)

「24日、火曜日の夜に入る予定です。ONE FF(ONE Friday Fights)は自分の試合で3回、仲間のセコンドで1回、合計4回行っているので、どういう流れで試合を迎えるかは分かっているし、試合までの調整にも慣れてきました」

――小笠原選手は昨年8月からONEに参戦していますが、大会の盛り上がりは感じていますか。

「そうですね。試合では負けてしまったんですけど、昨年末の大会(12.22ONE FF46)はテントポールと呼ばれるビッグマッチで、かなり盛り上がっているなと思いました」

――今回も昨年12月と同じテントポール大会ですが、こういった大会で試合できることはうれしいですか。

「他の時期・大会のオファーもあったんですけど、自分としては注目度の高い大会で目立って、最短距離でベルトに近づくことがベストだと思っていたので、この大会で試合が決まってうれしいですね」

――小笠原選手は昨年11月・12月と連敗していて、そこから今年4月・6月と連勝しています。連敗脱出となった4月ONE FF60でのソーンスックノーイ・FAグループ戦はプレッシャーもありましたか。

「正直、去年後半に連敗した時は、もう格闘技をやめようかなぐらい落ち込んでいました。そこから今年一発目の試合、4月のソーンスックノーイ戦は本当にプレッシャーもありました。でもそこをまた乗り越えられることが出来て、自分の中ではすごく大きな経験になったし、今は自分のために格闘技をやれているというか、今までキックボクシングやムエタイをやってきて、今が1番『この競技が楽しい!』と思ってできている時期かもしれないです」

――経験を積むという意味では3分3Rフルラウンド戦って勝ち切ったこともよかったのではないですか。

「やっぱりトップファイター同士の試合になると、倒しきるということが難しくなるんですけど、そのなかでもしっかり勝つことは大事で、倒すだけじゃなくて勝つために頭を切り替えることも必要です。そういう部分は今までの自分になかった部分で、成長できたかなと思います」

――6月のKNOCKOUT代々木大会ではONEの常連ファイターでもあるデーングリアングライ・シンマーウィンとの対戦でした。(小笠原の判定勝利)

「あの試合は4月からの継続という意味ではないですけど、 4月・6月と繋がって出来たところはすごい良かったですね。過去に自分が勝ったり負けたりしているムエタイ選手たちがONEでいい試合をしてボーナスをもらったり、チャンピオンレベルの選手と絡んでいる姿を見ると、自分の実力がどういうレベルなのかも分かりますし、6月に対戦したデーングリアングライはONEで名前がある選手でしたけど、そこと比べて自分のレベルが劣っているとは思わなかったし、そこで勝ち切れたことも自信になりました」

――また小笠原選手はONE参戦以降、MMAグローブでしか試合をしていないんですよね。

「そうなんですよね。最初は何がなんだか分からない感じMMAグローブで試合をやっていた部分もあったんですけど、試合と練習を繰り返すうちに、小さいグローブの特徴、戦い方の変化、気を付けなければいけないポイント……自分の中でしっくり来るようになりましたね」

――普段の練習でもMMAグローブがメインなのですか。

「その時々で使い分けていますね。MMAグローブは拳の負担が大きいので、例えば試合で拳を痛めてしまったら、拳を守るために通常のボクシンググローブでミット打ちをやって、対人練習で軽くMMAグローブを使って試合をイメージして…ですね」

――今回対戦するリッティデットにはどんな印象を持っていますか。

「身長は僕よりちょっと大きくて、パンチも伸びてくるし、蹴りも伸びてくる。上手い選手だけど気持ちが強いファイターなんで、打ち合って倒すこともあれば倒されることもあるみたいな。そういう強引さもあるファイターだなと思います。決して楽な相手ではないし、思っている以上に強い選手だと思っています」

――試合映像を見ても勝っても負けても面白い試合をする、いわゆるONEらしい選手だなと思いました。

「そうですよね。盛り上がるファイトをするなという感じがあります」

――ONE FFにはリッティデットクラスの選手がゴロゴロいるわけで、ここを勝ち抜いていかなければいけません。どんな試合で勝ちたいと思っていますか。

「相手の長い距離の攻撃をしっかりディフェンスして、自分がもらわないことを第一に考えて、その中で攻撃を合わせて、どこかのタイミングでいい攻撃を当てて倒せればいいなと思っています」

――例えば一か八かの打ち合いではなく、ちゃんと攻防して勝ちたいですか。

「言い方は難しいですけど、パンチをブンブン振り回して当たったらラッキーみたいな試合をしていたら、自分が目指すところにはいけないと思います。僕はもっと高いレベルの試合をして、ONEのベルトを巻くことが目標なので、そこに繋げる道筋を作るのであれば一発狙いみたいな戦い方は考えてないです」

――6月のデーングリアングライ戦の際にはKNOCKOUTの山口元気代表が「(小笠原)本人がONE王者になりたいと希望している。KNOCKOUTとしてもONEに快く送り出したい」と小笠原選手のONE王座への挑戦をバックアップする姿勢を見せていました。そこは小笠原選手にとっても大きかったのではないですか。

「そこは本当に大きいですね。僕はずっとKNOCKOUTを主戦場にしていて、KNOCKOUTを大きくしたいという気持ちを持って戦ってきました。その一方で心の片隅のどこかには、世界最強の選手たちがゴロゴロいる場所でベルトを獲りたい気持ちもあったと思います。そういう気持ちもあったなかで山口さんから『ONEのベルトを獲りに行ってこい』と背中を押していただいて、そこで自分の目標や目指すものがはっきりして、自分がやりたいことをやらせてもらっている感じがあります」

――小笠原選手も50戦以上やってきて、どこに目標を置くかを悩んでいた部分もあったかと思います。

「KNOCKOUTを大きくするという目標を作って、実際にKNOCKOUTは大きくなっているし、盛り上がってはいるんだけど、じゃあどこがゴールなのかと言われると、明確に見えない部分があるわけじゃないですか。もしかしたら武尊選手もそうだったのかなと思うことがあって、武尊選手もK-1を大きくしようと思って試合をしていて、その目標は徐々に叶っていったと思うんですけど、一格闘家としてのゴールというか、目的地が定まっていないと、どうしてもモヤモヤしてしまう部分はあると思うんです。そこで武尊選手はONEのベルトという目標があって、僕自身も今そこを目指して戦っている。やっぱりそこがはっきりしたことは本当に大きいです」

――昨年8月にONEに初参戦&MMAグローブの試合に初挑戦した時はここまで広がるとは思っていなかったですよね。

「本当にそうですね。去年連敗した時に辞めなくて良かったなと思います」

――ONEに参戦する選手も増えていますが、ムエタイルールでは小笠原選手が第一人者と言ってもいい位置にいると思います。

「ONE FFは毎週大会があって、日本人選手が出るチャンスも増えていますけど、ONEのスタッフはすごく格闘技のことを知っていて、僕のことも評価してくれているんだなと思います。僕はずっとタイ人と試合が組まれていて、タイ以外の外国人選手を当てられるのとは意味合いが違うと思っているし、求められているものも違うと思っています。これからもしっかりベルトに向かって、確実に勝ち続けていくことが大事かなと思います。自分がONEでベルトを目指せる選手だというところを見せていきたいです」

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45 DREAM K-1 MMA MMAPLANET o ONE ONE FF81 イリアス・エナッシ ウェイ・ルイ キック ボクシング ルンピニー 小笠原瑛作 武尊 秋元皓貴

【ONE FF81】約2年半ぶりの勝利へ。秋元皓貴「今回は泥臭く、エナッシにいい動きをさせない」

【写真】元キックボクシング王者対決を制して、連敗脱出を目指す秋元(C)TAKUMI NAKAMURA

9月27日(金・現地時間)タイはバンコクのルンピニースタジアムで開催される「ONE Friday Fights 81」にて秋元皓貴がイリアス・エナッシと対戦する。
text by Takumi Nakamura

Evolve MMAプロ部門の事実上の解散により、日本に活動拠点を移し、POWER OF DREAMで練習を続けている秋元。その初陣となった5.4ONE Fight Night22でのウェイ・ルイ戦はウェイ・ルイのアウトボクシングにポイントが入る形で敗北を喫したが、自身のパフォーマンスには手応えを感じた。

練習環境を変えて挑む2戦目の元ONEキックボクシング世界王者エナッシで、豪華対戦カードが並ぶ今大会のなかでも注目のマッチアップとなった。この一戦に向けて秋元は「エナッシが嫌なことをやって、エナッシの良さを消す」と2022年3月以来となる勝利への執念を口にした。


――前回5月のウェイ・ルイ戦は判定負けという結果でしたが、秋元選手が勝ったという声も多かった試合です。秋元選手も試合後に色んな想いがあったと思いますが、あの試合を振り返ってもらえますか。

「やっぱり自分の中では、もっともっとできたという気持ちはあるんですけど、しっかり仕事はできたのかなというか。自分がやることはできたと思っていたので、結果として判定で向こうに上がってしまったっていうのはすごく残念でした」

――試合後に判定や再戦についてSNSでも発言されていましたが、実際にONEのスタッフと話をする機会はあったのですか。

「ONEのスタッフを通じて、ONEに対して判定に対する抗議だったり、どうにかなりませんかという話はしました。どちらかと言うとリマッチに関してですね。正直、判定結果が変わるのは難しいと思っていたので、リマッチできないかということだったり、そうした動きをした方がいいのかなと思って、普段はやらないことなのですが、少しだけやりました」

――ご自身のパフォーマンスという部分ではどんな手応えがありましたか。

「POWER OF DREAM(POD)にきて最初の試合ということもあって、本当に一から作り直した部分もありました。それが一発目にしてはできたのかなとは思うし、出来としてはそんなに悪くはなかったと思います。ただもっともっと改善点だったり、やれることがあったかなと感じています」

――PODで練習→試合をやってみて、ご自身の中でのファイトスタイルの変化やどういった部分でレベルアップしたと感じていますか。

「本当に色々あるんですけど、また今回は前回とは違うスタイルで今はトレーニングしていますし、練習する相手によって色々と変えながら。PODに行ったから、PODのスタイルのなかで僕のスタイルを確立するというよりは、色んなことをやりながら、目の前の相手に対して何が一番いいのか?をやっていければなと思っています。そのうえでPODはパンチが強いジムなので、パンチ力は純粋にかなり上がったと思います」

――色んな選択肢があった中でPODを拠点にしようと決めたのは、学ぶものが多かったり、ここで強くなれるという実感があったからですか。

「そうですね。ここでならもう1回やれるんじゃないかと思ったのが、PODを選んだ理由です」

――秋元選手から見てPODの古川誠一会長の指導にはどんな特徴的があると思いますか。

「古川会長は格闘技だけでなく、色んな競技・スポーツのコーチやトレーナーの経験があって、格闘技でも相撲を教えられていたり、すごく頭が柔軟だなと思います。キックボクサーだからこうじゃなきゃいけないとか、そういう固定観念みたいなものが全然ないというか。そういう姿勢に学ぶことも多いですし、いろんな競技・スポーツのいいところを総取りするというか、そういったところが魅力だと思います」

――練習中に古川会長と話すことも多いのですか。

「もちろん自分から聞くこともしますが、どちらかというと僕の練習だったりマスだったり、スパーリングだったりを見て、こういう動きをしていこうよとか、そういうアドバイスをいただくことが多いです」

――今大会では元ONEキックボクシング世界フライ級王者のエナッシと対戦することになりました。エナッシにはどんな印象を持っていますか。

「印象はシンプルに”強い”というのがありますね。あとはスピードが速くて、手足の使い方が上手い。そういった小さな技術ももちろんありますし、階級上げてきてパワーがかなりついているだろうなと思います」

――お互いに穴が少ないタイプだと思うので、どう攻略するかを双方練っていると思います。秋元選手はかなり戦略やプランを作っていますか。

「かなりそこは作っています。自分の中では倒せる技や、タイミングが合えば倒せるだろうなっていうところが何カ所かあるので、そういったところをしっかりと狙って。あとは逆に自分がもらわないように意識してやりたいなと思います」

――以前インタビューさせてもらったときに、秋元選手はOFGのムエタイではなく、グローブでのキックボクシングルールにこだわりやプライドを持っていると感じました。エナッシとはハイレベルなキックボクシングの試合を見せられそうですか。

「そうですね。ただ自分がいい動きをすれば、相手も絶対いい動きをしてくるので、いかにそうさせないかというところを意識しています。今回は泥臭くというか、エナッシの嫌なこと嫌なことをどんどんやっていきたいです」

――今回はそれだけ勝つこと、結果を出すことにこだわっていますか。

「はい。エナッシにとって嫌なことをしていくことで、エナッシにフラストレーションが溜まって、動きが大雑把になると思うので、そういったところを狙っていきたいと思っています。今回はエナッシのいいところを消せるように頑張りたいです」

――いい意味でかみ合わせない、と。

「そうですね」

――そして今大会はONE Friday Fightsシリーズの中でもテントポール大会と呼ばれる通常よりも豪華なマッチメイクが並ぶ大会です。この日は日本はもちろん、タイでも大きく盛り上がりそうな興行ですよね。

「チケットもすぐ完売したみたいですし、かなり会場も盛り上がると思います」

――日本人からも秋元選手以外に武尊選手、小笠原瑛作選手と合計3選手が出場します。(※取材後に陽勇の参戦が決定)そういった形でONEでも日本人選手が増えています。秋元選手の中では仲間でもあり、いい意味で切磋琢磨するライバルという気持ちもありますか。

「そうですね。最終的には個人競技なんで、言い方は難しいですが、完全な仲間ではないと思うんですよ。おそらくないとは思いますが、もし武尊選手が階級を上げることになれば試合をする可能性もあるわけで、そういうことになれば、もちろん僕は戦いますし、僕が階級を上げる・下げることになったら、その階級の選手とは誰とでも戦う可能性があると思います。もちろん同じイベントに出るという意味で応援はしていますけど、もしかしたらいつか戦わなきゃいけないかもしれないというのは常に頭に入れています」

――日本でも多くの人がこの大会を見ると思うのですが、そういった中で秋元選手は自分のどんな姿を見せたいと思ってますか。

「ずっとONEを見てきた日本のファンの方ももちろんいると思いますし、もともと武尊選手やK-1を見ていてONEはあまり見ていないという方、小笠原選手やKNOCKOUTは見ていたけどONEは見てないという方もいると思います。今回のONEはどの試合もレベルが高いですし、エナッシも相当強いんで、かなりレベルの高い試合を見せられると思っています。その中で自分がいかに目立てるかが重要だと思っています」

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【ONE FF81】武尊が9.27ルンピニーで約8カ月ぶりの復帰戦!対戦相手も近日中に発表

【写真】武尊の復帰戦の舞台はルンピニースタジアム。武尊の対戦相手はもちろん、その他の出場選手やマッチメイクも気になるところだ(C)MMAPLANET

24日(水)ONE Championshipからのプレースリリースにて、武尊が9月27日(金)にタイ・ルンピニースタジアムで開催される「ONE Friday Fights 81」に出場することが発表された。
Text by Takumi Nakamura

元K-1 3階級王者として、今年1月からONEに戦いの場を移した武尊。ONEデビュー戦となった日本大会では、ONEキックボクシング世界フライ級選手権試合で王者スーパーレック・キアトモー9と対戦し、5Rに及ぶ死闘を演じたものの、判定負けを喫してベルトには手が届かなかった。この試合で武尊はスーパーレックの右ローを受けた左太ももの筋断裂・左膝の骨折などの怪我を負い、しばらく試合から遠ざかることとなったが、毎週金曜日にルンピニースタジアムで開催されているONE Friday Fightsで復帰することが決まった。


基本的にタイ在住のファイターを中心にキャリアを積む場として定期開催されているONE Friday Fightsだが、数カ月おきにONEのナンバーリーズと遜色ないスペシャル版とも言える大会が開催されている。

この半年を振り返っても昨年12月の「ONE Friday Fights 46」は3大タイトルマッチ(タワンチャイ×スーパーボン、ジョセフ・ラシリ×プラジャンチャイ、ペッティージャー×アニッサ・メクセン)、4月の「ONE Friday Fights 58」はスーパーボン×マラット・グレゴリアンのキックボクシング世界フェザー級暫定王座決定戦、6月の「ONE Friday Fights 68」はプラジャンチャイ×ジョナサン・ディベラのキックボクシング世界ストロー級王座決定戦とスーパーレックのムエタイ戦が組まれている。

今大会も武尊の約8カ月ぶりの復帰戦ということで、通常のONE Friday Fightsとは異なる、前述したスペシャル版のラインナップになる可能性もある。それと同時に、このタイミングで武尊のONE Fridy Fights出場の正式決定は、噂されていた日本大会の秋口の開催は事実上なくなったと捉えて良いだろう。

いずれにせよ9月に武尊の復帰戦が行われるイベントの開催は決定。近日中に記者会見が行われ、そこで武尊の対戦相手が発表されることもアナウンスされている。武尊の対戦相手はもちろん、他の出場選手やマッチメイクの発表にも注目したい。

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