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45 MMA MMAPLANET NEXUS NEXUS36 o 岸野JUSTICE紘樹 横山武司

【Nexus36】フェザー×ライトの王者対決は、横山が岸野を三角で絞め落としてベルト防衛に成功

【写真】防衛成功の横山は網膜剥離からの復帰で、家族と仲間たちへ感謝を伝えた(C)MMAPLANET

<NEXUSフェザー級選手権試合/5分3R>
横山武司(日本)
Def.1R1分15秒 by 三角絞め
岸野JUSTICE紘樹(日本)

ともにサウスポー。横山が右ローを見せると、岸野もフェイントをかけていく。横山が右ミドルを当て、岸野にケージを背負わせる。右ハイからニータップで組んだ横山は、引き込んで三角絞めへ。少しズレたかに見えたが、横山が再度セットアップ。岸野の左腕を巻き込んでいたが、極めきれないとみるや左腕を外に払い、右腕を絞り上げて絞め落とした。


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45 MMA MMAPLANET NEXUS NEXUS36 o RIZIN 小倉卓也 河村泰博

【Nexus36】小倉を術中にはめたか。テイクダウンさせて三角を極めた河村がバンタム級王座を防衛

【写真】小倉がテイクダウンした瞬間、河村は手首を抑えてカウンターで極める準備をしていた(C)MMAPLANET

<NEXUSバンタム級選手権試合/5分3R>
河村泰博(日本)
Def.1R1分29秒 by 三角絞め
小倉卓也(日本)

ガードを固めた小倉が右ローを見せる。河村は右ストレートから左ジャブを突く。ケージを背負わせた小倉が左ミドルから組んだ。ボディロックからグラウンドに持ち込んだ小倉に対し、左手首を抑えている河村。小倉がパスを仕掛けると、三角絞めをセットアップし、タップを奪った。

3度目の王座防衛に成功した河村は「俺一人だけレベルが違わないですか? もう1回RIZINに喧嘩を売りに行くので、よろしくお願いします」と語った。


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45 MMA MMAPLANET NEXUS NEXUS36 o マシン 佐藤龍汰朗 将斗 瓜田幸造

【Nexus36】右2発で瓜田をマットに沈めた佐藤が決勝進出。マシンをKOした将斗と初代ミドル級王座を争う

【写真】将斗と佐藤はともにKO勝ちで決勝へ(C)MMAPLANET

<ミドル級王座決定T準決勝/5分2R+Ex>
佐藤龍汰朗(日本)
Def.1R1分10秒 by KO
瓜田幸造(日本)

サウスポーの佐藤がプレスをかけていく。ガードを下げてサークリングする瓜田は、蹴りで距離を取る。ワンツーから佐藤にケージを背負わせた。オーソドックスにスイッチした佐藤の右カーフが当たる。インサイドから右ストレートを効かせた佐藤は、さらに右を決めて瓜田を沈めた。

もう一つの準決勝戦は2Rに将斗がマシンを右ストレートを効かせてからのラッシュでストップ。11月28日に後楽園ホールで行われるNEXUS初代ミドル級王座決定トーナメント決勝は、佐藤と将斗とで争われることとなった。


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45 DEEP DREAM MMA MMAPLANET NEXUS NEXUS36 o TOP FC YouTube ジェイク・ウィルキンス チャンネル 山本空良 岸野JUSTICE紘樹 村井和道 桜井隆多 横山武司

【NEXUS36】横山武司に挑戦、岸野JUSTICE紘樹「格闘技は、社会との接点を持ち続ける唯一の場所」

【写真】それぞれの格闘技、格闘家としての生活。素敵な格闘技観だ (C)SHOJIRO KAMEIKE

25日(日)、東京都港区のニューピアホールで行われNEXUS36にて、ライト級王者の岸野JUSTICE紘樹が横山武司の持つ同フェザー級王座に挑戦する。
Text by Shojiro Kameike

昨年8月にジェイク・ウィルキンスとの王座決定戦を制し、ライト級のベルトを獲得した岸野は今年2月の村井和道戦=フェザー級次期挑戦者決定戦で勝利し、今回のフェザー級王座挑戦に至っている。

岸野のプロデビューは2012年6月、もうMMAキャリアは12年となっている。デビューしてから2014年11月まで勝ち星がなかった岸野が、いかにネクサスのライト級王座まで辿り着いたのか。さらに今回フェザー級のベルトに挑む理由とは――。


ずっと辞めたいと思っているんですよ。それが目標で

――MMAPLANETでは初のインタビューとなります。岸野選手は2012年7月プロデビューで今年30歳になります。ということは高校生の時にプロデビューしたのですか。

「ジムの扉を開いたのが15歳、高校1年生でした。プロデビューが18歳の時なので、ギリギリ高校3年の冬だったかなと思います。当時は水戸に住んでいて、桜井隆多さんのR-BLOODでお世話になっていたんです。その時は梅田恒介さんに面倒を見てもらっていて、『ジャスティス』というリングネームも梅田さんが漫画のキャラクターから付けてくれました」

――なぜ15歳の時にMMAを始めようと思ったのでしょうか。

「中学の時は柔道とレスリングをやっていました。それまでは特にスポーツに興味があったわけではなく、小学生の時は学校から帰ってきて、ポテトチップスを食べてテレビゲームをして1日を終える生活でした」

――アクティブとは言えなかったのですね。(笑)。

「ハイ。でもウチの中学校は皆が部活に入るような感じで、父親からは『紘樹はモヤシみたいな体格だし、運動部に入っておけ』と言われました。僕は球技ができなくて、柔道のほうが良いかなぁと思ったんです。ただ柔道もレスリングも結果はふるわず、納得がいかなかったというか……。『この試合は勝っていたんじゃないか』、『ここで勝っていたら高校の推薦も決まったんじゃないか』と思ったり、やりきった感がありませんでした。

進学した高校には柔道部がなく、他にやりたい部活もなかったので、格闘技のジムに入りました。そこでプロ選手になり、ライト級のチャンピオンになろうと」

――ジムに入会した時に、チャンピオンになる階級も決めていたのですか。

「当時はDREAMのライト級GPを観ていて、自分も体重が同じくらいだし、ライト級でチャンピオンになりたいと思ったんです」

――プロデビュー後、1分けを挟んで5連敗。初勝利は2014年11月と苦しい時期が続きました。

「苦しい時期でしたね。当時はいろんなMMA大会が始まって、セミプロみたいな選手へのオファーが増えた時期でもあったんです。そこでうまくプロデビューできたような感じですね。しっかりアマチュアで経験を積んだわけでもないので、最初の頃は戦績もふるわない時期が長く続きました」

――序盤でMMAを続けることを諦めてもおかしくないレコードだったと思います。

「MMAを辞めようとは思わなかったです。ただ『すぐに勝てる世界ではないんだなぁ』と――誤算やナメていた部分があったのは事実です。体も出来ていなくて、怪我もありましたし。怪我のために辞めようと考えることもありましたけど、勝てないから辞めようとは思わなかったですね。柔道とレスリングをやっていた頃と同じですけど、MMAでも『この試合は勝っていただろう。ここで勝っていたら流れも変わったんじゃないか』と思う試合があったりして」

――同じように自分の中で納得がいっていない。だから辞めるわけにはいかないという気持ちもあったのですか。

「はい。高校卒業後、専門学校に進んで社会人になる時に一度、区切りをつけようとは思いました。2014年11月のTTF Challenge03で勝って『もういいかな』と思っていたんですけど、ネクサスの山田さんにお願いして、また試合に出るようになりました。上京してからはトイカツ道場に入って、今に至ります」

――その後、2016年から徐々に勝ち星が増えていきます。岸野選手の中で何か大きな変化があったのでしょうか。

「……何もないですね(苦笑)。ちょっと時間の背景が戻ってしまいますけど、専門学校を留年して、もう1年あるからMMAをやろうかと思っていた時期です」

――ということは、社会人になったらMMAを辞めようと……。

「思っていないですよ。逆です」

――えっ!? 逆ということは、就職したくなかったということでしょうか。

「専業格闘家を目指していたので、就職したくなかったです(笑)。勝てるようになったのは――デビュー当時に黒星から引き分けるところまで持っていくことができて、ちょっと実力を出せるようになってきたかなと思っていたんですよ。どう戦えば評価されるのか、それが分かるまで10試合ぐらい掛かって。

基本的にはずっと同じことをやっています。負けていたら何か変えようとする選手が多いと思いますけど、僕の場合は逆にどんどんシンプルになって、今はほとんどスパーリングしかしていません」

――なるほど。そこからDEEP、韓国TOP FC、そしてZSTに出場します。この頃も「ライト級チャンピオンになる」という目標は同じですか。

「その時は、さすがにそうは思っていなかったですかね。そうですね……うん」

――では「ライト級王者になることは難しい」と思った当時のモチベーションは何だったのでしょうか。

「何でしょうね……ずっと辞めたいと思っているんですよ。それが目標で」

――辞めることが目標、とは?

「柔道とレスリングを始めた頃は、しぶしぶ続けていたような感じでした。でも自分が格闘技をやっていなかったら、どうなっていたのか。きっと学校でも端っこのほうにいて、それほど勉強も頑張っていなかったし、どうもなっていなかったと思います。

就職するタイミングでも――口下手で、人とのコミュニケーションも苦手でした。人と関わるのも好きではなかったので、できるだけ人と関わらないような仕事を見つけて……。でもそうして過ごしていると、人と成長する機会も失っていたと思います」

――……。

「僕にとって格闘技は、社会との接点を持ち続ける唯一の場所なんです。だから格闘技は続けたい。そうではなく社会人として一生懸命、仕事をして家庭を持って、自分も周囲も幸せだっていう状態が一番あるべき姿だとは思っています。実際に就職もして、結婚していた時期もありました。だから『もう格闘技はいいんじゃないか』と思う時もありました。

だけど試合に負けた時とかに『この試合だけは勝っておきたかったな』と思ったり。TOP FCに出て何もできずに負けた時も『もう少し頑張って勝って終わりにしたい』とか。『燃え尽きたい』という気持ちで続けている-——続けてしまっているというか」

僕は、ネクサスでキャリアを終えようと思っています。

――ネクサスで目標であったライト級のベルトを巻いた時に、燃え尽きることはできなかったのですか。

「ベルトを獲得して辞めようとは思いました。でもベルトを巻いた人間として、ちゃんと負けてベルトを奪われるまで続けるのが格闘技界のルールじゃないかと思ったんです。自分がベルトを獲って辞めるというのは、自分勝手なことじゃないのかなって」

――……。試合内容も大きく変わってきていると思います。過去の試合では左右のステップからテイクダウンを奪いに行っていたのに対し、ウィルキンス戦と続く村井和道戦は前後のステップも加わっていました。それは打撃のディフェンスが向上したからではないか、と。上半身が突っ立ってアゴが上がりがちだった点も修正されています。

「そこは大きく変わりました。一度KOされて30秒~1分ぐらい意識が戻らなかったことがあるんです。『もう打ち合うのは得策じゃない』と打ち合わないスタイルにシフトしていって、今はスタンドのディフェンスに注力しています。もともと打撃は下手で怖かったけど、今は打撃でも勝負できるぐらいになってきました。特にディフェンスは自信があります」

――ウィルキンス戦では岸野選手も打たれているように見えて、ダメージは少なかったからこそダウン後にフィニッシュできたのでしょうか。

「はい。昔はパーリングやヘッドスリップを使っていましたけど、最近はブロッキングで防げる自信もあります。ブロッキングが一番動きは小さく、遠い距離と近い距離どちらも同じようにディフェンスできるようになったから、戦略の幅が増えました。それが距離の詰め方にも繋がっていると思います」

『横山選手のことをどう思うか』と訊かれても、『どうも思っていない』としか答えられない

――結果、ライト級のベルトを巻くことができました。それが今回、フェザー級に挑むというのは……。

「まず僕は、ネクサスでキャリアを終えようと思っています。ライト級のベルトを獲った時、もっと大きな舞台に行くという考えはありませんでした。まぁ、オファーもなかったんですけど(苦笑)。もともと僕にとってはベルトを獲って他の団体で戦うことよりも、防衛戦のほうがネクサスでやるべき仕事だと思っています。

ただ、僕が防衛戦をやりたくても、今はライト級に挑戦者がいない。そこでどうするか――実は2年ぐらい前から適正階級はフェザー級なんだろうと思っていたので、フェザー級に挑戦してみようかなと。やっぱり二階級制覇って夢があるじゃないですか」

――はい。

「もう一つ、山本空良選手がフェザー級王者になった時のトーナメントに、ライト級から転向して出ようかと悩んでいたんですよ。結局、出ることは叶わなかったけど『あの時もしかしたら自分が優勝できたんじゃないか』と思うこともあって。だから今回のフェザー級挑戦は、あの時に獲りに行かなかったものを獲りに行くという感じなんです」

――柔道&レスリオング時代から『やり残したこと』を追いかけ続けるのも格闘技人生だと思います。そしてライト級のベルトを獲得すると、次はフェザー級への想いがつのる。心の中では、ずっと格闘技を続けたいのではないですか。

「いやぁ、その言葉は聞きたくなかったです(笑)」

――アハハハ!

「僕は今でも辞めたいですよ(笑)。でも続けていくうちに、新しいことができるようになって、新しい目標ができて――それが嬉しいと思うこともあるんです。ただ、自分の中では『当時は手に入れられなかったものを得たい』と考えているだけであって。一通り欲しいものを揃えたら辞めると思います」

――一通りとは?

「フェザー級のベルトを巻いたら、最終的にストロー級まで獲って5階級制覇——というのはどうですか。階級を上げていくのではなく、落としていくという(笑)。たくさんベルトを巻けるからライト級でスタートしたんだなと勝手に考えています」

――勝手に(笑)。次に対戦する横山選手の印象を教えてください。

「ファイターとしては、スパッとしているところですかね。僕はいろいろ思い返して、ゴネゴネして『やるの? やらないの?』『……やります』みたいな感じで生きているわけですよ。でも横山選手はその場その場で判断していそうな感じですよね」

――横山選手の試合を視ていると、そうかもしれません。グラウンドでも一つの動きに執着しすぎることなく、切り替えが速い。

「そういうところは、自分と違って幅があって素敵だなぁと思います。でもそう聞かれると難しいんですよね。『横山選手のことをどう思うか』と訊かれても、『どうも思っていない』としか答えられないんです。自分にとってはフェザー級のベルトを獲る――その相手が横山選手だったというだけで。これは通過点であり、終着点ではないので。

僕としては試合に関して自分を持ち上げたり、相手を貶めるような発言はしません。別にこの試合が、世界最高峰の技術を見せるものだとも思っていませんし。だけどネクサスの中でライト級とフェザー級の王者が戦う。罵り合いを必要とせず、楽しんでもらえる試合になったら嬉しいです」

■視聴方法(予定)
8月25日(日)
午後12時30分~Fighting NEXUS公式YouTubeチャンネル

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【NEXUS36】小倉卓也を相手にバンタム級王座防衛戦、河村康博「自分が戦うところを盛り上げていけば」

【写真】戦い続けているとリベンジする場所も、相手も多くなる。どのリベンジを選択していくのかも注目 (C)TAKUMI NAKAMURA

25日(日)、東京都港区のニューピアホールで行われるFighting NEXUS36にて、バンタム級王者の河村康博が小倉卓也と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

NEXUS王者としてRIZINに参戦し、昨年はパンクラスで透暉鷹の持つフェザー級キング・オブ・パンクラスにも挑戦した河村。NEXUSを主戦場に様々な団体で戦う王者が、約1年半ぶりにNEXUSに帰還して3度目の防衛戦に臨む。透暉鷹戦の前には「NEXUSとパンクラスの懸け橋になりたい」と語っていた河村が、NEXUSとして初進出となるニューピアホール大会で戦うことの意味、そして自由度の高いNEXUS王者としての展望を語った。


──昨年12月の透暉鷹戦以来、今年初ファイトがNEXUSの防衛戦となりました。試合間隔が空いたのは何か理由があったのですか。

「特に理由はないんですけど、NEXUSで防衛戦をやることが、だいぶ前から決まっていたんですね。だから次の試合はNEXUSでやるつもりでいて、その大会が8月になったという感じですね。だから怪我していたとか、そういう理由ではないです」

──前回の透暉鷹戦を振り返っていただいて、ご自身ではどんな試合だったと思っていますか。

「変に5分5Rを意識しすぎたのと、なんか試合中にいろいろ考えすぎてしまったところがありました。もちろん透暉鷹選手もめちゃくちゃ強かったですし、一瞬で極められて完全に負けだなとは思っているんですけど、ちょっと1R終盤に(体力を)温存しようとか、そういうことを考えちゃったりして、その隙を突かれたなと思っています」

──頭のどこかでフルラウンドまで戦うことがよぎってしまったと。

「はい。5分5Rはやったことがなかったですし、練習でも5分3Rとか4Rぐらいはやっていたんですけど、5分5Rフルに同じ選手と練習するというのは、あまりやってなかったことも敗因の1つだったなと思います。そういう部分でも不安があって、そこで5分5Rを意識しすぎちゃったなと思っています」

──1Rにはシザーズチョークや足関節のチャンスもあったと思うんですけど、あれは先のことを考えてフルパワーで行けなかったのか。それとも透暉鷹選手の対処が上手かったのか。ご自身の手応えとしてはどうでしたか。

「まず自分の選択ミスがあったと思います。あとは向こうの対処が良かったというのもあって、フルで極めに行きすぎちゃうと凌がれた時にダメだなと思って、それで行けなかったところもあります。今思えばフルで行っておけば良かったなとかっていうのもありますし、そういう部分で5分5Rというのが効いていたのかなと思っています」

──5分5Rは序盤にチャンスが来ると、そこでどのくらい出力していいかどうかの判断が難しいですよね。透暉鷹戦の経験も踏まえて、この期間はどういうことを意識して練習されてきましたか。

「結果は一本負けでしたけど、自分の中ではものすごく差があるとは感じなかったので、自分がやってきたことが間違っているとは思わなかったです。なので練習そのものは今までと変わらず、だいぶ前からなんですけど重点的に打撃をやっていて、それを今も引き続きやっている状況ですね」

──透暉鷹戦の前のインタビューでも話されていましたが、自分の戦い方の幅を広げるための練習ですか。

「そうですね。幅を広げたいというのと、あと自分には倒せる打撃がなくて、そうなるとスタンドで相手に恐怖心を与えられないんですよね。なので、そこを克服したいと思っています。判定で勝つ、寝技を活かすためにはレスリングをやるべきだと思うんですけど、僕にはフィニッシュして勝ちたいという気持ちがあるので、そうなると打撃を磨く方がいいのかなと思っています」

──今回は小倉選手との試合が決まりましたが、改めて小倉選手の印象はいかがですか。

「何でもできる選手だなというのと、みんなが思っている以上にグラップラーという認識を持っていますね」

――自分と噛み合う・噛み合わないはどう予想していますか。

「試合を見ていると、打撃に関しては結構待ちのスタイルだと思うんですよ。で、相手が攻めてきたところでミスを誘って、バックを取ってバックチョークを極めるのが上手いんで、自分から行き過ぎるのもダメなのかなとか。そうなってくると自分の良さで勝負できないし、いろんな駆け引きをしないといけないし……正直、噛み合わないんじゃないかなと思います(苦笑)」

──小倉選手もキャリアがあるので、そういった意味では勝つための戦術を選択する選手かもしれません。

「やっぱりキャリアがあるので、経験値を活かして行くところで一気に行くみたいな力があるんじゃないかなと思っていますね。ただ今回はしっかり寝技で一本獲りたいと思います」

──今大会はNEXUSとして初のニューピアホール大会ですが、そういった大会に出ることをどう捉えていますか。

「NEXUSでこういうでかい大会があるなら、僕が出ないとダメでしょうという気持ちもあるし、タイトルマッチ&ダブルメインという形でやるのは、ある意味当然だと思っています。それと同時にこういう大会を自分の力で盛り上げないといけないという気持もが強いですね。試合内容もそうですけど、他の選手とは差をつけたいです」

──河村選手はRIZINにも出て、パンクラスでもタイトルマッチを戦っていて、どんなことが経験になりましたか。

「ああいう大舞台を経験して、緊張しなくなったとかはありますね。あとは気持ちの持ちようですけど、戦ってきた相手も他の人たちとレベルが違うと思っているんで、そういった意味では自信にもなっています。とはいえ、RIZINでもパンクラスのタイトルマッチでも負けていて、そこにリベンジしたい気持ちもあるので、NEXUSでの戦いは絶対に落とせないし、ベルトは防衛し続けないといけないと思っています」

──今回は同じRIZIN経験者の横山武司選手も出ます。大舞台を経験した選手がNEXUSに戻ってくるという形で、NEXUSそのものを盛り上げたいという気持ちはありますか。

「もちろんありますね。やっぱり横山選手は注目度が高いと思いますし、その次ぐらいに僕かなと思っているんですけど、それで僕ら目的でNEXUSを見に来てくれて、他の試合を見た時に『意外とNEXUS面白いじゃん!』と思ってもらえたら嬉しいです。今回のNEXUSはすごくいいカードが揃っているし、選手にとっていいアピールの場にもなると思っていて、僕らがそのきっかけになるべきなんじゃないかなと思っています。そういう意味では凄くいい大会だと思いますし、僕らが出る意味もあるのかなと思っています」

──まさに今NEXUSに出ている選手たちからすると河村選手や横山選手の活躍は目標であり、刺激になりますよね。そういう中で河村選手は一ファイターとして、今後どういったキャリアを積んでいきたいですか。

「いろんなところで言ってますけど、最終的にはRIZINにはリベンジしたいという気持ちが一番強いです。それが1つと、あとは僕がNEXUSから急にパンクラスに再登場してタイトルマッチまでいって、いい感じのアクセントになったと思っているんですね。結果は出せなかったですが、自分ではその団体を盛り上げるという仕事ができたと思っています。NEXUSはチャンピオンでも色んな団体に出てもいいというスタンスなので、パンクラスはもちろん、パンクラス以外の団体にも出て、その団体の強い選手とやるのも面白いんじゃないかなと思いますね」

──いい意味でNEXUSでチャンピオンでいることは自由度が高い、と。

「そうなんですよ。好き勝手にという言い方は変ですけど、僕は自由にやらせてもらっていて、そこは凄く非常にやりやすいなと思っています。なので、あまりバンタム級が盛り上がってないと思っている団体さんからオファーをいただけたら、そこを盛り上げる自信は結構あります。そうやって自分が戦うところを盛り上げていけば、僕もまたもう一回RIZINに出るチャンスに繋がると思うんで、いい感じで行けるんじゃないかなと思います」

■視聴方法(予定)
8月25日(日)
午後12時30分~Fighting NEXUS公式YouTubeチャンネル

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