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【NEXUS32】引退試合でPFCバンタム級チャンプ小倉卓也に挑戦、渡部修斗─01─「今が一番良い自分を」

【写真】「ファイターとして彼女の目標でありたかった」──今では修斗夫人、青野ひかると (C)SHOJIRO KAMEIKE

20日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるNEXUS32で、渡部修斗が小倉卓也の持つPFCバンタム級王座に挑む。
Text by Shojiro Kameike

今年4月にネクサスを通じて渡部は、8月にMMAを引退すると発表した。その引退試合として、なぜネクサスでPFCのタイトルマッチを行うことになったかは後編で語ってもらうとして、まずは渡部が引退を決意した理由を訊いた。その理由には、ファイター渡部修斗が詰まっていた。


――8月20日に引退試合を迎える渡辺修斗選手です。今年4月にNEXUSを通じて引退することを発表した時は驚きました。このタイミングで引退する理由を教えてください。

「自分の中では、急に引退を考えたわけではないんです。ここ何年もの間、『自分が一番良い時期に辞めたい』というのは、いろんなメディアでお話させていただきました。じゃあ自分の一番良い時期って、いつなのか。そこで今後を考えた時に――正直なところ、自分にとって良い未来が思い描けなかったんですよ」

――引退を考え始めたのは、いつ頃だったのでしょうか。

「2020年ですね。2018年にネクサスのバンタム級トーナメントで優勝し、ベルトを巻きました。2020年に初めてRIZINに出て負けた(2020年8月、井上直樹にRNCで一本負け)あとは、ずっと『この試合が最後かな』というつもりで戦ってきていたんです。コロナ禍で大会開催数が少なくなったこともあって」

――それはネクサスのベルトを巻きRIZINに出場したことで、やり切った気持ちがあったのですか。あるいはファイターとしての限界を感じたのか……。

「やり切ったという気持ちのほうが強いですね。もう叶えたい夢がなくなったといいますか」

――叶えたかった夢とは何だったのでしょうか。

「もともと僕は30歳までにベルトを獲って引退するという夢があって。その夢はずっと変わらず、まず29歳の時にネクサスのベルトを巻くことで一つ達成しました。ただ、ベルトを獲って終わりではなかったです。ベルトを持っていることで、他の道も開けてきました。当時すでに妻の青野ひかると出会っていて、自分自身がファイターとして彼女の目標でもありたかった。

だから試合をし続けたいと思ってRIZINに出たんですよ。自分の中では、そこでやり切ったというか。協力してくださった皆さんのおかげで、本当に良い格闘技人生を歩ませていただきました」

――なるほど。2021年以降もRIZIN、DEEP、そしてネクサスで試合を行っています。その時点では誰と対戦したい、どこの舞台で戦いたい等、新しくMMAで叶えたい夢を持つことはできなかったのですか。

「RIZINに出場して以降は、RIZINでしか対戦できない強いファイターと試合がしたいと思っていました。実際、当時の修斗ランカーだった田丸匠選手、朝倉海選手と試合できたりとか。だからといって、RIZINで昇り詰めていきたいという気持ちがメチャクチャ強かったというわけではなく――それこそコロナ禍になる前は海外で試合をしてみたかったです」

――海外というのは、どの舞台を指すのでしょうか。

「コロナ禍の前はONE出場を目指していたんですよ。いきなりONE本戦でなくても、当時はONE Warrior Seriesがあったじゃないですか。ネクサスの山田峻平代表に『ONE WSに出られませんか』と相談していたこともありました。そうこうしているうちにコロナ禍が起こってしまい……。

最近でいえば豪州や、韓国などアジアで戦える場所がないかと考えていました。『海外で試合をしたい』という気持ちは、ずっと変わらなくて。渡航制限も緩和されてきたあたりから、自分でツテを見つけて海外の団体と話をしていたんです。でも、うまくいきませんでした」

――「自分にとって良い未来が思い描けなかった」とは、海外プロモーションとの交渉がまとまらなかったことも大きいのですね。

「はい。そこで目標がなくなってしまいましたね」

――なぜそこまで海外で戦いたかったのですか。

「レスリングをやっていた頃から、日本を代表して海外で試合をすることが憧れでした。レスリングで実績を残せなかった自分にとって、レスリング仲間が日本代表として海外で試合している姿がカッコ良かったんですよね。その気持ちはMMAを始めてからも変わりませんでした。

もちろんMMAでも自分の実績からいえば、『日本を代表して戦う』とは言えません。それでもアジアとか他の国で戦ってみたいという気持ちがあって。どうしても日本国内の試合だと、周りは知っている人ばかりじゃないですか。何も知らないところで戦ってみたかったです。僕ってイメージ的に、そういうタイプではないと思われていますよね」

――いえ、決してそんなことは……。

「いいんです。実際に『そんなことを考えるタイプだとは思わなかった』と言われているので(笑)」

――正直に言えば、目立ちたい気持ちのほうが強いファイターなのかと思っていました。

「アハハハ、国内で大きな舞台ばかりを目指していて――とか(笑)。海外で試合をする目標は捨てきれませんでした。もしかしたら今後どこか海外の団体から声が掛かることもあるかもしれません。でも、オファーを待ちながら試合をせずに練習を続ける生活では、モチベーションを保てない。オファーがあっても、そこでベストの自分を出すことは難しい。

だからここ数年は一戦一戦、オファーがあったから受けた。目の前の試合に向けて頑張ろうと思いながら続けているような感じでした。相手を選べば、今後も勝っていけるかもしれないです。でもファイターとして、今より落ちている自分を見せるのが嫌なんですよ。今が一番良い自分を見せられるんじゃないかと思って、今年引退しようと決めました」

<この項、続く>

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MMA MMAPLANET NEXUS o PRIDE ソン・ヒョンジョン 堀友彦 手塚基伸

【HEAT52 X Angel’s FC27】エンジェルズFCとの対抗戦出場、堀友彦「セコンドの一枠を長男に」

【写真】それぞれのMMA観、それぞれのMMAファイター人生(C)MMAPLANET

19日(土)に東京都港区のニューピアホールで開催される「HEAT vs AFC 対抗戦Rd.2 in JAPAN」にて、堀友彦が韓国のソン・ヒョンジョンと対戦する。
Text by Takumi Nakamura

特定のジムに所属せず、フリー一筋で様々な団体を渡り歩いてきた堀。2018年9月の手塚基伸戦を最後に怪我で長期欠場を余儀なくされたものの、昨年11月に約4年ぶりの復帰を果たした。ギラギラした野心とは違う、淡々としながらも格闘技への熱を感じる言葉で試合への意気込みを語った。


――これまで様々な団体を渡り歩いてきた堀選手ですが、HEAT参戦はいつ以来になるのですか。

「15年くらい前ですね。名古屋で坪井(淳浩)さんとやらせてもらって以来です(2007年3月)。そろそろ試合がハマったらいいなと思っていたところで、今回の話をいただいて、HEATさんに出させてもらうことになりました」

――今回はHEATと韓国のプロモーション=AFCとの対抗戦が行われ、堀選手の試合も対抗戦として組まれたものです。対戦相手のソン・ヒョンジョン選手にはどんな印象を持っていますか。

「1試合だけ試合映像を見ました。AFCでブラジル人とやっている試合だったんですけど、いかにも韓国人選手らしい頑丈な選手だなと思いました」

――堀選手はいつをプロデビューとするかにもよりますが、キャリア約20年&40戦の大ベテランです。これだけキャリアを積むと、試合に関して対戦相手のことはそこまで気にならないですか。

「ホントに長くやっているので、対戦相手に合わせて新しい技術を覚えて戦略を立てて…というのは難しいと思うんですよ。20年もやっていれば、自分も形が出来上がっているので。いかに自分の調子とコンディションを上げていくか。相手はこういうタイプだから、自分のどの武器を使って戦っていこうか。そこを考えてやっていますね」

――2018年9月グラチャンでの手塚基伸戦から約4年間のブランクがありましたが、何が理由だったのですか。

「足の怪我です。実は手塚戦のあとに大きな怪我をして、手術したんですよ。それで手術が終わって練習を再開したら、今度は別の箇所を怪我してしまって。それで試合間隔が空いてしまいました」

――そこまで大きな怪我は初めてですか。

「手術が必要な怪我は初めてでしたね。もともと痛めていた箇所で、だましだましやっていたんですけど、それが手塚戦で悪化して。そのまま練習を続けていたら完全にやっちゃいました(苦笑)」

――長年のダメージの蓄積があったのかもしれないですね。

「そうですね。練習帰りに歩けなくなっちゃうぐらいだったんで。これはもう手術しないと無理だと思いました」

――当時の堀選手はグラチャンのバンタム級のタイトルも保持していて防衛にも成功。直近2年間の成績は5勝1敗1分と好調でした。そのなかで大怪我をして、当時はどんな心境だったのですか。

「正直、手術するなら試合はやめようと思っていました。でも身体が動くようになって練習を再開したら、Fighting Nexusさんからオファーをいただいて。自分が教えている若い選手たちからも『堀さん、もう試合しないんですか?』って煽られて、だったら一丁やってやるかと思って復帰しました」

――堀選手は特定のジムに所属せずにフリーという立場で練習していますが、今はどのジムで練習されているのですか。

「今は池袋のBLUE DOG GYMさんでお世話になっています。柔道をやっていた子とか若くていい子が多いので、そういう子たちに自分が教えられることを教えながら、練習するときは一緒に練習してという感じでやっていますね。だから怪我をして動けない時期はありましたけど、格闘技と切れることはなかったです」

――仮に怪我で引退したとしても練習は続けたかったのですか。

「どうだろう……身体が動くようになったから練習を再開したという感じで、そこまで深くは考えてなかったです(笑)」

――ただ単に好きなことをやっているという感覚なのでしょうか。

「もう、依存症みたいなもんですよ(笑)。この年齢で格闘技を続けている人はみんなそうじゃないですかね」

――自然に復帰への気持ちが沸いてきたのですね。

「あと子供が2人いるんですけど、手塚選手とやった時、長男の方は試合を見た記憶があるくらいの年齢だったんです。でも次男はそういう年齢じゃなかったんで、僕の試合を見た記憶がないと思うんですよね。だから子供たちに自分が戦っている姿を見せたいと思ったのが復帰を決めた一番の理由ですね」

――では今の堀選手の試合に向かうモチベーションや目標はどこにあるのでしょうか。

「自分自身が満足したいですね。それこそ僕、最後にKO勝ちしてから10年以上経ってるんですよ。その間に一本勝ちはあったんですけど、久々に相手を“倒す”感覚を味わいたいんですよ」

――「誰かと戦いたい」や「どの団体のチャンピオンになりたい」ではなく、自分の道を追求するということですね。

「まさに自己満ですよ(笑)」

――いやいや(笑)。人生において20年以上も同じことをやり続けるというのはなかなかないですよ。

「でも僕と同世代の40歳前後の選手たちって意外に引退しないんですよ。僕らがMMAを始めた頃は、ちょうどMMAの人気が出始めた頃だったじゃないですか」

――PRIDEをきっかけにMMAが盛り上がっていた時期ですね。と、同時にジャンルとしてどうなるかはまだ分からない時期だったと思います。

「当時からMMAで有名になろうとか稼いでやろうと思っている人もいたと思うんですけど、今の子たちほど明確じゃなかったと思うんですよ。だから本気で好きじゃなかったらMMAをやってないと思うし、純粋にやるのが楽しかったんじゃないですかね。で、その楽しさを忘れられないまま、今もずっと続けている選手が多いんだと思います」

――一緒に練習をしている、あるいは練習をしてきた仲間とは縁が深いのですか。

「僕、練習仲間とプライベートの交流が全然ないんですよ。練習場所以外で会うのは試合会場くらいで、そこで軽く挨拶して…みたいな。ジムで練習する以外でコミュニケーションを取らないからこそ、こうやってどのジムにも所属せずにフリーのままでいられるんじゃないですかね」

――そこもお聞きしたいところでした。堀選手はKRAZY BEEで練習している時期があって、よくKRAZY BEEの選手のセコンドについていましたよね。なぜ所属ではないのにセコンドに選ばれているのか、すごく不思議だったんです。

「確かに周りから見ていたら僕の立ち位置がよく分からないですよね(笑)。たくさん選手のセコンドにもついたし、ついてもらったし、すごくありがたかったですよ。それこそKIDさんとも練習して、たくさん殴ってもらって(笑)」

――堀選手の「練習以外では選手とつきあわない」という姿勢がストイックですし、それがジムに所属していなくても受け入れられていたのですかね。

「どうなんですかね。例えば(田村)一聖とは年齢も近いし、その世代の選手たちとは初期の頃から一緒に練習させてもらっていたんで。そういうところで縁があったんじゃないかなと思います」

――復帰を決める一因にもなった練習仲間=若い選手たちに対して伝えたいことはありますか。

「今の子たちはみんな競技者であり、アスリートですよね。小さい頃に柔道やレスリングをやっていたり、それこそMMAの練習をやっている子もいるくらいなんで。僕らみたいにある程度年齢がいってから、面白そうと思ってMMAの練習を始める子は少ないですよね。だから今の子たちに早く強くなってほしいし、早くみんな上に行って頑張れよ!と思います」

――堀選手は自分のスタンスで格闘技を続けられてきたと思いますが、これからも格闘技には携わっていきたいですか。

「携わる……自分の場合は試合以外で格闘技に携わるイコール練習しかないんです。練習以外で携わる方法がないというか。もし試合をやらなくなっても練習はずっと続けるという感じですかね」

――なるほど。今回の試合はお子さんたちも見に来るのですか。

「そうですね。HEATはセコンドが3人までOKで、僕がいつもセコンドをお願いしているのが2人なんで、セコンドの枠が1人分余ったんです。改めて3人目を探してオファーするのも大変なんで、その1枠を長男にしようと思っていて。息子に間近で自分の試合を見てもらうことなんてなかなかないだろうし。でも息子がセコンドについていたら、こいつふざけてるなと思われますかね?」

――そんなことはないですよ。逆にこのインタビューを読んでもらえれば、堀選手の想いが伝わると思います。

「それならよかったです。僕は他のファイターと違って、こんな感じなんですけど(笑)、これからもよろしくお願いします」

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MMA NEXUS o PANCRASE Pancrase337 RIZIN RYO Shooto キック パンクラス 中島太一 亀井晨佑 井村塁 修斗 八田亮 新居すぐる 河村泰博 石井逸人 須藤拓真 黒澤亮平

【パンクラス】井村塁×河村泰博 PANCRASE 337で激突!

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RIZIN修斗と重なる9.24首都圏MMA決戦。もちろんパンクラス立川ステージガーデンPANCRASE 337 ~PANCRASE 30周年記念大会 Vol.1~で開催されます。既に亀井晨佑×新居すぐるのフェザー級王者決定戦に八田亮×黒澤亮平など興味深いカードが発表されていますが、今回新たに井村塁(ALMA FIGHT GYM PUGNUS)×河村泰博(和術慧舟會AKZA)のバンタム級ワンマッチが追加されました。

Fighting Nexusバンタム級王者の河村は元々主戦場はパンクラス。その後、Fighting Nexusで王座を戴冠してRIZINを経由してのパンクラス凱旋試合を迎えます。徹底的にグラウンド、しかも下からの攻めにこだわるスタイルは特徴的。特にレッグハンター須藤拓真からダースチョークで一本を取った試合は語り草。団体を問わず日本のバンタム級を代表する寝業師と言っても過言ではありません。

対する井村はパンクラスバンタム級1位につけた実力者。中島太一のカーフキックの前に王座戴冠はなりませんでしたが、その後3連勝して復調ムード。特に秀逸だったのは直近の石井逸人戦。3Rに渡って激しいスクランブルを展開し、修斗の王者経験に競り勝った試合は井村のポテンシャルの高さを改めて見せつけてくれました。

河村は間違いなく寝技に持ち込みたいところですが、井村はどう出るのか興味津々。これまでも三角絞めやアームロックで一本勝ちを量産しており、河村を相手に寝技勝負を挑む可能性もあるでしょう。展開を考えると激しく妄想力を掻き立てられる一戦。RIZINに修斗にパンクラス。。。9月24日はどうやって観戦しよう。。。
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BELLATOR MMA NEXUS o RIZIN UFC クレベル・コイケ スダリオ剛 スパイク・カーライル パンクラス 中島太一 修斗 堀江圭功 安藤達也 山本琢也 山本空良 岡田遼 摩嶋一整 朝倉未来 横山武司 金原正徳 鈴木千裕

RIZIN.44:クレベル vs. 金原など、追加7カード発表。

RIZIN MMAルール:5分 3R(66.0kg)
クレベル・コイケ vs. 金原正徳

4月に山本空良に勝利した際に、ケラモフとの対戦をアピールしていた金原。が、ケラモフ戦は後から指名した朝倉未来に取られてしまっていた。その埋め合わせで、同様に対戦したい相手として名前を挙げていた前王者のクレベル戦が組まれた。年齢的にもキャリア最後の大勝負になる。

クレベルは体重オーバーで王座剥奪されたが、ノーコンテストになった鈴木千裕戦も1Rでタップを奪っており、ここで勝てば次の試合でタイトル挑戦の可能性は高い。

RIZIN MMAルール:5分 3R(71.0kg)
スパイク・カーライル vs. 堀江圭功

昨年4月に武田から一本勝ちし、今年5月にはサトシ相手にフィニッシュを許さなかったカーライル。Bellatorからのレンタルなのか、今後の継続参戦があるのかは微妙なポジションだが、今回から階級を上げる堀江にとっては、勝てば一気にタイトル挑戦者候補になれる試合。

RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
中原由貴 vs. 白川陸斗

ケラモフ戦がケラモフの怪我で流れた中原 vs. ケラモフ戦を怪我で流した白川。中原はRIZINでは直前の対戦相手変更で2連勝した後、大晦日には有利と見られていた鈴木千裕戦でまさかのKO負け。白川はRIZINで3連勝していたが、ケラモフ戦前の負傷で長期欠場となったため、約2年のブランク。中原としては格が違うと思っているのでは。圧勝して勝ちたいところ。

RIZIN MMAルール:5分3R(66.0kg)
摩嶋一整 vs. 横山武司

摩嶋は実力者と言われていて、序盤は強さを見せるも、失速して敗れる展開が続いていたが、5月の芦田戦で4戦目にしてRIZIN初勝利。NEXUS王者横山は体重オーバーの山本琢也に引き込んでの腕十字で秒殺勝利。しかしお互いもっと別の相手とやるところが見たかった気も。中原・白川をばらしてこの2人と対戦するカードの方が見たかった。

RIZIN MMAルール:5分3R(61.0kg)
中島太一 vs. 岡田遼

昨年4月、階級上のフェザーでケラモフと対戦し、マウント三角で完敗した中島。今年4月にはパンクラスで正王者となったバンタム級タイトルの防衛戦を行ったが、挑戦者の田島がまったく攻めてこないままの判定勝ち。今回は適正階級でRIZIN初勝利を目指す。UFC出場を目指していた元修斗王者岡田だが、果たせずRIZINバンタム級GPに参戦したものの、元谷に判定負け。その時点で「2022年で引退」を公言していた。その後に組まれた修斗での安藤達也で敗れ王座から陥落。自らのジムも開き、明言はしないもののリタイアしたかに思われたが、ここに来て復活。

RIZIN MMAルール:5分3R(120.0kg)
シビサイ頌真 vs. ヤノス・チューカス

昨年10月にスダリオに敗れているチューカスが再登場。もともと対戦相手が微妙な試合しかしておらず、スダリオ戦もパッとしなかったのでもういいかと思ったが。シビサイはきっちり勝たなければいけない試合。

RIZIN MMAルール:5分3R(120.0kg)
スダリオ剛 vs. トッド・ダフィー

ダフィーはUFCで肩・両膝を負傷し、4年のブランク明けの試合で1Rアイポークによるノーコンテストになり、そのままリリース。そこからさらに3年半のブランク明けとなる今年2月にKSWに参戦し、かつてUFCで破っているヘビー級王者フィリップ・デ・フライの王座に挑戦したが、1RKO負け。37歳とそこまでの年齢ではないが、30代ではこの2Rしかしていないので、現在の実力は不明。

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Black Combat Black Combat05 DEEP DEEP JEWELS DEEP115 KOMA MMA MMAPLANET NEXUS o ROAD FC UFC YouTube その他 イ・ソンハ キム・ソンウン シン・スンミン チェ・ウォンジュン チャンネル ブラック ボクシング ミシェウ・ペレイラ ユ・スヨン ラ・インジェ 佐伯繁 大原樹理 大島沙緒里 石司晃一 赤沢幸典 酒井リョウ 鈴木槙吾 青井人 駒杵嵩大

【DEEP115】DEEP vs Black Combat対抗戦。ここは負けられない大原、大島、駒杵、鈴木、酒井の対戦相手達

【写真】ここでフィニッシュして、大晦日というのが大原の想いだろう(C)MMAPLANET

9月18日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP 115 IMPACTで行われるDEEP vs Black Combat 7×7全面対抗戦の対戦カードが発表された。
Text by Takumi Nakamura

前回はMMAPLANETの注目カードとして、石司晃一×ユ・スヨンと青井人×シン・スンミンの2カードを紹介したが、今回はその他の5カードをブラックコンバット勢=韓国人選手を中心に紹介していきたい。

<DEEP115見どころPart.01はコチラから>


今年2月に韓国・スウォン・コンベンションセンターで行われたBlack Combat05での対抗戦第一弾で勝利した現DEEPライト級王者の大原樹理と対戦するのは現ブラックコンバット・ライト級王者のイ・ソンハだ。ソンハは2021年5月にプロデビューし、昨年12月のブラックコンバット初参戦でキム・ジョンギュンを破って、同団体の第2代ライト級王座を獲得。今年4月のパク・ジョンセン戦でも一本勝ちし、現在2連勝と勢いに乗っている。

ジョンホン戦では、左フックでダウンを奪われたあとに三角絞めからアームバーを極めて一本勝ちして極めの強さを見せたソンハだが、ジュンギュンとの王座戦では互いにテイクダウンを奪い合う接戦を演じている。大原はソンハの勢いに飲まれずに冷静に戦いたいところだ。

大原と共に対抗戦第一弾で勝利したDEEP女子ミクロ級及びDEEP JEWELSアトム級チャンピオンの大島沙緒里と対戦するパク・シユンは現ブラックコンバット女子アトム級王者。

2019年12月のDEEP JEWELSで赤林檎に敗れてから2連勝を収めているが、大島としては実績・経験の差をしっかりと見せつけたい試合だ。

初代Fighting Nexusフライ級王者の駒杵嵩大と対戦するキム・ソンウンはフライ級では長身の175センチから繰り出すヒザ蹴りとグラップリング技術が持ち味。

今年4月のブラックコンバット初代フライ級王座決定戦ではイ・ジュンヨに敗れているが、7月にはフライ級トップファイターの“闘犬”チョン・ウォンヒに一本勝ちしている。ソンウン最大の武器はウォンヒからタップを奪ったギロチンチョークで、テイクダウン能力は決して高くないが、この一発には駒杵も警戒が必要だろう。

激しい打ち合いが予想されるのは現DEEPウェルター級王者の鈴木槙吾とチェ・ジュンソの一戦だ。ジュンソはここまで勝った試合のほとんどが2RまででのKO勝ちで、今年1月のブラックコンバットでは赤沢幸典をKOしたチェ・ウォンジュンから左フックでダウンを奪っているハードパンチャー。そのパンチ力を活かすあまり、大振りで簡単にボディロックやテイクダウンを許す面もあるが、ミドル級の一戦ということもあり――激闘派の鈴木が足を止めて打ち合うとリスキーな相手だ。

現DEEPメガトン級暫定王者の酒井リョウと対戦するのはブラックコンバット・ヘビー級王者のヤン・へジュン。レスリングのバックボーンを持ち、2018年7月のROAD FCでは現在UFCに参戦中のミシェウ・ペレイラとも拳を交えた。翌2019年6月にラ・インジェに勝利して第7代ROAD FCミドル級王者となるも、その後に約3年間のブランクがあり、復帰戦となった昨年10月のブラックコンバットでチェ・ウォンジュンに一本勝ちして同団体のベルトを巻いた。

へジュンのファイトスタイルはペレイラ戦でも見せたダーティボクシング&テイクダウンが軸となりつつ、インジェやウォンジンに極めた首投げ&Vクロスという必勝パターンがある。ただしミドル級から階級を上げてきただけに、同じヘビー級でも酒井と比較すると身体のサイズでは劣る。酒井としてはそのアドバンテージも含めて勝利に近づきたい。

DEEP公式YouTubeチャンネルにて公開された対抗戦の告知動画では、DEEP佐伯繁代表が(リアルに)鼻息荒く「潰してやるかな!」と宣言していた対抗戦・日本ROUND。その結果は果たして――。

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MMA MMAPLANET NEXUS o PFC30 RIZIN UFC YouTube ザ・タイガー石井 スティーブ・アーセグ タイガー石井 亀松寛都 修斗 堺龍平 山本喧一 平井総一朗 旭那拳

【PFC30】北のケージMMA=PFC。亀松が返上したフライ級王座を狙い、平井総一朗が初参戦

【写真】アーセグに触れた。それだけも今の平井は違うはず(C)MMAPLANET

明日23日(日)、札幌市北区のPOD アリーナでPFC30が行われる。北のケージMMAは3月12日以来、4カ月振りの開催となる。

前回大会ではフライ級王座を5Rに渡る激闘の末、亀松寛都に譲ったザ・タイガー石井が、4月のプロ修斗沖縄大会で旭那拳を破り、さらには7月の大阪大会でサステイン興行に出場するなど、いわば主流とされるMMA界の流れに影響を与えるようになりつつあるPFC。

その亀松はフライ級王座を返上し、今大会ではバンタム級で大高幸平と対戦する。6月24日のRIZIN札幌大会における同郷ファイターの活躍に刺激を受けた亀松は「ここから無敗でRIZINに出たい」と明日の試合への意気込みをプレスリリースに寄せている。


亀松の返上したフライ級王座を目指し、平井総一朗がPFC初参戦しランク1位の黒石大資と相対する。平井はNEXUSフライ級王座を取り逃した後に、豪州#01フィーダーショーといっても過言でないEternal MMAに参戦──も、現UFCファイターのスティーブ・アーセグに完敗を喫した。

キャリアの仕切り直しは北の大地から。「所(英男)会長の下で格闘技を始めた僕がPFCで戦うことに何か運命を感じています。ジムから最初のPFC参戦ということで使命感と責任感を背負って戦いに挑みます」という平井。

所は──UWF風の表現を使えば、Power of DreamではPFC山本喧一代表の弟子にあたる。いってみればこの一戦、PFCからすると孫弟子が本丸に乗り込んで王座奪取に乗り出すという見方ができる。

PFCウェルター級チャンピオンの新名正啓がコロナ禍以降、初ケージイン=ノンタイトル戦で成田佑希をメインで戦う同大会では福岡のRanger Gymからkoki、堺龍平、柿原RR昇汰の3選手が列島縦断参戦を果たすなど、充実のラインナップとなった。北の動きが再び日本のMMAに影響を及ぼすか、バリューアップに大切なイベントとなる。

■視聴方法(予定)
7月23日(日)
第一部=アマチュア:正午~ PFC YouTube Channel
第二部=プロ:午後5時~PFC YouTube Channel

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NEXUS o パンクラス 修斗 新井丈 猿丸ジュンジ

PANCRASE335:セミファイナル・黒澤亮平 vs. 小林了平

ストロー級。両者パンクラス初参戦。

修斗ストロー級王者黒澤。負傷による長期休養に伴い王座を返上。2年半のブランク明けで再度タイトル獲得を目指したものの、暫定王座決定戦では猿丸ジュンジに1RKO負け。さらに現王者新井丈にもKO負け。4月の沖縄大会で勝利したのを最後に今回からパンクラスに参戦する。30歳。

SONIC SQUAD小林はここまでNEXUSで7戦して5勝2敗。空手がバックボーンのストライカーで、5勝のうち3試合でKO勝ち。直近の試合では今年2月に現パンクラス4位の宮澤と対戦し判定負けしている。2003年生まれの19歳。

打撃戦。左ボディから左右のフックを振る黒澤。黒澤の右がヒットし小林ダウン!さらに右がヒット。小林打ち返して凌いだかに見えたが、さらに黒澤の右がビッグヒット!ゆっくりとダウンする小林。KO!

戦慄のKO勝ちでパンクラスデビューを飾った黒澤。

マイク「パンクラスのベルト取りに来ました。若林(1位)・八田(2位)・北方(3位)、誰でもいいんでお願いします」

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Eternal MMA73 MMA NEXUS o UFC キック マット・シュネル マネル・ケイプ 平井総一朗

UFC289:第2試合・ダビッド・ドボジャーク vs. スティーブン・エルセグ

フライ級。ドボジャーク10位。

チェコのドボジャークはUFCデビューから3連勝していたが、そこからマテウス・ニコラウとマネル・ケイプに連敗。MMAファイター専任になるまでは墓堀人をしていたため、アンダーテイカーのニックネームを持つ。ファイトスポーツを始めるまではチェスをしており、チェコの国内ジュニアチェスリーグに出場していた。カーフキックとチョークが得意技。31歳。本来はランキング8位のマット・シュネルと対戦予定だったが、今月に入りシュネルが負傷欠場。代役のエルセグとの対戦に。

オーストラリアのエルゼグはこれがUFCデビュー戦。本来は先月UFCデビュー戦が組まれていたが、ビザの問題で消滅している。前戦は2月にオーストラリアで行われたEternal MMA73のメインで、NEXUSフライ級王座に挑戦したこともある所プラスの平井総一朗と対戦し、1Rチョークで一本勝ち。9勝のうち6勝がギロチン、RNC、肩固めの絞め技での勝利。27歳。

打撃戦。パンチを打ち込むエルセグ。距離がつまりパンチを撃ち合う。エルセグの左フックがヒット。ドボジャークが右をヒット。もう一発右。さらに右を当てるがエルセグも右を打ち返した。カーフキック。拮抗した展開で残り1分。残りわずかだが、両者ともに出ていかない。ホーン。

1R手数でややドボジャーク。

2R。ドボジャークが距離を取りパンチ・カーフを入れていく展開。詰めていくエルセグだが、先手を取るのはドボジャーク。エルセグがパンチを出してもステップしてかわす。エルセグの蹴りをキャッチしてパンチを入れたドボジャーク。エルセグケージ際に詰めたところで初めてタックル。が、切ったドボジャーク。またローを入れていく。エルセグのワンツーがヒットしドボジャークぐらついた。エルセグ右ハイ!かすめてぐらついたドボジャーク。エルセグ首を抱えてギロチンで引き込んだ。が、浅い。外れた。残り30秒。ガードからパウンドを入れようとするドボジャークだが、エルセグ足で防いだ。残りわずかで立った。ホーン。

2Rエルセグ。劣勢の展開からパンチを効かせてチャンスを作った。

3R。ワンツーを入れたエルセグ。エルセグがプレスしていく。エルセグまたワンツー。前蹴り。手数も増えてきた。ドボジャーク、パンチを貰い出している。ドボジャーク組み付いて投げを狙ったが、潰され下に。バックマウントのチャンスだったエルセグだが、ドボジャーク立ち上がって離れた。ドボジャークまた組んでいく。ケージに押し込んだ。スタンドでバックに回ろうとしたが、エルセグ引き剥がして離れた。エルセグカーフキック。ドボジャークがタックルへ。首をギロチンに抱えようとしたが、ドボジャークがバックに回ろうとする。離れたエルセグ。エルセグがパンチで出たところにドボジャークタックル。エルセグギロチンに抱えるが、ドボジャークすぐに首を抜く。ハーフに。立とうとするエルセグの足首を掴んで倒そうとするが、エルセグ振りほどいて逆にがぶる。エルセグタックル。上になるエルセグだが、ドボジャークスクランブルで上を取り返した。しかしすぐ立つエルセグ。残りわずかでエルセグタックル。テイクダウン。ドボジャークすぐに立ちに行くがスタンドバック。テイクダウンを狙うエルセグ。スタンドバックのままタイムアップ。

3Rエルセグか?

29-28×2、30-27の3-0でエルセグ勝利。

30-27がいる時点でドボジャークかと思ったが、1Rもエルセグに入れたジャッジがいたか。2R・3Rはエルセグに入る可能性があるので、エルセグ勝利自体はおかしくはない。

デビュー戦でランカーを下したエルセグ。序盤は打撃で劣勢だったが、パンチを効かせた中盤以降は打撃と組みを混ぜて上回った。

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【Pancrase335】元修斗世界ストロー級チャンプ黒澤亮平が初参戦。同じく初出場の小林了平と対戦

【写真】そのポテンシャルを発揮するのは、これからだ (C)SHOJIRO KAMEIKE

2日(金)に東京都港区のニューピアホールで開催されるPancrase335で黒澤亮平が初参戦を果たし、小林了平と対戦することが発表された。

元修斗世界ストロー級チャンピオン飛鳥拳こと黒澤がプチサブライズ=パンクラス初参戦が決った。


2016年7月に澤田龍人を破り、修斗ストロー級の頂点に立つも翌2017年10月に負傷が完治するまでに防衛期限を守れないという理由で王座返上、2019年1月の再起戦まで2年半のブランクがあった。

再び修斗最軽量の王座を狙うのを機に、リングネームを本名に変えるも戦績的には5勝3敗。大切な局面で星を落としてしまったが、4月の沖縄大会での一本勝ちから心機一転、パンクラスに戦場を移すこととなった。

現状、パンクラス・ストロー級王座は山北渓人がステップアップしたONEでの戦いに専念するために返上し、空位となっている。当然、黒澤のターゲットはそのベルトなるだろう。

対する小林了平はNEXUSを主戦場に5勝2敗のキャリアを残す19歳の若手で奇しくもRYOHEI対決となる。生真面目、真摯さがMMAの幅を狭めるようなきらいが見られた黒澤だが、パンクラス参戦という状況の変化で、よりMMAを楽しみ、ポテンシャルをフルに発揮できるよう心持ち変えられるか。

三十路となった黒澤のMMAファイター人生第3章──今回の試合のように挑戦が下の世代の突き上げを食らうことも増えるであろう、これからが楽しみだ。

なおPancrase336と昼夜興行となる同日の大会、335大会では中田大貴✖高木凌、近藤有己✖佐藤豪則、名田英平✖Ryo、前田浩平✖ジョセフ・カマチョ、余勇✖貞永大輔、沙弥子✖MIYUが振り分けられている。

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RIZIN.42:オッズ/予想と展望

いつも通りMMAの試合のみ。

ラマザン・テミロフ 1.25
浜本“キャット”雄大 3.75

征矢の代役で出場が決まった浜本。相手の初参戦テミロフはウズベキスタンカザフスタンでキャリアを積んだ未知の強豪。戦績だけでは判断できない部分もあるものの、NEXUSで王者浜本が対戦してきた相手とはレベルが違う。

テミロフKO勝ち。

山本琢也 1.91
横山武司 1.83

2021年10月にRIZINで白川に敗れてから、1年3ヶ月のブランク明けで修斗世界1位の山本健斗デリカットに2RKO勝ちした山本琢也が再登場。相手の横山はプロ4戦目となる昨年11月に山本空良のNEXUS王座に挑み、僅差の判定でタイトルを獲得した。柔術で全日本王者となり、モテるためにMMAを始めた異色のファイター。

MMAとしてのキャリアの差があり、横山は山本空良戦でも柔術の延長の技術がメインで、MMAに対応しきっていなかった。寝技に付き合わず、相手の良さを消す戦い方に専念された時に、横山にどういった引き出しがあるかに興味がある。

山本KO勝ち。

伊藤裕樹 1.22
山本アーセン 4.00

アーセンが今大会一番のアンダードッグ。最後に負けてから2年4ヶ月のブランク。ずっとトレーニングを続けてきたのだとしても(違うと思うが)、試合に出ずに強豪の伊藤に勝つレベルまで達しているとは思えない。

伊藤KO勝ち。

岸本篤史 2.40
ビクター・コレスニック 1.53

ロシアのコレスニックはロシアのM-1チャレンジで4勝2敗1分けだが、2敗の相手は今週末のUFCセミ前に出場し、ランカーのダン・イゲに挑戦するネイト・ランドワー。UFCのリサーチに引っかかる一歩手前の選手。が、本来はフェザーが主戦場で、今回は階級上のライトでの試合となる。

ボクサーの岸本とは打撃戦になるか。体格差の影響も気にかかるが。コレスニックKO勝ち。

佐々木憂流迦 1.44
ボイド・アレン 2.63

昨年10月、連敗中の矢地に塩漬けにされて敗れたアレン。本来より階級上の試合だったとはいえ、再度呼ぶほどの実力には思えなかった。安全策に徹してフィニッシュを狙わなかった矢地は勝手にも関わらず昨年末は巌流島送りとなり、ミックスルールで木村フィリップミノルにKO負けしている。

同じく連敗中の佐々木ではあるが、矢地の処遇を見ていればフィニッシュが必要なことはわかるはず。佐々木一本勝ち。

芦田崇宏 1.91
摩嶋一整 1.83

RIZIN0勝3敗の摩嶋だがフェイバリット。3敗の相手が斎藤・クレベル・金原とトップ相手というのがちゃんと評価されているか。RIZINでの試合は1Rは互角以上の内容でも、中盤失速してのフィニッシュ負け。今回はペース配分にも慎重になると思うが。

摩嶋判定勝ち。

ジョン・ドッドソン 1.95
竿本樹生 1.80

意外にも元UFCドッドソンがアンダードッグ。が、ドッドソンも所戦では圧勝したとはいえ、ピークは過ぎている。竿本が序盤に勢いで攻め込まれた時に飲み込まれず、組んでスローペースに持ち込めば、後半失速する可能性は十分ある。

竿本判定勝ち。

三浦孝太 -
YA-MAN -

この試合はオッズなし。MMAデビュー戦のYA-MANと、これが3戦目となるカズジュニア。これまでチャレンジマッチで3分3Rでしか戦ってこなかったカズジュニアだが、今回のルールは5分2Rというのが恣意的なものを感じる。3分3Rならいい勝負になると思うのだが。

三浦一本勝ち。

ホベルト・サトシ・ソウザ 1.29
スパイク・カーライル 3.40

カーライルはUFCデビュー戦で勝利した後、2連敗でリリースされたが、そこから5連続フィニッシュ勝利(すべて一本勝ち)。武田にもレスリングで圧される展開からギロチンでの逆転勝ち。前戦はBellatorでライト級デビュー戦となるA.J.マッキーに序盤からエンジン全開で攻めたがスタミナ切れ。しかしフィニッシュは許さなかった。サトシにとっては地味にグスタボよりも嫌な相手かもしれない。

サトシ1R一本勝ち。

井上直樹 2.30
フアン・アーチュレッタ 1.57

昨年大晦日、1年ぶりの試合で瀧澤に2Rアームロックで一本勝ちした井上。アーチュレッタはRIZINとの対抗戦で、キム・スーチョルからテイクダウンを奪い続けての判定勝ち(謎に1者スーチョルのアグレッシブを取ってスプリットとなったが)。

扇久保戦同様、テイクダウンで削られると厳しいか。アーチュレッタ判定勝ち。

朝倉海 1.44
元谷友貴 2.63

拳の負傷で長期欠場となり、一昨年大晦日以来1年半ぶりの試合となる朝倉海。その間、昨年1年で4試合し4連勝して、ようやく上位と対戦する場所まで戻ってきた元谷。前戦は元UFCのホジェリオ・ボントリンをフィニッシュしている。元谷の組みを朝倉が凌ぐ展開になり、元谷にも十分勝機があると見る。ただ、元谷のフィニッシュまではない。となると、一発でも効かせる打撃を入れれば、RIZINルールではそのダメージのみで判定を持っていかれる。

朝倉判定勝ち。

第1試合開始は6日14時開始。速報します。