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カテゴリー: JJ Globo
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【写真】立ちの攻防をスポイルさせないポイント制のアンライバルドだからこそ、スイープとスクランブルの攻防が重要になり手に汗握る攻防になる(C)MMAPLANET
22日(土)、東京都新宿区のGENスポーツパレスで「UNRIVALED ALTANA」が開催され藤野恵実が山田海南江に1-6で敗れた。
アンライバルドは最近の潮流にあるノーポイント&サブオンリーではなく、ポイント制を用いている。背中から落とした投げに一本、引き込みがマイナス2P、抑え込みと一部のサブミッションに捕らえられた状態からエスケープして立ち上がり、正対するとリカバリーの1Pが与えられる。
立ち技をスポイルしないことで、柔道、サンボ、MMAファイターにも門戸を開くトータルグラップリングの確立を目指す大会だ。そんなアンライバルドのアマチュア大会にクィーン・オブ・パンクラシスト藤野が出場し、トップレスラーから柔術に転じ、このルールに最も適していると思われるスタイルの山田と対戦した。
<グラップリング59キロ/10分1R>
山田海南江(日本)
Def.6-1
藤野恵実(日本)
フィジカルで上回る藤野だが、彼女のテイクダウンは打撃があってのテイクダウンであり、グラップリングでは受けのファイトにならざるを得ない。
そんな立ちレスの状態で山田が見事なニータップ気味の朽木倒しでテイクダウンを奪うと、スタンドに戻ることなく寝技勝負を挑んだ。
ハーフの藤野からパスを決め、しっかりと抑える山田。足を戻せない藤野は、腹ばいになりシングルに出るも、がぶった山田がバックに回り両足をフック、ポイントを6-0とする。
足を開かせ、腰をずらして胸を合わせたい藤野だったが、このタイミングで山田が巧みにトップをキープし肩固めの要領で抑える。
藤野はフレームを作って解除し、背中を預けてスクランブルへ。ここも立ち切れず、山田がワンフックのバックから再びトップを取りにいく。
このタイミングで足を引き、柔術立ちした藤野のリカバリーに1Pが入る。
ただし時間は殆ど残っておらず、立ちレスの攻防で時間となり山田が藤野を6-1で破った。
テイクダウン→パス→バックグラブでポイントを重ね、藤野がスクランブルで1Pを挽回。この試合はサブミッション・アテンプトがあればアンライバルドの目指す総合組み技戦=トータルグラップリングを体現しているファイトであったといえよう。
その点でいえば最終試合もアンライバルドらしい、試合展開であった。
<グラップリング65キロ級/10分1R>
タツノスケ(日本)
Def.2-0
村田卓実(日本)
タツノスケが立ちレスでテイクダウンを狙い、スタンドで圧力をかける。
村田はマイナス覚悟で引き込みを続け、下からフィニッシュを狙いつつ、とり切れないと判断するとリバーサルでマイナス分を取り戻す。
さらに上からキムラの狙いの村田に対し、タツノスケがハーフでブリッジしたスイープは、彼がカルペディエム芦屋所属ということを考えると、攻防で魅せる部分では大会ハイライトといえよう。
結果的に上を取り切ったタツノスケが2-0でポイント勝利となった一戦は、同じ意志を持つ同種格闘技のなかで互いが攻防を見せたノーギグラップリング、そして大会ベストバウトだった。
対して山田藤野は異種の格闘家が、トータル組み技能力を競い合った対戦であった。
総合組み技力を問うアンライバルドだが、現状は異種組み技戦という要素が強い。特に道着の2試合は引き込みを選択した相手の土俵に、上の選手が足を踏み入れないよう戦う時間が多かった。それでも果敢にパスを狙うシーンも見られ、また結果的に自分のフィールドに持ち込んで足関決着もあり出場選手のチャレンジ精神は十分に伝わってきた。ともあれ引き込んで減点された相手に対し、上の選手が寝技に応じない点において柔術的な見方をすれば、不満が残るのも事実だろう。
と同時に総合的な組技を目指すのであれば、マイナス覚悟でも十分な形で引き込むことも重要視される。現状、ルールセットは総合組み技戦、マインドセットは異種組み技戦のアンライバルドだけに、山田藤野が異種ながら総合組み技戦となった──いや山田がそう戦ったことが光った。ルールセットの設定は試行錯誤があっても容易い。その一方でマインドセットの浸透は勝負が掛かっているのだから、簡単ではない。総合でなくても、出場選手は勝ちたい。結果的に総合力がないと勝てないよ──という状況まで、試合内容を昇華させることが、総合組み技戦=アンライバルドにとって不可欠。長い旅ははじまったばかりだ。
■その他の試合結果
<グラップリング無差別級/10分1R>
アンディコング(日本)
Def.18-6
谷口実(日本)
<グラップリング80キロ/10分1R>
高橋快人(日本)
Def.3分56秒by ストレートフットロック
ヨシイノウエ(日本)
<道着60キロ級/10分1R>
宮川太暉(日本)
Def.2- -2
堤宏太(日本)
<道着80キロ級/10分1R>
下前快喜(日本)
Def.5分03秒by トーホールド
深沢新(日本)
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<SUGアブソリュート級選手権試合/5分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
Def.4分26秒by RNC
カイル・チェンバース(米国)
ケージにチェンバースを押し込もうとしたファウラー。回って防いだチェンバースのイマナリロールにファウラーは反応して、ステップバック。立ち上がったチェンバースは立ちレスでいなされると座ってガードと取る。一瞬にしてパスを決めたファウラーに対し、即足を戻したチェンバースがスタンドへ。
ファウラーはダブルレッグでチェンバースをケージに押し込んで、リフトアップからスラム──トップを奪取する。ニースライスにスネを当てて防ぐチェンバースに対し、立ち上がって足首を掴んだファウラーが払って一気にパスから上四方へ。アームロックを狙うファウラーに対し、チャンドラーはワキを締め、掌を合わせて防御する。
サイドで抑えるファウラーが、上四方に移行しワキをすくっていく。許さないチャンドラーだが押さえ込まれたままで時間が過ぎる。ファウラーは引き続き頭を跨ぎつつ腕を狙い、チャンドラーが反応して防ぐとサイドに戻る。ケージに押し込まれたチェンバースは上四方から動きが制限され、バックを許す。ファウラーは四の字フックを取り、シートベルトへ。
既にOTが始まったかのように耐えるチャンバースだったが、アゴの上からRNCグリップをセットされタップ。ファウラーがチェンバースの10thPlanetの動きを封じ込み、王座防衛に成功した。
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<5分1R>
カーロス・コンディット(米国)
Def.1分15秒by ヒールフック
ジェイク・エレンバーガー(米国)
かなり体が大きくなっているエレンバーガーが、コンディットのダブルレッグを切る。コンディットのツーオンワンに、エレンバーガーがスナップダウンを狙う。間合いを取り直したコンディット再びダブルへ。左を差したエレンバーガーがバックに回るとコンディットがビクトル投げへ。ここから50/50ガードを取ると同時に外ヒールを極めたコンディットがエレンバーガーから一本勝ちした。
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<5分1R>
ラケル・カヌート(米国)
Def.0分30秒by ギロチンチョーク
ジリアン・ロバートソン(カナダ)
カヌートのアームドラッグに反応したロバートソンが、シングルレッグへ。首を捕えたカヌートが、ハイエルボーギロチンで絞めあげる。パスをして逃れようとしたロバートソンだが、足を絡めなおし支点としたカヌートがタップを奪った。
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