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CJJW2021 JJ Globo MMA Report デレック・レイフィールド ネイト・オーチャード

【CJJW2021】両足でネルソン? 突飛な発想。これは……もはや10thPlanet柔術でなくオーチャード術

<ウェルター級T準決勝/10分1R>
ネイト・オーチャード(米国)
Def.4分55秒by ヒザ十字
デレック・レイフィールド(米国)

初戦でジェイコブ・ボイセンを三角絞め、準々決勝ではマーティン・ゴンザレスを腕十字──ともにデッドオーチャードの仕掛けから一本勝ちしているレイフィールドが、本家に挑む。立ちレスからがぶり、10フィンガーチョークを仕掛けたオーチャードは、そのまま背中に乗ってリバーストライアングルからクルスフィックスに移行する。

さらに両足をそのままレイフィールドのワキの下に差し込み、背中に乗るとオーチャードは横に倒れる。形的にはオーチャードは背中をマットにつけ、自らの頭の前には上を向いたレイフィールドの臀部がある。そしてワキに差し入れた両足がネルソンのような役割を果たし、レイフィールドが身動きを取れなくしている。

ここから反時計回りに体をスライドさせると、そのまま両足フルネルソンでレイフィールドを圧迫していく。必死に掌底を入れるレイフィールドは、頭を引き寄せされる拷問技から頭を抜いて逃れると、オーチャードは左腕にキムラクラッチへ。レイフィールドは体を起こすが、オーチャードは右足で頭を刈ってシザーチョーク、このまま起き上ってキムラを維持する。

レイフィールドは足を差し入れ、キムラの解除に成功。立ち上がったオーチャードが、足首を掴み、左ヒザを差し込みつつ、レイフィールドの左足を取っていく。足を組んだレイフィールドだが、背中を向けたオーチャードが右足にアシガラミを創っており、両者の足が複雑に絡み合ってスタックする。

オーチャードはキムラをセットし、足ではなく腕を攻撃する。足を解いたオーチャードはキムラを支点に上四方へ。レイフィールドが足を戻して、オモプラッタを仕掛ける。と同時に、オーチャードもオモプラッタをセットしており、慌ててレイフィールドが腕を抜くが、ならばと三角のフレーミングへ。レイフィールドが頭を突っ込み防御すると、ラバーガードに切り替えたオーチャードだが、デッドオーチャードは創れず立ち上がられてしまう。

レイフィールドは飛び込んで掌底も、オーチャードは左足に絡みつつ、右足にトーホールドを仕掛ける──と見せかけ、これはフェイクで左足を左ワキの下で抱え、一瞬でヒザ十字を極めタップを奪った。結果、SUGのリベンジとコンバット柔術世界王者の座を賭けてオーチャードはロベルト・ヒメネスとの決勝に臨むことが決まった。


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CJJW2021 JJ Globo JZ・カバウカンチ Report ブログ ロベルト・ヒメネス

【CJJW2021】ダックアンダーでバック奪取、右腕の自由を奪ったヒメネスが掌底~RNCでJZから一本勝ち

<ウェルター級T準決勝/10分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
Def.3分22秒by RNC
JZ・カバウカンチ(ブラジル)

JZの掌底とヒメネスの三角の攻防が楽しみな準決勝第1試合。ヒメネスのシングルを切ったJZが、逆にシングルへ。ヒメネスはすぐにガードを取らず、立ちレスリングを1分続ける。ここでコイントスとなり、JZが下を選択する。すぐに立ち上がったJZに対し、ヒメネスがジャンピンガードで下に。クローズドの中でボディを殴るJZは、頭をつけてワキをしめるように抑えて三角に入らせない。

それでも上体を起こして顔面に勢いのある掌底を打つと、ヒメネスが三角絞めをセットする。しかし、足をすくいに行くとクラッチがルーズになったか、JZが頭を抜いて立ち上がることに成功する。

しかし、JZは2度連続ダックアンダーからバックを狙ったヒメネスに背中を譲り、寝技に持ち込まれてしまう。四の字フック&シートベルトからバックグラブ&掌底に切り替えたヒメネスは、JZの右腕ごと足をフックする。

思い切り右の掌底を連打するヒメネスが、右腕をJZ喉下に入れワンアームで絞めあげる。既に苦しげな表情を浮かべていたJZは、RNCクラッチで組まれると観念したようにタップした。


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CJJW2021 JJ Globo MMA Report ダニー・ストルフィ ネイト・オーチャード

【CJJW2021】モダン柔術でバック&ポジション奪取のストルフィをオーチャードが外ヒールで破る

<ウェルター級T準々決勝/10分1R>
ネイト・オーチャード(米国)
Def.3分59秒by ヒールフック
ダニー・ストルフィ(米国)

1回戦でトッド・ウォーリングをヒザ十字で破ったストルフィが、すぐに座る。オーチャードが近づくと、オーチャードはインヴァーテッドからバックを伺う。トーホールドを取りつつ、胸を合わせていったオーチャードの動きに合わせて、オーチャードはマウントを奪う。ロールにリバーストライアングルを仕掛けたオーチャードが、腕十字へ。オーチャードが立ち上がると、オーチャードが技を解く。すぐに座ったオーチャードは、ここのインヴァーテッドもオーチャードが掌底を落とす。

起き上ったオーチャードはパスを仕掛け、スクランブルでバックへ。前転したオーチャードのバックを取ったオーチャードだが、胸を合わされる。下のオーチャードがラバーガードも、頭を抜いたオーチャードは一旦立ち上がる。ストルフィはここもインヴァーテッドからバックを狙い、オーチャードのトーホールドに体を起こしてバックを伺う。

この時点で右足を左ワキの下で抱えていたオーチャードはストレートフットロックへ。一旦、オーチャードの方を向いて右手で掌底を入れる。直後に外ヒールに切り替えたオーチャードが見事に一本勝ちし、10thPlanetの同門デレック・レイフィールドとセミファイナルを戦うことが決まった。


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CJJW2021 JJ Globo JZ・カバウカンチ MMA Report ヴィニシウス・デジェズス

【CJJW2021】髄所で掌底合戦が見られた組み技戦は、OTでJZ・カバウカンチがデジェズス破る

<ウェルター級T準々決勝/10分1R>
JZ・カバウカンチ(ブラジル)
Def.OT3R by RNC
ヴィニシウス・デジェズス(ブラジル)

MMAファイター同士の準々決勝。頭をつけたレスリング、ロックアップから足を触っていったJZが、ステップオーバー方式の跳びつき十字を仕掛ける。察知し腰と腕を引いて防いだデジェズスはJZの立ち上がり際に掌底を打っていく。試合はスタンドに戻ると、デジェズスがテイクダウンを狙い、JZは即座にギロチンへ。跳びついたが、頭が抜けたため自ら着地したJZ、ここでコイントスをレフェリーが命じる。

デジェズスはトップを選択して試合が再開される。すぐに試合はスタンドに移行し、動きがなく再びコイントスへ。デジェズスは今回もトップを選び、立ち上がったJZにギロチンを仕掛ける。デジェズスは頭を抜かれると、ガードを取って下から殴っていく。当然、JZも掌底を入れ、両者の掌が交錯する。足を一本抜いたJZは、枕でパスの圧力を高めるとヒザを抜き、3/4マウントで抑える。JZはデジェズスにフレームを創らせず、パスに成功する。ブリッジを許さずマウントで抑えるJZは、肩固めへ。デジェズスはブリッジから胸を合わせ立ち上がると、スタンドで掌底を見せ注意を受ける。

一瞬、マットにヒザをついて掌底を入れ、即立ち上がるという動きを見せたJZがダブルレッグへ。切ったデジェズスがギロチン&小外掛けも、切り返しトップを奪う。デジェズスはクローズドを取り、下から掌底を打っていく。JZもボディから顔面を叩くが、デジェズスはMMAファイターだけに構わずガードから打ち返す。キムラ狙いを切ったJZは立ち上がって左の掌底を連打し、ガードの中でヒザつけて右で殴る。

残り1分、JZは外掛けヒールへ。デジェズスがエスケープを図り、場外に近くなったため、マット中央でリスタートされる。直後に体を捻って足を抜いたデジェズスが立ち上がると、JZも続き、ダブルにギロチンを合わせて引き込む。デジェズスが頭を抜いてタイムアップに。

EBI OT1Rはともにシートベルトから逃れ、エスケープタイムでJZがリードする。OT2Rも両者揃って極めよりエスケープに集中しているようで、短時間で胸を合わせる。最後のOTでJZはキープに重点を置き、さらに絞めをセットアップするとタップを奪った。

逆転を賭けてスパイダーウェブを選択したデジェズスは、33秒以内でタップを奪う必要がある。とはいえ十字を極めるのは困難だ。体を起こしたJZがすぐさま腕を抜き、ロベルト・ヒメネスとの準決勝へ歩を進めた。


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CJJW2021 JJ Globo MMA Report UFC ロベルト・ヒメネス

【CJJW2021】ジャンピンガード→リバース三角&掌底→三角絞め、ヒメネスが鮮やかに一本勝ち

<ウェルターT準々決勝/10分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
Def.2分44秒by 三角絞め
ジム・エイラーズ(米国)

初戦でボビー・エモンズをRNCで下したUFCベテランのエイラーズと相対したヒメネス。ニータップでバランスを崩されたヒメネスだが、場外際だったためブレイクが掛かる。中央で向き合うとヒメネスは、跳びつき十字を仕掛ける。腕を抜いたエイラーズも跳びつきガードを見せると着地とともにデラヒーバから、パス狙いのヒメネスにスクランブル&シングルを狙う。

ヒメンスはがぶってダース、さらにバックへ。背中をつけたエイラーズだが、トップを譲り肩固めをセットされそうに。これがマット際だったため、レフェリー2人が両者を中央に移動させてリスタート。エイラーズが下から掌底を見せるも、ヒメネスは立ち上がって逆に掌底を落としパスへ。足をきかせ立ち上がったエイラーズに対し、ヒメネスはジャンイングガード。着地と当時にリバース三角をセットして掌底を入れる。すぐさま三角に移行したヒメネスが、エイラーズからあっという間にタップを奪った。


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CJJW2021 JJ Globo MMA Report ネイト・オーチャード

【CJJW2021】ネイト・オーチャードはハニーホールからトーホールドでカルバリョを一蹴

<ウェルター級T1回戦/10分1R>
ネイト・オーチャード(米国)
Def.1分18秒by トーホールド
パトリシオ・カルバリョ(メキシコ)

アームドラッグ狙いのオーチャード、察知して離れたカルバリョが引き込む。デラヒーバをセットしようとするカルバリョに対し、オーチャードがトーホールドに。一旦ヒザ十字に移行すると、オーチャードは起き上ってサドルで固定し再度トーホールドを仕掛け、あっさりと一本勝ちを決めた。


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CJJW2021 JJ Globo JZ・カバウカンチ MMA Report トム・ガリキオ

【CJJW2021】強烈な掌底でガリキオを削ったJZ・カバウカンチが肩固めで1回戦突破

<ウェルター級T1回戦/10分1R>
JZ・カバウカンチ(ブラジル)
Def.9分04秒by 肩固め
トム・ガリキオ(米国)

直ぐにダブルレッグを仕掛けたJZは、ガリキオのアームドラッグに対し小外掛けでテイクダウンを奪う。JZは足首を掴んでラバーガードを解除し、思い切り掌底を連打する。たまらず腹ばいになりシングルに出たガリキオだが、場外際だったためマット中央で再開される。シングルをがぶり、ギロチンに移行したJZがトップを取りそのまま絞める。ガリキオはロックダウンを取るが、足を抜かれるとJZがさらに力を込めて絞めていく。

半身になって耐えるガリキオに対し、JZは掌底に移行する。ガリキオはラバーガードで掌底を防ぎ、JZが腰を上げるとクローズドへ。こうなれば掌を思い切り打ちつけるJZに対し、ガリキオも四の字クローズドで必死に動きを止める。JZに左の掌底を連続で打ち込まれたガリキオは相当に削られている。

ガリキオはオープンガードになり、スタンドに戻る。立ちレスでがぶるJZだが、残り2分30秒ルールが採用されコイントスでガードを選択。バタフライ&ダブルアンダーフックの状態でリスタートされ、直後にJZは腰を上げてリバーサルに成功。

JZは右足を抜いて、枕で圧力を高めるとパスに成功する。さらにマウントに移行したJZが肩固めへ。ヒジを張って耐えるガリキオはハーフに戻すが、JZは胸をつけて圧迫しタップを奪った。


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CJJW2021 JJ Globo MMA Report ブログ マイキー・ゴンザレス ヴィニシウス・デジェズス

【CJJW2021】50/50からヒール&掌底。激しい攻防が見られた一戦はOTでデジェズスがゴンザレスに勝利

<ウェルター級T1回戦/10分1R>
ヴィニシウス・デジェズス(ブラジル)
Def. OT3R by 腕十字
マイキー・ゴンザレス(米国)

Bellator & LFAベテランのMMAファイター=デジェズスに対し、ゴンザレスはカイオ・テハ門下生だ。シングルレッグを防いだゴンザレスは、ダブルレッグで倒されサイドで抑えられるが足を戻していく。トップのデジェズスが掌底を振り下ろし、立ち上がるとゴンザレスが足を絡み50/50を取り内ヒールへ。デジェズスはロールして足を抜き、バックを狙う。ここでゴンザレスは一旦解除した50/50を取り直し、同様に50/50のデジェズスに対し座った状態で掌底を打っていく。

背中をつけたゴンザレスは再び内ヒールを狙い、デジェズスのフックした足を解いていく。ロールして逃れたデジェズスは立ち上がったゴンザレスに対し、後転倒立で続く。と、この隙を見逃さずゴンザレスがバックに回り、引き込んだデジェズスに掌底を打ち込む。デジェズスは足を絡めてヒール狙いも、ゴンザレスがマットから落ちてしまい試合は中央で再開される。

中断前はサドルだったのが、50/50でリスタートというアバウトさも、ゴンザレスはトップから掌底を落としパスへ。そのままマウントを取ったゴンザレスの掌底の連打に、デジェズスが背中を向ける。RNCをセットアップするゴンザレスに対し、デジェズスは腰をずらして胸を合わせると、立ち上がって重い掌底を見舞っていく。それでもゴンザレスはリバーサルに成功してトップを取り返すと、パスからニーインベリー、そしてマウントへ。掌底で攻めるゴンザレスは再びバックに回りRNCを狙う。マット際のため、中央で同じポジションでリスタートに。

残り試合時間は2分40秒、マウントに移行しようと試み、またもデジェズスに胸を合わされたゴンザレスはラバーバードを取り切れずハーフでパスを耐える状況に。バタフライからハーフ&ロックダウン、さらにクローズドに戻したゴンザレスは掌底を嫌がりオープンから足をきかせようとする。その足を捌いたデジェズスはパス狙いから、バックへ。上を向いたゴンザレスの動きに反応しマウントを取ったデジェズスだが、ブリッジでリバーサルを許す。最後にゴンザレスがトップから掌底を落としたが、タイムアップに。

ゴンザレスの疲弊が目立つなか、OTがすぐに始まる。シートベルトのデジェズスがRNCを極め切れず、絞めを解いてマウントへ移行したためゴンザレスのエスケープを判断される。後攻のゴンザレスもシートベルトを選ぶが、デジェズスが7秒でエスケープ。

OT2R、33秒エスケープタイムでリードしたデジェズスは、続くシートベルトでOTでは禁止されている掌底を放ってしまう。レフェリーが流し、バックから腕十字に移行したデジェズスだがゴンザレスが立ち上がって腕を抜いた。続いてゴンザレスはスパイダーウェブを選択、腕が伸びかけたデジェズスだがエスケープに成功した。

OT3R、デジェズスはここもシートベルトを選びゲイブルグリップRNCでついにタップを奪う。後攻めゴンザレスは48秒以内で極めが必要だったが、デジェズスは一瞬にしてスパイダーウェブから腕を抜いて準々決勝進出を決めた。


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CJJW2021 JJ Globo Report ブログ ロベルト・ヒメネス

【CJJW2021】ロベルト・ヒメネス、半身で四の字フック&肩固め。うつ伏せになったマドリッドがタップ

<ウェルター級T1回戦/10分1R>
ロベルト・ヒメネス(米国)
Def.1分14秒by 肩固め
アドリアン・マドリッド(メキシコ)

組んですぐにジャンピングガ―ドを狙ったヒメネス、マドリッドをガードの中に収めることができないと見るやスタンドへ戻る。ヒメネスがダックアンダーからバックに回ると、マドリッドは背中をマットに着けた直後にスイープで上を取る。その刹那、ワキを潜ったヒメネスがバックに回り両足をフックする。立ち上がって前方に落とそうとしたマドリッドだが、寝技に持ち込まれヒメネスは肩固めへ。トップから抑えるのではなく、敢えて半身になり四の字フックを取って絞めると、うつ伏せになったマドリッドがタップし勝負は決した。


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CJJW2021 JJ Globo JZ・カバウカンチ ネイト・オーチャード ブログ ロベルト・ヒメネス

【CJJW2021】コンバット柔術にJZ・カバウカンチが出場。掌底有りでヒメネス✖オーチャードは実現するか

【写真】Titan FCでは掌底、そしてOTを経験しコンバットグラップリングのチャンピオンとなっているJZ (C)TITAN FC

6日(日・現地時間)にメキシコはキンタナ・ロー州のカンクンにあるマジェスティック・リゾーツ・コスタ・ムヘーレスでCombat Jiu Jitsu World 2021 The Welterweightが開催される。3月のバンタム級に続き、大会名にあるように今回はウェルター級から16人のグラップラーが集まり、ノーポイント&サブオンリー及びグラウンドで掌底攻撃が認められた戦いに挑む。

エディ・ブラボー率いる10thPlanet柔術勢とサブオンリー・ファイターに加え、組み技に覚えのあるMMAファイターが最大で1日4試合を勝ち抜くために鎬を削るコンバット柔術ワールド。今回はMMA界のビッグネームとIBJJF柔術でも結果を残す新鋭の参加が見られ、より興味深い生き残り合戦が繰り広げられそうだ。

そんな注目の参加選手がJZ・カルバンことジェシアス・カバウカンチとロベルト・ヒメネスの2人だ。


2018年4月に現時点でMMA最後の試合を戦って以来、JZはKASAI、Quintet Ultraなどグラップリングシーンに活躍の場を移し、パンデミック後にはTitan FCでスタンドでも掌底の攻防が認められたコンバットグラップリングでハウシュ・マンフィオをOTで破りベルトを巻いている。

さらに今年に入ってからも1月にはF2W160でジャスティ・レニックにダイナミックな動きを披露して判定勝ち。翌週のF2W161ではノーギ・マスター黒帯ミドル級選手権試合に挑み、ジェイソン・ラウに1-2で惜敗も健在ぶりを見せてきた。

そんなJZの初戦の対戦相手はTUF25出場で、コンバット柔術に1年半ぶりに参戦するトム・ガリキオが相手だが、ここは勝ち上がってトーナメントを面白いモノにしてほしい。JZが準々決勝進出を果たすと、LFAやBellatorで戦っているヴィニシウス・デ・ジェズスとカイオ・テハ門下のカニバサミ&足関節グラップラー=ミッキー・ゴンザレスの勝者と戦うことになる。

対してIBJJF派のヒメネスは、JZがどこまでできるかという期待感を持たれているのに対し、掌底有りの戦いであれ結果を求められる立場で戦う。ジュベニウ時代からムンジアルで活躍し、紫帯でダブルゴールドを含め3度の優勝と、茶帯でもノーギワールドで無差別級を制している21歳のヒメネス。

昨年6月のSUG15=10Kトーナメント初戦で、今大会の逆の山の本命ネイト・オーチャードを三角絞めで破っている。そのSUGトーナメントでは決勝でOTの権化メイソン・ファウラーに遅れを取ったものの、ここからヒメンスはTCGではタイ・ルオトロをゴールデンスコアや下し、ヴァグネウ・ホシャ、ニック・ロドリゲスという実力を連続するなど八面六臂の活躍を見せていた。

その後もタイを返り討ちにしたばかりか、ケイド・ルオトロとATOSの未来兄弟から連続して勝利を手にしている。さすがにサイボーグ・アブレウ、クレイグ・ジョーンズ、ゴードン・ライアンというところには敗れているもの、コロナ禍でここまで実戦経験を積み重ねてきたのは大きい。

スタイル的にも本来ヒメネスは、アリアンシの巨魁ジャカレ・ホメロ・カバウカンチの黒帯である父ラウルから、護身、バーリトゥードに対応したオールドスクールの柔術の手ほどきを幼き頃から受けてきた。掌底有りだからこそ、ヒメネスがより輝くことができるのか──要注目だ。

そのヒメネスへのリベンジをホームマットで誓うオーチャードは、コンバット柔術では2019年のウェルター級で準優勝、昨年のライト級では準決勝で同門のPJ・パーチに敗れ頂点に立っていない。

オーチャードにとって同じ山で対抗馬になるのはデレック・レイフィールドと考えられるが、ベストシナリオはファイナルでヒメネスにデッドオーチャードを極めて、三角に下ったリベンジを果たすことであることは間違いない。

SUGで三角をヒメネスに極められたが、コンバット柔術には掌底がある。そしてデッドオーチャードなら掌底も許さない──護身&競技柔術✖本来はMMAを想定して発展したエディ・ブラボー流の10thPlanetの柔術のファイナル決戦が実現するか──非常に楽しみなコンバット柔術ワールドだ。

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