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【SUG16】5分で極めることができるか!! クレイグ✖ファウラー。ロバートソンがUFCより出場

【写真】マイク・ブラウンから陽性反応が出たATTからの参戦となる──キックを繰り出すロバートソン。彼女はATTの中でもディン・トーマス組だが、無事出場できるのか(C)Zuffa/UFC

12日(日・現地時間)にチェール・ソネンがホストのSubmission Underground16が開催され、UFC Fight Passでライブ中継させる。

今回もSUGアイランドと名付けられたスタジオで収録される大会は、前回大会の1万ドル争奪の8人トーナメントでコンバット柔術世界王者コディ・スティーグや、IBJJF柔術の新鋭ロベルト・ヒメネスを破ったメイソン・ファウラーが、クレイグ・ジョーンズとメインで戦う。


セミでは同じく前回大会でUFCファイターのジェシカ・アイを破ったアマンダ・ローウェンが、ジリアン・ロバートソンと対戦。ロバートソンもまた6月20日のUFC ESPN11でコートニー・ケイシーをRNCで破ったばかりのUFCと契約下にある選手だ。前回、ロバートソンより格上のアイをオーバータイムでアイに腕十字を極めてローウエンは、道着でも活躍していたように守りの堅さも5分✖1R&OTのSUGのレギュレーションに適している。その一方で、打撃を効かせず極める術をロバートソンが持っているのかが鍵となる。

この他、ジェイク・エレンバーガー✖マイカー・ブレイクフィールドというMMAからグラップリングに活躍の場を移しながら、なかなか結果が出せない者同士の崖っぷち対決、10thPLANET柔術のリッチー・ブギーマン・マルチネス✖ヒクソン・グレイシー柔術のケビン・ケイシーと戦う一番も組まれている。

5分✖1Rは守りに入ると、なかなか極め切ることが難しいフォーマットだけに、OTに勝負を掛ける出場者も増えてきた感があるSUGだが、サブオンリーの醍醐味がOTより印象に残る大会となるか、注目だ。

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GTF04 JJ Globo Report ZST ブログ 渋谷カズキ 長野将大

【ZST GTF04Q】跳びつき十字、一閃。60キロ予選Aリーグは渋谷カズキが長野将大を破り本戦出場決定

<GTF60キロ級ブロック予選Aブロック/7分1R>
渋谷カズキ(日本)
Def.0分49秒by ヒザ十字
N.O.V(日本)

N.O.Vのダブルレッグにギロチンを狙った渋谷。頭を抜いたN.O.Vが外ヒールへ。足を抜いた渋谷は、立ち上がったN.O.Vにハーフ、潜りから肩抜き後転&ヒザ十字へ。N.O.Vが足を畳んでくると、左足へのトーホールドに切り替え、さらに右足にヒザ十字。これでN.O.Vがタップ。リーグ戦だけに足関決着は、ライバルにも優位に働くのがこの予選の面白さだ。

<GTF60キロ級ブロック予選Aブロック/7分1R>
長野将大(日本)
Def.2分24秒by ストレートフットロック
N.O.V(日本)

長野はスライディングを仕掛け、スタンドで首を取りにいく。立ちレスが続き、長野の組みに対し首をN.O.Vが取りに行く。マウント狙いをロールして上を取った長野に対し、N.O.Vが三角絞めへ。フックが甘くなり、N.O.Vはクローズドへガードに戻る。立ちあがった長野を蹴ろうとしたN.O.Vだが、そのまま左足にストレートフットロックを取られタップした。N.O.Vは2試合連続一本負けで脱落、Aブロックの予選突破は渋谷✖長野に掛ることとなった。

<GTF60キロ級ブロック予選Aブロック/7分1R>
渋谷カズキ(日本)
Def.3分05秒by 腕十字
長野将大(日本)

スタンドレスでツーオンワンにとった渋谷が引き込む。パス狙いからバック、腕を取ってキムラ→腕十字の長野に対し、背中をつけた渋谷が腕を抜いて立ち上がる。今成ロールの長野、逆に右足を渋谷が取りに行く。長野は足を抜いてスタンドへ、これに渋谷も続く。

長野のシングルに対し、首狙いの長野は足を放して離れる。もう1度、シングルを仕掛けた長野だが、渋谷はここで対応した直後に跳びつき十字へ。左腕が伸びた長野、渋谷はセットアップしなおして極め切り一本勝ち。Aブロックは渋谷が本戦出場を決めた。

【GTF04 60キロT出場選手】
高橋サブミッション雄己
米倉大貴
後藤貴史
潤鎮魂歌
井手智朗
清水清隆
堤宏太
渋谷カズキ

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GTF04 JJ Globo Report ZST ブログ 堤宏太

【ZST GTF04Q】60キロ予選Bリーグは柔術家らしい守りの強さを見せた堤宏太がOT勝利で本戦出場

<GTF60キロ級予選Bブロック/7分1R>
堤宏太(日本)
Def.OT
三谷敏生(日本)

座った堤、ハーフからフルガードに。堤はガードの中から右腕をねじり、ハーフから右足を抱える。立ちあがった三谷は頭を抱えて防御するが、ストレートフットロックを仕掛けられる。ここでリリースして上を取りに行った堤に対し、スクランブルに反応した三谷が上を取る。腕狙いとパス狙いの攻防のなかで、堤がガードから肩固めを仕掛ける。腕を差しいれて防いだ三谷が、パス狙いから左腕を喉下に差し入れる。バックを狙い、RNC、ダースとのコンビネーションの三谷は、堤のスイープ狙いを潰す。

堤はバタフライガード、三谷は首を狙う。やがて堤は背中をつけて防ぐと、ハーフニーシールドからスイープ&トーホールドを仕掛ける。逃げた三谷の首狙いを徹底して背中をついて防ぐ堤、残り時間は1分を切り、堤がスイープからヒザ十字、トーホールドへ。ここも足を抜いた三谷は最後のスイープには身を任せ、OTに賭けるように見えた。

ジャンケンで勝った──息の荒い三谷は後攻を選択する。堤はシートベルトを選び、右腕から左、また右と入れる。絞めの対処に追われる三谷はエスケープの状態に持ち込めない。腰を回転させて胸を合わせたい三谷に対し、背中に乗り続けた堤が1分10秒でタップを奪った。

後攻め三谷もバックを選択。右腕を右足でフックしに掛かった三谷だが、腰をずらした堤がエスケープに成功して──OT勝利で2P、敗れた三谷は1Pを手にした。

<GTF60キロ級予選Bブロック/7分1R>
堤宏太(日本)
Def.OT
二之宮徳昭(日本)

座った堤、ヒザをついた二之宮をガードの中にいれフックガード、そしてクローズドへ。堤のギロチンを立ち上がった防いだ二之宮は、右腕を捻られないよう耐える。一旦、ブレイクが入り立ちレスで再開に。二之宮は一本背負いを決めてサイドで抑える。堤は足を戻し、続く三角も持ち上げた二之宮はスラム禁止ルールのためヒザをマットにつく。二之宮は三角クラッチに対し、右ヒジを足の外に出し、腕を送らせずに体重を掛けていく。

ガードに戻した堤はパス狙いを許さず、ラバーからクローズドに戻す。二之宮は右にパスし、堤の動きに合わせてバックを伺う。二宮の絞め狙いを支点に、前転してサイド、バックに回った堤が四の字に組む。胸を合わせた二宮はパスの圧力を高める。抜かせない堤だが、疲労が目立つか。最後はスクランブルとなり堤は2試合連続のOTとなった。

先攻の堤はシートベルトを選択、右腕を喉下に入れる。立ちあがった二之宮が前方に堤を落とし、23秒でエスケープに成功した。後攻の堤は7秒でバックから逃げ、2試合連続でOTを制し、4Pを獲得。結果、三谷と二宮の試合が本戦決着となっても合計4P、直接対決で勝利している堤が本戦出場権を手にした。

消化試合にしたくない三谷の二宮の対戦は、OTで三谷が勝利を手にした。

【GTF04 60キロT出場選手】※Bブロック終了時点
高橋サブミッション雄己
米倉大貴
後藤貴史
潤鎮魂歌
井手智朗
清水清隆
堤宏太

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GTF04 JJ Globo Report ZST ブログ 小川智也 鹿志村仁之介

【ZST GTF04 Q】75キロ級は1位=小川智也&2位=鹿志村仁之介が本戦へ。両者揃って、本命に昇格?!

<ZSTGP75キロ級予選/7分1R>
鹿志村仁之介(日本)
Def.4分27秒by ダースチョーク
坂野開(日本)

まず坂野がシッティング、パスを狙う鹿志村が一気に足を越えて上四方からバックへ。ワンフック&ネルソン、坂野のロールにマウントに移行する。ワキをすくいに掛かる鹿志村はブリッジを許さない。足を戻した坂野はデラヒーバを取り切れず、スタンドのままで鹿志村がトーホールドを狙い、パスガードをしつつ腕十字。懸命に防いだ坂野は、三度パスを許すと、スクランブルに持ち込もうとしてシングルへ。がぶった鹿志村はバックを伺うが、場外になり中央でリスタートに。

直後にパスに成功した鹿志村が、一気に首を取りダースへ。仰向けになった坂野がタップした。

<ZSTGP75キロ級予選/7分1R>
小川智也(日本)
Def.1分33秒by 腕十字
ベン・ブッカン(英国)

ジャンピンガードで引き込んだ小川が三角、オモプラッタに移行して上を取る。ハーフのブッカンに対しヒザを抜いた小川は一気に腕十字へ。ブッカンは腹ばいになり立ち上がるが、そのまま仰向けにされタップを強いられた。

<ZSTGP75キロ級予選/7分1R>
鹿志村仁之介(日本)
Def.4分54秒byキムラ・アームロック
ベン・ブッカン(英国)

すぐに座った鹿志村、その周りをまわるブッカンに対して三角絞めへ。抜いたブッカンがガードの中から立ち上がると、鹿志村はガードからスリープを狙いボディロックでリバーサルへ。ブッカンはギロチンから回転して上を取り、頭を抜かれてガードの中に収まる。

鹿志村のガードからの仕掛けを嫌がり、立ち上がったブッカンがヒザをついてトップに。ブッカンはボディロック・リバーサルに対し再びギロチンへ。鹿志村は頭を抜いて一気にパス、ニーインからマウントを取る。エゼキエルでワキをこじ開けて、すくった鹿志村は腕狙いからダースへ。さらに上四方から横三角、キムラに切り替えるや、さらに足関節を仕掛けつつ上四方に戻る。流れるようにトップのままポジションを変えて攻め続けた鹿志村が最後はキムラを極め2試合連続で一本勝ち、6P獲得で本戦出場を2試合で決めた。

<ZSTGP75キロ級予選/7分1R>
小川智也(日本)
Def.0分38秒byギロチンチョーク
坂野開(日本)

坂野のシッティングに対して、首を抱えて足を抜きに掛かる小川。懸命に足を絡める坂野に対し、下になりクローズドを取った小川がネックロック気味のギロチンで2試合連続一本勝ち。鹿志村に続き、6P獲得で予選突破を決めた。

この後、連敗同士の坂野✖ブッカンはOTの末──ブッカンが勝利、本戦出場を決めている鹿志村と小川の一戦もOTにもつれ込み、1分14秒でバックから逃げた小川は、スパイダーウェブを選択し2秒でタップを奪う。1位、小川&2位、鹿志村が26日に本戦進出を決めた。

【ZST GP75キロT出場選手】
渡部拳士郎
世羅智茂
寒河江寿泰
竹内稔
山中健也
高本裕和
小川智也
鹿志村仁之介


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Interview JJ Globo UFC UFC251 ブログ レオ・サントス ロマン・ボガトフ

【UFC251】ロシアの猛者ボガトフと対戦するレオ・サントス─02─「マイ・ワールド、柔術に──」

【写真】気が付けば11連勝、そして大きな舞台が与えられていないレオ・サントス。自らの柔術への信頼は絶対だ (C)Zuffa/UFC

7月11日(土・現地時間)、UAEはアブダビのヤス島に建設されたファイトアイランドで開催されるUFC251で、無敗のロシアン=ロマン・ボガトフと対戦するレオ・サントス・インタビュー後編。

気が付けば40歳、レオ・サントスは国難──いや惑星難といえる状況下で、金網に入ることが楽しみでしょうがないと言い切った。

<レオ・サントス インタビューPart.01はコチラから>


──ダナがファイトアイランドの計画を口にしたとき、『何をありえない、その場しのぎのことを言っているんだ』と正直なところ思っていました。

「ホント、ソレをやり遂げてしまって(笑)。僕もファイトアイランドの話を聞いたときはクレイジーだと思っていたよ。マナブ、フ〇ッ〇ン・ガイが、ファ〇キ〇・クレイジーなことをしちゃったんだ。アハハハハハ。で、今の気持ちはただダナ・ホワイトに感謝しているよ」

──とはいえ、対戦相手のロマン・ボガトフはキャリア10連勝で無敗、ロシアのM-1チャンピオン。どう考えても、相当な力の持ち主かと。

「確かにタフな相手だよ。無敗のサンボ・レスラー(※実際はレスリング・ベースのMMAファイターで、ロシアのアマMMAで結果を残しプロに転向した)だ。そして、僕との試合で彼は初めて黒星を経験するんだ。そんな機会を得ることができて、凄く嬉しいよ。アハハハ。とにかく僕がオクタゴンの中ですべきことは変わらない。初めて敗北を辛さを味わってもらうよ(笑)」

──ボガトフはウェルラウンダーですが、テイクダウンからパウンド、そしてサブミッションで勝ち星を積み上げてきました。

「今や誰もがウェルラウンダーだよ。それでも彼は僕をテイクダウンしたくはないだろう。グラウンドは僕のホームだ。その部分では、少なからずとも彼に対して自信がある。僕がやるべきことは変わらないよ。マイ・ワールド、柔術に彼を引き入れることだ。そしてハイレベル柔術を身をもって知ってもらう。もちろんファイトだから、何が起こるかは分からない。でも自信はあるよ」

──しかし、ホイラー・グレイシーをムンジアル決勝で追い込んだティーン・エイジャーも、気が付けば40歳になりました。

「いいかい? 僕の2020年はずっと家にいて少しもアクティブじゃなかった。何も起きないままだから、まだ39歳のままなんだよ。アハハハ」

──最高ですね、その考え方は(笑)。

「でもホイラーと戦ってから21年か……思えば、本当に長い間、最高の旅を続けてきたよね」

──シャオリン・ヒベイロ、レオ・ヴィエイラ、そしてマーシオ・フェイトーザ。レオと共に私に競技ブラジリアン柔術の凄さを見せてくれたメンバーは、皆一戦から身を引いて何年も経ちます。もちろん年齢が一番下だったことはありますが、レオ・サントスは未だに金網のなかで戦っている。何がレオをそうさせているのでしょうか。

「なぜだろうね……。凄く難しい質問だよ。正直、多くの人が僕に引退について尋ねてくるよ。でも、僕には答えようがない。だって自分でもただ楽しくて、好きで戦い続けてきているから。

きっと、そこは年齢じゃないんだよ。気の持ち方だ。練習に向かう時から、僕はしっかりと心の準備をしてきた。ノヴァウニオンには若くてハングリーな選手が揃っている。そういう若い連中は練習で、本気になって僕を仕留めに掛ってくるんだ。アイツらは容赦がないよ。アハハハハ。

僕はノヴァウニオンの若いファイターたちと同じレベルでスパーリングに臨まないといけない。自分の試合の前に、彼らに簡単に追い越されないように努めている。その方が僕にとっては大切になってきているんだ。

彼らにパンチを貰い続け、柔術で仕留められるようになったら──それこそ僕が身を引く時だろう。でも、まだそんなことない。皆との練習も試合も楽しんでいるよ。

シャオリンやレオ・ヴィエイラ、マーシンには彼らの人生があって、選択がある。だから彼らが早々に一線から身を引いた理由は分からない。彼らと僕を比べる必要もないし。今でも僕は自分のアカデミーも持っていない。ただ練習しているだけでね(笑)」

──レオ・サントスがアカデミーを開ければ、指導を受けたい人間はいくらでもいるはずです。

「実は米国でアカデミーを開く話もあるんだ。でも、COVID19でこれからどうなるかは分からない。確かなことは、僕は自分のキャリアを楽しんでいたいんだ。来年になると、試合に向けての練習や減量に耐えられなくなるかもしれない。そうなれば引退だよ。

でも今、世の中がこんな風になって、僕らの国は特に酷い状況になっているなかで、僕自身も感染することに恐怖を感じつつ……試合に向けて練習すること、ファイトアイランドで戦うことが楽しみでしょうがないんだ。

『レオ・サントスはもう年寄だ』とか、『絶対にチャンピオンになれない』という声も聞こえてくるよ。でも、気にならないんだ。そんな声なんてケージのなかで戦うことの楽しみと比較すれば何でもないから。戦って、金を受け取って、家に戻る。アハハハハ。凄く楽しいよ」

──そして、実際に現状で11連勝中でMMAファイターとしても17勝3敗という素晴らしいレコードを残しています。

「僕のMMAファイターのキャリアは、修斗でのタカノリ・ゴミ戦から始まった。デビュー戦がリアル・サムライとの試合だった。実はUFCには何度も、タカノリ・ゴミと戦いたいとリクエストしていたけど実現しなかった」

──今でも覚えていますが、あのデビュー戦後にレオもデデも判定に不満そうでしたね。

「今では納得しているよ。あの試合は僕の負けだ。だから、強くなった僕がタカノイ・ゴミともう一度戦いたかったんだ。戦極ではチャンスがあったのにね……」

──それは敢えて聞きますが、納得できない負けがあったということですか(笑)。

「アハハハ。カズノリ・ヨコタ戦だね。あの試合は負けていない。それは今でも思っている。でも、もう気にしていないけどね(笑)」

──ドローのジャッジがマストを選ぶと、プロモーターの顔色が窺うのだろうと私も思いましたね。1票がレオ、2票がイーブンのマストで横田選手に。なら格闘技の強さを測るうえで、イーブン&マストより1票の方に重きを置くべきだと。

「もう10年以上も昔の試合だよ。それをそんな風に言ってくれて、ありがとう」

──あの試合を落としていなければレオの連勝は17で驚異的ですからね。

「アハハハハ。本当だ!! 次の試合でも勝てるようにベストを尽くすよ。そして、また日本に行きたい。僕の声を日本の皆に届けてくれて、ありがとう」

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Interview JJ Globo UFC UFC251 ブログ レオ・サントス ロマン・ボガトフ

【UFC251】ロシアの猛者ボガトフと対戦するレオ・サントス─01─「家でUFCを眺めている方がハード」

【写真】ブラジルは感染者数が145万を超え、死者も6万人以上。UFCファイターの陽性も続々と確認されているなかで、レオ・サントスがロシアの新鋭と戦う(C)Zuffa/UFC

7月11日(土・現地時間)、UAEはアブダビのヤス島に建設されたファイトアイランドで開催されるUFC251。メインでUFC世界ウェルター級王者カマル・ウスマンに挑戦予定だったジルベウト・ドゥリーニョ・バーンズが新型コロナウィルスの検査で陽性となり、メインが流れるという衝撃的なニュースが伝わるなか、同大会ではレオナルド・サントスがロマン・ボガトフと対戦する。

ロシア=M-1ライト級王者で10勝0敗のボガトフ戦のオファーは1カ月前、ブラジルの新型コロナウィルス感染は深刻さを増すばかりの状況でレオ・サントスは準備をしてきた。

19歳でホイラー・グレイシーを追い込んだ天才柔術家、同門ヴィトー・シャオリン、レオ・ヴィエイラ、マーシオ・フェイトーザらとライト級四天王時代を経て、MMAデビューは修斗での五味隆典だった。

TUF BRからUFC入り後の戦績は6勝0敗──通算11連勝中のレオ・サントスに、ブラジルの現状とファイトアイランドにおけるロシアの猛者との一戦について話を訊いた。


──ブラジルは大変なことになっていますが、そんななかでファイトアイランドでの試合が決まりました。その前に今、リオデジャネイロはCOVID19の影響で大変なことになっていると思います。レオは変わりないですか。

「神に感謝しているよ。僕のファミリーはここまで問題なく過ごせてきた。ブラジルに関しては、新型コロナウィルスに問題を発しているけど、これは政治の問題なんだ。政治家のゲームが、人々をより混乱させ恐怖に陥れている。ブラジルの持つ問題がCOVID19と相まって、ちょっと狂ってしまった。政治がしっかりしていれば、こんなことになっていなかった。それがコロナウィルスよりも問題だ」

──大好きなブラジルから、バッドニュースばかりが届く状況に我々も胸を痛めるばかりです。大統領の発言も首を傾げるようなモノばかりですしね。

「彼の発言こそ、一番の問題だよ。ちょっとね、どうしてしまったんだっていうような意味不明なことを言って、皆がそこに反論し社会が混乱してしまっている。今、国民がブラジルを良い場所だと思えなくなっている。皆が大統領や政府に納得できていないから、自分の住んでいる国はダメだと感じている。良くないね、この状況は」

──柔術、MMAはブラジルから世界に広まり、たくさんの柔術家、MMAファイターが我々の人生を彩ってくれました。だから何とも言い難い状況ですね。皆が心配です。

「そういってもらえると有難くて、同時に心が痛むよ」

──でも、レオのファミリーが問題ないということだけでもホッとできます。

「ありがとう」

──そして、そのような状況でレオはどれだけ試合の準備ができるのでしょうか。

「僕は普段はリオデジャネイロでなく、リオの北東に150キロほど離れたカンポスに住んでいて、家族と一緒にステイホーム状態だった。そして試合まで1カ月というときにオファーがあったんだ。

デデ(アンドレ・ペデネイラス)から『どうする? 受けるか?』って聞かれて、すぐにチャレンジしたいと思った。調整の時間は十分にない。練習だって普段通りにできるわけがない。だからこそ、この現実を跳ね返し、チャレンジしてやろうって思ったよ。それい自分の都合の良い時に試合ができるなんて悠長に構えていられるほど、僕には時間は残されていないからね。

一緒に練習してくれる4人の友人に連絡をして、リオに向かったんだ。リオにいる間、練習とアパートでの生活とずっと一緒に行動をして、外出も一切できない。簡単ではないけど、皆が僕をサポートしてくれたよ」

──リオに行っても、ノヴァウニオン本部は閉まっていたのではないですか。

「デデは僕とジョゼ・アルドのためにだめにジムを開けてくれた。僕らは練習が終わると、しっかりと全てを消毒してジムを出る。そして入れ替わりでジョゼ・アルドとトレーニング・パートナーがジムを使う。練習後、彼らもしっかりと消毒して家に戻る。つまり、そういう状態で練習していたに過ぎない。正直に言えば、少しビクついていたよ(笑)。

でも1カ月、ちゃんと練習できた。フィジカル・コンディション的にも、問題ないはずだ」

──通常のファイトと比べると、どれぐらいの仕上がりでしょうか。

「う~ん、70パーセントから80パーセントかな……。100パーセントと言いたいけど、それは無理だ。とにかく、この状況で動ける体を創ってきた。簡単なことじゃなかったけど、家にいてテレビでUFCの試合を眺めている方が、もっと厳しい。僕はファイターだからね」

──過去3年で2試合ほどしかレオは戦っていなかったですしね。

「UFCが組んでいた試合で、僕もそうだし対戦相手もケガをしてキャンセルされることが3、4度あったんだ。そんなことが続くと、試合が組まれなくなった……。対戦相手のケガで試合がなくなった時でさえ、僕はすぐにでも戦えたけど声が掛らなかった。いつもケガをしたのが僕ように言われているような気がしていたよ。僕だけでなく、相手だってケガをしていたこともあったのに。

だからこそ、ファイトアイランドで戦えること、このイベントに参加できることにエキサイトしているし、試合が組まれたことが凄くハッピーなんだ。だって、これは歴史的な大会だよ。UFCとダナ・ホワイトは、とんでもないことをやり遂げようとしている。誰だって、このショーに参加したいと思うはずだよ」

<この項、続く>

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GTF04 JJ Globo News ZST ブログ

【ZST GTF04】GTF04予選大会。60キロ級は3人の総当たり✖2、75キロ級は4人の総当たり戦

【写真】グラップリング系MMAファイターの三谷と渋谷、本戦出場なるか(C) MMAPLANET

2日(金)、ZSTより1日(木)付けのプレスリリースで4日(日)、東京都新宿区のGENスポーツパレスにおいて、ZSTグラップリング=GTF04の60キロ級と75キロ級の出場権が掛けられた予選会の詳細が明らかとされた。

26日(日)に大田区のゴールドジムサウス東京アネックスで開かれるGTF04では、60キロ、75キロ、90キロという3階級の8人トーナメントが行われる。そのうち60キロ&75キロの2階級の出場確定選手はそれぞれ6名で、残り2つの枠を掛けて4日に予選が開催される。


60キロ級の予選会の出場選手は6名で、A、Bの2つのブロックに振り分けられた3選手が総当たり戦で戦い、両ブロックの1位が本戦出場権を得ることができる。一方、75キロ級では4選手の総当たりリーグ戦で上位2選手が26日に戦う権利を得るとのこと。

ルールは7分✖1RのEBIルールで、延長オーバータイムも用いられている。そして、本戦で勝利した選手に3P、OTで勝った選手は2P、さらにOTで敗れた選手にも1Pが与えられる。獲得ポイントが同点となった場合は、直接対決の結果を持って上位が決定することとなっている。

60キロ級予選Aブロックは渋谷カズキ、長野将大、N.O.V、Bブロックは二之宮徳昭、堤宏太、三谷敏生。75キロ級予選はベン・ブッカン、坂野開、鹿志村仁之介、小川智也が出場。予選会の模様は、YouTube ZST公式チャンネル=「ZSTch」にて無料配信される予定だ。

本戦出場確定選手は以下の通りだ。

【60キロ級】
高橋サブミッション雄己
米倉大貴
後藤貴史
潤鎮魂歌
井手智朗
清水清隆

【75キロ級】
渡部拳士郎
世羅智茂
寒河江寿泰
竹内稔
山中健也
高本裕和

【90キロ級】
イゴール・タナベ
濱岸正幸
高橋快人
柳井夢翔
グラント・ボグダノフ
内藤由良
レダ・メブトゥシュ
谷口実

またスーパーファイトはハイサム・リダ✖アンディ・コング、大浦マイケ✖松本大輔、小野隆史✖藤代晃精、伊藤盛一郎✖橋本圭右の4試合が組まれている。ZSTではGTF.4開催にあたり、クラウドファンディングを行い、支援者の募集を行っている。

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JJ Globo Report SUG15 ブログ メイソン・ファウラー ロベルト・ヒメネス

【SUG15】ヒメネスにファウラーのOT狙いの壁。7月12日大会はジョーンズ✖ファウラーに……残念

<10Kトーナメント決勝/5分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
Def.OT1R
ロベルト・ヒメネス(米国)

ジャンピングガードから背中をつけ、草刈スイープを狙ったヒメネス。一目散に背中を向け、ファウラーが走るように離れる。ファウラーは寝技に付き合わず、OT狙いか。立ちあがったヒメネスが足払い、倒れなかったファウラーはジャンピングガ―ドに入られるとすぐさまステップバックを始める。

シッティングを続けたヒメネスが立ち上がり、ダブルレッグへ。ファウラーは切ってギロチンから背中をマットにつける。同時に頭を抜いたヒメネスが、がぶるとファウラーは立ち上がって後ろに下がり──離れる。続く組み合いでファウラーは、ヒメネスをいなしてがぶり片ヒザをマットにつける。しかし、ヒメネスが尻もちをついて頭を抜きかかると、離れてスタンドに戻る。

ジャンピンガードから座ったヒメネス、肩を押し、足首を捌く風のファウラーだが、寝技に行く意志を持っていないのは明らかだ。動いて時間の経過を待つファウラーに対し、ヒメネスが立ち上がりダブルレッグへ。切ったヒメネスはがぶってギロチンへ。ヒメネスは頭を抜くと、もう残り時間を考え体力の消耗を控え──タイムアップに。

OTに持ち込んでファウラーは勝機があるのか。OT1R、ヒメネスがバックを選択するとファウラーは7秒でエスケープに成功する。そしてバックを取ると、立ち上がって逃げようとしたヒメネスに対しRNCを極め、1万ドルと7月12日大会でのクレイグ・ジョーンズ戦を手にした。

完全にオーバータイム狙いのファウラー、その選択にケチをつけることはフェアーではないが、クレイグ・ジョーンズ戦でも彼のやるべきことは見えている。ジョーンズ✖ファウラーよりも、ジョーンズ✖ヒメネスが見たかったと書き記したい。


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JJ Globo Report SUG15 ガブリエル・チェッコ クレイグ・ジョーンズ ブログ

【SUG15】チェッコのエスケープを利して、柔術を見せたクレイグ・ジョーンズ。最後はOTで一本勝ち

<5分1R>
クレイグ・ジョーンズ(豪州)
Def.OT1R
ガブリエル・チェッコ(ブラジル)

拳を固めファイティングポーズを取ったチェッコ、構わずクレイグはシッティングし近づいていく。左足に絡んだクレイグはハーフガードを取り、チェッコがアームドラッグに反応して立ち上がる。ハーフニーシールドに移行し、ここから一旦足を解いたクレイグはリバースデラヒーバへ。

チェコが尻をマットにつけて足を抜こうとすると、クレイグはここで上を選択する。ハーフでトップを取ったクレイグは足を抜いて反転し一気に足関節へ。足をクロスして防いだチェッコだが、足のクラッチが外れるとクレイグがアシガラミから内ヒールへ。すぐに足を畳み、チェコは自ら足首を掴んで引き寄せて防御する。体を起こしたクレイグが、チェッコが引き寄せた右足にトーホールドを仕掛ける。

さらにクレイグはチェッコが足を組み直したところで、逆足を掴みにいく。急ぎ足を抜いたチェッコがシングルレッグも、がぶられると背中をつけてハーフガードを取る。クレイグはダースチョークで反応し、再びバックを狙う。取らせまいとチェッコが引き込むと、クレイグはパスからニーイン、一気にフルマウントに入る。流れるようなポジション奪取を見せたクレイグは、腕十字に狙いの気配を見せる。体を起こして逃げようとしたチェッコに対し、ギロチンを取ったクレイグは後方回転からマウントを取り直す。

残り10秒、チェッコが逃げ切り試合はオーバータイムへ。OT1Rで先攻クレイグは15秒でRNCを極めた。後攻チェッコもバックを選択、わずか8秒でエスケープしたクレイグがチェッコを下した。


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JJ Globo Report SUG15 アマンダ・ローウェン ジェシカ・アイ ブログ

【SUG15】ジェシカ・アイ、オーバータイムでアマンダ・ローウェンにOTで腕十字極められる

<5分1R>
アマンダ・ローウェン(米国)
Def.OT1R
ジェシカ・アイ(米国

立ちレスから30秒、ジャンピンガードで引き込んだローウェンがアイの右腕をオーバーフックで絞る。アイは腕を抜いてボディロック、ワキをすくわれないようガードの中にステイする。上体を起こしてスイープを狙うローウェン、潰すアイ──試合タイムは2分を切る。最後の10秒でローウェンが左腕を取りにいったが、そのままタイムアップとなった。

OT1R、アイがシートベルトを選び、18秒でローウェンがエスケープ。後攻めのローウェンはスパイダーウェブを選択すると、22秒で腕十字を極めた。