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【WNO05 】対戦カード Who’s Number ONE グラップリング・ワンマッチ大会、2020年ベストショー

【写真】グラップリング・オールスター戦、コ・メインはジオ・マルチネス✖ケネディ・マシエル──10th Planet✖IBJJF柔術だ(C)SATOSHI NARITA

2020年12月11日(土・現地時間)
WNO05

■視聴方法(予定)
12月12日(土・日本時間)
午前10時00分~Flo Grappling

■ 対戦カード

<ヘビー級/15分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
ホドウフォ・ヴィエイラ(ブラジル)

<150ポンド契約/15分1R>
ジオ・マルチネス(ブラジル)
ケネディ・マシエル(ブラジル)

<女子ストロー級/15分1R>
グレース・ガンドラム(米国)
マイサ・バストス(ジョージア)

<ミドル級/15分1R>
ダンテ・レオン(ブラジル)
ロベルト・ヒメネス(米国)

<ミドル級/5分3R>
ヴァグネウタイ・ホシャ(ブラジル)
ジョン・ブランク(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
タイ・ルオトロ(米国)
コディ・スティール(米国)

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Interview JJ Globo Special ブログ 今成正和 岩本健汰 青木真也

【Special】月刊、青木真也のこの一番:11月─その弐─岩本健汰×今成正和「組み技の異種格闘技戦を」

【写真】岩本健汰を孤高のグラップラーにさせてはいけない (C)MMAPLANET

過去1カ月に行われたMMAの試合から青木真也が気になった試合をピックアップして語る当企画。

背景、技術、格闘技観──青木のMMA論で深く、そして広くMMAを愉しみたい。そんな青木が選んだ2020年11月の一番、第2 弾は22日に開催されたZST/Battle Hazard08から岩本健汰✖今成正和の一戦を語らおう。


──11 月の青木真也が選ぶ、この一番。2試合目は?

「岩本健汰✖今成正和のブラップリングマッチですね。僕は2人とも組んできていますし、当然のように彼の方が強いことは分かっていました。でも、思った以上に差がありましたね。15分のグラップリングで下を選択して良いルールなので、決着がつかないという予想もありました。

圧倒するからこそ取れないということがあると思っているところで、取ってしまったので。相当の実力がありますね」

──今成選手が組み技で日本人選手に一本を取られるのは、本当に記憶になくて。自分のなかでは佐藤ルミナ戦以来かと……。

「コンバットレスリングだっ!! ないですよね、そこ以外。日本で戦った試合では外国人にだって……ジェフ・グローバーにも取られなかったし。MMAで今成選手からパスを決めた選手はままいますが、グラップリングで引き込んだ今成選手に岩本選手がパスを決めた。あれこそが、この試合のハイライトでしたね。

ボディロックですぐにパスをした。アレが全てだと思いました。得意な形なんですけど、バチっといった。『これは強えぇ』と思いましたね」

──岩本選手の方が大きくはありましたが、そのあたりというのは?

「体格差はありました。でも2、3キロとかの範囲だろうし、いうてもグラップリングですからね。そこの体重差が影響したというのは打撃よりは小さいですよね」

──15分という試合タイム、ここはどうでしょうか。

「10分でないのは大きいです。10分だと守られたかもしれない。15分という時間を設定できたのはポイントだし、そこから戦いも始まっていますからね」

──と同時に、一瞬でも内ヒールに入る態勢に持っていける今成選手も素敵でした。

「岩本選手のチャンレジを受けて立つ、そこは凄いです。40代半ばになって、バリバリの日本一と戦う。勝負論からは下りているからこその味わいがあります。一発あるかもって思われると、そこである意味勝ちでもありますしね。高島さんはこういう言い方嫌いかもしれないですけど、プロレスラーですよ」

──自分、プロレスラー嫌いでないですよ。ロープに跳んで、ラ・ケプラーダやトペ・コンヒーロができるって凄いと思いますし。プロレスをやっているプロレスラーの人に何もないです。でも、MMAやグラップリングだと偽ってプロレスをするのは話が違うと思っているだけで。

「そうでした、そうですね。なんていうのか、でも勝負論がないことを好まない印象はありますよね」

──う~ん、自分のスタンスを話すのも格好悪いですが、勝負論がないことを好まないのではなくて、勝負論がない試合を勝負論がある試合よりPV数を稼ぐために上位に持ってくるのは好まないという感じです。

「違う色は認めると。それは、それで魅力がありますからね。勝負論っぽくて、勝負論じゃないとかは面白くないけど。その点でいえば、今成選手の凄いところは達観しているところなんですよね」

──今成選手の試合が面白くないケースが多いのは、足関節が怖くて入れない対戦相手が多いから。でも、それも勝負の妙で。今回、入っていける相手だとここまで重厚感があって緊張感溢れる試合になるというのを岩本選手が示したかと思います。それに今成選手の場合は足関勝負できる人が、ほとんど一緒に練習している選手になりますし。

「あぁ、気持ちが入らないということですね。そうなっちゃいますよね、面白くなりそうな相手が……練習相手だと。うん、熱くなれないですよね」

──と同時に寝転がって足関合戦ができる選手が、どれだけ少ないのかという表れでもあるかと思います。グラップリングが盛んなるには、もっと門戸を広げないと岩本選手も対戦相手がいなくなってくるという懸念が既にあります。他の上にいる選手、倒した選手が有利というような。

「それって上から下にモノは流れるものだから、米国軸にそういう流れがないと難しいですよね。こっちからメジャーにしていくのは困難です」

──ただし、そこに挑むために国内の普及策ということでは、そういう考えもあるかと思います。

「そうですね。日本のグラップラー、柔術家が海外に出て勝負すると、どれだけテクニックがあってもフィジカルで跳ね返される。テクニック勝負にならないという事実はあるかと思います。そういうなかで、MMAファイターと触れ合うことができるグラップリングというのは必要になるかもしれないですね」

──そのためにはMMAファイターに勝ち目があるルールが、必要かと。

「簡単にいえばADCCルールですよね。ポイントのあるバージョンの。打撃のないMMAというか。MMAファイターもね、グラップリングをやっていないから。そこが必要だからっていうのは、そういうモノがあることで気付く人も出てくるかもしれないですしね。

MMAの人達が……僕もMMAの人なんですけど、MMAの人はグラウンドをやらないから。やらないと、しんどいですよ。最終的には、勝てなくなります。UFCファイターはデキていますからね。

そういうなかで岩本健汰という今の日本で最高のグラップラーは足関の人として出てきたのが、今や足関の人でない。今成さんと取り合って、パスして肩固めで勝てる。固いグラップリングもできる。総合力のあるグラップラーです。

自分でいうのも恥ずかしいですが、僕は影響を与えてしまったと思っています。良くも悪くも──柔術で勝つグラップリングに、MMAのエッセンスを与えてしまった。彼が今のようになったのは、僕の流れというのはありますし」

──では責任を取ってもらって、青木スペシャルで総合グラップリングを組んでもらいましょうか(笑)。

「いわばノーギで柔道家、サンビスト、柔術家とも戦える。昔、中井(祐樹)さんが『MMAファイターだったり、大道塾のようにトータルファイトを標ぼうする人間は、どの競技の人間ともやり合えなくても良いけど、立ち会えないといけない』と凄く良いことを言っていたんです」

──15年前だと、それこそ──そうである人がMMAで突出することがありましたが、今や普通レベルにそれが求められるほどMMAは進化したわけですね。

「まぁ、そこに寝技が欠けているというのが日本の現状ですけど、ボクサーともキックボクサーとも立ち会える。勝てないかもしれないけど、立ち会えますよね。

そういう部分で岩本選手はどんなグラップラーとやっても立ち会える。その彼の世界観が広がるのはノーポイントではないでしょうね。そのグラウンドの戦いの重要性を競技者としてやりつつ、MMAファイターも含め伝えていく責任があると最近は感じています。

岩本選手が岩崎(正寛)選手とやりたいと言っていたけど、そういう世界観じゃない。岩崎選手もやらなくて良いし。反応もしなくて良いです。柔術に対応できてノーギが戦える柔道家とかね……。コロナの状況下ですけど、何か次に良いモノを用意してあげたいですね。要は組み技の異種格闘技戦ですね。

岩本選手は努力の質と量、技術力、何も上から目線で言えない。俺たちがやってやっているというんじゃなくて、協力させてもらっているという立ち位置で……何かできれば。岩本健汰的な世界観が広まれば、回りまわって僕も得する──みたいな有難い話であるので(笑)」

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Battle Hazard08 Interview JJ Globo ブログ 今成正和 岩本健汰

【Battle Hazard08】岩本に破れてなお、組みの醍醐味みせた今成正和「カーフスライサー来てくれないかと」

【写真】今成正和が日本人選手にグラップリングで一本負けは2001年コンバットレスリングの佐藤ルミナ戦以外に、記憶にない (C) MMAPLANET

22日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されたBATTLE HAZARD 08。そのメインで岩本健汰と対戦した今成正和。

14分21秒肩固めに敗れたが、攻める岩本と耐えきる今成という展開から、足関節での一発逆転があるかもしれないというスリリングかつグラップリングの醍醐味溢れる戦いを見せてくれた。

試合終了直後、我慢の展開と足関節の攻防を今成に振り返ってもらった。


──引き込みから許した最初の肩固めですが、相当に荒い息が聞こえてきて。これはここで終わるのかと思ったほどでした。

「そうですね、苦しかったです。青木君がね、『それ、あんまり極まっていない』って言ってくれたから、岩本君も緩めてくれて助かりました(笑)」

──15分の序盤でした。そこで岩本選手も考えたところはあったかもしれないですね。

「そうですね。10分だったら、あそこで極めに来ていたかもしれないです」

──しかし、今成選手の試合は相手が近づかない。グラップリングでもMMAでも、寝技になる相手が距離を取る。そういう展開が多かったのですが、岩本選手が足関節を怖がらず、どんどん攻めていったので攻防が見ることができ、今成選手の極めさせない力も改めて再確認できました。

「そりゃ、練習でやっていますかね。でも……確かにこういう風に攻防が見られた試合は少ないですね」

──その中で肩固めからバックマウント、RNCで攻められる時間もありました。

「あそこは、それこそ想定して練習していたんです。ただ力が思いのほか強くて、ハマっていなくても絞まっていって……ヤバかったです」

──あの攻防は岩本選手も腕がパンパンになったかと思いました。

「いや、どっちも疲れる攻防ですし、腕もパンパンになっているだろうって思っていたんです。でも、全然疲れている様子もなかったです(苦笑)。疲れてくれなかったですね」

──次の展開、トラックポジションの攻防も見応えがありました。

「トラックはカーフスライサー来てくれないかと思っていたんですが……」

──実は私も撮影していて、ツイスターでなくカーフスライサーに移行すれば今成選手が足関節に行くぞ、と待っていたんです(笑)。

「いやぁ、全然来なかったですねぇ(笑)。ツイスターの形だけで終わってしまったから……。あそこはね、仕掛けがあるとチャンスになるので来てほしかったですね」

──まぁ、岩本選手もそこはみすみす危険は冒さないと。

「それはそうですね(笑)。なかなか簡単にはいかないです」

──今成選手もトラックの解除から足関節で攻めていきました。

「後ろを取らせてから、取っていくのは割と得意な形ではあるのですが、簡単にはいかないですね。ちゃんと処置できなかったです。岩本君は防御も上手かったですから、まだまだアレでは極まらないです」

──最後にパス狙いから肩固めに入られました。

「あそこも我慢してみようと思ったのですが、我慢できなかったです(笑)。ドローでもって思ったけど、無理でした」

──しかし、15分というのは岩本選手の戦場でしたね。

「もうチョットで終わったんですけど……(笑)。粘って、粘って、最後にやられて。15分はきついっスね。やっぱり、体が大きかったので、凄く体力で消耗してしまいました。あれだけ体格差があると、15分……きつかったです」

──今成選手に足関節を仕掛けるなんて、ゲイリー・トノン戦ぐらいしか記憶にないです。本当にグラップリングの良さが詰まった好勝負でした。米倉選手と高橋選手もそうですし、ああいう攻めができる下の世代が育っていると、今成選手との対戦が以前より楽しみです。寒河江選手なども……あっ、でも一緒に練習をしているとそうはいかないですね。

「そうなんですよね。こないだのクインテットもそうですけど、一緒に練習をしている人と試合をするのは何か気持ち悪いなって。あんまり好きじゃないですね」

──60キロですが、米倉選手と練習をしたことは?

「米倉さんは触ったことがないです」

──無差別に挑戦すると言っていますし、今成選手と米倉選手も見てみたいカードです。

「そうッスね、いつか」

──いつか……ですか(笑)。

「アハハハハ。そういうのは縁ですから。タイミングで、来たら『ハイっ!!』っていうモノなので。無理やりというか、作るのはあんまり好きじゃないですよね。流れに任せたいです」

──今成選手らしいです。でも選択肢は決して多くないですし、早々にそういうオファーもあるかもしれないです。

「そうっスね。直ぐにあるかもしれないですね」

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Battle Hazard08 JJ Globo Report ブログ 今成正和 岩本健汰

【Battler Hazard08】勝つための動きと防御力が生んだ好勝負。岩本健汰が今成から肩固めで一本勝ち

【写真】掛け逃げや大きく動くというのではなく、格闘という部分でのグラップリングであり、好勝負となった一番で岩本が今成を破った(C)MMAPLANET

22日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されたBATTLE HAZARD 08。KOKルール、道着MMAルールも組まれた今大会から、ここではメインイベント──新旧グラップラー対決=今成正和✖岩本健汰戦の模様をレポートしたい。


<GT67キロ契約/15分1R>
岩本健汰(日本)
Def.14分21秒by 肩固め
今成正和(日本)

立ちレスで左腕を差した岩本が、今成をコーナーに押しこむ。今成はジャンピングガ―ドで引き込むと、持ち上げて落としガードを割った岩本が足を捌いて、頭を胸に置く。ハーフからフルガードに戻そうとする今成が足首を取りに行くも、岩本はボディロックで潰して左腕を差して頭を殺す。

岩本はそのまま今成を跨いで、頭をワキに押し付けてマットにつけ肩固めに。

マウントからスライドさせると、今成の呼吸が相当に荒くなる。一旦マウントに戻って絞める岩本は、今成のブリッジにニーインの状態で抑え&絞めを続ける。次のブリッジに、またも体をスライドさせて力を込める岩本に対し、今成は肩を押して体を捻っていく。

岩本はバックに転じ、四の字フック&シールベルトの態勢に。アゴの上からのRNCに苦し気な表情の今成は両ヒジを開き、手首を取ってエスケープに成功する。ここで岩本はネッククランクのようにアゴの付け根から首を畳みにいく。

残り時間を考えると、絞め過ぎて腕が張ってしまうことも怖い岩本は、今成が腰をずらしてきても背中を取り続け、アゴの上からRNCクラッチへ。今成はヒジを押して腰をずらすとも、ワンフックの岩本がトラックポジションを取る。

ツイスターを取られないようにワキから腕を深くいれさせない今成に対し、岩本は足首を取らせないためにロックダウン。

左足の動きを止めていたが岩本だが、下になった足でなく上になった右足に絡んでいく。今成はここで逆に岩本の右足にサドルを仕掛け、ヒールへ。

すかさずロールし上体を起こした岩本は、右足を取ってサドルを解除へ。今成は左足を岩本の右足に外掛けし、外ヒール。ならばと岩本はロールしながら寝転がり、今成の右足を取って内ヒールを仕掛ける。

左腕を差し込んで防ぐ今成は両手で岩本の右ヒザの周囲を押して腰をずらし、ロールして足を抜きながら上を向く。

立ち上がった岩本は、今成の右足を取って背中をつけて外ヒール。極まらないとみるや再び立ち上がりもう一度仕掛ける。

今成が足を差し入いれて耐えると、岩本は足首を掴み両足を捌いて、一気にパスへ。

ハーフから試合序盤のように、頭を今成のワキの下に固定させた岩本は、残った足を抜きつつマウント&肩固めの態勢に入る。

さらにスライドさせ、暴れる今成を制し渾身の力を込める岩本。ついに今成がタップし、残り時間40秒で岩本は今成から一本勝ちを決めた。

序盤の攻勢から足関節勝負にも持ち込み、削った上での肩固めでタップを奪った岩本は、個々の局面だけでなく15分を通しての戦略という部分でも岩本は見事な勝ち方を見せた。

今後について、ADCC予選もなくなったことで77キロや無差別級に挑戦したいと明言した岩本は、77キロでは岩﨑正寛の名を挙げ、無差別級では同じく同階級では意中の相手との試合が実現しない同門の米倉との対戦もありうると語った。

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Battle Hazard08 JJ Globo Report ブログ 坂元和子 杉内由紀

【Battle Hazard08】足関節を狙いつつ、ポジションを取り、腕も狙う杉内由紀が坂元を破りGTF女子優勝

【写真】ノーポイント&サブオンリーの良さが凄く出た試合だった。レスラーや柔道家絡みでないとはいえ、女子はMMAもグラップリングも男子より真っ向勝負になるのか…… (C)MMAPLANET

22日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されたBATTLE HAZARD 08。KOKルール、道着MMAルールも組まれた今大会から、ここではGTF女子52キロ級トーナメント決勝の模様をレポートしたい。


<GTF女子52キロ級T決勝/10分1R>
杉内由紀(日本)
Def.5分29秒by 腕十字
坂本和子(日本)

下になった杉内の右足を抱えた坂元が外ヒールを狙う。すかさず杉内もストレートフットロックへ。逆側の足を差し入れた坂元に対し、今度はその足を杉内が取りに行く。坂元も右足を狙い、蹴って離れた杉内が起き上ってトップに。

坂元のハイガードを潰し、パス狙いの杉内は足を一本抜くと左足をワキの下で抱えるも、坂元も左足をすくってヒザ十字から、ヒール&トーホールド。杉内はストレートフットロックで対抗する。左足が伸びた坂元は、ロールしながら右足でヒザを蹴って解除へ。

体が伸びている坂元に対し、杉内は起き上りトップから足を畳んでパスを仕掛ける。坂元の十字狙いは、足がロープの外に出てしまい、中央でリスタートに。足の取り合いから、左足で坂元の左足を腰、ワキの下に差し込んだ杉内は右足で顔を刈り左腕を取る。

左ヒザをこじ入れることができなかった坂元に対し、左足を畳んで固定した杉内が腕を伸ばし一本勝ちを決めた。

GTF女子トーナメントを制した杉内は、同トーナメントを実現させた勝村Pに感謝の言葉を延べ、坂元の強さに言及すると「今日は飲むぞ!!」という言葉で締めた。

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Battle Hazard08 JJ Globo Report ブログ 米倉大貴 高橋サブミッション雄己

【Battle Hazard08】高橋Submission雄己を88秒、内ヒールで破った米倉大貴は無差別級T出場を宣言

【写真】65キロで戦いたい選手との試合が実現しないなか、米倉は無差別級で戦うことを試合後に言及した (C)MMAPLANET

22日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されたBATTLE HAZARD 08。KOKルール、道着MMAルールも組まれた今大会から、ここでは60キロ契約の米倉大貴✖高橋Submission雄己戦の模様をレポートしたい。


<GT60キロ契約/10分1R>
米倉大貴(日本)
Def.1分28秒by ヒールフック
高橋Submission雄己(日本)

引き込んだ米倉に対し、ヒザをついた高橋が右足を取ってロールさせない外ヒールへ。上側の左脚の足首を掴んでプレッシャーを逃した米倉は、高橋の動きに合わせてロールしてロープ際へ。

上体を起こした米倉の左足を高橋がもう一度取りに行く。

米倉が右足を取って防御すると、ブレイクが掛かりロープ際から両者が離される。

同体でリスタートし、米倉は反時計回りにロールして右足に内ヒールを仕掛け、背中をマットにつけ一気にタップを奪った。

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Battle Hazard08 JJ Globo ブログ 坂元和子 杉内由紀

【Battle Hazard08】女子GTFは悠花を腕十字で下した杉内と、村上彩にOT勝利の坂元が決勝へ

【写真】足関節に注目されがちなサブオンリーだが、そこ以外の能力がクローズアップされることも少なくない (C)MMAPLANET

22日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されたBATTLE HAZARD 08。KOKルール、道着MMAルールも組まれた今大会から、ここではGTF女子52キロ級トーナメント準決勝の模様をレポートしたい。


<GTF女子52キロ級T準決勝/7分1R>
杉内由紀(日本)
Def.0分27秒by 腕十字
悠花(日本)

1回戦シードの本命・杉内に対し、悠花は初戦を対戦相手の計量後の負傷により不戦勝で準決勝進出を迎えた。悠花のダブルレッグで下になった杉内はクローズドからハイガード、左腕を取って腕十字へ。杉内を跨いでエスケープを図った悠花だが、上を向かされ腕が伸びて一本負けとなった。

<GTF女子52キロ級T準決勝/7分1R>
坂元和子(日本)
Def.OT by Submission
村上彩(日本)

準決勝第2試合は、初戦でARISAを相手にOTで自らはRNCを極め、守りではRNCをエスケープして勝ち上がってきた今成柔術の坂元和子と、木越めぐみを腕十字で下した村上彩の対戦に。座った坂元のハーフにヒザを頭に置いて腕をすくいにいった村上、坂元が足を入れて距離を取るとスタンドの展開に戻る。

首投げをボディロックで崩そうとした村上、離れた坂元はシッティングへ。パス狙いに足をきかせる坂元はスイープで上を取ると、村上は外掛けでストレートフットロックへ。

足を抜いた坂元、スタンドからガードを取り村上がパス。坂元は足を戻し、起きあがりダブルガードの状態に。坂元はトーホールド狙いも、姿勢が乱れスタンドへ。

一方が引き込むと、もう一人がスイープで上を取り直し、足関狙いのという攻防のなかで村上はマウントを取り、上から三角クラッチ。

さらに上四方で頭を固定して腕を練る。

ヒップエスケープの坂元に対し、すかさずマウントを取り返した村上。足を戻した坂元が50/50から足関節へ。体を捻って足を抜いた村上は距離を取り直す。

坂元は立ち上がって今成ロールを狙ったところで時間に。

オーバータイム先攻の坂元は初戦に続きシートベルトを選択、26秒でタップを奪う。

後攻めの村上もスパイダーウェブでなく、シートベルトを選び──結果、12秒でエスケープに成功した坂元の決勝進出が決まった。

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Battle Hazard08 Interview JJ Globo ブログ 今成正和 岩本健汰

【Battle Hazard08】今成正和戦へ、岩本健汰「15分間あるから最初は付き合って、足関節で勝負したいです」

【写真】組み技への考え方が変化しつつある岩本だが、足関十段との足の取り合いにも自信あり (C) MMAPLANET

明日22日(日)に東京都新宿区のGENスポーツパレスで開催されるZST69 & BATTLE HAZARD 08。

昼の部=バトルハザード08のメインで岩本健汰が今成正和と67キロ/15分1Rのノーポイント&サブオンリー戦を戦う。

足関十段に対し、新足関時代の寵児から総合的なグラップリングに目覚めた岩本健太はどのような組み技対決を挑むのか。

過去に国内では足関節勝負をしたことが、ほぼほぼない新旧対決へ、岩本の心境を尋ねた。


──今成選手とのグラップリングマッチがいよいよ、明日に迫ってきました。今の調子はいかがですか。

「今回は今成さんに合わせて67キロ契約で戦うのですが、1カ月ぐらいかけて体重を落としてきたので、体調はまぁ良いです。最近は大きくなっていて、普段は73、74キロあって減量は少ししんどかったですけど、しっかりと時間をかけて落とせました」

──今更ながらですが、今成選手の印象を教えてください。

「今成さんとは以前にロータスで週に一度、火曜日に練習をしていたので、それほど戦いたい相手ではなかったです。たた足関節対決という意味では、凄く面白いとは思います」

──今では岩本選手は総合的なグラップリング、テイクダウンも投げも組み技という認識になっています。そこで引き込んで下、足関節に特化したスタイルというのはどのように考えているのでしょうか。

「今の僕は立ちから練習をやっているので、今成さんとの試合で出てくる場面は練習であまりやっていないです。でも元々、足関節は得意だったので足関対決でも自信はあります。

15分間あるから最初は付き合って、足関節で勝負したいですね。時間が経ってしまうと上からでも、下からでも普通に攻めていきます」

──今成選手の足関節を怖がると、攻防が生まれなくなる。そんな試合が何度もありましたが、岩本選手は足関を恐れることなく足関対決も、他の攻撃も仕掛けられるということですね。

「僕も足関節ばかり使っていた時は、対戦相手がディフェンシブになっていました。その点で、今成さんは攻防に付き合ってくれるだろうし、面白い展開になると思います。僕からガンガン攻めますし、足関節を怖がらず他の技も仕掛けることができます」

──おお、それは楽しみです。引き分け有りの15分1R、ドローも狙えるのが今成選手です。

「それは……あり得ますね。今成さん次第で、引き分けになっちゃう可能性もありますが、そこも含めて15分間で決着をつけたいです。僕としては時間無制限で決着がつくまでというのが一番ですけど、そうもいかないので15分の間に極めようと思います」

──リングでの戦い、今成選手は慣れていると思います。

「あぁ、確かにリングっていうのはちょっと不利ですね。慣れていないし、タッグマッチでやっただけなので正直戦い辛いです。

ロープが無ければ回れるとかありますし、あれだったらケージの方が詰めて戦えるので良いですね。ロープは体が外に出てしまうので、やり辛いです」

──ところでコロナ禍の影響で、ADCC世界大会が1年延期されました。

「その分、自分が成長できる期間も伸びるので気にしていないです」

──2021年もグラップリングを興行のなかで戦っていきたいですか。

「そうですね。どうしても対戦相手は日本人選手が多くなると思うので、66キロでなく減量をしないで77キロぐらいまで戦っていこうと思います。66キロは国内には戦いたい相手がもうあまりいないので、重い階級で戦ったことがない選手とやっていきたいです」

──なるほど。では最後に、明日に向けて意気込みをお願いします。

「そうですね……今成さんとは、これからも仲良くやってきたいのですが、明日だけは倒したいと思います」

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JJ Globo News WNO ブログ

【WNO】世代を越えた柔術界の怪物がノーギで対戦。カイナン・デュアルチ✖ホドウフォ・ヴィエイラ!!

【写真】トーナメントも復活し始めたが、ワンマッチ大会は隆盛は続くのか (C) SATOSHI NARITA & ACA

9日(月・現地時間)、12月11日(金・同)にテキサス州オースチンで開催されるWho’s Number One(WNO)でカイナン・デュアルチとホドウフォ・ヴィエイラが対戦することが明らかとなった。

世代を超えた最強グラップラー対決は15分判定有りのノーポイント&サブオンリーで行われる。


10月10日にUFCに出場予定だったが、9月中旬に負傷し欠場していたホドウフォの実戦復帰はグラップリング戦となった。ムンジアル5冠、ADCCでは2015年に99キロ級で世界一に輝いているホドウフォ、組み技の試合は昨年11月に韓国で行われたスパイダー・インビテーショナルBJJチャンピオンシップ以来となる。

この時、ホドウフォは道着100キロ級8人トーナメントに出場して、準決勝でカイナンと当たりスイープを許し0-2で敗れている。それでも2016年以降は2018年に1度、そして同大会と2大会しか組み技の大会を経験していないにも限らず、十分に世界トップの力を見せているのはさすがだ。

一方、ADCC2019の+99キロ級世界王者のカイナンは、そのスパイダー招待柔術でレアンドロ・ロ、ホドウフォ、ニコラス・マレガリを破り優勝。さらなる快進撃を2020年に見せることが期待されたが、新型コロナウイルス禍で柔術界は3月から9月までストップし、彼おまたFight to Win、BJJ Starsという限られた機会で実戦経験を積んできたにすぎない。しかも9月にBJJ Betでホベウト・サイボーグ・アブレウとノーギマッチで対戦し、50/50ガードを内ヒールで切り返されタップアウト負けを喫している。

果たしてグリップが少なくなるノーギの戦いで、カイナンが道着マッチ同様のセットができるか。UFCにおいて、ホドウフォのノーギ・グラップリングの強さは衰えるばかりかより重厚さとスピードが増している感もある。また階級としては無差別級という名称が使用されるが、両者は200ポンド+αという体重で戦うという取り決めがあるもよう。現在、UFCではミドル級で戦うホドウフォにとって、この体重は動きやすいに違いない。もちろん寝転んでよいグラップリングとMMAは違うが、ジャッジ裁定があるWNOだけに──上下の関係性を崩す局面で、緊張感のある戦いが繰り広げられる可能性は高い。

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BELLATOR JJ Globo SUG19 UFC アマンダ・ローウェン アンソニー・ジョンソン チェール・ソネン デリック・ルイス ドナルド・セラーニ ハファエル・ドスアンジョス ファブリシオ・ヴェウドゥム フェリシア・スペンサー ブログ メイソン・ファウラー ライアン・ベイダー 石井慧

【SUG19】チェール・ソネンだけが治外法権なのか。Bellator世界王者✖UFCメインイベンター対決が実現

【写真】Bellator世界王者とUFCヘッドライナーがケージ・グラップリングで激突(C) Bellator& Zuffa/UFC

8日(日・現地時間)、チェール・ソネン率いるノーポイント&サブオンリーinケージ大会のSubmission Undergroundが12月20日(日・同)に開催するSUG19のポスターを発表し、グラップリングといえどもとんでもないカードが組まれることが明らかとなっている。

10月にソネンが言及していたようにメインはSUG無差別級王者メイソン・ファウラーに、石井慧が挑戦する一戦が組まれた同大会。同プロモーションにとって2つ目のベルトとなる女子無差別級王座決定戦でアマンダ・ローウェンに挑戦するのはことが明言されていたUFCファイターは、フェリシア・スペンサーであることが分かった。


この女子タイトル以外に今回のポスター発表で周知のことなったカードはライアン・ベイダー✖デリック・ルイス、ドナルド・セラーニ✖ハファエル・ドスアンジョス、そしてアンソニー・ジョンソン✖ファブリシオ・ヴェウドゥムの3試合だ。

いってみればピュア・グラップリング界のトップ対決でも、グラップリング✖MMAファイターの対決でもなく、MMAファイター同士の組み技マッチだ。それでもBellator世界ヘビー級王者ベイダーと28日のUFN184でカーティス・ブレイズとメインで戦うルイスの対戦など、オクタゴンとサークルケイジを行き来してコメンテイターを務めることができるソネンだからこそ実現できるマッチアップだ。

ショーン・オマリーとジェイムス・ギャラガーがSNSでヒートアップするなど、実現には至らなかったがゾクっとする顔合わせも期待できるSUG。現実問題としてUFCではBellator世界王者経験者を他の団体の世界王者と呼ぶなか、ソネンだけは治外法権なのか──と思わされるカードだ。

他のカードも近日発表ということだが、このMMAファンが視聴することが間違いないイベントでクレイグ・ジョーンズらSUGで戦ってきたトップグラップラーの出場も期待したい。

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