カテゴリー
JJ Globo Report SUG20 ガブリエル・ナパォン ハンター・コルヴィン ブログ

【SUG20】ガブリエル・ナパォンがオーバータイム1Rで腕十字を極め、ハンター・コルヴィンを破る

<5分1R>
ガブリエル・ナパォン(ブラジル)
Def.OT1R1分07秒 by 腕十字
ハンター・コルヴィン(米国)

まずコルヴィンが引き込み、バタフライガードを取る。両ワキを差したコルヴィンは、ナパォンが足を抜いてくるところで外掛けの外ヒールへ。ナパォンがロールして防ぐと、すかさず50/50ガードからインヴァーディットヒールを仕掛ける。ロールから座って左手首を掴んで技を解いたナパォンは。頭を引きよせようと知ったところで、背中をつけたコルヴィンが再び内ヒールを狙う。

ケージ際まで転がりヒザを抜いたナパォンに対し、コルヴィンはトップを選択する。テッポウで下にされると同時に腕十字から三角絞めを仕掛ける。体格差もあり、体重差で三角を潰したナパォンが担ぎパスを決める。腕を狙いつつマウントを取ったナパォン、残り試合は10秒で延長戦へ。

OT1R、ナパォンがスパイダーウェブを選択する。頭の上にある右足を解除したコルヴィンだったが下になったナパォンが1分07秒でタップを奪った。後攻のコルヴィンはシートベルトを選ぶ。腰をずらしたナパォンは、腕十字に移行されると28秒でエスケープし勝利を決めた。


The post 【SUG20】ガブリエル・ナパォンがオーバータイム1Rで腕十字を極め、ハンター・コルヴィンを破る first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview JJ Globo UNRIVALED00 ブログ 寒河江寿泰

【Unrivaled00】「スイープで終わりでなく、スイープから先がある」寒河江寿泰が見た──アンライバルド

【写真】下で戦えるグラップラーとして、セコンドを務めていた寒河江に話を訊いた (C)MMAPLANET

27日(日)に東京都大田区のゴールドジム・サウス東京ANEXで開催されるUNRIVALED00が開催された。

ここでは同門の出場選手のセコンドについていて寒河江寿泰のアンライバルドを見ての印象を尋ねた。

今成柔術茶帯にして、ノーギのオンリー・サブやコンバット柔術にも挑む──下を選択できる──彼の目に、スイープ・ポイント無しはどのように映ったのか。


──柔術家、そしてノーポイント&サブオンリーばかりかコンバット柔術にもチャレンジした寒河江選手は、アンライバルドのスイープに得点がないことをどのように思われましたか。

「ガードから、シングルレッグとかノーギでも良く見られるように、立ちが出来ない選手はスイープの有無はかなり大きな要素だと思います。試合を見ていて、あった方が良いのかと。

スイープしたところから上を取ってパスという攻防も柔術家ならできるでしょうし。スイープで終わりでなく、スイープから先があるので。今日の試合だと、テイクダウンが強くて上を取るとそこで固めるケースもありましたし」

──スイープはスイープのポイントのみならず、そこからの攻防に繋がってくると。

「そうですね。柔術、グラップリングをやっているとヒザが悪くなって、敢えて立ちを捨てている選手もいなくはないですし。そういう選手もスイープでポイントが取れるようであれば、もうちょっと組み立て方もあると思います。

あと、ガードからリフトされてブレイクになると……今日だとグラント(ボクタノフ)の試合でもそうでしたが、ラバーガードとか体の柔らかい選手が下から作った時に、そこから極められるポジションでもブレイクが掛かってしまう。これは作っている方としては、勿体ないですよね」

──柔術的な思考でいえば、ルールや審判に助けてもらうのではなくて自分でエスケープするということですね。

「自分の力で切り抜けないと。立ってブレイクだと、レスラーは強いですよね」

──個人的にも総合的なグラップリングであれば、柔術の技術が生かせるルールを求めたくなります。

「それもあるのですが、同時に立ち技に特化しているのは、ADCCとか出るならそういう練習は絶対にしないといけないですし、レスリングや柔道、MMAの人が出場しやすいルールがあるのも良いと思います」

アンライバルド第1回大会を終えて、強く印象に残っているのは、下になって立ち上がってもまたテイクダウンされるという理由でスタンドに戻らなかった選手がいたことだ。

それはテイクダウンをした選手が、寝技勝負をしないからこそ生まれる事象ともいえる。引き込みがマイナスであれば、寝技でトップの選手が自らスタンドに戻るのも、総合的なグラップリングを考えると、マイナスなのではないだろうか。

アンライバルドはまだ動き始めたばかり。アンライバルド=比肩するモノがないグラップリングの確立に向けて、色々な意見がでる試みを暫らくは続けてほしい。方向性がないところから生まれる真実は──きっと、方向性を定めて行う試みから生まれるモノとは違う何かを生み出すに違いない。アンライバルドの実験結果により、どのような組み技競技が確立していくのか非常に楽しみだ。

The post 【Unrivaled00】「スイープで終わりでなく、スイープから先がある」寒河江寿泰が見た──アンライバルド first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Interview JJ Globo UNRIVALED00 ブログ 岩本健汰

【Unrivaled00】総合グラップリング提唱者=岩本健汰「僕もアンライバルドで戦っていきたい」

【写真】総合的なルールを採用して、総合的に強い選手と特化して強い選手のせめぎ合いが──岩本のアンライバルド参戦で見られるのが楽しみだ(C)MMAPLANET

27日(日)に東京都大田区のゴールドジム・サウス東京ANEXで開催されるUNRIVALED00が開催された。

グラップリングで世界に通じる日本人選手の育成と、底辺を広げる大会という目標を掲げグランドスラムとイグルー柔術が手を取り合って開いた同大会。

ノーポイント&サブオンリー隆盛のノーギグラップリングにあって、トップの有効性を確認するためにポイント制が導入された。

実験的に行われた今大会のポイントは以下のようなモノだった。

:テイクダウン、サイドポジション、マウント、バックマウント2P
:抑え込みからエスケープし、スタンドに戻ると1P
:引き込み-2P

実験的なアンライバルド第1回(=0回大会)を終え、総合的グラップリングの提唱者でもある岩本健汰に大会の印象と今後のトライに関して話を訊いた。


──総合的なグラップリングの提唱者でもある岩本選手ですが、アンライバルド準備大会では得点係をしていました。大会を終えてどのような印象を持ちましたか。

「凄く良かったです。総合的なグラップリングに一歩近づいたと思います。ルールや得点に関しては、変えていくところはあると思いますが、それによって人の戦い方は劇的に変わるわけではないと思っています。

立ち技も強く、トップのキープという要素も踏まえて、グラップリングに必要な要素をトータルで強い選手が勝っていける総合的なルール、得点に整備していくことが大切だと思います」

──今回は実験的な試みということもあり、スイープポイントがなかったです。ただ、総合的なグラップリングとするならば上の有効性を認めた上で、下の有効性も認める必要があるのではないかと思います。

「今回はスイープのポイントはなかったですが、僕もスイープがあったと方が良いと思います。

足関節にしても極めと同様にスイープという役割も果たせますし。得点がある方がより攻防も増えると思います。そうなることで結果的に足関節も極まることが増えるかもしれないですし」

──トップの重要性も理解できるのですが、そこがレスラーやMMAファイターの特色としてテイクダウンとホールディングダウンが強く、トランジッションにいかないという側面もあるかと感じました。

「そうですね、そこに関しても下から上を取ることができる選手は、上から攻めることができるのではないかと思います。

あとバックを取られて相手を落とす、バックマウントで上を向いて胸を合わせる。これもスイープというかリバーサルと見なせると思うんです。上を取り返す行為にポイントがあった方が良いと今日の試合を見て感じました」

──岩本選手の言われるように、それでも選手の戦い方はそれほど変わらないと思われます。と同時に、上下が入れ替わることで得点が動くと、最終試合などはよりエキサイティングになったかと思います(※ちなみに岩本のいうリバーサルのポイントがあったとすると、本戦8-6で木下の勝利)。

「今回はテイクダウンでは背中をつけると、すぐにポイントが入っています。それはテイクダウンは投げ技で、コントロールとして見なしていないからです。だからこそ、良く得点が入りやすくなっています。それもあってスクランブルの攻防も得点が入ることで、見応えがより増してくるかと思いますね」

──ポイントに関しては、最終試合は延長ゴールデン方式が採用されました。EBIのオーバータイムのように『ここまでの戦いは何だったの?』という風にならない一方で、椿選手のマルセロチンの仕掛けがあった状態でしたが、首を取られていても木下選手の投げが成立したという解釈だったのでしょうか。

「あそこも……今後のゴールデンスコアのテイクダウンの定義づけとしてサブミッションを抜けないといけないというのは考慮すべきかと思います。

今回はさきほども言ったようにテイクダウンは投げという判断だったので、あそこで決着がつきましたが。

それと僕的にはスクランブルのエスケープで1P挽回というのも、ガードからでも良いと思いました。サイドで抑えられている状態からスタンドに戻るだけでなく、ガードを取っていてひっくり返すとリバーサルで2点、立ち上がるとスクランブルのエスケープで1点としたルールもトライしてみたいですね」

──下になりサイドを取られた時点で4点を献上している。スクランブルで離れても挽回は1点。対してテイクダウンされてガードを取っている状態からスクランブルに持ち込んでエスケープできると、2Pの献上から1Pの挽回とより接戦化できますね。

シッティングの相手を持ち上げて、後方への投げという豪快は攻防も見られた──が、上の選手が投げて上をキープしたことで得点とはならない

「テイクダウンの定義とスクランブルのエスケープに関しては、詰めないといけない部分ですね。尻もちやバックコントロールからヒザをつかせるという部分でも。

それでも今日のルールでテイクダウンとスクランブルがこれだけ見られ、下が圧倒的に有利ということはなく、総合的なグラップリングに近づいたので、色々と試したいです」

──総合グラップリングの提唱者が、試合で実践するというのは?

「ハイ、普通にこれから僕もアンライバルドで戦っていきたいと思います」

The post 【Unrivaled00】総合グラップリング提唱者=岩本健汰「僕もアンライバルドで戦っていきたい」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
JJ Globo Report UNRIVALED00 ブログ 木下尚祐 椿飛鳥

【Unrivaled00】スクランブルマッチはゴールデン・スコアで木下尚祐が、椿飛鳥を下す

【写真】スクランブル・グラップリングの醍醐味が見られた最終試合。このスクランブルゲームをよりダイナミックに表現できるポイント配分もありそうだ(C)MMAPLANET

27日(日)に東京都大田区のゴールドジム・サウス東京ANEXでUNRIVALED00が開催された。

グラップリングで世界に通じる日本人選手の育成と、底辺を広げる大会という目標を掲げグランドスラムとイグルー柔術が手を取り合って行う同大会。プレ旗揚げ大会ともいえる今大会の最終試合、木下尚祐✖椿飛鳥戦の模様をお届けしたい。

<エキスパート75キロ/10分1R>
木下尚祐(日本)
Def.ExR by Golden point
椿飛鳥(日本)

序盤は立ちレスの展開となり、木下が椿をコーナーに押し込む。椿も差し返して体を入れ替えるシーンもあったが、木下はシングルからボディロックに移行してテイクダウンを決める。

右腕を差して起き上った椿が、そのまま木下をコーナーに押し込むも、2度ポジションを入れ替えた後で木下がダブルレッグで2度目のテイクダウンを決め、4-0に。

椿はスクランブルからバックを取り、後方へのボディロックテイクダウンも背中から落とせず得点はない。しかし、スクランブルでバックに回り両足をフックして4-2と挽回する。木下は胸を合わせて上を取ると、パス狙いへ。左腕を差して正対してきた椿は、がぶられスタンドに戻り離れる。

リング中央の手相撲、首相撲の押し合いのなかで椿はボディロックから2度に渡り木下を前方に崩し、両足をフック。4-4に追いつく。

木下が胸を合わせに行くと椿は腰をずらしてギロチンも、コーナー&ロープに詰まり頭を抜かれ下にされる。木下はスクランブルでバックに回り、自ら背中をつけてバックマウントを狙う。

ここで椿が前方に落とし、リバーサル。一旦はガードを取った木下は、ボディロックに取られ立ち上がれないでいるとタイムアップに。延長はゴールデンポイント方式で、最初にポイントを獲得した選手の勝利となる。

開始直後、木下のシングルレッグに椿がギロチンを合わせる。かなりタイトにマルセロチンに入った椿だが、ルールでは首を取られていても背中をつけるとテイクダウンとされるため、ここで木下の勝利が確定した。

ここも今回のアンライバルド・ルールが生んだ決着とはいえるが、熱のこもったスクランブルが見られたグラップリングマッチであった。そして、このスクランブル戦に対し下からの極めを狙う選手や、引き込んでテイクダウンを無力化する寝業師が交じり合えば、総合的な組みの戦いは現実のモノとなるだろう。


The post 【Unrivaled00】スクランブルマッチはゴールデン・スコアで木下尚祐が、椿飛鳥を下す first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
JJ Globo Report UNRIVALED00 ケオン寿大 ブログ 橋本敦貴

【Unrivaled00】アドバンス65キロ級トーナメントは、トップゲームのケオン寿大が優勝

【写真】古巣? ゴールドジムでテイクダウンゲームから一本勝ちでトーナメントを制したケオン (C)MMAPLANET

27日(日)に東京都大田区のゴールドジム・サウス東京ANEXでUNRIVALED00が開催された。

グラップリングで世界に通じる日本人選手の育成と、底辺を広げる大会という目標を掲げグランドスラムとイグルー柔術が手を取り合って行う同大会。ここではプレ旗揚げ大会ともいえる今大会で唯一組まれたトーナメント、アドバンス65キロ級決勝の模様をお届けしたい。

1回戦で大嶋聡承をストレートフットロックで秒殺した橋本敦貴と、開始直後に清水健之助をテイクダウンし、その後は9分近くをハーフのトップで守り切ったケオン寿大が決勝で対戦することとなった。

<アドバンス65キロT決勝/10分1R>
ケオン寿大(日本)
Def.by 腕ひしぎ腕固め
橋本敦貴(日本)

一瞬の引き込みから足絡ませようとする橋本に対し、足を抜いて距離を取るケオン。下で作ることなくスタンドに戻ったため橋本がマイナス2Pになることはない。立ちレスが続き。ケオンがボディロックテイクダウンを決める。

ケオンはパスができずに、立ち上がると橋本もスタンドに戻る。

他の試合では下になった選手がスタンドに戻ることなく、上攻めを続けさせると終盤にスクランブルからバックマウントで2Pを取り返すドローに持ち込むという、アンライバルド特有のポイントを使った試合を見せたこともあったが、橋本はマイナス覚悟の引き込みから足関節を狙い、ケオンがエスケープしてもハーフで下から揺さぶっていく。

結果、頭を抱えてトップからギロチンにケオンが転じ、橋本が防いで試合がここも立ち戻る。アームドラッグからトップを取る。直ぐに立ちになり、橋本は内股を防がれバックを取られ前方に崩れる。ポイントはケオンが4、橋本が-2でさらにボディロックテイクダウンを許す。

ケオンは寝技に付き合うことなく、その後もテイクダウンから橋本の足関節を防いでテイクダウンやパスで加算するとハーフから肩固めへ。

そのままマウントと肩固めの連係で16点を獲得、最後は三角マウントから腕ひしぎ腕固めを極め一本勝ちで優勝を決めた。


The post 【Unrivaled00】アドバンス65キロ級トーナメントは、トップゲームのケオン寿大が優勝 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
JJ Globo Report UNRIVALED00 グラント・ボクダノフ コクエイ・マックス. ブログ

【Unrivaled00】総合組み技戦の確立へ、アンライバルドの第一歩はボグダノフが大差のポイント勝利

【写真】ポイント有りのグラップリングルール大会始動。マットでもケージでも見てみたいものだ (C)MMAPLANET

27日(日)に東京都大田区のゴールドジム・サウス東京ANEXでUNRIVALED00が開催された。

グラップリングで世界に通じる日本人選手の育成と、底辺を広げる大会という目標を掲げグランドスラムとイグルー柔術が手を取り合って行う同大会。ここではプレ旗揚げ大会ともいえる今大会のオープニングマッチとなったグラント・ボグダノフ✖コクエイ・マックスの模様をお届けしたい。

引き込みがマイナス、スイープにポイントが入らないという実験ルール、その特色が早くも見られた一戦となった。

<エキスパート75キロ/10分1R>
グラント・ボグダノフ(米国)
Def.20 – -2
コクエイ・マックス(英国)

まずテイクダウンで先攻したボグダノフが、足関節を仕掛け足を抜いて上で抑える。ボグダノフが10-0でリードしたなかで、マックスがラバーを仕掛ける。ここでボグダノフがリフトして腰上まで持ち上げてブレイクが掛る。

スタンドで再開となりテイクダウン&パスと得点を重ねる。得点を16まで伸ばしたボグダノフはラバー&足のフックというマックスを再びリフトして、スタンドへ。直後の展開でマックスが引き込んでマイナス2Pと、さらに得点差が広がる。

もはやポイント上での敗北はまずなくなったボグダノフは、極めるための動きの一環としてポイントにならないニーインベリーも見せて攻め続ける。ヒザ十字を抜けたマックスをダメ押しのテイクダウンで倒して最終的には20--2でボグダノフが、アンライバルド初の試合でポイント勝利を収めた。


The post 【Unrivaled00】総合組み技戦の確立へ、アンライバルドの第一歩はボグダノフが大差のポイント勝利 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
FUMA JJ Globo News UNRIVALED01 グラント・ボクダノフ ブログ 椿飛鳥

【Unrivaled01】ルール決定、ポイント制でスイープPはなし。椿飛鳥出場&プロレスラーFUMはMMA戦

【写真】仕切り直しの組み技戦へのトライ──椿飛鳥 (C)MMAPLANET

27日(日)に東京都大田区のゴールドジム・サウス東京ANEXで開催されるUNRIVALEDの対戦カードとルールが明らかとなっている。

グラップリングで世界に通じる日本人選手の育成と、底辺を広げる大会という目標を掲げグランドスラムとイグルー柔術が手を取り合って行う同大会。MMAファイターやレスラー、柔道家が参戦しやすいルールを創っていくということだったが、今回発表されたルールはポイント制だった。


ノーギグラップリングといえばノーポイント&サブオンリー全盛の昨今、UNRIVALEDの選択をポイント制だった。そのポイント制度は以下の通りだ。

:テイクダウン、サイドポジション、マウント、バックマウント2P
:抑え込みからエスケープし、スタンドに戻ると1P
:引き込み-2P

加えてサブミッションを掛けられた選手が、立ち上がって腰の上まで相手を抱え上げるとブレイクとなり、スタンドで再開となる。

大きな特徴は抑え込まれた状態からのスクランブルに1Pがつき、引き込みは2Pのマイナス、さらにはポイントに表れていないようにスイープは得点にならないというもの。

またテイクダウンは背中をつけた場合で、持ち上げで腹ばいに落としたり、前方への崩しはポイントの対象にならず、バックコントロールにも得点はつかない。

亀の攻防では足をフックするとポイントになり、前方に落とされて下になっても得点を失うことはない。そのうえで亀の状態の選手が、背中をつけると引き込みとなりマイナス1Pとのことだ。

やはり引き込みがマイナスという特徴以上に、スイープにポイントとがないのは総合的な組み技という点において、競技柔術の大きな特徴を削った印象が強い。なお、今回はあくまでも実験的な試みで、今後のルールやポイント制を確立していくとのことだ。

さらに今大会は新型コロナウィルス感染拡大防止のために、規模が縮小され予定されていたセミナー、練習会、エキスパートトーナメントは次回大会以降へ見送られることとなった。

そのなかでエキスパート部門ではグラント・ボグダノフ✖コクエイ・マックス、椿飛鳥✖木下尚祐が決定。アドバンスドではワンマッチが3試合の他、65キロでは4人制トーナメントが行われ、アマMMAに加えプロMMA(5分✖2R)で萩原一貴とプロレスラーのFUMA、諏訪部哲平✖森永ユキトの2試合が組まれている。

The post 【Unrivaled01】ルール決定、ポイント制でスイープPはなし。椿飛鳥出場&プロレスラーFUMはMMA戦 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
Fight&Life Interview JJ Globo Special ブログ 岩崎正寛

【Special】Fight & Life#82より、カルペ芦屋をオープンした岩崎正寛。「柔術の説明ができるようになった」

【写真】ジムのある建物の前を国道二号線が走る (C)MMAPLANET

21日(月)、岩崎正寛が生まれ故郷・神戸の東隣である芦屋市にCarpe Diem芦屋を正式オープンした。

コロナ禍で関西に自らのジムを開くこと決め、半年間知人のサポートによりテンポラリー道場で基礎を固めていた岩﨑のインタビューが、12月23日(水)発売のFight&Life#82に掲載されている。

ここでは誌面で掲載しきれなかった──自らの城を開いたことによって、新たに気付いた岩﨑の柔術観をお伝えしたい。


──自らの道場を出す、青山や三田で柔術の指導をしていた時と柔術そのものへの見方が変わるということありましたか。

「ハイ。ここには柔術というだけで、それが何か理解してもらえる文化はないです。先日、入会した会員さんは全く柔術を知らなくて、そこから始めたんです」

──つまりは、そういうことなんですね。関西でやるべきことは。

「柔術って何かを説明すると良いかというのが、こっちに来て分かるようになってきました。柔術は競技目線で説明すると、わけが分からなくなります。

柔術は競技、スポーツとしてのルーツを辿るとやはり護身術なんです。ルールが護身術に則してできているから、クローズドガードを取って何も攻めていなくても、下の選手が勝つことが多い。

それをどう説明すれば良いのか……こないだ、オンラインでルール講習会があり、それに参加すると『柔術のルールは護身術を元に自分の身を守ることができるかどうかにフォーカスして判定を下す』という話を聞きました。

つまりクローズドガードを取った人は、そこから取れるわけで。相手はそこからエスケープしないといけない。つまり5分、10分とクローズドガードを取り続けることは護身術として成立することになります」

──確かに!!

「柔道家に対して、トップを取って10分間守り切れるかといえば相当に難しいです。でもクローズドガードを取って10分間守り続ける方が圧倒的に簡単です。そういう行為を柔術家同士の試合でも成し遂げたのであれば、クローズドガードを取り続けた選手の勝ちで良い。それが護身術としての見方ですね」

──IBJJFの柔術競技は、スポーツとして稀な守りを評価するルールなのですね。

「その通りだと思います。野球でファインプレーをしても得点にはならないですよね。でも、柔術は防御力を評価する。とともに、そこで勝負を競い合う時での攻めはコントロールに主眼を置いています。一本を極めなくても良い。コントロールすれば勝ちです。護身術だからです。

ポイントが多い順から低い方へ、制圧をしている度合いが違ってきます。だからマウント、バックグラブが4Pで、パスが3P、テイクダウンとスイープは2Pです。このポイント、ルールに則して話すと、柔術って何か簡単に説明できます。

柔術を知らない人が来て、『これはどうすれば勝ちなのですか?』と尋ねられると、制圧したらです──と答えることができます。そこからポイント制度について話をしていけば良くて。

なぜマウントはポイントが高いのか。両手が自由で相手の胴体を制しているから。対してクローズドガードは両手は自由でも、胴体は制されていて相手も何かできる。だから五分です──と説明すると、『だから、ここだと動けて。こっちだと動けないのですね』というのが分かってもらえます」

──東京時代にそういう風に指導したことは?

「無かったです。正直、柔術のことを知って道場にきているんでしょうと思っていました」

──その考えも正論です。ただ、そうでない人がいるかもしれないと芦屋では考えるようになったのですね。

「正直、僕は柔術はマイナー競技だと思っている節がありました。それでも興味を持った人が道場にやってくる、と。でも、そのスタンスではダメです。東京のカルペディエムだったら、それで通用したかもしれないですけど関西でイチからやっていくには。

柔術という底に広がりがある競技でも、入り口が尖っていて狭くては普及もままならないです。そこを広げていくために工夫しないと。柔術入口を広げることを考えると、それがさらなる底辺の広がりにつながると思います。今までそんなこと全く思ったことがなかったのに……。

この間、MMAファイターに組み技の指導をしていた時にサイドバックから、どうやってバックグラブを取りに行けば良いのかっていう話になったんです」

──ハイ。

「そもそも柔術的に考えると、そのポジションを取りに行くことねぇよなって。一本を決めるのが柔術ではなくて……柔術の観点からいえば、一本を取りに行くのは正義ではないです。

自分の身を守ることが第一で。なら、そこに居れば良いんです」

──そういう意味ではいえば、究極の競技柔術家はホジャー・グレイシーでしょうか。

「そうですね。ピンチにならないです。制圧してからの一本勝ちで。結局、その制圧に必要なことを丁寧に指導すると、MMAに使えるというか……MMA選手が理解できる柔術になっていきます。

柔術だから三角絞め、腕十字を取らないといけない。サブミッションを仕掛けないといけないってことがおかしいです。組み技を使ってMMAというゲームで勝てば良い。なら柔術の良いところを抜き取れば良いわけで。そもそも護身術なんだから、良いポジションにいるところにまずフォーカスを当てないと」

──そういう丁寧な指導が、好きな人への指導ではなくて、好きな人を増やすということに通じるという考えでしょうか。

「柔術を知って欲しいですね。好きな人を増やしていって、1人ずつの柔術を見続けたいです。最近、関節の方向や胸の開き方でできる技、できない技があることが分かって来たんです。

自分のことだけでなく、指導をしている人のことで分かるようになった。例えば肩が前に出て、ヒジが柔らかい巻き肩の人はマルセロチンに適している。でも胸が張っている人は背筋力があってマルセロチンは難しく、しぼって取るギロチンの方が良い──とか」

──おぉ!!

「じゃぁ、全員にマルセロチンを指導してどうすんだってことですよね。トップ選手は間違っていない。その選択も。でもトップに行けない人は間違っている。それを指導できる人がいるかどうか。

それが皆が強くなれない理由の1つです。絶対的に人間の体なんだから、強い部分と弱い部分がある。弱い部分を押し出しているから、弱い。でも反転していて、弱い部分の裏には強い部分があるんです」

※カルペディエム芦屋をオープンした岩崎正寛インタビューは、12月23日発売のFight &Life vol.82に掲載されているので、ぜひともご拝読お願いします。

The post 【Special】Fight & Life#82より、カルペ芦屋をオープンした岩崎正寛。「柔術の説明ができるようになった」 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
JJ Globo Report SUG19 ブログ メイソン・ファウラー 石井慧

【SUG19】OT3Rで要したエスケープタイムは計07秒。メイソン・ファウラーが石井慧を下し、王座防衛

<SUGアブソリュート別級選手権試合/5分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
Def.OT3R0分11秒by 腕十字
石井慧(クロアチア)

予想通り座ったファウラーがハーフガードを取る。頭を押し付けて背中をつけさせたい石井に対し、ファウラーはクローズドガードからラバーに。オモプラッタに移行したファウラー、石井は足首を掴んで防御していくがキムラにスイッチされる。

完全に寝技勝負に出てきたファウラーだが、石井はパスガードでコレを防ぐ。すぐにラバーを取り直したファウラーが再びオモプラッタを狙うが、石井は足を組ませずパスの圧力を強める。ケージに詰まったファウラーはラバーガード、ハイガードから三角絞めへ。腰を持ち上げて潰した石井、立ち上がったファウラーに小内刈りを決めたところで5分が終わった。

OT1R、石井はスパイダーウェブを選ぶ。ファウラーはなんと3秒でエスケープして後攻めのシートベルトに。右腕を掴んで絞めを防ぐ石井だが、ポジションを変えることはできない。さらに右腕で石井の左方を掴んで絞めも続けるファウラーが2分間ポジションをキープし続けた。

OT2R、石井はここもスパイダーウェブ──も、ファウラーは2秒で逃れる。5秒で2度、十字を逃げられた石井は、後攻ファウラーのシートベルトに対し、亀から仰向けに。一度は足が開くと胸を合わせに行った石井に対し、ファウラーが腕十字に移行する。すぐに腕を抜いた石井だったが、ここもエスケープまで1分40秒を要した。

とにかく一本が必要な石井にとって最後のOT、ここもファウラーは2秒でエスケープし石井敗退は極まり──最後はスパイダーウェブを選択したファウラーが11秒でタップを奪った。結果的にOTキングは本戦での強さ、そしてOTでのさらなる強さを見せつけ石井に完勝といって良い勝ち方で王座防衛に成功した。


The post 【SUG19】OT3Rで要したエスケープタイムは計07秒。メイソン・ファウラーが石井慧を下し、王座防衛 first appeared on MMAPLANET.

カテゴリー
JJ Globo Report SUG19 ドナルド・セラーニ ハファエル・ドスアンジョス ブログ

【SUG19】練習試合っぽい好勝負。終始積極的だったドスアンジョスから延長でカウボーイが一本勝ち

<5分1R>
ドナルド・セラーニ(米国)
Def.OT2R0分12秒by 腕十字
ハファエル・ドスアンジョス(ブラジル)

立ちレスのなかで果敢にシングルを仕掛けるドスアンジョスと、受けるセラーニ。引き込んだドスアンジョスは足関節狙いから、スイープを決める。すぐに試合がスタンドに戻り、ドスアンジョスがシングルレッグへ。足を抜かれてもニータップとアグレッシブなドスアンジョスは、再びニータップでケージに押し込みシングルへ。防いだセラーニがダックアンダーからダブルレッグを仕掛ける。

即反応したドスアンジョスがケージ際のクリンチから引き込んで、ディープハーフから体をロールして起き上りスイープを成功する。セラーニはエビから立ち上がりダブルレッグもすかしたドスアンジョスが、シングル、ニータップとレスリングで攻勢に。笑顔すら浮かべるドスアンジョス、これだけのグラップリング能力にあの打撃があるのだから恐れ入るばかりだ。

残り25秒、引き込んだドスアンジョスのニーシールドを潰したセラーニだが、最後はクローズドガードの中でタイムアップを迎えた。

OT1R、先攻のドスアンジョスがシートベルトに。ロールしたカウボーイが28秒でエスケープに成功した。後攻のセラーニもシートベルトを選択。ドスアンジョスは09秒で逃れた。

OT2R、同じくバック選択のドスアンジョス、ここは08秒でエスケープを許してしまう。セラーニはスパイダーウェブを選び、21秒でタップを奪った。一度はタップしていないと抗議したドスアンジョスだが、タップは明らか。最終的には両者はハグをし、笑顔を浮かべた。

と、セラーニが試合続行を舞台裏で了承したが、さすがに実現はしなかった。良い意味での練習試合のような積極的な動きが見られた好勝負だった。


The post 【SUG19】練習試合っぽい好勝負。終始積極的だったドスアンジョスから延長でカウボーイが一本勝ち first appeared on MMAPLANET.