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3CG06 JJ Globo Report ウィリアム・タケット ブログ ヴィクトー・ウゴ

【3CG06】準々決勝第1試合。本戦残り12秒でポイント逆転。延長GSで下を選択できウゴがタケット下す

<3CG GP準々決勝/7分1R>
ヴィクトー・ウゴ(ブラジル)
Def.OTGS2-0
ウィリアム・タケット(米国)

かなり体格差がある両者、マットが小さく立ちレスはすぐに場外になる。押されたタケットが、ステージが落ちるという場面も開始1分を過ぎる前に見られた。タケットのアームドラッグに反応したウゴが、シングルで逆襲へ。ここを耐えたタケットはダックアンダーからシングルへ、切ったウゴがボディロックを腰に乗せて投げようとする。

ここも場外となり試合は中央で再開され、3分が経過する。まだ両者揃って引き込まない展開のなかで、3分30秒にタケットがシングルレッグでテイクダウンに成功する。2Pを先取したタケットはハーフのウゴから離れ、足を払っていく。ウゴの草刈りを察知して離れたタケットが足を捌いてパスを狙う。

タケットが頭を抱えてきたところで後方にスイープを狙ったウゴだが、タケットは即スタンドに戻る。デラヒーバにもタケットは足首を掴んで捌く。と、タケットは自ら足を差し込み、内ヒールを狙う。即座にウゴが立ち上がり、スイープを試みる。ポイントは許さまいと立ち上がったタケットは、続く後方へのスイープ狙いには場外へ。

小さなマットでは場外逃避とならず、試合はそのままスタンドで展開に。残り1分を切り、座ったウゴが足を絡ませレッグロックからスイープを狙う。立って逃げたタケットだが、追いかけたウゴがボディロックテイクダウン、さらに残り12秒でパスを決める。続けてマウントに移行したウゴが肩固めへ。ここで本戦はタイムアップに。ポイント的には9-2で逆転したウゴだが、11点には届かずゴールデンスコアの延長戦に突入した。

本戦をポイントでリードしたウゴがボトムを選択。50/50 を取らせず、デラヒーバもセットさせないタケットは、立ち上がりながらリバーサルを仕掛けられてもしっかりと対処する。両者がスタンドで離れると、すぐにウゴが座る。両者、疲れが目立ってきたが、小さなタッカーは果敢にパスを仕掛ける。

50/50を警戒し続けるタケットは、場外からマット中央での再開でウゴの蹴り上げからのアタックもリバーサルは許さない。ウゴはガードから立ち上がり、シングルからバックコントロールへ。前転してヒザ十字をタケットが狙うも、足を取り切れず下になったためリバーサルのポイントがウゴに入り、準決勝進出。本戦終盤でポイントを挽回し、延長ゴールデンスコアで下の選択をできたことが、ウゴにとって最大の勝因。このルールで勝ち抜く、秘訣にも見えた。


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3CG06 JJ Globo Preview ウィリアム・タケット カイナン・デュアルチ テックス・ジョンソン ニック・ロドリゲス ブログ ペドロ・マリーニョ マニュエル・ヒバマー メイソン・ファウラー ヴィクトー・ウゴ

【3CG06】準々決勝後半戦にADCC世界王者カイナン・デュアルチとSUG王者メイソン・ファウラー登場

【写真】本命カイナン・デュアルチ、大穴メイソン・ファウラー。ファウラーの活躍がトーナメントを面白くする(C)SATOSHI NARITA & SUG

3日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのホワイトオーク・ミュージックホールにて、プログラップリング大会Third Coast Grappling 06が開催され、トップグラップラー8人が参加した総額20000ドルが懸けられた賞金トーナメントが行われる。

ヴィクトー・ウゴ✖ウィリアム・タケット、ニック・ロドリゲス✖ペドロ・マリーニョ、カイナン・デュアルチ✖テックス・ジョンソン、メイソン・ファウラー✖マニュエル・ヒバマーという4試合が準々決勝で組まれている。

前半の山2試合の準決勝に見所に続いて、後半の山の2試合──マットでポイント有りのADCC、ケージで5分のサブオンリーに加えてOTが大きな要素となっているSUGのチャンピオンらの異ルール交流戦の見所をお届けしたい。
Text by Isamu Horiuchi


<3CG GP準々決勝/7分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
テックス・ジョンソン(米国)

デュアルチは、2019年に世界柔術ヘビー級を制し、さらに同年のADCC世界大会99キロ超級を制し、黒帯1年目にして道着とノーギの両方で世界の頂点に立った男だ。ムンジアルのでレアンドロ・ロ戦では怪物のスイープに、ADCCでは競技柔術世界一=ブシェシャのテイクダウンにもまるで揺るがないすさまじく強靭な足腰を誇り、それは下の体勢では鉄壁のニーシールドと化す(が、世界柔術の方は後に薬物検査に失格して優勝取り消しになっている)。

バックテイク力と極めの力も抜群で、昨年末のWNO 5ではホドウフォ・ヴィエイラと新旧重量級頂上対決を行い、わずか2分半、アームドラッグからバックを奪いチョークで完勝してみせた。

対するジョンソンは爆発的な極めを武器とするノーギグラップラー。特にチームメイトのエディ・カミングス譲りの足関節は強烈で、2019年にはフィリッピ・ペナをヒールで仕留めて一躍名を挙げた。今年に入っても1月のF2W161でアルナウド・マイダナを腕ひしぎ腕固めで一蹴したジョンソンだが、2月のF2W163でマックス・ジメニスにジャッジの裁定で不覚を取っている。地力ではデュアルチ有利は否めないこの対決。実際に両者はこれまでノーギグラップリングで2度対戦し、1度目は6-1のスコアで、2度目はチョークでどちらもデュアルチが完勝している。

が、ジョンソン必殺のヒールが実力差をひっくり返す威力を秘めた武器であることは確か。対するデュアルチは2019年のADCC無差別級ではラクラン・ジャイルズ戦や、2020年にはホベルト・アブレウにヒールで敗れており、このジョンソン戦においても如何に足関節の攻防を回避するかを念頭に置いて臨むことだろう。

<3CG GP準々決勝/7分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
マニュエル・ヒバマー(ブラジル)

強豪揃いのこのトーナメントの最注目選手を一人挙げるとするならば、それはメイソン・ファウラーだろう。

カイオ・テハを師と仰ぎ、主戦場とするチェール・ソネンが率いるサブミッション・アンダーグラウンド(SUG)と共にコロナ禍の於いて存在感を増したファウラー。2020年はロベルト・ヒメネス戦クレイグ・ジョーンズ戦、ヴィニー・マガリャエス戦、石井慧戦らとのビッグネームから次々と勝利して8連勝、無差別級王座に君臨する。

ただこれらの勝利のほとんどは、SUG独自のルール(本戦5分間で一本決着がつかない場合は、EBI方式──バックやスパイダーウェブ等お互い有利なポジションからはじめて、フィニッシュとエスケープ時間を競う──の延長戦)を巧みに利用してのもの。

つまり本戦ではいなしや距離を取る動きを多用して攻防を避けて延長に持ち込み、そこで持ち前の爆発力を活かした高速エスケープと強烈な極めで勝つのがファウラーの必殺パターンだ。世界的にも突出した極めとエスケープの力を持っているのは間違いないが、その前段階で優位なポジションを奪取する力がどれほどなのかはまだ見えていない。

最近の試合ではライアン・ベイダー戦に続き、リッチー・マルチネス戦とタイトル防衛戦では本戦で一本勝ちを収め、確かな実力を示しているファウラー。が、真の世界トップの重量級グラップラー達とどこまで渡り合えるかは未知数なままだ。

対するヒバマーは、トップゲームを中心に堅実な戦い方を得意とする。今年のF2W 164では、ダンテ・リオンに対して待ちの姿勢からテイクダウンをギロチンで切り返す等でポイントを稼ぎ2-1で勝利

F2W 166ではウィリアム・タケットに開始早々のカニバサミからのヒールで敗戦を喫したが、これは実力を発揮する間もなく敗れてしまった形だ。

SUGで無敗を誇るファウラーが、自らの庭から出てどう戦うかが注目の今大会。本戦7分で未決着の場合はサドンデスのオーバータイムにゆくという点ではSUGと似ているが、SUGのように相手を制さずにバックポジション等をもらえることはなく、最終的にはポジションに基づいたポイント、あるいは極めで決着が付く。ポジション取りからフィニッシュまでのグラップリング総合力が問われるルールだ。

相手にポジションを譲らない戦いには定評あるヒバマーを、ファウラーはいかに攻略してポイントを取ってみせるのか。

そしてここをファウラーが突破すれば、準決勝では重量級の世界の頂点の一人であるカイナン・デュアルチと当たる可能性が高い。世界のグラップリングファン注目の初対決は実現するか──ファウラーが暴れると、この大会はより楽しみが増すことは間違いない。

トーナメント戦、ヒール有りということで準決勝以降を予想することが困難であるが、MMAPLANET的には本命カイナン・デュアルチ、対抗ニック・ロドリゲス、穴ヴィクトー・ウゴ、大穴がテックス・ジョンソン、巨大穴=メイソン・ファウラーとしたい。

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3CG06 JJ Globo Preview ウィリアム・タケット ニック・ロドリゲス ブログ ペドロ・マリーニョ ヴィクトー・ウゴ

【3CG06】1万5千$=8人制T・プレビュー─01─ロドリゲス、ウゴ、グラップリング界の未来が潰し合う

【写真】優勝候補の一角、ニック・ロッドことニック・ロドリゲス(C)BRAVE CF

3日(土・現地時間)、テキサス州ヒューストンのホワイトオーク・ミュージックホールにて、プログラップリング大会Third Coast Grappling 06が開催される。

サードコーストとはメキシコ湾を指し、そのメキシコ湾岸のテキサス州ダラス及びヒューストンで、過去5大会を開催してきた。金大会の目玉は、トップグラップラーをズラリと集めた8人によるノーギ・トーナメント──優勝賞金15000ドル、準優勝は5000ドルが懸けられたトーナメントには。各種ノーギマッチで結果を残す、旬のグラップラーが揃っている。そんな3CG 8men GP、準々決勝の顔合わせは以下の通りだ。

<3CG GP準々決勝/7分1R>
ヴィクトー・ウゴ(ブラジル)
ウィリアム・タケット(米国)

<3CG GP準々決勝/7分1R>
ニック・ロドリゲス(米国)
ペドロ・マリーニョ(ブラジル)

<3CG GP準々決勝/7分1R>
カイナン・デュアルチ(ブラジル)
テックス・ジョンソン(米国)

<3CG GP準々決勝/7分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
マニュエル・ヒバマー(ブラジル)

ここではルール&ポイント制度の解説に続き、最初の山で組まれた準々決勝2試合の見所を探りたい。
Text by Isamu Horiuchi


1R7分。得点システムはIBJJFルールに準じたものとなっているが、2000年代序盤に見られたノーギブームの際に見られた11点先取制を採用しているのが、3CGの特徴でもある。結果50/50シーソーゲームや、終盤での微妙なポイントの出し抜き合いを防いでいる。

本戦7分間でどちらも11点を取れなかった場合は、5分間のゴールデンスコア形式の延長戦があり、本戦で点数をリードしていた方が「クローズドガードの上か下、あるいはスタンドから」とスタートのポジションを選ぶ権利が与えられる(ポイントが同数の場合はレフェリー判定で本戦優勢だった選手が決められ、その選手に延長開始のポジションを選ぶ権利を与えられる)。

延長でどちらもポイントが取れなかった場合は、本戦でのスコアが勝っている側が勝利となり、それも同点の場合は、レフェリー判定に決着が委ねられることになる。新鋭のサバイバル合戦となる2試合のプレレビューは以下の通りだ。

<3CG GP準々決勝/7分1R>
ヴィクトー・ウゴ(ブラジル)
ウィリアム・タケット(米国)

(C)F2W

24歳のウゴは将来の世界最強グラップラー候補の一人。

195センチで110キロという巨体の持ち主にして、体格を活かしたトップゲームはもちろん下からの緻密な仕掛けも得意とする。2019年のノーギワールズ無差別級の決勝でサイボーグことホベルト・アブレウを下からのヒザ十字で秒殺した実績が光る。

先月のF2W 167でも、ティム・スプリッグスに対し50/50からのインサイド・ヒールを極めてみせた。対する19歳のタケットは、現在もっとも注目を集めるグラップリング界中重量級のニュースターだ。

タケットの特徴といえば、とにかく積極的に動き上からも下からも極めを狙ってゆくスタイルにある。先月のF2W 166では、マニュエル・ヒバマーと対戦し、カニバサミからの外ヒールで鮮烈な秒殺一本勝ちを収めている。

体格では劣るタケットだが、それを補うに十分なスピードと多彩な仕掛けを誇る。得意のヒールは体格差を超えてどのような相手でも極めることのできるキレ味を持つ。

対するウゴはそのタケットに決して動き負けない機動力を誇る。グラップリング界の未来を象徴するような両者の初対決だ。

<3CG GP準々決勝/7分1R>
ニック・ロドリゲス(米国)
ペドロ・マリーニョ(ブラジル)

ジョン・ダナハー軍のニック・ロッドことロドリゲスは、2019年のADCC世界大会最重量級にて、青帯ながらモハメッド・アリーやアブレウといった世界王者等を倒して準優勝に輝いた選手。

当時は爆発力を活かしレスリングに頼った戦いぶりだったが、先日のWNO大会では、きわめてタイトなボディロックからのパスガードを何度も決めて、ADCC世界王者ユーリ・シモエスの下からの攻撃を完封している。段階を着実に踏んでポジションを進めてゆく師匠ジョン・ダナハーのシステムを、高いレベルで体現しての勝利だった。

対するマリーニョは、バッハ期待の新黒帯。常に闘争心を前面に押し出す戦いを見せ、相手を抱え上げての豪快なテイクダウンと、そこからスクランブルしてくる相手を狙う強烈無比なギロチンを主武器とする。

今年はノーギマッチでガブリエル・アウメイダマテウス・ルナと対戦。両試合とも、相手にギロチンを警戒させ消極的な戦いぶりに追い込んでの完勝だった。

トップゲームを身上とする両者だけに、まずはスタンドレスリングの攻防が鍵となるだろう。カレッジで実績を持つロドリゲスの爆発的なテイクダウンに、マリーニョがいかにギロチンを用いて対抗するか、また、シモエス戦で絶大な威力を見せたロドリゲスのボディロックパスをマリーニョがいかに防ぐかが焦点となりそうだ。

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HEAT48 J-CAGE JJ Globo News アンディ・コング イゴール・タナベ ブログ

【HEAT48】春日井たけしのバンタム級防衛戦が中止に。イゴール・タナベがケージ・イン!!

【写真】イゴールがケージで戦う。その画だけでも楽しみだ (C)MMAPLANET

29日(月)、4月25(日)に名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT48に出場予定だった春日井たけしのHEATバンタム級選手権試合が中止になることと、グラップリングでイゴール・タナベが出場することがHEATより発表された。

1年9カ月振りの地元名古屋でのイベント開催となる同大会。先ごろ、RIZINバンタム級GP出場が正式に決まったHEATバンタム級チャンピオン春日井と対戦予定だったピエール・ダグザンがコロナ禍の入国制限により招聘が困難となり、この一戦は中止となった。ダグザンは同門のシャイデン・レイアロハの代役として春日井との戦いが決まっていたフランス人選手だ。


春日井のタイトル戦が中止となったことで、今大会のMMAマッチは出場が発表されている石井慧と、志村道場の若い選手による2、3試合になる模様だ。

そんななかグラップリング戦でイゴールの出場は嬉しい限りだ。昨年は積極的にグラップリングマッチに出場していたイゴールだが、所属するIGLOO勢と共に今年からは道着に回帰する予定だった。しかし、国内外で柔術トーナメントはコロナの影響を受けている状態ということもあり、試合の機会がなかなか巡って来ない。そのような状況下で、イゴールも再びグラップリングに挑むことになったか。

対戦相手のアンディ・コングは昨年7月のGTF04で、今や米国のグラップリング界で台頭するハイサム・リダを相手に一本を取らせず、時間切れドローに持ち込んでいる。今回のグラップリングはルールが未発表だが、イゴールがケージに足を踏み入れるというだけでも十分に興味深いモノになる。

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JJ Globo Report SUG21 ブログ メイソン・ファウラー リッチー・ブギーマン・マルチネス

【SUG21】5分間でも極められます──メイソン・ファウラーがリッチー・ブギーマン相手に王座防衛

<SUGアブソリュート級選手権試合/5分1R>
メイソン・ファウラー(米国)
Def.4分41秒by 腕十字
リッチー・ブギーマン・マルチネス(米国)

直ぐ座り立ち上がったブギーマンが、再びシッティングへ。ファウラーは足を捌いてパスの圧力をかける。ハーフで後転してスイープを狙ったブギーマンだが、ファウラーはスタンドへ。頭を押し、左ヒザを入れていったファウラーがパスへ。ブギーマンも足をきかせて戻す。ブギーマンのニーシールドをファウラーが越えにいき、戻されるという展開が続く。

と、残り2分でファウラーがパスを決めてサイドから上四方へ。ワキをすくって腕を狙うファウラーに対し、ブギーマンはヒップエスケープもガードに戻せない。頭を跨ぎ、キムラに入ったファウラーだが、ブギーマンもクラッチを組んで耐える。残り20秒で腕十字へスイッチしたファウラーが、腕が伸びたブギーマンからタップを奪い王座防衛に成功した。

ブギーマンに10thPlanetの動きをさせず、攻め続けた上での5分内での一本勝ち──メイソン・ファウラーは、4月3日に行われる賞金1万5000ドルが掛ったワインナイト・トーナメント=サードコースト・グラップリング制覇に弾みをつけた。


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JJ Globo Report SUG21 アマンダ・ローウェン ブログ ロクサン・モダフェリ

【SUG21】SUG女子王者アマンダ・ローウェンが、ロクサンからOTで腕を極め王座防衛に成功

<SUG女子選手権試合/5分1R>
アマンダ・ローウェン(米国)
Def.OT1R0分59秒by腕十字
ロクサン・モダフェリ(米国)

試合開始直後、ローウェンがジャンピングガ―ドから引き込む。ロクサンはガードのなかでワキを閉めて状態を起こす。ローウェンはラバーに移行するが、ロクサンは胸を張ってガードに戻す。立ち上がったロクサンの左足をすくいにいったローウェンの腕十字狙いを察知したロクサンだが、ローウェンは足関からハイガード、三角、シザー、そして三角憎む。

ロクサンは担いでパス、シングルを取りに来たローウェンのバックへ。ローウェンは足関節狙いから足を戻すが、ロクサンがスタックパスを決める。サイドで抑えるロクサンが、肩固めを狙ったか逆側に回ろうとしたところでローウェンがクローズドに戻す。残り20秒ヒップスローを潰したロクサンがリストを掴み笑顔を浮かべ──タイムアップに。

OTはロクサンの先攻でスパイダーウェブを選択する。右足を引き寄せて背中をつけたロクサンだがローウェンが28秒でエスケープ。後攻のローウェンもスパイダーウェブを選び、足をすくって右腕を伸ばしに掛かる。1分経過直前にロクサンの腕が伸びてタップ。ローウェンが王座防衛に成功した。


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JJ Globo Report SUG21 イリマレイ・マクファーレン ジェシカ・アイ ブログ

【SUG21】Bellator×UFCの対戦は、前ベラトール女子フライ級王者マクファーレンが延長でアイを下す

<5分1R>
イリマレイ・マクファーレン(米国)
Def.OT2R0分19秒by 腕十字
ジェシカ・アイ(米国)

Bellator×UFC in SUG。引き込んだアイを担いでパスを狙いのマクファーレン。ハーフに取ったマクファーレンが枕でプレッシャーを与え残った右足を抜きに掛かる。時間を掛けるマクファーレンが、残り半分でパスガードを決める。マクファーレンは腕を狙いつつ、シングルに来たアイをネルソンで固めマウントを奪う。アイは足を絡めるもクォーターマウントのマクファーレンはもう一度足を抜くが、残り10秒──試合は延長戦に。

OTはアイが先攻で、スパイダーウェブ。立ち上がったマクファーレンがヒジを17秒で抜いた。後攻めのマクファーレンも腕十字狙い──足をすうと、顔を刈りにいく。ここはアイが察知するが、マクファーレンは三角クラッチで腕を極めに。頭を抜いて、腕を自由にしたアイは25秒でエスケープした。

OT2R、アイのスパイダーウェブを後方回転から抜きにいったマクファーレンだが、29秒でエスケープに成功した。攻防入れ替わり、OT1Rでかなり腕が伸びていたアイは、腹をつけにいく。マクファーレンはしっかりと、足をきかせて背中をつけさせると、右腕が伸びたアイは観念したようにタップした。


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JJ Globo Report SUG21 アンディ・ヴェレラ ブログ 石井慧

【SUG21】石井慧、腕十字を極め切れず。アンディ・ヴェレラにOTで敗れ、3度目の正直ならず

<5分1R>
アンディ・ヴェレラ(米国)
Def.OT by escaping time
石井慧(クロアチア)

体格差は明白な両者、大きな石井は立ちレスの攻防が続くと頭を取り合い、ケージに詰めていく。ヴェレラはギロチンへ。背中をつけつつ頭を抜きに掛かった石井に対し、ヴェレラがもう一度ギロチンをセットする。そのまま背中をつけた石井のサイドを取るヴェレラは、頭が抜かれるもマウント狙いから、バックに転じて両足をフックする。

ヴェレラの四の字ロックに、手首を掴んで防御する石井は、アゴの上からのフェイスロックを懸命に防いでいく。残り90秒、石井はバックを取られた状態が続き、腰をずらしてスクランブル、立ち上がることに成功する。

スタンドでキムラを取りにいった石井に対し、引き込んだヴェレラがサイドを取られる。残り10秒の合図を試合終了と勘違いした石井は体を離してしまうが、そのまま延長ラウンドへ。

まずヴェレラがシートベルトを選択する。ワンアームで左腕を喉下にいれるヴェレラ。石井は絞めを防ぐなかで、腰をずらした1分07秒でエスケープした。後攻の石井も、珍しくバックを選択も、自ら足のフックを解いて首を極めに行くが9秒で逃げられた。

OT2R、ヴェレラはここもバックを選び、石井は26秒で防いだ。石井は今回はスパイダーウェブを選択、頭を抜いたヴェレラが21秒で腕も抜き、延長最終回へ。

63秒のリードを持つヴェレラは、当然のようにシートベルトをチョイス。石井は30秒で逃れ、逆転を掛けてスパイダーウェブへ。足をすくい、クラッチを切った石井が右腕を伸ばしたが、ヴェレラが後方回転しエスケープを図る。足の付け根にヒジを置いて伸ばしに掛かった石井だが、ルーズになりヴェレラがエスケープに成功。これで石井はSUG3連敗となった。


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JJ Globo Report WNO07 ゴードン・ライアン ブログ ヴァグネウ・ホシャ

【WNO07】破天荒すぎるキング、ゴードン・ライアン。勝ち方を予告し、ミッションコンプリート

26日(金・現地時間)、テキサス州ヒューストンでノーギグラップリング大会Who’s Number One(WNO)07が開催された。世界最強のノーギグラップラーであるゴードン・ライアン、そのチームメイトにして最大のライバル候補であるニック・ロドリゲス、さらに最軽量級柔術絶対王者マイキー・ムスメシら、注目選手の試合レビュー。

第3回はヴァグネウ・ホシャを相手、大胆不敵な行動に出たゴードン・ライアンの戦いをお伝えしたい。
Text by Isamu Horiuchi

<30分1R>
ゴードン・ライアン(米国)
Def. 19分17秒by 三角絞め
ヴァグネウ・ホシャ(ブラジル)

白い封筒を持って登場したライアンは、実況席にそれを置く。「試合後に開けてくれ」と書いてある。どうやら試合結果をあらかじめ予告したものらしい。

試合開始。距離を詰めるライアンに対し、軽量のホシャはサークリングしながら時々、ジャブのように左手を飛ばしてライアンの胸を押して距離を取る。やがて引き込んだライアン。ホシャの右足を左脇で抱えて逃さないように固定すると、自らの右ヒザをホシャの股間に入れてバランスを崩し、そのまま後ろに倒してあっさり上を奪取してみせた。

そのままヒザを入れたライアンは、前傾姿勢でプレッシャーをかけてゆき、さらに足を捌きにかかる。強烈な圧力を受けているはずのホシャだが、両足と両腕のフレームをフル活用してその侵攻を止めている。やがてライアンは両腕でホシャの上半身を押さえつけ、サイドに。ホシャは下からライアンの左足を取ろうとするが、ライアンは右足をステップバックしてバランスを取るや、体を入れて体重をかけてハーフで上を奪取した。

横向きになったホシャに対し、ライアンは巨大な上半身を用いて圧力をかけてゆく。ヒジのフレームとニーシールドで防ぐホシャだが、ライアンはじっくりと侵攻。左腕でホシャの首に手をかけ、クロスフェイスで顔面を圧迫する。てホシャ背中をマットにつけさせたライアンは、ホシャの首の後ろでクラッチを組んで体重を預けてゆく。ホシャとしては凄まじく苦しい状態だ。

「You’re sinking. It’s OK.(お前、沈みかけてるな。それでもいいんだぞ)」とホシャに楽しそうに声をかけるライアン。事前から「好きなだけいたぶってからフィニッシュする」と宣言していた通りの戦いぶりだ。

ホシャの首を完全に殺しているライアンは、右足を抜いてマウント。なんとか動こうとするホシャだが、ライアンは上にのしかかり続けてバックマウントへ。ここからライアンは4の字ロックでホシャを固定して仰向けになる。それでも諦めないホシャは、なんとライアンの巨体を背負いながらヒザ立ちに。が、ライアンはつかさずライアンの首をハーフネルソンで圧迫し潰してみせた。

巨大な前腕で、ホシャの顔面を擦りながらゆっくりチョークを狙ってゆくライアン。めげないホシャは防ぎながら「お前が予告していたのはこんなものか?」とライアンに言葉をかける。

ライアンは4の字ロックを外すと、ホシャはすかさずスクランブルし世界最強グラップラーの巨体を背に立ちかける。ライアンは背後から体を横に預けて再びグラウンドに持ち込み、またしても4の字ロックへ。ホシャとしては、またしても脱出寸前で蟻地獄に引きずりこまれたようなものだ。

その後もライアンが背後からのクロスフェイスでホシャを削る展開が続く。決して屈しないホシャは、再びライアンの巨体を背負って片ヒザ立ちに。ライアンも再び強烈なハーフネルソンで崩しにかかるが、ホシャはそれを耐えて立ちあがった。

ライアンは4の字ロックを解くと、タイトな上半身のボディロックはキープしたままホシャの左足に両足をかける。ライアンはそのまま左側に体重をかけて再びグラウンドに。それでもスクランブルを諦めないホシャは、前転して下からライアンの右足を肩で抱える体勢になった。

ついにバックからの脱出に成功したホシャに対して、ライアンは「サンキュー!」と。両者は掌を合わせたのだった。50/50で絡んだ両者。ここからホシャは大胆にもインサイドヒールを狙ってゆく。が、ライアンは足の取り合いには応じず、立ち上がってホシャの右足を押し下げて対処。一度体重をかけてから再び立って改めてホシャの右足を押し下げたライアンは、ホシャが戻そうとした反動を使って、すかさずその右足をレッグドラッグで横に流す。

確実に段階を踏みつつ、最後は「技あり!」とでも言いたくなる鮮やかな動きで50/50を無効化し、足を抜いてみせたのだった。

再びハーフガードの体勢となったホシャは、ライアンの右脇を差す。ライアンは上腕でホシャの顔面を圧迫にかかるが、ホシャはそれにもめげずに動きを止めずスクランブルから立つ。ライアンは上からがぶるが、ホシャは頭を抜いた。17分半経過時点で、ホシャはついに距離を取ることに成功する。

と、次の瞬間ホシャは咆哮。ライアンは苦笑いし、自分からマットに寝て下からの攻防を挑む。ホシャは低くパス狙い、と思いきや左足を外掛けして倒れ込んでのヒール狙いに。

ライアンはここも足関節合戦には応じず、ホシャの足の絡みをあっさり解除して上に。立ち上がって体重を掛けにくるライアンに対して、ホシャはその足を強く蹴って距離を作ろうとするが、ライアンはホシャに立つ隙を与えずに上半身を浴びせかけてハーフ上に付いた。

ライアンは、左の前腕で改めてホシャの顔面を圧迫。そのまま体重を前にかけると、ホシャの左腕に手を伸ばしてキムラグリップを作る。そのまま引き剥がして極めにゆくライアン。ホシャがスクランブルに出たところで、ライアンはすかさず三角絞めをロックオン。グリップを作って左腕を守っていたホシャだったが、すぐにタップした。

次の瞬間2人は再び掌を合わせると、軽くハグ。事前にトラッシュトークで盛り上げた両者だったが、試合後は完全ノーサイド。立ち上がってからも笑顔でお互いを称え合ったのだった。

勝ち名乗りを受けたライアンは実況席へ。「みんな怒るかもな」と笑うライアンの前で、ここで実況が封筒を開けて中身を取り出すと……果たしてそこには三角形のマークが!

 さらに”Who’s Next? (次は誰だ)”という言葉と、そしてGRの文字(ライアンのイニシャル)が付け加えられていた。つまりライアンは、試合前から三角絞めでのフィニッシュを予告していて、実際その通りに実行ということになる。

「事前に宣言していた通り、前半はフィニッシュを狙う気はなかったよ。ピークに至るまでのお膳立てをしていたんだ。楽しかったよ」と静かに語ったライアン。

さらに「試合中はお互い楽しく罵り合っていただけだ。ワグナー(ホシャ)に対して悪い感情はないよ。いつも闘争心に溢れ、アグレッシブに戦う男だ。38歳でこんな体重差のある試合を受けたんだ。リスペクトだよ」とホシャを称えてみせた後で、自身の試合の出来については──「向こうは守りに徹したから難しい面もあったけど、まあ良かったんじゃないかな。バックを取ったけどフィニッシュをせず、ハーフガードを取らせたり立たせてあげたりしたんだよ。動きを作ろうとしたんだ。ファンが見たいのはそれだからね。そして残りが10分くらいと聞いて、じゃあフィニッシュしようか、ということで極めたんだよ」と語った。

散々削られながらも不屈の闘志で抵抗を続け、チョークを防いでバックポジションも執念で脱出してみせたホシャだが、全てはライアンの掌の内で転がされていたということか。

真剣勝負のグラップリングの試合において、(体重差があるとはいえ)世界レベルの実力者である対戦相手を「キャリー」してみせたライアン。おまけに宣言通りの技でフィニッシュするという離れ業だった。

このような戦い方に好き嫌いはあるだろうが、今回のカードが、両者の体格差及び実力差故に「勝負論」が期待できないものであったことは確かだ。そこでライアンがじっくりと戦ったことで、ライアンの強烈無比なプレッシャーとそれを凌ぐホシャ、2人の言葉による心理戦、50/50を解除したライアンの妙技等、さまざまな見所が生まれたことは間違いない。

強すぎて対等な対戦相手が見つからない困難な状況にて、それでもライアンは我々に新しいものを見せ続けている。その事実には驚くばかりだ。


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【WNO07】ニック・ロッド、パスゲームでADCC王者✖2のユーリ・シモエスに快勝

26日(金・現地時間)、テキサス州ヒューストンでノーギグラップリング大会Who’s Number One(WNO)07が開催された。世界最強のノーギグラップラーであるゴードン・ライアン、そのチームメイトにして最大のライバル候補であるニック・ロドリゲス、さらに最軽量級柔術絶対王者マイキー・ムスメシら、注目選手の試合レビュー。

第2回はレスリング力で注目を集めるニック・ロッドことニック・ロドリゲスと、意地を見せたいユーリ・シモエスのマッチアップの模様をお届けしよう。
Text by Isamu Horiuchi

<15分1R>
ニック・ロドリゲス(米国)
Def. 3-0
ユーリ・シモエス(ブラジル)

試合開始後、すぐに座ったシモエス。ロドリゲスも腰をおろすと、前傾姿勢で上半身をシモエスに預けてボディロックで固定する。さらにすぐにシモエスの左足を超えてハーフを取ったロドリゲスは、そのままシモエスの上半身を制したまま左足を上げて、パスに成功する。なんと僅か1分足らずでADCC2階級王者のガードを攻略したのだった。

が、シモエスも直ちに横転し、両足をロドリゲスの右足に絡める。さらにシモエスは左で半身になってワキを差しにゆく。ロドリゲスは低く体を預けてそれをさせない。徐々に胸を合わせていったロドリゲスは、シモエスの背中をマットに付けさせた。派手な側転パスガードを連発した前回のADCCとはまったく違い、ロドリゲスは時間をかけて隙間を潰してゆくトップゲームでシモエスを封じている。

ボディロックで上半身を殺されているシモエスは、なんとかバタフライに戻すが、次の瞬間ロドリゲスはシモエスの両足を超えてマウントへ。が、シモエスも下から懸命に動き、なんとか足を戻してみせた。

その後もシッティングやバタフライで仕掛けたいシモエスに対し、ロドリゲスが上半身を預けてボディロックを取り、シモエスの動きを殺す展開が続く。そこからロドリゲスは見事な腰捌きで足を超えてハーフに入り、さらにサイド、マウント、バックを取りかけるが、そのたびにシモエスは必死に動いて体勢を戻す。シモエスはロドリゲスの侵攻を防ぐのに精一杯で、ほとんど有効な仕掛けを作れないまま時間が過ぎていった。

残り時間が少なくなってきたところで、展開を作りたいシモエスはインバーテッドガードを試みるが、ロドリゲスは距離を取る。一度立ったもののまた座ったシモエスに対し、ロドリゲスは直ちに飛び込んでからだを預け、またしてもボディロックでシモエスの上半身を固定した。

終了間際、シモエスは下からロドリゲスの左足をたぐるが、世界屈指の足関節集団ダナハー軍に所属しているロドリゲスはあっさり距離を取り、時間切れとなった。

判定は3-0でロドリゲスに。「以前のようにレスリングに頼るのではなく、柔術技術の進歩を見せたい」と事前に語っていた彼はボディロックで密着して上半身を殺し、腰を使って相手の足を丁寧に超えてゆく柔術的な発想のトップゲームにて、世界トップグラップラーを完封──予告通りに進化を見せつけての完勝だった。

ちなみにこのボディロック密着系のトップゲームが、最強のチームメイトであるゴードン・ライアンが前回見せた見事なパスガード──腰高前傾で、スペースがある状態で足を捌く形──とは対照的なものであったことも興味深い。

無限の可能性を秘めたロドリゲスが今後、どう戦いの幅を広げてゆくのか、そこに持ち前のレスリング力をどう織り交ぜてゆくのか、興味は尽きない。


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