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【DEEP JEWELS48】前QOP重田ホノカが初参戦。Road to RIZIN第一弾はHIMEと。東よう子は2年4カ月振り

【写真】この試合は得意分野より、不得手分野での成長が問われる一戦か(C)MMAPLANET

20日(月)、DEEPより3月23日(日)に東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP JEWELS48の対戦カードが発表された。同日は恒例のDEEP Tokyo Impactとのダブルヘッダーで、JEWLES48は夜開催となる。
Text Manabu Takashima

昨日、修斗後楽園ホール大会で23日には新宿FACE大会が行われることが明らかとなっているが、この日は午後5時スタートでONE172がさいたまスーパーアリーナで開かれる。立ち技中心とはいえ若松佑弥がアドリアーノ・モライシュに挑戦するONE世界フライ級選手権試合や、青木真也×エドゥアルド・フォラヤンIIIIが組まれており、全くもって格闘メディア泣かせの1日になる。

そんな格闘の日のJEWELS48、前フライ級QOP重田ホノカが初参戦しHIMEと戦う一戦などアマを含め11試合が決定している。


プロ4戦目でベルトを巻き、昨年7月の初防衛戦で杉山しずかに敗れた重田はこの試合前から「自分の憧れはRIZINのベルト」と話し、ストロー級やスーパーアトム級で戦っていくことを明言しつつJEWELS参戦の青写真を描いていた。

そしてHIMEとの一戦は50キロキャッチウェイト、スーパーアトム+1キロとなっており、まさに重田にとって願ってもない体重といえよう。とはいってHIMEは厳しい相手になることが予想される。戦績5勝4敗ながら3年間、濃密な時を過ごしてきた。デビュー戦でケイト・ロータス、2戦目で藤田翔子に勝利すると3戦目で本野美樹に初黒星。しかし、4戦目で大島沙緒里に大金星を挙げ、3連敗を経験しているものの相手は万智、パク・シウ、中井りんという顔ぶれだった。

昨年9月には彩綺に殴り勝ち、拳の強さは絶対のHIMEは組みへの対応力も上がっている。これまで組み勝つ戦いをしてきた重田だが、HIMEのようなハードパンチャーは未経験だ。いきなりの猛者との戦い、それが重田にとってRoad to RIZINとなる。

(C)DAVE MANDEL/INVICTA FC

HIME×重田と並び3回戦で組まれたのはバンタム級の東よう子×MANA、青野ひかる×彩綺の49キロ契約マッチだ。

東は過去2年、PFLとInvicta FCで戦ってきたが健闘しつつも3連敗、2年4カ月ぶりのJEWELS登場でキャリアの再構築を図るMANA戦となる。

(C)SHOJIRO KAMEIKE & MATSUNAO KOKUBO

上記にあるようHIMEに殴り負けた彩綺は、桐生祐子を打撃で制し再起戦で勝利して今回の青野戦を迎える。

ねちっこい組みが信条で、昨年9月にはサダエ☆マヌーフとのグラップラー対決で生き残っている青野。いえばクラシカルなストライカー×グラップラー対決、自らの強い部分を相手に押し付ける我儘ファイトができた者が勝つ──そんな一戦になりそうだ。

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【RIZIN LANDMARK10】2年振りの復帰戦に臨む浜崎朱加─01─「柔道時代の貯金とポテンシャルだけで」

【写真】写真は今年1月、クレア・ロペス戦に向けたインタビュー時のもの(C)SHOJIRO KAMEIKE

17日(日)、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催されるRIZIN LANDMARK10で、浜崎朱加が韓国のシン・ユリと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

これまでジュエルス、Invicta FC世界アトム級、そしてRIZIN女子スーパーアトム級のベルトを巻いている浜崎は日本の女子MMA史上、最高位の実績を残しているファイターの一人だ。しかし2021年大晦日から伊澤星花に2連敗を喫し、さらに翌年のRIZIN女子スーパーアトム級GPでは準決勝でパク・シウに敗れ、その試合で左腕を骨折したためブランクをつくってしまう。
そんな浜崎は当初、今年2月にRIZIN LANDMARK佐賀大会で、クレア・ロペスを相手に復帰戦を行う予定だった。MMAPLANETでも1月、浜崎にインタビューを行っていたが、その後またも左腕を骨折したことにより試合の中止が発表される。
今回はまずは前編として、1月のインタビューからRIZIN参戦以降について訊いた内容を掲載したい。


負けた相手にリベンジしたい、という気持ちはあります

――MMAPLANETに浜崎選手のインタビューが掲載されるのは2018年1月以来、6年振りになります。個人的には2016年3月、インヴィクタ世界アトム級王座の初防衛に成功した後のインタビューが最後で、あれからもう8年が経ちました。

「あぁ~、もうそんなに経つんですね」

――2018年から浜崎選手がRIZINに参戦して以降、浜崎選手を取り巻く環境も大きく変わったかと思います。

「RIZINに出て、ガラッとではなく徐々に変わっていきましたよね。簡単にいうと知名度が上がったというか。私を知ってくれている人が多くなり、街や会場でも声を掛けられることも多くなりましたし」

――浜崎選手はパク・シウ戦で負った怪我のために1年半のブランクがあります。この期間はどのように過ごしていたのですか。

「動けない期間は、ずっと休んでいました。パクちゃんとの試合で蹴りを受けた時、左腕を骨折して。我慢して試合を続けたら粉砕骨折していて……試合翌日に入院、その翌日に手術しましたね。それが2022年の9月で、12月ぐらいから軽いウェイト程度はやっていました。MMAの練習は年明けから再開していたと思います」

――その状態から復帰まで1年近い期間があるのは、試合に出る状態仕上げることに時間を要したのでしょうか。

「いえ、試合はできましたけどオファーがなくて。だから堂々と休んでいました(笑)」

――オファーがなかった……、どうしても女子の選手層の問題はありますよね。定期的に、もう対戦経験のある選手ばかりという状態になってしまう。

「そうなんですよ。あの時はグランプリだったけど、もう対戦相手も一周してしまっているし、私が休んでいる間も停滞している感はありました」

――特に浜崎選手の場合は、対戦相手選びも難しくなるとは思います。GP前に伊澤星花選手に2連敗を喫している。かといって、GP後の復帰戦で誰と対戦するのか。

「分かります。今もなかなか相手はいない状態ですよね。特に日本人相手だと」

――RIZINの女子スーパーアトム級トップグループで、対戦していないのはRENA選手ぐらいでしょう。

「そうなりますね。RENAとの対戦について、求められていることは感じます。でも……試合したいか、したくないかでいえば、やりたくはないですよ。やっぱり仲間だから」

――RENA戦を求める声は大きいですか。

「大きいです。自分の中でも興味はありますよ。RENAも強くなっていますし。正直、何年か前だったら、RENAと試合をしても普通に勝っていたとは思います。でも今は分からないですね。RENAには一発があるし、寝技も強くなっていて――MMAファイターとして成長していますから」

――では伊澤選手との2連戦があり、ジェシカ・アギラーやパク・シウと対戦したあと、「次は誰と戦えば良いのだろう?」とは考えませんでしたか。

「その時は別に、次のことなんて考えていなかったです。気づいたら対戦相手がいなくなっていたというか。昔から私の中で『誰と対戦したい』という気持ちはなくて。でも負けた相手にリベンジしたい、という気持ちはあります。負けている以上、私に発言権はないけど」

インヴィクタに出ている時よりは、いろんなことを知ろうとする気持ちが増えた

――2019年の大晦日、ハム・ソヒに敗れてRIZINのベルトを失いました。そのハム・ソヒはコロナ禍を経て、2021年からONE女子アトム級GPに出場しています。浜崎選手としては、同じくONEのGPに出場してハム・ソヒにリベンジしたいとは思わなかったのですか。実際、浜崎選手のGP出場を望む声もありました。

「あぁ~、あの時は私もハムちゃんを追っかけてONEに行こうかとも考えたんですよ。判定の内容はどうあれ負けたことは悔しかったし、このままじゃモヤモヤするだろうと思って。実は当時、RIZINとの契約も終わってフリーだったし、ONEとも話をしました。でも私はRIZINで戦い続けることを選んで」

――その時、RIZINで戦うことを選んだ理由は何だったのですか。

「そもそもインヴィクタのベルトを返上して、日本で戦うことを選んだ理由が『応援してくれる人たちの前で試合をしたい』ということでした。さらに一度契約が終わった後も榊原(信行RIZIN CEO)さんからも『RIZINで戦ってほしい。浜崎が必要だ』と言われたことに誠意を感じて。あとは『いつかまたハム・ソヒを呼んでリベンジの機会をつくる』とも言われたから。今となっては難しいと思うので、仕方ないですけど」

――一方で当時、伊澤星花選手の存在に対して、どのように見ていたのでしょうか。伊澤選手はまだプロで4試合しか経験しておらず、パク・シウに勝っているとはいえ2021年大晦日に浜崎選手と対戦するのは意外でした。

「まぁ、何て言うんでしょうね……私も相手がいなかったですし」

――ジュエルス、インヴィクタ、そしてRIZINのベルトを巻いていた浜崎選手にとって、当時のモチベーションは何だったのでしょうか。

「モチベーションかぁ……、最初の伊澤戦は、さすがにちょっとヘコみましたよね」

――えっ!? 初戦のほうが負けてヘコんだのですか。

「初戦しかヘコんでいないです。2試合目はむしろ自分に可能性を感じたというか。今まであんまり、ちゃんと練習していなかったんですよ」

――……!?

「ちゃんと頭を使って練習していなかった、というのが正しいのかな。初戦のあと、いろいろ初めてのことをやり始めました。柔術の強い人に技術を教わり始めたり、福山BURSTの佐々木信治さん藤井惠(佐々木惠)さんにも、いろいろと教わって。だから2試合目は新しくできたことも多かったし、『なぁんだ。新しいことを覚えたら、まだまだ試合で出せることは多いんだな』と思いました(笑)」

――その状態で、よくインヴィクタの世界王者になりましたね(笑)。

「アハハハ! あの時は本当に柔道時代の貯金とポテンシャルだけで。あと勢いで戦っていましたね」

――年齢のことを言うのは恐縮ですが、40歳まで貯金とポテンシャルだけで戦う選手は、なかなかいないと思います。

「もちろん今までAACCでも教わっていたはずなんですよ。それがインヴィクタに出ている時よりは、いろんなことを知ろうとする気持ちが増えた気はします。いまだにMMAについて知らないことだらけで、驚かれることもあるぐらいで。ただ、今のほうが吸収する力はあると思う。

だけど、とにかく次のクレア・ロペス戦で勝たないと今後も厳しいとは思っています。だから勝ちにこだわりたいですね」

<この項、続く>

■視聴方法(予定)
11月17日(日)
午後1時00分~ABEMA、U-NEXT、RIZIN100CLUB、スカパー!、RIZIN LIVE

■ RIZIN LANDMARK10対戦カード

<フェザー級/5分3R>
ヴガール・ケラモフ(アゼルバイジャン)
摩嶋一整(日本)

<バンタム級/5分3R>
昇侍(日本)
芦澤竜誠(日本)

<女子スーパーアトム級/5分3R>
浜崎朱加(日本)
シン・ユリ(韓国)

<ライトヘビー級/5分3R>
イゴール・タナベ(ブラジル)
マルコス・ヨシオ・ソウザ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
イ・ジョンヒョン(韓国)

<フライ級/5分3R>
柴田“MONKEY”有哉(日本)
ヒロヤ(日本)

<フライ級/5分3R>
村元友太郎(日本)
トニー・ララミー(カナダ)

<フライ級/5分3R>
北方大地(日本)
アリベク・ガジャマトフ(ロシア)

<バンタム/5分3R>
アラン“ヒロ”ヤマニハ(ブラジル)
山本聖悟(日本)

<ヘビー級/5分3R>
スダリオ剛(日本)
加藤久輝(日本)

<バンタム級/5分3R>
白川ダーク陸斗(日本)
マゲラム・ガサンザデ(アゼルバイジャン)

<ライト級/3分3R>
キム・ギョンピョ(韓国)
倉本大悟(日本)

<フェザー級/5分3R>
鈴木博昭(日本)
秋元強真(日本)

<バンタム級/5分2R>
窪田泰斗(日本)
日比野“エビ中”純也(日本)

<ヘビー級/5分2R>
稲田将(日本)
佐々木克義(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
平松翔(日本)

<キックボクシング55キロ契約/3分3R>
としぞう(日本)
JIN(日本)

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45 AB INVICTA MMA UFC UFN ESPN+104 UFN246 エリン・ブランチフィールド ブログ ローズ・ナマジュナス

【UFN246】若き成熟ファイター=ブランチフィールド「打撃と寝技、違う競技で違った種類の我慢を経験」

【写真】経験に裏付けされたMMA IQの高さが、インタビュー中の発言でも聞かれたブランチフィールドだった(C) MMAPLANET

2日(土・現地時間)、カナダはアルバータ州エドモントンのロジャース・プレイスでUFN246:UFN on ESPN+104「Moreno vs Albazi」が行われる。
Text by Manabu Takashima

フライ級トップコンテンダー対決をメインに、コメインでは女子フライ級のトッププロスペクト、ローズ・ナマジュナスとエリン・ブランチフィールドが相対する。

2度のUFC世界女子ストロー級チャンピオンと戦うエリン・ブランチフィールドは戦績12勝2敗、前回の試合ではマノン・フィオフォに敗れたもののKO勝ち、一本勝ち、コントロール&ドミネイト勝利ができる同階級のトップファイターだ。

柔術とキックに子供の頃から学び、16歳の時にMMAファイターになることを決めたブランチフィールドは、まだ25歳ながら非常に完成度が高く、エキサイトかつ成熟した戦いができる。その理由を探った。


──エリン、今週末にローズ・ナマジュナスとの対戦が控えています。今の気持ちを教えてください。

「凄くエキサイティングしているわ。素晴しいキャンプができたし、しっかりと準備は整っている」

──エリンの試合を初めてみたのは、2017年にEBIで優勝をした時でした。あの時からUFCファイターになりたいとインタビューで話していましたが、柔術を始めたのもMMAファイターになることを見据えてのことだったのでしょうか。

「ノー。そんなことはないわ。子供の頃、いじめられた時に自分のことは自分で守ることができるようにと、母の勧めで柔術を習うようになったの。弟が柔術の練習をしていたから。私もダンスを辞めたタイミングで、何かスポーツをしたいって思っていたの。結果、弟がやっている柔術にトライしてみたくなって。そこは両親の自分の身は自分で守ることができるようにっていう想いと一致したわけで。

私自身は練習を始めると、試合にでも出るようになって柔術に夢中になっていったわ。同時に、身を守るためという同じ目的でキックボクシングも始めたの。キックも柔術と同じようにトレーニングを始めると、試合に出たくなって。自分が練習してきたことを試合で試したくてしょうがなくてね。

実際、私の場合は柔術とキックボクシングをやりながら成長したといっても言い過ぎじゃないと思う。そして16歳の時にUFCでロンダ・ラウジーの試合を見て、私もあの場で試合がしてみたいと思ったの。私にもできるってね」

──そして、MMAに転向したということですか。

「そうね。ただ18歳になるまで米国ではMMAの試合には出ることはできなくて、そんな頃にプロイベントでもあったEBIに出場する機会を得たの。当時の私はもうUFCに出て、UFCのチャンピオンになることが目標だったわ」

──優勝インタビューで話した通りに、EBIの翌年にMMAでデビューを果たしました。それ以前にIBJJF系のトーナメントで優勝経験はありましたか。

「IBJJF……青帯の頃はね……。でも、道着よりもノーギの大会に出ていて。当時のIBJJFはノーギに力をいれていなかった。だからIBJJFの大きなタイトルは取っていないわ。

それにMMAファイターになろうと決めてからは、私の柔術はテイクダウンをしてトップコントロールをするスタイルに変わったの。引き込んでガードゲームをするっていう風ではなくて。トップで攻めて、サブミッションの機会を伺うというものだったから」

──なるほど。EBIでもオーバータイムの強さは特筆すべきでしたし、そこまでMMAに適していたのですね。ところでロンダの時代の女子MMAは、ベースとなる競技の強さがMMAの強さに比例していました。対して、エリンは既に柔術とキックの経験がありました。

「ストライキングとグラップリング、どちらの経験もあることでMMAファイターとして大きな助けになったことは間違いないわ。立っても、寝ても戦うことができて穴がないことは私の武器だったから。

それに打撃の試合は互いに攻める意識が強くて、打ち合うなかで防御が必要なスポーツで。柔術の競技特性は、流れを重視することだった。この2つの性格の違う格闘技を学んで、リラックスすることとディテイルの大切さを身に着けることができた。同時に打撃と寝技、違う競技で違った種類の我慢を経験することもできた。

パンチを打ち合うのと、ポジションを確立するのは別モノ。でも、その二つともセットアップが必要だという共通点を見つけることができたの。結果、落ち着いて戦うことができるようになっていて、MMAを戦う準備はしっかりと整っていたわ」

──それ故にエリンは若さに似合わず、マチュアな戦い振りでInvicta FCとUFCで安定した結果を残すことができたのですね。ただし、前回のマノン・フィオフォ戦でオクタゴン初黒星を喫しました。

「敗北は、ただひたすら悔しいモノよ。でも、何よりも学びになる。柔術でもMMAでも、敗北を経験する度に、より強くなれた。自分のミスから学び、成長することができるから」

──マノンは長身のサウスポーで、UFC女子フライ級でもなかなかいないタイプのファイターです。対して、ナマジュナスはオーソで体格的なハンデはありません。

「そうね。

しっかりと練習の成果を発揮し、成長した姿を見せて彼女をドミネイトしたいと思う。自分の試合をして、彼女のゲームをさせないつもりよ。ファンが喜ぶ試合をし、存在証明となる勝利を手にしたいわ」

──元タイトルコンテンダー、元チャンピオンに勝利してきたエリンですが、ナマジュナスもまた元チャンピオンです。この試合に勝利することで、タイトルショットを手にできると考えていますか。

「タイトル挑戦を実現させるための青写真を描くことができるようになるのは、確かね。マノンが次期挑戦者で、土曜日に勝てば私もまたあの位置に戻ることができるはずよ」

■視聴方法(予定)
11月3日(日・日本時間)
午前6 時00分~UFC FIGHT PASS
午前5時45分~U-NEXT


■UFN246対戦カード

<フライ級/5分5R>
ブランドン・モレノ(メキシコ)
アミール・アルバジ(イラク)

<女子フライ級/5分3R>
ローズ・ナマジュナス(米国)
エリン・ブランチフィールド(米国)

<ヘビー級/5分3R>
デリック・ルイス(米国)
ジョナタ・ジニス(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
カイオ・マシャード(ブラジル)
ブレンジソン・ヒベイロ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
マフクアンドレ・バリユー(カナダ)
ダスティン・ストーツフス(米国)

<ウェルター級/5分3R>
マイク・マロット(カナダ)
トレヴィン・ジレス(米国)

<バンタム級/5分3R>
エイマン・ザハビ(カナダ)
ペドロ・ムニョス(ブラジル)

<女子フライ級/5分3R>
アリアネ・リプスキ・ソウザ(ブラジル)
ジャスミン・ジュスダヴィチェス(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
シャルル・ジョーダン(カナダ)
ビクター・ヘンリー(米国)

<ヘビー級/5分3R>
アレクサンドル・ロマノフ(モルドバ)
ホドリゴ・ナシメント(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
セルヒー・サイディ(カナダ)
ギャレット・アームフィールド(米国)

<バンタム級/5分3R>
チャド・アンヘリガー(カナダ)
コディ・ギブソン(米国)

<女子フライ級/5分3R>
ジェイミーリン・ホース(カナダ)
イワナ・ペトロビッチ(クロアチア)

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INVICTA o UFC キック タバタ・ヒッチ

UFC307:第2試合・カーラ・エスパルザ vs. テシア・ペニントン

女子ストロー級

初代女子ストロー級王者エスパルザはこの試合が引退試合になることを公言している。2010年にプロデビューし、その後、Invictaでストロー級王座を獲得すると、2014年にUFC女子ストロー級のスタートとなるTUF20初代女子ストロー級王座決定トーナメントに大本命として出場し、決勝でローズ・ナマユナスを破り優勝。しかし初防衛戦でヨアンナ・イェンジェイチックに敗れて王座から陥落すると、それ以降は戦績も振るわず、試合機会もなかなか得られなくなり、経済的に困窮してTUF優勝賞品のハーレーを売りに出したこともあった。それでもテイクダウンを武器に戦う泥臭いファイトスタイルで2019年から5連勝。王者となったナマユナスのタイトルに挑戦する機会を得ると、両者見合いが続く凡戦ではあったが、スプリット判定勝ちで2度目の王座を獲得した。2022年にジャン・ウェイリーに2R門脇チョークで敗れて、またも防衛を果たすことはできず。昨年は妊娠・出産に伴い休業し、ランキングからも外れていた。母として最初で最後の試合となる。36歳。

ペニントンはセミで防衛戦を行うパートナーのラケルとの同日参戦。テシアもランカーだったが、昨年娘を出産しており、休業中にランク外となった。5月の復帰戦では、元SEI☆ZAのタバタ・ヒッチと対戦。ヒッチのテイクダウンを防いで打撃をヒットさせる試合内容となり、ヒッチのコントロールとペニントンの打撃のヒットのどちらを評価するか難しい展開の末、スプリット判定負けした。バックボーンは空手・キック・テコンドー。35歳。

両者は10年前のTUF20の2回戦で対戦しており、エスパルザが2R2-0で判定勝ちしている。

右で飛び込みヒットさせたペニントン。左右のパンチを打ち込む。下がり気味のエスパルザ。また飛び込んで右を入れたペニントン。エスパルザが距離を詰めようとしたところでカウンターのヒザを入れたペニントン。ペニントンが出てきたタイミングでエスパルザタックル。しかし小手に巻いて防いだエスパルザ。が、再度タックルへ。今度はタイミングよく入ってテイクダウン!下から蹴り上げるペニントンだが、エスパルザは立たせず足をサバいてパス。サイド。押さえ込みながらヒジを入れる。下から足を絡んでハーフにしたペニントンだが、足を抜いたエスパルザがクルスフィックスで固定しパウンド。ペニントンブリッジで暴れる。クルスフィックスは外れたが、がっちりと押さえ込んで逃さないエスパルザ。ノースサウスからパウンドを入れる。ホーン。

1Rエスパルザ。テイクダウンまではけっこう苦労したが、倒してからの押さえ込みの強さは変わらず。

2R。テイクダウンを警戒して手数が減るペニントン。エスパルザが飛び込んで単発の打撃を入れる。ペニントンは間合いを詰めることもできない。エスパルザが右をヒット。ペニントンカーフキック。タックルのフェイントから左を打ち込むエスパルザだが空振り。さらに飛び込んで右を入れるとペニントンもパンチを返し相打ちに。ペニントンまたカーフ。エスパルザが飛び込もうとするとバックステップでかわすペニントン。エスパルザのパンチの打ち終わりに飛び込んでパンチの連打を入れたペニントン。大きな展開がないまま残り1分半。ペニントンインロー、カーフキック。エスパルザタックルへ。受け止めて切ったペニントン。さらに飛び込んでパンチを入れたエスパルザだが、ペニントンがまたパンチを返す。エスパルザまたタックル。切ったペニントンだが、エスパルザさらに魂のタックルでテイクダウン。すぐに立ちに行くペニントンのバックに回りパンチを入れる。立って正対したペニントン。離れた。打撃を入れるペニントン。ホーン。

2Rもテイクダウンを取ったエスパルザだが、コントロールされた時間は短く、打撃のヒットで上回ったペニントンのラウンドか。

3R。ローで攻めるペニントン。カーフキック。前蹴り。慎重なエスパルザに対し、手数は多くはないが蹴りを入れていくペニントン。エスパルザはタックルも打撃も出ない。ペニントンが淡々と打撃を入れていく展開に。またカーフ。残り半分。エスパルザ飛び込むとパンチ3連打を打ち込む。今度は飛び込みからタックルを狙うが、ちょっと間合いが遠い。ステップもなくなってきたエスパルザ。飛び込みからワンツーを入れたエスパルザ。さらにニータップからパンチを入れる。残り1分。また飛び込んで連打を入れるが、さらに飛び込んだところで右をもらった。カーフを効かされて飛び込みのスピードもなくなっている。残り30秒でテイクダウン。パウンド。下から蹴り上げるペニントンの足をサバいてハーフにするとヒジ!タイムアップ。

エスパルザ、最後にテイクダウンからパウンドで見せ場があったが、ちょっと遅かったか。

29-28×2、30-27の3-0でペニントン勝利。

会場はペニントンにブーイング。1Rもペニントンに入れたジャッジはどうかと思うが、29-28ペニントンは妥当。エスパルザ有終の美を飾れず。

試合後のインタビューで、エスパルザの現役生活を振り返るVが流される。

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【Colors03】パク・ボヒョン戦へ、失明覚悟のMMAファイター人生=渡辺彩華「なぜこの試合なんだろう?」

【写真】愛犬のエルモちゃんと。犬種は分からないのですが、マルチーズかマルプーからマルポメでしょうか(C)SHOJIRO KAMEIKE

8月3日(土)、東京都新宿区の新宿FACEで開催されるColors03で、修斗女子世界スーパーアトム級王者の渡辺彩華が、韓国のパク・ポヒョンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

渡辺にとっては昨年10月、RIZIN LANDMARKで万智に敗れて以来10カ月振りの復帰戦となる。万智戦で負った眼窩底骨折の治療のために戦線を離脱していた渡辺は、その間の国内女子MMAをどのように見ていたのか。その中で本野美樹に帯同し、現地で見たRoad to UFC——海外での戦いについても語った。


失明する可能性が高くなる。格闘技を続けるなら、そのリスクは分かっておいてほしいと

――万智戦後に眼窩底骨折で入院、手術したあと、いつ頃から練習を再開できたのですか。

「手術して1カ月後に有酸素運動はOKが出ました。格闘技の練習ができるようになったのは手術から3カ月後ぐらいで、スパーのOKが出たのは半年後でしたね」

――スパーを始める時、手術した箇所を打たれることに対し、恐怖はなかったでしょうか。

「怖さはなかったです。でも、まぁ失明寸前だったと言われましたからね。病院では『運が良かった。今後も格闘技を続けるかどうか、一度しっかり考えてほしい』と言われて」

――それは「格闘技を続けてはいけない」という意味ですよね。

「それもあるし、格闘技を続ける場合は術式も違うらしくて。いずれにしても自分の場合は、手術をしても普通の人より失明する可能性が高くなる。格闘技を続けるなら、そのリスクは分かっておいてほしいということでした。

このままMMAを続けていたら、別に強い相手じゃなく誰と対戦しても――それこそ練習しているだけでも失明のリスクがある。そのことは頭の片隅に置きながら練習しています。ただ、自分が失明することよりも、それで家族やチームの皆に迷惑をかけるほうが嫌だという気持ちはあって。だけど今のままじゃ終われない。ずっとその葛藤があります」

――『今のままじゃ終われない』というのは……。

「ファイターって皆、応援してくれる人がいるじゃないですか。その数が多い、少ないは関係なく。それだけ背負っているものがある。自分も愛知から東京に出てきた無名時代から支えてくれている人たちがいます。スポンサーさんや、AACCの人たちとか。そういう人たちに対して、ここで辞めるのは失礼だなと思ったんです」

――……以前と比べて話し方も考え方も大人になりましたね。

「アハハハ!!」

――以前、あれだけ暴言を吐いていたファイターとは思えません(笑)。

「落ち着いたかもしれないですね、アハハハ。この10カ月の間、ジムの先輩がいろんな試合に出ていて。それを自分がファイターとして見るのと、戦線離脱した状態で見るのとでは違うと思うんですよ。もちろん自分が戦線離脱していることに対して焦りはあります。だけど……、それこそ本野美樹さんは待って、待ち続けてRoad to UFCが決まったじゃないですか。そういうチームメイトを見ていると、自分も頑張らなきゃいけないって思うんです」

――チームメイトとしては本野選手のRTU、大島選手のInvicta FC、杉本選手の修斗世界タイトルマッチ、そしてRENA選手のRIZIN復帰などもありました。その中でご自身の意識、目標が変わって面はありますか。

(C)AYAKA WATANABE

「あぁ~。

タイに行って『世界はヤバいな』と思いました」

――7月にタイガームエタイへ行っていたそうですね。

「本野さんがRTU準決勝の前にまたタイへ行くということで、自分も気持ちを挙げるために付いていったんですよ。その時タイガームエタイにいたストロー級の女子選手が、その選手がヤバいぐらい打撃が凄くて。『日本にこれだけ打撃が凄い女子ファイターいる?』と思うぐらいでした。自分はMMAでもテイクダウンさせず、打撃で攻めるタイプじゃないですか。だけど、その選手と練習する時は私のほうがテイクダウンを狙ってばかりで」

――その選手の名前は?

(C)AYAKA WATANABE

「ファラ、ですね(※注)。

寝技できないけど、とにかく打撃が強い。同じ日にオクタゴンという大会で試合をするそうです」

※ファリダ・アブドゥエバ。ファラは愛称。キルギスのMMAファイターで、昨年11月のRIZINアゼルバイジャン大会ではアナスタシア・スヴェッキスカと対戦している(腕十字で一本負け)。現在MMA戦績4勝1敗。

「自分よりも打撃ができる選手と向かい合ったのが初めてで、衝撃を受けました。あとONEに出ているモン・ボー選手もいて、メチャクチャ打撃が強かったです。自分も『このままじゃ世界に出られない』と思いましたね」

――その経験を楽しそうに語れるのが、ファイターとしての本質なのだと思います。

「いやぁ、直後はナイーブになりましたよ。タイにいる間、本野さんに『大丈夫! 大丈夫だから』と慰めてもらっていました(苦笑)」

――アハハハ。

「もう毎週、ボディでKO寸前まで追い込まれて……。日本の女子MMAって、グラップラーが多いじゃないですか。その中で自分は打撃で勝っていた。でも本当に全部できないと世界じゃ勝てないんだなって痛感しましたね。7月上旬から3週間行っていて、先週日本に戻ってきたんですよ。そこから日本の選手と練習しても圧力は感じなくて。それを試合前に経験できたのは、本当に良かったです。なんだか安心しました(笑)」

アイツ、いつも良いところで負けていますよね

――一方、10カ月の間、日本の女子MMAは大きく動いていました。

「……万智、負けるなよ。アイツ、いつも良いところで負けていますよね。松田戦は万智が勝っていたとは思ったし、Xでもそう投稿しましたけど」

――万智選手に勝利した松田亜莉紗選手の印象はいかがですか。

「トータルバランスは良いけど、長けているものはないっていうイメージです。飛び抜けているものがない。悪くいえば、特徴がない」

――悪く言うのですね(笑)。

「アハハハ。パク・シウ選手だったら打撃、万智なら寝技っていうイメージじゃないですか。松田選手は怖さを感じないですね」

――ではパク・シウ×万智の試合については?

「凄い試合でしたね。MMAとして2人とも完成度が高いと思いました」

――ちなみに万智選手とは、直接対決の後も仲良くはなっていないのですか。

「全然! 今でも万智のことは嫌いですよ。仲良くなることはないし、一緒に練習することもないです。対戦直後にSNSで『IGLOOで待っています』とか投稿していたけど、行くわけないだろって(笑)。他のAACCの選手がよく一緒に練習しているみたいで、その選手のSNSを見て『あぁ生きているんだな』と知るぐらいです。アハハハ」

RIZIN、ROAD TO UFC、その前に万智はコテンパンにして泣かしますよ(笑)

――なるほど。修斗では藤野恵実選手がベルトを巻き、続いてパンクラス王座に挑みます。SARAMI選手もパンクラスのベルトを巻きました。

「自分もそこに絡んでいきたかったです。だから今回の対戦相手は、自分もあまり乗り気じゃなくて……」

――対戦するパク・ポヒョンも韓国Double-Gのベルトを獲得しているとはいえ、これまでのキャリアを考えれば、渡辺選手の有利は動きません。前戦では古賀愛蘭選手に敗れていますし。

「う~ん‥…、そういうことじゃないんですよ。『普通にやれば負けることはないでしょう』とか言われます。でも勝負事に絶対はない。まず自分自身がアップセットを起こし続けてベルトを獲りましたからね。ファイターって相性があるし、今回はケージではなくリングという違いもある。そんななかで次の試合は足元をすくわれず、フィニッシュします。

それとは別に、私は今までずっと強い相手と試合させてもらってきたじゃないですか。でもこの10カ月の間に、松田選手が万智に勝ってベルトを巻いた。万智とパク・シウ選手の試合も視ていて刺激になったし、藤野さんは修斗のチャンピオンになっていて。そこで『なぜ自分はこの試合なんだろう?』と思ってしまったんです。それだけ動きがあるなかで、自分だけ取り残されてしまっているというか」

――10カ月間、負傷で試合から離れていたことも大きいと思いますが……。

「それはそうなんですよ。でも今は、いつ失明するか分からないから後悔しないMMA人生を送りたい――もともと強い相手と試合がしたいとは思っていたけど、手術以降はよりその気持ちが強くなっていて。この人との試合、あるいはその試合のために練習しているなかで失明しても、納得できるような相手と試合をしたいんです。

よくレコードを綺麗にしたい選手がいるじゃないですか。私はそこに一切こだわりはなくて。『その相手、誰?』と思うような選手とばかり試合をして、レコードは綺麗だけどベルトは巻いていないとか。そんな選手にはなりたくない。限りある中で、どれだけ自分が満足するMMA人生を送ることができるか」

――……。

「まぁ綺麗なレコードを求めていたら、2戦目で藤野さんと試合していないですよ(笑)」

――確かに綺麗なレコードを求めるなら3戦目で黒部三奈選手、4戦目でSARAMI選手、そして5戦目で一階級上の万智選手とは対戦していないでしょう。

「そうそう(笑)。おかげさまで濃い、怒涛の日々を過ごさせてもらっています」

――今後はストロー級で戦っていくのでしょうか。

「そうですね。スーパーアトムは対戦相手がいないですし。今は通常体重を増やしています。万智の試合では、やっぱりストロー級との差は感じたので。修斗ならストロー級で、リベンジも賭けて藤野さんのベルトに挑みたいです。初戦の時より自信はあります」

――本野選手に帯同して、現地で目撃したRTUに挑みたいとは思いますか。

「周りから見て、『やってみたほうがいいんじゃない?』という声が挙がれば、挑戦してみたいです」

――というと?

「現時点で自分の体格や、タイで経験した打撃の圧力とかを考えたら、あの舞台で戦える自信はないです。でも、いつかはあの舞台で戦えるような――格闘技を見ている人たちに、それぐらい期待を持ってもらえる結果を残していきたいですね。

第三者から見て、期待できるかどうかがファイターとしての需要だと思っています。RIZINなら伊澤星花との対戦が期待されるかどうか。RTUは『渡辺なら優勝して、UFCでも勝てる』と期待してくれるかどうか。まぁ、その前に万智はコテンパンにして泣かしますよ(笑)」

■視聴方法(予定)
8月3日(土)
午後6時00分~ABEMA格闘チャンネル

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45 AB IMMAF INVICTA LFA LFA187 MMA MMAPLANET o PFL UFC その他 アポロ・ゴミス アリーサ・ベルトソ アンドレッサ・ホメロ カルロス・レアル 国内MMA 大島沙緒里

【LFA187】ブラジル×南米。メインにPFLベスト4のレアルが出場。最注目はプロ4戦目のアリーサ・ベルトソ!!!!

【写真】上がブラジル勢、下がラテンアメリカ勢。要注目のベルトソの姿がチーム・ブラジルに見られないのも面白い。それだけ計量が厳しいという見方もできるが――果たして(C)LFA

6日(土・現地時間)、ブラジルはサンパウロ州カジャマルのジナージオ・ド・ポルビーリョでLFA187「Brazil vs Latin America」が開催される。
Text by Manabu Takashima

LFAにとって初の試みとなるブラジルとその他の南米諸国ファイターとのチーム対抗戦。プレリミに出場するキューバ勢を加えると、アルゼンチン、ベネズエラ、パラグアイ、ペルーと五カ国とブラジル勢のマッチアップとなる。


メインカード7試合の特徴は、両陣営ともレコードが綺麗なファイターが多いということ。ブラジル勢の戦績を合計すると64勝12敗、ラテンアメリカ勢は51勝13敗だ。

北米進出を果たしているのはメインに登場する元LFAウェルター級王者で昨年のPFLでプレーオフ進出を果たしたカルロス・レアルだけだが、つまりはブラジル国内で好成績を残した選手が集結していることになる。

南米勢では、レアルとメインで戦うマルエル・メナはベネズエラ人だがアルゼンチンのノヴァウニオン・アルゼンチンに在籍し、MMAキャリアもアルゼンチンで積んでいる。そのメネは計量で176.6ポンドとリミットを5.6ポンドもオーバーしているが、レアルが対戦を受けている。

同じくベネズエラ人ファイターのルーカス・ミレティとパラグアイのレンソ・コルティはブラジルを主戦場としているファイターだ。

カード全体を眺めてみても、ラテンアメリカ勢はアルゼンチンが中心で、ここは両国間のライバル心が特に強い。なお現在開催中のサッカーのコパ・アメリカのグループリーグでブラジルより上位だったコロンビア、今大会の翌日に準決勝で対戦するウルグアイ勢の出場がないのも面白いところだ。

ブラジルの国内MMAで好成績を残しているファイター達が他の国のファイターとは別次元の経験を積んでいることを示すことになるのか。あるいは、そのブラジル意外の国の選手達が成長ぶりを見せつけるのか――そんなLFA187だ。

今後が期待のブラジル勢が揃っている同大会で、誰か1人注目ファイターを挙げろといわると、それはメインカード第1試合でペルーのアレハンドラ・フェルナンデスと戦うアリーサ・ベルトソになるだろう。

プロキャリア3戦を全てLFAブラジル大会で戦ってきたベルトソだが、それ以前にアマチュアで16勝1敗のキャリアを誇り、IMMAF世界王者に輝いている。

ベルトソは先日のInvicta FCで大島沙緒里を下したアンドレッサ・ホメロリオも所属する女子MMAチーム=MSP所属だが、アマ時代はバーレーン王国が、彼女に国籍を与えバーレーン代表としてKHKジムのメンバーにもなっていた。そこでは国別対抗戦=Super Cupでバーレーンを優勝に導き、当時からプロ級の実力を見せていたベルトソは、今やリオのアマゾネス軍団最強戦士であり虎視眈々とUFCへのステップアップを目指している。

対戦相手のフェルナンデスは1勝1敗、今回の試合はLFAがベルトソに与えた一大デモンストレーションとなる可能性が高いだろう。

■視聴方法(予定)
7月7日(日・日本時間)
午前9時~UFC Fight Pass

■ LFA187メイン対戦カード

<176.6ポンド契約/5分3R>
カルロス・レアル(ブラジル)
マルエル・メナ(ベネズエラ)

<128.6ポンド契約/5分3R>
マルコス・デリ(ブラジル)
イグナシオ・フェルナンデス(アルゼンチン)

<ライト級/5分3R>
サムエル・ジアス(ブラジル)
レンソ・コルティ(パラグアイ)

<フェザー級/5分3R>
イングレソン・ジラーラ(ブラジル)
ルーカス・ミレティ(ベネズエラ)

<バンタム級/5分3R>
アポロ・ゴミス(ブラジル)
リオネル・アボイェル(アルゼンチン)

<フェザー級/5分3R>
ペドロ・ドレート(ブラジル)
レアンドロ・ソラノ(ベネズエラ)

<女子ストロー級/5分3R>
アリーサ・ベルトソ(ブラジル)
アレハンドラ・フェルナンデス(ペルー)

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45 INVICTA Invicta FC55 MMA MMAPLANET o アノレッサ・ホメロ 大島沙緒里

【Invicta FC55】北米初戦の大島、初回はキムラリバーサルで優勢もホメロを倒し切れず判定負け

<アトム級/5分3R>
アノレッサ・ホメロ(ブラジル)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
大島沙緒里(米国)

距離を詰めるホメロに対し、大島が細かいフェイントからプレスをかける。パンチを伸ばしながら組んだ大島だが、逆にケージに押し込まれてしまう。右腕を差し上げたホメロ、大島はウィザーから足を掛けに行くも倒せず。左ヒザを差し入れた大島を、ホメロがパンチで削る。頭を下げたホメロの首を取った大島は、ホメロが体勢を低くすると右腕をキムラで抱え、得意のキムラリバーサルへ。トップに回った大島が極めに行くと、ホメロが切り返したトップを奪った。

しかし腕を離していない大島が、なおもキムラリバーサルを仕掛けた。トップからバックマウントを奪取した大島が、バックから左腕に対して十字を狙う。腕を抜かれた大島はボトムを強いられるが、今度はホメロの右腕を取った。しっかりと体重をかけて潰していくホメロ、大島も足の力を掛けて腕を伸ばしにかかるが、ここは極まらずラウンド終了のゴングが鳴った。

2R開始早々、大島がワンツーを浴びせる。ホメロの左目尻から出血が見られるように。ホメロのワンツーをもらいながらも前に出る大島、ホメロもサークリングしてケージを背負わない。大島はケージ中央で、ホメロの右ストレートをかわしてダブルレッグで入るも潰された。引き込む形でボトムになった大島は、ホメロの左腕を見ている。足を効かせながらホメロの左ヒジを掴むと、ホメロは逆側へ足を捌きながら移動しパスを狙った。

両者がスタンドに戻り、大島はなおも前に出る。しかしホメロが下がりながらパンチを当てていく。またもホメロの右をかわしてダブルレッグで組んだ大島だが、テイクダウンを奪うことができず。ホメロのパンチで大島の顔面が跳ね上がる。残り1分でダブルレッグにチャレンジした大島だが、またもボトムを強いられたままラウンドを終えた。

インターバル中にホメロが雄たけびを挙げ、自身を鼓舞する。最終回、大島がプレスをかけていく。しかしシングルレッグを切り返された大島がボトムに。ハーフガードからリバーサルを狙ったが返せず。大島がケージ際まで下がると、ホメロも立たせないよう抑え込む。大島はギロチンで首を抱えながらケージ中央に頭を向け、立ち上がった。スタンドに戻ると大島が前に出ていくが、ホメロに距離を取られてしまう。ホメロの右ボディから返しの左フックが大島の顔面を捉えた。

大島はダブルレッグからドライブするも、ホメロが離れる。距離を取るホメロのパンチが幾度も大島のアゴを跳ね上げる。シングルレッグで入った大島だが、これもテイクダウンできない。ホメロは立ち上がってスタンド戦要求する。ラウンド終了間際、大島はシングルレッグで尻もちを着かせた。しかしケージ際で体を起こしたホメロが大島の首を抱え、ギロチンの体勢で試合終了のゴングを聞いた。

ジャッジは1名がフルマークをつけるユナニマス判定で、ホメロの勝利。大島の北米挑戦は黒星スタートに。勝利したホメロは「「ここで戦い続けたい。アトム級のベルトは、私のモノ。初回は驚いたけど、2Rから自分の試合ができた。私は柔術家だけど、打撃でも戦える。ベストの相手と戦いたい」と語った。


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45 INVICTA Invicta FC55 Report テイラー・ガルダード ブログ 東よう子

【Invicta FC55】東は北米初勝利ならず。1.4ポンド計量オーバーのガルダードにRNCで敗れる

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ガルダード(米国)
Def.1R1分23秒 by RNC
東よう子(日本)

ガルダードが前日計量で1.4ポンドのオーバー。東は右クロスから組みつきに行くが、ここはガルダードが捌く。ダブルレッグをかわされた東はケージにぶつかるも、体勢を立て直す。ガルダードの右ストレートが東の顔面を捉える。東のダブルレッグをスプロールしてバックに回ったガルダードはバックマウントへ。パンチで削り左腕でを首に回し、パームトゥパームで絞め上げて東からタップを奪った。


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INVICTA ブログ

PFL2024#6:リアルタイム速報

7時半開始。途中、10時からInvictaを2試合見ます。

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45 AB DEEP DEEP JEWELS INVICTA Invicta FC55 MMA MMAPLANET o アンドレッサ・ホメロ ブログ 大島沙緒里

【Invicta FC55】Invicta FC初陣=ホメロ戦へ、大島沙緒里「こんなに楽しみなことがある。凄く幸せです」

【写真】大島は104.6ポンド(47.44キロ)、ホメロは105.7ポンド(47.94キロ)で計量をパス。ちなみに東よう子と戦うテイラー・ガルダードは1Pオーバー規約から1.7ポンド・オーバーだった(C)INVICTA FC/DAVE MANDEL

28日(金・現地時間)に米国カンザス州カンザスシティのメモリアルホールで開催されるInvicta FC55「Bernardo vs Rubin」で、待望の同プロモーション所詮を迎える大島沙緒里。
Text by Manabu Takashima

DEEPとDEEP JEWELSミクロ級王者の大島は、前回のチャンプチャンプ対決から約1カ月でInvicta FCでアンドレッサ・ホメロと戦う。本人も認める適正階級はミクロ、それでも上を目指すという強い意思が大島をInvicta FCアトム級に誘った。


――明後日にInvicta FCデビューを控えた大島選手です(※取材は27日に行われた)。前回のダブルタイトル戦から1カ月のインターバル。最近、負傷がちという印象もありますが、この短いインターバルで調整等はいかがでしたか。

「MMAの選手も、柔道の選手も何かしら負傷は抱えているモノですし、それで試合を続けていますからね。インターバル期間でいえば、もう少し欲しいというのは本音です。ここ数カ月間、子育てが十分にできていないということがあったので。体調的にも試合の直後に少し崩しましたが、そこは立て直しました。やっぱりインターバルが1カ月というのは初めてだったので、体に慣れないことはありました。でも、試合に向けては万全で迎えることができています」

──前回はミクロ級、今回はアトム級です。

「この期間で、それが逆だったら試合はできていなかったと思います。体重が増え過ぎないように気を付けて、最後に塩抜きをすればアトム級では食事もできますし。1ポンドオーバーがなくても、大丈夫です」

──対戦相手のリカバリーを考えると、試合当日は体格差があるのも覚悟の上ということになりますか。

「相手は少し大きくなりますね。私もミクロが適正だとは思っています。でもミクロ級だけだと、試合もそれほどできないです。アトム級も自分の階級だと言い聞かせながら戦っています(笑)。今回の試合は相手がブラジル人選手ですし、自分がどこまでやれるのか。試してみたいという気持ちがあって、楽しみです。

2年ぐらい前からInvicta FCで戦いたいと伝えていました。そのなかで、やらないといけない試合もたくさんあって、ここまで時間が掛かってしまいました。アトム級で試合ができる海外の大会は多くないですが、もう日本では一通りの対戦相手と戦い切りました。色々な階級で戦ってきても、今後は試合を組むことが難しくなってくるのも分かっていました。

それなら、せっかくMMAの世界に入ってきたので、国内だけでなく海外のMMAの世界を見てみたいと思って。Invicta FCで戦いたい、狙いたいという風になりました。

Invicta FCには強い選手しか、日本から出場できていないので──そこはプレッシャーにはなるのですが、最終的な目標はInvicta FCのケージでチャンピオンになって、子供達と写真を撮ることです」

──そのための第一歩となるInvicta FC初戦は金曜日ですが、現地入りは?

「日本を火曜日に出て、火曜日に到着したので計量まで2泊、試合まで3泊ですね。でもギリギリまで日本で調整したかったので、そこは特に気にしていません。それと今回は東よう子選手も試合があって、私もMe.Weで練習をさせてもらっているので山﨑(剛)代表も含め4人でチームのようにやってきました。あと米国に大学の同級生が住んでいて、飛行機でカンザスまで来てくれてサポートをしてもらっています」

──ファイトウィークの過ごし方も、問題はないと。

「それが本来は乗るはずだった飛行機が欠航したり、色々とドタバタはありました(笑)。でも私自身、子供が生まれてから気持ちの切り替えは上手くできるようになっていて。こっちにきて子供がいない状況ですし、母親という部分を残しているとあんまり強くはなれないです(苦笑)。私は選手として試合をしているので。特に今回は海外ですし、特にそのような気持ちなるのも良いかと思っています」

──では対戦相手のホメロに関して、どのような印象を持っていますか。

「試合開始直後からドンドン前に出て、アグレッシブな打撃を見せる選手です。右のオーバーハンドが強いです。あとはテイクダウンもパワーがあって、柔術が茶帯で一本負けがない。

これまで日本人選手と戦ってきたので、ストロー級では大きいと思います。特に上半身は筋肉がついていて、足は細いですけど。ゴツゴツで、ガツガツですね(笑)」

──大島選手は極めて勝つというMMAを続けてきました。

「私はデキることが限られているので、どれだけ作戦を考えてもやりたいことをやってしまうんです(笑)」

──ホメロも大島選手のように極めを狙い続ける相手とは、対戦経験もないかと。何か気を付けている点はありますか。

「相手のペースで戦わなせないことですね。打撃を貰っても、自分を見失わないようにして自分がペースを握るように戦いたいです。パンチは避けたいですけど、貰ってしまうものなので」

──ハイ、仰る通りです。米国にきて、新たなモチベーションがわいてくるようなことは?

「こなす試合でなくて、先に繋がる試合です。新しい舞台で、上を目指すことがモチベーションになっています。この年になって、こんなに楽しみなことってないです(笑)」

──この年って、まだ十分に若いではないですか。

「もう29歳です。柔道で30歳って、高齢で……(苦笑)。子供が生まれ現役生活から離れていたのに、このタイミングでこんなに楽しみなことがあるって、凄く幸せを感じています。ホントにやっとInvicta FCで戦えるので」

──では改めて、日本で応援をしてくれるファンに決意のほどをお願いします。

「日本である程度、試合をしてきて。いつの間にか目標がなく、試合をこなすという日々になっていました。Invicta FCと契約して新たに上を目指していけることが、本当に楽しみです。新しい場所で、私の試合をたくさんの人に見てもらえることが嬉しいです。本当に楽しみでしょうがないのですが、勝たないといけないと思っているので、いつものスタイルで最後まで諦めずに取りに行きます。皆さん、応援宜しくお願いします」

■視聴方法(予定)
6月29日(土)
午前8時00分~Invicta FC Official YouTube & Facebook(Prelim)

■ Invicta FC55対戦カード

<Invicta FCバンタム級選手権試合/5分5R>
[王者] タリタ・ベルナルド(ブラジル)
[挑戦者] オルガ・ルビン(イスラエル)

<ストロー級/5分3R>
ケイ・ハンセン(米国)
サユリー・カノン(コロンビア)

<アトム級/5分3R>
大島沙緒里(日本)
アンドレッサ・ホメロ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
テイラー・ガルダード(米国)
東よう子(日本)

<アトム級/5分3R>
エリサンドラ・フェヘイラ(ブラジル)
ケイティ・サオール(米国)

<フライ級/5分3R>
ゾーイ・ノウィッキ(メキシコ)
ジョジアニ・オリヴェイラ(ブラジル)

<フライ級/5分3R>
ファロン・ジョンソン(米国)
ヴィオレッタ・メンドーサ(メキシコ)

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