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45 GLORY GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX MMA MMAPLANET o キック ペットパノムルン・キャットムーカオ ミゲール・トリンダーデ

【GLORY×RISE】GLORY王者ペットパノムルンがトリンダーデを下してトーナメント制覇!65kg最強を証明

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX 決勝/3分3R+ExR>
ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)
Def.2-1:29-28.28-29.29-28.
ミゲール・トリンダーデ(ポルトガル)

サウスポーのペットパノムルンがじりじりと前に出てインロー。トリンダーデは距離を取りながら右ミドル、ペットパノムルンのインローに右ストレートを合わせてハイキックにつなげる。ペットパノムルンはペースを変えずに前に出てインロー、右フックから左ミドルにつなげる。トリンダーデも右を強振するが当たらない。

ペットパノムルンはトリンダーデの右ヒザ蹴りをブロックして左ストレート、トリンダーデの左フックをかわして左ローを蹴る。トリンダーデもペットパノムルンの前進に合わせて右フックを狙う。ペットパノムルンはインロー、ミゲールはパンチから右ミドル。ペットパノムルンはトリンダーデの左フックをかわして組んでヒザ蹴りを入れる。

2R、トリンダーデがスピニングバックキック。ペットパノムルンは空振りさせて押し倒す。トリンダーデが左ボディを打っても。ペットパノムルンは微動だにせず前に出る。ペットパノムルンが圧力をかけてインローと左ミドル、右の前蹴り、組むとヒザ蹴りを突き差す。

ペットパノムルンはガードを上げてインロー、組むとすぐにヒザ蹴り。ここでトリンダーデが足をかけてペットパノムルンを倒してしまい注意される。ペットパノムルンは左ミドル、トリンダーデのパンチに右の前蹴りを合わせて前に出させない。トリンダーデがパンチとハイキックを蹴るが、ペットパノムルンはそれをスウェーでかわす。

3R、トリンダーデが右ハイ。ペットパノムルンはインローをカーフ気味に蹴って、そこから強烈な左ミドルにつなげる。トリンダーデは右ストレートや左フックを振るが、ペットパノムルンはブロックが固く首相撲や前蹴りで追撃を許さない。距離が開くとペットパノムルンは左ミドルと右の前蹴り、これでリズムを作って左ストレートまでつなげる。

残り10秒、左ボディとヒザ蹴りで前に出るトリンダーデだがペットパノムルンは首相撲へ。最後はペットパノムルンが左ミドルを蹴って試合終了となった。GLORY現役王者のペットパノムルンがトーナメントも制覇し、65kg世界最強を証明した。


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45 GLORY GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX MMA MMAPLANET o イ・ソンヒョン ペットパノムルン・キャットムーカオ

【GLORY×RISE】ペットパノムルンが消耗激しいソンヒョンを左の蹴りで完封。下馬評通りの強さで決勝へ

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX 準決勝(1)/3分3R+ExR>
ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
イ・ソンヒョン(韓国)

ペットパノムルンがインローと左ストレート、左ミドルを蹴る。ソンヒョンも右ストレートから前に出るが、ペットパノムルンは押し返す。ペットパノムルンは奥足ローと左のヒザ蹴り、首相撲になるとボディにヒザ蹴りを突き差す。さらにペットパノムルンは左ストレートから右フックとパンチを振って奥足とインローを蹴り分ける。ソンヒョンが左フックから前に出ると、ペットパノムルンはガードを上げてインロー。ソンヒョンも顔にパンチを散らして左ボディにつなげるが、ペットパノムルンは下がらずにローを蹴る。

2R、ペットパノムルンが左ストレートからパンチをまとめて左ハイ、奥足ローを的確に当てる。ソンヒョンも必死に右ストレートからパンチを打ち返すが、ペットパノムルンはガードして奥足ローを蹴り続ける。ペットパノムルンはソンヒョンのボディを受けても下がらずに前に出て左ストレート、左ハイ、奥足ロー、左のヒザ蹴りと手数を増やす。ソンヒョンが前に出ると、ペットパノムルンはボディに左のヒザ蹴りを突き差した。

3R、いきなりペットパノムルンが左ハイを当てる。ソンヒョンはジャブから右アッパーを狙うが当たらない。ペットパノムルンは左ストレートからインロー、ボディにヒザ蹴りを入れる。ここでソンヒョンが1回戦でカットした右目上の流血がひどくなり、ドクターチェックが入る。再開後、ローの蹴り合いからペットパノムルンが左ミドルとスピニングバックフィスト、首相撲に持ち込んでヒザ蹴りを入れる。ソンヒョンがジャブから右アッパーを打つと、ペットパノムルンはソンヒョンを首相撲に捕まえてヒザ蹴りを入れる。ソンヒョンも前には出るものの有効打がなく試合終了。ペットパノムルンが文句なしの判定勝利で決勝に勝ち進んだ。


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45 GLORY GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX MMA MMAPLANET o キック ミゲール・トリンダーデ 原口健飛

【GLORY×RISE】トリンダーデが原口健飛を右フック一撃で粉砕。一回戦唯一のKO勝利で準決勝へ

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX 一回戦(4)/3分3R+ExR>
ミゲール・トリンダーデ(ポルトガル)
Def.1R2分59秒by KO
原口健飛(日本)

サウスポーの原口がじりじりと前に出てインロー。トリンダーデがアウトローを蹴り返すと、これがローブローとなる。再開後、前に出る原口はトリンダーデの前足にローを集める。トリンダーデはスイッチしての右フック、右ストレートで飛び込む。原口はトリンダーデのステップインに左フックを狙い、左ミドルとインロー。トリンダーデのインローが軽くローブローになる。

原口は左の三日月蹴りをボディに突き刺して、そこから左フックにつなげる。トリンダーデは右で飛び込むが原口はクリーンヒットを許さない。トリンダーデはハイキックからスピニングバックフィスト、原口のインローに右フックで飛び込むと、これが原口の顔面を打ち抜いて原口がそのままバッタリと後方に崩れ落ちる。何とか立ち上がろうとする原口だったが、足元がふらつき、レフェリーが試合を止めた。


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45 GLORY GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX MMA MMAPLANET o エイブラハム・ヴィダレス チャド・コリンズ

【GLORY×RISE】パンチ→ミドル・ローの真っ向勝負。コリンズがヴィダレスに競り勝って準決勝へ

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX 一回戦(3)/3分3R+ExR>
チャド・コリンズ(豪州)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27.
エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ)

ヴィダレスが右ローと右ミドル、ワンツーで前に出る。コリンズは前蹴りと左ミドル、右ストレートを返す。コリンズが左右のローを蹴ると、ヴィダレスもローを返す。ここでコリンズが左ハイを効かせて右ストレート、この右でコリンズが前に出る。ヴィダレスがパンチで前に出ていくと、コリンズが左右のハイを狙う。さらにコリンズはガードを固めるヴィダレスのボディにパンチをまとめる。やや押されるヴィダレスだったがパンチから左ミドルにつなげる。

2R、ヴィダレスがワンツーで前に出ていく。コリンズも右フックを返すが、ヴィダレスがパンチから右ミドルを蹴る。コリンズは左ミドルを連打して前進。ヴィダレスは右ローを蹴り返し、サウスポーにスイッチして左ストレート。さらにヴィダレスはパンチから右ミドルと右ローにつなげ、コリンズはガードを固めて右ローと左ミドルを返す。ヴィダレスは距離を詰めるコリンズに右アッパー、コリンズは右ストレートと右フックでヴィダレスを下がらせる。

3R、コリンズが前蹴りと左ミドル、ヴィダレスも右ミドルを蹴る。コリンズはガードを上げてインロー、ヴィダレスもミドルを蹴り返して、パンチでコリンズを下がらせる。コリンズも左右のミドルと右ロー、前に出るコリンズが右から左ミドルとヒザ蹴り、パンチをまとめる。ヴィダレスも必死にパンチを返すが、コリンズが右フックをかぶせてヴィダレスをコーナーにくぎ付けにしてパンチをまとめる。コリンズがジャッジ3名とも30-27の判定勝利で準決勝に勝ち上がった。


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45 GLORY GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX MMA MMAPLANET Report World kicks イ・ソンヒョン ブログ ベルジャン・ぺポシ

【GLORY×RISE】ソンヒョンがダウンの奪い合いの末にぺポシを撃破。準決勝進出も消耗が目立つ結果に

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX 一回戦(2)/3分3R+ExR>
イ・ソンヒョン(韓国)
Def.2-0:29-28.28-28.29-28.
ベルジャン・ぺポシ(アルバニア)

ぺポシがジャブから左ミドル、ワンツーから左ミドルで前に出る。ソンヒョンは右ローを返す。ぺポシはジャブからワンツー、ソンヒョンは左フックを狙いつつ、右カーフにつなげる。ソンヒョンがパンチで前に出ていくと、ぺポシもジャブからパンチとまとめて右ロー。前に出るソンヒョンは右カーフを蹴って左フック、ぺポシも左フックを返すと、これでソンヒョンが右目の上をカットする。再開後、ぺポシはワンツーから左フック、そこから左ボディ。ソンヒョンもワンツーを返して距離を詰める。ソンヒョンはガードを上げて右カーフ、ぺポシはワンツーと右アッパーを打ち返した。

2R、ぺポシは前蹴りのフェイントからパンチにつなげ、左ミドル、パンチから右カーフ。ソンヒョンもガードを上げて前に出るが、ぺポシは右ストレート、右カーフから左フックとヒット数を上げる。それでも前に出るソンヒョンがワンツーを当て、左フックを効かせる。さらにソンヒョンは右フックを当て、右ストレートから返しの左フック、ぺポシをロープに詰めて左フックでダウンを奪う。立ち上がったぺポシも前進。右ストレートから左フック、続く左フックでダウンを奪い返す。

3R、ここもソンヒョンが前に出て左ボディにつなげる。ぺポシは右アッパーから左フックとパンチをまとめる。ソンヒョンはぺポシをロープに詰めて左ボディ、ぺポシも右フックを返して譲らない。お互いに足を止めて打ち合い続け、ソンジョンが右カーフでぺポシの足を止める。ソンヒョンは前に出てパンチからヒザ蹴り。ぺポシもアッパー・フックと近距離のパンチを打ち返すが、ここでソンヒョンが右のヒザ蹴りでダウンを奪う。ぺポシが立ち上がったところで試合終了となり、ソンヒョンがぺポシとの激戦を制した。


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45 GLORY GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX MMA MMAPLANET o ペットパノムルン・キャットムーカオ 白鳥大珠

【GLORY×RISE】ペットパノムルンが左ローで白鳥大珠の右足を狙い撃ち。判定勝利で準決勝進出を決める

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX 一回戦(1)/3分3R+ExR>
ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)
Def.3-0:29-28.30-28.30-27.
白鳥大珠(日本)

サウスポー同士の両者、ペットパノムルンは左ローを蹴る。白鳥も右フックから左ストレート、パンチをまとめる。ペットパノムルンは右の前蹴り、左ローで白鳥の右足を狙う。距離が詰まると白鳥は左アッパーと右ボディ、ペットパノムルンはしつこく左ローを蹴る。首相撲になるとペットパノムルンは白鳥の右足にヒザ蹴りを入れる。白鳥は顔にパンチを振って右ボディ、ペットパノムルンは白鳥の飛びヒザ蹴りを前蹴りで止めると、これがローブローになる。試合再開直後でラウンド終了となった。

2R、ペットパノムルンは左ローを蹴って前に出る。白鳥もジャブからパンチにつなげようとするが、ペットパノムルンはガードを固めて左ローを蹴り続ける。ペットパノムルンは前蹴りで距離を取り、首相撲になるとペットパノムルンの頭が当たって、白鳥にドクターチェックとインターバルが与えられる。再開後、白鳥がジャブから左ボディ、右フックと左ストレート。ペットパノムルンはガードを固めて左ローを的確に当ててる。さらにローだけでなく左アッパー・左フックもヒットさせ、首相撲になると白鳥を転倒させる。

3R、白鳥がジャブからワンツー。ペットパノムルンはガードを固めて右の前蹴りで距離を取る。白鳥が左ストレートを打つとペットパノムルンも左ストレートを返す。ペットパノムルンは高いガードから左ロー、首相撲に持ち込んでヒザ蹴りを突き差す。白鳥も必死にワンツー、左アッパーと手数を増やすが、ペットパノムルンのガードは固い。さらにペットパノムルンは前蹴りで白鳥を転倒させて時間を使う。判定3-0でペットパノムルンが白鳥を下して準決勝進出を決めた。


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45 GLORY GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX MMA MMAPLANET o キック ヤン・カッファ 麻火佑太郎

【GLORY×RISE】麻火佑太郎が飛びヒザでヤン・カッファに逆転KO勝利。65kgTのリザーバーに

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX リザーブマッチ/3分3R+ExR>
麻火佑太郎(日本)
Def.3R1分53秒by KO
ヤン・カッファ(オランダ)

サウスポーの麻火が左ミドルとインローで距離を取りつつ、左フックを放つ。カッファもインローと右を振って前に出ていくが、麻火はジャブで距離を取ってインローでカッファのバランスを崩す。カッファが左右のフックで前に出ると、麻火は右に回りながら右フックを返す。麻火は下がりながら左ミドルと左ストレート、足払い気味のインローでカッファをこかした。

2R、麻火は前蹴りとインローで距離を取る。変わらず前に出るカッファだが、麻火は左ミドルと左ストレートで距離を取る。ここでカッファが前に出て右ミドル、そのままスピニングバックフィストを当ててダウンを奪う。再開後、パンチで突っ込むカッファに対し、麻火は左のヒザ蹴りと左ハイを蹴る。カッファは再びスピニングバックフィストを返す。カッファはインローを蹴って前進。麻火は左ストレート、ジャブとワンツー、飛びヒザ蹴りで迎え撃つ。

3R、麻火は一気に前に出て左ヒザ蹴り、左ハイ、左ストレート、スピニングバックキックと手数を増やす。カッファも右フックからパンチを返すが、麻火が右フックから左ストレート、そして左の飛びヒザ蹴り一閃。これで麻火が起死回生のダウンを奪う。再開後、麻火が左ストレートで前進。カッファもスピニングバックフィストを狙うが、再び麻火が左の飛びヒザ蹴り。これでカッファを押し倒すようにして、レフェリーがダウンを宣告。麻火が飛びヒザ蹴りで逆転KO勝利を収めた。


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45 AB ABEMA GLORY GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX MMA MMAPLANET o RISE WORLD SERIES 2024 FINAL   イ・ソンヒョン エイブラハム・ヴィダレス チャド・コリンズ ベルジャン・ぺポシ ペットパノムルン・キャットムーカオ ミゲール・トリンダーデ 原口健飛 白鳥大珠 那須川龍心 鈴木真 麻火佑太郎

【GLORY×RISE】展望 65kg世界Tの鍵を握るのは、攻めも守りも”硬い”ベルジャン・ぺポシ

【写真】ぺポシはGLORYフェザー級4位、ミゲール・トリンダーデに勝利した実績が光る(C)GLORY

明日21日(土)千葉県千葉市の幕張メッセイベントホールにて行われるRISE WORLD SERIES 2024 FINAL。この大会ではGLORY協力のもと、RISE・GLORY両団体から選手が出場する65kg以下・8名参加のワンデートーナメント=GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIXが開催される。
text by Takumi Nakamura

RISEとGLORYは2022年1月に提携を正式発表。この2年間で選手の行き来やRISEでの対抗戦が行われてきたが、いよいよ今大会ではGLORYが各階級で実施している8選手参加のワンデートーナメントをGLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIXとして、日本で開催する運びとなった。

トーナメントはGLORYのFEATHER WEIGHT=65kg(※RISEではスーパーライト級)で行われ、GLORYから4選手・RISEから4選手が参戦。両団体のチャンピオンとトップランカーがずらりと並んだ実力伯仲のワンデートーナメントとなり、公開抽選では以下の組み合わせが決まっている。


一回戦(1):白鳥大珠×ペットパノムルン・キャットムーカオ
一回戦(2):イ・ソンヒョン×ベルジャン・ぺポシ
一回戦(3):チャド・コリンズ×エイブラハム・ヴィダレス
一回戦(4):原口健飛×ミゲール・トリンダーデ

準決勝(1):一回戦(1)勝者×一回戦(2)勝者
準決勝(2):一回戦(3)勝者×一回戦(4)勝者

決勝:準決勝(1)勝者×準決勝(2)勝者

出場8選手のなかでMMAPLANETではGLORYフェザー級4位、初来日のベルジャン・ぺポシに注目したい。ぺポシはアルバニア出身、ベルギー在住の23歳。アマチュアムエタイの大会=IFMAでは2019年の世界選手権で23歳以下・63.5kg以下のカテゴリーでメダルを獲得すると、ベルギー、オランダ、フランスの大会で実績を積んで、2023年2月にGLORYデビューを果たした。

GLORY参戦当初は黒星が先行していたが、練習環境を現在所属するValon Gymに変えて以降は5連勝と勢いに乗り、GLORYフェザー級のランキング入りと今回のトーナメント出場のチャンスを得た。

ぺポシの武器は前に出る圧力と硬さを感じさせるゴツゴツとしたパンチだ。一撃で相手を仕留めるシャープさはないが体の頑丈さと確実に相手にダメージを蓄積させるスタイルで勝利を掴んできた。

特に今回のトーナメントで優勝候補の一角にも挙げられるミゲール・トリンダーデとの一戦では1Rに左ボディで先制のダウンを奪うと、2Rに右ストレートでダウンを奪い返されながら、最後はトリンダーデを押し切って判定勝利を収めている。

またRISE伊藤隆代表は「試合や体つきを見ているとぺポシは骨が硬そうなんです。ああいうタイプは拳や脛が硬くて、ガード越しに攻撃を受けても他の選手とは衝撃が違う。またぺポシのようなタイプは蹴った方が蹴った足を痛めてしまう」とぺポシの身体的な特徴が対戦相手にとっては厄介な部分だと分析している。

1日3試合を戦うワンデートーナメントは、どんな試合内容で勝ち上がっていくかが大きなポイントになる。相手に削り勝つファイトスタイル且つ、体の硬さで攻撃を受けても相手にダメージを蓄積させるぺポシは、ワンデートーナメントでの対戦は絶対に避けたいタイプだ。しかも組み合わせ的には、GLORY王者ペットパノムルンと同じブロックに入っており、ペットパノムルンとぺポシが一回戦をクリアすれば、準決勝での削り合いも予想される。

ぺポシ自身はもちろん、ぺポシの勝ち上がりがどうトーナメントの優勝争いに影響するか。そこを一つのキーポイントとして明日のワンデートーナメントを注視したい。

■RISE WORLD SERIES 2024 FINAL視聴方法(予定)
12月21日(土)
正午12時30分~ABEMA

■RISE WORLD SERIES 2024 FINAL対戦カード

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX 決勝/3分3R+ExR>
準決勝(1)勝者
準決勝(2)勝者

<RISEウェルター級(※67.5キロ)王座決定戦/3分5R+無制限ExR>
實方拓海(日本)
宇佐美 秀 メイソン(カナダ)

<スーパーフライ級(※53キロ)/3分3R+ExR>
那須川龍心(日本)
ペットマイ・MC.スーパーレックムエタイ(タイ)

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX 準決勝(2)/3分3R+ExR>
一回戦(3)勝者
一回戦(4)勝者

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX 準決勝(1)/3分3R+ExR>
一回戦(1)勝者
一回戦(2)勝者

<スーパーフライ級(※53キロ)/3分3R+ExR>
大﨑一貴(日本)
アルベルト・カンポス(スペイン)

<61.5キロ契約/3分3R+ExR>
チャンヒョン・リー(韓国)
パヌワット・TGT(タイ)

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX 一回戦(4)/3分3R+ExR>
原口健飛(日本)
ミゲール・トリンダーデ(ポルトガル)

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX 一回戦(3)/3分3R+ExR>
チャド・コリンズ(豪州)
エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ)

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX 一回戦(2)/3分3R+ExR>
イ・ソンヒョン(韓国)
ベルジャン・ぺポシ(アルバニア)

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX 一回戦(1)/3分3R+ExR>
白鳥大珠(日本)
ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)

<GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX リザーブマッチ/3分3R+ExR>
麻火佑太郎(日本)
ヤン・カッファ(オランダ)

<56キロ契約/3分3R+ExR>
門口佳佑(日本)
オートー・ノーナクシン(タイ)

<バンタム級(※55キロ)/3分3R+ExR>
鈴木真彦(日本)
ジェイミー・ゲイマン(フィリピン)

<54キロ契約/3分3R+ExR>
松下武蔵(日本)
ジャンジャン・シー・ラバヤン(フィリピン)

<女子フライ級(※52キロ)/3分3R+ExR>
YAYAウィラサクレック(日本)
KOKOZ(日本)

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45 GLORY GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX MMA MMAPLANET o ONE RISE WORLD SERIES 2024 FINAL キック ペットパノムルン・キャットムーカオ ボクシング 海外

【GLORY×RISE】ペットパノムルン、世界T制覇へ「タイの若い選手にムエタイで夢が叶うことを伝える」

【写真】ムエタイを世界へ――。そんな想いを持って戦い続けてきたのがペットパノムルンだ(C)TAKUMI NAKAMURA

12月21日(土)千葉県千葉市の幕張メッセイベントホールにて行われるRISE WORLD SERIES 2024 FINAL。この大会はGLORY協力のもと、RISE・GLORY両団体から選手が出場する65kg以下・8名参加のワンデートーナメント=GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIXが開催される。
text by Takumi Nakamura

このトーナメントに初代RISE世界スーパーライト級(65kg)王者、そして現GLORY世界フェザー級(65kg)王者として参戦するのがペットパノムルン・キャットムーカオだ。2016年からGLORYに参戦し、世界を相手にムエタイファイターとしての強さを証明し続けているペットパノムルン。トーナメント参戦、そしてリングに向かうモチベーションにはムエタイ、そして恩師たちへの感謝と特別な想いがあった。


――ペットパノムルン選手、今日はよろしくお願いします。タイの選手はインタビューや記者会見などに慣れていない選手も多いですが、ペットパノムルン選手はとてもコメントが上手ですよね。

「ありがとうございます。私も海外で試合をするようになって、取材を受けることも多いので、かなり慣れてきました」

――ペットパノムルン選手は2016年からGLORYで試合をしていますが、昔から海外で試合をしたいという考えはあったのですか。

「タイで試合をしていた時は海外で試合することを考えたことはなかったのです。『海外でキックボクシングの試合に出てみないか?』と声をかけられて、それから海外で試合をやるようになって、GLORYに出ることになりました。GLORYのおかげで今があると思っていますし、GLORYには本当に感謝しています」

――今でこそペットパノムルン選手はGLORYを代表するチャンピオンですが、参戦当初は敵地に乗り込むような気持ちもあったのですか。

「確かに周りはヨーロッパの選手ばかりで、私はタイから試合をしに行っていたので、周りとの違いは感じていました。でもそれでアウェー感を感じたことはなく、むしろタイからGLORYに出ている数少ない選手として、タイを代表するつもりで戦っていました」

――ペットパノムルン選手はGLORYのベルトを8度防衛していて、この階級で世界最強の選手だと思います。今はどこに戦うモチベーションがあるのですか。

「自分に求められている役割を果たすために勝ち続けることが私のモチベーションです。自分に求められていることが何かと言われれば、それはタイを代表して世界の舞台で戦って勝つこと。そして今私がいる地位を守り続けることです」

――今回は1日3試合のワンデートーナメントに出場することになりました。ワンマッチではなくトーナメントでも強さを証明したいという想いはありますか。

「トーナメントは1日3試合戦うので、難しいものだと思います。だからこそ緊張もするし、ワクワクしています。難しいからこそ自分の実力を証明できると思っているので、このトーナメントで勝つことで、私の強さを証明するつもりです」

――組み合わせは未定ですが、戦いたい相手はいますか。

「どの選手も素晴らしいし、全員と戦いたいと思っていますが、まだ戦ったことがない相手と試合をしてみたいのでミゲール選手やぺポシ選手と戦ってみたいですね」

――ペットパノムルン選手は現在カナダに活動の拠点を置いているんですよね。

「もともと私の通訳をしてくれていたスタッフがカナダ出身だったんですね。私自身、65kgで試合をするうえで外国人選手と練習する機会を増やしたいと思っていて、カナダのジムを紹介してもらって、2年前からカナダジムを拠点に練習しています」

――長年ムエタイはタイでギャンブルとして行われ、試合や選手もギャンブルの対象として見られてきました。それがペットパノムルン選手をはじめ、タイの選手たちがGLORYやONEで活躍することで、スポーツや競技として認められるようになり、よりグローバルなものになってきたと思います。そのことは率直にどう感じていますか。

「それは本当にうれしいことで、私も光栄に思っています。世界中の人たちがムエタイをやりたいと思ってくれたり、ムエタイのことを知りたいと思ってくれることは、ずっとムエタイをやってきた人間として誇らしいです。ムエタイは護身にも役立つし、エクササイズとしても効果があるので、もっともっとたくさんの人にムエタイを知ってもらいたいです」

――ONEで活躍するタイの選手に取材すると、どの選手も「今のムエタイはギャンブルのことを気にしなくてよくなった」と言います。ペットパノムルン選手も同じ考えですか。

「おっしゃる通りです。ギャンブルとしてのムエタイでは、常にギャンブラーや賭けのことを考えて試合をしなければいけませんでした。でも海外で試合をする時には、そういったことを考える必要がありません。私が本来やりたいと思っている戦い方、私が持っているムエタイのテクニック、攻撃の強さや正確性、そういったものを存分に見せることが出来ます。純粋にファイターとして評価してもらえるので、私は海外で試合をする方が好きです」

――ペットパノムルン選手もムエタイをスポーツ・競技として世界的に発展させたいですか。

「ムエタイがあったから今の自分がいて、ムエタイの経験があるからこそ、私はGLORYのチャンピオンでいることが出来ます。今は海外の試合が主になっていますが、私がタイでやってきたムエタイのことは本当に大切に思っています。だからこそ私がタイのために、ムエタイのために、ムエタイがもっと発展する力になれるように戦っていきたいです」

――例えばタイにいる若い選手たちに、自分の試合を通じて夢を見せたいですか。

「そうですね。今タイで戦っている若い選手たちには夢を見せたいですし、ムエタイでその夢が叶うことを伝えていきたいです」

――ペットパノムルン選手はONEで活躍しているスーパーレック選手とは同じジム=キャットムーカオの同門ですよね。

「スーパーレックとは同じ地域で生まれ育って、実は血がつながっている親戚なんです。僕の方が少しだけ年上ですが兄弟のような関係……というか兄弟ですね(笑)。私がカナダに行ってからは会う時間が減ってしまいましたが、子供の頃からいつも一緒にいましたよ」(※正確にはペットパノムルンは1995年5月26日生まれ、スーパーレックは1995年11月6日生まれ)

――同門以上の関係だったんですね。スーパーレック選手の活躍は刺激になりますか。

「もちろんです。彼は兄弟であり、友達であり、そして仲間です。戦う舞台は違いますが、彼が世界的に活躍している姿を誇らしく思うし、自分も彼の活躍には刺激をもらっています」

――同じ地域・ジムで育った2人が世界的な格闘家になって不思議な感覚はないですか。

「それはすごくラッキーで幸運なことだと思いますし、そのチャンスを掴むことが出来た2人だと思います」

――キャットムーカオはジムが閉鎖してしまい、以前、スーパーレック選手が試合後に「ジムの人たち恩返ししたい」とコメントしていましたが、ペットパノムルン選手も同じ気持ちですか。

「そうですね。今でも私やスーパーレックはジムの先生たちを支援する活動を続けています」

――またムエタイではジムや所属が変わるとリングネームを変えますが、ペットパノムルン選手は今でもキャットムーカオのままですが、自分が育ったジムへのリスペクトやプライドがあるのですか。

「ジムはなくなってしまいましたが、私はキャットムーカオで生まれ、育ててもらった選手です。今でもキャットムーカオへの感謝と尊敬の気持ちは変わりません。私とスーパーレックはこれからもキャットムーカオの選手として、この名前を背負って戦い続けます」

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45 GLORY GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIX MMA MMAPLANET o イ・ソンヒョン エイブラハム・ヴィダレス チャド・コリンズ ベルジャン・ぺポシ ペットパノムルン・キャットムーカオ ミゲール・トリンダーデ 原口健飛 白鳥大珠

【GLORY×RISE】12.21幕張で65kgの世界トーナメントを開催!両団体のトップ選手たちが集結

12月21日(土)千葉県千葉市の幕張メッセイベントホールにて行われるRISE WORLD SERIES 2024 FINAL。この大会ではGLORY協力のもと、RISE・GLORY両団体から選手が出場する65kg以下・8名参加のワンデートーナメント=GLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIXが開催される。
text by Takumi Nakamura

2022年1月にRISEはGLORYとの提携を正式発表。同年8月にGLORY世界フェザー級王者ペットパノムルン・キャットムーカオがRISEの世界王座を獲得し、12月にはRISEのイベント内でGLORYのRIVALSシリーズとしてRISE×GLORYの対抗戦も行われた。今年に入ってからは7月に原口健飛がオランダに乗り込んでペットパノムルンが保持するGLORY王座に挑戦するなど交流が続いていた。


RISEとGLORYによる取り組みによる一大イベントがGLORY RISE FEATHER WEIGHT GRAND PRIXだ。これはGLORYフェザー級=65kgを対象とした8選手参加のワンデートーナメントで、GLORY・RISEからそれぞれ4選手が出場し、優勝賞金10万ドルと65kg世界最強の座を争う。2024年はRISE・GLORYの両イベント内で出場選手の選考試合が組まれ、9月9日のRISE横浜BUNTAI大会翌日の記者会見にて出場選手8名が正式に発表された。

ペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ/GLORY)
ミゲール・トリンダーデ(ポルトガル/GLORY)
エイブラハム・ヴィダレス(メキシコ/GLORY)
ベルジャン・ぺポシ(アルバニア/GLORY)
チャド・コリンズ(オーストラリア/RISE)
原口健飛(日本/RISE)
イ・ソンヒョン(韓国/RISE)
白鳥大珠(日本/RISE)

GLORYからは世界王者のペットパノムルンを筆頭に、1位・ミゲール、2位・ヴィダレス、4位・ぺポシと上位ランカーがずらり。RISEからも世界王者のコリンズ、日本の2大エース=原口・白鳥、そして査定試合を2連勝したソンヒョンとトップ選手が並んだ。出場選手の出身国を見てもタイ、ポルトガル、メキシコ、アルバニア、オーストラリア、日本、韓国と世界各国・各地域から選手が集まり、まさに世界規模のトーナメント開催となる。

しかもこのトーナメントが面白いのは各選手の過去の対戦成績が複雑に絡み合っていることが興味深い。

〇ペットパノムルン‐原口×(24.7.20)
〇トリンダーデ‐ヴィダレス×(24.7.20)
〇トリンダーデ‐コリンズ×(24.3.17)
〇ソンヒョン‐白鳥(24.3.17)
〇コリンズ‐ペットパノムルン×(23.12.16)
〇ぺポシ‐トリンダーデ×(23.12.23)
〇原口‐ヴィダレス×(23.12.16)
〇ペットパノムルン‐ヴィダレス×(22.10.8)
〇ペットパノムルン‐原口×(22.8.21)
〇ペットパノムルン‐原口×(21.11.14)

会見ではペットパノムルンが「一回戦でミゲール、準決勝でぺポシ、決勝でチャドと戦いたい」、コリンズが「一回戦はヴィダレス、準決勝は原口か白鳥、決勝はペッチ(ペットパノムルン)」、原口が「一回戦でミゲール、決勝はペッチ(ペットパノムルン)」、白鳥が「1回戦はチャドかペッチ、決勝は日本人対決」、ソンヒョンが「ヨーロッパの選手とやりたい」と、それぞれ希望する対戦相手の名前を挙げていた。

トーナメントの組み合わせはこれから発表する予定だが、どの組み合わせになっても見所が多いものになるだろう。RISEとGLORY、日本とヨーロッパの立ち技格闘技イベントが協力して開催する世界トーナメントに注目したい。

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