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45 AB Breakthrough Breakthrough Combat02 Gladiator Gladiator CS02 KTT MMA MMAPLANET o ONE Progress RIZIN UAEW YouTube アギラン・タニ イ・イサク ブログ 吉野光 川北晏生

【Breakthrough Combat02】吉野光喰いに川北晏生が名乗り。謎のイ・イサク×アギラン・タニも決定

【写真】川北として、このままでは2024年が終われないという心境だったのか (C)MMAPLANET

10日(火)、PROGRESS実行委員会より25日(水)に会場非公開&配信大会として開催されるBreakthrough Combat02の追加カードが発表されている。
Text Manabu Takashima

既にグラップラー×MMAファイターという対戦軸のProgressルールで3試合──暫定ウェルター級チャンピオン森戸新士×チャレンジャー北岡悟。安楽龍馬×中原由貴のライト級王座決定戦。そして城戸泰介×椿飛鳥の71キロ契約マッチという組み技マッチに続き、今回は2試合のMMAマッチが明らかとなった。


そのうちの1試合は吉野光が、川北晏生と戦うバンタム級の一戦だ。UAEW還りの吉野はBreakthrough Combat旗揚げ戦でシンバートル・バットエルデネと対戦し、まさかの判定負けを喫し世界再挑戦の出鼻をくじかれた。

リリースのよると同大会を主催するProgress実行委員会では、その吉野に当初はProgress戦の出場を要請したところ本人より「MMAを戦いたい」という強い要望があったという。とはいえ自前の育成選手を持たない同イベントにおいて、日本人選手は国内に拠点を持たない選手と関係協力団体から派遣される選手で賄っているのが現状だ。

そして吉野という国内屈指の実力者と自前のファイターを戦わせるのは、RIZINのような大舞台でないと協力団体として旨味はない。そのような状況から吉野の対戦相手を探すことは困難だと捉えていたという。しかしながら、ここでTRIBE TOKYO MMA所属の川北が声を挙げた。川北は9月に修斗環太平洋バンタム級王座決定トーナメント準決勝でダイキ・ライトイヤーと対戦予定だったが、皮膚疾患を発症し欠場。トーナメントは不戦敗となっている。

川北の出場をサステインの坂本一弘代表も快く了承したという。ベルトが掛けられた機会を失した川北は、タイトル奪取に賭けた意気込みで吉野戦に挑んでくることだろう。

もう1つの決定カードはミドル級の韓国×マレーシア対決、イ・イサク×アギラン・タニだ。昨年9月にGladiatorで当時のミドル級チャンピオン藤井章太に圧勝TKO勝ちを収めたイ・イサク。2月のGladiator Challenger Seriesで三上ヘンリー大智が決まっていたが、TUF出場が濃厚となり出場辞退をしていた。

その後、TUFキャストから漏れモンゴルで勝利すると、Gladiator CS02で三上ヘンリー戦が再浮上も、今度は三上の負傷で流れることに。この時に三上の代役として白羽の矢がたったのが、アギラン・タニだった。長らくONEを舞台に戦い、ベン・アスクレン、秋山成勲、岡見勇信、手塚裕之といった世界と日本のトップファイターと戦ってきたアギラン。ONE離脱後はUAEWやRCCで戦ってきた。

しかしながら、イ・イサクの負傷でこの試合も夏に実現することはなく、アギランはそれ以来日本でのファイトを所望続けてきた。

ONEで12勝7敗、通算戦績12勝9敗。緩いボディとは対照的に、柔術ベースで消耗性を戦い抜くことができるアギランと、4勝0敗&24歳のKTTの新鋭のミドル級マッチ。ある意味、同大会で実施する必要があるのかという試合であることは間違いないだろう。

この一戦を組んだ理由をProgress実行委員として同大会をリードする長谷川賢はリリース内で「なぜミドル級の国際戦なのか。そのような疑問の声は当然のように聞かれるカードかと思います。ただし国内では層の薄いミドル級にも世界を目指す選手が存在し、彼らは強くなるために一致団結して練習を行うという関係になっています。そのなかで海外挑戦を考えても、なかなか実現しない。そんな選手に国内でミドル級の国際戦を提供したい。ぜひとも、今回出場するイ・イサク選手、そしてアギラン・タニ選手と戦いたいという日本人選手が名乗りを挙げて欲しい。そのために組んだ対戦です」と胸中を明かしている。

世界と戦うためにアジアと凌ぎ合う。そのコンセプトが背景にあるミドル級戦と、現状突破というスローガンに則したバンタム級戦といるだろう。なおリリースの寄せられた出場2選手のコメントは以下の通りだ。

吉野光
「前回一年ぶりの試合で負けてしまい、3連敗となってしまいました。この流れを変えるためには試合をするしかないと思い、期間は短いですがすぐにMMAの試合を組んでもらえないかとお願いしました。この試合を実現してくれたBreakthrough Combat関係者の方に感謝しています。ありがとうございます」

川北晏生
「今回すごく強いと評判の吉野選手が対戦相手だったので、試合を受けました。その強さを直に感じた上で、自分が勝たせてもらいます」

イ・イサク
「コリアントップ・チームのイ・イサクです。クリスマスに試合の機会を与えてくれたBreakthrough Combatに感謝しています。今回の相手、アギラン・タニは秋山成勲選手に勝利した強者です。レスラーなので、グラウンド中心で準備しています。一方で打撃だと1RでKOできるように練習を頑張っているので、試合を楽しみにしてください」

アギラン・タニ
「Breakthrough Combat02でイ・イサクと戦うことに、本当にエキサイトしている。最高のパフォーマンスを見せて、これからもっと日本で戦っていきたい」

■視聴方法(予定)
12月25日(水)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

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45 AB Gladiator Gladiator Challenger Series02 Gladiator CS02 Gladiator027 Gladiator028 LFA MMA MMAPLANET o Progress Road to UFC UFC YouTube アドニス・セビジェーノ エド・ソアレス ソドノムドルジ・プレブドルジ ダギースレン・チャグナードルジ チハヤフル・ヅッキーニョス パク・サンヒョン パン・ジェヒョク 上久保周哉 中川晧貴 木村柊也 松嶋こよみ 水野翔 河名マスト 田中路教 石田拓穂 長谷川賢

【Gladiator028】フェザー級T準決勝2試合が発表。松嶋こよみは上久保周哉と共にLFA契約でOut、水野がIn

【写真】昨年6月の激闘が再び繰り返されるのか。ヅッキーニョスは真価が問われる一戦だ (C)MMAPLANET

13日(金)、10月6日(日)に大阪府豊中市の176BOXで開催されるGLADIATOR028でフェザー級挑戦者決定トーナメント準決勝=ダギースレン・チャグナードルジ×チハヤフル・ヅッキーニョス、パン・ジェヒョク×水野翔の2試合の実施と、松嶋こよみ&上久保周哉がLFAと契約を結んだことが発表された。
Text by Manabu Takashima

河名マストが持つGLADIATORフェザー級王座への挑戦権が賭けられたトーナメントは、7月のGLADIATOR027でヅッキーニョスは中川晧貴を、ダギースレンはアドニス・セビジェーノとの厳しい一戦を紙一重のスプリット裁定で下し準決勝進出を確定させていた。


一方、同じく7月に行われたGLADIATOR CHALLENGER SERIES02でソドノムドルジ・プレブドルジをヒザ蹴りで倒した松嶋は、その後LFAとの契約が締結され同トーナメントから離脱。石田拓穂を破った倒したパン・ジェヒョクは、リザーブ戦で勝利した水野と相対することが決まった。

同リリースによると、松嶋は同じくGLADIATOR CS02でProgressフェザー級王座を獲得した上久保周哉と共にLFAとサインし、現在は米国ビザ取得に向け動いているということ。ビザが取れ次第、マッチメイクが進むということだが両者とも11月か12月にはLFA初陣を希望しているということだ。

両者の契約を仲介したPROGRESS実行委員会の長谷川賢に今回の契約内容を尋ねると「契約は3年で6試合契約。この間、ビザがあるということでUFCのショートノーティス出場のリストに、両者の名前が加わるという利点がある」とのこと。

また田中路教が経験した試合が組まれないという状況になった場合は、日本国内で戦うことは許容されるという。

Road to UFCで敗れた河名の進退も気になるところだが、まずは挑戦権を賭けたサバイバル戦。ヅッキーニョスは昨年6月に同王座決定T準決勝でダギースレンと対戦しており、スプリットでダギースレンに下っている。それからも河名マスト戦にTKO負けを喫しながら、国際戦を含め経験値を高めてきた。まさに、この間の成長をぶつける一戦となる。

加えてダギースレンとパン・ジェヒョクは王座決定トーナメントに進出した者同士(ダギースレンの計量失敗で王座はパン・ジェヒョクのモノとなり、ワンマッチで対戦。パン・ジェヒョクが判定勝ちを収めている)だ。Road to UFCの準決勝全敗は日本が中国、韓国に遅れを取った現状を如実に表した緊急事態──リザーブ戦から勝ち上がった水野、リベンジを誓うヅッキーニョスが意地の決勝再戦を阻止できるか。

また水野と同様にリザーブ戦でハンセン怜雄からTKO勝ちしたパク・サンヒョンだが、計量失敗ということで代替出場の権利を失っている。そのサンヒョン、今大会で木村柊也戦のオファーがあったものの──そのハンセン戦で足の指を骨折しており、ようやくギブスが外れた状態ということで「今回ばかりは、試合を戦えるコンディションは作れない」と出場できず。相変わらず日本勢では対戦相手が決まらない木村の5月大会以来のグラジ出場はあるのか。追加カードの発表を待ちたい。

なおLFAと契約した両者、2人を迎え入れるエド・ソアレスLFA代表。トーナメント準決勝で戦う4選手がリリースに寄せたコメントは以下の通りだ。

エド・ソアレス
「LFAが日本のトップファイターである松嶋こよみと上久保周哉とサインできたことに興奮を隠せないです。日本を代表するエキサイティングな選手との契約は、我々LFAが世界中でファイター達の発掘に力を入れている証といえます。また両者のとの契約はLFAが世界で一番の人材発掘&育成団体として、もう一歩前進したことを意味しています」

松嶋こよみ
「フェザー級挑戦者決定トーナメント参戦中でしたが、LFAとの契約が決まりました。GLADIATORで試合をしたことでこういったチャンスを手にできました。そして快く送り出していただいた関係各位の皆様ありがとうございます。新しいUFCに繋がる道を切り拓いていけるように精進します。応援よろしくお願いいたします」

上久保周哉
「この度多くの方のご尽力の下LFAとの契約書にサインしました。少しでも厳しい道を選ぼうと思っての判断です。毎日積み上げてきたものが自分自身を作ります。今日の自分を明日に繋げる為に過ごしてきました。厳しい相手との試合の日の自分に繋げる為に懸命に1日1日を過ごして備えます」

トーナメント準決勝出場選手のコメントは以下の通りだ。

チハヤフル・ヅッキーニョス
「ダギースレン選手にはいつかもう一度挑戦したいと思っていたので、今回早くも実現しとても嬉しいです。前回は負けましたが、実力は拮抗していたと思います。お互いファイターとして成長した今、どんな試合をお見せできるか楽しみです。僕はあれから5試合を戦い、濃い時間を送ってきた自信があります。それをすべてぶつけて今度こそ倒し、決勝に進みます。ダギースレン選手、前回を超える激しい試合をしましょう! SEE YOU SOON!!!」

ダギースレン・チャグナードルジ
「こんにちは! 今回の試合はこれまでの経験を活かし、新たな一面を引き出せる、華やかな戦いになると思っています。練習も順調で、過去の試合で反省した点を改善してきました。対戦相手には、『どちらがより努力してきたか、皆さんと一緒に見届けてください!』と伝えたいです。応援してくださる皆さんへ、素晴らしい試合をお見せできるよう、全力で頑張ります! ありがとうございます」

水野翔
「まずは、この様なチャンスを頂きありがとうございます。ただ、代わりに入っただけじゃなく俺がこのトーナメント優勝します。練習仲間や応援してくれる方々に感謝をして、試合は覚悟を決めてします。この試合は俺が勝たないとおもろく無いと思うので絶対に勝ちます!」

パン・ジェヒョク
「今回の相手はステミナもパワーもあるので、注意してトレーニングしています。万全を期し、二度と後悔する事なく、綺麗にトーナメント優勝してベルト取り戻します。今回のトーナメント出場が決まった時から、期待していた松嶋こよみ選手との試合が叶わなかったのは残念の極まりないですが、LFAで戦うチャンスを生かしてUFCにステップアップして欲しいです。自分もGLADIATORのベルトを手見上げにステップアップをするので、UFCで戦おう」

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45 Gladiator Gladiator CS02 MMA MMAPLANET o キック ソドノムドルジ・プレブドルジ パン・ジェヒョク 松嶋こよみ

【Gladiator CS02】ソドノムドルジに左三日月を効かせた松嶋、左ヒザでKOしてトーナメント準決勝へ

【写真】ソドノムドルジのパンチに対して危ない場面もあったように見えたが、最後は松嶋が安定感を見せてKO勝ち(C)MMAPLANET

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準々決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
2R2分47秒 by TKO
ソドノムドルジ・プレブドルジ(モンゴル)

松嶋が右カーフキックで先制する。ソドノムドルジのパンチをバックステップでかわした松嶋は、サウスポーにスイッチして左ハイを見せた。オーソドックスに戻した松嶋のローに、ソドノムドルジが右ストレートを合わせる。ソドノムドルジのパンチをかいくぐり、組みつく松嶋だがテイクダウンは奪えず。

サウスポースタンスでプレスをかけた松嶋がソドノムドルジにケージを背負わせた。回ったソドノムドルジが連打を浴びせ、松嶋の顔面を捉える場面も。頭を下げて回った松嶋は左三日月蹴り、左ヒザをボディに突き刺す。ソドノムドルジがシングルレッグで組み、松嶋に尻もちを着かせる。松嶋はボディロックから返すと、ソドノムドルジが立ち上がる。

スタンドに戻ると、ソドノムドルジが右ストレートを伸ばす。松嶋が右ストレートからオーソドックスにスイッチして、ボディロックで組んだ。ソドノムドルジが右オーバーフックから離れる。ソドノムドルジのパンチの勢いで、松嶋がバランスを崩した。互いに右カーフを出し合う。松嶋が左ミドルハイからプレスをかけ、ケージを背負わせて初回を終えた。

2R、松嶋はサウスポーで向かい合う。前手のフェイントから左の三日月蹴りを伸ばす松嶋。右カーフキックを当てて離れると、二段蹴りで左ミドルをボディに打ち込む。ソドノムドルジが前に出て来ると、左テンカオを突き刺した松嶋。しかしソドノムドルジも打ち終わりにパンチを振るう。スイッチしながらプレスをかける松嶋が左ミドルを放つと、ソドノムドルジが右を狙う。

ソドノムドルジの右ローがヒット。松嶋は左ハイを効かせ、さらに左ストレートからボディに左ヒザを突き刺してKOした。

「相手は強いパンチをブンブン振ってきましたけど、勝てて良かったです。頑丈な選手だろうとは思っていましたが、時間をかけていけば勝てるだろうと考えていました。(パン・ジェヒョクについて)試合を観ていなかったので、また試合を見直します(笑)。また強い部分をつくり直して頑張りますので、よろしくお願いします」と語った。


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45 AB F1 Gladiator Gladiator CS02 MMA MMAPLANET o パン・ジェヒョク 松嶋こよみ 石田拓穂

【Gladiator CS02】ジェヒョク、1Rに右フック→鉄槌で石田にTKO勝利「重さを意識して練習してきた」

【写真】前に出てくる石田にジェヒョクが右フックを合わせ、そこからパウンドアウトした(C)MMAPLANET

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定決定T準々決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
Def.1R3分47秒 by TKO
石田拓穂(日本)

ジェヒョクがジャブと右カーフ、石田も右ローを蹴り返す。ジェヒョクはプレッシャーをかけながらジャブを突いて右カーフを蹴り、ジャブを顔とボディに打ち分けて、右ストレートで飛び込む。さらにジェヒョクは左フックを当て、石田の右ローに右ストレートを合わせて、石田に尻餅をつかせる。

すぐに立った石田も組みついてテイクダウン、バックを狙うが、ジェヒョクもそれを許さない。試合がスタンドに戻るとジェヒョクは石田の右に左フックを狙い、右カーフをタイミングよく当てる。石田が右→左フックを振って飛び込むが、そこにジェヒョクが右フックを合わせると石田がダウン。ここからジェヒョクが鉄槌を連打してレフェリーストップを呼び込んだ。

試合後、ジェヒョクは「勝ったのはとてもうれしいけど、石田選手の涙を見ていたら。負けた選手の気持ちも分かるので複雑な気持ちになりました。河名戦の時は怪我でスタミナがなかったけど、今回は疲れないスタミナを作る練習をしてきました。また今回は練習方法を変えて、今まではスピードだけでしたが、今回はスピードと重さを意識する練習をしてきました。次もフィニッシュして勝ちたいです。(決勝では)松嶋こよみ選手と戦えたらうれしいです」とコメントした。


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45 Gladiator Gladiator CS02 MMA MMAPLANET o Progress UFC 上久保周哉 竹内稔

【Gladiator CS02】「UFCがあるから」上久保が竹内のアナコンダを凌ぎ、テイクダウンでポイント勝利

【写真】テイクダウンからバックグラブには至らずも、上久保がコントロールし続けた(C)MMAPLANET

<Progressフェザー級選手権試合/5分3R>
上久保周哉(日本)
Def.6-1
竹内稔(日本)

上久保から手を伸ばすと、手四つから竹内をケージに押し込もうとする。竹内は首相撲から切り返して上久保にケージを背負わせる。すぐに切り返した上久保と触り合いが展開されるなか、上久保が竹内をケージに押し込んだ。左腕を差し入れ、頭を押っ付けた上久保に対し、竹内は右腕を抑えにかかる。しかし上久保がボディロックで組むと、竹内が右足を差し入れた。ここで上久保はシングルレッグで入る。上久保の首を抱えて引き込んだ竹内はアナコンダへ。

上久保の左腕に右足をかけて動きを制した竹内。上久保は左腕にかけられた右足を押し上げ、切り返そうとするも竹内がアナコンダで絞り上げる。残り1分30秒で上久保が頭を抜き、スタンドに戻った。竹内も立ち上がると、上久保がシングルレッグで尻もちを着かせ、テイクダウンの2pが入る。上久保はバックを奪い、両足を差し入れに行くもバックグラブのポイントを奪うまでには至らなかった。

2R、上久保が竹内にケージを背負わせた。竹内は右オーバーフックでディフェンスする。上久保もその右腕をたぐった。竹内が差し入れた右足に対し、上久保がハイクロッチで組むと竹内は離れる。なおも押し込んでいく上久保を竹内ががぶろうとしたところで、右足をすくわれてグラウンドへ。上久保にテイクダウンの2pが加算された。

立ち上がり、足を裁きながらパスを狙う上久保。パスしづらいとみるや、竹内のハーフガードの中に入る。竹内はボトムからアームドラッグを仕掛けながらバックを狙う。上久保が立ち上がると、竹内もスタンドに戻ってスクランブルの1pをゲットした。差し合いから竹内が首投げを狙う。すかさずバックに回った上久保だったが、ここもグラウンドでバックグラブの状態になることはできなかった。

最終回、疲労が見える竹内がプレスをかける。上久保がアームボドラッグから竹内をケージに押し込んだ。上久保がシングルレッグで入ると、やはり竹内はガブりながら首を固め、さらにバックに回る。竹内のバックコントロールに対し、上久保はケージに頭を着け、クラッチを切って正対した。再び竹内をケージに押し込む上久保。竹内が右に回ってケージ際から脱出する。

なおもケージに押し込んでいく上久保はハイクロッチから背中を着かせたが、すぐに竹内が立ち上がりテイクダウンのポイントまでには至らず。ケージに押し込む上久保、右足を差し入れる竹内。ボディロックから足を払う上久保の右腕を取り、突き放した竹内がテイクダウンを狙った。これを切った上久保がケージに押し込むと、竹内が上久保の右腕をキムラで抱えて引き込む。しかしキムラは極まらず、上久保に2pが追加された。最後は上久保がトップで試合を終える。

6-1で勝利し、Progressフェザー級のベルトを巻いた上久保は「キツいところで我慢する。100パーセント安心できるところで、急がない。それが試合のテーマでした。僕の本業はMMAで、UFCに勝てる選手になりたくてトレーニングし続けています。体は健康じゃないけど、UFCがあるから生活を格闘技に傾けることができます。これからもグラップリングだけではないMMAの形を追求していくので、見てください」と挨拶した。


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45 Gladiator Gladiator CS02 MMA MMAPLANET o キック テムーレン・アルギルマー 南友之輔 竹中大地

【Gladiator CS02】南友之輔がテムーレンに逆転KO勝利!バンタム級王者・竹中大地に挑戦表明

<バンタム級/5分3R>
南友之輔(日本)
Def.2R0分56秒 by TKO
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)

テムーレンが右ロー。それをかわした南が右ストレートで飛び込む。南はテムーレンの左に右フックをかぶせ、テムーレンのローをカットしながら、ジャブを突き刺す。テムーレンは離れた間合いから右フックで飛び込む。南はインローを蹴り返して、左フックから右ストレートにつなげるが、テムーレンが南の左フックに右をかぶせると南がバランスを崩す。

さらにテムーレンは南の立ち際に右フックを打ち込み、右ストレートから飛び込むと首相撲からヒザ蹴りを突き刺す。テムーレンはサウスポーにスイッチして左フックを強振。今後はこれを当てて南の動きを止める。テムーレンは左ストレートから右フック、スピニングバックエルボー、右ストレート、再びスピニングバックエルボーと手数を増やす。南はワンツーを返して、テムーレンは右ローと右ストレート。南はテムーレンが左を伸ばすところに右をかぶせ、右のフェイントから左フックにつなげる。

テムーレンも右ストレートから左フック、右カーフ。スイッチして左の前蹴りを蹴る。そこに南が右ストレートを狙うが、。残り2分を切ったところでテムーレンが組んでテイクダウン。そのままヒジを落とし、南の立ち際にテムーレンがヒザ蹴り。南も右フックを返す。距離が離れると南が右ストレート。テムーレンはオーソドックスに構えを戻してスピニングバックキック、じりじりと詰めて右カーフを蹴る。南もインローを蹴り返し、テムーレンがサウスポーから左ミドルを蹴ると南が左フックを狙い、外側のカーフを蹴る。

2R、オーソドックスの両者。南がインロー、テムーレンの前進に左フックを合わせて右ストレートにつなげ、細かくパンチをまとめる。テムーレンも右ローを返し、インローを蹴るが、そこに南が右ストレートを合わせて返しの左フック。この一撃でテムーレンをなぎ倒し、見事な逆転KO勝利を収めた。

試合後、南は「警戒していた大振りのパンチで、面食らった部分があって、足を止めてやってやろうって気持ちが強すぎて苦戦したけど最後は倒せてよかったです。7日にバンタム級のタイトルマッチが行われて、チャンピオンが竹中(大地)選手に代わったんですけど、次はタイトルマッチをやらせてもらいたいです。最近はスカッとするKOできなかったけど、窮地に陥っても倒せるパワーがあるところを見せられたと思います。空手のそういうところも見せられたし、KOできるところも見せられたと思います」と語った。


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45 AB Gladiator Gladiator Challenger Series02 Gladiator CS02 LFA MMA MMAPLANET o Progress RIZIN Road to UFC UFC YouTube ガブリエル・シウバ ジョゼ・アルド ソドノムドルジ・プレブドルジ チャンネル テムーレン・アルギルマー パン・ジェヒョク ユ・スヨン 上久保周哉 南友之輔 松嶋こよみ 石田拓穂 竹内稔 竹本啓哉

【Gladiator CS02】竹内稔のProgress王座に挑戦、上久保周哉「MMAで勝てる戦い方で、勝ちます」

【写真】上久保にとってグラップリングは遊びではなく、Part of MMAの真剣勝負 (C) RANK5/ GYO DOK LEE

今日12日(金)に会場非公開、無観客&配信専門大会として開催されるGLADIATOR CHALLENGER SERIES02「Matsushima vs Sodnomdorj で上久保周哉がProgressフェザー級チャンピオン竹内稔に挑む。
Text by Manabu Takashima

昨年のRoad to UFCはベスト4に終わり、12月にGLADIATORで再起した上久保は2月のGLADIATOR CS旗揚げ戦で強豪から勝利を挙げて、Road to UFC再挑戦を狙っていた。しかし、股関節が悲鳴をあげガブリエル・シウバ戦は流れ、Road to UFC再出場はならなかった。

そんな上久保はUFCに向けて、LFAからステップアップを果たすことを決めた。北米ナンバーワン・フィーダーショーでの厳しい戦いに向けて、試運転のグラップリング王座戦を戦う。このグラップリングマッチは、キング・オブ・アナコンダ=竹内の一発の強さを認めた上で、自身のMMAを貫いて勝利を得ることができるか──という勝負論ある戦いとなる。


こんなに体が痛くても、UFCという強さのラインを求めるからこの練習ができる

――竹内稔選手の持つProgressフェザー級王座に挑戦。なんとも意外で、そして楽しみな一戦──なのですが、なぜ?と思ってしまう戦いが決まりました。

「そうですね、実はRoad to UFC出場を目指して2月のGLADIATOR CHALLENGER SEREISでLFAのガブリエル・シウバと戦うことが決まっていました。それが正式発表の前に股関節のケガで戦うことができなくなって。最初は片側だったのが、両側を傷める状態になりました。試合が決まってから痛みがだんだんとひどくなっていって。蹴りが使えなくなり、パンチのミットにも支障が出て。一番酷い時は普通に歩くのも15分間が限度という感じになり、試合ができるコンディションではなくなってしまいました。

試合はやりたかったです。それはRoad to UFCに向けて、強い相手に勝つことは必要だったし。でも、その体にできなかった。練習ができないのに試合をするのか。同時に試合をしないと次に繋がらない。ブラジルから選手を呼んでもらって、長谷川さんが色々と動いてくれた。そこまでしてくれているのに、この試合をしないで良いのかという想いもありました。様々なチャンスを棒に振るのかと」

──でも戦える状態ではなかったと。それで終わりでなく、次を考えてのことなら戦わなくて正解かと思います。結果、4月ぐらいまで練習はできていなかったと聞いていますし。

「かなり練習はしなかったです。ただ、しなくても良くなるものではなくて。放っておいて完治するものでなく、できるだけより良い状態を保つために努力をするというのが現実で」

──人工関節を入れる必要があるかもという話を聞いた時には、絶望的な気持ちになりました。

「そうですね……。入れるとすれば、引退してからですね。痛みがマシになっても、これまで通りに動けないと意味がないですし。それ以前に歩くにも痛い、起きるのも痛いという状態でした」

──現状というのは?

「切らないで治療を進め、2月と比べるとそれは良くなりました。練習中も気は使っていますけど、MMAファイターなんだから、ケガをしていない関節の方が少ないですよ(笑)」

──2月の試合がなくなった時点で、Road to UFCは諦めていたのでしょうか。

「ほとんど諦めていたけど、名前が出揃うまでは出場した場合のことは考えていました。出られた時のために、やれる治療を全部やることにして。そういう準備はしていました」

──結果、出場権は与えられませんでした。

「あの時は正直、2月に試合をしておけばという気持ちにはなりました。でも、やっていると5月に戦うことはできなかったかもしれないですしね。短期間の連戦はきつかったと、今は思っています」

──その状態でシウバ戦をクリアしたとしても、手負いが過ぎる上久保選手とユ・スヨンの試合など、見たくないと正直に思います。

「う~ん、Road to UFCに関しては、如何に良いコンディションを保つことができるのか。そこが大きいですからね。あの時の自分では、上手く創れなかったと思います」

──その結果がGLADIATOR CHALLENGER SERIESでPROGRESSのタイトル戦になったというのは?

「Road to UFCがなくなってから、今後に関してはLFAやあそこと並ぶ場所で戦っていこうと考えていました。その方が、情熱を向けることもできるし、結果を残せば目標にも自ずと近づくので。そこでLFAに向けて長谷川さんが動いてくれて。

と同時に現状としては、治療も続けてきて練習スケジュールも色々と変えました。ケアに当てている時間も多いし、補強も増やしています。ただLFAを本番だとしたら、本番に向けて試運転がしたい。半年以上、試合間隔が空いているので。実際に自分がどれぐらい動けるのか、半信半疑で。MMAスパーリングも再開したのですが、まだまだトライすることもありますし」

──それ故のグラップリングマッチと。

「LFAという強い選手が立ち並ぶところでやるために、どこかのタイミングで実戦に近い試合経験がしたかった。グラップリングを実戦に近いという表現は、違っているかもしれないけど、MMAでないMMA的な試合がしたかったということです。

練習と試合で掴める感覚は全然違います。相手が対策をしてくることを越えていく必要があり、こちらが立てた作戦も当たるのかということもありますからね」

──UFCへの挑む姿勢というファクターがなくても、竹内選手と上久保選手の組み技戦はワクワクします。特にMMAグラップラーである竹本啓哉選手をアナコンダで仕留めたチャンピオンですし。

「一発のサブミッションを持っている選手……ブルーノ・プッチは一応そういう相手でしたけど、そういう相手とMMAでやってこなかった。でも、いずれ必要になってくる。そういう相手に自分のやりたいことをやらないといけないので」

──打撃がないので、失敗しても下になって殴られることはない。その状況で、竹内選手の仕留める力はより脅威になりませんか。

「ケージの中では、ある程度……一発を持っている柔術を封じ込めることはできる。まぁ僕が得意とする場所でやるから。一発は持っているかもしれないけど、普通にオープンなマットでやるのとは全然違うと思っています」

──ケージがあれば、頭を下げることができるのですか。竹内選手のアナコンダをセットするまで誘導する力と判断力に対し、ケージがあることで対抗できると?

「う~ん、まぁ偶然スパッと極まるようなことは起きないです。竹内選手はアナコンダが強いことが分かっているので。そこを考えて、MMAを見据えたグラップリングをしたいです。トップコントロールをしっかりとしたいと思います。そこで一本を取りたいという気持ちも、チョットあったりはするし。

勝つために正しい選択を瞬間、瞬間でできるのか。一本を取れそうな誘惑を我慢して、やるべきことができるのかという部分が大切になってきます。まずはポジション、万が一が起きないように自分の心を強くすることが大切です。

同時に……グラップリングでMMAファイターがトップにいて、『MMAなら俺が勝ちだ』ということは言いたくなくて。あの言い方は好きじゃないと常々思っているのですが、その腹積もりではいないといけないのも確かです。

ただ竹内選手がクローズドの中に僕を入れ続けて、『俺の勝ちだ』と思うのは自由です。けど僕はMMAファイターだからMMAで勝てる戦い方で、勝ちます」

──そこも「UFCを目指さないと、頑張れない」という名言通りですか。

「言うとUFCからするとRIZINと一緒で、僕なんていなくても問題なく回り続けることができる場所です。でも、あそこにジャンプするとジョゼ・アルドが復帰した世界線に立つことができるんです。その魅力には、なかなか抗うことはできないです。

だってこんなに体が痛くても、UFCという強さのラインを求めるからこの練習ができる。体が痛くても『別にUFCファイターなら、こんなぐらいやっているだろう』と思わされるので、続けることができます」

──なるほど、です。グラップリング戦を経て体と相談もあるかもしれないですが、その後はどのように考えていますか。

「LFAで同じように厳しい相手と厳しい試合をして、勝ちたいです。なので、そこを照準にした練習をしたい。体が持たなくなるかもしれないので、できるだけ早い内に勝負を賭けたいと思っています。UFCなのか、Road to UFCなのか、そこに通じる道は自分で創ります」

■視聴方法(予定)
7月12日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS02対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
松嶋こよみ:66.05キロ
ソドノムドルジ・プレブドルジ:66.15キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク:66.3キロ→66.3キロ→66.25キロ
石田拓穂:66.15キロ

<Progressフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]竹内稔:65.6キロ
[挑戦者] 上久保周哉:65.25キロ

<バンタム級/5分3R>
テムーレン・アルギルマー:61.35キロ
南友之輔:61.6キロ

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【Gladiator CS02】夢を追える最後の機会、その一。松嶋こよみ「僕にとって格闘技は呪いみたいなもの」

【写真】呪い──何があっても、ついて回るということか (C) RANK5/ GYO DOK LEE

本日12日(金)に会場非公開、無観客&配信専門大会GLADIATOR CHALLENGER SERIES02「Matsushima vs Sodnomdorj が開催され、イベント名にあるように松嶋こよみが、ソドノムドルジ・プレブドルジと戦う。
Text by Manabu Takashima

Road to UFC準決勝の敗退、今年1月にはTOPBRIGHTSでカルシャガ・ダウトベックにKO負けを喫した。

32歳の松嶋にとってMMAを続ける理由であるUFCが、どんどん遠ざかっていく。そこも踏まえた上で松嶋がGLADIATOR CHALLENGER SERIESでの再起戦に挑む。当然、引退も考えていた彼にMMAを続ける理由と、これからについて話を訊いた。


――GLADIATOR CHALLENGER SERIESに出場、しかも盟友の河名マスト選手が持つフェザー級王座への次期挑戦権が掛ったトーナメント準々決勝です。その前にダウトベック戦の敗北後、松嶋選手はどのようなことを考え、そして実戦の場に戻って来ることになったのでしょうか(※取材は5月31日に行われた)。

「もちろん辞めることもそうだし、どう生きていくのか。本当に格闘技ばかりやってきて、格闘技がなければ死んでも良いと思ってやってきました。そのなかで、ダウトベック戦は辞めるべきだ──というような試合でした。

じゃぁ、死んで良いのか。どうやって生きていくんだ、と。僕にとって格闘技は呪いみたいなものなんで。この呪縛からは逃れることはできない。だから、もう1回頑張ろうと」

──「もう辞めよう」と言った人は周囲にいましたか。

「いなかったですね。ただ、自分の判断です。誰かに言われて続けるものでも、辞めるものでもない。自分がデキると思ったのか……そこは分からないですけど、『やりたい』と思ったので、そこが一番です」

──続けることは可能だと思います。ただし、これまでと同じ目標を持ち続けることは簡単ではないかと。

「辞める、辞めない。UFCを目指す、諦めて他の道を進む。頑張ってお金を稼ぐ。そういう段階がありました。最初は辞めるか、続けるか。1月はそうで。続けるなら生活のことも考えないといけない。30歳も過ぎて、毎月ギリギリの生活をして、将来どうなるのか。親孝行もできないまま、その日暮らしのような生活で良いのか。

それでも格闘技を続けるなら、UFCを目指す。その気持ちを変えることはできなかったです。UFCを目指さないMMAファイター人生は……考えられなかった。そこが変わるなら、辞めるという選択になっていたはずです」

──年齢、戦績を考えると厳しい状況です。

「UFCに到達する云々の前に、目指す戦いをすること。多分、Road to UFCはもう出ることができない。そのなかであるなら海外の団体でやっていくこと。でも、国内で負けているから日本で勝ってから欧州でも中東でも、その道を模索する。

そのなかで今回のオファーを頂いたので、それは僕にとっては凄く有難い話でした」

──つまりはグラジがLFAと提携したということですね。

昨日、松嶋もソドノムドルジも問題なく計量を終えている

「もちろんです。

それがなければ、出ていないと思います。実は一度、ONEから離れた時にLFAからは跳ねられているんです。『おお、いいね』という感じで終わって。今回もLFAと契約できたとしても、試合を組んでもらえるのかは分からない。でも、そのチャンスを逃すのは勿体ない。LFAで勝つことがUFCに近づくことなので、この機会を逃す手はなかったです」

──その選択をすると同時に、パンクラスイズムを離れてimaginaryに所属することになりました。

「そこは気持ち作りという部分がありました。自分ですべての責任を取りたい。自分でやっていることを他の何かのせいにしたくない。自分で選んで、自分で練習環境を創って戦っていく。実際にMMAは1人で戦うもの。そのなかで住村(竜市朗)さんであったり、岳(大宮司)さん、良太郎さんがサポートをしてくれるのですが、責任は自分で負いたい。

それがイズムを離れて、やっていこうと決めた理由です。北岡(悟)さんは僕を自由にやらせてくれていました。そのうえで、練習スケジュール、移動時間を考えて自分でやっていくということを伝えさせてもらいました」

──そこに、これからの道筋も見えてきたと。

「そうですね、それこそ海外の大会でスクランブルでも出ていこうと思っていましたが、やはりこういう準備期間が持てて見えていると違ってきます。ONEやRoad to UFCの時も当然そうでたしたが、DEEPで3日前に相手が代わって──ブラジル人相手を戦うということで、準備をしてきて。そこがスッと抜け落ちてしまった。

その経験がトラウマになったのか、『これ、相手こないんじゃないか』とか、勝手なことまでダウトベック戦では考えてしまって……。もうただの言い訳ですよね。今から振り返ると、そんなことを口にして自分に妥協をして」

──まぁ、そうですよね(苦笑)。それこそ既に居着いてしまっている。

「だから、今回はもう絶対に妥協をせずに創り直します。今のMMAは対戦相手が代わることなんて、込みでいないと。結果、ダウトベック戦でも劉獅戦でも相手に勝つことを考えていたんですよね。

Road to UFC以降は、自分でなく相手に勝つことばかり考えて。それ以前に自分に勝たないといけないのに。今は精神的に、自分に勝つこと。まずは練習で自分に勝つことを意識して練習しています」

──そういう言葉が聞かれたので敢えて口にさせてもらいますが、ダウトベック戦の松嶋選手の動きは……。戦っている際中から、自身のエネルギーを自らの動きでボコボコこぼしているように見えました。末端のことだけ意識して、軸がぶれているのではないかと。

「自分でもあの時の精神状態が、何だったのか分からないです。練習でも、ずっと言われていたことを改善できなかったとか。最後まで、動き切れなかった。今からすると、何がダメだったのかは分かります。

劉獅戦は左手がヘルニアの影響か、ほぼ力が入らない状態だったんです。あれでもとのブラジル人と戦っていたら、どうなっていたのか。それでもコンディションだけで、試合は決まるわけじゃない。良くても負けることがあり、悪くても勝てることもある。

だからこそ普遍的なモノをいかに、こなせるのかということなんだと。それこそ型も変わっていくけど、変わらない部分がある。そこをしっかりとやり通せるのかと。そこを思い出しました」

──普遍性こそ、再現性だと。

「ハイ。そういう部分を自分のなかで失っていました。今回は1月の負けから自問自答して、今に至っています。だからといって何が変わったのかは、分からない。でも、自分に納得して挑みたいです」

──サバイブするために、悪い結果の要因を外に求めることは必要だと思います。ただし、サバイブしたなら我が身を振り返ることが大切になってくる。

「その通りですね。自分を理解することと、追い込むことは違う。僕は追い込む方で、それで闇に落ちる。そういう部分を住村さんの存在が緩和してくれています(笑)。本当に有難いです」

──だから自分に勝つというところまで、精神状態を持って来ることができるようになったのですね。

「ハイ。自分をどうやって高めていくのか。それは現状、対戦相手の分析よりも意識しています」

──UFCを目指すと、LFAですらフィニッシュ絶対です。勝利ではなく。フィニッシュが目的になります。

「今は毎回の練習に集中していて、試合のことはこれから考えていくことになると思います。練習のなかで、どういう流れだと倒せるのか。どういう動きで、そうなるのか。そこの感覚を掴んで、パーツを集めていくことになります。ドロドロのなかでやっていけることを身に着けたうえで、フィニッシュすることの大切さを忘れないようにします。

とにかく勝たないと始まらないので、勝ちます。UFCに行く自信はないです。自信はないけど、諦められない。だからこそ、そのために準備をしないといけない。つまりは今の試合、次の試合も大事で。ずっと変わらずにやっていくしかない。

もう32歳になり、体力が落ちていることを感じることも出てきました。だからって諦めない。この格闘技の呪いを受け入れて頑張っていきます」

──格闘技は呪いなのですね……。

「あぁ、そういう悪い意味じゃないです。良太郎さんにも『やりきって、MMAをやって良かったと思って辞めて欲しい』と言ってもらっていて。MMAをやってきたことで、素晴らしい出会いがあった。なんだろう、格闘技の呪いは幸せな呪いなんです(笑)」

■視聴方法(予定)
7月12日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS02対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
松嶋こよみ:66.05キロ
ソドノムドルジ・プレブドルジ:66.15キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク:66.3キロ→66.3キロ→66.25キロ
石田拓穂:66.15キロ

<Progressフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]竹内稔:65.6キロ
[挑戦者] 上久保周哉:65.25キロ

<バンタム級/5分3R>
テムーレン・アルギルマー:61.35キロ
南友之輔:61.6キロ

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【Gladiator CS02】計量終了 全員がクリアもパン・ジェヒョクが苦戦、3度目の正直でパス

【写真】7選手が一発クリアし、全体写真を撮っている時もパン・ジェヒョクの姿は計量会場になかった (C) RANK5/ GYO DOK LEE

12日(金)に会場非公開、無観客&配信大会で開催されるGLADIATOR CHALLENGER SEREIS02の計量が11日(木)に東京都目黒区のLANTIQUE BY IOQで行われた。
Text by Manabu Takashima

4試合というウィークエンドのスタートを告げるコンパクトな大会は8選手揃って計量をパスしている。


とはいえ前GLADIATORフェザー級王者で仕切り直しの挑戦者決定T出場(×石田拓穂)となるパン・ジェヒョクは計量スタート時間を過ぎ、他の選手がパスをしてから会場に現れ、66.3キロと50グラムのオーバーに。最計量でもこの50グラムが落ちずに苦戦していたパン・ジェヒョクだが、アルミサウナシートに身を包み、3度目正直でリミットいっぱいでクリアした。

相当ハードな減量だったのが、ぐったりとしていたパン・ジェヒョクは宿泊先近くの病院で点滴を打ってリカバリーに努めたという情報も入ってきた。対照的に同じく挑戦者決定T準々決勝で松嶋こよみと対戦するソドノムドルジ・プレブドルジは、パスするやコーラを一気のみ。生物としての強さを見せていた。

■視聴方法(予定)
7月12日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS02対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
松嶋こよみ:66.05キロ
ソドノムドルジ・プレブドルジ:66.15キロ

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク:66.3キロ→66.3キロ→66.25キロ
石田拓穂:66.15キロ

<Progressフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]竹内稔:65.6キロ
[挑戦者] 上久保周哉:65.25キロ

<バンタム級/5分3R>
テムーレン・アルギルマー:61.35キロ
南友之輔:61.6キロ

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【Gladiator CS02】石田拓穂、トーナメント準々決勝のパン・ジェヒョク戦は「一番ハズレですよね」

【写真】石田は計量を66.15キロ(※1ポンド許容あり)でクリア(C)RANK5/ GYO DOK LEE

12日(金)に会場非公開で無観客&配信大会のGLADIATOR CHALLENGER SERIES02「Matsushima vs Sodnomdorj」が開催される。そのなかでフェザー級次期挑戦者決定トーナメント準々決勝が行われ、石田拓穂が前フェザー級王者のパン・ジェヒョクと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

2020年2月にグラジでプロデビューした石田は、ここまで修斗大阪大会とグラジでキャリアを重ねてきた。昨年3月には約2年半ぶりのグラジ参戦で、チハヤフル・ズッキーニョスに逆転KO負け――わずか1分弱の試合ではあったが、フィニッシュ直前まで石田が優勢であった。今回のトーナメント出場について、本人は「人数合わせかと思った」というが、だからこそトーナメントを盛り上げるという意気込みを語ってくれた(※取材は6月5日に行われた)。


ここ1年は打撃に重点を置いてきた

――MMAPLANETでは初のインタビューとなります。石田選手も他のリライアブル所属ファイターと同様、地元の繋がりでジムに入ったのでしょうか。

インタビュー時の石田(C)SHOJIRO KAMEIKE

「いえ。他の人は神戸の長田出身が多いけど、僕は兵庫県でも小野市という田舎の出身です。ただ、柔道時代に有(田中有)と仲が良くて。僕は柔道で大学に行って、卒業後は1年ぐらい東京で働いとったんですよ。その時、SNSで有が東京でMMAの試合に出ることを知って。あれは大尊伸光選手と戦った時ですかね(2018年9月、田中がKO負け)。

もともとMMAに興味はあったけど、生で観る機会がなくて。そこで有の試合を観た時に、負けたけど『めっちゃカッコエェな。俺もやりたい』と。どうせなら仕事を辞めて地元に帰ろうと思って、有がおるリライアブルに入りました」

――大学はどこへ?

「山梨学院大学です。高校の時は近畿大会で優勝して、大学に行ったんですけど……。大学は1年から3年までヒザを怪我して、復帰して怪我をして――という繰り返しで。4年の時にようやく団体戦に間に合ったという感じです。大学時代に全国大会に出たのは、その最後の試合ぐらいですね」

――柔道から離れたあとに田中選手の試合を観て「MMAをやりたい」と思ったのは、「柔道でやり切ることができなかった」という気持ちがあったのでしょうか。

「その気持ちは絶対にあったと思います。柔道も長いことやっていて、辞める時は『もうエェわ』とう感情でした。でも、よくよく考えたら――柔道やり切っていないし。それで有の試合を観て、自分の中でまた火がついた感じです。リライアブルでMMAを始めたのは23の時ですね。グラジでプロデビューする1年前です」

――その1年間はアマチュア修斗に出ていたのですか。

「はい。アマ修にはウェルター級で出ました。重たい階級は人数が少ないから、すぐ全日本に出られるんじゃないかと思って(笑)。全日本選手権で3位になってプロ昇格しています」

――2020年から2021年にかけてグラジと修斗で4連勝を収めています。しかし今年3月のチハヤフル戦まで1年以上も試合が空いたのは、何か理由があったのですか。

「海外で試合を組んでくれるという話があって、ずっと待っていたんですよ。去年の10月にウズベキスタンのタシュケントで開催される、NAIZA FCで試合が組まれて。だけど相手が計量オーバーで試合できなかったんです(※対戦予定だったシャクゾドベク・ズマノフが計量をクリアできず)」

――1年ぶりの試合で、ウズベキスタンまで行って試合不成立とは……。

「試合が決まった時は『ヨッシャ!』という感じで、かなり練習で追い込みました。でもいざ向こうに行ったら、相手が計量オーバーで……」

――キャッチウェイトで試合を行う話は出なかったのですか。

「それが――キャッチウェイトはキャッチウェイトですけど、『違う相手を用意する。ウェルター級でデビュー戦の選手と対戦してくれ』と言われたんですよ(苦笑)。さすがに周りからも『そんなの怪我するだけやから』って止められましたね」

――NAIZA FCの試合消滅後、復帰戦となったチハヤフル選手との試合ではKO負けを喫しました。あの黒星については、どのように受け止めていますか。

「負けて落ち込んだりはしなかったです。自分が『かっこつけたろ』と思ったせいで、あの結果に転がってしまいました。僕は本来、組みから試合をつくっていくタイプで、打撃も自分から倒しに行くものじゃないんです。イライラさせて、相手が振ってきたところに組みに行く。

でもチハヤフル選手と向かい合ったら相手の打撃も怖くないし、自分の距離でもあったので『これは行けるな』と思ったんですよ。いつもの試合やったら、スクランブルの中で組みに行けている。でもチハヤフル選手は河名マスト戦で、同じような展開で倒されとったじゃないですか。だから自分も『もうちょい殴ったら倒れんちゃうかな?』と打ち合いに行って。代表(田中淳リライアブル代表)からも『行き過ぎや』と言われました」

――そんななかで、フェザー級トーナメント出場のオファーが来るのは意外でしたか。

「意外でした。もともとライト級で試合をしていて、フェザー級はチハヤフル戦が初めてやったんですよ。だからトーナメントと言われても、評価してくれているのか、人数合わせで入れてくれたのか(笑)」

――ライト級時と比べて、フェザー級戦で動きは変わりましたか。

「ライト級の時は減量がなく、計量当日の朝に測って300グラムや500グラムのオーバーっていうぐらいで。そこから厚着して散歩していたら、リミットまで落ちているような感じでした。フェザー級に落とそうと思ったのは、NAIZA FCがキッカケなんです。海外でフィジカルが強い外国人選手と対戦するなら、ライト級やと危ないなと思って。

だからフェザー級でも、そんなに減量はキツくないです。チハヤフル戦は試合時間が短かったけど、ライト級時代と変わった感じはなかったですね。あの試合では組んでないから、まだ分からない部分もありますけど……」

――チハヤフル戦では、ライト級時代よりも打撃のスピードとキレは増していたように感じます。

「あぁ、そうなんですね。それは階級を落とした影響もあると思いますけど、ここ1年は打撃に重点を置いてきたんです。打撃ができんと組みつくこともできない。相手をイラつかせたり、『コイツ打撃が強いんちゃうか』と思わせたほうが、組みに行くタイプとしては有利じゃないですか。そのために打撃を練習してきました」

僕がフィニッシュしたら、バーンと一気に名前が上がる

――ではトーナメント初戦の相手、パン・ジェヒョクの印象を教えてください。

「一番ハズレですよね」

――……ハ、ハズレ!?

「だって今回の出場メンバーで、一番強いじゃないですか。日本のトップファーターは誰もパン・ジェヒョクをフィニッシュすることができていなくて。判定決着でもハッキリと負けたのは、前の河名戦だけやと思うんです。それだけ強いからこそ、一番オイシイ相手でもありますよね。これで僕がフィニッシュしたら、バーンと一気に名前が上がるので」

――パン・ジェヒョクを下したら、いきなりトーナメント優勝候補になります。

パン・ジェヒョクも66.25キロでクリアしている(C)RANK5/ GYO DOK LEE

「あんまりトーナメント優勝とかは考えていないんですよ。出ている選手はみんな強いから、自分としては1試合1試合、しっかり戦うだけで。

パン・ジェヒョクはテイクダウンディフェンスを見ると、体のバランスが良いなと思います。でも今まで対戦した相手は、みんなレスリングのテイクダウンですよね。僕の柔道式のテイクダウンは、他とは違います。僕は壁レスの仕方が変で」

――変、というのは?

「みんな壁レスになると、ガッチリとクラッチして倒しに行きますよね。僕は柔道の足払いを生かして攻めていくタイプなんです。だからパン・ジェヒョクにとっては、今までのレスラータイプとは違う攻め方やと思います。

相手は打撃のバランスが良いから、ジャブにレスリングのような足へのテイクダウンを合わせても倒せんやろう、と思っているんですよ。だから相手の嫌なことをしながら、組みに行きたいです」

――なるほど。

「このトーナメントでは、僕はダークホースですよね。だからこそ盛り上げたいです。面白くない試合はしないので、皆さん配信を視てください。自分はやります!」

■視聴方法(予定)
7月12日(金)
午後6時30分~ THE 1 TV YouTubeチャンネル

■ Gladiator CS02対戦カード

<Gladiatorフェザー級挑戦者決定T準決勝/5分3R>
松嶋こよみ(日本)
ソドノムドルジ・プレブドルジ(モンゴル)

<Gladiatorフェザー級王座決定T準決勝/5分3R>
パン・ジェヒョク(韓国)
石田拓穂(日本)

<Progressフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]竹内稔(日本)
[挑戦者] 上久保周哉(日本)

<バンタム級/5分3R>
テムーレン・アルギルマー(モンゴル)
南友之輔(日本)

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