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45 DEEP F1 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#07 パンクラス 住村竜市朗 修斗 西條英成

【Shooto2024#07】住村が組みヒザで削り続けて3Rにトップキープ。西條を判定で下して世界戦をアピール

【写真】各ラウンド、要所要所でポイントを取る。いぶし銀の試合運びで住村が勝利した(C)MMAPLANET

<ウェルター級/5分3R>
住村竜市朗(日本)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
西條英成(日本)

お互いにジャブを見せ、住村はスイッチも見せる。住村がインロー、西條が右フックから距離を詰めて組みの攻防になる。ケージ際で四つの展開となりヒザを蹴り合うと、西條のヒザがローブローとなり試合が一時中断となる。スタンドでの再開後、西條が右カーフ。住村が右腕を差して組みつくと、西條が離れ際に右フックを振る。距離が離れると住村が左の前蹴りを見せて組みつき、左腕を差してケージに押し込む。ここは互いにテイクダウンを奪えずにブレイクとなる。

再開後、西條が飛び込むような右ストレートと右カーフ。住村が右ストレートを当て、左腕を差してケージに押し込む。ここで住村のヒザがローブローとなる。ブレイク後、西條が左フック・右ストレートで前進。住村の左の蹴りをキャッチするように組みつくと、住村が左腕を差してケージに押し込む。住村が顔とボディにヒザを入れる。

2R、西條がジャブから右ストレート、住村も左の前蹴りを返して組みつく。左腕を差した住村は西條のボディに足に左のヒザ蹴りを入れる。ブレイク後、西條が左のインカーフ、右ストレートで飛び込む。住村が左ミドルを蹴ると、西條は左フックから右ストレート。住村は西條のパンチをくぐるように組みついてスタンドでバックへ。西條も正対して距離を取る。

試合がスタンドに戻ると、住村が左の前蹴り。ジャブを突いて前に出ていく。さらに住村は左ミドルを当て、飛び込む西條に右を狙う。ここで組みの攻防になると、西條が左腕を差して住村をケージに押し込む。住村は態勢を入れ替えてヒザ蹴り、最後は西條が住村を押し込む形で終了となった。

3R、西條が右カーフ、住村は左フックから距離を詰めて組みつく。ここも住村は西條をケージに押し込んでヒザ蹴りを入れる。離れた西條は右ストレートで飛び込み、住村も左の蹴りから組みつく。住村は左腕を差してケージに押し込んで左のヒザを入れる。住村が足をかけてテイクダウンを狙うと、西條にすぐに立ち上がって右を強振。住村も右ストレートを返す。再び組みの攻防になると住村がスタンドでバックを取って、西條の左ももに左ヒザを蹴る。

ここでブレイクとなり、左目尻をカットして西條にドクターチェックが入る。再開後、ジャブの差し合いから西條がインロー、住村も左ミドルを蹴る。このまま組みの攻防になると、西條がケージ背負う住村にダブルレッグに入り盛り上げるようにテイクダウン。立ち上がろうとする住村のバックに回るが、住村が西條を前に落としてトップキープする。このまま住村がインサイドガードで細かいパンチを落とし、トップキープして試合終了。ジャッジ2名が30-27、1名が29-28とし、住村が判定勝利を収めた。

試合後、住村は「いつも通りしょっぱい試合をしてすいません。西條選手、キャリア5戦目で格上を当てられて、試合を受けてくれて感謝しています。自分には夢があって、国内のメジャー団体、修斗、DEEP、パンクラスの3団体でチャンピオンになることです。ぜひ世界タイトルに挑戦させてください」と世界王座挑戦をアピールした。


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45 F1 MMA MMAPLANET o Shooto Shooto2024#07 修斗 山上幹臣 黒部和沙

【Shooto2024#07】山上幹臣、復帰2戦目は黒部和沙にギロチンで一本勝ち「強くなって戻ってきたぞ!」

<ストロー級/5分3R>
山上幹臣(日本)
Def.1R2分16秒by ギロチンチョーク
黒部和沙(日本)

サウスポーの山上がプレッシャーをかけて前に出て、黒部は左のアウトローと右ミドルを蹴る。

変わらず前に出る山上は右ジャブを見せると、黒部も前に出て右ミドルを蹴る。山上がインローを蹴ると、黒部がダブルレッグに入ってテイクダウンを狙う。

山上はそれをスプロールしてケージを背にしながらギロチンを狙う。黒部もこれに対処してシングルレッグに切り替えてテイクダウンを仕掛けるが、ここで山上が再びギロチンへ。

これががっちりと極まり、山上が黒部からギブアップを奪った。約12年ぶりの修斗凱旋、そして復帰2戦目で一本勝ちを収めた山上は「強くなって戻ってきたぞ!」と絶叫。

「5月に復帰して(試合が)できるのかなと思ったんですけど、自分は負けず嫌いなんで、勝つまでやめられねえと思って、今日勝てて良かったです。

約10年このステージに上がることができなくて、上がると決めたときに家族や仲間のサポートが力になりました。また次も戦いたいと思っているので、今日の山上軍団の応援は声が小さかったんで、次は会場が壊れるくらい声を出してください」と語った。


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AB F1 o RIZIN RIZIN48 YouTube   井上直樹

『RIZIN CONFESSIONS』第160回動画

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 『RIZIN CONFESSIONS』第160回動画。今回は9.29『RIZIN.48』の見どころ紹介です。続きを読む・・・
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45 AB DEEP DEEP121 F1 KENTA MMA MMAPLANET o 修斗 渡部修斗

【DEEP121】KENTA、フライ級で復帰の渡部修斗をニンジャチョークで絞め落とす

<フライ級/5分2R>
KENTA(日本)
Def.1R3分11秒 by ニンジャチョーク
渡部修斗(日本)

渡部が細かいステップからジャブを見せ、ダブルレッグに入る。KENTAはそれを切ってキムラロックを狙いつつ、渡部のバックに回る。渡部が立ち上がると、KENTAは後ろからパンチを入れる。正対した渡辺がシングルレッグに入ると、KENTAはギロチンへ。渡部は頭を抜いてKENTAの足を持ちあげるようにテイクダウンを狙うが、ここはKENTAが離れる。

試合がスタンドに戻ると、渡部がジャブと右ストレート。KENTAも右フックを返す。渡部はシングルレッグでKENTAをケージに押し込んでテイクダウンする。KENTAはフックガードから渡部の体をひっくり返してニンジャチョークへ。これががっちりと極めり、最後はKENTAが渡部を絞め落とした。


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45 AB DEEP DEEP121 F1 MMA MMAPLANET o キック 中務修良 多湖力翔

【DEEP121】ストロー級の台風の目となるか? 初参戦・中務修良が6連勝中の多湖力翔に判定勝利

【写真】多湖にローブローによる減点もあったが、中務が最大3ポイント差をつけての判定勝利を収めた (C)MMAPLANET

<ストロー級/5分2R>
中務修良(日本)
Def.3-0:20-17.20-17.20-17.
多湖力翔(日本)

サウスポーの両者、中務がインローと左ストレートで前に出ていく。多湖も右ハイキックを返してパンチを狙いつつ、組みになると左腕を差して中務をケージに押し込む。中務はケージに体を預けてテイクダウンディフェンスしつつ、ヒザを蹴っていくが、これがローブローとなる。

スタンドでの再開後、多湖がパンチで前に出ていく中務に左のカーフキック。中務が右フックを当ててダブルレッグでテイクダウンを奪う。中務は多湖の右足を超えてハーフで抑え込むが、多湖も足を戻して三角絞めを狙う。中務は多湖の頭をケージに押し付けて細かくパンチを入れる。多湖は足をクラッチしているものの極める形を創ることが出来ない。中務は終了間際に立ち上がって距離を作って右のパンチを落とした。

2R、中務が左ストレートから前に出ていく。多湖はジャブを返して左のカーフを蹴る。中務はダブルレッグも狙いつつ、左のカーフと左ストレート。多湖は右フックと左カーフ、中務は右を見せてダブルレッグへ。多湖はニンジャチョークを狙いつつ、ガードになるとすぐ横三角の形で足をクラッチする。

中務は多湖の顔を右ヒザで潰してクラッチを外してサイドポジションで抑え込む。ここから中務はマウントへ移行するが、多湖がブリッジでポジションを返す。ガードポジションになった中務はケージに体を預けて立ち上がり、多湖のヒザ蹴りがローブローとなってしまう。中務にはイエローカード(減点1)が提示され、試合がスタンドで再開される。

多湖が左のカーフキック、中務は左フックを返す。中務はダブルレッグから組みついて首相撲からヒザ蹴り。再び中務がダブルレッグに入るが、切った多湖がバックついてRNCを狙う。中務は多湖を前方に落としてトップポジションを取ると、立ち上がってパンチを落とす。ここで試合終了となり、判定3-0で中務が勝利を収めた。


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朝倉未来の最強の弟子の秋元強真がRIZINデビュー戦の金太郎に本音の一言

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45 F1 o UFC

【UFC306】ショーン・オマリーとメラブ・ドバリシビリが共に計量パス

97: 実況厳禁@名無しの格闘家 2024/09/10(火) 00:19:52.71 ID:ODia628q0
メラブを全力で応援


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45 AB F1 MMA o ONE UFC   アルマン・ツァルキャン イリー・プロハースカ コナー・マクレガー ダスティン・ポイエー マイケル・チャンドラー

マイケル・チャンドラーがコナー・マクレガー戦を断念、11.16『UFC 309』でチャールズ・オリヴェイラと3年半ぶりの再戦

プロパー No.12 (ナンバー・トゥエルブ) 700ml 40度 並行品 Proper No. Twelve ブレンデッド アイリッシュ ウイスキー UFC コナー・マクレガー プロデュース Conor McGregor 洋酒 ナンバー・トゥエルヴ


6.29『UFC 303』コナー・マクレガー負傷欠場によりメインイベントがアレックス・ペレイラ vs. イリー・プロハースカ2に変更(2024年06月14日)

 こちらの続報。


 デイナ・ホワイトが「マイケル・チャンドラーはもう(コナー・マクレガーを)待つのを止めた。試合がしたいと言っている」とコメント。


 これに対しマクレガーは「チャンドラーは怖気づいた。小さなデブだ。今夜はフロリダでBKFCの大会がある。俺に新しい日程を教えろ!」とコメント。


 その後、11月16日にニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンで開催する『UFC 309』でチャールズ・オリヴェイラ vs. マイケル・チャンドラーのライト級マッチが行われることを確認したとのこと。メインイベントではありませんが5ラウンドマッチで行われます。

 オリヴェイラは4月の『UFC 300: Pereira vs. Hill』でアルマン・ツァルキャンに判定負けして以来の試合。現在UFCライト級ランキング2位。

 チャンドラーは2022年11月の『UFC 281: Adesanya vs. Pereira』でダスティン・ポイエーに3Rリアネイキッドチョークで敗れて以来2年ぶりの試合。現在UFCライト級ランキング6位。

 両者は2021年5月の『UFC 262: Oliveira vs. Chandler』で対戦しており、この時はオリヴェイラが2R TKO勝ちしています。続きを読む・・・
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AB F1 MMA o UFC UFC Fight Night  

『UFC Fight Night 242: Burns vs. Brady』の結果を受けて公式サイトがランキングを更新

2300万人がネットで選んだみんなのきょうの料理ランキングベスト100レシピ


Israel Adesanya quietly removed from UFC rankings(MMAmania)

 『UFC Fight Night 242: Burns vs. Brady』の結果を受けてUFC公式サイトがメディア投票ランキングを更新。以下、ランキングです。続きを読む・・・
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45 AB F1 MMA MMAPLANET o UFC UFC306 YouTube   アルジャメイン・ステーリング コナー・マクレガー コリー・サンドハーゲン ショーン・オマリー ジョゼ・アルド ダナ・ホワイト チャンネル ピョートル・ヤン ヘンリー・セフード マシン マラブ・デヴァリシビリ マルロン・ヴェラ ライカ 朝倉海 総合格闘家

【UFC306】展望  チケット代250万円!! 史上最強のワンオフ大会メイン=世界バンタム級選手権試合を読む

【写真】これぞ、どちらが自分を通し切る我儘さを貫けるか──という一戦だ (C)MMAPLANET & Zuffa/UFC

14日(土・現地時間)、ラスベガス近郊のパラダイスにあるスフィアにて、NOCHE UFC 306が行われる。昨年9月にオープンしたばかり、世界中で話題の地球上最大の球形建造物におけるUFCの記念すべき初興行のメインを飾るのは、王者ショーン・オマリーに、ランキング1位のマラブ・デヴァリシビリが挑戦するバンタム級タイトルマッチだ。
Text by Isamu Horiuchi

ラスベガスに出現した巨大な輝く地球儀の如きアリーナ=スフィアは、NYのマジソン・スクエア・ガーデン社により、合計23億ドル(3200億円以上)という桁外れの建築費をかけて作られたエンターテインメント施設だ。建物の外壁、内壁ともに最高解像度の巨大LEDスクリーンが全面に張り巡らされている。


前代未聞の興行のメインイベンターとしてUFCが選んだのが、バンタム級王者のショーン・オマリー

常に何らかの形でライトアップされているその姿は、外から見ても壮観極まりない。昨年11月に実に41年振りに行われたF1ラスベガスGPでは、F1のオーナー企業であるリバティ・メディアはストリートコースが、スフィアが所有する土地を使用するためにレース期間中はこの奇抜な建築物に使用料を支払い、その間スフィアは閉館していたという逸話を持つ。F1ファンなら記憶に残っているだろうが、世界最速マシンが走るワキをこの球体上の建物は常に同GPのスポンサーの映像を流し続けていた。

さらに20000人収容可能なアリーナ内部においては、全視界を覆うスクリーンによる視覚効果だけでなく、あらゆる場所に響き渡る最高品質の音響システムと、風や香り、はたまた触覚までも刺激する4D技術を駆使した演出が可能で、誰もが人生で味わったことがないような「没入型」の体験が提供されるとのことだ。

そんな斬新すぎる巨大アリーナにおける初のプロスポーツ興行として、世界のエンターテインメント業界から注目を集めている今大会。ダナ・ホワイト代表の力の入れようも尋常ではない。サウジアラビアのリヤドで毎年開催される世界最大級の観光アトラクション「リヤド・シーズン」を開催する総合エンタータインメント庁をパートナーに得て、2000万ドル(約28億円)以上の金額を演出に注ぎ込んだという。

「これは一度きりのイベントだ。もう二度とないよ。ここでスポーツイベントを敢行した者は存在しない。私は今まで誰もやったことがないことを成し遂げたいんだ。不可能だと言われているけど、だからこそ最高に魅力的だ。そもそもスフィアは映画やコンサート用のシアターであり、我々が普段使っている照明設備も使えない。(スフィア初イベントとして行われた)U2のコンサートより、はるかに複雑な照明を使うことになる(※ちなみにU2のこけら落としライブは9月29日を皮切りに週に2、3回の頻度で2月まで実施されたが、F1ウィークの前後は11月4日から12月11日まで休演となっていた)」

昨年もメキシコ独立記念日に合わせて、ベガスのT-MobileアリーナでNOCHE UFC(ノーチェは古くからあるスペイン語で「夜」の意味。つまり「UFCナイト」といったところか)を開催したUFCだが、今回の大会の正式名称は「リヤド・シーズン・ノーチェUFC」となる。

「この大会は、メキシコのファイトカルチャーに向けた私からのラブレターさ」ともホワイト代表は語っている。選手たちも特殊効果の撮影に駆り出されているようで、照明設備や壁全面を覆うスクリーンがどう用いられるのか、入場シーン等で果たしていかなるスペクタクルが展開されるのか、それだけでも見逃せない注目のイベントとなっている。

チケットの最高価格は約250万円、一番安価の席でも約32万円という超高額の設定で販売開始したチケットはさすがに即完売とはいかず、変動価格制によって現在チケット代は半額ほどに下がっている。ゲート収入の見込みも大幅に下方修正され、演出費を賄うのがやっとの2100万ドルあたりを予想しているという(もっともこの数字でも、これまでの最高ゲート収入──UFC 205における1770万ドル──を大きく上回ってはいる)。素人目には果たして採算が取れるのかと心配になってしまうが、プロスポーツの枠を超越したイベントを開くことで新たなファンの獲得も期待され、長期的に考えれば大きな利益につながるという算段のようだ。

この前代未聞の興行のメインイベンターとしてUFCが選んだのが、バンタム級王者のショーン・オマリーだ。2017年のコンテンダーシリーズ2にて衝撃的なKO勝ちを収めてUFCとの契約を得て以来──薬物検査失格による2年のブランクはあったものの──順調にKO勝ちを重ねてボーナスの山を積み上げスターダムに駆け上がった。

2022年10月のアブダビ大会において元王者ピョートル・ヤンとの大激闘を判定2-1で制したオマリーは、昨年8月には長期政権を築いていた王者アルジャメイン・ステーリングとの大一番へ。

(C)Zuffa/UFC

2R、ステーリングのテイクダウンを巧みに凌ぐと強引に前に出てきた王者に対して、下がりながら完璧なタイミングの右ストレート一閃。

倒れ込んだステーリングに鉄槌とパウンドの追撃を浴びせ、鮮烈なTKO勝利をもって戴冠を果たした。そして今年3月の初防衛戦の相手には、UFCで唯一敗戦を喫しているチートことマルロン・ヴェラを指名。

(C)Zufffa/UFC

5ラウンドを通して打撃で一方的に試合を支配して判定3-0で完勝し、コナー・マクレガー以来のスーパースターへの道を着実に歩んでいる。

対するマラブ・デヴァリシビリは、ここまで10連勝中。底知れぬスタミナを武器にテイクダウンを仕掛け続け、相手が何度立ち上がろうと前に出て組み伏せ続ける、他には真似のできない戦い方を身上とする。2年前、ベガスのシンジケートMMAにて修行中の朝倉海と出会って意気投合したことで、朝倉のYouTube動画を通してその親しみやすい性格を知るファンも多いだろう。

デヴァリシビリは長いことトップコンテンダーの座にありながらも、チームメイトのステーリングが王座に君臨してきたためタイトル挑戦表明をせずにいた。英語を母国語としないジョージア共和国出身ということもあり、白星を重ねながらもなかなか北米のカジュアルファン層から注目を集められずにいた。

実は本人はUFCで初勝利を挙げた6年前からオマリーとの対戦希望を口にしていたが、オマリーは一切反応せず。昨年5月には、ステーリングと睨み合うオマリーのジャケットを背後から取り、自ら着用してケージに登ってアピールするという直接行動に出たデヴァリシビリ。

が、それでもオマリーは「なんとも馬鹿げた行動だよな。あの時俺は、どこかの従業員がこっちの上着を脱がしてくれているのかと思ったから、そのまま渡したんだよ。あれがマラブだったなんて気付きもしなかった。まあ、奴はこれでファンに少しは知られるようになったかもな。俺のジャケットを着ることができた人間という、ただそれだけの理由でね」とまるで相手にしなかった。

オマリー戴冠=ステーリング陥落により、ついにチャンスが巡ってきたかに見えたデヴァリシビリだが、新王者は話題性と自分のリベンジを優先し、ヴェラを初防衛戦の相手に指名した。その先にはフェザー級王者のイリア・トプリアとの対決を希望し「まあマラブのように注目度の低い選手の優先度は、どうしても低くなるよな」と語っていたオマリー。

(C)Zuffa/UFC

が、デヴァリシビリが今年2月にヘンリー・セフードに完勝し流れは変わった。

この試合結果を受けて、オマリーは自らのYouTubeチャンネルにて「俺はみんながイリア戦を望んでいると思っていたんだ。でもファンは『お前はマラブから逃げている』とか『次はマラブと戦うべきだろ』とかうるさく言ってくる。いいだろう、次はマラブだ。チートを倒したらね。KOしてやるよ。奴の動きは雑だ。対して俺は正確無比。奴には速すぎるし鋭すぎる。失神させてやる」と宣言した。

そして翌月オマリーは予告通りヴェラに完勝し、今回のスーパーイベントでの両者のタイトルマッチが決定したのだった。圧倒的な人気を誇るオマリーに先を越されてしまっていたデヴァリシビリだが、ひたすら勝ち続けることで説得力を得てファンの声を動かし、ついに実力で挑戦権を勝ち取った形だ。

UFC最大のスターである現王者オマリーと、自他ともに認める最強挑戦者デヴァリシビリによる頂上決戦となるこの一戦。自らを「スナイパー(狙撃手)」と呼ぶ王者オマリーは、卓越したタイミングで瞬時に相手の顎を撃ち抜く左右の拳を持つ。対するデヴァリシビリは、常に前に出て手を出してはテイクダウンを仕掛ける恐るべきハイペースの戦いを、5R完遂してしまう底無しの体力の持ち主だ。

つまりこの試合の戦いの構図は、先々月のエドワーズ対モハメッドのウェルター級タイトル戦、先月のデュプレッシー対アデサニャのミドル級タイトル戦と同様──圧をかけ間合いを潰しグラップリングに持ち込みたい総合格闘家と、フットワークと打撃を駆使してその圧力を無効化したいストライカーによる凌ぎ合いということになる。

上述の二戦ではいずれも圧力をかけて組みに持ち込んだ側が勝利しているが、だからと言って必ずしも今回デヴァリシビリが有利ということにはならない。たとえば先日モハメッドは、巧みなスイッチと打撃を用いてエドワーズを金網側に追いやり、逃げ場を塞いでからテイクダウンを決めてみせた。しかし──同様に打撃を駆使して組みに持ち込むタイプではあっても──デヴァリシビリの戦い方はまた異なるものだ。

常にオーソドックスから思い切り良く踏み込んでパンチを放ってゆくデヴァリシビリ。打撃勝負上等の姿勢を見せておいて、その距離から上体を下げて(レベルチェンジして)シングルを取りにゆく。あるいはワンツー等で踏み込んだその勢いのままレベルチェンジして組みにゆく。

つまり、先日のモハメッドのように打撃で圧をかけ相手の逃げ場を封じてからテイクダウンに行くのではなく、デヴァリシビリはテイクダウンをまるで打撃のコンビネーションの一部であるかの如く放つ。そして、何回振り解かれようがそれを続け、やがて相手を呑み込んでしまうのが真骨頂だ。

無敵のデヴァリシビリ・スタイルがオマリー相手には命取りになる?!

(C)Zuffa/UFC

昨年3月のピョートル・ヤン戦では、5R中に何と48回テイクダウンに入るという前人未到のUFC記録を達成。

その上で判定3-0完勝している。

(C)Zuffa/UFC

これまで、このデヴァリシビリの「打撃の如くテイクダウンを放ち続ける」戦い方を止めることができた者は一人として存在しない。

上述のヤンやセフード以外にもジョゼ・アルドという元UFC世界チャンピオンが達がことごとくその軍門に下っている

しかし、まさにこのスタイルがオマリー相手には命取りになるのでは、という見方も成り立つ。たとえば同じバンタム級トップコンテンダーのコリー・サンドハーゲンは、この試合について「マラブは距離を詰めるのがすごく上手いわけではないよね。特に試合やラウンドの序盤はそうだ。それは本当にマズいことだと思う。なぜなら、ショーン・オマリーは距離を保つことにおいてベストの一人だから。同時に、相手が自分に距離に入って来ようとしたところで、酷い目に合わせることにおいても彼はベストだ」とオマリー有利を予想している。

オマリーのヘッドコーチのティム・ ウェルチも「マラブのように足を残してバランスを崩した状態で振り回してくる相手をKOするのは、ショーンには難しいことではないよ」と語っている。

実際、昨年8月にオマリーがステーリングを仕留めたのは、2R、打撃を放つステーリングが──デヴァリシビリがよくやるように──強引に体を伸ばして前に出てきた瞬間だった。卓越した距離感とタイミング、一撃必殺の左右の拳を持つスナイパー=オマリーが「まあマラブがレスリングで戦おうとしてこようが、打撃で戦おうとしてこようがどっちでもいいよ。早いうちに奴の顎を捕らえるよ」と自信を覗かせるのには確固たる根拠があるのだ。

が、その試合をステーリングのセコンドとして目の当たりにしたデヴァリシビリもまた、「オマリーは優れたフットワークとスピードの持ち主で、下がりながらのカウンターも打てて確かに危険だ。でも僕がやるべきはオマリーではなく、自分であることに集中すること。奴が勝つには僕をKOする必要がある。それさえ起きなければこの試合はこっちのものだ。スタミナには自信があるし、パンチもテイクダウンもある。防がれても構わない。今までいくらでも経験済みだ。殴られてもいい。僕はそれで目覚めるだけだ。今まで誰にもKOされたことがない。奴をブレイクする(心身を打ち砕く)よ」と揺るぎない自信を見せている。

他の追従を許さないスピードとフットワークに加え、体の微妙な動きを用いたフェイントの精妙さも天下一品、そして侵入者はたちまち撃ち落としてしまうオマリーの制空圏。そこにノンストップ・カーディオモンスターのデヴァリシビリがいかに侵入し、突破を試みるのか。一瞬たりとも見逃せない。

■視聴方法(予定)
9月15日(日・日本時間)
午前8時30分~UFC FIGHT PASS
午後11時~PPV
午前8時00分~U-NEXT

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