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45 DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep03 MMA MMAPLANET o キック マチュー・デュクロ マルコ・トゥーリオ

【DWCS S08 Ep03】2度目の正直?! マルコ・トゥーリオがデュクロをスピニングバックキックでKO

<ミドル級/5分3R>
マルコ・トゥーリオ(ブラジル)
Def.2R2分38秒by KO
マチュー・デュクロ(フランス)

サウスポーのデュクロが左ミドルを2発連続で放つ。トゥーリオは右インロー、左アウトローから右を伸ばす。スイッチするデュクロに対し、ワンツーを打ち込みダウンを奪ったトゥーリオは立ち上がったデュクロをケージに押し込む。間合いを取り直したトゥーリオもスイッチを見せ、オーソに戻して右ボディショットを決める。なかなか手を出せないデュクロだが、右を被弾した直後に左フックを打ち返す。

さらにデュクロ右を当て、トゥーリオもここで前に出ると右ローで姿勢を乱したデュクロをケージに押し込む。回って離れたデュクロにジャブを伸ばすトゥーリオはミドルをガードして飛び込む。警戒感が増した感のあるトゥーリオのステップインに、デュクロは右を合わせ組まれても最後にテイクダウンを決めた。

2R、左アウトローを蹴ったトゥーリオはパンチの応酬のなかで右ストレートを入れ、デュクロのステップインにスピニングバックフィストを合わせていく。そして右カーフから左ストレートを入れ、デュクロは右三日月を蹴る。トゥーリオは左フックを当て、ワンツーで左フックを強振する。デュクロはこれをかわすが、手数は減っているか。

トゥーリオは一気に距離を詰めて組みつくと、ケージに詰めてエルボーを打ち込む。離れて右を決めたトゥーリオは、デュクロの右オーバーハンドにスピニングバックキックを合わせレバーを蹴り抜く。デュクロは悶絶して、ヒザをつきKO勝ちを決めた。

「前回、タフな相手と戦い今回の相手もそうだった。シュートボクセの力を見せて戦いたかった。練習の30パーセントの力で倒すことができる。フィニッシュの蹴りは、他の試合でも使っている。タイミングをずっと磨いてきたんだ」とバックステージインタビューで笑みを見せた。


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45 DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep03 MMA MMAPLANET o アダム・ブラムハルド マルコム・ウェルメーカー

【DWCS S08 Ep03】打撃に自信のブラムハルドをウェルメーカーが右一発でKO

<バンタム級/5分3R>
マルコム・ウェルメーカー(米国)
Def.1R2分29秒by KO
アダム・ブラムハルド(英国)

左ローを蹴ったブラムハルドが、ウェルメーカーの蹴りをキャッチ。すぐにリリースし、様子見ながら手数は多い打撃戦に。互いに相手の攻撃を見つつ、蹴り、拳を使う。構えを変えるウェルメーカーは右カーフを蹴り、ブラムハルドがジャブを伸ばす。組んだウェルメーカーだが、すぐに離れるとブラムハルドのステップイン&ジャブにが右クロスを合わせる。この一発でブラムハルドが前方に崩れ落ち、勝負は決した。

「自分が何をしないといけないかを理解している。彼は打撃戦に本当に自信を持っていた。そこに右を打ったんだ」とウェルメーカーは話した。


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45 DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep03 MMA MMAPLANET o キック ジャック・ダフィー ダナ・ホワイト ニック・ピッチニーニ ボクシング

【DWCS S08 Ep03】カーフで削られたピッチニーニが、組みに来たダフィーを逆転スプリット判定勝ち

<フライ級/5分3R>
ニック・ピッチニーニ(米国)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ジャック・ダフィー(米国)

左ミドル、左ハイを放ったダフィーがシングルレッグへ。レッグリフトにも耐えたピッチニーニは、クリンチでダフィーをケージに押し込んでヒザをボディに入れる。ボディロック&小外掛けでテイクダウンを奪ったピッチニーニはギロチン、三角、オモプラッタを防いでパウンドを落としていく。ダフィーは蹴り上げを見せると、飛び込んできたピッチニーニに対してハイガード、Kガードから足を取りに行く。ピッチニーニがヒザ十字にヒザを抜いて立ち上がると、試合はスタンドに戻る。

ダフィーはヒザ蹴りから右カーフ、そして左ハイ、左ミドルと蹴りを多用する。ピッチニーニは右カーフを蹴られ、スイッチしたダフィーの左ミドルの受ける。腹、足をスイッチしながら攻め、ヒザも繰り出すダフィーがダブルレッグへ。切ったピッチニーニががぶりからヒザを突き上げる。ダフィーは右エルボーを打ち込み、左ミドルから右カーフを続ける。ピッチニーニの右ハイをかわして、カーフを続けるダフィーが残り10秒でも2発カーフを決めて試合を有利に進めた。

2R、フック、前蹴りのピッチニーニはスピニングバックフィストからカーフを蹴られ、ついに構えを変える。すぐにオーソに戻したピッチニーニに対し、ダフィーはテイクダウンを仕掛けて切られると引き込む。カーフを効かせているので、勿体ない展開だ。ガードの中からパウンドを落とすピッチニーニに対し、ダフィーは足を懸命にきかせて、ハーフを取らせない。それでも下が続くダフィーは、蹴り上げから立ち上がろうとしてバックを取られる。

サイドバックから崩し、真後ろに回ったピッチニーニはボディトライアングルを完成させて仰向きに。ピッチニーニは足を組み替えようとしフックを解いた刹那、ダフィーが胸を合わせてスタンドに戻る。ピッチニーニがクリンチでケージに押し込み、残り30秒を切って小外刈りでテイクダウンを決めると、再びスクランブルでバックを取り四の字フックへ。立ち上がったダフィーは背中からスラムするが、バックを許したまま時間となった。

最終回、ピッチニーニが右オーバーハンド。ダフィーのワンツーは届かないが、続く右ハーフでピッチニーニが尻もちをつく。直ぐに立ち上がったピッチニーニ。ダフィーはまたもテイクダウンを狙うが、切られる。ここはスタンドに戻ったダフィーはテンカオ、直後にピッチニーニはダブルレッグでテイクダウンを奪う。ギロチンを防御されたダフィーは背中を見せて、両足のフックを許す。

前方に落としに掛かったダフィーだが、ピッチニーニは位置を修正してフックを解きバックコントロールに転じる。正対してダブルレッグを仕掛けたピッチニーニは、ギロチンを警戒して離れると一気に動きが落ちる。ダブルを切ったダフィーはジャブの差し合いから前蹴りで顔面を蹴る。残り2分を切り、ダブルレッグからワキを潜ってバックに回ったピッチニーニはテイクダウンを狙う。胸を合わせたダフィーはがぶって離れると、スピニングバックキックをボディに入れる。

エルボーのダフィー、ダーティーボクシングのピッチニーニ。ここから互いにスピニングバックフィストを空振りと、白熱の根性戦に。と、ピッチニーニが組んでバックへ。前転を潰され、立ち上がったダフィーは背中を取られ厳しい展開に。残り15秒で胸を合わせたダフィー、最後の10秒は足を止めての打ち合いで終幕となった。瞬間、ダナ・ホワイトは立ち上がって両者に拍手を送った。

ジャッジの裁定は割れ、スプリット判定をピッチニーニが制した。10日前のショートノーティス・ファイト、厳しい戦いを勝ち抜いたピッチニーニは「2Rと3Rは僕の方がフィニッシュに近かったから、判定には自信があった。初回は落としたけど、前に進むだけだった。フィニッシュを目指して戦った。今後はオクタゴンで戦っていきたい」と話し、足を引きずってドレッシングルームに戻った。


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45 AB DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep03 LFA MMA MMAPLANET o UFC YouTube アダム・ブラムハルド アンドレイ・プリャエフ ジャック・ダフィー ダナ・ホワイト ボグダン・グラッド マイケル・アズウェル マチュー・デュクロ マルコム・ウェルメーカー マルコ・トゥーリオ リアム・アンダーソン

【DWCS S08 Ep03】D1全米✖3度のピッキニーニ×アルファメール所属ダフィー。出直しトゥーリオは??

【写真】打撃の使い方もミソとなる柔術&レスリングのダフィーとD1×3度のオールアメリカンレスラー=ピッキニーニのフライ級戦(C)Zuffa UFC

27日(火・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスでDana White’s Contender Series第3週が開催される。
Text by Manabu Takashima

2週連続で4人選手がUFCとの契約があったシーズン8だが、反面ダナ・ホワイトは出戻り組に「経験を積めといったのに、この間1試合しか試合をしていない」とケージに上がるまでの動向にも触れて不合格とした非情さも見せている。当日のパフォーマンスの出来不出来でなく、過去1年の試合数を問われてしまうのであればオファーしたこと自体に問題があるのではないかと突っ込みたくなってしまうが、これはもうダナが今週からの出場選手に発破をかけた言葉と受け取って間違いないだろう。


そんな第3週もMMAPLANET的には第1試合、そしてフライ級のマッチアップに注目したい。ペルヴィアン・シュートボクセ戦士ホセ・オチョア、UFCを僅か1戦でリリースされ仕切り直しの機会が与えられたミッチ・ラポーゾら2人の欠場を受けて出場が決まったニック・ピッキニーニはキャリア6勝0敗で内3勝はFury FCで挙げた勝ち星だ。

6つの勝利の内訳は5つの一本勝ちと1試合の判定勝ちというフィニシャーは、オクラホマ州立大時代にD1レスリングで3度のオールアメリカンを獲得している。そのフィニッシュはRNCと肩固めに限定されており、ダブルレッグからテイクダウンして削っていくスタイルだ。対して、ダフィーはレスリングと柔術の融合体MMAという特色があり、チーム・アルファメール所属らしく激しい動きの試合が信条だ。躍動感あるアグレッシブなファイトを展開するという部分では、ピッキニーニよりもダフィーはUFC首脳好みのファイターといえる。

ダフィーのレコードは7勝0敗でTKO勝ちが2つ、一本勝ち4つで動きのなかでポジションを奪取し、フィニッシュを狙う。右を見せてのダブルレッグは遠い距離でも、近距離でも抜群のタイミングを誇っており、パンチにつられるとD1オールアメリカンでも倒される可能性がある。

スクランブルのなかでバックを制するや、ダフィーはレスリング的にはなく柔術的なポジションを展開するファイターともえいる。仕掛けと動きの多さで、ピッキニーニの好守に通じる軸の強さを攻略できるか。打撃を使えるという部分でパワフルなのはピッキニーニだが、被弾して腰が落ちた時もある。打と組みの連動はダフィーが上だと予想できるが、果たして。

第2試合のバンタム級に出場するアダム・ブラムハルドは英国のCaged Steelなるプロモーションのバンタム級チャンピオンでベースはムエタイ、首相撲を上手くMMAに生かしている。対してパワーウェルラウンダーのマルコム・ウェルメーカーはConflict MMAのバンタム級王者で、キャリア7勝のうち5つのフィッシュ勝利を手にしている──ものの、チャンスを掴むまでは相当に慎重な部分がある。コンテンダーシリーズという舞台を意識しすぎると、自身のリズムを見失う様なファイトになるやもしれない。

より積極的に動くことが求められているのが、第3試合のミドル級戦でフランスのマチュー・デュクロと戦うマルコ・トゥーリオだ。トゥーリオは去年のDWCSで判定勝ちを収め、戦績を10勝1敗としたが、積極性が欠けるとサインに至らなかった。

その後はLFAブラジル大会で右ストレートから、パウンドアウトで勝利している闘莉王。丁度1年前に契約がお預けとなったトゥーリオのファイトスタイルに、どれだけの変化が見られるか。積極性とフィニッシュを要求するダナの言葉が、マジックワードのごとくファイティング・スタイルに変化をもたらすのか。人の根底にあるモノは変わらないのか。非常に興味深い。

■視聴方法(予定)
8月28日(水・日本時間)
午前8時~UFC FIGHT PASS

■ DWCS S08Ep03対戦カード

<ミドル級/5分3R>
アンドレイ・プリャエフ(ロシア)
リアム・アンダーソン(米国)

<フェザー級/5分3R>
マイケル・アズウェル(米国)
ボグダン・グラッド(オーストリア)

<ミドル級/5分3R>
マルコ・トゥーリオ(ブラジル)
マチュー・デュクロ(フランス)

<バンタム級/5分3R>
マルコム・ウェルメーカー(米国)
アダム・ブラムハルド(米国)

<フライ級/5分3R>
ジャック・ダフィー(米国)
ニック・ピッキニーニ(米国)

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DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep02 UFC ブログ

『Dana White’s Contender Series 68』試合結果/ハイライト動画




・Andreas Gustafsson def. Pat Pytlik via TKO (knees) – Round 2, 3:20
・Rizvan Kuniev def. Hugo Cunha via TKO (punches) – Round 1, 4:59
・Cortavious Romious def. Michael Imperato via unanimous decision (30-27, 30-27, 30-27)
・Torrez Finney def. Cam Rowston via unanimous decision (29-28, 29-28, 29-28)
・Cody Haddon def. Billy Brand via submission (rear-naked choke) – Round 1, 3:09

【DWCS S08 Ep02】コディ・ハッドン、左フックでブランドからダウンを奪うとRNCで一本勝ち(MMAPLANET)

【DWCS S08 Ep02】ロウストンをダブルレッグ&リフトで倒しまくったフィニー、2年連続の判定勝ち(MMAPLANET)

【DWCS S08 Ep02】左ミドルでダウンを奪ったロミアス。組んで引き込むインプラトから判定勝利(MMAPLANET)

【DWCS S08 Ep02】ケージ際の膠着戦から、クニエフがヒザ、アッパーでヒジでクーニャを初回TKO(MMAPLANET)

【DWCS S08 Ep02】興味深い!! グレコムエタイのグスタフソン。ハッドン、ロミアス、クニエフらとUFCへ(MMAPLANET)


 8月20日にネバダ州ラスベガスのUFC APEXで開催された『Dana White's Contender Series 68』の試合結果。勝った選手のうち、コディ・ハッドン、コータヴィアス・ロミアス、リズワン・クニエフ、アンドレアス・グスタフソンの4名がUFCとの契約を勝ち取っています。以下、ハイライト動画です。続きを読む・・・
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45 AB ABEMA DWCS MMA MMAPLANET o Road to UFC Road to UFC2024 UFC フン・シャオカン ブログ 本野美樹

【Road to UFC2024 Ep06】準決勝&リベンジ、シャオカン戦へ。本野美樹「徹底して有利なポジションを」

【写真】ある意味、去年戦っていて負けているというのが本野の運でもあるかと (C)SHOJIRO KAMEIKE

23日(金・現地時間)にネヴァダ州ラスベガスのUFC APEXでRoad to UFC2024 Ep05 & Ep06=Road to UFC Season03 Semi Finalsが開催され、Ep06の第2試合=女子ストロー級準決勝で本野美樹がフン・シャオカンと対戦する。
Text by Shojiro Kameike

本野はRTU初戦で中国のフォン・フェイアールと対戦予定だったが、フェイアールが計量オーバーに。そこで本野サイドはキャッチウェイト戦ではなく、試合をせず準決勝に進出することを選んだ。優勝すればUFCとの契約に至るトーナメント戦では、当然の選択といえる。もう一つ——昨年11月に敗れているシャオカンとの再戦を、無傷で迎えられたことも本野にとって良い結果だったのではないだろうか。

そんな本野が前回の計量現場とシャオカンとの初戦を振り返り、リベンジと決勝進出を賭けた一戦について語る。


――5月はフォン・フェイアールの計量オーバーで初戦突破となりました。まずは現場がどのような状況だったか教えていただけますか。

「相手は最初の計量で350グラムぐらいオーバーだったと思います。計量のリミット時間まで1時間半もあったし、私は絶対に落としてくると思っていました。私も計量会場でリカバリーしながら待っていたんですけど、フェイアールは時間になって戻ってきたら全く体重が落ちていなくて……」

――ということはギリギリの減量をした結果、350グラムオーバーだったのでしょう。

「計量オーバーの時点で、フェイアールは気持ちが折れていたと思います。『もう体重を落とすために体を動かしたくない。汗は出ない』と言っていて。これは聞いた話ですけど、最初は計量会場の奥でしゃがみこみ、落とすことを諦めていたらしいです。

オーバーしているグラム数でいえば、私が相手のファイトマネーから何パーセントかもらって試合できる範囲ではありました。でも、こちらから『体重を落とさないと試合はしない』と伝えてもらったら、体を動かしに行っていましたね」

――RTUはトーナメント戦ですから、相手の計量失敗なら次戦に進むことができる。そこで体重を落とせなければ試合をしない、というのは当然の判断だと思います。

「まずは優勝することが目標ですからね。トーナメントだから無傷で上がったほうが良いわけで。チームからも『絶対に上に行ったほうが良いから、試合は受けなくて良いんじゃないか』と言われて、試合はしませんでした」

――それだけ非情な面もあるのが勝負の世界です。それこそフェイアールが体を動かしに行った時、「このまま体重が落ちなければいいのに」とは考えませんでしたか。

「いえ、私としてはそこで気を抜きたくなかったです。350グラムだから落とせると思ったし、絶対に落としてくると考えていました。

フェイアールは過去に打撃が――特にヒジでカットしている試合もあったので、私自身も怪我をすることを覚悟して臨んでいたんです。結果、計量オーバーで……無傷で準決勝に進出できたのだから『ラッキーだった』と気持ちを切り替えました。周りの方からも『運も実力のうちだよ』と言ってもらえて、私も『次、頑張ろう』と」

――自身の試合こそなかったものの、現地でRTUを観た感想は?

「やっぱり皆がUFCを目指して戦っていて――河名マスト君の試合とか、お互いに立っているのがギリギリという状態だったじゃないですか。会場の雰囲気も凄くて、良い大会でした。私も戦う準備をして行ったし、『この舞台で試合をしたかったなぁ』と思って(苦笑)」

――アハハハ、それも当然の気持ちだと思います。ただ、準決勝で対戦するシャオカンの試合は、現場で観ても参考にならなかったのではないですか。

「はい(笑)。あの試合は実力差がありすぎて、シャオカンはノーダメージで準決勝に進出しました。もともとシャオカンが優勝候補と思われているのでしょうけど、あの組み合わせで、いろいろ察しましたね」

――シャオカンとは昨年11月に中国で対戦し、3Rに腕十字で敗れています。その初戦については前回のインタビューで語ってもらっていますが、改めて試合映像を振り返ると、とてつもなくケージが広くなかったですか。

「メチャクチャ広かったです! RTUが行われたUFC PIのケージはそこまで大きくなくて」

――UFC APEXのケージも、かつてWECで使用されていたサイズのオクタゴンですよね。やはりケージの広さは試合に大きく影響しますか。

「小さいと組む側からすると組みやすくなるし、相手からすれば打撃で詰めやすくもなるので。お互いの良いところ、悪いところに関しては少し影響が出るのかなって思います」

――シャオカンは回って距離を取るタイプではなく、プレスを掛けながら、あの長いリーチとコンパスから打撃を繰り出してくるタイプです。

「蹴りは鞭のように飛んできますよね。蹴りがあるからパンチが飛んでくる。でも、その蹴りをもらうのも私のポジションが悪かったからだと思います。試合中にカットもしていなくて。試合が終わったら足が真っ青になっていて、歩けないぐらいでした。今回はその蹴りももらわないように動かないといけないですね」

――ポジションが悪かったというと?

「前回は左右への動きを徹底することができていませんでした。シャオカンが圧をかけてきた時に、サウスポーの自分は右側に動いてしまったんです。しかも、たまにフワッと動いてしまっていて、相手からすれば打ちやすいポジションにいたと思いますね。今回は一方だけに動くことがないよう、徹底して自分に有利なポジションを取ることを考えています」

――1Rはテイクダウンを奪い、パスにも成功して、相手がブリッジしたらシングルバックまで至った。今回はあの動きを続けることができたら……。

「そうですね。もともと触れば倒せるという感覚はありました。でも倒したあとに、どうしても取り急いでしまう。極めに行こうとしすぎるし、殴ろうとしすぎてしまうんです。そこは自分の良いところでもあるとは思いますけど、今回は焦らずに戦いたいです」

――準決勝は中国でもアジアでもなく、ラスベガスのUFC APEXで行われます。米国で、しかもラスベガスで戦うことについてはいかがですか。

「場所については、特に気にしていないです。PIは設備も整っていましたし、APEXであれば――使用できるかどうかは分からないですけど、いろんな設備が使えたらコンディションは整えやすいだろうとは思います。ただ、ラスベガスには以前、修行で行っていて」

――ABEMA TVの海外武者修行プロジェクトですね。

「はい。UFCに興味を持ち始めた頃にラスベガスで練習させてもらい、APEXでDWCSを見せてもらいました。その時に改めてUFCを目指したくなったので、自分がそのケージで試合をできるのは嬉しいです。そんな場所でシャオカンにリベンジする。優勝候補を倒してUFCに近づくことができれば、自分にとっては最高ですね」

――UFC PIと比べて、APEXのケージはどうですか。

「広すぎるよりは良いです。もちろん相手のプレッシャーを感じる場面もあるとは思います。でもシャオカンが圧をかけてきたら自分が行くんだ、と全てプラスに考えるようにしていますね。『相手のプレッシャーも自分のチャンスに変える』という気持ちで、初対戦の時よりも仕上がって臨むことができると思います」

――なるほど。最後に意地悪な質問かもしれませんが……、『シャオカンも計量失敗しないかなぁ』とは思いませんか。

「いやぁ、さすがにソレはないです(苦笑)。2試合連続の計量失敗で決勝へ行くのは嫌ですね。勝ってUFCとの契約を掴まないと、周りから認めてもらえない気がします。自分はもちろん、シャオカンにもしっかり計量をクリアしてほしい。そこで私がリベンジして、決勝に進みますよ」

■視聴方法(予定)
8月24日(土)
Ep05午前10時~UFC Fight Pass
Ep06午後12時~UFC Fight Pass
Ep05&06午前9時45分~U-NEXT

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45 DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep02 MMA MMAPLANET o UFC アンドリアス・グスタフソン キック コーテヴィアス・ロミアス ダナ・ホワイト トーレス・フィニー

【DWCS S08 Ep02】興味深い!! グレコムエタイのグスタフソン。ハッドン、ロミアス、クニエフらとUFCへ

<ウェルター級/5分3R>
アンドリアス・グスタフソン(スウェーデン)
Def.2R3分20秒by TKO
パット・ピトリック(カナダ)

開始直後にパンチを交換し、ボディロックからテイクダウンを決めたグスタフソンがスクランブルでバックに回る。腿や臀部、ワキ腹にヒザを受けたピトリックが胸を合わせる。力強いグレコローマンレスリングを見せるグスタフソンはピトリックにスペースを与えない。グスタフソンはクリンチから左エルボーを2発入れ前方にピトリックを崩す。立ち上がったピトリックだが、ケージに押し込まれた状態が続く。

ピトリックはようやく体を入れ替えて離れることに成功する。しかし、直後にパンチを振るって前に出たグスタフソンが左腕を差してケージに押し込む。スペースを作ったピトリックは首相撲からヒザをボディに突きさし、左をヒットさせた。直後に組みに出たグスタフソンだが、ラウンドを失った可能性もある。

2R、すぐに組んでヒザを繰り出すグスタフソン。それでも初回よりルーズになっており、ピトリックもヒザを返す。グスタフソンはヒジを打ち、ピトリックが首相撲からヒザ、アッパーを打ち返す。マウスピースを吐きだしたグスタフソンは、ブレイク後にアッパーを被弾する。必死でクリンチに持ち込むグスタフソンがクリンチアッパーへ。離れたピトリックはサークリングを駆使し、右ストレートをカウンターでヒットさせる。

グスタフソンは直後にクリンチに持ち込むが、相当に疲れている。それでも一瞬にして、ピトリックの姿勢を崩してヒザを顔面に突き上げる。ここから2発、3発とヒザを続け、ピトリックが腰から崩れ落ちるを見て急ぎレフェリーが試合を止めた。グレコ&ムエタイ、非常に興味深いスタイルで勝ったグスタフソンは「レスリングでテイクダウンを奪って、グラウンドでフィニッシュしようと思っていたけど思った以上にタフだった」と語った。

そして、合否の発表へ。「個人的には、望んだ夜はならなかった」とダナ・ホワイトは、まずコディ・ハッドンに合格を言い渡すが、トーレス・フィニーは「去年もここにいて、私は経験をもっと積むことを勧めた。君は才能に溢れ、9勝0敗のレコードを持つ。ただし、この1年間で1試合しかしていない。UFCの求めることを軽く見ているのだろうか。去年のほうが今夜よりも良いパフォーマンスだった。25歳で素晴らしい才能の持ち主だ。今年は3、4試合戦ってから戻ってきて欲しい。3Rにガスアウトした……経験を積むということは1試合じゃないんだ」と2年連続の勝利も、契約に至らなかった。

コーテヴィアス・ロミアスには「この機会を与えたことは、本当に正しい判断だった。打撃、テイクダウン能力、全てを見せてもらった。素晴しい才能を天から与えてもらっている。だから、ファイトIQについて問いたい。何度も試合を終えることができていた。ボディキックで試合が終わったと思った。もう1、2発ボディを殴っていれば。なのに、ラウンド中全くボディを攻撃しなかった。でも才能に満ちたファイターなんだ。何ができれるのか、見たい。だからチャンスを与える。おめでとう」と話す。ダナの言葉にローラーコースターの乗っているような心境だったに違いないロミアスは、満面の笑みを浮かべた。

リズワン・クニエフも「カビブのプロモーションのチャンピオンだ。我々はいつもヘビー級のファイターを欲している」とUFC行きが決定。最後にグスタフソンに向けて、ダナは「いつも言っているように我々は30歳以上の競技者を求めていない。パットの方に期待をしていたんだ。それに今日の君の作戦は少し奇妙だった。エキサイティングではなかった。でも、最後の攻撃で君はキラーで、サベージであることを示した。UFCでの試合を与えたい」と話し──先週に続き、今週も4人のファイターがUFC行きを決めた


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45 DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep02 Report UFC ウゴ・クーニャ ブログ リズワン・クリエフ

【DWCS S08 Ep02】ケージ際の膠着戦から、クニエフがヒザ、アッパーでヒジでクーニャを初回TKO

<ヘビー級/5分3R>
リズワン・クニエフ(ロシア)
Def.1R4分59秒by TKO
ウゴ・クーニャ(ブラジル)

LFAヘビー級王者クーニャ、対するクニエフはEagle FCヘビー級王者だ。PFLでも2023年シーズンに参戦していたクニエフだが、ドーピングチェクで陽性となり脱落となっていた。

右前蹴りを受けたクーニャが、バランスを崩してケージを背負う。クニエフのヒザ蹴りに、組んでクーニャは押し離されると引き込んでシングルレッグへ。足を抜いたクニエフは、ケージに押し込まれるも右を差し返す。

クーニャのシングルに頭を抱えたクニエフ。すぐにギロチンを防いだクーニャはケージ際のクリンチ合戦から離れると、右を見せてシングルレッグへ。ウィザーがバックに回らせなかったクニエフが、逆に背中を取る。自ら離れたクニエフは、ジリジリと圧を掛けるとケージを背負ったクーニャがシングルレッグへ。これを残り10秒でリリースすると、、ヒザ蹴りをボディに突き刺したクニエフが右アッパー、続いて右ヒジを打ちこみ──残り1秒でTKO勝ちを決めた。


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45 DWCS DWCS S08 DWCS S08 Ep02 MMA MMAPLANET o コーテヴィアス・ロミアス マイケル・インプラト

【DWCS S08 Ep02】左ミドルでダウンを奪ったロミアス。組んで引き込むインプラトから判定勝利

<バンタム級/5分3R>
コーテヴィアス・ロミアス(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
マイケル・インプラト(カナダ)

昨年はラモン・タヴァレスとの打ち合いに散ったロミアス、インプラトは34歳の最初で最後のチャンスか。サウスポーのロミアスが、右を振って左の蹴りを繰り出す。インプラトも左ローを変えすが、左ミドルは受けそうになる。シングルレッグを切ったインプラトは、もう一度組んで引き込む。スイープ狙いを防いだロミアスは、スタンドに戻ると左ミドルを決める。これで倒れたインプラトは、クローズドガードを取る。

腕十字狙いのタイミングで立ち上がったロミアスだが、インプラトが右を2度届かせる。ローからボディを入れたインプラトは、パンチの交換から組んで引き込む。ここもスイープを潰したロミアスは、自ら立ち上がった。残り1分、ロミアスは左インロー、間合いを測るもインプラトが右を当てる。左ミドルを決めたロミアスは、右で前に出て左フックをヒットさせた。

2R、インロー、左ハイのロミアス。インプラトは踏み込んでからの右を空振りする。ここでも組みから引き込んだインプラトは、スイープ狙いを一度は反応したロミアスの腰を取ってついにリバーサルを決める。インプラトはガードの中でパンチを落とすタイミングを測っていると、ロミアスが三角絞めから腕十字と積極的な攻めを見せる。立ち上がって上を抜いたインプラトは、ガードの中に留まる。スクランブルでインプラトは狙いすましたギロチンから引き込むが、頭を抜いたロミアスが左足を抜いてハーフで抑える。Zハーフのインプラトだが、上体を起こしたロミアスが勢いのあるパウンドを連打する。残り10秒でもう一度立ち上がって殴りにいったロミアスは、インプラトに足関をセットさせなかった。

最終回、左を当てたロミアスが、去年のような打ち合いに行き──間合いを取り直す。解説のポール・フェルダーは「フィニッシュは必要だけど、ワイルドな打ち合いにいく必要はない」と適格だが、容赦のないコメントをする。インプラトが右ボディストレートを決めると、ロミアスの左ローが急所に入る。再開後、インプラトが目には目を急所蹴りには急所蹴りを──とばかりに、右で急所を蹴る。ブレイクから仕切り直しで、ロミアスの蹴りも急所付近へ。

不穏な空気のなかでインプラトが右オーバーハンドをヒットさせる。スリップしたインプラトは、すぐに立ち上がってダブルレッグも、またも引き込みへ。勝負どころで下になったのだから、何かを見せる必要がる。ロミアスはすぐにハーフを取り、試合は最後の90秒を切る。オーバーハンドでまくるインプラトが、足関節を狙う。足を抜いて立ち上がったロミアスも、もう一つインパクトのある攻撃が欲しい。

インプラトは足を取りながら、下になるとロミアスは腕を果敢に狙う。トップを取ったインプラトだが、ロミアスは最後まで腕十字を仕掛けてタイムアップに──。ジャッジはフルマークで、ロミアスを支持した。


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【DWCS S08 Ep02】ロウストンをダブルレッグ&リフトで倒しまくったフィニー、2年連続の判定勝ち

<ミドル級/5分3R>
トーレス・フィニー(米国)
Def.3-0:29-28.29-28.29-28
キャム・ロウストン(豪州)

ロウストンが前蹴り、続く右ローにフィニーがダブルレッグを合わせてテイクダウンを決める。すぐに立ち上がったロウストンはケージを背負った状態から体を入れ替えて、ヒザををボディ&顔面に放って離れる。頭一つ大きなロウストンに対し、フィニーは再びローを払ってテイクダウン。ボディロックにも、立ち上がったロウストンをリフトアップし、ケージ中央でスラムしたフィニーがトップを取る。ウィザーから立ち上がろうとしたロウストンは、背中を譲って立ち上がりつつ胸を合わせる。

フィニーはここもスラムを決めて、右のパウンドを落とす。ロウストンはバタフライガードからクローズドを取ると、腰を切って腕十字狙い&三角絞めへ。肩を押し込んで防いだフィニーは、2度目の腕十字狙いも防いで立ち上がる。ロウストンが蹴り上げを狙い、時間となった。

2R、フィニーが右オーバーハンドを当て、左を見せて組みつく。ボディロックでリフトしようとしたフィニーは、対応したロウストンにアンクルピック、シングルと仕掛け、結果的にアンクルピックでヒザをつかせる。立ち上がって離れたロウストンはヒザから右を当てる。フィニーは右オーバーハンドをかわされるが、力技のようなダブルレッグでテイクダウンを決めてバックを伺う。ロウストンが胸を合わせるが、片足を束ねたフィニーが背中腰にリストコントロールへ。

立ち上がったロウストンは、ヒザ蹴りからワンツーを入れる。フィニーのオーバーハンドにもアッパーを入れたロウストンだったが、ここもダブルレッグで倒される。ロウストンは巧みに胸を合わせて立ち上がるも、ショートのワンツーを入れたフィニーが、またもテイクダウンへ。倒されても立ち上がるロウストンがアッパー、前蹴り、左を伸ばす。フィニーも荒いパンチの打ち合いに応じる。クリーンヒットはなく、試合は最終回へ。

最終回、ロウストンが腹に右前蹴りを入れる。タイミングは測るフィニーのダブルレッグに、ヒザを合わせる。それでもクラッチしたフィニーがテイクダウン、ロウストンは立ち上がってヒザ蹴り、そしてエルボーを入れる。徹底して組んでいくフィニー……昨年もTD&コントロールで勝利も契約を逃しているが、今回は簡単なファイトになっていないなかで、リフトからテイクダウンを幾度となく決める。

ここから抑えるフィニーに、効果的なパウンドは見られない。ロウストンはハイガードからパンチ、腕十字→三角絞めを狙う。防いだフィニーは右の鉄槌を落とすと、半身のロウストンに右のパウンドを落とす。残り30秒、パンチでなく抑えを選んだフィニー──。立ち上がったロウストンは、ヒザ蹴りとスピングバックフィストを繰り出し、タイムアップに。

結果は29-28を3票獲得したフィニーは「去年は無敗のロシアンに勝った。今年は世界最高のジムに所属してる選手に勝ったんだ。ダナ、チャンスをくれたら俺は110パーセントで戦う。俺はパニッシャーだ」とバックステージインタビューで話した。


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