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【DEEP110】不器用な苦労人、好漢CORO。石司晃一を相手に初防衛戦「昔、週2~3で練習していました」

【写真】不器用な選手が要領が良くなるのではなく、手順を覚えると強くなる(C)SHOJIRO KAMEIKE

12日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP110で、COROが石司晃一を挑戦者に迎えてDEEPバンタム級暫定王座の初防衛戦を行う。
Text by Shojiro Kameike

2011年のプロデビューから11年、今年5月にDJ.taikiを下してベルトを巻いたCOROだが、その11年は決して平坦なものではなかった。勝っては負け、勝っては負け――さらに2017年までは連敗も繰り返してきた。しかし現在所属するK-Clannの横田一則代表との出会いから、遂に王座を掴んだCORO。その11年の苦労と、対戦相手である石司との意外なエピソードを語ってくれた。


――今年5月にDEEPバンタム級暫定王者となって半年が経ちました。まずベルトを巻いた感想はいかがですか。

「十何年やってきて、やっとベルトを獲れたので嬉しいですよね」

――現在の日本MMAを見渡しても、屈指の苦労人かと思います。修斗では新井丈選手が9連敗から王者にまで昇りつめて注目を集めました。CORO選手も、何度も勝利から連敗を繰り返した末の王座奪取です。

「メチャクチャ苦しい時期もありました。でもMMAが好きだから続けてきたので。そうですね……キツかった、としか言いようがなくて(苦笑)」

――どの時期が一番キツかったのでしょうか。

「パンクラスで3連勝したあと、瀧澤謙太選手と上田将勝選手、それとハワイの試合(エドワード・トムズ戦)で3連敗したんですよ。次の試合で神田T-800周一選手に勝ったあと、また連敗しました。その時期が一番キツかったです」

――2015年から2017年にかけてのことですね。

「いま思うと、無駄に試合をしすぎたなって思います。とにかく早く上に行きたくて、どんなオファーでも受けていました。スクランブル発進でも。それが良くなかったです。ちゃんと技術が追いついていないのに、試合だけしていて。それで連敗を重ねてしまったので」

――たとえば2015年は10月4日に瀧澤戦、11月1日に上田戦があり、その月末……11月28日にハワイで試合をしています。特に瀧澤戦はKO負けしているだけに、競技面でも以降は行うべき試合はなかったように感じます。

「アハハハ、そうですよね(苦笑)。どれも怪我があるのに直前のオファーを受けて、メチャクチャだったと思います。マネージメントも自分でやっていて、オファーが来たらすぐ、やりますと」

――この時に、自分のキャリアに対して限界を感じることはなかったのでしょうか。

「格闘技が好きだったので、辞めようとは思わなかったです。会場へ観に来てくれる人は、だいぶ減りましたけど(笑)。でも練習は好きだし、練習していたら試合したくなって。観に来る人がゼロになっても、好きだから続けようっていう感じでした」

――会場へ観に来てくれる人が減ったというのは、どれくらい減ったのですか。

「プロデビュー当時と比べたら、半分ぐらいに減りました」

――残り半分の方も、それだけ試合をして怪我もあり、さらに連敗していると心配していませんでしたか。

「はい、つまらなくても良いから勝ってくれと(笑)」

――アハハハ、応援してくれる方も勝っている姿を見たいですよね。試合内容でいえば、当時は何が課題だったと思いますか。

「試合中は自分を客観的に見ることができていなかったのかな、と思います。いつも焦って試合をしていて。自分が得意なところも分かっていなかったし、そこが重要でした。今は試合中に焦ることはないので。昔から練習では自信があったんですよ」

――練習でやっている内容を試合で出すことができない。それは致しかたないことですが、程度にもよるかと。

「やっぱり試合は怖いし、焦って自分から行ってしまう。見合う時間が嫌に感じて、バーッと前に出てしまう。そういうところを克服できたのは、横田(一則K-Clann代表)さんと出会ってからですね。

6~7年前……2017年の藤井伸樹戦(判定負け)あたりですね。当時は出会ったばかりで、まだ結果は出ていなかったんですけど、DEEPに出始めてから少しずつ結果が出て来るようになりました」

――そうですね。2107年12月からDEEPに参戦して2連敗、次に2引き分けから2連勝となりました。

「横田さんと話し合って、ちゃんと勝ち星を重ねて上に行けるように、練ってもらいました。そこから実戦を考えた練習ができるようになったんですよ。もともと和術慧舟會TLIVEで練習していて、当時は牛久(牛久絢太郎)とガチスパーばかりやっていて。そこからMe,Weで“横田練”が始まり、いろんなタイプの選手と練習することで視野も広がりました。その成果が出始めたのは、DEEPで連勝するようになった頃だと思います」

――ということは、2019年10月の清水俊一戦(判定勝ち)からでしょうか。

「そうです。実は白川“Dark”陸斗戦(2018年8月にドロー)のあと、首のヘルニアで練習できなくなって。そこで、ただガムシャラにやっているだけではダメだなって、いろいろ考えるようになりました。それと当時、自分で仕事を始めたんですよ。おかげで以前のようにガッと格闘技に集中しているだけじゃなく、気持ちにも余裕が持てたのが大きかったです」

――2018~2019年といえば、1988年生まれのCORO選手にとっては30歳を超えたあたりですね。格闘技を続けていくにしても、30歳を超えたところで生活面を考えたのですか。

「メチャクチャ考えました。それまでバイトしながら格闘技を続けていて、どうしようって焦りもありましたし。だから早く勝って上に行きたい――そう思って、どんな試合でも受けていたんだと思います」

――……。

「あとはヘルニアになって、格闘技を続けることもできないんじゃないかと思ったんですよね。すると、どうやって生きていくのか。そのために自分で開業して。そうしているとヘルニアも良くなってきたので、また試合に出ようと」

――それだけ好きで続けてきた格闘技です。ヘルニアを発症し、格闘技を続けられないのでは……と思った時の心境はいかがでしたか。

「いや、もうヘルニアが痛すぎて、格闘技のことは考えられなかったです(笑)」

――アハハハ! それはそうですよね。

「とにかく痛くて。早く治ってくれ、としか考えられませんでした。それで1年ぐらい練習していなくて、清水戦の直前から少しずつ体を動かし始めた状態でしたね。ただ、少し焦りはありましたけど、もう他と比べても仕方ないし、自分ができることをやろうと」

――なるほど。そうして復帰したなか、2021年6月には今回ベルトを賭けて戦う石司選手に判定負けを喫しています。

「昔、石司選手と一緒に練習していたことがあるんですよ。週2~3ぐらいのペースで」

<この項、続く

■視聴方法(予定)
11月12日(日)
午後5時50分~SPWN PPV
午後5時50分~ニコニコ生放送

■ DEEP110対戦カード

<DEEPバンタム級選手権試合/5分3R>
[王者] CORO(日本)
[挑戦者] 石司晃一(日本)

<DEEP暫定メガトン級王座決定戦/5分3R>
酒井リョウ(日本)
赤沢幸典(日本)

<DEEP女子ミクロ級選手権試合/5分3R>
大島沙緒里(日本)
古瀬美月(韓国)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
江藤公洋(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
神田コウヤ(日本)

<ライト級/5分3R>
川名TENCHO雄生(日本)
高橋“Bancho”良明(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
鹿志村仁之助(日本)

<フェザー級/5分2R>
TATSUMI(日本)
五明宏人(日本)

<バンタム級/5分2R>
KENTA(日本)
朝比奈龍希(日本)

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【DEEP108】佐伯繁代表インタビュー最終回「北岡悟✖上迫博仁は、人間味のある試合になる」

【写真】1分けを挟み6試合、勝ち星のない北岡の現状を鑑みた上でのセミファイナル出場。これも佐伯イズム(C)MMAPLANET

10日(日)、東京都文京区のTDCホールでDEEP108を主宰する佐伯繁代表インタビュー最終回。

勝負論だらけのラインナップにあって、密かな話題を呼ぶ中村大介✖ユータ&ロック戦。それでも大会のヘッドラインはDEEPライト級選手権試合であり、セミファイナルは北岡悟✖上迫博仁のライト級戦が組まれた。

この2つのカードへの想いが、佐伯イズムの表れだ。

<佐伯繁インタビューPart.02はコチラから>


──ユータ&ロック✖中村大介戦、佐伯さんの話を伺っているとさらに期待度が上がります。

「いや、でもね……この試合、発表すると意外と反応が良かったです(笑)」

──意外と(笑)。

「だから時代背景とタイミングが合致したんだと思うんですよね。ユータ&ロックがバズっています(笑)」

──一時期のフェザー級の盛り上がりがあり、やや出尽くした感があるなかで最強幻想が現れたと。

「本当にそうですね。ただ、今大会はその上に2つありますからね」

──北岡悟選手と上迫博仁選手の後がない対決がセミです。

「ここは正直、悩みました。この位置で戦う理由は、2人とも元チャンピオンだからです。結局、現役のチャンピオンもそうだしベルトを巻いたことがある選手の試合は上位にきます。そこでいえば大原樹理選手と石塚雄馬選手のタイトル戦がメインでは、弱いという指摘も受けました。注目されやすいのはユータ&ロック✖中村大介かも知れない。

ホントにメインが終わったあとの会場の雰囲気が、大会の評価になりますし。そういうなかで北岡選手と上迫選手の試合は、ここかなと。厳しい状態に2人ともあります。だからこそ、あえてセミで組んだというのもあります。この試合はどちらが勝っても、最後は人間味が出るような試合になるんじゃないかと思って」

──そして、注目はより北岡選手に集まると思います。今の北岡選手が、どこまで戦えるのかと。

「そこ関しては、北岡選手の方からかなり早い段階で7月に試合がしたいという風に言っていたのですが、対戦相手はタイミング的に上迫選手が浮上したということですね。正直に言って、上迫選手は手強いです。今の北岡選手と上迫選手が戦うという試合については、僕も色々と考えました。

そういう空気に反応するのが、何よりも北岡選手ですよね。だから、他に候補もいたなかで一番手強い選手と戦いたいという気持ちを持っているのが北岡悟なんだなって。一番危険な相手と戦いたいと……」

──北岡選手らしいですが、やはり名前のある選手がキャリアの終盤でどういう風な相手とどうのように戦うのか。ファンも色々な感情があって、とにかく見るんだ──という風になるのでしょうね。

「実際、そういうことだから他の選手だって提案しましたよ。で、結果としてこうなりました。今日ぐらいに煽りVが挙がってくるはずですが、ほとんど何も話さないです」

──それは自分たちも経験上分かります。だからもう、試合を見るしかない。そういう報じ方もあるかと……逃げかもしれないですが。

「分かります。うん、それは分かります。だからこそ、分かりやすいVになったと思います。ただ上迫選手も結構、切羽詰まっていますよ。それがVTRで口にしている『ギリギリでも、判定でも何でも良いから勝ちたい』という言葉に表れています。お互いそうだと思いますが、北岡選手にとって欠点の無いタイプの上迫選手との試合は厳しいモノになるでしょうね」

──押忍。そしてメインです。大原選手は今も試合をどんどんしたいということなのでしょうか。

「ハイ。でもRIZINで負けていなくて、これもタイミングが合わないという部分はどうしても出てきてしまっていました。でも、大原選手は常に試合をやりたいんですよ。減量がそれほどないから、いくらでも戦いたいタイプで。

今、DEEPで試合をするとなると川名TENCHO雄生選手にも勝って連勝中の石塚選手の挑戦を正規王者として迎え撃つ……変わり種で相手を持って来ることもできたのですが、しっかりと勝って上がってきた石塚選手とタイトルマッチで戦うのが一番良い形と思って、話をさせてもらいました」

──RIZINで活躍しても、大原選手はそのスタンスを持ち続けているのですね。

「いやぁ、余りにもその気持ちが強いから、『少しは休んで』って言っちゃいますよ(笑)。チャンピオンだし、どの相手とも戦えるわけじゃないです。だから、なかなか簡単じゃないんですよ(苦笑)。どんどん試合をしたいと言ってくれても。

それに前回のアキラ戦があったように、やっぱり大原選手は勝ち方が問われる。石塚選手はようやく手に入れたチャンス。きっと最後のチャンスだと思っているはずです。修斗の前世界王者の川名選手を初めてスタンドでKOしたわけですし、挑戦者に相応しい。しっかりとしたメインイベントになるのかな──と僕は思っています」

──最終的に結果を残してきた人が、収まるところに収まっている佐伯イズムです。

「好みで試合は組めないですから。正直、なかなか大変な選手もいますよ。だからって試合を組まないという選択はないです。それはない。必要な選手には試合をしてもらいたいですからね。そこは間違いなく、向き合ってくれる選手とは僕はやっていきます。

そうでないと、嫌いじゃないけど変わり者のDJ.taikiと向き合っていないでしょ(笑)。

好き嫌いだけでマッチメイクはできない。これまでの実績や貢献も考慮しますし、同時にここから上がっていこうという選手たちには、戦う必要がある相手との試合は避けられないとは伝えたいです。

だから前の試合で負けている選手がタイトルマッチとか、そういう風にはいかないですよ。正直、RIZINに出たことで勘違いしちゃう選手もいます。でも、ちゃんと地に足をつけて……RIZINから望まれる選手になってほしい。そういうことを、凄く感じる近頃です」

■視聴方法(予定)
7月10日(日)
午後2時30分~SPWN PPV
午後2時30分~ニコニコ生放送

■ DEEP108対戦カード

<DEEPライト級選手権試合/5分3R>
[王者] 大原樹理(日本)
[挑戦者] 石塚雄馬(日本)

<ライト級/5分3R>
北岡悟(日本)
上迫博仁(日本)

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
ユータ&ロック(日本)

<バンタム級/5分2R>
渡部修斗(日本)
内山拓真(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
杉山廣平(日本)

<女子ストロー級/5分2R>
ケイト・ロータス(日本)
ARAMI(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
アンディコング(日本)

<バンタム級/5分2R>
雅駿介(日本)
海飛(日本)

<フライ級/5分2R>
原虎徹(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
山本有人(日本)
濱口奏琉(日本)

<ライト級/5分2R>
泉武志(日本)
野村駿太(日本)

<フェザー級/5分2R>
劉獅(日本)
鷹辰(日本)

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CORO DEEP DJ.taiki MMA o UFC   パンクラス 伊藤裕樹 修斗 神田コウヤ 神龍誠 福田龍彌 藤田大和 誠悟

『DEEP 107 IMPACT』試合結果


第8試合 DEEPフライ級王座統一戦 5分3R
○神龍 誠(神龍ワールドジム/王者)
×藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We/暫定王者)
3R 0’53” フロントチョーク
※神龍が王座統一および初防衛

第7試合 DEEPバンタム級暫定王者決定戦 5分3R
×DJ.taiki(パンクラスイズム横浜/元DEEPバンタム級王者)
○CORO(K-Clann)
判定0-5 (橋本27-30/松宮28-29/田澤26-30/豊永28-29/柴田28-29)
※COROが暫定王者に

第6試合 フェザー級 5分3R
○神田コウヤ(パラエストラ柏)
×青井 人(BLOWS)
3R 2’25” TKO (レフェリーストップ)

第5試合 58.5kg契約 5分3R
○福田龍彌(MIBURO/元修斗世界フライ級王者)
×ビョン・ジェウン(韓国/フリー)
判定3-0 (柴田30-27/松宮30-27/福田30-27)

第4試合 フライ級 5分3R
○伊藤裕樹(ネックス)
×関原 翔(K-PLACE)
判定3-0 (柴田○28-28/植松29-27/松宮29-28)

第3試合 ライト級 5分3R
○小金 翔(フリー/ZSTライト級王者)
×ケンヤスキー(ALIVE沖縄/SHIMAZILIANS)
2R 0’49” ヒールフック

第2試合 メガトン級 5分2R
×誠悟(AACC)
○稲田 将(ISHITSUNA MMA)
1R 4’58” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)

第1試合 フライ級 5分2R
×島袋チカラ(CORE)
○風我(フリー)
判定0-3 (内田17-20/豊永18-20/松宮18-20)

オープニングファイト バンタム級 5分2R
○山本有人(リバーサルジム東京スタンドアウト)
×小原 卓(CORE王子豊島)
判定3-0 (田澤20-18/豊永20-18/松宮20-18)

 5月8日に後楽園ホールで開催された『DEEP 107 IMPACT』の試合結果。メインイベントのフライ級王座統一戦は正規王者の神龍誠が暫定王者の藤田大和に3Rフロントチョークで勝利し王座統一&初防衛。バンタム級暫定王者決定戦はCOROがDJ.taikiに判定勝ちしています。続きを読む・・・
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CORO DEEP DEEP107 DJ.taiki MMA MMAPLANET o

【DEEP107】DJ.taikiのパンチをもらいながら、最終回にバックを奪ったCOROが暫定バンタム級王者に

<DEEPバンタム級暫定王者決定戦/5分3R>
DJ.taiki(日本)
Def.5-0:30-26.30-27.29-28.29-28.29-28.
CORO(日本)

サウスポーのDJとの距離を詰めたCOROが右ミドルハイ。相手にケージを背負わせる。DJの左ローをかわしたCOROが右ロー、さらに距離を詰めていく。サウスポーへのスイッチも見せるCORO、左フックと右ハイで追う。DJはオーソドックスから左ジャブを当てる。DJは下がりながら左インロー。COROは右ハイから右ストレートを打ち込むが、DJが打ち終わりに左ストレートを放った。

DJの左ストレートに、左フックを繰り出すCORO。DJは右ローから左ストレートにつなげる。COROは右前蹴り、右拳を見せながら右ハイを放ったが、足を滑らせた。スクランブルに持ち込CORO、DJはネルソンで捉え、ケージ際へ。DJが左腕を差し込んでCOROを抑え込み、初回を終えた。

2R、スイッチするDJにケージを背負わせるCORO。DJは飛び込んで右ジャブを当てる。COROは左ボディストレートから右に繋げた。COROもスイッチして様子をうかがう。DJが左ストレートを当てて下がる。DJの左ストレートをかわして組み付いたCORO、DJはすぐに離れる。プレッシャーをかけてくるCOROに左インローを当てるDJが、左ストレートを突き刺す。COROも右ショート、左ジャブを当てた。COROは大外刈りから、立ち上がるDJの顔面に左ヒザを繰り出す。

ケージ中央でパンチを当てるCORO、DJの顔面から流血が見られる。DJの左ストレート、右ジャブがヒット。COROも左ジャブを当てる。DJの左三日月蹴りがCOROのボディに突き刺さり、さらに左ストレートを当てた。ラウンド終盤にはDJが右フックも当ててCOROを下がらせた。

最終回、顔面が細かく切れているDJ。プレッシャーを強めると、COROは足を使って左ジャブを当てる。さらに右ヒザをボディに突き刺したCOROは、ダブルレッグでDJに尻もちを着かせた。相手の足を畳みながら、バックマウントを奪ったCORO。四の字ロックでDJの動きを止める。DJはケージに足を置いて、バックのCOROに体重をかける。さらに反転して正対しようとしたDJ、COROはツイスターから再びバックに戻った。COROはバックからパンチ、鉄槌、エルボーを連打。COROがバックをキープして試合終了のゴングを聞いた。

試合終了後、勝利を確信したか喜びを見せるCORO。フルマーク、4ポイント差をつけるジャッジもいた結果、COROが暫定王座を獲得した。


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【DEEP106】最後の試合へ、小見川道大「1日、1日当たり前だったことが、当たり前でなくなる」

【写真】どうしても感傷的になりがちなインタビュー、それでもパイセンはビンビン、ギンギンだった(C)MMAPLANET

26日(土)、26日(土)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP106で小見川道大が中村大介と現役最後の試合を戦う。

2005年5月、柔道の実績を買われ、吉田道場からPRIDE武士道でプロデビューというMMAファイター人生をスタートさせた小見川が最後のケージインを迎える。他競技の実績はMMAの強さとイコールでないという常識すらなかった時代に、キャリアの序盤からアーロン・ライリー、JZ・カバウカンチ、横田一則という猛者との対戦で黒星を重ね、キャリア4勝4敗でUFCへ。マット・ワイマン、チアゴ・タヴァレスに敗れリリースになるも、過酷な実戦とそのために練習でMMAファイターとして力を確実につけた。

戦極フェザー級GP準優勝、戦極×DREAMの対抗戦となったDynamite!!で高谷裕之にTKO勝ち、DREAMから再度UFCに挑みチャド・メンデスら世界のトップと戦いを重ねた。

英国Cage Rage、ハワイのIcon Sport、韓国のRoad FCと世界中で──、そして国内でもDEEP、GLADIATOR、GRANDSLAMWSOF-GCと無骨なまでに精神と肉体の強さを武器に戦った彼のMMAファイターキャリアは、実際は柔道家しての歩みだった。最後の試合に向けて、小見川道大の心境を尋ねた。


──小見川選手、いよいよ引退試合が土曜日に迫ってきました(※取材は21日に行われた)。今の心境を教えてください。

「そうですねぇ……えぇと、ビンビンです!!」

──無理くりじゃないですか(笑)。

「そんなことないですよ(笑)。体重も自然に落ちて、さっきもグランドスラムでの練習を終えて周ちゃん(勝村周一朗)とココイチのカレーをいつも通り400グラム食べましたからね」

──ギンギンですね!!

「アハハハハ。もう体重も全然大丈夫です。まぁ正直、1カ月ぐらい前からちょっとカウントダウンをするようになってきて、1日、1日当たり前だったことが、当たり前でなくなる。だから1日、1日を大切にしている感じです。今まで練習してきた仲間だったり、友人が会場で最後の試合を見たいって400人ぐらい集まってくれます。本当に感謝しかないです」

──パイセンらしいですけど。そんなに感傷的になって大丈夫ですか。

「それはそれで切り替えます。引退する人間と戦う中村選手の方が、プレッシャーがありますしね。それに僕自身、この試合をやり切らないと次に進めないです。中途半端で、終わりたくない。やり切って終わるために、この試合で勝って終わりにしたいんです。そのなかでフェザー級で一番強い、本物だという選手と戦いたいということで、中村選手を指名させてもらったので」

──直近の試合が2019年10月の毛利昭彦選手との試合でした。その後、いつ頃から引退を明確に考えるようになったのでしょうか。

「2020年の5月にDJ.taiki戦が流れて、そこから色々と考えるようになりました。柔道場の指導もあり、子供たちも試合があります。結果、選手として十分な練習ができていないのに試合はデキていた。そんな中途半端な状態で試合を続けて良いのかという気持ちになったんです。僕は道場が好きです。子供たちが好きです。子供たちに柔道を教えて、自分が学ぶことも多いです。

そうやって子供たちと接しているのに、どっちつかずの状態で競技に出て良いのかと考えるようになって……実際にMMAを続けていて目指すモノがないんです。

昔だったらUFCに出たい、ここでチャンピオンになりたいというのがありました。でも気が付いたら、そういう目標が全くない状態になっていたんです。そんな中途半端な状態で、僕はMMAをやりたくない。そう思うようになりました──このへんでケジメをつけようと、だらだらやりたくないので」

──奥様の反応は?

「結構前から、『まだ、やるの?』みたいな感じではありました(笑)。でもPRIDEでデビューして、UFCで戦い、SBやグラップリングの試合もした。そういうなかでDEEPはRIZIN、UFCに選手を送り出してきた。ジョン・チャンソンだってDEEP育ちだと思っています。そういう日本一の興行のDEEPで最後に戦いたいと……」

──引退を決めた選手は、勝負に淡泊になるというシーンも過去に見ていました。

「それは絶対にないです。最後だからこそ、僕は絶対に勝ちたい。試合が決まってから、今日までしっかりと調整してきました。それにこの間もタバタ(ヒッチ)や(ユリア)ストレアレンコが米国で頑張っていて……」

──SEI☆ZAで小見川選手が指導していたヒッチはLFAからUFCへ進み、ストレアレンコはInvictaでチャンピオンになってオクタゴンにステップアップしました。

「SEI☆ZA組は本当に凄いですよ。彼女たちの頑張りを見ていると、本当に勇気を貰いました。勝ち負けはありますけど、諦めない。タバタは階級が違うところでチャンスを得て、その試合は負けたけど、次は勝ちましたしね。本当に元気を貰いました。それとロクサン(モダフェリ)ですね。

最後まで気持ちで戦って。スプリットっていうのはチョット驚いたけど(苦笑)、あれは凄くロクサンらしい試合で、めちゃくちゃ感動しました。前に出続ける、ロクサンの試合からも元気をもらって。僕も負けないようにしっかりと締めたいと思います」

──小見川道大が最後にケージで見せるものとは?

「僕はテクニックとかは何もないので、気持ちです。柔道で培ってきた強さをMMAで見せたいと思ってやってきました。最初は負けていたけど、馴染んできて戦い続けることができました。柔道とMMAを組みあわせて……色々なルールの試合にでてきましたけど、自分のなかでは柔道で戦ってきたという気持ちです。打撃といわず当身と呼んで、柔道で戦ってきました。僕の柔道に対する姿勢と気持ちの強さを見てもらいたいと思っています。そんな僕の姿を道場の子供たちに見てもらい、人生を生きる上での活力してもらいたいです」

■視聴方法(予定)
2月26日(土)
午後5時40分~SPWN PPV
午後5時40分~ニコニコ生放送

■ DEEP106対戦カード

<フェザー級/5分3R>
中村大介(日本)
小見川道大(日本)

<フライ級/5分3R>
伊藤裕樹(日本)
福田龍彌(日本)

<ライト級/5分3R>
川名TENCHO雄生(日本)
石塚雄馬(日本)

<フライ級/5分3R>
越智晴雄(日本)
関原翔(日本)

<フェザー級/5分3R>
青井人(日本)
木下尚祐(日本)

<フライ級/5分2R>
ヒロヤ(日本)
風我(日本)

<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
山本有人(日本)

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【DEEP105】「勝っても第二章がスタートするというだけ」。牛久絢太郎に挑戦、神田コウヤ─02─

【写真】落ち着いたなかに芯の強さが感じられる神田だ(C)MMAPLANET

12日(日)、東京都港区のニューピアホールで開催されるDEEP 105 IMPACTで、牛久絢太郎の持つDEEPフェザー級王座に挑戦する神田コウヤ・インタビュー後編。

今やRIZINフェザー級との二冠王となった牛久への挑戦は、神田のキャリアに何をもたらすのか。また牛久✖斎藤裕が行われることで、揺れた心境、さらには今後についた神田が物腰柔らに答えてくれた。

<神田コウヤ・インタビューPart.01はコチラから>


──無責任な自信ですか。良いですねえ。

「それがあったので、ここまで……タイトル挑戦まで続けることができたと思います」

──スタイル的な話になりますが、神田選手のレスリングはグレコですよね。グレコらしさが試合でも見られます。

「ハイ、グレコです。今もグレコっぽさはあるかと思います」

──ただし、グレコはひっついて戦うレスリングです。そこはすぐさまMMAに生かすことは難しかったのではないでしょうか。

「そうですね、打撃とか他の部分しっかりとできるようになればグレコが生きてくると思います。ですから、むしろバックボーンを捨ててMMAを戦うぐらいでやったほうが、後々グレコは生きると思います」

──神田選手はそのグレコとムエタイの首相撲を上手く融合しているように見えます。

「ハイ、グレコローマンと首相撲は互換性があります。そこは自分も前々から考えてきたことなので、同じ意見を聞くとちょっと嬉しくなります」

──結果、首相撲やダーティボクシングが強いというイメージです。

「昔の日本のMMAってヒジがなくて、ムエタイの有効性ってそれほどなかったと思います。今はヒジもあるので、ムエタイは有効です。なのでグレコと互換性を持って戦えれば良いなと思います」

──そのように自身のスタイルを構築しながら今年はDJ.taiki戦と平田直樹戦、タイプの違うファイターを相手にしっかりと勝利を収めました。

「2人もキャリアも戦い方も違います。DJさんだと元チャンピオンのストライカー、平田選手は無敗の新星グラップラーでした。今回、タイトルを挑戦するにあたり2人と試合ができたことは凄く良い経験になっています」

──平田選手などは、神田選手よりもキャリアが少なくて下からの突き上げになりました。

「今回の試合やDJさんとの試合もそうですが、上の選手と戦う方が気持ち的にも楽かなぁというのは考えてしまっています」

──そのタイトル戦ですが、挑戦が決まってから牛久選手が斎藤裕選手に勝利してRIZINでもチャンピオンになっています。

「10月24日が牛久選手と斎藤選手の試合で、僕の挑戦が12月12日ということだったので、その試合をこなしたうえで僕との試合を成立させることができるのかという不安はありました」

──ということは……スバリ、どちらが勝つと思っていましたか。

「斎藤選手が勝つと思っていました」

──それってモチベーションの欠如に通じてこなかったですか。

「そこは大丈夫でした。牛久選手は中村選手にもKOで負けしいますし、自分は現役のチャンピオンと戦ってタイトルが欲しいだけなので」

──では牛久選手がRIZINの王者になったことで、より気持ちが上がるということは?

「それもあったのですが、逆にRIZINのチャンピオンになったことでDEEPの防衛戦が組まれるのかという部分で疑心暗鬼になりました。牛久選手が大晦日に出場するんじゃないかと思って。だからタイトル戦が現実になった時に、めちゃくちゃホッとしました」

──そのタイトル戦、牛久選手と戦ううえで自信のほどを教えてください。

「自信……ですか。自分の方が試合間隔も空いていますし、勝って手にデキることが多いので、気持ちが入っていると思います」

──勝利に必要なモノは何だと思っていますか。

「牛久選手はとてもしぶとい選手なので、そこで負けないこと。互いにやりたいことは違うと思うので、やりたいことができる時間が長い方が勝てる戦いになります。なので、なるべく自分が得意な展開を増やす、攻める時間を増やすよう徹底したいです」

──神田選手は本当に話振りがソフトですね。練習からガツガツ、周囲を圧するような選手もいますが、真逆に感じます。

「そういうのって度胸の使いどころという話になると思うんです。自分はソレは本番で使えば良いですし、そんな無駄なところで度胸を消耗する暇はないというか……。そんな感じです」

──いやぁ、ガツッと来る言葉でした。ではDEEPのタイトル獲得もその一環であるかと思いますが、MMAファイター人生の目標を教えてください。

「最終目標はRIZINでチャンピオンになりたいです。近場でいえば、次の試合で必ず勝つこと。負けないことです」

──では牛久選手はRIZINのチャンピオンですし、次に勝つことがRIZINで王座挑戦に直結するという考えでしょうか。

「この試合に勝つことで、RIZINのチャンピオンになれるとは全く思っていないです。この試合で勝つことで、RIZINで戦うチャンスを頂けるという風に考えています。勝っても第二章がスタートするというだけなので、そこはわきまえて戦いたいと思います」

──では神田コウヤのここを見てほしいということがあれば、一言お願いします。

「自分は国内のフェザー級では体系的にも特殊だと思っています。そこで戦い方にも違いが生まれてくると思うので、そういうところを注目してもらって──なるべくLIVEで見てもらえると嬉しいです」

■視聴方法(予定)
12月12日(日)
午後4時45分~SPWN PPV
午後4時45分~ニコニコ生放送

■ 対戦カード

<DEEPフェザー級選手権試合/5分3R>
[王者]牛久絢太郎(日本)
[挑戦者]神田コウヤ(日本)

<メガトン級/5分3R>
水野竜也(日本)
誠悟(日本)

<ライト級/5分3R>
悠太(日本)
小金翔(日本)

<バンタム級/5分3R>
石司晃一(日本)
笹晋久(日本)

<フェザー級/5分2R>
関鉄矢(日本)
山本歩夢(日本)

<バンタム級/5分2R>
CORO(日本)
RYUKI(日本)

<メガトン級/5分2R>
酒井リョウ(日本)
KENNY中村(日本)

<メガトン級/5分2R>
赤沢幸典(日本)
大成(日本)

<フライ級/5分2R>
本田良介(日本)
駒杵嵩大(日本)

<58キロ契約/5分2R>
日比野”エビ中”純也(日本)
ヒロヤ(日本)

<フェザー級/5分2R>
西谷大成(日本)
鬼山班猫(日本)

■DEEP TOKYO IMPACT2021視聴方法(予定)
12月12日(日・日本時間)
午前11時45分~SPWN PPV
午前11時45分~ニコニコ生放送

■DEEP TOKYO IMPACT2021対戦カード

<バンタム級/5分3R>
高野優樹(日本)
橋本優大(日本)

<ライト級/5分2R>
大山釼呑助(日本)
Street♡★Bob”洸助(日本)

<フライ級/5分2R>
島袋チカラ(日本)
力也(日本)

<55.5キロ契約/5分2R>
中村真人(日本)
木戸脇広樹(日本)

<フェザー級/5分2R>
高塩竜司(日本)
ハリー・スタローン(ブラジル)

<フェザー級/5分2R>
大村友也(日本)
高橋辰也(日本)

<フェザー級/5分2R>
小川顕広(日本)
牧野滉風(日本)

<ウェルター級/5分2R>
嶋田伊吹(日本)
レバナ・エゼキエル(コンゴ民主共和国)

<ウェルター級/5分2R>
コマネチゆうた(日本)
チョウ・テギ(日本)

<バンタム級/5分2R>
岩見凌(日本)
コマネチ竜太(日本)

<アマSPルール・フェザー級/3分2R>
田中ユラ(日本)
岡野雅司(日本)

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DEEP DEEP105 DJ.taiki MMA RIZIN 平田直樹 牛久絢太郎 神田コウヤ 関鉄矢

【DEEP105】DEEP&RIZIN二冠王の牛久絢太郎、12月ニューピアで神田を相手にDEEP王座防衛戦

【写真】12月12日に王座防衛戦、つまり牛久の大晦日出場はないということか。となれば、なおさら落とせない2度目の防衛戦になる(C)MMAPLANET

11日(木)、DEEPより12月12日に東京都港区のニューピアホールで行われるDEEP105で牛久絢太郎が神田コウヤを相手にDEEPフェザー級王座防衛戦を行うことが発表された。

牛久は10月25日に斎藤裕を破り、RIZINフェザー級王座も獲得しており現在はDEEPとRIZINの二冠王だ。RIZINの現役王者が古巣のプロモーションで戦うのは初めてで、当然タイトルマッチを戦うのも史上初のこととなる。


挑戦者の神田はキャリア8勝3敗、RIZINフェザー級で関鉄矢に敗れてからDEEPでは3連勝中。鬼山斑猫、DJ.taiki、そして6月に牛久と同門の平田直樹を下し、初めてタイトル挑戦のチャンスを掴んだ。

牛久にとっては昨年9月に弥益ドミネーター聡志を破り獲得したベルトの2度目の防衛戦ということになる。一瞬のダブルのフェイクから跳びヒザのカットで斎藤を下した牛久が、この勝利でどれだけ自信を手にし、追い風としているのか。

牛久は体の軸がしっかりしており、頭から突っ込むようなパンチはワンステップで相手を捉え、同時に組みの距離になる。ボディロックテイクダウンも強いチャンピオンだが、身長で10センチ長身のレスリングベースの神田は、決して容易な相手ではない。

長いリーチを打撃とレスリングの両面で生かすことができる神田に対し、牛久は踏み込んでインファイトに持ち込めるか。神田がジャブで突き放し、組みにもしっかりとワキを差して逆ボディロックTDからコントールという展開も有り得る。

牛久のステップイン&パンチへの、レンジの長い神田の対処──まずは、この辺りが見所になるDEEPフェザー級選手権試合だ。

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DEEP DEEP105 DJ.taiki KOMA MMA ブログ 小金翔 山本歩夢 悠太 本田良介 水野竜也 石司晃一 笹晋久 誠悟 関鉄矢 駒杵嵩大

【DEEP105】水野がメガトン。山本歩夢✖関。悠太✖小金。石司✖笹。えっ、駒杵嵩大✖本田良介が2回戦!!! 

【写真】2回戦というラウンド数が、どのような影響を与えるか(C)MMAPLANET

29日(金)、DEEPより12月12日に東京都港区のニューピアホールで行われるDEEP105の対戦カードの発表があった。既報の通り前日の11日(土)には同所でDEEP JEWLES35が行われ、6月に続いてニューピアでの連日興行となる。

今回発表されたカードは10試合で3回戦は4試合で、前ミドル級チャンピオンの水野竜也がメガトン級に参戦し誠吾と対戦する。


フェザー級3回戦では今月23日に予定されていた平田直樹戦が、平田の負傷欠場で中止となった山本歩夢がZSTフェザー級王者でDEEPでは2戦目となる関鉄矢と戦う。

キャリア3戦の全てが初回フィニッシュ勝利の山本にとって、一気にキャリアップを狙うことができる関戦だ。

この他元ウェルター級王者の悠太がライト級で、ZSTライト級王者の小金翔と戦うことも決まった。

前述した関と小金は9月の後楽園ホール大会でそれぞれ大原樹里、DJ.taikiに判定負けを喫しており、新天地=DEEPで員数合わせファイターにならないためにも連敗は許されない試合となる。

もう1つの3回戦は石司晃一が笹晋久と戦うバンタム級マッチだ。バンタム級&フェザー級のタイトルコンテンダーで、誰も認める実力者ながら接戦を落とすことが増えてきた石司にとって、修斗から戦場をDEEPに移し3連勝の笹との一戦はトップを再度目指すために踏ん張りどことなる。

対してパラエストラ松戸所属となり、さらに手堅い強さがフィニッシュに結びついている笹は、ここを勝ち切ると層が薄くなったバンタム級で一気にタイトルコンテンダーまで駆け上がる可能性すらある査定マッチの意味合いもある。

2回戦で注目は共にDEEPで2試合目となる実力差対決、駒杵嵩大✖本田良介か。この試合は3回戦でもおかしくない顔合わせであることは間違いない。前NEXUSフライ級王者ながらDEEP初陣となった杉山廣平にダウンを喫し判定負けを喫した駒杵は、前回の敗北以前の期待値を取り戻すには、あの敗北を払拭する勝ち方が求められる。とはいえ本田は全くもってイージーな相手とはらない。ばかりか、駒杵のキャリアを振り返ると竿元樹生に伍する実力の持ち主といっても良いぐらいだ。

スクランブルの強さとコントロール力、力の入れ方の塩梅が分かった本田の組み技は、一進一退の攻防になった時に発揮され、流れのなかでもフィニッシュする力を持つ。俄然層が厚くなってきたDEEPフライ級戦線において、One of themにならないためのタフファイトが両者を待つ。

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DEEP DEEP103 DJ.taiki MMA 関鉄矢

【DEEP103】TDを奪えず苦しんだDJが最終回に打撃で攻め立て、ZST王者・関をユナニマスで下す

<フェザー級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28.
関鉄矢(日本)

オーソドックスの関が、サウスポーのDJの左側に回る。DJはフェイントを入れながら、関の左足へシングルレッグを仕掛け、ダブル→シングル→ボディロックへとスイッチしながら、ケージ際で関に尻もちを着かせた。立ち上がった関に対し、左腕を差し上げたDJは再びグラウンドに持ち込む。ハードガードの関を抑え込み、掌底を当てるDJ。関はDJの右ワキをくぐりに行くが、返すことはできずクローズドガードへ。

下から足を利かせ、DJの左腕を取り三角あるいは十字を狙う関に対し、DJは体を起こしで腕を抜く。すると関はDJの右腕に狙いを変え、強いパウンドをもらいながらも十字を狙う。体を起こしてディフェンスするDJだが、関はDJの右腕を伸ばしたまま三角へ移行する。DJは左足を関の顔にかけてディフェンス。さらに仰向けになったDJの腕を伸ばす関だったが、これは極まらずラウンド終了のゴングが鳴った。

2R、DJがダブルレッグで飛び込むも、関がダブルアンダーフックでDJを起こし、ケージに押し込む。ケージを背にしたDJは首相撲へ。離れた関が右アッパーを打ち込んだ。ケージ中央で右を伸ばす関。DJはまたもテイクダウンを狙うが、これをカットした関が左腕を差し込みながら右ヒジを狙う。ケージ際で首相撲の展開に持ち込んだDJが、シングルを仕掛けたが関もスプロールする。

倒せないとみるや立ち上がったDJと、ケージ際で首相撲の展開になる関。両者離れて、ケージ中央に戻ると再び関は足を使う。DJは幾度となくテイクダウンを狙うが、関をグラウンドに引きづりこむことはできない。関はケージを背にしながら、首相撲から左を伸ばす。いったん離れて、再びシングルからダブルに切り替えて食らいつくDJだが、関は倒れない。関はテイクダウンを仕掛けてくるDJに、首相撲から右ヒザを狙う。離れると打撃戦を展開する両者、ラウンド終了直前に関が右ストレートを当てた。

最終回、相手の左に回りながらローとミドルハイを繰り出す関。DJも蹴りを返し、さらに左縦ヒジを狙う。スタンド戦を選択したDJがパンチを出しながら関をケージ際に追い込むも、ケージから離れた関が打撃で押し返す。左ジャブとワンツーでDJを追い立てる関が、ケージ際で右ストレートをヒット。DJも左ミドルを当てるが、関を詰めることができない。しかしDJが連打を放ったあと、関の左目尻から大量の出血が見られる。

関の右とDJの左が交錯するなか、DJは組み付いて関をケージに押し込む。しかし離れると前に出ていく関。ここでDJは左右のストレートを当て、関を下がらせる。関は左ジャブで押し返し、DJが前に出てくるとバックステップでかわす。DJは前に出て関にケージを背負わせると、パンチの連打で相手の動きを止めた。ケージ中央に戻り、ストレートを伸ばす両者だが、DJのパンチをもらい関が下がる場面が増え、最後はDJが関をケージに追い詰めて試合を終えた。

ジャッジ1人がフルマークをつけるなど、3-0でDJが判定をものにした。


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ACA CORO DEEP DJ.taiki MMA RIZIN ブログ

【DEEP】速報中!DEEP 103 IMPACT

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RIZIN、修斗と続いた今週のMMAイベントラッシュ。今日はDEEP。後楽園ホールでDEEP 103 IMPACTが開催されます。メインはDEEPフライ級暫定タイトルマッチ。藤田大和(リバーサルジム新宿Me,We)×伊藤裕樹(ネックスイチムエ)というRIZINを経験している者同士が激突します。さらには小金翔、関鉄矢、駒杵嵩大、杉山廣平と他の大会で活躍する選手が大挙参戦というのも印象的。勢力図がどう入れ替わるか興味津々。今宵も後楽園ホールから電波と充電の続く限り速報します。乱筆乱文にはご容赦くださいませ。


【第1試合 フライ級】
×力也(フリー)
(1R TKO)
◯日比野“エビ中”純也(ISHITSUNA MMA)
1R、打撃からのコンビネーションでタックルを仕掛けた日比野。簡単にテイクダウンに成功。逃げる力也を再び倒すとグラウンドを制圧。サイドバックからパウンドを乱射すると力也の力が抜けたのを見てレフェリーが試合を止めた!日比野が快勝です。


【第2試合 フライ級】
×鮎田直人(CAVE)
(判定0-3)
◯関原翔(K-PLACE)
1R、開始直後からローを起点に打撃が冴える関原。パンチの連打もヒットさせ、組みつくとテイクダウンにも成功。しかし鮎田もすぐに立ち上がると徐々に目が慣れたのかスタンドで互角に渡り合う。終盤には関原が組みついてテイクダウンしてラウンドを終えた。
2R、互いにスタンドで良いパンチを当てるがどうにもペースを掴み切れない。さらに差し合いになるが膠着してブレイクがかかる場面が続く。終了間際に鮎田がカウンターのタックルを決めるが展開を作れずに試合終了。判定は関原に軍配。


【第3試合 フライ級】
×駒杵嵩大(Fight Base都立大)
(判定0-3)
◯杉山廣平(SPLASH) 
1R、開始直後にパンチを餌に組みついた駒杵。簡単にテイクダウンを奪うが杉山はしっかり対応。すぐに立ち上がると離れ際にパンチを当てて駒杵をグラつかせる。さらにフックを打ち込むと駒杵はダウン。だがすぐに立ち上がって組みつくとテイクダウンを決めてなんとか堪えた。
2R、パンチの交差から組みついた駒杵。テイクダウンしてマウント→バックに回ってチョークを狙う。しかし杉山はリバース。攻め手こそないが上をしばらくキープする。駒杵はスタンドに脱出し、組みついて足をかけるが、逆に押し倒したのは杉山。マウントに移行すると強めのパウンドを入れて攻勢のまま試合終了。判定は杉山に軍配。


【第4試合 バンタム級】
◯CORO(K-Clann)
(1R 三角絞め)
×橋本優大(CAVE)
1R、序盤は互いにローを出して様子を見るスタンドの立ち上がり。距離が近づくと橋本が足を払ってテイクダウン。しかしCOROは下から腕十字を狙う。振り払った橋本はインサイドガードになるが、COROは狙い澄ましたように三角絞め!しばらく橋本は耐えていたががっちり入るとついにタップ。COROが鮮やかな一本勝ちです。


【第5試合 メガトン級】
×誠悟(AACC)
(判定0-3)
◯SAINT(Y&K MMA ACADEMY)
1R、開始と同時に突進して組み付く誠悟。嫌がるSAINTに対して足を掛けてテイクダウンに成功。サイドから腕を狙うがSAINTはすぐにガードポジションになって蹴り上げて脱出。スタンドに戻ると互いに決定打を与えられないままラウンドを終えた。
2R、SAINTは距離を取ってロー、近づくと首相撲からの膝蹴り、さらにはパンチを当てる。だが誠悟も一歩も下がらず前に出ると左ジャブが的確にヒット。SAINTは嫌がって後退する場面も。終盤には差し合いから膠着したまま試合終了。微妙な判定はSAINTに軍配。誠悟の頑張りが光った。勝ったSAINTはマイクを握ってスダリオ剛の名前を挙げた。いやいや、この内容でRIZINはなしでしょ。


【第6試合 フェザー級】
◯DJ.taiki(パンクラスイズム横浜)
(判定3-0)
×関鉄矢(SONIC SQUAD)
1R、じわじわと間合いを詰めるDJ。タックルで組みつくとテイクアウトに成功。立ち上がられてもしつこく組んですぐに倒す。下になった関は下から三角絞め。さらに腕十字に移行するとあと一歩まで追い詰める。しばらく腕を伸ばす関、堪えるDJの展開が続き、このままラウンド終了。
2R、序盤からDJはタックルで組み付く戦術。ケージに押し込んで倒しにかかる。だが関の腰は重い。関はテイクダウンは許さないものの自身の手数がない苦しい展開。微妙な流れでラウンドを終えた。
3R、一転してDJが間合いを詰めてパンチで勝負をかける。関も打ち返していたが、手数、有効打共にDJが上手。鬼気迫る勢いで前に出て打撃を出す。関は顔面から出血。DJは遠距離での左ミドルも効果的。結局試合終了まで前に出続けてDJが判定勝ちを収めた。


【第7試合 フライ級】
◯越智晴雄(パラエストラ愛媛)
(判定3-0)
×渋谷カズキ(高本道場)
1R、開始直後に渋谷が低空タックルでテイクダウン。ガードポジションになった越智は伝家の宝刀ギロチンチョーク。長時間狙うが渋谷は首を抜いて上をキープ。ハーフからパウンドをコツコツ当てる。終了間際に越智が下から足関節を狙うがこれは不発に終わった。
2R、またも低空タックルでテイクダウンを奪った渋谷。しかし越智はスイープ。上になるとポジションをキープしてパウンドを入れる。渋谷は下から三角を狙うが越智はバスターで回避。スタンドに戻ると渋谷がすぐに組みついて下に引き込んでラウンドを終えた。
3R、開始直後は越智の左フックが単発ながらヒット。嫌がった渋谷は組みついてグラウンドに引き込むが、ここから二転三転スクランブルの展開。終盤は越智が上をキープしてパウンド。渋谷は下からの仕掛けを封じ込まれて万事休す。判定は越智に軍配。


【第8試合 ライト級】
◯大原樹里(KIBAマーシャルアーツクラブ)
(判定2-1)
×小金翔(フリー)
1R、序盤から蹴りを多用する大原。小金はミドルをキャッチしてすかさずバックに回る。スタンドの状態で背中に飛び乗ってじわじわとチョークを狙う。終盤には小金がグラウンドに持ち込みバックをキープしてラウンドを終えた。
2R、スタンドで優位に試合を進めるのは大原。サークリングする小金の足をローで止めると左ジャブ、ストレートで手数を稼ぐ。小金は組みついてバックに回ってテイクダウンするが動きなくブレイク。苦しい展開のままラウンド終了。
3R、大原は打撃を武器に前に出る。特にローは鋭角にヒットし、さらにショートレンジの肘、左ジャブも的確。小金は決定的なダメージではないものの動きが落ちる。中盤にやっと組みついて投げでテイクダウンするが大原は脱出。終盤には打撃で追い回して組みついて足を掛けてテイクダウンして試合終了。判定はスプリットで大原に軍配。