カテゴリー
45 ANIMAL☆KOJI DEEP DEEP JEWELS DEEP122 KENTA MMA MMAPLANET o ブログ 神龍誠

【DEEP122】扇久保戦を経て、神龍誠「あの時は僕が甘ちゃんだった。より残酷に戦うNEW神龍誠でいく」

【写真】目指すは大晦日RIZIN、そして強豪外国人選手との対戦。「今回はあくまで調整試合」と言い切る神龍だ。(C)TAKUMI NAKAMURA

明日4日(月・祝)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122の計量が新宿区のホテルローズガーデン新宿で行われた。メインイベントでKENTAと対戦する神龍誠は57.15キロでリミットをクリアした。
Text by Takumi Nakamura

7.28超RIZIN03では扇久保博正との因縁の一戦に臨むも判定で敗れた神龍。今回は約2年半ぶりにかつてのホームリングDEEPに凱旋し、KENTAを相手に再起戦を行う。扇久保戦を経て、神龍にどんな変化があったのか。計量直後の神龍の声をお届けしたい。


――先ほど計量を終えて、今はどんな心境ですか。

「とりあえず今はホッとしています」

――改めて7.28超RIZIN03での扇久保博正戦は神龍選手にどんな試合でしたか。

「よりフィニッシュを狙ってやらないといけないなって。判定のことが一番ですね。僕が甘ちゃんだったと思います」

――扇久保戦以降はどんなことを意識して練習してきましたか。

「さっきと同じでよりフィニッシュを狙ってやらないといけないなと思ってやってきました。今回はより残酷に戦おうと思います」

――具体的に練習で変えたこと、新しく取り組んだことはありますか。

「ありますね。詳細は試合があるので言えないですけど」

――その部分について練習で手応えは感じていますか。

「感じています。明日それが試合に出ると思います」

――対戦相手のKENTA選手にはどんな印象を持っていますか。

「印象……特にないですね」

――そこまで映像も見ていないですか。

「はい。そんなに見てないです」

――約2年半ぶりにDEEPで戦うことについてはいかがですか。

「久々の後楽園ホールだし、楽しもうと思っています。初心に帰って、またハングリーになった気がします」

――DEEPから再スタートという感覚もありますか。

「本当に心機一転みたいなところもありますし、NEW神龍誠でいきます」

――神龍選手としてはKENTA戦をクリアして、RIZINへの再出撃を見据えていると思います。

「もちろん大晦日のRIZINに出るつもりでいるので、今回はあくまで調整試合です。大晦日には強い海外勢とやりたいですね」

――そういったレベルの違いを見せたいですか。

「それはありますよね。相手はRIZIN出場が目標で、僕は世界を見ているので、目指している山の差が試合に出ると思います」

――最後に神龍選手の試合を楽しみにしているみなさんにメッセージをいただけますか。

「大晦日は必ず出るので、そこに期待を持ってもらえるような試合を見せます」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠:57.15キロ
KENTA:57.15キロ

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢:112.60キロ
酒井リョウ:108.30キロ

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス:49.75キロ
月井準南:49.80キロ

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI:92.10キロ
SAINT:92.20キロ

<フライ級/5分2R>
木村琉音:57.20キロ
平本丈:57.05キロ

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己:72.50キロ
毛利昭彦:71.10キロ

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾:67.75キロ
水野新太:67.95キロ

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー:68.00キロ
立成洋太:67.85キロ

The post 【DEEP122】扇久保戦を経て、神龍誠「あの時は僕が甘ちゃんだった。より残酷に戦うNEW神龍誠でいく」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 ANIMAL☆KOJI DEEP122 Interview J-CAGE KENTA ブログ 神龍誠

【DEEP122】30歳で柔道→MMA、神龍誠と対戦するKENTA「倒さないといけない相手だと思っていた」

【写真】柔道時代には髙藤直寿とも対戦、地元・新潟では喧嘩祭りとして知られる新発田祭りで腕試ししていたという異色の経歴を持つKENTA(C)TAKUMI NAKAMURA

4日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122で、KENTAが神龍誠と対戦する。
Text by Takumi Nakamura

9月のDEEP後楽園大会では渡部修斗に一本勝ちし、約2年半ぶりにDEEP凱旋を果たす神龍の相手として白羽の矢が立ったKENTA。MMA戦績は10戦8勝2敗、今年で34歳を迎えた遅咲きファイターは柔道一筋の青春時代を経て30歳でMMAに転向、地元・新潟では喧嘩祭りとしても知られる新発田祭りで腕を鳴らした異色の経歴の持ち主だった。


――神龍選手と注目の一戦が迫ってきました(取材日は10月26日)。最初にこの試合のオファーを受けたのはいつ頃だったのですか。

「前回の試合が終わって2日~3日後に話をもらいました。神龍選手が11月のDEEPに出るという話は聞いていたのですが、試合のオファーだったので少し驚きました」

――これまで戦ってきた相手のなかで名実ともにトップの相手だと思います。周囲の反響はいかがでしたか。

「自分は2年半前(2022年3月)にプロデビューしたんですけど、その頃にDEEPのチャンピオンになったのが神龍選手だったんですよ。だから僕にとってはいつか倒さないといけない相手だと思っていて。神龍選手がベルトを返上してRIZINに行ってからは、自分がRIZINに出る以外は戦うチャンスがないと思っていたんです。だから今回オファーをもらった時はラッキーだなと思いました。ただ周りは僕の想いは知らない人が多いので『おお!すごい選手と試合が決まったね』という反応が多かったです」

――今回はKENTA選手を初めてインタビューするということで、これまでの経歴についても聞かせてください。KENTA選手が最初に始めた格闘技は何だったのですか。

「小学校1年の時に柔道を始めました。もともと親父と叔父さんが柔道をやっていて、どちらも新潟県でチャンピオンになるくらいの選手で、その影響で地元の道場で始めた感じです。最初は遊び感覚でやっていて、親父もそこまで厳しくなかったのですが、小学校低学年の時に女の子に試合で負けて、僕がヘラヘラしていたんですね。そしたら親父が『女に負けてヘラヘラするようなヤツは男じゃない!』って激怒して、それから柔道に熱が入るようになって、僕も真剣に柔道でやりました」

――KENTA選手も次第に柔道にのめり込んでいったのですか。

「そうですね。僕が所属していた道場が新潟でも有名なところで、団体で県大会で優勝するような道場で、みんなで切磋琢磨しながら、自分も周りに負けたくないと思って練習していました」

――柔道はどのくらいまで続けたのですか。

「中学・高校は部活と道場で練習を続けて、柔道推薦で関東の大学に進学しました。大学卒業後はALSOKの関連会社に入社して社会人柔道として続けていて、その時に講道館杯に出場するなど結果を残すことができたんですね。それで泉浩さん(※2004年アテネ五輪柔道90kg級銀メダリスト、2009~2011年にはMMAにも挑戦)が監督を務める実業団から話をもらって、そちらに移籍することになりました。柔道そのものは28歳まで続けました」

――まさに柔道一色だったんですね。柔道時代にメダリストや有名選手と試合したことはありますか。

「関東大会の決勝で髙藤直寿選手(※2020年東京五輪柔道60kg級金メダリスト)と試合をしたことがあります。全日本ジュニアではドンマイ川端(川端龍)選手ともやりました」

――そこからMMAを始めるきっかけは何だったのですか。

「柔道では日本代表を目標にやってきたんですけど、ジュニア時代は全国で5位、全日本選手権でもベスト16止まりで、なかなか日本代表に選ばれなかったんですね。学生時代は3年や4年と期間が決まっているので、そこに向けて集中して頑張れたのですが、実業団はそういった区切りがないので、モチベーションを維持するのが難しかったり、少しずつ試合で負けても悔しいと思わなくなっていたんです。なあなあな気持ちで柔道をやっていても結果は出せないし、会社に迷惑もかかると思ったので、28歳で引退しようと思いました。それで1年間はコーチとして指導を続けていたのですが、選手を引退してからは何も頑張るものがなくなってしまって。もともと大晦日に格闘技を見るのが好きだったし、MMAは打撃もある何でもありで強さを競うものなので自分もやってみようと思って、柔道には区切りをつけてMMAに転向しました」

――いきなり打撃ありのMMAに挑戦することに不安はなかったですか。

「僕は新潟県新発田市出身で、新発田祭りという祭りがあるんですね。それは有名な喧嘩祭りで、僕もそこでバンバンやり合ってたんですよ。はちまきを拳に巻く人もいますが、基本は素手でやるもので、打撃に対する免疫はありました(笑)」

――そんな意外なバックボーンがあるとは思いませんでした(笑)。

「そんな感じで昔から負けん気は強かったですし、親父が格闘技の試合を見ながら酔っ払って『俺だったら勝てる』とか言ってるのを見て、内心『やってみろよ』と思っていたんですよ(笑)。そういうこともあって実際に自分がMMAをやってみて、どういうものかを知りたいと思っていました」

――とはいえ30歳を目前にして安定した仕事を辞めることに躊躇しなかったですか。

「思い切った選択ではあるんですけど、人生一度切りだし、阿部大治が高校の後輩で阿部からも誘ってもらったし、そうやって周りで後押ししてくれる人がいたんですね。それでMMAをやろうと決めました」

――MMAを始めた時から自信があったのですか。

「僕も少しネジが外れているタイプなので(笑)、『俺がMMAやったら絶対強い。チャンピオンになる』と思って始めました」

――MMAを始めるうえでK-Clannを選んだ理由は何だったのですか。

「横田(一則)さんが順天堂大学の柔道部で、その1つ上の代のキャプテンが新潟の道場の先輩だったんですよ。その先輩から同じ柔道ベースだし、DEEPでも2階級制覇しているすごい選手だよということで紹介していただきました。

――柔道ベースという部分でも横田さんの指導はKENA選手に合っていますか。

「そうですね。横田さんは打撃も上手いですし、MMAでも柔道技を活かしたスタイルなので、すごく僕に合っていると思います」

――ここまでプロ戦績は8勝2敗、ご自身ではどんなキャリアだったと思いますか。

「30歳でMMAを始めたのですが、怪我があって約1年間はほぼほぼ練習できなかったんですよ。それで心が折れかけていた部分があったんですけど、その時に横田さんに声をかけられて気持ちを入れ替えました。だからMMAを始めて実質3年半・プロで2年半ということを考えたら、2敗して悔しい想いもしましたけど、神龍戦とやれるところまで来たという意味ではいいキャリアを積んでいるのかなと思います」

――自分の実力を出せばトップ選手にも通用すると感じていますか。

「RIZINに出ている村元(友太郎)選手や渡部(修斗)選手とやった時も、周りは厳しいという目が多かったのですが、僕は普通に勝てると思ってやっていたし、気負いもなかったです」

――神龍選手は日本だけでなく世界でもトップレベルの選手です。その相手とどんな試合をしたいですか。

「初期の頃は判定勝ちが多くて、最近は一本勝ちもするようになって、どちらかというと組み技の選手だと思います。だから自分と試合をしたら噛み合うと思うし、試合するのが楽しみですね。僕的には『ぶっ倒してやろう!』というよりも『トップ選手ってどんなもんなんだろう?』と思いますね。今回はそういうワクワクがすごいです」

――一試合一試合、自分の力を出し切りたいですか。

「僕ももう34歳ですし、MMAに転向した理由も後悔したくなかったからで、柔道時代とは格闘技に対するメンタルが違いますね。どうしても年齢的なところでいつまでできるか分からないですが、毎日楽しみながら格闘技を続けられています」

――神龍選手は誰もが戦える相手ではないと思います。そこに対する喜びもありますか。

「あります。自分は仕事しながら格闘技をやっていて、計量前日まで夜勤で働いて水抜き、みたいなこともあったんです。でも今回は会社の理解やスポンサーさんの支援もあり、試合の一カ月前から仕事を休ませてもらっているんですね。これだけ練習に集中できたのは初めてですし、ここまで怪我なく来れているので、その成果をどこまで出せるかが楽しみです」

――改めてKENTA選手の格闘家としての目標を聞かせてもらえますか。

「僕は柔道で日本一や日本代表になれなくて“JAPAN”の文字を背負って戦うことに憧れがあるんですね。だからDEEPでベルトを獲って日本代表として、海外の選手と戦ってみたいですね。やっぱり日本を背負って戦う選手はカッコいいし、僕は柔道でそれを叶えられなかったので、30歳でMMAを始めても夢を叶えられるんだぞってところを見せたいです。またこの年齢でも新しいことを始めて、目標に向かって挑戦している姿も見てもらいたいです」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
KENTA(日本)

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢(日本)
酒井リョウ(日本)

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス(日本)
月井準南(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI(日本)
SAINT(米国)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
平本丈(日本)

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己(日本)
毛利昭彦(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
水野新太(日本)

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー(日本)
立成洋太(日本)

The post 【DEEP122】30歳で柔道→MMA、神龍誠と対戦するKENTA「倒さないといけない相手だと思っていた」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 ANIMAL☆KOJI DEEP DEEP JEWELS DEEP122 KENTA MMA MMAPLANET o ONE RIZIN SAINT YouTube オンラ・ンサン ケイト・ロータス 住村竜市朗 岡見勇信 平本丈 毛利昭彦 神龍誠 近藤有己 酒井リョウ 長谷川賢

【DEEP122】前DEEPメガトン級暫定王者、酒井リョウ「長谷川選手と戦うのは運命だったんですよ」

【写真】長谷川賢とは1987年生まれの同い年、酒井リョウ(C)SHOJIRO KAMEIKE

4日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122で、酒井リョウが長谷川賢と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

酒井にとっては今年3月、ロッキー・マルティネスとのDEEPメガトン級王座統一戦で敗れて以来の試合となる。その後、酒井はDEEPのライブ中継で解説を務めるなか、自身の今後について訊かれても、ぼやかすような回答を繰り返してきた。このまま引退するのか――そう思われた酒井が、ここで長谷川と対戦することを決めた理由とは。


――ここで長谷川選手と対戦するというお話は、どれぐらい前から進んでいたのですか。

「決まったのはカード発表の直前ですよ。長谷川さんは前から聞いていたのかどうか分からないけど、僕は個人的に、試合するんだろうなとは思っていましたけどね。フェスティバルでの復帰戦を観た時に」

――昼のカラオケ大会で熱唱した後に。

「アハハハ。そう、そうです。でね、もともと長谷川さんは僕に『復帰するけどミドル級に落とすから、対戦することはないね』と言っていたんですよ。だけど復帰戦を観たら、あまりにデカすぎて――その身体を見て、『試合するんだろうな』というよりも『佐伯(繁DEEP代表)さんが試合させたいだろうな』という個人的な予想はありました。DEEPサイドから『試合の話がある』と連絡が来た時も、『たぶん長谷川戦じゃないかな』と思って」

――一方、酒井選手はマルティネス戦後にで敗れたあとテレビ解説で今後について訊かれても返事をぼやかしたりと、『これは現役を引退するのか』という印象もありました。

「マルティネス戦で『やり尽くしたな』と思ったのは事実です。試合後、ケージにグローブを置いて去ったんですよ。『もうDEEPメガトンで戦う相手がいない』と思っていて。もう対戦相手も2~3周しているから、RIZINヘビー級で試合をしたいとも考えていました。

だけどロッキーに負けて『RIZINのチャンスはなくなっただろう』と。そしてダイレクトリマッチもないだろうし、じゃあロッキーにもう一度挑むには何試合勝たないといけないのか。そうなると、また同じ相手と戦い続けるのか――とか」

――しかし、酒井選手の中には『まだ戦い続けたい』という気持ちが残っていたということですね。

「正直、年齢的に体力は落ちているわけじゃないですか。練習でも以前のような無理はできなくなっていますし。だけどMMAはやることが多いから、新しいことを身につけて成長できる部分もある。その狭間で悩んでいた状態ではありました」

――同じレスリングベースでも、最初はガンガン押していた選手がキャリアや年齢を重ねて、捌くスタイルに変わる場合もあります。

「そう。ファイトスタイルが変わる選手もいますよね」

――酒井選手の場合はいかがですか。

「ロッキー戦で、試合では初めてテイクダウンしましたよね。長谷川さんもビックリしたらしいですけど(笑)」

――アハハハ。

「その前からアライアンスへ練習に行って高阪剛さんから、いろいろと教えてもらったんです。ただ、やっぱりスタイルを変えるのは難しいですね。あとはAACCに行って壁レスを教えてもらったり、ガンガン追い込まれたりはしています」

――先ほど言われたとおり、体力は落ちてきた。それでも自分を追い込み続けることができるのは、やはりまだ戦いたいからではないですか。

「ここまでは正直なところ、ただ格闘技が好きなだけで続けてきたんですよ。やっぱり長谷川さんが復帰するのも、MMAが好きだから――というのは伝わってくる。自分もそうだから辞められない。結局、ロッキー戦のあともMMAの動画ばかり視ていましたしね。

ただ、改めて『試合をするのが好きなんだな』って思いました。試合をしていないと忘れられちゃいますし。だって長谷川さんも5年以上も休んでいたらから、僕が『次の相手は長谷川賢だ』と言っても誰も分からなくて」

――……。

「セイント戦を視た人から『酒井、勝てるよ』って、よく言われるんです。だけど皆、昔の長谷川賢を知らないんですよ。あの人が今まで、どういう試合をしてきたか。僕はONEのオンラ・ンサン戦はもちろん、その前から視ていましたから。DEEPの試合、それこそウェルター級に落とした時も」

――ウェルター級時代、ありましたね。2016年から2017年にかけて

「ウェルター級グランプリ決勝戦で、住村竜市朗選手と戦ってバッティングで終わるとか(※長谷川が負傷判定で敗れた)。それだけ視てきているので、セイント戦が本当の長谷川さんの姿だとは思っていません。

重要なのは長谷川さんが、どれだけ戻してくるのか。それは自分にとってプレッシャーになりますよね。長谷川さんにとっても、『酒井なんかに負けられるか』というプレッシャーがあるかもしれないけど」

――酒井選手は、長谷川選手がしっかり戻してくると予想していますか。

「しっかり仕上げてくるでしょうね。そのイメージも出来ていますよ」

――酒井選手の根底には反骨心のようなものが感じられます。たとえばGENの選手を連覇していって……。

「最後に長谷川賢という、岡見勇信さんの一番弟子みたいな人と対戦することになりましたね(笑)。反骨心かぁ……そういうのは、あるかもしれないです。日本でヘビー級なら、普通はGENで練習するかもしれないけど、自分は行かなかった。

今回も自分がオファーを断ることもできたんですよ。ロッキーに負けて、少しモチベーションも落ちていたし。ただ、巡り合わせだと思いますね。ここで対戦しなかったら一生、長谷川さんと試合することはなかったでしょう。だから、オファーをもらって即『やりますよ』って答えました。

同い年だし、二人とも格闘技が大好きだし――やるべくしてやる。長谷川選手と戦うのは、運命だったんですよ。ただ、彼が怪我によるブランクで休んでいた5年間、自分は戦っていたから。その分、負けられないという気持ちは強いです」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
KENTA(日本)

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢(日本)
酒井リョウ(日本)

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス(日本)
月井準南(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI(日本)
SAINT(米国)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
平本丈(日本)

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己(日本)
毛利昭彦(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
水野新太(日本)

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー(日本)
立成洋太(日本)

The post 【DEEP122】前DEEPメガトン級暫定王者、酒井リョウ「長谷川選手と戦うのは運命だったんですよ」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
45 ANIMAL☆KOJI DEEP DEEP JEWELS DEEP122 HIME KENTA MMA MMAPLANET o RIZIN SAINT Torao YouTube ケイト・ロータス プロレス 修斗 巌流島 平本丈 後藤丈治 摩嶋一整 毛利昭彦 近藤有己

【DEEP122】毛利昭彦が語る近藤有己戦、TORAO、RIZIN「全部やる。全て僕のやってきた格闘技だから」

【写真】山口県のMMAを支え続ける存在、毛利昭彦(C)SHOJIRO KAMEIKE

11月4日(月・祝)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP122で、毛利昭彦が近藤有己と対戦する。
Text by Shojiro Kameike

中国地方のMMAを語るうえで、毛利の存在を欠かすことはできない。2000年ごろから山口県でMMAの練習を始め、選手としてだけでなく自主興行やclub DEEP山口大会にも携わってきた。さらに現在は修斗興行TORAOの山口大会をサポートする立場にもある。
その毛利にとって2024年11月は、自身のキャリアにとって一つのピークを迎える。4日にDEEPで近藤有己と対戦し、2週間後の17日にはTORAO山口大会を控えるなか、さらに毛利道場から摩嶋一整がRIZIN LANDMARK名古屋大会に参戦することとなった。
指導者として、大会運営サイドとして、そして選手として――毛利は言う。「全部やる。それが全て、僕のやってきた格闘技だから」。


――まずTORAO山口大会の開催が発表されたあと、毛利選手がその2週間前にDEEPで近藤選手と対戦すると聞き、驚きました。TORAO山口大会はプロモーターが山本陽一TNS代表で、毛利選手は大会をサポートする側です。毛利選手がTORAO山口大会をサポートするようになったのは、いつ頃のことなのでしょうか。

「初めてTORAO山口大会が開催されたのが2018年ですよね。もともと山口県で僕は『一心』という自主興行を開催していて、山本さんも一心のことを知っていたし、僕も山本さんが修斗の大会を行っているのも知っていました。僕も選手としてはもちろん、興行としてはDEEP山口大会を行ったこともあるし、一心の前には『RockUp』という大会もやっていて」

――RockUpと一心! 当時の中国地方の格闘技事情を知る者としては、興味深い名前ばかりです。

「アハハハ、そうですよね。そんななかで山口県では村井さん(村井貴史。毛利道場所属の元プロシューター。山口県内のアマチュア修斗普及に尽力した)がアマチュア修斗を開催するようになって。県内の格闘技をアマチュアから育てていく。そのベースが修斗にはありますよね。全国でアマチュア修斗を開催しているのは凄く良いことだし、僕も広めていきたいと思いました。

プロ興行を開催するにしても――今でもDEEPをやりたいという気持ちはあります。ただ、西日本の状況は山本さんのほうが分かっているし、その面で話も合うから、やりやすいんですよね。アマ修斗は歴史もあるから、選手のモチベーションも高まると思うし」

――もう20年以上、選手としてだけでなく興行にも携わってきた毛利選手から見て、中国地方のMMAはどのように変わってきたでしょうか。

「今はインターネットがあって、感覚的には東京も近くなったし、実際に山口県から東京の大会にも出やすくなったじゃないですか。僕がMMAを始めたのは2000年頃かな。あの頃は何もなかった。それこそ周りに格闘技のジムはなかったです。格闘技の情報についても、雑誌で『こういう選手が東京にいるのか』と知るぐらいで。それこそ今回対戦する近藤有己選手も、そういうメディアで見ていた大きな存在ですよ。

そんななかで、いかに自分たちをレベルアップさせていくか――試行錯誤しながら大会を行ってきたからこそ、東京の大会にも出られるようになった。だから今後も続けていかなきゃいけないと思っています」

――ジムの話でいえば、最初に毛利道場の存在を知った時は、まだ常設のジムはなかったと思います。そこから現在の広くて綺麗なジムを立ち上げた。2000年ごろに毛利選手が抱いていた夢を、一つひとつ実現している手応えはありますか。

「う~ん、夢かぁ……。あの頃って、庭に木の杭を4本立てて、ビニールシートを敷き、ホースを巻いてリングをつくったんですよ。そこ空手や柔道の経験者を呼んで、自分がやりたいMMA——東京から伝わってくる総合格闘技のルールで練習していたんですよね」

――ホースがロープ代わりのリング! しかも床がマットではなくビニールシートというのも凄いです。

「怪我も多いし、最悪な環境で(苦笑)。でも、そんななかで仲間も増えて、格闘技をやりたい人も集まってきました。そういう人たちのために、指導と設備に関しては東京に負けないものをつくりたいと思ったんです。自分も東京へ練習に行ったり、いろんなものを探し、勉強させてもらいました。

田舎なので、今でもMMAを知らない人は多いです。でも大会とか、摩嶋一整の試合を通じてMMAというものも認知されつつある。今、そういう良い状態でもあるんですよ」

――――一方、ジムを運営して興行もサポートするなかで、現役選手としての活動は難しくなりませんか。2011年から2018年まで、MMAに関してはブランクがありました。

「その頃は巌流島とかプロレスに出ていたんですよ。ただ、もともとプロレスが好きでMMAを始めたけど、やってきたのはMMAですからね。ずっとMMAの練習もしていたし、僕の中ではそんなに変わっていません。

何かって言うと……昔から『山口県で格闘技をやり、山口県で格闘技を広めていく』という気持ちは変わっていないんです。だからプロレスをやっている間も、自分としてはMMAを休んでいたつもりもなくて」

――なるほど。そうしてMMAを続けてきたことで、今回は近藤選手と対戦することになりました。

「凄く楽しみですよ。田舎で格闘技をやってきた僕にとっては、ずっと視てきた凄く有名な選手で。最近、年齢が近いと知ったんですけど(笑)」

――毛利選手も近藤選手も1975年生まれの同い年なのですね。

「そうです。学年は僕のほうが一つ上になるのかな(毛利は3月生まれ、近藤は7月生まれ)。同じ年齢ではありますけど、上の世代の選手というイメージですね。階級も違うし、対戦することはないと思っていました。

それがHIMEのセコンドでDEEPジュエルスに行った時、佐伯(繁DEEP代表)さんから『TORAO山口大会の試合は決まったの?』と訊かれて。前から山口大会で試合をすることは伝えていたんですよ。でも対戦相手が決まらなくて……。僕としても年に1回、地元で試合をするうえで誰が相手でも良いわけじゃない。意味のある試合をしたい。

で、佐伯さんに『決まっていないんですよ』と言ったら、『近藤選手とどう?』と訊かれたんです。僕としてはすぐ『試合したい』と思いました。だけど『少し待ってほしい』と答えたんですよね」

――11月17日にTORAO山口大会とRIZIN LANDMARK名古屋大会がある。その2週間前は運営者としても、指導者としても忙しい時期だと思います。

「そうなんですよ。だけど佐伯さんが近藤選手サイドにも話をしたあと、『近藤選手も毛利さんと試合したいみたい』と言ってきて。その瞬間『もうやるしかない』と思いましたよね。そこから試合することしか考えられなくなりました。

山本さんには、そのことは言いにくかったですけどね(苦笑)。でも大会運営のことは弟(毛利将文氏。毛利道場マネージャー)が昔からやってくれているので、不安はなかったです。弟がいれば心強いし、任せても大丈夫だと思いました」

――その近藤選手とは、どのような試合をしたいですか。

「山口県で格闘技と向き合ってきた僕が、東京の選手とどこまで立ち向かえるのか。そこで勝ちたい。これはずっと僕が思っていたことです。そういう意味では凄く楽しみだし、もう楽しみしかないですよ。自分がやってきたことを、近藤選手に真っ向からぶつけます」

――運営サイドとしてTORAO山口大会についても教えてください。

「TORAOって完成度の高い興行なんです。東京の大会にも負けないレベルにあると思います。選手もTORAOのような完成度の高い大会に出ることで、技術もモチベーションも高めてくれているのでしょうし。

自分も一心を開催していた頃から『格闘技って、こんなに凄いんだよ』ということを見せる大会を開いてきたつもりです。TORAO山口大会もそうです。試合一つひとつはもちろん、最初から最後まで全体を――大会の完成度を見てもらいたいですね」

――さらに17日には摩嶋選手の試合もあります。

「17日、僕は摩嶋のセコンドに行きます。大会は山本さんとウチの弟がいれば大丈夫ですから。同時に僕は、今の摩嶋のストーリーを潰したくないので。もちろんウチの道場からTORAO山口大会にも出場しますけど、そこは道場の仲間がバックアップしてくれますし。

なかなかね、僕もいっぱいいっぱいです。全く余裕はありません(苦笑)。だけどRIZINもDEEPも、そしてTORAOも全て僕がやってきた格闘技だから。選手もスタッフも育ってきた。17日も山口県にはいないけど、全部やりきります」

■視聴方法(予定)
11月4日(月・祝)
午後5時30分~YouTube DEEP/DEEP JEWELSメンバーシップ、U-NEXT、サムライTV

■DEEP122 対戦カード

<フライ級/5分3R>
神龍誠(日本)
KENTA(日本)

<メガトン級/5分3R>
長谷川賢(日本)
酒井リョウ(日本)

<女子50キロ契約/5分3R>
ケイト・ロータス(日本)
月井準南(日本)

<バンタム級/5分3R>
後藤丈治(日本)
マンド・グディエレス(メキシコ)

<73キロ契約/5分2R>
近藤有己(日本)
毛利昭彦(日本)

<ライトヘビー級/5分2R>
ANIMAL☆KOJI(日本)
SAINT(米国)

<68キロ契約/5分2R>
ケンヤスキー(日本)
立成洋太(日本)

<68キロ契約/5分2R>
太田将吾(日本)
水野新太(日本)

<フライ級/5分2R>
木村琉音(日本)
平本丈(日本)

The post 【DEEP122】毛利昭彦が語る近藤有己戦、TORAO、RIZIN「全部やる。全て僕のやってきた格闘技だから」 first appeared on MMAPLANET.
カテゴリー
DEEP122 Interview J-CAGE News ブログ モンド・グティエレス 後藤丈治 酒井リョウ 長谷川賢

【DEEP122】長谷川賢が、酒井リョウと対戦決定。「メガトンは最後、ミドル級で強い外国人選手と──」

【写真】長谷川は果たして100キロの体を創ることはできるのか。加えてその肉体の変化は長谷川か酒井、どちらのアドバンテージとなるのか (C)MMAPLANET & MATSUNAO KOKUBO

9月30日(月)、DEEPより11月4日(月・祝)に開催されるDEEP122 IMPACTに8月31日のDEEPサマーフェスティバル=真夏雨の祭典のメインで5年5カ月振りにMMA復帰を果たした長谷川賢が出場し、酒井リョウと対戦するメガトン級戦。JTTで朝倉海のスパーリングパートナーを務めるマンド・グティエレスと後藤丈治のバンタム級戦など追加カードが発表されている。
Text by Manabu Takashima

神龍誠×KENTA、ケイト・ロータス✖月井準南などが明らかとなっていた同大会。DEEPの11月大会はRIZIN大晦日出場へのアピール最終タイミングといえ、MMAPLANETの取材で長谷川も意外にも今回の酒井リョウ戦を戦う真意は大晦日に通じる試合として捉えていた。


雨中のお台場でSAINTを3-0で下した長谷川は、滑りまくるマットがあったためケージレスリングで倒して攻めることしかできなかった一戦を、仮・復帰戦=ローションMMAと定義し、今回の試合に挑む意気込みを以下のように話した。

長谷川賢
「前回の試合は雨というコンディションを差し引いても、自分のパフォーマンスには納得がいっていません。僕は日本のMMA界は力のあるファイターが世界に挑める環境を整えないといけないと思って、いくつかのプロモーションに協力をさせていただいています。

10月も6日のGLADIATOR028、27日のBloom FC03をサポートさせてもらっていますが、これらの大会以外に韓国MMAイベントと国内地方大会の視察を行うことが決まっていました。また、詳細はまだ発表できないのですが近い内に都内で自主興行の開催も考えています。

そのなかで今回の試合のオファーがあり、正直なところ『スケジュール的無理だ。サポートと試合、どっちつかずになる』と思って最初は断っていました。ただ、僕がやろうとしていることは簡単でない。その目標を達成するために、これぐらいのことから逃げていてはしょうがないと考え直しました。

加えて本気で世界を目指す人達の応援をするという立場をとっている自分が、メガトン級でMMAを戦うなど本気度を問われることも理解しています。現実問題としてUFCを目指すことはできない年齢になりましが、本気で僕がMMAを戦うならミドル級。そして国内の大舞台で強い外国人を倒す挑戦をしないと嘘だと思われます。

メガトン級は今回が最後です。だからといってヘビー級の体で戦うつもりもないです。2カ月後に88キロ級契約、もしくはミドル級で国際戦を戦うために100キロまで体重を落とします。それができないならセコンドに就かないで下さいと、岡見さんにもお願いしました。

僕が世界を目指そうと声を掛けさせてもらった選手たちに、僕の本気度を見せるファイトになると思っています。ファイトもイベント協力も1カ月間、本気でやり切ります。応援よろしくお願いします」

(C)Zuffa/UFC

またグディエレスのDEEP出場も狙いはRIZINへのステップアップであることは明白だ。

2年前のコンテンダーシリーズで、当時17歳だったラウル・ロサスJrに判定負けを喫し、UFC行きとはならなかったグティエレス。その後、ミシガン州ベースのローカルプロモーション=WXCで再起に成功しTUF31にチーム・マクレガーの一員として出場も、初戦でコディ・ギブソンの軍門に下った。

TUF後は1勝1敗と北米メージャーシーンから声が掛る状況こそ創れなかったが、日本での飛躍を誓ってDEEPからキャリアの再構築を目指す姿勢は買いだ。

対する後藤はPancrase札幌大会や津軽じょんからMMAことGFGという北のMMAシーンからパンクラス本戦を経て、上京後に修斗、TTFC、Road to ONE、RIZIN、ONE FFとキャリアを積み傘得てきた。そんな強さを追い求め続けてきた後藤にとって、今回がDEEP初出場は北米フィーダーショー・ベテランと、今後に往くべき道が確定するといっても過言でない試金石となる一戦となろう。

The post 【DEEP122】長谷川賢が、酒井リョウと対戦決定。「メガトンは最後、ミドル級で強い外国人選手と──」 first appeared on MMAPLANET.